JP2012058601A - 現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 - Google Patents

現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2012058601A
JP2012058601A JP2010203479A JP2010203479A JP2012058601A JP 2012058601 A JP2012058601 A JP 2012058601A JP 2010203479 A JP2010203479 A JP 2010203479A JP 2010203479 A JP2010203479 A JP 2010203479A JP 2012058601 A JP2012058601 A JP 2012058601A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
developing device
toner
developer
voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010203479A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideyasu Seki
秀康 関
Yasuyuki Ishii
保之 石井
Hideki Kosugi
秀樹 小杉
Tetsuo Hirota
哲郎 廣田
Masaaki Yamada
山田  正明
Atsushi Kurokawa
篤 黒川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2010203479A priority Critical patent/JP2012058601A/ja
Priority to US13/225,905 priority patent/US8824935B2/en
Publication of JP2012058601A publication Critical patent/JP2012058601A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/06Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing
    • G03G15/065Arrangements for controlling the potential of the developing electrode
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/06Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing
    • G03G15/08Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing using a solid developer, e.g. powder developer
    • G03G15/0806Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing using a solid developer, e.g. powder developer on a donor element, e.g. belt, roller
    • G03G15/0818Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing using a solid developer, e.g. powder developer on a donor element, e.g. belt, roller characterised by the structure of the donor member, e.g. surface properties
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G2215/00Apparatus for electrophotographic processes
    • G03G2215/06Developing structures, details
    • G03G2215/0634Developing device
    • G03G2215/0636Specific type of dry developer device
    • G03G2215/0651Electrodes in donor member surface

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Dry Development In Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】現像剤担持体と当接部材間の放電による現像剤担持体表面の削れを低減させ、表面層削れを起因とするフレア電界の喪失を抑制することができる現像装置を提供する。
【解決手段】第一の電極と、第一の電極に対して絶縁体を介して設けた複数の電極部からなる第二の電極とを有する現像剤担持体2を備え、第一の電極と第二の電極間の電位差が時間的に反転する電圧を印加することで現像剤をクラウド化し、現像剤担持体2の表面が移動することによって現像剤を現像領域へ搬送して潜像担持体49に形成された潜像を現像する現像装置1において、第一の電極と第二の電極の少なくとも一方に、パルスon時間を減少させた波形の電圧を印加する。これにより、放電量や、放電の起きる回数、機会を抑制して、現像剤坦持体表面の削れ速度を低減させることができ、表面層膜厚の減少を抑えられるため、現像電界の大きさが一定に保たれ、フレア電界を保つことができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、現像剤担持体の外周面に担持されたトナーを現像領域内に送り込むことで潜像坦持体上の潜像を現像する現像装置、及び、その現像装置を備えたプロセスカートリッジ、及び、その現像装置またはプロセスカートリッジを用いて潜像坦持体上に形成した画像を最終的に記録材上に転移させて画像を形成する、複写機、プリンタ、ファクシミリ、あるいはこれらの機能を有する複合機等の画像形成装置に関するものである。
従来、互いに異なる電圧が印加される複数の電極を備えた現像剤担持体を有する現像装置が知られている。
例えば、現像剤担持体上のトナーを感光体等の潜像担持体に直接接触させないで、トナーを潜像担持体上の潜像に供給して現像を行う現像装置がある。そして、この現像装置の一例としては、現像剤担持体上のトナーをクラウド化させることによってトナーを潜像担持体上に供給する方式を採用するものがある。この方式に使用される現像剤担持体は、外周面に沿って複数種類の電極が所定のピッチで配置され、その複数種類の電極の外周面側を保護層で覆ったものである。この複数種類の電極に対し、時間的に変化する互いに異なる電圧をそれぞれ印加して、時間的に変化する電界を互いに近接する複数種類の電極間に形成すると、この電界により現像剤担持体上のトナーを互いに近接する複数種類の電極間で飛翔(ホッピング)させることができる(このようにトナーが飛翔する現象を、以下「フレア」と呼ぶ。)。これにより、現像剤担持体の外周面近傍の空間でトナーがクラウド化した状況となる。
この方式の現像装置において、トナーが現像剤担持体の外周面に付着することなくホッピングするためには、現像剤担持体の外周面において、互いに近接する複数種類の電極間に形成される電界(以下「フレア電界」という。)からトナーが受ける力F1と、トナーと現像剤担持体の外周面との間の付着力F2との大小関係が重要となってくる。F1よりF2の方が大きいと、トナーは現像剤担持体外周面との付着力から逃れることができず、ホッピングしない。F2よりF1の方が大きければ、トナーはホッピングすることができ、このときのF2とF1との差が大きいほど、安定したフレア状態を実現できる。F1を大きくすればこの差を大きくできるので安定したフレア状態を実現できるが、F1を大きくするためには現像剤担持体の外周面上に形成されるフレア電界を大きくすることが必要となる。
ここで、特許文献1(特開2007−133388号公報)には、フレア電界を形成するための2種類の電極がローラ状の現像剤担持体における同心円上に設けられている現像装置が開示されている。この現像装置で使用する現像剤担持体は、2種類の櫛歯状の電極を、互いの櫛歯部分が相手の櫛歯部分の間に入り込むように外周面に沿って配置したものである。そして、各種類の電極に上述した電圧をそれぞれ印加することにより、櫛歯部分間でトナーを飛翔させ、フレア状態を実現することができる。
また、特許文献2(特開2008−116599号公報)には、フレア電界を形成するために3種類の電極を備えたローラ状の現像剤担持体が開示されている。この現像剤担持体は、3種類の電極のうちの2種類の電極は同心円上に設けられているが、残りの1種類の電極は上記2種類の電極よりも外周面側に配置されている。この現像剤担持体を用いた現像装置でも、各種類の電極に互いに位相が異なる3相の電圧をそれぞれ印加することにより、各種電極間でトナーを飛翔させ、フレア状態を実現することができる。
上記のようにトナーをホッピングさせる現像剤担持体の外周面は、一般に絶縁層を被覆するなどして絶縁性の表面とする必要がある。その主な理由は、現像剤担持体外周面に沿って形成されているフレア電界を形成するための電極に何らかの導電性部材(トナー層厚を規制するための規制ブレードなど)が接触して、その導電性部材を通じたリークが生じないようにするためである。
すなわち、現像剤担持体の外周面を絶縁性のものとした場合、トナーがホッピングして現像剤担持体外周面に繰り返し接触することで、現像剤担持体の絶縁性外周面がトナーとの摩擦帯電によりトナーの帯電極性とは逆の極性にチャージアップされる。そのため、トナー担持体の表面電位の絶対値は、現像を繰り返すことにより徐々に大きくなっていく。この結果、現像領域に形成される現像電界の大きさが徐々に変化することにより、画質が経時変化するという問題が生じる。
この問題は、トナーをホッピングさせない一般的な一成分現像方式においても生じ得る問題であるが、一般的な一成分現像方式では、現像剤担持体外周面を、必ずしも絶縁性のものとする必要はない。したがって、現像剤担持体の表面層を、例えば絶縁層の抵抗値よりも低い中抵抗層で構成することも可能であり、この構成によれば、特に不具合を生じさせることなく、チャージアップにより生じた現像剤担持体外周面の電荷を、これに接触する何らかの導電性部材(トナー層厚を規制するための規制ブレードなど)へ逃がすことができる。すなわち、一般的な一成分現像方式であれば、現像剤担持体の表面層を中抵抗層で構成するという簡易な手法により、上述したチャージアップによる問題を解消できるのである。
しかしながら、トナーをフレア状態にする現像方式の場合、現像剤担持体の表面層を中抵抗層で構成すると、これを絶縁層で構成する場合に比べて、現像剤担持体外周面上に生じるフレア電界の大きさが小さくなってしまい、トナーをホッピングさせることが困難となる。これは、現像剤担持体の表面層を中抵抗層で構成すると、表面層内を電界が移動し、移動した電荷によってフレア電界の強度が弱くなるものと考えられる。また、大きなフレア電界を形成しようとして、表面層を中抵抗層で構成した現像剤担持体の複数種類の電極に対し、より大きなバイアスを印加すると、電極間の絶縁性が破壊されて電極間リークが生じ、フレア電界自体が形成できなくなるおそれがある。そのため、上述したチャージアップは、現像剤担持体/現像剤供給部材間、あるいは現像剤担持体/規制部材間に電位差を与え、放電を起こすことにより除電している。
ところが、本発明者らの研究により、このように上述したチャージアップを放電を起こすことにより除電しなければならない関係で、次のような問題が生じることが判明した。
すなわち、上述したチャージアップの除電を行うために現像剤担持体/現像剤供給部材間、あるいは現像剤担持体/規制部材間に電位差を与え、放電を起こしているが、この放電により現像剤担持体の表面層の分子鎖を断ち切ってしまい、表面層厚が徐々に削れていくことを見出した。この表層削れにより、現像領域に形成される現像電界の大きさが徐々に変化し、画質が経時変化してしまう。更には、表面層が無くなる事でむき出しになった電極が摺擦されて電極が剥がれ、フレア機能を失うおそれがある。
