JP5403534B2 - 食道癌の予後予測のための情報を提供する方法 - Google Patents
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Parkin DM, Pisani P, Ferlay J. Estimates ofthe worldwide incidence of 25 major cancers in 1990. Int J Cancer1999;80:827-41. Pisani P, Parkin DM, Bray F, Ferlay J.Estimates of the worldwide mortality from 25 cancers in 1990. Int J Cancer1999;83:18-29. Ilson DH. Oesophageal cancer: newdevelopments in systemic therapy. Cancer Treat Rev 2003;29:525-32. Enzinger PC, Mayer RJ. Esophageal cancer. N Engl J Med2003;349:2241-52. Mariette C, Balon JM, Piessen G, Fabre S,Van Seuningen I, Triboulet JP. Pattern of recurrence following completeresection of esophageal carcinoma and factors predictive of recurrent disease.Cancer 2003;97:1616-23. Shinoda M, Hatooka S, Mori S, Mitsudomi T.Clinical aspects of multimodality therapy for resectable locoregionalesophageal cancer. Ann Thorac Cardiovasc Surg 2006;12:234-41. Vallbohmer D, Lenz HJ. Predictive andprognostic molecular markers in outcome of esophageal cancer. Dis Esophagus2006;19:425-32. Chen et al., Int. J. Cancer: 88, 862-865 (2000) World journal of Gastroenterology: 12 (24) 3929-3932
(a)該患者由来の試料中のトランスグルタミナーゼ3の発現を検出すること;及び、
(b)測定されたトランスグルタミナーゼ3の発現レベルと該患者の予後との関連付けをすることを含む方法に関する。好ましくは、前記測定されたトランスグルタミナーゼ3の発現レベルと食道癌の予後との関連付けをすることにおいてトランスグルタミナーゼ3の未発現若しくは発現低下が該患者の予後不良を示す。
(a)該患者由来の試料を調整する工程;
(b)少なくとも1つの抗体若しくはその断片又は核酸に該試料を接触させる工程、ここで、該抗体若しくはその断片はトランスグルタミナーゼ3タンパク質に特異的に結合する抗体若しくはその断片であり、該核酸はトランスグルタミナーゼ3mRNAに特異的に結合する核酸である;
(c)トランスグルタミナーゼ3タンパク質又はmRNAへの該抗体若しくはその断片又は該核酸の結合を検出してトランスグルタミナーゼ3タンパク質又はmRNAの発現レベルを測定する工程;及び、
(d)トランスグルタミナーゼ3タンパク質又はmRNAの発現レベルから食道癌患者の予後を予測する工程、ここで、トランスグルタミナーゼ3タンパク質の未発現若しくは発現低下が食道癌患者の予後不良を示す、を含む方法に関する。
また、例えば、本発明の食道癌患者の予後を予測するための方法又は予後を予測するための情報を提供する方法は、食道癌患者であってリンパ節転移が存在する(好ましくは2個以上のリンパ節転移が存在する)患者を対象として行うことができる。
(a)該患者由来の試料中のトランスグルタミナーゼ3の発現を検出すること;及び、
(b)測定されたトランスグルタミナーゼ3の発現レベルと該患者の治療方法との関連付けを含む方法に関する。好ましくは、測定されたトランスグルタミナーゼ3の発現レベルと該患者の治療方法との関連付けにおいて、トランスグルタミナーゼ3の未発現若しくは発現低下は、該患者が強化化学療法又は放射線療法の対象患者であることを示す。
