JP2002116620A - 現像装置及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

現像装置及びこれを備えた画像形成装置

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JP2002116620A
JP2002116620A JP2001054753A JP2001054753A JP2002116620A JP 2002116620 A JP2002116620 A JP 2002116620A JP 2001054753 A JP2001054753 A JP 2001054753A JP 2001054753 A JP2001054753 A JP 2001054753A JP 2002116620 A JP2002116620 A JP 2002116620A
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克己 足立
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Abstract

(57)【要約】 【課題】現像剤のカブリや装置内の汚染を防止できる現
像装置を提供する。 【解決手段】進行波電界により現像剤を搬送するトナー
搬送部材25を感光体1との最接近部位にある現像領域
25aと、その両側にある搬送部25b並びに回収部2
5cとを一体化して現像剤を順次搬送させ、カブリの発
生や装置内の汚染を防ぐ。トナー搬送部材25と装置本
体20の支持部材28の間に空隙30を設け、トナー搬
送部材25を感光体1にソフトに接触させて、トナーに
機械的ストレスを与えることなく現像を行う。また、進
行波発生電極33を帯電ローラ23及びトナー回収ロー
ラ38が接触する位置もしくは最接近位置まで配置して
トナーの供給・搬送・回収を安定化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、潜像担持体上に形
成される静電潜像を現像剤等を用いて現像する現像装置
及びこれを備えた画像形成装置に関し、特に、進行波電
界を用いて現像剤を搬送する機構を利用する現像装置及
びこれを備えた画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】複写機・プリンタ・ファクシミリ等の電
子写真プロセスを用いた画像形成装置に適用される現像
装置としては、マグネットブラシを用いた二成分方式の
現像装置や、一成分現像剤をブレード等により現像ロー
ラ等の現像剤担持体に押圧して薄層を形成し像担持体で
ある感光体と接触させて現像を行う方式が知られており
実用化されるに至っている。
【0003】一方、像担持体に現像剤担持体を接触させ
ずに現像を行う非接触方式の現像装置が注目されてお
り、パウダークラウド法・ジャンピング法や電界カーテ
ン(進行波電界)を利用した方法が提案されている。
【0004】電界カーテンを用いた方法としては、例え
ば、特許公報第2736537号に示されている現像装
置がある。この現像装置は、現像剤収容部より現像剤を
像担持体に向けて搬送する現像剤搬送手段としての搬送
部と、搬送路の下方に配置され、像担持体から不要の現
像剤を回収する現像剤回収手段としての回収路と、搬送
路の像担持体端部に、像担持体に対向し且つ下方に向か
う現像用電極とから構成されている。
【0005】搬送部には、電界カーテン作用を発生させ
る電極が埋設されており、電界カーテン作用により、現
像剤を攪拌・帯電させて現像位置まで搬送するようにな
っている。現像位置まで搬送された現像剤は、像担持体
の表面電荷と現像用電極に印加されている現像バイアス
とによる現像電界により、像担持体側に移動し静電潜像
の現像が行われた後、像担持体側に付着しなかった現像
剤は現像用電極より落下して回収路に進み、励振されて
現像剤収容部に回収される。
【0006】このように構成することにより、機械的動
力を用いることなく現像剤の搬送・静電潜像の現像を行
うことができ、かつ、現像剤収容部と像担持体との間の
移送手段を大幅に小型化することができ、よって、印字
出力装置そのものの小型化・薄型化が可能になることが
示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術においては以下に示す問題点がある。 1)搬送部・現像用電極と回収部が個別に形成されてい
るため、現像用電極に付着した現像剤が落下せずそのま
ま残留するおそれがある。現像用電極に現像剤が残留す
ると、電荷がリークして帯電量が低下し、次の現像工程
においてカブリが発生する可能性がある。 2)現像用電極から回収部に現像剤が落下したとして
も、回収部上でバウンドしトナー飛散が生じ装置内を汚
染するおそれがある。 3)印字出力装置の小型化が可能であると示されている
が、搬送部・回収部ともある程度の長さが必要であり、
小型化を図る上でまだ充分ではない。
【0008】本発明は、現像装置本体内に直接トナーを
収容し、このトナーを進行波電界を用いて搬送して現像
を行うことにより、小型化が図れる現像装置及びこれを
備えた画像形成装置を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、所定の間隔を開けて並べられた複数の電
極に多相の交流成分を含む電圧を印加して進行波電界を
形成し、この進行波電界により現像剤を搬送する現像剤
搬送手段を設け、この現像剤搬送手段として、像担持体
との最近接部位にある現像領域と、この現像領域よりも
