JP5679175B2 - 光走査装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光走査装置及び画像形成装置に係り、更に詳しくは、光束により被走査面を走査する光走査装置及び該光走査装置を備える画像形成装置に関する。
光走査装置は、従来から、光プリンタやデジタル複写機、光プロッタ等の画像形成装置に関連して広く知られている。そして、画像形成装置の普及に伴って、高安定化、高精細化、高速化とともに、低部品数化、及び小型化も強く求められている。
また、近年、複数の色画像を重ね合わせる多色画像形成装置が開発されている。特に、多色画像形成装置を実現する形態として、複数の走査光学系が、各色に対応する複数の感光体に光スポットを形成するタンデム方式が多く用いられている。
多色画像の書込を実現するために、色毎に光走査装置を設ける方法も用いられているが、この場合、色毎に光学部品を揃えることになって部品点数が増加したり、複数の光走査装置が画像形成装置内に搭載されることで小型化を阻まれたりといった不都合があった。
そこで、複数の走査光学系を内蔵した単一の光走査装置を設ける方式が提案された。この方式は、各色に対応した複数の光束が単一の光偏向器に入射し、それぞれの走査光学系により各感光体に結像させられるものが一般的である(図46参照)。
但し、この方式は、各色に対応した光学素子が光偏向器の周りに密集してしまい、光走査装置の小型化に限界を与えていた。
このような多色に対応した光走査装置の小型化の限界を克服する方法として、次の2つの方法が考えられた。
第1の方法は、各光束の偏光方向を異ならせ、上下に重なる2つの走査光学系を集約し、走査光学系内に設けられた偏光光束分割素子(偏光分離素子)で分割し、各光束をそれぞれの感光体へ導光する方法(ここでは、「偏光分離方式」という)である。
この方法は、光走査装置のサイズを光偏向器の回転軸方向に小型化(薄型化)し、且つ走査光学系内の光学素子を上下段で共通して用いることで部品点数を低減させるのに効果的である。
第2の方法は、各光束の光路をわずかに隔離して複数の走査光学系を集約し、無偏光ハーフミラー等の組合せで光路分離し、各光束をそれぞれの感光体へ導光する方式(ここでは、「無偏光分離方式」という)である。
なお、その他の方法として、空間変調素子等の動的能動素子を用いて走査光学系を集約する方法や、互いに波長の異なる光源を用いてダイクロイックミラーで分割する方法等が考えられた。しかしながら、能動素子を用いる場合にはその駆動回路が必要になるし、ダイクロイックミラーを用いる場合は1つの光走査装置に異種の光源が搭載されることになるので、走査光学系の光学素子数が低減されたとしても、その代償としてさらに高価な素子を増やす必要に迫られる。
そこで、上記偏光分離方式あるいは無偏光分離方式が好適である。
偏光分離方式を用いる場合、偏光分離素子における分離特性を良好にする必要がある。例えば偏光分離素子に入射する光束がわずかに楕円偏光化していたり、偏光方向が傾いていたりすると、本来互いに分離されるべき光束が他方の走査光学系に混入してしまう。
各光束は、それぞれの被走査面上に画像情報を書き込むために互いに異なる時系列信号で発光される。そこで、偏光分離特性が良好でないと、他の被走査面に書き込むはずの画像情報が混入してしまうことになる。多色画像形成装置で例を挙げれば、シアンで現像されるはずの情報がマゼンタ用の被走査面に書き込まれる。これは、出力画像上では色間のクロストークとして観測される。
偏光分離特性の主な劣化要因として、走査レンズが樹脂である場合の複屈折がある。低複屈折率の樹脂材料は広く研究されているが、走査レンズの形状、成形条件、生産効率を考慮するとそれらの適用は課題が多い。複屈折現象を避けるために走査光学系をすべてガラスレンズで構成する方法も容易に考えられるが、近年の高画質化に対応するためにはレンズ枚数増加とガラスレンズ加工の樹脂射出成形に対する非効率性が課題になる。
同じく無偏光分離方式においても、ハーフミラーの製造誤差により上記クロストークが発生する。
特許文献1には、レーザ光源装置、結像光学系、及び偏向器よりなり、結像光学系の光軸と偏向器の回転軸を含む平面内にあって、結像光学系の光軸と或る角度をもって結像光学系に入射する光束が、偏向器により反射、偏向された後、再び結像光学系を通り、被走査媒体を走査するよう構成され、結像光学系と被走査媒体間の光軸上に遮光手段を設けた走査光学系が開示されている。
特許文献2には、光源から出射された光束を変換する第1の光学系と、この第1の光学系から出射された光束を偏向走査する偏向素子と、この光束を被走査面上にスポット状に結像させる第2の光学系を具備し、第2の光学系の一部もしくは全部がプラスチックやガラスモールド等の成型によるレンズであり、かつ偏向素子と第2の光学系の間に第2の光学系の光学有効域外を通過する光束を遮光するような遮光部材を具備する走査光学装置が開示されている。
特許文献3には、光束を偏向させるポリゴンミラーと、ポリゴンミラーを密封するハウジングと、ハウジングの透光性の平行平面板を介してレーザ光束を入射させるレーザ光源とを有し、ハウジングの平行平面板をポリゴンミラーの反射面と平行となし、レーザ光束を、ポリゴンミラーの反射面と直交する方向に対し、副走査方向に傾いた方向から入射する走査光学系が開示されている。
特許文献4には、光源手段を含み、該光源手段から出射した光束を偏向手段に入射させる第1の光学系と、偏向手段で偏向反射された光束を被走査面上に結像させる第2の光学系とを有し、第2の光学系は少なくとも1枚のレンズを有し、該少なくとも1枚のレンズは、レンズの長手方向の中央部に位置決め部を有し、ハウジング上にレンズとは接触しない接着台座を備え、接着台座とレンズとの隙間に接着剤を充てんすることにより、レンズをハウジングに固定している光走査光学装置が開示されている。
特許文献5には、光源手段を含み、該光源手段から出射した光束を複数の偏向面を有するポリゴンミラーに入射させる第1の光学系と、ポリゴンミラーで偏向反射された光束を被走査面上の有効走査領域に結像させる第2の光学系とを有し、光源手段は光束が有効走査領域外を走査するときにおいても常に点灯し、ポリゴンミラーは偏向面と該偏向面と隣接する偏向面との境界部が稜線状のエッジ形状で形成され、該境界部の幅がポリゴンミラーで偏向反射される光束の主走査方向の光束幅に対して1%以下となるようにした光走査光学装置が開示されている。
特許文献6には、光源手段と、該光源手段から出射した光束を偏向手段に入射させる第1の光学系と、偏向手段で偏向反射された光束を被走査面上の有効走査領域に結像させる第2の光学系とを有し、第2の光学系は1枚以上のプラスチックレンズを有し、該プラスチックレンズは主走査方向の端部に補強用のフランジ部を有し、該フランジ部に入射する光束が透過するレンズの入射面又は/及び出射面の該当領域は非鏡面部に形成した光走査光学装置が開示されている。
特許文献7には、画像データに基づいて光源部より出射された光ビームを、単一の偏向手段にて等角速度で偏向した後、複数の被走査体上のそれぞれに等速度で走査させるように単一の光学手段で変換し、さらに分割手段にて分割することにより、複数の被走査体にそれぞれ導入して露光走査を行う光ビーム走査装置が開示されている。この光ビーム走査装置では、光源部は、光ビームを発生させる発光部を少なくとも被走査体と同一個数備えており、かつ、分割手段と各被走査体との間に、各被走査体に対して光ビームを選択的に透過又は遮光する遮光手段を設け、各発光部から出射される全ての光ビームが全ての被走査体に向かうように光路を形成し、分割手段は、光ビームをそれぞれ1/2の強度で透過および反射させる手段であり、各被走査体に対して形成される各光路中を進む光ビームがそれぞれ同一回数経由するように、偏向手段と複数の遮光手段との間に複数個設けられ、各発光部から出射される光ビームの中、各被走査体に対応するもの以外の光ビームが、遮光手段により遮光される。
しかしながら、特許文献1及び特許文献3に開示されている走査光学系、特許文献2に開示されている走査光学装置、特許文献4〜6に開示されている光走査光学装置では、画像情報に応じて変調されている書込用光束に含まれているいわゆるゴースト光に関しては、何ら考慮されていなかった。
また、特許文献7に開示されている光ビーム走査装置では、遮光手段が主走査方向に長い長尺部材でなければならないため、高コスト化を招くという不都合があった。また、複数個の分割手段を主走査方向に直交する方向に複数段で配置する必要があり、光走査装置の薄型化が困難であるという不都合があった。さらに、主走査方向に直交する面内で4本の光ビームが互いに平行関係を維持したまま偏向手段から各被走査体に向かっているため、遮光手段で精度良く光ビームを選択的に透過又は遮光するには、光ビームの間隔をある程度広くする必要があり、収差の劣化が懸念される。さらに、また、遮光手段を精度良く取り付ける必要があり、製造コストが上昇するという不都合があった。
本発明は、かかる事情の下になされたもので、その第1の目的は、高コスト化を招くことなく、高精度の光走査を維持しつつ、小型化を図ることができる光走査装置を提供することにある。
また、本発明の第2の目的は、高コスト化を招くことなく、高い画像品質を維持しつつ、小型化を図ることができる画像形成装置を提供することにある。
