JP2009502116A - 食道癌を診断する方法 - Google Patents
食道癌を診断する方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2009502116A JP2009502116A JP2008504285A JP2008504285A JP2009502116A JP 2009502116 A JP2009502116 A JP 2009502116A JP 2008504285 A JP2008504285 A JP 2008504285A JP 2008504285 A JP2008504285 A JP 2008504285A JP 2009502116 A JP2009502116 A JP 2009502116A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- genes
- esophageal cancer
- group
- gene
- subject
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12Q—MEASURING OR TESTING PROCESSES INVOLVING ENZYMES, NUCLEIC ACIDS OR MICROORGANISMS; COMPOSITIONS OR TEST PAPERS THEREFOR; PROCESSES OF PREPARING SUCH COMPOSITIONS; CONDITION-RESPONSIVE CONTROL IN MICROBIOLOGICAL OR ENZYMOLOGICAL PROCESSES
- C12Q1/00—Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions
- C12Q1/68—Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions involving nucleic acids
- C12Q1/6876—Nucleic acid products used in the analysis of nucleic acids, e.g. primers or probes
- C12Q1/6883—Nucleic acid products used in the analysis of nucleic acids, e.g. primers or probes for diseases caused by alterations of genetic material
- C12Q1/6886—Nucleic acid products used in the analysis of nucleic acids, e.g. primers or probes for diseases caused by alterations of genetic material for cancer
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P35/00—Antineoplastic agents
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P35/00—Antineoplastic agents
- A61P35/02—Antineoplastic agents specific for leukemia
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P35/00—Antineoplastic agents
- A61P35/04—Antineoplastic agents specific for metastasis
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12Q—MEASURING OR TESTING PROCESSES INVOLVING ENZYMES, NUCLEIC ACIDS OR MICROORGANISMS; COMPOSITIONS OR TEST PAPERS THEREFOR; PROCESSES OF PREPARING SUCH COMPOSITIONS; CONDITION-RESPONSIVE CONTROL IN MICROBIOLOGICAL OR ENZYMOLOGICAL PROCESSES
- C12Q2600/00—Oligonucleotides characterized by their use
- C12Q2600/118—Prognosis of disease development
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12Q—MEASURING OR TESTING PROCESSES INVOLVING ENZYMES, NUCLEIC ACIDS OR MICROORGANISMS; COMPOSITIONS OR TEST PAPERS THEREFOR; PROCESSES OF PREPARING SUCH COMPOSITIONS; CONDITION-RESPONSIVE CONTROL IN MICROBIOLOGICAL OR ENZYMOLOGICAL PROCESSES
- C12Q2600/00—Oligonucleotides characterized by their use
- C12Q2600/136—Screening for pharmacological compounds
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12Q—MEASURING OR TESTING PROCESSES INVOLVING ENZYMES, NUCLEIC ACIDS OR MICROORGANISMS; COMPOSITIONS OR TEST PAPERS THEREFOR; PROCESSES OF PREPARING SUCH COMPOSITIONS; CONDITION-RESPONSIVE CONTROL IN MICROBIOLOGICAL OR ENZYMOLOGICAL PROCESSES
- C12Q2600/00—Oligonucleotides characterized by their use
- C12Q2600/158—Expression markers
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10T—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
- Y10T436/00—Chemistry: analytical and immunological testing
- Y10T436/25—Chemistry: analytical and immunological testing including sample preparation
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Zoology (AREA)
- Genetics & Genomics (AREA)
- Analytical Chemistry (AREA)
- Pathology (AREA)
- Immunology (AREA)
- Wood Science & Technology (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Oncology (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Pharmacology & Pharmacy (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- Public Health (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Microbiology (AREA)
- Biophysics (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
- Biochemistry (AREA)
- Molecular Biology (AREA)
- Biotechnology (AREA)
- Hospice & Palliative Care (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Hematology (AREA)
- Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
- Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
- Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)
- Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
- Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
Abstract
Description
本発明は、食道癌、例えば、食道扁平上皮癌(ESCC)、および肺癌を検出し、診断し、および該癌の予後を提供するための方法に関し、ならびに食道癌、食道癌転移、食道癌再発を治療および防止する方法にも関する。あるいは、本発明はさらに、食道癌または肺癌を含む癌を検出し、診断し、および該癌の予後を提供するための方法に関する。
本発明は、2005年7月27日に提出された、米国仮特許出願第60/703,263号の恩典を主張し、その開示は、全ての目的のために全体として参照により本明細書に組み入れられる。
肺癌は、世界における癌関連死の主要な原因である。早期検出における幾ばくかの進展およびその治療における最近の改善にもかかわらず、肺癌を有する患者の予後は悪いままである(Parkin et al, Lancet Oncol. 2001 Sep;2(9):533-43)。一方で、食道扁平上皮癌(ESCC)は、胃腸の癌腫ファミリーにおいて最も致命的な悪性腫瘍の1つである。大多数の食道癌は提示および診断の時点で進展しており、とりわけ手術のみによる治癒を見込みのないものにしている(Shimada et al., Surgery. 2003;133(5):486-94)。放射線療法および化学療法などの、多重治療(multi-treatment)様式と組み合わせた現代的な外科的技術の使用にもかかわらず、全体の5年生存率は40〜60%のままであるが(Tamoto et al., Clin Cancer Res. 2004;10(11):3629-38)、肺癌の5年生存率はわずか15%(Parkin et al, Lancet Oncol. 2001 Sep;2(9):533-43)である。実際、中央値37.3か月の追跡調査で、再発ESCCは、一見治癒的切除を受けた患者のほぼ半分で発症していたということが報告されている(Mariette et al., Cancer. 2003;97(7):1616-23)。その結果として、特に有効性および最小毒性の観点から最良の治療計画を定義する際、ならびに反応を予測する試みにおいて、多くの研究努力がアジュバント化学療法および化学放射線療法の検討の方向に向けられている。しかしながら、ネオアジュバントおよびアジュバント療法の進歩によって、雑多な結論がもたらされている。総合すると、過去の研究は、生存利益という点で最適なネオアジュバントまたはアジュバント治療方法を示していない。それゆえ、癌の早期検出のための新規の診断ツールならびに低分子および抗体に基づくアプローチを含む分子標的治療に対する緊急の必要性がある。
したがって、本発明は、食道癌と相関する独特な遺伝子発現のパターンの発見のみならず、ヒト食道癌におけるシグナル抑制戦略の開発の標的の発見も必然的に含む。例えば、食道扁平上皮癌(ESCC)などの、食道癌(EC)において差次的に発現される遺伝子は、本明細書において「EC核酸」または「ECポリヌクレオチド」と総称され、および対応するコードされたポリペプチドは、本明細書において「ECポリペプチド」または「ECタンパク質」と呼ばれる。
I.概説
本明細書において使用される場合の「1つの(a)」、「1つの(an)」、および「その(the)」という単語は、他に特記しない限り、「少なくとも1つの」を意味する。
本明細書で同定された、差次的に発現されるこれらの遺伝子には、ECマーカーおよびEC遺伝子標的としての診断および予後における有用性がみられ、その発現は、EC症状の治療または軽減を目的に変化され得る。EC患者において発現レベルが変化している(すなわち、増加または低下している)遺伝子は表1、2、および4〜7にまとめられており、本明細書において「EC関連遺伝子」、「EC核酸」、または「ECポリヌクレオチド」と総称され、対応するコードされるポリペプチドは「ECポリペプチド」または「ECタンパク質」と呼ばれる。別に指示する場合を除き、「EC」とは、本明細書中に開示した配列のうち任意のもの(例えば、表1、2、および4〜7に列挙されたEC関連遺伝子)、および同じ機能を共有し、かつ少なくとも90%、95%、96%、97%、98%、99%の配列同一性を有する配列(すなわち、ホモログ、変異体および多型)を指す。前述の遺伝子群はデータベースのアクセッション番号と共に示している。
EC関連遺伝子の発現を阻害するまたは増強させる作用物質の同定:
EC関連遺伝子の発現またはその遺伝子産物の活性を阻害する作用物質は、ECに関連して上方制御される遺伝子を発現する試験細胞集団を試験物質と接触させた後に、EC関連遺伝子の発現レベルまたはその遺伝子産物の活性を決定することによって同定することができる。作用物質の存在下での、EC関連遺伝子の発現レベルまたはその遺伝子産物の活性レベルが、試験物質の非存在下でのその発現または活性レベルと比較して低下していることにより、その作用物質がECに関連して上方制御される遺伝子の阻害因子であって、ECを阻害するのに有用であることが示される。
本明細書に開示した、差次的に発現されるEC関連遺伝子を、ECを治療するための候補治療剤を同定するのに用いることもできる。本発明の方法は、候補治療剤が、EC状態に特徴的な表1、2、および4〜7に列挙されたEC関連遺伝子のうち1つまたは複数の発現プロファイルを、試験物質が非EC状態に特徴的な遺伝子発現パターンへと変換させ得るか否かを判定することを目的に、候補治療剤をスクリーニングすることを含む。
(a)試験化合物を、表1、2、4、5、6、または7に列挙された遺伝子からなる群より選択されるポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドに接触させる段階;
(b)ポリペプチドと試験化合物との結合活性を検出する段階;および
(c)ポリペプチドと結合する試験化合物を選択する段階。
(a)候補化合物を、表1、2、4、5、6、または7に列挙された遺伝子からなる群より選択される1つまたは複数のマーカー遺伝子を発現する細胞に接触させる段階;および
(b)候補化合物の非存在下で検出される発現レベルと比較して、表2、5、および7に列挙された遺伝子からなる群より選択される、1つもしくは複数のマーカー遺伝子の発現レベルを低下させるか、または表1、4、および6に列挙された遺伝子からなる群より選択される、1つもしくは複数のマーカー遺伝子の発現レベルを増加させる候補化合物を選択する段階。
(a)試験化合物を、表1、2、4、5、6、または7に列挙された遺伝子からなる群より選択されるポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドに接触させる段階;
(b)段階(a)のポリペプチドの生物学的活性を検出する段階;および
(c)試験化合物の非存在下で検出される生物学的活性と比較して、表2、5、および7に列挙された遺伝子からなる群より選択されるポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドの生物学的活性を抑制するか、または表1、4、および6に列挙された遺伝子からなる群より選択されるポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドの生物学的活性を高める化合物を選択する段階。
(a)候補化合物を、表1、2、4、5、6、または7に列挙された遺伝子からなる群より選択される1つまたは複数のマーカー遺伝子の転写調節領域とその転写調節領域の制御下で発現されるレポーター遺伝子とを含むベクターが導入された細胞に接触させる段階;
(b)該レポーター遺伝子の発現または活性を測定する段階;ならびに
(c)候補化合物の非存在下で検出される発現レベルまたは活性レベルと比較して、該マーカー遺伝子が表2、5、および7に列挙された遺伝子からなる群より選択される、上方制御されるマーカー遺伝子である場合、該レポーター遺伝子の発現レベルまたは活性レベルを減少させるか、または該マーカー遺伝子が表1、4、および6に列挙された遺伝子からなる群より選択される、下方制御されるマーカー遺伝子である場合、該レポーター遺伝子の発現レベルまたは活性レベルを高める、候補化合物を選択する段階。
個体の遺伝子構成の相違は、様々な薬物を代謝する相対的能力の相違を結果的にもたらし得る。対象において代謝されて抗EC剤として作用する物質は、癌性状態に特徴的な遺伝子発現パターンから非癌性状態に特徴的な遺伝子発現パターンへの対象の細胞における遺伝子発現パターンの変化を誘導することによって、それ自身を明示することができる。したがって、本明細書において開示された差次的に発現されるEC関連遺伝子によって、ECの想定される治療剤または予防のための阻害剤が、作用物質が対象におけるECの好適な阻害剤であるかどうかを決定するために選択された対象由来の試験細胞集団の中で試験されるのを可能にする。
本発明は、転移食道癌を治療または予防するための標的分子を提供する。EC転移と関連するマーカー遺伝子を用いて、上記のEC用の方法に従って、本発明のEC転移についてのスクリーニングアッセイを実施することができる。
本発明は、再発食道癌を治療または予防するための標的分子を提供する。EC転移と関連するマーカー遺伝子を用いて、上記のEC用の方法に従って、本発明のEC転移についてのスクリーニングアッセイを実施することができる。
