JP2005062809A - トナー搬送装置、現像装置、プロセスユニット、画像形成装置、トナー搬送方法及び画像形成方法 - Google Patents

トナー搬送装置、現像装置、プロセスユニット、画像形成装置、トナー搬送方法及び画像形成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 EH現象によってトナーを搬送するトナー静電搬送基板に対し、十分量のトナーを供給しつつ、そのトナーの帯電不良を抑えることができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】 トナーと摩擦促進物質との混合物を収容する第1収容室142、第2収容室143と、これらの内部の混合物を攪拌する第1搬送スクリュウ144、第2搬送スクリュウ145と、第1収容室142に設けられたメッシュ146とを有し、第1収容室142内の混合物中のトナーをメッシュ146によってふるいにかけて図示しない第1トナー静電搬送基板に供給するトナー供給部140を、現像装置に設けた。また、第1搬送スクリュウ144とメッシュ146との間、及び、メッシュ146と第1トナー静電搬送基板との間、に電位差を生じせしめる電位差発生手段を設けた。
【選択図】 図4

Description

本発明は、トナー静電搬送手段の表面上のトナーを静電気力によってその表面に対して相対移動させて搬送するトナー搬送方法やトナー搬送装置に関するものである。また、かかるトナー搬送方法を用いる現像装置、プロセスユニット、画像形成装置及び画像形成方法に関するものである。
従来、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置として、特許文献1や特許文献2に記載のものが知られている。これらの画像形成装置では、表面移動する現像ローラ等の現像剤担持体に担持したトナーを、感光体等の潜像担持体との対向位置である現像位置に搬送して、潜像担持体上の静電潜像を現像する。かかる構成では、トナーが表面移動する現像剤担持体と潜像担持体との間で擦れ、何れか一方の表面に固着して、画像に悪影響を及ぼすことがあった。また、現像位置において、トナーを現像剤担持体の表面と潜像担持体上の静電潜像との電位差によって静電移動させるのであるが、この電位差を相当に大きくしなければならなかった。静電移動の開始に先立って、ファンデルワールス力や鏡像力等によるトナーと現像剤担持体との付着力に打ち勝つだけの力をトナーに付与して付着状態を解く必要があり、そのために大きな静電気力を必要とするからである。
一方、表面移動する現像剤担持体を用いずにトナー像を現像する画像形成装置としては、特許文献3に記載のものが知られている。この画像形成装置の現像装置は、複数の電極が所定ピッチで配設されたトナー静電搬送基板の表面上でEH(Electrostatic Transport&Hopping)現象を生じせしめて、トナーを現像位置まで搬送する。このEH現象とは、粉体に作用する移相電界のエネルギーが機械的なエネルギーに変換されて、粉体自身が動的に変動する現象をいう。EH現象が生起せしめられたトナーは、静電搬送基板面上で移相電界によって進行方向の成分を持って飛び跳ねて、基板面方向の移動(搬送)と、基板面に垂直な方向の移動(ホッピング)とを行う。トナー静電搬送基板上でトナーをホッピングさせながら現像位置に搬送することで、表面移動する現像剤担持体を用いた構成では実現が望めなかったほどの低電位現像を実現することができる。例えば、周囲の非画像部との電位差が僅か数十[V]である静電潜像にトナーを選択的に付着させることも可能である。
特開平9−197781号公報 特開平9−329947号公報 特開2002−341656号公報
ところが、この画像形成装置の現像装置は、十分に帯電したトナーをトナー静電搬送基板に供給することができずに、トナーの帯電不良による悪影響を引き起こすおそれがあった。具体的には、トナーを、トナーホッパ部内のアジテータの回転によって摩擦したり、トナーホッパ部から帯電ローラ表面に汲み上げて規制ブレードで摩擦したりして、帯電させているのであるが、この程度の摩擦では不十分な場合もあり得る。
そこで、本発明者らは、トナーをガラスビーズ等の摩擦促進粒子からなる摩擦促進物質に混合せしめて混合物の状態で攪拌することで、十分に摩擦帯電せしめてからトナー静電搬送基板に供給する新規なトナー供給装置を開発中である。このトナー供給装置は、上記混合物を収容する混合物収容部と、これの内部に配設された回転するスクリュウ部材等の攪拌搬送部材と、これによる混合物搬送路の底面の一部に設けられたメッシュとを有している。また、上記混合物収容部内に新たなトナーを補給するトナー補給装置も有している。混合物収容部内の混合物は、攪拌搬送部材によって攪拌されながら搬送される過程で、内部のトナーの摩擦帯電が促される。そして、上記メッシュの上側を通過する際に、メッシュの孔を通ってトナー静電搬送基板に向けて排出される。かかる構成では、トナーを摩擦促進物質によってより確実に摩擦帯電せしめてから、トナー静電搬送基板に供給することができる。
しかしながら、この現像装置においては、次のような新たな問題が生じてしまった。即ち、メッシュによって十分量のトナーをふるいにかけることができずに、トナー静電搬送基板に対するトナー供給量を不足させてしまったのである。
そこで、本発明者らは、十分量のトナーをふるいにかけることができなくなる原因について鋭意研究を行った結果、次のようなことがわかってきた。即ち、上記混合物収容部内において、十分に摩擦帯電せしめたトナーを摩擦促進物質の主成分である摩擦促進粒子の表面に強く静電吸着させる結果、その表面から離脱させることが困難になっていたのである。また、メッシュの孔のエッジによって摩擦促進粒子の表面からせっかくトナーを掻き取ったとしても、孔周囲に滞留させて摩擦促進粒子の表面に再吸着させることがある。このことが、メッシュによるトナーのふるいかけを一層困難にしていた。
本発明は、以上の背景に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、次のようなトナー搬送方法及びトナー搬送装置、並びにこれらを用いる現像装置、プロセスユニット、画像形成装置及び画像形成方法を提供することである。即ち、EH現象によってトナーを搬送するトナー静電搬送基板等のトナー静電搬送手段に対し、十分量のトナーを供給しつつ、そのトナーの帯電不良を抑えることができるトナー搬送装置等である。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、表面上のトナーを静電気力によって移動させて搬送するトナー静電搬送手段を備えるトナー搬送装置において、トナーと摩擦促進物質との混合物を収容する混合物収容部と、該混合物収容部内の混合物を攪拌する攪拌手段と、該混合物収容部あるいはこれに連通する連通部に設けられたメッシュとを有し、該混合物収容部あるいは該連通部内の該混合物中のトナーを該メッシュによってふるいにかけて上記トナー静電搬送手段に供給するトナー供給手段を設けるとともに、該混合物収容部あるいは該連通部内の該混合物を介して該メッシュに対向する対向電極と、これと該メッシュとの間に電位差を生じせしめる電位差発生手段とを設けたことを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、表面上のトナーを静電気力によって移動させて搬送するトナー静電搬送手段を備えるトナー搬送装置において、トナーと摩擦促進物質との混合物を収容する混合物収容部と、該混合物収容部内の混合物を攪拌する攪拌手段と、該混合物収容部あるいはこれに連通する連通部に設けられたメッシュとを有し、該混合物収容部あるいは該連通部内の該混合物中のトナーを該メッシュによってふるいにかけて上記トナー静電搬送手段に供給するトナー供給手段を設けるとともに、該メッシュと該トナー静電搬送手段との間に電位差を生じせしめる電位差発生手段を設けたことを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、表面上のトナーを静電気力によって移動させて搬送するトナー静電搬送手段を備えるトナー搬送装置において、トナーと摩擦促進物質との混合物を収容する混合物収容部と、該混合物収容部内の混合物を攪拌する攪拌手段と、該混合物収容部あるいはこれに連通する連通部に設けられたメッシュとを有し、該混合物収容部あるいは該連通部内の該混合物中のトナーを該メッシュによってふるいにかけて上記トナー静電搬送手段に供給するトナー供給手段を設けるとともに、該混合物収容部あるいは該連通部内の該混合物を介して該メッシュに対向する対向電極を設け、更に、該対向電極と該メッシュとの間、及び、該メッシュと該トナー静電搬送手段との間に電位差を生じせしめる電位差発生手段を設けたことを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項1又は3のトナー搬送装置において、上記対向電極と上記メッシュとの間に交流直流重畳電圧の印加による電位差を発生させるように、上記電位差発生手段を構成したことを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項1、3又は4のトナー搬送装置において、上記攪拌手段を対向電極として兼用したことを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項5のトナー搬送装置において、上記攪拌手段として、回転軸とこれの周面に螺旋状に突設せしめられた螺旋突起とを有し、上記混合物を相対的に回転軸線方向に搬送しながら攪拌するものを用いたことを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、請求項5トナー搬送装置において、上記攪拌手段として、回転軸を中心に回転する導電性ブラシ状電極を用いたことを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、請求項4乃至7の何れかのトナー搬送装置において、上記対向電極として、表面を絶縁材料からなる絶縁層で被覆したものを用いたことを特徴とするものである。
また、請求項9の発明は、請求項1乃至8の何れかのトナー搬送装置において、上記メッシュとして、導電性材料からなる基体の表面に絶縁性材料からなる絶縁層を被覆したものを用いたことを特徴とするものである。
また、請求項10の発明は、請求項1乃至9の何れかのトナー搬送装置において、上記トナー静電搬送手段として、少なくともトナーを付着させる表面に絶縁性材料からなる絶縁層を被覆したものを用いたことを特徴とするものである。
また、請求項11の発明は、請求項2又は3のトナー搬送装置において、上記メッシュの孔を通過したトナーを上記トナー静電搬送手段に供給するため供給用電位と、供給後のトナーを該トナー静電搬送手段上で静電移動させて搬送するための搬送用電位とで、上記メッシュの電位を切り替える電位切り替え手段を設けたことを特徴とするものである。
また、請求項12の発明は、請求項11のトナー搬送装置において、上記メッシュの電位について、上記供給用電位にしている時間を上記搬送用電位にしている時間よりも短くするように、上記電位切り替え手段を構成したことを特徴とするものである。
また、請求項13の発明は、請求項2、3、11又は12のトナー搬送装置において、上記トナー静電搬送手段として、トナーを複数の搬送電極間の電位差によって上記搬送先に向けて搬送するものを用いるとともに、上記メッシュと該トナー静電搬送手段との電位差によって両者間に形成される電界の強度を、該搬送電極間に形成される電界の最大強度の1/2以下にする値の該電位差を生じせしめるように、上記電位差発生手段を構成したことを特徴とするものである。
また、請求項14の発明は、トナー搬送装置に設けられたトナー静電搬送手段の表面上に存在するトナーを静電気力によって移動させながら潜像担持体との対向位置に搬送して、該潜像担持体に担持される潜像を現像する現像装置において、上記トナー搬送装置として、請求項1乃至13の何れかのトナー搬送装置を用いたことを特徴とするものである。
また、請求項15の発明は、少なくとも、画像形成装置内で潜像を担持する潜像担持体と、該潜像担持体上の潜像を現像する現像手段とを、1つのユニットとして共通の支持体に支持させたプロセスユニットにおいて、上記現像手段として、請求項14の現像装置を用いたことを特徴とするものである。
また、請求項16の発明は、潜像を担持する潜像担持体と、該潜像担持体上の潜像を現像する現像手段とを備える画像形成装置において、上記現像手段として、請求項14の現像装置を用いたことを特徴とするものである。
また、請求項17の発明は、トナー静電搬送手段の表面上のトナーを静電気力によって移動させて搬送するトナー搬送方法において、混合物収容部あるいはこれに連通する連通部内に収容されているトナーと摩擦促進物質との混合物からトナーをメッシュによってふるいにかけて上記トナー静電搬送手段に供給するトナー供給工程を実施し、且つ、該トナー供給工程にて、該混合物収容部内で混合物を攪拌する工程と、該混合物収容部あるいは該連通部に設けられたメッシュと、該混合物収容部あるいは該連通部内の該混合物を介して該メッシュに対向する対向電極との間に電位差を生じせしめる工程とを実施することを特徴とするものである。
また、請求項18の発明は、トナー静電搬送手段の表面上のトナーを静電気力によって移動させて搬送するトナー搬送方法において、混合物収容部あるいはこれに連通する連通部内に収容されているトナーと摩擦促進物質との混合物からトナーをメッシュによってふるいにかけて上記トナー静電搬送手段に供給するトナー供給工程を実施し、且つ、該トナー供給工程にて、該混合物収容部内で混合物を攪拌する工程と、該混合物収容部あるいは該連通部に設けられたメッシュと、該トナー静電搬送手段との間に電位差を生じせしめる工程とを実施することを特徴とするものである。
また、請求項19の発明は、トナー静電搬送手段の表面上のトナーを静電気力によって移動させて搬送するトナー搬送方法において、混合物収容部あるいはこれに連通する連通部内に収容されているトナーと摩擦促進物質との混合物からトナーをメッシュによってふるいにかけて上記トナー静電搬送手段に供給するトナー供給工程を実施し、且つ、該トナー供給工程にて、該混合物収容部内で混合物を攪拌する工程と、該混合物収容部あるいは該連通部に設けられたメッシュと、該混合物収容部あるいは該連通部内の該混合物を介して該メッシュに対向する対向電極との間に電位差を生じせしめる工程と、該メッシュと該トナー静電搬送手段との間に電位差を生じせしめる工程とを実施することを特徴とするものである。
また、請求項20の発明は、潜像担持体に潜像を形成する潜像形成工程と、トナー静電搬送手段の表面上でトナーを静電気力によって移動させて該潜像担持体との対向位置に搬送して該潜像をトナー像に現像する現像工程とを実施して画像を形成する画像形成方法において、トナーと摩擦促進物質との混合物からトナーを分離して上記トナー静電搬送手段に供給する供給工程を実施し、且つ、少なくとも、混合物収容部内で該混合物を収容する工程と、該混合物収容部内の混合物を攪拌する工程と、該混合物収容部あるいはこれに連通する連通部に設けられたメッシュと該混合物収容部あるいは該連通部内の該混合物を介して該メッシュに対向する対向電極との間、及び該メッシュと上記トナー静電搬送手段との間に電位差を生じせしめる工程とを、該供給工程で実施して、該混合物中のトナーを該メッシュでふるいにかけて該トナー静電搬送手段に供給することを特徴とするものである。
これらの発明においては、トナーを摩擦促進物質と混合した混合物の状態で攪拌することで、その摩擦帯電を促して十分に帯電させることができる。よって、トナーの帯電不良を抑えることができる。
また、請求項1、3、17、19又は20の構成を備えるものでは、混合物収容部あるいは連通部内で対向電極とメッシュとの間に存在する混合物中のトナーに対し、対向電極とメッシュとの電位差によって対向電極側からメッシュ側に向かう静電気力を付与することが可能になる。そして、この静電気力によってトナーを摩擦促進粒子の表面から離脱させてメッシュに向けて静電移動させることで、十分量のトナーをメッシュによってふるいにかけてトナー静電搬送手段に供給することができる。
また、請求項2、3、18、19又は20の構成を備えるものでは、メッシュの孔のエッジによって摩擦促進粒子の表面から掻き取られたトナーに対し、孔内や孔周辺にて、メッシュとトナー静電搬送手段との電位差によってトナー静電搬送手段に向かう静電気力を作用させる。そして、これにより、十分量のトナーをメッシュの孔に通してトナー静電搬送手段に供給することができる。
よって、請求項1乃至20の発明によれば、EH現象によってトナーを搬送するトナー静電搬送基板101に対し、十分量のトナーを供給しつつ、そのトナーの帯電不良を抑えることができるという優れた効果がある。
以下、本発明を電子写真方式の画像形成装置であるレーザー複写機(以下、単に複写機という)に適用した実施形態について説明する。図1は、本実施形態に係る複写機を示す概略構成図である。複写機本体の上部には、コンタクトガラス1、走査光学系2などを有するスキャナ装置が設けられている。原稿がコンタクトガラス1上に載置された後、図示しないコピースタートボタンが押されると、このスキャナ装置による原稿の読み取りが開始される。具体的には、原稿照明光源3や反射ミラー4,5,6などを有する移動部が原稿面方向に移動しながら、コンタクトガラス1上の原稿に対して光走査を行う。この光走査によって得られた原稿反射光は、レンズ7を透過した後に画像読取素子8によって画像信号として読み込まれてデジタル画像処理が施される。処理後の信号は、図示しないレーザーダイオード(LD)を駆動してレーザー光を出射させる。出射したレーザー光は、ポリゴンミラー9上で反射して主走査方向に偏向せしめられながら、ミラー10を介して感光体11を走査する。この走査に先立ち、ドラム状の感光体11は図示しない駆動手段によって図中時計回りに回転駆動されながら、ドラム帯電器12によって一様帯電せしめられる。そして、表面に上述のレーザー光が走査されて静電潜像を担持する。この静電潜像は、現像装置100によってトナー像に現像される。
上記感光体11には、図中下方からチャージャユニットが対向している。このチャージャユニットの図中左側には、2つの給紙カセット13、14が配設されており、それぞれカセット内に記録体たる転写紙Pを複数枚重ねた転写紙束の状態で収容している。コピー動作がスタートすると、画像情報に応じたサイズ及び姿勢の転写紙Pを収容している方の給紙カセット(13又は14)の給紙コロ(13a又は14aが回転駆動されて、転写紙束の一番上の転写紙Pを給紙路に送り出す。この給紙路の最下流側には、レジストローラ対15が配設されており、給紙手段から送られてくる転写紙Pをローラ間に挟み込む。そして、挟み込んだ転写紙を感光体11上のトナー像に重ね合わせ得るタイミングで、感光体11と上記チャージャユニットとの対向部に向けて送り出す。この対向部においては、チャージャユニットの転写チャージャ16から生起せしめられるコロナ放電の影響により、感光体11上のトナー像が転写紙Pに静電転写される。その後、分離チャージャ17によって感光体11から分離された転写紙Pは、張架ローラに張架されながら無端移動せしめられる搬送ベルト18によって定着手段19に送られる。定着手段19は、内部に熱源を有する加熱ローラと、これに所定の圧力で当接する加圧ローラとによって形成される定着ニップに挟まれて、加熱されながら加圧される。この加熱や加圧の影響により、トナー像が転写紙P上に定着せしめられる。このようにしてトナー像が定着された転写紙Pは、排紙ローラ対20を経て機外のスタック部21上にスタックされる。
上記チャージャユニットとの対向位置を通過した後の感光体11は、その表面に付着している転写残トナーがクリーニング手段22によって除去された後、除電ランプ23によって除電されて初期化せしめられる。
図2は、感光体11と、現像装置(100)の第1トナー静電搬送基板101とを示す拡大構成図である。現像装置(100)内では、図示しない領域にて、後述する供給部から第1トナー静電搬送基板101上にトナーが供給される。第1トナー静電搬送基板101は、ガラス等からなる絶縁性基板101dに対して、複数の短冊状の搬送電極が基板長手方向(図の左右方向)に所定のピッチで並ぶように配設されている。これら搬送電極は幅寸法(基板長手方向における寸法)が30[μm]になっており、互いに30[μm]の間隙を介して平行配設されている。このような配設により、絶縁性基板上では短冊状の搬送電極がストライプ状に並べられた構成になっている。なお、絶縁性基板101や各搬送電極の上には、絶縁性材料からなる図示しない絶縁層が被覆されている。
各搬送電極について更に詳しく述べると、それらはA群、第B群、第C群の3種類に分類され、同じ群に属する電極同士は互いに電気的に接続された状態になっている。そして、絶縁性基板101d上では、図中左側、A群に属するA搬送電極101a、B群に属するB搬送電極101b、C群に属するC搬送電極101cという順序が繰り返されるように、各搬送電極が配設されている。各A搬送電極101a、各B搬送電極101b、各C搬送電極101cに対しては、駆動電源回路30からA相駆動パルス電圧、B相駆動パルス電圧、C相駆動パルス電圧がそれぞれ印加される。なお、同図において、トナーはマイナス極性に帯電しており、第1トナー静電搬送基板101上にて図中右側から左側に向けて搬送される。
図3は、上述のA相駆動パルス電圧、B相駆動パルス電圧及びC相駆動パルス電圧の波形を示す波形図である。各相では、それぞれ電圧−100[V]、持続時間501[μsec]の直流パルス波が501[μsec]の間隔をおいて出力される。ここで、まず上記C搬送電極(101c)に印加されるC相駆動パルス電圧に着目してみると、時点t0においては0[V]になっている。このとき、上記C搬送電極(101c)に対してトナー搬送方向上流側で隣り合っている上記A搬送電極(101a)も0[V]になっている(C相駆動パルス参照)。また、トナー搬送方向下流側で隣り合っている上記B搬送電極(101a)には、−100[V]の電圧が印加されている(B相駆動パルス電圧参照)。このような状態において、時点t0における上記C搬送電極(101c)上のトナーは、殆ど動かずにそこに留まっている。
その後、334[μsec]が経過して時点t1が到来すると、上記C搬送電極(101c)には、−100[V]の電圧が印加される。すると、上記C搬送電極(101c)上に存在しているマイナス極性のトナーに対して、C搬送電極(101c)と反発する静電気力が作用する。このとき、上記C搬送電極に対してトナー搬送方向上流側で隣り合っている上記A搬送電極(101a)にも、−100[V]の電圧が印加されている。一方、トナー搬送方向下流側で隣り合っている上記B搬送電極(101b)は、0[V]になっている。このため、上記C搬送電極(101c)上に存在しているマイナス極性のトナーは、上記B搬送電極(101b)に向けて静電移動する。
その後、更に約334[μsec]が経過して時点t2が到来すると、それまで0[V]であった上記B搬送電極(101b)に、−100[V]の電圧が印加される。そして、上記C搬送電極(101c)上からの静電移動によって上記B搬送電極(101b)上に存在するようになったトナーに対して、B搬送電極(101b)と反発する静電気力が作用する。このとき、B搬送電極(101b)に対してトナー搬送方向上流側で隣り合っているC搬送電極(101c)にも、−100[V]の電圧が印加されている。一方、トナー搬送方向下流側で隣り合っているA搬送電極(101a)は、0[V]になっている。このため、B搬送電極(101b)上のトナーは、A搬送電極(101a)に向けて静電移動する。
その後、更に約334[μsec]が経過して時点t3が到来すると、それまで0[V]であったA搬送電極(101a)に、−100[V]の電圧が印加される。そして、B搬送電極(101b)からの静電移動によってA搬送電極(101a)上に存在するようになったトナーに対して、A搬送電極と反発する静電気力が作用する。このとき、A搬送電極(101a)に対してトナー搬送方向上流側で隣り合っているB搬送電極(101b)にも、−100[V]の電圧が印加されている。一方、トナー搬送方向下流側で隣り合っているC搬送電極(101c)は0[V]になっている。このため、A搬送電極(101a)上のトナーは、C搬送電極(101c)に向けて静電移動する。
以上のような静電移動の繰り返しにより、先に示した図2において、第1トナー静電搬送基板101上のトナーは図中右側から左側に向けて、ホッピングしながら静電移動していく。そして、第1トナー静電搬送基板101と感光体11とが所定の間隙を介して対向している現像領域に進入する。この現像領域において、感光体11の画像部11aは0[V]になっているのに対し、非画像部11bは−100[V]になっている。すると、トナーは現像領域中を図中右側から左側に向けて静電移動する過程で、感光体11の画像部11aに付着して静電潜像を現像する。
なお、感光体11の非画像部11bについては、第1トナー静電搬送基板101の各搬送電極に印加する駆動パルス電圧の電位平均値よりも、トナーの帯電極性側に大きな電位を帯びさせる必要がある。例えば、図3に示した各相の駆動パルス電圧は、それぞれ、持続時間501[μsec]の−100[V]の電位と、持続時間501[μsec]の0[V]の電位との繰り返しであるので、電位平均値は−50[V]になる。一方、図2における感光体11の非画像部11bの電位は、この−50[V]よりもマイナス極性側に大きな−100[V]になっている。このような電位の関係では、現像領域で第1トナー静電搬送基板101と感光体11の非画像部11bとの間に存在するトナーが、相対的に第1トナー静電搬送基板101に向けて静電移動するため、非画像部11bへの付着が阻止される。ところが、非画像部11bの電位を駆動パルス電圧の電位平均値よりもマイナス極性側に小さくしてしまうと、トナーを相対的に非画像部11bに向けて静電移動させ、付着させてしまうおそれがある。そこで、非画像部11bの電位を駆動パルス電圧の電位平均値よりもトナーの帯電極性側に大きくするのである。
次に、本複写機の特徴的な構成について説明する。
図4は、現像装置100と感光体11とを示す拡大構成図である。同図において現像装置100は、感光体11の付近でトナーを循環搬送するトナー搬送部120、これに向けてトナーを供給するトナー供給部140、これにトナーを補給するトナー補給部160等を備えている。
図5、図6、図7は、それぞれ、上記トナー供給部140を示す平断面図、縦断面図、横断面図である。トナー供給部140は、図示しないトナーと摩擦促進物質との混合物を収容する混合物収容部たる収容室を有しており、この収容室は仕切壁141によって第1収容室142、第2収容室143の2つに仕切られている。第1収容室142内には、図示しない駆動手段によって回転駆動される第1搬送スクリュウ144が設けられている。また、第2収容室143内には、図示しない駆動手段によって回転駆動される第2搬送スクリュウ145が設けられている。これら第1搬送スクリュウ144,第2搬送スクリュウ145は、回転軸144a,145aの表面に螺旋突起144b,145bが突設せしめられた構造になっている。それぞれ、スクリューピッチ120[mm]、螺旋突起厚み1.5[mm]になっている。また、回転軸144a,145aは、螺旋突起144b,145bの先端を60[mm/sec]の周速で移動させるように回転せしめられる。また、各スクリュウは、アルミ等の導電性材料からなる基材の表面に、厚さ1[μm]程度の絶縁性材料たるポリイミド樹脂層がコーティングされている。
