JP2011114132A - 電解コンデンサおよびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】陽極化成箔と対向陰極箔とを、セパレータを介さずに巻回して構成されるコンデンサ素子を備える電解コンデンサであって、陽極化成箔と対向陰極箔との間に形成された隙間に、所望の特性を有する電解質を形成することができる電解コンデンサ、およびその製造方法を提供する。
【解決手段】陽極化成箔10と対向陰極箔20とを、セパレータを介さずに巻回して構成されるコンデンサ素子を備える電解コンデンサであって、陽極化成箔10および対向陰極箔20の表面のうち、陽極化成箔10と対向陰極箔20とが対向する少なくとも一方の表面には第1固体電解質層60A〜60Dが形成され、第1固体電解質層60A〜60Dの主表面62A〜62Dには凹凸がそれぞれ形成され、当該凹凸により陽極化成箔10と対向陰極箔20との間に形成された隙間Cには、電解液80または導電性高分子を含む第2固体電解質層70が充填されている。
【選択図】図3

Description

この発明は、電解コンデンサおよびその製造方法に関し、特に、陽極化成箔と対向陰極箔とを、セパレータを介さずに巻回して構成されるコンデンサ素子を備える電解コンデンサおよびその製造方法に関する。
下記の特許文献1には、セパレータを含まない巻回式のコンデンサであって、陽極化成箔と、上記陽極化成箔とともに巻回される対向陰極箔とを備える電解コンデンサが開示されている。なお、セパレータとは、マニラ紙、クラフト紙、合成繊維紙、合成繊維不織布、ガラスペーパー等である。
特許文献1によれば、上記電解コンデンサは次のように製造される。まず、陽極化成箔を得るために、アルミニウム箔の表面をエッチング等により粗面化し、粗面化した表面に対し化成処理を行なう。当該化成処理により、粗面化した表面に誘電体酸化被膜が形成される。次に、誘電体酸化被膜の表面に導電性高分子をコーティングする。こうして、陽極化成箔を得ることができる。
対向陰極箔は、陽極化成箔と略同様に得ることができる。なお、対向陰極箔を構成するアルミニウム箔の表面に対し、エッチングや化成処理を行なわない場合もある。また、対向陰極箔を構成するアルミニウム箔の表面に対し、導電性高分子をコーティングしない場合もある。
上記のようにして得られた陽極化成箔と対向陰極箔とは、セパレータを介さずに巻回される。陽極化成箔と対向陰極箔とが巻回されることで、コンデンサ素子が構成される。当該コンデンサ素子に対し、切り口化成処理と熱処理とを行なう。切り口化成処理および熱処理を行なったコンデンサ素子の内部に、電解質を形成する。電解質は、モノマーとしての3,4−エチレンジオキシチオフェンと、酸化剤としてのp−トルエンスルホン酸第二鉄アルコール溶液とを、コンデンサ素子の内部に重合液として含浸させ、化学重合させることにより形成する。当該化学重合により、陽極化成箔と対向陰極箔との間に、電解質として導電性高分子層が形成される。
陽極化成箔と対向陰極箔との間に電解質(導電性高分子層)を形成したコンデンサ素子のリード線に、封止用ゴムを挿入する。コンデンサ素子をアルミケース内に収納し、アルミケースの開口部に対して、横絞り処理とカール処理とを行なう。次に、エージング処理を行ない、アルミケースに形成されたカール面にプラスチック製の座板を挿入し、リード線を電極端子としてプレス加工および折り曲げ加工を行なう。こうして、電解コンデンサが製造される。
特許文献1に開示されている電解コンデンサによれば、セパレータを用いなくても陽極と陰極との間の電気絶縁性を確保することができ、セパレータを備えた電解コンデンサと略同等の容量および略同等のリーク電流を有する電解コンデンサを得ることができる。
下記の特許文献2には、セパレータを用いた固体電解コンデンサ素子が開示されている。より具体的には、陽極化成箔と対向陰極箔とをセパレータを介して巻回してなる箔巻回体を有し、上記箔巻回体に導電性高分子からなる電解質材料を含浸してなる固体電解コンデンサ素子が開示されている。
下記の特許文献2には、さらに、当該固体電解コンデンサ素子は、一方の面側が凸で他方の面側が凹となる幅方向に延びる溝が、陽極化成箔および対向陰極箔の長さ方向にわたって所定の間隔をもって形成されるという構成が開示されている。
国際公開第2008/062604号 特開2006−186248号公報
特許文献1に開示されている電解コンデンサによれば、陽極化成箔と対向陰極箔とが巻回されて構成されたコンデンサ素子に対し、所定の溶液などを含浸させることで、電解質を形成している。
ところで、陽極化成箔と対向陰極箔とが巻回された状態では、セパレータが存在しないために陽極化成箔と対向陰極箔とが極めて近い距離に位置している。したがって、陽極化成箔の表面に形成されている導電性高分子と、対向陰極箔の表面若しくは導電性高分子とが密着しているため、これらの間(隙間)に、所定の溶液などが十分に含浸されず、所望の電解質が形成されないという課題があった。
上記の特許文献2によれば、陽極化成箔と、対向陰極箔と、セパレータとを巻回して電解コンデンサ(コンデンサ素子)を形成している。さらに、一方の面側が凸で他方の面側が凹となる幅方向に延びる溝が、陽極化成箔および対向陰極箔の長さ方向にわたって所定の間隔をもって形成されている。各箔に形成された凹凸溝により、各箔間に所定の隙間を確保している。ところが、特許文献2による構成では、セパレータの厚さと、陽極化成箔および対向陰極箔に対して形成された凹凸溝の高さ(深さ)とにより、電解コンデンサの体積の増大を招いてしまう。
したがって、この発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、陽極化成箔と対向陰極箔とを、セパレータを介さずに巻回して構成されるコンデンサ素子を備える電解コンデンサであって、陽極化成箔と対向陰極箔との間に形成された隙間に、所望の特性を有する電解質を形成することができる電解コンデンサ、およびその製造方法を提供することを目的とする。