本発明は、上記従来技術の問題に鑑みなされたものであり、現像剤担持体/現像剤供給部材間、あるいは現像剤担持体/規制部材間の放電により、現像剤担持体外周面(表面)のチャージアップを解消する現像装置において、放電量や、放電の起きる回数、機会を抑制して現像剤担持体表面の削れ速度を低減させることで、表面層膜厚の減少を抑え、現像電界の大きさを一定に保ち、使用耐久の高信頼性化が可能となり、また、表面層削れを起因とするリークが発生することによるフレア電界の喪失を抑制することが可能な現像装置を提供することを目的とする。また、本発明は、その現像装置を備え、良好な画像形成を行うことができるプロセスカートリッジ及び画像形成装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明では以下の[1]〜[17]の解決手段を採っている。
[1]:第一の電極と、前記第一の電極に対して絶縁体を介して設けた複数の電極部からなる第二の電極とを有する現像剤担持体を備え、前記第一の電極と前記第二の電極間の電位差が時間的に反転する電圧を印加することで現像剤をクラウド化し、前記現像剤担持体の表面が移動することによって前記現像剤を現像領域へ搬送して潜像担持体に形成された潜像を現像する現像装置において、前記第一の電極と前記第二の電極の少なくとも一方に、パルスon時間(duty)を減少させた波形の電圧を印加することを特徴とする(請求項1)。
[2]:[1]に記載の現像装置において、前記第一の電極と前記第二の電極の少なくとも一方に、立ち上がり時間を増大させた電圧を印加させたことを特徴とする(請求項2)。
[3]:[1]または[2]に記載の現像装置において、前記第一の電極と前記第二の電極の少なくとも一方に、周波数を減少させた電圧を印加させたことを特徴とする(請求項3)。
[4]:[1]乃至[3]のいずれか1つに記載の現像装置において、前記現像剤坦持体はローラ部材で構成されており、その内部に前記第一の電極として内側電極が設けられ、その内側電極の上に前記絶縁体からなる絶縁層が設けられ、該絶縁層の上に前記第二の電極として複数の電極部を略等間隔に配置した櫛歯状の外側電極が設けられており、該外側電極の外周面側を覆うように保護層としての表層が設けられていることを特徴とする(請求項4)。
[5]:[1]乃至[4]のいずれか1つに記載の現像装置において、前記現像剤坦持体に前記現像剤を供給する現像剤供給部材を備え、該現像剤供給部材に前記第一の電極または前記第二の電極に印加する電圧と同様の電圧を印加することを特徴とする(請求項5)。
[6]:[1]乃至[5]のいずれか1つに記載の現像装置において、前記現像剤坦持体上の現像剤の層厚を規制する規制部材を備え、該規制部材に前記第一の電極または前記第二の電極に印加する電圧と同様の電圧を印加することを特徴とする(請求項6)。
[7]:[1]乃至[6]のいずれか1つに記載の現像装置において、前記現像剤担持体の外表面を、前記現像剤との摩擦によって該現像剤に対して正規帯電極性の電荷を与える絶縁性材料で形成したことを特徴とする(請求項7)。
[8]:[5]乃至[7]のいずれか1つに記載の現像装置において、前記現像剤供給部材の表面層は、表面に多数の微細孔が分散している多孔質層であることを特徴とする(請求項8)。
[9]:[5]乃至[8]のいずれか1つに記載の現像装置において、前記現像剤供給部材の表面と前記現像剤担持体の外表面との接触部分で速度差が生じるように該現像剤供給部材を表面移動させる駆動手段を有することを特徴とする(請求項9)。
[10]:[6]乃至[9]のいずれか1つに記載の現像装置において、前記規制部材が、導電性を有することを特徴とする(請求項10)。
[11]:[6]乃至[10]のいずれか1つに記載の現像装置において、前記規制部材に印加する電圧が、前記現像剤担持体の電極群に印加する周期的な電圧の平均電位と等しいことを特徴とする(請求項11)。
[12]:[1]乃至[11]のいずれか1つに記載の現像装置において、前記現像剤は、着色粉体からなるトナーであることを特徴とする(請求項12)。
[13]:潜像を担持する潜像担持体と、該潜像担持体の潜像を現像する現像手段とを備えた画像形成装置において、前記現像手段として、[1]〜[12]のいずれか1つに記載の現像装置を備えたことを特徴とする(請求項13)。
[14]:[13]に記載の画像形成装置において、前記潜像担持体に対して前記現像装置を複数備え、該複数の現像装置はそれぞれ色の異なる現像剤で前記潜像担持体上の潜像を順次現像し、前記潜像担持体上で複数回の色重ねを行った後、該潜像坦持体上の画像を最終的に記録材上に転移させて、該記録材上に複数色の画像を形成することを特徴とする(請求項14)。
[15]:電子写真プロセスにより画像形成を行う画像形成装置に装備されるプロセスカートリッジであって、潜像を担持する潜像担持体と、帯電手段、クリーニング手段のうちの少なくとも一つと、[1]〜[12]のいずれか1つに記載の現像装置を一体に保持し、画像形成装置本体に対して着脱可能に設けられたことを特徴とする(請求項15)。
[16]:電子写真プロセスにより画像形成を行う画像形成装置であって、請求項15に記載のプロセスカートリッジを備えていることを特徴とする(請求項16)。
[17]:[16]に記載の画像形成装置において、前記プロセスカートリッジを複数備え、該複数のプロセスカートリッジの潜像坦持体上にそれぞれ色の異なる画像を形成し、該画像を記録材に直接または中間転写体を介して転写することにより複数色の画像形成が可能なことを特徴とする(請求項17)。
本発明では、第一の電極と第二の電極の少なくとも一方に印加する電圧を、フレア機能を維持し、現像剤担持体に与える放電量を低減させるような印加電圧波形とすることで、放電量や、放電の起きる回数、機会を抑制して、現像剤坦持体表面の削れ速度を低減させることができ、表面層膜厚の減少を抑えられるため、現像電界の大きさが一定に保たれ、使用耐久の高信頼性化が可能となる。また、現像剤坦持体の表面層膜厚の減少により電極層がむき出しになることで電極が剥がれることを防ぎ、表面層削れを起因とするリークが発生することによるフレア電界の喪失を抑制することができ、フレア電界を保つことができる。したがって、本発明によれば、フレア電界を保って良好な現像を行うことができ、良好な画像形成を行うことができる。
本発明の一実施例に係る複写機を示す概略構成図である。 図1の複写機における感光体と現像装置とを示す概略構成図である。 現像剤担持体と当接部材間に印加する電圧と、現像剤担持体と当接部材間に流れる電流の関係を説明する図である。 図3の電流の比例関係からの乖離成分ia−iyと現像剤担持体と当接部材間に印加する電圧との関係を説明する図である。 図2に示す現像装置のトナー担持ローラの電極配置を説明するためにトナー担持ローラを回転軸に対して直交する方向から見たときの模式図である。 図5に示すトナー担持ローラを、その回転軸に対して直交する面に沿って切断したときの断面の一部を模式的に表した部分断面図である。 トナー担持ローラの内側電極及び外側電極にそれぞれ印加する内側電圧と外側電圧の一例を示すグラフである。 トナー担持ローラの内側電極及び外側電極へ印加する内側電圧と外側電圧の別の例を示すグラフである。 トナー担持ローラの内側電極及び外側電極へ印加する内側電圧と外側電圧の更に別の例を示すグラフである。 トナー担持ローラの内側電極及び外側電極へ印加する内側電圧と外側電圧の電圧印加波形の一実施例を示すグラフである。 トナー担持ローラの内側電極及び外側電極へ印加する内側電圧と外側電圧の電圧印加波形の別の実施例を示すグラフである。 トナー担持ローラの内側電極及び外側電極へ印加する内側電圧と外側電圧の電圧印加波形の更に別の実施例を示すグラフである。 トナー担持ローラの内側電極及び外側電極へ印加する内側電圧と外側電圧の電圧印加波形の更に別の実施例を示すグラフである。 トナー担持ローラの内側電極及び外側電極へ印加する内側電圧と外側電圧の電圧印加波形の更に別の実施例を示すグラフである。 トナー担持ローラの内側電極及び外側電極へ印加する内側電圧と外側電圧の電圧印加波形の更に別の実施例を示すグラフである。 トナー担持ローラの内側電極及び外側電極へ印加する内側電圧と外側電圧の電圧印加波形の更に別の実施例を示すグラフである。 トナー担持ローラの内側電極及び外側電極へ印加する内側電圧と外側電圧の電圧印加波形の更に別の実施例を示すグラフである。 トナー担持ローラの内側電極及び外側電極へ印加する内側電圧と外側電圧の電圧印加波形の更に別の実施例を示すグラフである。 トナー担持ローラの内側電極及び外側電極への給電構成を、ローラ軸に沿って切断したときの模式図である。 図19に示す給電構成を模式的に示す斜視図である。 変形例1における内側電極及び外側電極への給電構成をローラ軸に沿って切断したときの模式図である。 変形例1の給電構成をもつトナー担持ローラを、軸方向に対して直交する方向から見たときの模式図である。 変形例1の給電構成を模式的に示す斜視図である。 変形例2における現像装置を感光体とともに図示した概略構成図である。 変形例3における現像装置を感光体とともに図示した概略構成図である。 変形例4における現像装置を感光体とともに図示した概略構成図である。 変形例4の別の例の現像装置を感光体とともに図示した概略構成図である。 本発明の別の実施例を示す画像形成装置の概略構成図である。 本発明の更に別の実施例を示す画像形成装置の概略構成図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
本発明では、現像剤担持体の絶縁性外周面上でトナーをフレア状態にする構成を有する現像装置において、現像剤担持体表面のカウンターチャージを放電により除電する機構を用いても、表層削れによる現像電界の経時的な変化を抑えることができるようにする、印加電圧波形を提案するものである。
現在、現像剤担持体表面に溜まるカウンターチャージは、現像剤担持体/現像剤供給部材間、あるいは現像剤担持体/規制部材間に電位差を与え、放電を起こすことにより除電している。
この結果、現像剤担持体表面層の分子鎖が放電によって断ち切られ、表面層の膜厚が減少してしまう。表面層膜の減少により、現像領域に形成される現像電界の大きさが徐々に変化し、画質が経時変化してしまう。さらには、表面層が無くなる事でむき出しになった電極が周擦されて電極が剥がれ、フレア機能を失うおそれがある。
そこで本発明は、第一の電極と、該第一の電極に対して絶縁体を介して設けた複数の電極部からなる第二の電極とを有する現像剤担持体を備え、第一の電極と第二の電極間の電位差が時間的に反転する電圧を印加することで現像剤をクラウド化し、現像剤担持体の表面が移動することによって現像剤を現像領域へ搬送して潜像担持体に形成された潜像を現像する現像装置に関し、該現像装置は、現像剤担持体の外周面に当接部材を有しており、現像剤担持体と当接部材間に印加する電位差を増大させると、現像剤担持体と当接部材間の容量成分に比例して電流が流れるが(iy)、現像剤担持体と当接部材間に或る値以上の電位差が与えられると、電圧と電流の比例関係よりも大きな電流値(ia)となる(図3)。
この電流の比例関係からの乖離成分ia−iy(図4)は、現像剤担持体と当接部材間に、放電開始電圧以上の電圧を印加したことで放電が起き、放電によって生じた、現像剤担持体と当接部材間の電荷分布の不均一を解消するために発生した電流である。この比例関係からの電流の乖離成分を放電電流と呼ぶ。
そこで本発明では、現像剤坦持体の第一の電極と第二の電極の少なくとも一方に印加する入力電圧波形や、当接部材(現像剤供給部材、規制部材等)に印加する入力電圧波形を変更することで、放電電流を小さくし、現像剤担持体の表面層の削れ速度を低減できるため、現像電界の大きさが一定に保たれ、使用耐久の高信頼性化が可能となる。また、現像剤坦持体の表面層膜厚の減少により電極層がむき出しになることで電極が剥がれることを防ぎ、表面層削れを起因とするリークが発生することによるフレア電界の喪失を抑制することができ、フレア電界を保つことができる。
以下、本発明の具体的な実施例を図面を参照して詳細に説明する。
[実施例1]
まず、本発明を、電子写真方式の画像形成装置である複写機について適用した一実施例について説明する。
