JP5773333B2 - 光走査装置及び画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、光走査装置及び画像形成装置に係り、更に詳しくは、複数の被走査面を光走査する光走査装置、及び該光走査装置を備える画像形成装置に関する。
電子写真の画像記録では、レーザを用いた画像形成装置が広く用いられている。この場合、画像形成装置は光走査装置を備え、感光性を有するドラム(以下では、「感光体ドラム」という)の軸方向に光偏向器(例えば、ポリゴンミラー)を用いてレーザ光を走査しつつ、感光体ドラムを回転させ、感光体ドラムの表面に潜像を形成する方法が一般的である。
近年、画像形成装置において、カラー化及び高速化が進み、感光体ドラムを複数(通常は4つ)有するタンデム方式の画像形成装置が普及してきている。
そして、画像形成装置の更なる小型化、低コスト化、出力画像の高画質化が要求され、それに伴い、光走査装置に対しても、小型化、低コスト化、高精度化が要求されている。
そこで、小型化、低コスト化に対応すべく、複数の感光体ドラムを有する画像形成装置に用いられる光走査装置において、光源の数を減らすことが提案された(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
また、特許文献3には、並設された複数の像担持体と、その複数の像担持体の被走査面上にそれぞれ光ビームによる光スポットを形成することにより潜像を書き込む光書込装置と、画素密度を高画質モード時と速度優先モード時とで切り替える画素密度切替機構とを備え、光書込装置にはブラック画像用として2ビーム以上の光源ユニットとブラック以外のカラー画像用として各色ごとに1ビームの光源ユニットをそれぞれ具備している画像形成装置が開示されている。
しかしながら、特許文献3に開示されている画像形成装置では、ブラック画像用の複数のビームのうちの少なくとも1つのビームはカラー画像を形成する際に用いられず、本来装置が備えている機能を生かしきれていなかった。
本発明は、第1の観点からすると、射出される2つの光束の状態を、偏光方向が互いに直交している第1の状態と、偏光方向が互いに平行である第2の状態との間で切り換えることができる偏向器前光学系と、前記偏向器前光学系からの前記2つの光束を偏向する光偏向器と、前記光偏向器で偏向された前記2つの光束が入射され、該2つの光束が前記第1の状態のときに、該2つの光束を互いに異なる被走査面に導光し、該2つの光束が前記第2の状態のときに、該2つの光束を同じ被走査面に導光する走査光学系と、を備える光走査装置である。
本発明は、第2の観点からすると、本発明に記載の光走査装置と、前記光走査装置によって光走査される被走査面を有する複数の像担持体と、を備える画像形成装置である。
本発明の光走査装置によれば、カラー画像及びモノクロ画像のいずれにも対応し、大型化及び高コスト化を招くことなく、モノクロ画像の画素密度を高くすることができる。
本発明の画像形成装置によれば、カラー画像及びモノクロ画像のいずれにも対応し、大型化及び高コスト化を招くことなく、モノクロ画像の画像品質の向上を図ることができる。
本発明の一実施形態に係るカラープリンタの概略構成を示す図である。 図1における光走査装置2010を説明するための図(その1)である。 図1における光走査装置2010を説明するための図(その2)である。 図2における光源ユニットLU1を説明するための図である。 光源ユニットLU1における光源10aを説明するための図である。 光源ユニットLU1における光源10bを説明するための図である。 図2における光源ユニットLU2を説明するための図である。 光源ユニットLU2における光源10cを説明するための図である。 光源ユニットLU2における光源10dを説明するための図である。 図10(A)〜図10(C)は、それぞれ感光体ドラム2030aにおける走査線間隔を説明するための図である。 各光源が複数の発光部を有する場合の、感光体ドラム2030aにおける走査線間隔を説明するための図(その1)である。 各光源が複数の発光部を有する場合の、感光体ドラム2030aにおける走査線間隔を説明するための図(その2)である。 偏光切換素子としての液晶素子の構造を説明するための図である。 図14(A)及び図14(B)は、それぞれ電圧が印加されていないときの、液晶素子における液晶分子の配向状態を説明するための図である。 図15(A)及び図15(B)は、それぞれ電圧が印加されているときの、液晶素子における液晶分子の配向状態を説明するための図である。 光路シフト素子の作用を説明するための図である。 信号光及びゴースト光の光路を説明するための図(その1)である。 信号光及びゴースト光の光路を説明するための図(その2)である。 一軸光学結晶を説明するための図である。 一軸光学結晶における結晶厚と光路シフト量との関係を説明するための図である。 光路シフト素子の変形例1を説明するための図である。 光路シフト素子の変形例2を説明するための図である。 光走査装置の変形例(光走査装置2010A)を説明するための図である。 光走査装置2010Aにおける光源ユニットLU3を説明するための図である。 光源ユニットLU3における光源を説明するための図である。 光走査装置2010Aにおける光源ユニットLU4を説明するための図である。 光源ユニットLU4における光源を説明するための図である。 光走査装置2010Aにおけるポリゴンミラーの偏向反射面で偏向された2つの光束の光路を説明するための図(その1)である。 光走査装置2010Aにおけるポリゴンミラーの偏向反射面で偏向された2つの光束の光路を説明するための図(その2)である。 光走査装置2010Aにおけるポリゴンミラーの偏向反射面で偏向された2つの光束の光路を説明するための図(その3)である。 光走査装置2010Aにおける光路シフト素子の作用を説明するための図である。
以下、本発明の一実施形態を図1〜図22に基づいて説明する。図1には、一実施形態に係るカラープリンタ2000の概略構成が示されている。
このカラープリンタ2000は、4色(ブラック、シアン、マゼンタ、イエロー)を重ね合わせてフルカラーの画像を形成するタンデム方式の多色カラープリンタであり、光走査装置2010、4つの感光体ドラム(2030a、2030b、2030c、2030d)、4つのクリーニングユニット(2031a、2031b、2031c、2031d)、4つの帯電装置(2032a、2032b、2032c、2032d)、4つの現像ローラ(2033a、2033b、2033c、2033d)、4つのトナーカートリッジ(2034a、2034b、2034c、2034d)、転写ベルト2040、転写ローラ2042、定着装置2050、給紙コロ2054、レジストローラ対2056、排紙ローラ2058、給紙トレイ2060、排紙トレイ2070、通信制御装置2080、及び上記各部を統括的に制御するプリンタ制御装置2090などを備えている。
なお、ここでは、XYZ3次元直交座標系において、各感光体ドラムの長手方向(回転軸方向)に沿った方向をY軸方向、4つの感光体ドラムの配列方向に沿った方向をX軸方向として説明する。
