JP2012113011A - 光走査装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】同期検知精度の低下を招くことなく、低価格化及び小型化を図ることができる光走査装置を提供する。
【解決手段】 2つの光源、2つの偏光器前光学系、ポリゴンミラー2104A、2つの走査光学系、1つの同期検知系などを備えている。2つの光源及び受光器15は同一の回路基板11に実装されている。ポリゴンミラーで偏向された2つの光束のうち、ポリゴンミラーからの光路長が最も短い折り返しミラー2106aによって折り返された光束であって、該折り返しミラーにおける2つの光源から遠いほうの端部近傍で折り返された光束を同期光束とし、該同期光束を同期検知用ミラー13によって受光器に向かう方向に反射している。この場合は、回路基板を大型化することなく、基板の数を削減することができる。また、同期光束の光路のレイアウトに関する自由度を向上させることができる。
【選択図】図5

Description

本発明は、光走査装置及び画像形成装置に係り、更に詳しくは、光によって被走査面を走査する光走査装置、及び該光走査装置を備える画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像記録では、レーザを用いた画像形成装置が広く用いられている。この場合、画像形成装置は光走査装置を備え、光源から射出されたレーザ光を光偏向器を用いて偏向し、感光性を有するドラム(以下では、「感光体ドラム」という)の表面を軸方向(主走査方向)に走査しつつ、感光体ドラムを回転させ、感光体ドラムの表面に潜像を形成する方法が一般的である。
近年、画像形成装置において、出力画像の多色化が進み、感光体ドラムを複数(通常は4つ)有するタンデム方式の画像形成装置が普及してきている。
そして、各感光体ドラムへの書込開始タイミングを得るために、少なくとも1つの同期検知光学系を備えている。
例えば、特許文献1及び特許文献2には、光偏向器で偏向された光束を走査レンズを介さずに同期検知用の光検出器で受光する光学系が開示されている。
しかしながら、特許文献1及び特許文献2に開示されている光学系では、複数の光源と同期検知用の光検出器とを同一基板上に実装させようとすると、光偏向器での偏向角を大きく、すなわち、ポリゴンミラーの面数を少なくする必要があった。面数を少なくしても同じ周期を維持するには、面数に反比例した高速化が必要である。高速回転に対応したポリゴンミラーは、高価であり、光走査装置のコストアップを招くという不都合があった。
また、走査レンズを通過した光を直接、複数の光源と同一基板上に実装されている同期検知用で受光させようとすると、基板が大型化し、光走査装置及び画像形成装置の大型化を招くという不都合があった。
本発明は、かかる事情の下になされたもので、その第1の目的は、同期検知精度の低下を招くことなく、低価格化及び小型化を図ることができる光走査装置を提供することにある。
また、本発明の第2の目的は、画像品質を低下させることなく、低価格化及び小型化を図ることができる画像形成装置を提供することにある。
本発明は、第1の観点からすると、複数の被走査面をそれぞれ光束により主走査方向に走査する光走査装置であって、複数の光源と;前記主走査方向に直交する副走査方向に平行な軸回りに偏向反射面を回転させ、前記複数の光源からの光束を偏向する光偏向器と;少なくとも1つの走査レンズ及び複数の折り返しミラーを含み、前記光偏向器で偏向された前記複数の光源からの光束をそれぞれ対応する被走査面上に集光する走査光学系と;前記複数の光源と同一の基板上に配置された受光器、及び前記複数の折り返しミラーのうち前記光偏向器からの光路長が最も短い折り返しミラーにおける前記複数の光源から遠いほうの端部近傍で折り返された光束を前記受光器に向かう方向に反射する同期検知用ミラーを含み、前記走査の同期信号を出力する単一の同期検知系と;を備える光走査装置である。
これによれば、同期検知精度の低下を招くことなく、低価格化及び小型化を図ることができる。
本発明は、第2の観点からすると、複数の像担持体と;前記複数の像担持体を、それぞれ対応する画像情報に応じて変調された光束により走査する本発明の光走査装置と;を備える画像形成装置である。
これによれば、画像品質を低下させることなく、低価格化及び小型化を図ることができる。
本発明の一実施形態に係るカラープリンタの概略構成を説明するための図である。 図1における光走査装置2010Aの構成を説明するための図(その1)である。 図1における光走査装置2010Aの構成を説明するための図(その2)である。 光走査装置2010Aによる感光体ドラム表面での走査方向を説明するための図である。 光走査装置2010Aの同期検知系を説明するための図(その1)である。 光走査装置2010Aの同期検知系を説明するための図(その2)である。 同期検知系の各光学素子の配置位置及び姿勢を説明するための図である。 同期光束におけるねじれを説明するための図である。 同期光束におけるねじれの解消を説明するための図である。 図10(A)〜図10(C)は、それぞれ感光体ピッチと走査光学系との関係を説明するための図である。 図11(A)及び図11(B)は、それぞれ感光体ピッチと走査光学系との関係の比較例を説明するための図である。 回路基板の大型化を説明するための図である。 