JP2012049351A - 固体電解コンデンサ及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】低いESRを有する固体電解コンデンサを提供する。
【解決手段】固体電解コンデンサ1は、陽極端子18と、陽極端子18上に形成された弁作用金属の多孔質体からなる陽極12と、陽極12上に形成された誘電体層14と、誘電体層14上に形成された陰極15とを備えている。陽極端子18は、端子本体18aと、端子本体18aの表面上に形成された弁作用金属層18bとを有する。陽極端子18の表面には、凹部17が形成されている。凹部17内に陽極12が形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、固体電解コンデンサ及びその製造方法に関する。
近年、電子機器の高性能化に伴い、固体電解コンデンサに対する高性能化の要求も高まってきている。なかでも、固体電解コンデンサの等価直列抵抗(ESR:Equivalent Series Resistance)のさらなる低減に対する要求が特に高まってきている。
従来最も広く用いられている固体電解コンデンサは、弁作用金属からなる多孔体により構成されている陽極に円柱状の陽極端子の一部が埋設されたものである。しかしながら、この固体電解コンデンサでは、陽極端子の横断面積が小さくなるばかりか、陽極端子と陽極との接触面積も小さくなるため、陽極と陽極端子との接触部の電気抵抗を低くすることが困難である。よって、陽極端子の一部が陽極中に埋設されている固体電解コンデンサでは、ESRを十分に低くすることが困難である。
円柱状の陽極端子の一部が陽極中に埋設されている固体電解コンデンサ以外の形態を有する固体電解コンデンサとしては、例えば、直方体状の陽極の一の表面に接合されている板状の陽極端子を有する固体電解コンデンサが挙げられる(例えば、特許文献1を参照)。
特開2004−241435号公報
上記特許文献1に記載の固体電解コンデンサでは、陽極と陽極端子との接触面積を大きくできるため、ESRを低減することができる。しかしながら、固体電解コンデンサのESRをさらに低減したいという要求がある。
本発明は、係る点に鑑みてなされたものであり、その目的は、低いESRを有する固体電解コンデンサを提供することにある。
本発明に係る固体電解コンデンサは、陽極端子と、陽極と、誘電体層と、陰極とを備えている。陽極は、陽極端子上に形成された弁作用金属の多孔質体からなる。誘電体層は、陽極上に形成されている。陰極は、誘電体層上に形成されている。陽極端子は、端子本体と、弁作用金属層とを有する。弁作用金属層は、端子本体の表面上に形成されている。陽極端子の表面には、凹部が形成されている。凹部内に陽極が形成されている。
このように、本発明に係る固体電解コンデンサでは、陽極端子の表面に形成された凹部内に陽極が形成されている。このため、陽極端子の表面に凹部が形成されていない場合と比較して、陽極と陽極端子との接触面積を大きくすることができる。従って、陽極と陽極端子との接触部の電気抵抗を低くすることができる。その結果、固体電解コンデンサのESRをさらに低減することができる。
本発明に係る固体電解コンデンサでは、端子本体の表面に凹部が形成されていることが好ましい。
本発明に係る固体電解コンデンサには、凹部が複数形成されており、陽極が複数の凹部のそれぞれ内に分断して形成されていることが好ましい。この場合、陽極の応力が分断される。このため、陽極と陽極端子との間に生じる応力を小さくすることができる。よって、陽極と陽極端子との剥離や、陽極の破壊などを抑制することができる。従って、固体電解コンデンサの信頼性をより効果的に改善することができる。
本発明に係る固体電解コンデンサは、陽極端子と、陽極と、誘電体層と、陰極とを有するコンデンサ素子を複数備えていてもよい。この構成によれば、固体電解コンデンサの静電容量をより大きくすることができる。
