JP4804235B2 - 固体電解コンデンサ素子、その製造方法および固体電解コンデンサ - Google Patents

固体電解コンデンサ素子、その製造方法および固体電解コンデンサ Download PDF

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Description

この発明は、固体電解コンデンサ素子、その製造方法および固体電解コンデンサに関し、特に酸化ニオブを誘電体として用いる素子、その製造方法および固体電解コンデンサに関する。
従来、金属ニオブを陽極酸化することにより形成される酸化ニオブ(Nb:五酸化ニオブ)を誘電体層として用いる固体電解コンデンサが知られている(例えば、特許文献1参照)。
図7は、従来の固体電解コンデンサの構造を説明するための断面図である。図7を参照して、従来の固体電解コンデンサの構造について説明する。
従来の固体電解コンデンサでは、図7に示すように、陽極101は、陽極リード101aと、陽極リード101a上に形成されたニオブ粒子の多孔質焼結体からなる直方体状の基体101bとを備えており、陽極リード101aは、一部が基体101b中に埋め込まれている。
陽極101上には、基体101bの周囲を覆うように、Nbからなる酸化物層102が形成されている。ここで、酸化物層102は、いわゆる誘電体層として機能する。
酸化物層102上には、酸化物層102の周囲を覆うようにポリピロールなどからなる導電性高分子層103が形成されている。ここで、導電性高分子層103は、いわゆる電解質層として機能する。
導電性高分子層103上には、導電性高分子層103の周囲を覆うように形成されたカーボン粒子を含む第1導電層104aと、第1導電層104aの周囲を覆うように形成された銀粒子を含む第2導電層104bとの積層構造を有する陰極104が形成されている。
陰極104の上面には、導電性接着剤層105が形成され、さらに導電性接着剤層105上には、陰極端子106が形成されている。また、基体101bおよび酸化物層102から露出した陽極リード101a上には、陽極端子107が接続されている。
さらに、陰極端子106および陽極端子107の端部が外部に引き出されるように、陰極104、陰極端子106および陽極端子107の周囲には、モールド外装樹脂108が形成されている。これにより、従来の固体電解コンデンサが構成されている。
図8〜図12は、従来の固体電解コンデンサの形成プロセスを説明するための断面図である。図8〜図12を参照して、次に、上記のような構造を有する従来の固体電解コンデンサの形成プロセスについて説明する。
まず、図8に示すように、陽極リード101aとニオブ粒子の多孔質焼結体からなる直方体状の基体101bとを備える陽極101を形成する。基体101bは、陽極リード101aの一部を埋め込んだニオブ粒子からなる成形体を真空中で焼結することにより形成する。
次に、陽極101をリン酸などの水溶液中において陽極酸化を行うことにより、図9に示すように、基体101bの周囲を覆うように、基体101b上にNbからなる酸化物層102を形成する。
次に、図10に示すように、酸化物層102の周囲を覆うように、ピロールの重合などによりポリピロールなどからなる導電性高分子層103を形成する。
次に、図11に示すように、導電性高分子層103の周囲を覆うように、導電性高分子層103上に、カーボンペーストを塗布、乾燥することによりカーボン粒子を含む第1導電層104aを形成した後、第1導電層104aの周囲を覆うように、第1導電層104a上に銀ペーストを塗布、乾燥することにより銀粒子を含む第2導電層104bを形成する。これにより、導電性高分子層103の周囲を覆うように第1導電層104aおよび第2導電層104bとの積層構造を有する陰極104を形成する。
次に、図12に示すように、陰極端子106上に塗布した導電性接着剤を介して陰極104上に陰極端子106を接着し、この導電性接着剤を乾燥することにより、陰極104と陰極端子106とを接続する導電性接着剤層105を形成する。また、陽極端子107を基体101bおよび酸化物層102から露出している陽極リード101a上に溶接する。
最後に、図7に示したように、陰極端子106および陽極端子107の端部が外部に引き出されるように、陰極104、陰極端子106および陽極端子107の周囲にモールド外装樹脂108を形成する。このようにして、従来の固体電解コンデンサが形成される。