図1は、本発明の一実施例に係る複写機を示す概略構成図である。図1において、潜像担持体としてのドラム状の感光体49は、図中時計回り方向に回転駆動される。操作者がコンタクトガラス90に図示しない原稿を装置し、図示しないプリントスタートスイッチを押すと、原稿照明光源91及びミラー92を具備する第1走査光学系93と、ミラー94,95を具備する第2走査光学系96とが移動して、原稿画像の読み取りが行われる。走査された原稿画像がレンズ97の後方に配設された画像読み取り素子98で画像信号として読み込まれ、読み込まれた画像信号はデジタル化された後に画像処理される。そして、画像処理後の信号でレーザーダイオード(LD)が駆動され、このレーザーダイオードからのレーザー光がポリゴンミラー99で反射した後、ミラー80を介して感光体49を走査する。この走査に先立って、感光体49は帯電装置50によって一様に帯電され、レーザー光による走査により感光体49の表面に静電潜像が形成される。
感光体49の表面に形成された静電潜像には現像装置1の現像処理によってトナーが付着し、これによりトナー像が形成される。このトナー像は、感光体49の回転に伴って、転写チャージャー60との対向位置である転写位置に搬送される。この転写位置に対しては、感光体49上のトナー像と同期するように、第1給紙コロ70aを具備する第1給紙部70、又は第2給紙コロ71aを具備する第2給紙部71から記録材である記録紙Pが送り込まれる。そして、感光体49上のトナー像は、転写チャージャー60のコロナ放電によって記録紙P上に転写される。
このようにしてトナー像が転写された記録紙Pは、分離チャージャー61のコロナ放電によって感光体49表面から分離され、その後、搬送ベルト75によって定着装置76に向けて搬送される。そして、定着装置76内において、図示しないハロゲンランプやヒーター等の発熱源を内包する定着ローラ76aと、これに向けて押圧される加圧ローラ76bとの当接による定着ニップに挟み込まれる。その後、定着ニップ内での加圧や加熱によってトナー像が表面に定着せしめられた後、機外の排紙トレイ77に向けて排紙される。
上述の転写位置を通過した感光体49表面に付着している転写残トナーは、クリーニング装置45によって感光体49表面から除去される。このようにしてクリーニング処理が施された感光体49表面は、除電ランプ44によって除電されて次の潜像形成に備えられる。
図2は、図1に示す複写機における感光体49と現像装置1とを示す概略構成図である。ドラム状の感光体49は、図示しない駆動手段によって図中時計回り方向に回転駆動される。そして、この感光体49の図中右側方には、現像剤担持体であるトナー担持ローラ2を有する現像装置1が配設されている。現像装置1は、図中時計回り方向に回転駆動される第1搬送スクリュー12を収容する第1収容部13と、図中反時計回りに回転駆動される第2搬送スクリュー14を収容する第2収容部15とを有しており、両収容部は仕切壁16によって仕切られている。そして、これら収容部はそれぞれ、図示しない磁性キャリアとマイナス帯電性のトナーとが混合された混合剤を収容している。
第1搬送スクリュー12は、その回転駆動によって第1収容部13内の混合剤を回転撹拌しながら、図中手前側から図中奥側へと搬送する。このとき、搬送途中の混合剤は、第1収容部13の底部に固定されたトナー濃度センサ17によってそのトナー濃度が検知される。そして、図中奥側の端部付近まで搬送された混合剤は、仕切壁16の奥側端部付近に設けられた図示しない第1連通口を経て、第2収容部15内に進入する。第2収容部15は、現像剤供給部材としての後述するトナー供給ローラ18を収容する磁気ブラシ形成部21に連通しており、第2搬送スクリュー14とトナー供給ローラ18とは所定の間隙を介して互いに軸線方向を平行にする姿勢で対向している。第2収容部15内の第2搬送スクリュー14は、その回転駆動によって第2収容部15内の混合剤を回転撹拌しながら、図中奥側から図中手前側へと搬送する。この過程において、第2搬送スクリュー14によって搬送される混合剤の一部は、トナー供給ローラ18のトナー供給スリーブ19上に汲み上げられる。そして、図中反時計回り方向のトナー供給スリーブ19の回転駆動に伴って、後述するトナー供給位置を通過した後、トナー供給スリーブ19の表面から離脱して、再び第2収容部15内に戻される。その後、第2搬送スクリュー14によって図中手前側の端部付近まで搬送された混合剤は、仕切壁16の図中手前側端部付近に設けられた図示しない第2連通口を経て第1収容部13内に戻される。
上述したトナー濃度センサ17は、透磁率センサからなる。このトナー濃度センサ17による混合剤の透磁率の検知結果は、電圧信号として図示しない制御部に送られる。混合剤の透磁率は、混合剤のKトナー濃度と相関を示すため、トナー濃度センサ17はトナー濃度に応じた値の電圧を出力することになる。
本複写機の図示しない制御部は、記憶装置内に不揮発性のRAM(Random Access Memory)を備えており、この中にトナー濃度センサ17からの出力電圧の目標値であるVtrefを格納している。そして、トナー濃度センサ17からの出力電圧値と、RAM内のVtrefとを比較して、比較結果に応じた時間だけ図示しないトナー補給装置を駆動させる。この駆動により、現像に伴うトナーの消費によってトナー濃度を低下させた混合剤に対し、トナー補給口13aから第1収容部13内に適量のトナーが補給される。このため、第2収容部15内の混合剤のトナー濃度が所定の範囲内に維持される。
トナー供給ローラ18は、図中反時計回り方向に回転駆動される非磁性材料からなる筒状のトナー供給スリーブ19と、これに内包される固定配置されたマグネットローラ20とを有している。筒状のトナー供給スリーブ19は、アルミニウム、真鍮、ステンレス、導電性樹脂などの非磁性体を円筒形に成型したものである。また、マグネットローラ20は、図示のように、回転方向に並ぶ複数の磁極(図中真上の位置から反時計回り方向に順にN極、S極、N極、S極、N極、S極)を有している。これら磁極により、トナー供給スリーブ19の周面上に混合剤が吸着し、磁力線に沿って穂立ちした磁気ブラシが形成される。
トナー供給スリーブ19の表面によって汲み上げられた混合剤は、トナー供給スリーブ19の回転に伴って図中反時計回り方向に回転する。そして、トナー供給スリーブ19の表面に対して所定の間隙を介して対向配置されている規制部材22との対向位置である担持量規制位置に進入する。このとき、規制部材22とスリーブ表面との間隙を通過することで、スリーブ表面上における混合剤の担持量が規制される。
トナー供給スリーブ19の図中左側方では、トナー担持ローラ2がトナー供給スリーブ19表面と所定の間隙を介して対向しながら、図示しない駆動手段によって図中反時計回り方向に回転駆動されている。トナー供給スリーブ19の回転に伴って上述の担持量規制位置を通過した混合剤は、トナー担持ローラ2との接触位置であるトナー供給位置に進入する。これにより、混合剤からなる磁気ブラシ先端がトナー担持ローラ2の表面を摺擦する。この摺擦やトナー供給スリーブ19とトナー担持ローラ2との電位差などの作用を受けて、磁気ブラシ中のトナーがトナー担持ローラ2の表面上に供給される。なお、トナー供給スリーブ19には、供給バイアス電源24により、供給バイアスが印加されている。この供給バイアスは、トナー担持ローラ2側にトナーを移動させる電界が形成できるようなものであれば、直流(DC)電圧でもよいし、かかる直流電圧に交流(AC)電圧を重畳したものでもよい。
トナー供給位置を通過したトナー供給スリーブ19上の混合剤は、スリーブの回転に伴って第2収容部15との対向位置まで搬送される。この対向位置の付近には、マグネットローラ20に磁極が設けられておらず、混合剤をスリーブ表面に引き付ける磁力が作用していないため、混合剤はスリーブ表面から離脱して第2収容部15内に戻る。なお、本複写機においては、マグネットローラ20として、6つの磁極を有するものを用いたが、磁極の個数はこれに限られるものではない。8極、12極などであってもよい。
現像剤であるトナーが供給されたトナー担持ローラ2は、現像装置1のケーシング11に設けられた開口から外周面の一部を露出させている。この露出箇所は、感光体49に対して数十〜数百[μm]の間隙を介して対向している。このようにトナー担持ローラ2と感光体49とが対向している位置が、本複写機における現像位置となっている。
トナー担持ローラ2の表面上に供給されたトナーは、後述する理由により、トナー担持ローラ2の表面上でホッピングしながら、トナー担持ローラ2の回転に伴って、トナー供給位置から現像位置に向けて搬送される。現像領域まで搬送されたトナーは、トナー担持ローラ2と感光体49上の静電潜像との間の現像電界によって、感光体表面上の静電潜像部分に付着し、これにより現像が行われる。現像に寄与しなかったトナーは、ホッピングしながらトナー担持ローラ2の回転によってさらに搬送され、繰り返し利用される。
次に、本実施例におけるトナー担持ローラ2の具体的構成について説明する。
図5は、本実施例におけるトナー担持ローラ2の電極配置を説明するためにトナー担持ローラ2を回転軸に対して直交する方向から見たときの模式図である。なお、説明の都合上、表層6や絶縁層5は図示していない。
図6は、本実施例におけるトナー担持ローラ2を、その回転軸に対して直交する面に沿って切断したときの断面の一部を模式的に表した部分断面図である。
本実施例のトナー担持ローラ2は、中空状のローラ部材で構成されており、その最内周に位置する最内周電極部材又は内周側電極部材としての内側電極(第一の電極)3aと、最外周側に位置していて内側電極3aへ印加される電圧(内側電圧)とは異なる電圧(外側電圧)が印加される最外周電極部材としての複数の略等間隔な電極部からなる櫛歯状の外側電極(第二の電極)4aとを備えている。また、内側電極3aと外側電極4aとの間にはこれらの間を絶縁するための絶縁体からなる絶縁層5が設けられている。また、外側電極4aの外周面側を覆う保護層としての表層(表面コート層)6も設けられている。すなわち、本実施例のトナー担持ローラ2は、内周側から順に、内側電極(第一の電極)3a、絶縁層5、外側電極(第二の電極)4a、表層6の4層構造となっている。
内側電極3aは、トナー担持ローラ2の基体としても機能しており、ステンレススチール(SUS)やアルミニウム等の導電性材料を円筒状に成型した金属ローラである。このほか、内側電極3aの構成としては、ポリアセタール(POM)やポリカーボネート(PC)等からなる樹脂ローラの表面にアルミニウムや銅などの金属層等からなる導電層を形成したものが挙げられる。この導電層の形成方法としては、金属メッキ、蒸着等により形成する方法や、ローラ表面に金属膜を接着する方法などが考えられる。
内側電極3aの外周面側は絶縁層5に覆われている。本実施例において、この絶縁層5は、ポリカーボネートやアルキッドメラミン等で形成されている。また、本実施例において、絶縁層5の厚みは、3[μm]以上50[μm]以下の範囲内が好ましい。3[μm]よりも小さくなると、内側電極3aと外側電極4aとの間の絶縁性が十分に保てなくなり、内側電極3aと外側電極4aとの間でリークが発生してしまう可能性が高くなる。一方、50[μm]よりも大きくなると、内側電極3aと外側電極4aとの間で作られる電界が表層6よりも外側に形成されにくくなり、表層6の外側に強いフレア用電界(外部電界)を形成することが困難となる。本実施例では、メラミン樹脂からなる絶縁層5の厚みを20[μm]としている。絶縁層5はスプレー法やディップ法等によって内側電極3a上に均一な膜厚で形成することができる。
絶縁層5の上には複数のストライプ状の電極部を周方向に略等間隔に配置した櫛歯状の外側電極4aが形成される。本実施例において、この外側電極4aは、アルミニウム、銅、銀などの金属で形成されている。この櫛歯状の外側電極4aの形成方法としては、種々の方法が考えられる。例えば、絶縁層5の上にメッキや蒸着によって金属膜を形成し、フォトレジスト・エッチングによって櫛歯状の電極を形成するという方法が挙げられる。また、インクジェット方式やスクリーン印刷によって導電ペーストを絶縁層5の上に付着させて櫛歯状の電極を形成するという方法も考えられる。
外側電極4a及び絶縁層5の外周面側は、表層6により覆われている。トナーは、表層6上でホッピングを繰り返す際、この表層6との接触摩擦によって帯電する。トナーに正規帯電極性(本実施例ではマイナス極性)を与えるため、本実施例では、表層6の材料として、シリコーン、ナイロン(登録商標)、ウレタン、アルキッドメラミン、ポリカーボネート等が使用される。一例として、本実施例ではポリカーボネートを採用している。また、表層6は、外側電極4aを保護する役割も持ち合わせているので、表層6の膜厚としては、3[μm]以上40[μm]以下の範囲内が好ましい。3[μm]よりも小さいと、経時使用による膜削れ等で外側電極4aが露出し、トナー担持ローラ2上に担持されたトナーやトナー担持ローラ2に接触するその他の部材を通じてリークしてしまうおそれがある。一方、40[μm]よりも大きいと、内側電極3aと外側電極4aとの間で作られる電界が表層6よりも外側に形成されにくくなり、表層6の外側に強いフレア用電界を形成することが困難となる。本実施例では、表層の膜厚は20[μm]としている。表層6は、絶縁層5と同様にスプレー法やディッピング法等によって形成することができる。
