JP3569553B2 - 粉体の分別方法及びその装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、粉体の静電気による分別方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
粉体の移動及び搬送のための電気的装置は、混合ガス、真空、液体あるいは低い温度雰囲気等の条件又は種々の分離された作業領域において弾力的に使用されている。
【0003】
また、粉体は帯電の差異、帯電対質量比、寸法、形状及び吸湿度の差異に基づくグループに分別され得る。
【0004】
従来、このような分野の技術としては、本願の発明者等によって提案された特願平6−15644号及び特願平6−55810号があり、電気的パネルに埋め込まれている並行な線状電極の表面上の交流電界の力、つまり静電力による粉体の搬送機構を取り扱っている。
【0005】
すなわち、特願平6−15644号は、中央領域への粉体の収集方法及び表面上への粉体のグループの分離方法について述べている。その場合、粉体は同じサイズのもののみを取り扱っている。
【0006】
また、特願平6−55810号は、多相電気装置を用いてピッチを可変にすることができる粉体の分離方法を提供している。プログラマブル高電圧電源は分別工程のための電極に選択的な電圧を供給するために用いられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記したように、従来の粉体の分別環境は様々であり、また、粉体の態様も多岐にわたっている。
【0008】
そのような状況からして、粉体の分別は、静電力による分別だけでは、十分に分別できない場合も多く、状況に適合した分別のための調整機能を有する粉体の分別方法及びそのための装置が望まれている。
【0009】
また、狭いスペースで使用できるようなコンパクトな装置が要望されている。
【0010】
本発明は、粉体分別にあたり、静電力に加えて、他の分別要素を組み合わせることにより、粉体の分別をきめ細かに行うとともに、分別領域の拡大を図るために、粉体に作用している電界の力、つまり静電力による搬送力に分別要素としての外力、例えば、重力又は遠心力を作用させるようにしたものである。
【0011】
更に、電極ギャップ幅の直線的又は非直線的目盛は、そのローカル磁界の強さ、その粉体の磁界の強さに直接的効果を有している。
【0012】
1つの分別態様、直線的又は非直線的電極ギャップ幅の目盛は、すでに電気的パネル内に結合されており、大変コンパクトな全体システムを作っている。
【0013】
全てのケースにおいて、電界の力は、電荷の差異、電荷対質量比、寸法、形状及び吸湿度のグループに分別及び分類することができる。
【0014】
粉体の搬送や混合のために主な有効力として用いられ、その電界の力は、多相電圧電源によって作られる。
【0015】
本発明は、上記したように、静電力に加えて、他の分別要素を組み合わせることにより、コンパクトであり、粉体の分別をきめ細かに行うとともに、分別領域の拡大を図り得る、粉体の分別方法及びその装置を提供することを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために、
(1)絶縁支持体に並行に配置された線状電極群と、この線状電極群を覆うように設けられるフィルムからなり、前記線状電極群に多相交流電圧源が接続される電気パネルを用いた静電力による粉体の分別方法において、前記電気パネルを傾斜させるとともに、湾曲させてその電気パネル上に供給される粉体に重力による外力を作用させ、その外力を静電力とともに、分別要素にするようにしたものである。
【0017】
(2)絶縁性からなる薄いチューブの外周面に巻回され並行に配置される線状電極群を有し、その線状電極群には多相交流電圧源が接続されるチューブ形状電気装置を用いた静電力による粉体の分別方法において、前記チューブ形状電気装置を傾斜させるとともに、湾曲させてチューブ形状電気装置の内面上に供給される粉体に外力を作用させ、その外力を静電力とともに、分別要素にするようにしたものである。
【0018】
(3)絶縁支持体に配置され、渦巻き状に配置された線状電極群と、この線状電極群を覆うように設けられるフィルムからなり、前記線状電極群に多相交流電圧源が接続される円形状電気パネルを用いた静電力による粉体の分別方法において、円形状電気パネル上に供給される粉体に外力を作用させ、その外力を静電力とともに、分別要素にするようにしたものである。
【0019】
)上記()記載の粉体の分別方法において、前記円形状電気パネルを回転させ、粉体に遠心力による外力を作用させるようにしたものである。
【0020】
(5)絶縁支持体に並行に配置された線状電極群と、この線状電極群を覆うように設けられるフィルムからなり、前記線状電極群に多相交流電圧源が接続される電気パネルを用いた静電力による粉体の分別装置において、傾斜角度を有するとともに、湾曲形状をな前記電気パネル上に供給される粉体に外力を作用させる手段と、その外力を静電力とともに、分別要して分別する手段とを具備するようにしたものである。
【0021】
)上記()記載の粉体の分別装置において、前記電気パネルの傾斜角度調整のための軸を具備するようにしたものである。
【0022】