上流側の搬送部と、現像領域よりも下流側の回収部とを
一体化した構成とすることで、現像剤を順次搬送するよ
うにして、現像領域に現像剤が残留したり、回収部に現
像剤が落下して装置内を汚染しないようにしたものであ
る。
【0010】この現像剤搬送手段の形状としては、平板
状部材であってもよいが、平板状部材を装置本体の像担
持体側の開放部に像担持体に向けて膨らんだ突状形状で
取り付ければ、つまり、現像剤搬送手段を曲率を有して
取り付け、その最接近位置に現像領域を形成する構成を
採用すれば、確実な現像剤の搬送・現像・回収が可能と
なる。
【0011】この平板状部材の突状形状を形成する上
で、平板状部材の弾性の有無は問わないが、接触現像方
式を用いて現像を行う場合には弾性部材を使用した方が
後述のように像担持体と柔らかく接触させることがで
き、さらに、その曲率により、像担持体との接触圧を容
易に調整できることになる。
【0012】この場合の現像方式としては、上記のごと
く、像担持体と接触して現像する接触現像方式や、像担
持体と非接触で現像する非接触現像方式のいずれをも採
用可能である。従って、上記現像領域が形成される像担
持体と現像剤搬送手段の「最接近位置」とは、両者が非
接触の場合のみならず、接触状態の場合も含む概念であ
る。
【0013】接触現像方式を採用する場合、現像剤搬送
手段と、これを支持するために装置本体に固定されてい
る支持部材との間に空隙を設ければ、現像剤搬送手段の
弾性を利用して像担持体と非常にソフトに接触させるこ
とができる。非接触現像方式を採用する場合、現像剤搬
送手段を支持部材に密着して取り付ければ、現像領域と
像担持体との距離が一定し、確実な現像が可能となる。
【0014】現像剤搬送手段は、進行波電界により現像
剤を搬送するものであるため、それ単独であっても現像
剤の帯電や回収が可能となるが、この現像剤搬送手段
に、現像剤に所定の電荷を付与することにより現像剤を
帯電させると共に現像剤を現像剤搬送手段に供給する現
像剤帯電手段や、像担持体側から現像に寄与しなかった
現像剤を装置本体内に回収する現像剤回収手段、さらに
は、現像剤帯電手段の現像剤搬送方向の下流側に現像剤
の漏洩を防ぐ封止手段を付設すれば、確実に現像剤の帯
電・回収・漏洩防止が可能となる。
【0015】上記現像剤帯電手段として帯電ローラが例
示でき、現像剤回収手段としてトナー回収ローラが例示
でき、さらには、封止手段としてブレードが例示でき
る。
【0016】上記現像装置において、現像剤帯電手段、
現像剤回収手段、現像剤搬送手段の支持部材、及び装置
本体の壁面により囲まれる空間を現像剤収容部とし、こ
の現像剤収容部内に現像剤を収容すれば、部品点数の簡
素化及び装置全体の容積が少なくすることができ、小型
化が可能になる。
【0017】さらに、現像剤帯電手段あるいは現像剤回
収手段と現像剤搬送手段の電極及び電極印加電圧を次の
ように設定すれば、現像剤の安定した搬送・回収並びに
搬送力の増大が可能となる。
【0018】すなわち、現像剤帯電手段が接触もしくは
最接近する位置に現像剤搬送手段の電極を配置すれば、
現像剤帯電手段から供給された現像剤を安定して搬送さ
せることができる。
【0019】この場合、現像剤帯電手段近傍の電極幅を
他の領域の電極幅よりも狭くすれば、電極上で現像剤搬
送方向の電界の弱い領域が少なくなり、現像剤の搬送が
スムーズに行える。
【0020】また、現像剤帯電手段近傍の電極間ピッチ
を他の領域の電極間ピッチよりも広く形成し、この領域
の電極への印加電圧を他の領域の電極印加電圧よりも高
く設定すれば、進行波発生電極により形成される電界の
有効範囲が拡がり、現像剤搬送力が増大して現像剤搬送
量を増加することができる。
【0021】一方、現像剤回収手段が現像剤搬送手段と
接触もしくは最接近する位置に現像剤搬送手段の電極を
配置すれば、進行波発生電極により発生する電界の有効
範囲が拡がり、現像に寄与しなかった現像剤を現像剤回
収手段の作用する位置まで確実に搬送して回収すること
ができる。
【0022】この場合、現像剤回収手段近傍の電極への
印加電圧を他の領域の電極印加電圧よりも低く設定すれ
ば、進行波発生電極による現像剤搬送速度が低下し、現
像剤が現像剤回収手段に衝突して生じる現像剤の飛散を
防止することができる。
【0023】画像形成装置は、以上述べた何れかの構成
を採用した現像装置を備えているので、現像剤の飛散が
防止され、メンテナンス性の良い画像形成装置を提供す
ることができる。また、現像剤の供給・搬送・回収が安
定して行われるので、カブリなどが抑制された品質の良
い画像を出力することができる。さらに、現像装置が小
型化されるので、画像形成装置の小型化を図ることがで
きる。
【0024】
【発明の実施の形態】(電子写真プロセスの説明)図1
は、本発明が適用される実施の一形態としての電子写真
プロセスを用いた画像形成装置の一例を示す縦断面図で
ある。この電子写真プロセスでは、像担持体としての感
光体1に原稿像、あるいは、ホストコンピュータからの
データに対応した静電潜像が形成され、その静電潜像が
現像装置2によって可視化され、紙等の記録媒体3上に
転写されて画像形成が行われる。
【0025】感光体1の周囲には、帯電部材4、露光部
材5、現像装置2、転写部材6、クリーニング部材7、
除電部材8等が、感光体1の回転方向の上流側から順に
配置されている。記録媒体3上に転写された画像は、記
録媒体の搬送方向下流側に位置する定着部材9によって
記録媒体3上に定着される。
【0026】感光体1は、たとえばアルミニウム等の金
