JP3051642B2 - 深絞り性に優れた潤滑鋼板 - Google Patents

深絞り性に優れた潤滑鋼板

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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プレス加工などに使用
される深絞り性に優れた潤滑鋼板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鋼板にプレス加工などを施す際に
使用されていた加工油、プレス油などの潤滑物質に替わ
るものとして、パラフィン系のワックスなどの樹脂を主
成分とする樹脂、あるいは熱硬化型の樹脂を鋼板表面に
形成させた潤滑鋼板の使用が試みられているが、パラフ
ィンが加工時の発熱で溶解、あるいは昇華し潤滑効果が
失われたり、熱硬化型樹脂の皮膜に加工時のストレスに
より亀裂が生じたり、熱変色するなどの問題を有してい
る。
【0003】上記の樹脂の欠点を改善することを目的と
して、親水性樹脂にシリカ、およびポリオレフィン系、
あるいはフッ素系の潤滑剤を添加してなる樹脂を表面処
理鋼板に被覆した潤滑性皮膜を被覆した鋼板の使用が試
みられているが、用いられる潤滑付与剤は水との親和性
に乏しく、水性樹脂に添加した場合、均一に分散させる
のが困難であり、これらの潤滑性皮膜被覆鋼板を過酷な
条件でプレス成形すると、潤滑が不十分なために金型と
の摩擦が大となる部分で局部的に温度が上昇し皮膜が剥
離することがある。
【0004】この欠点を克服するため、水分散性樹脂に
親水性の官能基を有する自己分散型フッ素樹脂を添加し
てなる樹脂皮膜をクロメート処理鋼板に被覆した表面処
理鋼板(特開平 4-61966号公報)や、水溶性樹脂にアク
リル変性して親水性を付与した四フッ化エチレンを潤滑
剤として添加してなる樹脂をめっき鋼板に被覆した潤滑
鋼板(特開平6-126885号公報)などが開示されている。
【0005】特開平 4-61966号公報の表面処理鋼板は、
エチレンと不飽和カルボン酸共重合体の分散液に重合性
エチレン系不飽和化合物を加え、アミンで架橋した水分
散性樹脂に、シリカと親水性の官能基を有する自己分散
型フッ素樹脂を含有する樹脂を、クロメート皮膜を有す
るめっき鋼板上に被覆した表面処理鋼板であり、潤滑
性、連続パンチ打ち抜き性に優れているが、水分散性樹
脂とフッ素樹脂の比重差あるいは相溶性の相違のために
樹脂溶液の貯蔵中に両者が分離したり、塗装後の粒子の
マイグレーションによりフッ素樹脂が偏在し、潤滑性が
バラつくおそれがある。
【0006】特開平6-126885号公報の潤滑鋼板は、アク
リル変性し親水性にした水溶性ポリエステル樹脂を主成
分とし、耐食性を向上させるためのシリカ、および潤滑
性を付与するためのアクリル変性四フッ化エチレン、お
よび皮膜の硬度を確保しかつ耐水性を向上させるための
水性メラミンを含有した樹脂からなる皮膜をめっき鋼板
に被覆した潤滑鋼板であり、潤滑剤が均一に分散されて
いるために、過酷な条件でプレス成形しても局部的な温
度上昇は抑制され皮膜剥離は生じなくなるが、皮膜の耐
疵つき性あるいは耐摩耗性が必ずしも十分ではなく、皮
膜の表面が削られ脱落する、という問題が解決されてい
ない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、過酷な条件
で深絞り加工しても局部的な温度上昇を生じることの無
い優れた潤滑性と、皮膜表面が削られ脱落することの無
い優れた耐疵つき性あるいは耐摩耗性とを兼ね備えた潤
滑性皮膜を有する潤滑鋼板を提供することを課題とす
る。
【0008】
【課題を解決すための手段】本発明は、乾燥皮膜中の配
合量が 5〜20重量%のフッ化エチレン樹脂、20〜60重量
%のシリカ、アルミナの1種以上、および残部がポリウ
レタン樹脂からなる樹脂皮膜を、片面当たり乾燥重量で
0.3〜 4g/m2めっき鋼板の少なくとも片面に被覆したこ
とを特徴とする深絞り性に優れた潤滑鋼板、および樹脂
皮膜がさらに1〜4重量%のクロム酸ナトリウム、ポリリ