本発明は、第1の観点からすると、複数の被走査面をそれぞれ光束により個別に走査する光走査装置であって、第1の光束を射出する第1の発光部、及び第2の光束を射出する第2の発光部を含む光源と;前記光源からの複数の光束を偏向する光偏向器と;入射光を透過光と反射光とに分離する分離光学素子を含み、前記光偏向器で偏向された複数の光束を、対応する被走査面上に個別に導光する走査光学系と;を備え、前記分離光学素子に入射する前記第1の光束と前記第2の光束を、主走査方向に直交する面に投影したとき、両光束が互いに非平行な状態であり、前記第1の光束の前記分離光学素子での透過光が通過する射出窓を備え、前記第2の光束の前記分離光学素子での透過光は、該射出窓に入射しない光走査装置である。
本発明は、第2の観点からすると、複数の被走査面をそれぞれ光束により個別に走査する光走査装置であって、第1の光束を射出する第1の発光部、及び第2の光束を射出する第2の発光部を含む光源と;前記光源からの複数の光束を偏向する光偏向器と;入射光を透過光と反射光とに分離する分離光学素子を含み、前記光偏向器で偏向された複数の光束を、対応する被走査面上に個別に導光する走査光学系と;を備え、前記分離光学素子に入射する前記第1の光束と前記第2の光束を、主走査方向に直交する面に投影したとき、両光束が互いに非平行な状態であり、前記第2の光束の前記分離光学素子での反射光が通過する射出窓を備え、前記第1の光束の前記分離光学素子での反射光は、該射出窓に入射しない光走査装置である。
本発明は、第3の観点からすると、複数の被走査面をそれぞれ光束により個別に走査する光走査装置であって、第1の光束を射出する第1の発光部、及び第2の光束を射出する第2の発光部を含む光源と;前記光源からの複数の光束を偏向する光偏向器と;入射光を透過光と反射光とに分離する分離光学素子を含み、前記光偏向器で偏向された複数の光束を、対応する被走査面上に個別に導光する走査光学系と;を備え、前記分離光学素子に入射する前記第1の光束と前記第2の光束を、主走査方向に直交する面に投影したとき、両光束が互いに非平行な状態であり、前記分離光学素子に入射する前記第1の光束と前記第2の光束は、互いに偏光方向が異なり、前記分離光学素子は、偏光ビームスプリッタである光走査装置である。
本発明の光走査装置によれば、高コスト化を招くことなく、高精度の光走査を維持しつつ、小型化を図ることができる。
本発明は、第の観点からすると、複数の像担持体と;画像情報に応じて変調された光束により前記複数の像担持体を個別に走査する本発明の光走査装置と;を備える画像形成装置である。
これによれば、本発明の光走査装置を備えているため、結果として、高コスト化を招くことなく、高い画像品質を維持しつつ、小型化を図ることができる。
本発明の一実施形態に係るカラープリンタの概略構成を説明するための図である。 光走査装置の第1の構成例を説明するための図(その1)である。 光走査装置の第1の構成例を説明するための図(その2)である。 図4(A)及び図4(B)は、それぞれ光源を説明するための図である。 図5(A)及び図5(B)は、それぞれ光源から射出される光束を説明するための図である。 回折レンズを説明するための図である。 ハーフミラーの一例を説明するための図である。 ハーフミラーの別の例を説明するための図である。 光源2200Aから射出された2つの光束(LBa、LBb)の光路を説明するための模式図(その1)である。 光源2200Aから射出された2つの光束(LBa、LBb)の光路を説明するための模式図(その2)である。 光偏向器で偏光された2つの光束(LBa、LBb)の光路を説明するための図である。 光源2200Bから射出された2つの光束(LBc、LBd)の光路を説明するための模式図(その1)である。 光源2200Bから射出された2つの光束(LBc、LBd)の光路を説明するための模式図(その2)である。 光偏向器で偏光された2つの光束(LBc、LBd)の光路を説明するための図である。 偏向器前光学系における各設計値の一例を説明するための図である。 走査光学系における各設計値の一例を説明するための図である。 第1の遮光方式を説明するための図である。 第2の遮光方式を説明するための図である。 第3の遮光方式を説明するための図である。 第4の遮光方式を説明するための図である。 第5の遮光方式を説明するための図である。 第6の遮光方式を説明するための図である。 光走査装置から感光体ドラムに向かう光束の光路の変形例を説明するための図である。 光走査装置の第2の構成例を説明するための図である。 第2の構成例における光源装置U1を説明するための図である。 第2の構成例における光源装置U2を説明するための図である。 光源2200aから射出された光束LBaの光路及び光源2200bから射出された光束LBbの光路を説明するための模式図(その1)である。 光源2200aから射出された光束LBaの光路及び光源2200bから射出された光束LBbの光路を説明するための模式図(その2)である。 合成素子2203Aの変形例を説明するための図である。 合成素子2203Bの変形例を説明するための図である。 光走査装置の第3の構成例において、光源2200aから射出された複数の光束の光路及び光源2200bから射出された複数の光束の光路を説明するための模式図(その1)である。 光走査装置の第3の構成例において、光源2200aから射出された複数の光束の光路及び光源2200bから射出された複数の光束の光路を説明するための模式図(その2)である。 光走査装置の第3の構成例において、光偏向器で偏光された複数の光束の光路を説明するための図である。 図34(A)及び図34(B)は、それぞれ光源の変形例を説明するための図である。 理想的な偏光分離特性を説明するための図である。 複屈折性をもつ樹脂製のレンズを介した光束が偏光分離素子に入射する場合を説明するための図である。 光走査装置の第4の構成例における合成素子2203Aを説明するための図である。 光走査装置の第4の構成例における合成素子2203Bを説明するための図である。 光走査装置の第4の構成例において、偏光分離素子2107Aに入射する2つの光束(光束LBa、光束LBb)を説明するための図である。 光走査装置の第4の構成例において、偏光分離素子2107Bに入射する2つの光束(光束LBc、光束LBd)を説明するための図である。 光走査装置の第4の構成例における合成素子2203Aの変形例を説明するための図である。 光走査装置の第4の構成例における合成素子2203Bの変形例を説明するための図である。 端面発光素子を説明するための図である。 光走査装置の第4の構成例における各偏光分離素子(2107A、2107B)の変形例1を説明するための図である。 光走査装置の第4の構成例における各偏光分離素子(2107A、2107B)の変形例2を説明するための図である。 従来の光走査装置の一例を説明するための図である。
以下、本発明の一実施形態を図1〜図45に基づいて説明する。図1には、一実施形態に係る画像形成装置としてのカラープリンタ2000の概略構成が示されている。
このカラープリンタ2000は、4色(ブラック、シアン、マゼンタ、イエロー)を重ね合わせてフルカラーの画像を形成するタンデム方式の多色カラープリンタであり、光走査装置2010、4つの感光体ドラム(2030a、2030b、2030c、2030d)、4つのクリーニング装置(2031a、2031b、2031c、2031d)、4つの帯電ローラ(2032a、2032b、2032c、2032d)、4つの現像装置(2033a、2033b、2033c、2033d)、4つの転写ローラ(2035a、2035b、2035c、2035d)、中間転写ベルト2040、定着装置2050、紙搬送路2054、通信制御装置2080、及び上記各部を統括的に制御するプリンタ制御装置2090などを備えている。
なお、ここでは、XYZ3次元直交座標系において、各感光体ドラムの長手方向に沿った方向をY軸方向、4つの感光体ドラムの配列方向に沿った方向をX軸方向として説明する。
通信制御装置2080は、ネットワークなどを介した上位装置(例えばパソコン)との双方向の通信を制御する。
各感光体ドラムはいずれも、その表面に感光層が形成されている。すなわち、各感光体ドラムの表面がそれぞれ被走査面である。なお、各感光体ドラムは、不図示の回転機構により、図1における面内で矢印方向に回転するものとする。
感光体ドラム2030aの表面近傍には、感光体ドラム2030aの回転方向に沿って、帯電ローラ2032a、現像装置2033a、転写ローラ2035a、クリーニング装置2031aが配置されている。
感光体ドラム2030a、帯電ローラ2032a、現像装置2033a、転写ローラ2035a及びクリーニング装置2031aは、組として使用され、マゼンタの画像を形成する画像形成ステーション(以下では、便宜上「Mステーション」ともいう)を構成する。
また、帯電ローラ2032aと現像装置2033aと転写ローラ2035aとクリーニング装置2031aは、ユニット化されており、該ユニットは、作像ユニット2Mと呼ばれている。この作像ユニット2Mの中には、光走査装置2010から感光体ドラム2030aに向かう光束(書き込み用光束)が通過する開口が設けられている。