収容室の両端付近には、それぞれ長さL2(例えば25mm)に渡って仕切壁141の設けられていない連通スペースがあり、2つの収容室(142、143)がここで連通している。図5において、第1搬送スクリュウ144は、図示しないスクリュウ駆動系によって回転駆動されるのに伴って、第1収容室142に収容されている上記混合物を図中左側から右側に向けて攪拌搬送する。これによって第1収容室142の図中右側の連通スペースまで搬送された混合物は、第2収容室143内に進入する。そして、スクリュウ駆動系によって回転駆動される第2搬送スクリュウ143によって今度は図中右側から左側に向けて搬送され、第2収容室143の図中左側の連通スペースを経由して第1収容室142内に戻る。このようにして、収容室内では、混合物が攪拌搬送されながら図中反時計回りに循環する。第2収容室143には、図示しないトナー濃度検知手段が配設されており、第2収容室143内の混合物のトナー濃度を検知してトナー濃度信号を図示しない補給制御部に出力する。この補給制御部は、トナー濃度信号に応じて、上記トナー補給部(図4の160)を駆動制御することで、適量のトナーを第1収容室142に補給させる。これにより、収容室内の混合物のトナー濃度が所定範囲内に維持される。第2収容室143内に新たに補給されたトナーは、混合物に取り込まれた後、攪拌搬送に伴って摩擦促進物質に摺擦せしめられながら、第1収容室142に送られる。
図6に示したように、第1収容室142の底には、メッシュ146が設けられている。第1収容室142内では、混合物が第1搬送スクリュウ144によって攪拌搬送されながらメッシュ146の上を通過する。このメッシュ146は、厚さ0.08[mm]のステンレス等からなる金属製板状部材に、長径0.2[mm]且つ短径0.15[mm]の複数の孔が約50[%]の開口率になるように設けられたものである。各孔は、その短径方向をスクリュウ軸線方向に沿わせるような姿勢で設けられている。第1搬送スクリュウ144の螺旋突起144b先端と、メッシュ146との間には、所定の間隙が保持されている。この間隙については、トナーの直径の1/5〜10倍程度の範囲に設定することが望ましい。望ましくはキャリア径の1/3〜2倍程度であると、混合物の入れ替え効率や混合攪拌効率が良くなる。本実施形態の複写機においては、0.7〜1.0[mm]程度に設定されている。第1搬送スクリュウ144の螺旋突起144bの先端と、メッシュ146との間には、所定のギャップを設けることが望ましい。
図7に示すように、第1搬送スクリュウ144の導電性基材には、スクリュウ電源回路190が接続されている。また、メッシュ146には、メッシュ電源回路191が接続されている。これら電源回路は、何れもスクリュウやメッシュにマイナス極性の電位を生じせしめるものであり、図示しないメイン制御部によってそれぞれ出力電圧が制御される。トナー供給部140から図示しない上述のトナー搬送部(120)にトナーが供給される際には、これら電源回路からの出力によって第1搬送スクリュウ144、メッシュ146がそれぞれトナーと同極性の電位を帯びる。詳しくは、第1搬送スクリュウ144は、メッシュ146よりもトナーと同極性側(マイナス極性側)に大きな電位を帯びる。また、メッシュ146は、図示しない第1トナー静電搬送基板(101)の各搬送電極に印加される駆動パルス電圧の平均電圧値よりも、トナーと同極性側に大きな電位を帯びる。
この駆動パルス電圧の平均電圧値とは、単位時間あたりにおける駆動パルス電圧の波形の積分値のことである。例えば、ピークツウピークが0〜−100[V]、デューティー50[%]の矩形波の場合には、駆動歯椅子の平均電圧値が−50[V]となる。デューティーが50[%]よりも高くなる、即ち、−100[V]の出現時間が0[V]の出現時間よりも長くなると、平均電圧値は−50[V]よりもマイナス側に大きくなる。また、ディーティーが50[%]よりも低くなる、即ち、−100[V]の出現時間が0[V]の出現時間よりも短くなると、平均電圧値は−50[V]よりも小さくなる。なお、本発明者らの実験によれば、次に掲げる条件下では、メッシュ146に−0.05〜−3.5[kV]、好ましくは−0.2〜−2.5[kV]のメッシュ電圧を印加すると効果的であった。
・第1搬送スクリュウ144の螺旋突起144bの先端との間隙:1[mm]
・駆動パルス電圧の平均電圧値:−50[V]
・第1搬送スクリュウ144の電位:接地
トナーとして正帯電性のものを用いる場合に、例えば駆動パルス電圧の平均電位値が−50[V]であれば、−50[V]よりもプラス側に大きな値のメッシュ電圧をメッシュ146に印加すればよい。より詳しくは、0〜−49[V]のメッシュ電圧である。
第1搬送スクリュウ144に対してメッシュ146よりもマイナス極性側に大きな電位を帯びさせ、且つメッシュ146に対して駆動パルス電圧の平均電圧値よりもマイナス極性側に大きな電位を帯びさせると図8に示すような電界が形成される。同図において、第1搬送スクリュウ(144)とメッシュ146との間には、スクリュウの螺旋突起144b先端からメッシュ146の孔146a内に向けて延びる電気力線が形成される。また、メッシュ146と図示しない第1トナー静電搬送基板(101)との間には、孔146aの出口付近から基板に向けて延びる電気力線が形成される。第1搬送スクリュウ(144)によって攪拌搬送される混合物中のトナーは、まず、前者の電気力線の影響を受けて、摩擦帯電粒子の表面から離脱して孔146内に静電移動する。次に、後者の電気力線の影響を受けて孔146を通過した後、第1トナー静電搬送基板(101)に向けて静電移動する。このような静電移動により、図7に示した第1収容室142内で攪拌搬送される混合物中のトナーが、摩擦帯電物質から分離されて第1トナー静電搬送基板(101)に供給される。なお、メッシュ146を通過した後のトナーは、メッシュ146の電位よりも平均電圧値の小さい基板上の各搬送電極に向けて相対的に静電移動しながら、基板上でトナー搬送方向にも相対的に静電移動していく。
第1搬送スクリュウ144の螺旋突起144b先端と、メッシュ146との電位差については、両者間の電界強度がトナーと同極性で且つ絶対値が0.3〜3.5[kV/mm]の範囲におさまるように設定することが望ましい。3.5[kV/mm]よりも大きくなると、螺旋突起144bから延びる電気力線を孔146aのエッジに集中させてスクリュウからメッシュへの放電を引き起こし易くなるからである。また、0.3[kV/mm]よりも小さくなると、摩擦促進粒子の表面に付着しているトナーに対して、その付着力(鏡像力やファンデルワールス力)よりも大きい静電気力を付与することができなくなるからである。螺旋突起144b先端とメッシュ146との距離が1[mm]である場合には、両者の電位差を絶対値で0.3〜3.5[kV]にすれば、電界強度を上述の範囲に収めることができる。なお、より望ましい電界強度の範囲は、絶対値で0.8〜3.0[kV]である。
本発明者らの実験によれば、螺旋突起144bとメッシュ146との間隙が1[mm]であり、且つメッシュ146を接地して、第1搬送スクリュウ144だけに電圧を印加する場合において、好ましいスクリュウ電圧値は次の通りであった。即ち、−0.3〜−3.5[kV]であった。また、更に好ましいスクリュウ電圧値は、−0.8〜−3.0[kV]であった。
また、本発明者らの実験によれば、上記間隙が1[mm]であり、且つ、第1搬送スクリュウ144を接地して、メッシュ146だけに電圧を印加する場合において、好ましいメッシュ電圧を次の通りであった。即ち、−0.05〜−3.5[kV]であった。また、更に好ましいメッシュ電圧値は、−0.2〜−2.5[kV]であった。
また、発明者らの実験によれば、スクリュウ電圧及びメッシュ電圧の両方を印加する場合において、両電圧の好ましい合計値は、−0.35〜7.0[kV]であった。また、更に好ましい合計値は、−1.0〜−5.5[kV]であった。
なお、図7に示したように、第2収容室143の底には、メッシュが設けられていない。よって、2つの収容室のうち、第1収容室142内のトナーだけが、第1トナー静電搬送基板101に供給される。
先に示した図8においては、螺旋突起144bとメッシュ146との間に形成される電界をE1で、メッシュ146と図示しない第1トナー静電搬送基板(101)との間に形成される電界をE2で示した場合に次の関係が成立している。
Figure 2005062809
このような関係では、図8に示したように、螺旋突起144bから延びる電気力線がメッシュ146の孔の奥深くに進入するとともに、メッシュ146の孔の出口付近から図示しない第1トナー静電搬送基板に向けて電気力線が延びる。そして、電界E1にて摩擦促進粒子の表面から離脱してメッシュ146に向けて飛翔したトナーが、電界E1の電気力線に沿って孔内に進入した後、今度は孔出口付近から第1トナー静電搬送基板に向かう電気力線に沿って孔外に出る。よって、トナーを効率良く第1収容室(142)内の摩擦促進粒子から分離して第1トナー静電搬送基板に供給することができる。一方、電界E1<電界E2とした場合には、マイナス極性のトナーに対し、第1トナー静電搬送基板からメッシュ146に向けて延びる電気力線が孔出口から孔入口の周囲にまで進入してしまう。そうすると、せっかく摩擦帯電粒子から離脱してメッシュ146に向けて飛翔したトナーが、孔内に進入することができず、結果として混合物から分離することができなくなる。
本複写機で使用されるトナーの平均粒径(直径)は、r=3〜9[μm]の範囲である。また、本複写機で使用されるメッシュ146の最短径(直径)は、6r〜1/2Rの範囲である。このRは、摩擦促進粒子の平均粒径(直径)である。具体的には、メッシュ146の孔の最短径は、18〜150[μm]程度である。また、メッシュ146の厚さは、20〜150[μm]である。メッシュ146にある程度の剛性を発揮させるためには、厚みを50[μm]以上にすることが望ましい。
E1>E2にする各種電圧の具体的条件としては、螺旋突起144bの先端とメッシュ146との間隙、メッシュ146と第1トナー静電搬送基板との間隙がともに1[mm]である場合、例えば次のようになる。
・螺旋突起144bとメッシュ146との電位差:−1.1〜−3.5[kV]
・メッシュ146とトナー静電搬送基板(駆動パルス電圧の電圧平均値)との電位差:−0.05〜−1.0[kV]
先に示した図4において、トナー搬送部140は、先に説明した第1トナー静電搬送基板101の他に、第2トナー静電搬送基板103を有している。そして、第1トナー静電搬送基板101を底面にしている移送部102と、これの重力方向下側で第2トナー静電搬送基板103を底面にしている回収部104とが重ねられた二重構造になっている。上記メッシュ146を透過してトナー搬送部140の第1トナー静電搬送基板101の図中右側端部に供給されたトナーは、EH現象によってホッピングしながら図中右側から左側に向けて搬送される。そして、感光体11に対向する現像領域で一部が静電潜像の現像に寄与する。現像に寄与したかった残りのトナーは、現像領域を通過した後に、第2トナー静電搬送基板103の図中左側端部上に落下する。そして、この第2トナー静電搬送基板103も、第1トナー静電搬送基板101と同様の複数の搬送電極を有している。第2トナー静電搬送基板103の図中左側端部に落下したトナーは、これら搬送電極に印加されるA〜C層の駆動パルスの影響を受けて、今度は図中左側から右側へとホッピングしながら搬送される。そして、トナー供給部140の第2収容室内に戻される。これにより、現像に寄与しなかったトナーがリサイクルされる。
トナー供給部140の第2収容室143には、トナー補給部160が着脱可能に連結している。このトナー補給部160は、上述の補給制御部に駆動制御されることで、内部に収容しているトナーを第2収容室143内に補給する。
以上の構成の現像装置100においては、トナー搬送部120と、トナー供給部140と、トナー補給部160との組合せにより、トナー搬送手段が構成されている。このトナー搬送手段とは、トナー静電搬送手段たる第1トナー静電搬送基板101の表面上に存在するトナーを、静電気力によってその表面に対して相対移動させながら潜像担持体たる感光体11との対向位置に搬送する手段である。また、本複写機の現像装置100においては、第1収容室142や第2収容室143が、トナーに対してこれの摩擦帯電を促進する摩擦帯電物質が混合された混合物を収容する混合物収容部として機能している。また、第1搬送スクリュウ144が、第1収容室内で混合物を介してメッシュ146と対向する対向電極として機能している。
上述のように、本複写機では、第1収容室142内で対向電極とメッシュとの間に存在する混合物中のトナーに対し、第1搬送スクリュウ144とメッシュ146との電位差によってスクリュウ側からメッシュ側に向かう静電気力を付与している。そして、この静電気力によってトナーを摩擦促進粒子の表面から離脱させてメッシュに向けて静電移動させることで、十分量のトナーをメッシュによってふるいにかけて第1トナー静電搬送基板101に供給することができる。また、メッシュ146の孔のエッジによって摩擦促進粒子の表面から掻き取られたトナーに対し、孔内や孔周辺にて、メッシュ146と第1トナー静電搬送基板101との電位差によってメッシュから基板に向かう静電気力を作用させる。そして、これにより、十分量のトナーをメッシュ146の孔に通して第1トナー静電搬送基板101に供給することができる。
金属材料からなるメッシュ146については、金属膜(板)のエッチングやエレクトロホーミング(電鋳)などによって容易に製造することができる。図9(a)、(b)、(c)に、エッチングによるメッシュ形成工程の一例を示す。この一例では、まず、図9(a)に示すように、SUS等の金属膜に対し、レーザー加工による微細加工を施したフォトマスクの孔パターンをフォトレジストによって形成する。次に、図9(b)に示すように、FeCl等によってエッチングを行なって孔を形成する。更に、図9(c)に示すように、レジスト膜を剥離して、メッシュ146を完成させる。なお、エレクトロホーミングによるメッシュ形成については、図10(a)及び(b)に示すような工程で行えばよい。また、細線ワイヤーを編んでメッシュ146を形成することも可能である。
