JP3845593B2 - 分級装置、現像装置、画像形成装置、分級方法、現像方法及び画像形成方法 - Google Patents

分級装置、現像装置、画像形成装置、分級方法、現像方法及び画像形成方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3845593B2
JP3845593B2 JP2002069106A JP2002069106A JP3845593B2 JP 3845593 B2 JP3845593 B2 JP 3845593B2 JP 2002069106 A JP2002069106 A JP 2002069106A JP 2002069106 A JP2002069106 A JP 2002069106A JP 3845593 B2 JP3845593 B2 JP 3845593B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
toner
electrode
powder
electric field
developing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002069106A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003265982A (ja
Inventor
耀一郎 宮口
正紀 堀家
武 竹本
豊 海老
俊郎 樋口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2002069106A priority Critical patent/JP3845593B2/ja
Priority to US10/385,535 priority patent/US6941098B2/en
Publication of JP2003265982A publication Critical patent/JP2003265982A/ja
Priority to US11/076,990 priority patent/US7062204B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3845593B2 publication Critical patent/JP3845593B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/06Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing
    • G03G15/08Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing using a solid developer, e.g. powder developer
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G2215/00Apparatus for electrophotographic processes
    • G03G2215/06Developing structures, details
    • G03G2215/0602Developer
    • G03G2215/0604Developer solid type
    • G03G2215/0614Developer solid type one-component
    • G03G2215/0619Developer solid type one-component non-contact (flying development)