感光体ドラム2030bの表面近傍には、感光体ドラム2030bの回転方向に沿って、帯電ローラ2032b、現像装置2033b、転写ローラ2035b、クリーニング装置2031bが配置されている。
感光体ドラム2030b、帯電ローラ2032b、現像装置2033b、転写ローラ2035b及びクリーニング装置2031bは、組として使用され、シアンの画像を形成する画像形成ステーション(以下では、便宜上「Cステーション」ともいう)を構成する。
また、帯電ローラ2032bと現像装置2033bと転写ローラ2035bとクリーニング装置2031bは、ユニット化されており、該ユニットは、作像ユニット2Cと呼ばれている。この作像ユニット2Cの中には、光走査装置2010から感光体ドラム2030bに向かう光束(書き込み用光束)が通過する開口が設けられている。
感光体ドラム2030cの表面近傍には、感光体ドラム2030cの回転方向に沿って、帯電ローラ2032c、現像装置2033c、転写ローラ2035c、クリーニング装置2031cが配置されている。
感光体ドラム2030c、帯電ローラ2032c、現像装置2033c、転写ローラ2035c及びクリーニング装置2031cは、組として使用され、イエローの画像を形成する画像形成ステーション(以下では、便宜上「Yステーション」ともいう)を構成する。
また、帯電ローラ2032cと現像装置2033cと転写ローラ2035cとクリーニング装置2031cは、ユニット化されており、該ユニットは、作像ユニット2Yと呼ばれている。この作像ユニット2Yの中には、光走査装置2010から感光体ドラム2030cに向かう光束(書き込み用光束)が通過する開口が設けられている。
感光体ドラム2030dの表面近傍には、感光体ドラム2030dの回転方向に沿って、帯電ローラ2032d、現像装置2033d、転写ローラ2035d、クリーニング装置2031dが配置されている。
感光体ドラム2030d、帯電ローラ2032d、現像装置2033d、転写ローラ2035d及びクリーニング装置2031dは、組として使用され、ブラックの画像を形成する画像形成ステーション(以下では、便宜上「Kステーション」ともいう)を構成する。
また、帯電ローラ2032dと現像装置2033dと転写ローラ2035dとクリーニング装置2031dは、ユニット化されており、該ユニットは、作像ユニット2Kと呼ばれている。この作像ユニット2Kの中には、光走査装置2010から感光体ドラム2030dに向かう光束(書き込み用光束)が通過する開口が設けられている。
各帯電ローラは、対応する感光体ドラムの表面をそれぞれ均一に帯電させる。
光走査装置2010は、上位装置からの多色の画像情報(ブラック画像情報、マゼンタ画像情報、シアン画像情報、イエロー画像情報)に基づいて、各色毎に変調された光束を、対応する帯電された感光体ドラムの表面にそれぞれ照射する。これにより、各感光体ドラムの表面では、光が照射された部分だけ電荷が消失し、画像情報に対応した潜像が各感光体ドラムの表面にそれぞれ形成される。ここで形成された潜像は、感光体ドラムの回転に伴って対応する現像装置の方向に移動する。なお、この光走査装置2010の構成については後述する。
各現像装置は、対応する感光体ドラムの表面に形成された潜像にトナーを付着させて顕像化させる。ここでトナーが付着した像(トナー画像)は、感光体ドラムの回転に伴って中間転写ベルト2040の方向に移動する。
各転写ローラは、対応する感光体ドラムの表面に形成されたトナー画像を、中間転写ベルト2040に転写する。なお、ブラック、マゼンタ、シアン、イエローの各トナー画像は、中間転写ベルト2040上で重ね合わされる。
プリンタ制御装置2090は、所定のタイミングで、不図示の給紙トレイに格納されている記録紙を、紙搬送路2054上を中間転写ベルト2040に向けて送り出す。これにより、中間転写ベルト2040上のトナー画像が記録紙に転写される。ここで転写された記録紙は、定着装置2050に送られる。
定着装置2050では、熱と圧力とが記録紙に加えられ、これによってトナーが記録紙上に定着される。ここで定着された記録紙は、不図示の排紙トレイ上に順次スタックされる。
各クリーニング装置は、対応する感光体ドラムの表面に残ったトナー(残留トナー)を除去する。残留トナーが除去された感光体ドラムの表面は、再度対応する帯電装置に対向する位置に戻る。
次に、前記光走査装置2010の構成について説明する。光走査装置2010の構成としては、種々のものが考えられる。そこで、いくつかの構成例について説明する。なお、以下では、便宜上、主走査方向に対応する方向を「主走査対応方向」と略述し、副走査方向に対応する方向を「副走査対応方向」と略述する
《第1の構成例》
第1の構成例では、図2及び図3に示されるように、2つの光源(2200A、2200B)、2つのカップリングレンズ(2201A、2201B)、2つの開口板(2202A、2202B)、2つの線像形成レンズ(2204A、2204B)、光偏向器2104、2つの走査レンズ(2105A、2105B)、2つのハーフミラー(HM1、HM2)、8枚の折返しミラー(2108a、2108b、2108c、2108d、2109a、2109b、2109c、2109d)、及び不図示の走査制御装置などを備えている。そして、これらは、光学ハウジング(図示省略)の所定位置に組み付けられている。
ここでは、光源2200Aにおける光束の射出方向を「w1方向」、光源2200Aにおける主走査対応方向を「m1方向」とする。さらに、光源2200Bにおける光束の射出方向を「w2方向」、光源2200Bにおける主走査対応方向を「m2方向」とする。なお、各光源における副走査対応方向は、いずれもZ軸方向と同じ方向である。
各光源は、一例として図4(A)に示されるように、2個の端面発光素子が金属等でパッケージングされた半導体レーザを有している。端面発光素子は、一般的にp型半導体材料とn型半導体材料とが接合されたダブルヘテロ接合構造を有し、その接合部に電流が注入されると、接合部に設けられた活性層からレーザ光が射出される。なお、2個の端面発光素子に代えて、一例として図4(B)に示されるように、2つの発光部を備える1個の端面発光素子が用いられても良い。
また、各光源は、一例として図5(A)及び図5(B)に示されるように、射出される2つの光束が、Z軸方向に関してdL(ここでは、一例として0.1mm)だけ離れるように配置されている。
なお、以下では、便宜上、光源2200Aから射出された2つの光束のうち、−Z側の光束を光束LBa、+Z側の光束を光束LBbともいう。また光源2200Bから射出された2つの光束のうち、+Z側の光束を光束LBc、−Z側の光束を光束LBdともいう。
図2に戻り、カップリングレンズ2201Aは、光源2200Aの+w1側に配置され、光源2200Aから射出された2つの光束を平行光・収束光・発散光のいずれかの状態で後続の光学系にカップリングする。
カップリングレンズ2201Bは、光源2200Bの+w2側に配置され、光源2200Bから射出された2つの光束を平行光・収束光・発散光のいずれかの状態で後続の光学系にカップリングする。
開口板2202Aは、開口部を有し、カップリングレンズ2201Aを介した光束を整形する。
開口板2202Bは、開口部を有し、カップリングレンズ2201Bを介した光束を整形する。
線像形成レンズ2204Aは、開口板2202Aの開口部を通過した光束を、光偏向器2104の偏向反射面近傍にZ軸方向に関して結像する。
線像形成レンズ2204Bは、開口板2202Bの開口部を通過した光束を、光偏向器2104の偏向反射面近傍にZ軸方向に関して結像する。
ここでは、各線像形成レンズとして、入射面にシリンドリカル面、射出面に回折面が形成されている回折レンズを用いている(図6参照)。この回折レンズは、回折面の強い負分散特性により、光走査装置の温度変動時に、光源波長の変動を利用して感光体ドラム面上でのピントずれを補正する機能を有している。なお、温度補正を考慮する必要がないときは、各線像形成レンズとして、シリンドリカルレンズを用いても良い。
光源と光偏向器2104との間の光路上に配置される光学系は、偏向器前光学系とも呼ばれている。第1の構成例では、偏向器前光学系は、2つのカップリングレンズ(2201A、2201B)と、2つの開口板(2202A、2202B)と、2つの線像形成レンズ(2204A、2204B)とから構成されている。
光偏向器2104は、1段構造の6面鏡(ポリゴンミラー)を有し、各鏡がそれぞれ偏向反射面となる。
ここでは、シリンドリカルレンズ2204Aからの光束(LBa、LBb)は光偏向器2104の−X側に偏向され、シリンドリカルレンズ2204Bからの光束(LBc、LBd)は光偏向器2104の+X側に偏向される。
走査レンズ2105Aは、光偏向器2104の−X側に配置され、走査レンズ2105Bは、光偏向器2104の+X側に配置されている。各走査レンズは、樹脂製のレンズである。
また、各走査レンズの焦点距離は、光偏向器2104の偏向反射面と、対応する感光体ドラムの被走査面とが略共役となるように設定されている。そして、光偏向器2104の偏向反射面が製造誤差でZ軸方向に対して倒れた(傾斜した)場合でも結像位置に影響を及ぼさないように、所謂「面倒れ補正機能」を有している。なお、各走査レンズは、複数枚のレンズから構成されても良い。そして、その場合に、ガラス製のレンズが含まれても良い。
