JP2002268375A - 静電搬送装置、現像装置及び画像形成装置 - Google Patents

静電搬送装置、現像装置及び画像形成装置

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JP2002268375A JP2001066183A JP2001066183A JP2002268375A JP 2002268375 A JP2002268375 A JP 2002268375A JP 2001066183 A JP2001066183 A JP 2001066183A JP 2001066183 A JP2001066183 A JP 2001066183A JP 2002268375 A JP2002268375 A JP 2002268375A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 搬送効率が悪い。 【解決手段】 粉体を搬送面に沿って静電力で移動させ
るための電界を発生させる複数の駆動電極52を有する
静電搬送基板41と、この基板41にギャップをおいて
対向配置され、傾斜面63a及び急峻面63bとを有す
る断面形状が略鋸歯状をなす振動搬送基板42とを備え
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は静電搬送装置、現像装置
及び画像形成装置に関し、特に粉体を静電力で搬送する
静電搬送装置、潜像担持体にトナーを付着させる現像装
置、潜像担持体の潜像を現像して画像を形成する画像形
成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写装置、プリンタ、ファクシミリ等の
画像形成装置として、電子写真プロセスを用いて、潜像
担持体に潜像を形成し、この潜像に現像剤(以下「トナ
ー」という。)を付着させて現像して可視像化し、この
トナー像を記録媒体(転写紙)に転写することで画像を
形成するものがある。
【0003】このような画像形成装置において、潜像を
現像する現像装置としては、従来から、現像装置内で攪
拌されたトナーを現像剤担持体である現像ローラ表面に
担持し、現像ローラを回転させることによって潜像担持
体の表面に対向する位置まで搬送し、潜像担持体の潜像
を現像し、現像終了後、潜像担持体に付着しなかったト
ナーは現像ローラの回転により現像装置内に回収し、新
たにトナーを攪拌・帯電して再び現像ローラに担持して
搬送するようにしたものが知られている。
【0004】また、現像装置としては、特開平5−19
615号公報に記載されているように、現像ローラ表面
において静電力を用いてトナー搬送を搬送し、潜像担持
体との間で生じる吸引力で現像ローラ表面からトナーを
分離して潜像担持体表面に付着させるようにしたもの、
或いは、特開昭59−181375号などに記載されて
いるように、トナーを静電力で搬送する静電搬送基板を
用いて、トナーを潜像担持体に対向する位置まで搬送
し、潜像担持体との間で生じる吸引力で静電搬送基板か
らトナーを分離して潜像担持体表面に付着させるように
したもの、特開平7−227995号公報に記載されて
いるように、トナーを搬送する搬送基板に振動を励振さ
せて搬送させるもの、特開平4−204570号公報に
記載されているように、帯電粒子の搬送を静電力を用い
て行うとともに搬送基板を振動により励振して帯電粒子
を搬送するものなどが知られている。る。
【0005】さらに、他の画像形成装置として、トナー
を担持する現像ローラや特開平9−141912号公報
に記載されているストライプ状の電極が形成された電極
基板を用いて、アパーチャ部までトナーを担持搬送し、
記録媒体との間に制御用電極を、記録媒体の背面に背面
電極をそれぞれ配置し、背面電極と現像ローラとの間で
電界を発生させることで、トナーを記録媒体方向に飛翔
可能とし、このトナーの飛翔を制御電極で選択的に制御
することによって、記録媒体に画像を形成するいわゆる
飛翔型(トナージェット型)画像形成装置も知られてい
る。
【0006】また、トナーなどの粉体を搬送する粉体搬
送装置として、特開平7−267363号公報に記載さ
れているように、空間進行波電界を用いて搬送するもの
がある。これは、電極に駆動電圧を印加することによ
り、電極の周辺に空間的な進行波電界が形成され、進行
波電界により帯電された粉体に反発力と駆動力が働き、
粉体が電界進行方向に搬送されるものである。この空間
進行波電界を用いてトナーなどの粉体を分級する分級装
置として、例えば特開平8−149859号公報に記載
されているように、静電力と重力、遠心力等を作用させ
て分級(分別)を行うようにしたものが提案されてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た現像ローラを用いてトナーを潜像担持体に与える現像
装置を備えた画像形成装置、或いは、現像ローラにトナ
ーを担持させて、現像ローラから電界制御で記録媒体に
トナーを飛翔させる飛翔型画像形成装置にあっては、現
像ローラを用いるため現像装置が大型化し、画像形成装
置全体の小型化、低コスト化を図ることができない。
【0008】また、静電搬送でトナーを搬送する現像装
置にあっては確実にトナーを搬送することができない。
すなわち、静電搬送を行うためには帯電粒体を予め所定
の帯電電荷に帯電させておく必要あるが、現状で電子写
真等に用いられるトナーにおいては帯電電荷量はバラツ
キが確認されている。粒体の帯電電荷が異なる場合に
は、同一の搬送電界を用いても、粒体には同一の搬送力
が与えられないため、搬送量の精度及び搬送速度の制御
ができないという課題がある。
【0009】一方、搬送基板を振動させて、振動による
エネルギーにより粒体を搬送するものは、粒体を帯電さ
せておく必要がなく搬送できるメリットはあるが、振動
条件のみで搬送速度を制御できるものの、粒体に与えら
れる搬送力が、粒体と搬送基板との接触の摩擦力による
ために、粒体と搬送基板との間で摩擦力がかかりにくい
条件、例えば、粒体径が小さく軽すぎて搬送基板からの
エネルギーが十分得られない場合には、粒体が搬送基板
より浮きスリップしてしまい搬送力が低下してしまうと
いう課題がある。
【0010】さらに、帯電粒子の搬送を静電力と搬送基
板の振動により行うものは、搬送基板から浮き上がる帯
電粒子が潜像担持体の回転などによって生じる渦流など
の風圧によって逆送されるなどして、所要の搬送方向に
確実に搬送することができないという課題がある。
【0011】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、粉体を確実に所要の方向に搬送でき、搬送効率を
向上した静電搬送装置、この静電搬送装置を用いた高い
画像品質で現像を行うことのできる現像装置、この現像
装置を用いて高画質画像を形成できる画像形成装置を提
供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明に係る静電搬送装置は、粉体を搬送面に沿っ
て静電力で移動させるための電界を発生させる複数の電
極を有する第1基板と、この第1基板にギャップをおい
て対向配置され、傾斜面及びこの傾斜面よりも傾斜角度
が急峻な急峻面とを有する断面形状が略鋸歯状をなす第
2基板とを備えたものである。なお、本明細書において
「粉体」は、「微粒子」、「微粉末」、「粒子」、「粉
末」、「粒体」、「微粉体」などを含む意味である。
【0013】ここで、第2基板の傾斜面と急峻面の底部
側連続部が曲面形状をなすことが好ましい。また、第2
基板の傾斜面には粉体を搬送面に沿って静電力で移動さ
せるための電界を発生させる電極を有することが好まし
い。この場合、第1基板の電極ピッチと第2基板の電極
ピッチが略同じであることが好ましい。
【0014】また、第2基板を振動させる手段を備えて
いることが好ましい。この場合、第2基板を振動させる
手段は第2基板に一体的に設けた圧電材料層とこれを挟
む電極を有する振動発生手段であることが好ましい。こ
の振動発生手段は搬送方向に複数独立して配置されるこ
とが好ましい。
【0015】さらに、第2基板の傾斜面及び急峻面のピ
ッチが第1基板の電極のピッチと略同じか又は10倍以
内であることが好ましい。さらにまた、第2基板の傾斜
面の傾斜角が5〜60°の範囲内であることが好まし
い。また、第2基板の急峻面の角度が45〜120°の
範囲内であることが好ましい。さらに、第1基板の搬送
面と前記第2基板の対向面との間隔が粉体の2倍〜10
0倍の範囲内であることが好ましい。
【0016】また、第2基板は、絶縁性基板又は導電性
基板を含み、この基板のヤング率が30〜15000k
g/mm2の範囲内であることが好ましい。さらに、第
1基板及び/又は第2基板の搬送面には粉体との接触抵
抗を低下させる機能性材料層が設けられていることが好