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は分級装置、現像装置及び画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複写装置、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置として、電子写真プロセスを用いて、潜像担持体に潜像を形成し、この潜像に粉体である現像剤(以下「トナー」ともいう。)を付着させて現像してトナー像として可視像化し、このトナー像を記録媒体(中間転写部材を含む。)に転写することで画像を形成するものがある。
【0003】
このような画像形成装置において、潜像を現像する現像装置としては、従来から、現像装置内で攪拌されたトナーを現像剤担持体である現像ローラ表面に担持し、現像ローラを回転させることによって潜像担持体の表面に対向する位置まで搬送し、潜像担持体の潜像を現像し、現像終了後、潜像担持体に転写しなかったトナーは現像ローラの回転により現像装置内に回収し、新たにトナーを攪拌・帯電して再び現像ローラに担持して搬送するようにしたものが知られている。
【0004】
また、画像形成装置としては、特開平9−197781号公報、特開平9−329947号公報に記載されているように、非接触で現像ローラから潜像担持体にトナーを転移させる所謂ジャンピング現像方式で現像するものも知られている。
【0005】
さらに、画像形成装置としては、特開平5−19615号公報に記載されているように、現像ローラ表面において静電力を用いてトナー搬送を搬送し、潜像担持体との間で生じる吸引力で現像ローラ表面からトナーを分離して潜像担持体表面に付着させるようにしたもの、或いは、特開昭59−181375号などに記載されているように、トナーを静電力で搬送するための搬送基板を用いて、トナーを潜像担持体に対向する位置まで搬送し、潜像担持体との間で生じる吸引力で搬送面からトナーを分離して潜像担持体表面に付着させるようにしたものもある。
【0006】
また、トナーなどの粉体を搬送する粉体搬送装置として、特開平7−267363号公報に記載されているように、空間進行波電界を用いて搬送するものがある。これは、電極に駆動電圧を印加することにより、電極の周辺に空間的な進行波電界が形成され、進行波電界により帯電された粉体に反発力と駆動力が働き、粉体が電界進行方向に搬送されるものである。
【0007】
さらに、トナーなどの粉体を分級する分級装置としては、篩い分け分級や風力分級が一般的であるが、この他、例えば特開平8−149859号公報に記載されているように、上述した空間進行波電界を用いて、静電力と重力、遠心力等を作用させて分級(分別)を行うようにしたものがある。また、特開2000−140683号公報、特開2000−140700号公報などにも、帯電粉体の搬送方向に垂直な電位を印加し、粉体の比電荷に従い静電的に分離する方法が開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、例えば画像形成装置においては、現像に供するトナーは帯電量、質量等がなるべく一定であることが高画質画像を形成する上で重要である。そこで、従来の画像形成装置においては、画像装置内でトナーの均一化を図ることが困難であり、一般には上述したようにトナーの製造工程で篩い分け分級や風力分級を行って、ある程度の揃えたトナーを画像形成装置にセットするようにしている。
【0009】
しかしながら、均一化を図ったトナーを画像形成装置内に供給しても、トナーに対する帯電は画像形成装置内で行うために、必ずしも一様にトナーが帯電されず、q/mのバラツキやトナー径のバラツキ不可避的に生じ、高画質画像の形成にも限界があるという課題がある。
【0010】
また、従来の分級装置は、そもそも大型化するという課題もある。静電搬送と重力を用いて分級する装置では、正確な分級を行うことができないという課題がある。
【0011】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、ETH(イース:Electrostatic Transport& Hopping)現象を用いて、構成が簡単で、高い分級精度が得られる分級装置、この分級装置を備えた高画質現像が可能な現像装置、この画像形成装置を備えることで高画質画像を形成できる画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
ここで、ETH現象とは、粉体が移相電界のエネルギーを与えられ、そのエネルギーが機械的なエネルギーに変換されて、粉体自身が動的に変動する現象をいう。このETH現象は、静電気力による粉体の水平方向の移動(搬送)と垂直方向の移動(ホッピング)を含む現象であり、静電搬送部材の表面を、移相電界によって粉体が進行方向の成分を持って飛び跳ねる現象である。このETH現象を利用した現像をETH現像と称する。
【0013】
搬送部材上の粉体の振る舞いを区別して表現する場合、基板水平方向への移動については、「搬送」、「搬送速度」、「搬送方向」、「搬送距離」という表現を使用し、基板垂直方向への飛翔(移動)については、「ホッピング」、「ホッピング速度」、「ホッピング方向」、「ホッピング高さ(距離)」という表現を使用し、搬送部材上での「搬送及びホッピング」は「移送」と総称する。なお、搬送装置、搬送基板という用語に含まれる「搬送」は「移送」と同義である。
【0014】
上記の課題を解決するため、本発明に係る分級装置は、粉体を静電力で搬送、ホッピングさせながら移送する電界を発生させるための複数の電極を有する搬送部材と、この搬送部材に略対向する対向部材とを備え、粉体が帯電したトナーであり、対向部材にトナーの帯電極性と逆極性の電圧を印加し、搬送部材上でホッピングするトナーの内の所要のトナーを対向部材に移送付着させる構成としたものである。なお、本明細書において、「粉体」という用語は、「粉体」、「微粉体」、「粉末」、「微粉末」、「粒子」、「微粒子」などを含む意味で用いるものであり、粉体以外のものを除外するものではない。
【0015】
ここで、対向部材は粉体を静電力で搬送させる電界を発生させるための複数の電極を有する対向搬送部材とすることができる。この場合、対向搬送部材は搬送部材に対して全部又は一部が傾斜して配置することができる。
【0016】
また、対向部材は回転可能なローラ部材とすることができる。さらに、対向部材は回転可能なベルト部材とすることができ、このベルト部材は搬送部材に対して傾斜して配置することができる。また、所要のトナーは対向部材から所定の距離に達するトナーである構成とできる。
【0017】
本発明に係る分級装置は、粉体を静電力で搬送、ホッピングさせながら移送する電界を発生させるための複数の電極を有する搬送部材と、この搬送部材で搬送される粉体を電界で移送付着させるための搬送部材に略対向する電極線とを備えている構成としたものである。
本発明に係る分級装置は、粉体を静電力で搬送、ホッピングさせながら移送する電界を発生させるための複数の電極を有する搬送部材と、この搬送部材で搬送される粉体を電界で移送付着させるための、複数の電極線を列状に配置してなる電極線列の1本又は複数本の電極線とを備えている構成としたものである。ここで、電極線列の各電極線には粉体を移送するための電界を発生する電圧を印加することができる。
また、電極線には保護膜が形成されていることが好ましい。さらに、搬送基板に対向する電極線と搬送部材との間にスリット孔を形成したスリット部材が介在されていることが好ましい。
【0018】
本発明に係る分級装置は、粉体を静電力で搬送、ホッピングさせながら移送する電界を発生させるための複数の電極を有する搬送部材と、この搬送部材に略対向し、スリット孔が形成され、このスリット孔壁面に電極が形成されたスリット部材とを備え、所定の粉体だけをスリット部材のスリットを通過させる構成とした。
ここで、スリット部材のスリット孔の外側に、スリット孔壁面の電極よりも高い電圧が印加される部材が配置されていることが好ましい。
【0019】
これらの分級装置における搬送部材は電極の粉体進行方向における幅が粉体の平均粒径の1倍以上20倍以下で、かつ、電極の前記粉体進行方向の間隔が粉体の平均粒径の1倍以上20倍以下であり、各電極にはn相(nは3以上の整数)以上の駆動波形が印加されることが好ましい。
【0020】
また、搬送部材には電極を覆う無機又は有機の表面保護層を有し、この表面保護層の厚さが10μmを越えないことが好ましい。
【0021】
また、搬送部材に略対向する部材を複数有し、粉体の帯電量、質量、又は帯電量及び質量の違いに応じて、異なる対向する部材に粉体を移送付着させることができる。
【0022】
本発明に係る現像装置は、潜像担持体上に粉体を付着させて潜像担持体上の潜像を現像するための現像手段に本発明に係るいずれかの分級装置で分級された粉体を供給するものである。
ここで、現像手段は潜像担持体に対向する現像ローラとすることができ、この現像ローラは対向部材を兼ねることができる。また、現像手段は潜像担持体近傍で粉体を静電力で搬送、ホッピングさせる電界を発生させるための複数の電極を有する部材とすることができ、この部材は対向部材を兼ねることができる。さらに、現像手段は少なくとも一部が潜像担持体に対向する回転可能なベルト部材とすることができ、この回転可能なベルト部材は対向部材を兼ねることができる。
【0023】
本発明に係る画像形成装置は、本発明に係るいずれかの分級装置又は現像装置を備えているものである。
【0024】
本発明に係る分級方法は、帯電したトナーを帯電量又は質量に応じて分級する分級方法であって、帯電したトナーを移相電界で搬送、ホッピングさせながら移送するとともに、ホッピングの高さが所定以上に達するトナーだけをトナーの帯電極性と逆極性の電圧が印加された部材に移送する構成としたものである。
【0025】
本発明に係る現像方法は、潜像担持体上に帯電したトナーを付着させて潜像担持体上の潜像を現像する現像方法において、本発明に係る分級方法で分級された所定の帯電量を有する帯電トナーだけを用いて現像する構成とした。
本発明に係る画像形成方法は、潜像担持体上に帯電したトナーを付着させて潜像担持体上の潜像を現像して画像を形成する画像形成方法において、本発明に係る現像方法で潜像を現像する構成とした。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。先ず、本発明に係る分級装置の第1実施形態について図1を参照して説明する。なお、同図は同分級装置に概略構成図である。
【0027】
この分級装置は、粉体であるトナーを搬送及びホッピングさせるための電界を発生するための複数の電極を有する搬送部材である搬送基板1と、この搬送基板1で移送されるトナーを電界で移送付着させる対向部材である(他の部材でもある。以下同じ。)る対向ローラ2とを備えている。
【0028】
そして、搬送基板1の各電極にトナーを搬送、ホッピングさせるための進行波電界を発生させるためn相(nは3以上の整数)の駆動波形Pv1を印加する駆動回路3を備えている。また、対向ローラ2にはトナーの帯電電荷と逆極性のバイアス電圧、トナーが負帯電の場合には+のバイアス電圧を、トナーが正帯電の場合には−のバイアス電圧を印加するためのバイアス電源4を備えている。なお、ここでは、トナーは負帯電トナーであるとして説明する。
【0029】
さらに、搬送基板1のトナー搬入側には、図示しないトナー供給部から供給されるトナー及び回収されたトナーを帯電させて搬送基板1に送る帯電ブラシ、マグネットローラなどかなる帯電手段(帯電ブラシで図示するが、限定する趣旨ではない。)5を配置し、搬送基板1の残留トナー排出側には対向ローラ2に移送付着しなかったトナーを捕集する捕集電極6を配置し、更に捕集電極6で補修されたトナーを静電力で帯電手段5側に移送する回収移送部材7を配置し、この回収移送部材7の複数の電極対してトナーを移送するための電界を発生させるための駆動電圧Pv2を印加する駆動回路8を備えている。
【0030】
また、対向ローラ2には対向ローラ2に付着したトナーを分離するためのブレード9と、このブレード9で分離されたトナーを収容するガター10を備えている(なお、分離したトナーを現像装置の現像手段などに供給することもできる。)。
【0031】
そこで、まず、搬送基板1について図2及び図3を参照して説明する。なお、図2は同搬送基板1の概略断面説明図、図3は同搬送基板の平面説明図である。この搬送基板1は、ベース基板11上に複数の電極12、12、12……を3本を1セットとして、粉体移送方向(粉体進行方向、粉体移動方向:図2で矢示方向とする。)に沿って所要の間隔で配置し、この上に搬送面を形成する絶縁性の搬送面形成部材となり、電極12の表面を覆う保護膜となる、無機又は有機の絶縁性材料で形成した表面保護層13を積層したものである。
【0032】
ここで、支持基板11としては、ガラス基板、樹脂基板或いはセラミックス基板等の絶縁性材料からなる基板、或いは、SUSなどの導電性材料からなる基板にSiO等の絶縁膜を成膜したもの、ポリイミドフィルムなどのフレキシブルに変形可能な材料からなる基板などを用いることができる。
【0033】
電極12は、支持基板11上にAl、Ni−Cr等の導電性材料を0.1〜10μm厚、好ましくは0.5〜2.0μmで成膜し、これをフォトリソ技術等を用いて所要の電極形状にパターン化して形成している。これらの複数の電極12の粉体進行方向における幅Lは移動させる粉体の平均粒径の1倍以上20倍以下とし、かつ、電極12、12の粉体進行方向の間隔Rも移動させる粉体の平均粒径の1倍以上20倍以下としている。
【0034】
表面保護層13としては、例えばSiO、TiO、TiO、SiON、BN、TiN、Taなどを厚さ0.5〜10μm、好ましくは厚さ0.5〜3μmで成膜して形成している。
【0035】
回収移送部材7も搬送基板1と同様の構成であるが、ここれはベース基板にポリイミドフィルム等のフレキシブル基板を用いて、このポリイミドフィルムに複数の電極を設け、表面保護膜で保護した構成としている。このようにフレキシブル基板を用いることで捕集電極6から帯電ブラシ5への回収移送経路を自在に設定できるようにしている。この回収移送部材7の電極に対して駆動波形を印加するための駆動回路8は、駆動回路3とは逆相パターンで複相の駆動波形を印加せすることによって、帯電したトナーを搬送基板1による移送方向と逆方向に移送するようにしている。
【0036】
次に、このように構成した搬送基板1の作用について説明する。なお、回収部材7についても同様であるが、回収部材7は主として搬送を行うことができればよい点で搬送基板1とは異なる。
【0037】
駆動回路3からn相の駆動波形を搬送基板1の複数の電極12に印加することにより、複数の電極12によって移相電界(進行波電界)が発生し、搬送基板1上の帯電した粉体は反発力及び/又は吸引力を受けて進行方向にホッピングと搬送を含んで移動する。
【0038】
例えば、搬送基板1の複数の電極12に対して駆動回路3から図4に示すよにグランドG(0V)と正の電圧+との間で変化するパルス状駆動波形Va、Vb、Vcをタイミングをずらして印加する。
【0039】
このとき、図4に示すように、搬送基板1上に負帯電トナーTがあり、搬送基板1の連続した複数の電極12に同図に▲1▼で示すようにそれぞれ「G」、「G」、「+」、「G」、「G」が印加されたとすると、負帯電トナーTは「+」の電極12上に位置する。
【0040】
次のタイミングで複数の電極12には▲2▼に示すようにそれぞれ「+」、「G」、「G」、「+」、「G」が印加され、負帯電トナーTには同図で左側の「G」の電極12との間で反発力が、右側の「+」の電極12との間で吸引力がそれぞれ作用するので、負帯電トナーTは「+」の電極12側に移動する。さらに、次のタイミングで複数の電極12には▲3▼に示すようにそれぞれ「G」、「+」、「G」、「G」、「+」が印加され、負帯電トナーTには同様に反発力と吸引力がそれぞれ作用するので、負帯電トナーTは更に「+」の電極12側に移動する。
【0041】
このように複数の電極12に電圧の変化する複相の駆動波形を印加することで、搬送基板1上には進行波電界が発生し、この進行波電界の進行方向に負帯電トナーTは搬送及びホッピングを行いながら移動する。なお、正帯電トナーの場合には駆動波形の変化パターンを逆にすることで同様に移動する。
【0042】
これを図6を参照して具体的に説明すると、同図(a)に示すように、搬送基板1の電極A〜Fがいずれも0V(G)で搬送基板1上に負帯電トナーTが載っている状態から、同図(b)に示すように電極A、Dに「+」が印加されると、負帯電トナーTは電極A及び電極Dに吸引されて電極A、D上に移る。次のタイミングで、同図(c)に示すように、電極A、Dがいずれも「0」になり、電極B、Eに「+」が印加されると、電極A、D上のトナーTは反発力を受けるとともに、電極B、Eの吸引力を受けることになって、負帯電トナーTは電極B及び電極Eに移送される。さらに、次のタイミングで、同図(d)に示すように、電極B、Eがいずれも「0」になり、電極C、Fに「+」が印加されると、電極B、E上のトナーTは反発力を受けるとともに、電極C、Fの吸引力を受けることになって、負帯電トナーTは電極C及び電極Fに移送される。このように進行波電界によって負帯電トナーは順次図において右方向に移送されることになる。
【0043】
ここで、搬送基板1の電極に印加する複相(ここでは3相を例にする。)駆動波形について説明する。
まず、電極に印加する電圧の極性と帯電したトナー(粉体)の移動方向の関係については、例えばトナーが負帯電で印加電圧が0(G)〜+電圧の場合、+電圧が印加された電極から0Vが印加された電極へ向かう電気力線の反対方向へ飛翔することになる。また、トナーが正帯電の場合は、電気力線と同じ方向へ飛翔することになる。
【0044】
ここで、図7はB相(駆動波形Vb)が印加される電極(B相電極)上のトナーに注目して印加電圧パルスデューティーに対するトナーの振る舞いを説明するものである。B相電極の電圧が+の間に吸着した負帯電トナーTがあるとき、B相電極の電圧が0Vに切り替わった時点で、+電圧の電極からB相電極に向かう電気力線の方向へトナーTは飛翔を開始する。
【0045】
このとき、印加電圧パルスの+電圧印加デューティーを、各電極に対してn相(nは3以上の整数)のパルス状電圧(駆動波形)を印加して進行波電界を発生させる場合、1相あたりの電圧印加時間が{繰り返し周期時間×(n−1)/n}未満となる電圧印加デューティとすることによって、搬送、ホッピングの効率を上げることができる。
【0046】
すなわち、例えば、図8に示すように、A,B,Cの3相の駆動波形を印加し、各相の電圧印加時間taを繰り返し周期時間tfの2/3である約67%に設定した場合、B相が0VになったときにA相が+電圧、C相も+電圧となるので、図14に示すように並んでいるA相電極、B相電極、C相電極を見ると、B相電極を中心に対象な電界分布となる。
【0047】
そのため、B相電極上の進行方向側半分にあるトナーは、搬送及びホッピングの正規の方向に移動するが、後方半分にあるトナーは、全く反対方向に移動を開始することになり、著しく効率が低下する。したがって、3相の駆動波形を用いる場合には、各相の電圧印加時間taを繰り返し周期時間tfの2/3である約67%未満に設定することで、効率の低下を防止できる。4相の駆動波形を用いる場合には、各相の電圧印加時間を繰り返し周期時間の3/4である75%未満に設定することで、同様に効率の低下を防止できる。ただし、電極上のトナーを真上に打ち上げる(搬送を重視しない)ということからは、各相の電圧印加時間taを繰り返し周期時間tfの2/3である約67%に設定することで、最も効率的にトナーをホッピングさせることができることになる。
【0048】
さらに、例えば、図9に示すようにA,B,Cの3相の駆動波形を印加し、各相の電圧印加時間taを繰り返し周期時間tfの1/3である約33%に設定した場合、すなわち、{繰り返し周期時間/n}に設定した場合、B相電極に注目すると、B相電極の印加電圧が0Vになった時間においては、A相電極の印加電圧は0V、C相電極の印加電圧は+電圧であり、粉体の進行方向はA→Cであるから、B相電極上のトナーはA相電極との間では反発され、C相電極との間では吸引される方向の電界を受けることになり、搬送及びホッピングの効率が高くなる。
【0049】
すなわち、注目電極に印加する電圧と進行方向上流側隣接電極及び下流側隣接電極に印加する各電圧との間には、上流側隣接電極が反発、下流側隣接電極が吸引という時間を設定することによって、搬送効率を向上することができる。特に、駆動周波数が高い場合は、{繰り返し周期時間/n}以上で{繰り返し周期時間× (n−1)/n}未満の範囲に設定することにより、注目電極上のトナーに対する初期速度が得られやすくなり、効率を落とすことなく、搬送の繰り返しを上げられ、特に高速搬送を行うことができる。
【0050】
また、搬送、ホッピング動作を効率よく行うためには、搬送基板上にある粉体(トナー)に対して所定以上の初速度を与えることが重要であり、そのために搬送基板上のトナーに必要な電界強度を作用させる。ここで、必要な強さとは、トナーの帯電電荷に応じた鏡像力、ファンデルワールス力等の吸着力に打ち勝って飛翔させるための電界である。
【0051】
トナーの搬送、ホッピングに作用する力を付与できる電界としては、後述するように(5E+5)V/m以上、吸着の問題がない好ましい電界として(1E+6)V/m以上、さらに十分な力を付与できるより好ましい電界としては(2E+6)V/m以上である。そして、この電界によって速度を与えられたトナーが、その電界の影響が及ばない距離まで移動すれば、例えば、上述した注目するB相電極に対する上流側隣接電極(A相電極)が0V、下流側隣接電極(C相電極)が+電圧の関係が崩れても、搬送、ホッピングの効率には余り影響がない。
【0052】
例えば、100Vの電圧を印加する場合、電極から50μm上方では殆ど電界の影響がなくなる。また、電極表面から30μm上方では、電界強度は1/5に低下する。したがって、加速されて飛翔するトナーの平均速度が0.3〜1m/secである場合、電界強度が1/5に低下する30μmの距離を移動するに要する時間は100〜30μsecとなる。