この発明に基づいた電解コンデンサにおいては、陽極化成箔と対向陰極箔とを、セパレータを介さずに巻回して構成されるコンデンサ素子を備える電解コンデンサであって、上記陽極化成箔および上記対向陰極箔の表面のうち、上記陽極化成箔と上記対向陰極箔とが対向する少なくとも一方の表面には第1固体電解質層が形成され、上記第1固体電解質層の主表面には凹凸が形成され、上記凹凸により上記陽極化成箔と上記対向陰極箔との間に形成された隙間には、電解液または導電性高分子を含む第2固体電解質層が充填されている。
上記発明の他の形態においては、上記第1固体電解質層の厚さは0.1μm以上である。
上記発明の他の形態においては、上記凹凸における凸部の厚さに対する凹部の深さの比率は、0.05以上0.9以下である。
上記発明の他の形態においては、上記凹凸は、上記第1固体電解質層の上記主表面の全面にわたって形成されている。
この発明に基づいた電解コンデンサの製造方法においては、陽極化成箔と対向陰極箔とを準備する工程と、主表面に凹凸を有する第1固体電解質層を、上記陽極化成箔および上記対向陰極箔の表面のうち、上記陽極化成箔と上記対向陰極箔とが巻回されることにより対向する少なくとも一方の表面に形成する工程と、上記陽極化成箔と上記対向陰極箔とを、セパレータを介さずに巻回する工程と、上記陽極化成箔と上記対向陰極箔とを巻回した後、上記凹凸により上記陽極化成箔と上記対向陰極箔との間に形成された隙間に、電解液または導電性高分子を含む第2固体電解質層を充填する工程とを備える。
上記発明の他の形態においては、上記第1固体電解質層の厚さは0.1μm以上である。
上記発明の他の形態においては、上記凹凸における凸部の厚さに対する凹部の深さの比率は、0.05以上0.9以下である。
上記発明の他の形態においては、上記凹凸は、上記第1固体電解質層の上記主表面の全面にわたって形成されている。
この発明によれば、陽極化成箔と対向陰極箔とを、セパレータを介さずに巻回して構成されるコンデンサ素子を備える電解コンデンサであって、陽極化成箔と対向陰極箔との間に形成された隙間に、所望の特性を有する電解質を形成することができる電解コンデンサ、およびその製造方法を得ることができる。
実施の形態1における電解コンデンサを構成するコンデンサ素子を、模式的に示した斜視図である。 実施の形態1における電解コンデンサを、模式的に示した断面図である。 図2におけるIII線に関する部分拡大図(断面図)である。 実施の形態1における第1固体電解質層の表面に形成される凹凸を、模式的に示した断面図である。 図3に関し、実施の形態1の他の構成を示す部分拡大図(断面図)である。 図3に関し、実施の形態1のさらに他の構成を示す部分拡大図(断面図)である。 実施例1〜実施例9および比較例1、2による電解コンデンサの各電気特性を示す図である。 他の実施例による電解コンデンサの各電気特性を示す図である。 他の実施例による電解コンデンサの各電気特性を示すグラフである。
本発明に基づいた各実施の形態における電解コンデンサおよびその製造方法について、以下、図面を参照しながら説明する。以下に説明する各実施の形態において、個数、量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、本発明の範囲は必ずしもその個数、量などに限定されない。以下に説明する各実施の形態において、同一の部品、相当部品に対しては、同一の参照番号を付し、重複する説明は繰り返さない場合がある。
(実施の形態1:電解コンデンサ)
(構成)
図1〜図3を参照して、本実施の形態における電解コンデンサの構成について説明する。なお、図1および図2を参照して、本実施の形態における電解コンデンサの全体構成について説明し、次に、図3を参照して、本実施の形態における陽極化成箔10および対向陰極箔20の詳細な構成について説明する。
図1を参照して、本実施の形態における電解コンデンサは、コンデンサ素子100を備えている。コンデンサ素子100は、陽極化成箔10と対向陰極箔20とを有している。陽極化成箔10および対向陰極箔20は、重ね合わされた状態で、セパレータを介さずに巻回されている。陽極化成箔10および対向陰極箔20は、たとえば対向陰極箔20の一端に設けられた巻止テープ30などにより巻回状態が保持されている。
陽極化成箔10には、陽極側のリードタブ端子40が接続され、陽極側のリードタブ端子40には、陽極リード線44が接続されている。同様に、対向陰極箔20には、陰極側のリードタブ端子42が接続され、陰極側のリードタブ端子42には、陰極リード線46が接続されている。なお、コンデンサ素子100は、3つ以上のリードタブ端子およびリード線を備えていてもよい。陽極化成箔10および対向陰極箔20などの詳細な構成については、後述する。
図2を参照して、上記のように構成されるコンデンサ素子100は、ケース56に収納されている。ケース56は、たとえばアルミニウムから構成される。コンデンサ素子100の、ケース56の開口部側(図2紙面上方側)には、封止用ゴム48が設けられている。封止用ゴム48は、コンデンサ素子100を、ケース56の内部に封止している。
コンデンサ素子100の、ケース56のさらに開口部側には、座板50が封止用ゴム48を覆うように設けられている。座板50には、開口部52および開口部54が設けられている。開口部52および開口部54を通して、陽極リード線44および陰極リード線46がそれぞれ座板50の表面に露出するように設けられている。陽極リード線44および陰極リード線46は、座板50の表面を沿うように折り曲げられている。以上のようにして、本実施の形態における電解コンデンサ1が構成されている。
(陽極化成箔10・対向陰極箔20・第1固体電解質層60A〜60D)