ハーフミラーHM1は、走査レンズ2105Aの−X側に配置され、ハーフミラーHM2は、走査レンズ2105Bの+X側に配置されている。各ハーフミラーは、透過率及び反射率がそれぞれ厳密に50%である必要はなく、求められる光学特性に応じてその割合を変化させたものであっても良い。
各ハーフミラーとして、ガラスや樹脂の平行平板に多層膜を蒸着したもの(図7参照)や、2つの三角柱プリズムを光束分離面で接合したもの(図8参照)を用いることができる。
図3に戻り、光偏向器2104で−X方向に偏向された光束LBaと光束LBbは、走査レンズ2105Aを介してハーフミラーHM1に入射する。
ハーフミラーHM1に入射した光束LBa及び光束LBbは、それぞれ、ハーフミラーHM1を透過した光束とハーフミラーHM1で反射された光束とに分離される。
折返しミラー2108a及び折返しミラー2109aは、ハーフミラーHM1を透過した光束LBaを感光体ドラム2030aに導光するように配置されている。
折返しミラー2108b及び折返しミラー2109bは、ハーフミラーHM1で反射された光束LBbを感光体ドラム2030bに導光するように配置されている。
そこで、ハーフミラーHM1を透過した光束LBaは、折返しミラー2108a及び折返しミラー2109aを介して、感光体ドラム2030aに照射され、光スポットが形成される。この光スポットは、光偏向器2104の回転に伴って感光体ドラム2030aの長手方向に移動する。すなわち、感光体ドラム2030a上を走査する。このときの光スポットの移動方向が、感光体ドラム2030aでの「主走査方向」であり、感光体ドラム2030aの回転方向が、感光体ドラム2030aでの「副走査方向」である。
また、ハーフミラーHM1で反射された光束LBbは、折返しミラー2108b及び折返しミラー2109bを介して、感光体ドラム2030bに照射され、光スポットが形成される。この光スポットは、光偏向器2104の回転に伴って感光体ドラム2030bの長手方向に移動する。すなわち、感光体ドラム2030b上を走査する。このときの光スポットの移動方向が、感光体ドラム2030bでの「主走査方向」であり、感光体ドラム2030bの回転方向が、感光体ドラム2030bでの「副走査方向」である。
光偏向器2104で+X方向に偏向された光束LBcと光束LBdは、走査レンズ2105Bを介してハーフミラーHM2に入射する。
ハーフミラーHM2に入射した光束LBc及び光束LBdは、それぞれ、ハーフミラーHM2を透過した光束とハーフミラーHM2で反射された光束とに分離される。
折返しミラー2108c及び折返しミラー2109cは、ハーフミラーHM2で反射された光束LBcを感光体ドラム2030cに導光するように配置されている。
折返しミラー2108d及び折返しミラー2109dは、ハーフミラーHM2を透過した光束LBdを感光体ドラム2030dに導光するように配置されている。
そこで、ハーフミラーHM2で反射された光束LBcは、折返しミラー2108c及び折返しミラー2109cを介して、感光体ドラム2030cに照射され、光スポットが形成される。この光スポットは、光偏向器2104の回転に伴って感光体ドラム2030cの長手方向に移動する。すなわち、感光体ドラム2030c上を走査する。このときの光スポットの移動方向が、感光体ドラム2030cでの「主走査方向」であり、感光体ドラム2030cの回転方向が、感光体ドラム2030cでの「副走査方向」である。
また、ハーフミラーHM2を透過した光束LBdは、折返しミラー2108d及び折返しミラー2109dを介して、感光体ドラム2030dに照射され、光スポットが形成される。この光スポットは、光偏向器2104の回転に伴って感光体ドラム2030dの長手方向に移動する。すなわち、感光体ドラム2030d上を走査する。このときの光スポットの移動方向が、感光体ドラム2030dでの「主走査方向」であり、感光体ドラム2030dの回転方向が、感光体ドラム2030dでの「副走査方向」である。
光偏向器2104と感光体ドラムとの間の光路上に配置される光学系は、走査光学系とも呼ばれている。本第1の構成例では、走査レンズ2105AとハーフミラーHM1と折返しミラー2108aと折返しミラー2109aとからMステーションの走査光学系が構成され、走査レンズ2105AとハーフミラーHM1と折返しミラー2108bと折返しミラー2109bとからCステーションの走査光学系が構成されている。すなわち、走査レンズ2105Aは、2つの画像形成ステーションで共用されている。
また、走査レンズ2105BとハーフミラーHM2と折返しミラー2108cと折返しミラー2109cとからYステーションの走査光学系が構成され、走査レンズ2105BとハーフミラーHM2と折返しミラー2108dと折返しミラー2109dとからKステーションの走査光学系が構成されている。すなわち、走査レンズ2105Bは、2つの画像形成ステーションで共用されている。
そして、折返しミラー2108aと折返しミラー2109aは、Mステーションの走査光学系における導光光学系を構成し、折返しミラー2108bと折返しミラー2109bは、Cステーションの走査光学系における導光光学系を構成している。
また、折返しミラー2108cと折返しミラー2109cは、Yステーションの走査光学系における導光光学系を構成し、折返しミラー2108dと折返しミラー2109dは、Kステーションの走査光学系における導光光学系を構成している。
各折返しミラーは、Y軸方向を長手方向とする長尺のミラー部材であり、+Z側を通る光束や光学ハウジングの壁面と干渉しないように切り欠き加工がなされている。すなわち、主走査方向に直交する断面の形状が台形である。
光束LBa及び光束LBbの光路が、模式図的に図9及び図10に示されている。
図9には、光源2200Aから射出され、ハーフミラーHM1を透過した光束LBa及び光束LBbの光路が示されている。また、図10には、光源2200Aから射出され、ハーフミラーHM1で反射された光束LBa及び光束LBbの光路が示されている。
ここでは、カップリングレンズ2201Aと線像形成レンズ2204Aの間隔を両者の焦点距離の和に近づけることにより、光束LBa及び光束LBbは線像形成レンズ2204Aから略平行に射出されている。そして、光束LBaと光束LBbは、それらの主光線が主走査方向に直交する面内で互いに非平行な状態でハーフミラーHM1に入射している。
そして、ハーフミラーHM1を透過した光束LBaが感光体ドラム2030aに近づくにつれて、ハーフミラーHM1を透過した光束LBbは、ハーフミラーHM1を透過した光束LBaから空間的に離れていく。これにより、感光体ドラム2030aでのクロストークを防止することができる(図11参照)。
また、ハーフミラーHM1で反射された光束LBbが感光体ドラム2030bに近づくにつれて、ハーフミラーHM1で反射された光束LBaは、ハーフミラーHM1で反射された光束LBbから空間的に離れていく。これにより、感光体ドラム2030bでのクロストークを防止することができる(図11参照)。
光束LBc及び光束LBdの光路が、模式図的に図12及び図13に示されている。
図12には、光源2200Bから射出され、ハーフミラーHM2で反射された光束LBc及び光束LBdの光路が示されている。また、図13には、光源2200Bから射出され、ハーフミラーHM2を透過した光束LBc及び光束LBdの光路が示されている。
ここでは、カップリングレンズ2201Bと線像形成レンズ2204Bの間隔を両者の焦点距離の和に近づけることにより、光束LBc及び光束LBdは線像形成レンズ2204Bから略平行に射出されている。そして、光束LBcと光束LBdは、それらの主光線が主走査方向に直交する面内で互いに非平行な状態でハーフミラーHM2に入射している。
そして、ハーフミラーHM2で反射された光束LBcが感光体ドラム2030cに近づくにつれて、ハーフミラーHM2で反射された光束LBdは、ハーフミラーHM2で反射された光束LBcから空間的に離れていく。これにより、感光体ドラム2030cでのクロストークを防止することができる(図14参照)。
また、ハーフミラーHM2を透過した光束LBdが感光体ドラム2030dに近づくにつれて、ハーフミラーHM2を透過した光束LBcは、ハーフミラーHM2を透過した光束LBdから空間的に離れていく。これにより、感光体ドラム2030dでのクロストークを防止することができる(図14参照)。
ハーフミラーHM1を透過した2つの光束(光束LBaと光束LBb)の感光体ドラム2030a近傍での副走査対応方向に関する間隔、及びハーフミラーHM1で反射された2つの光束(光束LBaと光束LBb)の感光体ドラム2030b近傍での副走査対応方向に関する間隔は、光源2200Aにおける2つの発光部の副走査対応方向に関する間隔と光学系の横倍率によって決まる。なお、以下では、便宜上、ハーフミラーを透過した2つの光束及びハーフミラーで反射された2つの光束の副走査対応方向に関する間隔を「分離間隔」ともいう。また、光源における2つの発光部の副走査対応方向に関する間隔を「発光部間隔」ともいう。