図13(A)は、斜入射の場合の偏向反射面の高さd1を説明するための図であり、図13(B)は、水平入射の場合の偏向反射面の高さd2を説明するための図である。 図1における光走査装置2010Bの構成を説明するための図(その1)である。 図1における光走査装置2010Bの構成を説明するための図(その2)である。 光走査装置2010Bによる感光体ドラム表面での走査方向を説明するための図である。 光走査装置2010Bの同期検知系を説明するための図(その1)である。 光走査装置2010Bの同期検知系を説明するための図(その2)である。 光走査装置2010Aの変形例を説明するための図(その1)である。 光走査装置2010Aの変形例を説明するための図(その2)である。 光走査装置2010Aの変形例における同期検知系を説明するための図(その1)である。 光走査装置2010Aの変形例における同期検知系を説明するための図(その2)である。 対向走査方式に対応した光走査装置を説明するための図である。
以下、本発明の一実施形態を図1〜図18に基づいて説明する。図1には、一実施形態に係る画像形成装置としてのカラープリンタ2000の概略構成が示されている。
このカラープリンタ2000は、4色(ブラック、シアン、マゼンタ、イエロー)を重ね合わせてフルカラーの画像を形成するタンデム方式の多色カラープリンタであり、2つの光走査装置(2010A、2010B)、4つの感光体ドラム(2030a、2030b、2030c、2030d)、4つのクリーニングユニット(2031a、2031b、2031c、2031d)、4つの帯電装置(2032a、2032b、2032c、2032d)、4つの現像ローラ(2033a、2033b、2033c、2033d)、4つのトナーカートリッジ(2034a、2034b、2034c、2034d)、転写ベルト2040、転写ローラ2042、定着装置2050、給紙コロ2054、レジストローラ対2056、排紙ローラ2058、給紙トレイ2060、排紙トレイ2070、通信制御装置2080、及びプリンタ制御装置2090などを備えている。
通信制御装置2080は、ネットワークなどを介した上位装置(例えばパソコン)との双方向の通信を制御する。
プリンタ制御装置2090は、CPU、該CPUにて解読可能なコードで記述されたプログラム及び該プログラムを実行する際に用いられる各種データが格納されているROM、作業用のメモリであるRAM、アナログデータをデジタルデータに変換するAD変換回路などを有している。そして、プリンタ制御装置2090は、上位装置からの要求に応じて各部を制御するとともに、上位装置からの画像情報を各光走査装置に送る。
感光体ドラム2030a、帯電装置2032a、現像ローラ2033a、トナーカートリッジ2034a、及びクリーニングユニット2031aは、組として使用され、ブラックの画像を形成する画像形成ステーション(以下では、便宜上「Kステーション」ともいう)を構成する。
感光体ドラム2030b、帯電装置2032b、現像ローラ2033b、トナーカートリッジ2034b、及びクリーニングユニット2031bは、組として使用され、シアンの画像を形成する画像形成ステーション(以下では、便宜上「Cステーション」ともいう)を構成する。
感光体ドラム2030c、帯電装置2032c、現像ローラ2033c、トナーカートリッジ2034c、及びクリーニングユニット2031cは、組として使用され、マゼンタの画像を形成する画像形成ステーション(以下では、便宜上「Mステーション」ともいう)を構成する。
感光体ドラム2030d、帯電装置2032d、現像ローラ2033d、トナーカートリッジ2034d、及びクリーニングユニット2031dは、組として使用され、イエローの画像を形成する画像形成ステーション(以下では、便宜上「Yステーション」ともいう)を構成する。
各感光体ドラムはいずれも、その表面に感光層が形成されている。すなわち、各感光体ドラムの表面がそれぞれ被走査面である。なお、各感光体ドラムは、不図示の回転機構により、図1における面内で矢印方向に回転するものとする。
各帯電装置は、対応する感光体ドラムの表面をそれぞれ均一に帯電させる。
光走査装置2010Aは、プリンタ制御装置2090からのブラック画像情報に基づいて変調された光ビームを、帯電装置2032aによって帯電された感光体ドラム2030aの表面に照射するとともに、プリンタ制御装置2090からのシアン画像情報に基づいて変調された光ビームを、帯電装置2032bによって帯電された感光体ドラム2030bの表面に照射する。
光走査装置2010Bは、プリンタ制御装置2090からのマゼンタ画像情報に基づいて変調された光ビームを、帯電装置2032cによって帯電された感光体ドラム2030cの表面に照射するとともに、プリンタ制御装置2090からのイエロー画像情報に基づいて変調された光ビームを、帯電装置2032dによって帯電された感光体ドラム2030dの表面に照射する。
これにより、各感光体ドラムの表面では、光が照射された部分だけ電荷が消失し、画像情報に対応した潜像が各感光体ドラムの表面にそれぞれ形成される。ここで形成された潜像は、感光体ドラムの回転に伴って対応する現像ローラの方向に移動する。なお、光走査装置2010A及び光走査装置2010Bの構成については後述する。