本実施例では、内側電極3aと外側電極4aとの間で作られる電界、より詳しくは、内側電極3aの外側電極4aとは対向していない部分(外側電極4aの櫛歯間に位置する内側電極3aの部分)と外側電極4aの櫛歯部分との間で作られる電界が、表層6の外側に形成されることで、トナー担持ローラ2上のトナーをホッピングさせ、これによりトナーをクラウド化させる。このとき、トナー担持ローラ2上のトナーは、内側電極3aに絶縁層5を介して対向した表層部分と、これに隣接する外側電極4aに対向した表層部分との間を、飛翔しながら往復移動するように、ホッピングすることになる。
トナーを安定してクラウド化させるためには、相応する大きさのフレア用電界を形成することが重要となるが、このような大きなフレア用電界を形成するためには内側電極3aと外側電極4aとの間に大きな電位差を形成する必要がある。しかし、このような大きな電位差を安定して形成するためには、内側電極3aと外側電極4aとの間を安定かつ有効に絶縁し、リークを防止することが重要である。従来のように、フレア用電界を形成するための2種類の電極をそれぞれ櫛歯状に形成して同心円上に配置し、互いの櫛歯部分が相手の櫛歯間に入り込むように構成した場合、その櫛歯状電極の形成品質が悪いと、2種類の電極間の絶縁性が著しく低下し、リークが起きやすい。具体的には、例えば、エッチングで電極形成する場合には除去すべき金属膜の一部が残存していたり、インクジェット法やスクリーン印刷法で電極形成する場合には電極間に導電ペーストが付着してしまったりする事態が起こり得る。このような事態が生じると、2種類の電極間でリークが起きやすくなり、適正なフレア用電界を形成することができなくなる。また、従来構成においては、ローラの樹脂表面上に櫛歯状電極を高い品質で形成したとしても、2種類の櫛歯状電極を形成した後にその外周面側を絶縁材で覆うことにより電極間に絶縁材を充填して電極間の絶縁性を得るため、電極間にはローラの樹脂表面と絶縁材との界面が形成され、この界面を通じたリークが生じやすく、比較的大きな電圧を印加すると電極間の絶縁性が著しく低下する。
本実施例によれば、内側電極3aの上に絶縁層5を設け、その絶縁層上に櫛歯状の外側電極4aを形成した構成であるため、これらの電極間にリークの原因となり得るような界面は存在しない。また、トナー担持ローラ2の製造段階において、リークの原因となり得る導電材が電極間に介在する可能性も非常に少なくできる。したがって、本実施例によれば、内側電極3aと外側電極4aとの間を安定かつ有効に絶縁することができ、比較的大きな電圧を印加する場合でもリークを効果的に防止することができる。
また、本実施例において、外側電極4aの電極幅(各櫛歯部分の幅)は、10[μm]以上120[μm]以下であるのが好ましい。10[μm]よりも小さいと、細すぎて電極が途中で断線してしまうおそれがある。一方、120[μm]より大きいと、外側電極4aの被給電部4bからの距離が遠い箇所の電圧が低くなり、その箇所でトナーを安定かつ有効にホッピングさせることが困難となる。本実施例の被給電部4bは、図5に示すように、トナー担持ローラ2の外周面上における軸方向両端に設けられている。よって、本実施例では、外側電極4aの電極幅が120[μm]より大きいと、トナー担持ローラ2の軸方向中央部におけるフレア用電界が軸方向両端部のフレア用電界よりも相対的に低くなり、軸方向中央部に担持されているトナーを安定かつ有効にホッピングさせることが困難となる。
また、本実施例では、外側電極4aの電極ピッチ(櫛歯部分間の距離)は、電極幅と同じか広いのが好ましい。電極幅よりも小さいと、内側電極3aからの電気力線の多くが表層6の外側に出る前に外側電極4aへ収束してしまい、表層6の外側に形成されるフレア用電界が弱くなってしまうからである。一方、電極ピッチが大きいと、電極間中央のフレア用電界が弱くなってしまう。本実施例において、電極ピッチは、電極幅以上であって電極幅の5倍以下の範囲内であるのが好ましい。
本実施例では、電極幅及び電極ピッチをいずれも80[μm]に設定している。
また、本実施例では、外側電極4aの電極ピッチを、トナー担持ローラ2の周方向にわたって一定となるように設定されている。電極ピッチを一定とすることで、内側電極3aと外側電極4aとの間で作られるフレア用電界がトナー担持ローラ2上の周方向にわたってほぼ均一となる。よって、現像位置で周方向に均一なトナーのホッピングを実現することが可能となり、均一な現像が可能となる。
次に、内側電極3a及び外側電極4aに印加する電圧について説明する。
トナー担持ローラ2上の内側電極3a及び外側電極4aには、それぞれパルス電源25A,25Bから第1電圧である内側電圧及び第2電圧である外側電圧が印加される。パルス電源25A,25Bが印加する内側電圧及び外側電圧は、矩形波が最も適している。ただし、これに限らず、例えばサイン波や三角波でもよい。また、本実施例では、フレア用電極を形成するための電極が内側電極3a及び外側電極4aの2相構成であり、各電極3a,4aには互いに位相差πをもった電圧がそれぞれ印加される。
図7は、内側電極3a及び外側電極4aにそれぞれ印加する内側電圧と外側電圧の一例を示すグラフである。
本実施例において、各電圧は矩形波であり、内側電極3aと外側電極4aにそれぞれ印加される内側電圧と外側電圧は、互いに位相がπだけズレた同じ大きさ(ピーク・トゥ・ピーク電圧Vpp)の電圧である。よって、内側電極3aと外側電極4aとの間には、常にVppだけの電位差が生じる。この電位差によって電極間に電界が発生し、この電界のうち表層6の外側に形成されるフレア用電界によって表層6上をトナーがホッピングする。本実施例において、Vppは100[V]以上2000[V]以下の範囲内であるのが好ましい。Vppが100[V]より小さいと、十分なフレア用電界を表層6上に形成できず、トナーを安定してホッピングさせるのが困難となる。一方、Vppが2000[V]より大きいと、経時使用により電極間でリークが発生する可能性が高くなる。そこで本実施例では、一例として、Vppを500[V]に設定している。
また、本実施例において、内側電圧と外側電圧の中心値V0は、画像部電位(静電潜像部分の電位)と非画像部電位(地肌部分の電位)との間に設定され、現像条件によって適宜変動する。
本実施例において、内側電圧と外側電圧の周波数fは、0.1[kHz]以上10[kHz]以下であるのが好ましい。0.1[kHz]より小さいと、トナーのホッピングが現像速度に追いつかなくなるおそれがある。一方、10[kHz]より大きいと、トナーの移動が電界の切り替わりに追従できなくなり、トナーを安定してホッピングさせるのが困難となる。本実施例では、周波数fを500[Hz]に設定している。
図8は、内側電極3a及び外側電極4aへ印加する内側電圧と外側電圧の別の例を示すグラフである。
この例では、内側電極3aについては、図5に示したものと同様の内側電圧が印加されるが、外側電極4aについては、直流電圧が印加される。この場合、電極間の電位差はVpp/2となる。よって、この例におけるVppの好適な範囲は、200[V]以上4000[V]以下である。この例によれば、内側電極3aと外側電極4aとの位相差を考慮する必要がなく、電源コストが安くなる。
図9は、内側電極3a及び外側電極4aへ印加する内側電圧と外側電圧の更に別の例を示すグラフである。
この例では、外側電極4aについては、図7に示したものと同様の外側電圧が印加されるが、内側電極3aについては、直流電圧が印加される。この場合も、電極間の電位差はVpp/2となる。よって、この例におけるVppの好適な範囲は、200[V]以上4000[V]以下である。この例でも、内側電極3aと外側電極4aとの位相差を考慮する必要がなく、電源コストが安くなる。
以上は、通常の電圧印加波形の例であるが、次に、本発明に係る内側電極3a及び外側電極4aに印加する電圧印加波形の実施例について説明する。
[実施例1−1]
図10は内側電極3a及び外側電極4aへ印加する内側電圧と外側電圧の電圧印加波形の実施例を示すグラフである。
この実施例では、内側電極3aまたは外側電極4aにパルスon時間を50%に低減した電圧を入力している。この場合、現像剤担持体/当接部材(例えばトナー供給ローラ18または後述する規制部材)間に電位差が掛かる時間が半分になるため、放電回数が減り、放電電流が減少する。放電電流を低減することで、表面層膜厚の減少を抑え、現像電界の大きさを一定に保ち、使用耐久の高信頼性化が可能となる。また、表層削れを起因とするリークが発生することによるフレア電界の喪失を抑制することができる。なお、図10では、パルスon時間を50%に低減した電圧波形の例を示したが、本発明では20%〜50%の間に設定している。
本実施例において、Vppは100[V]以上2000[V]以下の範囲内であるのが好ましい。Vppが100[V]より小さいと、十分なフレア用電界を表層6上に形成できず、トナーを安定してホッピングさせるのが困難となる。一方、Vppが2000[V]より大きいと、経時使用により電極間でリークが発生する可能性が高くなる。本実施例では、Vppを500[V]に設定している。
[実施例1−2]
図11は、内側電極3a及び外側電極4aへ印加する内側電圧と外側電圧の別の実施例を示すグラフである。
この例では、内側電極3aについては、図10に示したものと同様の内側電圧が印加されるが、外側電極4aについては、直流電圧が印加される。この場合、電極間の電位差はVpp/2となる。よって、この例におけるVppの好適な範囲は、200[V]以上4000[V]以下である。この例によれば、内側電極3aと外側電極4aとの位相差を考慮する必要がなく、電源コストが安くなる。
[実施例1−3]
図12は、内側電極3a及び外側電極4aへ印加する内側電圧と外側電圧の更に別の実施例を示すグラフである。
この例では、外側電極4aについては、図10に示したものと同様の外側電圧が印加されるが、内側電極3aについては、直流電圧が印加される。この場合も、電極間の電位差はVpp/2となる。よって、この例におけるVppの好適な範囲は、200[V]以上4000[V]以下である。この例でも、内側電極3aと外側電極4aとの位相差を考慮する必要がなく、電源コストが安くなる。
[実施例1−4]
図13は、内側電極3a及び外側電極4aへ印加する内側電圧と外側電圧の更に別の実施例を示すグラフである。
この例では、内側電極4aについては、図10の中間電位と最大電位の電圧が印加され、外側電極3aについては、図10の中間電位と最小電位が印加される。この場合、電極間の電位差はVpp/2となる。よって、この例におけるVppの好適な範囲は、200[V]以上4000[V]以下である。この例では、一つの電極に3種類の電位を用意する必要が無いため、電源コストが安くなる。
[実施例1−5]
図14は、内側電極3a及び外側電極4aへ印加する内側電圧と外側電圧の更に別の実施を示すグラフである。
この例では、外側電極4aについては、図10の中間電位と最大電位の電圧が印加され、内側電極3aについては、図10の中間電位と最小電位が印加される。この場合、電極間の電位差はVpp/2となる。よって、この例におけるVppの好適な範囲は、200[V]以上4000[V]以下である。この例では、一つの電極に3種類の電位を用意する必要が無いため、電源コストが安くなる。
[実施例1−6]
図15は内側電極3aまたは外側電極4aへ印加する内側電圧と外側電圧の更に別の実施例を示すグラフである。
この例では、内側電極3aまたは外側電極4aに立ち上がり時間を増大させた(すなわち立ち上がり時間が遅い)電圧を入力している。この場合、現像剤担持体/当接部材間に放電電位以上の電位差が掛かる時間が少なくなるため、放電回数が減り、放電電流が減少する。放電電流を低減することで、表面層膜厚の減少を抑え、現像電界の大きさを一定に保ち、使用耐久の高信頼性化が可能となる。また、表層削れ起因のリークが発生することによるフレア電界の喪失を抑制することができる。
また、図8、図9と同様に、内部電極3aまたは外部電極4aのどちらか片方に直流電圧を印加し、電源コストを安くすることも可能である。