ン酸アルミニウム、メタホウ酸バリウムから選択される
1種の防錆顔料を有していることを特徴とする、深絞り
性に優れた潤滑鋼板を提供するものである。本発明は、
上記の潤滑剤を水性樹脂中に安定に均一分散させ、塗装
後の樹脂皮膜中に潤滑物質を均一分散させる方法、およ
び深絞りなどの過酷な加工を施しても皮膜表面が削られ
脱落することの無い剛性を有する樹脂組成について検討
した結果、以下に示すような発明に至ったものである。
すなわち、乾燥重量 5〜20重量%のフッ化エチレン樹脂
の粒子の表面に水性ポリウレタン樹脂を保護コロイドと
して吸着させたポリウレタン樹脂に20〜60重量%のシリ
カ、アルミナの1種以上を添加した水性ポリウレタン樹
脂、または、さらに1〜4重量%のクロム酸ナトリウム、
ポリリン酸アルミニウム、メタホウ酸バリウムなどの中
性、あるいはアルカリ性の防錆顔料を添加した水性ポリ
ウレタン樹脂をめっき鋼板に塗布、乾燥することによっ
て、優れた潤滑性と剛性とを兼備した潤滑性皮膜を有す
る潤滑鋼板が得られる。
【0009】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
潤滑鋼板の潤滑皮膜を被覆する基板として使用されるめ
っき鋼板の仕様は、特に限定されるものではない。めっ
き方法として溶融めっき、電気めっきのいずれの方法に
よるめっき鋼板でも、十分な潤滑性を有する被覆基板に
なり得る。また錫めっき、亜鉛めっき、ニッケルめっ
き、亜鉛−ニッケル合金めっき、複合亜鉛めっきなど、
鋼板上に施すめっきも用途に応じて選択可能である。め
っき量は必要とされる耐食性に応じて加減される。この
ように、使用目的や経済性に照らして最適なめっき鋼板
を選択することができる。さらに、めっき鋼板に潤滑皮
膜を施す前に、耐食性および皮膜の密着性を向上させる
ことを目的として、クロメート処理皮膜やリン酸塩処理
皮膜をめっき上に形成させることも可能である。
【0010】本発明に使用する水性ポリウレタン樹脂は
アニオン性のポリウレタン樹脂であり、ポリウレタンプ
レポリマーにジアミノフェニルカルボン酸塩を鎖延長剤
として反応させ、アニオン性の親水基をポリマー鎖に導
入したもの、イソシアネート基をブロック化し、再生時
に鎖延長したもの、疎水性ポリオールと芳香族イソシア
ネートから得たポリウレタンプレポリマーの芳香環をス
ルホン化し、3級アミンで中和し、媒体である水と反応
させてアニオン性自己乳化型水性ポリウレタン樹脂とし
たもの、ポリウレタンプレポリマーとジアミノアルカン
スルホネートの水溶液とを反応させ、アニオン性ポリウ
レタンポリ尿素分散体としたもの、ジオールとジイソシ
アネートからプレポリマーを作り、ヒドロキシル基を有
する酸と反応させて、トリエタノールアミンを加えてア
イオノマーとしてから水に加えてエマルジョンとし、さ
らに、ジアミンを加えて鎖延長しとものなどがあり、こ
れらのいずれの水性ポリウレタン樹脂を用いても差し支
えない。
【0011】本発明においては、フッ化エチレン樹脂の
粒子を核として、その表面に上記のポリウレタン樹脂を
保護コロイドとして吸着させた水性樹脂溶液を使用す
る。これらのフッ化物を含有する水性ポリウレタン樹脂
として、市販の水性塗料を用いても差し支えない。
【0012】この水性樹脂をめっき鋼板に塗布、乾燥し
て得られる皮膜中のポリウレタン樹脂量は、以下に述べ
るようにして調整する。すなわち乾燥後の固形分濃度が
5〜20重量%のフッ化エチレン樹脂、20〜60重量%のシ
リカ、アルミナの1種以上、残部がポリウレタン樹脂か
らなる皮膜となるようにするか、または上記の固形分濃
度を有するフッ化エチレン樹脂とシリカ、アルミナの1
種以上に、さらに1〜4重量%のクロム酸ナトリウム、ポ
リリン酸アルミニウム、メタホウ酸バリウムなどの防錆
顔料の1種以上が加わり、残部がポリウレタン樹脂から
なる皮膜となるように、処理液中のポリウレタン樹脂量
を調整する。潤滑皮膜中のポリウレタン樹脂量が少なす
ぎると十分な皮膜性が得られず、多すぎると皮膜の硬度
が低くなり、耐摩耗性が劣化し、絞り加工中に削られや
すくなる。
【0013】潤滑性を付与する目的で添加するフッ化エ
チレン樹脂は、皮膜中に乾燥重量で5〜 20重量%添加す
る。この添加量で0.10〜0.14の動摩擦係数が得られ、深
絞り用途の潤滑鋼板として優れた潤滑性を示す。しかも
表層にフッ化エチレン樹脂が均一に分散しているために
表面に汚れが付きにくく、優れた耐指紋性を示す。フッ
化エチレン樹脂は四フッ化エチレン樹脂(PTFE)、四フ
ッ化エチレン−六フッ化プロピレン樹脂(FEP)のいず
れも使用できる。 特に皮膜が耐熱性を要する場合は、
四フッ化エチレン樹脂を使用する。皮膜中のフッ化エチ
レン樹脂の添加量が5 重量%未満では良好な潤滑性や耐
指紋性が得られず、20重量%以上添加すると潤滑性が飽
和するとともにコスト的に有利ではなくなる。
【0014】フッ化エチレン樹脂の粒径は、0.05〜0.5
μmのものが好ましい。粒径が0.5μmを越えると処理液
の安定性が低下するとともに、鋼板に塗布した後の皮膜
の平滑性が失われる原因となる。一方、粒径が 0.05μm
未満の場合、潤滑性能に与える悪影響は特にないが、こ
の粒径のフッ化エチレン樹脂を製造するのにコスト的に
不利となる。
【0015】以上のように、本発明においてはフッ化エ
チレン樹脂の粒子を核として、その表面にポリウレタン
樹脂を保護コロイドとして吸着させているために、部分
的にフッ素とポリウレタン樹脂とのグラフト反応が生
じ、フッ化エチレン樹脂の粒子は水性樹脂溶液中に均一
に分散し、貯蔵経時しても樹脂粒子が沈降分離したり、
塗装後の粒子のマイグレーションによりフッ化エチレン
樹脂が偏在することもない。したがって、塗布後乾燥し
て得られる樹脂皮膜中にはフッ化エチレン樹脂が均一に
分散しており、バラつきのない均質な潤滑性が得られ
る。
【0016】さらに、耐疵つき性および耐摩耗性を向上
させることを目的として、潤滑皮膜中に20〜60重量%の
シリカおよび/またはアルミナを添加する。シリカおよ
び/またはアルミナの添加量が20重量%以下であると皮
膜の硬度が低く十分な耐疵つき性、あるいは耐摩耗性が
得られず、60重量%以上であると皮膜の成膜性が十分で
なくなるために、深絞りなどの加工を行った際に皮膜が
剥離する。
【0017】シリカやアルミナは粉末の形で処理液中に
混入させることも可能であるが、市販のコロイダルシリ
カ、あるいはアルミナゾルなどの分散液を使用すること
により、取扱いを簡便にすることができる。この他、耐
食性を向上させることを目的としてクロム酸ナトリウ
ム、ポリリン酸アルミニウム、メタホウ酸バリウムなど
の中性、あるいはアルカリ性の防錆顔料を1〜4重量%処
理液中に添加する。しかしながら、 1重量%未満の添加
では耐食性の向上に効果がなく、一方処理液中に4 重量
%以上添加されると、溶液中のカチオン、あるいはアニ
オンによりエマルジョンの分散粒子が沈降したり、ゲル
化を誘発するおそれがある。このゲル化を抑制するため
にシランカップリング剤を処理液中に添加しても差し支
えない。シランカップリング剤としては、水との反応が
遅く、しかもポリウレタン樹脂との親和性が良好な、エ
ポキシ系のシランカップリング剤が好ましい。
【0018】上記のようにして得られた処理液を、めっ
き鋼板の片面、あるいは両面に塗布する。塗布方法は浸
漬、ロールコート、カーテンフローコート、スプレーコ
ートなどが適用可能であり、特に制限されるものではな
い。両面に塗布する場合は、処理液が水溶液であること
を活かし、鋼板のめっきラインにおいて、めっきに引き
続いて鋼板を処理液に浸漬塗布した後、余剰の処理液を
絞りロールで除去する方法が容易かつ経済的である。
【0019】処理液は潤滑皮膜の乾燥重量が 0.3〜 4g/
m2となるように塗布する。潤滑皮膜の乾燥重量が 0.3g/
m2未満の場合は十分な耐疵つき性、耐摩耗性、および耐
指紋性が得られないばかりでなく、耐食性が著しく劣っ
たものとなる。一方、乾燥重量が 4g/m2を越えると潤滑
効果が飽和し、経済的でなくなる。潤滑皮膜の厚さは塗
布方法に応じて管理する。皮膜の厚さを処理液の粘度で
管理する場合は、処理液にポリエーテル系の増粘剤を0.
5〜2%程度添加して粘度調整することにより、皮膜厚さ
を上記の範囲に管理することができる。
【0020】上記のようにして処理液を塗布しためっき
鋼板を、 80〜140℃の温度で加熱し乾燥する。この加熱
により、水分が蒸発し、フッ化エチレン樹脂の粒子を核
とした、ポリウレタン樹脂がめっき鋼板に融着し、フッ
化エチレン樹脂が均一に分散した樹脂皮膜が形成され
る。かくして、本発明の目的とする潤滑性と皮膜剛性に
優れた潤滑鋼板を得ることができる。
【0021】
【実施例】以下、実施例にて本発明をさらに詳細に説明
する。焼鈍および調質圧延を施した鋼板(板厚0.50mm)を
めっき原板とし、アルカリ溶液中で陰極電解し脱脂し、
硫酸中で酸洗した後、表1に示すめっきを施した。これ
らのめっき鋼板上に表1に示す組成の処理液を表1に示
す厚さに塗布した後90℃で乾燥し、供試用潤滑鋼板とし
た。表1〜3に供試用潤滑鋼板の作成条件を示す。特性
評価は以下に示す項目について実施し、表4〜5にその
特性評価結果を示す。 (1) 動摩擦係数 バウデン−レーベス型測定器により、直径 8mmの鋼球を
用いて1.3 kgの荷重をかけ、摺動速度10mm/min、摺動距
離20mmで摺動時の動摩擦係数を測定した。 (2) 皮膜の耐疵つき性 直径 6mmの消しゴム(A.W.FABER-CASTELL 社製、N6-W825
R)を用いて115gの荷重をかけ、摺動速度100mm/sec、摺
動距離70 mmで皮膜面を摺動させ、肉眼観察により皮膜
に疵が発生した摺動回数で評価した。 (3) 限界絞り比 東京衡機(株)製山田式深絞り試験機を用い、ブランク径
を変化させてポンチ径40mmのカップ加工を行い、鋼板に
割れを生じずに成形できた絞り比を限界絞り比として評
価した。 (4) 加工後の外観 東京衡機(株)製山田式深絞り試験機を用い、ポンチ径40
mmで絞り比 2.0のカップ加工を行い、カップの外観を目
視評価した。 評点 ○:樹脂皮膜に疵が全く認められない。 ×:樹脂皮膜に疵が認められる。 (5) 耐食性 JIS Z 2371 に基づく塩水噴霧試験を72 時間実施し、錆
の発生率を目視評価した。 評点 ○:錆の発生が認められる。 ×:錆の発生が認められない。
【0022】
【表1】
【0023】
【表2】
【0024】
【表3】
【0025】
【表4】
【0026】
【表5】
【0027】表4の実施例に示すように、本発明の潤滑
鋼板は動摩擦係数、皮膜の耐疵つき性、限界絞り比、耐
食性のいずれにおいても良好な性状を示した。
【0028】
【発明の効果】本発明の潤滑鋼板は、潤滑性と皮膜の耐
疵つき性あるいは耐摩耗性に優れており、過酷な条件で
深絞り加工を施しても局部的な温度上昇が生じず、皮膜
表面が削られ脱落することが無い。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−255587(JP,A) 特開 平6−79232(JP,A) 特開 平6−155655(JP,A) 特開 昭59−80474(JP,A) 特開 昭53−129225(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 15/08 B05D 7/14

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フッ化エチレン樹脂の粒子を核として、そ
    の表面にポリウレタン樹脂を保護コロイドとして吸着さ
    せてなる水性樹脂溶液に、コロイダルシリカおよび/ま
    たはアルミナゾルを添加した処理液を、めっき鋼板の少
    なくとも片面に塗布乾燥してなる皮膜を形成させた潤滑
    鋼板であって、 前記皮膜を乾燥させたときの皮膜中の配合量は、フッ化
    エチレン樹脂:5〜20重量%と、シリカおよび/また
    はアルミナが20〜60重量%と、残部がポリウレタン
    樹脂からなるものであり、 前記皮膜は、片面当たり乾燥重量で0.3〜4g/m2
    めっき鋼板の少なくとも片面に被覆されていることを特
    徴とする深絞り性に優れた潤滑鋼板。
  2. 【請求項2】 前記処理液が、さらにシランカップリン
    グ剤を添加した処理液である、請求項1に記載の潤滑鋼
    板。
  3. 【請求項3】 前記皮膜を乾燥させたときの皮膜中の配
    合量が、フッ化エチレン樹脂:5〜20重量%と、シリ
    カおよび/またはアルミナが20〜60重量%と、クロ
    ム酸ナトリウム,ポリリン酸アルミニウム又はメタホウ
    酸バリウムから選択される1種を1〜4重量%と、残部
    がポリウレタン樹脂からなるものである請求項1又は2
    に記載の潤滑鋼板。
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