通信制御装置2080は、ネットワークなどを介した上位装置(例えばパソコン)との双方向の通信を制御する。
プリンタ制御装置2090は、CPU、該CPUにて解読可能なコードで記述されたプログラム及び該プログラムを実行する際に用いられる各種データが格納されているROM、作業用のメモリであるRAM、アナログデータをデジタルデータに変換するAD変換回路などを有している。
感光体ドラム2030a、帯電装置2032a、現像ローラ2033a、トナーカートリッジ2034a、及びクリーニングユニット2031aは、組として使用され、ブラックの画像を形成する画像形成ステーション(以下では、便宜上「Kステーション」ともいう)を構成する。
感光体ドラム2030b、帯電装置2032b、現像ローラ2033b、トナーカートリッジ2034b、及びクリーニングユニット2031bは、組として使用され、シアンの画像を形成する画像形成ステーション(以下では、便宜上「Cステーション」ともいう)を構成する。
感光体ドラム2030c、帯電装置2032c、現像ローラ2033c、トナーカートリッジ2034c、及びクリーニングユニット2031cは、組として使用され、マゼンタの画像を形成する画像形成ステーション(以下では、便宜上「Mステーション」ともいう)を構成する。
感光体ドラム2030d、帯電装置2032d、現像ローラ2033d、トナーカートリッジ2034d、及びクリーニングユニット2031dは、組として使用され、イエローの画像を形成する画像形成ステーション(以下では、便宜上「Yステーション」ともいう)を構成する。
各感光体ドラムはいずれも、その表面に感光層が形成されている。すなわち、各感光体ドラムの表面がそれぞれ被走査面である。
給紙トレイ2060には記録紙が格納されている。この給紙トレイ2060の近傍には給紙コロ2054が配置されており、該給紙コロ2054は、記録紙を給紙トレイ2060から1枚ずつ取り出し、レジストローラ対2056に搬送する。該レジストローラ対2056は、所定のタイミングで記録紙を転写ベルト2040と転写ローラ2042との間隙に向けて送り出す。
《フルカラー画像を形成する場合》
プリンタ制御装置2090は、通信制御装置2080を介して受信した上位装置からの多色の画像情報(ブラック画像情報、シアン画像情報、マゼンタ画像情報、イエロー画像情報)を光走査装置2010に通知する。
各感光体ドラムは、不図示の回転機構により、図1における面内で矢印方向に回転し、対応する帯電装置によって、表面がそれぞれ均一に帯電される。
光走査装置2010は、プリンタ制御装置2090からの多色の画像情報に基づいて色毎に変調された光束で、対応する帯電された感光体ドラムの表面を走査する。これにより、各感光体ドラムの表面では、画像情報に対応した潜像が各感光体ドラムの表面にそれぞれ形成される。ここで形成された潜像は、感光体ドラムの回転に伴って対応する現像装置の方向に移動する。なお、光走査装置の詳細については後述する。
各現像ローラは、回転に伴って、対応するトナーカートリッジからのトナーが、その表面に薄く均一に塗布される。そして、各現像ローラの表面のトナーは、対応する感光体ドラムの表面に接すると、該表面における光が照射された部分にだけ移行し、そこに付着する。すなわち、各現像ローラは、対応する感光体ドラムの表面に形成された潜像にトナーを付着させて顕像化させる。ここでトナーが付着した像(トナー画像)は、感光体ドラムの回転に伴って転写ベルト2040の方向に移動する。
イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各トナー画像は、所定のタイミングで転写ベルト2040上に順次転写され、重ね合わされてフルカラー画像が形成される。
そして、給紙トレイ2060から記録紙が取り出され、転写ベルト2040上のフルカラー画像が記録紙に転写される。フルカラー画像が転写された記録紙は、定着装置2050に送られる。
定着装置2050では、熱と圧力とが記録紙に加えられ、これによってトナーが記録紙上に定着される。トナーが定着された記録紙は、排紙ローラ2058を介して排紙トレイ2070に送られ、排紙トレイ2070上に順次積み重ねられる。
各クリーニングユニットは、対応する感光体ドラムの表面に残ったトナー(残留トナー)を除去する。残留トナーが除去された感光体ドラムの表面は、再度対応する帯電装置に対向する位置に戻る。
《モノクロ画像を形成する場合》
プリンタ制御装置2090は、通信制御装置2080を介して受信した上位装置からのブラック画像情報を光走査装置2010に通知する。
感光体ドラム2030aは、不図示の回転機構により、図1における面内で矢印方向に回転し、帯電装置2032aによって、表面がそれぞれ均一に帯電される。
光走査装置2010は、プリンタ制御装置2090からのブラック画像情報に基づいて変調された光束で、帯電された感光体ドラム2030aの表面を走査し潜像を形成する。
現像ローラ2033aは、感光体ドラム2030aの表面に形成された潜像にブラックトナーを付着させて顕像化させる。ここでトナーが付着した像(トナー画像)は、感光体ドラム2030aの回転に伴って転写ベルト2040の方向に移動し、転写ベルト2040上に転写される。
そして、給紙トレイ2060から記録紙が取り出され、転写ベルト2040上のモノクロ画像が記録紙に転写される。モノクロ画像が転写された記録紙は、定着装置2050に送られる。
モノクロ画像が形成された記録紙は、上記フルカラー画像を形成する場合と同様にして、排紙トレイ2070上に順次積み重ねられる。
次に、前記光走査装置2010の構成について説明する。
この光走査装置2010は、一例として図2及び図3に示されるように、2つの光源ユニット(LU1、LU2)、2つのシリンドリカルレンズ(12、12)、ポリゴンミラー14、2つの走査レンズ(15、15)、2つの偏光分離素子(16、16)、2つの反射ミラー(17、17)、複数の折り返しミラー(18a、18b、18c、18d)、及び不図示の走査制御装置を有している。そして、これらは、光学ハウジング2300(図2では図示省略、図3参照)の所定位置に組み付けられている。
光学ハウジング2300には、各感光体ドラムに向かう光束が通過するスリット状の4つの射出窓(19a、19b、19c、19d)が設けられている。各射出窓は、それぞれ防塵ガラスで覆われている。
なお、以下では、便宜上、主走査方向に対応する方向を「主走査対応方向」と略述し、副走査方向に対応する方向を「副走査対応方向」と略述する。
光源ユニットLU1は、一例として図4に示されるように、2つの光源(10a、10b)、2つのコリメートレンズ(11a、11b)、偏光切換素子PA、及び光束合成素子13などを有している。
光源10aは、該光源10aを駆動する光源駆動回路を含む駆動用チップ10aとともに回路基板10aに実装されている。
光源10bは、該光源10bを駆動する光源駆動回路を含む駆動用チップ10bとともに回路基板10bに実装されている。
