JP2013190632A - 現像装置および画像形成装置 - Google Patents

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靖晃 渡辺
Takashi Ochi
隆 越智
Shota Oba
正太 大場
Shinichiro Fujimori
信一郎 藤森
Masanori Kato
正則 加藤
Nobumasa Furuya
信正 古谷
Akira Yugeta
暁 弓気田
Shigeru Inaba
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Abstract

【課題】
現像ロールからの現像剤の回収能力が高い現像装置および画像形成装置を提供する。
【解決手段】
現像装置20は、磁性キャリアとトナーとを有する現像剤を収容する収容器21と、磁石241を取り巻く円筒形状を有し、回転により収容器21内の現像剤を現像領域に搬送し被現像体11上の静電潜像をトナーで現像して残存する現像剤をこの収容器21内に戻す現像ロール24と、磁石281を取り巻く円筒形状を有し、収容器内の現像ロール24に対向する位置に配置されるとともに現像ロール上の現像剤中のトナーを引き寄せる極性の電位が付与された、回転により現像ロール上に残存する現像剤をこの現像ロール24から回収する回収ロール28とを備えた。
【選択図】 図3

Description

本発明は、現像装置および画像形成装置に関する。
例えば、特許文献1には、感光体ドラムに対して現像を行うための現像装置が示されている。この現像装置は、現像剤を感光体ドラム側に搬送する現像ローラと、この現像ローラ上の感光体ドラム側から戻ってきた現像剤を剥離するための剥離ローラとを備えている。剥離ローラの内部には固定磁石が配設されている。
特開平3−33775号公報
本発明は、現像ロールからの現像剤の回収能力が高い現像装置および画像形成装置を提供することを目的とする。
請求項1に係る現像装置は、
磁性キャリアとこの磁性キャリアに静電的に付着するトナーとを有する現像剤を収容する収容器と、
磁石を取り巻く円筒形状を有し、回転により上記収容器内の現像剤を、この収容器から露出して被現像体に対向する現像領域に搬送しこの被現像体上の静電潜像をトナーで現像して残存する現像剤をこの収容器内に戻す現像ロールと、
磁石を取り巻く円筒形状を有し、上記収容器内の上記現像ロールに対向する位置に配置されるとともにこの現像ロール上の現像剤中のトナーを引き寄せる極性の電位が付与された、回転により上記現像ロール上に残存する現像剤をこの現像ロールから回収する回収ロールとを備えたことを特徴とする。
請求項2に係る現像装置は、上記回収ロールの周面から現像剤を除去する、この回収ロールの周面に端辺が接触した板状の除去部材を備えたことを特徴とする。
請求項3に係る現像装置は、
上記現像ロールが、互いに上下に並んだ第1の現像ロールと第2の現像ロールとを有し、
さらに、当該現像装置が上記第1の現像ロール上に供給される現像剤の層厚を規制する層規制部材を有するとともに、上記第2の現像ロール上の層厚を規制する層規制部材を持たない構成であって、
上記回収ロールは、上記第2の現像ロールに対向した位置に配置されていることを特徴とする。
請求項4に係る画像形成装置は、
表面に静電潜像が形成されこの静電潜像が現像される被現像体と、
上記被現像体上の静電潜像を現像する現像装置とを備え、
上記現像装置が、
磁性キャリアとこの磁性キャリアに静電的に付着するトナーとを有する現像剤を収容する収容器と、
磁石を取り巻く円筒形状を有し、回転により上記収容器内の現像剤を、この収容器から露出して被現像体に対向する現像領域に搬送しこの被現像体上の静電潜像をトナーで現像して残存する現像剤をこの収容器内に戻す現像ロールと、
磁石を取り巻く円筒形状を有し、上記収容器内の上記現像ロールに対向する位置に配置されるとともにこの現像ロール上の現像剤中のトナーを引き寄せる極性の電位が付与された、回転により上記現像ロール上に残存する現像剤をこの現像ロールから回収する回収ロールとを備えたことを特徴とする。
請求項1に係る現像装置および請求項4に係る画像形成装置は、本構成を有していない場合と比較して、現像ロールからの現像剤の回収能力が高い。
