JP2009073841A - プレガバリンの不斉合成 - Google Patents

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Abstract

【課題】(S)−(+)−3−(アミノメチル)−5−メチルヘキサン酸(プレガバリン)又はその塩を不斉水素化合成法で製造する方法を提供する。プレガバリンは、発作障害、痛み、及び精神障害の治療及び予防に有用である。また、プレガバリンの製造に有用な中間体も提供する。
【解決手段】
Figure 2009073841

(式中、R1はアルキルである。)の化合物を製造する方法であって、
Figure 2009073841

のアルケンをキラル触媒の存在下で不斉接触還元する。
【選択図】なし

Description

発明の分野
この発明は、(S)−(+)−3−(アミノメチル)−5−メチルヘキサン酸(プレガバリン)を不斉合成法で製造する方法に関する。プレガバリンは、発作障害、痛み、及び精神障害の治療及び予防に有用である。
発明の背景
(S)−(+)−3−(アミノメチル)−5−メチルヘキサン酸は、一般的にプレガバリンとして知られている。この化合物は、(S)−(+)−β−イソブチル−γ−アミノ酪酸、(S)−イソブチル−GABA、及びCI−1008とも呼ばれる。プレガバリンは、内生阻害性神経伝達物質γ−アミノ酪酸又はGABAに関連しており、脳の神経活性の調節に関与している。プレガバリンは、Silverman et al の米国特許第5,563,175号に記載のように、抗発作活性を有する。プレガバリンについての他の適応症も現在追求されている(例えば、Guglietta et al への米国特許第6,127,418号;及び Singh et alへの米国特許第6,001,876号を参照のこと)。
発作は、正常な脳の機能を破壊する過剰な非同時性神経活動として定義される。発作は、GABA神経伝達物質の濃度を調節することにより抑制され得ると考えられる。GABAの濃度が脳の境界値を下回ると、発作が起こる (Karlsson et al., Biochem. Pharmacol, 1974,23:3053);GABAのレベルがひきつけの間に脳内で上昇すると、発作が終わる (Havashi. Physiol. (London), 1959:145:570) 。
GABAの神経伝達物質としての重要性、ひきつけ状態及び他の運動障害へのその効果の故に、脳内でのGABAの濃度を上げるために種々のアプローチがなされてきた。1つのアプローチでは、L−グルタミン酸デカルボキシラーゼ(GAD)を活性化する化合物がGABAの濃度を上昇させるために使用されてきた。というのは、GADとGABAの濃度が平行して変動し、そして上昇したGAD濃度がGABA濃度を上昇させるからである (Janssens de Varebeke et al.,
Biochem. Pharmacol., 1983;32:2751; Loscher, Biochem. Pharmacol., 1982;31:837; Phillips et al., Biochem. Pharmacol., 1982;31:2257)。例えば、GAD活性化剤であるラセミ体化合物(±)−3−(アミノメチル)−5−メチルヘキサン酸(ラセミ体イソブチル−GABA)は、望ましくない運動失調の副作用を避けながら発作を抑制する能力を有する。
ラセミ体イソブチル−GABAの抗ひきつけ効果は、主としてそのS−鏡像体(プレガバリン)に起因している。即ち、イソブチル−GABAのS−鏡像体はそのR−鏡像体よりも良好な抗ひきつけ活性を示す(例えば、Yuen et al., Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters, 1994.4:823 を参照のこと)。かくして、プレガバリンを商業的に有用たらしめるには、実質的にR−鏡像体のないS−鏡像体を製造する効率的な方法が必要である。
プレガバリンを製造するために幾つかの方法が使用されている。典型的には、ラセミ体混合物が合成されてからそのR−及びS−鏡像体に分割される(アジド中間体を介して合成する米国特許第5,563,175号を参照のこと)。別の方法は、潜在的に不安定なニトロ化合物を使用するもので、ニトロメタン、及び潜在的に発熱性で危険な反応においてアミンに還元される中間体を包含する。この合成は、その反応が−78℃で行なわれなければならないリチウム・ビス(トリメチルシリルアミド)も使用する (Andruszkiewicz et al., Synthesis. 1989:953) 。もっと最近では、そのラセミ体が“マロン酸”合成によって、及びホフマン合成によって製造されている(米国特許第5,840,956号;第5,637,767号;第5,629,447号;及び第5,616,793号)。これら方法に従ってプレガバリンを得るため、ラセミ体を分割する伝統的な方法が使用されている。伝統的な分割は、目的のS−鏡像体を分離して精製するのに、キラルな分割剤との塩の製造を包含する。これは、有意な処理を包含し、更にその分割剤に付随する実質的な付加的コストも包含する。分割剤の部分的再利用は可能であるが、付加的な処理だけでなく、廃棄物発生に伴う処理が必要になる。更には、目的ではないR−鏡像体は効率的に再利用されることができないので、最終的に廃棄物として捨てられる。かくして、ラセミ体の半分だけが目的生成物なので、プレガバリンの最大理論収率は50%である。このことは、製造コスト及び能力の要素である、その方法の効率的生産量(所与の反応器容量で製造されることができる量)を少なくさせる。
プレガバリンは、幾つかの異なる合成スキームを介して直接合成されてきた。1つの方法には、注意深く制御された条件下での低温(≦35℃)でのn−ブチルリチウムの使用が含まれる。この合成ルートは、最終生成物中に目的の立体化学配置を導入するためのキラル助剤として(4R,5S)−4−メチル−5−フェニル−2−オキサゾリジノンの使用を必要とする(米国特許第5,563,175号)。かくして、これら一般的戦略は、標的化合物を高い鏡像体純度で提供するが、それらは、取り扱いが難しい費用のかかる試薬、並びに必要とされる運転温度に到達させるための格別な低温装置を用いるので、大規模合成には実用的ではない。
プレガバリンは、商業的な医薬製品として開発されているので、その大規模合成のための効率的でコスト効果がありしかも安全な方法の必要性が存在している。商業的製造に通用するためには、そのような方法は、高度に鏡像体選択的であること、例えば、正しい鏡像体が実質的に過剰であるように生成物が生成することが必要である。この発明の目的は、そのような方法、即ち、不斉水素化方法を提供することである。
不斉水素化方法は、幾つかの化合物について公知である。Burk et alは、WO99/31041及びWO99/52852において、鏡像体的に豊富化された2−置換スクシン酸誘導体を提供するための、β−置換及びβ,β−ジ置換イタコン酸誘導体の不斉水素化を記載している。そのイタコン酸基質は、2つのカルボキシル基を有するもので、その水素化で鏡像体が豊富に生成するように仕向けるのに要求される立体的及び電子的配置を提供する。その開示内容は、少なくとも95%過剰の鏡像体を有する水素化生成物を得るには、式RR’C=C(CO2 Me)CH2 CO2 - + の塩形態が必要とされることを教示している。