図3を参照して、本実施の形態における陽極化成箔10、対向陰極箔20および第1固体電解質層60A〜60Dの詳細な構成について説明する。陽極化成箔10と対向陰極箔20とは、コンデンサ素子100を構成するために、重ね合わされた状態で(セパレータを介さずに)巻回されている。したがって、陽極化成箔10と対向陰極箔20とは、コンデンサ素子100の半径方向(図3紙面左右方向)に、所定の間隙を隔てて交互に並んで複数配置されている。
本実施の形態における陽極化成箔10は、金属箔11と、誘電体酸化被膜12A,12Bとから構成されている。陽極化成箔10を構成する金属箔11は、たとえば約0.05mm〜約0.11mmのアルミニウム箔である。誘電体酸化被膜12A,12Bは、金属箔11の表面11A,11Bをエッチング等により粗面化し、粗面化した表面11A,11Bに対し化成処理を行なうことで形成されている。
本実施の形態における対向陰極箔20は、金属箔から構成されている。対向陰極箔20を構成する金属箔は、たとえば約0.02mm〜約0.05mmのアルミニウム箔である。対向陰極箔20は、陽極化成箔10と略同様な構成であってもよい。
陽極化成箔10および対向陰極箔20の表面のうち、陽極化成箔10と対向陰極箔20とが対向する表面の双方に、第1固体電解質層60A〜60Dがそれぞれ形成されている。第1固体電解質層60A〜60Dは、陽極化成箔10と対向陰極箔20とを機械的に分離するとともに、後述する電解質(第2固体電解質層70若しくは電解液80)を保持する。当該分離および保持のために、第1固体電解質層60A〜60Dは、陽極化成箔10および対向陰極箔20の表面のうち、陽極化成箔10と対向陰極箔20とが対向する少なくとも一方の表面に形成されていればよい。
より具体的には、本実施の形態においては、陽極化成箔10の表面10Bに、第1固体電解質層60Bが形成されている。対向陰極箔20の表面20Aに、第1固体電解質層60Cが形成されている。陽極化成箔10の表面10Bと、対向陰極箔20の表面20Aとは対向している。陽極化成箔10の表面10Aに、第1固体電解質層60Aが形成されている。対向陰極箔20の表面20Bに、第1固体電解質層60Dが形成されている。陽極化成箔10の表面10Aと、対向陰極箔20の表面20Bとは対向している。
第1固体電解質層60A〜60Dは導電性高分子から構成されている。導電性高分子としては、脂肪族系、芳香族系、または複素環式系を単独、混合物または複合物として含んでいるとよい。脂肪族系、芳香族系、または複素環式系の導電性高分子は、たとえばポリピロール系、ポリチオフェン系、ポリフラン系、またはポリアニリン系などである。
第1固体電解質層60A〜60Dの表面(本発明における「主表面」)には、凹凸が形成されている。より具体的には、第1固体電解質層60Aの表面62Aには、凹凸が形成されている。第1固体電解質層60Bの表面62Bにも、凹凸が形成されている。第1固体電解質層60Cの表面62Cにも、凹凸が形成されている。第1固体電解質層60Dの表面62Dにも、凹凸が形成されている。
第1固体電解質層60A〜60Dの表面(本発明における「主表面」)に形成されている凹凸とは、たとえば当該表面を粗面化した形状、当該表面に細かい突起物が格子状に設けられている形状、または当該表面に無数の細かい突起物が不規則に設けられた形状のことである。この凹凸は、第1固体電解質層60A〜60Dの(主)表面の全面にわたって形成されていてもよい。なお、全面にわたってとは、あくまでも後述する隙間Cを形成させることが必要な表面の全面という意味であり、隙間Cが形成されていない表面が一部でも存在すれば本発明の技術的範囲に属しないとするものではない。
なお図3においては、第1固体電解質層60Aの表面62Aに形成された凹凸と、第1固体電解質層60Dの表面62Dに形成された凹凸とは離間して図示されているが、実際には、第1固体電解質層60Aの表面62Aに形成された一部の凸部と、第1固体電解質層60Dの表面62Dに形成された一部の凸部とは接している。
同様に、第1固体電解質層60Bの表面62Bに形成された凹凸と、第1固体電解質層60Cの表面62Cに形成された凹凸とは離間して図示されているが、実際には、第1固体電解質層60Bの表面62Bに形成された一部の凸部と、第1固体電解質層60Cの表面62Cに形成された一部の凸部とは接している。
第1固体電解質層60A〜60Dの表面62A〜62Dに形成された凹凸により、陽極化成箔10と対向陰極箔20とが巻回されることで、陽極化成箔10と対向陰極箔20との間には、隙間Cが形成される。
隙間Cには、電解質としての第2固体電解質層70が形成されている。第2固体電解質層70は、第1固体電解質層60A〜60Dと同様に導電性高分子から構成されている。導電性高分子としては、脂肪族系、芳香族系、または複素環式系を単独、混合物または複合物として含む導電性高分子から構成されているとよい。脂肪族系、芳香族系、または複素環式系の導電性高分子とは、たとえばポリピロール系、ポリチオフェン系、ポリフラン系、またはポリアニリン系などである。
なお、隙間Cには、電解液80が充填されていてもよい。電解液80は、たとえばγーブチロラクトンと有機アミン塩とを含むものがある。本実施の形態における電解コンデンサ1は、以上のように構成されている。
(効果)
本実施の形態における電解コンデンサによれば、対向する第1固体電解質層60Bの表面62Bおよび第1固体電解質層60Cの表面62C、ならびに、対向する第1固体電解質層60Aの表面62Aおよび第1固体電解質層60Dの表面62Dにそれぞれ形成された凹凸により、これらの間に隙間Cが形成されている。隙間Cが形成されていることにより、巻回後において、対向する表面62B,62Cおよび対向する表面62A,62Dが密着することを抑制している。