また、例えば、本発明の食道癌患者の治療方法を選択するための情報を提供する方法は、食道癌患者であってリンパ節転移が存在する(好ましくは2個以上のリンパ節転移が存在する)患者を対象として行うことができる。
(a)患者由来の試料中のトランスグルタミナーゼ3の発現を検出すること;及び、
(b)測定されたトランスグルタミナーゼ3の発現レベルと該患者の食道癌の状態又は進行との関連付けを含む方法に関する。好ましくは、測定されたトランスグルタミナーゼ3の発現レベルと該患者の食道癌の状態又は進行との関連付けにおいて、トランスグルタミナーゼ3の未発現若しくは発現低下は、該患者の食道癌の状態が不良であること、進行していることを示し、及び/又は、トランスグルタミナーゼ3の発現若しくは発現上昇は、該患者の食道癌の状態が良好であること、進行していないことを示す。
また、例えば、本発明の食道癌の状態又は進行をモニターする方法又は食道癌の状態又は進行をモニターするための情報を提供する方法は、食道癌患者であってリンパ節転移が存在する(好ましくは2個以上のリンパ節転移が存在する)患者を対象として行うことができる。
(i)以下の工程:
(a)食道癌細胞を調整する工程;
(b)被験薬を当該食道癌細胞に接触させる工程;
(b)トランスグルタミナーゼ3のmRNA量又はタンパク質量を測定する工程;
(c)トランスグルタミナーゼ3の測定値からトランスグルタミナーゼ3の発現レベルを計算する工程;
(d)被験薬を接触させた食道癌細胞と接触させなかった食道癌細胞におけるトランスグルタミナーゼ3の発現レベルを比較する工程;及び、
(e)被験薬を接触させなかった食道癌細胞におけるトランスグルタミナーゼ3の発現レベルと比較して、被験薬を接触させた食道癌細胞におけるトランスグルタミナーゼ3の発現レベルが上昇した場合に当該被験薬が食道癌の予後改善効果があると判定する工程、
を含む方法;
(ii)以下の工程:
(a)食道癌モデル細胞を調整する工程;
(b)被験薬を当該モデル動物に投与する工程;
(c)当該モデル動物におけるトランスグルタミナーゼ3のmRNA量又はタンパク質量を測定する工程;
(d)トランスグルタミナーゼ3の測定値からトランスグルタミナーゼ3の発現レベルを計算する工程;
(e)被験薬を投与した食道癌モデル動物と投与しなかった食道癌モデル動物におけるトランスグルタミナーゼ3の発現レベルを比較する工程;及び、
(f)被験薬を投与しなかった食道癌モデル動物におけるトランスグルタミナーゼ3の発現レベルと比較して、被験薬を投与した食道癌モデル動物におけるトランスグルタミナーゼ3の発現レベルが上昇した場合に当該被験薬が食道癌の予後改善効果があると判定する工程;
を含む方法;あるいは、
(iii)以下の工程:
(a)被験薬を食道癌患者に投与する工程;
(b)当該食道癌患者におけるトランスグルタミナーゼ3のmRNA量又はタンパク質量を測定する工程;
(c)トランスグルタミナーゼ3の測定値からトランスグルタミナーゼ3の発現レベルを計算する工程;
(d)被験薬を投与した食道癌患者と投与しなかった食道癌患者におけるトランスグルタミナーゼ3の発現レベルを比較する工程;及び、
(e)被験薬を投与しなかった食道癌患者におけるトランスグルタミナーゼ3の発現レベルと比較して、被験薬を投与した食道癌患者におけるトランスグルタミナーゼ3の発現レベルが上昇した場合に当該被験薬が食道癌の予後改善効果があると判定する工程;
を含む方法、に関する。
(i)トランスグルタミナーゼ3タンパク質と特異的に結合する抗体又はその断片;
(ii)トランスグルタミナーゼ3遺伝子の一部と特異的に結合するプライマー及びトランスグルタミナーゼ3遺伝子と相補的な核酸;又は
(iii)トランスグルタミナーゼ3遺伝子の一部と相補的な配列及び消光プローブの一部と相補的な配列を有するフラップ、トランスグルタミナーゼ3遺伝子の一部と相補的な配列を備えるインベーダープローブ、三重鎖特異的DNA分解酵素、及び、消光プローブを備える蛍光標識ユニバーサルプローブ、に関する。また別の態様において、本発明は、食道癌患者の予後を予測し(若しくは予後を予測するための情報を提供し)、食道癌患者の治療方法を選択するための情報を提供し、食道癌の状態又は進行をモニターし、又は、食道癌治療薬をスクリーニングするためのキットであって、以下(i)〜(iii)から選択されるいずれか1つを備えるキット:
(i)トランスグルタミナーゼ3タンパク質と特異的に結合する抗体又はその断片;
