JP2010134411A - 偏光分離デバイス、偏光分離素子の製造方法、光走査装置及び画像形成装置 - Google Patents

偏光分離デバイス、偏光分離素子の製造方法、光走査装置及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】偏光方向が異なる光の分離特性に優れた偏光分離デバイスを提供する。
【解決手段】 偏光分離デバイス16は、格子ピッチが入射光の波長よりも小さい微細構造格子が形成され、P偏光を透過させ、S偏光を反射する偏光分離面を有する偏光分離素子1611と、該偏光分離素子1611で反射された光束の光路上に配置され、その透過軸がS偏光の偏光方向と一致している偏光子1612とを備えている。この場合には、偏光分離面に対する入射光の入射角が大きくても、P偏光とS偏光の分離特性を従来よりも向上させることができる。そこで、偏光方向が異なる光の分離特性に優れた偏光分離デバイスを実現することができる。
【選択図】図12

Description

本発明は、偏光分離デバイス、偏光分離素子の製造方法、光走査装置及び画像形成装置に係り、更に詳しくは、偏光方向が異なる光を分離する偏光分離デバイス、該偏光分離デバイスに用いられる偏光分離素子の製造方法、前記偏光分離デバイスを有する光走査装置、及び該光走査装置を備える画像形成装置に関する。
電子写真の画像記録では、レーザを用いた画像形成装置が広く用いられている。この場合、画像形成装置は光走査装置を備え、感光性を有するドラムの軸方向に偏向器(例えば、ポリゴンミラー)を用いてレーザ光を走査しつつ、ドラムを回転させ、ドラムの表面に潜像を形成する方法が一般的である。
近年、画像形成装置において、カラー化、高速化が進み、感光性を有するドラムを複数(通常は4つ)有するタンデム方式の画像形成装置が普及してきている。
タンデム方式ではドラム数の増加に伴い画像形成装置が大型化する傾向にあり、光走査装置を含め小型化が求められている。小型化のためには、偏向器から各ドラムに向かう走査光の複数の光路を重ね合わせることが有効である。
例えば、特許文献1には、偏光方向の異なる複数の光ビームを出射する光源装置と、該光源装置から出射された複数の光ビームを主走査方向に偏向走査する単一の光偏向手段と、複数の光ビームをそれぞれ対応する複数の被走査面に向かって集光する走査結像手段と、光偏向手段から被走査面までの光路中に設けられ、複数の光ビームの光路を該光ビームの偏光方向に応じて分岐する光路分岐手段であって、光ビームの波長と同等またはそれ以下のピッチからなる凹凸構造部が形成された光学素子と、を備えた光走査装置が開示されている。
また、特許文献2には、フレアーやゴーストの元となるレンズ面でのフレネル(表面)反射を低減させることを目的に、微細構造格子を光学素子表面に設け、その格子ピッチを入射角増加とともに小さくし、格子の配列方向を偏光方向に対して水平もしくは垂直に設定した光走査装置が開示されている。
また、特許文献3には、互いに直角を成す方向に直線偏光され、記録すべき信号によって輝度変調されたレーザ光を放射する2つのレーザ光源と、これらレーザ光源から放射される2つのレーザ光を合成する偏光光合成手段と、この合成されたレーザ光を主走査方向に偏向する偏向手段と、この偏向手段により偏向された合成レーザ光を走査記録面で別々のスポットに分離する偏光光分離手段とを具える記録装置が開示されている。
また、特許文献4には、単一のレーザ光源と、光源からのレーザ光の2つの偏光光にそれぞれ異なる情報を与える情報制御手段と、情報制御手段からの情報に基づいて偏光量を制御する偏光制御手段と、偏光制御された光を所定の照射面に走査照射するための走査手段と、走査された光を偏光状態に応じて2つの光に分光する分離手段と、走査手段からの光を分離手段に入射する入射角に応じてレーザ光を旋光制御する旋光制御手段とを有する光走査装置が開示されている。
しかしながら、特許文献1に開示されている光走査装置では、光路分岐手段に入射する光束の入射角が大きいときに、光路分岐手段での偏光分離性能が劣化するおそれがあった。
また、特許文献2に開示されている光走査装置では、微細構造格子が設けられた光学素子での偏光分離性能が十分に得られにくいという不都合があった。
また、特許文献3に開示されている記録装置では、偏光光分離手段を透過すべきP偏光の電界ベクトルが、偏光分離面の透過軸と平行にならない場合があり、この場合には、入射光の一部が偏光光分離手段で反射されてしまうという不都合があった。
また、特許文献4に開示されている光走査装置では、旋光制御手段として磁気光学素子を用いる場合には、高コスト化を招くという不都合があった。また、旋光制御に伴って消費電力が増加し、発熱を生じるという不都合があった。さらに、旋光角が温度等の環境で変化しやすく、性能を安定に管理するのが困難であった。
本発明は、かかる事情の下になされたもので、その第1の目的は、偏光方向が異なる光の分離特性に優れた偏光分離デバイスを提供することにある。
また、本発明の第2の目的は、偏光方向が異なる光の分離特性に優れた偏光分離素子を、安価に製造することができる偏光分離素子の製造方法を提供することにある。
また、本発明の第3の目的は、高コスト化及び大型化を招くことなく、ゴースト光の発生を安定して抑制することができる光走査装置を提供することにある。
また、本発明の第4の目的は、高コスト化を招くことなく、小型で高品質の画像を形成することができる画像形成装置を提供することにある。
本発明は、第1の観点からすると、互いに偏光方向が異なる第1の光と第2の光を分離する偏光分離デバイスであって、格子ピッチが入射光の波長よりも小さい微細構造格子が形成され、前記第1の光を透過させ、前記第2の光を反射する偏光分離面を有する偏光分離素子と;前記偏光分離素子で反射された光の光路上に配置され、その透過軸が前記第2の光の偏光方向と一致している第1の偏光子と;を備える偏光分離デバイスである。
これによれば、偏光方向が異なる光の分離特性に優れた偏光分離デバイスを実現することができる。