請求項2に係る現像装置は、回収ロールの周面に端辺が接触した除去部材を有していない場合と比較して、回収ロールのからの現像剤の除去能力が高い。
請求項3に係る現像装置によれば、現像剤の回収能力を向上と機械的ストレスの低減とが両立する。
本発明の画像形成装置の一実施形態を示す構成図である。 図1に示す現像装置を示す斜視図である。 図2に示す現像装置の縦断面図である。 現像装置の概略構造を示す平面構成図である。 感光体表面の電位分布と現像ロールの電位を示すグラフである。
以下図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の画像形成装置の一実施形態を示す構成図である。
図1に示す画像形成装置1は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)およびブラック(K)の各色毎に画像形成部10Y,10M,10C,10Kを並列的に配置してなるタンデム型のカラープリンタである。画像形成装置1は、単色の画像をプリントすることができるほか、4色のトナー像からなるフルカラーの画像をプリントすることができる。トナーカートリッジ18Y,18M,18C,18Kには、YMCK各色のトナーが収容されている。
4つの画像形成部10Y,10M,10C,10Kは、ほぼ同様の構成を有しているため、これらを代表してイエローに対応する画像形成部10Yを取り上げて説明する。画像形成部10Yは、感光体ドラム11Y、帯電装置12Y、露光装置13Y、現像装置20Y、一次転写装置15Y、および感光体クリーナ16Yを備えている。感光体ドラム11Yは、本発明にいう被現像体の一例に相当する。
感光体ドラム11Yは円筒状の基体表面に感光体層が設けられたものであり、表面に形成される像を保持して円筒の軸周りである矢印A方向に回転する。帯電装置12Y、露光装置13Y、現像装置20Y、一次転写装置15Y、および感光体クリーナ16Yは、感光体ドラム11Yの周囲に矢印Aの方向の順に配置されている。
帯電装置12Yは、感光体ドラム11Yの表面を帯電させる装置である。帯電装置12Yは、感光体ドラム11Yの表面に接触する帯電ロールである。帯電装置12Yには、図示しない帯電用電源によって電圧が印加されており、接触する感光体ドラム11Yの表面を帯電させる。感光体ドラム11Yの表面は、現像装置20Yにおけるトナーと同極性に帯電される。露光装置13Yは、感光体ドラム11Yの表面に露光光を照射して露光する装置である。露光装置13Yは、画像形成装置1外部から供給される画像信号に応じたレーザ光を発光し、レーザ光で感光体ドラム11Yを走査する。現像装置20Yは、現像剤を用いて感光体ドラム11Yの表面を現像する。現像装置20Yにはトナーカートリッジ18Yからトナーが供給される。現像装置20Yは、磁性キャリアとトナーが混合された現像剤を撹拌することでトナーおよび磁性キャリアを帯電し、帯電したトナーで感光体ドラム11Y表面を現像する。一次転写装置15Yは、中間転写ベルト30を挟んで感光体ドラム11Yに対向したロールである。一次転写装置15Yは、感光体ドラム11Yに対する電圧が印加されることで、感光体ドラム11Y上のトナー像を中間転写ベルト30に転写する。感光体クリーナ16Yは、感光体ドラム11Yの表面のうち、一次転写装置15Yで転写が行われた部分に残ったトナー等の不要物を除去することによって、感光体ドラム11Yの表面を清掃する。
画像形成装置1には、中間転写ベルト30、定着装置60、用紙搬送部80、および制御部1Aも備えられている。中間転写ベルト30は、ベルト支持ロール31〜35に架け渡された無端のベルトである。中間転写ベルト30は、画像形成部10Y,10M,10C,10K、および二次転写装置50を経由する矢印Bの方向に循環移動する。中間転写ベルト30には、画像形成部10Y,10M,10C,10Kから各色のトナー像が転写される。中間転写ベルト30は、これら各色のトナー像を保持しながら移動する。
二次転写装置50は、ベルト支持ロール31〜35の一つであるバックアップロール34との間に中間転写ベルト30および用紙Pを挟んで回転するロールである。二次転写装置50は、トナーの帯電極性とは逆極性の電圧が印加されることで、中間転写ベルト30上のトナー像を用紙Pに転写する。
定着装置60は、トナー像を用紙P上に定着させる装置である。定着装置60は、加熱ロール61および加圧ロール62を備えており、加熱ロール61内には加熱器が配置されている。加熱ロール61および加圧ロール62は、定着前のトナー像が形成された用紙Pを挟んで通過させることによりトナーを加熱・加圧して、トナー像を用紙P上に定着させる。
用紙搬送部80は、用紙Pを、二次転写装置50および定着装置60を経由する用紙搬送路Rに沿って搬送する。用紙搬送部80は、取出ロール81、搬送ロール82、レジストレーションロール84、および排出ロール86を備えている。取出ロール81は用紙収容器Tに収容された用紙Pを取り出し、搬送ロール82は取り出された用紙Pを搬送する。レジストレーションロール84は用紙Pを二次転写装置50に搬送し、排出ロール86は、用紙Pを外部に排出する。
図1に示す画像形成装置1の基本動作を説明すると、イエローの画像形成部10Yでは、感光体ドラム11Yが矢印A方向に回転駆動され、感光体ドラム11Yの表面が帯電装置12Yによって帯電する。露光装置13Yは、感光体ドラム11Yに、画像信号中の各色に対応するデータに応じた露光光をそれぞれ照射する。露光装置13Yは、外部から供給される画像信号のうちのイエローに対応する画像信号に基づく露光光を感光体ドラム11Yの表面に照射することで、感光体ドラム11Yの表面に静電潜像を形成する。現像装置20Yには、トナーカートリッジ18Yからイエローのトナーが供給される。現像装置20Yは、感光体ドラム11Yの静電潜像をトナーで現像することで、トナー像を形成する。感光体ドラム11Yは、表面に形成されたイエローのトナー像を保持して回転する。感光体ドラム11Yの表面に形成されたトナー像は、一次転写装置15Yによって中間転写ベルト30に転写される。転写後、感光体ドラム11Yに残留したトナーは、感光体クリーナ16Yによって除去される。
中間転写ベルト30は、矢印B方向に巡回移動している。イエロー以外の色に対応する画像形成部10M,10C,10Kは、画像形成部10Yと同様、それぞれの色に対応するトナー像を形成し、トナー像を中間転写ベルト30に重ねて転写していく。
用紙収容器Tからは、用紙Pが取出ロール81によって取り出される。用紙Pは、搬送ロール82およびレジストレーションロール84によって、用紙搬送路Rを二次転写装置50に向かう矢印C方向に搬送される。レジストレーションロール84は、用紙Pを、中間転写ベルト30上にトナー像が転写されるタイミングに基づいて二次転写装置50に送り込む。二次転写装置50は、中間転写ベルト30のトナー像を用紙Pに転写する。トナー像が転写された用紙Pは二次転写装置50から定着装置60に搬送され、用紙P上に転写されたトナー像が定着される。このようにして、用紙P上に画像が形成される。画像が形成された用紙Pは排出ロール86によって画像形成装置1の外部に排出される。二次転写装置50による転写後、中間転写ベルト30に残留したトナーは、ベルトクリーナ70によって除去される。
[現像装置]
図2は、図1に示す現像装置を示す斜視図である。また、図3は、図2に示す現像装置の縦断面図である。また、図4は、現像装置の概略構造を示す平面構成図である。これらの図に示す構成は、YMCKの各色について共通であるため、以降、現像装置の符号を単に20とする。
現像装置20は、収容器21、第1現像ロール22、第2現像ロール24、第1撹拌搬送部材25、第2撹拌搬送部材26、層規制部材27、回収ロール28、および除去部材29を備えている。第1撹拌搬送部材25および第2撹拌搬送部材26は、収容器21内に収容された現像剤を撹拌しながら搬送する部材である。第1現像ロール22および第2現像ロール24は、現像剤を感光体ドラム11に向かって搬送する部材であり、層規制部材27は、第1現像ロール22上を搬送される現像剤の層厚を規制する部材である。回収ロール28および除去部材29は、現像剤を第2現像ロール24上から回収する。ここで、第1現像ロール22および第2現像ロール24の組合せが、本発明にいう現像ロールの一例に相当する。
第1現像ロール22および第2現像ロール24は円筒状であり、感光体ドラム11に対して周面が対向するように上下に並んで配置されている。第1現像ロール22は第2現像ロール24の下に配置されている。本実施形態の現像装置20では、2つの現像ロール22,24によって現像装置20の現像能力が高められ、画像形成速度の高速化に対応している。第1現像ロール22および第2現像ロール24の延伸方向を軸方向Yと称する。
収容器21は、現像装置20の各部を支持するとともに現像剤を収容している。図3に示すように、収容器21には、第1現像ロール22および第2現像ロール24が配置された主空間210が設けられている。主空間210には、回収ロール28および除去部材29も配置されている。第1現像ロール22は、矢印Aの方向に回転する感光体ドラム11の周面が移動する方向において、第2現像ロール24よりも下流側に配置されている。第1現像ロール22および第2現像ロール24は、感光体ドラム11に対向する現像領域d1,d2が収容器21から露出している。
主空間210の下部には、現像剤が搬送される第1搬送路211が形成されている。第1現像ロール22および第2現像ロール24は、主空間210の、第1搬送路211を挟んで第2搬送路212とは反対側であって、第1搬送路211の斜め上に配置されている。また、第1搬送路211の横には、第2搬送路212が並んで設けられている。
第1撹拌搬送部材25および第2撹拌搬送部材26は、収容器21内の現像剤を撹拌しながら搬送する部材である。第1撹拌搬送部材25は第1搬送路211に配置されており、第2撹拌搬送部材26は第2搬送路212に配置されている。図4に示すように、第1撹拌搬送部材25および第2撹拌搬送部材26のそれぞれは、軸方向Yに延びた回転軸の周囲に螺旋状の羽根が設けられた構造を有する。第1撹拌搬送部材25および第2撹拌搬送部材26は横に並んで配置されており、第1撹拌搬送部材25は第1現像ロール22に隣接している。第1撹拌搬送部材25および第2撹拌搬送部材26が配置された第1搬送路211と第2搬送路212とは、現像剤の搬送方向である軸方向Y中央部分が仕切部213で仕切られている。仕切部213の軸方向Y両端部分には、連絡口213a,213bが設けられている。第1撹拌搬送部材25および第2撹拌搬送部材26によって、現像剤は、第1搬送路211および第2搬送路212を往復搬送され、連絡口213a,213bを通じて相手側の搬送路に引き渡される。第1撹拌搬送部材25は現像剤を図4の矢印Fの方向に搬送し、第2撹拌搬送部材26は、第1撹拌搬送部材25とは反対の矢印Gの方向に搬送する。
第1搬送路211の連絡口213aに隣接した部分には、トナー供給部215が設けられている。トナーカートリッジ18〜18K(図1参照)からのトナーは、トナー供給部215を介して収容器21に供給され、磁性キャリアと混合される。トナーが混合された現像剤が第1撹拌搬送部材25および第2撹拌搬送部材26によって撹拌されることで、現像剤のトナーおよび磁性キャリアが互いに逆極性に帯電する。本実施形態では、トナーは負極性に帯電する。また、収容器21には、現像剤を排出するための排出路214が設けられている。排出路214は、第2搬送路212を搬送されてきた現像剤のうちの、連絡口213aを通って第1搬送路211に引き渡される現像剤を除く余剰の現像剤を搬送させ、排出口214hから排出する。トナーカートリッジ18〜18K(図1参照)からは、トナーに加えて、排出される分に相当する磁性キャリアが供給されるため、収容器21内の磁性キャリアが徐々に新しいものに入れ替わる。
再び図3を参照して現像ロール22,24について説明する。第1現像ロール22および第2現像ロール24のそれぞれは、アルミニウムに代表される非鉄金属で形成されている。第1現像ロール22および第2現像ロール24の表面には、軸方向Yに延びた図示しない溝が形成されている。
第1現像ロール22の内部には第1磁石221が配置されており、第2現像ロール24の内部には第2磁石241が配置されている。第1磁石221および第2磁石241のそれぞれは、収容器21に対し姿勢が固定されており、現像ロールの周方向に磁極が配列されている。図において、第1磁石221および第2磁石241に付された矢印は磁極を表している。第1磁石221と第2磁石241とが対向する位置には、互いに逆の磁極が配置されている。
第1現像ロール22および第2現像ロール24は、第1磁石221および第2磁石241をそれぞれ取り巻いており、第1磁石221および第2磁石241によって、周面に現像剤が引き付けられる。第1現像ロール22および第2現像ロール24は、回転することで現像剤を周面に支持しながら現像領域d1、d2に向かって搬送する。
本実施形態において、第1現像ロール22は矢印D方向に回転し、第2現像ロール24は第1現像ロール22とは反対方向である矢印E方向に回転する。すなわち、第1現像ロール22および第2現像ロール24は、互いに向き合う周面が同じ向きに移動するように回転する。第1現像ロール22は、第1現像領域d1で感光体ドラム11と対向する周面が、感光体ドラム11周面の移動方向と同じ向きに移動する。第2現像ロール24は、第2現像領域d2で感光体ドラム11と対向する周面が、感光体ドラム11周面の移動方向とは逆向きに移動する。
層規制部材27は、第1現像ロール22に端辺を向けた板状の部材である。層規制部材27と第1現像ロール22との隙間によって、第1現像ロール22上に供給される現像剤の層厚が規制される。本実施形態の現像装置20は、第2現像ロール24上の層厚を規制する層規制部材を持たない構成となっている。
回収ロール28は、第2現像ロール24に対向した位置に配置された円筒状の部材である。回収ロール28の内部には回収磁石281が配置されている。回収磁石281は、収容器21に対し姿勢が固定されており、回収ロール28の周方向に磁極が配列されている。図において、回収磁石281に付された矢印は磁極を表している。回収磁石281と第2磁石241とが対向する位置には、互いに逆の磁極が配置されている。回収ロール28は、アルミニウムに代表される非鉄金属で形成されており、回収磁石281を取り巻いて回転する。回収ロール28の周面には、現像ロール22,24とは異なり、溝は設けられていない。回収ロール28は、第2現像ロール24と同じ方向に回転している。すなわち、回収ロール28は、第2現像ロール24と対向する周面が、第2現像ロール24周面の移動方向とは逆向きに移動する。
除去部材29は、回収ロール28の周面に端辺が接触した板状の部材である。除去部材29は、回収ロール28の周面から現像剤を除去する。除去部材29によって除去された現像剤は、第2撹拌搬送部材26上に落下する。
[感光体ドラムおよび現像装置の電位]
第1現像ロール22および第2現像ロール24には現像用電源41によって現像電位が付与されており、回収ロール28には回収用電源42によって回収電位が付与されている。現像電位は制御部1Aによって制御されている。
図5は、感光体表面の電位分布と現像ロールの電位を示すグラフである。図4には、画像形成時における電位の分布が示されている。感光体ドラム11の周面は、帯電装置12に接触することで負極性に帯電し、電位は電位V0から、負の帯電電位VHとなる。帯電した領域のうち露光装置13Y(図1参照)によって露光された部分(露光部)の電位は、帯電電位VHと無帯電の電位V0との間の電位(露光電位VL)となる。なお、本明細書においては、電位の絶対値が大きいことを「電位が強い」と称し、逆に、電位の絶対値が小さいことを「電位が弱い」と称する。例えば、図4のグラフに示す電位は負極性であるので、露光された部分の露光電位VLは、帯電電位VHよりも弱い電位となる。
2つの現像ロール22,24の現像電位Vdevは、帯電電位VHと露光電位VLの間の電位となるように制御されている。ここで、現像ロール22,24の電位は、直流に交流が重畳されたものとなっているが、電位の平均値すなわち直流成分を現像電位Vdevとしている。感光体ドラム11の露光された部分の露光電位VLは、現像ロール22,24の現像電位Vdevに対して正の電位であり、非露光部分の帯電電位VHは、現像電位Vdevに対して負の電位である。現像剤中のトナーは負極性に帯電しているため、露光電位VLの部分に付着する。現像ロール22,24の現像電位Vdevの大きさは、露光電位VLの部分に付着するトナーの濃度が目標値となる電位に設定されている。
回収ロール28には、現像ロール上の現像剤中のトナーを引き寄せる極性の電位が付与される。より詳細には、回収ロール28には、感光体ドラム11における露光電位VLとほぼ等しい回収電位Vrecが付与される。
[現像装置の動作]
再び図3を参照して現像装置20の動作を説明する。第1撹拌搬送部材25および第2撹拌搬送部材26の回転に伴い、現像剤が撹拌されながら、第1搬送路211および第2搬送路212を搬送される。撹拌によって現像剤の磁性キャリアとトナーは帯電する。第1撹拌搬送部材25によって第1搬送路211を搬送される現像剤は、図3に示す第1磁石221によって第1現像ロール22に引き付けられ、第1現像ロール22上に穂立ちを形成する。現像剤は、第1現像ロール22上に支持され矢印Dの方向に移動する。第1現像ロール22上の現像剤は、層規制部材27によって層厚が規制された後、一部が第2現像ロール24に移る。第2現像ロール24上に移った現像剤は、第2現像ロール24によって感光体ドラム11と対向する第2現像領域d2に搬送される。第1現像ロール22上に残った現像剤は感光体ドラム11と対向する第1現像領域d1に搬送される。
感光体ドラム11は、第1現像ロール22および第2現像ロール24と対向する2か所で現像剤と接触する。現像剤中のトナーが感光体ドラム11の露光電位VL(図5参照)である露光部分に付着することでトナー像が形成される。第1現像ロール22によって搬送された現像剤のうち感光体ドラム11の静電潜像を現像した後に残存する現像剤は、第1現像ロール22によって収容器21内の第1搬送路211に戻される。第1搬送路211に戻された現像剤は、第1撹拌搬送部材25に搬送されている第1搬送路211内の現像剤に堰き止められるようにして第1現像ロール22から除去される。第1現像ロール22には新たに第1搬送路211内の現像剤が引き寄せされ、層規制部材27に向かって搬送される。
第2現像ロール24によって搬送された現像剤のうち感光体ドラム11静電潜像を現像した後に残存する現像剤は、第2現像ロール24によって収容器21内に戻され、回収ロール28によって回収される。第2現像ロール24上の現像剤は磁力および静電気力の沿うようによって、回収ロール28に引き寄せられる。第2現像ロール24内の第2磁石241と回収ロール28内の回収磁石281には、第2現像ロール24と回収ロール28とが対向する位置において互いに逆の磁極が配置されている。したがって、第2現像ロール24上の現像剤の磁性キャリアがトナーを引き連れて回収ロール28に移る。また、回収ロール28には、感光体ドラム11における露光電位VLとほぼ等しい回収電位Vrecが付与されている(図5参照)。このため、帯電したトナーにも、回収ロール28に向かう静電引力が作用する。したがって、回収ロール28に、例えば現像ロールの現像電位Vdevや、帯電電位VHが印加される場合と比べて、回収ロール28に回収されるトナーの量が増加する。この結果、回収ロール28に現像電位Vdevや帯電電位VHが印加される場合と比べて、現像領域d2を通過した現像剤が第2現像ロール24から回収されず再び現像領域d2に搬送されることによって生ずる残像現象も低減する。なお、回収ロール28の電位が、無帯電の電位V0に相当する電位まで弱くなると、現像剤の磁性キャリアの斥力が増加する。本実施形態では、回収電位Vrecが露光電位VLとほぼ等しいため、回収電位Vrecが電位V0である構成と比べて、磁性キャリアの回収量が多い。
回収ロール28は回転することで、第2現像ロール24から回収した現像剤を除去部材29に向けて搬送する。回収ロール28は、第2現像ロール24と対向する周面が、第2現像ロール24周面の移動方向とは逆向きに移動する。このため、例えば、これら2つの周面が同じ向きに移動する場合のような、現像剤が回収ロール28と第2現像ロール24との間に押し込まれていく事態が回避される。したがって、周面が同じ向きに移動する場合に比べて、現像剤が受ける機械的ストレスが低減する。
回収ロール28に回収された現像剤は、除去部材29によって除去され、第1撹拌搬送部材25の上に落ちる。除去部材29は板状であり、回収ロール28の周面に端辺が接触している。除去部材29は、端辺が、回転する回収ロール28の周面の移動方向における上流に向いている(ドクターブレード)。このため、例えば端辺が下流に向いた場合と比べ、現像剤の除去能力が高い。また、例えば、端辺が下流に向いた場合のような、回収ロール28上の現像剤が回収ロール28と除去部材29との間に押し込まれる事態が回避される。したがって、端辺が下流に向いた場合と比べ、現像剤が受ける機械的ストレスも低減する。
回収ロール28は回転に伴い、除去部材29によって現像剤が除去された周面が再び第2現像ロール24と対向する位置に移動してくる。したがって、除去部材29が無い構成と比べて、回収ロール28による第2現像ロール24からの現像剤の回収量が増加する。
なお、上述した実施形態では、本発明にいう、現像ロール上の現像剤中のトナーを引き寄せる極性の電位が付与された回収ロールの例として、負極性の露光電位VLとほぼ等しい回収電位Vrecが付与された回収ロールが示されている。ただし、本発明はこれに限られるものではなく、回収ロールの回収電位Vrecは、現像電位Vdevより弱い電位であればよい。また、電位極性は実施形態に限られるものではなく、例えば、帯電や電位の極性は上述した実施形態とすべて逆とし、「強く帯電させる」ことは正極性において電位を上昇させるものであってもよい。
また、上述した実施形態では、現像剤搬送部材として、第1現像ロール22および第2現像ロール24の2つのロールが示されている。ただし、本発明はこれに限られるものではなく、現像剤搬送部材は、1つのロールであってもよい。
また、上述した実施形態では、本発明にいう画像形成装置の例として、帯電ロールおよびレーザ露光装置を備えた構成が示されている。ただし、本発明にいう画像形成装置はこれに限られず、例えば、帯電ロールに代えてコロナ放電器を有するものであってもよく、レーザ露光装置に代えて複数の発光ダイオードからなるアレイを有するものであってもよい。また、本発明にいう像形成部は、例えば、電極アレイによって画像に応じた電位を像保持体に直接に付与するものであってもよい。
上述した実施形態では、画像形成装置の例としてタンデム型のカラープリンタが示されている。ただし、本発明にいう画像形成装置はこれに限られず、例えば、中間転写ベルトを有しないモノクロ専用プリンタであってもよい。
また、上述した実施形態では、画像形成装置の例としてプリンタが示されている。ただし、本発明にいう画像形成装置はプリンタに限られず、例えば、複写機やファクシミリであってもよい。
1 画像形成装置
10Y,10M,10C,10K 画像形成部
11 感光体ドラム
20 現像装置
21 収容器
22 第1現像ロール
221 第1磁石
24 第2現像ロール
241 第2磁石
27 層規制部材
28 回収ロール
281 回収磁石
29 除去部材
d1,d2 現像領域

Claims (4)

  1. 磁性キャリアと該磁性キャリアに静電的に付着するトナーとを有する現像剤を収容する収容器と、
    磁石を取り巻く円筒形状を有し、回転により前記収容器内の現像剤を、該収容器から露出して被現像体に対向する現像領域に搬送し該被現像体上の静電潜像をトナーで現像して残存する現像剤を該収容器内に戻す現像ロールと、
    磁石を取り巻く円筒形状を有し、前記収容器内の前記現像ロールに対向する位置に配置されるとともに該現像ロール上の現像剤中のトナーを引き寄せる極性の電位が付与された、回転により前記現像ロール上に残存する現像剤を該現像ロールから回収する回収ロールとを備えたことを特徴とする現像装置。
  2. 前記回収ロールの周面から現像剤を除去する、該回収ロールの周面に端辺が接触した板状の除去部材を備えたことを特徴とする請求項1記載の現像装置。
  3. 前記現像ロールが、互いに上下に並んだ第1の現像ロールと第2の現像ロールとを有し、
    さらに、当該現像装置が前記第1の現像ロール上に供給される現像剤の層厚を規制する層規制部材を有するとともに、前記第2の現像ロール上の層厚を規制する層規制部材を持たない構成であって、
    前記回収ロールは、前記第2の現像ロールに対向した位置に配置されていることを特徴とする請求項1または2記載の現像装置。
  4. 表面に静電潜像が形成されこの静電潜像が現像される被現像体と、
    前記被現像体上の静電潜像を現像する現像装置とを備え、
    前記現像装置が、
    磁性キャリアと該磁性キャリアに静電的に付着するトナーとを有する現像剤を収容する収容器と、
    磁石を取り巻く円筒形状を有し、回転により前記収容器内の現像剤を、該収容器から露出して被現像体に対向する現像領域に搬送し該被現像体上の静電潜像をトナーで現像して残存する現像剤を該収容器内に戻す現像ロールと、
    磁石を取り巻く円筒形状を有し、前記収容器内の前記現像ロールに対向する位置に配置されるとともに該現像ロール上の現像剤中のトナーを引き寄せる極性の電位が付与された、回転により前記現像ロール上に残存する現像剤を該現像ロールから回収する回収ロールとを備えたことを特徴とする画像形成装置。
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