ましい。さらにまた、第1基板の電極の厚みTと電極間
間隔Rとの比R/Tが10〜3×10の範囲内である
ことが好ましい。また、第1基板には電極を覆う絶縁膜
を設け、この絶縁膜のヤング率が30〜5000kg/
mmの範囲内で、誘電率εが2〜300の範囲内であ
ることが好ましい。
【0017】さらに、第1基板は搬送面を下方に向けて
配置されていることが好ましい。また、第1基板と第2
基板が接合されていることが好ましい。
【0018】本発明に係る静電搬送装置は、粉体を搬送
面に沿って静電力で移動させるための電界を発生させる
複数の電極を有する静電搬送基板と、この静電搬送基板
にギャップをおいて対向配置され、振動を付与される振
動搬送基板とを備えたものである。
【0019】ここで、振動搬送基板には粉体を搬送面に
沿って静電力で移動させるための電界を発生させる電極
を有することが好ましい。この場合、静電搬送基板の電
極ピッチと振動搬送基板の電極ピッチが略同じであるこ
とが好ましい。また、振動搬送基板には圧電材料層とこ
れを挟む電極を有する振動発生基板が一体的に設けられ
ていることが好ましい。
【0020】本発明に係る静電搬送装置は、粉体を搬送
面に沿って静電力で移動させるための電界を発生させる
複数の電極を有し、傾斜面とこの傾斜面よりも傾斜角度
が急な急峻面とを有する断面形状が略鋸歯状の搬送面を
形成した静電搬送基板を備えているものである。
【0021】ここで、静電搬送基板の傾斜面の傾斜角が
5〜60°の範囲内であることが好ましい。また、静電
搬送基板の傾斜面と急峻面の底部側連続部が曲面形状を
なすことが好ましい。
【0022】本発明に係る現像装置は、潜像担持体上に
トナーを付着させて潜像担持体上の潜像を現像する現像
装置であって、本発明に係る静電搬送装置を備え、この
静電搬送装置の静電搬送基板の先端部が潜像担持担持体
近傍に臨む構成としたものである。
【0023】本発明に係る現像装置は、潜像担持体上に
トナーを付着させて潜像担持体上の潜像を現像する現像
装置であって、本発明に係る静電搬送装置を備え、トナ
ーを潜像担持体に付着させる現像手段に対して静電搬送
装置でトナーを送り込む構成としたものである。
【0024】本発明に係る画像形成装置は、潜像担持体
上にトナーを付着させて潜像担持体上の潜像を現像する
現像装置を備えた画像形成装置であって、本発明に係る
現像装置を備えたものである。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照して説明する。先ず、本発明の第1実施形態
に係る画像形成装置について図1を参照して説明する。
なお、同図は同画像形成装置の全体概略構成図である。
この画像形成装置の全体の概略及び動作を説明すると、
潜像担持体である感光体ドラム1(例えば、有機感光
体:OPC)は同図で時計方向に回転駆動される。コン
タクトガラス2上に原稿を載置し、図示しないプリント
スタートスイッチを押すと、原稿照明光源3とミラー4
とを含む走査光学系5と、ミラー6、7を含む走査光学
系8とが移動して、原稿画像の読み取りが行われる。
【0026】ここで、走査された原稿画像がレンズ9の
後方に配置した画像読み取り素子10で画像信号として
読み込まれ、読み込まれた画像信号はデジタル化され画
像処理される。そして、この画像処理をした信号でレー
ザーダイオード(LD)を駆動し、このレーザーダイオ
ードからのレーザー光をポリゴンミラー13で反射した
後、ミラー14を介して感光体ドラム1上に照射する。
この感光体ドラム1は帯電装置15によって一様に帯電
されており、レーザー光による書き込みにより、感光体
ドラム1の表面に静電潜像が形成される。
【0027】そして、この感光体ドラム1表面の静電潜
像は、本発明に係る静電搬送装置を含む本発明に係る現
像装置16によってトナーが付着されて可視像化され、
この可視像は、給紙部17A又は17Bから給紙コロ1
8A又は18Bで給紙された転写紙(記録媒体)19に
転写チャージャ20のコロナ放電により転写される。こ
の可視像が転写された転写紙19は、分離チャージャ2
1により感光体ドラム1の表面より分離されて、搬送ベ
ルト22によって搬送され、定着ローラ対23の圧接部
を通って、可視像が定着され、機外の排紙トレイ24へ
と排紙される。
【0028】一方、転写が終了した感光体ドラム1の表
面に残留しているトナーはクリーニング装置25によっ
て除去され、感光体ドラム1の表面に残留している電荷
は除電ランプ26によって消去される。
【0029】次に、この画像形成装置における本発明に
係る静電搬送装置を備えた本発明に係る現像装置16に
ついて図2を参照して説明する。なお、同図は同現像装
置の概略構成図である。この現像装置16は、トナーを
収納するトナーホッパ部31と、このトナーホッパ部3
1内のトナーを攪拌するアジテータ32と、トナーホッ
プ部31内のトナーを帯電させてトナーボックス部33
に供給する帯電ローラ34及びこの帯電ローラ34の周
面に接触させて配置したドクターブレード35と、トナ
ーボックス部33内のトナーを静電力で搬送して潜像担
持体である感光体ドラム1に向かってトナーを噴出させ
る本発明に係る静電搬送装置36と、現像に供されなか
ったトナーを回収するトナー回収部材38と、トナー回
収部材38に回収されるトナーを静電力で搬送してトナ
ーボックス部33に戻すトナー逆搬送部材39とを備え
ている。
【0030】静電搬送装置36は、先端部が感光体ドラ
ム1近傍に臨み、帯電したトナーを静電力で搬送して先
端部から感光体ドラム1に向かって噴出する搬送面41
aを有する第1基板でもある静電搬送基板41と、この
静電搬送基板41の搬送面41aに対向する搬送面42
aを有し、振動が付与される第2基板でもある振動搬送
基板42とを備えている。
【0031】そして、これらの静電搬送基板41と振動
搬送基板42との間にトナーボックス部33内のトナー
を静電力で搬送して送り込む送り込み基板43、43と
を備え、これらの送り込み基板43、43の一端部は静
電搬送基板41及び振動搬送基板42にそれぞれに接合
し、他端部は帯電ローラ34側に配置している。
【0032】ここで、静電搬送基板41と振動搬送基板
42とは、図3にも示すように、搬送面41a、42a
を対向させて所定のギャップdを置いて配置し、搬送方
向と直交する方向(感光体ドラム1の軸方向)の両端部
をスペーサ部材44を介して接合し、静電搬送基板41
と振動搬送基板42とのギャップ空間46をトナーが搬
送される通路としている。このように、静電搬送基板4
1と振動搬送基板42とを接合して一体化することによ
り、ギャップdを維持することができる。
【0033】このときの2枚の静電搬送基板41と振動
搬送基板42とのギャップ(対向間隔)dは、トナーの
粒径、帯電量、駆動電圧などを考慮して決定するが、搬
送する粉体であるトナーの粒径の2倍〜100倍の範囲
内、より好ましくは5倍〜25倍の範囲内にすることが
好ましい。実験によると、ギャップ(対向間隔)dをト
ナーの粒径の2倍未満にした場合には不帯電トナーに帯
電トナーが妨害されて搬送効率が低下し、ギャップ(対
向間隔)dがトナーの粒径の100倍を越える場合には
振動搬送基板42による振動飛翔で得られるトナー搬送
効果が十分に発揮されない。
【0034】そこで、この静電搬送装置36を構成する
静電搬送基板41の第1実施例の異なる例について図4
乃至図6を参照して説明する。なお、図4は同静電搬送
基板の一例の搬送方向に沿う模式的断面説明図、図5は
同静電搬送基板の他の例の模式的断面説明図、図6は各
例の静電搬送基板の電極パターンを説明する平面説明図
である。
【0035】これらの静電搬送基板41は、リジッドな
支持部材である支持基板51に、空間進行波電界を発生
させるための複数本の電極52を搬送方向と交差(直交
に限らない。)する方向に所要の間隔で配置し、この支
持基板51上に駆動電極52表面及び駆動電極52、5
2間を被覆する絶縁膜53を形成し、さらに絶縁膜53
表面に機能性材料層である表面層54をコーティングし
たものである。なお、図4の例と図5の例は搬送面41
aを凹凸面とするか平坦面とするかの違いのみである。
【0036】支持基板51は、ガラス基板、樹脂基板或
いはセラミックス基板等の絶縁性基板、または、SU
S、シリコン基板などの導電性基板の表面に絶縁層を成
膜したものを用いている。
【0037】ここで、導電性支持基板を用いた場合に
は、導電性基板を接地することが好ましい。すなわち、
支持基板51を導電性基板で形成した場合、駆動電極5
2に空間進行波電界を発生させるための高速駆動パルス
を印加することによる電荷の移動と、トナーが静電搬送
基板41に接触して移動することに伴って導電性支持基
板の帯電が発生するので、導電性支持基板を接地するこ
とによって常に導電性支持基板の静電位を一定し、残留