(ii)トランスグルタミナーゼ3遺伝子の一部と特異的に結合するプライマー及びトランスグルタミナーゼ3遺伝子と相補的な核酸;又は
(iii)トランスグルタミナーゼ3遺伝子の一部と相補的な配列及び消光プローブの一部と相補的な配列を有するフラップ、トランスグルタミナーゼ3遺伝子の一部と相補的な配列を備えるインベーダープローブ、三重鎖特異的DNA分解酵素、及び、消光プローブを備える蛍光標識ユニバーサルプローブ、に関する。
(a)該患者由来の試料中のトランスグルタミナーゼ3の発現の検出をすること;及び、
(b)測定されたトランスグルタミナーゼ3の発現レベルと該患者の予後との関連付けをすること、ここで、トランスグルタミナーゼ3の未発現若しくは発現減少が前記食道癌患者の予後不良を示す、により行うことができる。
(a)該患者由来の試料を調整する工程;
(b)少なくとも1つの抗体若しくはその断片又は核酸に該試料を接触させる工程、ここで、該抗体若しくはその断片はトランスグルタミナーゼ3タンパク質に特異的に結合する抗体若しくはその断片であり、該核酸はトランスグルタミナーゼ3mRNAに特異的に結合する核酸である;
(c)トランスグルタミナーゼ3タンパク質又はmRNAへの該抗体若しくはその断片又は該核酸の結合を検出してトランスグルタミナーゼ3タンパク質又はmRNAの発現レベルを測定する工程;及び、
(d)トランスグルタミナーゼ3タンパク質又はmRNAの発現レベルから食道癌患者の予後を予測する工程、ここで、トランスグルタミナーゼ3タンパク質の未発現若しくは発現低下が食道癌患者の予後不良を示す、により行うことができる。
(a)該患者由来の試料中のトランスグルタミナーゼ3の発現の検出をすること;及び、
(b)測定されたトランスグルタミナーゼ3の発現レベルと該患者の治療方法との関連付けをすることこと、ここで、トランスグルタミナーゼ3の未発現若しくは発現低下が、該患者が強化化学療法の対象患者であることを示す、により行うことができる。
(a)患者由来の試料中のトランスグルタミナーゼ3の発現を検出すること;及び、
(b)測定されたトランスグルタミナーゼ3の発現レベルと該患者の食道癌の状態又は進行との関連付けをすること、ここで、トランスグルタミナーゼ3の未発現若しくは発現低下は、該患者の食道癌の状態が不良であること、進行していることを示し、及び/又は、トランスグルタミナーゼ3の発現若しくは発現上昇は、該患者の食道癌の状態が良好であること、進行していないことを示す、により行うことができる。
(a)食道癌細胞を調整する工程;
(b)被験薬を当該食道癌細胞に接触させる工程;
(b)トランスグルタミナーゼ3のmRNA量又はタンパク質量を測定する工程;
(c)トランスグルタミナーゼ3の測定値からトランスグルタミナーゼ3の発現レベルを計算する工程;
(d)被験薬を接触させた食道癌細胞と接触させなかった食道癌細胞におけるトランスグルタミナーゼ3の発現レベルを比較する工程;及び、
(e)被験薬を接触させなかった食道癌細胞におけるトランスグルタミナーゼ3の発現レベルと比較して、被験薬を接触させた食道癌細胞におけるトランスグルタミナーゼ3の発現レベルが上昇した場合に当該被験薬が食道癌の予後改善効果があると判定する工程;
により行うことができる。
(a)食道癌モデル細胞を調整する工程;
(b)被験薬を当該モデル動物に投与する工程;
(b)当該モデル動物におけるトランスグルタミナーゼ3のmRNA量又はタンパク質量を測定する工程;
(c)トランスグルタミナーゼ3の測定値からトランスグルタミナーゼ3の発現レベルを計算する工程;
(d)被験薬を投与した食道癌モデル動物と投与しなかった食道癌モデル動物におけるトランスグルタミナーゼ3の発現レベルを比較する工程;及び、
(e)被験薬を接触させなかった食道癌細胞におけるトランスグルタミナーゼ3の発現レベルと比較して、被験薬を接触させた食道癌細胞におけるトランスグルタミナーゼ3の発現レベルが上昇した場合に当該被験薬が食道癌の予後改善効果があると判定する工程;
により行うことができる。
(a)被験薬を食道癌患者に投与する工程;
(b)当該食道癌患者におけるトランスグルタミナーゼ3のmRNA量又はタンパク質量を測定する工程;
(c)トランスグルタミナーゼ3の測定値からトランスグルタミナーゼ3の発現レベルを計算する工程;
(d)被験薬を投与した食道癌患者と投与しなかった食道癌患者におけるトランスグルタミナーゼ3の発現レベルを比較する工程;及び、