本発明には、例えば、EC核酸の一部に相補的であるオリゴヌクレオチド配列を含む、1つもしくは複数のEC核酸に特異的に結合するかもしくはそれを同定する核酸、またはEC核酸によってコードされる1つもしくは複数のタンパク質に結合する抗体などの、EC検出試薬も含まれる。検出試薬をキットの形態で共に包装することができる。例として、例えば、(固体マトリックスに結合しているか、もしくはそれらをマトリックスに結合させるための試薬と共に個別に包装されているかのいずれかの)核酸または抗体、対照試薬(陽性および/または陰性)、ならびに/または検出可能な標識などの、検出試薬を個別の容器に包装することができる。アッセイを行うための取扱説明書(例えば、書面、テープ、VCR、CD-ROMなど)もキット内に含めることができる。キットのアッセイ形式は、ノーザンハイブリダイゼーションまたはサンドイッチELISAであることができ、その両方ともが当技術分野において公知である。例えば、Sambrook and Russell, Molecular Cloning:A Laboratory Manuals, 3rd Edition , 2001, Cold Spring Harbor Laboratory Press;and Using Antibodies, 前記を参照されたい。
本発明には、1つまたは複数の核酸を含む核酸基質アレイも含まれる。アレイ上の核酸は、表1、2、および4〜7に列挙されたEC関連遺伝子によって表わされる1つまたは複数の核酸配列に特異的に対応する。アレイに結合する核酸を検出することによって、表1、2、および4〜7に列挙されたEC関連遺伝子によって表わされる2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、40、もしくは50、またはそれ以上の核酸の発現のレベルを同定することができる。
スクリーニングによって単離された化合物は、マーカー遺伝子の発現またはマーカー遺伝子にコードされるタンパク質の活性を阻害し、かつ食道癌の治療または予防に適用することができる薬物の開発において候補となる。
治療の有効性の評価:
本明細書において同定された差次的に発現されるEC関連遺伝子によって、ECの治療の経過をモニターすることも可能になる。この方法において、試験細胞集団は、ECに対する治療を受けている対象から提供される。必要ならば、治療前、治療中、および/または治療後の、様々な時点で、対象から試験細胞集団が得られる。その後、試験細胞集団における1つまたは複数のEC関連遺伝子の発現を決定し、およびそのEC状態が分かっている細胞を含む参照細胞集団における同じ遺伝子の発現と比較する。本発明の文脈において、参照細胞は関心対象の治療を受けていない。
本発明はまた、ECを有する対象の予後を評価する方法であって、試験細胞集団における1つまたは複数のEC関連遺伝子の発現を、全疾患病期にわたる患者から得られた参照細胞集団における同じEC関連遺伝子の発現と比較する段階を含む方法も提供する。試験細胞集団および参照細胞集団における1つもしくは複数のEC関連遺伝子の遺伝子発現を比較することにより、または対象から得られた試験細胞集団の経時的な遺伝子発現のパターンを比較することにより、対象の予後を評価することができる。
(a)EC番号1544〜1679(表4〜5)の遺伝子からなる群より選択される、対象から採集された試料における1つまたは複数のマーカー遺伝子の発現レベルを検出する段階;
(b)該試料における1つまたは複数のマーカー遺伝子の発現レベルを転移陽性症例および転移陰性症例の1つまたは複数のマーカー遺伝子の発現レベルと比較する段階;
を含み、かつ
(c)転移陽性症例の発現レベルと類似した試料発現レベルが高リスクの食道癌の転移を示し、および転移陰性症例の発現レベルと類似した試料発現レベルが低リスクの食道癌の転移を示す、
対象における食道癌の転移を予測するための方法を提供する。
(a)EC番号1680〜1716(表6〜7)の遺伝子からなる群より選択される、対象から採集された試料における1つまたは複数のマーカー遺伝子の発現レベルを検出する段階;
(b)該試料における1つまたは複数のマーカー遺伝子の発現レベルを再発陽性症例および再発陰性症例の1つまたは複数のマーカー遺伝子の発現レベルと比較する段階;
を含み、かつ
(c)再発陽性症例の発現レベルと類似した試料発現レベルが高リスクの食道癌の再発を示し、および再発陰性症例の発現レベルと類似した試料発現レベルが低リスクの食道癌の再発を示す、
対象における食道癌の再発を予測するための方法を提供する。
(i)食道癌の転移が予測される対象から採集された試料におけるEC番号1544〜1679(表4〜5)からなる群より選択される1つまたは複数のマーカー遺伝子の発現レベルを検出する段階;
(ii)該試料における1つまたは複数のマーカー遺伝子の発現レベルを転移陰性試料由来の同じ1つまたは複数のマーカー遺伝子の発現レベルと比較する段階;
を含み、かつ
(iii)転移陰性試料由来の同じ遺伝子の発現レベルと比較した場合、段階(i)におけるEC番号1544〜1602(表4)からなる群より選択される1つもしくは複数の遺伝子の発現レベルの減少、または段階(i)におけるEC番号1603〜1679(表5)からなる群より選択される1つもしくは複数の遺伝子の発現レベルの増加によって、対象が食道癌を罹患するかまたは食道癌の転移のリスクを有することが示される、
方法によって食道癌の転移を予測することができる。
(i)食道癌の再発が予測される対象から採集された試料におけるEC番号1680〜1716(表6〜7)からなる群より選択される1つまたは複数のマーカー遺伝子の発現レベルを検出する段階;
(ii)該試料における1つまたは複数のマーカー遺伝子の発現レベルを再発陰性試料由来の同じ1つまたは複数のマーカー遺伝子の発現レベルと比較する段階;
を含み、かつ
(iii)再発陰性試料由来の同じ遺伝子の発現レベルと比較した場合、段階(i)におけるEC番号1680〜1688(表6)からなる群より選択される1つもしくは複数の遺伝子の発現レベルの減少、または段階(i)におけるEC番号1689〜1716(表7)からなる群より選択される1つもしくは複数の遺伝子の発現レベルの増加によって、対象が食道癌を罹患するかまたは食道癌の再発のリスクを有することが示される、
方法によって食道癌の再発を予測することができる。
(a)EC番号1544〜1679(表4〜5)またはEC番号1680〜1716(表6〜7)のmRNAを検出すること、
(b)EC番号1544〜1679(表4〜5)またはEC番号1680〜1716(表6〜7)のタンパク質を検出すること、および
(c)EC番号1544〜1679(表4〜5)またはEC番号1680〜1716(表6〜7)のタンパク質の生物学的活性を検出すること。
(a)EC番号1544〜1679(表4〜5)またはEC番号1680〜1716(表6〜7)のmRNAを検出するための試薬、
(b)EC番号1544〜1679(表4〜5)またはEC番号1680〜1716(表6〜7)のタンパク質を検出するための試薬、および
(c)EC番号1544〜1679(表4〜5)またはEC番号1680〜1716(表6〜7)のタンパク質の生物学的活性を検出するための試薬。
食道癌を阻害する方法:
本発明はさらに、表2、5、および7に列挙されたEC関連遺伝子のうちの1つまたは複数の発現(またはその遺伝子産物の活性)を低下させるか、または表1、4、および6に列挙されたEC関連遺伝子のうちの1つまたは複数の発現(またはその遺伝子産物の活性)を増加させることにより、対象におけるECの症状の1つまたは複数を予防、治療または軽減するための方法も提供する。適した治療用化合物を、ECに罹患している対象またはEC発症のリスク(もしくはそれに対する感受性)を有する対象に対して、予防的または治療的に投与することができる。このような対象は、標準的な臨床的方法を用いて、または表1、2および4〜7に列挙されたEC関連遺伝子のうちの1つまたは複数の異常な発現レベルもしくはその遺伝子産物の異常な活性を検出することにより、同定することができる。本発明の文脈において、適した治療薬には、例えば、細胞周期調節、細胞増殖、およびプロテインキナーゼ活性の阻害物質が含まれる。
上述のように、表2、5、および7に列挙されたEC関連遺伝子のヌクレオチド配列に相補的な阻害性核酸(例えば、アンチセンスオリゴヌクレオチド、siRNA、リボザイム)を用いて遺伝子の発現レベルを低下させることができる。例えば、食道癌で上方制御されている表2、5、および7に列挙されたEC関連遺伝子に相補的な阻害性核酸は、食道癌の治療に有用である。具体的には、本発明の阻害性核酸は、表2、5、および7に列挙されたEC関連遺伝子、もしくはそれに対応するmRNAに結合し、それによって遺伝子の転写もしくは翻訳を阻害し、mRNAの分解を促進し、ならびに/または表2、5、および7に列挙されたEC関連遺伝子によってコードされるタンパク質の発現を阻害し、それによって、タンパク質の機能を阻害することによって、作用することができる。
CCC、CCACC、またはCCACACC:Jacque, J. M, et al., (2002) Nature, Vol. 418:435-8。
UUCG:Lee, N.S., et al., (2002) Nature Biotechnology 20:500-5;Fruscoloni, P., et al., (2003) Proc. Natl. Acad. Sci. USA 100(4):1639-44。
UUCAAGAGA:Dykxhoorn, D. M.,et al., (2003) Nature Reviews Molecular Cell Biology 4:457-67。
ECT2-siRNAに対して:
gaugcacucaccuuguagu-[b]-acuacaaggugagugcauc(配列番号:8の標的配列に対して)、
ggcaaauacuccugagcuc-[b]-gagcucaggaguauuugcc(配列番号:9の標的配列に対して)、
CDC45L-siRNAに対して:
gagacauccucuuugacua-[b]-uagucaaagaggaugucuc(配列番号:10の標的配列に対して)、
cagaccagugggugcaaga-[b]-ucuugcacccacuggucug(配列番号:11の標的配列に対して)。
1.対象となる転写物のAUG開始コドンから始めて、AAジヌクレオチド配列を求めて下流にスキャンする。siRNA標的部位として、各AAおよび3'隣接ヌクレオチド19個の出現を記録する。Tuschl, et al. Genes Dev 13(24):3191-7(1999)によると、5'および3'非翻訳領域(UTR)および開始コドン近傍(75塩基以内)の領域が、調節タンパク質結合部位により富んでいる可能性があることから、これらに対してsiRNAを設計しないことを推奨している。UTR-結合タンパク質および/または翻訳開始複合体は、siRNAエンドヌクレアーゼ複合体の結合を妨害し得る。
2.標的部位をヒトゲノムデータベースと比較して、他のコード配列と有意な配列同一性を有する如何なる標的配列も検討から除外する。配列同一性検索は、NCBIサーバー、ncbi.nlm.nih.gov/BLAST/において認められ得るBLAST2.0(Altschul SF, et al., Nucleic Acids Res. 1997;25(17):3389-402; Altschul SF, J Mol Biol. 1990;215(3):403-10.)を用いて行うことができる。
3.合成のために適格な標的配列を選択する。アンビオンアルゴリズムを用いて、好ましくは、評価すべき遺伝子の長さに沿っていくつかの標的配列を選択することができる。
または、ECにおいて過剰発現された遺伝子の1つまたは複数の遺伝子産物の機能は、遺伝子産物に結合する化合物、さもなければ遺伝子産物の機能を阻害する化合物を投与することによって阻害され得る。例えば、化合物は、1つまたは複数の過剰発現された遺伝子産物に結合する抗体であり得る。
本発明はまた、表2、5、および7に列挙されたEC関連遺伝子(すなわち、上方制御される遺伝子)からなる群より選択される核酸の1つまたは複数にコードされるポリペプチドの1つまたは複数、該ポリペプチドの免疫学的活性断片(すなわち、エピトープ)、またはポリペプチドもしくはその断片をコードするポリヌクレオチドを含むワクチンを対象に投与する段階を含む、対象における食道癌を治療または予防する方法にも関する。ポリペプチドの投与は、対象において抗腫瘍免疫を誘導する。抗腫瘍免疫を誘導するために、表2、5、および7に列挙されたEC関連遺伝子からなる群より選択される核酸の1つまたは複数にコードされるポリペプチドの1つまたは複数、該ポリペプチドの免疫学的活性断片、または該ポリペプチドもしくはその断片をコードするポリヌクレオチドを、治療または予防が必要な患者に投与する。さらに、表5および表7に列挙されたEC関連遺伝子からなる群より選択される核酸にコードされるポリペプチドは、転移性および再発性の食道癌に対してそれぞれ抗腫瘍免疫を誘導し得る。ポリペプチドまたはその免疫学的活性断片はECに対するワクチンとして有用である。場合によっては、タンパク質またはその断片は、T細胞受容体(TCR)に結合した形で投与してもよく、またはマクロファージ、樹状細胞(DC)、もしくはB細胞を含む抗原提示細胞(APC)によって提示された形で投与することができる。DCの強い抗原提示能のため、APCの中では、DCを用いることが最も好ましい。
−腫瘍に対する細胞障害性リンパ球の誘導、
−腫瘍を認識する抗体の誘導、および
−抗腫瘍サイトカイン産生の誘導。
さらに、本発明のポリペプチドの薬学的有効量を含む、細胞増殖疾患、例えば癌を治療または予防するための薬学的組成物が提供される。薬学的組成物は、抗腫瘍免疫を惹起するために用いることができる。
対象由来の生物学的試料におけるDKK1のレベルを測定することによって、対象における癌の発生または癌を発症する素因を決定することができる。好ましくは、癌は食道癌および肺癌のどちらか、または両方である。したがって、本発明は、生物学的試料におけるDKK1のレベルを決定すること(例えば、測定すること)を伴う。
本発明によって、DKK1発現が患者のより不良な予後と著しく関連するということが新たに発見された(図2参照)。したがって、本発明は、患者の生物学的試料中のDKK1遺伝子の発現レベルを検出し;検出された発現レベルを対照レベルと比較し;そして不良な予後(不良な生存)を示すような対照レベルに対して増加した発現レベルを決定することによって、癌、特に、食道癌および肺癌を有する患者の予後を決定または評価するための方法を提供する。
本発明は、癌の予後を評価するためのキットを提供する。好ましくは、癌は食道癌および肺癌である。具体的には、キットは、患者由来の生物学的試料中のDKK1遺伝子の発現を検出するための少なくとも1つの試薬を含み、試薬は以下からなる群より選択されてもよい:
(a)DKK1遺伝子のmRNAを検出するための試薬;
(b)DKK1タンパク質を検出するための試薬;および
(c)DKK1タンパク質の生物学的活性を検出するための試薬。
実施例1:材料および方法
細胞株:
本明細書において使用された10のヒトESCC細胞株および1つの咽頭癌腫細胞株には、10の扁平上皮癌(SCC;TE1、TE2、TE3、TE4、TE5、TE6、TE8、TE9、TE10、およびFaDu)、ならびに1つの腺癌(ADC;TE7)が含まれた。この検討において使用された25のヒト肺癌細胞株には、9つの腺癌(ADC)、A427、A549、LC319、PC-3、PC-9、PC-14、NCI-H1373、NCI-H1666、およびNCI-H1781、2つの腺扁平上皮癌(ASC)、NCI-H226、NCI-H647、7つの扁平上皮癌(SCC)、EBC-1、LU61、NCI-H520、NCI-H1703、NCI-H2170、RERF-LC-AI、およびSK-MES-1、1つの大細胞癌(LCC)、LX1、ならびに6つの小細胞肺癌(SCLC)、DMS114、DMS273、SBC-3、SBC-5、NCI-H196、およびNCI-H446が含まれた。細胞は全て10%胎仔ウシ血清(FCS)を補充した適切な培地中、単層で増殖させ、および5% CO2の加湿空気の雰囲気中において37℃で維持した。
ESCC由来(n=19)および正常食道由来(n=5)組織試料をインフォームドコンセントを得た外科標本から入手した。この検討および言及された全ての臨床材料の使用は、個々の研究施設の倫理委員会によって承認された。癌組織は全て、病理学者によって食道の扁平上皮癌であると組織学的に確認されていた。臨床情報は医療記録(5人の女性患者および14人の男性患者;年齢中央値66.6歳で51〜76歳の範囲)から得た。臨床ステージはUICC TNM分類に従って判定した。正常食道組織は病理学的に正常上皮と観察され、かつそれらは異形成ではなかった。標本は全て外科切除後すぐに採取し、-80℃で保存される前にTissueTek OCT溶剤(Sakura, Tokyo, Japan)中に埋め込んだ。これらの凍結組織をクライオスタット(Sakura, Tokyo, Japan)を用いて8μm切片に切り、その後組織学的検査用にヘマトキシリンおよびエオシンで染色した。製造元のプロトコルに従ってパルス紫外線狭ビーム焦点レーザー(pulsed ultraviolet narrow beam-focus laser)(SL Microtest GmbH, Germany)付きのEZカットシステムを用いてESCC細胞および正常食道上皮細胞を選択的に採集した。
全血液細胞数、C反応性タンパク質、赤血球沈降速度、肝機能検査、腎機能検査、尿検査、検便、胸部X線、または心電図に異常を示さない220人の健康対照個体(179人の男性および41人の女性;年齢中央値、50.2±6.8 SD;範囲、31〜61歳)から、書面によるインフォームドコンセントを得て血清試料を入手した。また、広島大学病院およびその関連病院に入院した94人の肺癌患者(72人の男性および22人の女性;年齢中央値、65.5±12.3 SD;範囲、30〜86歳)、日本のオーダーメイド医療のためのプロジェクトの一員として登録されている139人の肺癌を有する患者(バイオバンクジャパン;100人の男性および39人の女性;年齢中央値、64.5±8.8 SD;範囲、41〜89歳)から、インフォームドコンセントを得て血清試料を入手した。これら233の肺癌症例には、106例のADC、56例のSCC、および71例のSCLCが含まれていた。また、バイオバンクジャパンの同じプロジェクトに登録されている67人のESCC患者(55人の男性および12人の女性;年齢中央値、63.8±6.3 SD;範囲、46〜74歳)から、インフォームドコンセントを得て血清試料を入手した。合計300人の癌患者由来のこれらの血清試料を以下の基準に基づいて検討用に選択した:(a)患者は新たに診察され、かつ以前に治療されていない、ならびに(b)彼らの腫瘍が病理学的に肺癌または食道癌(I〜IV期)と診断されている。血清は診察の時に入手し、および-80℃で保存した。臨床病理学的な記録は全て文書化した。