電荷の発生を低減することができる。なお、この支持基
板51は感光体ドラム1の幅と略同程度の幅を有してい
る。
【0038】駆動電極52は、支持基板51上にAl、
Ni−Cr、TiN、ポリシリコン、或いはTi、W、
Moなどの高温金属膜等の導電性材料を0.1〜2μm
の厚みで成膜し、これをフォトリソグラフィ技術等の半
導体技術を用いて電極形状にパターン化して形成してい
る。
【0039】この場合、駆動電極52の厚みTと搬送方
向の幅Lが、T/L=0.1以上の関係になるように形
成することが好ましい。例えば、駆動電極52は厚みT
=2μm、幅L=10μmで形成する。このように、駆
動電極52の厚みTを幅Lの0.1以上にすることによ
り、隣接する駆動電極52における電界強度が増し、ト
ナーを効率良く、所定方向に搬送することが可能とな
る。実験によると、電極52の厚みが増すほど搬送量が
多くなり、厚みを薄くするに従って搬送量も減少するこ
とが確認された。
【0040】また、駆動電極52の厚みTと電極52、
52間の間隔Rは、R/T=10〜3×10の関係に
なるように、好ましくはR/T=50〜300の関係に
なるように形成することが好ましい。例えば、駆動電極
52を厚みT=2μmとすると、間隔R=100μmで
形成する。このように駆動電極52の電極間距離Rが電
極52の厚みに対して10倍から3×10の関係にな
るようにすることで、駆動電極52によって発生する空
間進行電界とトナーの反発・吸引との調和がとれて、ト
ナーを効率的に搬送できる。
【0041】絶縁膜53としては、ポリイミド、SiO
(シリコン酸化膜)、Ta(五酸化タンタル)
などの無機材料或いは有機材料を用いることができる。
この絶縁膜53としては、ヤング率が30〜5000k
g/mm、誘電率ε=2〜300の範囲のものである
ことが好ましい。この絶縁膜53の誘電率を大きくする
ことによって、駆動電圧の低電圧化を図ることができる
とともに、粒子(トナー)の駆動反跳と搬送速度が大き
くなる。
【0042】上述したように支持基板51がリジッドな
基板である場合には、絶縁膜53のヤング率を30〜5
000kg/mmとして誘電率を選ぶことで駆動電極
52、52間の電界強度が高まり、シミョレーションで
は絶縁膜53の膜厚が1〜2μmで、誘電率ε=3〜2
0程度では電界強度の大きさは大差がなかった。絶縁膜
53の膜厚が5〜10μm以上になると寄与が大きくな
る。また、BaTiO3膜のように誘電率ε=500〜
800となると、その電界強度を高める効果が大きく、
一層、駆動電極55間のトナー移動が効率よく行われ
る。
【0043】表面層54は、特に搬送面41aと帯電ト
ナー界面と接触抵抗の低減を図る機能を有する膜であ
り、この接触抵抗の低減のためには臨界表面エネルギー
Egが30dyne/cm以下の材料が好ましく、例え
ばPTFE、PFAなどのフッ素系樹脂材料を0.1〜
1μmの厚みでコートして形成している。フッ素系樹脂
を用いることで、容易に低コストで所望の表面層54を
形成することができる。
【0044】次に、振動搬送基板42の第1実施例につ
いて図7を参照して説明する。なお、同図は同振動搬送
基板42の搬送方向に沿う模式的断面説明図である。こ
の振動搬送基板42は、ガラス、金属、セラミックス等
からなる支持基板61上に振動発生基板62を積層し、
この振動発生基板62上に搬送面を形成する振動伝搬部
材である搬送面形成部材63を設け、更に搬送面形成部
材63上に表面層64を形成したものである。
【0045】振動発生基板62は、セラミックス製の圧
電層65を挟んでに電極66、67を積層したものであ
る。搬送面形成部材63は、絶縁性又は導電性基板、例
えばシリコン、SUS、Ni、ポリイミド等で形成して
いる。この搬送面形成部材63には、搬送方向に向かっ
て第1基板である静電搬送基板41に接近するように傾
斜した傾斜面63aと、この傾斜面63aよりも傾斜角
度が大きい急峻面63bとを形成して、断面形状で鋸歯
状に形成している。
【0046】ここで、搬送面形成部材63の傾斜面63
aと急峻面63bのピッチは静電搬送基板41の駆動電
極52のライン/スペース(ピッチ)と略同じか又は1
0倍以内の範囲で形成する。傾斜面63aと急峻面63
bのピッチが駆動電極52のピッチの10倍を越える
と、静電搬送基板41による搬送と振動搬送基板42に
よる搬送との相乗効果を十分に発揮することができない
ことがある。
【0047】また、搬送面形成部材63の傾斜面63a
の傾斜角度θ1は5〜60°の範囲が好ましく、より好
ましくは20〜45°の範囲内である。振動搬送基板4
2上の帯電トナーが十分なエネルギーを受けて搬送方向
(図においては右から左へ)に進行し、さらに、前方帯
電トナーに衝突することにより加速エネルギーを与え
る。このとき、傾斜面63aの角度θ1が5°より小さ
い場合、振動搬送基板42上の帯電トナーを十分に振動
飛翔させることができないことから、駆動電圧の上昇を
招くことになる。一方、傾斜面63aの角度θ1が60
°より大きい場合は、振動飛翔トナーが多いときなど
に、振動飛翔トナーが進行トナーにぶつかり進行エネル
ギーを奪ってトナー搬送の効率を妨げる結果となること
がある。
【0048】また、搬送面形成部材63の急峻面63b
の急峻角度θ2は45〜120°の範囲が好ましく、よ
り好ましくは60〜90°の範囲内である。これは、急
峻角度θ2が120°より大きい場合、振動搬送基板4
2の傾斜面63aにおいて、急峻面63bに近い部分の
トナーが振動飛翔しても急峻面63bの頂部にぶつかり
再度傾斜面63aに落下することとなってトナーの滞留
が生じ易くなる。一方、急峻角度θ2が45°より小さ
い場合、トナーが急峻面63bに堆積してしまうことが
あり、いずれにしても搬送効率が低下するおそれがあ
る。
【0049】さらに、搬送面形成部材63のヤング率は
30〜15000kg/mm2の範囲内であることが好
ましい。この搬送面形成部材は、振動伝搬部材となるの
で、ヤング率の大きな材料を選択することにより、振動
発生基板62で発生する振動を損失することなく伝搬す
ることができて、搬送効率を向上することができる。
【0050】表面層64は、静電搬送基板41の表面層
53と同様に特に搬送面42aとトナー界面と接触抵抗
の低減を図る機能を有する膜であり、この接触抵抗の低
減のためには臨界表面エネルギーEgが30dyne/
cm以下の材料が好ましく、例えばPTFE、PFAな
どのフッ素系樹脂材料を0.1〜1μmの厚みでコート
して形成している。フッ素系樹脂を用いることで、容易
に低コストで所望の表面層64を形成することができ
る。なお、搬送面形成部材63に導電性基板を用いた場
合には搬送面形成部材63の表面に絶縁膜を形成して、
この絶縁膜表面に表面層64を形成する。このような表
面層64を設けることで絶縁及びトナーに対する接触抵
抗を緩和させることができて低電圧化が図れる。
【0051】これらの静電搬送基板41と振動搬送基板
42とは前述したようにスペーサ44を介して互いの搬
送面を対向させて接合しているが、このとき配置に際し
ては、アライメントマークを用いて静電搬送基板41の
駆動電極52と振動搬送基板42の急峻面63bが一致
するよう接合する。
【0052】次に、送り込み基板43の異なる例につい
て図8及び図9をも参照して説明する。なお、各図は同
送り込み基板43の送り方向に沿う断面説明図である。
図8に示す送り込み基板43は、ポリイミドフィルムな
どのフレキシブルな絶縁性基板からなる支持部材である
支持基板71上に、静電搬送基板41と同様に、複数本
の電極72を搬送方向と交差(直交に限らない。)する
方向に所要の間隔で配置し、支持基板71上に空間進行
電界を発生させるための駆動電極72表面及び駆動電極
72、72間を被覆する絶縁膜73を形成し、さらに絶
縁膜73表面に表面層74をコーティングしたものであ
る。
【0053】フレキシブルな支持基板71については絶
縁膜73としてヤング率30〜500kg/mmで、
誘電率ε=2〜300のものを用いることにより、駆動
電極72、72間の電界強度を強めることができる。ま
た、支持基板71は導電性基板に絶縁層を形成したもの
でもよい。そして、各送り込み基板43は静電搬送基板
41の支持基板51と振動搬送基板42の支持基板61
に接合している。
【0054】図9に示す送り込み基板43は、ポリイミ
ドフィルムなどのフレキシブルな絶縁性基板からなる支
持部材である支持基板71上に搬送面形成部材73を積
層し、この搬送面形成部材73に振動搬送基板42と同
様な傾斜面73a及び急峻面73bを形成し、更に傾斜
面73aに空間進行電界を発生させるための駆動電極7
2を搬送方向と交差(直交に限らない。)する方向に所
要の間隔で配置して、搬送面形成部材73の表面を表面
層74で被覆したものである。
【0055】このように支持基板71をフレキシブル基