属ドラムを基材10として、その外周面上にアモルファ
スシリコン(a―Si)・セレン(Se)や有機光半導
体(OPC)等の光導電層11が薄膜状に形成されて構
成されている。
【0027】帯電部材4は、たとえばタングステンワイ
ヤ等の帯電線・金属製のシールド板・グリット板よりな
るコロナ帯電器や帯電ローラ・帯電ブラシなどで実現さ
れる。露光部材5は、半導体レーザで実現される。転写
部材6は、たとえばコロナ帯電器・帯電ローラ・帯電ブ
ラシなどで実現される。定着部材9は、加熱ローラと加
圧ローラとからなる上下ローラで実現される。
【0028】感光体1は、先ず帯電部材4によって一様
に帯電され、次に画像情報に応じて露光部材5によって
光照射がなされ、感光体1上に静電潜像が形成される。
この静電潜像は、感光体1と現像装置2との間に形成さ
れる現像電界(現像装置に備えられているバイアス電源
は不図示)により、現像装置2内の現像剤(トナー)が
移動し、トナー像として可視化される。現像装置2の詳
細な構成については後述する。このトナー像は、転写部
材6によって記録媒体3上に転写され、定着部材9にお
いて加熱定着される。 トナー像が転写された後、感光
体1上に残留したトナーは、クリーニングブレードなど
のクリーニング部材7によって除去され、また感光体1
上に残留した電荷は、除電ランプなどの除電部材8によ
って除電される。
【0029】なお、図1では、現像装置2を感光体の上
方向に配置した例を示しているが、図2に示すように、
現像装置2を感光体1の側面方向に配置した構成を採用
しても良い。
【0030】(現像装置の構成)次に、図3を用いて本
発明に係る現像装置について説明する。現像装置2には
その装置本体20内に保有してあるトナー21を帯電さ
せるために電圧印加可能な帯電ローラ(現像剤帯電手
段)23が設置されている。また、現像装置本体20内
のトナー21を帯電ローラ23付近に供給すると共に装
置本体20内のトナーの攪拌作用を行うためのMX(ミ
キシング)パドル24が設置されている。帯電されたト
ナー21は、進行波電界を発生するトナー搬送部材(現
像剤搬送手段)25に引き寄せられる。
【0031】帯電ローラ23は、装置本体20の感光体
側の開口部20aの内側に配置されたものであり、例え
ば、スポンジタイプの発泡ウレタン等のゴム材料より形
成される。帯電ローラ23としては、無論、ソリッドタ
イプのゴム材料を用いても良い。
【0032】この帯電ローラ23は、直流電源22に接
続され、また、不図示の駆動手段により、図中矢印a方
向に回転されるように構成されており、MXパドル24
より供給されたトナーに所定量の帯電を付与すると共に
トナーをトナー搬送部材25上に送り出すようになって
いる。すなわち、帯電ローラ23は、 トナーに帯電を
施すと共にトナーをトナー搬送部材25に供給する作用
をも有している。
【0033】前記の工程を経て帯電されたトナーは、ト
ナー搬送部材25により形成される進行波電界によって
図中b方向に現像領域25a(感光体との接触ポイン
ト)まで搬送される。
【0034】また、帯電ローラ23によって帯電したト
ナーが、装置本体20とトナー搬送部材25である進行
波発生電極との間から漏れるのを抑えるために、装置本
体20の開口端にブレード(封止手段)27が設置され
ている。このブレード27と進行波発生電極との間に
は、トナー搬送部材25によって搬送されるトナーが十
分に搬送できるだけの隙間(例えば、20μm〜80μ
m程度)が設けられている。この隙間は、ブレード27
とトナー搬送部材25との間でトナーヘ機械的ストレス
を与えてしまうと、ブレード27にトナーが融着する恐
れがあるため、この融着を防ぐために設けたものであ
る。
【0035】ブレード27の素材としては、例えば、ス
テンレス・リン青銅・ニッケルコートした鉄等の金属、
ウレタン・シリコーン・EPDM(エチレンプロピレ
ン)等のゴム材料、及び左記材料にカーボンブラック・
イオン等の導電剤を添加したものが使用される。
【0036】トナー搬送部材25と感光体1は、非常に
軽い圧力にて接触している。それを実現可能にしている
のは、図3に示すようなトナー搬送部材25(進行波発
生電極)とこれを支持する支持部材28との間に非常に
微小の空隙30を設けているためである。
【0037】トナー搬送部材25は、例えば、ポリイミ
ド樹脂より形成されている、曲率を有する支持部材28
上に、これと同様に曲率を有して、かつ微小な空隙30
を介して取り付けられている。あるいは、この空隙30
の中にスポンジタイプの発泡ウレタン等のような弾力性
の高いもの(弾性部材)を設置しても良い。支持部材2
8は装置本体20の開口部20a側に固定されている。
【0038】このように構成すると、トナー搬送部材2
5が有する弾性(構成例については後述)、あるいは、
空隙30に配置された弾性部材の弾性力により、トナー
搬送部材25と感光体1とを非常に軽くソフトに接触さ
せることができ、 トナーに機械的な圧力(ストレス)
を与えることなく現像を行うことが可能となる。
【0039】トナー搬送部材25は、図5に示すよう
に、例えば、ポリイミドよりなる基材32(厚さ25μ
m)上に銅箔(厚さ18μm)よりなる進行波発生電極
33を形成し、その上にポリイミドよりなる表面保護層
34(厚さ25μm)を備えた構成のものを使用するこ
とができる。
【0040】このように、トナー搬送部材25は非常に
薄く、また、弾性を有するように形成することができる
ので、支持部材28上に曲率を有して取り付けることが