National Center for Biotechnology Information(NCBI)のUniGeneデータベース(ビルド#131)から選択された32,256のcDNAによって、ゲノム全体でのcDNAマイクロアレイを製作した。このマイクロアレイシステムは本質的に以前に記載された通りに構築された(Ono et al., Cancer Res. 2000;60(18):5007-11)。簡潔に述べると、様々なヒト臓器から単離されたポリ(A)+ RNAを鋳型として用いたRT-PCRによってcDNAを増幅し;アンプリコンの長さは、任意の繰り返し配列またはポリ(A)配列のない、200〜1100bpの範囲であった。
レーザーマイクロダイセクトされた細胞の各試料から全RNAを350μlのRLT溶解緩衝剤(QIAGEN, Hilden, Germany)の中に抽出した。抽出されたRNAを1UのRNase阻害剤(TOYOBO, Osaka, Japan)の存在下で30UのDNaseI(Roche, Basel, Switzerland)で室温で30分間処理し、全ての混入したゲノムDNAを除去した。70℃で10分間の不活性化の後、製造元の推奨に従ってRNeasy Mini Kit(QIAGEN)でRNAを精製した。DNaseI処理したRNAの全てをT7に基づくRNA増幅に供し;2ラウンドの増幅によって各試料から50〜100μgのaRNAが得られた。その後、他に記載された通りに(Ono et al., Cancer Res. 2000;60(18):5007-11)、それぞれCy5-dCTPまたはCy3-dCTP(GE Healthcare/Amersham Biosciences社)で逆転写によって癌細胞または正常食道上皮細胞由来のaRNA の2.5μgアリコートを標識した。ハイブリダイゼーション、洗浄、およびスキャニングもまた以前に記載された方法に従って実行した(Ono et al., Cancer Res. 2000;60(18):5007-11)。
ArrayVisionソフトウェア(Imaging Research社, St Catharines, Ontario, Canada)を用いて、バックグラウンドを置換することによって、32,256スポット由来のCy3およびCy5のシグナル強度を定量および解析した。次に、アレイ上の52のハウスキーピング遺伝子の平均Cy3/Cy5比が1と等しくなるように、各々の標的スポットについてのCy5(腫瘍)およびCy3(対照)の蛍光強度を調製した。低いシグナル強度に由来するデータは信頼性に劣るため、以前に記載されたように各スライドについてカットオフ値を決定し(Ono et al., Cancer Res. 2000;60(18):5007-11)、ならびにCy3およびCy5色素の両方がカットオフより低いシグナル強度を生み出す場合、さらなる解析から遺伝子を排除した(Saito-Hisaminato et al., DNA Res. 2002;9(2):35-45)。その他の遺伝子について、各試料の生データを用いて、Cy5/Cy3比を算出した。
高度に上方制御される遺伝子を選択し、かつ半定量的RT-PCR実験によってそれらの発現レベルを調べた。ランダムプライマー(Roche)およびSuperscript II(Invitrogen)を用いて、各試料由来のaRNA の合計の3μgアリコートを一本鎖cDNAに逆転写した。標的DNAまたはβ-アクチン(ACTB)特異的反応用に調製された同じプライマーセットによるその後のPCR増幅のために各cDNA混合物を希釈した。(プライマー配列は表3に示されている)。ACTBの発現は内部対照とした。増幅の線形位相内の産物強度を確保するためにサイクルの数についてPCR反応を最適化した。
ノーザン解析のために、ヒト多重組織ノーザンブロット(BD Biosciences, Palo Alto, CA)を、プライマー5'-CAATTTTCCCATGGTCTTATCC-3' (配列番号; 1)および5'-GCGTTTTCAAGATCTAGCATGTG-3'(配列番号; 2)を用いた逆転写PCR(RT-PCR)によってプローブとして調製されたECT2(C9098)の[α-32P]-dCTP標識した、269-bp PCR産物とハイブリダイズさせた。CDC45L(A2466)の1019-bp PCR産物を、プライマー5'-ATGAGGAGAACACACTCTCCGT-3' (配列番号; 3)および5'-GCTTCTACATCTCAAATCATGTCC-3'(配列番号; 4)を用いた逆転写PCR(RT-PCR)によってプローブとして調製した。プライマー5'-CATCAGACTGTGCCTCAGGA-3'(配列番号: 111)および5'-CAAAAACTATCACAGCCTAAAGGG-3'(配列番号: 74)を用いてプローブとして調製されたDKK1の776-bp PCR産物。
癌細胞におけるECT2およびCDC45Lの生物学的機能を評価するために、以前に記載されたように、標的遺伝子に対する短いヘアピンRNAの発現用にpsiH1BX3.0ベクターを用いた(Shimokawa T, et al., Cancer Res. 2003;63(19):6116-20)。終結シグナルとしての5つのチミジンおよびジェネティシン(Sigma)による選択用のneoカセットと共に、H1プロモーターを遺伝子特異的配列の上流(より短いスペーサー、TTCAAGAGA(配列番号:5)、によって同じ配列の逆相補体(reverse complement)から隔てられた、標的転写物由来の19ヌクレオチド配列)にクローン化した。RNAi用の合成オリゴヌクレオチドの標的配列は以下の通りであった:対照1(EGFP:増強された緑色蛍光タンパク質(GFP)遺伝子、オワンクラゲ(Aequorea Victoria)GFPの突然変異体)、5’-GAAGCAGCACGACTTCTTC-3’(配列番号; 6);対照2(スクランブル(SCR):5Sおよび16S rRNAをコードする葉緑体ユーグレナグラシリス(Euglena gracilis)遺伝子)、5’-GCGCGCTTTGTAGGATTCG-3’(配列番号; 7);
si-ECT2-1、5'-GATGCACTCACCTTGTAGT-3'(配列番号; 8);
si-ECT2-2、5'-GGCAAATACTCCTGAGCTC-3';(配列番号; 9)
si-CDC45L-1、5'-GAGACATCCTCTTTGACTA-3';(配列番号; 10)
si-CDC45L-2、5'-CAGACCAGTGGGTGCAAGA-3'(配列番号; 11)。
FaDuおよびTE9細胞を10cmディッシュ上に蒔き(1ディッシュ当たり1.5×106細胞)、ならびに製造元の取扱説明書に従って、Lipofectamine 2000(Invitrogen)を用いて、EGFP、SCR、ECT2、およびCDC45Lに対する標的配列が含まれるpsiH1BXベクターをトランスフェクトした。細胞を1mg/mlのジェネティシン(Invitrogen)を含む培地中で7日間選択し、および4日後に個々の遺伝子に対するノックダウン効果のRT-PCR解析用に採取した。これらのRT-PCR実験用のプライマーは上記のプライマーと同じであった。7日間のインキュベーションの後、コロニー形成を評価するために、これらの細胞をギムザ溶液によって染色し、および細胞数を3-(4,5-ジメチルチアゾル-2-イル)-2,5-ジフェニルテトラゾリウムブロミド(MTT)アッセイによって評価した。
腫瘍組織または細胞を溶解緩衝剤;50mM Tris-HCl(pH 8.0)、150mM NaCl、0.5% NP40、0.5%デオキシコール酸ナトリウム、およびプロテアーゼ阻害剤カクテルセットIII(Calbiochem)中で溶解した。ウシ血清アルブミン(BSA)を標準として用い、Bio-Radタンパク質アッセイ(Bio-Rad, Hercules, CA)によって、各溶解物のタンパク質含有量を決定した。10マイクログラムの各溶解物を(3%ポリアクリルアミドスタッキングゲルを伴った)10%〜12%変性ポリアクリルアミドゲル上で分離し、および電気泳動でニトロセルロース膜(GE Healthcare Bio-sciences)に転写した。5%脱脂粉乳を含むTBST中でのブロッキング後、膜を1次抗体と室温で1時間インキュベートした。免疫反応性タンパク質をセイヨウワサビペルオキシダーゼと結合した2次抗体(GE Healthcare Bio-sciences)と室温で1時間インキュベートした。TBSTによる洗浄の後、増強化学発光キット(GE Healthcare Bio-sciences)を用いて、反応物を現像した。正常組織だけでなくNSCLCおよびESCCの組織および細胞株の溶解物も用いたウェスタンブロット解析によって、市販されているヒトDKK1に対するウサギポリクローナル抗体(カタログ番号sc-25516, Santa Cruz, CA)がヒトDKK1に特異的であることが証明された(図2参照)。
細胞をカバーガラス片(Becton Dickinson Labware, Franklin Lakes, NJ)上に蒔き、4%パラホルムアルデヒドで固定し、および0.1% Triton X-100を含むPBSで室温で3分間透過処理した。非特異的結合をCASBLOCK(ZYMED)により室温で10分間ブロックした。その後細胞を3% BSAを含むPBSで希釈した1次抗体と共に室温で60分間インキュベートした。PBSで洗浄後、細胞をFITCが結合した2次抗体(Santa Cruz)で室温で60分間染色した。PBSでもう一度洗浄した後、各標本を4',6'-ジアミジン-2'-フェニルインドレンジハイドロクロライド(DAPI)を含むVectashield(Vector Laboratories社, Burlingame, CA)で取り付け、およびスペクトル共焦点走査システム(TSC SP2 AOBS:Leica Microsystems, Wetzlar, Germany)用いて可視化した。
パラフィンブロックに埋め込まれた臨床試料中のDKK1タンパク質の存在を調べるために、本発明者らは、以下の様式で切片を染色した。簡潔に述べると、内在性ペルオキシダーゼおよびタンパク質のブロッキング後、3.3μg/mlのウサギポリクローナル抗ヒトDKK1抗体(Santa Cruz)を各スライドに添加し、ならびに切片を2次抗体としてのセイヨウワサビペルオキシダーゼ標識抗ウサギIgG(Histofine Simple Stain MAX PO(G), Nichirei, Tokyo, Japan)とインキュベートした。基質色原体を添加し、そして標本をヘマトキシリンで対比染色した。他に記載された通りに、ホルマリン固定した279の原発性肺癌および220の原発性食道癌を用いて腫瘍組織マイクロアレイを構築した(Chin et al., Mol Pathol. 2003 Oct;56(5):275-9;Callagy et al., Diagn Mol Pathol. 2003 Mar;12(1):27-34, J Pathol. 2005 Feb;205(3):388-96)。スライドガラス上の対応するH&E染色切片を用いた視覚的配置に基づいてサンプリング用の組織部を選択した。ドナー腫瘍ブロックから採取された3つ、4つ、または5つの組織コア(直径、0.6mm;深さ、3〜4mm)を組織マイクロアレイヤー(Beecher Instruments, Sun Prairie, WI)でレシピエントパラフィンブロック中に置いた。各症例から穴を開けて正常組織のコアを採取し、そして結果として得られるマイクロアレイブロックの5μm切片を免疫組織化学的解析に用いた。以前に報告された通りに、3人の独立した調査員が、臨床病理学的データの事前知識を持たずに、DKK1陽性度を半定量的に評価した(Suzuki et al., Cancer Res. 2005 Dec 15;65(24):11314-25;Ishikawa et al., Clin cancer Res. 2004 Dec 15;10(24):8363-70,Cancer Res. 2005 Oct 15;65(20):9176-84;Kato et al., Cancer Res. 2005 Jul 1;65(13):5638-46;Furukawa et al., Cancer Res. 2005 Aug 15;65(16):7102-10)。以下の基準を用いて、DKK1染色の強度を評価した:強陽性(2+としてスコア化)、細胞質を完全に不明瞭化する腫瘍細胞の50%より多くにおける濃褐色染色;弱陽性(1+)、腫瘍細胞細胞質中に感知できる任意のより低い程度の褐色染色;なし(0としてスコア化)、腫瘍細胞中に感知できる染色なし。検閲者が独立してそれらをそのように定義する場合にのみ、症例を強陽性として容認した。
StatView統計プログラム(SaS, Cary, NC)を用いて統計的解析を実施した。手術の日からNSCLCもしくはESCCに関連する死までの、または最後の追跡調査観察までの腫瘍特異的生存曲線を算出した。各関連変数についておよびDKK1発現について、カプラン-マイヤー曲線を算出し;ログランク検定を用いて、患者亜集団間の生存時間の相違を解析した。臨床病理学的変数および癌関連死亡率の間の関連を決定するために、Cox比例ハザード回帰モデルで単変量解析および多変量解析を実施した。第1に、本発明者らは、1度に1つの因子を考慮に入れながら、死と、年齢、性別、組織像、pT分類、およびpN分類を含む可能性のある予後因子との間の関連を解析した。第2に、0.05未満のP値という入口レベルを満たす任意のおよび全ての変数と共に、常に強いDKK1発現を本モデルに強いる逆の(段階的)手順に対して、多変量Cox解析を適用した。本モデルは因子を追加し続けるので、独立した因子はP<0.05という出口レベルを超過しなかった。
最初に構築されたELISAシステムによってDKK1の血清レベルを測定した。まず、DKK1に特異的なウサギポリクローナル抗体(Santa Cruz)を捕捉抗体として96ウェルマイクロプレート(Apogent, Denmark)に添加し、および室温で2時間インキュベートした。全ての未結合抗体を洗い流した後、5% BSAをウェルに添加し、およびブロッキングのために4℃で16時間インキュベートした。洗浄後、3倍に希釈された血清をウェルに添加し、そして室温で2時間インキュベートした。全ての未結合物質を洗い流した後、ビオチン標識キット-NH2(Dojindo Molecular Technologies社)を用いてDKK1に特異的なビオチン化ポリクローナル抗体を検出抗体としてウェルに添加し、および室温で2時間インキュベートした。全ての未結合抗体-酵素試薬を除去するための洗浄の後、HRP-ストレプトアビジンをウェルに添加し、そして20分間インキュベートした。洗浄の後、基質溶液(R&D System社)をウェルに添加し、そして30分間反応させた。反応は、100μlの2N硫酸を添加することによって停止させた。色の強度は、570nmの参照波長を用い、450nmの波長で光度計によって決定した。血清中のCEAのレベルは、供給元の推奨に従って、市販されている酵素検査キット(HOPE Laboratories, Belmont, CA)を用いてELISAによって測定した。血清中のProGRPのレベルは、製造元のプロトコルに従って、市販されている酵素検査キット(TFB, Tokyo, Japan)を用いてELISAによって測定した。マン-ホイットニーのU検定によって、腫瘍群および健康対照群の間のDKK1、CEA、およびProGRPのレベルにおける相違を解析した。最適な診断精度および尤度比を有するカットオフレベルを決定するために、DKK1、CEA、およびProGRPのレベルを受信者動作特性(ROC)曲線解析によってさらに評価した。スピアマン順位相関を用いてDKK1とCEA/ProGRPの間の相関係数を算出した。有意性をP<0.05と定義した。
アスパラギン256をアラニンにしたC末端FLAGタグ付きDKK1の、野生型および点突然変異体型のコンストラクトを他に報告された通りに作製した(Suzuki et al., Cancer Res. 2005 Dec 15;65(24):11314-25)。ウェスタンブロット解析に、DKK1を発現するp3XFLAGタグ付きプラスミド(野生型もしくは点突然変異体)または偽プラスミドのいずれかをトランスフェクトされたCOS-7細胞を用いた。
DKK1を発現するp3XFLAGタグ付き(C末端)プラスミドまたは偽プラスミドのいずれかをトランスフェクトしたNIH3T3およびCOS-7細胞を、10% FCSを含むDMEM中でコンフルエンス近くまで増殖させた。細胞をトリプシン処理によって採取し、血清またはプロテイナーゼ阻害剤の添加をしていないDMEMで洗浄し、そして1×105細胞/mlでDMEM中に懸濁した。細胞懸濁液を調製する前に、マトリゲルマトリックス(Becton Dickinson Labware)の乾燥層を室温で2時間DMEMで再水和させた。24ウェルマトリゲル浸潤チャンバー中の各下部チャンバーに10% FCSを含むDMEM(0.75ml)を添加し、そして上部チャンバーの各挿入部に0.5ml(5×104細胞)の細胞懸濁液を添加した。挿入部のプレートを37℃で24時間インキュベートした。インキュベーション後、チャンバーを処理し;供給元によって指示された通りに、マトリゲルの中を通って浸潤する細胞を固定し、そしてギムザによって染色した(Becton Dickinson Labware)。
ESCCにおいて一般に上方および下方制御されている遺伝子を以下の基準に従って同定した:(1)調査した癌の50%より多く(少なくとも19症例中10)において発現データが入手可能であった遺伝子;および(2)情報提供症例の40%より多くにおいてESCC細胞中で発現比が3.0を上回る(上方制御遺伝子と定義される)遺伝子または情報提供症例の50%より多くにおいて発現比が0.33未満の(下方制御遺伝子と定義される)遺伝子。ESCCにおいて一般に下方制御されている合計727の遺伝子を表1に列挙し、一方、一般に上方制御されている816の遺伝子を表2に列挙した。
遺伝子発現プロファイルと臨床病理学的特色との間の関係を検出するために、本発明者らは、患者の予後を決定する際の重要な因子である、リンパ節転移と関連する可能性のある遺伝子を探索した。
DS = (μr - μn) / (σr + σn)
