JP2007230861A5 - - Google Patents

Description

本明細書で考察される新規リン酸アルミニウムの成果及び高い有効性は、その比較的小さな粒子径に部分的には関連している。このような小さな粒子径は、粒子が皮膜中に十分に分布し、樹脂及び無機塗料充填剤と完全に会合し、それによって、塗料が乾燥した場合に広範な空隙形成のための部位であるクラスターを作り出すことを可能にする。本発明のリン酸アルミニウムは、閉じた空隙、又は中空粒子を、リン酸アルミニウム、ポリリン酸アルミニウム又は任意のその他粒子についてこれまで観察されていない程度まで形成する傾向を示す。いくつかの実施態様において、リン酸アルミニウム、ポリリン酸アルミニウム又はメタリン酸アルミニウムの粒子は、多くの閉じた細孔を含むが、開いた細孔を実質上含まない。結果として、このような実施態様において、マクロ細孔容積は、実質上０．１ｃｃ／ｇより小さい。

Claims (25)

1. 結合ポリマー；及び
   該結合ポリマー内に分散させた非晶質のリン酸アルミニウム顔料を含む被覆用組成物であって、該非晶質のリン酸アルミニウム顔料が、下記の方法：
   リン酸、硫酸アルミニウム及びアルカリ溶液を組み合わせて、かつ該組み合わせた材料を、一定時間、互いに反応できるようにして、反応生成物を形成すること；かつ
   該反応生成物を約１３０℃未満の温度で乾燥させて、１つの粒子につき１以上の閉じた空隙を含み、開いた細孔を実質的に含まない、非晶質のリン酸アルミニウム粒子を形成することによって製造される、前記被覆用組成物。
2. 前記非晶質のリン酸アルミニウムが、実質的に０．１ｃｃ／ｇより小さいマクロ細孔容積を有する、請求項１記載の被覆用組成物。
3. 前記組み合わせ工程の間に、リン酸、硫酸アルミニウム及びアルカリ溶液が、一斉に組み合わされる、請求項１記載の被覆用組成物。
4. 前記組み合わせ工程の間に、組み合わせた材料が、およそ３０分間反応することができる、請求項１記載の被覆用組成物。
5. 結合ポリマー及び不透明化顔料を含む、被覆用組成物の製造方法であって、下記の工程：
   リン酸、硫酸アルミニウム、及び水酸化ナトリウムを一斉に組み合わせ、かつ該組み合わせた材料を、およそ３０分間、互いに反応できるようにして、沈殿物を形成することによって、不透明化顔料を形成すること；
   該沈殿物を約１３０℃未満の温度で乾燥させて、１つの粒子につき１以上の閉じた空隙を含み、開いた細孔を実質的に含まない、非晶質のリン酸アルミニウム粒子を形成すること；かつ
   定量の該非晶質のリン酸アルミニウムと結合ポリマーとを組み合わせて、該被覆用組成物を形成することを含む、前記製造方法。
6. 前記アルカリ溶液が水酸化ナトリウムである、請求項５記載の方法。
7. 前記形成工程の間に、組み合わせた材料のpHが、さらなる水酸化ナトリウムの添加によって、pH３〜５に制御される、請求項６記載の方法。
8. 形成された前記非晶質のリン酸アルミニウムが、オルトリン酸ヒドロキソアルミニウムである、請求項５記載の方法。
9. 前記組み合わせ工程の前に、リン酸を過酸化水素で、高温にて処理する、請求項５記載の方法。
10. 前記乾燥工程の後に、非晶質のリン酸アルミニウムが、実質的に０．１ｃｃ／ｇより小さいマクロ細孔容積を有する、請求項５記載の方法。
11. 水をベースにした被覆用組成物の製造方法であって、下記の工程：
    リン酸、硫酸アルミニウム及び水酸化ナトリウムを、約３０分間、ともに組み合わせて、沈殿物を形成することによって、非晶質のリン酸アルミニウムを形成すること；かつ
    該沈殿物を約１３０℃未満の温度で乾燥させて、１つの粒子につき１以上の閉じた空隙を有する、非晶質のリン酸アルミニウム粒子を形成することであり、ここで、該粉末が、実質的に０．１ｃｃ／ｇより小さいマクロ細孔容積を有し、示差操作熱量法において約９０℃〜約２５０℃の間に２つの吸熱ピークを示し、水１．０ｇにつき少なくとも０．０２５ｇで水に対する分散性を有し、かつ５〜８０ナノメートルの平均個別粒子半径を有し；かつ
    該非晶質のリン酸アルミニウムとラテックス被覆用組成物の形成に有用な結合ポリマーとを組み合わせることを含む、前記製造方法。
12. 前記リン酸、硫酸アルミニウム及び水酸化ナトリウムが、ともに一斉に組み合わされる、請求項１１記載の方法。
13. 前記非晶質のリン酸アルミニウムが不透明化顔料であり、かつ該被覆用組成物が、該組成物の総重量を基準にして、最大約２７重量パーセントのスラリー形態の非晶質のリン酸アルミニウムを含むことができる、請求項１１記載の方法。
14. 前記組み合わせ工程の前に、リン酸を過酸化水素で、高温にて処理する、請求項１１記載の方法。
15. 前記形成工程の間に、組み合わせた材料のpHが、さらなる水酸化ナトリウムの添加によって、pH３〜５に制御される、請求項１１記載の方法。
16. 前記乾燥工程の後に、非晶質のリン酸アルミニウムが、開いた細孔を実質的に含まない、請求項１１記載の方法。
17. 不透明化被覆用組成物の製造方法であって、下記の工程：
    リン酸と、硫酸アルミニウム及び水酸化ナトリウムとを組み合わせて、かつ該組み合わせた材料を、所定時間、ともに反応させて、非晶質のリン酸アルミニウムを形成すること；
    該非晶質のリン酸アルミニウムを約１３０℃以下の温度で乾燥させることであり、ここで、該乾燥した非晶質のリン酸アルミニウムが、粉末形態の場合、１つの粒子につき１以上の閉じた空隙を含み；かつ
    該非晶質のリン酸アルミニウムを、結合ポリマーとともに添加すること
    を含む、前記製造方法。
18. 前記添加工程の間の所定時間が、約３０分である、請求項１７記載の方法。
19. 前記乾燥した非晶質のリン酸アルミニウム粒子が、粉末形態の場合、開いた細孔を実質的に含まない、請求項１７記載の方法。
20. 前記粒子が、約２０〜１００ナノメートルの平均サイズを有する、請求項１７記載の方法。
21. 前記被覆用組成物が、ラテックス材料を含み、かつ前記非晶質のリン酸アルミニウムが、前記被覆用組成物の不透明化顔料である、請求項１７記載の方法。
22. 前記被覆用組成物が、該被覆用組成物の総重量を基準にして、最大約２７重量パーセントのスラリー形態の非晶質のリン酸アルミニウムを含む、請求項１７記載の方法。
23. 前記非晶質のリン酸アルミニウムが、実質的に０．１ｃｃ／ｇより小さいマクロ細孔容積を有する、請求項１７記載の方法。
24. 前記組み合わせ工程の間に、リン酸、硫酸アルミニウム及び水酸化ナトリウムが、一斉に組み合わされる、請求項１７記載の方法。
25. 前記組み合わせ工程の間に、非晶質のリン酸アルミニウムの形成後、さらなる水酸化ナトリウムを添加して、pHを３〜５に制御する、請求項１７記載の方法。