ところで、発光部間隔を広く設定すれば、分離間隔が広くなりクロストークの抑止には有利になるが、その反面、走査レンズの入射面において、光束LBaと光束LBbは、入射位置が副走査対応方向に異なることとなるため収差の劣化が起こる。しかしながら、本第1の構成例では、光偏向器2104と感光体ドラムとの間の光学系が副走査対応方向に関して拡大系(横倍率が1より大きい)であるため、光源2200Aにおける発光部間隔を収差の劣化が起こるほど広くすることなく、対応する感光体ドラムでの分離間隔をクロストークを防ぐのに十分な分離間隔とすることが可能である。
同様に、ハーフミラーHM2で反射された2つの光束(光束LBcと光束LBd)、及びハーフミラーHM2を透過した2つの光束(光束LBcと光束LBd)についても、光源2200Bにおける発光部間隔を収差の劣化が起こるほど広くすることなく、対応する感光体ドラムでの分離間隔をクロストークを防ぐのに十分な分離間隔とすることが可能である。
図15には、偏光器前光学系の設計値の一例が示され、図16には、走査光学系の設計値の一例が示されている。ここで、RYは主走査対応方向の曲率半径であり、RZは副走査対応方向の曲率半径である。この場合、光源における発光部間隔が0.1mmのとき、感光体ドラム近傍での分離間隔は約2.5mmとなる。
このとき、走査レンズの入射側の面では、2つの光束は副走査対応方向に関して約1.4mm離れた状態で、かつ走査レンズの母線から偏心した位置に入射するが、走査レンズの母線を透過した光束に対して、像面湾曲は0.2mmの変動、リニアリティは1%以下の変動しかない。従って、光源から射出され、ハーフミラーを透過した2つの光束、及びハーフミラーで反射された2つの光束は、収差を劣化させることなく、感光体ドラム近傍での分離が実現できる。
ところで、不要な光束(以下では、便宜上、「不要光」と略述する)が、導光光学系に入射するときには、ハーフミラーと感光体ドラムの間で遮光することによって、感光体ドラムでのクロストークを完全に防ぐことができる。ここで、不要光を遮光するいくつかの方式について説明する。
ここでの不要光は、ハーフミラーHM1を透過した光束LBb、ハーフミラーHM1で反射された光束LBa、ハーフミラーHM2で反射された光束LBd、ハーフミラーHM2を透過した光束LBcである。なお、以下では、便宜上、ハーフミラーHM2で反射された光束LBdを「不要光束LBd」、ハーフミラーHM2を透過した光束LBcを「不要光束LBc」ともいう。
第1の遮光方式では、折返しミラーの反射面における不要光が入射する領域を無反射領域(光吸収領域)としている。例えば、折返しミラー2108cの反射面における不要光束LBdが入射する領域を無反射領域とすることによって、不要光束LBdが折返しミラー2109cに向かうのを阻止することができる(図17参照)。また、折返しミラー2109dの反射面における不要光束LBcが入射する領域を無反射領域とすることによって、不要光束LBcが射出窓に向かうのを阻止することができる(図17参照)。
第2の遮光方式では、折返しミラーの反射面における不要光が入射する領域を透明領域としている。例えば、折返しミラー2108cの反射面における不要光束LBdが入射する領域を透明領域とすることによって、不要光束LBdが折返しミラー2109cに向かうのを阻止することができる(図18参照)。また、折返しミラー2109dの反射面における不要光束LBcが入射する領域を透明領域とすることによって、不要光束LBcが射出窓に向かうのを阻止することができる(図18参照)。
第3の遮光方式では、射出窓における不要光が入射する領域に遮光部材を塗布あるいは配置してマスキングし、該領域を遮光領域としている。例えば、射出窓における不要光束LBdが入射する領域を遮光領域とすることによって、不要光束LBdが該射出窓から射出されるのを阻止することができる(図19参照)。また、射出窓における不要光束LBcが入射する領域を遮光領域とすることによって、不要光束LBcが該射出窓から射出されるのを阻止することができる(図19参照)。
第4の遮光方式では、射出窓における不要光が入射する領域を光学ハウジングの壁によって遮光領域としている。例えば、射出窓における不要光束LBdが入射する領域を光学ハウジングの壁で遮光領域とすることによって、不要光束LBdが該射出窓から射出されるのを阻止することができる(図20参照)。また、射出窓における不要光束LBcが入射する領域を光学ハウジングの壁で遮光領域とすることによって、不要光束LBcが該射出窓から射出されるのを阻止することができる(図20参照)。
第5の遮光方式では、不要光の光路上に遮光部材を新たに配置している(図21参照)。この遮光部材は、光学ハウジングと一体であっても良いし、個別に板金あるいは樹脂成形された部材であっても良い。例えば、ハーフミラーHM2と折返しミラー2108cとの間の不要光束LBdの光路上に遮光部材を配置することによって、不要光束LBdが折返しミラー2109cに向かうのを阻止することができる(図21参照)。
第6の遮光方式では、光走査装置から射出されてから感光体ドラムに至るまでの作像ユニット内に設けられた開口内で遮光されるようにしている(図22参照)。例えば、射出窓を透過した不要光束LBdが作像ユニット2Yのカバー部材で遮光されるように作像ユニット2Yを配置することにより、不要光束LBdが感光体ドラム2030cに向かうのを阻止することができる(図22参照)。また、射出窓を透過した不要光束LBcが作像ユニット2Kのカバー部材で遮光されるように作像ユニット2Kを配置することにより、不要光束LBcが感光体ドラム2030dに向かうのを阻止することができる(図22参照)。
以上の説明から明らかなように、本第1の構成例の光走査装置2010では、ハーフミラーHM1及びハーフミラーHM2によって、本発明の光走査装置における分離光学素子が構成されている。そして、ハーフミラーHM1においては、光束LBaによって第1の光束が構成され、光束LBbによって第2の光束が構成されている。また、ハーフミラーHM2においては、光束LBdによって第1の光束が構成され、光束LBcによって第2の光束が構成されている。
以上説明したように、本第1の構成例の光走査装置2010によると、光束LBaと光束LBbを射出する光源2200A、光束LBcと光束LBdを射出する光源2200B、各光源からの複数の光束を偏向する光偏向器2104、該光偏向器2104で偏向された光束LBaと光束LBbが樹脂製の走査レンズ2105Aを介して入射するハーフミラーHM1、光偏向器2104で偏向された光束LBcと光束LBdが樹脂製の走査レンズ2105Bを介して入射するハーフミラーHM2を備えている。
光束LBaを射出する発光部と光束LBbを射出する発光部は、Z軸方向に関して離間している。そして、光偏向器2104に入射する光束LBaと光束LBbは、Z軸方向に関して離間している。
光束LBcを射出する発光部と光束LBdを射出する発光部は、Z軸方向に関して離間している。そして、光偏向器2104に入射する光束LBcと光束LBdは、Z軸方向に関して離間している。
ハーフミラーHM1に入射する光束LBaと光束LBbは、それらの主光線が主走査方向に直交する面内で互いに非平行である。また、ハーフミラーHM2に入射する光束LBcと光束LBdは、それらの主光線が主走査方向に直交する面内で互いに非平行である。
ハーフミラーHM1を透過した光束LBa、ハーフミラーHM1で反射された光束LBb、ハーフミラーHM2で反射された光束LBc、ハーフミラーHM2を透過した光束LBdは、それぞれ対応する感光体ドラムに導光され、ハーフミラーHM1を透過した光束LBb、ハーフミラーHM1で反射された光束LBa、ハーフミラーHM2で反射された光束LBd、ハーフミラーHM2を透過した光束LBcは、いずれの感光体ドラムにも到達しない。
また、従来、上下2段に設けられていた走査レンズがハーフミラーの適用により一段化することができ、走査光学系におけるレンズ枚数の低減、光学ハウジングの薄型化を実現することができる。すなわち、光源から射出された複数の光束を、コンパクトな空間の中で伝達し、各光束に対応した感光体ドラムに導くことができる。
また、分離光学素子としてハーフミラーを用いているため、安価な、そして単純な構成とすることができる。
すなわち、光走査装置2010は、高コスト化を招くことなく、高精度の光走査を維持しつつ、小型化(薄型化)を図ることができる。
また、本第1の構成例では、線像形成レンズとして回折レンズを用いている。この場合は、環境温度が変化したときに、温度補正を行うことができる。
また、本第1の構成例によると、各折返しミラーは、いずれもXZ断面の形状が台形である。この場合は、近接して通過する光束のケラレを防止するとともに、光学ハウジングとの干渉を避けることができる。そこで、光束のケラレだけでなく光学ハウジングの薄型にも有効となる。
また、本第1の構成例によると、部品点数を増加させることなく高安定な光走査装置を実現することができる。そのため、光走査装置の生産に関わる材料の使用量を増やす必要がなく、その結果として資源採掘量及びプラスチックゴミ排出量に関して環境負荷の増大を抑制することが可能となる。
なお、光走査装置から射出されてから被走査面に向かう光束は、図23に示されるように、Z軸に対して傾斜しても良い。
また、ここでは、不要光が導光光学系に入射する場合について説明したが、不要光が導光光学系に入射しないように、各折返しミラーの大きさ及び配置位置などを設定しても良い。この場合は、例えば、不要光が光学ハウジングの壁面に導光されるように設定することが可能であり、特殊な遮光部材を設ける必要がない。