板とすることで自在な湾曲が可能となって装置のコンパ
クト化が図れるとともに、形状依存性が容易になってト
ナーボックス部等への装着が簡単になる。
【0056】次に、静電搬送装置36によるトナーの搬
送動作について図10乃至図15をも参照して説明す
る。先ず、この静電搬送装置36においては、図10に
示すように、静電搬送基板41の3本の駆動電極52、
52、52を1セットとして、各駆動電極52に3相の
駆動電圧(駆動波形)Va、Vb、Vcをそれぞれ印加
する駆動回路(ドライバ)81を設けている。この駆動
回路81から出力する駆動波形Va、Vb、Vcにはそ
れぞれ若干の遅延時間を持たせ、また駆動波形Va、V
b、Vcは、いずれも+電位、−電位、0電位(非印
加)の三値をとる電圧波形である。一方、振動搬送基板
42の電極66、67間に振動発生基板62を振動させ
るための交流又は直流パルスの駆動波形を印加する駆動
回路82を設けている。
【0057】ここで、図11に示すように、静電搬送基
板41上に正帯電したトナーTがあり、静電搬送基板4
1の連続した複数の駆動電極52に、で示すようにそ
れぞれ「−」、「+」、「0」、「−」、「+」が印加
され、「0」の駆動電極52上に正帯電トナーTが位置
するとき、正帯電トナーTには図で左側の「+」の駆動
電極52との間で反発力が、右側の「−」の駆動電極5
2との間で吸引力がそれぞれ作用するので、正帯電トナ
ーTは「−」の駆動電極52側に移動する。
【0058】ここで、例えば、図12に示すような変化
パターンで駆動回路81から3相駆動電圧Va、Vb、
Vcを三本の駆動電極52毎に印加している場合、静電
搬送基板41の連続した複数の駆動電極52に印加する
電圧はで示すようにそれぞれ「0」、「−」、
「+」、「0」、「−」のように変化する。したがっ
て、「−」から「0」になった駆動電極52と正帯電ト
ナーTとの間には力が作用しなくなり、正帯電トナーT
は「0」から「+」になった駆動電極52との間で反発
力が、「+」から「−」になった駆動電極52との間で
吸引力がそれぞれ作用するので、正帯電トナーTは更に
「−」の駆動電極52側に移動する。
【0059】このように駆動電極52に印加する駆動波
形の電位を変化させて見かけ上の駆動波形を移動させる
ことによって空間進行波電界が発生し、正帯電トナーT
は「−」の駆動電極52側に引かれながら移動するの
で、静電搬送基板41の搬送面41aに沿って正帯電ト
ナーTが搬送される。
【0060】なお、駆動回路81から静電搬送基板41
の各駆動電極52に印加する3相の駆動電圧Va、V
b、Vcの変化パターンは上記の例に限るものではな
く、例えば図13に示すように「0」を用いないで三本
の駆動電極52のうちの連続する二本の駆動電極52に
対する駆動波形を「−」、他の一本の駆動電極52に対
する駆動波形を「+」にするパターンであっても、正帯
電トナーTは静電搬送基板41に搬送面に沿って搬送さ
れる。また、「−」を用いないで三本の駆動電極52の
うちの連続する二本の駆動電極52に対する駆動波形を
「0」、他の一本の駆動電極52に対する駆動波形を
「+」にするパターンであっても、正帯電トナーTは静
電搬送基板41に搬送面41aに沿って搬送される。
【0061】また、3相の駆動電圧Va、Vb、Vcの
変化パターンとして図14に示すように図12とは逆の
変化パターンを用いれば正帯電トナーTは図11と逆方
向に搬送される。同様に、図15に示すように図13と
は逆の変化パターンを用いても正帯電トナーTは図11
と逆方向に搬送される。さらに、負帯電トナーの場合に
は駆動波形の変化パターンを逆にすれば良い。
【0062】このように静電搬送基板41によって送り
込み基板43から送り込まれた帯電したトナーは空間進
行波電界によって感光体ドラム1側に静電力で搬送され
る。
【0063】一方、振動搬送基板42は電極66、67
間に交流又は直流パルスの駆動波形が印加されることで
圧電層65が振動し、この振動が搬送面形成部材63に
伝搬されて搬送面42aが振動する。このとき、振動搬
送基板42は電極66、67に印加する静電搬送基板4
1の電極52に印加する駆動波形(3相交流波形)と同
期する3相交流波形或いは直流パルスとして、振動搬送
基板42と静電搬送基板41との駆動波形は同期させ
る。
【0064】この振動搬送基板42の搬送面42aに振
動が生じることによって、振動搬送基板42上の帯電ト
ナーが振動飛翔し、前方トナーに衝突することによって
加速エネルギーを与え、帯電トナーが搬送方向に進行す
る。また、静電搬送基板41と振動搬送基板42との間
にはギャップ空間46が形成されており、感光体ドラム
1が回転することによって吸引作用が生じて先端部側に
空気の流れが生じ、この空気の流れによって帯電トナー
Tには一層搬送方向のエネルギーが作用するので、帯電
トナーは空気の流れによっても搬送方向に進行する。
【0065】このように静電搬送装置36の静電搬送基
板41と振動搬送基板42との間に送り込まれた帯電ト
ナーは静電力と振動力による相乗効果によって感光体ド
ラム1側に搬送される。そして、静電力と振動力による
相乗効果でトナーを搬送することで、多くのトナーを効
率的に搬送することができる。
【0066】そして、振動搬送基板が搬送方向に対して
急峻面が形成されているため帯電量の少ないトナーの逆
送を防止でき、傾斜面上の帯電トナーを搬送方向に確実
に搬送でき、搬送方向の制御できるとともに搬送量の均
一化が図れる。また、上記のように感光体ドラム1の回
転による吸引作用が生じるものの、装置内では種々の要
因から搬送方向と逆方向に向かう空気の流れが生じるこ
とがあり、この場合には搬送されるトナーに対して逆方
向に力が作用することになるが、急峻面があることから
この急峻面に逆送トナーが衝突して搬送方向に跳ね返さ
れ、より確実にトナーを搬送方向に搬送することができ
る。
【0067】次に、以上のように構成した画像形成装置
における現像装置16を用いた現像作用について図16
をも参照して説明する。なお、同図は同画像形成装置の
現像原理説明図である。この画像形成装置においては、
現像装置16のトナーホッパ31のトナーがアジテータ
32で攪拌されながら帯電ローラ34に運ばれ、帯電ロ
ーラ34の回転(図で左回り方向)によってドクタブレ
ード35との摩擦帯電で所定の極性に帯電されてトナー
ボックス部33に送り込まれる。
【0068】そして、このトナーボックス部32のトナ
ーは、送り込み基板43、43に前述したような駆動波
形Va、Vb、Vcが印加されることで送り込み基板4
3に沿って搬送されて静電搬送基板41と振動搬送基板
42との間に送り込まれる。このとき、送り込み基板4
3、43と静電搬送基板41及び振動搬送基板42とを
接合しているのでトナーのスムーズな移送が行われる。
また、送り込み基板43として図9に示すように断面形
状を鋸歯状に形成した搬送面を有する基板を用いること
で、空気の流れによる帯電トナーの逆送が防止されて、
より確実にトナーを静電搬送基板41及び振動搬送基板
42間に送り込むことができる。
【0069】さらに、静電搬送基板41と振動搬送基板
42との間に送り込まれたトナーは、静電搬送基板41
に前述したような駆動波形Va、Vb、Vcが印加さ
れ、振動搬送基板42に前述したように圧電層65を振
動させる駆動波形が印加されることで、静電搬送基板4
1及び振動搬送基板42に沿って多くの搬送量でスムー
ズに搬送されて、感光体ドラム1との対向部方向に向け
て噴出側から順次供給される。
【0070】これによって、噴出された正帯電トナーT
は感光体ドラム1表面の負電荷がある部分(画像部分)
に付着して感光体ドラム1上の潜像が現像される。この
とき、静電搬送基板41及び振動搬送基板42によるト
ナー搬送が効率的に確実に行われることから、現像に必
要とされる十分なトナー量の供給を確保することができ
る。
【0071】この場合、静電搬送基板41と振動搬送基
板42の噴出側に交流電源83からの交流電圧を印加し
て、静電搬送基板41と振動搬送基板42の先端部間に
交流電界を発生させておくと、静電搬送基板41と振動
搬送基板42との間から噴出したトナーTが交流電界に
よってクラウド状態になるトナークラウド84が発生
し、感光体ドラム1の潜像に対して均質にトナーが付着
するので、画像品質が向上する。
【0072】このように、本発明に係る静電搬送装置を
備えて帯電したトナーを静電搬送基板及び振動搬送基板
の搬送面に沿って静電力及び振動飛翔による相乗作用で
搬送して、潜像担持体にトナーを供給付着させる現像装
置を備えることによって、非接触で直接トナーを潜像担
持体表面に付着させることができ、静電搬送を用いた高
画像品質の現像が可能になるとともに、装置が簡単にな
って低コスト化を図れる。
【0073】また、現像ローラを現像手段とする場合に