[実施例1−7]
図16は内側電極3aまたは外側電極4aへ印加する内側電圧と外側電圧の更に別の実施例を示すグラフである。
この例は、実施例1−1の図10に示したパルスon時間を低減した電圧波形と、実施例1−6の図15に示した立ち上がり時間が遅い電圧波形とを組み合わせたものであり、このように組み合わせることで、更なる放電電流の低減が可能である。
[実施例1−8]
図17は内側電極3aまたは外側電極4aへ印加する内側電圧と外側電圧の更に別の実施例を示すグラフである。
この例では、内側電極3aまたは外側電極4aに周波数を低減(小さく)した電圧を入力している。周波数が減少すると、電圧波形の周期が長くなり、現像剤担持体のコンデンサ容量に比例する電流成分が小さくなり、放電電流が減少する。放電電流を低減することで、表面層膜厚の減少を抑え、現像電界の大きさを一定に保ち、使用耐久の高信頼性化が可能となる。また、表層削れ起因のリークが発生することによるフレア電界の喪失を抑制することができる。
また、図8、図9と同様に、内部電極3aまたは外部電極4aどちらか片方に直流電圧を印加し、電源コストを安くすることも可能である。
[実施例1−9]
図18は内側電極3aまたは外側電極4aへ印加する内側電圧と外側電圧の更に別の実施例を示すグラフである。
この例は、実施例1−1の図10に示したパルスon時間を低減した電圧波形と、実施例1−6の図15に示した立ち上がり時間が遅い電圧波形と、実施例1−8の周波数を小さくした場合の電圧波形を組み合わせたものであり、このように組み合わせることで、更なる放電電流の低減が可能である。
以上の実施例では、トナー担持ローラ2の内側電極(第一の電極)3aと外側電極(第二の電極)4aに印加される電圧印加波形の例で説明したが、上記の実施例1−1〜1−9のような電圧印加波形のバイアス電圧を、トナー供給ローラ18や、トナー層規制部材に適宜印加して、放電を更に低減することも可能である。
[実施例2]
次に、本発明の現像装置1における給電構成の具体的な実施例について説明する。
図19は、本実施例における内側電極3a及び外側電極4aへの給電構成を、ローラ軸に沿って切断したときの模式図である。また、図20は、図19に示す給電構成を模式的に示す斜視図である。
本実施例における内側電極3a及び外側電極4aへの給電構成において、内側電極3aは、トナー担持ローラ2のローラ軸と一体化されており、そのローラ軸端面が被給電部3bとなる。ローラ軸端面で構成される被給電部3bには、パルス電源25Aに接続された第1給電部材としての給電ブラシ7が当接している。一方、トナー担持ローラ2の外周面両端部分には表層6が設けられておらず、トナー担持ローラ2の外周面における外側電極4aの両端部分は露出しており、この露出面が被給電部4bとなる。その露出面で構成される被給電部4bには、パルス電源25Bに接続された第2給電部材としての給電コロ8が当接している。この給電コロ8は、回転自在に支持されており、トナー担持ローラ2の回転に伴い、被給電部4bに当接したまま連れ回り回転する。
なお、本実施例では、外側電極4aに外側電圧を印加するための第2給電部材である給電コロ8が2つ設けられているが、1つであっても3つ以上であってもよい。外側電極4aに外側電圧を印加するための第2給電部材が複数あれば、一部の第2給電部材で接触不良による給電不良が生じても、他の第2給電部材により給電を行うことができるので、安定した給電を行うことが可能となる。
また、本実施例のように、トナー担持ローラ2の外周面に外側電極4aの一部分を露出させ、その露出部分を被給電部4bとして、これに第2給電部材を当接させて給電する方式を採用する場合、その被給電部4bは、トナー担持ローラ2上における現像幅(感光体上において静電潜像が形成され得る領域と対向し得る領域幅)よりも軸方向外側に位置することが望まれる。なぜなら、被給電部4bが現像幅内に位置すると、トナー担持ローラ2と被給電部4bとの間で押しつぶされたトナーが現像に寄与することになり、その部分で現像不良が発生するからである。より好ましくは、被給電部4bは、トナー担持ローラ2上におけるトナー供給幅(トナー供給スリーブ19からトナーが供給される領域幅)よりも軸方向外側に位置することが望まれる。なぜなら、被給電部4bがトナー供給幅内に位置すると、トナー担持ローラ2と被給電部4bとの間に多量のトナーが介在し、給電不良が起きやすくなるからである。本実施例では、被給電部4bがトナー担持ローラ2上におけるトナー供給幅よりも軸方向外側に位置するように構成している。更に、本実施例では、トナー供給幅内のトナーが被給電部4bに付着しないように、ローラ両端部に位置する各被給電部4bの軸方向中央側に図示しないトナーシールが設けられている。
なお、本実施例では、第2給電部材として、被給電部4bに連れ回り回転する給電コロ8を用いているが、これに限らず、例えば、導電性ブラシや導電性板バネなどを用いてもよい。なお、導電性ブラシや、導電性板バネなどのように被給電部4bに対して摺動する第2給電部材を用いる場合、被給電部4bとの接点部分の摩耗を抑制するために導電性グリスなど充填するとよい。
また、本実施例では、内側電極3aの被給電部がローラ軸端面である場合について説明したが、これに限らず、例えばローラ軸の周面やローラ本体部の端面を被給電部としてもよい。
〔変形例1〕
次に、内側電極3a及び外側電極4aへの給電構成の変形例(以下、本変形例を「変形例1」という。)について説明する。
図21は、本変形例1における内側電極3a及び外側電極4aへの給電構成を、ローラ軸に沿って切断したときの模式図である。また、図22は、本変形例1の給電構成をもつトナー担持ローラを、軸方向に対して直交する方向から見たときの模式図である。さらに図23は、本変形例1の給電構成を模式的に示す斜視図である。
本変形例1において、内側電極3aに対する給電構成は、上記実施例2と同様に、ローラ軸端面がその被給電部3bとなるように構成されており、その被給電部3bに給電ブラシ7が当接している。一方、外側電極4aに対する給電構成は、外側電極4aをローラ軸周面上まで引き出し、その引き出した部分を被給電部4bとしている。そして、絶縁層5も同様にローラ軸周面上まで引き出すことにより、ローラ軸周面上においても内側電極3aと外側電極4aとの絶縁を確保している。ローラ軸周面上の被給電部4bには、パルス電源25Bに接続された第2給電部材としての給電ブラシ8’が当接する。
本変形例1に例示した給電構成以外にも、例えば、トナー担持ローラ2の各ローラ軸を互いに電気的に分割し、内側電極3a及び外側電極4aをそれぞれいずれかの軸に導通させ、各ローラ軸を通じて内側電極3a及び外側電極4aそれぞれに電圧を印加する構成が考えられる。
〔変形例2〕
次に、トナー担持ローラ2にトナーを供給する構成の変形例(以下、本変形例を「変形例2」という。)について説明する。
図24は、本変形例2における現像装置を感光体とともに図示した概略構成図である。
本変形例2では、磁性キャリアを用いないでトナー担持ローラ2にトナーを供給する。具体的には、本変形例2に係る現像装置1は、図中時計回り方向に回転駆動される第1搬送スクリュー12を収容する第1収容部13と、図中反時計回りに回転駆動される第2搬送スクリュー14を収容する第2収容部15とを有しており、両収容部は仕切壁16によって仕切られている。そして、これら収容部には、それぞれ、図示しないマイナス帯電性のトナーが現像剤として収容されている。第1搬送スクリュー12及び第2搬送スクリュー14の回転駆動により、トナーは第1収容部13及び第2収容部15を循環搬送される。この搬送時に、トナーは第1搬送スクリュー12及び第2搬送スクリュー14から摺擦を受けることで摩擦帯電する。このようにして摩擦帯電した第2収容部15内のトナーは、供給バイアス電源24により供給バイアスが印加されたトナー供給ローラ18’上に、静電的に吸着する。なお、この供給バイアスは、直流電圧でも交流電圧でもよいし、また、直流電圧に交流電圧を重畳させたバイアスでもよい。トナー供給ローラ18’上に吸着したトナーは、規制部材22により担持量が規制された後、供給位置へと搬送される。そして、供給位置へ搬送されたトナーは、トナー供給ローラ18’とトナー担持ローラ2との電位差の作用を受けて、トナー担持ローラ2の表面上に供給される。その後は、前述した実施例1と同様なので説明を省略する。
〔変形例3〕
次に、トナー担持ローラ2にトナーを供給する構成の他の変形例(以下、本変形例を「変形例3」という。)について説明する。
図25は、本変形例3における現像装置を感光体とともに図示した概略構成図である。
本変形例3では、上記変形例2と同様に磁性キャリアを用いないでトナー担持ローラ2にトナーを供給するが、さらに、表面層が、表面に多数の微細孔が分散している多孔質層であるトナー供給部材を用いて、トナーを直接的にトナー担持ローラ2へ供給する構成とした。
具体的には、本変形例3では、トナー収容部15’内にトナー供給部材としてスポンジローラ18’を設け、スポンジローラ18’の表面をトナー担持ローラ2の表面に当接させている。これにより、トナー収容部15’内でスポンジローラ18’の表面に付着したトナーは、トナー担持ローラ2の表面との当接部で摺擦を受けて摩擦帯電し、これにより静電的にトナー担持ローラ2上へ供給される。本変形例3では、スポンジローラ18’をトナー担持ローラ2に対してカウンター方向に回転駆動しているが、トレーリング方向でもよい。
本変形例3の場合、スポンジローラ18’に接続された供給バイアス電源24’により印加される供給バイアスによって、トナー担持ローラ2へ供給するトナーの量を制御することができる。この供給バイアスは、直流電圧でも交流電圧でもよいし、また直流電圧に交流電圧を重畳させたバイアスでもよい。また、上記の実施例1−1〜1−9のような電圧印加波形のバイアス電圧を適宜印加してもよい。
また、図25に示す構成例では、スポンジローラ18’によりトナー担持ローラ2上へ供給されたトナーは、トナー層規制部材(ドクタブレード等)22により層厚を規制されるとともに、トナー担持ローラ2の表面との当接部で摺擦を受けて摩擦帯電を更に促進されるが、この際、規制部材22にも電源26により適宜バイアスを印加することにより、当接部での放電を低減することができる。このときのバイアスは、直流電圧でも交流電圧でもよいし、また直流電圧に交流電圧を重畳させたバイアスでもよい。また、上記の実施例1−1〜1−9のような電圧印加波形のバイアス電圧を適宜印加してもよい。
〔変形例4〕
次に、現像に寄与しなかったトナーをトナー担持ローラ2から回収する回収手段としての回収機構30を設けた現像装置の変形例(以下、本変形例を「変形例4」という。)について説明する。
図26は、本変形例4における現像装置を感光体49とともに図示した概略構成図である。
本変形例4における現像装置の基本構成は、上記の実施例1と同様であるが、回収機構30が設けられている点と、トナー担持ローラ2及びトナー供給ローラ18の下方に位置するケーシング11の内壁が第2搬送スクリュー14を収容する第2収容部15に向けて下傾斜している点とが、主に相違する構成である。以下、この相違する構成についてのみ説明する。
本変形例4において、回収機構30は、トナー担持ローラ2の外周面に対向するように配置される回収板31と、回収板31に接触するように配置された振動子32と、回収板31に所定の電圧を印加するための回収電源33とから構成されている。トナー担持ローラ2と回収板31との間には、マイナス極性に帯電したトナーをトナー担持ローラ2から回収板31に向けて静電的に移動させる向きの電界が形成される。これにより、現像領域で現像に寄与しなかったトナーは、回収板31とトナー担持ローラ2とが対向しあう回収領域において、トナー担持ローラ2上から回収板31側へ移動する。回収板31に付着したトナーは、振動子32によって回収板31を振動させることにより、回収板31上から振るい落とされる。振るい落とされたトナーは、ケーシング11の内壁面上を移動して第2収容部15内に戻され、再び第1収容部13及び第2収容部15を循環搬送される。
図27は、回収機構30の他の例を示すための概略構成図である。