本発明に係る固体電解コンデンサでは、凹部は、陽極端子の表面から内部に向かって先細り状に形成されていることが好ましい。この場合、弁作用金属層を、端子本体の上に形成することが容易となる。また、凹部の側壁と陽極との接合を確実に図ることができる。
本発明に係る固体電解コンデンサの製造方法では、陽極端子に凹部を形成する。弁作用金属の多孔質体からなる陽極を凹部内に形成する。陽極を陽極酸化することにより、陽極上に誘電体層を形成する。誘電体層上に陰極を形成する。本発明に係る固体電解コンデンサの製造方法によれば、ESRが低い固体電解コンデンサを製造することができる。また、陽極と陰極とが確実に絶縁されており、漏れ電流が抑制された固体電解コンデンサを製造することができる。
本発明によれば、低いESRを有する固体電解コンデンサを提供することができる。
第1の実施形態に係る固体電解コンデンサの略図的斜視図である。 図1の線II−IIにおける略図的断面図である。 第1の実施形態に係る固体電解コンデンサの一部分を拡大した略図的断面図である。 図2の線IV−IVに記載の略図的断面図である。 第2の実施形態に係る固体電解コンデンサの略図的断面図である。 第3の実施形態に係る固体電解コンデンサの略図的断面図である。 第4の実施形態に係る固体電解コンデンサの略図的断面図である。 第5の実施形態に係る固体電解コンデンサの略図的断面図である。 第6の実施形態に係る固体電解コンデンサの略図的斜視図である。 第7の実施形態に係る固体電解コンデンサの略図的断面図である。
以下、本発明の実施形態の一例について説明する。但し、以下の実施形態は、単なる例示である。本発明は、以下の実施形態に何ら限定されない。
また、実施形態等において参照する図面は、模式的に記載されたものであり、図面に描画された物体の寸法の比率などは、現実の物体の寸法の比率などとは異なる場合がある。図面相互間においても、物体の寸法比率等が異なる場合がある。具体的な物体の寸法比率等は、以下の説明を参酌して判断されるべきである。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る固体電解コンデンサの略図的斜視図である。図2は、図1の線II−IIにおける略図的断面図である。図3は、第1の実施形態に係る固体電解コンデンサの一部分を拡大した略図的断面図である。図4は、図2の線IV−IVに記載の略図的断面図である。なお、図1においては、固体電解コンデンサの内部構造の描画を省略している。
まず、図1〜図4を参照しながら、本実施形態に係る固体電解コンデンサ1の構成について説明する。
図2に示すように、固体電解コンデンサ1は、コンデンサ素子11を備えている。コンデンサ素子11は、陽極12と、誘電体層14と、陰極層15と、陽極端子18とを備えている。
図3に示すように、陽極12は、弁作用金属を含む多孔質体からなる。具体的には、陽極12を構成している多孔質体は、弁作用金属からなるものであってもよいし、弁作用金属を含む合金からなるものであってもよいし、例えば一酸化ニオブなどの弁作用金属の酸化物からなるものであってもよい。陽極12を構成している多孔質体が弁作用金属を含む合金からなる場合は、弁作用金属が50質量%以上含まれていることが好ましい。
なお、弁作用金属の具体例としては、例えば、ニオブ、タンタル、チタン、アルミニウム、ハフニウム、ジルコニウム、亜鉛、タングステン、ビスマス、アンチモン等が挙げられる。なかでも、チタン、タンタル、アルミニウム、ニオブは、原料の入手が容易であるため、弁作用金属としてはこれらの金属を用いることが好ましい。
図2に示すように、陽極12は、板状の陽極端子18の上に形成されている。陽極端子18は、端子本体18aと、弁作用金属層18bとを有する。
端子本体18aは、例えば、銅、タングステン、ニッケル、チタン、銀、金、プラチナ、ロジウムなどの金属や、これらの金属のうちの一種以上を含む合金などの導電材料により形成することができる。端子本体18aは、弁作用金属層18bの材料よりも電気抵抗の低い材料で形成されていることが好ましく、なかでも、電気抵抗が低く、安価である銅や、電気抵抗が低く、抗折強度が高いニッケル合金により形成されていることが好ましい。
