JP3177853B2 - 画像形成装置 - Google Patents
画像形成装置Info
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- JP3177853B2 JP3177853B2 JP19590191A JP19590191A JP3177853B2 JP 3177853 B2 JP3177853 B2 JP 3177853B2 JP 19590191 A JP19590191 A JP 19590191A JP 19590191 A JP19590191 A JP 19590191A JP 3177853 B2 JP3177853 B2 JP 3177853B2
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- forming apparatus
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、ファクシミ
リ、プリンター等の画像形成装置に係り、詳しくは、潜
像担持体表面に現像剤やトナーを搬送して現像する現像
装置に関するものである。
リ、プリンター等の画像形成装置に係り、詳しくは、潜
像担持体表面に現像剤やトナーを搬送して現像する現像
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の画像形成装置の現像装置に
おいては、現像装置内で撹拌された現像剤もしくはトナ
ーを、現像剤担持体である現像ローラ表面に担持し、現
像ローラを回転させることによつて静電潜像担持体であ
る感光体の表面に対向する位置まで搬送して、感光体上
の潜像を現像している。現像終了後、感光体に転写しな
かった現像剤もしくはトナーは現像ローラ回転により現
像装置内に回収し、新たに現像剤もしくはトナーを撹拌
・帯電して再び現像ローラに担持して搬送していた。
おいては、現像装置内で撹拌された現像剤もしくはトナ
ーを、現像剤担持体である現像ローラ表面に担持し、現
像ローラを回転させることによつて静電潜像担持体であ
る感光体の表面に対向する位置まで搬送して、感光体上
の潜像を現像している。現像終了後、感光体に転写しな
かった現像剤もしくはトナーは現像ローラ回転により現
像装置内に回収し、新たに現像剤もしくはトナーを撹拌
・帯電して再び現像ローラに担持して搬送していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記構成に
よれば、現像ローラが回転することにより、現像ローラ
と現像側板間にトナーが侵入し、トナーが擦れてトナー
固着等の異常が起こり、画像に悪影響を及ぼしていた。
また、現像ローラーを磁石ローラを内包した現像スリー
ブで構成したものにおいては、磁石ローラーの磁界を現
像スリーブが横切ることによって渦電流が発生し、これ
により現像ローラ回転のトルク増大や現像ローラが熱を
帯びてトナーが現像装置内で溶けてしまうこともあっ
た。そこで、本発明は静電アクチュエータ部材を用いる
ことによって現像ローラを回転させることなく、現像ロ
ーラ上の現像剤もしくはトナーを搬送することで上記問
題点を解決すると共に、現像装置の構成を簡単にするこ
とを可能とすることを目的とする。
よれば、現像ローラが回転することにより、現像ローラ
と現像側板間にトナーが侵入し、トナーが擦れてトナー
固着等の異常が起こり、画像に悪影響を及ぼしていた。
また、現像ローラーを磁石ローラを内包した現像スリー
ブで構成したものにおいては、磁石ローラーの磁界を現
像スリーブが横切ることによって渦電流が発生し、これ
により現像ローラ回転のトルク増大や現像ローラが熱を
帯びてトナーが現像装置内で溶けてしまうこともあっ
た。そこで、本発明は静電アクチュエータ部材を用いる
ことによって現像ローラを回転させることなく、現像ロ
ーラ上の現像剤もしくはトナーを搬送することで上記問
題点を解決すると共に、現像装置の構成を簡単にするこ
とを可能とすることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の画像形成装置は、潜像担持体上にトナー
を供給して該潜像担持体上の潜像を現像する現像装置を
備えた画像形成装置において、該現像装置のトナー搬送
手段として、隣合う3つの電極同士が順次互いに異なる
第1乃至第3の電極端子に接続されてなる第1乃至3の
駆動電極群が搬送方向に並べて配置された静電アクチュ
エータ部材を用い、該第1乃至第3の電極端子に、一つ
はトナーと逆極性で他の2つはトナーと同極性なるパタ
ーンの電圧を、該逆極性になる電極が第1乃至第3の電
極で1つずつずれるように切り替えながら印加すること
を特徴とするものである。また、請求項2の画像形成装
置は、請求項1の画像形成装置において、上記現像装置
内に互いに帯電極性が異なる2種類のトナーを混在させ
て収容し、上記第1乃至第3の電極端子に、一つは一方
の種類のトナーと逆極性で他の2つは該一方の種類のト
ナーと同極性なるパターンの電圧を、該逆極性になる電
極が第1乃至第3の電極で1つずつずれるように切り替
えながら印加することを特徴とするものである。また、
請求項3の画像形成装置は、請求項2の画像形成装置に
おいて、上記2種類のトナーは、互いに色が異なるもの
であることを特徴とするものである。また、請求項4の
画像形成装置は、請求項2の画像形成装置において、上
記2種類のトナーは、互いに同色のものであることを特
徴とするものである。また、請求項5の画像形成装置
は、請求項3の画像形成装置において、上記静電アクチ
ュエータによるトナー搬送速度を現像領域における潜像
担持体表面の線速の3倍以上に設定することを特徴とす
るものである。また、請求項6の画像形成装置は、請求
項4の画像形成装置において、上記静電アクチュエータ
によるトナー搬送速度を現像領域における潜像担持体表
面の線速の1.5倍以上に設定することを特徴とするも
のである。また、請求項7の画像形成装置は、請求項1
の画像形成装置において、上記トナー搬送手段をローラ
形状に構成し、上記トナー搬送手段の中心よりも下方に
在る該トナー搬送手段の表面に対向して、トナーを摩擦
帯電すると共に該表面に供給するトナー帯電手段を設け
たことを特徴とするものである。
に、請求項1の画像形成装置は、潜像担持体上にトナー
を供給して該潜像担持体上の潜像を現像する現像装置を
備えた画像形成装置において、該現像装置のトナー搬送
手段として、隣合う3つの電極同士が順次互いに異なる
第1乃至第3の電極端子に接続されてなる第1乃至3の
駆動電極群が搬送方向に並べて配置された静電アクチュ
エータ部材を用い、該第1乃至第3の電極端子に、一つ
はトナーと逆極性で他の2つはトナーと同極性なるパタ
ーンの電圧を、該逆極性になる電極が第1乃至第3の電
極で1つずつずれるように切り替えながら印加すること
を特徴とするものである。また、請求項2の画像形成装
置は、請求項1の画像形成装置において、上記現像装置
内に互いに帯電極性が異なる2種類のトナーを混在させ
て収容し、上記第1乃至第3の電極端子に、一つは一方
の種類のトナーと逆極性で他の2つは該一方の種類のト
ナーと同極性なるパターンの電圧を、該逆極性になる電
極が第1乃至第3の電極で1つずつずれるように切り替
えながら印加することを特徴とするものである。また、
請求項3の画像形成装置は、請求項2の画像形成装置に
おいて、上記2種類のトナーは、互いに色が異なるもの
であることを特徴とするものである。また、請求項4の
画像形成装置は、請求項2の画像形成装置において、上
記2種類のトナーは、互いに同色のものであることを特
徴とするものである。また、請求項5の画像形成装置
は、請求項3の画像形成装置において、上記静電アクチ
ュエータによるトナー搬送速度を現像領域における潜像
担持体表面の線速の3倍以上に設定することを特徴とす
るものである。また、請求項6の画像形成装置は、請求
項4の画像形成装置において、上記静電アクチュエータ
によるトナー搬送速度を現像領域における潜像担持体表
面の線速の1.5倍以上に設定することを特徴とするも
のである。また、請求項7の画像形成装置は、請求項1
の画像形成装置において、上記トナー搬送手段をローラ
形状に構成し、上記トナー搬送手段の中心よりも下方に
在る該トナー搬送手段の表面に対向して、トナーを摩擦
帯電すると共に該表面に供給するトナー帯電手段を設け
たことを特徴とするものである。
【0005】
【作用】本発明は、現像装置のトナー搬送手段として静
電アクチュエータ部材を用い、静電アクチュエータの複
数の電極に電圧を印加することにより、帯電したトナー
の電荷と静電アクチュエータの複数の電極の電荷との相
互作用により静電的に駆動力を発生させ、これによりト
ナーを搬送するものである。
電アクチュエータ部材を用い、静電アクチュエータの複
数の電極に電圧を印加することにより、帯電したトナー
の電荷と静電アクチュエータの複数の電極の電荷との相
互作用により静電的に駆動力を発生させ、これによりト
ナーを搬送するものである。
【0006】
【実施例】本発明を実施例に基づいて説明する。まず、
実施例にかかる画像形成装置全体の概略構成を示す図1
に基づいて、全体の概略の構成及び動作を説明する。潜
像担持体の一構成例である感光体ドラム1(例えば有機
感光体;OPC)は時計方向に回転駆動する。コンタク
トガラス2上に原稿を載置し、図示されていないプリン
トスイッチを押すと、原稿照明光源3とミラー4よりな
る走査光学系5とミラー6、7よりなる走査光学系8と
が移動し、原稿の読み取り走査が行われる。そして、走
査された画像がレンズ9の後方に設けた画像読み取り素
子10に、画像信号として読み込まれる。読み込まれた
画像信号はデジタル化され画像処理される。そして、画
像処理された信号でレーザーダイオード(LD)を駆動
する。該LDからのレーザー光はポリゴンミラー13で
反射された後、ミラー14を介して感光体ドラム1上に
照射される。これにより、レーザー光による光書き込み
が感光体ドラム1上に行われて、既に一様に帯電チャー
ジャー15により帯電された感光体ドラム表面に静電潜
像が形成される。この静電潜像は、現像装置16によっ
て可視像化され、この可視像は、給紙部17から送られ
た転写紙に転写チャージャー18のコロナ放電により転
写される。そして、可視像が転写された転写紙は分離チ
ャージャー19により感光体ベルト1の表面より分離さ
れた後、搬送ベルト21によって搬送され、定着ローラ
対22の圧接部を通って、可視像が定着され、機外へと
排出される。一方、転写後において感光体表面に残留し
ているトナーはクリーニング装置23により除去され
る。
実施例にかかる画像形成装置全体の概略構成を示す図1
に基づいて、全体の概略の構成及び動作を説明する。潜
像担持体の一構成例である感光体ドラム1(例えば有機
感光体;OPC)は時計方向に回転駆動する。コンタク
トガラス2上に原稿を載置し、図示されていないプリン
トスイッチを押すと、原稿照明光源3とミラー4よりな
る走査光学系5とミラー6、7よりなる走査光学系8と
が移動し、原稿の読み取り走査が行われる。そして、走
査された画像がレンズ9の後方に設けた画像読み取り素
子10に、画像信号として読み込まれる。読み込まれた
画像信号はデジタル化され画像処理される。そして、画
像処理された信号でレーザーダイオード(LD)を駆動
する。該LDからのレーザー光はポリゴンミラー13で
反射された後、ミラー14を介して感光体ドラム1上に
照射される。これにより、レーザー光による光書き込み
が感光体ドラム1上に行われて、既に一様に帯電チャー
ジャー15により帯電された感光体ドラム表面に静電潜
像が形成される。この静電潜像は、現像装置16によっ
て可視像化され、この可視像は、給紙部17から送られ
た転写紙に転写チャージャー18のコロナ放電により転
写される。そして、可視像が転写された転写紙は分離チ
ャージャー19により感光体ベルト1の表面より分離さ
れた後、搬送ベルト21によって搬送され、定着ローラ
対22の圧接部を通って、可視像が定着され、機外へと
排出される。一方、転写後において感光体表面に残留し
ているトナーはクリーニング装置23により除去され
る。
【0007】次に現像装置16について説明する。図2
において、現像装置16はトナー搬送手段である現像ロ
ーラ161と、該現像ローラ161の表面に当接回転し
てトナーを摩擦帯電させる帯電ローラ162と、トナー
ホッパ内のトナーを帯電ローラ162付近まで搬送する
ためのアジテータ163とを備えている。現像ローラ1
61は回転不能に支持された基体ローラ161a上に、
絶縁体からなる固定子165とこれに埋め込まれた複数
の電極164とからなる静電アクチュエータ部材を有し
ている。この複数の電極(以下、駆動電極という)16
4は、それぞれ基体ローラ161の軸方向に細長い帯状
をしており、隣合う電極同士が、互いに異なる第1〜第
3の電極端子164a,164b,164cのいずれか
に接続されて、3つの駆動電極群を形成している。この
駆動電極164の現像ローラ161周方向におけるピッ
チは、例えば、10乃至20μm程度に設定して、直径
が10μm程度のトナー粒子が1つの駆動電極164上
に一列に付着するようにしても良いし(図3参照)、こ
れよりも、同周方向の幅及びピッチを大きく設定して1
つの駆動電極上にトナー粒子が複数列になって付着する
ようにしても良い。そして、これらの電極端子164
a,164b,164cに後述するように電圧を印加す
ることにより、トナーの電荷と固定子の電荷の相互作用
で駆動力を発生させてトナーを搬送する。
において、現像装置16はトナー搬送手段である現像ロ
ーラ161と、該現像ローラ161の表面に当接回転し
てトナーを摩擦帯電させる帯電ローラ162と、トナー
ホッパ内のトナーを帯電ローラ162付近まで搬送する
ためのアジテータ163とを備えている。現像ローラ1
61は回転不能に支持された基体ローラ161a上に、
絶縁体からなる固定子165とこれに埋め込まれた複数
の電極164とからなる静電アクチュエータ部材を有し
ている。この複数の電極(以下、駆動電極という)16
4は、それぞれ基体ローラ161の軸方向に細長い帯状
をしており、隣合う電極同士が、互いに異なる第1〜第
3の電極端子164a,164b,164cのいずれか
に接続されて、3つの駆動電極群を形成している。この
駆動電極164の現像ローラ161周方向におけるピッ
チは、例えば、10乃至20μm程度に設定して、直径
が10μm程度のトナー粒子が1つの駆動電極164上
に一列に付着するようにしても良いし(図3参照)、こ
れよりも、同周方向の幅及びピッチを大きく設定して1
つの駆動電極上にトナー粒子が複数列になって付着する
ようにしても良い。そして、これらの電極端子164
a,164b,164cに後述するように電圧を印加す
ることにより、トナーの電荷と固定子の電荷の相互作用
で駆動力を発生させてトナーを搬送する。
【0008】トナーホッパー内には、上記帯電ローラ1
62によって例えば正極性(+)に摩擦帯電される黒ト
ナーが収容されている。このトナーは後述するように所
定の抵抗を有することが必要である。そして、トナーエ
ンド検知はアジテータ163の回転トルクを検出し、該
回転トルクが所定以下に低下したことによりトナーが現
像装置16内に無くなりトナーエンドになったと見なす
ことにより行い、トナーエンドを検知したときは図示し
ていない例えば操作部のトナーエンド表示を点灯させて
ユーザーにトナーエンドを知らせる。
62によって例えば正極性(+)に摩擦帯電される黒ト
ナーが収容されている。このトナーは後述するように所
定の抵抗を有することが必要である。そして、トナーエ
ンド検知はアジテータ163の回転トルクを検出し、該
回転トルクが所定以下に低下したことによりトナーが現
像装置16内に無くなりトナーエンドになったと見なす
ことにより行い、トナーエンドを検知したときは図示し
ていない例えば操作部のトナーエンド表示を点灯させて
ユーザーにトナーエンドを知らせる。
【0009】図3を用いて上記静電アクチュエータ部材
により、例えば、該静電アクチュエータ部材上を右方向
にトナーを搬送する動作原理について説明する。図3
(a)のように、いずれの電極端子164a,164
b,164cにも電圧をかけていない状態では、駆動電
極164には電荷は存在しない。一方、トナーは帯電ロ
ーラ162によって摩擦帯電し、+の帯電を起こしてい
るが、固定子側には電荷がないので駆動電極164によ
っては何ら支配されず、トナーの搬送は行われない状態
である。このとき、トナーは現像ローラ161周辺に浮
遊もしくは何らかの力によって固定子上に付着してい
る。この状態から、図3(b)に示すように、第1電極
端子164aに正電圧、第2電極端子164bに負電
圧、第3電極端子164cに0Vを印加する。すると、
トナーは、その帯電極性と逆の極性の電圧が印加されて
いる駆動電極に引きつけられる。つまり、−Vが印加さ
れている駆動電極164上の現像ローラ表面に+トナー
が付着する。このとき、トナーと同極性である+Vの電
圧が印加されている駆動電極164及び印加電圧をかけ
ない駆動電極164上にはトナーが引き付けられること
はない。次に、各印加電圧を図3(c)のように、付着
しているトナーの下方にある第2駆動電極群にトナーと
同極性である+Vを、該第2駆動電極のトナー搬送方向
(この例では右側)隣りである第3電極群にトナーと逆
極性である−Vを、そして、該第2駆動電極のトナー搬
送方向とは逆隣りである第1駆動電極群にトナーと同極
性である+Vを印加するように切り替える。これによ
り、トナーの電荷とその直下の駆動電極の電荷とが同極
性となるために、反発力が発生してトナーに対し浮上力
が発生し、トナー搬送方向の第3の駆動電極群は0から
−Vと変化してトナーと同極性になっているので、該第
3駆動電極群の電荷はその左上のトナーを吸引し、又、
トナー搬送方向と逆の第1駆動電極群の電荷はトナーと
同極性になっているので、その右上のトナーを反発し
て、トナーには右方向の駆動力が発生する。浮上力によ
りトナーと現像ローラ表面との摩擦が減少し、電荷によ
る駆動力によりトナーは駆動電極1ピッチ程度移動す
る。次に、このトナーの反発と駆動を行うパターンの電
圧(図3(c)、図3(d))を、1つずらす為に、図
3(e)及び(f)のように各印加電圧を切り替える。
以降、同様にして、駆動電極を1つずつずらしながら印
加することにより、トナーを続けて動かす。ここで、以
上の図3(b)から図3(f)まで、及び、その後にお
ける、各駆動電極群への印加電圧の切り替えについて整
理すると、表1のようになる。同表中のステップに図
3(b)が、ステップに図3(c)及び(d)が、ス
テップに図3(e)及び(f)が対応する。ステップ
は、第1〜第3駆動電極群のそれぞれに+V、−V、
+Vが印加され、トナーの反発と駆動を行うパターンの
電圧がステップからトナー搬送方向である右側に1つ
ずれたものである。以降、ステップ〜を繰り返すこ
とによって、トナーの反発と駆動を行うパターンの電圧
を、1つずつずらしていく。
により、例えば、該静電アクチュエータ部材上を右方向
にトナーを搬送する動作原理について説明する。図3
(a)のように、いずれの電極端子164a,164
b,164cにも電圧をかけていない状態では、駆動電
極164には電荷は存在しない。一方、トナーは帯電ロ
ーラ162によって摩擦帯電し、+の帯電を起こしてい
るが、固定子側には電荷がないので駆動電極164によ
っては何ら支配されず、トナーの搬送は行われない状態
である。このとき、トナーは現像ローラ161周辺に浮
遊もしくは何らかの力によって固定子上に付着してい
る。この状態から、図3(b)に示すように、第1電極
端子164aに正電圧、第2電極端子164bに負電
圧、第3電極端子164cに0Vを印加する。すると、
トナーは、その帯電極性と逆の極性の電圧が印加されて
いる駆動電極に引きつけられる。つまり、−Vが印加さ
れている駆動電極164上の現像ローラ表面に+トナー
が付着する。このとき、トナーと同極性である+Vの電
圧が印加されている駆動電極164及び印加電圧をかけ
ない駆動電極164上にはトナーが引き付けられること
はない。次に、各印加電圧を図3(c)のように、付着
しているトナーの下方にある第2駆動電極群にトナーと
同極性である+Vを、該第2駆動電極のトナー搬送方向
(この例では右側)隣りである第3電極群にトナーと逆
極性である−Vを、そして、該第2駆動電極のトナー搬
送方向とは逆隣りである第1駆動電極群にトナーと同極
性である+Vを印加するように切り替える。これによ
り、トナーの電荷とその直下の駆動電極の電荷とが同極
性となるために、反発力が発生してトナーに対し浮上力
が発生し、トナー搬送方向の第3の駆動電極群は0から
−Vと変化してトナーと同極性になっているので、該第
3駆動電極群の電荷はその左上のトナーを吸引し、又、
トナー搬送方向と逆の第1駆動電極群の電荷はトナーと
同極性になっているので、その右上のトナーを反発し
て、トナーには右方向の駆動力が発生する。浮上力によ
りトナーと現像ローラ表面との摩擦が減少し、電荷によ
る駆動力によりトナーは駆動電極1ピッチ程度移動す
る。次に、このトナーの反発と駆動を行うパターンの電
圧(図3(c)、図3(d))を、1つずらす為に、図
3(e)及び(f)のように各印加電圧を切り替える。
以降、同様にして、駆動電極を1つずつずらしながら印
加することにより、トナーを続けて動かす。ここで、以
上の図3(b)から図3(f)まで、及び、その後にお
ける、各駆動電極群への印加電圧の切り替えについて整
理すると、表1のようになる。同表中のステップに図
3(b)が、ステップに図3(c)及び(d)が、ス
テップに図3(e)及び(f)が対応する。ステップ
は、第1〜第3駆動電極群のそれぞれに+V、−V、
+Vが印加され、トナーの反発と駆動を行うパターンの
電圧がステップからトナー搬送方向である右側に1つ
ずれたものである。以降、ステップ〜を繰り返すこ
とによって、トナーの反発と駆動を行うパターンの電圧
を、1つずつずらしていく。
【表1】 なお、例えば図3(c)(ステップ)で、第3の駆
動電極群への印加電圧を正にし、且つ、第1の駆動電極
群を負にすれば逆方向に駆動できる。
動電極群への印加電圧を正にし、且つ、第1の駆動電極
群を負にすれば逆方向に駆動できる。
【0010】ここで、本実施例のトナーとしては、摩擦
帯電できるものであれば、高抵抗、中抵抗の何れのトナ
ーも使用できる。但し、中抵抗のトナーの場合には、駆
動電極上方の現像ローラ表面に付着した状態で、該駆動
電極への印加電圧の極性を切り替えるた瞬間に、切り替
え後の駆動電極の電荷によって瞬時にトナーの摩擦帯電
極性と逆極性の電荷がトナー下部に誘導されると、これ
が駆動電極の電荷で吸引されて充分な反発力を得られ無
くなる恐れがある。従って、駆動電極への印加電圧極性
の切り替え時に充分な反発力が得られる程度の抵抗を備
えたものを用いる。
帯電できるものであれば、高抵抗、中抵抗の何れのトナ
ーも使用できる。但し、中抵抗のトナーの場合には、駆
動電極上方の現像ローラ表面に付着した状態で、該駆動
電極への印加電圧の極性を切り替えるた瞬間に、切り替
え後の駆動電極の電荷によって瞬時にトナーの摩擦帯電
極性と逆極性の電荷がトナー下部に誘導されると、これ
が駆動電極の電荷で吸引されて充分な反発力を得られ無
くなる恐れがある。従って、駆動電極への印加電圧極性
の切り替え時に充分な反発力が得られる程度の抵抗を備
えたものを用いる。
【0011】以上の構成において、トナーホッパー内の
トナーはアジテータ163によって帯電ローラ162に
搬送され、帯電ローラ162で所定の極性の帯電された
後、現像ローラ161表面に搬送される。現像ローラ1
61上のトナーは静電アクチュエータにより搬送され、
感光体ドラム1との対向部に至り、感光体ドラム1上の
静電潜像に付着してこれを顕像化する。感光体ドラム1
に付着しなかったトナーは再び現像装置内に戻り、帯電
ローラ162によって現像ローラ162上から除去され
る。
トナーはアジテータ163によって帯電ローラ162に
搬送され、帯電ローラ162で所定の極性の帯電された
後、現像ローラ161表面に搬送される。現像ローラ1
61上のトナーは静電アクチュエータにより搬送され、
感光体ドラム1との対向部に至り、感光体ドラム1上の
静電潜像に付着してこれを顕像化する。感光体ドラム1
に付着しなかったトナーは再び現像装置内に戻り、帯電
ローラ162によって現像ローラ162上から除去され
る。
【0012】そして、本実施例においては、複数の駆動
電極164を3つの駆動電極群に分けて、トナーをこの
3つの駆動電極群のうちの1つの駆動電極群上に付着さ
せていることから、各極性のトナーは現像ローラ161
の全周面のほぼ1/3づつに付着していることになる。
従って、感光体上の潜像に充分なトナーを供給してむら
の無い現像を行う為には、感光体線速に対し現像ローラ
161上のトナーの移動速度(搬送速度)を3倍以上に
することが望ましい。
電極164を3つの駆動電極群に分けて、トナーをこの
3つの駆動電極群のうちの1つの駆動電極群上に付着さ
せていることから、各極性のトナーは現像ローラ161
の全周面のほぼ1/3づつに付着していることになる。
従って、感光体上の潜像に充分なトナーを供給してむら
の無い現像を行う為には、感光体線速に対し現像ローラ
161上のトナーの移動速度(搬送速度)を3倍以上に
することが望ましい。
【0013】以上、本実施例においては、上記静電アク
チュエータの原理を用いてトナーを現像ローラ161を
廻す事なく搬送するので、現像ローラ161を回転させ
る場合のような擦れる部分がなく、このような擦れる部
分でトナーにストレスが掛かってトナー固着をおこすよ
うなことも無い。また、現像ローラ161が回転しない
ので、渦電流の発生によるトルクの増大がなく、また熱
の発生が抑えられるので現像装置内のトナーが溶解する
こともない。
チュエータの原理を用いてトナーを現像ローラ161を
廻す事なく搬送するので、現像ローラ161を回転させ
る場合のような擦れる部分がなく、このような擦れる部
分でトナーにストレスが掛かってトナー固着をおこすよ
うなことも無い。また、現像ローラ161が回転しない
ので、渦電流の発生によるトルクの増大がなく、また熱
の発生が抑えられるので現像装置内のトナーが溶解する
こともない。
【0014】又、上記実施例においては、帯電ローラ1
62を現像ローラ161の中心よりも下位方向に配置し
ている。これは、帯電ローラ162を通過した帯電トナ
ーが現像ローラ161上で積層した場合に、重力によっ
て下方に落とすためである。トナーは現像ローラ161
上では薄層である方が現像が良好なので、積層したトナ
ーを重力によって落として薄層にするのである。逆に現
像ローラ中心より上位に帯電ローラ162がある場合に
は、帯電ローラ162をトナーが積層状態で通過したと
きに、現像ローラ表面にむらのある状態でトナーが現像
領域にまで搬送されるか若しくは帯電ローラ162と現
像ローラ161との間でトナーが堆積してしまう恐れが
有る。
62を現像ローラ161の中心よりも下位方向に配置し
ている。これは、帯電ローラ162を通過した帯電トナ
ーが現像ローラ161上で積層した場合に、重力によっ
て下方に落とすためである。トナーは現像ローラ161
上では薄層である方が現像が良好なので、積層したトナ
ーを重力によって落として薄層にするのである。逆に現
像ローラ中心より上位に帯電ローラ162がある場合に
は、帯電ローラ162をトナーが積層状態で通過したと
きに、現像ローラ表面にむらのある状態でトナーが現像
領域にまで搬送されるか若しくは帯電ローラ162と現
像ローラ161との間でトナーが堆積してしまう恐れが
有る。
【0015】尚、上記実施例においては、トナーを摩擦
帯電させて使用したが、トナーを摩擦帯電させずにトナ
ー搬送を行うことも出来る。この場合には、図3(b)
の状態で、トナー下部に駆動電極の印加電圧極性と逆極
性の電荷が誘導された後に、図3(c)のように各印加
電極への電圧を切り替えてトナー下部の誘導電荷との間
に反発力を発生させて、上記実施例と同様にしてトナー
を移動させる。この場合にも、該駆動電極への印加電圧
の極性を切り替えるた瞬間に、切り替え後の駆動電極の
電荷によって瞬時にトナーの摩擦帯電極性と逆極性の電
荷がトナー下部に誘導されると、これが駆動電極の電荷
で吸引されて充分な反発力を得られ無くなる恐れがある
ので、駆動電極への印加電圧極性の切り替え時に充分な
反発力が得られる程度の抵抗を備えたものを用いる。
帯電させて使用したが、トナーを摩擦帯電させずにトナ
ー搬送を行うことも出来る。この場合には、図3(b)
の状態で、トナー下部に駆動電極の印加電圧極性と逆極
性の電荷が誘導された後に、図3(c)のように各印加
電極への電圧を切り替えてトナー下部の誘導電荷との間
に反発力を発生させて、上記実施例と同様にしてトナー
を移動させる。この場合にも、該駆動電極への印加電圧
の極性を切り替えるた瞬間に、切り替え後の駆動電極の
電荷によって瞬時にトナーの摩擦帯電極性と逆極性の電
荷がトナー下部に誘導されると、これが駆動電極の電荷
で吸引されて充分な反発力を得られ無くなる恐れがある
ので、駆動電極への印加電圧極性の切り替え時に充分な
反発力が得られる程度の抵抗を備えたものを用いる。
【0016】又、上記実施例においては、現像装置内に
例えば正極性に帯電される1種類のトナーを収容して現
像を行っているが、これに代え、互いに極性が異なる2
種類のトナーを収容し、同様に静電アクチュエータ部材
を用いてこれらのトナーを搬送して現像を行うことも出
来る。この場合には、感光体ドラム1上の静電潜像と対
向する現像部において、適当な現像バイアス電圧を印加
することにより、各極性に帯電したトナーを静電潜像と
現像バイアスの相互作用により形成される現像電界によ
り感光体上の潜像に付着させることが出来る。すなわ
ち、異なる2種類の現像特性を有する現像を1つの現像
装置でおこなうことが可能となる。又、2種類のトナー
に対応する静電潜像を形成したのち、同時に現像を行う
ことも可能である。このとき極性の違うトナーは互いに
同色でもかまわないが、互いに異色であれば、同時に2
色の現像を行うことが可能となる。以下、このように互
いに極性が異なる2種類のトナーを現像装置内に収容し
た実施例について説明する。
例えば正極性に帯電される1種類のトナーを収容して現
像を行っているが、これに代え、互いに極性が異なる2
種類のトナーを収容し、同様に静電アクチュエータ部材
を用いてこれらのトナーを搬送して現像を行うことも出
来る。この場合には、感光体ドラム1上の静電潜像と対
向する現像部において、適当な現像バイアス電圧を印加
することにより、各極性に帯電したトナーを静電潜像と
現像バイアスの相互作用により形成される現像電界によ
り感光体上の潜像に付着させることが出来る。すなわ
ち、異なる2種類の現像特性を有する現像を1つの現像
装置でおこなうことが可能となる。又、2種類のトナー
に対応する静電潜像を形成したのち、同時に現像を行う
ことも可能である。このとき極性の違うトナーは互いに
同色でもかまわないが、互いに異色であれば、同時に2
色の現像を行うことが可能となる。以下、このように互
いに極性が異なる2種類のトナーを現像装置内に収容し
た実施例について説明する。
【0017】図4を用いて上記静電アクチュエータ部材
により、例えば、該静電アクチュエータ部材上を右方向
にトナーを搬送する動作原理について説明する。図4
(a)のように、いずれの電極端子164a,164
b,164cにも電圧をかけていない状態では、駆動電
極164には電荷は存在しない。一方、トナーは帯電ロ
ーラ162によって摩擦帯電し、+もしくは−の帯電を
起こしているが、固定子側には電荷がないので駆動電極
164によっては何ら支配されず、トナーの搬送は行わ
れない状態である。このとき、トナーは現像ローラ16
1周辺に浮遊もしくは何らかの力によって固定子上に付
着している。この状態から、図4(b)に示すように、
第1電極端子164aに正電圧、第2電極端子164b
に負電圧、第3電極端子164cに0Vを印加する。す
ると、トナーは、その帯電極性と逆の極性の電圧が印加
されている駆動電極に引きつけられる。つまり、駆動電
極が+Vであれば−トナーが、反対に駆動電極が−Vで
あれば+トナーがそれぞれの駆動電極上の現像ローラ表
面に付着する。このとき、印加電圧をかけない駆動電極
上にはトナーが引き付けられることはない。次に、各印
加電圧を図4(c)のように切り替える(第1〜第3電
極それぞれに−V、+V、−V)と、トナーの電荷とそ
の直下の駆動電極の電荷とが同極性となるために、反発
力が発生してトナーに対し浮上力が発生する。また、第
3の駆動電極群(0から−Vと変化させた)の電荷はそ
の右上のトナーとは反発し、左上トナーとは吸引するた
め、トナーの移動は右方向の駆動力が発生する。浮上力
によりトナーと現像ローラ表面との摩擦が減少し、電荷
による駆動力によりトナーは駆動電極1ピッチ程度移動
する。次に、このトナーの反発と駆動を行うパターンの
電圧(図4(c)、図4(d))を、1つずらす為に、
図4(e)及び(f)のように各印加電圧を切り替え
る。以降、同様にして、駆動電極を1つずつずらしなが
ら印加することにより、トナーを続けて動かす。ここ
で、以上の図4(b)から図4(f)まで、及び、その
後における、各駆動電極群への印加電圧の切り替えにつ
いて整理すると、表2のようになる。同表中のステップ
に図4(b)が、ステップに図4(c)及び(d)
が、ステップに図4(e)及び(f)が対応する。ス
テップは、第1〜第3駆動電極群のそれぞれに+V、
−V、−Vが印加され、トナーの反発と駆動を行うパタ
ーンの電圧がステップからトナー搬送方向である右側
に1つずれたものである。以降、ステップ〜を繰り
返すことによって、トナーの反発と駆動を行うパターン
の電圧を、1つずつずらしていく。
により、例えば、該静電アクチュエータ部材上を右方向
にトナーを搬送する動作原理について説明する。図4
(a)のように、いずれの電極端子164a,164
b,164cにも電圧をかけていない状態では、駆動電
極164には電荷は存在しない。一方、トナーは帯電ロ
ーラ162によって摩擦帯電し、+もしくは−の帯電を
起こしているが、固定子側には電荷がないので駆動電極
164によっては何ら支配されず、トナーの搬送は行わ
れない状態である。このとき、トナーは現像ローラ16
1周辺に浮遊もしくは何らかの力によって固定子上に付
着している。この状態から、図4(b)に示すように、
第1電極端子164aに正電圧、第2電極端子164b
に負電圧、第3電極端子164cに0Vを印加する。す
ると、トナーは、その帯電極性と逆の極性の電圧が印加
されている駆動電極に引きつけられる。つまり、駆動電
極が+Vであれば−トナーが、反対に駆動電極が−Vで
あれば+トナーがそれぞれの駆動電極上の現像ローラ表
面に付着する。このとき、印加電圧をかけない駆動電極
上にはトナーが引き付けられることはない。次に、各印
加電圧を図4(c)のように切り替える(第1〜第3電
極それぞれに−V、+V、−V)と、トナーの電荷とそ
の直下の駆動電極の電荷とが同極性となるために、反発
力が発生してトナーに対し浮上力が発生する。また、第
3の駆動電極群(0から−Vと変化させた)の電荷はそ
の右上のトナーとは反発し、左上トナーとは吸引するた
め、トナーの移動は右方向の駆動力が発生する。浮上力
によりトナーと現像ローラ表面との摩擦が減少し、電荷
による駆動力によりトナーは駆動電極1ピッチ程度移動
する。次に、このトナーの反発と駆動を行うパターンの
電圧(図4(c)、図4(d))を、1つずらす為に、
図4(e)及び(f)のように各印加電圧を切り替え
る。以降、同様にして、駆動電極を1つずつずらしなが
ら印加することにより、トナーを続けて動かす。ここ
で、以上の図4(b)から図4(f)まで、及び、その
後における、各駆動電極群への印加電圧の切り替えにつ
いて整理すると、表2のようになる。同表中のステップ
に図4(b)が、ステップに図4(c)及び(d)
が、ステップに図4(e)及び(f)が対応する。ス
テップは、第1〜第3駆動電極群のそれぞれに+V、
−V、−Vが印加され、トナーの反発と駆動を行うパタ
ーンの電圧がステップからトナー搬送方向である右側
に1つずれたものである。以降、ステップ〜を繰り
返すことによって、トナーの反発と駆動を行うパターン
の電圧を、1つずつずらしていく。
【表2】 なお、例えば図4(c)(ステップ)で、第3の駆
動電極群への印加電圧を正にすれば逆方向に駆動でき
る。
動電極群への印加電圧を正にすれば逆方向に駆動でき
る。
【0018】以上のトナーの搬送原理を用いて互いに極
性が異なる2種類のトナーを収容した現像装置で感光体
上の潜像を現像する具体例について説明する。まず、こ
の2種類のトナーとして、負極性の例えば黒トナーと正
極性の例えば赤トナーを用いて2色の画像を形成する例
について説明する。黒と赤の2色の原稿を読み取って、
それぞれ黒トナーと赤トナーで現像すべき潜像を感光体
上に形成するためには、例えば、図1の画像形成装置に
おいて、画像読み取り素子10で読み込んだ画像信号を
黒と赤に分離できるようにする。そして、まず、一様帯
電チャージャー15で正極性に帯電した感光体上に黒画
像のポジ潜像を形成する。これを現像領域に移動させ
て、図5に示すように現像ローラ表面を静電アクチュエ
ータ部材によって搬送されてきた2種類のトナーのうち
負極性の黒トナーによって適当な現像バイアスの下で正
規現像する。この黒トナー像が感光体ドラム1の回転に
より、転写チャージャー18、分離チャージャー19及
びクリーニング装置23を通過している間は、これらを
不動作状態にしておく。一方で、帯電チャージャー15
に到達した画像形成領域から再び正極性に帯電し、赤画
像のネガ潜像を形成する。そして、現像領域においてこ
の赤画像のネガ潜像を、静電アクチュエータ部材によっ
て搬送されてきた2種類のトナーのうち正極性の赤トナ
ーによって適当な現像バイアスの下で反転現像する。以
上のようにして感光体ドラム1上で重ね合わされた黒ト
ナー像と赤トナー像とを、給紙部17から送られた転写
に転写チャージャー17のコロナ放電により転写し、ト
ナー像が転写された転写紙を分離チャージャー19によ
り感光体ベルト1の表面より分離した後、搬送ベルト2
1によって搬送し、定着ローラ対22の圧接部を通し
て、機外へと排出して、2色のコピーを得る。一方、転
写後において感光体表面に残留しているトナーはクリー
ニング装置23により除去される。
性が異なる2種類のトナーを収容した現像装置で感光体
上の潜像を現像する具体例について説明する。まず、こ
の2種類のトナーとして、負極性の例えば黒トナーと正
極性の例えば赤トナーを用いて2色の画像を形成する例
について説明する。黒と赤の2色の原稿を読み取って、
それぞれ黒トナーと赤トナーで現像すべき潜像を感光体
上に形成するためには、例えば、図1の画像形成装置に
おいて、画像読み取り素子10で読み込んだ画像信号を
黒と赤に分離できるようにする。そして、まず、一様帯
電チャージャー15で正極性に帯電した感光体上に黒画
像のポジ潜像を形成する。これを現像領域に移動させ
て、図5に示すように現像ローラ表面を静電アクチュエ
ータ部材によって搬送されてきた2種類のトナーのうち
負極性の黒トナーによって適当な現像バイアスの下で正
規現像する。この黒トナー像が感光体ドラム1の回転に
より、転写チャージャー18、分離チャージャー19及
びクリーニング装置23を通過している間は、これらを
不動作状態にしておく。一方で、帯電チャージャー15
に到達した画像形成領域から再び正極性に帯電し、赤画
像のネガ潜像を形成する。そして、現像領域においてこ
の赤画像のネガ潜像を、静電アクチュエータ部材によっ
て搬送されてきた2種類のトナーのうち正極性の赤トナ
ーによって適当な現像バイアスの下で反転現像する。以
上のようにして感光体ドラム1上で重ね合わされた黒ト
ナー像と赤トナー像とを、給紙部17から送られた転写
に転写チャージャー17のコロナ放電により転写し、ト
ナー像が転写された転写紙を分離チャージャー19によ
り感光体ベルト1の表面より分離した後、搬送ベルト2
1によって搬送し、定着ローラ対22の圧接部を通し
て、機外へと排出して、2色のコピーを得る。一方、転
写後において感光体表面に残留しているトナーはクリー
ニング装置23により除去される。
【0019】尚、この例では、複数の駆動電極164を
3つの駆動電極群に分けて、そのうち1つの駆動電極群
に負に帯電した黒トナーが、他の1つの駆動電極群に正
に帯電した赤トナーがそれぞれ引き付けられおり、残り
1つの駆動電極群にはトナーが付着していない。即ち、
現像ローラ161の全周面のほぼ1/3の部分に黒トナ
ー、他のほぼ1/3の部分に赤トナーが存在し、残りの
ほぼ1/3にはトナーが存在しない。従って、感光体上
の任意の部分に黒トナー又は赤トナーを供給し得るよう
にする為に、感光体線速に対して現像ローラ161上の
トナーの移動速度(搬送速度)を3倍以上に設定する。
3つの駆動電極群に分けて、そのうち1つの駆動電極群
に負に帯電した黒トナーが、他の1つの駆動電極群に正
に帯電した赤トナーがそれぞれ引き付けられおり、残り
1つの駆動電極群にはトナーが付着していない。即ち、
現像ローラ161の全周面のほぼ1/3の部分に黒トナ
ー、他のほぼ1/3の部分に赤トナーが存在し、残りの
ほぼ1/3にはトナーが存在しない。従って、感光体上
の任意の部分に黒トナー又は赤トナーを供給し得るよう
にする為に、感光体線速に対して現像ローラ161上の
トナーの移動速度(搬送速度)を3倍以上に設定する。
【0020】又、この例では、黒画像と赤画像の潜像を
別々に形成し、それぞれ現像を行っているが、これに代
え、例えば、公知の2色の画像形成装置に用いられる複
合感光体を用いて、各潜像の形成を同時に行い、且つ、
各現像を同時に行っても良い。
別々に形成し、それぞれ現像を行っているが、これに代
え、例えば、公知の2色の画像形成装置に用いられる複
合感光体を用いて、各潜像の形成を同時に行い、且つ、
各現像を同時に行っても良い。
【0021】次に、互いに極性が異なる2種類のトナー
として、共に同色、例えば黒トナーを収容した現像装置
で感光体上の潜像を現像する具体例について説明する。
まず、一様帯電チャージャー15で所定極性に帯電した
感光体上に各トナーで現像すべき潜像を形成する。これ
を現像領域に移動させて、適当な現像バイアス電圧を印
加することにより、図6に示すように現像ローラ表面を
静電アクチュエータ部材によって搬送されてきた各極性
に帯電したトナーを、潜像と現像バイアスの相互作用に
より形成される現像電界によって感光体上の潜像に供給
して現像する。
として、共に同色、例えば黒トナーを収容した現像装置
で感光体上の潜像を現像する具体例について説明する。
まず、一様帯電チャージャー15で所定極性に帯電した
感光体上に各トナーで現像すべき潜像を形成する。これ
を現像領域に移動させて、適当な現像バイアス電圧を印
加することにより、図6に示すように現像ローラ表面を
静電アクチュエータ部材によって搬送されてきた各極性
に帯電したトナーを、潜像と現像バイアスの相互作用に
より形成される現像電界によって感光体上の潜像に供給
して現像する。
【0022】この例では、複数の駆動電極164を3つ
の駆動電極群に分けて、そのうち1つの駆動電極群に負
に帯電した黒トナーが、他の1つの駆動電極群に正に帯
電した黒トナーがそれぞれ引き付けられおり、残り1つ
の駆動電極群にはトナーが付着していない。即ち、現像
ローラ161の全周面のほぼ2/3の部分に黒トナーが
存在し、残りのほぼ1/3にはトナーが存在しない。従
って、感光体上の任意の部分に黒トナーを供給し得るよ
うにする為に、感光体線速に対して現像ローラ161上
のトナーの移動速度(搬送速度)を1.5倍以上に設定
する。
の駆動電極群に分けて、そのうち1つの駆動電極群に負
に帯電した黒トナーが、他の1つの駆動電極群に正に帯
電した黒トナーがそれぞれ引き付けられおり、残り1つ
の駆動電極群にはトナーが付着していない。即ち、現像
ローラ161の全周面のほぼ2/3の部分に黒トナーが
存在し、残りのほぼ1/3にはトナーが存在しない。従
って、感光体上の任意の部分に黒トナーを供給し得るよ
うにする為に、感光体線速に対して現像ローラ161上
のトナーの移動速度(搬送速度)を1.5倍以上に設定
する。
【0023】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明によれば、
現像装置の現像剤搬送手段として静電アクチュエータ部
材を用い、これにより、現像剤担持体を回転させる事な
く静電潜像担持体にトナーを供給するので、現像装置内
でのトナー固着はなくなり、トルクの低減も図ることが
できる。また、従来の現像剤担持体のように回転する部
材の軸受けを介して電圧を印加することによる現像バイ
アス電圧の印加不良という不具合も発生しない。更に、
請求項2又は4の発明によれば、現像装置内に異なる極
性のトナーを有することにより同時に2種類の現像を実
現することができ、1つの現像装置で2種類の現像を行
うことが可能となり現像装置の画像形成装置本体に占め
る領域を小さくすることが可能となる。更に、請求項3
の発明によれば互いに極性の異なる2種類のトナーとし
て互いに異色のトナーを用いるので、1回又は2回の現
像動作を行うことにより1つの現像装置で2色現像を行
うことが可能となり現像装置の本体に占める領域を小さ
くすることが可能となる。更に、請求項5又は6の発明
によれば、トナー搬送部材表面上のトナー密度に応じ
て、潜像担持体表面の線速と静電アクチュエータ部材に
よるトナー搬送速度との関係を設定するので、充分な画
像濃度を得ることが出来る。更に、請求項7の発明によ
れば、帯電手段の配置をローラ状トナー搬送手段の中心
より下方にすることによって、トナー搬送手段表面のト
ナー層を良好に薄層化できるので、良好な現像を行い、
高画質の画像を得ることが出来る。
現像装置の現像剤搬送手段として静電アクチュエータ部
材を用い、これにより、現像剤担持体を回転させる事な
く静電潜像担持体にトナーを供給するので、現像装置内
でのトナー固着はなくなり、トルクの低減も図ることが
できる。また、従来の現像剤担持体のように回転する部
材の軸受けを介して電圧を印加することによる現像バイ
アス電圧の印加不良という不具合も発生しない。更に、
請求項2又は4の発明によれば、現像装置内に異なる極
性のトナーを有することにより同時に2種類の現像を実
現することができ、1つの現像装置で2種類の現像を行
うことが可能となり現像装置の画像形成装置本体に占め
る領域を小さくすることが可能となる。更に、請求項3
の発明によれば互いに極性の異なる2種類のトナーとし
て互いに異色のトナーを用いるので、1回又は2回の現
像動作を行うことにより1つの現像装置で2色現像を行
うことが可能となり現像装置の本体に占める領域を小さ
くすることが可能となる。更に、請求項5又は6の発明
によれば、トナー搬送部材表面上のトナー密度に応じ
て、潜像担持体表面の線速と静電アクチュエータ部材に
よるトナー搬送速度との関係を設定するので、充分な画
像濃度を得ることが出来る。更に、請求項7の発明によ
れば、帯電手段の配置をローラ状トナー搬送手段の中心
より下方にすることによって、トナー搬送手段表面のト
ナー層を良好に薄層化できるので、良好な現像を行い、
高画質の画像を得ることが出来る。
【図1】本発明の一実施例に係る画像形成装置の概略構
成図。
成図。
【図2】図1の画像形成装置の現像装置の構成概略図。
【図3】(a)乃至(f)はトナー搬送動作原理の説明
図。
図。
【図4】(a)乃至(f)は他の実施例に係るトナー搬
送動作原理の説明図。
送動作原理の説明図。
【図5】図4に示すトナー搬送動作原理を利用した一例
に係る現像装置のトナー搬送状況を説明する為の説明
図。
に係る現像装置のトナー搬送状況を説明する為の説明
図。
【図6】図4に示すトナー搬送動作原理を利用した他の
例に係る現像装置のトナー搬送状況を説明する為の説明
図。
例に係る現像装置のトナー搬送状況を説明する為の説明
図。
1 感光体ドラム , 16 現
像装置 161 現像ローラ , 162 帯
電ローラ 163 アジテーター , 164 駆
動電極 165 固定子
像装置 161 現像ローラ , 162 帯
電ローラ 163 アジテーター , 164 駆
動電極 165 固定子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 甲斐 創 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 昭59−176755(JP,A) 特開 平3−21967(JP,A) 特開 昭58−50548(JP,A) 特開 昭63−88567(JP,A) 特開 平2−66581(JP,A) 特開 昭63−13079(JP,A) 特開 昭61−105573(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/08 G03G 15/06 101
Claims (7)
- 【請求項1】潜像担持体上にトナーを供給して該潜像担
持体上の潜像を現像する現像装置を備えた画像形成装置
において、 該現像装置のトナー搬送手段として、隣合う3つの電極
同士が順次互いに異なる第1乃至第3の電極端子に接続
されてなる第1乃至3の駆動電極群が搬送方向に並べて
配置された静電アクチュエータ部材を用い、 該第1乃至第3の電極端子に、一つはトナーと逆極性で
他の2つはトナーと同極性なるパターンの電圧を、該逆
極性になる電極が第1乃至第3の電極で1つずつずれる
ように切り替えながら印加することを特徴とする画像形
成装置。 - 【請求項2】上記現像装置内に互いに帯電極性が異なる
2種類のトナーを混在させて収容し、上記第1乃至第3
の電極端子に、一つは一方の種類のトナーと逆極性で他
の2つは該一方の種類のトナーと同極性なるパターンの
電圧を、該逆極性になる電極が第1乃至第3の電極で1
つずつずれるように切り替えながら印加することを特徴
とする請求項1の画像形成装置。 - 【請求項3】上記2種類のトナーは、互いに色が異なる
ものであることを特徴とする請求項2の画像形成装置。 - 【請求項4】上記2種類のトナーは、互いに同色のもの
であることを特徴とする請求項2の画像形成装置。 - 【請求項5】上記静電アクチュエータによるトナー搬送
速度を現像領域における潜像担持体表面の線速の3倍以
上に設定することを特徴とする請求項3の画像形成装
置。 - 【請求項6】上記静電アクチュエータによるトナー搬送
速度を現像領域における潜像担持体表面の線速の1.5
倍以上に設定することを特徴とする請求項4の画像形成
装置。 - 【請求項7】上記トナー搬送手段をローラ形状に構成
し、上記トナー搬送手段の中心よりも下方に在る該トナ
ー搬送手段の表面に対向して、トナーを摩擦帯電すると
共に該表面に供給するトナー帯電手段を設けたことを特
徴とする請求項1の画像形成装置。
Priority Applications (2)
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---|---|---|---|
JP19590191A JP3177853B2 (ja) | 1991-07-09 | 1991-07-09 | 画像形成装置 |
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19590191A JP3177853B2 (ja) | 1991-07-09 | 1991-07-09 | 画像形成装置 |
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ID=16348876
Family Applications (1)
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-
1991
- 1991-07-09 JP JP19590191A patent/JP3177853B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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