)上記(5)又は(6)記載の粉体の分別装置において、前記電気パネルに設けられる線状電極群の各線状電極間のピッチを一定に配置するようにしたものである。
【0023】
)上記(5)又は(6)記載の粉体の分別装置において、前記電気パネルに設けられる線状電極群の各線状電極間のピッチを漸次広がるように配置するようにしたものである。
【0024】
)上記(5)又は(6)記載の粉体の分別装置において、前記電気パネルに設けられる線状電極群を2層に構成し、その一方の層の線状電極のピッチを一定にし、もう一方の層の線状電極のピッチを漸次広がるように配置するようにしたものである。
【0025】
(10)絶縁性からなる薄いチューブの外周面に巻回され並行に配置される線状電極群を有し、その線状電極群には多相交流電圧源が接続されるチューブ形状電気装置を用いた静電力による粉体の分別装置において、傾斜角度を有するとともに、湾曲形状をなすチューブ形状電気装置の内面上に供給される粉体に外力を作用させる手段と、その外力を静電力とともに、分別要素して分別する手段とを具備するようにしたものである。
【0026】
11)上記(10)記載の粉体の分別装置において、前記チューブ形状電気装置の傾斜角度調整のための軸を具備するようにしたものである。
【0027】
12)上記(10)又は(11)記載の粉体の分別装置において、前記チューブの外周面に巻回され並行に配置される線状電極群の各線状電極間のピッチを一定に配置するようにしたものである。
【0028】
13)上記(10)又は(11)記載の粉体の分別装置において、前記チューブの外周面に巻回され並行に配置される線状電極群の各線状電極間のピッチを漸次広がるように配置するようにしたものである。
【0029】
(14)絶縁支持体に配置され、渦巻き状に配置された線状電極群と、その線状電極群を覆うように設けられるフィルムからなり、前記線状電極群に多相交流電圧源が接続される円形状電気パネルを用いた静電力による粉体の分別装置において、円形状電気パネル上に供給される粉体に外力を作用させる手段と、その外力を静電力とともに、分別要素にして分別する手段とを具備するようにしたものである。
【0030】
15)上記(14)記載の粉体の分別装置において、前記円形状電気パネルを回転させるモータを具備するようにしたものである。
【0031】
16)上記(14)又は(15)記載の粉体の分別装置において、前記円形状電気パネルの線状電極群の各線状電極間のピッチを一定に配置するようにしたものである。
【0032】
17)上記(14)又は(15)記載の粉体の分別装置において、前記円形状電気パネルの線状電極群の各線状電極間のピッチを漸次広がるように配置するようにしたものである。
【0033】
【作用】
本発明によれば、上記したように、上記した電気パネルが多相交流高電圧源によって励起されると、移行電界が電気パネルの電極のまわりに生成され、分離された電極及びそのフィルム表面上の粉体は帯電され、生じた静電力によって移送される。
【0034】
粉体分別は、移行電界の搬送力に外力、つまり重力又は遠心力が付加されることによって改良される。
【0035】
更に、電極ギャップ幅の直線的又は非直線的目盛は、同様にそのローカルな電界の力の強さに直接的に作用する。そして、それ故に、電気装置のその力に直接的に作用する。
【0036】
全てのケースにおいて、電界の力は帯電の差異、帯電対質量比、サイズ、サイズ分配、形状及び吸湿度等のグループに分別され得る粉体の混合物を移送するための主な有効な力として用いられる。
【0037】
その電界の力は多相電圧電源によって生成される。ここでは、例えば、6相電圧を示す。これは、電極に供給される3相電圧より粉体により大きい力を示す。相の増加は、粉体の搬送特性の円滑性及び力の大きさを増すが、一般的には電気パネルの構造を複雑なものとする。
【0038】
更に、1つの分別態様、直線的又は非直線的電極ギャップ幅の目盛は、すでに電気的パネル内に結合されており、大変コンパクトな、全体的なシステムを作っている。
【0039】
移動しない機械部品は静電力を有し、全体的なエネルギー消費の低減を図り得る。装置のサイズは、流体システムのそれと対比される。
【0040】
更に、電気パネルは、異なった種々の条件下で稼働させることができる。また、分離された作業領域で稼働させることもできる。
【0041】
【実施例】
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
【0042】
図1は本発明の第1実施例を示す粉体の静電気による分別装置の断面図、図2はその第1実施例を示す粉体の静電気による分別装置の電気パネルの斜視図、図3はその第1実施例を示す粉体の静電気による分別装置の電気パネルの断面図である。
【0043】
ここで、並行に配置された線状電極には一定の電極ギャップ幅を有するフラット電気パネルが示され、それらの線状電極には6相電気装置が接続されている。
【0044】
この実施例の特徴を示す粉体の分別のために、重力を付与する電気パネルの傾斜角度調整機構が同様に示されている。
【0045】