弁作用金属層18bは、端子本体18aの一方の表面18a1(図2を参照)の上に形成されている。本実施形態では、この弁作用金属層18bによって端子本体18aの表面18a1が覆われている。このため、弁作用金属層18bによって、陽極端子18の表層が構成されている。
弁作用金属層18bは、弁作用金属を含む。具体的には、弁作用金属層18bは、例えば、弁作用金属や弁作用金属を含む合金により形成することができる。なお、弁作用金属層18bに好ましく使用される弁作用金属としては、上記陽極12の材料として列記した上記弁作用金属が挙げられる。
弁作用金属層18bの厚みは、特に限定されない。弁作用金属層18bの厚みは、例えば、0.2μm〜1μm程度とすることができる。
弁作用金属層18bにより構成されている陽極端子18の一の表面18cには、複数の凹部17が形成されている。具体的には、端子本体18aの表面に凹部が形成されており、その上に弁作用金属層18bが形成されることにより、凹部17が形成されている。
上記陽極12は、凹部17内に形成されている。具体的には、本実施形態では、陽極12は、凹部17の上を含む、表面18cの全体の上に、表面18cに接触するように形成されている。これにより、陽極12と陽極端子18とが電気的接続されている。
なお、本実施形態では、凹部17は、陽極端子18の表面から内部に向かって先細り形状に形成されている。すなわち、凹部17は、先端側に向かって先細り状に形成されている。具体的には、凹部17は、断面略逆台形状に形成されている。凹部17の底角θの大きさは、特に限定されないが、例えば、45°〜60°の範囲内であることが好ましい。
凹部17の深さは、例えば、100μm〜500μm程度であることが好ましい。また、凹部17の深さの陽極端子18の厚みに対する比((凹部17の深さ)/(陽極端子18の厚み))は、0.5〜2程度であることが好ましい。
図2及び図3に示すように、陽極12及び弁作用金属層18bの表面上には、弁作用金属の酸化物からなる誘電体層14が形成されている。具体的には、本実施形態では、弁作用金属層18bは、陽極12及び弁作用金属層18bの表層が酸化されることにより形成されたものである。
なお、描画の便宜上、図2においては、誘電体層14は、模式的に描画されている。実際は、図3に示すように、誘電体層14は、陽極12及び弁作用金属層18bの外表面のみならず、陽極12の内部の空隙に面する表面(以下、「内面」とする。)上にも形成されている。
誘電体層14の厚みは、例えば、10nm〜500nm程度であることが好ましい。誘電体層14の厚みが厚すぎると、静電容量が低下する場合がある。また、誘電体層14の陽極12からの剥離が生じやすくなる場合がある。一方、誘電体層14の厚みが薄すぎると、耐電圧が低下すると共に、漏れ電流が増大する場合がある。
誘電体層14の上には、陰極層15が形成されている。陰極層15は、導電性高分子層15aを含む。具体的には、本実施形態においては、陰極層15は、導電性高分子層15aと、カーボン層15bと、銀層15cとの積層体により構成されている。但し、本発明は、この構成に限定されない。陰極層は、例えば、導電性高分子層15aのみにより構成されていてもよいし、導電性高分子層15aと、カーボン層15b及び銀層15cのうちの一方とにより構成されていてもよい。
導電性高分子層15aは、誘電体層14の上に形成されている。詳細には、図3に示すように、導電性高分子層15aは、陽極12の内部にも形成されている。すなわち、陽極12の外表面上に形成されている誘電体層14の上のみならず、陽極12の内面の上に形成されている誘電体層14の上にも形成されている。
導電性高分子層15aは、例えば、ポリピロール、ポリエチレンジオキシチオフェン、ポリチオフェン、ポリアニリン等の導電性高分子により形成することができる。