対向する表面62B,62Cおよび対向する表面62A,62Dが密着していないため、隙間Cに設けられている第2固体電解質層70若しくは電解液80は、隙間Cを利用して十分に含浸若しくは充填された上で設けられている。したがって、本実施の形態における電解コンデンサによれば、陽極化成箔10と対向陰極箔20とを、セパレータを介さずに巻回して構成されるコンデンサ素子100を備える電解コンデンサであって、陽極化成箔10と対向陰極箔20との間に形成された隙間Cに、所望の特性を十分に発揮することができる電解質を形成することを可能としている。なお、当該所望の特性については、実施例として詳細に後述する。
また、本実施の形態における電解コンデンサによれば、セパレータを用いていないため、電解コンデンサの体積が増大することも抑制している。つまり、従来のセパレータを用いた電解コンデンサと同じ体積を有する本実施の形態における電解コンデンサを作製した場合、従来の電解コンデンサよりも高い容量を得ることができる。従来のセパレータを用いた電解コンデンサと同じ容量を有する本実施の形態における電解コンデンサを作製した場合、従来の電解コンデンサよりも小さな体積で作製することができる。
(実施の形態1の他の構成)
上述した実施の形態1(特に、陽極化成箔10および対向陰極箔20)の、他の構成について説明する。図4は、第1固体電解質層60および、第1固体電解質層60の表面62に形成される凹凸を模式的に示した断面図である。図4における第1固体電解質層60は、上記の実施の形態1における第1固体電解質層60A〜60Dに相当している。図4における表面62は、上記の実施の形態1における表面62A〜62Dに相当している。
図4を参照して、第1固体電解質層60の表面62に形成される凹凸は、その凸部の厚さに対する凹部の深さの比率が、約0.05以上約0.9以下であるとよい。より具体的には、第1固体電解質層60の厚さTに対し、凹部の深さDは、約5%≦(D/T×100)≦約90%の式を満足するように構成するとよい。以下、D/T×100の値を、比率(D/T値)と称する。
比率(D/T値)が約5%未満となると、等価直列抵抗ESRが急峻に高くなる。一方、比率(D/T値)が約90%を超えると、第1固体電解質層(60A〜60D)の表面に形成する凹凸が大きくなり、凸部を中心に被膜破壊が発生する。したがって、第1固体電解質層60の表面62に形成される凹凸は、その凸部の厚さに対する凹部の深さの比率が、約0.05以上約0.9以下であるとよい。
より好ましくは、第1固体電解質層60の表面62に形成される凹凸は、その凸部の厚さに対する凹部の深さの比率が、約0.3以上約0.7以下であるとよい。
第1固体電解質層60の厚さTは、約0.1μm以上にするとよい。第1固体電解質層60の厚さTが、約0.1μm未満となると、第1固体電解質層60の厚さTに対し、凹部の深さDが、約5%≦比率(D/T値)≦約90%の式を満足している場合であっても、十分な隙間Cが形成されない場合があるからである。したがって、第1固体電解質層60の厚さTは、約0.1μm以上にするとよい。
第1固体電解質層60の厚さTは、約100μm以下にするとよい。第1固体電解質層60の厚さTが約100μmを超えると、隙間Cに十分な第2固体電解質層70若しくは電解液80を設けることが可能となるが、電解コンデンサとしての電気特性が低下するためである。その理由は次の通りである。
本発明においては、セパレータを介さずに陽極化成箔と対向陰極箔とを巻回している。一般的なセパレータの厚さよりも、第1固体電解質層の厚さと電解質の厚さとを合わせた膜厚が大きくなると、一般的なセパレータを備えた電解コンデンサに比べて、陽極化成箔と対向陰極箔との巻数が少なくなる。
陽極化成箔と対向陰極箔との巻数が少なくなると、静電容量(Cap)が減少する。したがって、一般的なセパレータの膜厚は約200μmであることから、第1固体電解質層60の厚さTは、その半分である約100μm未満にするとよい。
より好ましくは、第1固体電解質層60の厚さTは、約5μm以上約20μm未満にするとよい。一般的な低等価直列抵抗(ESR)用の電解コンデンサには、膜厚が約40μmのセパレータが用いられているからである。
また、上述した実施の形態1では、図3を参照して、陽極化成箔10および対向陰極箔20の表面のうち、陽極化成箔10と対向陰極箔20とが対向する表面の双方に、第1固体電解質層(60A〜60D)が形成されている場合について説明した。本発明は、この場合に限られない。
図5または図6を参照して、陽極化成箔10および対向陰極箔20の表面のうち、陽極化成箔10と対向陰極箔20とが対向する表面の一方に、第1固体電解質層が形成されていてもよい。
より具体的には、図5においては、対向する陽極化成箔10の表面10Bおよび対向陰極箔20の表面20Aのうち、陽極化成箔10の表面10Bにのみ、第1固体電解質層60Bが形成されている。そして、対向する陽極化成箔10の表面10Aおよび対向陰極箔20の表面20Bのうち、陽極化成箔10の表面10Aにのみ、第1固体電解質層60Aが形成されている。
また、図6においては、対向する陽極化成箔10の表面10Bおよび対向陰極箔20の表面20Aのうち、陽極化成箔10の表面10Bにのみ、第1固体電解質層60Aが形成されている。そして、対向する陽極化成箔10の表面10Aおよび対向陰極箔20の表面20Bのうち、対向陰極箔20の表面20Bにのみ、第1固体電解質層60Bが形成されている。
上記の実施の形態1と同様に、図5および図6においては、第1固体電解質層60A,60Bの表面(本発明における「主表面」)に、凹凸が形成されている。より具体的には、第1固体電解質層60Aの表面62A,および第1固体電解質層60Bの表面62Bに、凹凸が形成されている。陽極化成箔10と対向陰極箔20とは巻回されているため、上記の実施の形態と同様に、第1固体電解質層60Aの表面62Aに形成された凹凸,および第1固体電解質層60Bの表面62Bに形成された凹凸により、陽極化成箔10と対向陰極箔20との間には、隙間Cが形成されている。