まず、図2及び図3において、1は薄いフィルムによってカバーされたフラット電気パネル、2は並行に配置された線状電極が埋め込まれるフラット電気パネルの本体である。3は並行に配置された線状電極群であり、これは互いに一定の距離に繰り返し位置されている。4,5,6,7,8,9は6相電圧電源の単一相に接続された電気パネルの各電極を示している。10は正弦波又は矩形波を生じている6相電圧電源であり、a〜fは電気パネルの電極群に接続される6相電圧電源10の各単一相を示している。19はその電気パネル表面上の粉体サンプルを示している。
【0046】
ここで、フラット電気パネルの製法例について述べると、プラスチックパネル内に埋め込まれた一定のピッチの絶縁された薄い金属線状ワイヤによって得られた線状電極群を有し、ここでプラスチックパネルは特に、エポキシが粉体搬送のために大変良好な特性を示す。
【0047】
更に、線状電極群の端部はパネルの配線群に接続され、又他端はエポキシで分離されている。その電極は薄いフィルム5μm〜200μmのサイズレンジのPETによってカバーされている。他の封止プラスチックを用いて、このパネルは、同様に可撓性を有して作製することができる。
【0048】
この製造工程は、導電ペイント又はインクを用いたスクリーン印刷、又は他のエッチング技術を用いることによって容易にできる。
【0049】
次に、本発明の第1実施例を示す粉体の静電気による分別装置を図3を用いて説明する。
【0050】
上記した電気パネルを、図1に示すように、傾斜角度調整のための軸11を用いて角度調整を行い、傾斜させるように構成する。12は粉体供給容器である。
【0051】
このように構成することにより、粉体供給容器12から供給される粉体サンプル19は、並行に配置された線状電極群3に生成する電界により、搬送されて、傾斜したフラット電気パネル1を上昇する。
【0052】
その場合、フラット電気パネル1の傾斜角度に依存して粉体を分別することができる。すなわち、例えば、傾斜角度が大きくなるに従って同じ粉体サンプル19であっても、移動のためには、大きいエネルギーを要することになる。
【0053】
従って、例えば、質量が大きい粉体サンプル19は、傾斜角度が大きいフラット電気パネル1登り切れないようになるので、その傾斜角度に依存した分別を行うことができる。
【0054】
また、粉体は、粉体の帯電の差異、帯電対質量比、サイズ、サイズ分配、形状及び吸湿度によってグループに分別され得ることは理解されよう。
【0055】
ここでは、フラット電気パネル1に印加される電源の電圧や位相の電気的条件とともに、フラット電気パネル1の傾斜角度が粉体の分別基準、つまり目盛となる。
【0056】
図4は本発明の第1実施例の変形例を示す図であり、この変形例では、曲げられた電気パネルの断面が示されている。前記と同様の部分には同じ番号を付して、それらの説明は省略する。
【0057】
図中、1′は曲げられた電気パネル、13は電気パネル1′の本体、14は曲げられた電気パネル1′の傾斜角度調整のための軸である。15は粉体供給容器である。
【0058】
このように構成することにより、粉体供給容器15から供給される粉体サンプル19は、前記電気パネル1′の本体13に並行に配置された線状電極群3に生成する電界により、搬送されて、曲げられ、かつ傾斜した前記電気パネル1′を上昇する。
【0059】
従って、例えば、粉体サンプル19が電気パネル1′の高い位置まで昇るにはより大きなエネルギーを要することになり、その粉体サンプル19の到達高さに依存して、粉体サンプル19を分別することができる。
【0060】
図5は本発明の第2実施例を示す粉体の静電気による分別装置の断面図、図6はその第2実施例を示す粉体の静電気による分別装置の電気パネルの斜視図、図7はその第2実施例を示す粉体の静電気による分別装置の電気パネルの断面図である。
【0061】
図6及び図7において、21は薄いフィルムによってカバーされたフラット電気パネル、22は電極群が埋め込まれたフラット電気パネル21の本体、23は並行に配置された線状電極群であり、そのギャップは漸次広げられている。24,25,26,27,28,29は6相電圧電源の単一相に接続された電気パネルの各電極を示している。a〜fは電気パネルの電極に接続された6相電圧電源30の各相を示している。30は正弦波又はパネル波を生じる6相電圧電源、39はそのパネル表面上の粉体サンプルを示している。
【0062】
次に、本発明の第2実施例を示す粉体の静電気による分別装置を図5を用いて説明する。
【0063】
上記した電気パネル21を、図5に示すように、傾斜角度調整のための軸31を用いて角度調整を行い、傾斜させるように構成する。32は粉体供給容器である。
【0064】
このように構成することにより、粉体供給容器32から供給される粉体サンプル39はピッチの異なる並行に配置された線状電極群23に生成する電界により、搬送されて、傾斜したフラット電気パネル21を上昇する。
【0065】
その場合、フラット電気パネル21の傾斜角度に依存して粉体を分別することができる。すなわち、例えば、傾斜角度が大きくなるに従って同じ粉体サンプル39であっても、移動のためには、大きいエネルギーを要することになる。
【0066】
従って、例えば、質量が大きい粉体サンプル39は、傾斜角度が大きいフラット電気パネル21登り切れないようになるので、その傾斜角度に依存した分別を行うことができる。加えて、ピッチが次第に広がる並行に配置された線状電極群23が配置されているので、供給される電気的条件が一定であれば、その粉体サンプル39は、傾斜面を上昇するために要するエネルギーは次第に大きくなるので、その到達できる高さを測ることにより、粉体サンプル39を分別することができる。