(e)被験薬を投与しなかった食道癌患者におけるトランスグルタミナーゼ3の発現レベルと比較して、被験薬を投与した食道癌患者におけるトランスグルタミナーゼ3の発現レベルが上昇した場合に当該被験薬が食道癌の予後改善効果があると判定する工程により行うことができる。
Murphy, 1989)、免疫組織化学染色、ウエスタンブロット、免疫沈降、免疫蛍光、フローサイトメトリー)が含まれる。また、核酸レベルで検査する場合には、ハイブリダイゼーション及び核酸増幅等の手法(例えば、ARMS(Amplification Refractory Mutation System)法、RT−PCR(Reverse transcriptase−PCR)法、Nested PCR法、ドット・ブロット・ハイブリダイゼーション法、表面プラズモン共鳴法(SPR法)、PCR−RFLP法、In situ RT−PCR法、PCR−SSO(sequence specific Oligonucleotide)法、PCR−SSP法、AMPFLP(Amplifiable fragment length polymorphism)法、MVR−PCR法、PCR−SSCP(single strand conformation polymorphism)法、インベーダー(登録商標)法)が含まれる。発現の測定は、発現の有無、検出の可否、発現量又は発現濃度の大小、過剰発現の有無、発現減少の有無等を測定すること包含する。
Murphy, 1989)、免疫組織化学染色、ウエスタンブロット、免疫沈降、免疫蛍光、フローサイトメトリー等を挙げることができる。本発明の診断薬の検体としては、例えば、生検として被験者から採取した組織試料または液体を使用することができる。使用される生検は、本発明の免疫学的測定の対象となるものであれば特に限定はなく、例えば、組織、血液、血漿、血清、リンパ液、尿、漿液、髄液、関節液、眼房水、涙液、唾液またはそれらの分画物若しくは処理物を挙げることができ、好ましくは食道癌組織又は血液(血漿又は血清を含む)である。本発明の診断キットによる分析は、定性的、定量的または半定量的に行うことができる。
(a)患者由来の試料を調整する工程;
(b)トランスグルタミナーゼ3遺伝子を増幅させる工程:
(c)核酸の増幅量を検出し、トランスグルタミナーゼ3遺伝子の発現レベルを測定する工程;並びに、
(d)トランスグルタミナーゼ3遺伝子の発現レベルから前記食道癌患者の予後を予測する工程、ここで、トランスグルタミナーゼ3の未発現若しくは発現減少が前記食道癌患者の予後不良を示す、により行うことができる。
pharmacogenetic applications of the Invader assay." Mol. Diagn., 4:
353-364, 1999参照)を用いて行うことができる。
例えば、本方法は、以下の工程:
(a)患者由来の試料を調整する工程;
(b)以下の(i)及び(ii)に記載の核酸に該試料を接触させて、アレルプローブと相補的なDNAに三重鎖を形成させる工程:
(i)トランスグルタミナーゼ3遺伝子の一部と相補的な配列及び消光プローブの一部と相補的な配列(フラップ)を備えるアレル特異的プローブ、
(ii)トランスグルタミナーゼ3遺伝子の一部と相補的な配列を備えるインベーダープローブ;
(c)(b)により得られた核酸試料に、三重鎖特異的DNA分解酵素を接触させて三重鎖を形成した核酸からフラップを遊離させる工程;
(d)遊離されたフラップを、それぞれ当該フラップと相補的な配列及び消光プローブを備える蛍光標識ユニバーサルプローブと接触させる工程;
(e)(d)により得られた核酸試料に、三重鎖特異的DNA分解酵素を接触させて蛍光標識を遊離させ、蛍光を発色させる工程;並びに、
(f)発色した蛍光を検出することにより、トランスグルタミナーゼ3遺伝子の発現レベルを測定する工程、
(g)測定されたトランスグルタミナーゼ3遺伝子の発現レベルから前記食道癌患者の食道癌患者の予後を予測し(若しくは予後を予測するための情報を提供し)、食道癌患者の治療方法を選択するための情報を提供し、食道癌の状態又は進行をモニターし、又は、食道癌治療薬をスクリーニングする工程、ここで、トランスグルタミナーゼ3の未発現若しくは発現減少が前記食道癌患者の予後不良や状態の悪化又は癌の進行を示す、により行うことができる。