米国特許第4,939,288号によれば、不斉水素化は、イソブチル基を有する基質では十分に働かない。本発明者らは、今回、式iPrCH=C(CN)CH2 CO2 Rのイソブチルシアノカルボン酸、塩又はエステル基質が選択的に水素化されることができ、その後、水素化されて実質的に純粋なプレガバリンをもたらすことができる、鏡像体的に豊富化されたニトリル誘導体を提供できることを発見した。この選択率は、ニトリル部分の立体配置及び誘導効果がカルボキシ基に比較して劇的に相違することから、特に驚くべきものである。事実、このタイプのシアノ置換カルボキシオレフィンの不斉水素化が成功したという先行技術の教示は一切存在しない。
発明の要旨
本発明は、(S)−3−(アミノメチル)−5−メチルヘキサン酸(プレガバリン)を製造する効率的方法を提供する。この方法は、シアノ置換オレフィンを不斉水素化して、(S)−3−(アミノメチル)−5−メチルヘキサン酸のシアノ前駆体を生成させることを含んでなる。この方法は、更に、そのシアノ中間体を(S)−3−(アミノメチル)−5−メチルヘキサン酸に転化させる反応を含んでなる。本明細書に記載される(S)−3−(アミノメチル)−5−メチルヘキサン酸の不斉合成は、目的ではない(R)−3−(アミノメチル)−5−メチルヘキサン酸よりも実質的に豊富化されたプレガバリンをもたらす。このR−鏡像体は、最終生成物の僅少なパーセンテージとして生成するに過ぎない。
本発明は、プレガバリンを製造する従来法に比べて幾つかの利点を与える。例えば、目的ではないR−鏡像体を除去するための処理及びそれに続くその廃棄物の廃棄が最小限で済む。S−鏡像体が最終生成物中にずっと豊富なので、この不斉アプローチはより効率的である。更には、本法は、従来法に要求されるような危険なニトロ化合物、費用のかかるキラル補助剤、又は低温の使用を必要としない。更に、化学量論量のキラル物質を必要とする伝統的な分割アプローチ又はキラル補助剤ルートと違って、この合成は、触媒として、化学量論を下回る量のキラル物質を用いるだけである。かくして、本発明の方法は、経済的及び環境的利点の両方を有する。
発明の詳しい説明
本明細書で使用される“低級アルキル”又は“アルキル”という用語は、1〜6炭素原子を有する直鎖状又は分枝状の炭化水素を意味し、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、及びそれらに類したものが含まれる。
“アリール”は、単環(例えば、フェニル)、多環(例えば、ビフェニル)、又は少なくとも1つの環が芳香族である縮合多環(例えば、1,2,3,4−テトラヒドロナフチル、ナフチル、アントラニル、又はフェナントリル)を有する芳香族炭素環基を意味する。このアリール基は、未置換であっても、アルキル、O−アルキル及びS−アルキル、OH、SH、−CN、ハロゲン、1,3−ジオキソラニル、CF3 、NO2 、NH2 、NHCH3 、N(CH3)2 、NHCO−アルキル、−(CH2)m CO2 H、−(CH2)m CO2 −アルキル、−(CH2)m SO3 H、−NHアルキル、−N(アルキル)2、−(CH2)m PO3 2 、−(CH2)m PO3(アルキル)2、−(CH2)m SO2 NH2 、及び−(CH2)m SO2 NH−アルキルであって、アルキルが上記の通りに定義されかつmが1、2又は3である置換基から選択される1〜3の置換基で置換されていてもよい。本発明の好ましいアリール基はフェニルである。典型的な置換アリール基には、メチルフェニル、4−メトキシビフェニル、3−クロロ−1−ナフチル、及びジメチルアミノフェニルが含まれる。
“アリールアルキル”という用語は、アリール部分(上で定義した通り)で置換されたアルキル部分(やはり上で定義した通り)を意味する。例には、ベンジル及び2−ナフチルエチルが含まれる。
この出願における特許を含む全ての文献の開示内容は、参照により本明細書に組み込まれる。
本発明は、(S)−3−(アミノメチル)−5−メチルヘキサン酸(プレガバリン)の効率的な合成法を提供する。この合成は、以下のスキーム1に示される。
Figure 2009073841
(式中、R1 は、低級アルキル、アリール、アリールアルキル又はアリルであり;そして、Yは、カチオン、好ましくは、H+ 、tert−ブチルアンモニウムのような1級又は2級アミンの塩、アルカリ土類金属、又はナトリウムのようなアルカリ金属である。)
スキーム1に示すように、シアノアルカン酸の金属塩2(Yは例えばカリウムである)は、シアノヘキセン酸エステル1a又は1bから、逐次的な不斉水素化とフリーの酸又は塩へのエステル加水分解によって得られる。続く、ニッケルのような触媒での通常の水素化によるニトリル2の還元とそれに続くそのカルボン酸塩の酸性化によってプレガバリンが与えられる。また、これら工程は、不斉水素化のための基質が酸又は塩4:
Figure 2009073841
(式中、XはCO2 H又はCO2 −Yであって、Yはカチオンである。)
となるように逆転されることができる。化合物4は、個別のE又はZ幾何異性体としても、それらの混合物としても存在できる。塩は、フリーの酸(XがCO2 H)を金属水酸化物、例えば、KOHのような強塩基と反応させることによって形成されることができる。また、塩は、例えば、アミン(W)又はホスフィン(W)から誘導されるような対イオンWH+ で形成されることができる。1級C1-10アルキルアミン及びシクロアルキルアミン、特にtert−ブチルアミンが好ましい。トリエチルアミンのような3級アミンも使用することができる。もう一度言うが、続く標準的方法によるニトリル2の還元とそれに続くそのカルボン酸塩の酸性化によってプレガバリンが与えられる。
スキーム1によるプレガバリンの一般的合成では、シアノオレフィン化合物1a又は1bがエステル加水分解と不斉水素化を受けて、目的の3−シアノ−5−メチルヘキサン酸又は対応するカルボン酸塩2を形成する。このオレフィン基質は、個別のE又はZ幾何異性体であっても、それらの混合物であってもよい。続くニトリル2の還元とそれに続くカルボン酸塩の酸性化がプレガバリンを与える。
この不斉水素化工程は、キラル触媒、好ましくは、Strem Chemicals, Inc.(7 Mulliken Way, Newburyport, MA 01950-4098) 及び Chirotech Technology Limited (Cambdidge Science Park, Cambridge, Great Britain) (米国特許第5,532,395 と 5,171,892を参照のこと) から商業的に入手できる(R,R)−DuPHOS又は(S,S)−DuPHOSリガンドのロジウム錯体の存在下で行なわれる。このリガンドは、好ましくは、式:
Figure 2009073841
(式中、Rは低級アルキルである。)
を有する。Rについての好ましいアルキル基は、例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル又はヘキシルのようなn−アルキル基である。Rについてのより好ましいアルキル基は、メチル又はエチルである。使用できる他の触媒には、式:
Figure 2009073841
を有するキラル−BPE及びキラル−DIPAMPのロジウム錯体が含まれる。そのような触媒は、概して、1,5−シクロオクタジエン(COD)と錯体化されている。これら物質は、Burk. et al により J. Am. Chem. Soc., 1995; 117:9375に十分に記載されている。
不斉水素化反応は、水素雰囲気下で行なわれ、好ましくは、メタノール、エタノール、イソプロパノール、又はそのようなアルコールと水の混合物のようなプロトン性溶媒中で行なわれる。
シアノヘキセン酸エステル出発材料(例えば、1a)は容易に入手できる (Yamamoto et al., Bull. Chem. Soc. Jap., 1985;58:3397) 。それらは、以下のスキーム2に従って調製されることができる。
Figure 2009073841