隙間Cが形成されていることにより、図5に示すように、対向する表面62A,20Bおよび対向する表面62B,20Aが密着することを抑制している。また、隙間Cが形成されていることにより、図6に示すように、対向する表面62A,20Aおよび対向する表面62B,10Aが密着することを抑制している。隙間C(図5および図6)には、第2固体電解質層70が形成されている。なお、隙間Cには、電解液80が充填されていてもよい。電解コンデンサは、以上のように構成されていてもよく、上記実施の形態1で説明した効果と同様の効果を得ることが可能となる。
(実施の形態2:電解コンデンサの製造方法)
図3を参照して、本実施の形態における電解コンデンサの製造方法について説明する。本実施の形態における電解コンデンサ1は、次のように製造される。
(陽極化成箔10・対向陰極箔20)
まず、陽極化成箔10を準備する。陽極化成箔10を得るために、アルミニウムなどの金属を、所定の寸法の金属箔11として裁断する。金属箔11の表面11A,11Bをエッチング等により粗面化し、粗面化した表面11A,11Bに対し化成処理を行なう。当該化成処理により、粗面化した表面11A,11Bに誘電体酸化被膜12A,12Bが形成される。
当該化成処理は、アルミニウムなどの金属を、金属箔11として裁断する前に行なわれるとなおよい。裁断する前のアルミニウムなどの金属の表面を、エッチング等により粗面化し、粗面化した表面に対して化成処理を行なう。当該化成処理により、粗面化した表面に誘電体酸化被膜が形成されたアルミニウムなどの金属を、金属箔11として裁断する。以上のようにして、陽極化成箔10を準備することができる。
次に、対向陰極箔20を準備する。対向陰極箔20は、金属箔(20)の表面20A,20Bに対し、化成処理を行なわずに準備される。なお、対向陰極箔20は、陽極化成箔10と略同様に準備されていてもよい。以上のようにして、対向陰極箔20を準備することができる。
(第1固体電解質層60A〜60D)
陽極化成箔10と対向陰極箔20とを準備した後、陽極化成箔10および対向陰極箔20の表面のうち、陽極化成箔10と対向陰極箔20とが巻回されることにより対向する少なくとも一方の表面に、第1固体電解質層60A〜60Dを形成する。本実施の形態においては、陽極化成箔10および対向陰極箔20の表面のうち、陽極化成箔10と対向陰極箔20とが対向する表面の双方に、第1固体電解質層60A〜60Dがそれぞれ形成されている。なお、陽極化成箔10または対向陰極箔20を準備するとき、金属箔として裁断する前に、上記一方(若しくは双方)の表面を構成する陽極化成箔10または対向陰極箔20の表面に、第1固体電解質層60A〜60Dを形成してもよい。
陽極化成箔10または対向陰極箔20の表面に形成される第1固体電解質層60A〜60Dは、陽極化成箔10または対向陰極箔20を、ポリピロール、ポリチオフェン等の導電性高分子の分散体(微粒子)からなる分散体溶液に含浸または塗布した後、乾燥させることによって導電性高分子層として形成することができる。
陽極化成箔10または対向陰極箔20の表面に形成される第1固体電解質層60A〜60Dは、陽極化成箔10または対向陰極箔20を、ポリアニリンを溶媒に溶かした分散液(可溶体溶液)に含浸または塗布した後、乾燥させることによって導電性高分子層として形成してもよい。
陽極化成箔10または対向陰極箔20の表面に形成される第1固体電解質層60A〜60Dは、陽極化成箔10または対向陰極箔20に対して、電解重合により導電性高分子層として形成してもよい。たとえば、陽極化成箔10または対向陰極箔20を、モノマーとしてのピロールまたはチオフェンと、導電性高分子に導電性を付与するドーパントとを含む重合液に浸漬した状態で電圧を印加することにより、導電性高分子層を形成することができる。
陽極化成箔10または対向陰極箔20の表面に形成される第1固体電解質層60A〜60Dは、陽極化成箔10または対向陰極箔20に対して、化学重合により導電性高分子層として形成してもよい。たとえば、陽極化成箔10または対向陰極箔20を、モノマーとしてのピロールまたはチオフェンと、酸化剤(兼ドーパント)とを含む重合液に浸漬させた後、引き上げてから加熱することによって重合反応を完了させることにより、導電性高分子層を形成することができる。
第1固体電解質層60A〜60Dは、実施の形態1(図3)、および実施の形態1の他の構成(図5,図6)で説明したように、陽極化成箔10と対向陰極箔20とが対向する表面の双方に形成されていてもよく、陽極化成箔10および対向陰極箔20の表面のうち、陽極化成箔10と対向陰極箔20とが対向する表面の一方に形成されていてもよい。
(第1固体電解質層60A〜60Dの表面に形成される凹凸)
陽極化成箔10の表面または対向陰極箔20の表面に、第1固体電解質層60A〜60Dを形成した後、第1固体電解質層60A〜60Dの(主)表面に凹凸を形成する。この凹凸は、第1固体電解質層60A〜60Dの(主)表面の全面にわたって形成してもよい。なお、全面にわたってとは、あくまでも後述する隙間Cを形成させることが必要な表面の全面という意味であり、隙間Cが形成されていない表面が一部でも存在すれば本発明の技術的範囲に属しないとするものではない。
第1固体電解質層60A〜60Dの表面に形成される凹凸は、導電性高分子の分散体溶液または可溶体溶液を用いて、ドクターブレード法により形成することができる。
第1固体電解質層60A〜60Dの表面に形成される凹凸は、導電性高分子の分散体溶液または可溶体溶液を用いて、インクジェット法により第1固体電解質層60A〜60Dの表面に塗布する(吹き付ける)ことにより形成してもよい。