光源10aは、一例として図5に示されるように、1つの半導体レーザ101aを含んでいる。該半導体レーザ101aの発光部からは直線偏光の光束(光束LBaという)が射出される。ここでは、光束LBaの偏光方向がZ軸方向に平行になるように設定されている。以下では、偏光方向がZ軸方向に平行な直線偏光を便宜上「縦偏光」といい、該縦偏光に直交する直線偏光を「横偏光」という。
光源10bは、一例として図6に示されるように、1つの半導体レーザ101bを含んでいる。該半導体レーザ101bの発光部からは直線偏光の光束(光束LBbという)が射出される。ここでは、光束LBbの偏光方向が縦偏光になるように設定されている。
なお、各光束の偏光方向の調整は、半導体レーザ自体を回転させることによって行っても良いし、射出光の光路上に1/2波長板を配置し、該1/2波長板の光軸方向を調整することによって行っても良い。
図4に戻り、コリメートレンズ11aは、光源10aからの光束LBaの光路上に配置され、該光束を略平行光とする。
コリメートレンズ11bは、光源10bからの光束LBbの光路上に配置され、該光束を略平行光とする。
偏光切換素子PAは、コリメートレンズ11bから射出された光束LBbの光路上に配置されている。この偏光切換素子PAは、走査制御装置からの信号に応じて、光束LBbの偏光方向を縦偏光及び横偏光のいずれかに設定する。ここでは、走査制御装置は、偏光切換素子PAから射出される光束LBbの偏光方向が、フルカラー印刷の際に横偏光となり、モノクロ印刷の際に縦偏光となるように、偏光切換素子PAを制御する。
光束合成素子13は、コリメートレンズ11aを介した光束LBa及び偏光切換素子PAを介した光束LBbの光路上に配置され、光束LBaの光路と光束LBbの光路を重ね合わせる。ここでは、光束合成素子13は、無偏光ハーフミラーよりなり、入射する光束の偏光状態を維持しつつ、該光束の略半分を透過させ、残りを反射する。
この光束合成素子13で反射された光束LBaと、光束合成素子13を透過した光束LBbが、光源ユニットLU1から射出される。なお、図2及び図4では、分かりやすくするため、光源ユニットLU1から射出される光束LBaの光路と光束LBbの光路を互いに離して図示している。
光源ユニットLU2は、一例として図7に示されるように、2つの光源(10c、10d)、2つのコリメートレンズ(11c、11d)、及び光束合成素子13などを有している。
光源10cは、該光源10cを駆動する光源駆動回路を含む駆動用チップ10cとともに回路基板10cに実装されている。
光源10dは、該光源10dを駆動する光源駆動回路を含む駆動用チップ10dとともに回路基板10dに実装されている。
光源10cは、一例として図8に示されるように、1つの半導体レーザ101cを含んでいる。該半導体レーザ101cの発光部からは直線偏光の光束(光束LBcという)が射出される。ここでは、光束LBcの偏光方向が横偏光になるように設定されている。
光源10dは、一例として図9に示されるように、1つの半導体レーザ101dを含んでいる。該半導体レーザ101dの発光部からは直線偏光の光束(光束LBdという)が射出される。ここでは、光束LBdの偏光方向が縦偏光になるように設定されている。
なお、各光束の偏光方向の調整は、半導体レーザ自体を回転させることによって行っても良いし、射出光の光路上に1/2波長板を配置し、該1/2波長板の光軸方向を調整することによって行っても良い。
図7に戻り、コリメートレンズ11cは、光源10cからの光束LBcの光路上に配置され、該光束LBcを略平行光とする。
コリメートレンズ11dは、光源10dからの光束LBdの光路上に配置され、該光束LBdを略平行光とする。
光束合成素子13は、コリメートレンズ11cを介した光束LBc及びコリメートレンズ11dを介した光束LBdの光路上に配置され、光束LBcの光路と光束LBdの光路を重ね合わせる。ここでは、光束合成素子13は、無偏光ハーフミラーよりなり、入射する光束の偏光状態を維持しつつ、該光束の略半分を透過させ、残りを反射する。
この光束合成素子13で反射された光束LBdと、光束合成素子13を透過した光束LBcが、光源ユニットLU2から射出される。なお、図2及び図7では、分かりやすくするため、光源ユニットLU2から射出される光束LBcの光路と光束LBdの光路を互いに離して図示している。
図2に戻り、シリンドリカルレンズ12は、光源ユニットLU1からの光束LBa及び光束LBbの光路上に配置され、これらの光束を、ポリゴンミラー14の反射面近傍にZ軸方向に関して結像する。
シリンドリカルレンズ12は、光源ユニットLU2からの光束LBc及び光束LBdの光路上に配置され、これらの光束を、ポリゴンミラー14の反射面近傍にZ軸方向に関して結像する。
ポリゴンミラー14は、一例として4面鏡を有し、各鏡がそれぞれ反射面となる。このポリゴンミラー14は、Z軸方向に平行な軸まわりに等速回転し、シリンドリカルレンズ12からの光束LBa及び光束LBb、シリンドリカルレンズ12からの光束LBc及び光束LBdを、Z軸方向に直交する平面内で等角速度的に偏向する。
光束LBa及び光束LBbはポリゴンミラー14の−X側に偏向され、光束LBc及び光束LBdはポリゴンミラー14の+X側に偏向される。
なお、ポリゴンミラー14の偏向反射面で偏向された光束が経時的に形成する光線束面は、「偏向面」と呼ばれている(特開平11−202252号公報参照)。ここでは、偏向面はXY面に平行である。
図3に示されるように、走査レンズ15は、ポリゴンミラー14の−X側であって、ポリゴンミラー14で偏向された光束LBa及び光束LBbの光路上に配置されている。
走査レンズ15は、ポリゴンミラー14の+X側であって、ポリゴンミラー14で偏向された光束LBc及び光束LBdの光路上に配置されている。
偏光分離素子16は、走査レンズ15の−X側であって、走査レンズ15を介した光束LBa及び光束LBbの光路上に配置されている。
偏光分離素子16は、走査レンズ15の+X側であって、走査レンズ15を介した光束LBd及び光束LBcの光路上に配置されている。
各偏光分離素子は、縦偏光の光を透過させ、横偏光の光を反射する偏光分離素子である。
折り返しミラー18aは、偏光分離素子16を透過した光束の光路上に配置され、該光束の光路を感光体ドラム2030aに向かう方向に折り返す。
反射ミラー17は、偏光分離素子16で反射された光束の光路上に配置され、該光束を+X方向に反射する。
折り返しミラー18bは、反射ミラー17で反射された光束の光路上に配置され、該光束の光路を感光体ドラム2030bに向かう方向に折り返す。
ここでは、光束LBaは、縦偏光である。そこで、ポリゴンミラー14で偏向された光束LBaは、走査レンズ15を介して偏光分離素子16に入射し、その大部分は偏光分離素子16を透過する。偏光分離素子16を透過した光束LBaは、折り返しミラー18a及び射出窓19aを介して感光体ドラム2030aの表面に照射され、光スポットが形成される。この光スポットは、ポリゴンミラー14の回転に伴って感光体ドラム2030aの長手方向に移動する。
このように、走査レンズ15と偏光分離素子16と折り返しミラー18aは、「Kステーション」の走査光学系である。