カーボン層15bは、導電性高分子層15aの上に形成されている。詳細には、カーボン層15bは、導電性高分子層15aの陽極12の外面上に形成されている部分の上に形成されている。銀層15cは、カーボン層15bの上に形成されている。
図2に示すように、陰極層15には、導電性接着剤により陰極リードフレーム20が接続されている。一方、陽極端子18には、導電性接着剤により陽極リードフレーム13が
接続されている。なお、導電性接着剤は、特に限定されないが、例えば、銀微粒子を含む銀ペーストなどであってもよい。
コンデンサ素子11は、樹脂モールドされている。すなわち、コンデンサ素子11は、樹脂外装体10により覆われている。これにより、コンデンサ素子11が封止されている。なお、陽極リードフレーム13及び陰極リードフレーム20は、固体電解コンデンサ1の裏面1aにまで引き出されている。
樹脂外装体10は、コンデンサ素子11を封止することができるものであれば特に限定されない。樹脂外装体10は、例えば、電子部品用の封止剤として用いられている熱硬化性樹脂組成物により形成することができる。熱硬化性樹脂の具体例としては、例えば、エポキシ系樹脂などが挙げられる。
なお、電子部品用の封止剤として用いられている熱硬化性樹脂組成物には、通常、シリカ粒子などの充填剤、フェノール樹脂などの硬化剤、イミダゾール化合物などの硬化促進剤、シリコーン樹脂などの可撓化剤などが含まれている。
次に、本実施形態に係る固体電解コンデンサ1の製造方法の一例について説明する。
まず、凹部17が形成されている板状の陽極端子18を用意する。具体的には、まず、端子本体18aを構成するための銅板などの金属板を用意する。次に、その金属板に凹部を形成することにより端子本体18aを作製する。凹部の形成方法は、特に限定されない。凹部は、例えば、ドリルなどの研削手段を用いて、機械的に形成する、あるいは、プレス加工等により形成することができる。また、凹部は、例えば、炭酸ガスレーザー等のレーザー光を照射することにより形成することができる。なお、照射する炭酸ガスレーザーの出力は、例えば、10mJ〜6mJ程度とすることができる。
レーザー光の照射による凹部の形成工程においては、照射するレーザー光のエネルギーを調整することにより、得られる凹部の形状を制御することができる。具体的には、パルス状のレーザー光を複数回照射することにより、凹部を形成することができる。その際、照射するパルス状のレーザー光の出力を照射毎に徐々に弱くしていくことにより、内部に向かって先細り形状の凹部を形成することができる。なお、レーザー光の出力分布によっては、凹部の底面が中央部付近で深くなる形状となる場合もある。すなわち、凹部の底面は、平坦でない場合もある。
なお、上記レーザー光の照射による凹部の形成工程において、バリが発生した場合は、例えば、過酸化水素・硫酸を主体としたエッチング液などのエッチング液を用いてエッチングすることによりバリを除去することができる。
次に、端子本体18aの上に、弁作用金属層18bを形成することにより、凹部17が形成されている陽極端子18を完成させる。弁作用金属層18bの形成方法は特に限定されない。弁作用金属層18bは、例えば、スパッタリング法、CVD(Chemical
Vapor Deposition)法や、ALD(Atomic Layer Deposition)法などにより形成することができる。
次に、陽極端子18の上に、弁作用金属の多孔質体からなる陽極12を形成する。陽極12は、凹部17内にも形成されるようにする。具体的には、陽極12は、例えば、以下のような方法で形成することができる。まず、バインダーと溶媒とを含む溶液に弁作用金属を含む粉末を添加し、分散機や混練機を用いて弁作用金属を含む粉末を分散させ、スラリーを形成する。このスラリーを陽極端子18の弁作用金属層18bの上に、スクリーン
印刷法などにより塗布した後に、乾燥、脱脂及び焼成することにより陽極12を形成することができる。