なお、実施の形態1(図4)で説明したのと同様に、第1固体電解質層60の表面62に形成される凹凸は、その凸部の厚さに対する凹部の深さの比率は、約0.05以上約0.9以下であるとよい。より好ましくは、第1固体電解質層60の表面62に形成される凹凸は、その凸部の厚さに対する凹部の深さの比率が、約0.3以上約0.7以下であるとよい。
(巻回・電解質形成)
図1を再び参照して、第1固体電解質層60A〜60Dの(主)表面に凹凸を形成した後、陽極化成箔10と対向陰極箔20とを重ね合わせた状態で、セパレータを介さずに巻回する。陽極化成箔10および対向陰極箔20を巻回した後、たとえば対向陰極箔20の一端に設けられた巻止テープ30などで、陽極化成箔10および対向陰極箔20の巻回状態を保持する。
陽極化成箔10と対向陰極箔20とを巻回するとき、陽極化成箔10に陽極側のリードタブ端子40を接続し、陽極側のリードタブ端子40に陽極リード線44を接続する。同様に、対向陰極箔20に陰極側のリードタブ端子42を接続し、陰極側のリードタブ端子42に陰極リード線46を接続する。以上により、コンデンサ素子100を得ることができる。
コンデンサ素子100に対し、切り口化成処理と熱処理とを行なう。切り口化成処理および熱処理を行なったコンデンサ素子100の内部(上記凹凸により陽極化成箔と対向陰極箔との間に形成された隙間C)に、電解質を形成する。
隙間Cに形成する電解質は、化学重合させることにより、導電性高分子層(第2固体電解質層70)として形成する。たとえば、コンデンサ素子100の内部に、モノマーとしてのピロールまたはチオフェンと、酸化剤(兼ドーパント)とを含む重合液を含浸させた後、コンデンサ素子100を引き上げてから加熱することによって重合反応を完了させることにより、導電性高分子層を形成することができる。
隙間Cに形成する電解質は、隙間Cにポリチオフェンまたはポリピロールの分散体(微粒子)からなる分散体溶液を含浸させた後、乾燥させることによって導電性高分子層(第2固体電解質層70)として形成してもよい。
隙間Cに形成する電解質は、隙間Cにポリアニリンを溶媒に溶かした分散液(可溶体溶液)に含浸させた後、乾燥させることにより導電性高分子層(第2固体電解質層70)として形成してもよい。
隙間Cに形成する電解質は、隙間Cをモノマーとしてのピロールまたはチオフェンと、導電性高分子に導電性を付与するドーパントとを含む重合液に浸漬した状態で、電圧を印加することにより電解重合させて導電性高分子層(第2固体電解質層70)として形成してもよい。
隙間Cに形成する電解質は、隙間Cにγーブチロラクトンと有機アミン塩とを含む電解液80を充填させることにより形成してもよい。
隙間Cに第2固体電解質層70が形成され、または隙間Cに電解液80が充填されたコンデンサ素子100を、ケース56(図2)に収納する。コンデンサ素子100をケース56に収納した後、封止用ゴム48をコンデンサ素子100を覆うように、ケース56の開口部側に挿入する。
封止用ゴム48を挿入した後、ケース56の開口部に対して、横絞り処理とカール処理とを行ない、封止用ゴム48を固定する。次に、エージング処理を行ない、ケース56に形成されたカール面にプラスチック製の座板50を挿入し、各リード線44,46を電極端子としてプレス加工および折り曲げ加工を行なう。以上のようにして、電解コンデンサ1が製造される。
(効果)
本実施の形態における電解コンデンサの製造方法によれば、実施の形態1の効果で説明したのと同様に、対向する第1固体電解質層60Bの表面62Bおよび第1固体電解質層60Cの表面62C、ならびに、対向する第1固体電解質層60Aの表面62Aおよび第1固体電解質層60Dの表面62Dにそれぞれ形成された凹凸により、隙間Cが形成されている。隙間Cが形成されていることにより、対向する表面62B,62Cおよび対向する表面62A,62Dが密着することを抑制している。
対向する表面62B,62Cおよび対向する表面62A,62Dが密着していないため、隙間Cに設けられている第2固体電解質層70若しくは電解液80は、隙間Cを利用して十分に含浸若しくは充填された上で設けられている。したがって、本実施の形態における電解コンデンサの製造方法によれば、陽極化成箔10と対向陰極箔20とを、セパレータを介さずに巻回して構成されるコンデンサ素子100を備える電解コンデンサの製造方法であって、陽極化成箔10と対向陰極箔20との間に形成された隙間Cに、所望の特性を十分に発揮することができる電解質を形成することを可能としている。なお、当該所望の特性については、実施例として詳細に後述する。
以下、実施例を挙げて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(実施例・比較例)
以下、図7を参照して、本発明に係る実施例1〜実施例9、および本発明に関する比較例1および比較例2について、詳細に説明する。実施例1〜実施例9、および比較例1、2は、いずれもセパレータを介さずに巻回された電解コンデンサである。実施例1〜実施例9、および比較例1、2による電解コンデンサの各電気特性は、以下にそれぞれ説明している構成に基づき作成した電解コンデンサの30個の平均値を示している。当該電解コンデンサの大きさは、φ約8mm×高さ約12.0mmである。
図7において、電解コンデンサの電気特性として示している静電容量Cap(μF)および損失角の正接tanδ(%)は、約120Hzの周波数で測定した結果である。等価直列抵抗ESR(mΩ)は、約100kHzの周波数で測定した結果である。リーク電流LC(μA)は、定格電圧4.0Vを印加した後、約2分後の値である。
(実施例1)