また、光束LBbは、フルカラー印刷の際は横偏光であり、モノクロ印刷の際は縦偏光である。そこで、フルカラー印刷の際は、ポリゴンミラー14で偏向された光束LBbは、走査レンズ15を介して偏光分離素子16に入射し、その大部分は偏光分離素子16で反射される。偏光分離素子16で反射された光束LBbは、反射ミラー17、折り返しミラー18b、及び射出窓19bを介して感光体ドラム2030bの表面に照射され、光スポットが形成される。この光スポットは、ポリゴンミラー14の回転に伴って感光体ドラム2030bの長手方向に移動する。
このように、走査レンズ15と偏光分離素子16と反射ミラー17と折り返しミラー18bは、「Cステーション」の走査光学系である。
すなわち、走査レンズ15と偏光分離素子16は、2つの画像形成ステーションで共用されている。
反射ミラー17は、偏光分離素子16で反射された光束の光路上に配置され、該光束を−X方向に反射する。
折り返しミラー18cは、反射ミラー17で反射された光束の光路上に配置され、該光束の光路を感光体ドラム2030cに向かう方向に曲げる。
折り返しミラー18dは、偏光分離素子16を透過した光束の光路上に配置され、該光束の光路を感光体ドラム2030dに向かう方向に折り返す。
光束LBcは、横偏光である。そこで、ポリゴンミラー14で偏向された光束LBcは、走査レンズ15を介して偏光分離素子16に入射し、その大部分は偏光分離素子16で反射される。偏光分離素子16で反射された光束LBcは、反射ミラー17、折り返しミラー18c及び射出窓19cを介して感光体ドラム2030cの表面に照射され、光スポットが形成される。この光スポットは、ポリゴンミラー14の回転に伴って感光体ドラム2030cの長手方向に移動する。
このように、走査レンズ15と偏光分離素子16と反射ミラー17と折り返しミラー18cは、「Mステーション」の走査光学系である。
光束LBdは、縦偏光である。そこで、ポリゴンミラー14で偏向された光束LBdは、走査レンズ15を介して偏光分離素子16に入射し、その大部分は偏光分離素子16を透過する。偏光分離素子16を透過した光束LBdは、折り返しミラー18d及び射出窓19dを介して感光体ドラム2030dの表面に照射され、光スポットが形成される。この光スポットは、ポリゴンミラー14の回転に伴って感光体ドラム2030dの長手方向に移動する。
なお、各感光体ドラムにおける光スポットの移動方向が「主走査方向」であり、感光体ドラムの回転方向が「副走査方向」である。
このように、走査レンズ15と偏光分離素子16と折り返しミラー18dは、「Yステーション」の走査光学系である。
すなわち、走査レンズ15と偏光分離素子16は、2つの画像形成ステーションで共用されている。
ところで、モノクロ印刷の際は、光束LBbは縦偏光である。このとき、ポリゴンミラー14で偏向された光束LBbは、走査レンズ15を介して偏光分離素子16に入射し、その大部分は偏光分離素子16を透過する。偏光分離素子16を透過した光束LBbは、折り返しミラー18a及び射出窓19aを介して感光体ドラム2030aの表面に照射され、光スポットが形成される。この光スポットは、ポリゴンミラー14の回転に伴って感光体ドラム2030aの長手方向に移動する。すなわち、光束LBbは、感光体ドラム2030a上を光束LBaとともに走査する。
このように、感光体ドラム2030a上には、光束LBaによる光スポットと光束LBbによる光スポットが混在することになる。
ここでは、隣接する光スポットの間隔が等しくなるように、半導体レーザ101aの発光部の位置と半導体レーザ101bの発光部の位置が設定されている。これにより、バンディングのない良好なモノクロ画像を形成することができる。
また、光束LBaのみで感光体ドラム2030aを走査するときの走査線ピッチをL(図10(A)参照)としたときに、感光体ドラム2030a表面における光束LBbによる光スポットの位置が、光束LBaによる光スポットの位置に対して、副走査方向に関してL/2離れた位置となるように調整されている。
そこで、モノクロ印刷の際は、一例として図10(B)に示されるように、1回の走査で、2本の走査線が形成される。そして、光束LBaのみでモノクロ印刷するのに比べ、光束LBbを追加することで、同等の通紙速度で2倍の高解像度化を図ることができる。
また、解像度を変えず通紙速度を2倍相当に高速化することも可能である(図10(C)参照)。この場合は、感光体ドラム2030a表面における光束LBbによる光スポットの位置が、光束LBaによる光スポットの位置に対して、副走査方向に関してLだけ離れた位置となるように調整される。
なお、光源10a及び光源10bが、複数の発光部を有していても良い。一例として、各光源が4つの発光部を有する場合が、図11及び図12に示されている。この場合も、高解像度化あるいは高速化を図ることができる。
ところで、当然のことながら、モノクロ印刷の際は、光束LBc及び光束LBdは射出されない。
次に、上記偏光切換素子PAについて説明する。本実施形態では、偏光切換素子PAとして、液晶素子(以下では、「液晶素子PA」という)を用いている。
この液晶素子PAでは、一例として図13に示されるように、2枚の透明なガラス板40の間に、透明電極40を介して、ホモジニアス配向をなすネマチック液晶40が封入されている。なお、透明電極40とネマチック液晶40との間の配向膜は図示を省略している。
配向膜としては、TN液晶、STN液晶等に用いられるポリイミド等の通常の配向膜や、耐久性能が高いSiO、SiO、ポリシロキサン系の無機配向膜を利用することができる。そして、液晶ダイレクタを強く規制するため、ラビング処理や光配向処理を別途施すことが好ましい。また、各透明電極にはITO等を用いることができる。
配向膜のラビング方向は、光束の進行方向を軸として、Z軸方向から時計まわりに45°傾斜した方向に設定されている。
この場合は、液晶分子40は棒形状をなしており、2つの透明電極40間に電圧が印加されていない状態では、液晶分子40の長手方向は、配向膜のラビング方向に揃っている(図14(A)及び図14(B)参照)。
ここで、液晶分子40の常光屈折率すなわち液晶分子40の長軸方向に直交する方向の屈折率をno、異常光屈折率すなわち液晶分子40の長軸方向に平行な方向の屈折率をneとする。そして、入射する光束の波長をλとする。このとき、液晶層の厚みd(図14(A)参照)が、次の(1)式を満足していると、液晶素子PAは、垂直に入射する光束に対して1/2波長板として振舞う。なお、Nは正の整数である。
(ne−no)d=(2N−1)λ/2 ……(1)
従って、液晶素子PAに入射する光束が、その偏光方向がZ軸方向に平行な直線偏光(縦偏光)であれば、液晶素子PAから射出される光束は、その偏光方向がZ軸方向に直交する直線偏光(横偏光)となる。
一方、2つの透明電極40間に電圧が印加されると、ガラス板40の表面に直交する方向に電界が生じ、液晶分子の長軸方向は、ガラス板40の表面に直交する方向に揃う(図15(A)及び図15(B)参照)。
この場合は、液晶素子PAは、垂直に入射する光束に対して、光学的に等方な媒質として振舞い、偏光方向の回転は生じない。
このように、液晶素子PAに対する電圧印加の有無で、液晶素子PAを偏光切換部材として用いることができる。
ここでは、半導体レーザ101bから射出されるときの光束LBbは、偏光方向が縦偏光になるように設定されているため、走査制御装置は、偏光切換素子PAに対して、フルカラー印刷の際には「印加電圧なし」とし、モノクロ印刷の際には「印加電圧あり」とする。
なお、本実施形態では、ホモジニアス配向の液晶素子が用いられる場合について説明したが、ツイスト配向の液晶素子を用いることも可能である。また、負の誘電率異方性を有する垂直配向モードの液晶、基板面と平行な面内で液晶分子が回転するインプレーンスイッチング(IPS)モードの液晶を用いることもできる。
また、偏光切換素子PAとして、1/2波長板とこれを回転させる回転駆動機構とを用いても良い。この場合、1/2波長板に入射する光束の偏光方向と1/2波長板の光学軸とのなす角を、回転駆動機構によって0°と45°との間で切り換えれば良い。そして、この場合は、回転駆動機構によって1/2波長板を回転させた後は、その状態を維持するための電力は不要である。なお、液晶素子PAでは、図15(A)及び図15(B)の状態を維持するため、電圧を印加し続ける必要がある。
次に、前記光走査装置2010において、光束の進行方向を調整し、ゴースト光を遮光する技術について説明する。
カラープリンタ2000では、半導体レーザ101aと半導体レーザ101bは、モノクロ印刷の際に、走査線ピッチが等間隔に維持されるように、それぞれの発光部の副走査対応方向に関する間隔が決定されている。
光束LBbは、モノクロ印刷の際には感光体ドラム2030aに導光され、カラー印刷の際には感光体ドラム2030bに導光される。しかしながら、カラー印刷の際に、光束LBbが偏光分離素子16で100%反射されず、偏光分離素子16を透過する成分が存在すると、この成分は感光体ドラム2030aに向かう。この成分を、ここでは「ゴースト光」と呼ぶ。ゴースト光は極力発生させないのが好ましいが、実際上、ゴースト光の発生を0にするのはコスト的に困難である。そこで、発生したゴースト光は、感光体ドラムに到達する前に遮光するのが好ましい。
ここでは、モノクロ印刷の際に感光体ドラム2030aに向かう光束LBbは遮光せず、カラー印刷の際に感光体ドラム2030aに向かう光束LBbを遮光する方法について説明する。
一例として図16に示されるように、シリンドリカルレンズ12とポリゴンミラー14との間に、光路シフト素子50を配置する。この光路シフト素子50は、横偏光は直進させ、縦偏光はZ軸方向に関して射出位置を入射位置に対してΔだけ下方にシフトさせる。
従って、光束LBbは、モノクロ印刷の際には、発光位置からΔだけ下方にシフトしてポリゴンミラー14に入射し、カラー印刷の際には、シフトせずポリゴンミラー14に入射する。一方、光束LBaは常に縦偏光であることから、モノクロ印刷の際、及びカラー印刷の際のいずれにおいても、発光位置からΔだけ下方にシフトしてポリゴンミラー14に入射する。すなわち、カラー印刷の際は、光束LBaと光束LBbは、Δだけ離間した状態でポリゴンミラー14に入射する。
ポリゴンミラー14の後段においてゴースト光を適切に遮光するため、Δは、モノクロ印刷の際の光束LBaと光束LBbの間隔に比べ十分大きくとる必要がある。すなわち、光束LBbの偏光方向が光束LBaの偏光方向に直交しているときに、光路シフト素子50から射出される光束LBaと光束LBbの間隔Dtと、光束LBbの偏光方向が光束LBaの偏光方向に平行であるときに、光路シフト素子50から射出される光束LBaと光束LBbの間隔Dpとが、次の(2)式の関係を満足する必要がある。
Dt>Dp ……(2)
カラー印刷の際に、ポリゴンミラー14で偏向された光束LBa及び光束LBbの光路が図17に示されている。
光束LBaと光束LBbは、Z軸方向に関して略Δだけ離間してポリゴンミラー14に入射するため、それらの走査レンズ15への入射位置も異なる。走査レンズ15は副走査対応方向に関してパワーを有しているため、走査レンズ15から射出された光束LBaと光束LBbは、互いの主光線がXZ面内では非平行になる。そこで、光束LBaと光束LBbは、互いの主光線がXZ面内で非平行な状態で偏光分離素子16に入射する。
光束LBaは、その大部分は偏光分離素子16を透過するが、一部は偏光分離素子16で反射される。図17では、偏光分離素子16を正常に透過した成分を光束LBa’、偏光分離素子16で反射された成分を光束LBa’’としている。光束LBa’’はゴースト光である。
光束LBbは、その大部分は偏光分離素子16で反射されるが、一部は偏光分離素子16を透過する。図17では、偏光分離素子16で正常に反射された成分を光束LBb’、偏光分離素子16を透過した成分を光束LBb’’としている。光束LBb’’はゴースト光である。
図17に示されるように、光束LBaと光束LBbとは重なった光路を通らず、光スポットが形成される位置すなわち感光体ドラム表面に近づくにつれて、ビーム径が絞られてくるため、空間的に互いに離間するようになる。特に、ポリゴンミラー14上の副走査対応方向の像が、走査レンズ15により、感光体ドラム上に拡大像として結像する関係にあるときは、上記離間の距離が一層増加する。
ここで、光束LBa’のみが通過し、光束LBb’’は通過しないように、射出窓19aの窓幅及び位置を設定することにより、光束LBb’’を遮光することができる。
同様に、光束LBb’のみが通過し、光束LBa’’は通過しないように、射出窓19bの窓幅及び位置を設定することにより、光束LBa’’を遮光することができる。
一方、光束LBc及び光束LBdは、カラー印刷の際のみ使用され、モノクロ印刷の際には使用されない。そこで、特に光路シフト素子50を設けずとも、半導体レーザ101c及び半導体レーザ101dにおける発光部の位置をはじめから、前記Δの分だけZ軸方向にずらして配置しておけば良い。
ポリゴンミラー14で偏向された光束LBc及び光束LBdの光路が図18に示されている。
半導体レーザ101cにおける発光部の位置と半導体レーザ101dにおける発光部の位置とが、Z軸方向に関して相対的に離間した配置となっているため、光束LBc及び光束LBdのポリゴンミラー14への入射位置が異なり、それらの走査レンズ15への入射位置も異なる。走査レンズ15は副走査対応方向に関してパワーを有しているため、走査レンズ15から射出された光束LBcと光束LBdは、互いの主光線がXZ面内では非平行になる。そこで、光束LBcと光束LBdは、互いの主光線がXZ面内で非平行な状態で偏光分離素子16に入射する。
光束LBdは、その大部分は偏光分離素子16を透過するが、一部は偏光分離素子16で反射される。図18では、偏光分離素子16を正常に透過した成分を光束LBd’、偏光分離素子16で反射された成分を光束LBc’’としている。光束LBc’’はゴースト光である。