なお、使用する弁作用金属を含む粉末の粒子径は、例えば、0.08μm〜1μm程度であることが好ましく、0.2μm〜0.5μm程度であることがより好ましい。この粉末の粒子径が大きすぎると、得られる陽極12の単位体積当たりの表面積が小さくなる傾向にある。一方、粉末の粒子径が小さすぎると、多孔質体に形成される空隙が小さくなりすぎる場合がある。
また、スラリーに添加するバインダーの具体例としては、例えば、アクリル系樹脂や、ポリビニルアルコール(PVA)や、ポリビニルブチラール(PVB)、ポリ酢酸ビニルなどが挙げられる。
スラリーの焼成温度は、用いる弁作用金属の種類や、粉末の粒子径などに応じて適宜設定することができる。スラリーの焼成温度は、例えば、900℃〜1300℃程度とすることができる。焼成温度が低すぎると、バインダー等が残留してしまう場合がある。一方、焼成温度が高すぎると、焼成が進みすぎて形成される空隙が少なくなってしまう場合がある。
次に、一体形成された陽極12及び陽極端子18を、リン酸などを含む水溶液に浸漬することにより表層を陽極酸化することにより誘電体層14を形成することができる(化成工程)。なお、陽極端子の表面が弁作用金属を含んでいない場合は、陽極端子の表面の露出部の上に誘電体層が形成されない場合がある。従って、陽極端子18と陰極層15とが電気的に短絡してしまう場合がある。それに対して、本実施形態では、陽極端子18の表層が弁作用金属を含んでいるため、表層の上にも確実に誘電体層14が形成される。従って、陽極端子18と陰極層15とが電気的に短絡してしまうことを効果的に抑制することができる。
次に、誘電体層14の上に、陰極層15を形成する。具体的には、まず、導電性高分子層15aを形成する。導電性高分子層15aは、例えば、化学重合法や、電解重合法により形成することができる。例えば、化学重合法を用いる場合、酸化剤を用いてモノマーを酸化重合することにより、導電性高分子層15aを形成する。
次に、カーボン層15bの形成を行う。具体的には、導電性高分子層15aの上に、カーボンペーストを塗布し、乾燥させることによりカーボン層15bを形成する。続いて、カーボン層15bの上に、銀ペーストを塗布し、乾燥させることにより、銀層15cを形成する。
次に、陽極リードフレーム13及び陰極リードフレーム20の接続を行う。最後に、樹脂外装体10を形成し、固体電解コンデンサ1を完成させる。
以上説明したように、本実施形態では、陽極端子18の表面18cに凹部17が形成されており、表面18cの表面積が大きくされている。そして、その大きな表面積を有する表面18cの上に陽極12が形成されている。このため、表面18cに凹部17が形成されていない場合よりも、陽極12と陽極端子18との接触面積を大きくすることができる。従って、陽極12と陽極端子18との接触部の電気抵抗を低くすることができる。その結果、固体電解コンデンサ1のESRをさらに低減することができる。
陽極12と陽極端子18との接触面積を大きくする観点からは、底角θが大きいことが好ましい。このため、底角θは、45°以上であることが好ましい。また、底角θを45
°以上とすることによって、陽極12の体積を大きくすることができる。従って、静電容量を大きくすることができる。
但し、底角θが大きすぎると、凹部17の側壁の上に、弁作用金属層18bを適切な厚みで形成することが困難となる。凹部17の側壁の上に、弁作用金属層18bを形成できたとしても、側壁の上における弁作用金属層18bの厚みが薄くなりすぎる場合がある。その場合は、陽極端子18の表面の露出部に誘電体層14が好適に形成されない場合がある。従って、漏れ電流が大きくなりすぎる場合がある。また、凹部17の側壁における陽極12と陽極端子18との接合強度も低くなり、得られる静電容量が小さくなりすぎたり、固体電解コンデンサの信頼性が低くなってしまったりする場合がある。また、底角θが大きすぎると、凹部の両側の角部に応力が集中しやすく、信頼性が低下してしまう場合がある。従って、凹部17は、陽極端子18の表面から内部に向かって先細り状に形成されていることが好ましい。さらには、底角θが60°以下であることが好ましい。
また、陽極12のうち、凹部17の上に位置する部分と、凹部17以外の部分の上に位置する部分とで厚みが異なる。このため、例えば、凹部17が設けられておらず、陽極12が均一な厚さで形成されている場合よりも陽極12の応力を小さくすることができる。よって、陽極12と陽極端子18とが剥離することを抑制することができる。また、陽極12の破壊も抑制することができる。従って、固体電解コンデンサ1の信頼性を効果的に改善することができる。
また、本実施形態では、図4に示すように、平面視において、固体電解コンデンサ1の中央部には凹部17が設けられていない。従って、固体電解コンデンサ1の中央部においては、陽極12の厚みが小さい。従って、固体電解コンデンサ1に外力が付与され、中央部に大きな応力が印加された場合であっても、陽極12が剥離したり、破壊されたりすることをより効果的に抑制することができる。従って、より高い信頼性を実現することができる。
本実施形態の固体電解コンデンサ1の製造方法では、弁作用金属を含む陽極端子18の表層上に陽極12を形成してから、陽極酸化を行うことにより、誘電体層14を形成する。このため、弁作用金属を含む陽極端子18の表層の露出部にも誘電体層14を確実に形成することができる。従って、漏れ電流の抑制された固体電解コンデンサ1を容易に製造することができる。
以下、本発明を実施した好ましい形態の他の例について説明する。以下の説明において、上記第1の実施形態と実質的に共通の機能を有する部材を共通の符号で参照し、説明を省略する。
(第2の実施形態)
図5は、第2の実施形態に係る固体電解コンデンサの略図的断面図である。
上記第1の実施形態では、陽極端子18の凹部17以外の部分の上にも陽極12が形成されている場合について説明したが、第2の実施形態では、図5に示すように、陽極端子18に形成されている複数の凹部17のそれぞれ内に陽極12が独立して形成されている。すなわち、陽極12が複数の凹部17のそれぞれ内に分断して形成されているため、陽極12の応力を複数に分断することができる。従って、陽極12と陽極端子18とが剥離したり、陽極12が破壊されたりすることをより効果的に抑制することができる。
但し、この場合は、陽極12の体積が小さくなるため、陽極12の表面積も小さくなる。従って、静電容量が小さくなる傾向にある。大きな静電容量を得る観点からは、第1の
実施形態のように、陽極端子18の凹部17以外の部分の上にも陽極12が形成されていることが好ましい。
(第3の実施形態)
図6は、第3の実施形態に係る固体電解コンデンサの略図的断面図である。
上記第1の実施形態では、凹部17を2個形成する例について説明したが、第3の実施形態では、図6に示すように、3個以上の凹部17がマトリクス状に形成されている。この場合においても、上記第1の実施形態と同様に、固体電解コンデンサ1の平面視における中央部には凹部17を形成しないことが好ましい。
なお、本実施形態では、凹部17を8個形成する例について説明したが、凹部17を32個形成するようにしてもよい。
(第4及び第5の実施形態)
図7は、第4の実施形態に係る固体電解コンデンサの略図的断面図である。図8は、第5の実施形態に係る固体電解コンデンサの略図的断面図である。
上記第1の実施形態では、固体電解コンデンサ1が一つのコンデンサ素子11を備えている例について説明したが、第4及び第5の実施形態では、図7や図8に示すように、固体電解コンデンサは、複数のコンデンサ素子11を有している。この構成によれば、固体電解コンデンサの静電容量をより大きくすることができる。なお、ひとつの固体電解コンデンサ内に複数のコンデンサ素子11を設ける場合、複数のコンデンサ素子11を積層して設けることが好ましい。その場合において、例えば、図7に示すように、複数のコンデンサ素子11を陽極端子18側が同じ方向を向くように配列してもよい。また、図8に示すように、複数のコンデンサ素子11を陽極端子18側が積層方向の一方側を向くものと、他方側を向くものとを交互に積層してもよい。そうすることにより、陽極リードフレーム13または陰極リードフレーム20のコンデンサ素子11に積層されている部分13a、20aを、積層方向において隣り合うコンデンサ素子11間で共通化することができる。その結果、固体電解コンデンサを低背化することができる。