可能であり、非常に弱い圧力で感光体1に接触させるこ
とができる。すなわち、トナー搬送部材25は、装置本
体20の感光体側の開放部20aに感光体1に向けて膨
らんだ突状に配置されており、感光体1に対する最接近
部位にある現像領域25aと、この現像領域25aより
もトナーの搬送方向で上流側の搬送部25bと、現像領
域25aよりもトナーの搬送方向で下流側の回収部25
cとが一体化された形状となっている。
【0041】ここで、 トナー搬送部材25を構成する
進行波発生電極について説明する。進行波発生電極は、
例えば図5に示すように、幅40〜130μmの微小電
極が100dpi(約254μm)〜300dpi(約
75μm)ピッチの間隔を保って互いに平行になるよう
に配置され、4本の微小電極を1組として形成されてい
る。微小電極の組としては3本でも構わない。
【0042】これら各組の電極には3相ないし4相の多
相交流電源34より交番電圧(多相の交流成分を含む電
圧)が印加され、進行波発生電極上に進行波電界が形成
されトナーが搬送される。図6は上記進行波発生電極に
4相のパルス電圧を印加(4本の微小電極〜を1組
として位相をシフトさせてパルス電圧を印加)した例を
示しているが、電圧波形はこれに限定されず正弦波や台
形波等でも構わない。
【0043】この進行波発生電極に印加する交番電圧
は、進行波発生電極間で絶縁破壊が発生しないように、
例えば10V〜1kV程度の値に設定され、周波数とし
ては100Hz〜100kHzの範囲内の値が使用され
る。なお、上記交番電圧や周波数の値は、進行波発生電
極素子の形状・トナーの搬送速度・トナーの使用材料等
によって適性値を設定すれば良い。
【0044】また、上記トナー搬送部材25には、図5
に示すように、感光体1とトナー搬送部材25との間に
現像電界が形成されるように現像バイアス直流電源35
より直流電圧が印加されるように構成されている。
【0045】現像領域を通り過ぎて現像に寄与しなかっ
たトナーは、トナー搬送部材25(進行波発生電極)上
をトナー回収ローラ38(現像剤回収手段)まで進行し
ていく。トナー回収ローラ38は、トナーの進行方向と
同方向(図3の矢印c方向)に回転し、トナーを現像装
置本体20内に収容するもので、装置本体20の開口端
の外側に設置されている。このトナー回収ローラ38の
材料は、帯電ローラ27と同じ材料を使用することがで
きる。
【0046】以上述べたように、現像装置2は、帯電ロ
ーラ27、トナー搬送部材25、トナー搬送部材が取り
付けられている支持部材28、トナー回収ローラ38を
備え、この各部材並びに箱型の装置本体20の壁面より
なる空間が現像剤収容室(現像剤収容部)40とされ、
この収容室40内にトナーが収容されている。従って、
別にトナー収容部を備える必要がなく、上記各部材が配
置されている空間を利用してトナーを収容しているので
現像装置の小型化が図れる。
【0047】また、現像装置は、従来の方式で用いられ
るトナーを帯電させる摩擦帯電機構(ブレード等の層厚
規制部材や現像ローラ等)を廃止しているので、トナー
ヘの機械的ストレスが低減される。よって、前記摩擦帯
電機構へのトナーの融着が抑制されので低融点トナーの
使用が可能となる。
【0048】上記では、トナー搬送部材25を感光体1
に接触させて現像を行う場合の構成について説明した
が、図4に示すように、 トナー搬送部材25を支持部
材28上に密着させて構成し、感光体1と非接触で現像
を行う方式を採用しても良い。トナー搬送部材25と支
持部材28を密着させる以外は、図3に示した構成と同
様である。
【0049】次に作像時の動作について説明する。画像
形成プロセスが終了した段階では、トナー搬送部材25
上にはトナーが残っており、この状態で長時間放置する
とトナーの電荷がリークして帯電量が低下し、次の画像
形成を行う際にカブリを生じたり、また、落下して画像
形成装置内を汚染するおそれがある。
【0050】そこで、画像形成プロセス終了時(画像形
成プロセス終了の信号が受け取られた時)には、帯電ロ
―ラ27ヘの電圧をオフとし駆動が停止されるが、トナ
ー搬送部材25への多相交番電圧(このとき、トナーが
感光体に付着しないように現像バイアスを調整しても良
い)はそのまま印加し、トナー搬送部材25上のトナー
を搬送して現像装置本体20内に回収するプロセスを行
う。このプロセスを所定時間(この時間は、例えば、
トナー搬送部材の長さとトナーの搬送速度より知ること
ができ、この時間よりも少し長く設定すれば良い。)行
った後、上記多相交番電圧をオフとすると共に感光体1
の駆動を停止する。
【0051】このように制御することにより上記悪影響
(カブリや汚染)を防止することができる。なお、図4
に示した、非接触方式の現像装置の場合では、画像形成
プロセス終了時に感光体を停止すれば良い。理由は後述
する。
【0052】なお、トナー搬送部材25上のトナーを回
収している際に画像形成開始信号を受け取った場合は、
帯電ローラ27ヘの印加電圧をオンするとともに帯電ロ
ーラ27を回転させ、新たにトナー搬送部材25上に供
給されるトナーをトナー回収ローラ38の位置まで搬送
した後、感光体1の駆動を開始する。
【0053】また、トナー搬送部材25上のトナーを回
収した後、すなわち、画像形成プロセスが完了し、待機
した後に画像形成開始信号が入力された場合、図3の接
触現像方式の現像装置を用いる場合は、上記したよう
に、トナー搬送部材25全域にトナーを搬送した後に感
光体の駆動を開始する。
【0054】これは、接触現像方式の場合、非常に弱い
とはいえ、トナー搬送部材25と感光体1とは接触して
おり、トナーのない状態で感光体1を駆動すると、感光
体1やトナー搬送部材25の表面絶縁層が削れるおそれ
があるためである。
【0055】そこで、トナー搬送部材25と感光体1と
の間にトナーを介在させることにより、感光体1の動作
開始時にトナー搬送部材25と感光体1との間に発生す
る摩擦を低減している。なお、図4に示した非接触現像
方式の場合は、上記した感光体を駆動させたり停止させ
るタイミングの制御を行う必要はない。
【0056】以上、説明した動作は制御手段、例えばC
PU(Central Processing Unit)により制御され
る。
【0057】(帯電ローラ及びトナー回収ローラと進行
波電極との位置関係)次に、帯電ローラ23(現像剤帯
電手段)とトナー搬送部材25(現像剤搬送手段)に配
されている進行波発生電極33との位置関係を詳述する
と、帯電ローラ23がトナー搬送部材25と接触する位
置もしくは最接近位置に進行波発生電極33が存在する
ように設置されている。
【0058】例えば、図7(a)に示すように、帯電ロ
ーラ23の中心線(帯電ローラ23がトナー搬送部材2
5と接触する位置もしくは最接近位置Aと帯電ローラ2
3の中心とを結ぶ線)上に最も端の進行波発生電極33
aが位置(当接)するように配置しても良く、あるい
は、図7(b)に示すように、帯電ローラ23がトナー
搬送部材25と接触若しくは最接近する位置Aよりもト
ナー搬送方向Bと反対側近傍に最も端の進行波発生電極
33aが位置するように配置してもよい。
【0059】トナーは帯電ローラ23との摩擦帯電によ
り電荷が付与されるので、進行波発生電極33で発生す
る電界の有効範囲内に帯電ローラ23を位置させること
により、帯電ローラ23からトナー搬送部材25にトナ
ーを確実に供給することができ、かつ、安定して搬送す
ることが可能となる。
【0060】なお、このとき、帯電ローラ23とトナー
搬送部材25との間に直流バイアスを印加し、より確実
にトナー搬送部材25にトナーを供給するようにしても
よい。
【0061】トナー回収ローラ38と進行波発生電極3
3の位置関係についても前記帯電ローラ23と進行波発
生電極33との関係と同様である。すなわち、トナー回
収ローラ38がトナー搬送部材25と接触する位置もし
くは最接近位置に進行波発生電極33が存在するように
設置する。
【0062】図8(a)及び(b)はトナー回収ローラ
38と進行波発生電極33の位置関係を示す夫々別の実
施形態である。図8(a)は、トナー回収ローラ38の
中心線(トナー回収ローラ38がトナー搬送部材25と
接触する位置もしくは最接近位置Cとトナー回収ローラ
38の中心とを結ぶ線)上に最も端の進行波発生電極3
3bが位置(当接)するように配置した例である。図8
(b)は、トナー回収ローラ38がトナー搬送部材25
と接触若しくは最接近する位置Cよりもトナー搬送方向
B側近傍に最も端の進行波発生電極33bが位置するよ
うに配置した例である。
【0063】図8(a)及び(b)のいずれの態様であ
っても、現像領域を通り過ぎて現像に寄与しなかったト
ナーを進行波発生電極33によりトナー回収ローラ38
の作用する位置まで搬送することにより、トナーをトナ
ー回収ローラ38に確実に回収することができる。
【0064】このとき、トナー回収ローラ38に直流バ
イアスを印加して回収性能を向上するようにしてもよ
い。また、トナー回収ローラ38に回収されたトナー
は、トナー回収ローラ38に接触する掻き取りブレード
41(図4参照)により掻き取られ、トナー貯蔵部40
に回収される。
【0065】なお、最も端の進行波発生電極33a、3
3bの位置が帯電ローラ23及びトナー回収ローラ38
の中心線上にくるように設定すると、わずかな位置ずれ
が生じた場合に、トナーが帯電ローラ23よりトナー搬
送部材23に供給されにくくなったり、トナー回収ロー
ラ38に回収されにくくなる。そこで、最も端の進行波
発生電極33a、33bの位置は、帯電ローラ23側に
ついては、図7(b)に示すように帯電ローラ23の中
心線の位置Aよりトナー搬送方向とは逆方向に多少存在
するようにし、また、トナー回収ローラ38側について
は、図8(b)に示すように、トナー回収ローラ38の
中心線の位置Cよりトナー搬送方向Bと同方向に存在す
るように配置するのがよい。
【0066】例えば、図12に示すように、帯電ローラ
23あるいはトナー回収ローラ38とトナー搬送部材2
5間の距離をd、両者間の電位差をVとしたとき、V/
d>105[V/m]の条件が成り立つ範囲内では帯電
ローラ23からのトナーの供給が見込まれる(トナー回
収ローラ38の場合はトナーの回収が見込まれる)の
で、上記条件を満たすように電極33a,33bを配置
すればよい。
【0067】(進行波発生電極の構造)次に、帯電ロー
ラ23(現像剤帯電手段)及びトナー回収ローラ38
(現像剤回収手段)近傍におけるトナー搬送部材25の
進行波発生電極の構造について説明する。
【0068】以下の説明において、トナー搬送部材25
に帯電ローラ23が接触する位置近傍をトナー供給領域
25dとし、トナー回収ローラ38が接触する位置近傍
をトナー回収領域25eとし、その間の部分をトナー搬
送領域25fと定義する(図9および図10参照)。図
3及び図4に示すトナー搬送部25b、現像領域25a
及びトナー回収部25cとの関係では、トナー搬送部2
5bのうち帯電ローラ23が接触する位置近傍がトナー
供給領域25dであり、トナー回収部25cのうちトナ
ー回収ローラ38と接触する位置近傍がトナー回収領域