本発明は、第2の観点からすると、その格子ピッチが入射光の波長よりも小さい微細構造格子が基体上に形成された偏光分離素子を製造する偏光分離素子の製造方法であって、基体上の第1の領域に、第1の型を転写して格子の配列方向が第1の方向の微細構造格子を形成する工程と;前記基体上の前記第1の領域とは異なる第2の領域に、第2の型を転写して格子の配列方向が前記第1の方向とは異なる第2の方向の微細構造格子を形成する工程と;を含む偏光分離素子の製造方法である。
これによれば、偏光方向が異なる光の分離特性に優れた偏光分離素子を安価に製造することができる。
本発明は、第3の観点からすると、光束により複数の被走査面を走査する光走査装置であって、互いに偏光方向が異なる第1光束と第2光束を含む複数の光束を出力する光源ユニットと;前記光源ユニットからの複数の光束を偏向する偏向器と:本発明の偏光分離デバイスを含み、前記偏向器で偏向された複数の光束を対応する被走査面上に個別に集光する走査光学系と;を備える光走査装置である。
これによれば、本発明の偏光分離素子を用いているため、結果として、高コスト化及び大型化を招くことなく、ゴースト光の発生を安定して抑制することが可能となる。
本発明は、第4の観点からすると、複数の像担持体と;前記複数の像担持体を光束により走査する少なくとも1つの本発明の光走査装置と;を備える画像形成装置である。
これによれば、本発明の光走査装置を備えているため、結果として、高コスト化を招くことなく、小型で、高品質の画像を形成することが可能となる。
本発明の一実施形態に係るカラープリンタの概略構成を示す図である。 光走査装置を説明するための図(その1)である。 光走査装置を説明するための図(その1)である。 光源ユニットLU1を説明するための図である。 光源ユニットLU1における光源を説明するための図である。 光源ユニットLU2を説明するための図である。 光源ユニットLU2における光源を説明するための図である。 偏光分離デバイス16の構成を説明するための図である。 図9(A)〜図9(C)は、それぞれ偏光分離素子を説明するための図である。 偏光分離素子の格子ピッチ及び格子の深さを説明するための図である。 偏光分離素子の偏光分離面を説明するための図である。 偏光分離デバイス16及び反射ミラー17の作用を説明するための図である。 偏光分離素子1611の透過側への偏光子1613の追加を説明するための図である。 偏光分離デバイス16の構成を説明するための図である。 偏光分離デバイス16及び反射ミラー17の作用を説明するための図である。 偏光分離素子における走査光の入射位置により入射面が傾斜する様子を説明するための図である。 図17(A)及び図17(B)は、それぞれ偏光分離面が誘電体多層膜から構成されている偏光分離素子を用いたときの偏光分離デバイスの出射光(透過光、反射光)を説明するための図である。 図18(A)及び図18(B)は、それぞれ偏光分離面が入射光の波長よりも小さい微細構造格子から構成されている偏光分離素子を用いたときの偏光分離デバイスの出射光(透過光、反射光)を説明するための図である。 偏光子が設けられていないときの偏光分離デバイスにおける偏向角とP偏光の反射率との関係の実測結果を説明するための図である。 偏光子が設けられていないときの偏光分離デバイスにおける偏向角とS偏光の透過率との関係の実測結果を説明するための図である。 本実施形態の偏光分離デバイスにおける偏向角とP偏光の反射率との関係の実測結果を説明するための図である。 本実施形態の偏光分離デバイスにおける偏向角とS偏光の透過率との関係の実測結果を説明するための図である。 偏光分離面が誘電体多層膜で形成されているときの偏向角とP偏光の反射率との関係を説明するための図である。 偏光分離面が誘電体多層膜で形成されているときの偏向角とS偏光の透過率との関係を説明するための図である。 格子配列方向が一様でない偏光分離素子を説明するための図である。 図25の偏光分離素子の微細構造における方位角と偏向角との関係を説明するための図である。 図25の偏光分離素子の偏光分離面におけるP偏光の反射率と偏向角との関係を説明するための図である。 図25の偏光分離素子の偏光分離面におけるS偏光の透過率と偏向角との関係を説明するための図である。 本実施形態における偏光子の構造を説明するための図である。 図30(A)及び図30(B)は、それぞれ偏光分離素子の変形例1を説明するための図である。 変形例1の偏光分離素子の微細構造における格子の深さと偏向角との関係を説明するための図である。 変形例1の偏光分離素子の偏光分離面におけるP偏光の反射率と偏向角との関係を説明するための図である。 変形例1の偏光分離素子の偏光分離面におけるS偏光の透過率と偏向角との関係を説明するための図である。 偏光分離素子の変形例2を説明するための図である。 偏光分離素子の変形例3を説明するための図である。 図36(A)〜図36(E)は、それぞれ変形例3の偏光分離素子の製造方法を説明するための図(その1)である。 図37(A)〜図37(E)は、それぞれ変形例3の偏光分離素子の製造方法を説明するための図(その2)である。 走査光学系の変形例を説明するための図である。
以下、本発明の一実施形態を図1〜図29に基づいて説明する。図1には、本発明の一実施形態に係るカラープリンタ2000の概略構成が示されている。
このカラープリンタ2000は、4色(ブラック、シアン、マゼンタ、イエロー)を重ね合わせてフルカラーの画像を形成するタンデム方式の多色カラープリンタであり、光走査装置2010、4つの感光体ドラム(2030a、2030b、2030c、2030d)、4つのクリーニングユニット(2031a、2031b、2031c、2031d)、4つの帯電チャージャ(2032a、2032b、2032c、2032d)、4つの現像ローラ(2033a、2033b、2033c、2033d)、4つのトナーカートリッジ(2034a、2034b、2034c、2034d)、転写ベルト2040、定着ローラ2050、給紙コロ2054、レジストローラ対2056、排紙ローラ2058、給紙トレイ2060、排紙トレイ2070、通信制御装置2080、及び上記各部を統括的に制御するプリンタ制御装置2090などを備えている。
通信制御装置2080は、ネットワークなどを介した上位装置(例えばパソコン)との双方向の通信を制御する。
感光体ドラム2030a、帯電チャージャ2032a、現像ローラ2033a、トナーカートリッジ2034a、及びクリーニングユニット2031aは、組として使用され、ブラックの画像を形成する画像形成ステーション(以下では、便宜上「Kステーション」ともいう)を構成する。
感光体ドラム2030b、帯電チャージャ2032b、現像ローラ2033b、トナーカートリッジ2034b、及びクリーニングユニット2031bは、組として使用され、シアンの画像を形成する画像形成ステーション(以下では、便宜上「Cステーション」ともいう)を構成する。
感光体ドラム2030c、帯電チャージャ2032c、現像ローラ2033c、トナーカートリッジ2034c、及びクリーニングユニット2031cは、組として使用され、マゼンタの画像を形成する画像形成ステーション(以下では、便宜上「Mステーション」ともいう)を構成する。
感光体ドラム2030d、帯電チャージャ2032d、現像ローラ2033d、トナーカートリッジ2034d、及びクリーニングユニット2031dは、組として使用され、イエローの画像を形成する画像形成ステーション(以下では、便宜上「Yステーション」ともいう)を構成する。
各感光体ドラムはいずれも、その表面に感光層が形成されている。すなわち、各感光体ドラムの表面がそれぞれ被走査面である。なお、各感光体ドラムは、不図示の回転機構により、図1における面内で矢印方向に回転するものとする。また、本明細書では、XYZ3次元直交座標系において、各感光体ドラムの長手方向に沿った方向をY軸方向、4つの感光体ドラムの配列方向に沿った方向をX軸方向として説明する。
各帯電チャージャは、対応する感光体ドラムの表面をそれぞれ均一に帯電させる。
光走査装置2010は、上位装置からの多色の画像情報(ブラック画像情報、シアン画像情報、マゼンタ画像情報、イエロー画像情報)に基づいて、各色毎に変調された光束を、対応する帯電された感光体ドラムの表面にそれぞれ照射する。これにより、各感光体ドラムの表面では、光が照射された部分だけ電荷が消失し、画像情報に対応した潜像が各感光体ドラムの表面にそれぞれ形成される。ここで形成された潜像は、感光体ドラムの回転に伴って対応する現像ローラの方向に移動する。なお、この光走査装置2010の構成については後述する。
トナーカートリッジ2034aにはブラックトナーが格納されており、該トナーは現像ローラ2033aに供給される。トナーカートリッジ2034bにはシアントナーが格納されており、該トナーは現像ローラ2033bに供給される。トナーカートリッジ2034cにはマゼンタトナーが格納されており、該トナーは現像ローラ2033cに供給される。トナーカートリッジ2034dにはイエロートナーが格納されており、該トナーは現像ローラ2033dに供給される。
各現像ローラは、回転に伴って、対応するトナーカートリッジからのトナーが、その表面に薄く均一に塗布される。そして、各現像ローラの表面のトナーは、対応する感光体ドラムの表面に接すると、該表面における光が照射された部分にだけ移行し、そこに付着する。すなわち、各現像ローラは、対応する感光体ドラムの表面に形成された潜像にトナーを付着させて顕像化させる。ここでトナーが付着した像(以下、便宜上「トナー画像」という)は、感光体ドラムの回転に伴って転写ベルト2040の方向に移動する。
イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各トナー画像は、所定のタイミングで転写ベルト2040上に順次転写され、重ね合わされてカラー画像が形成される。
給紙トレイ2060には記録紙が格納されている。この給紙トレイ2060の近傍には給紙コロ2054が配置されており、該給紙コロ2054は、記録紙を給紙トレイ2060から1枚づつ取り出し、レジストローラ対2056に搬送する。該レジストローラ対2056は、所定のタイミングで記録紙を転写ベルト2040に向けて送り出す。これにより、転写ベルト2040上のカラー画像が記録紙に転写される。ここで転写された記録紙は、定着ローラ2050に送られる。
定着ローラ2050では、熱と圧力とが記録紙に加えられ、これによってトナーが記録紙上に定着される。ここで定着された記録紙は、排紙ローラ2058を介して排紙トレイ2070に送られ、排紙トレイ2070上に順次スタックされる。
各クリーニングユニットは、対応する感光体ドラムの表面に残ったトナー(残留トナー)を除去する。残留トナーが除去された感光体ドラムの表面は、再度対応する帯電チャージャに対向する位置に戻る。
次に、前記光走査装置2010の構成について説明する。
この光走査装置2010は、一例として図2及び図3に示されるように、2つの光源ユニット(LU1、LU2)、2つのシリンドリカルレンズ(12、12)、ポリゴンミラー14、2つのfθレンズ(15、15)、2つの偏光分離デバイス(16、16)、2つの反射ミラー(17、17)、複数の折り返しミラー(18a、18b、18b、18c、18c、18d)、4つのアナモフィックレンズ(19a、19b、19c、19d)及び不図示の走査制御装置を有している。なお、以下では、便宜上、主走査方向に対応する方向を「主走査対応方向」と略述し、副走査方向に対応する方向を「副走査対応方向」と略述する。
光源ユニットLU1は、一例として図4に示されるように、2つの光源(10a、10b)、及び2つのコリメートレンズ(11a、11b)を有している。
光源10a及び光源10bは、同等の光源である。そして、光源10a及び光源10bは、それらの出力光の偏光方向が互いに直交するように回路基板上に配置されている。すなわち、一例として図5に示されるように、各光源は、一方の光源に対して他方の光源が90°回転した姿勢で基板に実装されている。ここでは、光源10aからP偏光が出力され、光源10bからS偏光が出力されるものとする。
コリメートレンズ11aは、光源10aからの光束(LBa)の光路上に配置され、該光束LBaを略平行光とする。
コリメートレンズ11bは、光源10bからの光束(LBb)の光路上に配置され、該光束LBbを略平行光とする。
光源ユニットLU2は、一例として図6に示されるように、2つの光源(10c、10d)、及び2つのコリメートレンズ(11c、11d)を有している。
光源10c及び光源10dは、同等の光源である。そして、光源10c及び光源10dは、それらの出力光の偏光方向が互いに直交するように回路基板上に配置されている。すなわち、一例として図7に示されるように、各光源は、一方の光源に対して他方の光源が90°回転した姿勢で基板に実装されている。ここでは、光源10cからS偏光が出力され、光源10dからP偏光が出力されるものとする。
コリメートレンズ11cは、光源10cからの光束(LBc)の光路上に配置され、該光束LBcを略平行光とする。
コリメートレンズ11dは、光源10dからの光束(LBd)の光路上に配置され、該光束LBdを略平行光とする。
図2に戻り、シリンドリカルレンズ12は、光源ユニットLU1からの光束を、ポリゴンミラー14の偏向反射面近傍にZ軸方向に関して結像する。
シリンドリカルレンズ12は、光源ユニットLU2からの光束を、ポリゴンミラー14の偏向反射面近傍にZ軸方向に関して結像する。
ポリゴンミラー14は、一例として4面鏡を有し、各鏡がそれぞれ偏向反射面となる。このポリゴンミラー14は、Z軸方向に平行な軸の周りに等速回転し、各シリンドリカルレンズからの光束をXY平面に平行な面内で等角速度的に偏向する。ここでは、シリンドリカルレンズ12からの光束はポリゴンミラー14の−X側に偏向され、シリンドリカルレンズ12からの光束はポリゴンミラー14の+X側に偏向される。なお、ポリゴンミラー14の偏向反射面で偏向された光束が経時的に形成する光線束面は、「偏向面」と呼ばれている(特開平11−202252参照)。ここでは、偏向面はXY面に平行である。
fθレンズ15は、ポリゴンミラー14の−X側であって、ポリゴンミラー14で偏向されたシリンドリカルレンズ12からの光束の光路上に配置されている。
偏光分離デバイス16は、一例として図8に示されるように、偏光分離素子1611及び該偏光分離素子1611の−Z側に配置された偏光子1612を含んで構成されている。偏光分離素子1611は、一例として図9(A)〜図9(C)に示されるように、板状の基体上に、その格子ピッチが入射光の波長よりも小さい微細構造格子としてワイヤーグリッドが形成されているワイヤーグリッド偏光素子である。なお、図9(C)は、図9(A)のA−A断面図である。
ここでは、一例として、ワイヤーグリッドの格子ピッチを0.15μm、「格子幅/格子ピッチ」であるデューティ(Duty)比を50%、格子の深さを0.05μmとしている(図10参照)。また、ワイヤーの素材はアルミニウムである。また、基体としてはガラス、硬質プラスチック等の透明材料が選ばれる。
偏光分離素子1611は、ワイヤーグリッドが形成されている面が偏光分離面となり、P偏光を透過させ、S偏光を反射する(図11参照)。
偏光子1612は、その透過軸がS偏光の偏光方向と一致している偏光子である。
偏光分離デバイス16は、fθレンズ15の−X側であって、fθレンズ15を介した光束(ここでは、光束LBaと光束LBb)の光路上に配置されている。また、偏光分離素子1611は、S偏光を−Z方向に反射するように配置されている。ここでは、図12に示されるように、fθレンズ15を介した光束LBaは、P偏光であるため偏光分離素子1611を透過し、fθレンズ15を介した光束LBbは、S偏光であるため偏光分離素子16で−Z方向に反射される。S偏光は、さらに偏光子1612を透過する。なお、偏光分離素子1611を透過した光束の光路上に、その透過軸がP偏光の偏光方向と一致している偏光子1613を追加して置くことで、よりゴースト光の除去性能を向上させることができる。この場合の偏光分離デバイスが図13に示されている。なお、本明細書では、偏光分離素子で分離しきれず、混入している望まぬ偏光状態の光束を「ゴースト光」という。
図3に戻り、偏光分離デバイス16を透過した光束(ここでは、光束LBa)は、折り返しミラー18aとアナモフィックレンズ19aを介して感光体ドラム2030aの表面に照射され、光スポットが形成される。この光スポットは、ポリゴンミラー14の回転に伴って感光体ドラム2030aの長手方向に移動する。すなわち、感光体ドラム2030a上を走査する。このときの光スポットの移動方向が、感光体ドラム2030aでの「主走査方向」であり、感光体ドラム2030aの回転方向が、感光体ドラム2030aでの「副走査方向」である。
このように、fθレンズ15と偏光分離素子16と折り返しミラー18aとアナモフィックレンズ19aは、「Kステーション」の走査光学系である。
一方、偏光分離デバイス16で−Z方向に反射された光束(ここでは、光束LBb)は、反射ミラー17で−X方向に反射された後、折り返しミラー18bと折り返しミラー18bとアナモフィックレンズ19bを介して感光体ドラム2030bの表面に照射され、光スポットが形成される。この光スポットは、ポリゴンミラー14の回転に伴って感光体ドラム2030bの長手方向に移動する。すなわち、感光体ドラム2030b上を走査する。このときの光スポットの移動方向が、感光体ドラム2030bでの「主走査方向」であり、感光体ドラム2030bの回転方向が、感光体ドラム2030bでの「副走査方向」である。
このように、fθレンズ15と偏光分離デバイス16と反射ミラー17と折り返しミラー18bと折り返しミラー18bとアナモフィックレンズ19bは、「Cステーション」の走査光学系である。
すなわち、fθレンズ15と偏光分離デバイス16は、2つの画像形成ステーションで共有されている。
図2に戻り、fθレンズ15は、ポリゴンミラー14の+X側であって、ポリゴンミラー14で偏向されたシリンドリカルレンズ12からの光束の光路上に配置されている。
偏光分離デバイス16は、前述した偏光分離デバイス16と同様な偏光分離デバイスであり、図14に示されるように、偏光分離素子1621及び該偏光分離素子1621の−Z側に配置された偏光子1622を含んで構成されている。
偏光分離素子1621は、ワイヤーグリッドが形成されている面が偏光分離面となり、P偏光を透過させ、S偏光を反射する。
偏光子1622は、その透過軸がS偏光の偏光方向と一致している偏光子である。