【0053】
そこで、注目する相の電極に粉体を反発する電圧を印加する時間及び同時に上流側隣接電極に反発する電圧を印加し下流隣接電極に吸引する電圧を印加する時間、上記図7に示した例では、注目するB相電極に対して上流側隣接電極(A相電極)が0V、下流側隣接電極(C相電極)が+電圧になる時間を30μsec以上とすることが好ましい。これが+電圧印加パルスデューティーの狭い方の条件となる。
【0054】
次に、トナー(粉体)の搬送及びホッピングを行うための搬送基板1の複数の電極12の幅(電極幅)L及び電極間隔R、駆動波形形状並びに表面保護層13について説明する。
搬送基板における電極幅Lと電極間隔Rは粉体(ここでは、トナーともいう。)の搬送効率、ホッピング効率に大きく影響する。
【0055】
すなわち、電極と電極の間にあるトナーはほぼ水平方向の電界により、基板表面を隣接する電極まで移動する。これに対して、電極上に乗っているトナーは、少なくとも垂直方向の成分も持った初速が与えられることから、多くは基板面から離れて飛翔する。
【0056】
特に、電極端面付近にあるトナーは、隣接電極を飛び越えて移動するため、電極幅Lが広い場合には、その電極上に乗っているトナーの数が多くなり、移動距離の大きいトナーが増えて搬送効率が上がる。ただし、電極幅Lが広すぎると、電極中央付近の電界強度が低下するためにトナーが電極に付着し、搬送効率が低下することになる。そこで、本発明者らは鋭意研究した結果、低電圧で効率よく粉体を搬送、ホッピングするための適正な電極幅があることを見出した。
【0057】
また、電極間隔Rは、距離と印加電圧の関係から電極間の電界強度を決定し、間隔Rが狭い程電界強度は当然強く、搬送、ホッピングの初速が得られやすい。しかし、電極から電極へ移動するようなトナーについては、一回の移動距離が短くなり、駆動周波数を高くしないと移動効率が上がらないことになる。これについても、本発明者らは鋭意研究した結果、低電圧で効率よく粉体を搬送、ホッピングするための適正な電極間隔があることを見出した。
【0058】
さらに、電極表面を覆う表面保護層の厚さも電極表面の電界強度に影響を与え、特に垂直方向成分の電気力線への影響が大きく、ホッピングの効率を決定することをも見出した。
【0059】
そこで、搬送基板の電極幅、電極間隔、表面保護層厚さの関係を適正に設定することによって、電極表面でのトナー吸着問題を解決し、低電圧で効率的な移動を行うことができる。
【0060】
より詳しく説明すると、まず、電極幅Lについては、電極幅Lをトナー径(粉体径)の1倍としたときは、最低1個のトナーを乗せて搬送、ホピングするための幅寸法であり、これより狭いとトナーに作用する電界が少なくなり、搬送力、飛翔力が低下して実用上は十分でない。
【0061】
また、電極幅Lが広くなるに従って、特に、電極上面中央付近で、電気力線が進行方向(水平方向)に傾斜し、垂直方向の電界の弱い領域が発生し、ホッピングの発生力が小さくなる。電極幅Lがあまり広くなると、極端な場合、トナーの帯電電荷に応じた鏡像力、ファンデルワールス力、水分等による吸着力が勝り、トナーの堆積が発生することがある。
【0062】
そして、搬送及びホッピングの効率から、電極の上にトナー20個程度が乗る幅であれば吸着が発生しにくく、100V程度の低電圧の駆動波形で効率良く搬送、ホッピングの動作が可能である。それ以上広いと部分的に吸着が発生する領域が生じる。例えば、トナーの平均粒径を5μmとすると、5μm〜100μmまでの範囲に相当する。
【0063】
電極幅Lのより好ましい範囲は、駆動波形による印加電圧を100V以下の低電圧でより効率的に駆動するため、粉体の平均粒径の2倍以上〜10倍以下である。電極幅Lをこの範囲内とすることで、電極表面中央付近の電界強度の低下が1/3以下に抑えられ、ホッピングの効率低下は10%以下となって、効率の大幅な低下をきたすことがなくなる。これは、例えば、トナーの平均粒径を5μmとすると、10μm〜50μmの範囲に相当する。
【0064】
さらに、より好ましくは、電極幅Lは、粉体の平均粒径の2倍以上〜6倍以下の範囲である。これは、例えば、トナーの平均粒径を5μmとすると、10μm〜30μmに相当する範囲である。この範囲とすることによって非常に効率が良くなることが判明している。
【0065】
ここで、図10に示すように、搬送基板1上の電極12の幅(電極幅)Lを30μm、電極間隔Rを30μm、電極12の厚みを5μm、表面保護層13の厚みを0.1μmとし、隣接する2つの電極12、12にそれぞれ+100V、0Vを印加し、電極幅L、電極間隔Rに対する搬送電界TE、ホッピング電界HEの強度を測定した結果を図11及び図12に示している。
【0066】
なお、各評価データはシミュレーションと実測、および粒子の振る舞いについて高速度ビデオにより実測評価した結果である。図10では細部を分かり易くするために電極12は2つを示しているが、実際のシミュレーション、及び実験は十分な数の電極を有する領域について評価している。また、トナーTの粒径は8μm、電荷量は−20μC/gである。
【0067】
これらの図11及び図12で示す電界の強度は電極表面の代表点の値であり、搬送電界TEの代表点TEaは図10に示す電極端部5μm上方の点、ホッピング電界HEの代表点HEaは図10に示す電極中央部5μm上方の点とし、それぞれX方向、Y方向のトナーに作用する一番電界の強い代表点に相当する。
【0068】
これらの図11及び図12から、トナーの搬送、ホッピングに作用する力を付与できる電界としては(5E+5)V/m以上、吸着の問題がない好ましい電界としては(1E+6)V/m以上、さらに十分な力を付与できるより好ましい電界としては(2E+6)V/m以上の範囲であることが分かる。
【0069】
電極間隔Rについては、間隔が広くなるほど搬送方向の電界強度は低下するため、上記電界強度の範囲に対応する値としても同様で、前述したように、トナーの平均粒径の1倍以上〜20倍以下、好ましくは2倍以上〜10倍以下、さらにより好ましくは2倍以上〜6倍以下である。
【0070】
また、図12からホッピングの効率は電極間隔Rが広がると低下するが、トナー平均粒径の20倍までは実用上のホッピング効率が得られる。トナー平均粒径の20倍を越えるとやはり多くのトナーの吸着力が無視できなくなり、ホッピングが全く発生しないトナーが発生するため、この点でも電極間隔Rはトナーの平均粒径の20倍以下とする必要がある。
【0071】
以上のように、Y方向の電界強度は電極幅L、電極間隔Rで決定され、狭い方が電界強度は高くなる。また、電極端部寄りのX方向の電界強度も電極間隔Rで決定され、狭い方が電界強度は高くなる。
【0072】
このように、電極の粉体進行方向における幅を粉体の平均粒径の1倍以上20倍以下で、かつ、電極の粉体進行方向の間隔を粉体の平均粒径の1倍以上20倍以下とすることによって、電極上又は電極間にある帯電した粉体に対し、その鏡像力、ファンデルワールス力、その他、吸着力にうち勝って、粉体を搬送、ホッピングさせるのに十分な静電力を作用させることができ、粉体の滞留が防止されて、低電圧で安定して効率的に搬送及びホッピングをさせることができる。
【0073】
本発明者らの研究するところによると、トナーの平均粒径が2〜10μm、Q/mが負帯電の場合には−3〜−40μC/g、より好ましくは、−10〜−30μC/g、正帯電の場合には+3〜+40μC/g、より好ましくは、+10〜+30μC/gであるときに、特に、上述した電極構成による搬送及びホッピングを効率的に行うことができた。
【0074】
次に、搬送基板の各電極に印加する駆動波形について波形形状について説明する。
前述した図10の構成において、トナーの平均粒径を8μm、Q/mを−20μC/gとして、図13に示すような矩形波(パルス状)駆動波形(電圧値100Vの波形と50Vの波形を用いた。)及び三角波駆動波形(最大電圧値100Vの波形を用いた)を印加した場合のトナー初期位置と所定時間(160μsecとした。)の水平移動距離を測定した結果を図14に示している。
【0075】
この図14から分かるように、同じ矩形波駆動波形であっても100Vの矩形波駆動波形に対して50Vの矩形波駆動波形では移動距離が短くなり、また、80μsecの立ち上がり及び立ち下がりを有する三角波駆動波形の場合には50Vの矩形波駆動波形を印加した場合と等価になる。
【0076】
すなわち、搬送基板上にあるトナーに対し、搬送、ホッピングの動作として作用する電界強度は初速度が決定される基板近傍の電界強度が重要になる。つまり、トナーが基板面近傍から離れた後に電極に印加される電圧が上昇し電界強度が上がっても、搬送又はホッピングの動作に寄与しなくなり、効率が低下する。
【0077】
例えば、加速されて飛翔するトナーの平均速度が0.3〜1m/secであるとき、電界強度が1/5に低下する30μmの距離を移動する時間は100〜30μmとなる。したがって、この場合には、駆動波形の印加電圧の時定数として100〜30μsec以下であれば、初速が得られ、搬送、ホッピング動作が可能になる。
【0078】
また、前記の図10の構成で、電圧波高値が50V、100V、150Vの矩形波駆動波形を印加した場合の平均粒径が8μm、Q/mがー20μC/gのトナーについてホッピング方向のトナー速度(ホッピング速度)を測定した結果を図15に示している。これは、1ステップ10μsecでの速度変化、および電極からの高さ位置を示している。この結果から、所定時間(160μsec)後には、100μm近傍以上の高さにあることが分かる。
【0079】
ただし、駆動波形としては、矩形波(パルス状)駆動波形に限らず、時定数を持った三角波等の駆動波形であっても搬送、ホッピングの動作は可能であり、また、同様の時定数に相当する正弦波を駆動波形として用いても、実用上の搬送、ホッピングの動作は可能である。
【0080】
次に、表面保護層13について説明する。表面保護層を設けることにより、電極の汚れ、微粒子等の付着が無く、表面を搬送に好適な条件で維持することができ、高湿度環境での沿面リークの回避でき、Q/Mの変動が無く、粉体の帯電電荷量を安定に維持することができる。
【0081】
ここで、図10の構成において表面保護層の厚さを0.1〜80μmの範囲で変化させたときのX方向の電界強度を計算値で求めた結果を図16に示している。
【0082】
この表面保護層の誘電率εは空気より高い値であり、通常ε=2以上である。同図から分かるように、この表面保護層の膜厚(電極表面からの厚さ)が厚すぎると、表面のトナーに作用する電界強度が低下する。そこで、搬送効率、耐温湿度環境等を考慮すると、搬送動作に対して効率低下を問題にしないで実用可能な表面保護層厚さは、30%効率が低下する10μm以下、より好ましくは効率低下が数%に押さえられる5μm以下である。
【0083】
また、電極表面のホッピングに作用する電界強度の例を図17及び図18に示している。図17は表面保護層の厚みを5μmとした例、図18は表面保護層の厚みを30μmとした例であり、いずれも電極幅30μm、電極間隔30μmで印加電圧0V、100Vとしている。
【0084】
これらの各図から分かるように、表面保護層の厚さが厚くなると空気より誘電率が高い保護層から隣接する電極方向へ向かう電界が増加するため、表面の垂直方向成分が減少するとともに、保護層の厚み分、表面のトナーに作用する電界強度が低下する。
【0085】
すなわち、ホッピングに作用する垂直方向成分の電気力線は保護層厚さに大きく依存する。100V程度の低電圧で効率的にホッピングに作用する力を付与できる電界は、吸着の問題がない好ましい電界として(1E+6)V/m以上、さらに十分な力を付与できるより好ましい電界としては(2E+6)V/m以上の範囲であり、そのための保護層厚さとしては10μm以下、より好ましくは5μm以下である。
【0086】
なお、表面保護層の材料としては、比抵抗は10*E6Ωcm以上、誘電率εが2以上の材料を用いることが好ましい。
【0087】
このように、電極表面を覆う表面保護層を設け、この表面保護層の厚さを10μm以下とすることで、特に粉体に対して垂直方向成分の電界をより強く作用させることができ、ホッピングの効率を上げることができる。
【0088】
次に、電極12の厚みについて説明する。
上述したように電極表面を覆う数μm厚さの表面保護層を形成した場合、表面保護層の下に電極がある領域とない領域に対応して、搬送基板表面には凹凸が生じることになる。このとき、電極の厚さを3μm以下の薄層に形成することによって、保護膜表面の凹凸を問題にすることなくトナー等、5μm程度の粉体をスムースに搬送することができる。したがって、電極を3μm以下の厚みに形成すれば、搬送基板表面の平坦化処理等を必要しないで、薄層の表面保護層を有する搬送基板を実用化でき、搬送、ホッピングのための電界強度が低下することもなくなり、より効率的な搬送、ホッピングを行うことができる。
【0089】
そこで、上述したような搬送基板の具体的な例について説明する。本発明に係る静電搬送装置を画像形成装置に用いる場合、搬送、ホッピング用の搬送基板としては、少なくともA4縦幅21cm、または横幅30cm以上の長尺、大面積にファインパターンの実用が必要になってくる。そのためには、ベースとなる基材(支持基板)上に、薄層の電極、薄層の保護膜(表面保護層)を順次積層して形成することが好ましい。
【0090】
先ず、フレキシブルなファインピッチ薄層電極を有する搬送基板の一例としては、ポリイミドのベースフィルム(厚さ20〜100μm)を基材(支持基板11)として、その上に蒸着法によって0.1〜3μmのCu、Al、Ni-Cr等を成膜する。幅30〜60cmであれば、ロール・トゥ・ロールの装置で製造可能であり、量産性が非常に高まる。共通バスラインは同時に幅1〜5mm程度の電極を形成する。
【0091】
この蒸着法の具体的手段としては、スパッタ法、イオンプレーティング法、CVD法、イオンビーム法、等の方法が可能である。例えば、スパッタ法で電極を形成する場合において、ポリイミドとの密着性を向上させるため、Cr膜を介在させても良いし、前処理として、プラズマ処理やプライマー処理によっても密着性を向上させることができる。
【0092】
また、蒸着法以外の工法としては、電着法によっても薄層電極を形成することができる。この場合は、前記ポリイミドの基材上に、まず、無電解メッキによって電極を形成する。塩化Sn、塩化Pd、塩化Niに順次浸漬して下地電極を形成した後、Ni電解液中で電解メッキを行ってNi膜1〜3μmをロール・トゥ・ロールで製造することが可能である。
【0093】
そして、これらの薄膜電極にレジスト塗布、パタンニング、エッチングで電極12を形成する。この場合、0.1〜3μm厚さの薄層電極であれば、フォトリソ、エッチング処理によって5μm〜数10μm幅、又は間隔のファインパタン電極を精度良く形成することができる。
【0094】
次いで、表面保護層13としてSiO、TiO等を厚さ0.5〜2μmをスパッタ等により形成する。或いは、表面保護層としてPI(ポリイミド)を厚さ2〜5μmにロールコータ、その他コーティング装置により塗布し、ベークして仕上げる。PIのままで支障を生じるときには、更に最表面にSiO、その他無機膜を0.1〜2μmの厚みにスパッタ等で形成すればよい。
【0095】
このようなフレキシブル搬送基板を構成することによって、円筒形状のドラムに貼り付ける、或いは、部分的に曲面形状とすることが容易に行えるようになる。
【0096】
また、別の例としては、ポリイミドのベースフィルム(厚さ20〜100μm)を基材(支持基板11)として、その上に電極材料として、厚さ10〜20μmのCu、SUS等を使用することも可能である。この場合は、逆に金属材の上にポリイミドをロールコータにて20〜100μm塗布してベークする。その後、金属材をフォトリソ、エッチング処理によって電極12の形状にパターン化し、その電極12面上に保護層13としてポリイミドをコーティング、金属材電極の厚さ10〜20μmに応じた凹凸がある場合は、適正な段差を含む、準平坦化を行う。
【0097】
例えば、粘度50〜10,000cps、より好ましくは100〜300cpsのポリイミド系材料、ポリウレタン系材料をスピンコートして放置することによって、材料の表面張力によって基板の凹凸がスムージングされ、搬送基板最表面が平坦化される。その後、熱処理により安定した保護フィルム膜材となる。
【0098】
さらに、フレキシブル搬送基板の強度を上げた更に他の例としては、基材として厚さ20〜30μmのSUS、Al材等を用いて、その表面に絶縁層(電極と基材との間の絶縁)として5μm程度の希釈したポリイミド材をロールコータによりコーティングする。そして、このポリイミドを例えば150℃−30分のプリベーク、350℃−60分のポストベークして薄層ポリイミド膜を形成して支持基板11とする。
【0099】
その後、密着性向上のプラズマ処理やプライマー処理を施した後、薄層電極層としてNi-Crを0.1〜2μmの厚みに蒸着し、フォトリソ、エッチングによって前記数10μmのファインパタンの電極12を形成する。さらに、表面に前記SiO、TiO等の表面保護層13を0.5〜1μm程度の厚みにスパッタにより形成することで、フレキシブル搬送基板を得ることができる。
【0100】
この例では、円筒状ドラムに搬送基板1を巻き付ける場合、搬送基板の基材となる金属材料として、円筒状ドラムの材質と同じもの、或いは円筒状ドラムと線膨張係数が略一致するものを使用することによって、搬送基板1と円筒状ドラムとの線膨張の差によって生じる温度による伸縮の問題が発生することを防止できる。また、搬送基板を画像形成装置の現像部に使用する場合、基材のSUS、Al材を感光体との間のバイアス電極として使用することも可能である。
【0101】
これらのフレキシブルな搬送基板1とすることで、円筒ドラムに巻き付けたり、一部分を湾曲して使用する等の自由度が増すと同時に、製造においてロール・トゥ・ロールによる量産が可能であり、高精度なファインピッチ電極を有する搬送基板を低コストで製造することが容易となる。
【0102】
なお、上記のいずれの例においても、進行波電界を使用するため各電極と共通電極のコンタクトが必要であるが、2相については両者の電極を同時に形成できるが、例えば3相電界の場合は1相については間に絶縁層を介してジャンピングパターンを形成すればよい。
【0103】
次に、移動させる粉体の帯電極性と表面保護層の最外層の材料の関係について説明する。なお、表面保護層の最外層とは、表面保護層が単一層の場合には当該層を、表面保護層が複数層から形成される場合には粉体が接触する面を形成する層をいう。
【0104】
画像形成装置に用いられるトナーを搬送する場合、トナーの80%以上を占める樹脂材料としては、溶融温度、カラーにおいては透明性等が考慮され、一般的にはスチレン−アクリル系の共重合体、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリオール樹脂等が用いられる。トナーの帯電特性はこれらの樹脂の影響を受けるが、積極的に帯電量をコントロールする目的で帯電制御剤が加えられる。ブラックトナー(BK)用の帯電制御剤としては、正帯電の場合は、例えば、ニグロシン系染料、四級アンモニウム塩類、負帯電の場合は、例えば、アゾ系含金属錯体、サリチル酸金属錯体が使用される。また、カラートナー用の帯電制御剤としては、正帯電の場合は、例えば、四級アンモニウム塩類、イミダゾール系錯体類、負帯電の場合は、例えば、サリチル酸金属錯体や塩類、有機ホウ素塩類が使用される。
【0105】
一方、これらのトナーは、搬送基板上を移相電界(進行波電界)によって搬送、またはホッピングする動作によって、表面保護層と接触、剥離を繰り返すため、トナーが摩擦帯電の影響を受けることになるが、その帯電量と極性は材料相互の帯電系列によって決まってくる。
【0106】
この場合、トナーの帯電量を主に前記帯電制御剤によって決定される飽和帯電量、または多少低下する程度に維持することで、搬送、ホッピング、感光体現像にとっての効率を向上させることができる。
【0107】
そこで、トナーの帯電極性が負の場合は、少なくとも表面保護層の最表面を形成する層の材料として、摩擦帯電系列上でトナーの帯電制御剤として用いられる材料の近傍(搬送、ホッピングの領域が少ない場合)に位置する材料か、または正端側に位置する材料を使用することが好ましい。例えば、帯電制御剤が、前記サリチル酸金属錯体の場合はこの近傍に位置するポリアミド系が好ましい。例えば、ポリアミド(ナイロン)66、ナイロン11等を用いる。
【0108】
また、トナーの帯電極性が正の場合は、少なくとも表面保護層の最表面を形成する層の材料として、摩擦帯電系列上でトナーの帯電制御剤として用いられる材料の近傍(搬送、ホッピングの領域が少ない場合)に位置する材料か、または負端側に位置する材料を使用することが好ましい。例えば、帯電制御剤が、前記四級アンモニウム塩類の場合はこの近傍、またはフッ素等のテフロン(登録商標)系材料を用いる。
【0109】
次に、以上のように構成した分級装置の全体的な作用について図19以降をも参照して説明する。
図19に示すように、帯電ブラシ5によって帯電されたトナーTが搬送基板1に供給されると、前述したように搬送基板1上でトナーTは搬送、ホッポングを生じながら矢示方向に移送されるが、このとき、トナーTの帯電量(荷電量)、或いは質量によって、電極12による電界の大きさに応じて、搬送基板1上で大きくホッピングしながら搬送されるトナーThと、小さなホッピングを行いながら、或いはホッピングを生じないで搬送基板1の略表面に沿って搬送されるトナーTlとが生じる。なお、ホッピングの程度は種々存在することは前述したとおりであるが、ここでは説明の便宜のためトナーThとトナーTlで説明する。
【0110】
このように搬送基板1上を搬送、ホッピングするトナーTh,Tlが対向ローラ2の近傍に達すると、対向ローラ2にはトナーTの帯電極性(ここでは負帯電とする)と逆極性のバイアス電圧(ここでは+電位とする。)が印加されているので、搬送基板1上で大きくホッピングするトナーThは対向ローラ2の電界を受けてそのまま対向ローラ2上に移送されて付着し、対向ローラ2の移送されて付着したトナーThは対向ローラ2の回転によって移動してブレード8によって対向ローラ2の表面から分離され、図示しない収納部や現像手段などに送られる。