本実施例における電解コンデンサは、次のように構成した。陽極化成箔10(図3)の表面10A,10Bに、第1固体電解質層60A,60Bとして、ポリ3,4−エチレンジオキシチオフェンの分散体を含む分散体溶液を含浸または塗布することにより導電性高分子層を形成した。対向陰極箔20の表面20A,20Bに、第1固体電解質層60C,60Dとして、陽極化成箔10と同様に、ポリ3,4−エチレンジオキシチオフェンの分散体を含む分散体溶液を含浸または塗布することにより導電性高分子層を形成した。第1固体電解質層60A〜60Dの膜厚は、それぞれ約0.1μmとした。第1固体電解質層60A〜60Dの厚さTに対する凹部の深さDの比率(D/T値)は、約5%とした。
隙間Cに形成する電解質は、モノマーとしての3,4−エチレンジオキシチオフェンと、酸化剤(兼ドーパント)としてのp−トルエンスルホン酸第二鉄アルコール溶液とを、コンデンサ素子の内部に重合液として含浸させ、化学重合させることにより、導電性高分子層(第2固体電解質層70)として形成した。
(実施例2)
本実施例における電解コンデンサは、次のように構成した。陽極化成箔10および対向陰極箔20の表面にそれぞれ形成した第1固体電解質層60A〜60Dの種別は、実施例1と同様にした。第1固体電解質層60A〜60Dの膜厚は、それぞれ約5μmとした。第1固体電解質層60A〜60Dの厚さTに対する凹部の深さDの比率(D/T値)は、約50%とした。隙間Cに形成する電解質は、実施例1と同様にした。
(実施例3)
本実施例における電解コンデンサは、次のように構成した。陽極化成箔10および対向陰極箔20の表面にそれぞれ形成した第1固体電解質層60A〜60Dの種別は、実施例1と同様にした。第1固体電解質層60A〜60Dの膜厚は、それぞれ約20μmとした。第1固体電解質層60A〜60Dの厚さTに対する凹部の深さDの比率(D/T値)は、約90%とした。隙間Cに形成する電解質は、実施例1と同様にした。
(実施例4)
本実施例における電解コンデンサは、次のように構成した。陽極化成箔10(図3)の表面10A,10Bに、第1固体電解質層60A,60Bとして、ポリ3,4−エチレンジオキシチオフェンの分散体を含む溶液を含浸または塗布することにより導電性高分子層を形成した。第1固体電解質層60A〜60Bの膜厚は、それぞれ約5μmとした。第1固体電解質層60A〜60Bの厚さTに対する凹部の深さDの比率(D/T値)は、約90%とした。なお、対向陰極箔20の表面20A,20Bには、第1固体電解質層を形成していない。隙間Cに形成する電解質は、実施例1と同様にした。
(実施例5)
本実施例における電解コンデンサは、次のように構成した。陽極化成箔10(図3)の表面10A,10Bに、第1固体電解質層60A,60Bとして、ポリピロールの分散体を含む溶液を含浸させることにより導電性高分子層を形成した。対向陰極箔20の表面20A,20Bに、第1固体電解質層60C,60Dとして、陽極化成箔10と同様に、ポリピロールを電解重合させることにより、導電性高分子層を形成した。第1固体電解質層60A〜60Dの膜厚は、それぞれ約5μmとした。第1固体電解質層60A〜60Dの厚さTに対する凹部の深さDの比率(D/T値)は、約50%とした。隙間Cに形成する電解質は、実施例1と同様にした。
(実施例6)
本実施例における電解コンデンサは、次のように構成した。陽極化成箔10(図3)の表面10A,10Bに、第1固体電解質層60A,60Bとして、ポリアニリンを含む溶液を含浸または塗布することにより、導電性高分子層を形成した。対向陰極箔20の表面20A,20Bに、第1固体電解質層60C,60Dとして、陽極化成箔10と同様に、ポリアニリンを含浸または塗布することにより、導電性高分子層を形成した。第1固体電解質層60A〜60Dの膜厚は、それぞれ約5μmとした。第1固体電解質層60A〜60Dの厚さTに対する凹部の深さDの比率(D/T値)は、約50%とした。隙間Cに形成する電解質は、実施例1と同様にした。
(実施例7)
本実施例における電解コンデンサは、次のように構成した。陽極化成箔10および対向陰極箔20の表面にそれぞれ形成した第1固体電解質層60A〜60Dの種別、膜厚、および比率(D/T値)は、実施例2と同様にした。隙間Cに形成する電解質は、ポリ3,4−エチレンジオキシチオフェンの分散体溶液を含浸させることにより、導電性高分子層(第2固体電解質層70)として形成した。
(実施例8)
本実施例における電解コンデンサは、次のように構成した。陽極化成箔10および対向陰極箔20の表面にそれぞれ形成した第1固体電解質層60A〜60Dの種別、膜厚、および比率(D/T値)は、実施例6と同様にした。隙間Cに形成する電解質は、ポリアニリンの可溶体溶液を含浸または塗布することにより導電性高分子層(第2固体電解質層70)として形成した。
(実施例9)
本実施例における電解コンデンサは、次のように構成した。陽極化成箔10および対向陰極箔20の表面にそれぞれ形成した第1固体電解質層60A〜60Dの種別、膜厚、および比率(D/T値)は、実施例2と同様にした。隙間Cに形成する電解質は、γーブチロラクトンの電解液80を充填させることにより形成した。
(比較例1)
本比較例における電解コンデンサは、次のように構成した。陽極化成箔10および対向陰極箔20の表面にそれぞれ形成した第1固体電解質層60A〜60Dの種別、膜厚は、実施例2と同様にした。第1固体電解質層60A〜60Dの厚さTに対する凹部の深さDの比率(D/T値)は、約4%とした。隙間Cに形成する電解質は、ポリ3,4−エチレンジオキシチオフェンの分散体溶液を含浸させることにより、導電性高分子層(第2固体電解質層70)として形成した。
(比較例2)
本比較例における電解コンデンサは、次のように構成した。陽極化成箔10および対向陰極箔20の表面にそれぞれ形成した第1固体電解質層60A〜60Dの種別、膜厚、および比率(D/T値)は、比較例1と同様にした。隙間Cに形成する電解質は、電解液80を充填させることにより形成した。