NewYord, 1983)。本発明の信頼区間は、例えば、90%、95%、98%、99%、99.5%、99.9%又は99.99%であってもよい。また、本発明のp値は、例えば、0.1、0.05、0.025、0.02、0.01、0.005、0.001、0.0005、0.0002又は0.0001であってもよい。
臨床状態のバックグラウンドを標準化するため、患者群としては、病理学的にT3N0−1M0の腫瘍があり、術前又は術後の化学療法又は放射線療法を受けておらず、新たに胸部食道扁平上皮癌と診断され、手術後少なくとも5年間経過観察された患者を対象とした。腫瘍細胞及びそれに隣接した正常粘膜細胞は、国立がんセンターにおいて1998年から2002年の間に切除された500症例のうち80症例から収集した。10mm3以下の量の2又は3の組織断片が各症例から得られた。対応する正常粘膜組織も同様にして得られた。切除組織は、液体窒素中でスナップ冷凍(snap frozen)後、測定に使用するまで−80℃で保管した。なお、本研究に関しては、国立がんセンターの倫理委員会により承認されており、患者から書面でのインフォームドコンセントが得られている。63例においてリンパ節転移が認められた(78%)。リンパ節転移数と予後との関係を表1に示す。また、リンパ節転移の数に対する生存曲線を図1に示す。これらの結果から、リンパ節転移と患者の予後との間に相関があることが確認された。
最初に、非常に異なる生存期間を示す2群の患者間について、2D−DIGEでタンパク質発現プロファイルを比較することにより、術後の予後に関連するタンパク質スポットを同定した。このうち一群は、5年間疾患の兆候は見られなかった37人の患者からなる予後良好群であり、他の一群は、2年以内に当該疾患が原因で死亡した28人の患者からなる予後不良群である。
レーザーマイクロダイセクションを使用して非腫瘍細胞を除去し、腫瘍細胞群のみを集めて後のプロテオーム解析に使用した(Kondo T, Hirohashi S. Application of highly sensitive fluorescent dyes (CyDye DIGE Fluor saturation dyes) to laser microdissection and two−dimensional difference gel electrophoresis (2D−DIGE) for cancer proteomics. Nat Protoc 2006;1:2940−56)。即ち、本方法は以下の工程により行った。冷凍サンプルは、OCTコンパウンド(サクラファインテックジャパン株式会社)に包理し、クライオスタット(ライカ CM3050S、ライカマイクロシステムズ株式会社)を用いて8μm切片を作製し、ヘマトキシリン及びエオジン染色をして病理学的診断を行った。厚み8μmの隣接部切片を、組織粘着液(0.1%ポリ−L−リジン、シグマアルドリッチ社)で前処理を施した薄いポリエチレン膜上に乗せた。組織断片は必ずマイヤーヘマトキシリン(Mayer Hematoxylin)で染色した。全ての染色工程は氷上で行った。マイヤーヘマトキシリン染色断片をレーザーマイクロダイセクションに使用した(ライカ レーザー マイクロダイセクション バージョン 3.1.0.0、ライカマイクロシステムズ株式会社)。腫瘍細胞の非壊死組織からの回収は、サンプル中への浸潤した炎症性細胞、間質細胞及び血管成分のコンタミネーションを避けながら、パルス紫外線レーザービームを使用して行った。比較的形態学的に正常な食道上皮検体であって、癌組織から少なくとも5cm離れた位置に存在するものを、58人中53人の患者から採取した。エオジン染色は2D−DIGEの妨げとなるため、ヘマトキシリン及びエオジンで染色した断片は診断を確認するために使用し、残りの断片はプロテオミクス解析用にヘマトキシリンのみで染色した。マイクロダイセクション中にヘマトキシリン染色組織から回収された1mm2の顕微切断領域に相当するタンパク質を、各2D−DIGEゲルに使用した。