特開昭52−39164号公報
しかしながら、上記のように誘電体層として機能する酸化物層102と陰極104との間に電解質層として機能する導電性高分子層103を形成した従来の固体電解コンデンサにおいても、導電性高分子層103の導電性が十分大きいとはいえず、100kHz付近の高周波領域における等価直列抵抗(ESR)が大きいという問題点があった。
また、酸化物層102および陰極104とは異なる材料からなる導電性高分子層103を形成するために別途プロセスが必要となり、製造プロセス全体が複雑になるという問題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、
この発明の1つの目的は、等価直列抵抗が小さく、製造プロセスの簡略化が可能な固体電解コンデンサ素子を提供することである。
この発明のもう1つの目的は、等価直列抵抗が小さい固体電解コンデンサを製造する場合において、製造プロセスを簡略化することが可能な固体電解コンデンサ素子の製造方法を提供することである。
この発明のさらにもう1つの目的は、等価直列抵抗が小さく、製造プロセスの簡略化が可能な固体電解コンデンサを提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面による固体電解コンデンサ素子は、陽極上に形成されたNbを含む第1酸化物層と、第1酸化物層上に形成されたNbO(1≦x≦2)を含む第2酸化物層と、第2酸化物層上に形成された陰極とを備える。
この第1の局面による固体電解コンデンサ素子では、上記のように、誘電体層として機能するNbを含む第1酸化物層と陰極との間に形成されているNbO(1≦x≦2)を含む第2酸化物層は、導電性が大きいので、電解質層として機能する。これにより、別途他の材料からなる電解質層を形成する必要がない。また、第2酸化物層と第1酸化物層とは、同じ構成元素(NbおよびO)を含んでいるので密着性が大きく、第1酸化物層と陰極との間の接触抵抗を小さくすることができる。その結果、ESRを小さくすることができる。さらに、第1酸化物層と同じ構成元素を含む第2酸化物層を電解質層として用いているので、製造プロセスを簡略化することができる。
これらの結果、この第1の局面による固体電解コンデンサ素子では、ESRが小さく、製造プロセスの簡略化が可能な固体電解コンデンサ素子を得ることができる。
なお、第2酸化物層中の酸化ニオブNbOの組成比xが2より大きくなると導電性が低下するので、電解質層として機能することはできず、組成比xが1より小さくなると、第1酸化物層との密着性が低下しやすい。従って、ESRの低減に対しては、第2酸化物層中の酸化ニオブNbOの組成比xは、1≦x≦2の範囲であることが好ましい。
上記第1の局面による固体電解コンデンサ素子において、好ましくは、陰極は、第2酸化物層上に形成されたカーボン粒子を含む第1導電層と第1導電層上に形成された銀粒子を含む第2導電層との積層構造を有する。このように構成すれば、カーボン粒子を含む第1導電層とNbO(1≦x≦2)を含む第2酸化物層とは良好な密着性を有しているので、良好な電気的接続を行うことができる。これにより、さらにESRを低減することができる。
また、この発明の第2の局面による固体電解コンデンサ素子の製造方法では、ニオブを含む陽極を電解液中で陽極酸化することによりNbを含む第1酸化物層を形成する工程と、第1酸化物層を減圧下で熱処理することにより第1酸化物層上にNbO(1≦x≦2)を含む第2酸化物層を形成する工程と、第2酸化物層上に陰極を形成する工程とを備える。
この第2の局面による固体電解コンデンサ素子の製造方法では、上記のように、ニオブを含む陽極を電解液中で陽極酸化しているので、陽極上にNbを含む第1酸化物層を容易に形成することができる。さらに、このNbを含む第1酸化物層を減圧下で熱処理しているので、第1酸化物層の表面側に位置するNbを還元し、大きな導電性を有するNbO(1≦x≦2)を含む第2酸化物層を第1酸化物層上に容易にかつ密着性よく形成することができる。これにより、陽極上に誘電体層として機能するNbを含む第1酸化物層と電解質層として機能するNbO(1≦x≦2)を含む第2酸化物層を容易に形成することができるので、別途電解質層を形成することなく、ESRの小さい固体電解コンデンサ素子を容易に製造することができる。
上記第2の局面による固体電解コンデンサ素子の製造方法において、好ましくは、第2酸化物層を形成する工程は、140℃以上250℃未満の温度で熱処理する工程を含む。このように構成すれば、Nbを含む第1酸化物層を残存させるとともに、第2酸化物層中の酸化ニオブNbOの組成比xを容易に1≦x≦2の範囲とすることができる。
また、この発明の第3の局面による固体電解コンデンサでは、陽極上に形成されたNbを含む第1酸化物層と、第1酸化物層上に形成されたNbO(1≦x≦2)を含む第2酸化物層と、第2酸化物層上に形成された陰極と、陰極上に形成された外装体とを備える。
即ち、この第3の局面による固体電解コンデンサでは、上記第1の局面による固体電解コンデンサ素子上に外装体を形成しているので、周囲の環境の影響を受けにくく、信頼性の高い固体電解コンデンサを得ることができる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
(実施例1)
図1は、本発明の実施例1による固体電解コンデンサの構造を説明するための断面図である。
本発明の実施例1による直方体状の固体電解コンデンサでは、図1に示すように、陽極1は、ニオブからなる陽極リード1aと、約1μmの平均粒径を有するニオブ粒子の多孔質焼結体からなる約3.3mm×約2.7mm×約1.7mmの直方体状の基体1bとを備えており、陽極リード1aは、一部が基体1b中に埋め込まれている。
陽極1上には、基体1bの周囲を覆うように、Nbを含む第1酸化物層2が形成されている。ここで、第1酸化物層2は、いわゆる誘電体層として機能する。
第1酸化物層2上には、第1酸化物層2の周囲を覆うように約25nmの膜厚を有するNbO1.5を含む第2酸化物層3が形成されている。ここで、第2酸化物層3は、いわゆる電解質層として機能する。
第2酸化物層3上には、第2酸化物層3の周囲を覆うように形成された約10μmの膜厚を有するカーボン粒子を含む第1導電層4aと第1導電層4aの周囲を覆うように形成された約10μmの膜厚を有する銀粒子を含む第2導電層4bとの積層構造を有する陰極4が形成されている。これにより、陽極1上に第1酸化物層2、第2酸化物層3および陰極4が順次積層された固体電解コンデンサ素子Aが構成される。
陰極4の周囲のうち上面には、導電性接着剤層5が形成され、さらに導電性接着剤層5上には、陰極端子6が形成されている。基体1bから露出した陽極リード1a上には、陽極端子7が接続されている。さらに、陰極端子6および陽極端子7の端部が外部に引き出されるように、固体電解コンデンサ素子Aと陰極端子6および陽極端子7との周囲には、モールド外装樹脂8が形成されている。これにより、本発明の実施例1による固体電解コンデンサが構成されている。ここで、モールド外装樹脂は、本発明の「外装体」の一例である。
図2〜図6は、本発明の実施例1による固体電解コンデンサの形成プロセスを説明するための断面図である。図2〜図6を参照して、次に、上記のような構造を有する本発明の実施例1による固体電解コンデンサの形成プロセスについて説明する。
[陽極の作製]
まず、図2に示すように、陽極リード1aと約1μmの平均粒径を有するニオブ粒子の多孔質焼結体からなる約3.3mm×約2.7mm×約1.7mmの直方体状の基体1cとを備える陽極1を形成した。基体1cは、陽極リード1aの他方の端部を埋め込んだニオブ粒子からなる成形体を真空中で熱処理することにより形成した。
[誘電体層の形成]
次に、陽極1を約60℃に保持した約0.1wt%のリン酸水溶液中において約20Vの定電圧で約10時間陽極酸化を行うことにより、図3に示すように、基体1bの周囲を覆うように、Nbを含む第1酸化物層2を形成した。
[電解質層の形成]
次に、図4に示すように、第1酸化物層2が形成された陽極1を約1×10−3Paの減圧下で約200℃、約30分間熱処理を行うことにより、第1酸化物層2の表面から約25nmの深さの領域におけるNbを還元し、NbO1.5を含む第2酸化物層3を第1酸化物層2上に形成した。ここで、第1酸化物層2は、電解質層として機能する。また、第2酸化物層3の膜厚および酸化ニオブNbOの組成比xは、陽極1、第1酸化物層2および第2酸化物層3の断面を電子エネルギー分光法(EELS)で分析することにより確認することができる。なお、この熱処理の温度とは、加熱試料の近傍に設置した熱電対により測定した温度である。
[陰極の形成]
次に、図5に示すように、第2酸化物層3の周囲を覆うように、第2酸化物層3上に、カーボンペーストを塗布し、約80℃で約30分間乾燥することによりカーボン粒子を含む第1導電層4aを形成した後、第1導電層4aの周囲を覆うように、第1導電層4a上に銀ペーストを塗布し、約170℃で約30分間乾燥することにより銀粒子を含む第2導電層4bを形成した。これにより、第2酸化物層3の周囲を覆うように第2酸化物層3上に第1導電層4aおよび第2導電層4bの積層構造を有する陰極4を形成した。これにより、陽極1上に第1酸化物層2、第2酸化物層3および陰極4が順次積層された固体電解コンデンサ素子Aが形成される。
[電極端子の接続]
次に、図6に示すように、表面をニッケルめっきした約0.1mmの厚さを有する鉄箔からなる陰極端子6上に導電性接着剤を約2mg塗布した後、この導電性接着剤を介して陰極4の周囲のうち上面に陰極端子6とを接着した。さらに、導電性接着剤を約60℃の温度で約30分間乾燥することにより、陰極4と陰極端子6とを接続する導電性接着剤層5を形成した。
また、表面をニッケルめっきした約0.1mmの厚さを有する鉄箔からなる陽極端子7を基体1b、第1酸化物層2および第2酸化物層3から露出している陽極リード1a上に溶接した。
[モールド工程]
最後に、図1に示したように、陰極端子6および陽極端子7の端部が外部に引き出されるように、固体電解コンデンサ素子Aと陰極端子6および陽極端子7との周囲にモールド外装樹脂8を形成した。このようにして、図1に示すように、実施例1による固体電解コンデンサを作製した。
(実施例2)
実施例2では、実施例1のニオブ粒子の多孔質焼結体からなる基体1bに代えて、アルミニウムを約1wt%含むニオブ合金粒子の多孔質焼結体を用いる以外は、実施例1と同様の固体電解コンデンサを作製した。
(比較例1)
比較例1では、実施例1のNbO1.5を含む第2酸化物層3に代えて、ポリピロールからなる導電性高分子層を用いる以外は、実施例1と同様の固体電解コンデンサを作製した。なお、この導電性高分子層の形成は、ピロールの電解重合により第1酸化物層上に行った。
(比較例2)
比較例2では、実施例1のNbO1.5を含む第2酸化物層3に代えて、二酸化マンガン層を用いる以外は、実施例1と同様の固体電解コンデンサを作製した。なお、この二酸化マンガン層の形成は、約30wt%の硝酸マンガン水溶液中に第1酸化物層2が形成された陽極1を約30秒間浸漬した後、約400℃で約10分間熱処理する工程を5回繰り返すことにより行った。
[評価1]
まず、実施例1で作製した固体電解コンデンサ素子Aの第1酸化物層2および第2酸化物層3について、厚さ方向の組成分析を行った。図13は、実施例1で作製した固体電解コンデンサ素子Aの第1酸化物層2および第2酸化物層3のEELSによる測定結果を示す図である。なお、測定は、陰極4を形成する前に行った。図13において、縦軸は元素の存在比を示し、横軸は第2酸化物層3の表面からの深さを示す。
図13より、表面から約25nmの深さの領域(i)では、表面からの深さが約25nm〜約50nmのさらに内部の領域(ii)と比較すると酸素の濃度およびNbOの組成比xが相対的に少ない(約1.5〜約2)ことがわかる。これより、領域(i)は、NbO1.5を多く含む第2酸化物層3に相当すると考えられる。
また、図13より、領域(ii)は、領域(i)と比較すると酸素の濃度およびNbOの組成比xが相対的に多いことから、Nbを含む第1酸化物層2に相当すると考えられる。なお、表面から約50nm以上の深さの領域(i)は、酸素濃度が少なく、陽極1に相当すると考えられる。
次に、上記実施例1、2および比較例1、2において作製した固体電解コンデンサに対して、約100kHzの周波数におけるESR測定を行った。ESRの測定は、LCRメータを用いて陰極端子8と陽極端子9との間に電圧を印加することにより行った。結果を表1に示す。
Figure 0004804235
表1に示すように、実施例1および2の固体電解コンデンサでは、いずれも比較例1および比較例2の固体電解コンデンサよりESRが低減していることがわかった。
(実施例3)
次に、本発明の実施例1の固体電解コンデンサの形成プロセスにおいて、第1酸化物層3を熱処理する温度の影響について検討を行った。
すなわち、実施例3では、実施例1において、約200℃で熱処理を行ったのに代えて、約140℃、約150℃、約175℃、約225℃、約245℃および約250℃で熱処理する以外は、実施例1と同様のプロセスで固体電解コンデンサを作製した。
[評価2]
次に、作製した固体電解コンデンサに対して、約100kHzの周波数におけるESR測定を行った。ESRの測定は、LCRメータを用いて陰極端子8と陽極端子9との間に電圧を印加することにより行った。結果を実施例1で作製した固体電解コンデンサの測定結果と合わせて表2に示す。
また、実施例3で作製した固体電解コンデンサ素子Aについても、実施例1と同様に陽極1、第1酸化物層2および第2酸化物層3の断面をEELSで分析した。図14は、実施例3において第1酸化物層2を約245℃で熱処理して作製した固体電解コンデンサ素子Aの第1酸化物層2および第2酸化物層3のEELSによる測定結果を示す図である。なお、測定は、陰極4を形成する前に行った。図14において、縦軸は元素の存在比を示し、横軸は第2酸化物層3の表面からの深さを示す。
図14より、表面から約25nmの深さの領域(i)は、表面からの深さが約25nm〜約50nmのさらに内部の領域(ii)と比較すると酸素の濃度およびNbOの組成比xが相対的に少ない(約1)ことがわかる。これより、領域(i)は、NbOを多く含む第2酸化物層3に相当すると考えられる。
また、図14より、領域(ii)は、領域(i)と比較すると酸素の濃度およびNbOの組成比xが相対的に多いことから、Nbを含む第1酸化物層2に相当すると考えられる。なお、表面から約50nm以上の深さの領域(i)は、酸素濃度が少なく、陽極1に相当すると考えられる。
同様にして、他の温度で熱処理して作製した固体電解コンデンサ素子Aについても第2酸化物層3の酸化ニオブNbOの組成比xを評価した。結果を表2に示す。なお、約250℃で熱処理した場合には、第1酸化物層2のNbは全て還元されてNbOになっていた。すなわち、この場合、陽極1と陰極4との間には、第1酸化物層2がなく、第2酸化物層3のみが存在していた。導電性が大きいNbOからなる第2酸化物層3のみでは、誘電体層として機能しないので、このサンプルにおいてはESRの評価を行わなかった。
Figure 0004804235
表2に示すように、熱処理温度が約140℃〜約245℃の範囲では、比較例1および2の固体電解コンデンサよりもESRが小さく、熱処理温度が大きくなるほど、第2酸化物層3の酸化ニオブNbOの組成比xは小さくなっていた。また、第2酸化物層3の酸化ニオブNbOの組成比xが小さくなるとともに、概ね、ESRが低減していた。
これらの結果より、第2酸化物層3の酸化ニオブNbOの組成比xは、1≦x≦2の範囲が好ましく、第2酸化物層3の形成の際の熱処理温度は、140℃以上250℃未満が好ましいことがわかった。また、第2酸化物層3の酸化ニオブNbOの組成比xは、1≦x≦1.25の範囲がより好ましく、第2酸化物層3の形成の際の熱処理温度は、225℃以上250℃未満がより好ましいことがわかった。
(実施例4)
次に、本発明の実施例1の固体電解コンデンサにおいて、陰極4の構造の影響について検討を行った。
すなわち、実施例4では、実施例1のカーボン粒子を含む第1導電層4aと第1導電層4aの周囲を覆うように形成された銀粒子を含む第2導電層4bとの積層構造を有する陰極4に代えて、銀粒子を含む第2導電層4bのみを用いる以外は、実施例1と同様の固体電解コンデンサを作製した。
[評価3]
次に、作製した固体電解コンデンサに対して、約100kHzの周波数におけるESR測定を行った。ESRの測定は、LCRメータを用いて陰極端子8と陽極端子9との間に電圧を印加することにより行った。結果を表3に示す。
Figure 0004804235
表3に示すように、陰極4が銀粒子を含む第2導電層4bのみから構成されていてもESRは十分小さいことがわかるが、ESRの低減に対しては、陰極4がカーボン粒子を含む第1導電層4aと銀粒子を含む第2導電層4bとの積層構造を有している方が好ましいことがわかった。
なお、今回開示された実施例は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施例の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