図27に示すように、回収機構30として、回収ローラ34を利用した構成も採用できる。具体的には、この回収機構30は、トナー担持ローラ2の外周面に対向するように配置される回収ローラ34と、回収ローラ34に接触するように配置されたクリーニングブレード35と、回収ローラ34に所定の電圧を印加するための回収電源33とから構成されている。トナー担持ローラ2と回収ローラ34との間には、マイナス極性に帯電したトナーをトナー担持ローラ2から回収ローラ34に向けて静電的に移動させる向きの電界が形成される。これにより、現像領域で現像に寄与しなかったトナーは、回収ローラ34とトナー担持ローラ2とが対向しあう回収領域において、トナー担持ローラ2上から回収ローラ34側へ移動する。回収ローラ34に付着したトナーは、クリーニングブレード35によって掻き落とされる。掻き落とされたトナーは、ケーシング11の内壁面上を移動して第2収容部15内に戻され、再び第1収容部13及び第2収容部15を循環搬送される。
[実施例3]
次に本発明に係る画像形成装置の別の実施例について説明する。
図28は本発明の別の実施例を示す画像形成装置の概略構成図である。この実施例では、画像形成装置は、現像装置を複数用いて構成され、潜像担持体である無端ベルト状の感光体2上に各色のトナー像を重ねて形成する画像形成装置の例である。
すなわち、この画像形成装置は、マゼンタ、シアン、イエロー、ブラック(以下、M、C、Y、Kと記す)のトナー像を重ね合わせてフルカラー画像を形成することができるカラープリンタの例であり、ベルトユニット101、4つの現像装置1M,1C,1Y,1K、レジストローラ対120、転写ローラ121、定着装置122、図示しない給紙カセット、給紙装置、給紙路などを備えている。
複数の現像装置1K,1Y,1C,1Mは同一の構成であり、現像ケース内に、現像剤担持体であるトナー坦持ローラ2、トナー供給ローラ18、トナー層規制部材22等を備えている。なお、図28では現像装置1K,1Y,1C,1Mを簡略化して図示しているが、その構成や動作は、実施例1、実施例2や、変形例1〜4で説明した現像装置1の何れかと同様であるので、ここでは説明を省略する。
この実施例では、ベルトユニット101は、潜像担持体たる無端ベルト状の感光体102を、水平方向よりも鉛直方向にスペースをとる縦長の姿勢で張架しながら図中時計回り方向に無端移動せしめる。より詳しくは、感光体102を、駆動ローラ103、テンションローラ104、転写上流ローラ105、転写バックアップローラ106、及び4つの現像対向ローラ107M,107C,107Y,107Kによって裏面側から支えながら張架している。そして、図示しない駆動手段によって図中時計回り方向に回転駆動せしめられる駆動ローラ103の回転によって感光体102を無端移動せしめる。この感光体102における図中左側の張架面(以下、左側張架面という)は、ほぼ鉛直方向に延在する姿勢になっている。
感光体102の左側張架面の図中左側方には、マゼンタ(M),シアン(C),イエロー(Y),ブラック(K)用の現像装置1M,1C,1Y,1Kが鉛直方向に並ぶように配設されており、それぞれ感光体102の左側張架面に対向している。
4つの現像装置1M,1C,1Y,1Kのうち、鉛直方向の最も下側に位置するM用の現像装置1Mの更に下方には、M用の帯電装置108Mが感光体102の左側張架面に対向するように配設されている。また、M用の現像装置1Mと、C用の現像装置1Cとの間には、C用の帯電装置108Cが感光体102の左側張架面に対向するように配設されている。また、C用の現像装置1Cと、Y用の現像装置1Yとの間には、Y用の帯電装置108Yが感光体102の左側張架面に対向するように配設されている。更に、Y用の現像装置1Yと、K用の現像装置1Kとの間には、K用の帯電装置108Kが感光体102の左側張架面に対向するように配設されている。
鉛直方向に並ぶ4つの現像装置1M,1C,1Y,1Kの図中左側方には、図示しない光書込装置が配設されている。この光書込装置は、外部の図示しないパーソナルコンピュータやスキャナから送られてくる画像情報に基づいて、図示しない4つの半導体レーザを駆動してM,C,Y,K用の4つの書込光Lm,Lc,Ly,Lkを出射する。そして、これらを図示しないポリゴンミラーによって偏向せしめながら、図示しない反射ミラーで反射させたり光学レンズに通したりすることで感光体102に対する光走査を行う。なお、かかる構成のものに代えて、LEDアレイ等によって光走査を行うものを用いてもよい。また、光走査は暗中にて行われる。
感光体102は、自らを張架している複数の張架ローラのうち、最も下方に位置する転写バックアップローラ106と、最も上方に位置する駆動ローラ103との間では、鉛直方向下方から上方に向けてほぼ真っ直ぐに移動する。そして、駆動ローラ103に対する掛け回し箇所を通過すると、今度は相対的に鉛直方向上方から下方に向けて移動する。駆動ローラ3に対する掛け回し箇所を通過して鉛直方向下方から上方に向けて移動するようになったベルト箇所は、M用の帯電装置108Mとの対向位置を通過する際に、例えば負極性に一様帯電される。そして、M用の書込光Lmによる光走査によってM用の静電潜像を担持した後、M用の現像装置1Mとの対向位置を通過する。この際、感光体102に書き込まれたM用の静電潜像がM用の現像装置1Mによって現像されてMトナー像になる。その後、感光体2は図示しない除電器により除電されて次の色の画像形成に備える。
次いでMトナー像が形成された感光体102は、鉛直方向下方から上方に向けての移動に伴って、C用の帯電装置108Cによって再び一様帯電せしめられた後、C用の書込光Lcによる光走査によってC用の静電潜像を担持する。このC用の静電潜像は、C用の現像装置1Cによって現像されてCトナー像となる。このとき、Cトナー像の全領域又は一部領域は、既に感光体102上に形成されているMトナー像の上に重ね合わせた状態で現像される。そして、その重ね合わせ箇所は、M及びCによる2次色となる。その後、感光体102は図示しない除電器により除電されて次の色の画像形成に備える。
さらにCトナー像が形成された感光体102は、鉛直方向下方から上方に向けての移動に伴って、Y用の帯電装置108Yによって再び一様帯電せしめられた後、Y用の書込光Lyによる光走査によってY用の静電潜像を担持する。このY用の静電潜像は、Y用の現像装置1Yによって現像されてYトナー像となる。このとき、Yトナー像の全領域又は一部領域は、既に感光体102上に形成されているMトナー像やCトナー像の上に重ね合わせた状態で現像される。そして、その重ね合わせ箇所は、M及びYによる2次色、C及びYによる2次色、あるいはM,C及びYによる3次色となる。その後、感光体102は図示しない除電器により除電されて次の色の画像形成に備える。
最後にYトナー像が形成された感光体202は、鉛直方向下方から上方に向けての移動に伴って、K用の帯電装置108Kによって再び一様帯電せしめられた後、K用の書込光Lkによる光走査によってK用の静電潜像を担持する。このK用の静電潜像は、K用の現像装置1Kによって現像されてKトナー像となる。このようなM,C,Y,Kトナー像の重ね合わせ現像により、感光体102のおもて面(ループ外面)には、4色重ね合わせトナー像が形成され、フルカラー画像が形成される。
感光体102における転写バックアップローラ106に対する掛け回し箇所には、転写ローラ121が表面側から当接して転写ニップを形成している。転写バックアップローラ106は接地されているのに対し、導電性の転写ローラ121には図示しないバイアス印加手段によって転写バイアスが印加されている。これにより、転写ニップを間に挟んでいる転写バックアップローラ106と転写ローラ121との間には、感光体102上のトナー像を転写バックアップローラ106側から転写ローラ121側に静電移動させる転写電界が形成されている。
一方、所定のタイミングで図示しない給紙カセットから図示しない給紙装置により給紙路に送り出された記録材(例えば記録紙)Pは、転写ニップの図中右側方に配設されたレジストローラ対120のローラ間に挟み込まれる。レジストローラ対120は、記録紙Pの先端部を挟み込むとすぐに回転駆動を一時停止する。そして、記録紙Pを感光体102上の4色重ね合わせトナー像と同期させ得るタイミングで回転駆動を再開して、記録紙Pを転写ニップに送り出す。
転写ニップで記録紙Pに密着せしめられた4色重ね合わせトナー像は、ニップ圧や転写電界の作用によって感光体102から記録紙Pに一括転写され、記録紙Pの白色と相まってフルカラー画像となる。
このようにしてフルカラー画像が形成された記録紙Pは、転写ニップから定着装置122に送り込まれる。定着装置122は、例えばハロゲンランプやヒーター等の発熱源を内包する定着ローラ122aと、これに圧接せしめられている加圧ローラ122bとの当接によって定着ニップを形成しており、送り込まれてきた記録紙Pをこの定着ニップ内に挟み込む。そして、定着ローラ122aによる加熱やニップ圧の作用によってフルカラー画像を記録紙Pに定着する。
定着装置122内でフルカラー画像の定着処理が施された記録紙Pは、図示しない排紙ローラ対を経由した後、機外へと排出される。なお、転写ニップを通過した後の感光体102の表面に付着している転写残トナー等は、クリーニング手段としてのクリーニング装置109により除去される。
以上に述べた実施例では、同一の感光体102上に4色分の書き込みを行うので、通常の4連タンデム方式と比較すると、原理的に位置ズレがほとんど発生せず、感光体上で色重ねができて位置ズレのない高画質のフルカラー画像を得ることができる。また、前述の実施例1等の現像装置1を用いた色重ねシステムは、トナー担持ローラ2と感光体102が非接触で、かつ現像領域で交番電界がかかっていないため、次の色の現像工程が、感光体上に一度形成されたトナー像に対しては機械的にも電界的にも影響を与えないので、スキャベンジや混色などの問題が無く、高画質な作像プロセスを長期的に渡り安定して行うことができる。
[実施例4]
次に本発明に係る画像形成装置のさらに別の実施例について説明する。
図29はプロセスカートリッジ140を複数備え、単色、多色またはフルカラー画像を形成するカラー画像形成装置の構成例を示す概略構成図である。
このカラー画像形成装置は、画像形成部(プリンタ部)100と画像読取部(スキャナ部)130と原稿自動給紙装置(ADF)131を備え、デジタル複写機、プリンタ、ファクシミリ等の機能を有する複合機の構成例であり、画像形成部(プリンタ部)100では、画像読取部(スキャナ部)130で読取った原稿の画像情報や、装置外部のパーソナルコンピュータ等からLANを通じて入力された画像情報、あるいは、通信回線を介して外部から送信されて来た画像情報等に応じて画像形成を行なう。
プロセスカートリッジ140(Y〜K)は、潜像担持体であるドラム状の感光体49と帯電装置50と本発明の現像装置1とクリーニング装置45をカートリッジ内に一体に保持している。
このプロセスカートリッジ140を画像形成部として、図示しない光書込装置、転写装置、定着装置、給紙装置等を設ければ、単色の画像形成装置を構成することができる。
また、このプロセスカートリッジ140は、画像形成装置に対して着脱可能に設けられているので、容易に交換やリサイクルが可能であり、画像形成装置のメンテンナンス性の向上や、省資源化に寄与することができる。
画像形成部(プリンタ部)100の略中央部には、駆動ローラ152と従動ローラ154と二次転写対向ローラ153とに張架された中間転写ベルト151と、一次転写ローラ155Y,155M,155C,155Kと、二次転写ローラ156を有する転写装置150が配設されている。この転写装置150の中間転写ベルト151の上面側には、同じ構成の4つのプロセスカートリッジ140Y,140M,140C,140Kが並設されている。プロセスカートリッジ140Yは、帯電装置50による帯電、光書込装置145からの光ビームの露光、現像装置1による現像の電子写真プロセスにより感光体上にイエロー色のトナー像を形成し、プロセスカートリッジ140Mは同様の電子写真プロセスにより感光体上にマゼンタ色のトナー像を形成し、プロセスカートリッジ140Cは同様の電子写真プロセスにより感光体上にシアン色のトナー像を形成し、プロセスカートリッジ140Kは同様の電子写真プロセスにより感光体上にブラック色のトナー像を形成する。この各プロセスカートリッジ140Y,140M,140C,140Kの感光体49に形成された各色のトナー像は、一次転写ローラ155Y,155M,155C,155Kに所定の転写バイアスを印加することにより、中間転写ベルト151上に順次重ね合わせて転写される。