なお、図7に示す固体電解コンデンサでは、陽極リードフレーム13と陰極リードフレーム20との間には、絶縁層16が設けられている。この絶縁層16によって、陽極リードフレーム13と陰極リードフレーム20とが絶縁されている。
(第6の実施形態)
図9は、第6の実施形態に係る固体電解コンデンサの略図的斜視図である。なお、図9においては、固体電解コンデンサの内部構造の描画を省略している。
上記第1の実施形態では、固体電解コンデンサの裏面1aにおいて、陰極リードフレーム20と陽極リードフレーム13とが直線状に対向して配置されている例について説明したが、第6の実施形態では、図9に示すように、固体電解コンデンサの裏面1aにおいて、陰極リードフレーム20と陽極リードフレーム13とが対向しないように、陰極リードフレーム20と陽極リードフレーム13とが形成されている。
(第7の実施形態)
図10は、第7の実施形態に係る固体電解コンデンサの略図的断面図である。
上記第1の実施形態では、陰極リードフレーム20が、固体電解コンデンサ1の片側に1カ所だけ露出している例について説明したが、第7の実施形態では、図10に示すよう
に、陰極リードフレーム20が、固体電解コンデンサの両側に2カ所露出している。具体的には、本実施形態では、固体電解コンデンサの裏面1aにおいて、陰極リードフレーム20の露出している部分の間に、陽極リードフレーム13が露出している。すなわち、本実施形態の固体電解コンデンサは、所謂3端子型のコンデンサである。
1…固体電解コンデンサ
10…樹脂外装体
11…コンデンサ素子
12…陽極
13…陽極リードフレーム
14…誘電体層
15…陰極層
16…絶縁膜
15a…導電性高分子層
15b…カーボン層
15c…銀層
17…凹部
18…陽極端子
18a…端子本体
18b…弁作用金属層
18c…陽極端子の表面
20…陰極リードフレーム

Claims (6)

  1. 陽極端子と、
    前記陽極端子上に形成された弁作用金属の多孔質体からなる陽極と、
    前記陽極上に形成された誘電体層と、
    前記誘電体層上に形成された陰極とを備え、
    前記陽極端子は、端子本体と、端子本体の表面上に形成された弁作用金属層とを有し、
    前記陽極端子の表面には、凹部が形成されており、前記凹部内に前記陽極が形成されている、固体電解コンデンサ。
  2. 前記端子本体の表面に凹部が形成されている、請求項1に記載の固体電解コンデンサ。
  3. 前記凹部が複数形成されており、
    前記陽極が前記複数の凹部のそれぞれ内に分断して形成されている、請求項1または2に記載の固体電解コンデンサ。
  4. 前記陽極端子と、前記陽極と、前記誘電体層と、前記陰極とを有するコンデンサ素子を複数備えた、請求項1〜3のいずれか一項に記載の固体電解コンデンサ。
  5. 前記凹部は、前記陽極端子の表面から内部に向かって先細り状に形成されている、請求項1〜4のいずれか一項に記載の固体電解コンデンサ。
  6. 凹部が形成されている陽極端子を用意する工程と、
    弁作用金属の多孔質体からなる陽極を前記凹部内に形成する工程と、
    前記陽極を陽極酸化することにより、前記陽極上に誘電体層を形成する工程と、
    前記誘電体層上に陰極を形成する工程とを備えた、固体電解コンデンサの製造方法。
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