【0111】
これに対して、搬送基板1上で小さくホッピングしている、或いはホッピングしていないトナーTlは対向ローラ2の電界をほとんど受けないため、そのまま搬送基板1に沿って他端側に搬送され、捕集電極6に捕集されて回収部材7上に落下し、回収部材7による進行波電界によって再度帯電ブラシ5側に移送されて、再度帯電ブラシ5による帯電が行われて搬送基板1に供給される。
【0112】
したがって、搬送基板1上を搬送するトナーTがトナーThとトナーTlに分離(分級)されることになる。
【0113】
すなわち、トナーTのホッピングの程度(ホッポング高さ)は前述したように搬送基板1の電極に与える駆動電圧(発生させる電界)にも依存するが、対向ローラ2のバイアス電圧の大きさにより、対向ローラ2に移送付着するトナー特性範囲が依存する。トナーは、粒子質量が小さいもの、帯電量が大きいもの、q/mが大きいものが、搬送基板1から大きく高く飛翔する(ホッピングする)ので、搬送基板1から大きく高くホッピングするトナーが対向ローラ2に移送付着され、それ以外のトナーは搬送基板1でそのまま連続的に搬送される。これにより、トナーの特性差に基づいて分離分級することができる。
【0114】
本発明者らは、図20に示す構成で、トナーの分級実験を行った。すなわち、搬送基板1の一端部側からマグネットローラを用いた帯電手段5で帯電させトナーを供給し、搬送基板1にアルミローラからなる搬送面から2mmの間隔を置いて対向ローラ2を対向させて、この対向ローラ2にはバイアス電源4からDC40Vと20Vのバイアス電圧を選択的に印加した。
【0115】
このときのローラ印加電圧と対向ローラ2に付着したトナーの電荷量/重量(μC/g)の関係は図21に示すようになった。なお、バイアス電圧VBは40V→20V→40V→20Vと変化させて繰り返しの再現性も評価した。
【0116】
この結果からも分かるように、対向ローラ2にバイアス電圧40Vを印加したときには、図22(a)に示すような−Q/Mの分布を持つトナーの90%が加圧ローラ2に付着し、このときのトナー電荷量は図21に▲1▼又は▲3▼で示すように−8.8〜−9.2(μC/g)程度であった。
【0117】
これに対して、対向ローラ2にバイアス電圧20Vを印加したときには、図22(b)に示すような−Q/Mの分布を持つトナーの約50%が加圧ローラ2に付着し、このときのトナー電荷量は図21に▲2▼又は▲4▼で示すように−11.0(μC/g)程度であった。このとき、搬送基板1上に残っているトナーの電荷量は図21に▲4▼´で示すように約−8.6(μC/g)程度であった。
【0118】
なお、対向ローラ2に付着したトナーの電荷量はサックイン法で測定した。
【0119】
このように、加圧ローラ2のバイアス電圧VBを高くするとQ/Mが低いトナーも加圧ローラ2に移送付着するが、バイアス電圧VBを設定することで、Q/Mの高いトナーのみを分級して加圧ローラ2に移送付着させることができる。
【0120】
このように、粉体を静電力で搬送、ホッピングさせながら移送する電界を発生させるための複数の電極を有する搬送部材と、この搬送部材で搬送される粉体を電界で移送付着させるための搬送部材に略対向する対向部材とを備えることによって、簡単な構成で、高精度に、連続的に、粉体を分級することができる。この場合、対向部材として回転可能な対向ローラを設けることによって対向部材の構成が簡単になる。
【0121】
そして、本実施形態のように搬送基板1で最後まで搬送され、対向ローラ2に移送付着しなかった(分取りされなかった)トナーは捕集電極6で捕集されて、回収部材7による逆方向移送によって再度帯電手段5に戻されて帯電され、搬送基板1に送り込まれ、対向ローラ2で再度所要の電荷量、質量のトナーが分取されるので、無駄なく、略均一な特性のトナーを連続的に得ることができるようになる。
【0122】
したがって、粉体を静電力で搬送、ホッピングさせながら移送し、この搬送、ホッポングされる粉体を電界で移送付着させる部材を設けて分級することで、簡単な構成で、高精度に、連続的に、粉体を分級することができる。換言すれば、後述するように、移送付着させるための電界を発生させるための部材と、粉体が移送付着される部材とは同じ部材でなくともよい。
【0123】
なお、本件実施形態を含めて以降の実施形態においても負帯電トナーの分級について説明するが、正帯電トナーを分級する場合にはバイアス電圧等は逆電圧になる。
【0124】
次に、本発明に係る分級装置の第2実施形態について図23を参照して説明する。なお、同図は同分級装置の概略構成図である。
この分級装置は、搬送基板1に対向する3個の対向ローラ2、2、2をそれぞれ搬送方向に沿って配置し、上流側の対向ローラ2にはバイアス電源41かバイアス電圧VB1を、中間の対向ローラ2にはバイアス電源42かバイアス電圧VB2を、下流側の対向ローラ2にはバイアス電源43かバイアス電圧VB3をそれぞれ印加する(VB1<VB2<VB3)ようにしている。
【0125】
このようにすれば、上流側の対向ローラ2には搬送基板1で搬送されるトナーの電荷量/質量(q/m)が大きなものが移送付着され、中間の対向ローラ2には搬送基板1で搬送されるトナーの電荷量/質量(q/m)が中間のものが移送付着され、下流側の対向ローラ2には搬送基板1で搬送されるトナーの電荷量/質量(q/m)が小さなものが移送付着される。
【0126】
このように、対向ローラ2による電界の大きさが各対向ローラ2によって異なるので、搬送基板1で搬送されるトナーの電荷量及び質量(q/m)に応じて、この例ではq/mが大きいものから順次各対向ローラ2に移送付着されることになり、3段階に分級分取することができる(搬送基板1を最後まで搬送されるものを含めると4段階の分級になる。)。
【0127】
次に、本発明に係る分級装置の第3実施形態について図24を参照して説明する。なお、同図は同分級装置の概略構成図である。
この分級装置では、対向部材としての搬送面の一部を搬送基板1に略平行に対向させた対向搬送基板21を備えている。この対向搬送基板21の構成は基本的に搬送基板1と同様の構成であり、この搬送基板21の各電極12に対して進行波電界を発生させるための駆動波形Pv3を印加する駆動回路23を備えている。そして、対向搬送基板21の搬送終端側には分級されたトナーを捕集する捕集電極24及び捕集されたトナーを採り込むガター25を配置している。
【0128】
この場合、搬送基板21はできるだけホッピングが生じないで搬送が主として行われるような駆動波形(駆動電圧)或いは電極間間隔を設定することが好ましい。
【0129】
また、対向搬送基板21には搬送基板1上でホッピングしているトナーを移送吸着するための電界を発生させるためにバイアス電圧を印加するためのバイアス電極15を備えており、バイアス電源4からこのバイアス電極15に対してバイアス電圧VBを印加する。
【0130】
このように構成しても、搬送基板1上を搬送、ホッピングしながら移送される帯電したトナーTの内のホッピング高さが高いもの、荷電量が大きく、あるいは質量の小さいものが、対向搬送基板21のバイアス電源4によるバイアス電極15で生じる電界に引かれて対向搬送基板21側に移送付着して分級される。
【0131】
そして、対向搬送基板21上に移送付着された分級されたトナーは、対向搬送基板21の進行波電界によって搬送されて捕集電極24に至り、ガター25に収容される(或いは後述するように現像手段に送られても良い。)。
【0132】
このとき、対向搬送基板21は搬送基板1に対向する部分(バイアス電極15を設けた部分)は対向部材であるが、対向しない部分は搬送部を構成していることになり、対向部材と搬送部材を一体の基板で形成していることになる。また、対向搬送基板21の支持基板11をフレキシブル基板で形成することで、任意の方向に分級した所定のトナーを搬送することが可能になる。
【0133】
次に、本発明に係る分級装置の第4実施形態について図25を参照して説明する。なお、同図は同分級装置の概略構成図である。
この分級装置は、搬送基板1に対向する3個の対向搬送基板21、21、21をそれぞれ搬送基板1による移送方向と直交する方向に沿って配置し、上流側の対向搬送基板21のバイアス電極15にはバイアス電源41かバイアス電圧VB1を、中間の対向搬送基板21のバイアス電極15にはバイアス電源42かバイアス電圧VB2を、下流側の対向搬送基板21のバイアス電極15にはバイアス電源43かバイアス電圧VB3をそれぞれ印加する(VB1<VB2<VB3)ようにしている。
【0134】
このようにすれば、上流側の対向搬送基板1には搬送基板1で移送されるトナーの電荷量/質量(q/m)が大きなものが移送付着され、中間の対向搬送基板21には搬送基板1で移送されるトナーの電荷量/質量(q/m)が中間のものが移送付着され、下流側の対向搬送基板21には搬送基板1で移送されるトナーの電荷量/質量(q/m)が小さなものが移送付着される。
【0135】
このようにすれば、対向搬送基板21による電界の大きさが各対向搬送基板21によって異なるので、搬送基板1で搬送されるトナーの電荷量及び質量(q/m)に応じて、この例ではq/mが大きいものから順次各対向搬送基板21に移送付着されることになり、3段階分級することができる。この場合、対向搬送基板21は搬送基板1と直交する方向に配置しているので、分級したトナーの移送方向も搬送基板1の移送方向と直交する方向になる。
【0136】
次に、本発明に係る分級装置の第5実施形態について図26を参照して説明する。なお、同図は同分級装置の概略構成図である。
この分級装置は、搬送基板1に一部が対向する対向部材である対向ベルト31を搬送基板1に対して略平行に配置している。この対向ベルト31は無端ベルトから形成しており、回転するローラ32、33に張装しているので、対向ベルト31は矢示方向に回動される。なお、この対向ベルト31にはバイアス電圧を印加するため、金属膜や有機膜と金属膜の積層膜などを表面に設けることが好ましい。
【0137】
また、対向ベルト31にはバイアス電源4からバイアス電圧VBが印加される。さらに、対向ベルト31のローラ32側周面付近には対向ベルト31上のトナーを分離するためのブレード35及びブレード35で分離されたトナーを収容するガター36を配置している。
【0138】
このように構成しても、搬送基板1上を搬送、ホッピングしながら移送される帯電したトナーTの内のホッピング高さが高いもの、荷電量が大きく、あるいは質量の小さいものが、対向ベルト31のバイアス電源4によるバイアス電極15で生じる電界に引かれて対向ベルト31側に移送付着して分級される。
【0139】
そして、対向ベルト31上に移送付着された分級されたトナーは、対向ベルト31の回転によって搬送されてブレード34に至り、ブレード34で対向ベルト31上から分離された捕集されガター35に収容される(或いは後述するように現像手段に送られても良い。)。
【0140】
このとき、対向ベルト31は搬送基板1に対向する部分は対向部材であるが、対向しない部分は搬送部を構成していることになり、対向部材と搬送部材を一体の部材で形成していることになる。また、対向搬送基板21の支持基板11をフレキシブル基板で形成することで、任意の方向に分級した所定のトナーを搬送することが可能になる。
【0141】
なお、この実施形態においても、対向ベルト31を複数設けて、3段階以上のい分級を行うようにすることもできる。
【0142】
次に、本発明に係る分級装置の第6実施形態について図27を参照して説明する。なお、同図は同分級装置の概略構成図である。
この分級装置では、対向部材としての搬送面の端部部分を搬送基板1に対向させた対向搬送基板21を搬送基板1に対して角度θだけ傾斜させて配置している。この対向搬送基板21と搬送基板1の最近接間隔dは0.5〜100mmの範囲内にしている。また、角度θは45度を越えない角度としているが、これらの間隔d及び角度θはこれに限定されるものではない。
【0143】
このようにの構成した場合、前記第3実施形態と同様に、搬送基板1上を搬送、ホッピングしながら移送される帯電したトナーTの内のホッピング高さが高いもの、荷電量が大きく、あるいは質量の小さいものが、対向搬送基板21のバイアス電源4によるバイアス電極15で生じる電界に引かれて対向搬送基板21側に移送付着して分級される。そして、対向搬送基板21の終端部で捕集電極24で捕集されてガター25に収容される。
【0144】
ここで、搬送基板1の搬送面に対して対向搬送基板21の最近接間隔dを0.5〜100mm離し、対向搬送基板21の角度θ=0〜45°に傾斜して設けて、バイアス電圧VBを調整することで、間隔dが小さい場合は20〜300Vの印加で薄膜状の粒子群(粉体群)を連続に補足することができ、間隔dが大きい場合は100〜2000Vの印加で厚膜状の粒子群(粉体群)を量産的に連続補足することができる。
【0145】
次に、本発明に係る分級装置の第7実施形態について図28を参照して説明する。なお、同図は同分級装置の概略構成図である。
この分級装置では、対向部材として、端部部分に設けたバイアス電極15の部分を搬送基板1に略平行に対向させ、その他の部分を搬送基板1に対して角度θだけ傾斜させて配置した対向搬送基板21を設けている。この対向搬送基板21と搬送基板1の最近接間隔dは0.5〜100mmの範囲内にしている。また、傾斜部分の角度θは45度を越えない角度としているが、これらの間隔d及び角度θはこれに限定されるものではない。
【0146】
このように構成した場合、前記第6実施形態と同様の作用効果が得られるとともに、対向搬送基板21が全体的に傾斜している場合には搬送基板1との間に最も近接した部分が生じるためにトナーが移送付着する部分がエッジ部分に集中するというエッジ効果が生じ易いが、この実施形態のようにトナーを移送付着されるための部分を搬送基板1と略平行に配置することで、エッジ効果が防止される。
【0147】
次に、本発明に係る分級装置の第8施形態について図29を参照して説明する。なお、同図は同分級装置の概略構成図である。
この分級装置では、対向部材として、対向ベルト31を角度θだけ傾斜させて配置している。この対向ベルト31と搬送基板1の最近接間隔dは0.5〜100mmの範囲内にしている。また、傾斜部分の角度θは45度を越えない角度としているが、これらの間隔d及び角度θはこれに限定されるものではない。
【0148】
このように構成した場合、前記第5実施形態と同様に、搬送基板1上を搬送、ホッピングしながら移送される帯電したトナーTの内のホッピング高さが高いもの、荷電量が大きく、あるいは質量の小さいものが、対向ベルト31のバイアス電源4によるバイアス電極15で生じる電界に引かれて対向ベルト31側に移送付着して分級される。そして、対向ベルト31の回転によりブレード34でベルト31上から分離されてガター34に収容される。
【0149】
ここで、搬送基板1の搬送面に対して対向ベルト31の最近接間隔dを0.5〜100mm離し、対向搬送基板21の角度θ=0〜45°に傾斜して設けて、バイアス電圧VBを調整することで、間隔dが小さい場合は20〜300Vの印加で薄膜状の粒子群(粉体群)を連続に補足することができ、間隔dが大きい場合は100〜2000Vの印加で厚膜状の粒子群(粉体群)を量産的に連続補足することができる。
【0150】
次に、本発明に係る分級装置の第9施形態について図30を参照して説明する。なお、同図は同分級装置の概略構成図である。
この分級装置では、搬送基板1を傾斜して配置し、この傾斜配置された搬送基板1に対向してスリット孔52a、52b、52cを形成したスリット部材51を配置し、スリット孔52a、52b、52cには金属膜などで形成したバイアス電極53a、53b、53cを設け、各バイアス電源41、42、43からバイアス電圧VB1、VB2、VB3を印加している。
【0151】
また、各スリット孔52a、52b、52cに対応してガター54a、54b、54cをそれぞれ設け、このガター54a、54b、54cにはバイアス電圧VB1、VB2、VB3よりも高いバイアス電圧VB4、VB5、VB6をバイアス電源55A、55B、55Cによって印加している。
【0152】
このように構成したので、搬送基板1上を搬送、ホッピングしながら移送される帯電したトナーTは、荷電量(帯電量)、質量等に応じて、VB1、VB2、VB3による電界に引かれてスリット孔52a、52b、52c方向に移送され、ガター54a、54b、54cのバイアス電界の影響を受けて、スリット孔52a、52b、52cを通過してガター54a、54b、54cに分取りされる。この場合、搬送基板1上のトナーを移送付着させるための電界を発生する対向部材はスリット部材51であるが、トナーが移送付着する部材はガター54であり、本実施形態は両者が異なる例である。なお、トナーを移送付着させる部材としては、ガターに代えて、ベルト部材、ローラ部材、静電搬送基板などを用いることで、トナーを移送することが容易になる。
【0153】
すなわち、ここでは、前述した第2或いは第4実施形態と同様に、搬送基板1で移送するトナーを3段階に分級することができる。
【0154】
ここで、スリット部材51のスリット孔及びバイアス電極の形状としては、図31に示すように、種々に形状とすることができる。例えば、同図(a)ではスリット孔52をストレート形状としてその周囲にバイアス電極53を形成し、また同図(b)ではスリット孔52をテーパー形状としてその周囲にバイアス電極52を形成し、更に同図(c)ではスリット52をトナー搬送方向に対して順方向に傾斜した形状としてその周囲にバイアス電極53を形成している。
【0155】
次に、本発明に係る分級装置の第10施形態について図32を参照して説明する。なお、同図は同分級装置の概略構成図である。
この分級装置では、搬送基板1を傾斜して配置し、この傾斜配置された搬送基板1に対向してスリット孔62a、62b、62cを形成したスリット部材61を配置している。そして、このスリット部材61の外側には、各スリット孔62a、62b、62cに対応して、搬送基板1に対向する対向部材である電極線63a、63b、63cをそれぞれ配置し、各電極線63a、63b、63cには各バイアス電源41、42、43からそれぞれバイアス電圧VB1、VB2、VB3を印加している。なお、本明細書において、「電極線」は、線状だけでなく、棒状電極(電極棒)も含む意味であり、また、その断面形状も円形状に限るものではなく、楕円形状、角形状などをも含むものである。
【0156】
電極線63は、図33(a)に示すように1本でも良いし、或いは同図(b)に示すように2本或いは3本以上でもよい。ここで、電極線63の外周面は絶縁性保護膜65で例えば0.5〜20μm厚みで被覆している。絶縁性保護膜65を形成することで帯電したトナーが電極線63に付着することによる電荷量の変化を抑制することができる。
【0157】
すなわち、電極線63の表面に絶縁性保護膜65を形成することにより、粉体の導体性や半導体性、絶縁性により、電荷注入のチャージを制御する。また、必要に応じ粉体が基板や粉体捕集用の電極線63に接触する際の接触帯電や摩擦帯電が起こるときは、その保護膜の材料を選択し、粉体と帯電序列材料の整合を行うことで、目的の帯電特性とその帯電量を制御することが可能である。
【0158】
この場合、絶縁性保護膜65としては帯電序列から選ばれる材料、すなわち、トナーの帯電極性が負の場合は、摩擦帯電系列上でトナーの帯電制御剤として用いられる材料の近傍(搬送、ホッピングの領域が少ない場合)に位置する材料か、または正端側に位置する材料を使用することが好ましい。例えば、帯電制御剤が、サリチル酸金属錯体の場合はこの近傍、またはポリアミド66、ポリアミド11、または、SiO2等を用いる。
【0159】
また、トナーの帯電極性が正の場合は、少なくとも絶縁性保護膜の材料として、摩擦帯電系列上でトナーの帯電制御剤として用いられる材料の近傍(搬送、ホッピングの領域が少ない場合)に位置する材料か、または負端側に位置する材料を使用することが好ましい。例えば、帯電制御剤が、四級アンモニウム塩類の場合はこの近傍、またはフッ素等のテフロン(登録商標)系材料を用いる。
【0160】
また、各各電極線63a、63b、63cに対応して捕集されたトナーを収容するガター64a、64b、64cをそれぞれ設けている。
【0161】
このように構成したので、搬送基板1上を搬送、ホッピングしながら移送される帯電したトナーTは、荷電量(帯電量)、質量等に応じて、電極線63a、63b、63cのバイアス電圧VB1、VB2、VB3による電界に引かれてスリット孔62a、62b、62cを通過して、電極線63a、63b、63cに移送付着し、ガター64a、64b、64cに収容される。
【0162】
すなわち、ここでも、前述した第2或いは第4実施形態と同様に、搬送基板1で移送するトナーを3段階に分級することができる。
【0163】
次に、本発明に係る分級装置の第11施形態について図34を参照して説明する。なお、同図は同分級装置の概略構成図である。
この分級装置では、前記第10実施形態と同様に、搬送基板1を傾斜して配置し、この傾斜配置された搬送基板1に対向してスリット孔62a、62b、62cを形成したスリット部材61を配置している。そして、このスリット部材61の外側には、各スリット孔62a、62b、62cに対応して、搬送基板1に対向する対向部材である電極線63a、63b、63cをそれぞれ配置し、各電極線63a、63b、63cには各バイアス駆動回路71、72、73からそれぞれバイアス電圧VB11、VB12、VB13を印加している。
【0164】
電極線63(63a、63b、63c)は、前述したと同様に、1本でも良いし、2本或いは3本以上でもよい。また、電極線63の外周面は前述したように好ましくは帯電序列から選ばれる材料からなる絶縁性保護膜65で被覆している。また、バイアス駆動回路71〜73は、図35(a)に示すような正弦波形状の駆動波形、あるいは、同図(b)に示すような両極性のパルス状の駆動波形、若しくは、同図(c)に示すような一方向極性のパルス状の駆動波形を、電極線63a、63b、63cに印加する(駆動波形を同じものを用いている。)。
【0165】