偏光分離デバイス16は、fθレンズ15の+X側であって、fθレンズ15を介した光束(ここでは、光束LBcと光束LBd)の光路上に配置されている。また、偏光分離素子1621は、S偏光を−Z方向に反射するように配置されている。ここでは、図15に示されるように、fθレンズ15を介した光束LBcは、S偏光であるため偏光分離素子1621で−Z方向に反射され、さらに偏光子1622を透過する。fθレンズ15を介した光束LBdは、P偏光であるため偏光分離素子1621を透過する。なお、偏光分離素子1621を透過した光束の光路上に、その透過軸がP偏光の偏光方向と一致している偏光子を追加して置くことで、よりゴースト光の除去性能を向上させることができる。
図3に戻り、偏光分離デバイス16で−Z方向に反射された光束(ここでは、光束LBc)は、反射ミラー17で+X方向に反射された後、折り返しミラー18cと折り返しミラー18cとアナモフィックレンズ19cを介して感光体ドラム2030cの表面に照射され、光スポットが形成される。この光スポットは、ポリゴンミラー14の回転に伴って感光体ドラム2030cの長手方向に移動する。すなわち、感光体ドラム2030c上を走査する。このときの光スポットの移動方向が、感光体ドラム2030cでの「主走査方向」であり、感光体ドラム2030cの回転方向が、感光体ドラム2030cでの「副走査方向」である。
このように、fθレンズ15と偏光分離デバイス16と反射ミラー17と折り返しミラー18cと折り返しミラー18cとアナモフィックレンズ19cは、「Mステーション」の走査光学系である。
一方、偏光分離デバイス16を透過した光束(ここでは、光束LBd)は、折り返しミラー18dとアナモフィックレンズ19dを介して感光体ドラム2030dの表面に照射され、光スポットが形成される。この光スポットは、ポリゴンミラー14の回転に伴って感光体ドラム2030dの長手方向に移動する。すなわち、感光体ドラム2030d上を走査する。このときの光スポットの移動方向が、感光体ドラム2030dでの「主走査方向」であり、感光体ドラム2030dの回転方向が、感光体ドラム2030dでの「副走査方向」である。
このように、fθレンズ15と偏光分離デバイス16と折り返しミラー18dとアナモフィックレンズ19dは、「Yステーション」の走査光学系である。
すなわち、fθレンズ15と偏光分離デバイス16は、2つの画像形成ステーションで共有されている。
本実施形態では、fθレンズは、ポリゴンミラーと偏光分離素子との間に設けられている。そして、P偏光の光路とS偏光の光路は、Z軸方向に関してほぼ重なっているため、fθレンズを薄くすることができる。
以下、偏光分離デバイスの構造、機能について、従来例と比較しながら述べる。
従来より、偏光分離素子として、偏光分離面に誘電体多層膜を形成した偏光分離素子が広く実用化されている。この偏光分離素子は、入射光がブリュースター角で入射するように配置され、P偏光が透過、S偏光が反射するよう誘電体多層膜が設計されている。この偏光分離素子を走査光学系の偏光分離素子1611として用いると、入射角によって良好な偏光分離ができずゴースト光が発生する。しかもこのゴースト光は、偏光分離素子1611の後方に偏光子1612を設置しても取り除くことができない。この理由は以下のとおり説明できる。
誘電体多層膜よりなる偏光分離素子を光走査装置の偏光分離デバイスとして搭載する場合、一例として図16に示されるように、入射面(入射する光束の主光線と偏光分離面における入射位置の法線を含む面)と偏光方向とのなす角が、偏光分離デバイスへの入射位置によって変化する。そのため、入射面と平行な偏光成分は透過しこれと垂直な偏光成分は反射する。つまり位置によって透過光の偏光方向が変化する。この様子が図17(A)及び図17(B)に示されている。
図17(A)及び図17(B)は、偏向器から偏光分離デバイスにそれぞれ異なる偏向角で向かう3つの位置の走査光に対して、その背後から偏光方向と入射面を観察した図である。図17(A)はLBaを、図17(B)はLBbを入射させたときの様子である。偏向角が0°以外の部分では、LBa、LBbとも透過成分と反射成分が、同じ偏光状態で出射する。したがってこの後段に偏光子を設けてもこれらを分離することはできない。
一方、偏光分離素子として、入射光の波長よりも小さい微細構造格子が表面に形成されてなる偏光分離素子を用いた場合、出射光の偏光方向は入射面の方向に依存しないため、ゴースト光が発生する場合でも、入射光の偏光方向が保存される。この様子が図18(A)及び図18(B)に示されている。図18(A)はLBaを、図18(B)はLBbを入射させたときの様子である。従って、偏光子の透過軸を信号光の偏光方向と一致するように設定することで、ゴースト光除去が可能となり、前記ゴースト光をどの入射角度においても効率的に除去できる。そこで、格子ピッチが入射光の波長よりも小さい微細構造格子が形成されてなる偏光分離素子と偏光子とを組み合わせることで、従来実用化されている誘電体多層膜構造の偏光分離素子との組み合わせでは得られない効果が得られる。
以下に、入射光の波長よりも小さい微細構造格子が表面に形成されてなる偏光分離素子として、ワイヤーグリッド素子を用いたときのゴースト光除去の実施例と、既に実用化されている誘電体多層膜よりなる偏光分離素子を用いたときのゴースト光除去の実施例とを比較した結果を示す。
ワイヤーグリッド素子の偏光分離面が偏向面に対して45°傾斜している場合の、偏向角とP偏光の反射率との関係の実測結果が図19に示され、偏向角とS偏光の透過率との関係の実測結果が図20に示されている。P偏光が透過、S偏光が反射するよう偏光分離素子が設計されているため、これらの光はいわゆるゴースト光であり、小さいほど望ましい。偏向角の大きさ(絶対値)が増加するにつれて、P偏光の反射率及びS偏光の透過率ともに増加する傾向にあることがわかる。特にP偏光の反射率が高い。
図21は、偏光分離素子からの反射光に対して、透過軸がS偏光の偏光方向に平行な偏光子を設置したときの、偏向角とP偏光入射時の反射率との関係を示した図である。図19の実測結果が破線で同時に示されている。