(式中、R1 は上でスキーム1において定義した通りであり、R2 はCOCH3 又はCO2 アルキルである。)
スキーム2に従う化合物1aの合成では、アクリロニトリルの2−メチルプロパナールへのアミンで触媒された付加(即ち、Baylis-Hillman反応)で、シアノアリルアルコールが得られる。この縮合を触媒するのに使用される典型的なアミンには、1,4−ジアザビシクロ〔2,2,2〕オクタン(Dabco) のような物質が含まれる。そのシアノアリルアルコールは、その後、アルキルカーボネート(例えば、クロルギ酸エチルのようなハロギ酸アルキルとの反応による)又はそれぞれの酢酸エステル(無水酢酸又は塩化アセチルとの反応による)のいずれかに転化される。次いで、得られる2−(2−メチルプロピル)−2−プロペンニトリルがパラジウムで触媒されたカルボニル化に付されて、3−シアノ−5−メチル−3−ヘキセン酸エステル1aを生成する(例えば、R1 がメチル又はエチルである)。
以下のスキーム3に示された本発明の一態様では、まず、不斉水素化が1a(例えば、R1 がエチルである)に行なわれて、(S)−3−シアノ−5−メチルヘキサン酸エステル3を生成する。そのエステル基質(例えば、R1 はアルキルである)に、ビスホスホランシリーズからのキラル(S,S)水素化触媒、例えば、〔(S,S)−Me−DuPHOS〕Rh(COD)+ BF4 - を使用すると、目的のS−鏡像体に富んだ生成物が得られる。そのエステル3は、続いて酸又は塩2に加水分解される。以下のスキーム3は、この合成ルートであってYがスキーム1について上で定義した通りである合成ルートを示す。触媒〔(R,R)−Me−DuPHOS〕Rh(COD)+ BF4 - に代えることによって、その水素化生成物は、(R)−3−シアノ−5−メチルヘキサン酸エチルエステルに富んだものとなる。典型的には、これら水素化方法は、少なくとも90%の基質転化率と20〜25%の鏡像体富化率(enantiomeric enrichment (e.e.)) を提供する。更なる生成物の富化率が、以下に記載するような、キラル分割剤での選択率再結晶によってもたらされる。
Figure 2009073841
本発明の好ましい態様が、スキーム4に示される。そこでは、まず、エステル1aが3−ヘキセン酸4の塩(例えば、Yがナトリウム又はカリウムであるスキーム4に示した4a)に加水分解される。次いで、そのシアノヘキセン酸塩4aは塩2に水素化される。シアノヘキセン酸塩4aは、水素化の前に単離されても
in situで調製されてもよい。以下のスキーム4は、Yがスキーム1について上で定義された通りである、この好ましい態様を示している。塩4aの水素化の明らかな特徴は、目的のS−鏡像体2が、ビスホスホランシリーズからのキラル(R,R)触媒、例えば、〔(R,R)−Me−DuPHOS〕Rh(COD)+ BF4 - を使用することにより得られる点である。このことは、エステル基質1a(スキーム3)の水素化と比較した場合、絶対的立体化学における意外なスイッチに相当する。加えて、塩4aの水素化において達成される鏡像体選択率はずっと高い。典型的には、少なくとも約95% e.e. である。カチオンYの選択は、臨界的ではない考えられる。というのは、同程度の鏡像体選択率が金属カチオン(例えば、K+ )及び非金属カチオン(例えば、tert−ブチルアンモニウム)で観察されるからである。理論に拘束されることを望まないが、基質1a及び4aの対照的な特徴は、各々の基質の官能基と触媒中のロジウム中心との間の結合相互作用に由来し、それが、今度は、そのオレフィンの水素化中の表面選択性の方向と度合いの両方に影響しているかも知れない。かくして、エステル1aの水素化においては、シアノ置換基が触媒への結合に参加することができる。この効果は、カルボン酸基による結合が優勢であると考えられるところの塩4aの水素化では、完全に無くなると考えられる。
Figure 2009073841
更なる態様として、本発明は、式4:
Figure 2009073841
(式中、XはCO2 H又はCO2 −Yであって、Yは、スキーム1について上で定義した通りのカチオンである。)
の新規な化合物を提供する。これら化合物は、プレガバリンの合成における有用な基質である。
本発明の別の好ましい態様では、最終プレガバリン生成物が(S)−マンデル酸と共に選択的に再結晶されて、目的のS−異性体の更に高められた富化率が与えられ得る。かくして、高いレベル(少なくとも50%まで)の(R)−鏡像体が、S−マンデル酸塩を介する古典的分割によって除去されることができる(米国特許第 5,840,956号;米国特許第 5,637,767号)。そのような選択的再結晶に適する溶媒には、例えば、水又はアルコール(例えば、メタノール、エタノール、及びイソプロパノール、及びそれらに類したもの)、又は水とアルコールの混合物が含まれる。一般に、過剰なマンデル酸が使用される。マンデル酸を他の酸と一緒に使用できることも留意されるべきである。
また、低レベル(≦1%)の(R)−鏡像体を含有するプレガバリンが、例えば、水/イソプロピルアルコールからの簡単な再結晶によって、>99.9%の(S)−鏡像体に富化されることができる。高レベル(3.5%まで)の(R)−鏡像体を含有するプレガバリンも、>99.9%の(S)−鏡像体に到達するには通常再結晶を繰り返すことが必要となるが、例えば、水/イソプロピルアルコールからの簡単な再結晶によって富化されることができる。本明細書で使用される“実質的に純水な”プレガバリンとは、S−鏡像体が少なくとも約95重量%であり、R−鏡像体が約5%以下であることを意味する。
次の詳細な実施例は、本明細書の特定の態様を更に例示するものである。これら実施例は、本発明の範囲を限定することを意図していないのでそのように解釈されるべきである。出発材料及び種々の中間体は、商業的供給源から得られても、商業的に入手可能な化合物から調製されても、有機化学の分野の当業者に周知である合成方法を使用して調製されてもよい。
出発材料の調製
3−ヒドロキシ−4−メチル−2−メチレンペンタンニトリル
Figure 2009073841
オーバヘッド攪拌器を有する250mLの3頸丸底フラスコに、0.36g(1.6ミリモル)の2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール、37g(0.33モル)の1,4−ジアザビシクロ〔2,2,2〕オクタン、60mL(0.66モル)のイソブチルアルデヒド、52mL(0.79モル)のアクリロニトリル、及び7.2mL(0.4モル)の水が仕込まれる。その反応混合液は、50℃で24時間攪拌され、25℃に冷却され、そして33mL(0.38モル)の塩酸と100mLの水の溶液の中に注がれて反応を止められる。その生成物は120mLの塩化メチレンで抽出される。その酸性水層が25mLの塩化メチレンで再度抽出される。合わされた塩化メチレン層がロータリーエバポレーターによって濃縮され、79.9g(96.7%)の3−ヒドロキシ−4−メチル−2−メチレンペンタンニトリルが黄色オイルとして得られ(これは、放置すると白色固体に固化する)。HPLCアッセイにより96.7%(曲線下面積)であるので、更に精製することなしに次工程に使用されることができる。
炭酸2−シアノ−1−イソプロピル−アリルエステルエチルエステル
Figure 2009073841
オーバヘッド攪拌器を有する窒素パージされた5Lの3頸丸底フラスコに、150g(1.2モル)の3−ヒドロキシ−4−メチル−2−メチレンペンタンニトリル、1.0Lの塩化メチレン、及び170mL(2.1モル)のピリジンが仕込まれる。その溶液は氷浴中で10〜15℃に冷やされる。1Lの目盛り付き滴下ロートを使用して、0.5Lの塩化メチレンと200mL(2.1モル)のクロルギ酸エチルの混合液が、20±5℃の反応温度を維持しながら、ゆっくり加えられる。その反応液は、更に約2時間22±3℃で攪拌される。その反応液は、200mL(2.3モル)の塩酸と1.25Lの水を含有する6Lの分液ロート中に注がれる。下層の有機層が再度60mL(0.7モル)のHClと0.5Lの水の溶液で洗浄される。その有機層は、無水硫酸マグネシウム(30g)で乾燥され、濾過され、そしてロータリーエバポレーターによって濃縮され、226gの炭酸2−シアノ−1−イソプロピル−アリルエステルエチルエステルが黄色オイルとして得られ、これは、更に精製することなしに次工程に使用されることができる。
酢酸2−シアノ−1−イソプロピル−アリルエステル(塩化アセチルを使用)
Figure 2009073841
オーバヘッド攪拌器を有する窒素パージされた5Lの3頸丸底フラスコに、50g(0.4モル)の3−ヒドロキシ−4−メチル−2−メチレンペンタンニトリル、0.4Lの塩化メチレン、及び80mL(1モル)のピリジンが仕込まれる。その溶液は氷浴中で10〜15℃に冷やされる。500mLの目盛り付き滴下ロートを使用して、100mLの塩化メチレンと43mL(0.6モル)の塩化アセチルの混合液が、25±5℃の反応温度を維持しながら、ゆっくり加えられる。その反応液は、更に約1時間22±3℃で攪拌される。その反応液は、85mL(1.0モル)の塩酸と750mLの水を含有する4Lの分液ロート中に注がれる。下層の有機層が再度20mL(0.2モル)のHClと250mLの水の溶液で洗浄される。その有機層は、無水硫酸マグネシウム(20g)で乾燥され、濾過され、そしてロータリーエバポレーターによって濃縮され、66gの酢酸2−シアノ−1−イソプロピル−アリルエステルが黄色オイルとして得られ、これは、更に精製することなしに次工程に使用されることができる。
酢酸2−シアノ−1−イソプロピル−アリルエステル(無水酢酸を使用)
オーバヘッド攪拌器、温度プローブ、還流管、及び窒素導入口を装備した500mLの4頸丸底フラスコに、無水酢酸(40mL,0.45モル)が仕込まれる。この溶液は50℃に加熱され、そして、テトラヒドロフラン(25mL)中の3−ヒドロキシ−4−メチル−2−メチレンペンタンニトリル(50g,0.4モル)と4−(ジメチルアミノ)ピリジン(1.5g)の溶液が35分かけて添加される。外部加熱なしに50〜63℃の温度が維持される。添加が完了した後、その反応混合液60℃に75分間加熱される。その溶液は30℃まで冷やされ、そして、その冷やされた反応混合液は、30mLのtert−ブチルメチルエーテル(MTBE)と25mLの水で希釈される。この混合液は10℃に冷やされて、50%水酸化ナトリウム水溶液(37g,0.46モル)の45mLの水で希釈された溶液が、冷却されながら、温度が約15℃に維持されるように加えられる。最終pH調整のために、50%水酸化ナトリウム水溶液9.8g(0.12モル)が滴下され、9.4の最終pHにされる。10mLの水と10〜15mLのMTBEを加えた後、その反応混合液は分液される。上層の有機生成物層が分液され、25mLの食塩水で洗浄され、硫酸マグネシウムで乾燥され、そして減圧濃縮されて、63.7g(95%)の酢酸2−シアノ−1−イソプロピル−アリルエステルが淡黄色オイルとして得られる。
3−シアノ−5−メチル−3−ヘキセン酸エチル
Figure 2009073841
オーバヘッド攪拌器を有する高圧反応器に、3.0g(13.4ミリモル)の酢酸パラジウム、7.0g(26.8ミリモル)のトリフェニルホスフィン、炭酸2−シアノ−1−イソプロピル−アリルエステルエチルエステルを含有する226g(0.92モル)の粗製オイル、及び500mLのエタノールが仕込まれる。一酸化炭素が280〜300psiで導入され、そしてその混合液が攪拌されながら50℃に一晩加熱される。その赤褐色溶液がセライトを通して濾過されて固体が除去される。濾液は、ロータリーエバポレーターによって濃縮され、165gの粗製黄色オイル生成物である3−シアノ−5−メチル−3−ヘキセン酸エチルが得られ、これは、ガスクロマトグラフィー(GC)により、E及びZ幾何異性体の混合物として84%(面積)と分析される。この粗生成物は、更に精製することなしに使用できるが、減圧蒸留(60〜70℃で0.6〜1.0mmHg)によって精製されて、GCにより≧95%(面積)と分析される無色オイルをもたらす。
3−シアノ−5−メチル−3−ヘキセン酸エチル(KBrを使用)
オーバヘッド攪拌器を有する高圧反応器に、酢酸パラジウム(0.52g,2.3ミリモル)、トリフェニルホスフィン(0.65g,2.3ミリモル)、臭化カリウム(5.5g,4.8ミリモル)、炭酸2−シアノ−1−イソプロピル−アリルエステルエチルエステルを含有する粗製オイル(240g,1.2モル)、トリエチルアミン(2.2g,22ミリモル)、エタノール2B(45mL)、及びアセトニトリル(200mL)が仕込まれる。一酸化炭素が50psiで導入され、そしてその混合液が攪拌されながら50℃で一晩加熱される。1、3及び6時間後に反応器の圧力が10〜15psiに抜かれ、そして、一酸化炭素が再び50psiに充填される。その反応混合液はセライトを通して濾過されて固体が除去される。濾液は、ロータリーエバポレーターによって濃縮されてから、800mLのヘキサンが加えられる。得られる混合液は、500mLの水で2回洗浄され、そしてヘキサンが減圧留去されて、147gの粗製3−シアノ−5−メチル−3−ヘキセン酸エチルがオイルとして得られる。この粗生成物は、分別蒸留(60〜70℃で0.7mmHg)によって精製される。
3−シアノ−5−メチル−3−ヘキセン酸エチル(NaBrを使用)
オーバヘッド攪拌器を有する高圧反応器に、0.5g(0.5ミリモル)のトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)、0.5gの(2.0ミリモル)のトリフェニルホスフィン、0.5g(5.0ミリモル)の臭化ナトリウム、4.5mL(25.0ミリモル)のジイソプロピルエチルアミン、8.35g(50.0ミリモル)の酢酸2−シアノ−1−イソプロピル−アリルエステル、及び100mLのエタノールが仕込まれる。一酸化炭素が40〜50psiで導入され、そしてその混合液が攪拌されながら50℃で24時間加熱される。その褐色溶液はセライトを通して濾過されて固体が除去される。濾液は、ロータリーエバポレーターによって濃縮される。濃縮された反応混合液は、150mLのメチルtert−ブチルエーテルで希釈されて水で洗浄される。その溶媒がロータリーエバポレーターによって留去されて、7.7gの粗製黄色オイル生成物である3−シアノ−5−メチル−3−ヘキセン酸エチルが得られる(GCアッセイで85面積%)。この粗生成物は、更に精製することなしに使用されても、減圧蒸留(60〜70℃で0.6〜1.0mmHg)によって精製されてもよい。
実施例1
3−シアノ−5−メチル−3−ヘキセン酸塩の合成
A.3−シアノ−5−メチル−3−ヘキセン酸のtert−ブチルアンモニウム塩
Figure 2009073841
[表1]
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材料 分子量 量 ミリモル
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3−シアノ−5−メチル−3−ヘキセン酸エチル 181.24 20.02 g 110
LiOH H2 O 41.96 13.0 g 310
テトラヒドロフラン 75 mL
水 25 mL
塩酸(2N) 必要量
酢酸エチル 必要量
tert−ブチルアミン 73.14 9.27 g 127