光束LBcは、その大部分は偏光分離素子16で反射されるが、一部は偏光分離素子16を透過する。図18では、偏光分離素子16で正常に反射された成分を光束LBc’、偏光分離素子16を透過した成分を光束LBc’’としている。光束LBc’’はゴースト光である。
図18に示されるように、光束LBcと光束LBdとは重なった光路を通らず、光スポットが形成される位置すなわち感光体ドラム表面に近づくにつれて、ビーム径が絞られてくるため、空間的に互いに離間するようになる。特に、ポリゴンミラー14上の副走査対応方向の像が、走査レンズ15により、感光体ドラム上に拡大像として結像する関係にあるときは、上記離間の距離が一層増加する。
ここで、光束LBc’のみが通過し、光束LBd’’は通過しないように、射出窓19cの窓幅及び位置を設定することにより、光束LBd’’を遮光することができる。
同様に、光束LBd’のみが通過し、光束LBc’’は通過しないように、射出窓19dの窓幅及び位置を設定することにより、光束LBc’’を遮光することができる。
走査レンズ15、15には、副走査対応方向に関して中心から離れた位置に光束が入射するため、結像特性が変化する場合があるが、レンズ形状を適宜調整することで、結像特性の変化を抑制することができる。また、走査レンズを複数枚用いて、結像特性を最適化させることもできる。
次に、上記光路シフト素子50について説明する。
光路シフト素子50としては、光学軸が、一方の直線偏光の電界ベクトルに対して直交し、他方の直線偏光の電界ベクトルに対して所定角β(0°<β<90°)をなす一軸光学結晶を用いることができる。例えば、方解石(CaCO)、水晶(SiO)、KDP(KHPO)、ADP(NHPO)、ウルツ鉱(ZnS)、サファイア(Al)、ルチル(TiO)、トルマリン、リチウムナイオベート(LiNbO)などを用いることができる。
図19には、一軸光学結晶において、入射光の偏光方向と該一軸光学結晶における光軸傾斜角βとの関係が示されている。入射光の電界ベクトルが光軸に対して直交する場合、光線は屈折せず一軸光学結晶中を直進する。一方、入射光の電界ベクトルが光軸に対して角度β(=光軸傾斜角)をなす場合、光線は屈折し光路がシフトする。
図20には、一軸光学結晶として方解石を用いた場合の、結晶厚及び光軸傾斜角βに対する光路シフト量の計算結果が示されている。ここでは、方解石の屈折率は、波長0.63μmの光に対する値である、常光屈折率no=1.6557、異常光屈折率ne=1.4852を用いている。図20に示されるように、β=45°のときが、得られる光路シフト量が最も大きく、例えば2mmの光路シフト量を得るのに必要な結晶厚は18.5mmである。このように、光軸傾斜角βとしては、所望の光路シフト量及び結晶厚に応じて、(0°<β<90°)の範囲内で設定すれば良い。
図21には、多層膜面を有する2つのプリズム(プリズムI、プリズムII)と全反射面を有するウェッジミラーよりなる光路シフト素子が示されている。プリズムI及びプリズムIIの多層膜面は、それぞれ、複数の透明誘電体材料を多層膜化してなる面であり、一方の直線偏光(光束LBb)を反射し、他方の直線偏光(光束LBa)を透過させる。多層膜は例えば、TiO、SiO等の屈折率の異なる2種、あるいはTiO、Al、SiO等の3種の透明な誘電体材料よりなる。全反射面は、アルミニウム、金等の金属材料や、全反射特性を満たす誘電体材料等より得ることができる。
プリズムIに対してプリズムIIをZ軸方向に移動することで、移動量に応じた光路シフト量が得られる。プリズムI、プリズムII及びウェッジミラーは、例えば光学接着剤で貼り合わせることができる。この場合、空気界面が介在しないので、波面収差の劣化が発生しない利点がある。この光路シフト素子では、LBaとLBbとの光路長が異なることとなるので、平行光の光路上に配置するのが好ましい。
図22には、多層膜面を有する2つのプリズム(プリズムI、プリズムII)と全反射面を有する2つのウェッジミラーよりなる光路シフト素子が示されている。プリズムI及びプリズムIIの多層膜面は、それぞれ、複数の透明誘電体材料を多層膜化してなる面であり、一方の直線偏光(光束LBb)を反射し、他方の直線偏光(光束LBa)を透過させる。多層膜は例えば、TiO、SiO等の屈折率の異なる2種、あるいはTiO、Al、SiO等の3種の透明な誘電体材料よりなる。また、プリズムIIの入射側には、入射光の偏光方向を90度回転させる偏光回転面が設けられている。この偏光回転面は、1/2波長板等で構成することができる。全反射面は、アルミニウム、金等の金属材料や、全反射特性を満たす誘電体材料等より得ることができる。
プリズムIに対してプリズムIIを光の進行方向に移動することで、移動量に応じた光路シフト量が得られる。プリズムI、プリズムII、ウェッジミラーI及びウェッジミラーIIは、例えば光学接着剤で貼り合わせることができる。この場合、空気界面が介在しないので、波面収差劣化が発生しない利点がある。この光路シフト素子では、図21に示される光路シフト素子と比べ、部品点数は多くなるものの、光束LBaと光束LBbとの光路長差の設定自由度が増す利点がある。
以上説明したように、本実施形態に係る光走査装置2010によると、2つの光源ユニット(LU1、LU2)、2つのシリンドリカルレンズ(12、12)、ポリゴンミラー14、2つの走査レンズ(15、15)、2つの偏光分離素子(16、16)、2つの反射ミラー(17、17)、複数の折り返しミラー(18a、18b、18c、18d)、及び走査制御装置を有している。
光源ユニットLU1は、偏光切換素子PAを有し、フルカラー印刷の際は縦偏光の光束LBaと横偏光の光束LBbを射出し、モノクロ印刷の際は縦偏光の光束LBaと縦偏光の光束LBbを射出する。光源ユニットLU2は、横偏光の光束LBcと縦偏光の光束LBdを射出する。
そして、フルカラー印刷の際は、光束LBaは感光体ドラム2030aに導光され、光束LBbは感光体ドラム2030bに導光され、光束LBcは感光体ドラム2030cに導光され、光束LBdは感光体ドラム2030dに導光される。
一方、モノクロ印刷の際は、光束LBaは感光体ドラム2030aに導光され、光束LBbも感光体ドラム2030aに導光される。
この場合、光源ユニットLU1において、光束LBaの射出位置と光束LBbの射出位置の副走査対応方向に関する間隔を調整することにより、モノクロ画像の走査線密度をフルカラー画像の走査線密度の2倍とすることができる。
すなわち、カラー画像及びモノクロ画像のいずれにも対応し、大型化及び高コスト化を招くことなく、モノクロ画像の画素密度を高くすることができる。
そして、本実施形態に係るカラープリンタ2000によると、光走査装置2010を備えているため、結果として、大型化及び高コスト化を招くことなく、モノクロ画像の画像品質の向上を図ることができる。
なお、上記実施形態では、各光源ユニットにおいて、2つの光源からの光束を光束合成素子を用いて同一の光路に重ね合わせる場合について説明したが、これに限定されるものではない。前記光束合成素子を用いないで、2つの光源からの光束をそれぞれ別の光路でポリゴンミラー14に向かうように各光源ユニットを構成しても良い。この場合、光利用効率を向上させることができる。