続いて、別の構成例について説明するが、前述した第1の構成例と同一若しくは同等の構成部分については同一の符号を用い、その説明を簡略化し若しくは省略するものとする。
《第2の構成例》
第2の構成例は、図24に示されるように、第1の構成例における前記光源2200Aと前記カップリングレンズ2201Aに代えて、光源装置U1を用い、前記光源2200Bと前記カップリングレンズ2201Bに代えて、光源装置U2を用いている点に特徴を有している。
光源装置U1は、一例として図25に示されるように、2つの光源(2200a、2200b)、2つのカップリングレンズ(2201a、2201b)、及び合成素子2203Aを有している。
光源装置U2は、一例として図26に示されるように、2つの光源(2200c、2200d)、2つのカップリングレンズ(2201c、2201d)、及び合成素子2203Bを有している。
各光源は、それぞれ1つの発光部を備える1個の端面発光素子が金属等でパッケージングされた半導体レーザを有している。
ここでは、光源2200aから射出された光束をLBa、光源2200bから射出された光束をLBb、光源2200cから射出された光束をLBc、光源2200dから射出された光束をLBdとしている。
カップリングレンズ2201aは、光源2200aから射出された光束を平行光・収束光・発散光のいずれかの状態で後続の光学系にカップリングする。
カップリングレンズ2201bは、光源2200bから射出された光束を平行光・収束光・発散光のいずれかの状態で後続の光学系にカップリングする。
カップリングレンズ2201cは、光源2200cから射出された光束を平行光・収束光・発散光のいずれかの状態で後続の光学系にカップリングする。
カップリングレンズ2201dは、光源2200dから射出された光束を平行光・収束光・発散光のいずれかの状態で後続の光学系にカップリングする。
合成素子2203Aは、カップリングレンズ2201aを介した光束の光路とカップリングレンズ2201bを介した光束の光路を合成する。
合成素子2203Bは、カップリングレンズ2201cを介した光束の光路とカップリングレンズ2201dを介した光束の光路を合成する。
各合成素子から射出される2つの光束のZ軸方向に関する間隔は、前記第1の構成例における間隔dLと略一致するように設定されている。これにより、前記第1の構成例と同様に、不要光を分離することができる(図27及び図28参照)。
以上説明したように、本第2の構成例の光走査装置2010によると、光束LBaを射出する光源2200a、光束LBbを射出する光源2200b、光束LBcを射出する光源2200c、光束LBdを射出する光源2200d、光束LBaと光束LBbをいずれも光偏向器2104に向かう光束とする合成素子2203A、光束LBcと光束LBdをいずれも光偏向器2104に向かう光束とする合成素子2203B、各合成素子からの複数の光束を偏向する光偏向器2104、該光偏向器2104で偏向された光束LBaと光束LBbが樹脂製の走査レンズ2105Aを介して入射するハーフミラーHM1、光偏向器2104で偏向された光束LBcと光束LBdが樹脂製の走査レンズ2105Bを介して入射するハーフミラーHM2を備えている。
合成素子2203Aから射出される光束LBaと光束LBbは、Z軸方向に関して離間している。そして、光偏向器2104に入射する光束LBaと光束LBbは、Z軸方向に関して離間している。
合成素子2203Bから射出される光束LBcと光束LBdは、Z軸方向に関して離間している。そして、光偏向器2104に入射する光束LBcと光束LBdは、Z軸方向に関して離間している。
ハーフミラーHM1に入射する光束LBaと光束LBbは、それらの主光線が主走査方向に直交する面内で互いに非平行である。また、ハーフミラーHM2に入射する光束LBcと光束LBdは、それらの主光線が主走査方向に直交する面内で互いに非平行である。
ハーフミラーHM1を透過した光束LBa、ハーフミラーHM1で反射された光束LBb、ハーフミラーHM2で反射された光束LBc、ハーフミラーHM2を透過した光束LBdは、それぞれ対応する感光体ドラムに導光され、ハーフミラーHM1を透過した光束LBb、ハーフミラーHM1で反射された光束LBa、ハーフミラーHM2で反射された光束LBd、ハーフミラーHM2を透過した光束LBcは、いずれの感光体ドラムにも到達しない。
この場合、光走査装置2010は、前述した第1の構成例と同様な効果を得ることができる。
また、合成素子を用いているため、偏向器前光学系の小型化を図ることができる。
なお、図25及び図26では、各合成素子として、略立方体形状の無偏光ハーフミラープリズムを用いているが、これに限定されるものではなく、一例として図29及び図30に示されるように、底面が台形の角柱形状の無偏光ハーフミラープリズムを用いても良い。要するに、合成素子から射出される2つの光束がいずれも光偏向器2104に向かい、該2つの光束のZ軸方向に関する間隔が前記間隔dLと略一致するように、各光源の取付位置に応じて適切な合成素子を用いれば良い。
《第3の構成例》
第3の構成例は、前記第2の構成例における各光源が、それぞれ複数の発光部を備えている点に特徴を有している。この場合であっても、前記第2の構成例と同様に、不要光を容易に分離することができる(図31〜図33参照)。また、この場合は、潜像形成の速度(効率)を向上させることができる。
なお、前記第1の構成例において、一例として図34(A)に示されるように、光束LBa及び光束LBbが、それぞれ複数の光束からなるように、前記光源2200Aに代えて、光源2200A’を用いても良い。同様に、一例として図34(B)に示されるように、光束LBc及び光束LBdが、それぞれ複数の光束からなるように、前記光源2200Bに代えて、光源2200B’を用いても良い。この場合であっても、前記第1の構成例と同様に、不要光を容易に分離することができる。また、潜像形成の速度(効率)を向上させることができる。
《第4の構成例》
第4の構成例は、前記第2の構成例における各合成素子(2203A、2203B)として偏光分離素子を用いるとともに、前記各ハーフミラー(HM1、HM2)に代えて、偏光分離素子を用いる点に特徴を有している。この場合は、光源から射出された光束の大部分を利用できるという利点がある。なお、前記第2の構成例のようにハーフミラーを用いた場合は、利用できる光量が半減する。
ところで、一般的な偏光分離素子は、入射光束を互いに直交する2つの直線偏光に分割する機能を有している。本明細書では、互いに偏光方向が直交する2つの直線偏光の光束(La、Lb)を含む光束が、偏光分離素子に入射したとき、互いに混成することなく各偏光方向に応じて光束La´と光束Lb´として分離される特性を「偏光分離特性」という。
光束La、光束Lb、光束La´、光束Lb´の光量を、それぞれA、B、A´、B´と定義すると、理想的な偏光分離特性の場合には、A∝A´、B∝B´が成り立ち、A´、B´はそれぞれB、Aに関係しないことになる。
図35には、偏光分離素子の機能模式図が示されている。光束La、光束Lbに対応した偏光方向をPa、Pbとする。ここでは、PaとPbは互いに直交しており、Paはz軸、Pbはy軸と平行である。理想的な偏光分離特性をもった偏光分離素子は、直交する偏光方向に応じて光路を分離する。
ここで、光束La及び光束Lbが、複屈折性をもつ部材を透過した場合を考える。「複屈折性をもつ」とは、方向により光束が感受する屈折率が異なることを意味している。現実の光走査装置では、生産効率が高いこと、及び複雑な面形状が実現しやすいことから、樹脂製の走査レンズが多く用いられている。このような樹脂製の光学素子は、一般に複屈折性を持ち、光学異方性媒質のように振舞う。
樹脂材料を射出成形などにより成形して製造された樹脂製の光学素子は、成形過程において、ある領域内で樹脂の高分子が配向を揃えて凝固し、光学素子の内部に部分的な光学異方性をもつことがある。この光学素子に直線偏光が入射すると、光学異方性媒質の基本的特性として、直交する断面内で位相差を生じるため、偏光方向の回転が生じる。なお、ガラス製の光学素子の場合は、光学素子内部の構造が非晶質となっており、光学的に等方性を有し、樹脂のような複屈折性は一般に生じない。
そこで、図36に示されるように、複屈折性をもつ樹脂製のレンズ(以下では、「樹脂レンズ」と略述する)に、上記光束La、光束Lbが入射すると、偏光方向が回転する。複屈折性によって、射出光は回転した直線偏光あるいは楕円偏光となる。このような偏光状態で偏光分離素子に入射すると、偏光分離素子の射出光量A´、B´は、A´∝(A+kB)、B´∝(B+kA)(kは比例係数)となり、他方の光量が混入する。この現象は「光量クロストーク」と呼ばれ、偏光分離特性の劣化を表している。
樹脂レンズの複屈折性は、射出成形時の樹脂流動の淀み、あるいは冷却時の不均一な凝固によるものと考えられ、その肉厚や偏肉度に依存して大きくなる。従って、薄くて偏肉度の小さい樹脂レンズは、比較的複屈折の影響が少ないレンズとなる。
しかしながら、薄くて偏肉度の小さい単一の樹脂レンズのみで被走査面上の収差補正をするのは困難であり、近年の高画質化に追随できないおそれがある。一方、樹脂レンズの枚数を増やせば複屈折性の影響が累積し、結局、偏光分離特性を劣化させてしまう。