転写装置150の下方には、記録材である記録紙Pを収納した多段の給紙カセット160A,160Bが装着されており、上記の各プロセスカートリッジ140Y,140M,140C,140Kでの画像形成動作にタイミングを合せて、給紙カセット160A,160Bのいずれか一方(あるいは、装置側面に設けた手差し給紙トレイ160C)から記録紙Pが給紙ローラ161と分離ローラ162により1枚づつ給紙され、複数の搬送ローラ163を経てレジストローラ164へ搬送される。そして、中間転写ベルト151に転写された4色重ね画像が二次転写ローラ156の位置に来るタイミングに合せて、レジストローラ164で二次転写部に記録材Pが送り出され、二次転写ローラ156で中間転写ベルト151上の重ね画像が記録紙Pに一括して転写される。画像が転写された記録紙Pは、搬送ベルト165等を経て定着装置122に搬送され、定着装置122により加熱・加圧されてトナー像が記録紙Pに定着される。定着後の記録紙Pは複数の排紙ローラ166を経て排紙トレイ167(あるいは外部の排紙装置、後処理装置等)に排紙される。また、トナー像転写後の各プロセスカートリッジ140Y,140M,140C,140Kの感光体49は、クリーニング装置45により残留トナーを清掃される。また、トナー像転写後の中間転写ベルト151の表面も、ベルトクリーニング装置157により残留トナーを清掃される。
上記の構成のカラー画像形成装置では、各プロセスカートリッジ140Y,140M,140C,140Kを選択的に駆動させることにより、単色、多色またはフルカラー画像を形成することができる。また、各プロセスカートリッジ140Y,140M,140C,140Kは、画像形成装置に対して着脱可能に設けられているので、容易に交換やリサイクルが可能であり、画像形成装置のメンテンナンス性の向上や、省資源化に寄与することができ、カラー画像形成装置の保守、管理が容易である。
なお、図29では、中間転写ベルト151に沿って4つのプロセスカートリッジ140Y,140M,140C,140Kを並設した、中間転写方式のタンデム型カラー画像形成装置の構成例を示したが、中間転写ベルト151に代えて、記録紙Pを搬送する転写ベルトを用い、各プロセスカートリッジの感光体から記録紙に直接トナー像を転写する構成とすれば、直接転写方式のタンデム型カラー画像形成装置を構成することができる。
1:現像装置
2:トナー坦持ローラ(現像剤坦持体)
3a:内側電極(第一の電極)
3b:被給電部
4a:外側電極(第二の電極)
4b:被給電部
5:絶縁層
6:表層(表面コート層)
7:給電ブラシ
8:給電コロ
8’:給電ブラシ
11:ケーシング
18:トナー供給ローラ(現像剤供給部材)
18’:スポンジローラ(現像剤供給部材)
19:トナー供給スリーブ
20:マグネットローラ
22:トナー層規制部材
30:回収機構
31:回収板
32:振動子
34:回収ローラ
35:クリーニングブレード
45:クリーニング装置
49:感光体(潜像坦持体)
50:帯電装置(帯電手段)
特開2007−133388号公報 特開2008−116599号公報

Claims (17)

  1. 第一の電極と、前記第一の電極に対して絶縁体を介して設けた複数の電極部からなる第二の電極とを有する現像剤担持体を備え、前記第一の電極と前記第二の電極間の電位差が時間的に反転する電圧を印加することで現像剤をクラウド化し、前記現像剤担持体の表面が移動することによって前記現像剤を現像領域へ搬送して潜像担持体に形成された潜像を現像する現像装置において、
    前記第一の電極と前記第二の電極の少なくとも一方に、パルスon時間を減少させた波形の電圧を印加することを特徴とする現像装置。
  2. 請求項1に記載の現像装置において、
    前記第一の電極と前記第二の電極の少なくとも一方に、立ち上がり時間を増大させた電圧を印加させたことを特徴とする現像装置。
  3. 請求項1または2に記載の現像装置において、
    前記第一の電極と前記第二の電極の少なくとも一方に、周波数を減少させた電圧を印加させたことを特徴とする現像装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1つに記載の現像装置において、
    前記現像剤坦持体はローラ部材で構成されており、その内部に前記第一の電極として内側電極が設けられ、その内側電極の上に前記絶縁体からなる絶縁層が設けられ、該絶縁層の上に前記第二の電極として複数の電極部を略等間隔に配置した櫛歯状の外側電極が設けられており、該外側電極の外周面側を覆うように保護層としての表層が設けられていることを特徴とする現像装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1つに記載の現像装置において、
    前記現像剤坦持体に前記現像剤を供給する現像剤供給部材を備え、該現像剤供給部材に前記第一の電極または前記第二の電極に印加する電圧と同様の電圧を印加することを特徴とする現像装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1つに記載の現像装置において、
    前記現像剤坦持体上の現像剤の層厚を規制する規制部材を備え、該規制部材に前記第一の電極または前記第二の電極に印加する電圧と同様の電圧を印加することを特徴とする現像装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1つに記載の現像装置において、
    前記現像剤担持体の外表面を、前記現像剤との摩擦によって該現像剤に対して正規帯電極性の電荷を与える絶縁性材料で形成したことを特徴とする現像装置。
  8. 請求項5乃至7のいずれか1つに記載の現像装置において、
    前記現像剤供給部材の表面層は、表面に多数の微細孔が分散している多孔質層であることを特徴とする現像装置。
  9. 請求項5乃至8のいずれか1つに記載の現像装置において、
    前記現像剤供給部材の表面と前記現像剤担持体の外表面との接触部分で速度差が生じるように該現像剤供給部材を表面移動させる駆動手段を有することを特徴とする現像装置。
  10. 請求項6乃至9のいずれか1つに記載の現像装置において、
    前記規制部材が、導電性を有することを特徴とする現像装置。
  11. 請求項6乃至10のいずれか1つに記載の現像装置において、
    前記規制部材に印加する電圧が、前記現像剤担持体の電極群に印加する周期的な電圧の平均電位と等しいことを特徴とする現像装置。
  12. 請求項1乃至11のいずれか1つに記載の現像装置において、
    前記現像剤は、着色粉体からなるトナーであることを特徴とする現像装置。
  13. 潜像を担持する潜像担持体と、該潜像担持体の潜像を現像する現像手段とを備えた画像形成装置において、
    前記現像手段として、請求項1〜12のいずれか1つに記載の現像装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  14. 請求項13記載の画像形成装置において、
    前記潜像担持体に対して前記現像装置を複数備え、該複数の現像装置はそれぞれ色の異なる現像剤で前記潜像担持体上の潜像を順次現像し、前記潜像担持体上で複数回の色重ねを行った後、該潜像坦持体上の画像を最終的に記録材上に転移させて、該記録材上に複数色の画像を形成することを特徴とする画像形成装置。
  15. 電子写真プロセスにより画像形成を行う画像形成装置に装備されるプロセスカートリッジであって、
    潜像を担持する潜像担持体と、帯電手段、クリーニング手段のうちの少なくとも一つと、請求項1〜12のいずれか1つに記載の現像装置を一体に保持し、画像形成装置本体に対して着脱可能に設けられたことを特徴とするプロセスカートリッジ。
  16. 電子写真プロセスにより画像形成を行う画像形成装置であって、
    請求項15に記載のプロセスカートリッジを備えていることを特徴とする画像形成装置。
  17. 請求項16に記載の画像形成装置において、
    前記プロセスカートリッジを複数備え、該複数のプロセスカートリッジの潜像坦持体上にそれぞれ色の異なる画像を形成し、該画像を記録材に直接または中間転写体を介して転写することにより複数色の画像形成が可能なことを特徴とする画像形成装置。
JP2010203479A 2010-09-10 2010-09-10 現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 Pending JP2012058601A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010203479A JP2012058601A (ja) 2010-09-10 2010-09-10 現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
US13/225,905 US8824935B2 (en) 2010-09-10 2011-09-06 Development device, process cartridge incorporating same, and image forming apparatus incorporating same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010203479A JP2012058601A (ja) 2010-09-10 2010-09-10 現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2012058601A true JP2012058601A (ja) 2012-03-22

Family

ID=45806839

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010203479A Pending JP2012058601A (ja) 2010-09-10 2010-09-10 現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8824935B2 (ja)
JP (1) JP2012058601A (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5067846B2 (ja) * 2007-07-18 2012-11-07 株式会社リコー 現像装置、プロセスカートリッジおよび画像形成装置
JP5007447B2 (ja) * 2007-09-12 2012-08-22 株式会社リコー 現像装置、プロセスカートリッジおよび画像形成装置
US9158228B2 (en) 2011-09-16 2015-10-13 Ricoh Company, Ltd. Development device and image forming apparatus incorporating same
JP2013171121A (ja) 2012-02-20 2013-09-02 Ricoh Co Ltd 現像装置、および画像形成装置
US9008556B2 (en) 2012-03-15 2015-04-14 Ricoh Company, Ltd. Development device and image forming apparatus and process unit incorporating same
JP6179810B2 (ja) 2013-12-06 2017-08-16 株式会社リコー 画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP6503890B2 (ja) * 2015-05-27 2019-04-24 株式会社リコー 粉体検知装置、顕色剤残量検知装置及び粉体検知方法
JP7000737B2 (ja) * 2017-08-22 2022-01-19 コニカミノルタ株式会社 現像装置および画像形成装置
JP2022123486A (ja) * 2021-02-12 2022-08-24 キヤノン株式会社 画像形成装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009020214A (ja) * 2007-07-10 2009-01-29 Ricoh Co Ltd 現像装置・プロセスカートリッジ・画像形成装置
JP2009036929A (ja) * 2007-07-31 2009-02-19 Ricoh Co Ltd 現像装置および画像形成装置
JP2010039344A (ja) * 2008-08-07 2010-02-18 Ricoh Co Ltd 現像装置及び画像形成装置
JP2010191209A (ja) * 2009-02-18 2010-09-02 Ricoh Co Ltd 画像形成装置