【0067】
ここでも、粉体は、粉体の帯電の差異、帯電対質量比、サイズ、サイズ分配、形状及び吸湿度によってグループに分別され得ることは理解されよう。
【0068】
要するに、フラット電気パネル21に印加される電源の電圧や位相の電気的条件とともに、フラット電気パネル21のピッチ条件及び傾斜角度が粉体の分別基準、つまり目盛となる。
【0069】
図8は本発明の第2実施例の変形例を示す断面図であり、この変形例では、曲げられた電気パネルの断面が示されている。ここでは、前記したものと同様の部分には同じ番号を付して、それらの説明は省略する。
【0070】
図中、21′は曲げられた電気パネル、34は曲げられた電気パネル21′の傾斜角度調整のための軸、35は粉体供給容器である。
【0071】
このように構成することにより、粉体供給容器35から供給される粉体サンプル39は、ピッチが次第に広がる並行に配置された線状電極群23に生成する電界により、搬送されて、曲げられ、かつ傾斜した電気パネル21′を上昇する。
【0072】
従って、例えば、粉体サンプル39が電気パネル21′の高い位置まで昇るには、より大きなエネルギーを要することになり、その粉体サンプル39の到達高さに依存して、粉体サンプル39を分別することができる。
【0073】
図9は本発明の第3実施例を示す粉体の静電気による分別装置の断面図、図10はその第3実施例を示す粉体の静電気による分別装置の電気パネルの斜視図、図11はその第3実施例を示す粉体の静電気による分別装置の電気パネルの断面図である。
【0074】
図10及び図11に示すように、フラット電気パネル41は直角に配置された2層の電極又は絶縁されたワイヤのメッシュが協働している。
【0075】
図中、40は並行に配置された線状電極群であり、それらは互いに一定の距離に繰り返し配置されている。41は薄いフィルムによってカバーされたフラット電気パネル、42は電極群が埋め込まれたフラット電気パネル41の本体、43は並行に配置された線状電極群であり、そのギャップは漸次広げられている。44,45,46,47,48,49は6相電圧電源50の単一相に接続された電気パネル41の各電極を示している。a〜fは電気パネル41の電極であり、各電極はあるレンジに粉体を集めるために、粉体分別電極に直角に配置されている。60は正弦波又は矩形波を生じる6相電圧電源であり、54,55,56,57,58、59は6相電圧電源60の単一相に接続された電気パネル41のもう一層の各電極を示している。69はその電気パネル41表面上の粉体サンプルを示している。各電極44,45,46,47,48,49及び54,55,56,57,58,59はスクリーン印刷または絶縁された導体ワイヤによって織られた電極である。
【0076】
ここで、上記した電気パネルの製造例について説明すると、プラスチックパネル内に埋め込まれた一定のピッチの、絶縁された薄い金属ワイヤによって得られたメッシュ、ここでプラスチックパネルは特に、エポキシが粉体搬送のために大変良好な特性を示す。
【0077】
更に、あるメッシュの端部はパネルの電極群に接続され、又他端はエポキシで分離されている。その電極は薄いフィルム5μm〜200μmのサイズレンジのPETによってカバーされている。他の封止プラスチックを用いて、このパネルは、同様に可撓性を有して作製することができる。
【0078】
この製造工程は、導電ペイント又はインクを用いたスクリーン印刷、又は他のエッチング技術を用いることによって容易にできる。
【0079】
次に、本発明の第3実施例を示す粉体の静電気による分別装置を図9を用いて説明する。
【0080】
上記したフラット電気パネル41を、図9に示すように、傾斜角度調整のための軸61を用いて角度調整を行い、傾斜させるように構成する。62は粉体供給容器である。
【0081】
このように構成することにより、粉体供給容器62から供給される粉体サンプル69はピッチの異なる並行に配置された線状電極群43に生成する電界により、搬送されて、傾斜したフラット電気パネル41を上昇する。
【0082】
その場合、フラット電気パネル41の傾斜角度に依存して粉体を分別することができる。すなわち、例えば、傾斜角度が大きくなるに従って同じ粉体サンプル69であっても、移動のためには、大きいエネルギーを要することになる。
【0083】
従って、例えば、質量が大きい粉体サンプル69は、傾斜角度が大きいフラット電気パネル41登り切れないようになるので、その傾斜角度に依存した分別を行うことができる。加えて、ピッチが次第に広がる並行に配置された線状電極群43が配置されているので、供給される電気的条件が一定であれば、その粉体サンプル69は、傾斜面を上昇するために要するエネルギーは次第に大きくなるので、その到達できる高さを測ることにより、粉体サンプル69を分別することができる。
【0084】
図12は本発明の第3実施例の変形例を示す断面図であり、この変形例では、曲げられた電気パネルの断面が示されている。ここでは、前記したものと同様の部分には同じ番号を付して、それらの説明は省略する。
【0085】
図中、41′は曲げられた電気パネル、64は曲げられた電気パネル41′の傾斜角度調整のための軸、65は粉体供給容器である。
【0086】
このように構成することにより、粉体供給容器65から供給される粉体サンプル69は、ピッチが次第に広がる並行に配置された線状電極群43に生成する電界により、搬送されて、曲げられ、かつ傾斜した前記電気パネル41′を上昇する。
【0087】
従って、例えば、粉体サンプル69が傾斜した前記電気パネル41′の高い位置まで昇るには、より大きなエネルギーを要することになり、その粉体サンプル69の到達高さに依存して、粉体サンプル69を分別することができる。
【0088】
図13は本発明の第4実施例を示す粉体の静電気による分別装置の斜視図、図14は本発明の第4実施例を示す粉体の静電気による分別装置の断面図である。
【0089】
これらの図に示すように、この実施例においては、チューブ形状電気装置を示している。
【0090】
図13及び図14において、81は絶縁性材料からなる薄いチューブに沿って巻回された導体ワイヤを有するチューブ形状電気装置、82は電極群がない絶縁性の薄いチューブである。83,84,85,86,87,88は一定のギャップで巻回された電極である。71,72,73,74,75,76は6相電圧電源の単一相と電極とを接続する配線を示している。70は正弦波又は矩形波を生ずる6相電圧電源、79はそのチューブ82内面上の粉体サンプルを示している。80はそのチューブ形状電気装置81の傾斜角度調整のための軸である。89はそのチューブ82の中心軸である。
【0091】
その電極群は薄く形成されたプラスチックチューブに沿って巻回された絶縁されたワイヤである。ここでは、6相電気装置の例が示されている。
【0092】
また、77は電極の導体コア(電極)、78はその電極の絶縁物である。a〜fは対応した電極に接続される6相電圧電源70の各単一相を示している。
【0093】
重力を付加するためのチューブ形状電気装置の傾斜角度調整機構が同様に示されている。
【0094】
このように構成することにより、粉体供給容器(図示なし)から供給される粉体サンプル79は、ピッチが一定な巻回された線状電極(導体コア)77に生成する電界により、搬送されて、傾斜したチューブ形状電気装置81を上昇する。
【0095】
その場合、チューブ形状電気装置81の傾斜角度に依存して粉体を分別することができる。すなわち、例えば、傾斜角度が大きくなるに従って同じ粉体サンプル79であっても、移動のためには、大きいエネルギーを要することになる。
【0096】
従って、例えば、質量が大きい粉体サンプル79は、傾斜角度が大きいチューブ形状電気装置81登り切れないようになるので、その傾斜角度に依存した分別を行うことができる。
【0097】
また、チューブ82がまずストレートチューブとして製造され、そこで、図示しないが、ある角度に曲げるようにすると、前記した曲げられた電気パネルの実施例と同様に粉体サンプル79を分別することができる。
【0098】
図15は本発明の第5実施例を示す粉体の静電気による分別装置の斜視図、図16は本発明の第5実施例を示す粉体の静電気による分別装置の断面図である。
【0099】
これらの図に示すように、この実施例においては、チューブ形状電気装置を示している。
【0100】
図15及び図16において、101は絶縁性材料からなる薄いチューブに沿って巻回された導体ワイヤを有するチューブ形状電気装置、102は電極群を持たない絶縁性の薄いチューブ、103,104,105,106,107,108は漸次広げられるギャップで巻回された電極である。91,92,93,94,95,96は6相電圧電源の単一相と電極とを接続する配線を示している。
【0101】
90は正弦波又は矩形波を生ずる6相電圧電源、99はそのチューブ102内面上の粉体サンプルを示している。100はチューブ形状電気装置101の傾斜角度調整のための軸、109はそのチューブ102の中心軸である。
【0102】
図16において、97は電極の導体コア、98はその導体コア(電極)の絶縁物、a〜fは対応した電極に接続される6相電圧電源90の各単一相を示している。
【0103】
ここで、チューブ形状電気装置101は、厚さ5μm〜200μmの誘電体チューブ102のまわりに、一定のピッチを有する金属ワイヤからなる線状電極群が巻回されている。
【0104】
この第5実施例を示す粉体の静電気による分別装置の動作を説明する。
【0105】
上記したチューブ形状電気装置101を、図15に示すように、傾斜角度調整のための軸100を用いて角度調整を行い、傾斜させるように構成する。
【0106】
このように構成することにより、粉体供給容器(図示なし)から供給される粉体サンプル99はピッチ異なるように巻回され、配置された線状電極に生成する電界により、搬送されて、傾斜したチューブ形状電気装置101の内部を上昇する。 その場合、チューブ形状電気装置101の傾斜角度に依存して粉体を分別することができる。すなわち、例えば、傾斜角度が大きくなるに従って同じ粉体サンプル99であっても、移動のためには、大きいエネルギーを要することになる。
【0107】
従って、例えば、質量が大きい粉体サンプル99は、傾斜角度が大きいチューブ形状電気装置101登り切れないようになるので、その傾斜角度に依存した分別を行うことができる。加えて、ピッチが次第に広がるように巻回され、並行に配置された線状電極が配置されているので、供給される電気的条件が一定であれば、その粉体サンプル99は、傾斜面を上昇するために要するエネルギーは次第に大きくなるので、その到達できる高さを測ることにより、粉体サンプル99を分別することができる。
【0108】
ここでも、粉体は、粉体の帯電の差異、帯電対質量比、サイズ、サイズ分配、形状及び吸湿度によってグループに分別され得ることは理解されよう。
【0109】
要するに、チューブ形状電気装置101に印加される電源の電圧や位相の電気的条件とともに、チューブ形状電気装置101のピッチ条件及び傾斜角度が粉体の分別基準、つまり目盛となる。
【0110】
図17は本発明の第6実施例を示す粉体の静電気による分別装置の上面図、図18は本発明の第6実施例を示す粉体の静電気による分別装置の断面図である。
【0111】
この実施例では、一定の電極ギャップ幅を有する円形状フラット電気パネルを示している。この電極は、インボリュートカーブ(スパイラル)又は偏心円環状である。ここでは、6相電気装置の例が示されている。遠心力付与のために回転機構が同様に示されている。分別された粉体は中央の容器に収集される。
【0112】
図17及び図18において、121は円形状フラット電気パネル、122は電極群が埋め込まれている円形状フラット電気パネル121の本体、123は一定ギャップを有する渦巻き線状電極群、124,125,126,127,128,129はその電極、111,112,113,114,115,116は6相電圧電源の単一相への接続電極を示している。130はそのパネル121表面上の粉体サンプルである。
【0113】
また、117は粉体収集容器、118は粉体収集容器117とモータ間のシャフト、119はモータである。
【0114】
ここで、円形状フラット電気パネルの製法例について説明すると、プラスチックパネル内に埋め込まれた一定ピッチの、絶縁された薄い金属ワイヤによって得られた線状電極群123を有し、プラスチックパネルは特に、エポキシが粉体搬送のために大変良好な特性を示す。
【0115】
更に、ある電極の端部はパネルの電極群に接続され、又他端は中央部のエポキシで分離されている。その電極は薄いフィルム5μm〜200μmのサイズレンジのPETによってカバーされている。他の封止プラスチックを用いて、このパネルは、同様に可撓性を有して作製することができる。
【0116】
この製造工程は、導電ペイント又はインクを用いたスクリーン印刷、又は他のエッチング技術を用いることによって容易にできる。これは、特に、この実施例のインボリュートカーブ(スパイラル)又は偏心円を有する円形状電気パネルの製造に適している。
【0117】
このように構成することにより、円形状フラット電気パネル121の外周に配置される粉体供給容器(図示なし)から供給される粉体サンプル130は、ピッチが一定に配置された一定の電極ギャップ幅を有する渦巻き線状電極群123に生成する電界により、搬送されて、円形状フラット電気パネル121の中心へと搬送される。その場合、モータ119の駆動により、円形状フラット電気パネル121は回転するために、粉体サンプル130には外側へと移動しようとする遠心力が働く。これに打ち勝つように、渦巻き線状電極群123による電界の力が作用するので、粉体サンプル130は中心方向へと進み、粉体収集容器117へと落ちる。
【0118】
従って、例えば、質量が大きい粉体サンプル130は、前記した遠心力により、粉体収集容器117へ到達できなくなるので、その遠心力に依存した分別を行うことができる。
【0119】
ここでも、粉体は、粉体の帯電の差異、帯電対質量比、サイズ、サイズ分配、形状及び吸湿度によってグループに分別され得ることは理解されよう。
【0120】
図19は本発明の第7実施例を示す粉体の静電気による分別装置の上面図、図20は本発明の第7実施例を示す粉体の静電気による分別装置の断面図である。
【0121】
この実施例では、直線的又は非直線的に広がる電極ピッチを有する円形状フラット電気パネルを示している。この電極は、インボリュートカーブ(スパイラル)又は偏心円環状である。ここでは、6相電気装置の例が示されている。遠心力付与のために回転機構が同様に示されている。分別された粉体は中央の容器に収集される。
【0122】
図19及び図20において、141は円形状フラット電気パネル、142は電極群が埋め込まれている円形状フラット電気パネル141の本体、143は漸次広げられたギャップを有する渦巻き線状電極群、144,145,146,147,148,149は電極、131,132,133,134,135,136は6相電圧電源の単一相に用意された接続電極を示している。150はそのパネル141表面上の粉体サンプルである。
【0123】
また、137は粉体収集容器、138は容器とモータ間のシャフト、139はモータである。
【0124】
このように構成することにより、円形状フラット電気パネル141の外周に配置される粉体供給容器(図示なし)から供給される粉体サンプル150は、ピッチが漸次広げられた電極ギャップを有する渦巻き線状電極群143に生成する電界により、搬送されて、円形状フラット電気パネル141の中心へと搬送される。その場合、モータ139の駆動により、円形状フラット電気パネル141は回転するために、粉体サンプル150には外側へと移動しようとする遠心力が働く。これに打ち勝つように、渦巻き線状電極群143による電界の力が作用するので、粉体サンプル150は中心方向へと進み、粉体収集容器137へと落ちる。
【0125】
従って、例えば、質量が大きい粉体サンプル150は、前記した遠心力により、粉体収集容器137へ到達できなくなるので、その遠心力に依存した分別を行うことができる。加えて、ピッチが次第に広がる線状電極が配置されているので、供給される電気的条件が一定であれば、その粉体サンプル150は、内側に向かうに従って移動するために要するエネルギーは次第に大きくなるので、その到達できる位置を測ることにより、粉体サンプル150を分別することができる。
【0126】
ここでも、粉体は、粉体の帯電の差異、帯電対質量比、サイズ、サイズ分配、形状及び吸湿度によってグループに分別され得ることは理解されよう。
【0127】
要するに、チューブ形状電気装置101に印加される電源の電圧や位相の電気的条件とともに、円形状フラット電気パネル141の電極のピッチ条件及び遠心力が粉体の分別基準、つまり目盛となる。
【0128】
なお、上記実施例では、粉体の分別のための要素として、重力や遠心力を組み合わせるようにしたが、これに代えて、粉体に風力を与える等、他の外力を組み合わせるようにしてもよい。
【0129】
また、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形が可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0130】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明によれば、以下のような効果を奏することができる。
【0131】
粉体の分別は、静電力組み合わせて、粉体に外力、つまり、重力、遠心力等を作用させるようにしたので、コンパクトであり、粉体の分別をきめ細かに行うとともに、分別領域の拡大を図ることができる。
【0132】
すなわち、この粉体の分別技術は、種々の環境に適合させることができる。また、多岐にわたる粉体の態様にも適用させることができる。
【0133】
更に、直線又は非直線的な電気的ギャップ幅の目盛は、同様に局部電界の強さ、それによる粉体を搬送する力に直接的に作用し、粉体分別のために、移動機構部品を有しないために、その電界の力は全体的なエネルギー消費を低減することができる。
【0134】
この装置は、流体的システムのそれと対比すると、極めて、コンパクトに構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す粉体の静電気による分別装置の断面図である。
【図2】本発明の第1実施例を示す粉体の静電気による分別装置の電気パネルの斜視図である。
【図3】本発明の第1実施例を示す粉体の静電気による分別装置の電気パネルの断面図である。
【図4】本発明の第1実施例の変形例を示す断面図である。
【図5】本発明の第2実施例を示す粉体の静電気による分別装置の断面図である。
【図6】本発明の第2実施例を示す粉体の静電気による分別装置の電気パネルの斜視図である。
【図7】本発明の第2実施例を示す粉体の静電気による分別装置の電気パネルの断面図である。
【図8】本発明の第2実施例の変形例を示す断面図である。
【図9】本発明の第3実施例を示す粉体の静電気による分別装置の断面図である。
【図10】本発明の第3実施例を示す粉体の静電気による分別装置の電気パネルの斜視図である。
【図11】本発明の第3実施例を示す粉体の静電気による分別装置の電気パネルの断面図である。
【図12】本発明の第3実施例の変形例を示す断面図である。
【図13】本発明の第4実施例を示す粉体の静電気による分別装置の斜視図である。
【図14】本発明の第4実施例を示す粉体の静電気による分別装置の断面図である。
【図15】本発明の第5実施例を示す粉体の静電気による分別装置の斜視図である。
【図16】本発明の第5実施例を示す粉体の静電気による分別装置の断面図である。
【図17】本発明の第6実施例を示す粉体の静電気による分別装置の上面図である。
【図18】本発明の第6実施例を示す粉体の静電気による分別装置の断面図である。
【図19】本発明の第7実施例を示す粉体の静電気による分別装置の上面図である。
【図20】本発明の第7実施例を示す粉体の静電気による分別装置の断面図である。
【符号の説明】
1,21,41 フラット電気パネル
1′,21′,41′ 曲げられた電気パネル
2,13,22,42 フラット電気パネルの本体
3,23,40,43,123,143 線状電極群
4,5,6,7,8,9,24,25,26,27,28,29,44,45,46,47,48,49,54,55,56,57,58,59,83,84,85,86,87,88,103,104,105,106,107,108,124,125,126,127,128,129,144,145,146,147,148,149 電極
10,30,50,60,70,90 6相電圧電源
11,14,31,34,61,64,80,100 傾斜角度調整のための軸
12,15,32,35,62,65 粉体供給容器
19,39,69,79,99,130,150 粉体サンプル
71,72,73,74,75,76,91,92,93,94,95,96 配線
77,97 電極の導体コア(電極)
78,98 電極の絶縁物
81,101 チューブ形状電気装置
82,102 チューブ
89,109 チューブの中心軸
111,112,113,114,115,116,131,132,133,134,135,136 接続電極
117,137 粉体収集容器
118,138 シャフト
119,139 モータ
121,141 円形状フラット電気パネル
122,142 円形状フラット電気パネルの本体

Claims (17)

  1. 絶縁支持体に並行に配置された線状電極群と、該線状電極群を覆うように設けられるフィルムからなり、前記線状電極群に多相交流電圧源が接続される電気パネルを用いた静電力による粉体の分別方法において、
    前記電気パネルを傾斜させるとともに、湾曲させて該電気パネル上に供給される粉体に重力による外力を作用させ、該外力を静電力とともに、分別要素にすることを特徴とする粉体の分別方法。
  2. 絶縁性からなる薄いチューブの外周面に巻回され並行に配置される線状電極群を有し、該線状電極群には多相交流電圧源が接続されるチューブ形状電気装置を用いた静電力による粉体の分別方法において、
    記チューブ形状電気装置を傾斜させるとともに、湾曲させてチューブ形状電気装置の内面上に供給される粉体に外力を作用させ、外力を静電力とともに、分別要素にすることを特徴とする粉体の分別方法。
  3. 絶縁支持体に配置され、渦巻き状に配置された線状電極群と、該線状電極群を覆うように設けられるフィルムからなり、前記線状電極群に多相交流電圧源が接続される円形状電気パネルを用いた静電力による粉体の分別方法において、
    円形状電気パネル上に供給される粉体に外力を作用させ、外力を静電力とともに、分別要素にすることを特徴とする粉体の分別方法。
  4. 請求項3記載の粉体の分別方法において、前記円形状電気パネルを回転させ、粉体に遠心力による外力を作用させる粉体の分別方法。
  5. 絶縁支持体に並行に配置された線状電極群と、該線状電極群を覆うように設けられるフィルムからなり、前記線状電極群に多相交流電圧源が接続される電気パネルを用いた静電力による粉体の分別装置において、
    (a)傾斜角度を有するとともに、湾曲形状をな前記電気パネル上に供給される粉体に外力を作用させる手段と、
    (b)外力を静電力とともに、分別要して分別する手段とを具備する粉体の分別装置。
  6. 請求項5記載の粉体の分別装置において、前記電気パネルの傾斜角度調整のための軸を具備する粉体の分別装置。
  7. 請求項5又は6記載の粉体の分別装置において、前記電気パネルに設けられる線状電極群の各線状電極間のピッチを一定に配置してなる粉体の分別装置。
  8. 請求項5又は6記載の粉体の分別装置において、前記電気パネルに設けられる線状電極群の各線状電極間のピッチを漸次広がるように配置してなる粉体の分別装置。
  9. 請求項5又は6記載の粉体の分別装置において、前記電気パネルに設けられる線状電極群を2層に構成し、その一方の層の各線状電極間のピッチを一定にし、もう一方の層の各線状電極間のピッチを漸次広がるように配置してなる粉体の分別装置。
  10. 絶縁性からなる薄いチューブの外周面に巻回され並行に配置される線状電極群を有し、該線状電極群には多相交流電圧源が接続されるチューブ形状電気装置を用いた静電力による粉体の分別装置において、
    (a)傾斜角度を有するとともに、湾曲形状をなすチューブ形状電気装置の内面上に供給される粉体に外力を作用させる手段と、
    (b)該外力を静電力とともに、分別要素して分別する手段とを具備することを特徴とする粉体の分別装置。
  11. 請求項10記載の粉体の分別装置において、前記チューブ形状電気装置の傾斜角度調整のための軸を具備する粉体の分別装置。
  12. 請求項10又は11記載の粉体の分別装置において、前記チューブの外周面に巻回され並行に配置される線状電極群の各線状電極間のピッチを一定に配置してなる粉体の分別装置。
  13. 請求項10又は11記載の粉体の分別装置において、前記チューブの外周面に巻回され並行に配置される線状電極群の各線状電極間のピッチを漸次広がるように配置してなる粉体の分別装置。
  14. 絶縁支持体に配置され、渦巻き状に配置された線状電極群と、該線状電極群を覆うように設けられるフィルムからなり、前記線状電極群に多相交流電圧源が接続される円形状電気パネルを用いた静電力による粉体の分別装置において、
    (a)円形状電気パネル上に供給される粉体に外力を作用させる手段と、
    (b)該外力を静電力とともに、分別要素にして分別する手段とを具備することを特徴とする粉体の分別装置。
  15. 請求項14記載の粉体の分別装置において、前記円形状電気パネルを回転させるモータを具備する粉体の分別装置。
  16. 請求項14又は15記載の粉体の分別装置において、前記円形状電気パネルの線状電極群の各線状電極間のピッチを一定に配置してなる粉体の分別装置。
  17. 請求項14又は15記載の粉体の分別装置において、前記円形状電気パネルの線状電極群の各線状電極間のピッチを漸次広がるように配置してなる粉体の分別装置。
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