ECT2 cDNA断片をプローブとして用いるノーザンブロット解析によって、精巣でのみ発現する4.3kb転写物が同定された。すなわち調査した任意のその他の臓器において発現は観察されなかった。ECT2は癌-精巣抗原(CTA)をコードすると考えられた(図3A)。
CDC45L cDNA断片をプローブとして用いたノーザンブロット解析によって、精巣でのみ発現する2.2kb転写物が同定された。すなわち調査した任意のその他の臓器において発現は観察されなかった。CDC45Lは癌-精巣抗原(CTA)をコードすると考えられた(図3B)。
肺癌および食道癌ならびに正常組織におけるDKK1発現:
初期の癌細胞を検出することができ、かつ癌細胞の生物学的特徴に基づいた個別化された治療に適用することができる新規の分子を同定するために、本発明者らは、cDNAマイクロアレイを用いたレーザーマイクロダイセクションによって純化された肺癌およびESCC細胞の遺伝子発現プロファイルのゲノム全体の解析を実施した(Kikuchi T et al., Oncogene. 2003 Apr 10;22(14):2192-205、Int J Oncol. 2006 Apr;28(4):799-805、Kakiuchi S et al., Mol Cancer Res. 2003 May;1(7):485-99, Hum Mol Genet. 2004 Dec 15;13(24):3029-43. Epub 2004 Oct 20, Yamabuki et al., Int J Oncol. 2006 Jun;28(6):1375-84)。スクリーニングされた27,648遺伝子の中で、本発明者らは、調査した肺癌および食道癌試料の大多数において正常上皮細胞(対照)よりも癌細胞で3倍またはそれより高い平均発現倍数を示す、DKK1転写物を同定した。本発明者らは、半定量的RT-PCR実験によって、15の肺癌組織中の10で、25の肺癌細胞株中の21で、10のESCC組織中の10で、および10のESCC細胞株中の10で、その過剰発現を確認した(図2A〜C)。
DKK1の生物学的および臨床病理学的意義を検証するために、本発明者らは、根治的な外科切除を受けた279のNSCLC症例および220のESCC症例由来の組織切片を含む組織マイクロアレイに対する免疫組織化学染色を実行した。DKK1に特異的なポリクローナル抗体によるDKK1染色は腫瘍細胞の細胞質で主に観察されたが、正常細胞では検出されなかった(図8A、C)。本発明者らは、組織アレイ上のDKK1発現のパターンを、なし(0としてスコア化)から弱/強陽性(1+〜2+としてスコア化)の範囲にまで分類した。279のNSCLC中、DKK1は125症例(44.8%;スコア2+)で強く染色され、102症例(36.6%;スコア1+)で弱く染色され、および52症例(18.6%;スコア0)で染色されなかった(詳細は表10Aに示されている)。NSCLC患者の生存期間中央値は、DKK1のより高い発現レベルと一致して、有意により短かった(ログランク検定でP=0.0039;図8D)。本発明者らはまた、患者の予後と、年齢、性別、組織像(ADC 対 非ADC)、pT段階(腫瘍サイズ;T1+T2 対 T3+T4)、pN段階(N0 対 N1+N2)、およびDKK1状態(スコア2+ 対 0、1+)を含む幾つかの因子との間の関連を評価するために、単変量解析を適用した。それらのパラメータは全て、不良な予後と有意に関連していた。Cox比例ハザードモデルを用いた多変量解析によって、DKK1(P=0.0163)は外科的に治療されたNSCLC患者に対する独立予後因子であるということが明らかにされた(表10B)。これに対して、調査された220のESCC症例のうち、DKK1は60症例(27.3%;スコア2+)で強く染色され、75症例(34.1%;スコア1+)で弱く染色され、およ85症例(38.6%;スコア0)で染色されなかった(詳細は表9Aに示されている)。ESCC患者の生存時間中央値は、DKK1のより高い発現レベルと一致して、有意により短かった(ログランク検定でP=0.042;図8B)。本発明者らはまた、ESCC患者の予後と、年齢、性別、pT段階(腫瘍の深さ;T1+T2 対 T3+T4)、pN段階(N0 対 N1)、およびDKK1状態(スコア2+ 対 0、1+)を含む幾つかの因子の間の関連を評価するために、単変量解析を適用した。それらのパラメータは全て、不良な予後と有意に関連していた。Cox比例ハザードモデルを用いた多変量解析によって、DKK1は外科的に治療されたESCC患者に対する独立予後因子ではないということが明らかにされた(表9B)。
DKK1タンパク質は、DKK1発現ベクターをトランスフェクトした細胞においておよそ35-kDaタンパク質として発現され、35〜40kDaタンパク質の形態として培養培地中に分泌されるということが報告された(Fedi et al., J Biol Chem. 1999 Jul 2;274(27):19465-72、Niida et al., Oncogene. 2004 Nov 4;23(52):8520-6)。図10Aに示されたように、ウェスタンブロット解析によって、トランスフェクトされたCOS-7細胞の馴化培地中の35〜40kDa前後のバンドとして内在性DKK1タンパク質が認識された。ウェスタンブロッティングによって、分泌されたDKK1タンパク質を2本のバンドとして検出した。それゆえ、本発明者らはまず、トランスフェクトされたCOS-7細胞由来の馴化培地から採集した細胞抽出物およびタンパク質をN-グリコシダーゼFの存在下または非存在下でインキュベートし、ならびにウェスタンブロット解析によってDKK1タンパク質の分子量を解析した。予想通り、N-グリコシダーゼFで処理した細胞抽出物および馴化培地中の大部分のDKK1タンパク質の測定された重量は、未処理細胞中の大部分のDKK1タンパク質の測定された重量よりも小さかった(図10A)。DKK1は、タンパク質のC末端付近に位置した1つの潜在的N-グリコシル化部位(アスパラギン-256)を保有するので、本発明者らは、DKK1中の潜在的N-グリコシル化部位(アスパラギン-256)をアラニンに置換した。ウェスタンブロット解析によって、馴化培地中および細胞ペレット中の野生型DKK1の脱グリコシル化型と類似した分子量の免疫反応性バンドとして突然変異型DKK1を検出した(図10A)。N-グリコシダーゼFによる処理は、細胞ペレットおよび馴化培地中のDKK1の突然変異体バンドの移動を全く引き起こさなかった(図10A)。これらの結果により、アスパラギン-256はDKK1のN-グリコシル化部位と同じ性質ではあるが、DKK1の分泌に影響を及ぼさないということが示唆された。
インビトロの知見により、DKK1の分泌型を用いて新規の腫瘍マーカーを開発する可能性が示唆されていたので、本発明者らは、DKK1タンパク質が肺癌または食道癌を有する患者の血清中に分泌されているかどうかを調べた。ELISA実験によって、これらの患者由来の血清学的試料中のDKK1タンパク質が検出された。肺癌患者における血清DKK1の平均(±1SD)は、27.2±21.0 U/mlであり、およびESCC患者における血清DKK1の平均は、33.5±25.3 U/mlであった。対照的に、健康な個体におけるDKK1の平均(±1SD)血清レベルは、6.3±5.0 U/mlであった。相違は、<0.001のP値(マン-ホイットニーのU検定)を伴い有意であった。肺癌における組織型に従って分類した場合、DKK1の血清レベルは、ADC患者において25.5±18.4 U/ml、SCC患者において24.7±17.7 U/ml、およびSCLC患者において31.8±25.8 U/mlであり(図9A)、3つの組織型間の相違は有意ではなかった。
組織マイクロアレイ上での免疫組織化学的解析によって、DKK1陽性腫瘍を有する肺癌および食道癌患者は、腫瘍がDKK1について陰性である患者よりも短い癌特異的生存期間を示すということが示されていたので、本発明者らは、NIH3T3およびCOS-7細胞を用いて、マトリゲルアッセイで細胞の運動性および浸潤におけるDKK1の可能性のある役割を調べた。図10B、Cに示されたように、どちらの細胞株にDKK1 cDNAをトランスフェクトしても、偽ベクターをトランスフェクトした細胞と比べて、マトリゲルの中を通るその浸潤活性が顕著に増強された。
現代の外科的技術およびアジュバント化学放射線療法の改善にもかかわらず、肺癌およびESCCは悪性腫瘍の中で最も悪い予後を露呈することが公知である。それゆえ、癌の早期検出のための、および特有の患者に対するアジュバント治療様式のより良い選択のための新規の診断バイオマーカーを開発することが現在緊急に必要とされている。本発明者らは、27,648遺伝子を含むcDNAマイクロアレイを用いたレーザーマイクロビームマイクロダイセクション(LMM)によって精製された101の肺癌細胞および19のESCC細胞の遺伝子発現プロファイルのゲノム全体での解析を実施した(Yamabuki et al. Int J Oncol. 2006 Jun;28(6):1375-84;Kikuchi et al., Oncogene. 2003 Apr 10;22(14):2192-205, Int J Oncol. 2006 Apr;28(4):799-805;Kakiuchi et al., Mol Cancer Res. 2003 May;1(7):485-99, Hum Mol Genet. 2004 Dec 15;13(24):3029-43. Epub 2004 Oct 20)。その過程で、本発明者らは、新規の診断マーカー、治療薬物、および/または免疫療法の開発のための潜在的に良い候補である多数の遺伝子を同定した(Suzuki et al., Cancer Res. 2003 Nov 1;63(21):7038-41, Cancer Res. 2005 Dec 15;65(24):11314-25;Ishikawa et al., Clin Cancer Res. 2004 Dec 15;10(24):8363-70, Cancer Res. 2005 Oct 15;65(20):9176-84;Kato et al., Cancer Res. 2005 Jul 1;65(13):5638-46;Furukawa et al., Cancer Res. 2005 Aug 15;65(16):7102-10)。それらの中で、推定上の腫瘍特異的な膜貫通タンパク質または分泌タンパク質をコードする遺伝子は、細胞表面上もしくは細胞外空間内に、および/または血清中に存在し、このことがそれらを分子マーカーおよび治療標的として容易に利用できるようにしているので、顕著な利点を有すると考えられる。この検討において、本発明者らは、肺癌および/またはESCCについての新規の診断および予後のバイオマーカーを同定するために、分泌タンパク質をコードする上方制御される遺伝子(DKK1)を選択し、ならびに組織マイクロアレイ解析およびELISAによってタンパク質発現状態を調べた。
レーザーキャプチャーダイセクションおよびゲノム全体でのcDNAマイクロアレイの組み合わせを通じて得られた、本明細書において記載された食道癌の遺伝子発現解析によって、特定の遺伝子が癌の予防および治療のための標的として同定されている。これらの差次的に発現した遺伝子のサブセットの発現に基づいて、本発明は、食道癌を同定および検出するための分子診断マーカーを提供する。
ADC、腺癌;SCC、扁平上皮癌
非ADC、SCC、大細胞癌(LCC)、および腺扁平上皮細胞癌(ASC)
*P<0.05(フィッシャーの正確確率検定)
NS、有意性なし
Claims (88)
- 患者由来の生物学的試料における食道癌関連遺伝子の発現のレベルを決定する段階を含む、対象における食道癌または食道癌を発症する素因を診断する方法であって、該遺伝子の正常対照の発現レベルと比較して該試料の発現レベルの増加または減少によって、該対象が食道癌を罹患するかまたは食道癌を発症するリスクを有することが示される、方法。
- 食道癌関連遺伝子が、EC番号728〜1543(表2)、1603〜1679(表5)、および1689〜1716(表7)の遺伝子からなる群より選択され、さらに正常対照レベルと比較して、該試料の発現レベルの増加によって、該対象が食道癌を罹患するかまたは食道癌を発症するリスクを有することが示される、請求項1記載の方法。
- 試料発現レベルが正常対照レベルよりも少なくとも10%高い、請求項2記載の方法。
- 食道癌関連遺伝子が、EC番号1〜727(表1)、1544〜1602(表4)、および1680〜1688(表6)の遺伝子からなる群より選択され、さらに正常対照レベルと比較して、該試料の発現レベルの減少によって、該対象が食道癌を罹患するかまたは食道癌を発症するリスクを有することが示される、請求項1記載の方法。
- 試料発現レベルが正常対照レベルよりも少なくとも10%低い、請求項4記載の方法。
- 食道癌が食道扁平上皮癌である、請求項1記載の方法。
- 生物学的試料が上皮細胞を含む、請求項1記載の方法。
- 生物学的試料が食道癌細胞を含む、請求項1記載の方法。
- 生物学的試料が食道癌由来の上皮細胞を含む、請求項1記載の方法。
- 複数の食道癌関連遺伝子の発現のレベルを決定する段階をさらに含む、請求項1記載の方法。
- 遺伝子発現レベルが、以下からなる群より選択される方法によって決定される、請求項1記載の方法:
(a)食道癌関連遺伝子のmRNAを検出すること、
(b)食道癌関連遺伝子によってコードされるタンパク質を検出すること、および
(c)食道癌関連遺伝子によってコードされるタンパク質の生物学的活性を検出すること。 - 検出がDNAアレイ上で行われる、請求項10記載の方法。
- EC番号1〜1716の遺伝子からなる群より選択される2つまたはそれ以上の食道癌関連遺伝子についての遺伝子発現のパターンを含む、食道癌参照発現プロファイル。
- 食道癌を治療または予防するための化合物をスクリーニングする方法であって、以下の段階を含む方法:
(a)試験化合物を、EC番号1〜1716の遺伝子からなる群より選択されるポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドと接触させる段階;
(b)該ポリペプチドと試験化合物との間の結合活性を検出する段階;および
(c)該ポリペプチドに結合する試験化合物を選択する段階。 - 食道癌を治療または予防するための化合物をスクリーニングする方法であって、以下の段階を含む方法:
(a)候補化合物を、EC番号1〜1716の遺伝子からなる群より選択される、1つまたは複数のマーカー遺伝子を発現する細胞と接触させる段階;ならびに
(b)候補化合物の非存在下で検出される発現レベルと比較して、EC番号728〜1543(表2)、1603〜1679(表5)、および1689〜1716(表7)の遺伝子からなる群より選択される1つもしくは複数のマーカー遺伝子の発現レベルを低下させるか、またはEC番号1〜727(表1)、1544〜1602(表4)、および1680〜1688(表6)の遺伝子からなる群より選択される1つもしくは複数のマーカー遺伝子の発現レベルを上昇させる、候補化合物を選択する段階。 - 細胞が食道癌細胞を含む、請求項15記載の方法。
- 食道癌を治療または予防するための化合物をスクリーニングする方法であって、以下の段階を含む方法:
(a)試験化合物を、EC番号1〜1716の遺伝子からなる群より選択されるポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドと接触させる段階;
(b)段階(a)のポリペプチドの生物学的活性を検出する段階;ならびに
(c)試験化合物の非存在下で検出される該ポリペプチドの生物学的活性と比較して、EC番号728〜1543(表2)、1603〜1679(表5)、および1689〜1716(表7)の遺伝子からなる群より選択されるポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドの生物学的活性を抑制するか、またはEC番号1〜727(表1)、1544〜1602(表4)、および1680〜1688(表6)の遺伝子からなる群より選択されるポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドの生物学的活性を増強させる、試験化合物を選択する段階。 - 食道癌を治療または予防するための化合物をスクリーニングする方法であって、以下の段階を含む方法:
(a)候補化合物を、1つまたは複数のマーカー遺伝子の転写調節領域および該転写調節領域の制御下で発現されるレポーター遺伝子を含むベクターが導入された細胞と接触させる段階であって、該1つまたは複数のマーカー遺伝子がEC番号1〜1716の遺伝子からなる群より選択される段階;
(b)該レポーター遺伝子の発現レベルまたは活性を測定する段階;ならびに
(c)候補化合物の非存在下で検出される発現レベルまたは活性と比較して、該マーカー遺伝子が、EC番号728〜1543(表2)、1603〜1679(表5)、および1689〜1716(表7)の遺伝子からなる群より選択される上方制御されるマーカー遺伝子である場合、該レポーター遺伝子の発現レベルもしくは活性を低下させるか、または該マーカー遺伝子が、EC番号1〜727(表1)、1544〜1602(表4)、および1680〜1688(表6)の遺伝子からなる群より選択される下方制御されるマーカー遺伝子である場合、該レポーター遺伝子の発現レベルもしくは活性を増強させる候補化合物を選択する段階。 - (a)EC番号1〜1716の遺伝子からなる群より選択される2つもしくはそれ以上の核酸配列、または(b)それらによってコードされるポリペプチド、に結合する検出試薬を含むキット。
- EC番号1〜1716の遺伝子からなる群より選択される核酸配列の1つまたは複数に結合する2つまたはそれ以上の核酸を含むアレイ。
- 対象における食道癌を治療または予防する方法であって、EC番号728〜1543(表2)、1603〜1679(表5)、および1689〜1716(表7)の遺伝子からなる群より選択されるコード配列に相補的なヌクレオチド配列を含むアンチセンス組成物を対象に投与する段階を含む方法。
- 対象における食道癌を治療または予防する方法であって、EC番号728〜1543(表2)、1603〜1679(表5)、および1689〜1716(表7)の遺伝子からなる群より選択される核酸配列の発現を低下させる、siRNA組成物を対象に投与する段階を含む方法。
- ヌクレオチド配列が配列番号:30(ECT2)および32(CDC45L)からなる群より選択され、ならびにsiRNAが配列番号:8、9、10、および11のヌクレオチド配列からなる群より選択されるヌクレオチド配列を含むセンス鎖を含む、請求項22記載の方法。