メッシュ146の材料としては、可撓性や摩耗耐久性を発揮するものを用いることが望ましい。また、メッシュ146の孔の形状は、丸形、楕円形、四角形、長方形、星形、異形等のものを採用することができる。本複写機では、図9(c)に示したように、メッシュの孔を楕円形状とし、長手方向の孔の大きさを孔の長さLとし、短手方向の孔の大きさを孔の幅Wとしている。
メッシュ146の厚さTについては、20〜150[μm]、好ましくは30〜80[μm]の範囲で設定することが望ましい。このとき、厚さTと、長さLと、幅Wとの関係が、500W≧L、且つ、W/5≦T≦3Wの範囲であることが好ましい。これは、孔の長さLと、幅Wが500W≧Lであると、メッシュ146がある程度強い剛性と、ある程度高い開口率とを両立させるためである。また、幅Wと厚さTとの関係がW/5≦T≦3Wでは金属膜としての平面性や曲率加工が確保できるためである。これにより、メッシュ146の剛性による、ボビン形状や平板の真直性、接触変形と形状回復を機能させることができる。
メッシュ146の開口率については、20〜70[%]の範囲とすることが好ましい。現像する画像が黒ベタの時、ムラ無くその放出量を確保するためには、かかる範囲にしなければならないことが実験によって確認されたからである。
メッシュ146の孔146aについては、トナーの平均粒子径rよりも大きく、摩擦促進粒子Pの平均粒径Rよりも小さいことが必要である。更に、図11(a)及び(b)に示したトナーと、摩擦促進粒子Pとの関係については、6r≦W、且つ、2W≦Rとすることが好ましい。トナーの平均粒子径rに対して6r≦Wとすることで、クラウド状のトナーによるメッシュの目詰まり起こり難くなり、孔146aを通してトナーを容易に供給し続けることができる。また、摩擦促進粒子Pの平均粒子Rに対して2W≦Rとすることで、摩擦促進粒子Pの粒径分布や、連続使用で摩擦促進粒子Pが摩耗、小粒径化したときにも、メッシュ146の孔を通過しないように対応できるよう余裕度を持たせている。
メッシュ146の構造については、金属材料の他、図12に示すように、第1トナー静電搬送基板101との対向面が金属材料層146bからなり、且つ混合物との接触面が有機樹脂146cからなる二重構造としてもよい。このような構造のメッシュ146では、摩擦促進粒子Pと接触する部分が有機材料であるので、摩擦促進粒子Pに対する摩擦によるダメージが金属材料に較べて小さく、その耐久性を向上させることができる。
メッシュ146の孔146aについては、図13に示すように、トナーが入り込む入口側から出口側に向けて先細になる構造にしてもよい。かかる構造にすることで、出口側にて、孔146a内壁の金属材料部分(146b)から図示しない第1トナー静電搬送基板(101)に向けて電気力線を確実に延ばすことができる。そして、このことにより、孔146aからのトナーの抜け性を向上させることができる。
また、メッシュ146については、図14に示すように、金属材料からなる基体146dの表面を、絶縁性の保護膜146eで被覆したものとしても良い。この場合、保護膜146eについては、電界強度劣化を起こさないよう0.5〜30[μm]の薄膜とし、SiO、SiN、Ta、ポリイミド等の材料を用いる。かかる構成のメッシュ146では、帯電したトナーと接触する表面が全て絶縁性の保護膜146eで覆われることで、基体146dからトナーへの電荷注入を阻止することができ、帯電量を適正に保つことができる。また、基体146dと混合物とが接触しないので、混合物、とりわけトナーの劣化も金属部と接触するものと較べて少なくすることができる。
また、メッシュ146については、有機樹脂材料からなる基体146fの外面に、金属材料からなる金属層146gを蒸着や電鋳によって被覆したものとしても良い。この場合、基体146fに用いる有機樹脂材料としては、トナー帯電能力の比較的高いものを用いることが望ましい。金属層146gは、0.5〜5[μm]の厚みの薄膜であり、孔146a内のトナーがこの薄膜から第1トナー静電搬送基板101に向けて延びる電気力線に沿って孔内を通過する。かかる構成のメッシュ146では、基体146fが有機樹脂材料であるため、良好なフレキシブル性と弾性とを発揮するとともに、良好は形状復元性を発揮する。そして、外から力が加わった場合でも、その形状を安定して保つことができる。また、孔146a内のトナーと接触することでトナーの摩擦帯電を促すこともできる。
また、メッシュ146については、図16に示すように、金属材料からなる基材146hにおけるスクリュー対向面側に、有機樹脂剤量からなる保護層146iを貼り合わせたものとしてもよい。この場合、有機樹脂材料としては、トナー帯電能力の比較的高いものを用いることが望ましい。両材料の貼り合わせ法については、加熱接合によるものや、ホットプレスによるものを用いることができる。有機樹脂材料が用いられたメッシュ146は、良好なフレキシブル性、弾性、及び形状復元性を発揮することができる。
また、メッシュ146については、図17に示すように、トナーが進入する入口側から出口側に向けて広がるテーパー状の形状にしてもよい。外面に向かって傾斜があり、孔径が広がる形状に形成してもよい。なお、この孔の大きさは、上述のようにメッシュの長さL、幅W、厚さTとの関係が、500W≧L、且つ、W/5≦T≦3Wの範囲であり、トナーの平均粒径r、摩擦促進粒子Pの平均粒径Rとの関係が6r≦W、且つ、2W≦Rである。出口側に向けて広がる傾斜を孔内壁に形成することで、内壁へのトナー付着を抑えることができる。
本複写機や現像装置100は、使用に適したトナーとして、所定の要件を満たすものが指定されている。この指定については、例えば、その要件を満たすトナーを複写機内や現像装置100内にセットした状態で複写機や現像装置100を出荷することによって行うことができる。また例えば、上記要件を満たすトナーを、複写機本体や現像装置100とともに梱包して出荷することによって行ってもよい。また例えば、上記要件を満たすトナーの製品番号や商品名などを、複写機本体、現像装置100、これらの取扱説明書などに明記することによって行ってもよい。また例えば、ユーザーに対して書面や電子データ等をもって上記要件、製品番号、商品名などを通知することによって行ってもよい。
メッシュ146の孔の最短径箇所は、このように指定されたトナーの粒径分布に対して、80%以上のトナー粒子を通過させ得る大きさになっている。よって、混合物中における大部分のトナー粒子を第1トナー静電搬送基板101に供給することができる。なお、孔の最短径箇所については、トナー通過率を100%よりも低くする値にすることが望ましい。かなり大きなトナー粒子の通過をある程度阻止することで、現像に寄与するトナーの粒径分布をシャープにして、安定した現像能力を得ることができるからである。
また、本複写機や現像装置100は、使用に適した摩擦促進物質として、非磁性材料からなる摩擦促進粒子を主成分とするものが指定されている。この指定については、トナーと同様にして行えばよい。一般に、非磁性材料は磁性材料に比べて造粒し易く、小径化や粒径分布のシャープ化も容易であるため、摩擦促進物質に安定した摩擦帯電性能を発揮させることが可能になる。また、製造コストの低減化を望むこともできる。非磁性材料としては、帯電性能に応じて有機、無機の何れを用いてもよい。トナーとして負帯電性のものが用いられる場合には、正帯電性の非磁性材料として、石英(SiO)、ガラス、ポリアクリル樹脂、ポリアミド、ナイロン樹脂メラミン樹脂等の材料を適用することができる。また、トナーとして正帯電性のものが用いられる場合には、負帯電性の非磁性材料として、テフロン(登録商標)樹脂、ポリ塩化樹脂、ポリエチレン樹脂等などを適用することができる。これらは磁場コントロールを必要としないので、簡易で耐久性の大きいキャリア材料として機能することができる。
上記メッシュ416の孔の最短径箇所は、上述のように指定された非磁性材料からなる摩擦促進物質を主成分とする摩擦促進粒子の粒径分布に対して、80%以上のトナー粒子の通過を阻止する大きさになっている。よって、混合物中における大部分のトナー粒子を第1収容室142内に留めることができる。なお、孔の最短径箇所については、摩擦促進粒子通過率を100%よりも低くする値にすることが望ましい。これは次に説明する理由による。即ち、第1収容室142や第2収容室143内においては、混合物の攪拌搬送に伴って経時的に摩擦促進粒子を摩耗によって小径化させていく。ある程度まで小径化した摩擦促進粒子を孔に経時的に通過させていきながら、新たな摩擦促進物質を定期的に補充することで、安定したトナー帯電性能を維持することができる。なお、摩擦促進粒子はトナーと逆極性に帯電するため、孔を通過して第1トナー静電搬送基板101表面に供給されると、その表面上をトナーと逆方向に移送される。よって、現像領域まで搬送されることは極めて希であり、通常はトナー供給部140の近傍に滞留しながら、経時のホッピングによって破砕されていく。破砕後の微粒子の一部が現像領域に向けて搬送されることも考えられるが、極めて微細であるため、画像に悪影響を及ぼすことは少ない。
上述のように、メッシュ146の孔は、非真円形で且つ長径箇所と短径箇所とを有する楕円形状になっている。このような孔をもつメッシュ146は、孔の配置とピッチとの工夫によって、開口率を20〜80%の範囲に容易に調整することができる。なお、開口率については、メッシュ146の剛性やトナー分離効率の観点から、40〜60%にするのが望ましい。
図18は、上記トナー補給部160を、上記トナー供給部(140)の第2搬送スクリュウ145とともに示す拡大構成図である。同図において、トナー補給部160は、補給用のトナーを収容するトナー収容部161、これの内部からトナー供給部の第2搬送スクリュウ145へとトナーを送出するための送出ローラ162、掻き取りブレード163等を有している。送出ローラ162は、金属などの導電性の高い材料から構成されている。そして、トナー収容部161の下方で、その周面の一部をケーシング164に設けられた開口から露出させるように配設され、図示しない駆動手段によって図中時計回りに回転駆動される。送出ローラ162の周面には、図19に示すように、螺旋状に掘り込まれた螺旋溝162aが形成されている。この螺旋溝162aは、幅1[mm]、深さ0.2[mm]のサイズに形成されており、送出ローラ162の下方にある第2搬送スクリュウ(145)の上記螺旋突起(145b)とピッチが等しくなっている。そして、送出ローラ162と第2搬送スクリュウ(145)とは、それぞれ互いの対向部にて、螺旋溝162aと螺旋突起(145b)とを常に対向させるように、等しい周速で回転駆動せしめられる。
先に示した図18において、掻き取りブレード163は、その一端側がケーシング164に固定される一方で、もう一端側が固定されていない自由端になっている。そして、この自由端を送出ローラ162の周面に当接させるように配設されている。トナー収容部161内に収容されているトナーは、自重によって送出ローラ162に押さえ付けられて、その一部が螺旋溝162a内に充填される。このようにして螺旋溝162a内にトナーが充填された送出ローラ162は、図中時計回りに回転する過程で、周面上(非溝部)に付着している余分なトナーがウレタンゴムからなる掻き取りブレード163によって掻き取られる。そして、ケーシング164の開口を通って外部に出て、その下方に位置する第2搬送スクリュウ145との対向部である補給領域に至る。この補給領域では、送出ローラ162の周面と、第2搬送スクリュウ145の螺旋突起145bの先端との間に所定の間隙が保持されている。
図20は、上記トナー補給部(106)と、上記トナー供給部(140)との間に形成される補給領域の周囲構成を示す拡大図である。同図において、第2搬送スクリュウ145は、アルミ等の金属からなる基体の表面に、有機樹脂材料からなる保護層が被覆されている。そして、その金属製の基体は電気的に接地されている。一方、金属材料からなる送出ローラ162には、図示しない制御部によって出力が制御される送出電源回路192が接続されている。この送出電源回路192からの出力により、送出ローラ162はトナーの帯電極性と同極性であるマイナスの電位を帯びる。その電位値は、例えば−1.0[kV]である。
送出ローラ162の回転に伴い、送出ローラ162の螺旋溝162a内に充填されているトナーは、補給領域に向けて搬送される。この補給領域では、−1.0[kV]の電位を帯びている送出ローラ162と、接地されている第2搬送スクリュウ145の螺旋突起145aとの間に強電界が形成されている。補給領域に至った螺旋溝162a内のトナーは、この強電界を受けて、送出ローラ162からマイナス極性の電荷が注入されて、螺旋溝162a内から飛翔する。そして、間隙Gを通過して第2搬送スクリュウ145の螺旋突起145bに付着する。このようにして、トナー補給部160からトナー供給部140の第2収容室(143)内にトナーが補給される。補給されたトナーは、第2収容室内の混合物に混合されながら、第1収容室(142)に向けて攪拌搬送される。この過程で、トナーは更に摩擦帯電が促される。
補給直後のトナーの帯電量(Q/M)は、トナーの種類によって異なるが、本発明者らの試験によれば、−2〜−7[μC/g]であった。これは、トナーを現像に寄与させるにはまだ不十分な値であるが、混合物中の摩擦帯電粒子に静電吸着させるには十分な値である。メッシュ(146)の上側まで搬送された混合物中のトナーの帯電量は、−15〜−30[μC/g]まで上昇しており、十分に現像に寄与し得る値であった。参考までに、−1[μC/g]とごく微量に帯電させたトナーをトナー供給部(140)の第2収容室に手作業で投入したところ、それでもメッシュ(146)からのトナーのこぼれ落ちは殆ど起こらなかった。ごく僅かなこぼれ落ちが認められるものの、実使用に差し支えないレベルであった。但し、−1[μC/g]を境にして、それよりも小さくなると、急激にこぼれ落ち量が増加し出すことがわかった。よって、補給に先立って、トナーを絶対値で1[μc/g]以上に帯電させれば、こぼれ落ちを有効に抑え得ることができる。参考までに、こぼれ落ちが完全に無くなるトナー帯電量の絶対値は、3[μC/g]であった。