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3−シアノ−5−メチル−3−ヘキセン酸エチル(E及びZ異性体の混合物)及び水酸化リチウム水和物がテトラヒドロフランと水の混合液中に懸濁される。そのスラリーは、室温で4時間激しく攪拌される。その混合液は、pH2まで酸性にされ(3NHCl)、酢酸エチル(3×150mL)中に抽出される。合わされた有機層が乾燥(MgSO4 )され、そして溶媒が減圧留去されて粗製3−シアノ−5−メチル−3−ヘキセン酸が得られる。その粗製の酸を酢酸エチル(400mL)中に溶解させ、そして酢酸エチル(20mL)中のtert−ブチルアミンの溶液が加えられる。白色結晶性固体が析出するにつれて溶液の温度が約10℃上昇する。その生成物が濾取されて減圧乾燥される。収率22.15g,97.9ミリモル,89%。
A1.3−シアノ−5−メチル−3−ヘキセン酸tert−ブチルアンモニウム塩
(別法)
適切な大きさの3頸丸底フラスコに、3−シアノ−5−メチル−3−ヘキセン酸エチルを含有する50gのオイル(29.9g含有重量,165ミリモル)が仕込まれる。50mLの水中のKOH(91%,10.2g,165.1ミリモル)の溶液がそのエステル溶液に20分間かけて加えられ、そしてその溶液は更に1時間攪拌される。水(50mL)が加えられ、そしてその溶液は80mLまで減圧濃縮される。その水溶液は、MTBE(100mL)で洗浄され、生成物含有水層が濃塩酸(20mL)で1のpHまで酸性化される。得られる酸がMTBE(100mL)中に抽出される。その生成物含有MTBE溶液は、減圧濃縮される。得られるオイルは、イソプロピルアルコール(58mL)とヘプタン(85mL)中に溶解され、そしてこの溶液がセライトを通して濾過される。濾物が、イソプロピルアルコール(58mL)とヘプタン(85mL)の混合液で洗浄される。tert−ブチルアミンがその溶液に加えられて粘稠なゲル様スラリーを形成する。そのスラリーは、還流まで加熱されて溶液になる。その溶液は、室温までゆっくり冷やされる。得られるスラリーは、0〜5℃まで1.5時間冷やされてから濾過され、そしてイソプロピルアルコール(50mL)とヘプタン(150mL)の混合液で洗浄される。固体が45〜50℃で減圧乾燥され、E及びZ異性体の混合物である23.1g(62%)の3−シアノ−5−メチル−3−ヘキセン酸tert−ブチルアンモニウム塩が白色固体として得られる。Z異性体は、イソプロピルアルコールとヘプタンからの再結晶により、99%を越える異性体純度で得られることができる。
B.3−シアノ−5−メチル−3−ヘキセン酸のカリウム塩
Figure 2009073841
[表2]
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材料 供給源 分子量 量 ミリモル
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3−シアノ−5−メチル− PD61966X130 181.24 90.8 g 501
3−ヘキセン酸エチル
水酸化カリウム85% Ardrich 56.11 33.1 g 501
メタノール Fischer 90 mL
tert−ブチルメチルエーテル Fischer 900 mL
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水溶液カリウムがメタノール(70mL)中に溶解されて、高速攪拌されている3−シアノ−5−メチル−3−ヘキセン酸エチル(E及びZ幾何異性体の混合物)に、45℃を下回る温度が維持されるような速度で加えられる。残存メタノール性水溶液カリウムは、追加のメタノール(2×10mL)でその混合液中に濯ぎ入れられる。その混合液は、45℃で1時間攪拌されてから、室温まで冷やされ、その間に結晶性固体が形成される。tert−ブチルメチルエーテル(600mL)が、激しく攪拌されるその混合液にゆっくり加えられる。固体がガラス濾過で濾取され、tert−ブチルメチルエーテル(3×100mL)で洗浄され、そして乾燥されて、表題化合物が得られる。収率83.9g,439ミリモル,88%。
実施例2
3−シアノ−5−メチル−3−ヘキセン酸塩の不斉水素化
A.(S)−3−シアノ−5−メチルヘキサン酸のtert−ブチルアンモニウム塩
Figure 2009073841
[表3]
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材料 分子量 量 ミリモル
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3−シアノ−5−メチル−3− 226.33 19.0 g 84
ヘキセン酸のtert−ブチルアンモニウム塩
[(R,R)-MeDuPHOS]Rh(COD) + BF4 - 604 49.6 mg 0.082
メタノール 32 200 mL
水素 2 44 psi(3 bar)
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丸底フラスコに、3−シアノ−5−メチル−3−ヘキセン酸のtert−ブチルアンモニウム塩(実施例1Aからのもの)及び〔(R,R)−MeDuPHOS〕Rh(COD)+ BF4 - が窒素雰囲気下で仕込まれる。脱酸素されたメタノールがシリンジから加えられ、そしてその溶液が部分的真空と窒素充填の繰り返しによって脱酸素される。600mLのPARR加圧容器が、3回、圧力をかけては抜くことによって水素でパージされる。次いで、その容器は55℃に加熱される。基質と触媒の溶液がカニューレによってその反応器に移され、その容器は、水素で再度パージされてから最終的に3バール(44psi)に加圧される。攪拌が開始され、水素吸収が始まる。その容器は、水素吸収が終わるまで(〜45分)、繰り返し3バール圧まで加圧される。加圧下で55℃で更に1時間攪拌した後、加熱を止める。反応器が室温まで冷えたら、水素圧を抜き、容器を窒素でパージし、そして反応混合液が丸底フラスコに移される。溶媒が減圧留去されて粗生成物が得られる。少量のサンプルが抜き取られて、塩酸水溶液での処理及びジクロロメタン中への抽出により、(S)−3−シアノ−5−メチルヘキサン酸に転化される。GC分析で、95.0% e.e.(S)を有する還元シアノアルカンへ100%転化されたことが分かる。
B.(S)−3−シアノ−5−メチルヘキサン酸のカリウム塩(基質の触媒への
比率(S/C)1000/1)
Figure 2009073841
[表4]
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材料 分子量 量 ミリモル
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3−シアノ−5−メチル−3− 191.3 11.03 g 57.7
ヘキセン酸のカリウム塩
[(R,R)-MeDuPHOS]Rh(COD) + BF4 - 604 10mL MeOH 18.2 X10-3
中 11 mg S/C=1000w/w
メタノール 32 100 mL
水素 2 60 psi(4 bar)
───────────────────────────────────