比べてトナーの劣化が少なくなる。すなわち、通常は、
摩擦帯電で、トナーを帯電させ、現像ローラに磁性キャ
リヤとともに製膜し、キャリヤに静電付着したトナーを
磁気ブラシ状にして、潜像担持体に接触させて現像する
が、このため、トナーは現像ローラで混練り状態とな
り、さらに微粉末に粉砕されたり、SiO,TiO
等、添加物がトナーの樹脂部に刷り込まれるなどして、
トナーの特性劣化が発生して、機能障害が発生する。こ
れに対して、上述したように静電搬送基板でトナーを搬
送することで、トナーが更に微粉末に粉砕されたり、S
iO,TiO等、添加物がトナーの樹脂部に刷り込
まれることがなく、特性劣化も低減する。
【0074】さらに、現像ローラなどの現像剤担持体を
回転させることなく潜像担持体にトナーを搬送するの
で、現像装置内でのトナー固着がなくなり、また、トナ
ーが静電力により担持されるため現像部周りのシール部
からのトナー飛散の低減を図ることができ、画像品質の
向上が図れる。また、現像装置に特殊な材料を用いるこ
となくコンパクトに形成できるので、コストの低減が図
れる。
【0075】また、上記実施形態のように静電搬送基板
及び振動搬送基板を板状にすることで、トナー収納部か
ら潜像担持体まで間のトナー移送手段が大幅に小型化す
ることができ、この点でも画像形成装置等の小型化、薄
型化を図ることができる。
【0076】次に、本発明に係る画像形成装置の第2実
施形態について図18を参照して説明する。なお、同図
は本発明に係る現像装置の静電搬送装置に係わる部分を
説明する要部説明図である。この実施形態では、現像装
置16の静電搬送装置36の静電搬送基板41の各駆動
電極52、52…に対して駆動波形を印加する駆動回路
85として、静電搬送基板41の各駆動電極52に対し
て周波数f1の三相の駆動波形Va1、Vb1、Vc1
と、周波数f2の三相の駆動波形Va2、Vb2、Vc
2と、周波数f3(f1>f2>f3)の三相の駆動波
形Va3、Vb3、Vc3との3種類の駆動周波数の駆
動波形を出力するものを用いている。
【0077】そして、駆動回路85の周波数f1の三相
の駆動波形Va1、Vb1、Vc1を静電搬送基板41
の噴出側の所要の領域の駆動電極52、52……に、周
波数f2の三相の駆動波形Va2、Vb2、Vc2を静
電搬送基板41の中間部の領域の駆動電極52、52…
…に、周波数f3の三相の駆動波形Va3、Vb3、V
c3を静電搬送基板41の供給側の所要の領域の電極5
2、52……に、それぞれ印加するようにしている。そ
の他の構成は前記第1実施形態の現像装置16と同様で
あるので説明及び図示は省略している。
【0078】このように構成することで、静電搬送基板
41の各駆動電極52に印加される駆動波形Va、V
b、Vcの周波数は供給側から噴出側に向かって段階的
(この例ではf3、f2、f1の三段階)に高くなる。
ここで、帯電したトナーに作用する吸引力と反発力は駆
動波形の周波数が高いほど単時間で変化することになる
ので、静電搬送基板41の供給側から与えられたトナー
は、駆動電極52、52…に与えられる駆動波形の周波
数が高くなるに従って移動速度が速くなり、したがっ
て、トナーは静電搬送基板41の搬送面に沿って加速さ
れながら搬送され、噴出側(一端部側)から感光体ドラ
ム1に向かって飛翔する。
【0079】このように、駆動波形の周波数を段階的に
変化させて与えることによってトナーを加速して潜像担
持体に向けて飛翔させることができ、より確実に潜像担
持体にトナーを付着させることができる。
【0080】次に、本発明に係る画像形成装置の第3実
施形態について図19及び図20を参照して説明する。
なお、図19は同画像形成装置における本発明に係る現
像装置の本発明に係る静電搬送装置の要部説明図、図1
8は同静電搬送装置の振動搬送基板の拡大断面説明図で
ある。
【0081】この静電搬送装置36は、前述した静電搬
送基板41と、これに対向する振動搬送基板92とを備
えている。この振動搬送基板92は、振動搬送基板42
と略同様の構成であるが、ガラス、金属、セラミックス
等からなる支持基板61上にそれぞれ搬送方向に沿って
複数の独立した振動発生手段である分割振動発生基板9
3を配列し、これらの分割振動発生基板93上に搬送面
を形成する振動伝搬部材である搬送面形成部材63を設
け、更に搬送面形成部材63上に表面層64を形成した
ものである。
【0082】分割振動発生基板93は、前述したように
圧電層65を挟んで電極66、67を積層してなる振動
発生基板を分割溝94で分割して形成したものであり、
この分割振動発生基板93は圧電素子である。そして、
この分割振動発生基板92の配列ピッチは静電搬送基板
41の駆動電極52の配列ピッチと略同様にしている。
【0083】そして、図18に示すように、駆動回路8
6から各分割振動発生基板93の電極66、67に対し
て静電搬送基板41の駆動電極52、52に対する駆動
波形と同期をとって交流又は直流パルスを印加して、静
電搬送基板41の駆動電極52による電界の発生と同期
したタイミングで各分割振動発生基板93を振動させ
る。なお、各分割振動発生基板93の電極66、67に
対する駆動波形の印加は、例えば電極67に対して基板
93の感光体ドラム軸方向の一端部側から、電極68に
対しては基板93の感光体ドラム軸方向の他端部側から
行う。
【0084】このように、複数の独立した振動発生手段
(振動発生基板)を静電搬送基板41の駆動電極52の
配列ピッチに合わせて配列することにより、前述した画
像形成装置の第1実施形態で述べた作用効果に加えて、
静電搬送基板41の駆動電極52による電界発生と当該
電極52に対応する振動搬送基板92側の振動をより確
実に合わせることができて、より搬送効率が向上する。
【0085】次に、本発明に係る画像形成装置の第4実
施形態について図20及び図21を参照して説明する。
なお、図20は同画像形成装置における本発明に係る現
像装置の本発明に係る静電搬送装置の要部説明図、図2
0は同静電搬送装置の振動搬送基板の拡大断面説明図で
ある。
【0086】この静電搬送装置36は、前述した静電搬
送基板41と、これに対向する振動搬送基板102とを
備えている。この振動搬送基板102は、振動搬送基板
92と略同様の構成であるが、ガラス、金属、セラミッ
クス等からなる支持基板61上に複数のそれぞれ独立し
た分割振動発生基板93を搬送方向に沿って配列し、こ
れらの分割振動発生基板93上に搬送面を形成する振動
伝搬部材である搬送面形成部材63を設け、更に搬送面
形成部材63の傾斜面63aの略頂部付近に駆動電極1
03を形成して表面層64で被覆したものである。
【0087】そして、図20に示すように、前述したよ
うに駆動回路86から各分割振動発生基板93の電極6
6、67に対して静電搬送基板41の駆動電極52、5
2に対する駆動波形と同期をとって交流又は直流パルス
を印加して、静電搬送基板41の駆動電極52による電
界の発生と同期したタイミングで各分割振動発生基板9
3を振動させる。
【0088】それとともに、振動搬送基板102の駆動
電極103に対して静電搬送基板41の駆動電極52に
対すると同様に、駆動回路(ドライバ)104から3本
の駆動電極103、103、103を1セットとして、
各駆動電極103に3相の駆動電圧(駆動波形)Va、
Vb、Vcをそれぞれ印加する。これにより、振動搬送
基板102は振動によるトナー搬送とともに静電力によ
るトナー搬送をも行うことができて、更に搬送量を増加
して搬送効率を向上することができる。
【0089】ここで、上述した各実施形態で用いること
ができる振動搬送基板の他の実施例について図22を参
照して説明する。なお、同図は振動搬送基板の搬送方向
に沿う要部拡大断面説明図である。この振動搬送基板1
12は前述した振動搬送基板42と同様な構成である
が、搬送面形成部材63に形成した搬送方向に向かって
静電搬送基板41に接近する傾斜面63aと、この傾斜
面63aよりも傾斜角度が大きい急峻面63bとの底部
側の連続部63cを曲面形状に形成したものである。
【0090】このように、傾斜面63aと急峻面63b
との底部側連続部63cを曲面形状に形成することで、
連続部63cにトナーが滞留することを防止できて、よ
り搬送効率が向上するとともにスムーズな搬送を行うこ
とができる。なお、ここでは、振動搬送基板112は振
動搬送基板42と同様な構成としているが、振動搬送基
板92、102と同様な構成とすることもできる。
【0091】次に、本発明に係る画像形成装置の第5実
施形態について図23及び図24を参照して説明する。
なお、図23は同画像形成装置の本発明に係る現像装置
の本発明に係る静電搬送装置の要部説明図、図24は同
静電搬送装置の対向基板の拡大断面説明図である。
【0092】この静電搬送装置136は、前述した静電
搬送基板41と、これに対向する第2基板である対向基