上記の実施例・比較例(図7)から、比率(D/T値)が約5%未満となると、実施例1と、比較例1および比較例2とを比較すると明らかなとおり、等価直列抵抗ESRが急峻に高くなる。一方、比率(D/T値)が約90%を超えると、第1固体電解質層(60A〜60D)の表面に形成する凹凸が大きくなり、凸部を中心に被膜破壊が発生する。したがって、実施例1〜実施例9にも示しているとおり、第1固体電解質層60の表面62に形成される凹凸は、その凸部に対する凹部の深さの比率が、約0.05以上約0.9以下であるとよいことがわかる。また、実施例1〜実施例9にも示しているとおり、第1固体電解質層60の厚さTは、約0.1μm以上にするとよいことがわかる。
(他の実施例)
以下、図4,図8および図9を参照して、本発明に係る他の実施例について説明する。図4を参照して、当該他の実施例においては、第1固体電解質層60の厚さTと、第1固体電解質層60の表面62に形成される凹凸の凹部の深さDとの関係(D/T値)から得られる等価直列抵抗ESR特性の推移について説明する。
具体的には、図8を参照して、第1固体電解質層60の膜厚Tを0.1μm,5μm,および20μmに設定し、それぞれの膜厚Tに対して、D/T値を5%未満,5%,10%〜90%,および90%超に設定して電解コンデンサを作製した。
また、当該電解コンデンサにおいては、陽極化成箔10(図3)の表面10A,10Bに、第1固体電解質層60A,60Bとして、ポリ3,4−エチレンジオキシチオフェンの分散体を含む分散体溶液を含浸または塗布することにより導電性高分子層を形成した。対向陰極箔20の表面20A,20Bに、第1固体電解質層60C,60Dとして、陽極化成箔10と同様に、ポリ3,4−エチレンジオキシチオフェンの分散体を含む分散体溶液を含浸または塗布することにより導電性高分子層を形成した。また、隙間Cに形成する電解質は、モノマーとしての3,4−エチレンジオキシチオフェンと、酸化剤(兼ドーパント)としてのp−トルエンスルホン酸第二鉄アルコール溶液とを、コンデンサ素子の内部に重合液として含浸させ、化学重合させることにより、導電性高分子層(第2固体電解質層70)として形成した。
上記の各場合における電解コンデンサの等価直列抵抗ESRを測定した。図9は、図8をグラフ化したものを示している。図8および図9を参照して、第1固体電解質層60の膜厚Tが0.1μm,5μm,および20μmのいずれの場合においても、D/T比率が5%未満となると、等価直列抵抗ESRが急峻に高くなることがわかる。
また、第1固体電解質層60の膜厚Tが0.1μm,5μm,および20μmのいずれの場合においても、D/T比率が5%以上20%未満、および80%以上90%未満のときは、あまり等価直列抵抗ESRに変化は見られない。一方、D/T比率が30%以上約70%以下のときは、等価直列抵抗ESRが低下する傾向にあることがわかる。したがって、第1固体電解質層60の表面62に形成される凹凸は、その凸部の厚さに対する凹部の深さの比率が、約30%以上約70%以下であるとよいことがわかる。
以上、本発明の発明を実施するための形態について説明したが、今回開示された形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 電解コンデンサ、10 陽極化成箔、10A,10B,11A,11B,20A,20B,62,62A〜62D 表面、11 金属箔、12A,12B 誘電体酸化被膜、20 対向陰極箔、30 巻止テープ、40,42 リードタブ端子、44 陽極リード線、46 陰極リード線、48 封止用ゴム、50 座板、52,54 開口部、56 ケース、60,60A〜60D 第1固体電解質層、70 第2固体電解質層、80 電解液、100 コンデンサ素子、C 隙間。

Claims (8)

  1. 陽極化成箔と対向陰極箔とを、セパレータを介さずに巻回して構成されるコンデンサ素子を備える電解コンデンサであって、
    前記陽極化成箔および前記対向陰極箔の表面のうち、前記陽極化成箔と前記対向陰極箔とが対向する少なくとも一方の表面には第1固体電解質層が形成され、
    前記第1固体電解質層の主表面には凹凸が形成され、
    前記凹凸により前記陽極化成箔と前記対向陰極箔との間に形成された隙間には、電解液または導電性高分子を含む第2固体電解質層が充填されている、
    電解コンデンサ。
  2. 前記第1固体電解質層の厚さは0.1μm以上である、請求項1に記載の電解コンデンサ。
  3. 前記凹凸における凸部の厚さに対する凹部の深さの比率は、0.05以上0.9以下である、請求項1または2に記載の電解コンデンサ。
  4. 前記凹凸は、前記第1固体電解質層の前記主表面の全面にわたって形成されている、請求項1から3のいずれかに記載の電解コンデンサ。
  5. 陽極化成箔と対向陰極箔とを準備する工程と、
    主表面に凹凸を有する第1固体電解質層を、前記陽極化成箔および前記対向陰極箔の表面のうち、前記陽極化成箔と前記対向陰極箔とが巻回されることにより対向する少なくとも一方の表面に形成する工程と、
    前記陽極化成箔と前記対向陰極箔とを、セパレータを介さずに巻回する工程と、
    前記陽極化成箔と前記対向陰極箔とを巻回した後、前記凹凸により前記陽極化成箔と前記対向陰極箔との間に形成された隙間に、電解液または導電性高分子を含む第2固体電解質層を充填する工程とを備える、電解コンデンサの製造方法。
  6. 前記第1固体電解質層の厚さは0.1μm以上である、請求項5に記載の電解コンデンサの製造方法。
  7. 前記凹凸における凸部の厚さに対する凹部の深さの比率は、0.05以上0.9以下である、請求項5または6に記載の電解コンデンサの製造方法。
  8. 前記凹凸は、前記第1固体電解質層の前記主表面の全面にわたって形成されている、請求項5から7のいずれかに記載の電解コンデンサの製造方法。
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