なお、先に示した図18において、送出ローラ162は、トナー収容部161内のトナーを補給先であるトナー供給部(140)の第2搬送スクリュウ145に向けて送出する送出手段として機能している。また、送出ローラ162と送出電源回路192との組合せは、送出手段による送出に先立ってトナーを帯電せしめる帯電手段として機能している。
次に、実施形態に係る複写機の変形例装置について説明する。
[第1変形例装置]
図21は、本第1変形例装置におけるトナー供給部140を示す平断面図である。また、図22は、同トナー供給部140を示す横断面図である。これらの図において、トナー供給部140は、第1収容室142、第2収容室143の他に、混合物を収容する混合物収容部たる第3収容室149や、これに連通する混合物通路部151を有している。第1収容室142の底板には、メッシュ146が設けられていない。代わりに、連通部たる混合物通路151の底板にメッシュ146が設けられている。第3収容室149は、第1収容室142に対して、第2収容室143とは反対側で連結している。第1収容室142と第3収容室143との間の壁は、第1収容室142と第2収容室143とを仕切る仕切壁141よりも低い越流堰148となっている。第1収容室142内において第1搬送スクリュウ144によって軸線方向に搬送される混合物の一部は、この越流堰148を超えて第3収容室149内に進入する。
上記第3収容室149内には、回転軸150aと、これの周面に対して軸線方向に延在するように設けられた複数のパドル150bとを有する攪拌パドル150が、図示しない駆動手段によって図中時計回りに回転駆動されるように設けられている。第1収容室142から第3収容室149内に進入した混合物は、この攪拌パドル150によって回転方向に攪拌されながら、第3収容室149の底部付近に設けられて連通傾斜路152に自重で落下して混合物通路153内に至る。この混合物通路153では、通路底面となっているメッシュ146に対して、通路天井の一部となっている対向電極153が所定の間隙を介して対向している。混合物通路153に進入した混合物は、対向電極153とメッシュ146との間を通過する際に、両者間の電位差によって摩擦促進粒子の表面に静電吸着していたトナーがその表面から離脱してメッシュ146に向けて飛翔する。そして、メッシュ146の孔を通過することで、摩擦促進粒子から分離されて図示しない第1トナー静電搬送基板(101)に供給される。上記混合物通路153を通過した混合物は、図示しない循環手段を経由して、第2収容室143内に戻される。
かかる構成の本第1変形例装置においては、搬送スクリュウや攪拌パドルなどといった攪拌部材とは別に、対向電極153を設けることで、混合物収容部のうち、攪拌手段が設けられていない領域でも、トナーをメッシュ146によって分離することができる。
[第2変形例装置]
図23は、本第2変形例装置のトナー供給部140を示す横断面図である。また、図24は、同トナー供給部140を示す縦断面図である。本第2変形例装置では、第1収容室142内において、第1搬送スクリュウ144が回転ブラシ155に内包されている。この回転ブラシ155は、図示しない複数の孔が設けられた回転筒155aと、これの外周面で且つ孔が設けられていない領域に一様に立設せしめられた複数の導電性起毛155bとを有している。第1搬送スクリュウ144は、その軸線方向における全領域のうち、中央領域が回転ブラシ155の回転筒155aに内包されている。また、軸線方向における両端部はそれぞれ回転筒155aに内容されずに露出した状態になっているが、ケーシングがこの露出部に向けてせり上がるように突出している。突出により、スクリュウ露出部に混合物が保持されるようになっている。
図24において、図示しない第2収容部(143)から第1収容部142に進入した混合物は、第1搬送スクリュウ144における図中右側端部で補足されて図中右側から左側に向けて搬送される。この過程で、回転ブラシ155の回転筒155aの中に進入して、筒に設けられている図示しない複数の孔から少しずつこぼれ落ちる。こぼれ落ちた混合物は、回転ブラシ155の導電性起毛155bに補足されて攪拌される。この攪拌の際、導電性起毛155bとメッシュ146との電位差により、摩擦促進粒子の表面に静電吸着していたトナーがそこから離脱してメッシュ146に向けて飛翔する。そして、メッシュ146の孔を通過することで、摩擦促進粒子から分離されて図示しない第1トナー静電搬送基板(101)に供給される。
かかる構成の本第2変形例装置では、実施形態に係る複写機に比べ、より多くのトナーを分離して第1トナー静電搬送基板(101)に供給することができる。即ち、実施形態に係る複写機において、第1トナー搬送基板(101)とメッシュ146との間の電界は、両者間の間隙が最も小さくなる螺旋突起(144b)の箇所では比較的強く形成される。しかし、突起間では間隙がスクリュウ回転軸(144a)とメッシュ146との距離になり、遙かに間隙が長くなるので、電界強度がかなり弱まってしまう。スクリュウに保持される混合物の大半は、突起間に存在するので、一部のトナーにしか、強い電界を作用させることができない。これに対し、本第2変形例装置では、回転パドル155の回転筒155aの周面において、孔を除く領域に一様に導電性ブラシ155bを立設せしめており、ブラシ先端とメッシュ146との間を最短距離とする箇所を大幅に増やしている。このため、トナーを強い電界下に存在させる時間を増やして、より多くのトナーを分離・供給することができるのである。
[第3変形例装置]
図25は、第3変形例装置を示す概略構成図である。本第3変形例装置は、ブラック(Bk),イエロー(Y),シアン(C),マゼンダ(M)の4色でフルカラー画像を形成するものであり、それぞれの色用のプロセスユニット200Y,M,C,Bkを備えている。なお、各色のプロセスユニットはほぼ同じ構成であるので、以下、Y,M,C,Bkの符号を必要に応じて省略して説明する。
プロセスユニット200は、図26に示すように、感光体11、ドラム帯電器12、除電ランプ23、クリーニング手段22、現像装置100がユニット化されたもので、複写機本体に対して着脱可能になっている。そして、寿命到達時に交換される。
現像装置100においては、実施形態に係る複写機と同様に、トナー補給部160の送出ローラ162の螺旋溝162aに充填されたトナーが、電荷注入によってトナー供給部140の第2搬送スクリュウ145に補給される。供給されたトナーは、第2収容室143の混合物に取り込まれながら、第2搬送スクリュウ145の回転駆動によって第1収容室142に向けて搬送される。そして、第1収容室142の第1搬送スクリュウ144に受け渡された後、メッシュ146によって混合物から分離されてトナー搬送部120に供給される。トナー搬送部120には、実施形態に係る複写機に設けられていた2つのトナー静電搬送基板のうち、トナーをトナー供給部140側から感光体11側に向けて搬送するための第1トナー静電搬送基板101しか設けられていない。この第1トナー静電搬送基板101は、剛性部101fとフレキシブル部101eとを有している。剛性部101fは、その基材が容易に撓らないような比較的剛性の高い材料で構成され、感光体11の下方でそれに対向するようにほぼ水平な状態で延在している。一方、フレキシブル部101eは、その基材に変形自在な材料が用いられており、剛性部101fから鉛直方向下方に向けて折れ曲がってトナー供給部140のメッシュ146に対向している。メッシュ146を通過したトナーは、このフレキシブル部101eに供給された後、重力にさからって図中下方から上方に向けてホッピングしながら搬送される。そして、フレキシブル部101eから剛性部101fに受け渡された後、今度は水平方向にホッピングしながら現像領域に向けて搬送されて現像に寄与する。現像に寄与しないで回収領域まで搬送されたトナーは、剛性部101fの端からこぼれ落ちた後、現像装置100のケーシング底面のテーパーに沿って下って第2収容室143内に戻される。
先に示した図25において、プロセスユニット200Y,M,C,Bkの図中左側方には、それぞれ光書込装置31Y,M,C,Bkが配設されており、それぞれ対応するプロセスユニットの感光体を光走査する。具体的には、図示しないスキャナ装置から送られてくる各色用の画像データに応じて変調されたレーザビームを出射する半導体レーザー、コリメートレンズ、ポリゴンミラー等の光偏向器、走査結像用光学系などを用いて光走査する。
プロセスユニット200Y,M,C,Bkの図中右側方には、紙搬送ベルト25を無端移動させる転写ユニット28が配設されている。この転写ユニット28は、図示しない駆動手段によって回転駆動される駆動ローラ26と、従動ローラ27と、4つの転写ローラ24Y,M,C,Bkとによって紙搬送ベルト25を張架している。そして、駆動ローラ26の回転駆動に伴って紙搬送ベルト25を図中時計回りに無端移動させる。転写ローラ24Y,M,C,Bkは、それぞれ、プロセスユニット200Y,M,C,Bkの感光体との間に紙搬送ベルト25を挟み込んで転写ニップを形成している。
複写機本体の下部には、転写紙束を収容している給紙カセット32が配設されており、転写紙束の一番上の転写紙Pを給紙コロ32aの回転駆動によって所定のタイミングで給紙路に送る。送られた転写紙Pは、レジストローラ対15を経て、紙搬送ベルト25に供給される。紙搬送ベルト25は、供給された転写紙Pを表面に保持ながら無端移動して、Y,M,C,Bk用の転写ニップに順次送り込む。この過程で、転写紙P上にY,M,C,Bkトナー像が順次重ね合わせて転写されてフルカラー画像が形成される。このようにしてフルカラー画像が形成された転写紙Pは、紙搬送ベルト25上からベルト定着方式の定着手段19に受け渡された後、排紙ローラ対20を経て機外のスタック部33にスタックされる。
かかる構成の第3変形例装置では、4つのプロセスユニット200Y,M,C,Bkによって転写紙P上に4つの色のトナー像を重ね合わせることで、フルカラー画像を形成することができる。
[第4変形例装置]
図27は、本第4変形例装置の画像形成部を示す概略構成図である。この第4変形例装置は、転写ベルト35を水平方向に細長く張架しながら無端移動せしめる転写ユニット34を備えている。また、この転写ユニット34の上方に平行配設された4つのプロセスカートリッジ200Y,M,C,Bkを備えている。
以下、必要に応じてY,M,C,Bkの符号を省略して説明する。
図28に示すように、プロセスカ−トリッジ200は、感光体11、ドラム帯電器12、現像装置100、クリーニング手段22などが一体的に形成されたユニットであり、複写機本体に対して着脱可能に構成されている。
現像装置100においては、実施形態に係る複写機と同様に、トナー補給部160の送出ローラ162の螺旋溝162aに充填されたトナーが、電荷注入によってトナー供給部140の第2搬送スクリュウ145に補給される。補給されて混合物に取り込まれたトナーは第2収容室143、第1収容室142を順次経由した後、メッシュ146のふるい機能によって混合物から分離されてトナー搬送部120に供給される。そして、第5変形例装置と同様のフレキシブル101e部と剛性部101fとを有する第1トナー静電搬送基板101表面上で、EH現象によってホッピングしながら現像領域に向けて搬送され、感光体11上の静電潜像を現像する。現像に寄与しなかったトナーは、第1トナー静電搬送基板101の端から落下した後、トナー搬送部120の底面のテーパーに沿って自重で第1収容室142内に戻される。
先に示した図27において、転写ユニット34は、駆動ローラ36と、従動ローラ37と、2次転写バックアップローラ38と、4つの転写ローラ24Y,M,C,Bkとによって転写ベルト35を張架している。そして、図示しない駆動手段によって回転駆動される駆動ローラ36によって図中反時計回りに無端移動せしめられる。4つの転写ローラ24Y,M,C,Bkは、それぞれプロセスカ−トリッジ200Y,M,C,Bkの感光体との間に転写ベルト35を挟み込んで1次転写ニップを形成している。各色のプロセスカ−トリッジ200Y,M,C,Bkの感光体上で現像されたトナー像は、それぞれの1次転写ニップで転写ベルト35に重ね合わせ転写されて4色トナー像となる。
この4色トナー像は、2次転写バックアップローラ38と2次転写ローラ39との間に転写ベルト35を挟み込んでいる2次転写ニップにて、タイミングを合わせて搬送されてくる転写紙P上に一括2次転写される。そして、転写紙Pの白色と相まってフルカラー画像となる。
以上の構成の第4変形例装置においても、4つのプロセスユニット200Y,M,C,Bkで形成した4色のトナー像を重ね合わせることで、フルカラー画像を形成することができる。
[第5変形例装置]
図31は、第5変形例装置を示す概略構成図である。本第5変形例装置は、イエロー(Y),マゼンダ(M),シアン(C),黒(K)の各色の画像を形成するための4組のプロセスユニット301Y,M,C,Kを備えている。なお、以下、各符号の添字Y,M,C,Kは、それぞれイエロー、マゼンダ、シアン、黒用の部材であることを示す。
プロセスユニット301Y,M,C,Kは、潜像担持体としてのドラム状の感光体311Y,M,C,Kを有している。本第5変形例装置は、これらプロセスユニット301Y,M,C,Kの他、光書込ユニット307、給紙カセット303,304、レジストローラ対315、転写ユニット306、ベルト定着方式の定着装置319、排紙トレイ308を備えている。また、図示しない手差しトレイ、電源ユニットなども備えている。
上記光書込ユニット307は、光源、ポリゴンミラー、f−θレンズ、反射ミラー等を備え、画像データに基づいて各感光体311Y,M,C,Kの表面にレーザー光を走査しながら照射する。
各プロセスユニット301Y,M,C,Kは、少なくとも、潜像担持体たる感光体(311Y,M,C,K)と、現像手段たる現像装置とを1つのユニットとして共通の支持体に支持させたものである。そして、それぞれ第5変形例装置の本体に対して着脱可能に構成されており、内部の部品が寿命に達した時点で交換される。
図32は、上記プロセスユニット301Y,M,C,Kのうちの何れか1つを、上記転写ユニット306の一部とともに示す拡大構成図である。なお、各プロセスユニット301Y,M,C,Kは、使用するトナーの色が異なる点の他は、ほぼ同様の構成になっているので、同図においては、符号の添字Y,M,C,Kを省略している。同図において、プロセスユニット301は、感光体311の他、これの表面に対して潤滑剤を塗布するブラシローラ324を有している。また、クリーニング処理を施す揺動可能なカウンタブレード322a等からなるドラムクリーニング装置や、除電処理を施す除電ランプ323なども有している。更には、感光体311を一様帯電せしめる帯電手段312や、現像装置400なども有している。
プロセスユニット301において、図示しない電源によって交流の帯電バイアスが印加されるローラ等を有する帯電手段312は、感光体311に当接するように配設されている。そして、図示しない駆動手段により、当接部でその表面を感光体311の表面移動と同方向に移動させるように回転せしめられながら、感光体311の表面を一様帯電せしめる。このように一様帯電せしめられた感光体311の表面に、上記光書込ユニット(図31の307)で変調及び偏向されたレーザー光が走査されながら照射されると、感光体311の表面に静電潜像が形成される。この静電潜像は、後述する現像装置400によってトナー像に現像される。
先に示した図31において、本体筺体の下部には、2つの給紙カセット303,304が配設されている。これら給紙カセット303,304は、内部に転写紙束を収容しており、その一番上の転写紙Pに給紙ローラ303a,304aを押し当てている。そして、所定のタイミングで給紙ローラ303a,304aを回転させて、転写紙Pを給紙路に送り出す。この給紙路の末端には、レジストローラ対315が配設されており、送られてきた転写紙Pを、Y用のプロセスユニット301Yの感光体311Y上に形成されたYトナー像に同期させ得るタイミングで、転写ユニット306に向けて送り出す。
転写ユニット306は、感光体311Y,M,C,Kのそれぞれに接触して4つの転写ニップを形成しながら無端移動する転写搬送ベルト360を有している。転写搬送ベルト360は、各プロセスユニット301Y,M,C,Kの感光体311Y,M,C,Kに接触して4つの転写ニップを形成するように、4つの支持ローラ361に掛け回されている。これらの支持ローラ361のうち、図中最も右側のものに対しては、図示しない電源から所定電圧が印加された静電吸着ローラ362が対向するように配置されている。この静電吸着ローラ362からの電荷付与により、転写搬送ベルト360は、そのおもて面(スープ外面)に転写紙Pを静電吸着することができる。
各転写ニップの下方には、転写搬送ベルト360の裏面に接触する転写バイアス印加ローラ365Y,M,C,Kが設けられている。これら転写バイアス印加ローラ365Y,M,C,Kには、図示しない転写バイアス電源によって定電流制御される転写バイアスが印加される。これにより、転写搬送ベルト360に転写電荷が付与され、各転写ニップにおいて転写搬送ベルト360と感光体表面との間に所定強度の転写電界が形成される。なお、本第5変形例装置においては、転写バイアス印加部材として転写バイアス印加ローラ365を設けているが、ローラに代えて、ブラシやブレード等のものを設けてもよい。
図中の一点鎖線は、転写紙の搬送経路を示している。給紙カセット303,304から給送された図示しない転写紙は、図示しない搬送ガイドにガイドされながら複数の搬送ローラ対によって搬送され、レジストローラ対315が設けられている一時停止位置に送られる。このレジストローラ対315によって所定のタイミングで送り出された転写紙は上記転写搬送ベルト360に保持され、感光体311Y,M,C,Kに接触し得るY転写ニップ、M転写ニップ、C転写ニップ、K転写ニップを順次通過する。これにより、各プロセスユニット301Y,M,C,Kの感光体311Y,M,C,K上で現像されたY,M,C,Kトナー像が、それぞれ転写ニップで転写紙Pに重ね合わされ、上記転写電界やニップ圧の作用を受けて転写紙上に転写される。この重ね合わせの転写により、転写紙上にはフルカラー画像が形成される。
フルカラー画像が形成された図示しない転写紙は、加熱ベルトを備える上記定着装置319内でこのフルカラートナー像が定着された後、排紙トレイ308上に排出される。
先に示した図32において、トナー像が転写された後の感光体311の表面は、ブラシローラ324で所定量の潤滑剤が塗布された後、カウンタブレード322aでクリーニングされる。そして、除電ランプ323から照射された光によって除電され、次の静電潜像の形成に備えられる。
カウンタブレード322aによってクリーニングされた感光体311表面には、どうしても除去し切れなかったトナーが僅かながら残ってしまう。このように残ってしまったクリーニング残トナーは、感光体311表面に当接しながら回転する帯電手段312に付着して汚れとなってしまう。この汚れは、ローラクリーニングによって除去される。
現像装置400は、静電搬送手段として、板状の静電搬送基板ではなく、筒状の静電搬送ドラム401Aを備えている。この静電搬送ドラム401Aは、例えば次のようにして製造されたものである。即ち、まず、ポリイミドなどからなる円筒状の樹脂基材のおもて全面に、アルミ等からなる導電層が蒸着された後、導電層がフォトリソグラフィー法によって各搬送電極やバスライン(共通電極にパターンニングされる。そして、パターンニングされた各電極や樹脂基材の上に、絶縁層が被覆されたものである。絶縁層としては、SiO等の無機材料をスパッタ工法によって薄層化したものや、スピンコートによって形成した厚み1〜2[μm]程度の有機膜などを、各搬送電極の上に貼り付けたものでもよい。かかる構成の静電搬送ドラム401Aは、図示しない駆動手段によって図中反時計回りに回転駆動されるようになっている。本第5変形例装置は、静電搬送部材として、表面の無端移動が可能なものを用いるのである。但し、現像期間中には静電搬送ドラム401Aの回転駆動が停止される。
図33は、静電搬送ドラム401Aを示す斜視図である。同図では、便宜上、ドラム表面に被覆されている絶縁層の図示を省略している。静電搬送ドラム401Aのおもて面には、ドラム軸線方向に延在する短冊状の搬送電極が、周方向の全周に渡って所定間隔で並ぶように複数設けられている。これら搬送電極は、幅寸法が30[μm]になっており、互いに30[μm]の間隙を介して配設される。そして、A搬送電極401a、B搬送電極401b、C搬送電極401cという順で並んでおり、それぞれ、現像中には図3に示したA相、B相、C相駆動パルス電圧が出力される。
図34は、本第5変形例装置の現像装置400を、感光体311とともに示す拡大構成図である。この図においても、Y,M,C,Kの添字の記載を省略している。同図において、現像装置400は、静電搬送ドラム401Aの他、トナー補給部420、トナー供給部440、クリーニング装置460などを備えている。トナー補給部420の構成は、実施形態のものとほぼ同様になっている。そして、内部に収容しているトナーを、補給ローラ426の回転によってトナー供給部440の第2収容室443内に補給する。なお、同図において静電搬送ドラム401Aの周囲に付されている矢印は、静電搬送ドラム401Aの回転を示すものではなく、ドラム面上におけるトナーの移動を示している。
上記トナー供給部440は、静電搬送手段の重力方向上方ではなく、重力方向下方に配設されている。トナー供給部440の第2収容室443内に補給されたトナーは、トナーと摩擦帯電粒子との混合物に混合されて摩擦帯電が促されながら、第2搬送スクリュウ445によって搬送された後、第1収容室442に受け渡される。第1収容室442内の第1搬送スクリュウ444に、図示しない電源によってスクリュウバイアスが印加されると、第1搬送スクリュウ444と、それの上方にあるメッシュ446との間に電位差が生ずる。第1搬送スクリュウ444によって図中奥行き方向に搬送される混合物中のトナーは、この電位差により、混合物中の摩擦帯電粒子表面から離脱して、重力に逆らってメッシュ446に向けて飛翔する。そして、メッシュ446を通過して、静電搬送ドラム401Aにおける図中下側の面に供給される。次いで、各搬送電極に現像用の駆動パルス電圧が出力される静電搬送ドラム401Aの曲面上を、EH現象によって図中反時計回りにホッピングしながら曲面に沿って搬送される。このとき、本発明者らの試験によれば、トナーをドラム面から離脱させてしまうことはなかった。
トナーは、静電搬送ドラム401Aの曲面に沿って図中反時計回りに約280[°]搬送されると、感光体411に対向する現像領域に到達し、ここで一部が静電潜像の現像に寄与する。現像に寄与したかった残りのトナーは、現像領域を通過する。
上記トナー供給部440の図中左側の端部には、静電搬送ドラム401Aに向かって突出する形状の回収通路が形成されており、その先端の回収口を静電搬送ドラム401Aに向けて開口させている。また、この回収通路には、図中奥行き方向に延在する回収電極が所定のピッチで並ぶ回収電極群448が設けられている。各回収電極には、プラス極性の直流パルス電圧である回収パルス波が、それぞれ位相をずらして出力される。現像領域を通過した余剰のトナーは、上述の回収口との対向位置を通過する際に、これら回収電極群448に静電的に引き寄せられて、ドラム面上から回収通路内に移行する。そして、各回収電極に出力される回収パルス波の影響によって回収通路に沿って図中上側から下側に向けて搬送されて、第1収容室442内に回収される。これにより、現像に寄与しなかったトナーがリサイクルされる。このように、本第5変形例装置では、回収通路や回収電極群448が、静電搬送手段たる静電搬送ドラム401Aの表面から余剰のトナーを回収する回収手段として機能している。
トナー供給部の第2収容室443には、トナー濃度検知手段447が配設されており、第2収容室443内の混合物のトナー濃度を検知してそれに応じた値の電圧を出力する。この出力電圧の値は、図示しない制御部に送られる。制御部は、RMA等の記憶手段を備えており、この中にトナー濃度検知手段からの出力電圧の目標値であるY用Vtrefや、他の現像装置に搭載されたTセンサからの出力電圧の目標値であるM,C,K用Vtrefのデータを格納している。そして、Y用の現像装置400については、トナー濃度検知手段447からの出力電圧の値とY用Vtrefを比較し、トナー補給部を比較結果に応じた時間だけ駆動させる。このようにトナー補給部の駆動が制御されることで、トナー供給に伴ってトナー濃度を低下させたトナー供給部440内の混合物に適量のYトナーが補給され、そのYトナー濃度が所定の範囲内に維持される。他色の現像装置400についても、同様のトナー補給制御が実施される。
静電搬送ドラム401Aの図中上方には、クリーニングローラ471、除去ブレード472等を有するクリーニング装置460が、静電搬送ドラム401Aに対して接離可能に配設されている。そして、図示しないソレノイソ等の移動手段によって上下移動せしめられることで、クリーニングローラ471を静電搬送ドラム401Aに接離させることができる。このクリーニングローラ471は、金属製の芯金に、ゴムや樹脂等の弾性材料が被覆された構成になっており、図示しない駆動手段によって図中反時計回りに回転駆動される。また、図示しない電源により、トナーとは逆極性(本例では正極性)のクリーニングバイアスが印加される。静電搬送ドラム401Aの回転駆動が行われない現像期間中には、クリーニングローラ471が静電搬送ドラム401Aとの接触位置から待避せしめられて、ドラム上におけるトナーのホッピングを邪魔しないようになっている。
次に、実施形態に係る複写機に、より特徴的な構成を付加した実施例の装置について説明する。
[実施例1]
本実施例1の複写機は、先に示した図7において、スクリュウ電源回路190とメッシュ電源回路191とが一体となっている。そして、第1搬送スクリュウ144とメッシュ146との間に、交流電圧に直流電圧を重畳したAC/DC重畳バイアスの印加による電位差を発生させるようになっている。このAC/DC重畳バイアスは、例えば、ピークツウピーク値が±0.6〜2.0[kV]の交流電圧に、−0.3〜−1.5[kV]の直流電圧を重畳したものである。更なる詳しい例としては、ピークツウピーク値が±0.3[kV]のAC電圧に、−0.3[kV]のDC電圧を重畳した波高値が0〜−0.6[kV]の電圧が挙げられる。また、ピークツウピーク値が±1.0[kV]のAC電圧に、−1.5[kV]のDC電圧を重畳した波高値が−0.5〜−2.5[kV]の電圧が挙げられる。AC電圧の波形としては、数百から五千[Hz]の周波数で、正弦波やサイン波のものが挙げられる。
かかるAC/DC重畳バイアスを印加すると、摩擦促進粒子に静電吸着しているトナーに対し、短時間で強度や方向が変化する振動電界を作用させることになる。そうすると、DCバイアスによる一様な電界を作用させる場合に比べて、トナーをより良好に摩擦促進粒子から離脱させてメッシュ146に向けて飛翔させることができた。
[実施例2]
本実施例2に係る複写機においては、先に示した図7において、対向電極として機能する第1搬送スクリュウ144として、アルミ等からなる導電性基体の表面を、樹脂等の絶縁材料からなる絶縁層で被覆したものを用いている。かかる第1搬送スクリュウ144については、例えば次のようにして製造することができる。即ち、アルミ等からなる導電性基体に体に対し、SiO、SiN、Ta、ポリイミド等の絶縁材料からなる薄膜を0.5〜30[μm]の厚みで被覆するのである。かかる構成の第1搬送スクリュウ144を用いることで、第1収容室(142)内において、トナーに対して、対向電極として機能する第1搬送スクリュウ144の表面の絶縁性材料だけを接触させ、導電性基体との接触を回避する。そして、このことにより、第1搬送スクリュウ144からトナーへの電荷注入を回避して、トナーの帯電量を適正に保つことができる。更には、導電性基体に接触させる場合に比べて、トナーや摩擦促進粒子の劣化を抑えることもできる。
[実施例3]
本実施例3に係る複写機においては、先に示した図7において、メッシュ146として、アルミ等からなる導電性基体における少なくともスクリュウ対向面に、絶縁材料からなる絶縁層を被覆したものを用いている。絶縁層の形成法については、第2実施例の第1搬送スクリュウ144と同様である。かかる構成のメッシュ146を用いることで、第1収容室(142)内において、トナーに対して、メッシュ416のスクリュウ対向面の絶縁性材料だけを接触させ、導電性基体との接触を回避する。そして、このことにより、メッシュ146からトナーへの電荷注入を抑えることができる。更には、導電性基体に接触させる場合に比べて、トナーや摩擦促進粒子の劣化を抑えることもできる。また特に、メッシュ146の孔をエッチング等で加工して鋭利なエッジとした場合、その鋭利なエッジに対して第1搬送スクリュウ144からの放電を発生させ易いが、かかる放電を有効に抑えることもできる。なお、メッシュ146として、その全面を絶縁層で被覆したものを用いれば、メッシュ146からトナーへの電荷注入を回避することができる。
[実施例4]
本実施例4の複写機においては、先に図2に示した第1トナー静電搬送基板101として、少なくともトナーとの接触面を絶縁性材料からなる絶縁層で被覆したものを用いている。具体的には、絶縁性基板101dにおけるトナーとの接触面である図中上側の面を、各搬送電極の上側から図示しない0.5〜3[μm]程度の厚みの絶縁層で被覆しているのである。かかる絶縁層の材料としては、SiO、Si、Ta、TiO、SiON、Siなど、吸湿性や表面摩擦係数の小さなものが挙げられる。SiN、Bn、Wなどの無機ナイトライド化合物からなるものを用いてもよい。表面水酸基が増えるとトナーの帯電量が搬送途中で下がる傾向にあるので、表面水酸基(SiOH、シラトール基)の少ない無機ナイトライド化合物を用いるのは有効である。
絶縁性基板101dの材料としては、ガラス基板、樹脂、セラミックス等の絶縁性材料が挙げられる。また、SUSなどの導電性材料からなる基層に、SiO等の絶縁膜が被覆されたものでもよい。この場合、基層については、ポリイミドフィルムなどの変形自在な材料からなるものを用いてもよい。
各搬送電極(101a〜c)としては、絶縁性基板101dに0.1〜0.2[μm]の厚みで被覆されたAl、Ni−Cr等の導電性材料が、フォトリソグラフィー法等によって所定の形状でパターン化されたものが挙げられる。これら複数の搬送電極のトナー搬送方向における幅は、トナーの平均粒径の1倍以上20倍以下に調整されている。また、トナー搬送方向における電極間距離も、トナーの平均粒径の1倍以上20倍以下に調整されている。
かかる材料からなる絶縁層を設けることにより、第1トナー静電搬送基板101へのトナー固着を抑えることができる。また、各搬送電極からトナーへの電荷注入を回避することができる。
[実施例5]
先に示した図2において、搬送電極間には、駆動パルス電圧による−100[V]と0[V]との電位差によって閉ループ型の電気力線が形成される。この電気力線の向きは、マイナス極性のトナーに対して、搬送方向上流側から下流側に向けての方向である。第1トナー静電搬送基板101上のトナーは、この電気力線に沿ってホッピングしながら、相対的に図中右側から左側に向けて静電移動する。このホッピング現象を生起せしめるためには、上述の電気力線において、ある程度の大きさの垂直方向成分が必要となる。
一方、図示しないメッシュ(146)と第1トナー静電搬送基板101との間には、マイナス極性のトナーに対して、メッシュから基板に向けての電気力線が形成される。メッシュと第1トナー静電搬送基板101との間においては、この電気力線による電界が、第1トナー静電搬送基板101の搬送電極間に形成される電界を押しつぶして、搬送電極間の電気力線の垂直方向成分を小さくしてしまう。このため、トナーを十分にホッピングさせることができずに、搬送能力を著しく低下させてしまうおそれがある。
図29は、メッシュ(146)と第1トナー静電搬送基板101との間に形成される電界E2の強度と、トナーの平均搬送距離や供給量との関係を示すグラフである。なお、この電界E2の強度については、上記駆動パルス電圧の平均電圧値と、メッシュとの電位差による電界の強度を示している。このグラフは、幅30[μm]、配設ピッチ60[μm]、電極間距離30[μm]の搬送電極(101a〜c)を設けた第1トナー静電搬送基板101を用いて行った実験の結果を示している。駆動パルス電圧は先に図3に示した通りである。トナーの平均搬送距離は、基板上で2[msec]の間にトナーが移動する平均距離を示している。また、供給量は、第1トナー静電搬送基板101に対して第1収容室(142)から供給されるトナー量を、基板の単位面積あたりで示している。
図29より、電界E2の強度が小さくなるほど、第1収容室(142)から第1トナー静電搬送基板101へのトナー供給量が少なくなることがわかる。逆に、トナーの平均搬送距離は、電界E2の強度が小さくなるほど大きくなることがわかる。電界E2による搬送電界の押し潰し量が低減されるからである。電界E2の強度が−0.8[kV/mm]を超えるあたりから平均搬送距離の低下率が急に大きくなり始めている。また、電界E2の強度が−2[kV]を超えると、基板面に付着するトナーが出現し初めて、25[μm]程度の平均搬送距離しか得られなくなってしまう。
そこで、本実施例5に係る複写機においては、先に示した図7において、出力電圧を切り替えさせるように、メッシュ電源回路191やスクリュウ電源回路190を構成している。メッシュ電源回路191を電位差切り替え手段として機能させているのである。そして、メッシュ146の電位について、メッシュ146の孔を通過したトナーを第1トナー静電搬送基板101に供給するため供給用電位値と、供給後のトナーを第1トナー静電搬送基板101上で静電移動させて搬送するための搬送用電位値とで切り替えさせるようにしている。
図30は、メッシュ146の電位と、駆動パルス電圧とを示す波形図である。なお、同図においては、図3のA相〜C相のパルスを、駆動パルス電圧として共通で示している。図30に示すように、メッシュ電位を供給用電位値である−2[kV]にしているときには、各搬送電極に駆動パルス電圧を印加しないで各搬送電極を0[V]にしている。このようにして、供給期間ts内においてメッシュ電位が供給用電位値に設定される。この供給期間tsが経過すると、メッシュ電位が搬送用電位値である0[V]に切り替えられる搬送期間tcが始める。この搬送期間tcでは、各搬送電極への駆動パルス電圧の印加が行われる。そして、搬送期間tcが終了すると、再び供給期間tsが始まる。このようにして、供給期間tsと搬送期間tcとが交互に繰り返されている。
かかる構成では、メッシュ146の電位を供給用電位値にしている供給期間tsにおいて、第1収容室から第1トナー静電搬送基板101に向けて効率良くトナーを供給した後、メッシュ146の電位を搬送用電位値にしている搬送期間tcにおいて、上記電界E2の影響を取り除いてトナーを効率良く搬送することができる。よって、メッシュ146との対向領域において第1トナー静電搬送基板101上にトナーを堆積させてしまうといった事態を回避することができる。
図30に示したtcとtsとの繰り返しを実現するには、例えば、メッシュ(146)に印加するメッシュ電圧として、繰り返し周波数を3[kH]で、tc=ts=3.33〜33.3[msec]のものを用いればよい。なお、メッシュ146の孔を通過したトナーは、電界E2の影響がなくても自重によって第1トナー静電搬送基板101上に向けて落下する。この落下によってトナーを第1トナー静電搬送基板101の搬送電極間に形成される電界中に到達させれば、トナーをメッシュ146側に引き戻してしまうといった事態が起こらない。よって、供給量と搬送量とのバランスを考慮すれば、供給期間tsを搬送期間tcよりも短くする方がよい。実験においても、このようにした方が、最終的に現像領域に搬送されるトナーの量が多くなった。そこで、本第5実施例においては、供給時間ts<搬送時間tcとするように、メッシュ電源回路191や駆動電源回路30が構成されている。
[実施例6]
本発明者らは、鋭意研究により、上述の電界E2の強度と、搬送電極間に形成される電界E3の最大強度(本実施例6では0Vと−100Vとの電位差による電界強度)と、平均搬送距離との関係について詳しく実験してみた。すると、電界E2の強度を、電界E3の最大強度の1/2以下にすると、電界E2の影響による平均搬送距離の減少量を1/2以下に留め得ることがわかった。例えば、図2に示した電極構成と、図3に示した駆動パルス電圧との条件下では、0Vと100Vのケースでは、隣り合う搬送電極間の電界強度が3.3[kV/mm]となる。このような場合には、電界E2の強度を1.65[kV/mm]にすればよい。そうすれば、図29に示したように、電界E2の影響による平均搬送距離の減少量を、電界E2が形成されない場合の1/2以下に留めることができる。なお、電界E2の強度が1.65[kV/mm]であるときの平均搬送距離は60[μm]である。この程度の平均搬送距離であれば、20[ppm]の印刷速度の画像形成装置において画像濃度の低下をきたさないことが本発明者らの実験によって確かめられている。
以上、実施形態に係る複写機においては、トナーと摩擦促進物質との混合物を収容する混合物収容部たる第1収容室142や第2収容室143と、これらの内部で混合物を攪拌する攪拌手段たる第1搬送スクリュウ144や第2搬送スクリュウ125と、第1収容室142に設けられたメッシュ146と、混合物を介してメッシュ146に対向する対向電極とを有し、第1収容室142内の混合物中のトナーをメッシュ146によってふるいにかけてトナー静電搬送基板101に供給するトナー供給手段たるトナー供給部140を設けている。そして、対向電極(第1搬送スクリュウ144又は対向電極)とメッシュ146との間に加えて、メッシュ146とトナー静電搬送基板101との間にも電位差を生じせしめるように、電位差発生手段を構成している。かかる構成では、混合物中の摩擦促進粒子の表面に静電吸着しているトナーの摩擦促進粒子からの離脱を前者の電位差によって促すことに加えて、離脱によってメッシュ146の開口内や開口周囲に移動したトナーのトナー静電搬送基板101への静電移動を後者の電位差によって促すことが可能になる。よって、何れか一方の電位差だけしか発生させない場合に比べて、より多くの量のトナーをトナー静電搬送基板101に供給することができる。
また、実施例1に係る複写機においては、対向電極とメッシュ146との間にAC/DC重畳バイアスの印加による電位差を発生させるように、電位差発生手段たるメッシュ電源回路191とスクリュウ電源回路190との組合せを構成している。かかる構成では、既に述べたように、第1収容室内の摩擦促進粒子に静電吸着しているトナーをAC成分による振動電界によってより良好に摩擦促進粒子から離脱させることができる。
また、実施形態に係る複写機においては、攪拌手段たる第1搬送スクリュウ144を、混合物を介してメッシュ146に対向する対向電極として兼用しているので、攪拌手段と対向電極とを別々に設けることによるコストアップを回避することができる。
また、実施形態に係る複写機においては、第1収容室142内の混合物を攪拌する攪拌手段として、回転軸144aとこれの周面に螺旋状に突設せしめられた螺旋突起144bとを有し、混合物を相対的に回転軸線方向に搬送しながら攪拌する第1搬送スクリュウ144を用いている。かかる構成の第1搬送スクリュウ144は、混合物を相対的には回転軸線方向に搬送しながら、回転周方向にも移動させることにより、メッシュ146との対面位置において、トナーを消費した混合物をそこから待避させながら、新たな混合物をそこに供給するという混合物の新旧入れ替えを行うことができる。よって、トナーを消費した混合物を待避させずにメッシュ146との対面位置で搬送し続けることによるトナー供給性能の低下を回避することができる。
また、第2変形例装置においては、第1収容室142内の混合物を攪拌する攪拌手段として、回転筒155aを中心に回転する導電性ブラシ状電極である回転ブラシ155を用いている。かかる構成では、既に述べたように、攪拌手段としてスクリュウ部材を用いる場合よりも多くのトナーを分離・供給することができる。
また、実施例2に係る複写機においては、対向電極たる第1搬送スクリュウ144として、表面を絶縁材料からなる絶縁層で被覆したものを用いている。かかる構成では、良好に摩擦帯電したトナーを対向電極の導電性表面に接触させてその電荷をリークさせてしまうことによるトナーの帯電量減少を回避することができる。また、対向電極の導電性表面からトナーへの電荷注入を回避することもできる。
また、実施例3に係る複写機においては、メッシュ146として、導電性材料からなる基体の表面に絶縁性材料からなる絶縁層を被覆したものを用いているので、良好に摩擦帯電したトナーをメッシュ146の導電性表面に接触させてその電荷をリークさせてしまうことによるトナーの帯電量減少を回避することができる。また、メッシュ146の導電性表面からトナーへの電荷注入を回避することもできる。
また、実施例4に係る複写機においては、トナー静電搬送基板101として、少なくともトナーを付着させる表面に絶縁性材料からなる絶縁層を被覆したものを用いている。かかる構成では、トナー静電搬送基板101の搬送電極(101a〜c)に接触することによるトナーへの電荷注入を回避することができる。また、搬送電極表面へのトナー固着を抑えることもできる。
また、実施例5に係る複写機においては、メッシュ146の電位について、メッシュ146の孔を通過したトナーをトナー静電搬送基板101に供給するため供給用電位値と、供給後のトナーをトナー静電搬送基板101上で静電移動させて搬送するための搬送用電位値とで少なくとも切り替える電位切り替え手段を設けている。かかる構成では、たとえ第1収容室142からトナー静電搬送基板101へのトナー供給のために両者間に形成した電界で、トナー搬送用にトナー静電搬送基板101上に形成した電界を押し潰してトナー搬送能力の低下させたとしても、前者の電界強度を一時的に弱めることで、十分量のトナーを搬送することができる。
また、実施例5に係る複写機においては、メッシュ146の電位について、供給用電位値にしている供給期間tsを搬送用電位値にしている搬送期間tcよりも短くするように、電位切り替え手段たるメッシュ電源回路191を構成している。かかる構成では、供給時間tsを搬送時間tcよりも長くする場合に比べて、より多くのトナーを現像領域まで搬送することができる。
また、実施例6に係る複写機においては、メッシュ146とトナー静電搬送基板101との電位差によって両者間に形成される電界E2の強度を、搬送電極(101a〜c)間に形成される電界E3の最大強度の1/2以下にする値の電位差を生じせしめるように、電位差発生手段を構成している。かかる構成では、第1収容室142からトナー静電搬送基板101へのトナー供給のために両者間に形成した電界E2で、トナー搬送用にトナー静電搬送基板101上に形成した電界E3を押し潰してしまうことによるトナー搬送能力の低下を抑えることができる。そして、トナーの平均搬送距離を、電界E2が形成されない場合の1/2以下の減少量に留めることができる。
第1実施形態に係る複写機を示す概略構成図。 同複写機の感光体と、現像装置の第1トナー静電搬送基板とを示す拡大構成図。 同複写機のトナー静電搬送基板の搬送電極に印加されるA相駆動パルス電圧、B相駆動パルス電圧及びC相駆動パルス電圧の波形を示す波形図。 同複写機の現像装置と感光体とを示す拡大構成図。 同現像装置のトナー供給部を示す平断面図。 同トナー供給部を示す縦断面図。 同トナー供給部を示す横断面図。 同トナー供給部の第1搬送スクリュウとメッシュとの間に形成される電界を示す模式図。 (a)、(b)、(c)は、それぞれ同メッシュを形成するためのメッシュ形成工程の一例を示す模式図。 (a)、(b)は、それぞれエレクトロホーミングによるメッシュ形成工程の一例を示す模式図。 (a)はトナーと同メッシュの開口との大小関係を説明するための模式図であり、(b)は、摩擦帯電粒子と同開口との大小関係を説明するための模式図。 二重構造の同メッシュと、混合物とを示す断面図。 各開口が先細に形成された同メッシュと、混合物とを示す断面図。 金属材料からなる基体の表面を、絶縁性の保護膜で被覆して得た同メッシュと、混合物とを示す断面図。 有機樹脂材料からなる基体の外面に、金属材料からなる金属層を被覆して得た同メッシュと、混合物とを示す断面図。 金属材料からなる基材におけるスクリュー対向面側に、有機樹脂剤量からなる保護層を貼り合わせて得た同メッシュと、混合物とを示す断面図。 トナーが進入する入口側から出口側に向けて広がるテーパー状に形成された開口を有する同メッシュと、混合物とを示す断面図。 同複写機におけるトナー補給部を、同トナー供給部の第2搬送スクリュウとともに示す拡大構成図。 同トナー補給部の送出ローラの一部を示す斜視図。 同トナー補給部と同トナー供給部との間に形成される補給領域の周囲構成を示す拡大構成図。 第1変形例装置におけるトナー供給部を示す平断面図。 同トナー供給部を示す横断面図。 第2変形例装置のトナー供給部を示す横断面図 同トナー供給部を示す縦断面図。 第3変形例装置を示す概略構成図。 同第3変形例装置のプロセスユニットの1つを示す拡大構成図。 第3変形例装置を示す概略構成図。 同第3変形例装置のプロセスユニットの1つを示す拡大構成図。 メッシュと第1トナー静電搬送基板との間に形成される電界E2の強度と、トナーの平均搬送距離や供給量との関係を示すグラフ。 第5変形例装置におけるメッシュの電位と、駆動パルス電圧とを示す波形図。 第5変形例装置を示す概略構成図。 同第5変形例装置の4つのプロセスユニットのうち、何れか1つを転写ユニットの一部とともに示す拡大構成図。 同第5変形例装置の静電搬送ドラムを示す斜視図。 同第5変形例装置の現像装置を、感光体とともに示す拡大構成図。
符号の説明
11 感光体(潜像担持体)
100 現像装置(現像手段)
101 第1トナー静電搬送基板(トナー静電搬送手段)
140 トナー供給部(補給先、供給手段)
142 第1収容室(混合物収容部)
143 第2収容室(混合物収容部)
144 第1搬送スクリュウ(スクリュウ部材)
144b 螺旋突起
146 メッシュ(分離手段)
151 混合物通路151(連通部)
160 トナー補給部(トナー補給装置)
161 トナー収容部
162 送出ローラ
162a 螺旋溝
162c 螺旋ブラシ(複数の起毛)

Claims (20)

  1. 表面上のトナーを静電気力によって移動させて搬送するトナー静電搬送手段を備えるトナー搬送装置において、
    トナーと摩擦促進物質との混合物を収容する混合物収容部と、該混合物収容部内の混合物を攪拌する攪拌手段と、該混合物収容部あるいはこれに連通する連通部に設けられたメッシュとを有し、該混合物収容部あるいは該連通部内の該混合物中のトナーを該メッシュによってふるいにかけて上記トナー静電搬送手段に供給するトナー供給手段を設けるとともに、該混合物収容部あるいは該連通部内の該混合物を介して該メッシュに対向する対向電極と、これと該メッシュとの間に電位差を生じせしめる電位差発生手段とを設けたことを特徴とするトナー搬送装置。
  2. 表面上のトナーを静電気力によって移動させて搬送するトナー静電搬送手段を備えるトナー搬送装置において、
    トナーと摩擦促進物質との混合物を収容する混合物収容部と、該混合物収容部内の混合物を攪拌する攪拌手段と、該混合物収容部あるいはこれに連通する連通部に設けられたメッシュとを有し、該混合物収容部あるいは該連通部内の該混合物中のトナーを該メッシュによってふるいにかけて上記トナー静電搬送手段に供給するトナー供給手段を設けるとともに、該メッシュと該トナー静電搬送手段との間に電位差を生じせしめる電位差発生手段を設けたことを特徴とするトナー搬送装置。
  3. 表面上のトナーを静電気力によって移動させて搬送するトナー静電搬送手段を備えるトナー搬送装置において、
    トナーと摩擦促進物質との混合物を収容する混合物収容部と、該混合物収容部内の混合物を攪拌する攪拌手段と、該混合物収容部あるいはこれに連通する連通部に設けられたメッシュとを有し、該混合物収容部あるいは該連通部内の該混合物中のトナーを該メッシュによってふるいにかけて上記トナー静電搬送手段に供給するトナー供給手段を設けるとともに、該混合物収容部あるいは該連通部内の該混合物を介して該メッシュに対向する対向電極を設け、更に、該対向電極と該メッシュとの間、及び、該メッシュと該トナー静電搬送手段との間に電位差を生じせしめる電位差発生手段を設けたことを特徴とするトナー搬送装置。
  4. 請求項1又は3のトナー搬送装置において、
    上記対向電極と上記メッシュとの間に交流直流重畳電圧の印加による電位差を発生させるように、上記電位差発生手段を構成したことを特徴とするトナー搬送装置。
  5. 請求項1、3又は4のトナー搬送装置において、
    上記攪拌手段を対向電極として兼用したことを特徴とするトナー搬送装置。
  6. 請求項5のトナー搬送装置において、
    上記攪拌手段として、回転軸とこれの周面に螺旋状に突設せしめられた螺旋突起とを有し、上記混合物を相対的に回転軸線方向に搬送しながら攪拌するものを用いたことを特徴とするトナー搬送装置。
  7. 請求項5トナー搬送装置において、
    上記攪拌手段として、回転軸を中心に回転する導電性ブラシ状電極を用いたことを特徴とするトナー搬送装置。
  8. 請求項4乃至7の何れかのトナー搬送装置において、
    上記対向電極として、表面を絶縁材料からなる絶縁層で被覆したものを用いたことを特徴とするトナー搬送装置。
  9. 請求項1乃至8の何れかのトナー搬送装置において、
    上記メッシュとして、導電性材料からなる基体の表面に絶縁性材料からなる絶縁層を被覆したものを用いたことを特徴とするトナー搬送装置。
  10. 請求項1乃至9の何れかのトナー搬送装置において、
    上記トナー静電搬送手段として、少なくともトナーを付着させる表面に絶縁性材料からなる絶縁層を被覆したものを用いたことを特徴とするトナー搬送装置。
  11. 請求項2又は3のトナー搬送装置において、
    上記メッシュの孔を通過したトナーを上記トナー静電搬送手段に供給するため供給用電位と、供給後のトナーを該トナー静電搬送手段上で静電移動させて搬送するための搬送用電位とで、上記メッシュの電位を切り替える電位切り替え手段を設けたことを特徴とするトナー搬送装置。
  12. 請求項11のトナー搬送装置において、
    上記メッシュの電位について、上記供給用電位にしている時間を上記搬送用電位にしている時間よりも短くするように、上記電位切り替え手段を構成したことを特徴とするトナー搬送装置。
  13. 請求項2、3、11又は12のトナー搬送装置において、
    上記トナー静電搬送手段として、トナーを複数の搬送電極間の電位差によって上記搬送先に向けて搬送するものを用いるとともに、上記メッシュと該トナー静電搬送手段との電位差によって両者間に形成される電界の強度を、該搬送電極間に形成される電界の最大強度の1/2以下にする値の該電位差を生じせしめるように、上記電位差発生手段を構成したことを特徴とするトナー搬送装置。
  14. トナー搬送装置に設けられたトナー静電搬送手段の表面上に存在するトナーを静電気力によって移動させながら潜像担持体との対向位置に搬送して、該潜像担持体に担持される潜像を現像する現像装置において、
    上記トナー搬送装置として、請求項1乃至13の何れかのトナー搬送装置を用いたことを特徴とする現像装置。
  15. 少なくとも、画像形成装置内で潜像を担持する潜像担持体と、該潜像担持体上の潜像を現像する現像手段とを、1つのユニットとして共通の支持体に支持させたプロセスユニットにおいて、
    上記現像手段として、請求項14の現像装置を用いたことを特徴とするプロセスユニット。
  16. 潜像を担持する潜像担持体と、該潜像担持体上の潜像を現像する現像手段とを備える画像形成装置において、
    上記現像手段として、請求項14の現像装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
  17. トナー静電搬送手段の表面上のトナーを静電気力によって移動させて搬送するトナー搬送方法において、
    混合物収容部あるいはこれに連通する連通部内に収容されているトナーと摩擦促進物質との混合物からトナーをメッシュによってふるいにかけて上記トナー静電搬送手段に供給するトナー供給工程を実施し、
    且つ、該トナー供給工程にて、
    該混合物収容部内で混合物を攪拌する工程と、
    該混合物収容部あるいは該連通部に設けられたメッシュと、該混合物収容部あるいは該連通部内の該混合物を介して該メッシュに対向する対向電極との間に電位差を生じせしめる工程とを実施することを特徴とするトナー搬送方法。
  18. トナー静電搬送手段の表面上のトナーを静電気力によって移動させて搬送するトナー搬送方法において、
    混合物収容部あるいはこれに連通する連通部内に収容されているトナーと摩擦促進物質との混合物からトナーをメッシュによってふるいにかけて上記トナー静電搬送手段に供給するトナー供給工程を実施し、
    且つ、該トナー供給工程にて、
    該混合物収容部内で混合物を攪拌する工程と、
    該混合物収容部あるいは該連通部に設けられたメッシュと、該トナー静電搬送手段との間に電位差を生じせしめる工程とを実施することを特徴とするトナー搬送方法。
  19. トナー静電搬送手段の表面上のトナーを静電気力によって移動させて搬送するトナー搬送方法において、
    混合物収容部あるいはこれに連通する連通部内に収容されているトナーと摩擦促進物質との混合物からトナーをメッシュによってふるいにかけて上記トナー静電搬送手段に供給するトナー供給工程を実施し、
    且つ、該トナー供給工程にて、
    該混合物収容部内で混合物を攪拌する工程と、
    該混合物収容部あるいは該連通部に設けられたメッシュと、該混合物収容部あるいは該連通部内の該混合物を介して該メッシュに対向する対向電極との間に電位差を生じせしめる工程と、
    該メッシュと該トナー静電搬送手段との間に電位差を生じせしめる工程とを実施することを特徴とするトナー搬送方法。
  20. 潜像担持体に潜像を形成する潜像形成工程と、トナー静電搬送手段の表面上でトナーを静電気力によって移動させて該潜像担持体との対向位置に搬送して該潜像をトナー像に現像する現像工程とを実施して画像を形成する画像形成方法において、
    トナーと摩擦促進物質との混合物からトナーを分離して上記トナー静電搬送手段に供給する供給工程を実施し、且つ、少なくとも、混合物収容部内で該混合物を収容する工程と、該混合物収容部内の混合物を攪拌する工程と、該混合物収容部あるいはこれに連通する連通部に設けられたメッシュと該混合物収容部あるいは該連通部内の該混合物を介して該メッシュに対向する対向電極との間、及び該メッシュと上記トナー静電搬送手段との間に電位差を生じせしめる工程とを、該供給工程で実施して、該混合物中のトナーを該メッシュでふるいにかけて該トナー静電搬送手段に供給することを特徴とする画像形成方法。
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