次に、上記光走査装置2010の変形例(「光走査装置2010A」という)について説明する。この光走査装置2010Aは、ポリゴンミラー14に向かう複数の光束を射出する偏向器前光学系が、前述した光走査装置2010と異なる点に特徴を有する。従って、以下においては、光走査装置2010との相違点を中心に説明するとともに、前述した光走査装置2010と同一若しくは同等の構成部分については同一の符号を用い、その説明を簡略化し若しくは省略するものとする。
光走査装置2010Aは、図23に示されるように、2つの光源ユニット(LU3、LU4)、無偏光ハーフミラーHM、2つのシリンドリカルレンズ(12A、12B)、2つの入射ミラー(M1、M2)、ポリゴンミラー14、走査光学系、及び不図示の走査制御装置を有している。
光源ユニットLU3は、一例として図24に示されるように、光源10A、及びコリメートレンズ11Aを有している。
光源10Aは、該光源10Aを駆動する光源駆動回路を含む駆動用チップ10Aとともに回路基板10Aに実装されている。
光源10Aは、一例として図25に示されるように、1つの半導体レーザ101Aを含んでいる。該半導体レーザ101Aの発光部からは直線偏光の光束(光束LB1という)が射出される。ここでは、光束LB1が「縦偏光」となるように設定されている。
コリメートレンズ11Aは、光源10Aからの光束LB1の光路上に配置され、該光束を略平行光とする。
光源ユニットLU4は、一例として図26に示されるように、光源10B、偏光切換素子PA、及びコリメートレンズ11Bを有している。
光源10Bは、該光源10Bを駆動する光源駆動回路を含む駆動用チップ10Bとともに回路基板10Bに実装されている。
光源10Bは、一例として図27に示されるように、1つの半導体レーザ101Bを含んでいる。該半導体レーザ101Bの発光部からは直線偏光の光束(光束LB2という)が射出される。ここでは、光束LB2が「縦偏光」となるように設定されている。
コリメートレンズ11Bは、光源10Bからの光束LB2の光路上に配置され、該光束を略平行光とする。
偏光切換素子PAは、コリメートレンズ11Bから射出された光束LB2の光路上に配置されている。この偏光切換素子PAは、走査制御装置からの信号に応じて、光束LB2の偏光方向を縦偏光及び横偏光のいずれかに設定する。ここでは、走査制御装置は、偏光切換素子PAから射出される光束LB2の偏光方向が、フルカラー印刷の際に横偏光となり、モノクロ印刷の際に縦偏光となるように、偏光切換素子PAを制御する。
図23に戻り、無偏光ハーフミラーHMは、光源ユニットLU3から射出された光束LB1及び光源ユニットLU4から射出された光束LB2の光路上に配置されている。無偏光ハーフミラーHMは、入射された光束を、その偏光状態を維持しつつ、透過光束と反射光束とに分割する分割面を有している。該分割面は、透過光束の光量と反射光束の光量の割合が略1:1となるように設定されている。なお、分割面の設定は、各感光体ドラム表面での光量が略等しくなるように、無偏光ハーフミラーHMと感光体ドラムとの間に配置されている光学系の特性に応じて決定され、これに限定されるものではない。
ここでは、無偏光ハーフミラーHMで反射された光束LB1が感光体ドラム2030aに導光される光束LBaである。そして、無偏光ハーフミラーHMを透過した光束LB2が、フルカラー印刷の際に感光体ドラム2030bに導光され、モノクロ印刷の際に感光体ドラム2030aに導光される光束LBbである。また、無偏光ハーフミラーHMで反射された光束LB2が感光体ドラム2030cに導光される光束LBcであり、無偏光ハーフミラーHMを透過した光束LB1が感光体ドラム2030dに導光される光束LBdである。
シリンドリカルレンズ12Aは、無偏光ハーフミラーHMから射出された光束LBa及び光束LBbの光路上に配置されている。そして、シリンドリカルレンズ12Aは、光束LBa及び光束LBbを、それぞれ入射ミラーM1を介して、ポリゴンミラー14の偏向反射面近傍でZ軸方向に関して集光する。
シリンドリカルレンズ12Bは、無偏光ハーフミラーHMから射出された光束LBc及び光束LBdの光路上に配置されている。そして、シリンドリカルレンズ12Bは、光束LBc及び光束LBdを、それぞれ入射ミラーM2を介して、ポリゴンミラー14の偏向反射面近傍でZ軸方向に関して集光する。
ここでは、ポリゴンミラー14における偏向反射面の数が4面であり、入射ミラーM1を介した光束(光束LBa、光束LBb)と入射ミラーM2を介した光束(光束LBc、光束LBd)は、互いに異なる偏向反射面に入射する。そして、ポリゴンミラー14に入射する入射ミラーM1を介した光束と入射ミラーM2を介した光束とのなす角が、平面視において、略90°となるように設定されている(図23参照)。
そこで、フルカラー印刷の際に、光束LBaと光束LBd、及び光束LBbと光束LBcが、それぞれの対応する感光体ドラムにおける有効走査領域を同時に走査することはない。
例えば、図28に示されるように、ポリゴンミラー14の偏向反射面で反射された光束LBaが、感光体ドラム2030aにおける書き込み開始位置に向かう時、ポリゴンミラー14の偏向反射面で反射された光束LBdは、感光体ドラム2030dにおける書き込み終了位置よりも+Y側の位置に向かう。
また、図29に示されるように、ポリゴンミラー14の偏向反射面で反射された光束LBaが、感光体ドラム2030aにおける有効走査領域の中央(像高0)位置に向かう時、ポリゴンミラー14の偏向反射面で反射された光束LBdは、+Y方向に向かう。
また、図30に示されるように、ポリゴンミラー14の偏向反射面で反射された光束LBaが、感光体ドラム2030aにおける有効走査領域の書き込み終了位置に向かう時、ポリゴンミラー14の偏向反射面で反射された光束LBdは、感光体ドラム2030dにおける書き込み開始位置よりも−Y側の位置に向かう。
このように、ポリゴンミラー14の偏向反射面で反射された光束LBaが、感光体ドラム2030aにおける有効走査領域を走査している時には、ポリゴンミラー14の偏向反射面で反射された光束LBdは、感光体ドラム2030dにおける有効走査領域内には向かわない。
逆に、ポリゴンミラー14の偏向反射面で反射された光束LBdが、感光体ドラム2030dにおける有効走査領域を走査している時には、ポリゴンミラー14の偏向反射面で反射された光束LBaは、感光体ドラム2030aにおける有効走査領域内には向かわない。
同様に、ポリゴンミラー14の偏向反射面で反射された光束LBbが、感光体ドラム2030bにおける有効走査領域を走査している時には、ポリゴンミラー14の偏向反射面で反射された光束LBcは、感光体ドラム2030cにおける有効走査領域内には向かわない。
また、ポリゴンミラー14の偏向反射面で反射された光束LBcが、感光体ドラム2030cにおける有効走査領域を走査している時には、ポリゴンミラー14の偏向反射面で反射された光束LBbは、感光体ドラム2030bにおける有効走査領域内には向かわない。