図22は、偏光分離素子からの透過光に対して、透過軸がP偏光の偏光方向に平行な偏光子を設置したときの、偏向角とS偏光入射時の透過率との関係を示した図である。図20の値が破線で同時に示されている。図21及び図22ともに偏光子を設置することで良好なゴースト光除去が行えていることがわかる。特に、P偏光の反射率に対する効果が高いことが確認できる。
図23及び図24には、誘電体多層膜素子で同様の評価を行った結果が示されている。誘電体多層膜素子の偏光分離面が偏向面に対して45°傾斜している場合の、P偏光入射時の偏向角とP偏光の反射率との関係の実測結果が図23に示され、S偏光入射時の偏向角とS偏光の透過率との関係の実測結果が図24に示されている。図23及び図24において、破線は誘電体多層膜よりなる偏光分離素子単体で行った場合の結果である。図23における実線は、誘電体多層膜よりなる偏光分離素子からの反射光に対して、透過軸がS偏光の偏光方向に平行な偏光子を設置したときの、偏向角とP偏光入射時の反射率との関係を示している。図21の結果と比較すると、偏光子を設置することに起因するゴースト光除去の効果は、ワイヤーグリッド素子からなる偏光分離素子の方が誘電体多層膜よりなる偏光分離素子に比べ顕著に大きい。
また、図24における実線は、誘電体多層膜よりなる偏光分離素子からの透過光に対して、透過軸がP偏光の偏光方向に平行な偏光子を設置したときの、偏向角とS偏光入射時の透過率との関係を示している。図22の結果と比較すると、前述したP偏光入射時の偏光分離素子でのP偏光の反射率と同様に、偏光子を設置することに起因するゴースト光除去の効果は、ワイヤーグリッド素子からなる偏光分離素子の方が誘電体多層膜よりなる偏光分離素子に比べ大きい。
P偏光入射時のゴースト光及びS偏光入射時のゴースト光に対する低減効果は、どちらもワイヤーグリッド素子からなる偏光分離素子の方が誘電体多層膜よりなる偏光分離素子に比べ大きい。特に、図21に示されているように、ワイヤーグリッド素子からなる偏光分離素子を用いた場合では、P偏光入射時のP偏光の反射率が略10%と大きかったP偏光入射時のゴースト光を、2%近くまで低減可能としている。この効果は偏光分離素子を用いる光走査装置または画像形成装置にとって非常に大きい。
なお偏光子と偏光分離素子との間に他の光学部品を介在させることも可能であるが、偏光状態が変化しないよう留意する必要がある。
ワイヤーグリッド素子からなる偏光分離素子は、入射角度によって微細構造格子の配列方向を変化させることで、よりゴースト光を抑えることができる。図25に示されるように、格子の配列方向は、基体の長手方向(ここでは、Y軸方向)の一端と他端との間で連続的に変化している。なお、以下では、格子の配列方向に直交する方向と基体の長手方向(ここでは、Y軸方向)とのなす角を、便宜上「方位角」という。この偏光分離素子における、方位角と偏向角との関係が図26に示されている。ここでは、偏向角の大きさ(絶対値)が大きいほど、方位角が大きくなるように設定されている。そこで、偏向面(XY平面)上において、偏光分離面に対する光束の入射角が大きいほど、方位角は大きくなる。
図21及び図22の条件から、さらに上記配列方向を変化させたときのゴースト光の抑制効果が、偏向角とP偏光の透過率との関係について図27に示され、偏向角とS偏光の透過率との関係について図28に示されている。図27及び図28に示されるように、偏向角が0度以外のときのP偏光の反射率及びS偏光の透過率をいずれも従来よりも小さくすることができる。
偏光分離デバイスの偏光子としては、一対の透明板で偏光フィルムを挟み込んだ構造を好適に用いることができる。この偏光フィルムは、ポリビニールアルコール(PVA)等の偏光膜にヨウ素を加え、伸張させて高分子の方向を揃えたタイプである。透明板としてはガラスやトリアセチルセルロースなどの樹脂を利用することができる(図29参照)。最表面に耐久性向上のための保護フィルム、反射防止のための無反射コート層などを設けてもよい。複屈折結晶を用いた偏光子やワイヤーグリッド偏光子なども用いることは可能であるが、前段の偏光分離素子でほぼ偏光分離ができているため、相当厳しくゴースト光を排除するのでない限り偏光フィルムで十分であり、軽量化の観点からも望ましい。
走査制御装置は、各光源に対応した光源制御回路を有している。そして、光源10a及び光源10bに対応した光源制御回路は、光源ユニットLU1の回路基板上に実装されている。また、光源10c及び光源10dに対応した光源制御回路は、光源ユニットLU2の回路基板上に実装されている。
以上の説明から明らかなように、本実施形態に係る光走査装置2010では、fθレンズ(15、15)と偏光分離デバイス(16、16)と反射ミラー(17、17)と折り返しミラー(18a、18b、18b、18c、18c、18d)とアナモフィックレンズ(19a、19b、19c、19d)とによって走査光学系が構成されている。
以上説明したように、本実施形態に係る偏光分離デバイス(16、16)によると、格子ピッチが入射光の波長よりも小さい微細構造格子が形成され、P偏光を透過させ、S偏光を反射する偏光分離面を有する偏光分離素子(1611、1621)と、該偏光分離素子(1611、1621)で反射された光束の光路上に配置され、その透過軸がS偏光の偏光方向と一致している偏光子(1612、1622)とを備えている。
この場合には、偏光分離面に対する入射光束の入射角が大きくても、偏光分離面でのP偏光の反射率及びS偏光の透過率をいずれも従来よりも小さくすることができ、P偏光とS偏光の分離特性を従来よりも向上させることができる。
そこで、偏光方向が異なる光の分離特性に優れた偏光分離デバイスを実現することができる。
本実施形態に係る光走査装置2010によると、P偏光の光束とS偏光の光束を出力する光源ユニットと、光源ユニットからの各光束を偏向面内で等角速度的に偏向するポリゴンミラー14と、偏光分離デバイス(16、16)を含み、ポリゴンミラー14で偏向された各光束を対応する感光体ドラムの表面に個別に集光する走査光学系とを備えている。
そして、各偏光分離素子は、入射する光束のポリゴンミラー14での偏向角の大きさ(絶対値)が大きいほど、その入射位置における格子の方位角が大きくなるように配置されている。
この場合に、各偏光分離デバイスは、ポリゴンミラー14での偏向角が大きい光束に対しても、偏光分離面におけるP偏光の反射率及びS偏光の透過率をいずれも従来よりも小さくすることができるため、ゴースト光の発生を従来よりも低減することができる。そこで、高コスト化及び大型化を招くことなく、ゴースト光の発生を安定的に抑制することが可能である。
また、fθレンズと偏光分離素子は、2つの画像形成ステーションで共有されているため、更に小型化を図ることが可能である。
本実施形態に係るカラープリンタ2000によると、光走査装置2010を備えているため、その結果として、高コスト化を招くことなく、小型で、高品質の画像を形成することが可能である。
なお、上記実施形態において、一例として図30(A)及び図30(B)に示されるように、さらに偏光分離素子における格子の深さを、基体の長手方向の一端と他端との間で連続的に変化させても良い。この場合の偏光分離素子における、格子の深さと偏向角との関係の一例が図31に示されている。すなわち、偏向角が大きいほど、格子の深さを深くしている。
そして、この偏光分離素子について、上記と同様にして計算した、偏向角とP偏光の反射率との関係が図32に示され、偏向角とS偏光の透過率との関係が図33に示されている。格子の深さが一様である上記実施形態における偏光分離素子に比べて、特に偏向角が30°以上のときのゴースト光の発生をさらに低減させることができる。なお、偏光分離素子における格子の深さを、基体の長手方向の一端と他端との間で段階的に変化させても良い。
また、上記実施形態では、偏光分離素子の微細構造がワイヤーグリッドによって構成される場合について説明したが、これに限定されるものではない。従来のSWS(Sub−wavelength Structure)偏光子で用いられているものによって、偏光分離素子の微細構造が構成されても良い(図34参照)。
また、上記実施形態では、偏光分離素子における格子の配列方向が、基体の長手方向の一端と他端との間で連続的に変化する場合について説明したが、これに限らず、例えば、一例として図35に示されるように、偏光分離素子における格子の配列方向が、基体の長手方向の一端と他端との間で段階的に変化しても良い。この場合には、偏光分離面は複数の領域(図35では、n個の領域)に分割され、各領域内では、方位角、格子ピッチ、デューティ比、格子の深さは、いずれも一定に保たれている。この偏光分離素子は、各領域ごとに用意された小片モールド(第1領域用小片モールド〜第n領域用小片モールド)を順次、基体に転写することによって形成することができる。
この偏光分離素子の製造方法について簡単に説明する。
(1)基体上に光硬化樹脂を塗布する(図36(A)参照)。ここでの塗布はスピンコーティング法、ディッピング法、スプレーコート法、印刷法等の方法を適宜選定することができる。
(2)所定のアライメントを行い、第1領域用小片モールドを、第1領域に対応する光硬化樹脂の領域の上方に位置決めする(図36(B)参照)。
(3)第1領域用小片モールドを降下させ、光硬化樹脂に押しつける(図36(C)参照)。
(4)光硬化樹脂における第1領域用小片モールドが押しつけられた領域に、UV光を照射して光硬化樹脂を硬化させる(図36(D)参照)。これにより、第1領域に対応する光硬化樹脂の領域に第1領域用小片モールドの型形状が転写される。ところで、UV光を用いる光ナノインプリント法は、光硬化樹脂の粘度が熱硬化用のレジスト材と比較して低いため、位置合わせ精度に優れている。
(5)第1領域用小片モールドを取り外す(図36(E)参照)。
(6)所定のアライメントを行い、第2領域用小片モールドを、第1領域用小片モールドが転写された領域に隣接した領域、すなわち第2領域に対応する領域の上方に位置決めする(図37(A)参照)。
(7)第2領域用小片モールドを降下させ、光硬化樹脂に押しつける(図37(B)参照)。
(8)光硬化樹脂における第2領域用小片モールドが押しつけられた領域に、UV光を照射して光硬化樹脂を硬化させる。これにより、第2領域に対応する光硬化樹脂の領域に第2領域用小片モールドの型形状が転写される。
(9)すべての領域で同様の処理を行う(図37(C)及び図37(D)参照)。
(10)全ての小片モールドの型形状が転写された光硬化樹脂をマスクとしてワイヤーグリッドの材料となるアルミニウムを蒸着し、リフトオフすることでワイヤーグリッド構造を得る(図37(E)参照)。
この製造方法によると、各小片モールドは格子の型形状を直線的に形成することができるため、領域内でのピッチ精度を確保するとともに、各領域間でのピッチの差を低減することが可能となる。また、製造時間を短縮することができる。すなわち、偏光方向が異なる光の分離特性に優れた偏光分離素子を安価に製造することができる。
なお、上述した製造方法では、小片モールドにて直接的に微細構造格子のパターニングを行っているが、全ての小片モールドを用いて一旦転写用の長尺モールドを作製し、該長尺モールドを用いて微細構造格子のパターニングを行っても良い。この場合には、光硬化樹脂の塗布後、パターニングまでの経過時間が領域によって変化しないので、プロセス管理しやすいという利点がある。
また、上記実施形態において、一例として図38に示されるように、ポリゴンミラーとfθレンズとの間に偏光分離素子を配置しても良い。但し、光束LBa用のfθレンズ15aと、光束LBb用のfθレンズ15bと、光束LBc用のfθレンズ15cと、光束LBd用のfθレンズ15dが必要となる。この場合には、各fθレンズを光束の偏光状態、光路長、結像位置、走査長に適したレンズ形状とすることができる。
また、偏光分離素子では、格子の方位角とともに格子ピッチ及びデューティ比の少なくとも一方を、基体の長手方向の一端と他端との間で連続的にあるいは段階的に変化させても良い。
また、偏光分離素子では、格子の方位角とともに格子の屈折率及び消衰係数の少なくとも一方を、基体の長手方向の一端と他端との間で連続的にあるいは段階的に変化させても良い。
また、上記実施形態では、偏向角が−40度〜+40度の範囲内で変化する場合について説明したが、これに限定されるものではない。