25eであり、トナー搬送部25b及びトナー回収部2
5cの残りの領域並びに現像領域25aがトナー搬送領
域25fとなる。
【0069】帯電ローラ23がトナー搬送部材25に接
触する位置近傍の進行波発生電極33の電極構造は、ト
ナー搬送領域25fおよびトナー回収領域25eにおけ
る電極幅をw2とし、トナー供給領域25dにおける帯
電ローラ23近傍の電極幅をw1とすると、図9に示す
ように、w1<w2となるように設定する。すなわち、
トナー供給領域25dの電極幅w1を他の領域25e、
25fの電極幅w2よりも狭くなるように設定する。
【0070】このように設定することで、トナー供給領
域25dから搬送領域25fへのトナーの移動がスムー
ズになり、トナー搬送を安定して行うことができる。そ
の理由を図11に示す模式図で説明する。図11は電極
幅wが狭い場合(同図(a))と広い場合(同図
(b))との電界分布を示す模式図である。同図(b)
に示すように、電極幅wが広い電極33を用いると、電
極33上でトナーの搬送方向に対する電界が弱くなる領
域33dが広くなり、この部分33dにトナーが付着し
やすくなる。つまり、トナーの搬送方向に対する電界が
弱いため、トナーが移動しずらくなり、トナーの搬送が
妨げられると考えられる。
【0071】また、帯電ローラ23とトナー搬送部材2
5間に直流バイアスを印加して帯電ローラ23からトナ
ー搬送部材25にトナーを供給する場合では、電極33
にトナーが付着するとトナーが有する電荷により帯電ロ
ーラ23とトナー搬送部材25間の電界が打ち消される
ようになり、トナー搬送部材25へのトナーの供給量が
減少し、その結果トナーの搬送量が低減する。
【0072】一方、電極幅wを狭くすると、電極上のト
ナーの搬送方向に対する電界の弱い領域33dが小さく
なると考えられ、上記の悪影響を抑制することが可能に
なる。
【0073】従って、トナー搬送部材25全体として、
進行波発生電極の電極幅wは可能な限り狭くし、特に、
トナー供給領域25dの電極幅w1を他の領域の電極幅
w2よりも狭くすることにより、トナー搬送部材25に
供給されるトナーの量が増加すると共に、トナーの搬送
を安定して行うことができる。逆に、このトナー供給領
域25dで不具合が生じると、後のトナー搬送への影響
が大きくなるので、トナーを安定して供給し搬送するこ
とが必要になる。電極幅としては、例えば、トナー搬送
領域25fおよびトナー回収領域25eでの電極幅w2
を127μm、トナー供給領域25dでの電極幅w1を
64μmとする。
【0074】上記電極幅の設定により、トナーの搬送量
は、全ての電極幅を127μmにした構造に比べて、数
10%程度の増加が見込まれる。トナー搬送部材25と
して、無論、進行波発生電極の電極幅を全て64μmに
しても構わないが、この場合、電極幅を狭くすることに
より製造が困難になり、コストアップを招来する。
【0075】(電極間ピッチ及び印加電圧について)次
に、帯電ローラ23がトナー搬送部材25に接触する位
置近傍の進行波発生電極の電極間ピッチは、トナー搬送
領域25fおよびトナー回収領域25eにおける電極間
ピッチをp2とし、トナー供給領域25dにおける帯電
ローラ23近傍の電極間ピッチをp1とすると、p1>
p2、すなわち、トナー供給領域25dの電極間ピッチ
を他の領域25e、25fの電極間ピッチよりも広くな
るように設定する。
【0076】また、トナー搬送領域25fおよびトナー
回収領域25eにおける電極33への印加電圧v2に対
して、トナー供給領域25dにおける電極33への印加
電圧v1が高くなるように設定する(v1>v2)。
【0077】このような構成により、帯電ローラ近傍の
トナー搬送量を増加させることが可能である。これは、
電極間ピッチを広げ、且つ、電界強度の低下を補うため
に印加電圧を高くすることにより、進行波発生電極33
により形成される電界の有効範囲が拡がるため、搬送方
向への力を受けるトナーの量が増加すると考えられる。
【0078】電極間ピッチおよび電極への印加電圧とし
て、例えば、トナー搬送領域25fおよびトナー回収領
域25eにおいては、電極間ピッチp2を170μm、
印加電圧=600Vに対して、トナー供給領域25dに
おいては、電極間ピッチp1を254μm、印加電圧=
900Vとする。
【0079】この条件においては、50%程度のトナー
搬送量の増加が見込まれる。この場合、進行波発生電極
33の電極間ピッチを全て254μmにし、電極電圧を
900Vにすることも可能であるが、電極間ピッチを広
げると、現像領域25aにおいて、画像にムラが現れる
おそれがあり好ましくない。これは、現像領域25aに
おいて、印加電圧を高くしたことにより等電位面が不均
一性になることによるものと考えられる。
【0080】一方、図10に示すように、トナー搬送領
域25fの電極33に印加する電圧v2に対して、トナ
ー回収領域25eのトナー回収ローラ38が位置する近
傍の電極33への電圧v2'を下げるように設定する
(v2>v2')。これにより、トナーの搬送速度を落
とし、トナーがトナー回収ローラ38に衝突することに
よる飛散を防ぐことを可能とする。
【0081】ここで、トナー搬送領域25f、トナー回
収領域25eにおける電極33ヘの印加電圧をそれぞれ
下げる方法としては、図10に示すように、1つの多相
交流電源とトナー搬送領域25f及びトナー回収領域2
5eに配されている電極33間にツェナーダイオード4
2、43を挿入する方法が例示できる。
【0082】トナー搬送領域25f及びトナー回収領域