このように構成したので、第10実施形態と同様に、搬送基板1上を搬送、ホッピングしながら移送される帯電したトナーTは、荷電量(帯電量)、質量等に応じて、電極線63a、63b、63cのバイアス電圧VB1、VB2、VB3による電界に引かれてスリット孔62a、62b、62cを通過して、電極線63a、63b、63cに移送付着し、ガター64a、64b、64cに収容される。
【0166】
ここで、バイアス駆動回路71〜73から電極線63a、63b、63cに対しては、前述したように、正弦波形状、或いは、両極性のパルス状、若しくは一方向極性のパルス状の駆動波形を印加しているので、電極線63a、63b、63cにはバイアス電圧が印加されたり、印加されなかったりすることになる。そのため、電極線63a、63b、63cのバイアス電圧の印加が遮断されたときには電界がなくなるために、電極線63a、63b、63cに付着しているトナーは自重落下することになる。
【0167】
つまり、この実施形態では、電極線63a、63b、63cに付着しているトナーを落とすために、別途、電極線63a、63b、63cを振動させるなどの手段を講じる必要がなくなり、これが必要な第10実施形態よりも構成が簡単になる。
【0168】
次に、本発明に係る分級装置の第12実施形態について図36を参照して説明する。なお、同図は同分級装置の要部概略構成図である。
この分級装置では、上記第11実施形態において、各スリットスリット孔62a、62b、62cに対してそれぞれ2本の電極線63を所要の間隔をおいて配置している。そして、これら2本の電極線63に対してバイアス駆動回路74から正弦波形状の駆動波形をバイアス電圧VBとして印加するようにしている。
【0169】
このように構成した場合、2本の電極線63、63は正弦波形状の駆動波形が印加されることによって、相互に引き合いと離間を繰り返す現象が生じて、2本の電極線63、63は振動する。そのため、この場合も、電極線63に付着したトナーは電極線63の振動によって電極線63から離れて落下することになり、簡単な構成で電極線63に付着したトナーを引き離すことができる。
【0170】
次に、本発明に係る分級装置の第13実施形態について図37及び38を参照して説明する。なお、図38は同分級装置の概略構成図、図38は図37の要部拡大説明図である。また、各電極線に対するバイアス電源等の図示は一部を省略している。
【0171】
この分級装置では、上記第10実施形態において、スリット部材61のスリット孔62a、62b、62cを含めて電極膜81を形成し、この電極膜81に図38に示すように分級するトナーの帯電極性と同極性のバイアス電圧(ここでは、負帯電トナーであるので、負のバイアス電圧)VB8を印加するバイアス電源82を設けている。なお、このバイアス電圧VB8による電界は、電極線63による電界よりも弱くなるように設定している。
【0172】
このように構成することで、電極線63による電界に引かれてスリット孔62a、62b、62cを通過する負帯電トナーがスリット62a、62b、62cの壁面やスリット部材61の搬送基板1との対向側表面などに付着することを防止し、選別粉体の堆積や付着による効率低下、さらに付着粒子が基板上で長時間放置され、滞留特性が劣化することを防止できる。
【0173】
次に、本発明に係る分級装置の第14実施形態について図39及び40を参照して説明する。なお、図39は同分級装置の概略構成図、図40は図38の電極線列部材の平面説明図である。
【0174】
この分級装置では、対向部材として搬送基板1上の所要のトナーを移送付着させるための電界を発生する対向部材として電極線列部材91を備えている。この電極線列91は、図40にも示すように、多数本の電極線92(なお、ここでの電極線は、前記電極線63と絶縁保護膜65とを含むものとする。)をフレキシブルな保持枠部材93で保持したものであり、フレキシブルに任意の形状、例えば直線状、曲線状に変形させることができる。
【0175】
そして、この電極線列92の一端部側の1本又は複数本の電極線92を搬送基板1に対向する対向部材とし、その他の電極線92は搬送手段として用いている。すなわち、電極線列部材91の各電極線92に対してn相の駆動波形Pv3を印加することで,電極線92表面に進行波電界を発生させるようにして搬送部(搬送手段)を構成している。
【0176】
この場合、電極線列部材91の電極線92は、搬送基板1に構成された電極12群とは異なり、空間に電極線の列があり、各電極線の周辺は全て駆動移送電界が作用することになるので、大量の粉体を搬送することが可能になる。この電極線列部材91の各電極線92にはトナーを主として搬送する駆動波形Pv3を印加することが好ましい。
【0177】
このように構成したので、搬送基板1上を搬送、ホッピングしながら移送される帯電したトナーTは、荷電量(帯電量)、質量等に応じて、電極線列部材91の搬送基板1に対向する1又は複数の電極線92による電界に引かれて電極線列部材91の電極線92側に移送付着し、電極線列部材91による進行波電界によって移送されて終端部からガター94に収容される。
【0178】
このように、電極線列を用いることによって分級したトナーの搬送経路の自由度が高くなり、また搬送量を増加することができる。
【0179】
次に、本発明に係る分級装置の第15実施形態について図41を参照して説明する。なお、同図は同分級装置の概略構成図である。
この分級装置は、前記第14実施形態の電極線列部材91を用いて、電極線列部材91の終端部付近に吸引ダクト96を配置して、電極線列部材91の電極線92による進行波電界よって移送される分級されたトナーを吸引ダクト96で吸引して所要の箇所に移送するようにしている。
【0180】
このように、前記第14実施形態と同様に、電極線列を用いることによって分級したトナーの搬送経路の自由度が高くなり、また搬送量を増加することができ、また搬送経路の自由度が高く、搬送量を増大できることで、単なるトナー製造工程における分級装置としても十分に使用することが可能になる。
【0181】
次に、本発明に係る分級装置を含む現像装置の第1実施形態について図42を参照して説明する。なお、同図は同現像装置の概略構成図である。
この現像装置は、第10実施形態の分級装置と略同様の分級装置を用いて、選別した略均一なトナーを潜像担持体である感光体ドラム131に形成される静電潜像に付着させて現像するものである。なお、ここでは感光体ドラムで説明するが、ベルト状感光体であってもよい(以下の各実施形態においても同様である。)。
【0182】
すなわち、この現像装置は、外部からセットされるトナーボトルなどから供給されるトナーを収納するトナーホッパ部111と、このトナーホッパ部111内のトナーを攪拌するアジテータ112と、トナー供給及び回収部材113と、トナーホッパ部111内のトナーを帯電させてトナー供給部材7aに送り込む帯電ローラ113及びこの帯電ローラ113の周面に接触させて配置したドクターブレード114とを備えている。なお、ここでは回収部材7は回収部材7aと帯電手段5にトナーを送り込む送り込み部材7bとに分割しているが、いずれも駆動回路8からの駆動波形が印加されるようにしている。
【0183】
また、搬送基板1に対向して前記第10実施形態で説明したと同様な、複数のスリット孔122を有するスリット部材121を配置し、各スリット孔122に対応して搬送基板1に対向してトナーを分級して移送付着させるための電界を発生するための電極線123(絶縁保護膜で被覆された電極線である。)をそれぞれ配置している。これらの電極線123にはここではバイアス電源124から同じバイアス電圧VBを印加している、つまり、搬送基板1上を搬送、ホッピングするトナーの特性が略同じトナーを分級するようにしている。
【0184】
そして、各電極線123に対応してトナー案内部材125、125を設け、トナー案内部材125側に得られトナーはトナー案内部材126に合流させ、このトナー案内部材126から、潜像担持体である感光体ドラム131の静電潜像にトナーを付着させるための現像手段である現像ローラ132に分級されたトナを供給する。感光体ドラム131と現像ローラ132との間には交流電源133と直流電源132とのよる交流電圧と直流電圧とを印加することで、現像ローラ132から感光体ドラム131に対してトナーをジャンピングさせて潜像を現像する。
【0185】
なお、トナー案内部材126としては前述したような搬送基板1と同様な搬送基板を用いることによって確実に現像ローラ132に対してトナーを送り込むことができる。
【0186】
このように構成することにより、供給される帯電トナーのうちのq/mの大きなトナーを分級して現像ローラ132に供給することができるので、現像に供するトナーの均質性が高まり、現像品質が向上して画像品質が向上する。さらに、q/mの小さなトナーは分級分取りされることなく搬送基板1から排出されて再度回収部材7を経て帯電手段5等で帯電し直されるので、安定してq/mの大きなトナーを分取り現像に供することができるようになる。
【0187】
また、ここでは、分級のための電界を発生させる対向部材として電極線123を複数(ここでは2個であるが、3個以上でもよい。)設けているので、分級による現像ローラへのトナー供給不足を補うことができ、現像速度の低下をできる限り防止することができる。
【0188】
次に、本発明に係る分級装置を含む現像装置の第2実施形態について図43を参照して説明する。なお、同図は同現像装置の概略構成図である。
この現像装置は、前記第6実施形態に係る分級装置と略同様の分級装置を用いて、選別した略均一なトナーを潜像担持体である感光体ドラム131に形成される静電潜像に付着させて現像するものである。
【0189】
すなわち、トナータンク141から送り込まれるトナーTは、帯電を施す部材である帯電ブラシ142、142が接触するように配置されて回転することで摩擦を受けて帯電され、搬送基板1に送り込まれる。この搬送基板1には対向搬送基板221を傾斜させて配置している。この対向搬送基板221は前記第6実施形態と同様にバイアス電圧VBが印加されて所要のトナーを移送付着されるバイアス電極15を有する分級部221aと、移送付着されたトナーを電極12による進行波電界によって搬送する搬送部221bと、感光体ドラム131の近傍でトナーを搬送、ポンピングさせる現像部221cを一体に形成したものである。すなわち、対向手段である対向搬送基板221は現像手段を兼ねている。
【0190】
このように構成したので、供給される帯電トナーのうちのq/mの大きなトナーを分級して対向搬送基板131による現像部に供給することができるので、現像に供するトナーの均質性が高まり、現像品質が向上して画像品質が向上する。さらに、q/mの小さなトナーは分級分取りされることなく搬送基板1から排出されて再度回収部材7を経て帯電ブラシ143等で帯電し直されるので、安定してq/mの大きなトナーを分取り現像に供することができるようになる。なお、静電搬送を用いたホッピングによる現像作用の詳細については後述する。
【0191】
さらに、この現像装置ではトナーの分級、現像部へのトナー供給、現像部でのトナーホッピングを1つの対向搬送基板で行うので、構成が簡単になる。
【0192】
次に、本発明に係る分級装置を含む現像装置の第3実施形態について図44を参照して説明する。なお、同図は同現像装置の概略構成図である。
この現像装置は、前記第5実施形態に係る分級装置と略同様の分級装置を用いて、選別した略均一なトナーを潜像担持体である感光体ドラム131に形成される静電潜像に付着させて現像するものである。
【0193】
すなわち、対向ベルト31で搬送基板1上を搬送、ホッポングされるトナーから所要のトナーを移送付着させて対向ベルト31の回転によって感光体ドラム131に対向する現像部へ送りこみ、感光体ドラム1の静電潜像による電界で対向ベルト31上のトナーを潜像部分に付着させて現像する。この現像は接触現像である。すなわち、対向手段である対向ベルト31は現像手段を兼ねている。なお、ここでは、前記第5実施形態と異なりブレード34は設けていないが、ブレード34を設けて現像に供されなかったトナーは捕集電極6側に落とし込んで再利用するようにすることもできる。
【0194】
このように構成したので、この現像装置においても、供給される帯電トナーのうちのq/mの大きなトナーを分級して対向ベルト31から現像部に供給することができるので、現像に供するトナーの均質性が高まり、現像品質が向上して画像品質が向上する。さらに、q/mの小さなトナーは分級分取りされることなく搬送基板1から排出されて再度回収部材7を経て帯電ブラシ143等で帯電し直されるので、安定してq/mの大きなトナーを分取り、現像に供することができるようになる。
【0195】
次に、本発明に係る分級装置を含む現像装置の第4実施形態について図45を参照して説明する。なお、同図は同現像装置の概略構成図である。
この現像装置では、搬送基板1上にローラ151、152に張装されたベルト部材153を配置し、このベルト部材153の搬送基板1に対向する部分の裏面側に、ベルト部材153を介して搬送基板1に対向する対向部材である対向電極155を配置し、この対向電極155にはバイアス電源4から搬送基板1上を搬送、ホッピングされて移送されるトナーのうちの所要のトナーを移送付着させるための電界を発生するためのバイアス電圧VBを印加している。また、対向電極155と感光体ドラム1との間にはバイアス電圧VBよりも高いバイアス電圧VCを印加するためのバイアス電源156を備えている。この例は、電界を発生するための対向部材と、粉体を移送付着させる他の部材とが異なる例である。
【0196】
このように構成したので、搬送基板1上を搬送、ホッピングされて移送されるトナーのうちの所要の電荷量(帯電量)、質量を有するトナーは対向電極155からの電界を受けてドラム部材153表面に移送付着して、ドラム部材153の回転で感光体ドラム1に対向する側に送られ、感光体ドラム1との間のバイアス電界と静電潜像による電界によって感光体ドラム1の潜像部分に移送付着して現像する。
【0197】
このとき、供給される帯電トナーのうちのq/mの大きなトナーを分級してベルト部材151側に移送付着させて現像部に供給することができるので、現像に供するトナーの均質性が高まり、現像品質が向上して画像品質が向上する。さらに、q/mの小さなトナーは分級分取りされることなく搬送基板1から排出されて再度回収部材7を経て帯電ブラシ143等で帯電し直されるので、安定してq/mの大きなトナーを分取り、現像に供することができるようになる。
【0198】
次に、本発明に係る分級装置を含む現像装置の第4実施形態について図46を参照して説明する。なお、同図は同現像装置の概略構成図である。
この現像装置は、前記第14実施形態に係る分級装置と略同様の分級装置を用いて、選別した略均一なトナーを潜像担持体である感光体ドラム131に形成される静電潜像に付着させて現像するものである。
【0199】
すなわち、感光体ドラム131に対向させてローラ151、152に張装されたベルト部材153を配置し、このベルト部材153には、搬送基板1に対向する電極線列部材91の電極線92に移送付着させた所要のトナーを搬送して移送する。また、ベルト部材153には移送されてきたトナーを保持するためのバイアス電圧VDをバイアス電源157から印加し、このバイアス電圧VDよりも高いバイアス電圧VDを感光体ドラム1との間に印加するバイアス電源158を備えている。
【0200】
このように構成したので、搬送基板1上を搬送、ホッピングされて移送されるトナーのうちの所要の電荷量(帯電量)、質量を有するトナーは電極線列部材91の対向する電極線92からの電界を受けて電極線列部材91側に移送付着し、電極線列部材91の電極線92による進行波電界によってベルト部材153上に移送され、ベルト部材153の回転によって感光体ドラム1に対向する側に送られ、感光体ドラム1との間のバイアス電界と静電潜像による電界によって感光体ドラム1の潜像部分に移送付着して現像する。
【0201】
このとき、供給される帯電トナーのうちのq/mの大きなトナーを分級してベルト部材151側に移送付着させて現像部に供給することができるので、現像に供するトナーの均質性が高まり、現像品質が向上して画像品質が向上する。さらに、q/mの小さなトナーは分級分取りされることなく搬送基板1から排出されて再度回収部材7を経て帯電ブラシ143等で帯電し直されるので、安定してq/mの大きなトナーを分取り、現像に供することができるようになる。
【0202】
次に、本発明に係る分級装置を含む本発明に係る現像装置を含む本発明に係る画像形成装置の第1実施形態について図47を参照して説明する。
この画像形成装置の全体の概略及び動作を説明すると、潜像担持体である感光体ドラム301は基体302上に感光体層303を形成してなり、同図で矢示方向に回転駆動される。この感光体ドラム301は帯電装置305によって一様に帯電され、露光部306からの読み取り画像に応じたレーザー光による書き込みにより、感光体ドラム301の表面に静電潜像が形成される。
【0203】
そして、この感光体ドラム301表面の静電潜像は、本発明に係る現像装置316によってトナーが付着されて可視像化され、この可視像は、給紙カセット317から給紙された転写紙(記録媒体)319に転写電源321からの電圧が印加される転写コロ320によって転写され、この可視像が転写された転写紙319は、感光体ドラム301の表面より分離されて、定着ユニット323のローラ間を通って、可視像が定着され、機外の排紙トレイへと排紙される。
【0204】
一方、転写が終了した感光体ドラム301の表面に残留しているトナーはクリーニング装置325によって除去され、感光体ドラム301の表面に残留している電荷は除電ランプ326によって消去される。
【0205】
そこで、現像装置316について説明すると、現像装置316内には粉体であるトナーの帯電を施す部材の一例として帯電ブラシ331a、331bの両ブラシが接触するように配置され回転動作し、トナータンク332から送り込まれるトナーTはブラシ331a、331bによる摩擦を受けて帯電が施される。
【0206】
帯電が施されトナーは分級のために搬送する分級装置をも構成する搬送基板341に送り込まれ、この搬送基板341上を搬送、ホッピングされるトナーの内の所要のq/mの大きなトナーを分離して移送付着する搬送基板341に対向する対向部材である対向部342aと、この対向部342aに付着されたトナーを搬送して潜像担持体301の近傍で搬送、ホッピングさせる現像部342bとを一体に形成した対向搬送基板342と、搬送基板341の終端から落下するトナー及び対向搬送基板342の終端から落下する現像に供されなかったトナーに帯電を施す部材(帯電ブラシ331b)に戻す方向に搬送する回収搬送基板343を備えている。
【0207】
なお、搬送基板341は前記の分級装置の実施形態で説明した搬送基板1と同様であり、また対向搬送基板342の構成も基本的に搬送基板341と同様であり(ただし、ここではフレキシブル基板を用いて搬送路を反転する構成としている。)、回収搬送基板343も搬送基板341と基本的に同じである。また、バイアス電源やトナーを搬送、ホッピングさせるための駆動波形を与える駆動回路の図示については省略しているが、前述した分級装置や現像装置と同様である。
【0208】
このように構成することで、供給される帯電トナーのうちのq/mの大きなトナーを分級して感光体ドラム301の近傍で搬送、ホッピングさせることができ、現像に供するトナーの均質性が高まり、現像品質が向上し、高画質の画像を形成することができる。なお、分級装置や現像装置としては、同図で示すもの以外にも、前述した分級装置の各実施径形態、現像装置の各実施形態を適用することができる。
【0209】
次に、本発明に画像形成装置の第2実施形態について図48を参照して説明する。なお、同図は同画像形成装置の全体概略構成図である。
この画像形成装置の全体の概略及び動作を説明すると、潜像担持体である感光体ドラム401(例えば、有機感光体:OPC)は同図で時計方向に回転駆動される。コンタクトガラス402上に原稿を載置し、図示しないプリントスタートスイッチを押すと、原稿照明光源403とミラー404とを含む走査光学系405と、ミラー406、407を含む走査光学系408とが移動して、原稿画像の読み取りが行われる。
【0210】
ここで、走査された原稿画像がレンズ409の後方に配置した画像読み取り素子410で画像信号として読み込まれ、読み込まれた画像信号はデジタル化され画像処理される。そして、この画像処理をした信号でレーザーダイオード(LD)を駆動し、このレーザーダイオードからのレーザー光をポリゴンミラー413で反射した後、ミラー414を介して感光体ドラム401上に照射する。この感光体ドラム401は帯電装置415によって一様に帯電されており、レーザー光による書き込みにより、感光体ドラム401の表面に静電潜像が形成される。
【0211】
そして、この感光体ドラム401表面の静電潜像は、本発明に係る現像装置416によってトナーが付着されて可視像化され、この可視像(トナー像)は、給紙部417A又は417Bから給紙コロ418A又は418Bで給紙された転写紙(記録媒体)419に転写チャージャ420のコロナ放電により転写される。この可視像が転写された転写紙419は、分離チャージャ421により感光体ドラム401の表面より分離されて、搬送ベルト422によって搬送され、定着ローラ対423の圧接部を通って、可視像が定着され、機外の排紙トレイ424へと排紙される。
【0212】
一方、転写が終了した感光体ドラム401の表面に残留しているトナーはクリーニング装置425によって除去され、感光体ドラム401の表面に残留している電荷は除電ランプ426によって消去される。
【0213】
現像装置416は、図49に示すように、トナーを収納するトナーホッパ部431と、このトナーホッパ部431内のトナーを攪拌するアジテータ432と、トナーホッパ部431内のトナーを帯電させてトナーボックス部433に供給する帯電ローラ434及びこの帯電ローラ434の周面に接触させて配置したドクターブレード435とを備えている。
【0214】
また、トナーボックス部433内に供給されたトナーを分級のために搬送する搬送基板441に送り込まれ、この搬送基板441上を搬送、ホッピングされるトナーの内の所要のq/mの大きなトナーを分離して移送付着する搬送基板441に対向する対向部材である対向部442aと、この対向部442aに付着されたトナーを搬送して感光体ドラム401の近傍で搬送、ホッピングさせる現像部442bとを一体に形成した対向搬送基板442と、搬送基板441の終端から落下するトナー及び対向搬送基板442の終端から落下する現像に供されなかったトナーに帯電を施す部材(帯電ローラ434)に戻す方向に搬送する回収搬送基板443を備えている。
【0215】
なお、上記第1実施形態でも述べたとおり、搬送基板441は前記の分級装置の実施形態で説明した搬送基板1と同様であり、また対向搬送基板442の構成も基本的に搬送基板441と同様であり(ただし、ここではフレキシブル基板を用いて搬送路を反転する構成としている。)、回収搬送基板443も搬送基板441と基本的に同じである。また、バイアス電源やトナーを搬送、ホッピングさせるための駆動波形を与える駆動回路の図示については省略しているが、前述した分級装置や現像装置と同様である。
【0216】
このように構成することで、供給される帯電トナーのうちのq/mの大きなトナーを分級して対向搬送基板442に移送付着され、感光体ドラム401の近傍で図50に示すようにトナーTがホッピングする。このように感光体ドラム401の近傍でトナーがホッピングしていることにより、感光体ドラム401の潜像部だけにトナーを付着させるためには、次のような電界を発生させればよい。すなわち、対向搬送基板442の電極12に印加するパルス状駆動電圧の平均値と感光体ドラム401に形成された潜像部電圧による電界は、トナーを感光体ドラム401側に吸引する関係、また対向搬送基板442の電極12に印加するパルス状駆動電圧の平均値と感光体ドラム401に形成された非潜像部電圧による電界は、トナーを感光体ドラム401側から反発する方向関係に設定する。なお、分級後の搬送と、潜像担持体近傍におけるトナーの搬送、ホッピングを異なる駆動波形で駆動することが好ましい。
【0217】
このとき、既にホッピングしているトナーは対向搬送基板442との間で吸着力が生じていないため、容易に潜像担持体(感光体ドラム4011)側に移送することができ、高い画像品質が得られる現像を低電圧で行うことができる。
【0218】
すなわち、従来の所謂ジャンピング現像方式にあっては、現像ローラから帯電トナーを剥離させて感光体に移送させるには、トナーの現像ローラに対する付着力以上の印加電圧が必要であり、DC600〜900Vのバイアス電圧をかけなければならない。これに対して、ETH現像方式によれば、トナーの付着力は通常50〜200nNであるが、対向搬送基板442上でホッピングしているために搬送基板442に対する付着力が略零になるので、トナーを対向搬送基板442から剥離する力が不要になり、低電圧で十分にトナーを感光体側に移送することが可能になるのである。
【0219】
ここで、より詳細に説明すると、対向搬送基板442の電極12の幅L、電極間隔Rなどの電極配置構成を前述した分級装置の搬送基板1で説明した範囲とすることで、電極12の上方にホッピング動作として作用する垂直方向成分の電気力線が発生する電極配置構成となり、トナーのホッピングをより効率的に行うことができ、現像効率が向上する。
【0220】
同様に、対向搬送基板442の少なくとも潜像担持体近傍におけるトナーホッピングを行わせる部分での表面保護層13についても前述した搬送基板1で説明した範囲とする。すなわち、電極12の中心付近表面でのトナー径相当の高さ位置における垂直方向の電界強度については、ホッピングに作用する力を付与できる垂直方向電界として(5E+5)V/m以上、吸着の問題がない好ましい電界として(1E+6)V/m以上、さらに十分な力を付与できるより好ましい電界としては(2E+6)V/m以上の範囲である。
【0221】
この場合、電極表面中央付近のホッピングに作用する電界強度については、表面保護層の厚さが厚くなると空気より誘電率が高い保護層中での隣接する電極方向の電界が増加するため、垂直方向成分が低下してくるので、効率の低下において実用可能な範囲としては10μm以下、さらに垂直方向成分の電界の減衰が問題にならない厚さとしては、5μm以下である。これによって、ホッピングに作用する力を付与でき、トナーの吸着の問題がない好ましい電界としての(1E+6)V/m以上の電界強度を得ることができる。
【0222】
また、感光体ドラム401の帯電電位との関係については、トナーが負帯電トナーの場合、潜像担持体である感光体ドラム401の表面の帯電電位を−300V以下、正帯電トナーの場合、潜像担持体である感光体ドラム401の表面の帯電電位を+300V以下にする。すなわち、潜像担持体の表面の帯電電位は|300|V以下とする。
【0223】
これによって、電極をファインピッチ化した場合に、電極12、12間に印加する電圧が150〜100V以下の低電圧であっても発生する電界が非常に大きい値となり、電極12表面に付着しているトナーを容易に剥離し、飛翔、ホッピングさせることが可能になる。また、OPC等の感光体を帯電する時に発生するオゾン、NOxが非常に少なく、又は皆無にすることができて、環境問題、感光体の耐久性に非常に有利となる。
【0224】
したがって、従来方式の現像ローラ表面、またはキャリア表面に付着しているトナーを剥離するために現像ローラと感光体の間に印加していた500V〜数KVの高電圧バイアスを必要とすることがなく、感光体の帯電電位を非常に低い値として、潜像を形成して現像することが可能になる。
【0225】
例えば、OPC感光体を使用し、その表面のCTL(Charge Transport Layer)の厚さが15μm、その比誘電率εが3、帯電したトナーの電荷密度が(−3E−4C/mの場合、OPC表面電位は約−170Vとなるが、この場合、搬送基板の電極への印加電圧として、0〜−100V、デューティー50%のパルス状駆動電圧を印加すると、平均で−50Vとなり、トナーが負帯電であれば搬送基板の電極とOPC感光体との間の電界は前述した関係になる。
【0226】
このとき、搬送基板とOPC感光体とのギャップ(間隔)が0.2〜0.3mmであれば十分に現像が可能となる。トナーのQ/M、搬送基板の電極への印加電圧、印刷速度すなわち感光体の回転速度によっても異なるが、負帯電トナーの場合、少なくとも感光体を帯電する電位は−300V以下、または現像効率を優先した構成の場合は−100V以下でも十分に現像を行うことができる。なお、正帯電の場合の帯電電位は+電位となる。
【0227】
次に、潜像担持体である感光体ドラム401と対向搬送基板442の現像部442bとの間隔について説明する。
トナーの搬送面と潜像担持体との間隔をトナーホッピング飛翔高さの2〜10倍の範囲内に設定することで、潜像担持体に潜像電界がある場合、飛翔高さが高い領域のトナーが潜像担持体までさらに飛翔して現像に寄与する。これに対して、飛翔高さが低い領域のトナーは潜像担持体まで飛翔することができず、現像に寄与しない。
【0228】
すなわち、前述した図15には印加電圧値とトナーのホッピング高さの特性の一例を示している。印加電圧を例えば100V一定とし、トナーのQ/Mを−10、−20、−30μC/gとした場合、垂直方向の速度はMax0.65、1、1.25m/secと変化し、Q/Mが大きい程飛翔高さ(ホッピング高さも)100、125、150μmと高い値になるように変化する。
【0229】
したがって、あるQ/Mの分布を持ったトナーがトナーホッピング部に搬送されてホッピングするとき、Q/Mが小さいトナー、例えば10〜5μC/g以下のトナーは飛翔高さが小さいために現像に寄与することができず、所定値以上のQ/Mのトナーによる現像が行われることになる。
【0230】
これによって、トナーの潜像への付着が確実に実現でき、また付着後のトナーの飛び散り、移動等の発生がなくなり、高画質の現像が可能となる。さらに、従来の現像方式では問題とされていた、弱帯電、小レベル逆極性帯電トナーによる地汚れ等の問題も回避できる。つまり、本発明に係る現像装置を用いてホッピングを行わせることで、現像に寄与するトナーについてのQ/Mの選択性を利用することが可能となり、低電圧で高画質な現像を行うことができる現像ユニット(現像装置)を有する画像形成装置が得られる。
【0231】
以上に対し、トナーの搬送面と潜像担持体との間隔をトナーホッピング飛翔高さの1/2〜2倍の範囲内に設定することもできる。
【0232】
この場合には、ホッピングしたトナーの多くは潜像担持体の潜像電界による力に関係なく、所要の速度を持って潜像担持体表面に衝突することになる。この結果、非潜像部に付着した不要なトナーは吸着力が弱く、また潜像部に多重に付着したトナーのうちの表面層のトナーも吸着力が弱いために、潜像担持体側に所要の速度で衝突するトナーによって結果的には剥離、除去されることになり、より大きなスカベンジャー効果を得ることができて、より鮮鋭(シャープ)性の大きい画像を得ることができるようになる。また、より多くのトナーを感光体表面に移送できることから高濃度の画像でも高速で現像することができる。
【0233】
次に、搬送基板や対向搬送基板、回収搬送基板の電極12に印加する駆動波形の駆動周波数について図51も参照して説明する。
図51は駆動周波数に対する搬送速度の関係を測定した結果を示している。なお、同図の縦軸は、搬送速度であるが、動作としては垂直方向のホッピング動作を含んでいる。
【0234】
同図から分かるように、駆動周波数の上昇とともに搬送速度が上がっている。これは電極近傍にあるトナーが電界方向の切り替えでホッピングされる回数が増加することよる。
【0235】
この実測結果からみて、駆動波形の駆動周波数を1〜15KHzの範囲にすることで、正常に、搬送及びホッピングの動作が行われる。したがって、印刷速度や画像濃度に応じて駆動波形の駆動周波数を設定することによって高画質な画像を形成することができる。
【0236】
すなわち、画像濃度が一定とした場合には印刷速度を高くするほど現像に消費されるトナー量が増加し、印刷速度を一定とした場合には画像濃度が高くなるほど消費されるトナー量が増加することになる。消費されるトナー量が増加する場合には、より多くのトナーをトナーホッピング部(現像部)に供給する必要がある。そこで、印刷速度や画像濃度に応じた駆動波形の駆動周波数を設定することによって、現像部に供給するトナー量が不足することを防止できて、高画質な画像を得られるようになる。
【0237】
次に、搬送基板や対向搬送基板、回収搬送基板の電極12に印加する駆動波形の他の例について図52も参照して説明する。
この駆動波形は、n相(ここでは3相)のうちの1つの相の極性が他の相の極性と異なる波形としたものである。3相の駆動波形の極性が異なる(正負極性及び零電位)場合には、隣接電極間での電位差が高くなるので、確実にホッピングを行わせることができる。
【0238】
次に、本発明に係る分級装置の他の応用例として粉体帯電選別装置について図53及び図54を参照して説明する。なお、図53は同装置の平面説明図、図54は同装置の模式的断面説明図である。
【0239】
気流発生装置501は、エアーポンプによるノズル噴射方式、高圧断熱膨張による噴射方式、ターボファン方式等により相対湿度を下げ、湿度が70%以下の雰囲気に保持させたジェット気流501aを発生させる。そして、このジェット気流501aが流れる搬送路502の側方に粉体供給部503を配置し、この粉体供給部503から供給ローラ504により粉体505を供給して、ジェット気流で501aで粉体を搬送路502を通じてサイクロン装置510に送り込み、気相搬送で搬送路502の管壁502aやサイクロン装置510の上部の蓋部内壁に設けた帯電機構により摩擦帯電させる。
【0240】
具体的には、搬送路502の管壁502aやサイクロン装置510上部の上蓋部512の内壁を帯電機能材料で形成し、気流に乗った粉体を帯電機能材料と接触させることにより摩擦帯電させ、粉体を帯電させる。
【0241】
なお、帯電機能材料は、トナー等の粉体との接触において、帯電極性が粉体の帯電極性と逆極性になる材料であり、粉体を良好に摩擦帯電させるもので、帯電の大きさは材料を選択することで適正化することができる。具体的には、アクリル系、シリコーン系、フッ素樹脂系、尿素樹脂系、ポリエステル系、ポリイミド系、ポリアミド系、ポリホルムアミド系、ポリ塩化ビニル系、オレフィン系、アニン系、ポリウレタン系、エチルセルロース系等の材料や、これらの混合材料から選択することができる。また、金属酸化物半導体、化合物半導体、あるいはこれらと上記樹脂系等の帯電機能材料とを混合した材料などを用いることができる。
【0242】
サイクロン装置510は、ダブルクロンやマルチクロンで、分級と帯電粉体の選別機能を有しており、逆円錐形状をした筒体511、上蓋512、筒体511下部の粉体回収部513を有し、筒体511内には前述した電極線列部材515を臨ませている。この電極線列部材515の各電極線516は前述したように表面に絶縁保護膜が形成されており、ダクト517を通じてトナー収容部518に他端部を臨ませている。この電極線列部材515の各電極線516には図示しない駆動回路から、静電力で粉体を搬送するための電界を発生するn相の駆動波形を印加する。
【0243】
なお、サイクロン装置510の粉体回収部513に回収された粉体は再粉砕部520を経て再度粉体供給部503に供給等する。
【0244】
この粉体帯電選別装置において、サイクロン装置510内を気流に乗って移動する粉体のうち適正な帯電が行われた粉体は、相互の電荷反発により分散性が良く、流動性が大きく造粒しにくいので、サイクロン渦中でも電極線列部材515の各電極線516によって発生される進行波電界を受けて、電極線列部材515に案内されたトナー収容部518に送られて収容される。
【0245】
これに対して、帯電が小さく、あるいは分散性が悪い粉体は、造粒して塊やクラスタ等を形成しやすく、質量もあるので、電極線列部材515の各電極線516によって発生される進行波電界によっては保持されずに、下方の回収部513に落下する。
【0246】
このようにして、この粉体帯電選別装置をもちいることによってトナー製造工程におけるトナーの帯電、選別が容易になる。
【0247】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る分級装置によれば、粉体を静電力で搬送、ホッピングさせながら移送する電界を発生させるための複数の電極を有する搬送部材と、この搬送部材に略対向する対向部材とを備え、粉体が帯電したトナーであり、対向部材にトナーの帯電極性と逆極性の電圧を印加し、搬送部材上でホッピングするトナーの内の所要のトナー(例えば対向部材から所定の距離に達するトナー)を対向部材に移送付着させる構成としたので、簡単な構成で、高い精度で帯電したトナーを分級することができる。
本発明に係る分級装置によれば、粉体を静電力で搬送、ホッピングさせながら移送する電界を発生させるための複数の電極を有する搬送部材と、この搬送部材で搬送される粉体を電界で移送付着させるための搬送部材に略対向する電極線とを備えている構成としたので、簡単な構成で、高い精度で粉体を分級することができる。
本発明に係る分級装置によれば、粉体を静電力で搬送、ホッピングさせながら移送する電界を発生させるための複数の電極を有する搬送部材と、この搬送部材で搬送される粉体を電界で移送付着させるための、複数の電極線を列状に配置してなる電極線列の1本又は複数本の電極線とを備えている構成としたので、簡単な構成で、高い精度で粉体を分級することができる。
本発明に係る分級装置によれば、粉体を静電力で搬送、ホッピングさせながら移送する電界を発生させるための複数の電極を有する搬送部材と、この搬送部材に略対向し、スリット孔が形成され、このスリット孔壁面に電極が形成されたスリット部材とを備え、所定の粉体だけをスリット部材のスリットを通過させる構成としたので、簡単な構成で、高い精度で粉体を分級することができる。
【0248】
本発明に係る現像装置によれば、本発明にかかるいずれかの分級装置で分級された粉黛を現像手段に供給するので、現像品質が向上する。
本発明に係る画像形成装置によれば、本発明に係るいずれかの分級装置又は現像装置を備えたので、均質なトナーを用いて画像を形成することができ、画像品質が向上する。
【0249】
本発明に係る分級方法によれば、帯電したトナーを帯電量又は質量に応じて分級する分級方法であって、帯電したトナーを移相電界で搬送、ホッピングさせながら移送するとともに、ホッピングの高さが所定以上に達するトナーだけをトナーの帯電極性と逆極性の電圧が印加された部材に移送する構成としたので、簡単な構成で、高い精度で帯電したトナーを分級することができる。
【0250】
本発明に係る現像方法によれば、潜像担持体上に帯電したトナーを付着させて潜像担持体上の潜像を現像する現像方法において、本発明に係る分級方法で分級された所定の帯電量を有する帯電トナーだけを用いて現像する構成としたので、現像品質が向上する。
本発明に係る画像形成方法によれば、潜像担持体上に帯電したトナーを付着させて潜像担持体上の潜像を現像して画像を形成する画像形成方法において、本発明に係る現像方法で潜像を現像する構成としたので、均質な帯電したトナーを用いて画像を形成することができ、画像品質が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る分級装置の第1実施形態を説明する概略構成図
【図2】同装置の搬送基板の正面説明図
【図3】同搬送基板の平面説明図
【図4】搬送基板に与える駆動波形の一例を説明する説明図
【図5】粉体の搬送、ホッピングの説明に供する説明図
【図6】粉体の搬送、ホッピングの具体例の説明に供する説明図
【図7】駆動波形の電圧印加時間及び電圧印加デューティーの説明に供する説明図
【図8】電圧印加デューティーが約67%の駆動波形の一例を示す説明図
【図9】電圧印加デューティーが約33%の駆動波形の一例を示す説明図
【図10】電極幅及び電極間隔の説明に供する説明図
【図11】電極幅と0V電極端の電界(X方向)の関係の一例を説明する説明図
【図12】電極幅と0V電極端の電界(Y方向)の関係の一例を説明する説明図
【図13】駆動波形の波形形状の説明に供する説明図
【図14】駆動波形の波形形状と水平移動距離の関係の説明に供する説明図
【図15】駆動波形の電圧値とY方向速度及びホッピング高さの関係の一例を説明する説明図
【図16】表面保護層の膜厚と電界強度の関係の一例を説明する説明図
【図17】表面保護層の膜厚と電界強度の関係の説明に供する説明図
【図18】表面保護層の膜厚と電界強度の関係の説明に供する説明図
【図19】第1実施形態の分級装置の作用説明に供する説明図
【図20】同分級装置の分級作用の説明に供する説明図
【図21】ローラ印加電圧をトナー電荷量の分級の一例を説明する説明図
【図22】図21の説明に供する説明図
【図23】本発明に係る分級装置の第2実施形態を説明する概略構成図
【図24】本発明に係る分級装置の第3実施形態を説明する概略構成図
【図25】本発明に係る分級装置の第4実施形態を説明する概略構成図
【図26】本発明に係る分級装置の第5実施形態を説明する概略構成図
【図27】本発明に係る分級装置の第6実施形態を説明する概略構成図
【図28】本発明に係る分級装置の第7実施形態を説明する概略構成図
【図29】本発明に係る分級装置の第8実施形態を説明する概略構成図
【図30】本発明に係る分級装置の第9実施形態を説明する概略構成図
【図31】同実施形態のスリット孔の形状及び電極形状の異なる例を説明する説明図
【図32】本発明に係る分級装置の第10実施形態を説明する概略構成図
【図33】同実施形態の電極線の構成及び異なる例を説明する説明図
【図34】本発明に係る分級装置の第11実施形態を説明する概略構成図
【図35】同実施形態のバイアス駆動回路から与える駆動波形の異なる例を説明する説明図
【図36】本発明に係る分級装置の第12実施形態を説明する要部説明図
【図37】本発明に係る分級装置の第13実施形態を説明する概略構成図
【図38】図37の要部拡大説明図
【図39】本発明に係る分級装置の第14実施形態を説明する概略構成図
【図40】同実施形態の電極線列部材の平明説明図
【図41】本発明に係る分級装置の第15実施形態を説明する概略構成図
【図42】本発明に係る現像装置の第1実施形態を説明する概略構成図
【図43】本発明に係る現像装置の第2実施形態を説明する概略構成図
【図44】本発明に係る現像装置の第3実施形態を説明する概略構成図
【図45】本発明に係る現像装置の第4実施形態を説明する概略構成図
【図46】本発明に係る現像装置の第5実施形態を説明する概略構成図
【図47】本発明に係る画像形成装置の第1実施形態を説明する概略構成図
【図48】本発明に係る画像形成装置の第2実施形態を説明する概略構成図
【図49】同画像形成装置の現像装置部分の拡大説明図
【図50】同現像装置の現像動作の説明に供する説明図
【図51】駆動波形の駆動周波数とトナー搬送速度の関係の一例を説明する説明図
【図52】駆動波形の他の例の説明に供する説明図
【図53】本発明に係る分級装置の構成を適用した粉体帯電選別装置の平面説明図
【図54】本発明に係る分級装置の構成を適用した粉体帯電選別装置の平面説明図
【符号の説明】
1…搬送基板、2…対向部材(対向ローラ)、3…駆動回路、4…バイアス電源、5…帯電手段(帯電ブラシ)、6…捕集電極、8…駆動回路、11…支持基板、12…電極、13…表面保護層、21…対向搬送基板、23…駆動回路、31…ベルト部材、51…スリット部材、52、52a〜52c…スリット孔、53、53a〜53c…バイアス電極、54A〜54C…ガター、55A〜55C…バイアス電源、61…スリット部材、62a〜62c…スリット孔、63a〜63c…電極線、65…絶縁保護膜、71〜73、75…バイアス駆動回路、81…電極、91…電極線列部材、92…電極線、113…帯電ローラ、131…感光体ドラム、132…現像ローラ、141…トナータンク、142、142…帯電ブラシ、221…対抗電極基板、155…対向電極、301…感光体ドラム、341…搬送基板、342…対向搬送基板、343…回収搬送基板、401…感光体ドラム(潜像担持体)、405、408…走査光学系、413…ポリゴンミラー、415…帯電装置、416…現像装置、434…帯電ローラ、441…搬送基板、442…対向搬送基板、443…回収搬送基板。

Claims (28)

  1. 粉体を分級する分級装置において、前記粉体を静電力で搬送、ホッピングさせながら移送する電界を発生させるための複数の電極を有する搬送部材と、この搬送部材に略対向する対向部材とを備え、前記粉体が帯電したトナーであり、前記対向部材に前記トナーの帯電極性と逆極性の電圧を印加し、前記搬送部材上でホッピングするトナーの内の所要のトナーを前記対向部材に移送付着させることを特徴とする分級装置。
  2. 請求項1に記載の分級装置において、前記対向部材が前記粉体を静電力で搬送させる電界を発生させるための複数の電極を有する対向搬送部材であることを特徴とする分級装置。
  3. 請求項2に記載の分級装置において、前記対向搬送部材が前記搬送部材に対して全部又は一部が傾斜して配置されていることを特徴とする分級装置。
  4. 請求項1に記載の分級装置において、前記対向部材が回転可能なローラ部材であることを特徴とする分級装置。
  5. 請求項1に記載の分級装置において、前記対向部材が回転可能なベルト部材であることを特徴とする分級装置。
  6. 請求項5に記載の分級装置において、前記ベルト部材が前記搬送部材に対して傾斜して配置されていることを特徴とする分級装置。
  7. 粉体を分級する分級装置において、前記粉体を静電力で搬送、ホッピングさせながら移送する電界を発生させるための複数の電極を有する搬送部材と、この搬送部材で搬送される粉体を電界で移送付着させるための前記搬送部材に略対向する電極線とを備えていることを特徴とする分級装置。
  8. 粉体を分級する分級装置において、前記粉体を静電力で搬送、ホッピングさせながら移送する電界を発生させるための複数の電極を有する搬送部材と、この搬送部材で搬送される粉体を電界で移送付着させるための、複数の電極線を列状に配置してなる電極線列の1本又は複数本の電極線とを備えていることを特徴とする分級装置。
  9. 請求項8に記載の分級装置において、前記電極線列の各電極線には粉体を移送するための電界を発生する電圧が印加されることを特徴とする分級装置。
  10. 請求項7ないし9のいずれかに記載の分級装置において、前記電極線には保護膜が形成されていることを特徴とする分級装置。
  11. 請求項7ないし10のいずれかに記載の分級装置において、前記搬送部材に対向する電極線と搬送部材との間にスリット孔を形成したスリット部材が介在されていることを特徴とする分級装置。
  12. 粉体を分級する分級装置において、前記粉体を静電力で搬送、ホッピングさせながら移送する電界を発生させるための複数の電極を有する搬送部材と、この搬送部材に略対向し、スリット孔が形成され、このスリット孔壁面に電極が形成されたスリット部材とを備え、所定の粉体だけを前記スリット部材のスリットを通過させることを特徴とする分級装置。
  13. 請求項12に記載の分級装置において、前記スリット部材のスリット孔の外側に、前記スリット孔壁面の電極よりも高い電圧が印加される部材が配置されていることを特徴とする分級装置。
  14. 請求項1ないし13のいずれかに記載の分級装置において、前記搬送部材の前記電極の前記粉体進行方向における幅が前記粉体の平均粒径の1倍以上20倍以下で、かつ、前記電極の前記粉体進行方向の間隔が前記粉体の平均粒径の1倍以上20倍以下であり、各電極にはn相(nは3以上の整数)以上の駆動波形が印加されることを特徴とする分級装置。
  15. 請求項1ないし14のいずれかに記載の分級装置において、前記搬送部材には前記電極を覆う無機又は有機の表面保護層を有し、この表面保護層の厚さが10μmを越えないことを特徴とする分級装置。
  16. 請求項1ないし15のいずれかに記載の分級装置において、前記搬送部材に略対向する部材を複数有し、前記粉体の帯電量、質量、又は帯電量及び質量の違いに応じて、異なる対向する部材に粉体を移送付着させることを特徴とする分級装置。
  17. 潜像担持体上に粉体を付着させて潜像担持体上の潜像を現像するための現像手段を備えた現像装置において、前記請求項1ないし16のいずれかに記載の分級装置で分級された粉体を前記現像手段に供給することを特徴とする現像装置。
  18. 請求項17に記載の現像装置において、前記現像手段が前記潜像担持体に対向する現像ローラであることを特徴とする現像装置。
  19. 請求項18に記載の現像装置において、前記現像ローラは前記対向部材を兼ねていることを特徴とする現像装置。
  20. 請求項17に記載の現像装置において、前記現像手段が前記潜像担持体近傍で粉体を静電力で搬送、ホッピングさせる電界を発生させるための複数の電極を有する部材であることを特徴とする現像装置。
  21. 請求項20に記載の現像装置において、前記潜像担持体近傍で粉体を静電力で搬送、ホッピングさせる電界を発生させるための複数の電極を有する部材は前記対向部材を兼ねていることを特徴とする現像装置。
  22. 請求項17に記載の現像装置において、前記現像手段が少なくとも一部が前記潜像担持体に対向する回転可能なベルト部材であることを特徴とする現像装置。
  23. 請求項22に記載の現像装置において、前記回転可能なベルト部材は前記対向部材を兼ねていることを特徴とする現像装置。
  24. 潜像担持体上に粉体を付着させて潜像担持体上の潜像を現像して画像を形成する画像形成装置において、前記請求項1ないし16のいずれかに記載の分級装置又は前記請求項17ないし23のいずれかに記載の現像装置を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  25. 請求項1ないし6のいずれか記載の分級装置において、前記所要のトナーは前記対向部材から所定の距離に達するトナーであることを特徴とする分級装置。
  26. 帯電したトナーを帯電量又は質量に応じて分級する分級方法であって、前記帯電したトナーを移相電界で搬送、ホッピングさせながら移送するとともに、前記ホッピングの高さが所定以上に達する前記トナーだけを前記トナーの帯電極性と逆極性の電圧が印加された部材に移送することを特徴とする分級方法。
  27. 潜像担持体上に帯電したトナーを付着させて潜像担持体上の潜像を現像する現像方法において、前記請求項26に記載の分級方法で分級された所定の帯電量を有する帯電トナーだけを用いて現像することを特徴とする現像方法。
  28. 潜像担持体上に帯電したトナーを付着させて潜像担持体上の潜像を現像して画像を形成する画像形成方法において、前記請求項27に記載の現像方法で前記潜像を現像することを特徴とする画像形成方法。
JP2002069106A 2002-03-13 2002-03-13 分級装置、現像装置、画像形成装置、分級方法、現像方法及び画像形成方法 Expired - Fee Related JP3845593B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002069106A JP3845593B2 (ja) 2002-03-13 2002-03-13 分級装置、現像装置、画像形成装置、分級方法、現像方法及び画像形成方法
US10/385,535 US6941098B2 (en) 2002-03-13 2003-03-12 Classifier, developer, and image forming apparatus
US11/076,990 US7062204B2 (en) 2002-03-13 2005-03-11 Classifier, developer, and image forming apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002069106A JP3845593B2 (ja) 2002-03-13 2002-03-13 分級装置、現像装置、画像形成装置、分級方法、現像方法及び画像形成方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003265982A JP2003265982A (ja) 2003-09-24
JP3845593B2 true JP3845593B2 (ja) 2006-11-15

Family

ID=29200048

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002069106A Expired - Fee Related JP3845593B2 (ja) 2002-03-13 2002-03-13 分級装置、現像装置、画像形成装置、分級方法、現像方法及び画像形成方法

Country Status (2)

Country Link
US (2) US6941098B2 (ja)
JP (1) JP3845593B2 (ja)

Families Citing this family (46)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001215437A (ja) * 2000-02-03 2001-08-10 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
US6901231B1 (en) * 2002-03-25 2005-05-31 Ricoh Company, Ltd. Developing apparatus, developing method, image forming apparatus, image forming method and cartridge thereof
JP2005181711A (ja) * 2003-12-19 2005-07-07 Ricoh Co Ltd 画像形成装置及びプロセスカートリッジ
US20050244159A1 (en) * 2004-04-30 2005-11-03 Aref Chowdhury Optical wavelength-conversion
JP2006251101A (ja) * 2005-03-09 2006-09-21 Ricoh Co Ltd 現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
US7526238B2 (en) * 2005-03-16 2009-04-28 Ricoh Company, Ltd. Developing device, process cartridge and image forming apparatus moving toner particles by a phase-shifting electric field
US7672604B2 (en) * 2005-03-16 2010-03-02 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus and image forming method using electrostatic transport and hopping
JP2007033682A (ja) * 2005-07-25 2007-02-08 Ricoh Co Ltd 現像装置及び画像形成装置
JP4819424B2 (ja) * 2005-07-11 2011-11-24 株式会社リコー 画像形成装置
KR100708160B1 (ko) * 2005-07-14 2007-04-16 삼성전자주식회사 전자사진방식 화상형성장치 및 현상방법
JP2007033863A (ja) * 2005-07-27 2007-02-08 Ricoh Co Ltd 粉体搬送装置、現像装置及び画像形成装置
JP2007133376A (ja) 2005-10-13 2007-05-31 Ricoh Co Ltd 現像装置及び画像形成装置
JP4810447B2 (ja) * 2006-03-09 2011-11-09 株式会社リコー 画像形成装置
JP4539627B2 (ja) * 2006-09-14 2010-09-08 ブラザー工業株式会社 現像剤供給装置及び画像形成装置
WO2008026718A1 (fr) 2006-08-28 2008-03-06 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Dispositif de formation d'image
JP4400604B2 (ja) * 2006-09-15 2010-01-20 ブラザー工業株式会社 現像剤供給装置及び画像形成装置
WO2008041621A1 (fr) * 2006-09-26 2008-04-10 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Appareil de formation d'image
WO2008066015A1 (fr) 2006-11-30 2008-06-05 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Appareil de transfert de révélateur et appareil de formation d'image
WO2008066016A1 (fr) * 2006-11-30 2008-06-05 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Appareil de transfert de révélateur et appareil de formation d'image
JP4711088B2 (ja) * 2007-06-25 2011-06-29 ブラザー工業株式会社 現像剤供給装置及び画像形成装置
US7821527B2 (en) 2007-08-09 2010-10-26 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus
JP4766015B2 (ja) * 2007-09-10 2011-09-07 ブラザー工業株式会社 現像剤搬送装置
JP5020772B2 (ja) * 2007-10-22 2012-09-05 株式会社リコー 現像装置、画像形成装置およびプロセスカートリッジ
JP4471012B2 (ja) * 2008-03-13 2010-06-02 ブラザー工業株式会社 画像形成装置及び現像剤供給装置
JP5309723B2 (ja) * 2008-06-24 2013-10-09 富士ゼロックス株式会社 粉体容器、現像装置および画像形成装置
EP2199872A3 (en) 2008-12-22 2010-12-22 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Developer supply device
JP4618372B2 (ja) * 2008-12-22 2011-01-26 ブラザー工業株式会社 現像剤供給装置
JP4661955B2 (ja) * 2008-12-22 2011-03-30 ブラザー工業株式会社 現像剤供給装置
JP4618373B2 (ja) * 2008-12-22 2011-01-26 ブラザー工業株式会社 現像剤供給装置
JP5360548B2 (ja) 2009-01-22 2013-12-04 株式会社リコー 作像装置及び画像形成装置
JP2010197741A (ja) * 2009-02-25 2010-09-09 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP4893768B2 (ja) 2009-03-25 2012-03-07 ブラザー工業株式会社 現像剤供給装置
JP4666192B2 (ja) * 2009-03-25 2011-04-06 ブラザー工業株式会社 現像剤供給装置
JP4711000B2 (ja) * 2009-03-25 2011-06-29 ブラザー工業株式会社 現像剤供給装置
US8385789B2 (en) * 2009-06-12 2013-02-26 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Development device and image forming device
JP5585095B2 (ja) * 2009-10-23 2014-09-10 株式会社リコー 現像剤担持体の製造方法
JP4900467B2 (ja) 2009-12-24 2012-03-21 ブラザー工業株式会社 現像剤供給装置
JP4840624B2 (ja) 2009-12-24 2011-12-21 ブラザー工業株式会社 現像剤供給装置
JP5045775B2 (ja) * 2010-03-23 2012-10-10 ブラザー工業株式会社 現像剤供給装置
JP2012058601A (ja) * 2010-09-10 2012-03-22 Ricoh Co Ltd 現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP5531882B2 (ja) * 2010-09-24 2014-06-25 ブラザー工業株式会社 現像剤供給装置
JP2013097148A (ja) * 2011-10-31 2013-05-20 Ricoh Co Ltd 現像装置並びにこれを備えた画像形成装置及びプロセスユニット
JP2016218152A (ja) * 2015-05-15 2016-12-22 株式会社リコー 画像形成装置
EP3412466B1 (en) * 2016-02-05 2020-04-22 Ricoh Company, Ltd. Image recording apparatus and image recording method
US10443178B2 (en) 2017-09-01 2019-10-15 Whirlpool Corporation Rear panel and basement damping treatments for a laundry appliance
JP2022018037A (ja) * 2020-07-14 2022-01-26 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 現像装置、画像形成装置

Family Cites Families (37)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US252000A (en) * 1882-01-03 Chromatic-printing press
US232793A (en) * 1880-09-28 Charles s
US3113042A (en) * 1960-04-19 1963-12-03 Xerox Corp Xerographic apparatus with magnetic conveyor
US4558941A (en) * 1983-03-31 1985-12-17 Takefumi Nosaki Developing apparatus
JPS59181371A (ja) * 1983-03-31 1984-10-15 Toshiba Corp 現像装置
JPS6313068A (ja) * 1986-07-03 1988-01-20 Canon Inc 電界カ−テン現像装置
JPS6359359A (ja) 1986-08-29 1988-03-15 Hitachi Metals Ltd 金属粉末の形状分級装置
US5027157A (en) * 1988-12-02 1991-06-25 Minolta Camera Kabushiki Kaisha Developing device provided with electrodes for inducing a traveling wave on the developing material
JPH0312678A (ja) * 1989-06-09 1991-01-21 Minolta Camera Co Ltd 現像装置
US5412413A (en) 1989-12-22 1995-05-02 Ricoh Co., Ltd. Method and apparatus for making liquid drop fly to form image by generating bubble in liquid
US5167006A (en) 1989-12-29 1992-11-24 Ricoh Company, Ltd. Neuron unit, neural network and signal processing method
US5581662A (en) 1989-12-29 1996-12-03 Ricoh Company, Ltd. Signal processing apparatus including plural aggregates
US5200762A (en) 1990-04-25 1993-04-06 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus
US5210551A (en) * 1990-06-18 1993-05-11 Casio Computer Co., Ltd. Electrostatic recording apparatus with an electrode drive means within the developer circulating path
JP3177853B2 (ja) 1991-07-09 2001-06-18 株式会社リコー 画像形成装置
JP3169029B2 (ja) 1992-06-18 2001-05-21 株式会社リコー 現像装置
JP3177861B2 (ja) 1992-06-17 2001-06-18 株式会社リコー 画像形成装置
JP3035021B2 (ja) 1991-08-29 2000-04-17 株式会社リコー 液晶表示素子およびその製造方法
US5281982A (en) * 1991-11-04 1994-01-25 Eastman Kodak Company Pixelized toning
JPH06138793A (ja) 1992-08-25 1994-05-20 Ricoh Co Ltd 定着装置
US5508520A (en) 1993-04-27 1996-04-16 Ricoh Company, Ltd. Method and apparatus for discriminating printings
JP3293986B2 (ja) 1993-12-27 2002-06-17 株式会社リコー 発熱ローラ
JP3569544B2 (ja) * 1994-03-25 2004-09-22 財団法人神奈川科学技術アカデミー 可変ピッチ形粉体搬送装置
JP3545834B2 (ja) 1994-09-21 2004-07-21 株式会社リコー 熱定着装置
JP3569553B2 (ja) * 1994-11-16 2004-09-22 財団法人神奈川科学技術アカデミー 粉体の分別方法及びその装置
JP2836537B2 (ja) * 1995-08-30 1998-12-14 日本電気株式会社 現像装置
JP3998167B2 (ja) 1998-08-18 2007-10-24 株式会社リコー インクジェット記録装置及び画像形成装置
US6367914B1 (en) 1999-04-15 2002-04-09 Ricoh Company, Ltd. Electrostatic ink-jet head and method of production of the same
US6175707B1 (en) * 1999-05-17 2001-01-16 Xerox Corporation Integrated toner transport/toner charging device
US6134412A (en) * 1999-05-17 2000-10-17 Xerox Corporation Method for loading dry xerographic toner onto a traveling wave grid
US6137979A (en) * 1999-12-10 2000-10-24 Xerox Corporation Toner transport using superimposed traveling electric potential waves
US6597884B2 (en) * 2000-09-08 2003-07-22 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus including electrostatic conveyance of charged toner
JP2002341656A (ja) * 2001-03-15 2002-11-29 Ricoh Co Ltd 静電搬送装置、現像装置及び画像形成装置
JP2002287495A (ja) * 2001-03-23 2002-10-03 Ricoh Co Ltd 静電搬送装置、現像装置、画像形成装置及び分級装置
JP3626119B2 (ja) * 2001-06-27 2005-03-02 シャープ株式会社 現像装置およびそれを備える画像形成装置
DE60229938D1 (de) * 2001-06-28 2009-01-02 Sharp Kk ENTWICKLUNGSEINRICHTUNG UND BILDformungsgerät
US6901231B1 (en) * 2002-03-25 2005-05-31 Ricoh Company, Ltd. Developing apparatus, developing method, image forming apparatus, image forming method and cartridge thereof

Also Published As

Publication number Publication date
US20050152717A1 (en) 2005-07-14
US7062204B2 (en) 2006-06-13
JP2003265982A (ja) 2003-09-24
US6941098B2 (en) 2005-09-06
US20030210928A1 (en) 2003-11-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3845593B2 (ja) 分級装置、現像装置、画像形成装置、分級方法、現像方法及び画像形成方法
US6947691B2 (en) Electrostatic transportation device, development device and image formation apparatus
US7200352B2 (en) Developing apparatus, developing method, image forming apparatus, image forming method and cartridge thereof
JP4800229B2 (ja) 現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
US7308222B2 (en) Toner supplying system for an image forming apparatus
JP2002287495A (ja) 静電搬送装置、現像装置、画像形成装置及び分級装置
JP2002240943A (ja) 静電搬送装置、現像装置、画像形成装置及び分級装置
JP2004198675A (ja) 現像装置及び現像方法、画像形成装置及び画像形成方法、並びにプロセスカートリッジ
US20100021214A1 (en) Developing device, image forming apparatus, and process cartridge
JP4342819B2 (ja) トナー供給装置、現像装置及び画像形成装置
JP4724525B2 (ja) トナー搬送装置、及びこれを具備する現像装置
JP2008076461A (ja) トナー搬送装置、現像装置、画像形成装置、および、プロセスカートリッジ
JP2002307740A (ja) 静電搬送装置、現像装置、画像形成装置及びトナー供給装置
JP3998497B2 (ja) 現像装置、画像形成装置及び画像形成方法
JP4307753B2 (ja) 静電搬送装置、現像装置及び画像形成装置
JP2003098826A (ja) 粉体搬送装置及び画像形成装置
JP2002287484A (ja) 画像形成装置
JP2005031427A (ja) 微粒子搬送装置および画像形成装置
JP4391215B2 (ja) トナー搬送装置、現像装置及び画像形成装置
JP2003098821A (ja) 現像装置・画像形成装置
JP2002082524A (ja) 画像形成装置、現像装置、トナー供給装置、粉体噴射装置及び分級装置
JP4734142B2 (ja) 現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2008070751A (ja) 現像装置、プロセスユニット及び画像形成装置
JP2007241016A (ja) 現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2002268375A (ja) 静電搬送装置、現像装置及び画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041203

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051104

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051111

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060106

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060616

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060718

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060815

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060821

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090825

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100825

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100825

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110825

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110825

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120825

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees