JP4092056B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリなどの画像形成装置に係り、詳しくは、像担持体に顕像を形成するとともに、顕像転写後の像担持体表面に残留した残留トナーを除去回収して現像装置に再供給しトナーのリサイクルを行う画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の画像形成装置としては、像担持体、現像装置、クリーニング装置などからなる複数組の画像形成部を、転写体としての中間転写体又は転写材の表面移動方向に沿って平行に配列し、該転写体を各画像形成部の像担持体との対向領域である転写位置を一度通過させることにより、各像担持体上に形成された互いに異なる色の顕像を該転写体上に重ね合わせてカラー画像を形成する、いわゆるタンデム方式のカラー画像形成装置が知られている。
【0003】
また、画像形成装置においては、一般に、トナーとキャリアとを含む二成分現像剤を用いるものが知られている。二成分現像剤は、トナーとキャリアとの接触により摩擦帯電され、キャリアにトナーを付着させて像担持体上に供給し現像に用いられるものである。
【0004】
上記二成分現像剤においては、転写体に転写されずに、像担持体上に残留する残留トナーが発生する。この残留トナーは再び現像装置に供給することによってリサイクル可能であるため、資源の有効利用の観点から、像担持体上の残留トナーを回収し、回収した残留トナーを再び現像装置へ供給して残留トナーのリサイクルを行う画像形成装置が提案されており、上記タンデム方式のカラー画像形成装置においても種々提案されている(例えば、特開平9−288392号公報参照)。タンデム式のカラー画像形成装置では、各色の残留トナーが各色毎の画像形成部のクリーニング装置により個別に回収されるとともに、各色毎の画像形成部のリサイクル手段により個別に搬送され、それぞれ対応する現像装置に再供給される。
【0005】
上記リサイクル手段としては、一般に、クリーニング装置の回収トナー排出部と現像装置にけられた現像剤貯蔵部とを移送パイプで結び、この移送パイプの内部に設けられたコイルスクリューにて回収トナーを移送するように構成されたものが知られている。また、上記特開平9−288397号公報においては、回収トナーを移送パイプ中でエアーとの混合状態で移送するように構成されたものが開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、残留トナーのリサイクルを行うタンデム式のカラー画像形成装置においては、次のような不具合が発生するおそれがある。すなわち、上記各像担持体上に形成された顕像を上記中間転写体や転写紙等の転写体に転写するにあたって、転写順序で2番目以降の転写においては、先行する転写により顕像が転写された転写体が像担持体に対向するため、先行する転写により転写体上に転写されている顕像を構成するトナーが、像担持体に逆転写されて該像担持体表面に付着することがある。このように、像担持体表面に逆転写によるトナー(以下、逆転写トナーという)が付着すると、逆転写トナーが、該像担持体上に残留する残留トナーとともに像担持体のクリーニング装置で回収され、トナーリサイクル手段で上記現像装置へ再供給されてしまう。この逆転写トナーは、顕像転写時のトナーの帯電極性と逆極性の電荷注入により帯電極性が反転している可能性が高く、また、リサイクル手段としてコイルスクリューを用いる場合に機械的ストレスを受けて微粉化されてしまうことから、現像装置内に貯蔵されている現像剤中のトナーよりも帯電能力が低下している可能性がある。
【0007】
帯電能力の低下した逆転写トナーが現像装置に再供給されると、現像剤全体の摩擦帯電能力が低下し、現像剤中に帯電の不足したトナーが発生してしまう。この帯電不足トナーは、画像形成プロセスにおいて非画像形成領域に引きつけられるため、地汚れによる画像品質の低下を免れず、現像剤全体としてはそれほど劣化していなくても早期の現像剤交換を余儀なくされてしまう。特に、転写順序で後になる画像形成部ほど逆転写トナーの供給量が多くなってしまうため、このような地汚れに対する余裕度や現像剤の寿命の低下が顕著に現れていた。