- 対象における食道癌を治療または予防するための方法であって、EC番号728〜1543(表2)、1603〜1679(表5)、および1689〜1716(表7)の遺伝子からなる群より選択される任意の1つの遺伝子によってコードされるタンパク質に結合する、抗体、またはその免疫学的活性断片の薬学的有効量を、該対象に投与する段階を含む方法。
- 対象における食道癌を治療または予防する方法であって、(a)EC番号728〜1543(表2)、1603〜1679(表5)、および1689〜1716(表7)の遺伝子からなる群より選択される核酸によってコードされるポリペプチド、(b)該ポリペプチドの免疫学的活性断片、または(c)該ポリペプチドをコードするポリヌクレオチド、を含むワクチンを該対象に投与する段階を含む方法。
- 抗原提示細胞を、ポリペプチド、ポリペプチドをコードするポリヌクレオチド、もしくは該ポリヌクレオチドを含むベクターと接触させる段階を含む、抗腫瘍免疫を誘導するための方法であって、該ポリペプチドがEC番号728〜1543(表2)、1603〜1679(表5)、および1689〜1716(表7)からなる群より選択される遺伝子またはその断片によってコードされる方法。
- 対象に抗原提示細胞を投与する段階をさらに含む、請求項26記載の抗腫瘍免疫を誘導するための方法。
- 対象における食道癌を治療または予防する方法であって、(a)EC番号1〜727(表1)、1544〜1602(表4)、および1680〜1688(表6)の遺伝子からなる群より選択されるポリヌクレオチドの発現、または(b)それらによってコードされるポリペプチドの活性を増加させる化合物を該対象に投与する段階を含む方法。
- 対象における食道癌を治療または予防するための方法であって、請求項14〜18のいずれか一項記載の方法によって得られる化合物を投与する段階を含む方法。
- 対象における食道癌を治療または予防する方法であって、(a)EC番号1〜727(表1)、1544〜1602(表4)、および1680〜1688(表6)の遺伝子からなる群より選択されるポリヌクレオチド、または(b)それらによってコードされるポリペプチドを含む、作用物質の薬学的有効量を該対象に投与する段階を含む方法。
- EC番号728〜1543(表2)、1603〜1679(表5)、および1689〜1716(表7)の遺伝子からなる群より選択されるポリヌクレオチドに対する、アンチセンスポリヌクレオチドまたはsiRNAの薬学的有効量を含む、食道癌を治療または予防するための組成物。
- siRNAが配列番号:8、9、10、および11のヌクレオチド配列からなる群より選択されるヌクレオチド配列を含むセンス鎖を含む、請求項31記載の組成物。
- EC番号728〜1543(表2)、1603〜1679(表5)、および1689〜1716(表7)の遺伝子からなる群より選択される遺伝子によってコードされるタンパク質に結合する抗体またはその断片の薬学的有効量を含む、食道癌を治療または予防するための組成物。
- 活性成分としての請求項14〜18のいずれか一項記載の方法によって選択される化合物の薬学的有効量、および薬学的に許容される担体を含む、食道癌を治療または予防するための組成物。
- 食道癌転移を治療または予防するための化合物をスクリーニングする方法であって、以下の段階を含む方法:
(a)試験化合物を、EC番号1544〜1679(表4〜5)の遺伝子からなる群より選択されるポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドと接触させる段階;
(b)該ポリペプチドと試験化合物との間の結合活性を検出する段階;および
(c)該ポリペプチドに結合する試験化合物を選択する段階。 - 食道癌転移を治療または予防するための化合物をスクリーニングする方法であって、以下の段階を含む方法:
(a)候補化合物を、EC番号1544〜1679(表4〜5)の遺伝子からなる群より選択される1つまたは複数のマーカー遺伝子を発現する細胞と接触させる段階;および
(b)候補化合物の非存在下で検出される発現レベルと比較して、EC番号1603〜1679(表5)の遺伝子からなる群より選択される1つもしくは複数のマーカー遺伝子の発現レベルを低下させるか、またはEC番号1544〜1602(表4)の遺伝子からなる群より選択される1つもしくは複数のマーカー遺伝子の発現レベルを上昇させる、候補化合物を選択する段階。 - 食道癌転移を治療または予防するための化合物をスクリーニングする方法であって、以下の段階を含む方法:
(a)試験化合物を、EC番号1544〜1679(表4〜5)の遺伝子からなる群より選択されるポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドと接触させる段階;
(b)段階(a)のポリペプチドの生物学的活性を検出する段階;および
(c)試験化合物の非存在下で検出されるポリペプチドの生物学的活性と比較して、EC番号1603〜1679(表5)の遺伝子からなる群より選択されるポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドの生物学的活性を抑制するか、またはEC番号1544〜1602(表4)の遺伝子からなる群より選択されるポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドの生物学的活性を増強させる、試験化合物を選択する段階。 - 食道癌転移を治療または予防するための化合物をスクリーニングする方法であって、以下の段階を含む方法:
(a)候補化合物を、1つまたは複数のマーカー遺伝子の転写調節領域および該転写調節領域の制御下で発現されるレポーター遺伝子を含むベクターが導入された細胞と接触させる段階であって、該1つまたは複数のマーカー遺伝子がEC番号1544〜1679(表4〜5)の遺伝子からなる群より選択される段階;
(b)該レポーター遺伝子の発現レベルまたは活性を測定する段階;ならびに
(c)候補化合物の非存在下で検出される発現レベルまたは活性と比較して、該マーカー遺伝子が、EC番号1603〜1679(表5)の遺伝子からなる群より選択される上方制御されるマーカー遺伝子である場合、該レポーター遺伝子の発現レベルもしくは活性を低下させるか、または該マーカー遺伝子が、EC番号1544〜1602(表4)の遺伝子からなる群より選択される下方制御されるマーカー遺伝子である場合、該レポーター遺伝子の発現レベルもしくは活性を増強させる、候補化合物を選択する段階。 - 対象における食道癌転移を治療または予防する方法であって、EC番号1603〜1679(表5)の遺伝子からなる群より選択されるコード配列に相補的なヌクレオチド配列を含む、アンチセンス組成物を該対象に投与する段階を含む方法。
- 対象における食道癌転移を治療または予防する方法であって、EC番号1603〜1679(表5)の遺伝子からなる群より選択される核酸配列の発現を低下させる、siRNA組成物を該対象に投与する段階を含む方法。
- 対象における食道癌転移を治療または予防するための方法であって、EC番号1603〜1679(表5)の遺伝子からなる群より選択される遺伝子によってコードされるタンパク質に結合する、薬学的有効量の抗体、またはその断片を該対象に投与する段階を含む方法。
- 対象における食道癌転移を治療または予防する方法であって、(a)EC番号1603〜1679(表5)の遺伝子からなる群より選択される核酸によってコードされるポリペプチド、(b)該ポリペプチドの免疫学的活性断片、または(c)該ポリペプチドをコードするポリヌクレオチド、を含むワクチンを該対象に投与する段階を含む方法。
- 対象における食道癌転移を治療または予防する方法であって、(a)EC番号1544〜1602(表4)の遺伝子からなる群より選択されるポリヌクレオチドの発現、または(b)該ポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドの活性を増加させる化合物を該対象に投与する段階を含む方法。
- 対象における食道癌転移を治療または予防する方法であって、(a)EC番号1544〜1602(表4)の遺伝子からなる群より選択されるポリヌクレオチド、または(b)該ポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドを含む作用物質の薬学的有効量を該対象に投与する段階を含む方法。
- EC番号1603〜1679(表5)の遺伝子からなる群より選択されるポリヌクレオチドに対する、アンチセンスポリヌクレオチドまたは低分子干渉RNAの薬学的有効量を含む、食道癌転移を治療または予防するための組成物。
- EC番号1603〜1679(表5)の遺伝子からなる群より選択される遺伝子によってコードされるタンパク質に結合する薬学的有効量の抗体、またはその断片を含む、食道癌転移を治療または予防するための組成物。
- 活性成分としての請求項35〜38のいずれか一項記載の方法によって選択される化合物の薬学的有効量、および薬学的に許容される担体を含む、食道癌転移を治療または予防するための組成物。
- 食道癌再発を治療または予防するための化合物をスクリーニングする方法であって、以下の段階を含む方法:
(a)試験化合物を、EC番号1680〜1716(表6〜7)の遺伝子からなる群より選択されるポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドと接触させる段階;
(b)該ポリペプチドと試験化合物との間の結合活性を検出する段階;および
(c)該ポリペプチドに結合する試験化合物を選択する段階。 - 食道癌再発を治療または予防するための化合物をスクリーニングする方法であって、以下の段階を含む方法:
(a)候補化合物を、EC番号1680〜1716(表6〜7)の遺伝子からなる群より選択される1つまたは複数のマーカー遺伝子を発現する細胞と接触させる段階;および
(b)候補化合物の非存在下で検出される発現レベルと比較して、EC番号1689〜1716(表7)の遺伝子からなる群より選択される1つもしくは複数のマーカー遺伝子の発現レベルを低下させるか、またはEC番号1680〜1688(表6)の遺伝子からなる群より選択される1つもしくは複数のマーカー遺伝子の発現レベルを上昇させる、候補化合物を選択する段階。 - 食道癌再発を治療または予防するための化合物をスクリーニングする方法であって、以下の段階を含む方法:
(a)試験化合物を、EC番号1680〜1716(表6〜7)の遺伝子からなる群より選択されるポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドと接触させる段階;
(b)段階(a)のポリペプチドの生物学的活性を検出する段階;および
(c)試験化合物の非存在下で検出される該ポリペプチドの生物学的活性と比較して、EC番号1689〜1716(表7)の遺伝子からなる群より選択されるポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドの生物学的活性を抑制するか、またはEC番号1680〜1688(表6)の遺伝子からなる群より選択されるポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドの生物学的活性を増強させる、試験化合物を選択する段階。 - 食道癌再発を治療または予防するための化合物をスクリーニングする方法であって、以下の段階を含む方法:
(a)候補化合物を、1つまたは複数のマーカー遺伝子の転写調節領域および該転写調節領域の制御下で発現されるレポーター遺伝子を含むベクターが導入された細胞と接触させる段階であって、該1つまたは複数のマーカー遺伝子がEC番号1680〜1716(表6〜7)の遺伝子からなる群より選択される段階;
(b)該レポーター遺伝子の発現レベルまたは活性を測定する段階;ならびに
(c)候補化合物の非存在下で検出される発現レベルまたは活性と比較して、該マーカー遺伝子が、EC番号1689〜1716(表7)の遺伝子からなる群より選択される上方制御されるマーカー遺伝子である場合、該レポーター遺伝子の発現レベルもしくは活性を低下させるか、または該マーカー遺伝子が、EC番号1680〜1688(表6)の遺伝子からなる群より選択される下方制御されるマーカー遺伝子である場合、該レポーター遺伝子の発現レベルもしくは活性を増強させる、候補化合物を選択する段階。 - 対象における食道癌再発を治療または予防する方法であって、EC番号1689〜1716(表7)の遺伝子からなる群より選択されるコード配列に相補的なヌクレオチド配列を含むアンチセンス組成物を該対象に投与する段階を含む方法。
- 対象における食道癌再発を治療または予防する方法であって、EC番号1689〜1716(表7)の遺伝子からなる群より選択される核酸配列の発現を低下させるsiRNA組成物を該対象に投与する段階を含む方法。
- 対象における食道癌再発を治療または予防するための方法であって、EC番号1689〜1716(表7)の遺伝子からなる群より選択される遺伝子によってコードされるタンパク質に結合する、薬学的有効量の抗体、またはその断片を該対象に投与する段階を含む方法。
- 対象における食道癌再発を治療または予防する方法であって、(a)EC番号1689〜1716(表7)の遺伝子からなる群より選択される核酸によってコードされるポリペプチド、(b)該ポリペプチドの免疫学的活性断片、または(c)該ポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを含むワクチンを対象に投与する段階を含む方法。
- 対象における食道癌再発を治療または予防する方法であって、(a)EC番号1680〜1688(表6)の遺伝子からなる群より選択されるポリヌクレオチドの発現、または(b)該ポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドの活性を増加させる化合物、を該対象に投与する段階を含む方法。
- 対象における食道癌再発を治療または予防する方法であって、(a)EC番号1680〜1688(表6)の遺伝子からなる群より選択されるポリヌクレオチド、または(b)該ポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチド、を含む作用物質の薬学的有効量を該対象に投与する段階。
- EC番号1689〜1716(表7)の遺伝子からなる群より選択されるポリヌクレオチドに対する、アンチセンスポリヌクレオチドまたは低分子干渉RNAの薬学的有効量を含む、食道癌再発を治療または予防するための組成物。
- EC番号1689〜1716(表7)の遺伝子からなる群より選択される遺伝子によってコードされるタンパク質に結合する薬学的有効量の抗体、またはその断片を含む、食道癌再発を治療または予防するための組成物。
- 活性成分としての請求項48〜51のいずれか一項記載の方法によって選択される化合物の薬学的有効量、および薬学的に許容される担体を含む、食道癌再発を治療または予防するための組成物。
- (a)対象から採集された試料における1つまたは複数のマーカー遺伝子の発現レベルを検出する段階であって、該1つまたは複数のマーカー遺伝子がEC番号1544〜1679(表4〜5)の遺伝子からなる群より選択される段階;
(b)該試料における1つまたは複数のマーカー遺伝子の発現レベルを転移陽性症例および転移陰性症例の1つまたは複数のマーカー遺伝子の発現レベルと比較する段階;
を含み、かつ
(c)転移陽性症例の発現レベルと類似した試料発現レベルが高リスクの食道癌の転移を示し、および転移陰性症例の発現レベルと類似した試料発現レベルが低リスクの食道癌の転移を示す、
対象における食道癌の転移を予測するための方法。 - (a)対象から採集された試料における1つまたは複数のマーカー遺伝子の発現レベルを検出する段階であって、該1つまたは複数のマーカー遺伝子がEC番号1680〜1716(表6〜7)の遺伝子からなる群より選択される段階;
(b)該試料における1つまたは複数のマーカー遺伝子の発現レベルを再発陽性症例および再発陰性症例の1つまたは複数のマーカー遺伝子の発現レベルと比較する段階;
を含み、かつ
(c)再発陽性症例の発現レベルと類似した試料発現レベルが高リスクの食道癌の再発を示し、および再発陰性症例の発現レベルと類似した試料発現レベルが低リスクの食道癌の再発を示す、
対象における食道癌の再発を予測するための方法。 - 対象における癌を診断するための方法であって、以下の段階を含む方法:
(a)診断される対象から血液試料を採集する段階;
(b)血液試料中のDKK1のレベルを決定する段階;
(c)段階(b)で決定されたDKK1レベルを正常対照のDKK1レベルと比較する段階;および
(d)正常対照と比較して、血液試料中DKK1レベルが高いことが、該対象が癌を罹患していることを示すということを判定する段階。 - 癌が食道癌および肺癌である、請求項63記載の方法。
- 血液試料が全血、血清、および血漿からなる群より選択される、請求項63記載の方法。
- 血清中のDKK1タンパク質を検出することによってDKK1レベルが決定される、請求項63記載の方法。
- イムノアッセイによってDKK1タンパク質を検出する、請求項66記載の方法。
- イムノアッセイがELISAである、請求項67記載の方法。
- イムノアッセイが、抗DKK1ポリクローナル抗体を検出抗体として使用するサンドイッチ法である、請求項67記載の方法。
- (a)血液試料中のDKK1のレベルを決定するためのイムノアッセイ試薬;および
(b)DKK1についての陽性対照試料:
を含む、癌を検出するためのキット。 - 癌が食道癌および肺癌である、請求項70記載のキット。
- 陽性対照試料がDKK1について陽性である、請求項70記載のキット。
- 陽性対照試料が液体形態である、請求項72記載のキット。
- 正常レベルを上回る両方のDKK1を含む、癌を検出するための陽性対照血液試料。
- 癌が食道癌および肺癌である、請求項74記載の陽性対照血液試料。
- 癌を有する患者の予後を評価するための方法であって、以下の段階を含む方法:
(a)患者由来の生物学的試料中のDKK1遺伝子の発現レベルを検出する段階;
(b)検出された発現レベルを対照レベルと比較する段階;および
(c)(b)の比較に基づいて患者の予後を決定する段階。 - 対照レベルが良好な予後の対照レベルであり、および対照レベルと比較した発現レベルの増加が不良な予後として決定される、請求項76記載の方法。
- 増加が対照レベルよりも少なくとも10%大きい、請求項77記載の方法。
- その他の癌関連遺伝子の発現レベルを決定する段階を含む、請求項76記載の方法。
- (a)DKK1遺伝子のmRNAを検出すること;
