JP2007033863A - 粉体搬送装置、現像装置及び画像形成装置 - Google Patents

粉体搬送装置、現像装置及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 粉体を静電気力によってその表面に対して相対移動させて搬送する粉体静電搬送部材を有する粉体搬送装置について、粉体静電搬送部材の表面に搬送する粉体の搬送量を正確に検知することができる粉体搬送装置と、この粉体搬送装置を備えた現像装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】 潜像担持体である感光体1に対向して配置され、前記トナーを移動させる進行波電界を発生させるための複数の電極を備えた粉体静電搬送部材である静電搬送ローラ2及び搬送電源11からなる粉体搬送装置を備え、感光体1上の潜像を現像する現像装置541で、静電搬送ローラ2上を移動するトナーの量を検知するトナー搬送量検知手段である第一搬送量検知センサ30及び第二搬送量検知センサ31を、静電搬送ローラ2上に設けた。
【選択図】 図13

Description

本発明は、粉体静電搬送手段の表面上の粉体を静電気力によってその表面に対して相対移動させて搬送する粉体搬送装置、並びに、これを用いる現像装置、及び画像形成装置に関するものである。
従来、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置としては、特許文献1や特許文献2に記載のものが知られている。これらの画像形成装置では、潜像担持体に潜像を形成し、この潜像に粉体であるトナーを付着させて現像してトナー像として可視像化し、このトナー像を記録媒体に転写し、或いは中間転写部材に一旦転写した後に記録媒体に転写することで画像を形成する。このような画像形成装置では、潜像を現像する現像装置としては、従来から、現像装置内で攪拌されたトナーを現像剤担持体である現像ローラ表面に担持し、現像ローラを回転させることによって潜像担持体の表面に対向する位置まで搬送し、潜像担持体の潜像を現像する。そして、現像終了後、潜像担持体に転写しなかったトナーは現像ローラの回転により現像装置内に回収し、トナーを攪拌・帯電して再び現像ローラに担持して搬送する。
かかる構成では、トナーが表面移動する現像剤担持体と潜像担持体との間で擦れ、何れか一方の表面に固着して、画像に悪影響を及ぼすことがあった。また、現像領域において、トナーを現像剤担持体の表面と潜像担持体上の静電潜像との電位差によって静電移動させるのであるが、この電位差を相当に大きくしなければならなかった。静電移動の開始に先立って、ファンデルワールス力や鏡像力等によるトナーと現像剤担持体との付着力に打ち勝つだけの力をトナーに付与して付着状態を解く必要があり、そのために大きな静電気力を必要とするからである。
一方、画像形成装置としては、特許文献3に記載のように、表面移動する現像剤担持体を用いずに潜像担持体上の潜像を現像するものも知られている。これらの画像形成装置の現像装置は、複数の搬送電極が所定ピッチで配設された搬送電極搭載部材としてのトナー静電搬送基板を有している。このように、トナー静電搬送基板を用いてトナーを現像領域に搬送することで、表面移動する現像剤担持体を用いた構成にくらべて低電位現像を行うことが可能である。
なお、現像装置においては、安定した画像濃度を得るためには、現像領域に安定した量のトナーを供給する必要がある。
現像ローラなどの表面移動する現像剤担持体を用いて現像する特許文献1等では、感光体上の非画像部にパターン画像を形成し、パターン画像の濃度を検知し、その検知結果に基づいて現像ローラに供給するトナーの量を調節し、現像領域に供給するトナーの量を安定させようとしている。
一方、トナー静電搬送基板を用いて現像する特許文献3でも、同様に感光体上の非画像部にパターン画像を形成し、パターン画像の濃度を検知し、その検知結果に基づいてトナー静電搬送基板に供給するトナーの量を調節し、現像領域に供給するトナーの量を安定させようとている。
特開2004−279829号公報 特開2004−139038号公報 特開2004−170796号公報
しかしながら、現像領域に供給されるトナーの量を検知するにあたり、感光体上にパターン画像を形成し、検知する方法には以下のような問題が生じる。すなわち、感光体上のパターン画像へのトナーの付着量は現像領域へのトナーの搬送量のみならず、感光体の静電特性、帯電、露光の状態などに影響される。よって、トナー静電搬送基板に供給するトナーの量を調節するにあたり、現像領域に供給されるトナーの量を検知することが望まれる。また、トナー静電搬送基板のようにトナーを搬送するものに限らず、粉体を静電気力によってその表面に対して相対移動させて、搬送する粉体静電搬送部材においては、その搬送量を検知できることが好ましい。
本発明は、以上の問題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、粉体を静電気力によってその表面に対して相対移動させて搬送する粉体静電搬送部材を有する粉体搬送装置について、粉体静電搬送部材の表面に搬送する粉体の搬送量を正確に検知することができる粉体搬送装置と、この粉体搬送装置を備えた現像装置及び画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、表面上に粉体を担持し、該粉体を静電気力によって搬送するための電界を発生させる複数の搬送電極を備える粉体静電搬送部材を有する粉体搬送装置において、該粉体静電搬送部材の表面上を移動する粉体の量を検知する粉体搬送量検知手段を有することを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1の粉体搬送装置において、上記粉体搬送量検知手段は、光源及び光量を検知する受光部からなる光学センサであることを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項2の粉体搬送装置において、上記粉体静電搬送部材の少なくとも一部は上記光源から照射される光を透過する光透過部であり、該光源と上記受光部とは該光透過部を挟んで対抗する位置に配置することを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、トナー搬送手段に設けられたトナー静電搬送部材の表面上に存在するトナーを静電気力によって該表面に対して相対移動させながら潜像担持体との対向位置に搬送して、該潜像担持体に担持される潜像を現像する現像装置において、該トナー搬送手段として請求項1、2または3の粉体搬送装置を用い、上記粉体搬送量検知手段がトナーの搬送量を検知するトナー搬送量検知手段であることを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項4の現像装置において、上記搬送電極には、上記潜像担持体上の上記潜像が担持された画像部に対しては上記トナーが該潜像担持体側に向かい、該潜像担持体上の非画像部に対しては該トナーが該潜像担持体側とは反対側に向かう方向の電界を形成する複数相の電圧を印加することを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項4または5の現像装置において、上記トナー搬送量検知手段の検知結果に基づいて上記トナー搬送手段に供給するトナーの量を調節することを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、請求項4、5または6の現像装置において、上記トナー搬送量検知手段を上記トナー静電搬送部材の上記潜像担持体との対向位置よりも上記トナー搬送方向下流側に設けることを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、請求項7の現像装置において、上記トナー静電搬送部材の上記潜像担持体との対向位置よりも上記トナー搬送方向下流側に設けた上記トナー搬送量検知手段より、現像に使用された現像トナー量を検知し、該現像トナー量に基づいて上記トナー搬送手段に供給するトナーの量を調節することを特徴とするものである。
また、請求項9の発明は、潜像を担持する潜像担持体と、該潜像担持体上の潜像をトナー像に現像する現像手段とを備える画像形成装置において、該現像手段として、請求項4、5、6、7及び8の現像装置を用いることを特徴とするものである。
上記請求項1乃至9の粉体搬送装置においては、粉体静電搬送部材の表面を移動する粉体の量を検知する粉体搬送量検知手段を有するので、その表面に搬送する粉体の量を直接検知することができる。
請求項1乃至9の発明によれば、粉体搬送部材の表面に搬送する粉体の量を直接検知することができるので、その表面の粉体の搬送量を正確に検知することができるという優れた効果がある。
[実施形態1]
以下、本発明を電子写真方式の画像形成装置であるレーザープリンタ(以下、単にプリンタ510という)に適用した実施形態1について説明する。
図1は実施形態1に係るプリンタ510の概略構成図である。
プリンタ510では、像担持体としての感光体1K、1M、1C、1Y、帯電手段、現像手段としての現像装置及び像担持体のクリーニング手段を備えた作像手段である作像ユニット501K、501M、501C、501Yを備えている。作像ユニット501K、501M、501C、501Yは記録体搬送部材である転写材搬送ベルト503の張架面の側方に垂直に並んで配置されている。これら作像ユニットの番号に付したK,M,C,Yという添え字は扱うトナーの色と対応させているもので、Kはブラック、Mはマゼンタ、Cはシアン、Yはイエローを意味している。プリンタ510内の各部材にも同様の添字を付している。以下、特に扱うトナーの色を区別しないときには単に「作像ユニット501」という。また、他の部材についても同様である。
作像ユニット501K、501M、501C、501Yの図中左側には光書込み装置502K、502M、502C、502Yを備えており、作像ユニット501K、501M、501C、501Yに転写材搬送ベルト503を挟んで対抗する転写ローラ509K、509M、509C、509Yを備えている。さらに、転写材搬送ベルト503の下方には記録体である転写材Pを収容する給紙装置505を備えており、転写材搬送ベルト503の上方には定着装置504を備えている。
ここで光書込み装置502K、502M、502C、502Yは画像情報に従って作像ユニット501K、501M、501C、501Yの帯電後の感光体1K、1M、1C、1Y表面に潜像を書き込むためのものであり、ポリゴンを用いた光走査装置やLEDアレイ等、種々のものを使用することができる。
転写材搬送ベルト503は、搬送ローラ511、従動ローラ512及びテンションローラ513、514の間に架け渡され、搬送ローラ511の回転により矢印A方向に無端移動する。そして、搬送ローラ511と対向して転写材Pを転写材搬送ベルト503上に吸着させるための吸着ローラ515を配置し、また、転写材搬送ベルト503の上方の定着装置504側には転写材搬送ベルト503にトナー像を形成したときのパターンを検出するPセンサ516を配置している。
転写材搬送ベルト503を介して感光体1K、1M、1C、1Yと対向する転写ローラ509K、509M、509C、509Yは、少なくとも芯金と芯金を被覆する導電性弾性層とを有している。導電性弾性層はポリウレタンゴム、エチレン−プロピレン−ジエンポリエチレン(EPDM)等の弾性材料に、カーボンブラック、酸化亜鉛、酸化スズ等の導電性付与剤を配合分散して電気抵抗値(体積抵抗率)を10〜1010[Ω・cm]の中抵抗に調整した弾性体である。
定着装置504は、加熱ローラ504a及びこれに対向して加圧ローラ504bを備えている。
プリンタ510の通常の画像形成動作においては、給紙装置505から供給される記録用紙等の転写材Pは吸着ローラ515に所定の電圧が印加される事で転写部材である転写材搬送ベルト503に吸着させられる。転写材Pは転写材搬送ベルト503に担持された状態で転写材搬送ベルト503とともに移動し、移動中に作像手段である作像ユニット501K、501M、501C、501Yから順次各色のトナー像が転写され、転写材P上にカラーのトナー像が形成される。転写材Pが転写材搬送ベルト503を通過して定着装置504に到達すると、転写材P上のトナー像は加熱ローラ504aおよび加圧ローラ504bに挟まれつつ加熱されることで転写材P上に定着され、転写材P上に可視像が形成される。その後、カラー画像が形成された転写材Pはプリンタ510本体の上部の排紙部507に排出される。
また、各色トナー像の色ずれやトナー濃度の調整を行なうモードにおいては、作像ユニット501K、501M、501C、501Yから転写材搬送ベルト503上に直接所定パターンのトナー像が形成され、Pセンサ516によってかかるトナーパターンが検出され、その検出結果に基づいて書込タイミングや現像バイアスの変更などが行なわれ、最適なカラー画像を得ることができる状態に調整させられる。転写材搬送ベルト503上のトナーパターンは吸着ローラ515に印加されたバイアスによって帯電極性を整えられた後、転写ローラ509K、509M、509C、509Yに印加された電圧によって作像ユニット501K、501M、501C、501Yに回収される。
次に、作像ユニット501K、501M、501C、501Yについて説明する。図2は、4つの作像ユニット501K、501M、501C、501Yのうちの一つを示す概略構成図である。4つの作像ユニット501K、501M、501C、501Yはそれぞれ扱うトナーの色が異なる点の他がほぼ同様の構成になっているので、同図では「501」に付すY,M,C,Kという添字を省略している。作像ユニット501は像担持体としての感光体1、帯電手段としての接触帯電部材である帯電ローラ531、現像装置541及びクリーニング手段としてのクリーニング装置551を備えている。
なお、作像ユニット501は、プロセスカートリッジとしてプリンタ510本体に対して着脱可能な構成となっている。
図3は、プロセスカートリッジとしての作像ユニット501をプリンタ510本体からの取り外しを示す図である。図3に示すように、転写材搬送ベルト503がプリンタ510本体から開放退避することで、開放された空間から作像ユニット501が着脱可能となっており、ユーザーによる交換が可能となっている。
図2において、感光体1は負帯電の有機感光体であり、図示を省略した回転駆動機構によって図中の矢印B方向、すなわち反時計回り方向に回転されるようにして備えられている。
クリーニング装置551は感光体1の回転方向に対してカウンタ方向に当接するクリーニングブレード552と、クリーニングされたトナー粒子を廃トナーとして収納する廃トナー格納部553とを有する。
帯電ローラ531は、芯金531a上に、ウレタン樹脂、導電性粒子としてのカーボンブラック、硫化剤、発泡剤等を処方した中抵抗の発泡ウレタン層531bをローラ状に形成した可撓性のローラである。帯電ローラ531において芯金531a上に形成される中抵抗の発泡ウレタン層531bの材質としては、上述のものに限定するものではなく、ウレタン、エチレン−プロピレン−ジエンポリエチレン(EPDM)、ブタジエンアクリロニトリルゴム(NBR)、シリコーンゴムや、イソプレンゴム等に抵抗調整のためにカーボンブラックや金属酸化物等の導電性物質を分散したゴム材や、またこれらを発泡させたものを用いることができる。
次に、作像プロセスの動作を説明する。
プリンタ510は、複写機およびプリンタとして機能する事ができる画像形成装置である。複写機として機能する際には不図示のスキャナから読み込まれた画像情報がA/D変換、MTF補正、階調処理等の種々の画像処理を施されて書込みデータに変換される。プリンタとして機能する際には不図示のコンピュータ等から転送されるページ記述言語やビットマップ等の形式の画像情報に対して画像処理が施され書込みデータに変換される。
画像形成に先駆けて、感光体1は表面の移動速度が所定の測度となるように図2の矢印B方向すなわち反時計回り方向に回転を始める。また帯電ローラ531は感光体1に対してつれまわり回転する。このとき帯電ローラ531の芯金531aには不図示の帯電バイアス印加電源から−100[V]の直流電圧および振幅1200[V]周波数2[kHz]の交流電圧が印加され、これにより感光体1の表面が約−100[V]に帯電させられる。
帯電させられ感光体1に対して光書込み装置502によって書込みデータに応じた露光を行われる。すなわち、光照射によって画像部の電位を変化させる事で光照射されなかった非画像部の電位との差を発生させ、この電位コントラストによる静電潜像を形成する。
光書込み装置502によって感光体1上に形成された静電潜像は現像装置541によって現像され、画像部にトナー粒子が付着することによってトナー像として感光体1上に可視化される。移相電界による現像ではトナー粒子が静電搬送ローラ2表面を跳びはねながら移動し、感光体1に近接した際に画像部に吸着するように付着して現像が行なわれる。プリンタ510では静電搬送ローラ2に−50[V]、供給ローラ3に−250[V]の電圧が印加されることにより、供給ローラ3から静電搬送ローラ2、静電搬送ローラ2から感光体1上の画像部へとトナー粒子を導く電界が形成される。
感光体1上に形成させられたトナー像が転写ローラ509と感光体1との対向部である転写部に到達するのとタイミングを合わせて給紙装置505から転写材Pが搬送され、感光体1上のトナー像は転写ローラ509に印加された電圧により転写材Pへと転写される。トナー像が転写された定転写材Pは着装置504によって定着処理され、転写材P上にカラー画像が出力される。
一方、転写されずに感光体1上に残留したトナー(転写残トナー)はクリーニング装置551によって清掃され、清掃後の感光体1表面は次回の画像形成のために使用される。
次に、現像装置541について説明する。
図4は、現像装置541と感光体1との概略構成図である。
現像装置541は、磁性キャリアと非磁性トナーから成る二成分現像剤を用いる現像装置である。また、現像装置541は、粉体であるトナー粒子を搬送、現像、回収する電界を発生するための複数の電極を有するローラ状の静電搬送部材である静電搬送ローラ2を備えている。静電搬送ローラ2は、画像形成時には、感光体1に対して50〜1000[μm]、好ましくは150〜400[μm]の間隙をあけて非接触に対向している。さらに、静電搬送ローラ2に対向し、静電搬送ローラ2に対してトナーを供給するトナー供給手段である供給ローラ3と、この供給ローラ3で供給するトナー及び磁性キャリアを収容する現像剤収容部4とを備えている。この場合、静電搬送ローラ2は感光体1及び供給ローラ3に対して径方向の反対側の領域で対向している配置としている。なお、静電搬送ローラ2は回転せず、外周面をトナーが図中矢印D方向方向に搬送電界(移相電界)によって搬送される。一方、供給ローラ3は図中矢印C方向に回転する。
現像剤収容部4は、2室に分けられており、各室は現像装置541内の両端部の図示しない現像剤通路によって連通している。この現像剤収容部4には二成分現像剤が収容されており、各室にある攪拌搬送スクリュー5A、5Bによって攪拌されながら現像剤収容部4内を搬送されている。
また、現像剤収容部4には図示しないトナー収容部から現像剤を補給するためのトナー補給口6を設けている。そして、現像剤収容部4には現像剤の透磁率を検知する図示しないトナー濃度センサ(図示せず)が設置されており、現像剤の濃度を検知している。現像剤収容部4のトナー濃度が減少すると、トナー補給口6から現像剤収容部4にトナーが補給される。
供給ローラ3は、現像剤収容部4の攪拌搬送スクリュー5Aと対向する領域に配置されている。供給ローラ3の内部には、固定された磁石が配置されており、供給ローラ3の回転と磁力によって、現像剤収容部4内の現像剤は供給ローラ3表面に汲み上げられる。
また、現像剤の汲み上げ領域より供給ローラ3の回転方向(矢示方向)下流側で静電搬送ローラ2との対向領域より上流側には、供給ローラ3と対向する領域に現像剤層規制部材7を設け、汲み上げ領域で汲み上げたれた現像剤を一定量の現像剤層厚に規制される。そして、現像剤層規制部材7を通った現像剤は供給ローラ3の回転に伴って、静電搬送ローラ2と対向する領域まで搬送される。
ここで、供給ローラ3には、第一電圧印加手段としての供給電源11によって供給バイアスが印加されている。また、静電搬送ローラ2には、第二電圧印加手段としての搬送電源12によって後述するように電極に電圧が印加されている。
これにより、供給ローラ3と静電搬送ローラ2とが対向する領域においては、供給電源11及び搬送電源12によって静電搬送ローラ2と供給ローラ3との間に電界が生じている。その電界からの静電気力を受け、トナーはキャリアから解離し、静電搬送ローラ2表面に移動する。そして、静電搬送ローラ2表面に達したトナーは、搬送電源12が印加する電圧によって形成される搬送電界によって、静電搬送ローラ2表面上をホッピングしながら搬送される。
なお、粉体静電搬送装置であるトナー搬送装置は、現像装置541では静電搬送ローラ2と搬送電源12とを含めた装置である。
次いで、感光体1と対向する領域まで搬送電界によって搬送されたトナーは、静電搬送ローラ2と感光体1上の画像部との間の現像電界によって、感光体1上に移動して感光体1上の潜像を可視像化(現像)する。
このように、磁性キャリアと非磁性のトナーから成る二成分現像剤を用いた現像装置541では、キャリアとの接触摩擦によってトナーが帯電するため、帯電が安定する。また、現像においてトナーの供給量が多いため、高速現像に適している。したがって、二成分現像剤を用いることによって、帯電の安定したトナーを大量にトナー搬送部材に供給することができる。
このような、静電搬送を用いた現像装置として、本発明者らがすでに提案しているものとして、EH(イーエッチ:Electrostatic Transport & Hopping)現像がある。この現像を用いることによって、低電圧駆動で高い現像効率が得られる現像装置、この現像装置を備えたプロセスカートリッジ及び画像形成装置、低電圧駆動が可能で高い現像効率が得られる。しかも粉体の飛散を防止できる現像装置及び現像方法、この現像装置を備えたプロセスカートリッジ及び画像形成装置、この現像方法を行う画像形成方法が実現できた。EH現像装置においても、本発明のトナー搬送量検知装置を用いることで、より安定した現像を可能とする。
ここで、EH現象とは、粉体が移相電界のエネルギーを与えられ、そのエネルギーが機械的なエネルギーに変換されて、粉体自身が動的に変動する現象をいう。このEH現象は、静電気力による粉体の水平方向の移動(搬送)と垂直方向の移動(ホッピング)を含む現象であり、静電搬送部材の表面を、移相電界によって粉体が進行方向の成分を持って飛び跳ねる現象であり、このEH現象を用いた現像方式をEH現像という。
なお、本明細書において、EH現象における搬送部材上の粉体の振る舞いを区別して表現する場合、基板水平方向への移動については、「搬送」、「搬送速度」、「搬送方向」、「搬送距離」という表現を使用する、また、基板垂直方向への飛翔(移動)については、「ホッピング」、「ホッピング速度」、「ホッピング方向」、「ホッピング高さ(距離)」という表現を使用し、搬送部材上での「搬送及びホッピング」は「移送」と総称する。さらに、搬送装置、搬送基板という用語に含まれる「搬送」は「移送」と同義である。
次に、静電搬送ローラ2について説明する。
図5は、静電搬送ローラ2の感光体1との対向部周辺の模式図である。静電搬送ローラ2は、支持基板101上に複数の電極102が所定の間隔Rで配置されている。プリンタ510では3相の駆動電圧が印加されており、電極102は印加される駆動電圧の位相の違いによって、第一電極102a、第二電極102b及び第三電極102cと区別することができる。なお、第一電極102a、第二電極102b及び第三電極102cを特に区別する必要なく説明するときには、電極102と記載する。また、静電搬送ローラ2は、電極102の上に静電搬送面103aを形成する絶縁性の搬送面形成部材となり、電極102の表面を覆う保護膜となる、無機又は有機の絶縁性材料で形成した表面保護層103を積層したものである。
支持基板101としては、ガラス基板、樹脂基板或いはセラミックス基板等の絶縁性材料からなる基板、或いは、SUSなどの導電性材料からなる基板にSiO等の絶縁膜を成膜したもの、ポリイミドフィルムなどのフレキシブルに変形可能な材料からなる基板などを用いることができる。
電極102は、支持基板101上にAl、Ni−Cr等の導電性材料を0.1〜10[μm]厚、好ましくは0.5〜2.0[μm]で成膜し、これを、フォトリソ技術等を用いて所要の電極形状にパターン化して形成している。これら複数の電極102の粉体進行方向における幅Lは移動させる粉体の平均粒径の1倍以上20倍以下とし、かつ、電極102の粉体進行方向の間隔Rも移動させる粉体の平均粒径の1倍以上20倍以下としている。
表面保護層103としては、例えばSiO、TiO、TiO、SiON、BN、TiN、Taなどを厚さ0.5〜10[μm]、好ましくは厚さ0.5〜3[μm]で成膜して形成している。
図5において各電極102から図中下方向にのびる線は各電極102に電圧を印加するための導電線を模式的にあらわしており、各線の重なる部分のうち黒丸で示した部分だけが電気的に接続されており、他の部分は電気的に絶縁状態である。静電搬送部材では各電極102に対しては、本体側の電源から複数相(n相)の異なる駆動電圧が印加される。プリンタ510では3相の駆動電圧が印加される場合(n=3)について説明するが、本発明はトナー粒子が搬送される限りにおいてn>2を満たす任意の自然数nについて適用可能である。
プリンタ510では、各電極102は現像装置側の第一接点S11、第二接点S12、第二接点S13,第一現像接点S21、第二現像接点S22、または第三現像接点S23のいずれかに接続されている。各接点は現像装置541がプリンタ510本体に装着された状態においては、それぞれ駆動波形V11、V12、V13、V21、V22、V23を与える本体側の電源104と接続される。
静電搬送ローラ2は、トナー粒子を感光体1の近傍まで移送し、また現像領域dを通過後の現像に寄与しなかったトナー粒子を回収する搬送領域と、感光体1の潜像にトナー粒子を付着させてトナー像を形成するための現像領域とに分けられる。現像領域dは感光体1に近接した領域のみに存在し、搬送領域は静電搬送ローラ2の周上、現像領域以外の全域に存在する。
以下、トナー粒子が位相電界によって移動可能な領域を「静電搬送面」と記す。プリンタ510の場合、静電搬送ローラ2の表面全体が静電搬送面である。
搬送領域では各電極102について、第一電極102aには第一駆動波形V11、第二電極102bには第二駆動波形V12、第三電極102cには第三駆動波形V13が印加される。また、現像領域dでは各電極102について、第一現像電極202aには第一現像駆動波形V21、第二現像電極202bには第二現像駆動波形V22、第三現像電極202cには第三現像駆動波形V23が印加される。
次に、静電搬送ローラ2におけるトナーの静電搬送の原理について説明する。
静電搬送ローラ2の複数の電極102に対してn相のパルス電圧を印加することにより、複数の電極102によって移相電界(進行波電界)が発生し、静電搬送ローラ2上の帯電したトナー粒子は反発力及び/又は吸引力を受けて移送方向に移動する。
図6は、静電搬送ローラ2の複数の電極102に対してグランドG(0V)と正の電圧+との間で変化する、A相、B相及びC相からなる3相のパルス状駆動波形を、タイミングをずらして印加した駆動波形の説明図である。また、図7は図6に示す駆動波形を印加した際の、連続する3つのタイミング(a)〜(b)のときの複数の電極102に印加される極性の変化の説明する模式図である。
図7に示すように、静電搬送ローラ2上に負帯電トナー粒子Tがあり、あるタイミング(a)の状態では、静電搬送ローラ2の連続した複数の電極102にそれぞれ「G」、「G」、「+」、「G」、「G」が印加されたとすると、負帯電トナー粒子Tは「+」が印加された第一電極102a上に位置する。
次のタイミング(b)では、複数の電極102にはそれぞれ「+」、「G」、「G」、「+」、「G」が印加される。具体的には第一電極102aに印加される極性は「G」となり、第二電極102bに「+」が印加される。負帯電トナー粒子Tには「G」の第一電極102aとの間の反発力と、「+」の第二電極102bとの間の吸引力とがそれぞれ作用するので、負帯電トナー粒子Tは「+」の第二電極102b側に移動する。
さらに、次のタイミング(c)では、複数の電極102にはそれぞれ「G」、「+」、「G」、「G」、「+」が印加される。負帯電トナー粒子Tにはタイミング(b)と同様に、「G」の第二電極102bとの間の反発力と「+」の第三電極102cと野間の吸引力とがそれぞれ作用するので、負帯電トナー粒子Tは更に「+」の第三電極102c側に移動する。
図8は、移相電界によるトナーの移動についての詳細説明図である。
図8(a)に示すように、静電搬送ローラ2の電極A〜Fがいずれも0V(G)で、静電搬送ローラ2上に負帯電トナーTが載っている状態から、図8(b)に示すように電極A、Dに「+」が印加されると、負帯電トナーTは電極A及び電極Dに吸引されて電極A、D上に移る。
次のタイミングで、図8(c)に示すように、電極A、Dがいずれも「0」になり、電極B、Eに「+」が印加されると、電極A、D上のトナーTは反発力を受けるとともに、電極B、Eの吸引力を受けることになって、負帯電トナーTは電極B及び電極Eに移送される。
さらに、次のタイミングで、図8(d)に示すように、電極B、Eがいずれも「0」になり、電極C、Fに「+」が印加されると、電極B、E上のトナーTは反発力を受けるとともに、電極C、Fの吸引力を受けることになって、負帯電トナーTは電極C及び電極Fに移送される。このように進行波電界によって負帯電トナーは順次図において右方向に移送されることになる。
このように複数の電極102に電圧の変化する複相の駆動波形を印加することで、静電搬送ローラ2上には進行波電界が発生し、負帯電トナーはこの進行波電界の進行方向に移動する。なお、正帯電トナーの場合には駆動波形の変化パターンを逆にすることで同様に同方向に移動する。
次に、電源104について説明する。図9は、電源104(搬送電源12)の模式図である。
この電源104は、パルス信号を生成出力するパルス信号発生回路105を備えている。また、このパルス信号発生回路105からのパルス信号を入力して駆動波形であるパルス状電圧V11、V12、V13を生成出力する搬送波形増幅器106a、106b、106cを備えている。さらに、パルス信号発生回路105からのパルス信号を入力して駆動波形V21、V22、V23を生成出力する現像波形増幅器107a、107b、107cを備えている。
パルス信号発生回路105は、例えばロジックレベルの入力パルスを受けて、各120[°]に位相シフトした2組みパルスで、次段の波形増幅器106a〜106c、107a〜107cに含まれるスイッチング手段、例えばトランジスタを駆動して100[V]のスイッチングを行うことができるレベルの出力電圧10〜15[V]のパルス信号を生成して出力する。
搬送波形増幅器106a、106b、106cは、搬送領域の各電極102(第一電極102a、第二電極102b、第三電極102c)に対して、3相の駆動波形(駆動パルス)V11、V12、V13を印加する。一方、現像波形増幅器107a、107b、107cは、現像領域の各電極102(第一現像電極202a、第二現像電極202b、第三現像電極202c)に対して、3相の駆動波形(駆動パルス)V21、v22、V23を印加する。
図10は、静電搬送ローラ2の電極102に印加されるA相駆動パルス電圧、B相駆動パルス電圧及びC相駆動パルス電圧の波形を示す波形図である。
ここでプリンタ510では、静電搬送ローラ2の搬送領域では、各電極102に対して図10に示すように各相の+100[V]の印加時間taを繰り返し周期tfの1/3である約33[%]に設定した(これを「搬送電圧パターン」という)3相の駆動波形(駆動パルス)V11、V12、V13を印加する。この駆動波形は搬送領域においてトナー粒子を高速搬送させるのに適した波形である。
また、図11は、静電搬送ローラ2の現像領域の電極102に印加されるA相駆動パルス電圧、B相駆動パルス電圧及びC相駆動パルス電圧の波形を示す波形図である。
現像領域では、各電極102に対して、図11に示すように各相の+100[V]又は0[V]の印加時間taを繰り返し周期tfの2/3である約67[%]に設定した(これを「現像電圧パターン」という)。このような3相の駆動パルスの第一現像駆動波形V21、第二現像駆動波形V22、第三現像駆動波形V23を印加する。現像領域ではトナー粒子を積極的に像担持体に向かって打ち上げることが好ましく、図11の駆動波形はトナー粒子を打ち上げるのに適している。
なお、現像電圧パターンの駆動波形を印加した場合でも、0[V]電極のセンターに位置したトナー以外は、横方向への力も受けるため、すべてのトナーがいっせいに高く打ち上げられるというものではなく、水平方向に移動するトナーもある。一方、搬送電圧パターンの駆動波形を印加した場合でも、トナーの位置によっては、大きな角度で斜めに打ち上げられて水平に移動するよりも上昇距離の方が大きいものがある。
したがって、搬送領域において各電極102に印加する駆動波形パターンは前述した図10に示す搬送電圧パターンに限られるものではなく、また、現像領域の各電極102に印加する駆動波形パターンも前述した図11に示す現像電圧パターンに限られるものではない。
ここまで複数相の駆動波形として3相の場合について説明したが、これをn相に一般化すると、次のようになる。各電極に対してn相(nは3以上の整数)のパルス状電圧(駆動波形)を印加して進行波電界を発生させる場合、1相あたりの電圧印加時間が{繰り返し周期時間×(n−1)/n}未満となる電圧印加デューティとすることによって、搬送、現像の効率を上げることができる。例えば、3相の駆動波形を用いる場合には、各相の電圧印加時間taを繰り返し周期時間tfの2/3である約67[%]未満に設定し、4相の駆動波形を用いる場合には、各相の電圧印加時間を繰り返し周期時間の3/4である75[%]未満に設定することが好ましい。
他方、電圧印加デューティは{繰り返し周期時間/n}以上に設定することが好ましい。例えば、3相の駆動波形を用いる場合には、各相の電圧印加時間taを繰り返し周期時間tfの1/3である約33[%]以上に設定することが好ましい。
すなわち、注目電極に印加する電圧と進行方向上流側隣接電極及び下流側隣接電極に印加する各電圧との間には、上流側隣接電極が反発、下流側隣接電極が吸引という時間を設定することによって、効率を向上することができる。特に、駆動周波数が高い場合は、{繰り返し周期時間/n}以上で{繰り返し周期時間×(n−1)/n}未満の範囲内に設定することにより、注目電極上のトナーに対する初期速度が得られやすくなる。
このようにホッピングするトナーを、像担持体上の潜像に付着させる際、静電搬送部材に安定した搬送量を得、像担持体へのトナー付着量を安定させることが大きな課題となる。
EH現像は、現像領域内のトナーを像担持体上の潜像が形成する電界でひきつけ、像担持体に付着させるもので、現像領域内のトナーにはキャリア等に保持されたトナーが潜像に向かう場合に必要な、キャリア等との付着力に打ち勝つための力は必要なく、電界に対して敏感に反応する現像方式である。
図12はEH現像を用いた現像装置における現像領域へのトナーの搬送量と像担持体上へのトナーの付着量との関係を示すグラフである。図12において、横軸が現像領域へのトナーの一秒あたり単位幅あたりの搬送量、縦軸が像担持体上にベタの潜像を作り現像させた場合の、像担持体上トナーの単位面積あたりの付着量である。
トナー付着量は潜像を埋めるだけの電荷量のトナーが付着し、aの付着量で飽和する。飽和に達するまで、搬送量の増加とともに付着量は直線的に増加している。したがって、搬送量の変動によりトナー付着量は変化してしまうため、搬送量を検知・コントロールし、トナー付着量をコントロールすることが重要である。
なお、搬送基板上のトナーの搬送量を検知するにあたり、感光体上にトナーパターンを形成し、検知する方法には従来の現像方式の装置での問題点と同様に、以下のような問題点がある。すなわち、感光体上のトナーの付着量は、トナーの搬送量のみならず、感光体の静電特性、帯電、露光の状態、等により影響される。トナーを検知のために消費するため、クリーニングへの負荷、トナーのイールド等に悪影響を与える。感光体径が小さい場合、センサを感光体の周の一部に配置することが困難になる等の問題点である。
そこで、プリンタ510では、静電搬送部材上でトナーの搬送量を検知する構成を採用している。
次に、静電搬送部材である静電搬送ローラ2の搬送量を検知する構成について説明する。
図13は、トナー搬送量検知手段である搬送量センサを設けた現像装置541の概略構成図である。
図13において、光源である第一光照射部30Aと第一受光部30Bとからなる第一搬送量センサ30は、静電搬送ローラ2の表面を挟んだ位置に、第一光照射部30Aと第一受光部30Bとを設置している。さらに、静電搬送ローラ2の第一光照射部30Aと第一受光部30Bとによって挟まれた部分は、第一光照射部30Aから照射される光を透過する部材からなる光透過部となっている。そして、静電搬送ローラ2上のトナーの搬送量が多くなると、受光部に入射する光の光量が減少する。
図13に示す現像装置541では、静電搬送ローラ2の感光体1との対向部よりもトナー搬送方向上流側に設けた第一搬送量センサ30だけでなく、感光体1との対向部よりもトナー搬送方向下流側に設けた第二搬送量センサ31を備えている。第二搬送量センサ31は第一搬送量センサ30と同様に、光源である第二光照射部31Aと第二受光部31Bとからなり、静電搬送ローラ2の表面を挟んだ位置に、第二光照射部31Aと第二受光部31Bとを設置している。
なお、図13で示す現像装置541では、搬送量センサとしては光透過式のもので、光源と受光部とでトナーが搬送される部分を挟むように配置したが、搬送量センサとしてはこれに限るものではない。搬送量センサとして反射式のものを使用し、トナー搬送部材上のトナー層の上から光をあて、同じく上部に配置した受光部で検知する方法も可能である。
透過式の測定を行う場合、搬送部材は光を透過する樹脂等で構成されている必要があり、反射式の場合トナーのある場合とない場合との信号の差が十分な材料を選択する必要がある。
次に、搬送量センサによって検知されたトナーの搬送量に基づいて、静電搬送ローラ2上に供給されるトナー量を変化させる構成について説明する。
図14は、トナー量と信号出力、供給能力とトナー量との関係を示す図である。図14(a)は、静電搬送ローラ2上のトナー搬送量(縦軸)に対する検知信号の値(横軸)を示しており、図14(b)は、トナー供給能力(横軸)に対する静電搬送ローラ2上のトナーの搬送量を示している。
トナー供給能力は、静電搬送ローラ2へのトナーの供給に関する種種のパラメータにより決定されるものである。図13に示すような構成のトナー供給を行う場合には、供給ローラ3の回転数、供給ローラ3への印加電圧、供給ローラ3と静電搬送ローラ2とのGAP等を調節することによりトナー搬送量を調節することができる。
初期の検知信号が図14(a)中の「a」であり、ある時点での検知信号を「b」だったとすると、搬送トナー量は「c」から「d」に減少したことになる。このとき、供給部では現像により使用されたトナー分「c−d」を補充供給する必要があり、そのため供給能力を「f」とする。
初期のトナー供給は図14(b)中の「e」と示してある。供給能力の設定は、「0」から「e」の間で、消費トナー量に応じて変化させる。また、初期の状態へ戻す制御だけではなく、状態により狙いの搬送量を変化させるようなコントロールも可能である。
図13で示した第一搬送量センサ30及び第二搬送量センサ31のように、現像領域を挟んで両側に搬送トナー量を検知するセンサを設けることで、両センサからの出力を比較し現像で消費されたトナーの量を検知することが可能である。
また、2つ以上のセンサを持たなくても、トナーを現像に使用した場合としない場合との信号を比較することで消費されたトナー量を知ることができる。
図15は、現像領域のトナー搬送方向下流側に設置した第二搬送量センサ31の第二受光部31Bの信号の一例を示している。
供給バイアスは、図13の供給電源11から供給ローラ3に印加される印加バイアスの出力信号で、Lの場合にバイアスをONしトナーが静電搬送ローラ2に供給されている。
時間t1は供給バイアスがONしてから静電搬送ローラ2上をトナーがホッピング移動し、センサ位置に到達するまでの時間を示している。また静電搬送ローラ2上をホッピングするトナーが現像位置に到達したのち、感光体1上の画像を現像するので、トナーを示す信号の先端には、必ず現像に使用されない領域(t2)のトナー信号(h1)が存在しトナーが使用された部分でのトナー信号(h2)と比較することで、使用されたトナー量を検知できる。
このトナー消費量に基づいて、供給能力をコントロールすることで、搬送基板上に適正な量のトナーを保持することが可能である。
次に供給量のコントロール方法の一例について説明する。
図16は、センサ出力に応じて搬送量をコントロールする制御のフローチャートである。
コントロールの方法は、種種の方法が選択可能であるが、図16では供給量コントロールの1回での変化幅Pを固定し、センサ部からの入力信号Sを目標値T1と比較して小さい場合には供給量をPだけ増加させるようにした。
このコントロールは所定のタイミングで行われる。このコントロール方法では、搬送量の急激な変化が避けられ、画像濃度の連続性が良好となる。図16では目標値T1を一定とした制御について示したが、あらかじめ画像の種類設定濃度等の情報に応じて、目標値T1を変化させてもよい。たとえば写真原稿の場合、文字原稿と比較し大きい値としたりすることで、適正な状態にコントロールしやすくできる。
次に、トナー搬送量を検知するセンサからの未現像の搬送量検知信号と、現像後の搬送量検知信号とから供給量を決定する場合のコントロール方法の一例について説明する。
図17は、未現像の搬送量検知信号と、現像後の搬送量検知信号に応じて搬送量をコントロールする制御のフローチャートである。
図17では、比較信号R1、R2、R3(R1<R2<R3)と比較することで、現像に使用されたトナー量のレベルを4レベルに分離し、それぞれに補給量をP1、P2、P3、P4としている。比較信号R1〜R3、補給量P1〜P4は種種の設定が可能で、環境条件、画像条件等により変化可能であり、設定値テーブルを参照するようにして、決定することもコントロールの簡易化に有効である。
また、トナーの搬送速度の検知することは、基板やトナーの状態を知るのに有効である。具体的には搬送速度vは、電極のピッチ、駆動電圧の周波数、相数nにより決まるが、トナーの劣化や基板表面の劣化、環境湿度の変化等で基板とトナーとの付着力が強くなってしまうと、標準的な速度より遅くなる。この現象を利用して、速度の検知により劣化を判断できる。
図18は、トナーの搬送速度を測定するための信号の測定例である。
この測定では、搬送電源12をONして搬送電圧を印加した状態で、1秒間のみ供給電源11をONにして供給ローラ3に供給バイアスを印加して、トナーを搬送させた状態の第一搬送量センサ30と第二搬送量センサ31との検知結果を示している。第一受光部30Bで検出された信号が信号1、第二受光部31Bで検出された信号が信号2である。
谷の深さhがトナーの量を示しており、両検知部の間隔dを信号1でトナーを検出したタイミングと信号2でトナーを検出したタイミングとの間の時間tで割ったものが、トナーの速度である。
信号間の時間間隔tを計算する際には、図に示したように、各センサからの出力を閾値と比較することで、トナーの到達した時間をことで数値化する。実際の現像時のように連続的にトナーが搬送されている場合でも、信号のレベルによってトナーの搬送量を知ることができる。
[実験例]
図1に示すプリンタ510を用いて、画像の種類及び供給方法を異ならせた実験条件で、経時のプリント濃度の変化を確認した。
実験1は、単色の画像を出力しておこなった。具体的にはマゼンタのユニットのみ作像動作をさせ、他の色のユニットはマゼンタの画像に影響のない状態としてある。像担持体は−200[V]に帯電したのち、像担持体をレーザーで露光することで選択的に帯電電位を減衰させ、潜像を形成する。最も減衰した状態で像担持体の電位は−40[V]であった。像担持体は、30[mm/s]の速度で回転させる。搬送電極には0〜−100[V]の交番電圧を印加し、周波数を4[kHz]とした。連続プリントし、プリント画像濃度を測定した。
実験条件を表1に示す。
Figure 2007033863
図19は、実験1の結果を示すグラフである。
図19に示すように、トナーの搬送量に対応した供給量コントロールを行わないで、3ドット間隔で1ドットを埋める1バイ3のドットの画像を形成し連続してプリントを行った条件Aでは、プリント枚数とともに画像濃度が増加してしまった。
一方、一旦供給量を1バイ3のプリント時に画像濃度が増加しない値に調節しプリントを行った条件Bでは、画像濃度は安定していた。
条件Bと同じ供給方法で100[%]ベタの画像をプリントした条件Cでは、すぐに画像濃度が減少してしまい、十分なベタ濃度を得ることはできなかった。
一方、トナー量検知部からの出力信号が目標のトナー量に相当する値となるように供給バイアスを調整し画像をプリントした条件Dでは、ベタ画像両方とも良好な画像濃度を保つことが可能であった。また、同様の供給量の制御でドット画像も良好であった。
以上、実施形態1によれば、粉体であるトナーを静電力で搬送、ポッピングさせるための電界を発生させる複数の電極を有する粉体搬送部材としての静電搬送ローラ2を備える静電搬送装置において、静電搬送ローラ2上を移動するトナーの量を検知する粉体量検知手段である第一搬送量センサ30及び第二搬送量センサ31を、静電搬送ローラ2上に設けたことでトナーの搬送量の検知精度を向上し、必要以上のトナーを像担持体である感光体1上に付着させる必要がないため無駄に消費されるトナー量を少なくすることが可能となる。
また、潜像担持体である感光体1に対向して配置され、前記トナーを移動させる進行波電界を発生させるための複数の電極を備えた静電搬送ローラ2及び搬送電源12からなるトナー搬送手段を備え、感光体1上にトナーを付着させて感光体1上の潜像を現像する現像装置541において、静電搬送ローラ2上を移動するトナーの量を検知するトナー搬送量検知手段である第一搬送量センサ30及び第二搬送量センサ31を、静電搬送ローラ2上に設けたことで、静電搬送ローラ2上のトナー量を直接検知することができるようになる。そして、直接検知することにより、静電搬送ローラ2上のトナーの搬送量の検知精度を向上することが可能となる。
また、トナー搬送量検知手段として光源および光量を検知する部材からなり、光量を検知する手段によって検知される光量は、トナーの移動量に依存するように配置された第一搬送量センサ30及び第二搬送量センサ31を用いることで簡易な方法でトナーの搬送量を検知可能となる。
また、静電搬送ローラ2は、前記光源から照射される光の少なくとも一部を透過するものであり、光源としての第一光照射部30A及び第二光照射部31Aと光量を検知する手段である第一受光部30B及び第二受光部31Bとは、トナー搬送部材を挟んで対向する位置に配置されることで簡易な方法でトナの搬送量を検知可能となる。
また、搬送電極である電極102に対して、上記潜像担持体上の上記潜像が担持された画像部に対しては上記トナーが該潜像担持体側に向かい、該潜像担持体上の非画像部に対しては該トナーが該潜像担持体側とは反対側に向かう方向の電界を形成する複数相(現像装置541では3相)の電圧を印加することで、良好な現像が可能となる。
また、現像装置541では、トナー搬送量検知手段である第一搬送量センサ30及び第二搬送量センサ31の検知結果に基づいて、トナー搬送手段である静電搬送ローラ2上に供給するトナー量を調節することで、現像領域に安定した量のトナーを供給することができ、安定した画像濃度を得ることができるようになる。
また、第二搬送量センサ31を静電搬送ローラ2の感光体1との対向位置よりもトナー搬送方向下流側に設けることによって、現像に使用されたトナー量を検知することができ、現像状態を把握することが可能となる。
また、現像に使用された現像トナー量を検知し、該現像トナー量に基づいて上記トナー搬送手段に供給するトナーの量を調節することにより、安定した現像状態を維持することが可能となる。
また、画像形成装置としてのプリンタ510の現像手段として、静電搬送部材である静電搬送ローラ2の搬送量を検知し、その検知結果に基づいて、静電搬送ローラ2へのトナーの供給を制御する現像装置541を用いることにより、安定した画像形成を行うことができる。
[変形例1]
尚、実施形態1では、磁性キャリアと非磁性トナーから成る二成分現像剤を用いる現像装置を用いていたが、静電搬送部材上でトナーの搬送量を検知する構成は、一成分現像剤を用いる現像装置にも適用することが可能である。
以下、変形例1として、静電搬送部材上でトナーの搬送量を検知する構成を適用可能な一成分現像剤を用いる現像装置について説明する。
図20は、変形例1に係る現像装置541と感光体1との概略構成図である。
図20に示す現像装置541は、非磁性トナーから成る一成分現像剤を用いる現像装置である。また、現像装置541は、粉体であるトナー粒子を搬送、現像、回収する電界を発生するための複数の電極を有するローラ状の静電搬送部材である静電搬送ローラ2を備えている。静電搬送ローラ2は、画像形成時には、感光体1に対して50〜1000[μm]、好ましくは150〜400[μm]の間隙をあけて非接触に対向している。さらに、静電搬送ローラ2に対向し、静電搬送ローラ2に対してトナーを供給するトナー供給手段である供給ローラ3と、この供給ローラ3で供給するトナーを収容するトナー収容部14とを備えている。この場合、静電搬送ローラ2は感光体1及び供給ローラ3に対して径方向の反対側の領域で対向している配置としている。なお、静電搬送ローラ2は回転せず、外周面をトナーが図中矢印D方向方向に搬送電界(移相電界)によって搬送される。一方、供給ローラ3は図中矢印C方向に回転する。
トナー収容部14にはトナー補給ローラ15A、15Bを備え、トナーはトナー補給ローラ15Aと供給ローラ3とによる摩擦帯電などによって、静電気力によって供給ローラ3上に汲み上げられる。そして、供給ローラ3上のトナーは現像剤層規制部材7によって薄層化され、供給ローラ3の回転に伴って静電搬送ローラ2と対向する領域に搬送される。
供給ローラ3には、第一電圧印加手段としての供給電源11によって供給バイアスが印加されている。また、静電搬送ローラ2には、第二電圧印加手段としての搬送電源12によって後述するように電極に電圧が印加されている。なお、供給電源11及び搬送電源12によって印加する電圧については実施形態1と同様である。
これにより、供給ローラ3と静電搬送ローラ2とが対向する領域においては、供給電源11及び搬送電源12によって静電搬送ローラ2と供給ローラ3との間に電界が生じている。その電界からの静電気力を受け、トナーは供給ローラ3表面から解離し、静電搬送ローラ2表面に移動する。そして、静電搬送ローラ2表面に達したトナーは、搬送電源12が印加する電圧によって形成される搬送電界によって、静電搬送ローラ2表面上をホッピングしながら搬送される。
そして、感光体1と対向する領域まで搬送電界によって搬送されたトナーは、静電搬送ローラ2と感光体1上の画像部との間の現像電界によって、感光体1上に移動して感光体1上の潜像を可視像化(現像)する。
以上、変形例1のように、現像剤として、トナーから成る一成分現像剤を用いることもできる。二成分現像剤の場合、現像剤担持体の回転や磁気穂がトナー搬送部材に衝突する衝撃によって、磁気穂を形成しているキャリアの一部が切れてトナー搬送部材に移動し、供給部でトナー搬送部材の表面に付着してしまうおそれがある。これに対し、一成分現像剤の場合、キャリアを用いていないので、トナー搬送部材表面へのキャリアの付着という問題は起こらず、また、一成分現像剤の場合、現像剤収容部が簡単な構成となるため、現像装置を小型化・低コスト化することができる。
[変形例2]
また、実施形態1では、各トナー毎に対応する像担持体である感光体1を設け、転写材P上で4色のトナー像を重ねる構成であったが、一つの像担持体上に4色のトナー像を重ねて現像し、像担持体上から一度に転写材Pに転写する構成を採用してもよい。
以下、変形例2として、一つの像担持体上で4色のトナー像を重ねて現像し、転写材に転写する画像形成装置について説明する。
図21は、変形例2に係る画像形成装置としてのプリンタ510の概略構成図である。
なお、図2に示す実施形態1のプリンタ510と同じ機能を果たす要素については同じ符号を付して、特に必要がない限りその説明は省略する。
図21に示すプリンタ510では、負帯電の有機感光体をベルト形状に構成した感光体ベルト561を備え、この感光体ベルト561は、感光体駆動ローラ562、感光体従動ローラ563及び一括転写対向ローラ564間に架け渡され、図示しない回転駆動機構によって図中矢印E方向に周回移動される。
この感光体ベルト561には、感光体ベルト561を帯電させる帯電装置としての帯電チャージャ565K、565M、565C、565Yと、感光体ベルト561上の静電潜像を現像する現像装置541を備えた現像カートリッジ566K、566M、566C、566Yとが、それぞれ各色ごとに対向している。そして、感光体ベルト561の移動にしたがって順次トナー像を感光体ベルト561上に重ねていくように構成されている。なお、現像装置541は、実施形態1と同様に静電搬送部材である静電搬送ローラ2の搬送量を検知する構成である。
また、現像カートリッジ566K、566M、566C、566Yの静電搬送ローラ2に感光体ベルト561を挟んで対向する位置に現像対向ローラ567K、567M、567C、567Yを配置している。さらに、一括転写対向ローラ564に感光体ベルト561を挟んで対向する位置に一括転写ローラ568を配置している。
帯電手段としての帯電チャージャ565は感光体ベルト561の表面を一様帯電させるためのものであり、図21に示すプリンタ510ではコロナ帯電方式を採用している。コロナ帯電のように非接触の帯電手段を用いれば、上流側の現像カートリッジ566によって形成されたトナー像を乱すことなく感光体ベルト561を帯電させることができる。
画像形成時には、帯電チャージャ565によって感光体ベルト561表面が一様に帯電させられる。すでに感光体ベルト561上にトナー像が形成されている場合でも、トナー像を含め感光体ベルト561の表面が一様帯電させられる。次いで、光書込み装置502から画像情報に応じた光ビームが照射される。光ビームは帯電チャージャ565と現像カートリッジ566の間を通過するため、すでに一様帯電させられた感光体ベルト561に対して光ビームが照射されることとなり、負帯電性の感光体である感光体ベルト561の表面では画像部に対応する領域が除電されて潜像が形成される。
現像カートリッジ566は実施形態1の現像装置541と同様に感光体ベルト561上に形成された潜像の画像部にトナー粒子を付着させ、潜像をトナー像として可視化する。以上の帯電、光ビーム照射、現像の工程が前述のように各現像カートリッジとの対向部において繰り返され、感光体ベルト561上に4色のトナー像が重ねられたフルカラー画像が形成される。
一方、給紙装置505から送られた転写材Pが感光体ベルト561と一括転写ローラ568との接触部へと搬送され、この接触部において感光体ベルト561上に形成されたフルカラー画像が一括転写ローラ568に印加された電圧によって転写材P上に転写される。その後、転写材Pは定着装置504に到達すると、転写材P上のトナー像は加熱ローラ504a及び加圧ローラ504bに挟まれつつ加熱されることで転写材P上に定着させられ、転写材P上にフルカラーの可視像が形成される。
なお、ブラック、マゼンタ、シアン、イエローのトナー像を現像するための現像カートリッジ566K、566M、566C、566Yは、実施形態1の作像ユニット501と同様にプロセスカートリッジとしてプリンタ510本体から着脱可能となっている。
図22は、プロセスカートリッジとしての現像ユニット566をプリンタ510本体からの取り外しを示す図である。図22に示すように、感光体ベルト561がプリンタ510本体から開放退避することで、開放された空間から現像ユニット566が着脱可能となっており、ユーザーによる交換が可能となっている。
なお、本発明は、図1及び図21で示した画像形成装置に限らず、中間転写ベルト、転写ドラム、中間転写ドラムなどを用いたカラー画像形成装置、モノクロ画像形成装置などにも適用可能である。
第1実施形態に係るプリンタの概略構成図。 同プリンタの作像ユニットの概略構成図。 同プリンタの作像ユニット着脱の説明図。 同プリンタに係る現像装置と感光体との概略構成図。 静電搬送ローラの感光体との対向部周辺の模式図。 3相のパルス状駆動波形を、タイミングをずらして印加した駆動波形の説明図。 連続する3つのタイミングのときの複数の電極に印加される極性の変化の説明する模式図。 移相電界によるトナーの移動についての詳細説明図。 搬送電源の模式図。 静電搬送ローラの電極に印加される3相駆動パルス電圧の波形を示す波形図。 静電搬送ローラの現像領域の電極に印加される3相駆動パルス電圧の波形を示す波形図。 トナーの搬送量と像担持体上へのトナーの付着量との関係を示すグラフ。 搬送量センサを設けた現像装置の概略構成図。 トナー量と信号出力、及び供給能力とトナー量の関係を示す図。(a)は、トナー量と信号出力との関係を示すグラフ、(b)は、供給能力とトナー量との関係を示すグラフ。 現像領域のトナー搬送方向下流側に設置した搬送量センサの信号の一例を示す図。 供給量のコントロールの方法を示すフローチャート。 未現像の搬送量検知信号と、現像後の搬送量検知信号に応じて搬送量をコントロールする制御のフローチャート。 トナーの搬送速度を測定するための出力信号を示す図。 実験1の結果を示すグラフ。 変形例1に係る搬送量センサを設けた現像装置の概略構成図。。 変形例2に係るプリンタの概略構成図。 変形例2のプリンタの現像ユニット着脱の説明図。
符号の説明
1 感光体
2 静電搬送ローラ
3 供給ローラ
4 現像剤収容部
6 トナー補給口
7 現像剤層規制部材
11 供給電源
12 搬送電源
30 第一搬送量センサ
31 第二搬送量センサ
101 支持基板
102 電極
102a 第一電極
102b 第二電極
102c 第三電極
103 保護層
103a 静電搬送面
104 電源
105 パルス信号発生回路
106 搬送波形増幅器
107 現像波形増幅器
202a 第一現像電極
202b 第二現像電極
202c 第三現像電極
501 作像ユニット
502 光書込み装置
503 転写材搬送ベルト
504 定着装置
505 給紙装置
507 排紙部
509 転写ローラ
510 プリンタ
511 搬送ローラ
512 従動ローラ
515 吸着ローラ
516 Pセンサ
541 現像装置
561 感光体ベルト
562 感光体駆動ローラ
563 感光体従動ローラ
568 一括転写ローラ

Claims (9)

  1. 表面上に粉体を担持し、該粉体を静電気力によって搬送するための電界を発生させる複数の搬送電極を備える粉体静電搬送部材を有する粉体搬送装置において、
    該粉体静電搬送部材の表面上を移動する粉体の量を検知する粉体搬送量検知手段を有することを特徴とする粉体搬送装置。
  2. 請求項1の粉体搬送装置において、
    上記粉体搬送量検知手段は、光源及び光量を検知する受光部からなる光学センサであることを特徴とする粉体搬送装置。
  3. 請求項2の粉体搬送装置において、
    上記粉体静電搬送部材の少なくとも一部は上記光源から照射される光を透過する光透過部であり、該光源と上記受光部とは該光透過部を挟んで対抗する位置に配置することを特徴とする粉体搬送装置。
  4. トナー搬送手段に設けられたトナー静電搬送部材の表面上に存在するトナーを静電気力によって該表面に対して相対移動させながら潜像担持体との対向位置に搬送して、該潜像担持体に担持される潜像を現像する現像装置において、
    該トナー搬送手段として請求項1、2または3の粉体搬送装置を用い、上記粉体搬送量検知手段がトナーの搬送量を検知するトナー搬送量検知手段であることを特徴とする現像装置。
  5. 請求項4の現像装置において、
    上記搬送電極には、上記潜像担持体上の上記潜像が担持された画像部に対しては上記トナーが該潜像担持体側に向かい、該潜像担持体上の非画像部に対しては該トナーが該潜像担持体側とは反対側に向かう方向の電界を形成する複数相の電圧を印加することを特徴とする現像装置。
  6. 請求項4または5の現像装置において、
    上記トナー搬送量検知手段の検知結果に基づいて上記トナー搬送手段に供給するトナーの量を調節することを特徴とする現像装置。
  7. 請求項4、5または6の現像装置において、
    上記トナー搬送量検知手段を上記トナー静電搬送部材の上記潜像担持体との対向位置よりも上記トナー搬送方向下流側に設けることを特徴とする現像装置。
  8. 請求項7の現像装置において、
    上記トナー静電搬送部材の上記潜像担持体との対向位置よりも上記トナー搬送方向下流側に設けた上記トナー搬送量検知手段より、現像に使用された現像トナー量を検知し、該現像トナー量に基づいて上記トナー搬送手段に供給するトナーの量を調節することを特徴とする現像装置。
  9. 潜像を担持する潜像担持体と、該潜像担持体上の潜像をトナー像に現像する現像手段とを備える画像形成装置において、
    該現像手段として、請求項4、5、6、7及び8の現像装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
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