板142とを備えている。この対向基板142は、ガラ
ス、金属、セラミックス等からなる支持基板151に搬
送面153となる静電搬送基板41に向かって接近する
傾斜面153aとこの傾斜面153aよりも傾斜角の大
きい急峻面153bとを形成するとともに、傾斜面15
3aと急峻面153bとの底部側の連続部153cを曲
面形状に形成し、更に搬送面153に表面層154を形
成したものである。
【0093】ここで、傾斜面153aと急峻面153b
のピッチは静電搬送基板41の駆動電極52のライン/
スペース(ピッチ)と略同じか又は10倍以内の範囲で
形成することが好ましい。傾斜面153aと急峻面15
3bのピッチが駆動電極52のピッチの10倍を越える
と、急峻面153bによるトナーの反跳効果が薄れて逆
送防止効果が低減するおそれがある。
【0094】また、傾斜面153aの傾斜角度θ3は5
〜60°の範囲が好ましく、より好ましくは20〜45
°の範囲内である。対向基板142上の帯電トナーが十
分なエネルギーを受けて搬送方向(図においては右から
左へ)に進行し、さらに、前方帯電トナーに衝突するこ
とにより加速エネルギーを与える。これは角度θ3が小
さい場合、静電搬送基板41からの電界による静電力が
得られず対向基板142上の帯電トナーを十分に搬送さ
せることができないことから、駆動電圧の昇圧を招くこ
ととなる。一方、傾斜面153aの角度θ3が大きい場
合は、対向基板142上のトナーは傾斜面153aの底
部方向に落ち込んでトナー搬送の効率を妨げることにな
る。
【0095】表面層154は、静電搬送基板41の表面
層54と同様に特に搬送面153とトナー界面と接触抵
抗の低減を図る機能を有する膜であり、この接触抵抗の
低減のためには臨界表面エネルギーEgが30dyne
/cm以下の材料が好ましく、例えばPTFE、PFA
などのフッ素系樹脂材料を0.1〜1μmの厚みでコー
トして形成している。
【0096】これらの静電搬送基板41と対向基板14
2とは、前述した静電搬送基板42と振動搬送基板42
と同様に、スペーサを介して互いの搬送面を対向させて
接合し、ギャップ空間146をトナーを搬送する通路と
している。
【0097】このときの2枚の静電搬送基板41と対向
基板142とのギャップ(対向間隔)dは、トナーの粒
径、帯電量、駆動電圧などを考慮して決定するが、搬送
する粉体であるトナーの粒径の2倍〜100倍の範囲
内、より好ましくは5倍〜25倍の範囲内にすることが
好ましい。実験によると、ギャップ(対向間隔)dをト
ナーの粒径の2倍未満にした場合には不帯電トナーに帯
電トナーが妨害されて搬送効率が低下し、ギャップ(対
向間隔)dがトナーの粒径の100倍を越える場合には
対向基板142によるトナー搬送効果が十分に得られな
い。
【0098】このように構成した静電搬送装置136に
おいては、前述したように静電搬送基板41による静電
力によって帯電トナーが搬送される。それとともに、静
電搬送装置136の先端部が臨む感光体ドラム1が回転
することによる吸引作用が生じて、静電搬送基板41と
対向基板142との間にはトナー搬送方向の風の流れが
発生し、この流れと静電搬送基板41からの静電力によ
って帯電トナーは十分なエネルギーを受けて搬送方向
(図23においては右から左へ)に進行し、さらに、前
方帯電トナーに衝突することにより加速エネルギーを与
えて搬送させる。また、急峻面153bを持たせている
ので、急峻面にぶつかったトナーは、衝突時のエネルギ
ーでもって搬送方向に跳ね飛ばされ他の帯電トナーとと
もに搬送方向に移動し、トナーの逆送が防止される。
【0099】このように第2基板を振動搬送基板としな
いで、傾斜面と急峻面とを有する断面形状が鋸歯状をな
す対向基板とすることによっても、単なる静電搬送基板
のみの場合に比べて、装置内で生じる逆送方向の空気の
流れによるトナーの逆送を防止できて順方向(搬送方
向)にトナーを効率的に搬送することができる。
【0100】そして、接触で直接トナーを潜像担持体表
面に付着させることができ、静電搬送を用いた高画像品
質の現像が可能になるとともに、装置が簡単になって低
コスト化を図れる。さらに、現像ローラ等のメカ的動力
を用いることなくトナーの搬送を行うことができ、トナ
ーの搬送に際して、この実施形態のように板状の静電搬
送基板や対向基板を使用することで、トナー収納部から
潜像担持体との間のトナー移送手段が大幅に小型化する
ことができ、高画像品質の画像を形成できる画像形成装
置の小型化、薄型化が図れる。
【0101】次に、本発明に係る画像形成装置の第6実
施形態について図26及び図27を参照して説明する。
なお、図25は同画像形成装置の本発明に係る現像装置
の本発明に係る静電搬送装置の要部説明図、図26は同
静電搬送装置の対向基板の拡大断面説明図である。
【0102】この静電搬送装置136は、前述した静電
搬送基板41と、これに対向する第2基板である対向静
電搬送基板162とを備えている。この対向静電搬送基
板162は、上記第5実施形態の対向基板142と同様
の構成であるが、搬送面153の傾斜面153aの略頂
部に空間進行波電界を発生させるための駆動電極163
を設けている。そして、この対向静電搬送基板162の
駆動電極163にも静電搬送基板41の駆動電極52に
対する駆動波形と同期した3相交流波形を駆動回路16
4によって印加して空間進行波電界を発生させる。
【0103】これにより、帯電したトナーは上下の静電
搬送基板41と対向静電搬送基板162との静電力を受
けて搬送されるとともに、感光体ドラム1の吸引作用に
よるエネルギーも受けることになり、より多くの搬送量
で搬送することができる。
【0104】次に、本発明に係る画像形成装置の第7実
施形態及び第8実施形態について図27及び図28を参
照して説明する。両図は、各実施形態の画像形成装置の
本発明に係る現像装置の本発明に係る静電搬送装置の要
部説明図である。図27に示す第7実施形態に係る画像
形成装置における現像装置を構成する静電搬送装置17
6は、前述した第4実施形態に係る振動搬送基板102
とこの振動搬送基板102との間でトナー通路177を
形成する蓋部材178を備え、振動搬送基板102と蓋
部材178は前記各実施形態と同様に所定のギャップを
おいて接合している。
【0105】この実施形態では、振動搬送基板102の
静電力と振動及び感光体ドラム1による順方向の空気の
流れによってトナーの搬送が行われる。このようにして
も、装置内の空気の流れによるトナーの逆送が防止され
るので、トナーを単純な静電力と振動で搬送する場合に
比べて十分な量のトナーを効率的に搬送することができ
る。
【0106】図28に示す第8実施形態に係る画像形成
装置における現像装置を構成する静電搬送装置186
は、前述した第6実施形態に係る対向静電搬送基板16
2とこの対向静電搬送基板162との間でトナー通路1
87を形成する蓋部材188を備え、対向静電搬送基板
162と蓋部材188は前記各実施形態と同様に所定の
ギャップをおいて接合している。
【0107】この実施形態では、対向静電搬送基板16
2の静電力及び感光体ドラム1による順方向の空気の流
れによってトナーの搬送が行われる。このようにして
も、装置内の空気の流れによるトナーの逆送が防止され
るので、トナーを単純な静電力で搬送する場合に比べて
十分な量のトナーを効率的に搬送することができる。
【0108】次に、本発明に係る現像装置の他の例につ
いて図29をも参照して説明する。この現像装置は、感
光体ドラム1の潜像を現像手段である現像ローラ191
を用いて現像するものであり、この現像ローラ191に
対して前述した図9に示す送り込み基板43を用いてト
ナーを送り込むようにしている。
【0109】このように送り込み基板43を用いて現像
ローラ191にトナーを供給することによって現像ロー
ラ191の回転による風圧の影響が低減して、確実にト
ナーを現像ローラ191に供給することができ、トナー
の静電搬送を行うことによって現像装置の小型化を図る
ことができる。
【0110】なお、上記各実施形態においてはトナーを
静電力で搬送する静電搬送装置で説明したが、トナー以
外の粉体の搬送を行う装置にも同様に適用することがで
きる。
【0111】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る静電
搬送装置によれば、粉体を搬送面に沿って静電力で移動
させるための電界を発生させる複数の電極を有する第1
基板と、この第1基板にギャップをおいて対向配置さ
れ、傾斜面及びこの傾斜面よりも傾斜角度が急峻な急峻
面とを有する断面形状が略鋸歯状をなす第2基板とを備
えたので、粉体の逆送が防止されて粉体を確実に効率的
に搬送することができる。
【0112】ここで、第2基板の傾斜面と急峻面の底部
側連続部が曲面形状をなすことで連続部における粉体の