25eに配されている電極33への電圧としては、例え
ば、トナー搬送領域25fおよびトナー回収領域25e
の電極間ピッチ170μmに対して、トナー搬送領域2
5fでの印加電圧は600V、トナー回収領域25eで
の印加電圧は400Vとする。因みに、トナー供給領域
では、前述のごとく電極間ピッチp1を254μm、印
加電圧は900Vとする。
【0083】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、本発明の範囲内で多くの修正・変更を加
えることができるのは勿論である。例えば、上記実施形
態では、トナー搬送部とトナー回収部とが一体化された
トナー搬送部材について帯電ローラ及びトナー回収ロー
ラ近傍まで進行波電極を配置する構成を例示したが、こ
れら帯電ローラ及びトナー回収ローラと進行波電極との
位置関係はトナー搬送部材が一体化されているか否かを
問わず適用できることは勿論である。また、上記実施形
態で説明した進行波発生電極の構造や電極間ピッチ及び
電極印加電圧の関係は、これら各要素を単独若しくは組
み合わせて進行波発生電極に適用できることは勿論であ
る。
【0084】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明に
よると、進行波電界により現像剤を搬送する現像剤搬送
手段を、像担持体との最接近部位にある現像領域と、こ
の現像領域よりも現像剤搬送方向で上流側の搬送部と、
現像領域よりも現像剤搬送方向で下流側の回収部とを一
体化することで、現像剤を順次搬送するようにしている
ので、現像領域に現像剤が残留したり、回収部に現像剤
が落下して装置内を汚染することなく、カブリの発生や
装置内の汚染を防止することができる。
【0085】また、現像剤搬送手段と装置本体に固定さ
れている支持部材との間に空隙を設けて、現像剤搬送手
段を像担持体と非常にソフトに接触させ、トナーに機械
的ストレスを与えることなく現像を行うことができる。
また、現像剤搬送手段を現像装置に固定されている支持
部材に密着して取り付けることにより、像担持体と非接
触状態で現像する非接触現像が可能となる。
【0086】さらに、現像剤帯電手段が現像剤搬送手段
に接触もしくは最接近する位置に、現像剤搬送手段の電
極を配置することにより、現像剤帯電手段から供給され
た現像剤を安定して搬送させることができる。この場
合、現像剤帯電手段近傍の現像剤搬送部材の電極幅を他
の領域の電極幅よりも狭くすれば、現像剤を安定して搬
送することができ、また、すべての電極幅を狭くする場
合に比べて現像剤搬送部材を製造する際の製造コストの
低減化を図ることができる。
【0087】また、現像剤帯電手段近傍の現像剤搬送手
段の電極間ピッチを他の領域の電極間ピッチよりも広く
すると共にこの領域の電極への印加電圧を他の領域の電
極への印加電圧よりも高く設定すれば、帯電手段近傍の
現像剤搬送量を増加することができる。
【0088】一方、現像剤回収手段が現像剤搬送手段と
接触もしくは最接近する位置に、現像剤搬送手段の電極
を配置することにより、搬送された現像剤を安定して現
像剤回収手段に回収することができる。この場合、現像
剤回収手段近傍の現像剤搬送部材の電極への印加電圧を
他の領域の電極への印加電圧よりも低く設定すれば、現
像剤搬送速度が低下し、現像剤が現像剤回収手段に衝突
して生じるトナー飛散を防止することができる。
【0089】また、上記何れかの構成の現像装置を備え
た画像形成装置においては、現像剤の飛散を防止でき、
メンテナンス性が良好となる。また、現像剤の供給・搬
送・回収が安定して行われるので、カブリなどが抑制さ
れた品質の良い画像を出力することができる。さらに、
現像装置が小型化されるので、画像形成装置の小型化を
図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の現像装置が適用される画像形成装置
の構成を示す図である。
【図2】 本発明の現像装置が適用される画像形成装置
の別の構成を示す図である。
【図3】 本発明の現像装置を接触現像方式として用い
る場合の構成を示す図である。
【図4】 本発明の現像装置を非接触現像方式として用
いる場合の構成を示す図である。
【図5】 図3・図4に示した現像剤搬送手段の構成例
を示す図である。
【図6】 図5の現像剤搬送手段に印加される電圧波形
の例を示す図である。
【図7】 現像剤帯電手段と現像剤搬送手段の電極との
位置関係を示す図である。
【図8】 現像剤回収手段と現像剤搬送手段の電極との
位置関係を示す図である。
【図9】 現像剤搬送手段における電極幅の関係を示す
図である。
【図10】 現像剤搬送手段における電極間ピッチの関
係及び電極への印加電圧の関係を示す図である。
【図11】 電極幅が広い場合と狭い場合とでの電界分
布を示す模式図である。
【図12】 現像剤帯電手段と現像剤搬送手段との電位
差及び距離の関係を示す図である。
【符号の説明】
1 感光体(像担持体) 2 現像装置 20 装置本体 23 帯電ローラ(現像剤帯電手段) 25 トナー搬送部材(現像剤搬送手段) 25a 現像領域 25b トナー搬送部 25c トナー回収部 25d トナー供給領域 25e トナー回収領域 25f トナー搬送領域 27 ブレード(封止手段) 28 支持部材 30 空隙 33 進行波発生電極 33d 搬送方向に対する電界が弱い領域 38 回収ローラ(現像剤回収手段) 40 トナー収容部(現像剤収容部) 41 掻き取りブレード 42,43 ツェナーダイオード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上村 太介 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 佐久間 将実 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 2H077 AC13 AD07 AE08 BA08 CA19 DB14 EA16