(b)DKK1タンパク質を検出すること;および
(c)DKK1タンパク質の生物学的活性を検出すること、
からなる群より選択される任意の1つの方法によって発現レベルを決定する、請求項76記載の方法。 - DKK1遺伝子の遺伝子転写物へのプローブのハイブリダイゼーションを検出することによって発現レベルが決定される、請求項76記載の方法。
- ハイブリダイゼーション段階がDNAアレイ上で行われる、請求項81記載の方法。
- DKK1タンパク質に対する抗体の結合をDKK1遺伝子の発現レベルとして検出することによって発現レベルが決定される、請求項76記載の方法。
- 生物学的試料が痰または血液を含む、請求項76記載の方法。
- 癌が食道癌および肺癌である、請求項76記載の方法。
- (a)DKK1遺伝子のmRNAを検出するための試薬;
(b)DKK1タンパク質を検出するための試薬;および
(c)DKK1タンパク質の生物学的活性を検出するための試薬、
からなる群より選択される試薬を含む、癌を有する患者の予後を評価するためのキット。 - 試薬がDKK1タンパク質に対する抗体である、請求項86記載のキット。
- 癌が食道癌および肺癌である、請求項86記載のキット。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US70326305P | 2005-07-27 | 2005-07-27 | |
US60/703,263 | 2005-07-27 | ||
PCT/JP2006/315342 WO2007013671A2 (en) | 2005-07-27 | 2006-07-26 | Method of diagnosing esophageal cancer |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009502116A true JP2009502116A (ja) | 2009-01-29 |
JP2009502116A5 JP2009502116A5 (ja) | 2009-09-10 |
JP5150909B2 JP5150909B2 (ja) | 2013-02-27 |
Family
ID=37311591
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008504285A Active JP5150909B2 (ja) | 2005-07-27 | 2006-07-26 | 食道癌を診断する方法 |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
US (2) | US8053183B2 (ja) |
EP (5) | EP2311985A1 (ja) |
JP (1) | JP5150909B2 (ja) |
CN (1) | CN101273144B (ja) |
ES (1) | ES2379805T3 (ja) |
WO (1) | WO2007013671A2 (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009531031A (ja) * | 2006-03-23 | 2009-09-03 | ノバルティス アーゲー | 抗−腫瘍細胞抗原抗体療法 |
WO2011052753A1 (ja) * | 2009-10-29 | 2011-05-05 | 株式会社ACTGen | Mansc1蛋白質に結合し、抗癌活性を有する抗体 |
WO2011122022A1 (en) * | 2010-04-02 | 2011-10-06 | Oncotherapy Science, Inc. | Ect2 peptides and vaccines including the same |
WO2011152071A1 (ja) | 2010-06-04 | 2011-12-08 | 花王株式会社 | 新規ヒアルロン酸分解促進因子及びその阻害剤 |
WO2012023284A1 (en) * | 2010-08-20 | 2012-02-23 | Oncotherapy Science, Inc. | Lhx4 as a target gene for cancer therapy and diagnosis |
JP2012522488A (ja) * | 2009-04-01 | 2012-09-27 | オンコセラピー・サイエンス株式会社 | C6orf167ペプチドおよびそれを含むワクチン |
JP2014523736A (ja) * | 2011-06-03 | 2014-09-18 | オンコセラピー・サイエンス株式会社 | がん治療および診断のための標的遺伝子としてのsuv39h2 |
WO2014208156A1 (ja) * | 2013-06-28 | 2014-12-31 | 栄研化学株式会社 | 新規肺癌マーカー(liph) |
JPWO2020141608A1 (ja) * | 2019-01-04 | 2021-11-18 | 国立大学法人京都大学 | 潰瘍性大腸炎及び原発性硬化性胆管炎の検査方法 |
Families Citing this family (123)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20030108963A1 (en) * | 2001-07-25 | 2003-06-12 | Millennium Pharmaceuticals, Inc. | Novel genes, compositions, kit, and methods for identification, assessment, prevention and therapy of prostate cancer |
JP4060235B2 (ja) | 2003-05-22 | 2008-03-12 | 株式会社日立製作所 | ディスクアレイ装置及びディスクアレイ装置の制御方法 |
US8603991B2 (en) | 2005-11-18 | 2013-12-10 | Gradalis, Inc. | Individualized cancer therapy |
US8916530B2 (en) * | 2005-11-18 | 2014-12-23 | Gradalis, Inc. | Individualized cancer therapy |
US8673548B2 (en) * | 2006-08-10 | 2014-03-18 | Oncotherapy Science, Inc. | Genes and polypeptides relating to breast cancers |
US7811778B2 (en) * | 2006-09-06 | 2010-10-12 | Vanderbilt University | Methods of screening for gastrointestinal cancer |
AU2007340265B2 (en) * | 2006-09-19 | 2012-07-26 | Novartis Ag | Biomarkers of target modulation, efficacy, diagnosis and/or prognosis for Raf inhibitors |
US8758998B2 (en) | 2006-11-09 | 2014-06-24 | Gradalis, Inc. | Construction of bifunctional short hairpin RNA |
US8252526B2 (en) * | 2006-11-09 | 2012-08-28 | Gradalis, Inc. | ShRNA molecules and methods of use thereof |
US8906874B2 (en) | 2006-11-09 | 2014-12-09 | Gradalis, Inc. | Bi-functional shRNA targeting Stathmin 1 and uses thereof |
JP2010512730A (ja) * | 2006-12-13 | 2010-04-30 | オンコセラピー・サイエンス株式会社 | 肺癌の腫瘍マーカーおよび治療標的としてのttk |
WO2008116592A1 (en) * | 2007-03-23 | 2008-10-02 | F. Hoffmann-La Roche Ag | Apex as a marker for lung cancer |
JP2010523652A (ja) * | 2007-04-13 | 2010-07-15 | エージェンシー フォー サイエンス,テクノロジー アンド リサーチ | 腫瘍発生を制御する方法および腫瘍発生のリスクを診断する方法 |
TW200908998A (en) * | 2007-06-27 | 2009-03-01 | Oncotherapy Science Inc | Compositions and methods of treating cancer |
CN101835892B (zh) | 2007-08-20 | 2013-11-06 | 肿瘤疗法科学股份有限公司 | Cdca1肽和包含cdca1肽的药剂 |
US8569244B2 (en) | 2007-08-20 | 2013-10-29 | Oncotherapy Science, Inc. | FOXM1 peptide and medicinal agent comprising the same |
EP2195425A4 (en) * | 2007-08-24 | 2011-01-19 | Oncotherapy Science Inc | PKIB AND NAALADL2 FOR TARGET GENES OF THERAPY AND DIAGNOSIS OF PROSTATE CANCER |
KR20100075857A (ko) * | 2007-08-24 | 2010-07-05 | 온코세라피 사이언스 가부시키가이샤 | 폐암의 치료 및 진단의 표적유전자인 ebi3,dlx5,nptx1 및 cdkn |
WO2009028158A1 (en) | 2007-08-24 | 2009-03-05 | Oncotherapy Science, Inc. | Dkk1 oncogene as therapeutic target for cancer and a diagnosing marker |
CA2697517A1 (en) * | 2007-08-24 | 2009-03-05 | Oncotherapy Science, Inc. | Cancer-related genes, cdca5, epha7, stk31 and wdhd1 |
EP2195645B1 (en) * | 2007-09-11 | 2014-05-07 | Cancer Prevention And Cure, Ltd. | Method for aiding in the diagnosis and therapy of asthma and lung cancer |
US8541183B2 (en) | 2007-09-11 | 2013-09-24 | Cancer Prevention And Cure, Ltd. | Methods of identification, assessment, prevention and therapy of lung diseases and kits thereof |
US20100256610A1 (en) * | 2007-10-25 | 2010-10-07 | Basil Rigas | Apparatus and method of detection and localized treatment of abnormal conditions |
WO2009131366A2 (ko) * | 2008-04-21 | 2009-10-29 | 한국생명공학연구원 | 위암 또는 대장암 진단 마커 및 치료제로서의 cdca5 |
TW201000119A (en) * | 2008-06-10 | 2010-01-01 | Oncotherapy Science Inc | MYBL2 epitope peptides and vaccines containing the same |
TW201000115A (en) * | 2008-06-11 | 2010-01-01 | Oncotherapy Science Inc | IQGAP3 epitope peptides and vaccines containing the same |
TWI526219B (zh) | 2008-06-19 | 2016-03-21 | 腫瘤療法 科學股份有限公司 | Cdca1抗原決定位胜肽及含此胜肽的疫苗 |
WO2010007791A1 (en) * | 2008-07-16 | 2010-01-21 | Oncotherapy Science, Inc. | Ect2 oncogene as a therapeutic target and prognostic indicator for lung and esophageal cancer |
TW201008574A (en) | 2008-08-19 | 2010-03-01 | Oncotherapy Science Inc | INHBB epitope peptides and vaccines containing the same |
JP2012501169A (ja) * | 2008-08-27 | 2012-01-19 | オンコセラピー・サイエンス株式会社 | がん関連遺伝子lgn/gpsm2 |
US20120022131A1 (en) * | 2008-08-27 | 2012-01-26 | Oncotherapy Science Inc. | Breast cancer related gene rqcd1 |
KR20110063494A (ko) * | 2008-08-28 | 2011-06-10 | 온코세라피 사이언스 가부시키가이샤 | 암 치료 및 진단을 위한 표적 유전자인 oip5 |
CN102159729B (zh) * | 2008-09-22 | 2015-07-15 | 怡发科技股份有限公司 | 肺癌及结肠直肠癌的分子标记 |
JP5403534B2 (ja) * | 2008-10-29 | 2014-01-29 | インフォコム株式会社 | 食道癌の予後予測のための情報を提供する方法 |
TWI469791B (zh) | 2009-02-18 | 2015-01-21 | Oncotherapy Science Inc | Foxm1胜肽以及含此胜肽之疫苗 |
PL3257953T3 (pl) | 2009-03-12 | 2019-05-31 | Cancer Prevention & Cure Ltd | Sposoby identyfikacji, oceny, zapobiegania i terapii chorób płuc, ich zestawy, w tym do identyfikacji, oceny, zapobiegania i terapii chorób powiązanych z płcią |
TW201102081A (en) | 2009-05-11 | 2011-01-16 | Oncotherapy Science Inc | TTK peptides and vaccines including the same |
TWI507204B (zh) * | 2009-05-26 | 2015-11-11 | Oncotherapy Science Inc | Cdc45l胜肽與含此胜肽之疫苗 |
WO2010151731A1 (en) * | 2009-06-26 | 2010-12-29 | University Of Utah Research Foundation | Materials and methods for the identification of drug-resistant cancers and treatment of same |
WO2011018898A1 (en) * | 2009-08-13 | 2011-02-17 | Oncotherapy Science, Inc. | Cdc45l as tumor marker and therapeutic target for cancer |
US10428388B2 (en) | 2009-11-05 | 2019-10-01 | Genomictree, Inc. | Method for detecting the methylation of colorectal-cancer-specific methylation marker genes for colorectal cancer diagnosis |
KR101142131B1 (ko) * | 2009-11-05 | 2012-05-11 | (주)지노믹트리 | 장암 진단을 위한 장암 특이적 메틸화 마커 유전자의 메틸화 검출방법 |
WO2011079077A1 (en) | 2009-12-23 | 2011-06-30 | Gradalis, Inc. | Furin-knockdown and gm-csf-augmented (fang) cancer vaccine |
US20110269171A1 (en) * | 2010-04-19 | 2011-11-03 | Shapiro Virginia M | Methods and materials for using nkap polypeptide expression levels or patterns to detect or assess cancer |
WO2012023259A1 (en) * | 2010-08-19 | 2012-02-23 | Oncotherapy Science, Inc. | C6orf167 as a target gene for cancer therapy and diagnosis |
CN103608037B (zh) * | 2011-02-01 | 2016-04-13 | 香港大学 | 抗dkk1单克隆抗体用于治疗肝癌的用途 |
US20140363825A1 (en) * | 2011-08-29 | 2014-12-11 | Kyoto University | Marker for detecting colorectal cancer or esophageal cancer and method for examining such cancer |
EP2872532A4 (en) | 2012-07-10 | 2016-04-13 | Oncotherapy Science Inc | CDCA1-EPITOPPEPTIDES FOR TH1 CELLS AND VACCINES THEREWITH |
EP3936144A1 (en) * | 2012-07-11 | 2022-01-12 | The University of Vermont and State Agriculture College | Methods and compositions for metabolic regulation |
CN107255721A (zh) * | 2012-09-12 | 2017-10-17 | 博格有限责任公司 | 标志物用于识别心脏毒性剂的用途 |
TWI627182B (zh) | 2013-05-24 | 2018-06-21 | 腫瘤療法 科學股份有限公司 | 對於th1細胞之imp-3抗原決定位胜肽及含此之疫苗 |
US20160228811A1 (en) * | 2013-09-16 | 2016-08-11 | Enverid Systems, Inc. | Method and system for filtering formaldehyde from indoor air |
GB201316783D0 (en) * | 2013-09-20 | 2013-11-06 | Lordan Jeffrey | Cancer biomarkers and diagnostics |
US20160313334A1 (en) * | 2013-12-31 | 2016-10-27 | University Of Pittsburgh - Of The Commonwealth System Of Higher Education | Methods for the detection of esophageal adenocarcinoma |
CN104034902B (zh) * | 2014-05-09 | 2015-11-25 | 赤峰学院 | 利用4个蛋白联合预测食道癌患者预后的试剂盒 |
KR20220155610A (ko) | 2014-08-04 | 2022-11-23 | 온코세라피 사이언스 가부시키가이샤 | Koc1-유래 펩티드 및 이를 포함하는 백신 |
CA2956132A1 (en) | 2014-08-04 | 2016-02-11 | Oncotherapy Science, Inc. | Cdca1-derived peptide and vaccine containing same |
CN104263722A (zh) * | 2014-08-06 | 2015-01-07 | 温州医科大学附属第一医院 | 用于人类dermokine基因亚型mRNA表达量检测的扩增引物及其试剂盒 |
US10969390B2 (en) * | 2014-09-24 | 2021-04-06 | National Cancer Center | Method for evaluating efficacy of chemoradiotherapy against squamous cell carcinoma |
CN104360062B (zh) * | 2014-11-28 | 2017-03-08 | 山东新创生物科技有限公司 | 肽基精氨酸脱亚胺酶1在制备肿瘤临床诊断试剂中的应用 |
CN105588941A (zh) * | 2015-02-28 | 2016-05-18 | 苏州飞康生物医药有限公司 | 一种检测肿瘤标志物dkk1 浓度的酶联免疫试剂盒 |
CN104749381B (zh) * | 2015-03-30 | 2017-03-15 | 石河子大学 | 组装抑制蛋白pfn2在制备食管癌诊断试剂中的用途 |
MX2017017148A (es) * | 2015-07-06 | 2018-02-23 | Immatics Biotechnologies Gmbh | Peptidos novedosos y combinacion de peptidos para usarse en la inmunoterapia contra cancer esofagico y otros canceres. |
SG10202002831RA (en) | 2015-09-29 | 2020-05-28 | Oncotherapy Science Inc | Bicyclic compound and use thereof for inhibiting suv39h2 |
AU2016331663B2 (en) * | 2015-09-30 | 2022-04-07 | Immunexpress Pty Ltd | Pathogen biomarkers and uses therefor |
KR20180056778A (ko) | 2015-10-08 | 2018-05-29 | 온코세라피 사이언스 가부시키가이샤 | Foxm1 유래 펩티드 및 이를 포함하는 백신 |
CN105506112A (zh) * | 2015-12-31 | 2016-04-20 | 济宁医学院 | Prss8检测试剂在制备食管炎和胃炎诊断试剂盒中的应用 |
GB201602210D0 (en) * | 2016-02-08 | 2016-03-23 | Ucl Business Plc | Detection of cancer |
JP6617225B2 (ja) * | 2016-02-10 | 2019-12-11 | 公立大学法人福島県立医科大学 | 食道類基底細胞癌罹患鑑別方法 |
CN105671158B (zh) * | 2016-02-29 | 2019-01-18 | 北京泱深生物信息技术有限公司 | Fam63b基因在制备诊治子宫肌瘤的产品中的用途 |
CN107287174B (zh) * | 2016-04-12 | 2020-08-25 | 中国科学技术大学 | 肝癌标志物oxct1及其在肝癌诊断、治疗以及预后中的应用 |
KR102047502B1 (ko) * | 2016-06-20 | 2019-11-22 | 셀라이온바이오메드 주식회사 | 포타슘 채널 단백질을 이용한 암 진단용 조성물 |
WO2017223216A1 (en) | 2016-06-21 | 2017-12-28 | The Wistar Institute Of Anatomy And Biology | Compositions and methods for diagnosing lung cancers using gene expression profiles |
WO2018056825A1 (en) * | 2016-09-23 | 2018-03-29 | Stichting Het Nederlands Kanker Instituut-Antoni van Leeuwenhoek Ziekenhuis | Manipulation of immune activity by modulation of expression |
WO2018058490A1 (zh) | 2016-09-30 | 2018-04-05 | 武汉华大吉诺因生物科技有限公司 | Col14a1衍生的肿瘤抗原多肽及其应用 |
CN106520925A (zh) * | 2016-10-14 | 2017-03-22 | 浙江大学 | 一种用于检测食道癌的引物组及检测方法 |
CN106676183A (zh) * | 2017-02-09 | 2017-05-17 | 复旦大学 | Zfhx4作为食管癌预后诊断的生物标志物 |
CA3058481A1 (en) | 2017-04-04 | 2018-10-11 | Lung Cancer Proteomics, Llc | Plasma based protein profiling for early stage lung cancer prognosis |
US20200182860A1 (en) * | 2017-09-13 | 2020-06-11 | Alexera Ab | Methods for identifying therapeutic agents which interact with stk24 |
US11384135B2 (en) * | 2017-09-22 | 2022-07-12 | Modern Meadow, Inc. | Recombinant yeast strains |
US11768205B2 (en) | 2017-11-06 | 2023-09-26 | Mayo Foundation For Medical Education And Research | Methods and materials for identifying and treating cancers having elevated levels of phosphorylated ubiquitin |
KR20210057762A (ko) * | 2018-09-06 | 2021-05-21 | 더 카운실 오브 더 퀸스랜드 인스티튜트 오브 메디칼 리서어치 | 암 치료요법에 대한 바이오마커 |
CN109266743B (zh) * | 2018-09-13 | 2019-09-10 | 中国科学院苏州生物医学工程技术研究所 | 一种癌症标志物及其用途 |
CN109342729B (zh) * | 2018-10-30 | 2021-06-25 | 深圳格道糖生物技术有限公司 | 特定凝集素组合在基于唾液糖型鉴别食管癌方面的应用 |
CN109633142B (zh) * | 2018-12-22 | 2021-08-27 | 中国人民解放军第四军医大学 | 一种急性髓细胞性白血病诊断模型的建立方法及其应用 |
CN109652544A (zh) * | 2019-01-11 | 2019-04-19 | 山西医科大学 | 锌指蛋白750基因在制备食管鳞癌诊断试剂中的用途 |
US20220213186A1 (en) * | 2019-03-20 | 2022-07-07 | Good T Cells, Inc. | Composition for preventing or treating brain and nervous system disease |
CN109852697A (zh) * | 2019-03-28 | 2019-06-07 | 中国科学院上海生命科学研究院 | 腺鳞癌诊断的分子靶点及其应用 |
WO2020213084A1 (en) * | 2019-04-17 | 2020-10-22 | Keio University | Anti aqp3 monoclonal antibody specifically binding to extracellular domain of aquaporin 3 (aqp3) and use thereof |
CN110358833B (zh) * | 2019-07-11 | 2021-10-15 | 江苏医药职业学院 | 检测Tudor结构域蛋白2表达水平的试剂的应用和试剂盒 |
CN112444627B (zh) * | 2019-09-05 | 2022-03-29 | 四川大学华西医院 | 一种高危胸痛筛查试剂盒 |
CN110609136B (zh) * | 2019-09-18 | 2022-08-09 | 中国人民解放军陆军军医大学第一附属医院 | Zyx斑联蛋白在恶性脑胶质母细胞瘤诊断及治疗中的应用 |
CN110836968A (zh) * | 2019-12-09 | 2020-02-25 | 四川大学华西医院 | C9orf45自身抗体检测试剂在制备肺癌筛查试剂盒中的用途 |
CN112980914A (zh) * | 2019-12-12 | 2021-06-18 | 中国科学院大连化学物理研究所 | Gfpt1基因作为靶点在筛选抗肿瘤药物中的应用 |
CN113101368B (zh) * | 2020-01-13 | 2022-10-21 | 中国医学科学院肿瘤医院 | Slc7a8在食管鳞癌辅助诊断、癌前预警和靶向治疗中的应用 |
CN113138278A (zh) * | 2020-01-19 | 2021-07-20 | 中国医学科学院肿瘤医院 | S100a7蛋白作为标志物在食管鳞癌辅助诊断和预后判断中的应用 |
AU2021233810A1 (en) * | 2020-03-09 | 2022-09-29 | The Regents Of The University Of California | FEMIB protein binding agents and uses thereof |
CN111505292A (zh) * | 2020-04-03 | 2020-08-07 | 青岛大学附属医院 | 基于pck1调节的脂质代谢作为癌症治疗、诊断和预后预测之靶标的应用 |
CN111505296B (zh) * | 2020-05-06 | 2020-12-22 | 郑州大学第一附属医院 | 食管癌相关抗体蛋白组合在胶体金试纸条中的应用 |
CN111551545B (zh) * | 2020-05-25 | 2020-11-06 | 郑州大学第一附属医院 | 一种用于食管癌高危人群早期筛查的液体活检elisa试剂盒 |
WO2021245092A1 (en) * | 2020-06-01 | 2021-12-09 | Universidad Del Pais Vasco-Euskal Herriko Unibersitatea | In vitro methods for the prognosis of amyotrophic lateral sclerosis |
CN112433052A (zh) * | 2020-12-01 | 2021-03-02 | 中国医学科学院肿瘤医院 | 肺腺癌预后的预测方法 |
CN114672553A (zh) * | 2020-12-24 | 2022-06-28 | 中国医学科学院肿瘤医院 | Krt15在食管癌辅助诊断和靶向治疗中的用途 |
CN112843234B (zh) * | 2021-01-20 | 2022-09-06 | 四川大学华西第二医院 | 一种调控生物机体内gdp-甘露糖的浓度的装置 |
CN113066577B (zh) * | 2021-03-02 | 2024-01-26 | 四川省肿瘤医院 | 一种基于凝血指数的食管鳞癌生存率预测系统 |
CN113355418B (zh) * | 2021-06-15 | 2022-11-08 | 上海长征医院 | 用于骨肉瘤分型和评估骨肉瘤预后的基因及其应用 |
CN115612734A (zh) * | 2021-07-14 | 2023-01-17 | 郑州大学 | 人食管鳞状细胞癌的分子标记物组及其应用 |
CN113789331B (zh) * | 2021-07-28 | 2023-05-23 | 温州医科大学 | 一种识别肿瘤靶蛋白jup的方法及核酸适体pq-6与应用 |
CN114146178A (zh) * | 2021-10-26 | 2022-03-08 | 兰州大学第二医院 | Pycr1基因作为靶标在制备食管癌产品中的用途及相关产品 |
CN114134229A (zh) * | 2021-10-28 | 2022-03-04 | 贵州百镜生物科技有限公司 | 结直肠癌和/或肠息肉诊断标志物、试剂盒、方法及应用 |
CN114167059B (zh) * | 2021-11-03 | 2023-07-14 | 郑州大学 | 一种用于食管鳞癌诊断的生物标志物及检测试剂盒 |
WO2023081243A1 (en) * | 2021-11-03 | 2023-05-11 | Toreador Therapeutics, Inc. | Methods and systems for super-resolution study of therapies |
CN114195865A (zh) * | 2021-12-23 | 2022-03-18 | 上海市同仁医院 | 一种sh3bgrl3衍生多肽及其应用 |
CN114668846B (zh) * | 2022-04-08 | 2023-05-02 | 南阳理工学院 | 去泛素化酶usp45在制备治疗食管癌药物中的应用 |
CN114592007B (zh) * | 2022-04-29 | 2023-10-27 | 昆明理工大学 | Far1基因的新用途 |
CN115253682B (zh) * | 2022-07-29 | 2024-02-02 | 烟台至公生物医药科技有限公司 | 一种膀胱癌细胞捕获装置及捕获方法 |
CN115381953B (zh) * | 2022-10-14 | 2023-08-11 | 天津医科大学总医院 | Zip1在抑制瑞芬太尼诱发的痛觉过敏中的应用 |
CN115993455A (zh) * | 2022-12-29 | 2023-04-21 | 南京医科大学康达学院 | Rna结合蛋白nova2作为非小细胞肺癌转移标志物的应用 |
CN116381237B (zh) * | 2023-02-28 | 2024-06-11 | 杭州凯保罗生物科技有限公司 | 一种甲状腺癌早期预测系统及其应用 |
CN117210561A (zh) * | 2023-05-09 | 2023-12-12 | 山东第一医科大学第一附属医院(山东省千佛山医院) | Rnf106在食管鳞癌检测、治疗和预后靶点及应用 |
CN117451985B (zh) * | 2023-10-24 | 2024-05-03 | 首都医科大学附属北京朝阳医院 | MCM7蛋白的Thr456和Thr601位点的应用 |
CN117604111B (zh) * | 2024-01-23 | 2024-04-12 | 杭州华得森生物技术有限公司 | 用于小细胞肺癌诊断和预后判断的生物标志物及其应用 |
CN117647645B (zh) * | 2024-01-29 | 2024-04-12 | 中国人民解放军总医院第一医学中心 | Lbp、atf6、m-csfr联用在制备诊断自身免疫性肝病产品中的应用及试剂盒 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06505487A (ja) * | 1991-02-21 | 1994-06-23 | スミスクライン・ビーチャム・コーポレイション | 食道癌の治療用医薬組成物 |