ガラスライナーに、3−シアノ−5−メチル−3−ヘキセン酸のカリウム塩(実施例1Bからのもの)及びメタノールが仕込まれ、そして600mLのPARR水素化容器内に置かれる。その容器に、窒素でパージされてから60psiの水素でパージされ、ガスの完全な平衡を確認するために10分間攪拌され、そして圧力が抜かれることが5サイクル行われる。その容器を45℃に加熱し、脱酸素されたメタノール中の〔(R,R)−MeDuPHOS〕Rh(COD)+ BF4 - の溶液(10mL中11mg)がシリンジから加えられる。その容器は水素で再度パージされてから、攪拌されながら60psiに加圧される。周期的に水素が加えられて50〜60psiの圧力が維持される。120分後に水素吸収が終わる。2時間後、その反応混合液は室温まで冷やされ、圧力が抜かれ、そして溶媒が留去されて粗生成物が得られる。少量のサンプルが抜き採られて、1NHClで酸性にされ、(S)−3−シアノ−5−メチルヘキサン酸が得られる。GC分析で、96.7% e.e. を有するS異性体へ>99%転化されたことが分かる。
C.(S)−3−シアノ−5−メチルヘキサン酸のカリウム塩(基質の触媒への
比率(S/C)3200/1,640ミリモル)
Figure 2009073841
[表5]
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材料 分子量 量 ミリモル
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3−シアノ−5−メチル−3− 181.2 123 g 640
ヘキセン酸カリウム
[(R,R)-MeDuPHOS]Rh(COD) + BF4 - 604 123 mg 0.204
メタノール 32 1015 mL
水素 2 60 psi(4 bar)
───────────────────────────────────
ガラスライナーに、3−シアノ−5−メチル−3−ヘキセン酸カリウム(実施例1Bからのもの)及びメタノール(1000mL)が仕込まれた。そのライナーは、2LのPARR水素化容器内に置かれた。その容器に、窒素でパージされてから60psiの水素でパージされ、そして圧力が抜かれることが5サイクル行われる。次いで、その容器は45℃に加熱された。脱酸素されたメタノール中の〔(R,R)−MeDuPHOS〕Rh(COD)+ BF4 - の溶液(15mL)がシリンジから加えられた。その容器は水素で3度パージされてから65psiに加圧され、そして攪拌が始められた。周期的に水素が加えられて50〜65psiの圧力が維持された。2時間半後に水素吸収が終わり、その容器は室温まで冷やされ、そして一晩攪拌されたままにされた。圧力が抜かれ、その混合液がフラスコに移され、そして溶媒が減圧留去されて、生成物が得られた。少量のサンプルが抜き採られて、(S)−3−シアノ−5−メチルヘキサン酸メチルに転化された。ガスクロマトグラフィー分析で、>99%の転化率で97.5% e.e. が得られたことが分かった。
D.(S)−3−シアノ−5−メチルヘキサン酸のtert−ブチルアンモニウム塩
(S/C比 2700/1,557ミリモル)
Figure 2009073841
[表6]
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材料 分子量 量 ミリモル
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3−シアノ−5−メチル−3− 226.33 125.8 g 557
ヘキセン酸tert−ブチルアンモニウム
[(R,R)-MeDuPHOS]Rh(COD) + BF4 - 604 125 mg 0.082
メタノール 32 200 mL
水素 2 50-65 psi
───────────────────────────────────
ガラスライナーに、3−シアノ−5−メチル−3−ヘキセン酸tert−ブチルアンモニウム及びメタノール(1000mL)が仕込まれた。そのライナーは、2LのPARR水素化容器に入れられた。その容器に、窒素でパージされてから60psiの水素でパージされ、そして圧力が抜かれることが5サイクル行われる。次いで、その容器は45℃に加熱された。脱酸素されたメタノール(15mL)中の〔(R,R)−MeDuPHOS〕Rh(COD)+ BF4 - の溶液がシリンジから加えられた。その容器は水素で3度パージされてから65psiに加圧され、そして攪拌が始められた。周期的に水素が加えられて50〜65psiの圧力が維持された。4時間後に水素吸収が終わり、更に1時間後、その容器は室温まで冷やされた。圧力が抜かれ、その混合液がフラスコに移され、そして溶媒が減圧留去されて、生成物が得られた。少量のサンプルが抜き採られ、メタノールと1NHClとの反応により(S)−3−シアノ−5−メチルヘキサン酸メチルに転化された。GC分析で、>99%の転化率で97.7% e.e. が得られたことが分かった。
E.3−シアノ−5−メチル−3−ヘキセン酸エチルから in situで生成した3
−シアノ−5−メチルヘキサン酸のカリウム塩
Figure 2009073841
[表7]
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材料 分子量 量 ミリモル
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3−シアノ−5−メチル−3− 181.2 10.81 g 59.7
ヘキセン酸エチル
[(R,R)-MeDuPHOS]Rh(COD) + BF4 - 604 18.0 mg 29.8X10-3
メタノール 32 120 mL
水 18 18 mL
水素 2 60 psi(4 bar)
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ガラスライナーに、3−シアノ−5−メチル−3−ヘキセン酸エチル(上で調製された出発材料)、メタノール(100mL)、及び水(18mL)が仕込まれる。水酸化カリウムが攪拌しながら加えられる。そのライナーは、600mLのPARR水素化容器内に置かれる。その容器に、窒素でパージされてから60psiの水素でパージされ、そして圧力が抜かれることが5サイクル行われる。その容器は55℃に加熱される。脱酸素されたメタノール中の〔(R,R)−MeDuPHOS〕Rh(COD)+ BF4 - の溶液(20mL中18.0mg)がシリンジから加えられる。その容器は水素で再度パージされてから攪拌されながら60psiに加圧される。周期的に水素が加えられて50〜60psiの圧力が維持される。5時間後に水素吸収が終わる。更に1時間経過後、その混合液は室温まで冷やされ、そして圧力が抜かれる。その混合液はフラスコに移され、そして溶媒が減圧留去されて、生成物が得られる。少量のサンプルが抜き採られて、1N塩酸との反応により(S)−3−シアノ−5−メチルヘキサン酸メチルに転化される。GC分析で、98.7%の転化率で96.6% e.e. S異性体の目的シアノアルカン酸塩が得られたことが分かる。
実施例3
3−シアノ−5−メチル−3−ヘキセン酸エチルの水素化
Figure 2009073841
[表8]
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材料 分子量 量 ミリモル
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3−シアノ−5−メチル−3−ヘキセン酸エチル 181 0.36 g 2.00
[(R,R)-MeDuPHOS]Rh(COD) + BF4 - 604 1.2 mg 2X10-3
メタノール 5 mL
水素 60 psi(4 bar)
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A. この反応は、注入隔壁及び注入バルブを装備した50mLマイクロ反応器中で行なわれる。マイクロ反応器がガラスライナーと一緒に使用される。攪拌しながら部分的脱気と窒素再充填を4サイクル行なうことにより、メタノールが脱酸素される。3−シアノ−5−メチル−3−ヘキセン酸エチルを仕込まれたライナーと磁気攪拌バーがこのマイクロ反応器内に置かれ、続いてそのマイクロ反応器が組み立てられる。その容器に水素を負荷してから圧力を抜くのを3サイクル行なうことにより、水素雰囲気が確立される。メタノール(4mL)が加えられてから、その容器が60℃のスターラーホットプレート上の油浴中に入れられて、熱平衡(内温〜45℃)に到達させる。小さな Schlenk管に〔(R,R)−MeDuPHOS〕Rh(COD)+ BF4 - が仕込まれ、そして部分的に脱気してから窒素を再充填するのを4サイクル行なうことにより、窒素雰囲気が確立される。この触媒は、1mLの溶媒中に1.2mgの触媒を含有する溶液が得られるようにメタノール中に溶解される。1mLの触媒溶液がシリンジからこのマイクロ反応器に加えられる。その容器について、水素で60psiに加圧することにより再度パージされてからその圧力が抜かれることが4サイクル行なわれる。次いで、その容器は、60psiに負荷が加えられ、水素吸収が終わった(〜3時間)と判定されるまで攪拌される。その反応器は、油浴から取り出されて冷やされる。次いで、圧力が抜かれて溶媒が減圧留去される。GC分析で、99%転化され、22.7% e.e.(R)であったことが分かる。
B. 実施例3Aの一般的操作に従うことにより、200mg(1.190ミリモル)の3−シアノ−5−メチル−3−ヘキセン酸メチルが3mLのメタノール中に溶解され、そして43mg(0.06ミリモル)の〔(R,R)−Et−DuPHOS〕Rh(COD)+ BF4 - の存在下で、水素ガス(60psi)と反応され、10%転化率で、33% e.e.(R)を有する3−シアノ−5−メチルヘキサン酸メチルが得られた。
実施例4
プレガバリンの合成
A.(S)−3−シアノ−5−メチルヘキサン酸のカリウム塩のプレガバリン
への転化
S−シアノ酸のカリウム塩(実施例2Bに記載の通りに調製したもの,94.9%S−異性体,8.0g,41.4ミリモル)が、水酸化カリウム(91%フレーク,見掛け44.0mg,正味40.0mg,0.7ミリモル)、水(15mL)、及び2BEtOH(即ち、トルエンで変性されたもの)(10mL)と一緒に、スポンジニッケル触媒(A−7000,Activated Metals and Chemicals. Inc., P.O. Box 4130, Severville, TN37864, 5g, 水湿潤品)を含有するPARRビンに仕込まれる。そのスラリーは、50psi水素下で室温でPARR震盪機で一晩震盪される。
そのスラリーは Supercel のパッドを通して濾過される。濾物が水(20mL)と2BEtOH(7mL)で濯がれる。合わされた濾液が氷酢酸(2.4mL,2.5g,41.6ミリモル)と混合され、そして70℃で30分間加熱される。その混合液は0℃に冷やされ、そして固体が濾取され、イソプロパノール(50mL)で洗浄され、そして乾燥されて、3.2gの生成物(20ミリモル,49%収率)が得られる。この物質のHPLCアッセイで、99.7%(曲線下面積)3−イソブチルGABAであることが分かった。鏡像体分析(HPLC)で、その3−イソブチルGABAが異性体の混合物としてであることが示され、97.82%が目的のS−異性体(プレガバリン)であり、2.18%が目的でないR−異性体であることが示される。
B.(S)−3−シアノ−5−メチルヘキサン酸のtert−ブチルアンモニウム
塩のプレガバリンへの転化
S−シアノ酸のtert−ブチルアンモニウム塩(実施例2Aに記載の通りに調製したもの,97%S−異性体,8.0g,35.0ミリモル)が、水酸化カリウム(91%フレーク,見掛け2.2g,正味2.0g,35.6ミリモル)、水(15mL)、及び2BEtOH(11mL)と一緒に、スポンジニッケル触媒(A−7000,5g, 水湿潤品)を含有するPARRビンに仕込まれる。そのスラリーは、50psi水素下で室温でPARR震盪機で一晩震盪される。
そのスラリーは Supercel のパッドを通して濾過される。濾物が水(20mL)と2BEtOH(トルエンで変性されたエタノール)(7mL)で濯がれる。合わされた濾液が氷酢酸(4.1mL,4.3g,71.6ミリモル)と混合される。得られる溶液が70℃に加熱されてから、室温までゆっくり冷やされる。次いで、その反応スラリーは0〜5℃で6時間攪拌されて濾過される。固体がIPA(50mL)で濯がれ、そして減圧オーブン中で2日間乾燥されて、3.4gの固体(61.0%通し収率)が得られる。HPLC分析で、この生成物は97.20%(面積)3−イソブチルGABAとして同定され、その99.92%が目的のS−異性体(プレガバリン)であると同定される。
アルゴンでパージされた600mL加圧反応器に、3−シアノ−5−メチル−3−ヘキセン酸tert−ブチルアンモニウム(実施例1Aに記載の通りに調製されたもの,36g,159.1ミリモル)及び〔(R,R)−MeDuPHOS〕Rh(COD)+ BF4 - (0.054g,0.0894ミリモル)が仕込まれる。その反応器は、アルゴンで加圧パージされる(3×50psi)。別の1000mL反応器に360mLのメタノールが仕込まれる。このメタノールは、アルゴンで加圧パージされる(3×50psi)。次いで、そのメタノールが上記の基質と触媒を含有する反応器に仕込まれる。その溶液は、アルゴンで加圧パージされ(3×50psi)、次いで、水素で50psiに加圧され、27〜33℃で一晩攪拌される。水素圧が抜かれ、そしてその溶液はアルゴンでパージされる。その溶液は、90mLの水中の水酸化カリウム(91%,10.3g,167ミリモル)の溶液を含有する容器に移される。その溶液は、約180mLに減圧濃縮される。その濃縮溶液は、スポンジニッケルA−7000(12.0g, 50%水湿潤品)を含有する600mL加圧反応器に移される。その溶液は、アルゴンでパージされ(3×50psi)、次いで、水素で50psiに加圧され、そして一晩攪拌される。水素圧が抜かれる。その溶液は、アルゴンでパージされて濾過される。濾物が90mLのメタノールで洗浄される。濾液が減圧濃縮されてメタノールが除かれ、そして72mLのイソプロピルアルコールが加えられる。その溶液は65℃に加熱される。氷酢酸(9.4mL,171ミリモル)が仕込まれ、そしてその溶液は73℃に加熱される。その溶液は素早く50℃まで冷やされ、次いで、室温までゆっくり冷やされる。そのスラリーは0〜5℃で3.5時間冷却される。そのスラリーは濾過され、濾物がイソプロピルアルコールで洗浄される。その固体は45℃で減圧乾燥されて、18.4g(73%収率)のプレガバリンが白色固体として得られる(99.89%S)。
アルゴンでパージされた170L加圧反応器に、3−シアノ−5−メチル−3−ヘキセン酸tert−ブチルアンモニウム(10kg,44.2モル,実施例1Aに記載の通りに調製されたもの)及び〔(R,R)−MeDuPHOS〕Rh(COD)+ BF4 - (0.015kg,0.0025モル)が仕込まれる。その反応器は、アルゴンで加圧パージされる(3×50psi)。別の170L反応釜に100Lのメタノールが仕込まれる。この反応器は真空脱気されてから、アルゴンで満たされる。その反応釜は、アルゴンで50psiに加圧されてから排気される。この全パージ操作がもう2回繰り返される。そのメタノールが上記の基質と触媒を含有する反応器に仕込まれる。その溶液は、アルゴンで加圧パージされ(3×50psi)、次いで、水素で50psiに加圧され、27〜33℃で一晩攪拌される。水素圧が抜かれ、そしてその溶液は窒素でパージされる。その溶液は、25Lの水中の水酸化カリウム(91%,2.9kg,46.4モル)の溶液を含有する別の170L反応釜中に濾過される。5Lのメタノール洗浄液が移送配管を清浄にするために使用される。濾液は、減圧蒸留により50〜60Lの容量に濃縮される。その濃縮溶液は、スポンジニッケルA−7000(5.0kg, 50%水湿潤品)を含有する別の170L反応器に移される。その溶液は、窒素でパージされる(3×50psi)。次いで、その反応器は、水素で50psiに加圧され、そして一晩攪拌される。水素圧が抜かれ、そして、その溶液は窒素でパージされる。その溶液は別の170L反応釜内に濾過され、フィルターと配管が30Lのメタノールで濯がれる。濾液が減圧蒸留により25〜35Lの容量に濃縮されてから、30Lのイソプロピルアルコールが加えられる。その溶液は減圧蒸留により約18Lまで濃縮される。イソプロピルアルコール(20L)及び水(5L)が仕込まれ、そしてその溶液が60〜65℃に加熱される。氷酢酸(2.9kg,47.7モル)が仕込まれ、そしてその溶液は還流するまで加熱される。水(8L)が仕込まれて溶液になる。その溶液は、素早く50℃まで冷やされ、次いで、−5℃±5℃まで約5.5時間かけて冷やされる。そのスラリーは−5℃±5℃に約10時間保持されてから、濾過され、そしてイソプロピルアルコール(10L)で洗浄される。その溶媒湿潤濾物は、170L反応釜に仕込まれてから水(20L)とイソプロピルアルコール(40L)が仕込まれる。そのスラリーは、還流するまで加熱されて透明溶液になり、別の170L反応釜中に濾過される。その溶液は、素早く50℃まで冷やされ、次いで、−5℃±5℃まで約3.5時間かけて冷やされる。そのスラリーは−5℃±5℃に約16時間保持される。固体が濾取され、そしてイソプロピルアルコール(10L)で洗浄される。その固体は45℃で3日間減圧乾燥されて、4.0kg(57%)のプレガバリンが白色固体として得られる(99.84%S)。
実施例5
3−シアノ−5−メチル−3−ヘキセン酸(フリー酸)の水素化
Figure 2009073841
[表9]
───────────────────────────────────
材料 分子量 量 ミリモル
───────────────────────────────────
3−シアノ−5−メチル−3−ヘキセン酸 153 200 mg 1.307
[(S,S)-Me-BPE]Rh(COD) + BF4 - 618.48 20 mg 0.0327
(2.5 mol%)
メタノール 4 mL
水素 50 psi(4 bar)
───────────────────────────────────
A. フリーのヘキセン酸がメタノール中に溶解され、そしてキラル触媒がその溶液に加えられた。その混合液は、50psiの水素下で24℃で19時間震盪された。サンプルがプロトンNMRによって分析され、そして反応が24%完了していることが確認され、そのシアノヘキサン酸は95% e.e.(S)を有した。
1当量(0.18mL)のトリエチルアミンがその反応混合液に加えられ、そして震盪が更に5時間続けられた(24℃,50psi)。その反応混合液は濾過され、そして溶媒が留去された。生成物がプロトンNMRによって分析され、S−鏡像体について95% e.e. を有する約43%の目的の(S)−3−シアノ−5−メチルヘキサン酸を含有することが分かった。
B. 上の操作に従って、250mg(1.634ミリモル)の3−シアノ−5−メチル−3−ヘキセン酸を、5mLのメタノール中の8mg(0.01634ミリモル)の〔(S,S)−Et−BPE〕Rh(COD)+ BF4 - 及び0.023mL(0.1634ミリモル;0.1当量)のトリエチルアミンの存在下で、24℃で40時間水素(50psi)と反応させた。その反応混合液は濾過され、溶媒が留去され、そして、プロトンNMRによって、生成物がS−鏡像体について84% e.e. を有する71%の(S)−3−シアノ−5−メチルヘキサン酸であることが分かった。
C. 反応混合液に塩基が加えられなかったことを除いて、上の操作が繰り返された。生成物は、プロトンNMRにより、S−鏡像体について91% e.e. を有する26%の(S)−3−シアノ−5−メチルヘキサン酸であることが分かった。
D. 上の操作に従って、200mg(1.307ミリモル)の3−シアノ−5−メチル−3−ヘキセン酸を、10mg(0.01307ミリモル)の〔(S,S)−Et−DuPHOS〕Rh(COD)+ BF4 - の存在下で、水素(50psi,100時間)と反応させた。生成物は、プロトンNMRにより、S−鏡像体について56% e.e. を有する82%の(S)−3−シアノ−5−メチルヘキサン酸であることが分かった。
E. 反応混合液に0.1当量(0.02mL,0.1307ミリモル)のトリエチルアミンが加えられたことを除いて、実施例5Dの操作が繰り返された。反応は16時間後に止まり、そして、生成物は、S−鏡像体について68% e.e. を有する86%の(S)−3−シアノ−5−メチルヘキサン酸であることが分かった。
F. 反応混合液に1当量(0.18mL,1.307ミリモル)のトリエチルアミンが加えられたことを除いて、実施例5Eの操作が繰り返された。反応は16時間後に止まった。生成物は、プロトンNMRにより、S−鏡像体について56% e.e. を有する92%転化の(S)−3−シアノ−5−メチルヘキサン酸であることが分かった。
G. 上の一般的操作に従って、250mg(1.634ミリモル)の3−シアノ−5−メチル−3−ヘキセン酸を、メタノール(10mL)中の12mg(0.01634ミリモル)の〔(R,R)−DIPAMP〕Rh(COD)+ BF4 - の存在下で、水素(50psi,16時間)と反応させて、R−鏡像体について72% e.e. を有する51%の(S)−3−シアノ−5−メチルヘキサン酸が得られた。
実施例6
プレガバリンの再結晶
0.6%の(R)−鏡像体を含有するプレガバリン固体(117kg,735モル)が水(550L;4.7L/kgプレガバリン)及びイソプロピルアルコール(1100L;9.4L/kgプレガバリン)と混合される。その混合物は固体を溶解させるために加熱され(約75℃±5℃)、熱時濾過され、そして0℃±5℃まで冷却されて結晶を析出する。その固体が遠心分離で集められ、そしてイソプロピルアルコールで濯がれる。その湿った固体は35〜35℃で減圧乾燥されてから粉砕され、91.8kg(78.5%)のプレガバリンが白色結晶固体として得られる。鏡像体比率は、99.94%(S)−鏡像体と0.06%の(R)−鏡像体であった。
本発明品及びそれを製造しかつ使用する方法が、十分に明確かつ正確に記載され、また、当業者が本発明を製造しかつ使用できるように正確な用語が使用されてきた。前述したものは、本発明の好ましい態様を説明するものであって、本発明の精神及び請求の範囲に記載の本発明の範囲を逸脱することなく修飾がなされ得ることが理解されるべきである。発明と見做す主題を特定的に指摘しかつ明確に特許請求するために、この明細書を請求の範囲が締め括る。

Claims (5)

  1. 式:
    Figure 2009073841
    (式中、R1 はアルキルである。)
    の化合物を製造する方法であって、式:
    Figure 2009073841
    のアルケンをキラル触媒の存在下で不斉接触還元することを含んでなる方法。
  2. 該キラル触媒が、式:
    Figure 2009073841
    (式中、Rはアルキルである。)
    を有する(S,S)−DuPHOSリガンドのロジウム錯体である、請求項1記載の方法。
  3. 該キラル触媒が、〔Rh(リガンド)(COD)〕BF4 である、請求項2記載の方法。
  4. Rがメチル又はエチルである、請求項2記載の方法。
  5. 1 がエチルである、請求項4記載の方法。
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