また、上記実施形態では、画像形成装置として4つの感光体ドラムを有するカラープリンタ2000について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、2つの感光体ドラムを有するプリンタであっても良い。この場合には、1つの光源ユニットが用いられることとなる。
以上説明したように、本発明の偏光分離デバイスによれば、偏光方向が異なる光の分離特性を従来よりも向上させるのに適している。また、本発明の偏光分離素子の製造方法によれば、偏光方向が異なる光の分離特性に優れた偏光分離素子を従来よりも安価に製造するのに適している。また、本発明の光走査装置によれば、高コスト化及び大型化を招くことなく、ゴースト光の発生を安定して抑制するのに適している。また、本発明の画像形成装置によれば、高コスト化を招くことなく、小型で、高品質の画像を形成するのに適している。
10a〜10d…光源、14…ポリゴンミラー(偏向器)、15,15…fθレンズ(走査光学系の一部)、16,16…偏光分離デバイス、1611,1621…偏光分離素子、1612,1622…偏光子(第1の偏光子)、1613…偏光子(第2の偏光子)、17,17…反射ミラー(走査光学系の一部)、18a,18b,18b,18c,18c,18d…折り返しミラー(走査光学系の一部)、19a〜19d…アナモフィックレンズ(走査光学系の一部)、2000…カラープリンタ(画像形成装置)、2030a〜2030d…感光体ドラム(像担持体)、2010…光走査装置、LU1…光源ユニット、LU2…光源ユニット。
特開2008−70599号公報 特開2008−116965号公報 特開昭60−32019号公報 特開平7−144434号公報

Claims (16)

  1. 互いに偏光方向が異なる第1の光と第2の光を分離する偏光分離デバイスであって、
    格子ピッチが入射光の波長よりも小さい微細構造格子が形成され、前記第1の光を透過させ、前記第2の光を反射する偏光分離面を有する偏光分離素子と;
    前記偏光分離素子で反射された光の光路上に配置され、その透過軸が前記第2の光の偏光方向と一致している第1の偏光子と;を備える偏光分離デバイス。
  2. 前記偏光分離素子を透過した光の光路上に配置され、その透過軸が前記第1の光の偏光方向と一致している第2の偏光子を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の偏光分離デバイス。
  3. 前記偏光分離面に対して互いに異なる入射角で光が入射する第1の入射位置と第2の入射位置とで、前記微細構造格子における格子の配列方向が互いに異なることを特徴とする請求項1又は2に記載の偏光分離デバイス。
  4. 前記格子の配列方向は、前記第1の入射位置と前記第2の入射位置との間で連続的に変化していることを特徴とする請求項3に記載の偏光分離デバイス。
  5. 前記格子の配列方向は、前記第1の入射位置と前記第2の入射位置との間で段階的に変化していることを特徴とする請求項3に記載の偏光分離デバイス。
  6. 前記第1の入射位置に入射する光の入射角は、前記第2の入射位置に入射する光の入射角よりも大きく、
    前記第1の入射位置における格子の配列方向は、前記第2の入射位置における格子の配列方向よりも、前記第1の入射位置と前記第2の入射位置とを通る仮想線に対する傾斜角が小さいことを特徴とする請求項3〜5のいずれか一項に記載の偏光分離デバイス。
  7. 前記第1の入射位置における格子の深さは、前記第2の入射位置における格子の深さよりも深いことを特徴とする請求項6に記載の偏光分離デバイス。
  8. 前記第1及び第2の偏光子は、一対の透明板で偏光フィルムを挟み込んだ構造であることを特徴とする請求項2〜7のいずれか一項に記載の偏光分離デバイス。
  9. 前記微細構造格子は、ワイヤーグリッドであることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の偏光分離デバイス。
  10. その格子ピッチが入射光の波長よりも小さい微細構造格子が基体上に形成された偏光分離素子の製造方法であって、
    基体上の第1の領域に、第1の型を転写して格子の配列方向が第1の方向の微細構造格子を形成する工程と;
    前記基体上の前記第1の領域とは異なる第2の領域に、第2の型を転写して格子の配列方向が前記第1の方向とは異なる第2の方向の微細構造格子を形成する工程と;を含む偏光分離素子の製造方法。
  11. 光束により複数の被走査面を走査する光走査装置であって、
    互いに偏光方向が異なる第1光束と第2光束を含む複数の光束を出力する光源ユニットと;
    前記光源ユニットからの複数の光束を偏向する偏向器と;
    請求項1〜9のいずれか一項に記載の偏光分離デバイスを含み、前記偏向器で偏向された複数の光束を対応する被走査面上に個別に集光する走査光学系と;を備える光走査装置。
  12. 前記偏光分離素子は、入射する光束の前記偏向器での偏向角の大きさが大きいほど、前記偏向器で偏向された光束が経時的に形成する光線束面である偏向面に対する、光束の入射位置における格子の配列方向の傾斜角が小さくなるように配置されていることを特徴とする請求項11に記載の光走査装置。
  13. 前記走査光学系は、走査レンズを含み、
    前記偏光分離デバイスは、前記偏向器と前記走査レンズとの間の光路上に配置されていることを特徴とする請求項11又は12に記載の光走査装置。
  14. 前記走査光学系は、走査レンズを含み、
    前記偏光分離デバイスは、前記走査レンズと前記被走査面との間の光路上に配置されていることを特徴とする請求項11又は12に記載の光走査装置。
  15. 前記光源ユニットは、2つの光源を有し、
    前記2つの光源のうちの一方の光源は、他方の光源に対して直交する姿勢で配置されていることを特徴とする請求項11〜14のいずれか一項に記載の光走査装置。
  16. 複数の像担持体と;
    前記複数の像担持体を光束により走査する少なくとも1つの請求項11〜15のいずれか一項に記載の光走査装置と;を備える画像形成装置。
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