【0008】
また、以上は二成分現像剤を用いた画像形成装置における逆転写トナーに起因する問題点であるが、キャリアを含まない主にトナーのみからなる一成分現像剤を用いた画像形成装置においても、逆転写トナーに起因する問題が発生する。すなわち、一成分現像剤を用いる画像形成装置においても、転写順序で後になる画像形成部ほど逆転写トナーの供給量が多くなってしまうため、現像装置内の現像剤中に帯電能力の低下したトナーが含まれる比率が大きくなってしまう。
ここで、一成分現像剤は、現像剤担持体としての例えば現像スリーブ上で薄層化され、この薄層化されたトナーを像担持体上に供給し現像に用いられるものであり、トナーの帯電方法としては、トナーと薄層化部材(ブレードなど)との摩擦帯電、トナーと薄層化部材及び現像スリーブとの摩擦帯電、電界による誘電帯電、及び、直接トナーに電荷を付与することによる帯電など、様々な帯電方法が知られている。このような一成分現像剤においては、逆転写トナーが供給され、現像剤中に帯電能力の低下したトナーが含まれる比率が大きくなると、上記各帯電方法によっても帯電不足トナーが発生する可能性が大きくなるため、二成分現像剤と同様に、地汚れによって画像品質が低下し、現像剤の寿命が低下するおそれがある。
【0009】
なお、上記特開平9−288397号公報においては、上述したように、回収トナーを移送パイプ中でエアーとの混合状態で移送することによって、リサイクル手段による機械的ストレスを軽減することを可能にしているが、本発明の前提をなす、転写順序で後になる画像形成部ほど逆転写トナーの供給量が多くなってしまうという不具合については、なんら示唆されていない。
【0010】
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、複数の画像形成部を備えた画像形成装置において、各画像形成部における地汚れに対する余裕度及び現像剤の寿命を一定以上に保つことができる画像形成装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、像担持体と、トナーを含む現像剤を貯蔵するケーシングと、該ケーシング内のトナー量が減少した際に該ケーシングにトナーを補給するためのトナーを収容するトナーホッパと、該像担持体に該現像剤を供給して顕像を形成する現像装置と、顕像転写後の像担持体表面に残留した残留トナーを該像担持体表面から除去し回収するクリーニング手段とを有する画像形成部を複数組備え、該複数組の画像形成部の各像担持体との対向領域である転写位置を通過するように表面が移動する転写体に、順次、各像担持体上に形成された顕像を転写することで、重ね画像を形成する画像形成装置であって、該転写体の表面移動方向における最上流側から2番目以降に位置する画像形成部のうち、少なくとも1以上の画像形成部については、上記クリーニング手段で回収された残留トナーを、再び現像装置に供給するトナーリサイクル手段を有する画像形成装置において、上記トナーリサイクル手段を有する画像形成部のうち、上記転写体の表面移動方向における最下流側に位置する画像形成部の現像装置のケーシングに貯蔵されている現像剤貯蔵量を、他の全ての画像形成部の現像装置のケーシングに貯蔵されている現像剤貯蔵量よりも常に多くなるように設定されていることを特徴とするものである。
【0012】
この画像形成装置においては、上記最下流側に位置する画像形成部の現像装置のケーシングに貯蔵する現像剤貯蔵量を多くすることにより、現像剤が二成分現像剤である場合には、トナーとキャリアとの接触機会を増やし、該現像装置内における現像剤の摩擦帯電能力を、他の全ての画像形成部の現像装置内における現像剤の摩擦帯電能力よりも高める。これにより、逆転写トナーが最も供給されやすい該最下流側に位置する画像形成部において、帯電不足トナーの発生を抑制することができる。また、現像剤が一成分現像剤である場合には、該最下流側に位置する画像形成部において、現像剤中に帯電不足トナーが含まれる比率を小さくすることができる。これらの結果、いずれの現像剤を使用する場合でも、該最下流側に位置する画像形成部における地汚れ画像の発生及び現像剤の寿命低下を抑制することができる。
なお、上記トナーリサイクル手段を有する画像形成部のうち、上記最下流側に位置する画像形成部の現像装置のみならず、他の全ての画像形成部の現像装置においても一律に現像剤貯蔵量を多くすることが考えられる。ところが、現像剤貯蔵量を一律に多くすることは、無駄な現像剤を貯蔵することになるため、現像装置の大型化につながる可能性があり、好ましくない。
【0013】
請求項2の発明は、上記トナーリサイクル手段を有する画像形成部を2以上備えた請求項1の画像形成装置において、上記トナーリサイクル手段を有する画像形成部の、上記転写体の表面移動方向における下流側に位置するものほど、その現像装置のケーシングに貯蔵されている現像剤貯蔵量が常に多くなるように設定されていることを特徴とするものである。
【0014】
この画像形成装置においては、逆転写トナーの供給量が多くなると考えられる上記下流側に位置する画像形成部ほど、その現像装置のケーシングに貯蔵する現像剤量を多くして、該下流側に位置する画像形成部ほど、二成分現像剤の摩擦帯電能力を高める。これにより、逆転写トナーの供給量に応じた現像剤の摩擦帯電能力が確保されることになるので、全ての画像形成部において、無駄に現像剤を貯蔵することなく、帯電不足トナーの発生を抑制することができる。また、現像剤が一成分現像剤である場合には、逆転写トナーの供給量に応じた現像剤が貯蔵されることになるので、全ての画像形成部において、無駄に現像剤を貯蔵することなく、現像剤中に含まれる帯電不足トナーの比率を一定にすることができる。これらの結果、いずれの現像剤を使用する場合でも、全ての画像形成装置における地汚れ画像の発生及び現像剤の寿命低下を抑制することができる。
【0015】
ここで、請求項1及び2の画像形成装置においては、互いに異なる色の複数の現像剤を用いてカラー画像を形成する場合、上記リサイクル手段を有する画像形成部の現像装置内で、上記逆転写トナーの供給量によっては現像剤の混色が生じてしまうおそれがある。このような逆転写トナーによる混色は、特に、上記最下流側に位置する画像形成部の現像装置で生じやすい。そして、混色が生じた現像剤が画像形成に用いられると、所望の色の画像が得られなくなり、画像品質が低下するおそれがある。
【0016】
そこで、請求項3の発明は、ブラック現像剤を含む互いに異なる複数色の現像剤を用いてカラー画像を形成する請求項2の画像形成装置において、上記最下流側に位置する画像形成部が、上記ブラックの現像剤を用いて画像形成を行うブラック画像形成部であることを特徴とするものである。
【0017】
この画像形成装置においては、特に逆転写トナーによる混色が生じやすい上記最下流側に位置する画像形成部の現像装置に、混色に対する余裕度の高いブラックの現像剤が貯蔵されるので、現像剤中に混色が生じ、その現像剤が画像形成に使用されたとしても、混色が目立ち難くすることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を、カラー画像形成装置であるカラー電子写真式複写機(以下、複写機という)に適用した実施形態について説明する。本実施形態においては、トナーとキャリアとを含む二成分現像剤を用いる。まず、複写機全体の構成及び動作について説明する。
図1は、本実施形態に係る複写機の概略構成図である。この複写機は、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色の画像を形成するための4組の画像形成部1Y、1M、1C、1K(以下、各符号の添字Y、M、C、Kは、それぞれイエロー、マゼンダ、シアン、ブラック用の部材であることを示す)が、搬送ベルト60上で担持され搬送される転写体としての転写紙100の表面移動方向における上流側から順に配置されている。各画像形成部内の像担持体としてのドラム状の感光体10Y、10M、10C、10Kは、搬送ベルト60の表面移動方向に沿って平行に配列されている。
【0019】
また、本複写機は、上記画像形成部1Y、1M、1C、1Kのほか、上記搬送ベルト60、図示しない給紙部から給紙された転写紙100を搬送ベルト60上に給送するレジストローラ対70、図示しない光源からのレーザビームをポリゴンスキャナや偏向ミラー等で折曲して各画像形成部1の各感光体10の表面を露光する露光装置としてのスキャナ部2、定着ユニット80等を備えている。また、搬送ベルト60を介して、感光体10Y、10M、10C、10Kのそれぞれに対向する位置に、転写ローラ50Y、50M、50C、50Kが配置されている。
【0020】
上記画像形成部1Y、1M、1C、1Kは、感光体10Y、10M、10C、10K、該感光体に顕像を形成するための現像装置20Y、20M、20C、20K、前述のスキャナ部2、帯電装置30Y、30M、30C、30K、該感光体のクリーニング手段としてのクリーニング部40Y、40M、40C、40K等によりそれぞれ構成されている。
【0021】
図2は、上記4組の画像形成部のうち、イエローの画像を形成する画像形成部1Yの要部拡大図である。他の画像形成部1M、1C、1Kについてもそれぞれ同じ構成となっているので、説明は省略する。
図2に示すように、上記感光体10Y、帯電装置30Y、及びクリーニング部40Yは、一体に形成されたケース11a及び11b内に納められている。クリーニング部40Yは、ケース11bの開口部から一部が露出して感光体表面に接触するように配置されたブラシローラ41Yと、先端縁が感光体表面に圧接するようにケース11aに取り付けられたクリーニングブレード42Yと、ケース11b内に回収したトナーをケース外に排出するためのトナー排出オーガ43Yとを有している。
【0022】
上記現像装置20Y、20M、20C、20Kの内部には、それぞれブラックトナーとキャリアとを含むブラック現像剤、シアントナーとキャリアとを含むシアン現像剤、マゼンダトナーとキャリアとを含むマゼンダ現像剤、イエロートナーとキャリアとを含むイエロー現像剤が貯蔵されている。
図3は、上記現像装置20Y、20M、20C、20Kのうち、イエローの現像装置20Y近傍の拡大図である。他の現像装置20M、20C、20Kについてもそれぞれ同じ構成となっているので、説明は省略する。
図3に示すように、現像装置20Yのケーシング26Y内部には、イエロートナーとキャリアとを含むイエロー現像剤が貯蔵されている。また、現像装置20Yは、トナーを収容するトナーホッパ22Yと、現像剤を攪拌し搬送するための第1搬送スクリュー23Yと、第2搬送スクリュー24Yとを備えている。第1搬送スクリュー23Yと第2搬送スクリュー24Yとは、仕切り板によって仕切られており、第1搬送スクリュー23Yはトナーホッパ22Yのトナー補給口22a近傍に、第2搬送スクリュー24Yは現像剤担持体としての現像ローラ21Y近傍に位置している。これら搬送スクリュー23Y、24Yによって現像剤が攪拌搬送されることにより、現像剤中のトナーとキャリアとが摩擦帯電される。この現像剤の一部は、現像ローラ21Yに供給され、この現像ローラ21Yから感光体10Yに供給される。第2搬送スクリュー24Yの下方には、現像装置20Y内部のトナー濃度を検出するためのトナー濃度センサ25Yが設けられており、このセンサ25Yによってトナー濃度が不足していると検出された場合には、トナー補給口22aからトナーが補給される。
【0023】
上記構成において、各感光体10の表面は各帯電装置30で一様に帯電された後、スキャナ部2によって出力すべき画像に対応したパターンで露光され、各感光体10の表面上に静電潜像が形成される。この静電潜像は各現像装置20で現像されてトナー像が形成される。
一方、図示しない給紙部から給紙された転写紙100はレジストローラ対130を通って、図中矢印A方向に搬送される上記搬送ベルト60に静電吸着されて、画像形成部1Y,1M,1C,1Kの感光体10Y,10M,10C,10Kとの対向領域である転写位置を通過するように順次搬送される。そして、感光体10Y,10M,10C,10K上のトナー像が上記転写ローラ50Y,50M,50C,50Kによって転写紙100上に重ね合わせて転写される。重ね合わせトナー像が転写された転写紙100は搬送ベルト60によって順次送られ、搬送ベルト60の端部で搬送ベルト60から分離され、定着ユニット80で定着された後、排紙部側に搬送される。
【0024】
一方、トナー像転写後の各感光体10上に残留したトナーは、上記各クリーニング部40で除去され、さらに図示しない除電装置で残留電荷が除電され、上記各帯電装置30による次の帯電に備えられる。各感光体10から除去された残留トナーは、上記各ケース11b内に回収された後、上記各トナー排出オーガ43により該ケース11bに設けられた図示しないトナー排出口から排出される。
【0025】
次に、本実施形態におけるトナーリサイクル手段について説明する。
本実施形態の複写機においては、上記画像形成部1Y,1M,1C,1Kの全てについて、上記各ケース11b内に回収され、上記各トナー排出オーガ43で該ケース11b外へ排出されるトナー(以下、リサイクルトナーという)を、再び対応する現像装置20Y,20M,20C,20Kに供給するトナーリサイクル手段を備えている。以下に、図3を用いて、イエローの画像形成部1Yにおけるトナーリサイクル手段の構成について説明する。なお、他の画像形成部1M、1C、1Kについてもそれぞれ同じ構成となっているので、説明は省略する。
【0026】
図3において、画像形成部1Yには、トナーリサイクル手段としての移送パイプ120Yが設けられている。この移送パイプ120Yは、図2で示したケース11bの図示しないトナー排出口と現像装置20Yのトナーホッパ22Yとを結ぶように設けられており、この移送パイプ120Yの内部に設けられたスプリングコイル121Yにてリサイクルトナーを移送するように構成されている。トナーホッパ22Yに供給されたリサイクルトナーは、該トナーホッパ22Yに設けられた図示しない新規トナー補給口から補給される新規トナーと合流し、トナー濃度センサ25Yによってトナー濃度が不足していると検出された場合に、トナー補給口22aを通って、第1搬送スクリュー23Yに向かって自由落下する。そして、現像装置20Y内に貯蔵された現像剤とともに、第1、第2搬送スクリュー23Y,24Yで撹拌搬送されることにより、現像剤中のトナーとキャリアとが摩擦帯電され、一部が再び現像ローラ21Yに供給される。
【0027】
ここで、図1で示した複写機においては、上述したように、各感光体10上に形成されたトナー像を転写紙100に転写するにあたって、転写紙100の表面移動方向における最上流側から2番目以降に位置する画像形成部、すなわち画像形成部1M、1C、1Kの感光体10M、10C、10Kにおいては、先行する転写により転写紙100上に転写されているトナー像を構成するトナーが、逆転写されるおそれがある。このため、現像装置20M、20C、20Kに供給されるリサイクルトナー中には、この逆転写トナーが含まれている可能性がある。この逆転写トナーは、現像装置20内に貯蔵されている現像剤中のトナーよりも帯電能力が低下している可能性が高いため、現像剤全体の摩擦帯電能力が低下し、帯電不足トナーが発生するおそれがある。この結果、帯電不足トナーが画像形成に使用されると、地汚れ画像が発生するおそれがある。また、現像剤の寿命も低下しやすい。特に、本実施形態においては、ブラックの画像形成部1Kの現像装置20Kには逆転写トナーの供給量が多いと考えられる。
【0028】
そこで、本実施形態においては、ブラックの画像形成部1Kの現像装置20Kに貯蔵する初期の現像剤貯蔵量を、他の画像形成部1Y、1M、1Cの現像装置1Y、1M、1Cに貯蔵する初期の現像剤貯蔵量よりも多くして、これにより、トナーとキャリアとの接触機会を増やし、現像装置20K内での現像剤の摩擦帯電能力を、現像装置20Y、20M、20C内でのそれよりも高めている。この現像剤の摩擦帯電能力の向上により、逆転写トナーが最も供給されやすい現像装置20Kにおいて、帯電不足トナーの発生を抑制することができる。この現像剤の一部は、現像ローラ21に供給され、画像形成に使用される。
【0029】
以上、本実施形態によれば、逆転写トナーが最も供給されやすいブラックの画像形成部1Kにおける現像剤の摩擦帯電能力を高めることにより、現像剤中の帯電不足トナーの発生による現像剤の寿命低下を抑制することができる。しかも、良好に帯電されたブラック現像剤を画像形成に使用するので、地汚れのないブラック画像を形成することができる。これらの結果、各画像形成部1における地汚れに対する余裕度及び現像剤の寿命を一定以上に保つことができる。
また、本実施形では、イエロー、マゼンダ、シアン、ブラックの4組の画像形成部のうち、ブラックの画像形成部1Kを、転写紙100の表面移動方向における最下流側に配置している。これにより、他の画像形成部1Y、1M、1Cからの逆転写トナーの混入による現像剤の混色を目立ち難くし、混色による画像品質の低下を防止することができる。
【0030】
また、上記実施形態においては、ブラックの画像形成部1Kの現像装置20Kに貯蔵する現像剤貯蔵量のみを多くしたが、転写紙100の表面移動方向における下流側に位置するものほど、その現像装置に貯蔵する現像剤貯蔵量を多くしてもよい。すなわち、現像装置20Y、20M、20C、20Kの順に、初期の現像剤貯蔵量を多く設定する。この場合は、逆転写トナーの供給量が多くなると考えられる上記下流側に位置する画像形成部ほど、現像剤の摩擦帯電能力を高めることができる。したがって、逆転写トナーの供給量に応じた現像剤の摩擦帯電能力が確保されることになるので、全ての画像形成部において、無駄に現像剤を貯蔵することなく、帯電不足トナーの発生を抑制することができ、全ての画像形成装置における地汚れ画像の発生及び現像剤の寿命低下を抑制することができる。
【0031】
なお、上記実施形態においては、二成分現像剤を用いた場合を例に説明したが、本発明は、一成分現像剤を用いた場合にも適用可能である。一成分現像剤を用いる場合には、上記ブラックの画像形成部1Kの現像装置20Kに貯蔵する初期の現像剤貯蔵量を、他の画像形成部1Y、1M、1Cの現像装置1Y、1M、1Cに貯蔵する初期の現像剤貯蔵量よりも多くすることにより、該ブラックの画像形成部1Kにおいて、現像剤中に帯電不足トナーの含まれる比率を小さくすることができる。これにより、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。また、現像装置20Y、20M、20C、20Kの順に、初期の現像剤貯蔵量を多く設定すれば、逆転写トナーの供給量に応じた現像剤が貯蔵されることになるので、全ての画像形成部において、無駄に現像剤を貯蔵することなく、現像剤中に含まれる帯電不足トナーの比率を一定にすることができる。この結果、全ての画像形成装置における地汚れ画像の発生及び現像剤の寿命低下を抑制することができる。
【0032】
また、上記実施形態においては、イエロー、マゼンダ、シアン、ブラックの4色の画像を形成するための4組の画像形成部を備え、かつ、4組の画像形成部の全てがトナーリサイクル手段を備えた画像形成装置を用いて説明したが、これに限定されるものではなく、画像形成部を複数組備え、中間転写体又は転写紙等の転写体に、順次、各画像形成部の像担持体上に形成された顕像を転写して重ね画像を形成する画像形成装置であって、該転写体の表面移動方向における最上流側から2番目以降に位置する画像形成部のうち、少なくとも1以上の画像形成部については、トナーリサイクル手段を有する画像形成装置であれば適用可能である。この場合、トナーリサイクル手段を有する画像形成部のうち、転写体の表面移動方向における最下流側に位置する画像形成部の現像装置に貯蔵する現像剤貯蔵量を、他の全ての画像形成部の現像装置に貯蔵する現像剤貯蔵量よりも多くすればよい。また、このような画像形成装置であって、上記最上流側から2番目以降に位置する画像形成部のうち、トナーリサイクル手段を有する画像形成部が2以上ある画像形成装置においては、該トナーリサイクル手段を有する画像形成部の、転写体の表面移動方向における下流側に位置するものほど、その現像装置に貯蔵する現像剤貯蔵量を多くすることにより、全ての画像形成部において、無駄に現像剤を貯蔵することなく、帯電不足トナーの発生を抑制することができる。
【0033】
〔実施例〕
次に、本実施形態のより具体的な実施例について説明する。
図1に示す複写機を使ってフルカラーの画像形成を行った。画像形成条件は、表1のように設定した。
【0034】
【表1】
Figure 0004092056
【0035】
また、各画像形成部1の現像装置20に貯蔵する現像剤の初期貯蔵量として、現像装置20Kは300g(トナー濃度6wt%)、現像装置20Y、20M、20Cはそれぞれ250g(トナー濃度6wt%)に設定した。
【0036】
以上の条件下で行った上記画像形成の実験の結果、ブラック現像剤の寿命の低下が防止され、しかも、地汚れのない良好な画像を得ることができた。
【発明の効果】
請求項1乃至3の発明によれば、逆転写トナーが最も供給されやすい画像形成部における地汚れ画像の発生及び現像剤の寿命低下を抑制して、各画像形成部における地汚れに対する余裕度及び現像剤の寿命を一定以上に保つことができるという優れた効果がある。
【0037】
特に、請求項2の発明によれば、無駄な現像剤を貯蔵することなく、全ての画像形成部における地汚れ画像の発生及び現像剤の寿命低下を抑制することができるという優れた効果がある。
【0038】
また特に、請求項3の発明によれば、混色を目立ち難くすることができるので、混色による画像品質の低下を防止することができるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る複写機の概略構成図。
【図2】同複写機におけるイエロー画像形成部の要部拡大図。
【図3】同イエロー画像形成部の現像装置近傍の拡大図。
【符号の説明】
1 画像形成部
2 スキャナ部
10 感光体
11 ケース
20 現像装置
21 現像ローラ
22 トナーホッパ
22a トナー補給口
23 第1搬送スクリュー
24 第2搬送スクリュー
25 トナー濃度センサ
30 帯電装置
40 クリーニング部
41 ブラシローラ
42 クリーニングブレード
43 トナー排出オーガ
50 転写ローラ
60 搬送ベルト
80 定着ユニット
100 転写紙
120 移送パイプ
121 スプリングコイル

Claims (3)

  1. 像担持体と、トナーを含む現像剤を貯蔵するケーシングと、該ケーシング内のトナー量が減少した際に該ケーシングにトナーを補給するためのトナーを収容するトナーホッパと、該像担持体に該現像剤を供給して顕像を形成する現像装置と、顕像転写後の像担持体表面に残留した残留トナーを該像担持体表面から除去し回収するクリーニング手段とを有する画像形成部を複数組備え、該複数組の画像形成部の各像担持体との対向領域である転写位置を通過するように表面が移動する転写体に、順次、各像担持体上に形成された顕像を転写することで、重ね画像を形成する画像形成装置であって、該転写体の表面移動方向における最上流側から2番目以降に位置する画像形成部のうち、少なくとも1以上の画像形成部については、上記クリーニング手段で回収された残留トナーを、再び現像装置に供給するトナーリサイクル手段を有する画像形成装置において、
    上記トナーリサイクル手段を有する画像形成部のうち、上記転写体の表面移動方向における最下流側に位置する画像形成部の現像装置のケーシングに貯蔵されている現像剤貯蔵量を、他の全ての画像形成部の現像装置のケーシングに貯蔵されている現像剤貯蔵量よりも常に多くなるように設定されていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 上記トナーリサイクル手段を有する画像形成部を2以上備えた請求項1の画像形成装置において、
    上記トナーリサイクル手段を有する画像形成部の、上記転写体の表面移動方向における下流側に位置するものほど、その現像装置のケーシングに貯蔵されている現像剤貯蔵量が常に多くなるように設定されていることを特徴とする画像形成装置。
  3. ブラック現像剤を含む互いに異なる複数色の現像剤を用いてカラー画像を形成する請求項2の画像形成装置において、
    上記最下流側に位置する画像形成部が、上記ブラックの現像剤を用いて画像形成を行うブラック画像形成部であることを特徴とする画像形成装置。
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