滞留を防止できて、粉体搬送効率がより向上する。ま
た、第2基板の傾斜面には粉体を搬送面に沿って静電力
で移動させるための電界を発生させる電極を有すること
で、第2基板による静電搬送をも行うことができて、よ
り粉体の搬送効率が向上する。この場合、第1基板の電
極ピッチと第2基板の電極ピッチが略同じであること
で、第1基板と第2基板の相互の電界が相殺されること
を防止できて、より確実に粉体を効率的に搬送できる。
【0113】また、第2基板を振動させる手段を備えて
いることで、第1基板による静電搬送と第2基板による
振動搬送を行うことができて、より搬送量を多くするこ
とができる。この場合、第2基板を振動させる手段は第
2基板に一体的に設けた圧電材料層とこれを挟む電極を
有する振動発生手段とすることで、簡単な構成で第2基
板を振動させることができる。この振動発生手段は搬送
方向に複数独立して配置されることで第1基板の電極に
よる電界と第2基板側の振動とを合わせることができ
て、より搬送効率が高くなる。
【0114】さらに、第2基板の傾斜面及び急峻面のピ
ッチが第1基板の電極のピッチと略同じか又は10倍以
内であることで、帯電粉体が不帯電粉体に妨害されるこ
とが防止され、安定した搬送量を確保することができ
る。さらにまた、第2基板の傾斜面の傾斜角を5〜60
°の範囲内とすることで、低電圧で粉体を確実に搬送す
ることができる。
【0115】また、第2基板の急峻面の角度を45〜1
20°の範囲内とすることで、確実に搬送方向に粉体を
搬送することができる。さらに、第1基板の搬送面と前
記第2基板の対向面との間隔を粉体の2倍〜100倍の
範囲内とすることで、帯電粉体が不帯電粉体に妨害され
るこ粉体く安定した搬送を行うことができる。
【0116】また、第2基板は、絶縁性基板又は導電性
基板を含み、この基板のヤング率が30〜15000k
g/mm2の範囲内であるものとすることで、より確実
に粉体に加速性を与えて搬送することができる。
【0117】さらに、第1基板及び/又は第2基板の搬
送面には粉体との接触抵抗を低下させる機能性材料層が
設けられていることで低電圧化を図ることができる。さ
らにまた、第1基板の電極の厚みTと電極間間隔Rとの
比R/Tが10〜3×10の範囲内であることで、電
界強度を強くすることができて搬送効率が向上する。ま
た、第1基板には電極を覆う絶縁膜を設け、この絶縁膜
のヤング率が30〜5000kg/mmの範囲内で、
誘電率εが2〜300の範囲内であることで、電界強度
を強くすることができて搬送効率が向上する。
【0118】さらに、第1基板は搬送面を下方に向けて
配置されていることで、第2基板による逆送防止効果を
有効に発揮させることができる。また、第1基板と第2
基板が接合されていることで、両者のギャップを維持す
ることができる。
【0119】本発明に係る静電搬送装置によれば、粉体
を搬送面に沿って静電力で移動させるための電界を発生
させる複数の電極を有する静電搬送基板と、この静電搬
送基板にギャップをおいて対向配置され、振動を付与さ
れる振動搬送基板とを備えたので、静電力と振動の相乗
効果で粉体を搬送することができ、搬送量を多くするこ
とができて、搬送効率も向上する。
【0120】ここで、振動搬送基板には粉体を搬送面に
沿って静電力で移動させるための電界を発生させる電極
を有することで、振動搬送基板による静電力も相乗され
てより多くの粉体を搬送することができる。この場合、
静電搬送基板の電極ピッチと振動搬送基板の電極ピッチ
が略同じであることで、2つの基板の電界が相殺される
ことを防止できてより搬送効率が向上する。また、振動
搬送基板には圧電材料層とこれを挟む電極を有する振動
発生基板が一体的に設けられていることで、簡単な構成
で振動させることができる。
【0121】本発明に係る静電搬送装置によれば、粉体
を搬送面に沿って静電力で移動させるための電界を発生
させる複数の電極を有し、傾斜面とこの傾斜面よりも傾
斜角度が急な急峻面とを有する断面形状が略鋸歯状の搬
送面を形成した静電搬送基板を備えているので、粉体の
逆送が防止されて、搬送効率が向上する。
【0122】ここで、静電搬送基板の傾斜面の傾斜角が
5〜60°の範囲内であることで、低電圧で粉体を確実
に搬送することができる。また、静電搬送基板の傾斜面
と急峻面の底部側連続部が曲面形状をなすことで、粉体
の滞留を確実に防止することができる。
【0123】本発明に係る現像装置によれば、潜像担持
体上にトナーを付着させて潜像担持体上の潜像を現像す
る現像装置であって、本発明に係る静電搬送装置を備
え、この静電搬送装置の静電搬送基板の先端部が潜像担
持担持体近傍に臨む構成としたので、安定した搬送量で
現像に必要なトナー搬送を行うことができて、現像品質
が向上し、また現像装置に小型化を図れる。
【0124】本発明に係る現像装置によれば、潜像担持
体上にトナーを付着させて潜像担持体上の潜像を現像す
る現像装置であって、本発明に係る静電搬送装置を備
え、トなーを潜像担持体に付着させる現像手段に対して
静電搬送装置でトナーを送り込むようにしたので、安定
した搬送量で現像に必要なトナー供給を行うことができ
て、現像品質が向上し、また現像装置に小型化を図れ
る。
【0125】本発明に係る画像形成装置によれば、潜像
担持体上にトナーを付着させて潜像担持体上の潜像を現
像する現像装置を備えた画像形成装置であって、本発明
に係る現像装置を備えたので、高い画像品質で画像を形
成できるとともに、装置全体の小型化も図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の全
体概略構成図
【図2】同画像形成装置の現像装置の一例を示す概略構
成図
【図3】同現像装置の静電搬送装置の側面説明図
【図4】同静電搬送装置における静電搬送基板の一例を
示す搬送方向に沿う模式的断面説明図
【図5】同静電搬送装置における静電搬送基板の他の例
を示す搬送方向に沿う模式的断面説明図
【図6】同静電搬送基板の平面説明図
【図7】同静電搬送装置における振動搬送基板の一例を
示す搬送方向に沿う模式的断面説明図
【図8】同静電搬送装置における送り込み基板の一例を
示す搬送方向に沿う模式的断面説明図
【図9】同静電搬送装置における送り込み基板の他の例
を示す搬送方向に沿う模式的断面説明図
【図10】同静電搬送装置の駆動部を説明する説明図
【図11】同静電搬送装置による粉体搬送の原理説明に
供する説明図
【図12】同静電搬送装置の駆動電極に印加する駆動波
形の変化パターンの一例を説明する説明図
【図13】同静電搬送装置の駆動電極に印加する駆動波
形の変化パターンの他の例を説明する説明図
【図14】同静電搬送装置の駆動電極に印加する駆動波
形の変化パターンの更に他の例を説明する説明図
【図15】同静電搬送装置の駆動電極に印加する駆動波
形の変化パターンの更にまた他の例を説明する説明図
【図16】同画像形成装置における現像動作の原理説明
に供する説明図
【図17】本発明の第2実施形態に係る画像形成装置の
静電搬送装置部分の要部説明図
【図18】本発明の第3実施形態に係る画像形成装置の
静電搬送装置部分の要部説明図
【図19】同静電搬送装置の振動搬送基板の搬送方向に
沿う要部拡大説明図
【図20】本発明の第4実施形態に係る画像形成装置の
静電搬送装置部分の要部説明図
【図21】同静電搬送装置の振動搬送基板の搬送方向に
沿う要部拡大説明図
【図22】振動搬送基板の他の例を説明する搬送方向に
沿う要部拡大説明図
【図23】本発明の第5実施形態に係る画像形成装置の
静電搬送装置部分の要部説明図
【図24】同静電搬送装置の対向基板の搬送方向に沿う
要部拡大説明図
【図25】本発明の第6実施形態に係る画像形成装置の
静電搬送装置部分の要部説明図
【図26】同静電搬送装置の対向静電搬送基板の搬送方
向に沿う要部拡大説明図
【図27】本発明の第7実施形態に係る画像形成装置の
静電搬送装置部分の要部説明図
【図28】本発明の第8実施形態に係る画像形成装置の
静電搬送装置部分の要部説明図
【図29】本発明に係る現像装置の他の例を示す要部説
明図
【符号の説明】 1…感光体ドラム(潜像担持体)、5、8…走査光学
系、13…ポリゴンミラー、15…帯電装置、16…現
像装置、17A,17B…給紙部、20…転写チャージ
ャ、21…分離チャジージャ、23…定着ローラ対、3
1…粉体ホッパ部、34…帯電ローラ、36…静電搬送
装置、41…静電搬送基板、42、92、102、11
2…振動搬送搬送基板、43…送り込み基板、51…支
持基板、52…駆動電極、53…絶縁膜、54…表面
層、61…支持基板、62…振動発生基板、63…搬送
面形成部材、63a…傾斜面、63b…急峻面、63c
…連続部、64…表面層、93…分割振動発生基板、1
03…電極、142…対向基板、153a…傾斜面、1
53b…急峻面、153c…連続部、162…対向静電