トナーカートリッジ2034aにはブラックトナーが格納されており、該トナーは現像ローラ2033aに供給される。トナーカートリッジ2034bにはシアントナーが格納されており、該トナーは現像ローラ2033bに供給される。トナーカートリッジ2034cにはマゼンタトナーが格納されており、該トナーは現像ローラ2033cに供給される。トナーカートリッジ2034dにはイエロートナーが格納されており、該トナーは現像ローラ2033dに供給される。
各現像ローラは、回転に伴って、対応するトナーカートリッジからのトナーが、その表面に薄く均一に塗布される。そして、各現像ローラの表面のトナーは、対応する感光体ドラムの表面に接すると、該表面における光が照射された部分にだけ移行し、そこに付着する。すなわち、各現像ローラは、対応する感光体ドラムの表面に形成された潜像にトナーを付着させて顕像化させる。ここでトナーが付着した像(トナー画像)は、感光体ドラムの回転に伴って転写ベルト2040の方向に移動する。
イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各トナー画像は、所定のタイミングで転写ベルト2040上に順次転写され、重ね合わされて多色のカラー画像が形成される。
給紙トレイ2060には記録紙が格納されている。この給紙トレイ2060の近傍には給紙コロ2054が配置されており、該給紙コロ2054は、記録紙を給紙トレイ2060から1枚ずつ取り出し、レジストローラ対2056に搬送する。該レジストローラ対2056は、所定のタイミングで記録紙を転写ベルト2040と転写ローラ2042との間隙に向けて送り出す。これにより、転写ベルト2040上のカラー画像が記録紙に転写される。ここで転写された記録紙は、定着装置2050に送られる。
定着装置2050では、熱と圧力とが記録紙に加えられ、これによってトナーが記録紙上に定着される。ここで定着された記録紙は、排紙ローラ2058を介して排紙トレイ2070に送られ、排紙トレイ2070上に順次スタックされる。
各クリーニングユニットは、対応する感光体ドラムの表面に残ったトナー(残留トナー)を除去する。残留トナーが除去された感光体ドラムの表面は、再度対応する帯電装置に対向する位置に戻る。
次に、前記光走査装置2010Aの構成について説明する。
光走査装置2010Aは、一例として図2及び図3に示されるように、2つの光源(2200a、2200b)、2つのカップリングレンズ(2201a、2201b)、2つの開口板(2202a、2202b)、2つのシリンドリカルレンズ(2204a、2204b)、ポリゴンミラー2104A、偏向器側走査レンズ2105A、3枚の折り返しミラー(2106a、2106b、2107a)、2つの像面側走査レンズ(2108a、2108b)、2枚の防塵ガラス(2110a、2110b)、及び走査制御装置12などを備えている。そして、これらは、光学ハウジング2300A(図2では図示省略、図3参照)の所定位置に組み付けられている。
なお、本明細書では、XYZ3次元直交座標系において、各感光体ドラムの長手方向に沿った方向をY軸方向、ポリゴンミラーの回転軸に平行な方向をZ軸方向として説明する。また、以下では、便宜上、主走査方向に対応する方向を「主走査対応方向」と略述し、副走査方向に対応する方向を「副走査対応方向」と略述する。
光源2200aと光源2200bは、Z軸方向に関して離れた位置に配置されている。そして、各光源は、発振波長が659nmの複数の発光部を有する半導体レーザアレイを含んでいる。
光源2200aと光源2200bは、同一の回路基板11に実装されている。そして、走査制御装置12は、ICチップ化されて、回路基板11に実装されている。
カップリングレンズ2201aは、光源2200aから射出された光束(以下では、「光束LBa」ともいう。)の光路上に配置され、該光束を略平行光束とする。
カップリングレンズ2201bは、光源2200bから射出された光束(以下では、「光束LBb」ともいう。)の光路上に配置され、該光束を略平行光束とする。
開口板2202aは、長方形状あるいは楕円形状の開口部を有し、カップリングレンズ2201aを介した光束LBaを整形する。
開口板2202bは、長方形状あるいは楕円形状の開口部を有し、カップリングレンズ2201bを介した光束LBbを整形する。
シリンドリカルレンズ2204aは、開口板2202aの開口部を通過した光束LBaを、ポリゴンミラー2104Aの偏向反射面近傍にZ軸方向に関して結像する。
シリンドリカルレンズ2204bは、開口板2202bの開口部を通過した光束LBbを、ポリゴンミラー2104Aの偏向反射面近傍にZ軸方向に関して結像する。
カップリングレンズ2201aと開口板2202aとシリンドリカルレンズ2204aとからなる光学系は、Kステーションの偏向器前光学系である。
カップリングレンズ2201bと開口板2202bとシリンドリカルレンズ2204bとからなる光学系は、Cステーションの偏向器前光学系である。
ポリゴンミラー2104Aは、その中心を通る軸まわりに、反時計方向に回転する6面鏡を有し、各鏡がそれぞれ偏向反射面となる。すなわち、ポリゴンミラー2104Aは、6枚の偏向反射面を有している。
ここでは、各シリンドリカルレンズからの光束は、ポリゴンミラー2104Aの回転中心よりも+X側に位置する同一の偏向反射面に入射する。
このとき、シリンドリカルレンズ2204aからの光束LBaは、ポリゴンミラー2104Aの回転軸に直交する平面(XY平面)に対して+Z側に2.5°傾斜した方向から偏向反射面に入射する。また、シリンドリカルレンズ2204bからの光束LBbは、ポリゴンミラー2104Aの回転軸に直交する平面(XY平面)に対して−Z側に2.5°傾斜した方向から偏向反射面に入射する。すなわち、図2における角度θa及び角度θbの値(絶対値)は2.5°である。
なお、以下では、光束が偏向反射面に入射する際に、ポリゴンミラー2104Aの回転軸に直交する面に対して傾斜した方向から入射することを「斜入射」といい、ポリゴンミラー2104Aの回転軸に直交する面に平行な方向から入射することを「水平入射」という。そして、上記角度θa及び角度θbを「斜入射角」という。
偏向器側走査レンズ2105Aは、ポリゴンミラー2104Aで偏向された光束LBa及び光束LBbの光路上に配置されている。この偏向器側走査レンズ2105Aは、波長658nmの光に対する屈折率が1.527153の樹脂製のレンズである。また、偏向器側走査レンズ2105Aは、主走査対応方向にのみパワーを持ち、副走査対応方向にはパワーを持たない。
折り返しミラー2106aは、偏向器側走査レンズ2105Aを介した光束LBaの光路上に配置され、該光束LBaの光路を−X方向に折り返す。
折り返しミラー2107aは、折り返しミラー2106aで折り返された光束LBaの光路上に配置され、該光束LBaの光路を感光体ドラム2030aに向かう方向に折り返す。
像面側走査レンズ2108aは、折り返しミラー2107aで折り返された光束LBaの光路上に配置されている。
そこで、ポリゴンミラー2104Aで偏向された光束LBaは、偏向器側走査レンズ2105A、折り返しミラー2106a、折り返しミラー2107a、像面側走査レンズ2108a及び防塵ガラス2110aを介して、感光体ドラム2030aに照射され、光スポットが形成される。この光スポットは、ポリゴンミラー2104Aの回転に伴って+Y方向に移動する(図4参照)。すなわち、感光体ドラム2030a上を2つの光源に近づく向きに走査する。このときの光スポットの移動方向が、感光体ドラム2030aでの「主走査方向」であり、感光体ドラム2030aの回転方向が、感光体ドラム2030aでの「副走査方向」である。
また、折り返しミラー2106bは、偏向器側走査レンズ2105Aを介した光束LBbの光路上に配置され、該光束LBbの光路を感光体ドラム2030bに向かう方向に折り返す。
像面側走査レンズ2108bは、折り返しミラー2106bで折り返された光束LBbの光路上に配置されている。
そこで、ポリゴンミラー2104Aで偏向された光束LBbは、偏向器側走査レンズ2105A、折り返しミラー2106b、像面側走査レンズ2108b及び防塵ガラス2110bを介して、感光体ドラム2030bに照射され、光スポットが形成される。この光スポットは、ポリゴンミラー2104Aの回転に伴って+Y方向に移動する(図4参照)。すなわち、感光体ドラム2030b上を2つの光源に近づく向きに走査する。このときの光スポットの移動方向が、感光体ドラム2030bでの「主走査方向」であり、感光体ドラム2030bの回転方向が、感光体ドラム2030bでの「副走査方向」である。
ところで、各感光体ドラムにおける画像情報が書き込まれる主走査方向の走査領域は「有効走査領域」、「画像形成領域」、あるいは「有効画像領域」などと呼ばれている。
また、ポリゴンミラー2104Aと各感光体ドラムとの間の光路上に配置されている光学系は、走査光学系とも呼ばれている。
本実施形態では、偏向器側走査レンズ2105Aと2枚の折り返しミラー(2106a、2107a)と像面側走査レンズ2108aと防塵ガラス2110aとからKステーションの走査光学系が構成されている。
また、偏向器側走査レンズ2105Aと折り返しミラー2106bと像面側走査レンズ2108bと防塵ガラス2110bとからCステーションの走査光学系が構成されている。
すなわち、偏向器側走査レンズ2105Aは、2つのステーションで共用されている。
各像面側走査レンズは、主として副走査対応方向に関してパワーを有し、面倒れ補正機能を有している。そこで、各像面側走査レンズは、走査光学系のうちで副走査対応方向に関して最も強いパワーを有しているといえる。
ところで、光走査装置2010Aは、更に、一例として図5及び図6に示されるように、同期検知用ミラー13、集光レンズ14、及び受光器15を有する同期検知系を備えている。
受光器15は、回路基板11に実装されている。すなわち、光源2200a、光源2200b、走査制御装置12、及び受光器15は、同一の回路基板11に実装されている。これにより、基板の数を削減することができ、コストダウンと光走査装置の小型化を図ることが可能となる。
このとき、副走査対応方向に関して、複数の発光部の間に受光器15が設けられるのが好ましい。この場合は、副走査対応方向の高さを低くすることができるとともに、回路基板11の小型化を促進することができる。
同期検知用ミラー13は、ポリゴンミラー2104Aで偏向され、偏向器側走査レンズ2105Aを通過し、折り返しミラー2106aで折り返された光束LBaであって、書込開始前の光束の一部を受光器15に向かう方向に反射する。なお、折り返しミラー2106aは、複数の折り返しミラーのうちポリゴンミラー2104Aからの光路長が最も短い折り返しミラーである。そして、以下では、便宜上、受光器15で受光される光束を「同期光束」ともいう。
集光レンズ14は、同期検知用ミラー13で反射された同期光束の光路上に配置され、該同期光束を受光器15の受光面近傍に集光する。
この集光レンズ14の入射光学面は、主走査対応方向の曲率半径及び副走査対応方向の曲率半径が、いずれも55mmである。また、集光レンズ14の射出光学面は、主走査対応方向の曲率半径が∞(無限大)であり、副走査対応方向の曲率半径が−24mmである。そして、集光レンズ14は、波長658nmの光に対する屈折率が1.487553である。
受光器15は、受光光量に応じた電気信号を出力する。受光器15の出力信号は、「先端同期信号」と呼ばれている。走査制御装置12は、該先端同期信号に基づいて、各ステーションにおける書込開始タイミングを決定する。
偏向器側走査レンズ2105A、折り返しミラー2106a、及び同期検知系の配置例が図7に示されている。
集光レンズ14を介した同期光束は、XY面に関して、入射角α(図5参照)が約13°で受光器15に入射する。これにより、受光器15の表面で反射された光が光源2200aに戻るのを抑制することができる。仮に、同期光束が入射角0°で受光器15に入射すると、受光器15の表面で反射された光が光源2200aに戻り、光源2200aにおける半導体レーザの発振を不安定にするおそれがある。但し、同期光束の入射角があまり大きいと、同期光束が受光器15の受光面からはみ出し、受光器15での受光光量が少なくなって、いわゆる感度不足を招くおそれがある。そこで、同期光束の入射角αとして、5°〜18°が好ましい。
ここでは、同期光束は、光学的に最もポリゴンミラー2104Aに近い折り返しミラーで折り返されてから分離されているため、受光器15を2つの光源に近い位置に配置することが可能となり、回路基板11の小型化を促進することができる。
また、偏向反射面における偏向点と同期検知用ミラー13までの光路長をLm、偏向点から受光器15までの光路長をLとすると、次の(1)式が満足されるように設定されている。
Figure 2012113011
仮に、Lmが(1/3)Lより小さいと、同期検知用ミラー13が偏向点に近すぎることとなり、同期光束を分離するために必要な偏向角が大きくなり、偏向反射面の数を少なくしなければならないという不都合が生じる。
また、仮に、Lmが(1/2)Lより大きいと、折り返しミラー2107aまでの光路長が長くなりすぎてしまい、光走査装置の大型化を招くという不都合が生じる。
ここでは、L=270.4mm、Lm=103.1mmであり、上記(1)式を満足している。このため、小型化とレイアウトの自由度の拡大との両立が可能となる。
ところで、偏向反射面に光束が斜入射すると、該偏向反射面で偏向された光束は偏向器側走査レンズ2105Aにねじれて入射することとなり、波面収差が大きくなる。特に、有効走査領域における端部近傍(周辺像高)に向かう光束が著しく劣化し、いわゆる「ビームスポット径の太り」を生じる。同期光束は、有効走査領域の外側に向かう光束であるため、さらにねじれが大きい。
そこで、本実施形態では、一例として図8に示されるように、同期検知用ミラー13における走査対応方向と、同期光束の中心を通り該同期光束の走査方向(長手方向)の両端のマージナル光線を結んだ軸とのなす角βは、約2度となっている。これは斜入射による波面のねじれに起因している。
一方、集光レンズ14及び受光器15上では、主走査対応方向と、同期光束の中心を通り該同期光束の走査方向(長手方向)の両端のマージナル光線を結んだ軸とのなす角γは約0.6度となっている(図9参照)。
ここで、同期検知用ミラー13は、副走査対応方向に関して、+Z方向に折り返している。すなわち、折り返しミラー2106a及び同期検知用ミラー13の副走査対応方向に関する偏心角をそれぞれβM1、βDMとすると、|βM1|<|βDM|としている。これにより、斜入射光学系特有の波面のねじれによるビームスポット径の太りを低減し、同期光束の小径化を図ることができる。そこで、より高精度の同期検知を行うことができる。
また、本実施形態では、偏向器側走査レンズ2105Aを通過した光束LBaの光路を、折り返しミラー2106aによって、副走査断面(XZ面)内で感光体ドラム側(−Z側)に折り返している。この場合、2つの感光体ドラムの間隔(「ドラムピッチ」ともいう)の変更に対する適用性が高くなり、副走査断面内でポリゴンミラー2104Aの感光体ドラム側(−Z側)のスペースにも光束を通すことができる(図10(A)〜図10(C)参照)。そこで、例えば、よりドラムピッチの狭い画像形成装置に対応することができる。
仮に、一例として図11(A)に示されるように、偏向器側走査レンズ2105Aを通過した光束LBaの光路を、折り返しミラー2106aによって、副走査断面(XZ面)内で感光体ドラムから遠ざかる方向(+Z側)に折り返した場合、さらに折り返しミラー2107aによって折り返された光束LBaの光路は、感光体ドラム2030aに向かうため、偏向点を含むXY面(以下、「基準面」という)を2度通過する。この基準面近傍には、偏向器側走査レンズ2105Aやポリゴンミラー2104Aが存在する。光束LBaの光路は、偏向器側走査レンズ2105Aやポリゴンミラー2104Aを避ける必要があるため、光路レイアウトに対する自由度が低くなってしまう(図11(B)参照)。このため、折り返しミラー2106aによる折り返しは、感光体ドラム側(−Z側)に折り返すのが好ましい。なお、図11(B)では、光束LBaの光路上に、偏向器側走査レンズ2105A及びポリゴンミラー2104Aの一部が存在することとなり、ドラムピッチがP4の画像形成装置に用いることはできない。
また、仮に、偏向器側走査レンズの+Y側端部近傍を通過した光束を直接、受光器で受光させようとすると、一例として図12に示されるように、回路基板の大型化を招く。
また、本実施形態では、偏向反射面に2つの光束がそれぞれ斜入射しているために、水平入射する場合に比べて、偏向反射面のZ軸方向に関する長さ(高さ)を短くすることができる(図13(A)及び図13(B)参照)。なお、偏向反射面のZ軸方向に関する長さ(高さ)が長いと、加工コストが上昇したり、動作時の風損が大きくなりエネルギ消費量の増大や高騒音化を招くという不都合がある。
また、本実施形態では、異なるステーションの光束が、同一偏向反射面で同時に偏向されるため、6つの偏向反射面における面精度のばらつきに起因する色ずれを抑制することができる。さらに、2つのステーションで、1つの同期検知系を共用しても、それぞれの書込開始位置の精度を高く維持することができる。
次に、前記光走査装置2010Bの構成について説明する。
光走査装置2010Bは、一例として図14及び図15に示されるように、2つの光源(2200c、2200d)、2つのカップリングレンズ(2201c、2201d)、2つの開口板(2202c、2202d)、2つのシリンドリカルレンズ(2204c、2204d)、ポリゴンミラー2104B、偏向器側走査レンズ2105B、3枚の折り返しミラー(2106c、2106d、2107c)、2つの像面側走査レンズ(2108c、2108d)、2枚の防塵ガラス(2110c、2110d)、及び走査制御装置22などを備えている。そして、これらは、光学ハウジング2300B(図14では図示省略、図15参照)の所定位置に組み付けられている。
すなわち、前述した光走査装置2010Aと同様な構成である。そして、各光学部材は、光走査装置2010Aと同様な位置関係でそれぞれ配置されている。
光源2200cから射出された光束(以下では、「光束LBc」ともいう。)は、カップリングレンズ2201c、開口板2202c、シリンドリカルレンズ2204cを介して、ポリゴンミラー2104Bに斜入射される。
また、光源2200dから射出された光束(以下では、「光束LBd」ともいう。)は、カップリングレンズ2201d、開口板2202d、シリンドリカルレンズ2204dを介して、ポリゴンミラー2104Bに斜入射される。
斜入射角θc及び斜入射角θdは、いずれも2.5°である。
ポリゴンミラー2104Bで偏向された光束LBcは、偏向器側走査レンズ2105B、折り返しミラー2106c、折り返しミラー2107c、像面側走査レンズ2108c及び防塵ガラス2110cを介して、感光体ドラム2030cに照射され、光スポットが形成される。この光スポットは、ポリゴンミラー2104Bの回転に伴って+Y方向に移動する(図16参照)。すなわち、感光体ドラム2030c上を2つの光源に近づく向きに走査する。このときの光スポットの移動方向が、感光体ドラム2030cでの「主走査方向」であり、感光体ドラム2030cの回転方向が、感光体ドラム2030cでの「副走査方向」である。
また、ポリゴンミラー2104Bで偏向された光束LBdは、偏向器側走査レンズ2105B、折り返しミラー2106d、像面側走査レンズ2108d及び防塵ガラス2110dを介して、感光体ドラム2030dに照射され、光スポットが形成される。この光スポットは、ポリゴンミラー2104Bの回転に伴って+Y方向に移動する(図16参照)。すなわち、感光体ドラム2030d上を2つの光源に近づく向きに走査する。このときの光スポットの移動方向が、感光体ドラム2030dでの「主走査方向」であり、感光体ドラム2030dの回転方向が、感光体ドラム2030dでの「副走査方向」である。
ここでは、偏向器側走査レンズ2105Bと2枚の折り返しミラー(2106c、2107c)と像面側走査レンズ2108cと防塵ガラス2110cとからMステーションの走査光学系が構成されている。
また、偏向器側走査レンズ2105Bと折り返しミラー2106dと像面側走査レンズ2108dと防塵ガラス2110dとからYステーションの走査光学系が構成されている。
すなわち、偏向器側走査レンズ2105Bは、2つのステーションで共用されている。
また、光走査装置2010Bは、一例として図17及び図18に示されるように、同期検知用ミラー23、集光レンズ24、及び受光器25を有する同期検知系を備えている。
光源2200c、光源2200d、走査制御装置22、及び受光器25は、同一の回路基板21に実装されている。これにより、基板の数を削減することができ、コストダウンと光走査装置の小型化を図ることが可能となる。
同期検知用ミラー23は、ポリゴンミラー2104Bで偏向され、偏向器側走査レンズ2105Bを通過し、折り返しミラー2106cで折り返された光束LBcであって、書込開始前の光束の一部(同期光束)を受光器25に向かう方向に反射する。なお、折り返しミラー2106cは、複数の折り返しミラーのうちポリゴンミラー2104Bからの光路長が最も短い折り返しミラーである。
また、同期検知用ミラー23は、光走査装置2010Aにおける同期検知用ミラー13と同様に、受光器25で受光される際の同期光束において、斜入射に起因する前記ねじれが解消されるように配置されている。
集光レンズ24は、前記集光レンズ14と同等のレンズであり、同期検知用ミラー23で反射された同期光束の光路上に配置され、該同期光束を受光器25の受光面近傍に集光する。集光レンズ24を介した同期光束は、入射角が約13°で受光器25に入射する。
受光器25は、受光光量に応じた電気信号(先端同期信号)を出力する。走査制御装置22は、該先端同期信号に基づいて、各ステーションにおける書込開始タイミングを決定する。
そこで、光走査装置2010Bは、光走査装置2010Aと同様な利点を有している。
以上説明したように、本実施形態に係る各光走査装置によると、2つの光源、2つの偏光器前光学系、ポリゴンミラー、2つの走査光学系、単一の同期検知系、及び走査制御装置などをそれぞれ備えている。
2つの光源、走査制御装置、及び受光器は、同一の回路基板に実装されている。そして、ポリゴンミラーの各偏向反射面は、感光体ドラム表面を光束が2つの光源に近づく向きに走査するように回転している。
また、ポリゴンミラーで偏向された2つの光束のうち、ポリゴンミラーからの光路長が最も短い折り返しミラーによって折り返された光束であって、該折り返しミラーにおける2つの光源から遠いほうの端部近傍で折り返された光束を同期光束とし、該同期光束を同期検知用ミラーによって受光器に向かう方向に反射している。
この場合は、回路基板を大型化することなく、2つの光源と同期検知系の受光器とを同一回路基板上に実装させることができ、基板の数を削減することができる。また、同期光束の光路のレイアウトに関する自由度を向上させることができる。そこで、同期検知精度の低下を招くことなく、低価格化及び小型化を図ることが可能となる。
さらに、感光体ピッチが互いに異なる複数機種の画像形成装置にも容易に対応することができる。すなわち、高い汎用性を有している。
また、偏向反射面に光束が斜入射されても、該斜入射に特有の光束のねじれによる同期検知精度の低下を抑制することができる。
また、走査光学系の偏向器側走査レンズ及び像面側走査レンズのうち、偏向器側走査レンズのみを通過した光束が同期光束として同期検知系に入射している。この場合は、組み付け誤差により、副走査対応方向に関する同期光束の入射位置が設計位置と異なっていても、同期検知精度の低下を抑制することができる。
そして、本実施形態に係るカラープリンタ2000によると、光走査装置2010A及び光走査装置2010Bを備えているため、結果として、画像品質を低下させることなく、低価格化及び小型化を図ることができる。
なお、上記実施形態では、各偏向器前光学系からの光束が、ポリゴンミラーの偏向反射面に斜入射される場合について説明したが、これに限定されるものではなく、各偏向器前光学系からの光束が、ポリゴンミラーの偏向反射面に水平入射されても良い(図19及び図20参照)。
この場合においても、ポリゴンミラーで偏向された2つの光束のうち、ポリゴンミラーからの光路長が最も短い折り返しミラーによって折り返された光束であって、該折り返しミラーにおける2つの光源から遠いほうの端部近傍で折り返された光束を同期光束とし、該同期光束を同期検知用ミラーによって受光器に向かう方向に反射する(図21及び図22参照)。
また、上記実施形態では、同期光束が書込開始前の光束の場合について説明したが、これに限定されるものではなく、同期光束が書込終了後の光束であっても良い。この場合は、ポリゴンミラーの各偏向反射面は、感光体ドラム表面を光束が2つの光源から遠ざかる向きに走査するように回転する。このとき同期検知系の受光器から出力される信号は、「後端同期信号」と呼ばれている。
また、上記実施形態では、偏向器側走査レンズが副走査対応方向にパワーを持たない場合について説明したが、これに限定されるものではない。偏向器側走査レンズの光学面が副走査対応方向にパワーを持っていても、主走査方向の端部近傍の副走査対応方向にパワーを持たない部分を通過した光束を同期光束とすれば良い。
また、上記実施形態において、前記光走査装置2010A及び光走査装置2010Bに代えて、いわゆる対向走査方式に対応した1つの光走査装置を用いても良い(図23参照)。
また、上記実施形態では、トナー像が感光体ドラムから転写ベルトを介して記録紙に転写される場合について説明したが、これに限定されるものではなく、記録紙に直接転写されても良い。
また、上記実施形態における各光源の半導体レーザアレイは、垂直共振器型の面発光レーザアレイであっても良い。
また、上記実施形態では、各光源が複数の発光部を有する場合について説明したが、これに限らず、各光源が1つの発光部のみを有していても良い。
なお、上記実施形態では、画像形成装置としてカラープリンタ2000の場合について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、光プロッタやデジタル複写装置であっても良い。
また、像担持体として銀塩フィルムを用いた画像形成装置であっても良い。この場合には、光走査により銀塩フィルム上に潜像が形成され、この潜像は通常の銀塩写真プロセスにおける現像処理と同等の処理で可視化することができる。そして、通常の銀塩写真プロセスにおける焼付け処理と同等の処理で転写対象物としての印画紙に転写することができる。このような画像形成装置は光製版装置や、CTスキャン画像等を描画する光描画装置として実施できる。
また、像担持体としてビームスポットの熱エネルギにより発色する発色媒体(ポジの印画紙)を用いた画像形成装置であっても良い。この場合には、光走査により可視画像を直接、像担持体に形成することができる。
要するに、上記光走査装置2010A(あるいは光走査装置2010B)を備えた画像形成装置であれば、結果として、画像品質を低下させることなく、低価格化及び小型化を図ることができる。
また、上記実施形態では、画像形成装置が4つの感光体ドラムを有する場合について説明したが、これに限定されるものではない。画像形成装置が複数の感光体ドラムを有していれば良い。
以上説明したように、本発明の光走査装置によれば、同期検知精度の低下を招くことなく、低価格化及び小型化を図るのに適している。また、本発明の画像形成装置によれば、画像品質を低下させることなく、低価格化及び小型化を図るのに適している。
11…回路基板、13…同期検知用ミラー、14…集光レンズ(同期検知系の一部)、15…受光器、21…回路基板、23…同期検知用ミラー、24…集光レンズ(同期検知系の一部)、25…受光器、2000…カラープリンタ(画像形成装置)、2010A…光走査装置、2010B…光走査装置、2030a〜2030d…感光体ドラム(像担持体)、2104A…ポリゴンミラー(光偏向器)、2104B…ポリゴンミラー(光偏向器)、2105A,2105B…偏向器側走査レンズ(第1走査レンズ)、2106a…折り返しミラー(光偏向器からの光路長が最も短い折り返しミラー)、2106b…折り返しミラー、2106c…折り返しミラー(光偏向器からの光路長が最も短い折り返しミラー)、2106d…折り返しミラー、2107a,2107c…折り返しミラー、2108a〜2108d…像面側走査レンズ(第2走査レンズ)、2200a〜2200d…光源。
特許第3205263号公報 特許第4366074号公報

Claims (10)

  1. 複数の被走査面をそれぞれ光束により主走査方向に走査する光走査装置であって、
    複数の光源と;
    前記主走査方向に直交する副走査方向に平行な軸回りに偏向反射面を回転させ、前記複数の光源からの光束を偏向する光偏向器と;
    少なくとも1つの走査レンズ及び複数の折り返しミラーを含み、前記光偏向器で偏向された前記複数の光源からの光束をそれぞれ対応する被走査面上に集光する走査光学系と;
    前記複数の光源と同一の基板上に配置された受光器、及び前記複数の折り返しミラーのうち前記光偏向器からの光路長が最も短い折り返しミラーにおける前記複数の光源から遠いほうの端部近傍で折り返された光束を前記受光器に向かう方向に反射する同期検知用ミラーを含み、前記走査の同期信号を出力する単一の同期検知系と;を備える光走査装置。
  2. 前記偏向反射面は、被走査面を光束が前記複数の光源に近づく向きに走査するように回転し、
    前記同期検知用ミラーで反射される光束は、書込開始前の光束であることを特徴とする請求項1に記載の光走査装置。
  3. 前記偏向反射面は、被走査面を光束が前記複数の光源から遠ざかる向きに走査するように回転し、
    前記同期検知用ミラーで反射される光束は、書込終了前の光束であることを特徴とする請求項1に記載の光走査装置。
  4. 前記複数の光源からの光束は、前記副走査方向に関して、前記偏向反射面に斜入射されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の光走査装置。
  5. 前記同期検知用ミラーで反射される光束は、前記走査光学系の走査レンズにおける前記副走査方向に関してパワーを持たない部分を通過し、前記光偏向器からの光路長が最も短い折り返しミラーで折り返された光束であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の光走査装置。
  6. 前記走査光学系は、前記副走査方向に関してパワーを持たない少なくとも1つの第1走査レンズ、及び前記副走査方向に関してパワーを持つ複数の第2走査レンズを含み、
    前記同期検知用ミラーで反射される光束は、前記少なくとも1つの第1走査レンズ及び前記複数の第2走査レンズのうち、前記少なくとも1つの第1走査レンズのみを通過し、前記光偏向器からの光路長が最も短い折り返しミラーで折り返された光束であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の光走査装置。
  7. 前記光偏向器からの光路長が最も短い折り返しミラーで折り返され、対応する被走査面に向かう光束は、前記複数の第2走査レンズのいずれかを通過して、対応する被走査面上に集光されることを特徴とする請求項6に記載の光走査装置。
  8. 前記光偏向器からの光路長が最も短い折り返しミラーは、前記副走査方向に関して、被走査面に近づく向きに光束を折り返すことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の光走査装置。
  9. 前記偏向反射面における偏向点と前記同期検知用ミラーまでの光路長は、前記偏向点から前記受光器までの光路長の1/3倍以上、1/2倍以下であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の光走査装置。
  10. 複数の像担持体と;
    前記複数の像担持体を、それぞれ対応する画像情報に応じて変調された光束により走査する請求項1〜9のいずれか一項に記載の光走査装置と;を備える画像形成装置。
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