例えば、上記実施例1では、第2酸化物層3中にはNbO1.5が含まれていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、組成比xが1≦x≦2の範囲の他の酸化ニオブNbOを含んでいてもよく、また、他の元素を含んでいてもよい。
また、上記実施例2では、陽極1の材料として、アルミニウムを約1wt%含むニオブ合金を用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、ニオブの他にタンタルおよびチタンなどの他の金属や窒素などの他の元素を含むニオブ合金であってもよい。
また、上記実施例では、酸化物層2は、陽極1を電解液中で陽極酸化することにより形成されたが、本発明はこれに限定されるものではなく、他の方法により形成してもよい。
本発明の実施例1による固体電解コンデンサの構造を説明するための断面図である。 本発明の実施例1による固体電解コンデンサの形成プロセスの第1工程を説明するための断面図である。 本発明の実施例1による固体電解コンデンサの形成プロセスの第2工程を説明するための断面図である。 本発明の実施例1による固体電解コンデンサの形成プロセスの第3工程を説明するための断面図である。 本発明の実施例1による固体電解コンデンサの形成プロセスの第4工程を説明するための断面図である。 本発明の実施例1による固体電解コンデンサの形成プロセスの第5工程を説明するための断面図である。 従来の固体電解コンデンサの構造を説明するための断面図である。 従来の固体電解コンデンサの形成プロセスの第1工程を説明するための断面図である。 従来の固体電解コンデンサの形成プロセスの第2工程を説明するための断面図である。 従来の固体電解コンデンサの形成プロセスの第3工程を説明するための断面図である。 従来の固体電解コンデンサの形成プロセスの第4工程を説明するための断面図である。 従来の固体電解コンデンサの形成プロセスの第5工程を説明するための断面図である。 実施例1で作製した固体電解コンデンサ素子Aの第1酸化物層および第2酸化物層のEELSによる測定結果を示す図である。 実施例3において第1酸化物層2を約245℃で熱処理して作製した固体電解コンデンサ素子Aの第1酸化物層および第2酸化物層のEELSによる測定結果を示す図である。
符号の説明
1 陽極
1a 陽極リード
1b 基体
2 第1酸化物層
3 第2酸化物層
4 陰極
4a 第1導電層
4b 第2導電層
5 導電性接着剤層
6 陰極端子
7 陽極端子
8 モールド外装樹脂

Claims (5)

  1. 陽極上に形成されたNbを含む第1酸化物層と、
    前記第1酸化物層上に形成されたNbO(1≦x≦2)を含む第2酸化物層と、
    前記第2酸化物層上に形成された陰極とを備え
    前記第2酸化物層のNbO は前記第1酸化物層の表面側に位置するNb が還元されてなるものであることを特徴とする固体電解コンデンサ素子。
  2. 前記陰極は、前記第2酸化物層上に形成されたカーボン粒子を含む第1導電層と前記第1導電層上に形成された銀粒子を含む第2導電層との積層構造を有する、請求項1に記載の固体電解コンデンサ素子。
  3. ニオブを含む陽極を電解液中で陽極酸化することによりNbを含む第1酸化物層を形成する工程と、
    前記第1酸化物層を減圧下で熱処理することにより前記第1酸化物層上にNbO(1≦x≦2)を含む第2酸化物層を形成する工程と、
    前記第2酸化物層上に陰極を形成する工程とを備える、固体電解コンデンサ素子の製造方法。
  4. 前記第2酸化物層を形成する工程は、140℃以上250℃未満の温度で熱処理する工程を含む、請求項3に記載の固体電解コンデンサ素子の製造方法。
  5. 陽極上に形成されたNbを含む第1酸化物層と、
    前記第1酸化物層上に形成されたNbO(1≦x≦2)を含む第2酸化物層と、
    前記第2酸化物層上に形成された陰極と、
    前記陰極上に形成された外装体とを備え
    前記第2酸化物層のNbO は前記第1酸化物層の表面側に位置するNb が還元されてなるものであることを特徴とする固体電解コンデンサ。
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