搬送基板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹本 武 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 熊野 勝文 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 海老 豊 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H077 AC13 AC16 AD04 AD36 AE02 BA08 DB08 DB14 EA11 EA16

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉体を静電力で搬送する静電搬送装置に
    おいて、前記粉体を搬送面に沿って静電力で移動させる
    ための電界を発生させる複数の電極を有する第1基板
    と、この第1基板にギャップをおいて対向配置され、傾
    斜面及びこの傾斜面よりも傾斜角度が急峻な急峻面とを
    有する断面形状が略鋸歯状をなす第2基板とを備えたこ
    とを特徴とする静電搬送装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の静電搬送装置におい
    て、前記第2基板の傾斜面と急峻面の底部側連続部が曲
    面形状をなすことを特徴とする静電搬送装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の静電搬送装置に
    おいて、前記第2基板の傾斜面には前記粉体を搬送面に
    沿って静電力で移動させるための電界を発生させる電極
    を有することを特徴とする静電搬送装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の静電搬送装置におい
    て、第1基板の電極ピッチと前記第2基板の電極ピッチ
    が略同じであることを特徴とする静電搬送装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかに記載の静電
    搬送装置において、前記第2基板を振動させる手段を備
    えていることを特徴とする静電搬送装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の静電搬送装置におい
    て、前記第2基板を振動させる手段は前記第2基板に一
    体的に設けた圧電材料層とこれを挟む電極を有する振動
    発生手段であることを特徴とする静電搬送装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の静電搬送装置におい
    て、搬送方向に複数の独立した前記振動発生手段を配置
    したことを特徴とする静電搬送装置。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7のいずれかに記載の静電
    搬送装置において、前記第2基板の傾斜面及び急峻面の
    ピッチが前記第1基板の電極のピッチと略同じか又は1
    0倍以内であることを特徴とする静電搬送装置。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8のいずれかに記載の静電
    搬送装置において、前記第2基板の傾斜面の傾斜角が5
    〜60°の範囲内であることを特徴とする静電搬送装
    置。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至9のいずれかに記載の静
    電搬送装置において、前記第2基板の急峻面の角度が4
    5〜120°の範囲内であることを特徴とする静電搬送
    装置。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至10のいずれかに記載の
    静電搬送装置において、前記第1基板の搬送面と前記第
    2基板の搬送面とのギャップ間隔が前記粉体の2倍〜1
    00倍の範囲内であることを特徴とする静電搬送装置。
  12. 【請求項12】 請求項1乃至11のいずれかに記載の
    静電搬送装置において、前記第2基板は、絶縁性基板又
    は導電性基板を含み、この基板のヤング率が30〜15
    000kg/mm2の範囲内であることを特徴とする静
    電搬送装置。
  13. 【請求項13】 請求項1乃至12のいずれかに記載の
    静電搬送装置において、前記第1基板及び/又は第2基
    板の搬送面には粉体との接触抵抗を低下させる機能性材
    料層が設けられていることを特徴とする静電搬送装置。
  14. 【請求項14】 請求項1乃至13のいずれかに記載の
    静電搬送装置において、前記第1基板の電極の厚みTと
    電極間間隔Rとの比R/Tが10〜3×10 の範囲内
    であることを特徴とする静電搬送装置。
  15. 【請求項15】 請求項1乃至14のいずれかに記載の
    静電搬送装置において、前記第1基板には電極を覆う絶
    縁膜を設け、この絶縁膜のヤング率が30〜5000k
    g/mmの範囲内で、誘電率εが2〜300の範囲内
    であることを特徴とする静電搬送装置。
  16. 【請求項16】 請求項1乃至15のいずれかに記載の
    静電搬送装置において、前記第1基板は搬送面を下方に
    向けて配置されていることを特徴とする静電搬送装置。
  17. 【請求項17】 請求項1乃至16のいずれかに記載の
    静電搬送装置において、前記第1基板と第2基板が接合
    されていることを特徴とする静電搬送装置。
  18. 【請求項18】 粉体を静電力で搬送する静電搬送装置
    において、前記粉体を搬送面に沿って静電力で移動させ
    るための電界を発生させる複数の電極を有する静電搬送
    基板と、この静電搬送基板にギャップをおいて対向配置
    され、振動を付与される振動搬送基板とを備えたことを
    特徴とする静電搬送装置。
  19. 【請求項19】 請求項18に記載の静電搬送装置にお
    いて、前記振動搬送基板には前記粉体を搬送面に沿って
    静電力で移動させるための電界を発生させる電極を有す
    ることを特徴とする静電搬送装置。
  20. 【請求項20】 請求項19に記載の静電搬送装置にお
    いて、静電搬送基板の電極ピッチと前記振動搬送基板の
    電極ピッチが略同じであることを特徴とする静電搬送装
    置。
  21. 【請求項21】 請求項18乃至20のいずれかに記載
    の静電搬送装置において、前記振動搬送基板には圧電材
    料層とこれを挟む電極を有する振動発生基板が一体的に
    設けられていることを特徴とする静電搬送装置。
  22. 【請求項22】 粉体を静電力で搬送する静電搬送装置
    において、前記粉体を搬送面に沿って静電力で移動させ
    るための電界を発生させる複数の電極を有し、傾斜面と
    この傾斜面よりも傾斜角度が急な急峻面とを有する断面
    形状が略鋸歯状の搬送面を形成した静電搬送基板を備え
    ていることを特徴とする静電搬送装置。
  23. 【請求項23】 請求項22に記載の静電搬送装置にお
    いて、前記静電搬送基板の傾斜面の傾斜角が5〜60°
    の範囲内であることを特徴とする静電搬送装置。
  24. 【請求項24】 請求項22又は23に記載の静電搬送
    装置において、前記静電搬送基板の傾斜面と急峻面の底
    部側連続面が曲面形状をなすことを特徴とする静電搬送
    装置。
  25. 【請求項25】 潜像担持体上にトナーを付着させて潜
    像担持体上の潜像を現像する現像装置において、請求項
    1乃至24のいずれかに記載の静電搬送装置を備え、こ
    の静電搬送装置の静電搬送基板の先端部が前記潜像担持
    担持体近傍に臨むことを特徴とする現像装置。
  26. 【請求項26】 潜像担持体上にトナーを付着させて潜
    像担持体上の潜像を現像する現像装置において、請求項
    22乃至24のいずれかに記載の静電搬送装置を備え、
    前記トナーを前記潜像担持体に付着させる現像手段に対
    して前記静電搬送装置で前記トナーを送り込むことを特
    徴とする現像装置。
  27. 【請求項27】 潜像担持体上にトナーを付着させて潜
    像担持体上の潜像を現像する現像装置を備えた画像形成
    装置において、前記現像装置が請求項25乃至26のい
    ずれかに記載の現像装置であることを特徴とする画像形
    成装置。
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