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】像担持体上に形成された静電潜像を現像す
    る現像装置であって、所定の間隔を開けて並べられた複
    数の電極に多相の交流成分を含む電圧を印加して進行波
    電界を形成し、この進行波電界により現像剤を搬送する
    現像剤搬送手段が設けられ、 該現像剤搬送手段は、装置本体の像担持体側の開放部に
    像担持体に向けて膨らんだ突状に配置されており、像担
    持体に対する最接近部位にある現像領域と、該現像領域
    よりも上流側の搬送部と、前記現像領域よりも下流側の
    回収部とが一体化されていることを特徴とする現像装
    置。
  2. 【請求項2】前記搬送部に、現像剤に所定の電荷を付与
    することにより現像剤を帯電させると共に搬送部に現像
    剤を供給する現像剤帯電手段が付設された請求項1記載
    の現像装置。
  3. 【請求項3】前記装置本体の開放部の回収部側に、前記
    像担持体側から現像に寄与しなかった現像剤を装置本体
    内に回収する現像剤回収手段が付設された請求項1又は
    2記載の現像装置。
  4. 【請求項4】像担持体上に形成された静電潜像を現像す
    る現像装置であって、所定の間隔を開けて並べられた複
    数の電極に多相の交流成分を含む電圧を印加して進行波
    電界を形成し、この進行波電界により現像剤を前記像担
    持体に向けて搬送する現像剤搬送手段を備え、 前記現像剤搬送手段は装置本体に固定されている支持部
    材に空隙を介して取り付けられていることを特徴とする
    現像装置。
  5. 【請求項5】像担持体上に形成された静電潜像を現像す
    る現像装置であって、所定の間隔を開けて並べられた複
    数の電極に多相の交流成分を含む電圧を印加して進行波
    電界を形成し、この進行波電界により現像剤を前記像担
    持体に向けて搬送する現像剤搬送手段を備え、 前記現像剤搬送手段は装置本体に固定されている支持部
    材に密着して取り付けられていることを特徴とする現像
    装置。
  6. 【請求項6】現像剤に所定の電荷を付与することにより
    現像剤を帯電させると共に現像剤を前記現像剤搬送手段
    に供給する現像剤帯電手段が付設された請求項4又は5
    記載の現像装置。
  7. 【請求項7】前記像担持体側から現像に寄与しなかった
    現像剤を装置本体内に回収する現像剤回収手段が付設さ
    れた請求項4又は5記載の現像装置。
  8. 【請求項8】前記現像剤搬送手段は、曲率を有して取り
    付けられた請求項4又は5記載の現像装置。
  9. 【請求項9】前記支持部材及び装置本体の壁面により囲
    まれる空間が現像剤を収容する現像剤収容部とされた請
    求項4又は5記載の現像装置。
  10. 【請求項10】前記現像剤帯電手段の現像剤搬送方向の
    下流側に、現像剤の漏洩を防ぐ封止手段が設けられた請
    求項6記載の現像装置。
  11. 【請求項11】 像担持体上に形成された静電潜像を現
    像する現像装置であって、所定の間隔を開けて並べられ
    た複数の電極に多相の交流電圧を印加して進行波電界を
    形成し、この進行波電界により現像剤を前記像担持体に
    向けて搬送する現像剤搬送手段と、現像剤に所定の電荷
    を付与することにより現像剤を帯電させると共に該現像
    剤を前記現像剤搬送手段に供給する現像剤帯電手段とを
    備え、 前記現像剤帯電手段が前記現像剤搬送手段に接触又は近
    接する位置に現像剤搬送手段の電極が配されていること
    を特徴とする現像装置。
  12. 【請求項12】前記現像剤搬送手段は、前記現像剤帯電
    手段近傍の電極の幅が他の領域の電極の幅よりも狭く形
    成されている請求項11記載の現像装置。
  13. 【請求項13】前記現像剤搬送手段は、前記現像剤帯電
    手段近傍の電極間ピッチが他の領域の電極間ピッチより
    も広く形成され、前記現像剤帯電手段近傍の電極への印
    加電圧が他の領域の電極への印加電圧よりも高く設定さ
    れている請求項11又は12記載の現像装置。
  14. 【請求項14】前記像担持体側から現像に寄与しなかっ
    た現像剤を現像装置内に回収する現像剤回収手段が設け
    られ、該現像剤回収手段が現像剤搬送手段に接触又は近
    接する位置に現像剤搬送手段の電極が配されている請求
    項11〜13のいずれかに記載の現像装置。
  15. 【請求項15】前記現像剤搬送手段は、前記現像剤回収
    手段近傍の電極への印加電圧が他の領域の電極への印加
    電圧よりも低く設定されている請求項11〜14のいず
    れかに記載の現像装置。
  16. 【請求項16】請求項1〜15のいずれかに記載の現像
    装置を備えた画像形成装置。
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