Family Cites Families (33)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5206693A (en) * 1991-08-16 1993-04-27 Xerox Corporation Development unit having an asymmetrically biased electrode wires
US5621506A (en) * 1993-03-12 1997-04-15 Kabushiki Kaisha Toshiba Electrostatic recording apparatus providing an electric field adjacent a developer roller
US5360940A (en) * 1993-07-14 1994-11-01 Xerox Corporation Scavengeless two component development with an electroded development roll
US5517287A (en) * 1995-01-23 1996-05-14 Xerox Corporation Donor rolls with interconnected electrodes
US6134412A (en) * 1999-05-17 2000-10-17 Xerox Corporation Method for loading dry xerographic toner onto a traveling wave grid
JP2002341656A (ja) * 2001-03-15 2002-11-29 Ricoh Co Ltd 静電搬送装置、現像装置及び画像形成装置
US6400921B1 (en) * 2001-04-26 2002-06-04 Xerox Corporation Edge enhancement scavenging device
CN100354766C (zh) * 2001-06-22 2007-12-12 夏普株式会社 显影装置及图像形成装置
JP3845593B2 (ja) * 2002-03-13 2006-11-15 株式会社リコー 分級装置、現像装置、画像形成装置、分級方法、現像方法及び画像形成方法
US6901231B1 (en) * 2002-03-25 2005-05-31 Ricoh Company, Ltd. Developing apparatus, developing method, image forming apparatus, image forming method and cartridge thereof
JP2005181711A (ja) * 2003-12-19 2005-07-07 Ricoh Co Ltd 画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP2006251101A (ja) * 2005-03-09 2006-09-21 Ricoh Co Ltd 現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2006259190A (ja) 2005-03-17 2006-09-28 Ricoh Co Ltd トナー搬送装置、現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2007133376A (ja) * 2005-10-13 2007-05-31 Ricoh Co Ltd 現像装置及び画像形成装置
JP5081424B2 (ja) 2005-10-13 2012-11-28 株式会社リコー 現像装置及び画像形成装置
JP4800229B2 (ja) * 2006-04-17 2011-10-26 株式会社リコー 現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
US7783235B2 (en) 2006-10-13 2010-08-24 Ricoh Company, Ltd. Hopping toner development apparatus and image formation apparatus
US20080089723A1 (en) 2006-10-13 2008-04-17 Takeo Tsukamoto Development apparatus and an image formation apparatus
JP4810397B2 (ja) 2006-11-02 2011-11-09 株式会社リコー 画像形成装置
JP2008122794A (ja) 2006-11-14 2008-05-29 Ricoh Co Ltd 現像装置、プロセスユニット及び画像形成装置
WO2008066015A1 (fr) * 2006-11-30 2008-06-05 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Appareil de transfert de révélateur et appareil de formation d'image
JP2008286931A (ja) 2007-05-16 2008-11-27 Ricoh Co Ltd 現像装置・プロセスカートリッジ・画像形成装置
JP5067846B2 (ja) 2007-07-18 2012-11-07 株式会社リコー 現像装置、プロセスカートリッジおよび画像形成装置
JP5007447B2 (ja) * 2007-09-12 2012-08-22 株式会社リコー 現像装置、プロセスカートリッジおよび画像形成装置
JP5158495B2 (ja) * 2008-04-15 2013-03-06 株式会社リコー 現像装置、プロセスユニット及び画像形成装置
JP5177649B2 (ja) * 2008-05-21 2013-04-03 株式会社リコー 現像装置、プロセスユニット及び画像形成装置
US7974559B2 (en) * 2008-07-31 2011-07-05 Xerox Corporation Direct marking apparatus for selectively providing powdered toner patches
US8265511B2 (en) * 2008-10-29 2012-09-11 Oki Data Corporation Power source device and image forming apparatus
JP5435336B2 (ja) 2008-12-15 2014-03-05 株式会社リコー 現像剤担持体、現像装置、画像形成装置及びプロセスユニット
JP5247513B2 (ja) * 2009-02-12 2013-07-24 株式会社沖データ 電源装置及び画像形成装置
US8433211B2 (en) 2009-09-14 2013-04-30 Ricoh Company, Ltd. Developing device, process cartridge, and image forming apparatus
US8588635B2 (en) 2010-01-05 2013-11-19 Ricoh Company, Limited Development device, process cartridge incorporating same, and image forming apparatus incorporating same
US8594540B2 (en) * 2010-01-25 2013-11-26 Ricoh Company, Limited Development device, process cartridge incorporating same, and image forming apparatus incorporating same

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009020214A (ja) * 2007-07-10 2009-01-29 Ricoh Co Ltd 現像装置・プロセスカートリッジ・画像形成装置
JP2009036929A (ja) * 2007-07-31 2009-02-19 Ricoh Co Ltd 現像装置および画像形成装置
JP2010039344A (ja) * 2008-08-07 2010-02-18 Ricoh Co Ltd 現像装置及び画像形成装置
JP2010191209A (ja) * 2009-02-18 2010-09-02 Ricoh Co Ltd 画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
US8824935B2 (en) 2014-09-02
US20120063815A1 (en) 2012-03-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2012058601A (ja) 現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP4698503B2 (ja) 現像装置及びこれを備える画像形成装置
US8824941B2 (en) Image transfer device and image forming apparatus incorporating same
JP4810397B2 (ja) 画像形成装置
US20080219702A1 (en) Image forming apparatus, process cartridge, and image forming method
JP2008046172A (ja) 帯電システム及び画像形成装置
US9354538B2 (en) Charging device and image forming apparatus incorporating same
JP5107174B2 (ja) 現像装置、プロセスユニット及び画像形成装置
JP2010191209A (ja) 画像形成装置
JP5354925B2 (ja) 画像形成装置
JP3815066B2 (ja) 画像形成装置
JP5459582B2 (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP5348533B2 (ja) 現像装置、画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP6237292B2 (ja) 現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置
JP5495126B2 (ja) 画像形成装置
JP5146805B2 (ja) 画像形成装置
JP2009069736A (ja) 画像形成装置
JP2015127781A (ja) 現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置
JP5625802B2 (ja) 現像剤担持体、現像装置、画像形成装置及びプロセスユニット
JP5418898B2 (ja) 現像装置、画像形成装置及びプロセスユニット
JP2000066492A (ja) 現像方法、現像装置及び画像形成装置
JP2021081636A (ja) 帯電装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置
JP3674281B2 (ja) 現像装置
JP2010210958A (ja) 現像装置および画像形成装置
JP2011022343A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130718

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140212

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140218

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140414

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150106

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20150428