この場合、樹脂レンズを偏光分離素子の後段に配置する方式も容易に考えられる。しかしながら、偏光分離素子で分離された2つの光束の光路上にそれぞれ樹脂レンズを配置すると、偏光分離素子以後のレイアウトが制限され、光走査装置の薄型化に関して弊害となる。
本第4の構成例では、一例として、各光源から射出される光束の偏光方向が、偏光分離素子における偏光分離面の入射平面(入射光線と射出光線のなす平面)に対して垂直(S偏光)であるものとする。
そして、光源2200a及び光源2200bから+w1方向に光束が射出されるときの合成素子2203Aが図37に示されている。また、光源2200c及び光源2200dから+w2方向に光束が射出されるときの合成素子2203Bが図38に示されている。
各合成素子は、反射面A1が設けられた三角柱プリズムあるいはキューブプリズムと、半波長板A2と、偏光分離面A3とを有している。ここでは、偏光分離面A3は、P偏光を透過させ、S偏光を反射する分離特性を有している。
図37に示されるように、光源2200aから射出された光束LBaは、カップリングレンズ2201aを介して合成素子2203Aに入射し、反射面A1で−Z方向に反射され、さらに偏光分離面A3で+w1方向に反射される。また、光源2200bから射出された光束LBbは、カップリングレンズ2201bを介して合成素子2203Aに入射し、半波長板A2でP偏光に変換され、偏光分離面A3を透過する。
この場合も、合成素子から射出される2つの光束(光束LBa、光束LBb)がいずれも光偏向器2104に向かい、該2つの光束のZ軸方向に関する間隔が前記間隔dLと略一致するように設定されている。
図38に示されるように、光源2200dから射出された光束LBdは、カップリングレンズ2201dを介して合成素子2203Bに入射し、反射面A1で−Z方向に反射され、さらに偏光分離面A3で+w2方向に反射される。また、光源2200cから射出された光束LBcは、カップリングレンズ2201cを介して合成素子2203Bに入射し、半波長板A2でP偏光に変換され、偏光分離面A3を透過する。
この場合も、合成素子から射出される2つの光束(光束LBc、光束LBd)がいずれも光偏向器2104に向かい、該2つの光束のZ軸方向に関する間隔が前記間隔dLと略一致するように設定されている。
また、前記ハーフミラーHM1に代えて用いられる偏光分離素子(偏光分離素子2107Aという)及び、前記ハーフミラーHM2に代えて用いられる偏光分離素子(偏光分離素子2107Bという)として、S偏光を透過させる偏光分離面を有する偏光ビームスプリッタが用いられる。
合成素子2203Aから射出された2つの光束(LBaとLBb)は、開口板2202A、及び線像形成レンズ2204Aを介して光偏向器2104に入射する。光偏向器2104で偏向された2つの光束(LBaとLBb)は、走査レンズ2105Aを介して偏光分離素子2107Aに入射する。偏光分離素子2107Aに入射する光束LBa及び光束LBbは、それらの主光線が主走査方向に直交する面内で互いに非平行である(図39参照)。
ここでは、偏光分離素子2107Aに入射する光束LBaはS偏光であるため、その大部分は偏光分離素子2107Aの偏光分離面を透過し、折返しミラー2108a及び折返しミラー2109aを介して、感光体ドラム2030aに導光される。一方、偏光分離素子2107Aに入射する光束LBbはP偏光であるため、その大部分は偏光分離素子2107Aの偏光分離面で反射され、折返しミラー2108b及び折返しミラー2109bを介して、感光体ドラム2030bに導光される。
また、合成素子2203Bから射出された2つの光束(LBcとLBd)は、開口板2202B、及び線像形成レンズ2204Bを介して光偏向器2104に入射する。光偏向器2104で偏向された2つの光束(LBcとLBd)は、走査レンズ2105Bを介して偏光分離素子2107Bに入射する。偏光分離素子2107Bに入射する光束LBc及び光束LBdは、それらの主光線が主走査方向に直交する面内で互いに非平行である(図40参照)。
ここでは、偏光分離素子2107Bに入射する光束LBcはP偏光であるため、その大部分は偏光分離素子2107Bの偏光分離面で反射され、折返しミラー2108c及び折返しミラー2109cを介して、感光体ドラム2030cに導光される。一方、偏光分離素子2107Bに入射する光束LBdはS偏光であるため、その大部分は偏光分離素子2107Bの偏光分離面を透過し、折返しミラー2108d及び折返しミラー2109dを介して、感光体ドラム2030dに導光される。
ところで、光源から射出された直線偏光は、光偏向器2104の偏向反射面での金属反射及び樹脂製の走査レンズでの複屈折などが要因となり、光路中で偏光方向が乱される場合がある。具体的には偏向反射面での金属反射及び樹脂製の走査レンズでの複屈折は、直線偏光を楕円偏光にするため、偏光ビームスプリッタの偏光分離面において反射されるはずの光束が透過側に混入し、透過するはずの光束が反射側に混入してしまう。すなわち、偏光ビームスプリッタでの偏光分離特性が劣化する。
本第4の構成例では、偏光ビームスプリッタの偏光分離面において反射されるはずの光束が透過側に混入し、透過するはずの光束が反射側に混入しても、特殊な光学素子を用いることなく、前記第2の構成例と同様に、容易に分離することができる。
すなわち、前記第2の構成例よりも光利用効率を向上させるとともに、前記第2の構成例と同様に、不要光を分離することができる。
また、安価で形状精度に優れた樹脂製の走査レンズを用いることができるため、画像品質に優れ、安価で小型の画像形成装置を実現することが可能である。
なお、各偏光分離素子における偏光分離特性は完全である必要はない。P偏光の直線偏光を透過し、S偏光の直線偏光を反射する偏光分離素子であれば、P偏光に対する透過率を100%に設定しても良いし、90%に設定しても良い。また、走査光の入射角に応じて、P偏光に対する透過率が変化するように設定しても良い。S偏光に対する反射率についても同様である。
なお、各合成素子(2203A、2203B)に偏光ビームスプリッタを用いた例が図41及び図42に示されている。
端面発光素子は、一般的にp型半導体材料とn型半導体材料とが接合されたダブルヘテロ接合構造を有している。このような構造から射出されるレーザ光は、一例として図43に示されるように、活性層に平行な方向に偏光していることが知られている。そこで、各光源の取付姿勢を調整することにより、各光源から射出される光束の偏光方向を、偏光分離面の入射平面に対して垂直にすることができる。
また、各偏光分離素子(2107A、2107B)として、図44に示されるように、樹脂製の長尺平行平板を用いても良い。この場合には、入射側の面が偏光分離面となり、ナノサイズの金属細線が規則的に張り巡らされたワイヤグリッド面で構成される。このワイヤグリッドのパターンは、必要な偏光分離特性に合わせて設計されている。
また、各偏光分離素子(2107A、2107B)として、図45に示されるように、樹脂製の長尺ハーフミラープリズムと2つの偏光子を用いても良い。この場合には、ハーフミラーで分割された光束は互いに直交する関係の偏光子にて偏光選択される。
また、ここでは、各光源から射出される光束がS偏光の場合について説明したが、これに限定されるものではない。また、光源2200aから射出される光束LBaと、光源2200bから射出される光束LBbの偏向方向が異なっていても良い。例えば、光源2200aから射出される光束LBaがS偏光であり、光源2200bから射出される光束LBbがP偏光であっても良い。この場合は、前記半波長板A2は不要である。同様に、光源2200cから射出される光束LBcと、光源2200dから射出される光束LBdの偏向方向が異なっていても良い。
以上説明したように、本実施形態に係るカラープリンタ2000によると、第1〜第4の構成例のいずれかの光走査装置2010を備えているため、結果として、高コスト化を招くことなく、高い画像品質を維持しつつ、小型化を図ることができる。
ところで、感光体ドラムと光走査装置を隔てた空間には、各色に対して現像、帯電、感光体ドレムのクリーニング、トナーや廃棄トナーの貯蔵を行う作像ユニット(2K、2M、2C、2Y)が収納されるのが一般的である。そこで、画像形成装置自体のサイズがそのままでいい場合には、光走査装置の薄型化により、画像形成装置の内部において作像ユニットに許される空間が広くなる。そこで、トナー貯蔵部分を大きくすることができ、ユーザによるトナーの補給回数を従来よりも少なくすることができる。また、露光、現像、クリーニングといった作用を繰返し受ける感光体ドラムのサイズを大きくすることができ、耐久性の向上を図ることができる。このように、光走査装置の薄型化によって、ユーザが、頻繁なメンテナンスや頻繁な補給トナー調達に煩わされなくなり、「使いやすさの向上」を実現することができる。
なお、上記実施形態では、回折レンズの回折面の形状がマルチステップ形状である場合について説明したが、これに限定されるものではない。但し、回折面の形状がフレネルレンズ型形状の場合には、加工、成形が難しくなる。
また、上記実施形態では、各光源が、発光素子として端面発光素子を有する場合について説明したが、これに限らず、垂直共振器型の面発光レーザ素子(Vertical Cavity Surface Emitting Laser:VCSEL)を有していても良い。
また、上記実施形態において、光束LBaと光束LBbの波長が異なっている場合には、前記ハーフミラーHM1に代えて、ダイクロイックミラーを用いても良い。同様に、光束LBcと光束LBdの波長が異なっている場合には、前記ハーフミラーHM2に代えて、ダイクロイックミラーを用いても良い。分離光学素子(ダイクロイックミラー)に入射する2つの光束の波長が互いに異なっていても、透過側及び反射側のいずれにおいても不要光が発生する。この場合であっても、上記実施形態のように構成することによって、不要光を容易に分離することができる。
また、上記実施形態において、感光体ドラムから記録紙へのトナー画像の転写が、感光体ドラムから記録紙へ直接的に行われる直接転写方式であっても良い。
また、上記実施形態では、像担持体がドラム状の場合について説明したが、これに限らず、シート状やベルト状であっても良い。例えば、シート状の光導電性の感光体として酸化亜鉛紙を用いても良い。
なお、上記実施形態では、画像形成装置としてカラープリンタ2000の場合について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、光プロッタやデジタル複写装置であっても良い。
また、像担持体として銀塩フィルムを用いた画像形成装置であっても良い。この場合には、光走査により銀塩フィルム上に潜像が形成され、この潜像は通常の銀塩写真プロセスにおける現像処理と同等の処理で可視化することができる。そして、通常の銀塩写真プロセスにおける焼付け処理と同等の処理で転写対象物としての印画紙に転写することができる。このような画像形成装置は光製版装置や、CTスキャン画像等を描画する光描画装置として実施できる。
また、像担持体としてビームスポットの熱エネルギにより発色する発色媒体(ポジの印画紙)を用いた画像形成装置であっても良い。この場合には、光走査により可視画像を直接、像担持体に形成することができる。
要するに、上記光走査装置2010を備えた画像形成装置であれば、結果として高コスト化を招くことなく、高い画像品質を維持しつつ、小型化を図ることが可能となる。
以上説明したように、本発明の光走査装置によれば、高コスト化を招くことなく、高精度の光走査を維持しつつ、小型化を図るのに適している。また、本発明の画像形成装置によれば、高コスト化を招くことなく、高い画像品質を維持しつつ、小型化を図るのに適している。
2000…カラープリンタ(画像形成装置)、2010…光走査装置、2030a〜2030d…感光体ドラム(像担持体)、2104…光偏向器、2105A…走査レンズ、2105B…走査レンズ、2107A…偏光分離素子(偏光ビームスプリッタ)、2107B…偏光分離素子(偏光ビームスプリッタ)、2108a〜2108d…折返しミラー(反射光学素子)、2109a〜2109d…折返しミラー(反射光学素子)、2200A…光源、2200B…光源、2200a〜2200d…光源、2201A…カップリングレンズ(入射光学系の一部)、2201B…カップリングレンズ(入射光学系の一部)、2201a〜2201d…カップリングレンズ(入射光学系の一部)、2203A…合成素子、2203B…合成素子、2204A…線像形成レンズ(回折光学素子)、2204B…線像形成レンズ(回折光学素子)、A2…半波長板、HM1…ハーフミラー(分離光学素子)、HM2…ハーフミラー(分離光学素子)、LBa…光束(第1の光束)、LBb…光束(第2の光束)、LBc…光束(第2の光束)、LBd…光束(第1の光束)。
特開昭63−058315号公報 特開平06−003609号公報 特開平08−334719号公報 特開2001−305456号公報 特開2001−305457号公報 特開2001−330790号公報 特許第4409213号公報

Claims (15)

  1. 複数の被走査面をそれぞれ光束により個別に走査する光走査装置であって、
    第1の光束を射出する第1の発光部、及び第2の光束を射出する第2の発光部を含む光源と;
    前記光源からの複数の光束を偏向する光偏向器と;
    入射光を透過光と反射光とに分離する分離光学素子を含み、前記光偏向器で偏向された複数の光束を、対応する被走査面上に個別に導光する走査光学系と;を備え、
    前記分離光学素子に入射する前記第1の光束と前記第2の光束を、主走査方向に直交する面に投影したとき、両光束が互いに非平行な状態であり、
    前記第1の光束の前記分離光学素子での透過光が通過する射出窓を備え、
    前記第2の光束の前記分離光学素子での透過光は、該射出窓に入射しない光走査装置。
  2. 複数の被走査面をそれぞれ光束により個別に走査する光走査装置であって、
    第1の光束を射出する第1の発光部、及び第2の光束を射出する第2の発光部を含む光源と;
    前記光源からの複数の光束を偏向する光偏向器と;
    入射光を透過光と反射光とに分離する分離光学素子を含み、前記光偏向器で偏向された複数の光束を、対応する被走査面上に個別に導光する走査光学系と;を備え、
    前記分離光学素子に入射する前記第1の光束と前記第2の光束を、主走査方向に直交する面に投影したとき、両光束が互いに非平行な状態であり、
    前記第2の光束の前記分離光学素子での反射光が通過する射出窓を備え、
    前記第1の光束の前記分離光学素子での反射光は、該射出窓に入射しない光走査装置。
  3. 複数の被走査面をそれぞれ光束により個別に走査する光走査装置であって、
    第1の光束を射出する第1の発光部、及び第2の光束を射出する第2の発光部を含む光源と;
    前記光源からの複数の光束を偏向する光偏向器と;
    入射光を透過光と反射光とに分離する分離光学素子を含み、前記光偏向器で偏向された複数の光束を、対応する被走査面上に個別に導光する走査光学系と;を備え、
    前記分離光学素子に入射する前記第1の光束と前記第2の光束を、主走査方向に直交する面に投影したとき、両光束が互いに非平行な状態であり、
    前記分離光学素子に入射する前記第1の光束と前記第2の光束は、互いに偏光方向が異なり、
    前記分離光学素子は、偏光ビームスプリッタである光走査装置。
  4. 前記第1の発光部から射出される前記第1の光束と前記第2の発光部から射出される前記第2の光束は、互いに偏光方向が同じであり、
    前記第1の発光部と前記分離光学素子との間の光路上、あるいは前記第2の発光部と前記分離光学素子との間の光路上に配置された半波長板を備えることを特徴とする請求項に記載の光走査装置。
  5. 前記第1の光束と前記第2の光束は互いに波長が異なり、
    前記分離光学素子は、ダイクロイックミラーであることを特徴とする請求項1又は2に記載の光走査装置。
  6. 前記分離光学素子は、ハーフミラーであることを特徴とする請求項1又は2に記載の光走査装置。
  7. 前記光偏向器に入射する前記第1の光束と前記第2の光束は、該光偏向器の回転軸方向に関して離間していることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の光走査装置。
  8. 前記第1の発光部と前記第2の発光部は、前記光偏向器の回転軸方向に関して離間していることを特徴とする請求項に記載の光走査装置。
  9. 前記第1の発光部及び前記第2の発光部と前記光偏向器との間の光路上に配置され、
    前記第1の発光部から射出された前記第1の光束と前記第2の発光部から射出された前記第2の光束を、同じ方向に向かう光束とする合成素子を備えることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の光走査装置。
  10. 前記光偏向器及び前記走査光学系は、光学ハウジング内に収容されており、
    前記第2の光束の前記分離光学素子での透過光及び前記第1の光束の前記分離光学素子での反射光は、前記光学ハウジングの壁面に導光されることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の光走査装置。
  11. 前記走査光学系は、樹脂製の走査レンズを含む走査レンズ系を有することを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の光走査装置。
  12. 前記走査レンズ系は、単一の樹脂製の走査レンズからなることを特徴とする請求項11に記載の光走査装置。
  13. 前記第1の光束及び前記第2の光束は、入射光学系を介して前記光偏向器に入射され、
    前記入射光学系は、回折光学素子を含むことを特徴とする請求項1〜12のいずれか一項に記載の光走査装置。
  14. 前記走査光学系は、副走査方向における横倍率が1より大きいことを特徴とする請求項1〜13のいずれか一項に記載の光走査装置。
  15. 複数の像担持体と;
    画像情報に応じて変調された光束により前記複数の像担持体を個別に走査する請求項1〜14のいずれか一項に記載の光走査装置と;を備える画像形成装置。
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