そこで、光束LBaと光束LBdは、光源10Aから射出される時点では、1つの光束として同一の変調がなされるが、光束LBaが感光体ドラム2030aにおける有効走査領域を走査する時は、走査制御装置は、ブラックの画像情報に応じて変調された光束が射出されるように光源10Aを駆動し、光束LBdが感光体ドラム2030dにおける有効走査領域を走査する時は、走査制御装置は、イエローの画像情報に応じて変調された光束が射出されるように光源10Aを駆動する。
同様に、光束LBbと光束LBcは、光源10Bから射出される時点では、1つの光束として同一の変調がなされるが、光束LBbが感光体ドラム2030bにおける有効走査領域を走査する時は、走査制御装置は、シアンの画像情報に応じて変調された光束が射出されるように光源10Bを駆動し、光束LBcが感光体ドラム2030cにおける有効走査領域を走査する時は、走査制御装置は、マゼンタの画像情報に応じて変調された光束が射出されるように光源10Bを駆動する。
モノクロ印刷の際には、上記実施形態と同様に、光束LBaと光束LBbによって感光体ドラム2030aが走査される。
なお、ポリゴンミラー14に入射する入射ミラーM1を介した光束と入射ミラーM2を介した光束とのなす角は、平面視において、90°から少しずれていても良い。
この場合は、光源の数が、上記実施形態の場合の半数であり、小型化、低コスト化の効果が大きい。
また、この場合においても、一例として図31に示されるように、シリンドリカルレンズ12Aとポリゴンミラー14との間の光路上に、前述した光路シフト素子50を配置することにより、上記実施形態と同様にして、ゴースト光を効果的に遮光することができる。
また、上記実施形態では、光走査装置2010がプリンタに用いられる場合について説明したが、プリンタ以外の画像形成装置、例えば、複写機、ファクシミリ、又は、これらが集約された複合機にも好適である。
10a,10b,10c,10d…光源、10A…光源(第1の光源)、10B…光源(第2の光源)、11a,11b,11c,11d…コリメートレンズ(偏向器前光学系の一部)、11A,11B…コリメートレンズ(偏向器前光学系の一部)、12,12…シリンドリカルレンズ(偏向器前光学系の一部)、12A,12B…シリンドリカルレンズ(偏向器前光学系の一部)、13,13…光束合成素子、14…ポリゴンミラー(光偏向器)、15,15…走査レンズ(走査光学系の一部)、16…偏光分離素子(走査光学系の一部)、16…偏光分離素子(走査光学系の一部)、17,17…反射ミラー(走査光学系の一部)、18a,18b,18c,18d…折り返しミラー(走査光学系の一部)、19a,19b,19c,19d…射出窓、50…光路シフト素子(光路シフト部材)、2000…カラープリンタ(画像形成装置)、2010…光走査装置、2030a,2030b,2030c,2030d…感光体ドラム(像担持体)、HM…無偏光ハーフミラー(光束分割部材)、LU1,LU2,LU3,LU4…光源ユニット、M1,M2…入射ミラー(導光光学系)、PA…偏光切換素子(偏光切換部材)。
特開2009−139639号公報 特許第4568633号公報 特許第4425505号公報

Claims (10)

  1. 射出される2つの光束の状態を、偏光方向が互いに直交している第1の状態と、偏光方向が互いに平行である第2の状態との間で切り換えることができる偏向器前光学系と、
    前記偏向器前光学系からの前記2つの光束を偏向する光偏向器と、
    前記光偏向器で偏向された前記2つの光束が入射され、該2つの光束が前記第1の状態のときに、該2つの光束を互いに異なる被走査面に導光し、該2つの光束が前記第2の状態のときに、該2つの光束を同じ被走査面に導光する走査光学系と、を備える光走査装置。
  2. 前記偏向器前光学系は、前記2つの光束を射出する2つの光源と、該2つの光源のうちの一の光源から射出された光束の光路上に配置され、該光束の偏光方向を、他の光源から射出された光束の偏光方向に対して、平行な方向と直交している方向との間で切り換える偏光切換部材とを有することを特徴とする請求項1に記載の光走査装置。
  3. 前記偏向器前光学系は、第1の直線偏光を射出する第1の光源と、第2の直線偏光を射出する第2の光源と、前記第2の光源から射出された第2の直線偏光の光路上に配置され、該第2の直線偏光の偏光方向を、前記第1の直線偏光の偏光方向に対して、平行な方向と直交している方向との間で切り換える偏光切換部材と、前記第1の光源から射出された第1の直線偏光を光束LBaと光束LBdに分割し、前記偏光切換部材を介した前記第2の直線偏光を光束LBbと光束LBcに分割する光束分割部材と、該光束分割部材で分割された前記光束LBa及び前記光束LBbを前記光偏向器の一の偏向反射面に導光し、前記光束LBc及び前記光束LBdを前記光偏向器の他の偏向反射面に導光する導光光学系と、を有し、
    前記走査光学系は、前記光束LBaと前記光束LBbの偏光方向が互いに直交しているとき、前記光束LBa及び前記光束LBbを互いに異なる被走査面に導光し、前記光束LBaと前記光束LBbの偏光方向が互いに平行のとき、前記光束LBaと前記光束LBbを同じ被走査面に導光することを特徴とする請求項1に記載の光走査装置。
  4. 前記偏光切換部材と前記光偏向器との間の光路上に配置され、入射する光束の偏光方向に応じて、該光束の光路を副走査方向に関してシフトさせる光路シフト部材を更に備え、
    該光路シフト部材を介した前記2つの光束の副走査方向に関する間隔が、前記第1の状態のときのほうが、前記第2の状態のときよりも大きいことを特徴とする請求項2又は3に記載の光走査装置。
  5. 前記光路シフト部材は、一軸光学結晶を含み、
    該一軸光学結晶の光軸は、前記2つの光束が前記第1の状態のとき、一の光束の電界ベクトルに直交し、他の光束の電界ベクトルと所定の角度β(0°<β<90°)をなすことを特徴とする請求項4に記載の光走査装置。
  6. 前記光路シフト部材は、互いに屈折率の異なる複数の誘電体材料からなる多層膜面を有する第1の光学素子、及び全反射面を有する第2の光学素子を含むことを特徴とする請求項4に記載の光走査装置。
  7. 前記偏光切換部材は、液晶素子であることを特徴とする請求項2〜6のいずれか一項に記載の光走査装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の光走査装置と、
    前記光走査装置によって光走査される被走査面を有する複数の像担持体と、を備える画像形成装置。
  9. 前記光走査装置における2つの光束は、同じ被走査面に導光されるとき、副走査方向に関して互いに異なる位置に導光され、該被走査面における走査線間隔が等間隔であることを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記光走査装置における2つの光束が導光される一の被走査面は、ブラック画像に対応した被走査面であることを特徴とする請求項8又は9に記載の画像形成装置。
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