顕微切断組織はすぐに尿素溶解バッファ(6M尿素、2Mチオ尿素、3%CHAPS、及び、1%Triton X−100)で処理した。2D−DIGEゲル当たり、顕微切断組織の範囲として1mm2を使用した。タンパク質のラベル化は以前報告した方法に準じて行った(Kondo T, Hirohashi S. Application of highly sensitive fluorescent dyes (CyDye DIGE Fluor saturation dyes) to laser microdissection and two−dimensional difference gel electrophoresis (2D−DIGE) for cancer proteomics. Nat Protoc 2006;1:2940−56)。即ち、本方法は以下の工程により行った。3mm2の顕微切断組織を50mLの40mM Tris−HCl(pH8.0)尿素溶解バッファ中で培養した。その後、タンパク質検体は、8nmol トリス−(2−カルボキシエチル)ホスフィン塩酸塩(TCEP;シグマアルドリッチ社)中37℃で60分間処理することにより還元し、12nmol Cy5(CyDye DIGE Fluor saturation dye、GEヘルスケアバイオサイエンス社)を用いて37℃で30分間処理することにより蛍光ラベルを施した。ラベル化反応は、DTT及びPharmalyte(pH4−7、GEヘルスケアバイオサイエンス社)含有尿素溶解バッファを、それぞれ最終濃度が65mM及び2.0%となるように添加して終了させた。内部標準検体として全ての個々のタンパク質検体を混合し、Cy3蛍光染色(CyDye DIGE Fluor saturation dye、GEヘルスケアバイオサイエンス社)でラベルした。ラベル化反応終了後、1mm2のレーザー顕微切断領域に該当する個々のCy5ラベル化検体を等量のCy3ラベル化内部標準検体と混合し、35mM DTT及び1.0%Pharmalyte(GEヘルスケアバイオサイエンス社)含有尿素溶解バッファを検体当たりの終量が420mLとなるよう添加した。
ゲル内消化及び質量分析によるタンパク質の同定は、発明者らの以前の報告に従って行った(Kondo T, Hirohashi S. Application of highly sensitive fluorescent dyes (CyDye DIGE Fluor saturation dyes) to laser microdissection and two−dimensional difference gel electrophoresis (2D−DIGE) for cancer proteomics. Nat Protoc 2006;1:2940−56)。即ち、本方法は以下の工程により行った。標的タンパク質スポットは、自動スポット回収装置(ProHunter、アズワン株式会社)を使用して96穴PCRプレートに回収した。ゲルプラグは、メタノール、炭酸アンモニウム及びアセトノトリル三回洗浄し、乾燥後、TPCK処理トリプシンで一晩処理を行った。ゲルをアセトニトリルで処理することにより、ゲルからペプチドを抽出した。ゲル内消化により得られたトリプシンペプチドを、ナノスケールマイクロキャピラリRP LC−ESI MS/MSによる解析にかけた。マイクロフローHPLC用のパラダイムMS4 HPLCデュアルソルベントデリバリーシステム(Michrom BioResource社)、HTS PAL オートサンプラ(CTC Analytics社)、及び、ナノ−ESI(NSI)ソース(エーエムアール株式会社)搭載フィニガンLTQリニアITマススペクトロメータ(ThermoElectron社)を用いて、タンパク質の同定を行った(Kondo T, Hirohashi S. Application of highly sensitive fluorescent dyes (CyDye DIGE Fluor saturation dyes) to laser microdissection and two−dimensional difference gel electrophoresis (2D−DIGE) for cancer proteomics. Nat Protoc 2006;1:2940−56)。消化されたペプチド混合物は、マイクロキャピラリRP Magic C18カラム(3mm、200A、5060.2mm i.d.;Michrom)上で分離した。ペプチドは、10から80%の直線勾配のバッファB(10%水(v/v)及び0.1%ギ酸(v/v)含有アセトニトリル)を含有するバッファA(2%アセトニトリル(v/v)及び0.1%ギ酸(v/v)含有水)で10分間溶出した。
タンパク質発現パターンのパスウェイ解析は、メタコア(MetaCore)ソフトウェア分析ツール(GeneGo,Inc社)を使用して行った。メタコア(MetaCore)は、プロテオームデータセットを使用し、既知の分子間相互作用、機能、及び、疾病との相互関係を含む手入力で管理されたデータベースに基づいてネットワークを同定する。パスウェイは、インプットリストと同じ大きさのランダムセットのタンパク質が特定のマッピングを偶然生じる可能性により同定した。
2D−DIGEの結果を評価するため、中間の予後を示した15人の患者について免疫組織化学的染色を行った。Dako REAL EnVision Detection System(DAKO社)を使用して、製造者の指示文書に従い、メタノール固定パラフィン埋め込み組織断片について、トランスグルタミナーゼ3の免疫組織化学染色を行った。抗原性を回復させるため、断片は脱パラフィン化し、脱水した後、3mL/L H2O2含有メタノールにより30分間処理することで、内在性パーオキシダーゼ活性を除去しブロックした。断片は10mMクエン酸塩バッファ(pH6.0)中、121℃で、10分間オートクレーブした。第一抗体としては、ラビットポリクローナル、モノ−スペシフィック抗トランスグルタミナーゼ3抗体(HPA004728、Atlas antibodies社)を1:100希釈で使用した。染色は、臨床データで用いられる盲検の方法で、2人の別々の観察者が観察した。トランスグルタミナーゼ3の染色は、腫瘍細胞細胞質及び細胞核の一部並びに正常食道上皮において観察された。内部標準として使用した正常食道上皮は染色陽性であった。10%以上の腫瘍細胞が抗トランスグルタミナーゼ3抗体による染色が陽性である症例はトランスグルタミナーゼ3陽性とし、トランスグルタミナーゼ陽性腫瘍細胞が10%以下である症例をトランスグルタミナーゼ3陰性とした。腫瘍が組織学的に異なるグレードからなるばあいには、染色評価は主要な区分領域について行った。組織アレイは59の正常組織及び323の腫瘍組織を含んでいた。
食道癌患者76症例について、階層的クラスタ手法を、Expressionist software(ジーンデータ(Genedata))を用いて行った。
統計的計算は、Stat View Version 5.0 statistical package(SASインスティチュート(SAS Institute Inc,))を用いて行った。生存期間は、診断時から最後の追跡調査時(又は死亡時)と定義した。生存率は、カプラン−マイヤー法(Kaplan-Meier methodology)により評価した。生存と他の変数との関係は、カテゴリ変数のログランク検定、及び、コックスの比例ハザード分析に基づく連続型変数のスコア検定により調べた。多変量モデルは、コックス回帰を用いて一変量レベルにおいて顕著な変数と適合させた。生存曲線の変化に基づき、予後変数のカットオフ値を定めた。
Claims (9)
- 食道癌患者の予後を予測するための情報を提供する方法であって:
(a)該患者由来の試料中のトランスグルタミナーゼ3の発現の検出をすること;及び、
(b)測定されたトランスグルタミナーゼ3の発現レベルと該患者の予後との関連付けをすることを含む方法。 - 測定されたトランスグルタミナーゼ3の発現レベルと食道癌の予後との関連付けにおいて、トランスグルタミナーゼ3の未発現若しくは発現低下が該患者の予後不良を示す、請求項1に記載の方法。
- トランスグルタミナーゼ3の発現の検出が、免疫学的分析、核酸ハイブリダイゼーション、又は、定量的RT−PCRを行うことを含む、請求項1又は請求項2に記載の方法。
- 患者由来の試料が、食道癌患者から採取された癌組織である、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の方法。
- 食道癌患者の予後を予測するための情報を提供する方法であって、以下の工程:
(a)該患者由来の試料を調製する工程;
(b)少なくとも1つの抗体若しくはその断片又は核酸に該試料を接触させる工程、ここで、該抗体若しくはその断片はトランスグルタミナーゼ3タンパク質に特異的に結合する抗体若しくはその断片であり、該核酸はトランスグルタミナーゼ3mRNAに特異的に結合する核酸である;
(c)トランスグルタミナーゼ3タンパク質又はmRNAへの該抗体若しくはその断片又は該核酸の結合を検出してトランスグルタミナーゼ3タンパク質又はmRNAの発現レベルを測定する工程;及び、
(d)トランスグルタミナーゼ3タンパク質又はmRNAの発現レベルと食道癌患者の予後との関連付けを行う工程、ここで、トランスグルタミナーゼ3タンパク質の未発現若しくは発現低下が食道癌患者の予後不良を示す、を含む方法。 - 食道癌患者の治療方法を選択するための情報を提供する方法であって、
(a)該患者由来の試料中のトランスグルタミナーゼ3の発現の検出をすること;及び、
(b)測定されたトランスグルタミナーゼ3の発現レベルと該患者の治療方法との関連付けをすることを含む方法であって、測定されたトランスグルタミナーゼ3の発現レベルと該患者の治療方法との関連付けにおいて、トランスグルタミナーゼ3の未発現若しくは発現低下が、該患者が強化化学療法の対象患者であることを示す方法。 - 食道癌の状態又は進行をモニターする方法であって、
(a)患者由来の試料中のトランスグルタミナーゼ3の発現を検出すること;及び、
(b)測定されたトランスグルタミナーゼ3の発現レベルと該患者の食道癌の状態又は進行との関連付けをすること、ここで、トランスグルタミナーゼ3の未発現若しくは発現低下は、該患者の食道癌の状態が不良であること、進行していることを示し、及び/又は、トランスグルタミナーゼ3の発現若しくは発現上昇は、該患者の食道癌の状態が良好であること、進行していないことを示す、を含む方法。 - 食道癌治療薬のスクリーニング方法であって、以下(i)から(iii)から選択される1の方法:
(i)以下の工程:
(a)食道癌細胞を調製する工程;
(b)被験薬を当該食道癌細胞に接触させる工程;
(c)トランスグルタミナーゼ3のmRNA量又はタンパク質量を測定する工程;
(d)トランスグルタミナーゼ3の測定値からトランスグルタミナーゼ3の発現レベルを計算する工程;
(e)被験薬を接触させた食道癌細胞と接触させなかった食道癌細胞におけるトランスグルタミナーゼ3の発現レベルを比較する工程;及び、
(f)被験薬を接触させなかった食道癌細胞におけるトランスグルタミナーゼ3の発現レベルと比較して、被験薬を接触させた食道癌細胞におけるトランスグルタミナーゼ3の発現レベルが上昇した場合に当該被験薬が食道癌の予後改善効果があると判定する工程、
を含む方法;
(ii)以下の工程:
(a)食道癌モデル動物を調製する工程;
(b)被験薬を当該モデル動物に投与する工程;
(c)当該モデル動物におけるトランスグルタミナーゼ3のmRNA量又はタンパク質量を測定する工程;
(d)トランスグルタミナーゼ3の測定値からトランスグルタミナーゼ3の発現レベルを計算する工程;
(e)被験薬を投与した食道癌モデル動物と投与しなかった食道癌モデル動物におけるトランスグルタミナーゼ3の発現レベルを比較する工程;及び、
(f)被験薬を投与しなかった食道癌モデル動物におけるトランスグルタミナーゼ3の発現レベルと比較して、被験薬を投与した食道癌モデル動物におけるトランスグルタミナーゼ3の発現レベルが上昇した場合に当該被験薬が食道癌の予後改善効果があると判定する工程;
を含む方法;あるいは、
(iii)以下の工程:
(a)被験薬を投与された患者由来の食道癌細胞と被験薬を投与されなかった患者由来の食道癌細胞を調製する工程;
(b)当該食道癌患者由来食道癌細胞におけるトランスグルタミナーゼ3のmRNA量又はタンパク質量を測定する工程;
(c)トランスグルタミナーゼ3の測定値からトランスグルタミナーゼ3の発現レベルを計算する工程;
(d)被験薬を投与した食道癌患者由来食道癌細胞と投与しなかった食道癌患者由来食道癌細胞におけるトランスグルタミナーゼ3の発現レベルを比較する工程;及び、
(e)被験薬を投与しなかった食道癌患者由来食道癌細胞におけるトランスグルタミナーゼ3の発現レベルと比較して、被験薬を投与した食道癌患者由来食道癌細胞におけるトランスグルタミナーゼ3の発現レベルが上昇した場合に当該被験薬が食道癌の予後改善効果があると判定する工程;
を含む方法。 - 食道癌患者の予後を予測するためのキット、食道癌患者の治療方法を選択するための情報を提供するためのキット、又は、食道癌治療薬のスクリーニング用キットであって、以下(i)〜(iii)から選択されるいずれか1つを備えるキット:
(i)トランスグルタミナーゼ3タンパク質と特異的に結合する抗体又はその断片;
(ii)トランスグルタミナーゼ3遺伝子の一部と特異的に結合するプライマー及びトランスグルタミナーゼ3遺伝子と相補的な核酸;又は
(iii)トランスグルタミナーゼ3遺伝子の一部と相補的な配列及び消光プローブの一部と相補的な配列を有するフラップ、トランスグルタミナーゼ3遺伝子の一部と相補的な配列を備えるインベーダープローブ、三重鎖特異的DNA分解酵素、及び、消光プローブを備える蛍光標識ユニバーサルプローブ。
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