JP2003226646A (ja) * | 2002-01-30 | 2003-08-12 | Kaken Pharmaceut Co Ltd | インターフェロン遺伝子包埋多重膜リポソームを用いる食道癌治療用抗癌剤 |
WO2004031413A2 (en) * | 2002-09-30 | 2004-04-15 | Oncotherapy Science, Inc. | Method for diagnosing non-small cell lung cancers |
JP2004518413A (ja) * | 2000-10-12 | 2004-06-24 | エクセリクシス・インコーポレイテッド | ヒトect2と使用方法 |
JP2006217844A (ja) * | 2005-02-09 | 2006-08-24 | Univ Of Tokyo | Dkk1の遺伝子、蛋白質及び抗体を用いた癌の診断・モニター方法及び治療方法 |
Family Cites Families (16)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5744101A (en) | 1989-06-07 | 1998-04-28 | Affymax Technologies N.V. | Photolabile nucleoside protecting groups |
US7057017B2 (en) * | 1997-04-16 | 2006-06-06 | Millennium Pharmaceuticals, Inc. | Human dickkopf-related protein and nucleic acid molecules and uses therefor |
JPH11187884A (ja) * | 1997-12-26 | 1999-07-13 | Hsp Kenkyusho:Kk | 熱ショック転写因子結合蛋白質 |
CN1150317C (zh) * | 1999-08-10 | 2004-05-19 | 中国医学科学院肿瘤医院肿瘤研究所 | 一种食管癌相关新基因 |
CN1223677C (zh) * | 1999-08-10 | 2005-10-19 | 中国医学科学院肿瘤医院肿瘤研究所 | 一种食管癌相关基因 |
EP1272224A4 (en) * | 2000-03-31 | 2004-09-29 | Gene Logic Inc | GENE EXPRESSION PROFILES IN ESOPHAGIC TISSUE |
AU2003295600A1 (en) * | 2002-11-14 | 2004-06-15 | Dharmacon, Inc. | Functional and hyperfunctional sirna |
JP2007508020A (ja) * | 2003-09-30 | 2007-04-05 | カイロン コーポレイション | ヒトdkkl1の新規スプライス改変体 |
EP2343384A3 (en) | 2004-03-23 | 2012-01-04 | Oncotherapy Science, Inc. | Method for diagnosing non-small cell lung cancer |
US8065093B2 (en) * | 2004-10-06 | 2011-11-22 | Agency For Science, Technology, And Research | Methods, systems, and compositions for classification, prognosis, and diagnosis of cancers |
KR101545020B1 (ko) * | 2005-05-02 | 2015-08-17 | 도레이 카부시키가이샤 | 식도암 및 식도암 전이 진단을 위한 조성물 및 방법 |
CN1963511B (zh) | 2005-11-11 | 2014-09-24 | 上海市肿瘤研究所 | Dkk-1蛋白在癌症诊断中的应用 |
WO2007104181A1 (fr) | 2006-03-13 | 2007-09-20 | Shanghai Cancer Institute | Utilisations de la protéine dkk-1 dans le diagnostic de cancers |
TWI526219B (zh) | 2008-06-19 | 2016-03-21 | 腫瘤療法 科學股份有限公司 | Cdca1抗原決定位胜肽及含此胜肽的疫苗 |
KR20110063494A (ko) | 2008-08-28 | 2011-06-10 | 온코세라피 사이언스 가부시키가이샤 | 암 치료 및 진단을 위한 표적 유전자인 oip5 |
TW201100090A (en) | 2009-04-01 | 2011-01-01 | Oncotherapy Science Inc | C6orf167 peptides and vaccines containing the same |
-
2006
- 2006-07-26 EP EP10178339A patent/EP2311985A1/en not_active Withdrawn
- 2006-07-26 EP EP10178342.1A patent/EP2311986B1/en not_active Not-in-force
- 2006-07-26 EP EP06782211A patent/EP1907582B1/en not_active Not-in-force
- 2006-07-26 US US11/913,170 patent/US8053183B2/en not_active Expired - Fee Related
- 2006-07-26 EP EP10178324A patent/EP2298933A1/en not_active Withdrawn
- 2006-07-26 WO PCT/JP2006/315342 patent/WO2007013671A2/en active Application Filing
- 2006-07-26 ES ES06782211T patent/ES2379805T3/es active Active
- 2006-07-26 CN CN2006800352339A patent/CN101273144B/zh not_active Expired - Fee Related
- 2006-07-26 JP JP2008504285A patent/JP5150909B2/ja active Active
- 2006-07-26 EP EP10178350A patent/EP2295602B1/en not_active Not-in-force
-
2011
- 2011-09-27 US US13/246,639 patent/US8771963B2/en active Active
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06505487A (ja) * | 1991-02-21 | 1994-06-23 | スミスクライン・ビーチャム・コーポレイション | 食道癌の治療用医薬組成物 |
JP2004518413A (ja) * | 2000-10-12 | 2004-06-24 | エクセリクシス・インコーポレイテッド | ヒトect2と使用方法 |
JP2003226646A (ja) * | 2002-01-30 | 2003-08-12 | Kaken Pharmaceut Co Ltd | インターフェロン遺伝子包埋多重膜リポソームを用いる食道癌治療用抗癌剤 |
WO2004031413A2 (en) * | 2002-09-30 | 2004-04-15 | Oncotherapy Science, Inc. | Method for diagnosing non-small cell lung cancers |
JP2006217844A (ja) * | 2005-02-09 | 2006-08-24 | Univ Of Tokyo | Dkk1の遺伝子、蛋白質及び抗体を用いた癌の診断・モニター方法及び治療方法 |
Non-Patent Citations (2)
Title |
---|
JPN6012020647; World J Gastroenterol Vol.11, 20050307, pp.1267-1272 * |
JPN6012043609; 日本病理学会会誌 Vol.89, 2000, p.234 * |
Cited By (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009531031A (ja) * | 2006-03-23 | 2009-09-03 | ノバルティス アーゲー | 抗−腫瘍細胞抗原抗体療法 |
JP2012522488A (ja) * | 2009-04-01 | 2012-09-27 | オンコセラピー・サイエンス株式会社 | C6orf167ペプチドおよびそれを含むワクチン |
WO2011052753A1 (ja) * | 2009-10-29 | 2011-05-05 | 株式会社ACTGen | Mansc1蛋白質に結合し、抗癌活性を有する抗体 |
US8951975B2 (en) | 2010-04-02 | 2015-02-10 | Oncotherapy Science, Inc. | ECT2 peptides and vaccines including the same |
WO2011122022A1 (en) * | 2010-04-02 | 2011-10-06 | Oncotherapy Science, Inc. | Ect2 peptides and vaccines including the same |
EA027940B1 (ru) * | 2010-04-02 | 2017-09-29 | Онкотерапи Сайенс, Инк. | Пептиды, обладающие способностью индуцировать цитотоксические т-лимфоциты, и их применение |
EP2837373A1 (en) | 2010-06-04 | 2015-02-18 | Kao Corporation | Novel hyaluronic acid decomposition-promoting factor and inhibitor thereof |
US9056096B2 (en) | 2010-06-04 | 2015-06-16 | Kao Corporation | Hyaluronic acid decomposition-promoting factor and inhibitor thereof |
WO2011152071A1 (ja) | 2010-06-04 | 2011-12-08 | 花王株式会社 | 新規ヒアルロン酸分解促進因子及びその阻害剤 |
WO2012023284A1 (en) * | 2010-08-20 | 2012-02-23 | Oncotherapy Science, Inc. | Lhx4 as a target gene for cancer therapy and diagnosis |
JP2014523736A (ja) * | 2011-06-03 | 2014-09-18 | オンコセラピー・サイエンス株式会社 | がん治療および診断のための標的遺伝子としてのsuv39h2 |
WO2014208156A1 (ja) * | 2013-06-28 | 2014-12-31 | 栄研化学株式会社 | 新規肺癌マーカー(liph) |
JPWO2014208156A1 (ja) * | 2013-06-28 | 2017-02-23 | 栄研化学株式会社 | 新規肺癌マーカー(liph) |
JPWO2020141608A1 (ja) * | 2019-01-04 | 2021-11-18 | 国立大学法人京都大学 | 潰瘍性大腸炎及び原発性硬化性胆管炎の検査方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
WO2007013671A2 (en) | 2007-02-01 |
US20090208514A1 (en) | 2009-08-20 |
EP2298933A1 (en) | 2011-03-23 |
EP2311985A1 (en) | 2011-04-20 |
CN101273144A (zh) | 2008-09-24 |
ES2379805T3 (es) | 2012-05-03 |
EP2295602B1 (en) | 2012-07-11 |
EP2311986B1 (en) | 2015-04-15 |
EP1907582B1 (en) | 2012-01-04 |
EP2295602A1 (en) | 2011-03-16 |
US20120021946A1 (en) | 2012-01-26 |
WO2007013671A3 (en) | 2007-08-30 |
EP1907582A2 (en) | 2008-04-09 |
CN101273144B (zh) | 2011-12-28 |
JP5150909B2 (ja) | 2013-02-27 |
US8771963B2 (en) | 2014-07-08 |
US8053183B2 (en) | 2011-11-08 |
EP2311986A1 (en) | 2011-04-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5150909B2 (ja) | 食道癌を診断する方法 | |
JP4620670B2 (ja) | 乳癌を診断する方法 | |
EP1907581A2 (en) | Method of diagnosing small cell lung cancer | |
US20110182881A1 (en) | Signature and determinants associated with metastasis and methods of use thereof | |
JP2006500948A (ja) | 膵臓癌を診断する方法 | |
US8029981B2 (en) | Hypoxia-inducible protein 2 (HIG2), a diagnostic marker for clear cell renal cell carcinoma | |
US20130137584A1 (en) | Novel diagnostic and therapeutic targets associated with or regulated by n-cadherin expression and/or epithelial to mesenchymal transition (emt) in prostate cancer and other malignancies | |
WO2007013575A2 (en) | Method for diagnosing and treating renal cell carcinoma | |
JP2006500946A (ja) | 精巣精上皮腫の診断方法 | |
US7939254B2 (en) | Breast cancer related gene ZNFN3A1 | |
US20100291091A1 (en) | Cancer associated gene ly6k | |
CA2500861A1 (en) | Method for diagnosing prostate cancer | |
WO2008102906A1 (en) | Hspc-hrpc transition genes | |
US20080063640A1 (en) | Pin-Prc Transition Genes | |
KR101657033B1 (ko) | V-ATPase subunit V1E1의 단백질 발현 수준을 측정하여 식도암 환자의 생존율과 예후를 예측하는 방법 | |
WO2010123124A1 (ja) | 固形がんの再発および予後因子、およびその臨床利用 | |
US10184942B2 (en) | Natriuretic peptide receptor as a biomarker for diagnosis and prognosis of cancer | |
US20110070245A1 (en) | Imp-1 oncogene as a therapeutic target and prognostic indicator for lung cancer | |
US20080199468A1 (en) | Method For Diagnosing Colorectal Cancers | |
WO2019049829A1 (ja) | 大腸がんの予後バイオマーカー |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090724 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090724 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120423 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120606 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120820 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20121005 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20121031 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20121109 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151214 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5150909 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151214 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |