JP3598178B2 - カラー画像形成方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転駆動される像担持体上に、異なった色の現像剤をそれぞれ収容した複数の現像装置のそれぞれによって、順次異なった色のトナー像を形成し、その各色のトナー像を同一の記録媒体上に順次重ねて転写すると共に、各色のトナー像の転写毎に、そのトナー像転写後の像担持体上に付着した転写残トナーを、回転するクリーニング部材上に回収して像担持体表面を清掃するカラー画像形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
上記方法を採用した複写機、プリンタ、ファクシミリ、又はその複合機などとして構成されるカラー画像形成装置においては、像担持体が繰返し使用されるので、各色のトナー像転写後の像担持体表面に残留付着する転写残トナーを、その都度クリーニング部材によって除去回収し、像担持体表面を清掃する必要がある。このため、従来より像担持体表面を清掃する各種のクリーニング装置が提案され、かつ実用化されているが、従来のクリーニング装置は、一般に、像担持体から回収したトナーを廃トナータンクなどに収容し、これを廃棄するように構成されている。
【0003】
ところで、近年、電子写真プロセスを採用したこの種の画像形成装置においては、一段の低コスト化と、環境問題対策の一環として、廃棄されるトナー量の一層の低減化を図ることが要望されている。
【0004】
このような点に鑑み、像担持体から記録媒体へのトナー像の転写率を100%にして、転写後の残留トナーを無くすようにすると、所謂、クリーナーレス方式を採用することができる。これにより、廃棄するトナーをなくすことができるばかりでなく、クリーニング装置を省略でき、画像形成システムの単純化と、画像形成装置のコストの引き下げを達成できる。しかしながら、現状では、トナー像の転写率を100%にすることは難しく、また信頼性の上からも問題がある。
【0005】
そこで、次善の策として、トナー像の転写後に像担持体表面に残留付着する転写残トナーをクリーニング部材に静電的に一時的に付着させて回収し、次いでこの回収トナーを、トナー像の形成に影響を与えない像担持体表面部分に静電的に再付着させ、さらにその再付着トナーを現像装置に静電的に回収し、これを再使用する方法が提案されている(例えば、特公昭61−30274号公報参照)。これによるものでは、回収したトナーを収容する廃トナータンクや、回収トナーを現像装置に移送する専用の手段が不要になるので、画像形成装置のコストを下げることができ、しかもトナーをリサイクル使用できるので、廃棄トナーをなくすことができる。
【0006】
ところが、冒頭に記載した形式のカラー画像形成方法においては、像担持体上に色の異なったトナー像を順次形成し、各トナー像転写後に像担持体上に付着する転写残トナーをクリーニング部材上に回収するので、転写残トナーをクリーニング部材に回収し、次いでこれを像担持体上に再付着させる構成を採用すると、クリーニング部材上に異なった色のトナーが混ざった状態で付着することになる。このような混色状態のトナーを像担持体上に戻してこれを現像装置で回収すれば、現像装置内の現像剤が混色状態となり、かかる現像剤によっては、所定の色のトナー像を像担持体上に形成できないことになる。
【0007】
上述のように、トナー像転写後の像担持体上の転写残トナーをクリーニング部材に一旦回収し、これを像担持体上に再付着させ、これを現像装置で回収して当該トナーを再使用する方法は、画像形成装置の構成を簡素化しつつトナーの再利用を図る上で大変有利なものではあるが、従来は、かかる方法をカラー画像形成方法には適用できなかったのである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記認識に基づきなされたものであって、その目的とするところは、転写残トナーをクリーニング部材に回収し、この回収したトナーを像担持体に再付着させ、次いで、再付着したトナーを現像装置に回収する構成を採用した冒頭に記載した形式のカラー画像形成方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前述の目的を達成するため、冒頭に記載した形式のカラー画像形成方法において、1つのクリーニング部材表面の周方向における互いに異なったトナー回収領域のそれぞれに、各色の転写残トナーをそれぞれ静電的に回収し、その回収した各色のトナーを、そのトナー回収領域毎に、トナー像の形成に影響を与えない像担持体の表面部分に別々に静電的に再付着させ、像担持体上に再付着した各色のトナーを、その各色の現像剤を収容した現像装置にそれぞれ静電的に回収することを特徴とするカラー画像形成方法を提案する(請求項1)。
【0013】
その際、上記請求項1に記載のカラー画像形成方法において、像担持体上の各色の転写残トナーの回収終了毎に、クリーニング部材に回収したトナーを像担持体へ再付着させ、当該各再付着トナーを、そのトナーの色の現像剤を収容した現像装置に回収すると有利である(請求項2)。
【0014】
また、上記請求項1に記載のカラー画像形成方法において、各カラー画像形成動作毎に、像担持体上の転写残トナーのクリーニング部材への回収と、その回収トナーの像担持体への再付着を実行すると共に、各カラー画像形成動作時に生じる全ての色の転写残トナーの回収終了後に、クリーニング部材に回収した各色のトナーを像担持体に別々に再付着させ、当該各再付着トナーを、その各トナーの色の現像剤を収容した現像装置にそれぞれ回収すると有利である(請求項3)。
【0015】
さらに、上記請求項1に記載のカラー画像形成方法において、nを2以上の整数としたとき、そのn回のカラー画像形成動作によって生じる転写残トナーのクリーニング部材へのトナー回収を終えるまで、クリーニング部材上の回収トナーの像担持体への再付着を行わず、n回のカラー画像形成動作によって生じた転写残トナーのクリーニング部材への回収を終えてから、クリーニング部材に回収した各色のトナーをそれぞれ別々に像担持体に再付着させ、当該各再付着トナーを、その各トナーの色の現像剤を収容した現像装置にそれぞれ回収すると有利である(請求項4)。
【0016】
また、上記請求項1に記載のカラー画像形成方法において、トナーの色数をmとし、その各色を第1色から第m色としたとき、第1色から第m色の各色の転写残トナーをそれぞれ回収する第1トナー回収領域から第mトナー回収領域までのトナー回収領域をクリーニング部材の周方向にそれぞれ隣接して設定すると共に、nを2以上の整数としたとき、前記m個のトナー回収領域より成る領域群をクリーニング部材の周方向にn個設定し、各カラー画像形成動作時に生じる各色の転写残トナーを各領域群の各トナー回収領域にそれぞれ回収すると共に、n回のカラー画像形成動作によって生じた転写残トナーのクリーニング部材へのトナー回収を終えるまで、クリーニング部材上の回収トナーの像担持体への再付着を行わず、n回のカラー画像形成動作によって生じる転写残トナーのクリーニング部材へのトナー回収を終えてから、クリーニング部材の各トナー回収領域にそれぞれ回収された各色のトナーを、そのトナー回収領域毎に別々に像担持体上に再付着させ、当該各再付着トナーを、その各トナーの色の現像剤を収容した現像装置にそれぞれ回収すると有利である(請求項5)。
【0017】
さらに、上記請求項1に記載のカラー画像形成方法において、nを2以上の整数とし、かつトナーの色数をmとすると共に、その各色を第1色から第m色としたとき、同一色の転写残トナーをそれぞれ回収する互いに隣接するn個のトナー回収領域より成る領域群をクリーニング部材の周方向にm個設定し、各カラー画像形成動作時に生じる各色の転写残トナーを、各領域群の各トナー回収領域に順次回収すると共に、n回のカラー画像形成動作によって生じる転写残トナーのクリーニング部材へのトナー回収を終えるまで、クリーニング部材上の回収トナーの像担持体への再付着を行わず、n回のカラー画像形成動作によって生じた転写残トナーのクリーニング部材への回収を終えてから、クリーニング部材の各領域群にそれぞれ回収された各色のトナーを、その領域群毎に別々に像担持体上に再付着させ、当該各再付着トナーを、その各トナーの色の現像剤を収容した現像装置にそれぞれ回収すると有利である(請求項6)。
【0018】
また、上記請求項3乃至6のいずれかに記載のカラー画像形成方法において、クリーニング部材に回収した各色のトナーを、そのトナー回収領域又は領域群毎に、像担持体上に再付着させるとき、1回の再付着動作を終えた後、次の再付着動作を開始する前に、所定時間クリーニング部材の回転を停止させると有利である(請求項7)。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態例を図面に従って詳細に説明する。
【0020】
図1は、本発明に係るカラー画像形成方法を実施するカラー画像形成装置の一例を示す概略構成図である。同図において、像担持体の一構成例であるドラム状の感光体1は、図示されない駆動装置によって一定方向、本例では図1における反時計方向に回転駆動され、この回転時に、帯電装置の一例である帯電ローラ2の作用により、感光体1の表面が所定の極性に均一に帯電される。本例では、帯電ローラ2は電圧電源E1に接続され、感光体1と接触回転する間で、感光体1の表面をマイナス極性に均一に帯電する。帯電ローラ2の作用により、感光体1の表面が、例えば−850Vに帯電されるのである。感光体1を均一帯電させる帯電装置として、感光体から離間して配置される帯電装置、例えばコロナ放電器などを用いることもできる。
【0021】
次いで、露光部3において、図示していない露光走査装置によって、例えば光変調されたレーザ光Lによる光書き込み走査が行われることにより、感光体1の表面には第1の静電潜像が形成される。ここでは、その第1の静電潜像がイエロートナー像用の潜像であるとする。かかる静電潜像を形成するレーザ光Lの照射された部分Aの表面電位は、例えば−150V程度となり、レーザ光Lが照射されない地肌部となる部分Bの表面電位はほぼ−850Vに維持される。このように、本例では帯電ローラ2と露光走査装置が、感光体1より成る像担持体上に静電潜像を形成する潜像形成手段を構成している。
【0022】
上記露光部3よりも、感光体1の回転方向における下流側の領域には複数の現像装置4Y,4M,4C,4Bが感光体1に対向して配置されている。現像装置の数は、感光体1上に形成される互いに異なった色のトナー像の色数に一致する。本例では第1乃至第4の4個の現像装置が設けられ、その各現像装置4Y,4M,4C,4Bの現像容器9Y,9M,9C,9Bには、イエロー現像剤YD、マゼンタ現像剤MD、シアン現像剤CD、ブラック現像剤BDがれぞれ収容されている。このように、異なった色の現像剤を収容した複数の現像装置が設けられており、本例ではその現像剤として、トナーとキャリアを有する二成分系の現像剤が用いられているが、キャリアを有さない一成分系の現像剤を用いることもできる。いずれの場合も粉体状の現像剤が使用される。
【0023】
各現像装置4Y,4M,4C,4Bは、感光体1に対向配置された現像剤搬送部材の一例である現像ローラ5Y,5M,5C,5Bをそれぞれ有し、かかる現像装置のうち、1つの現像装置が作動しているとき、他の現像装置は非作動状態となる。
【0024】
作動状態にある現像装置は、その現像ローラの回転によって当該現像ローラの周面に現像剤が担持されて搬送され、現像ローラと感光体1との間の現像領域にその現像剤が運ばれる。一方、非作動状態にある現像装置は、感光体1に対して離間するか、又はその現像ローラによって現像剤が搬送されることはなく、その現像ローラと感光体1との間の領域に現像剤が存在しない状態となっている。
【0025】
各現像装置の現像剤中のトナーは、キャリアとの摩擦によって所定の極性、本例では感光体1に対する帯電極性と同極性のマイナスに帯電される。
【0026】
前述のようにして感光体1上に形成された第1の静電潜像は、イエロー現像剤YDを収容した第1の現像装置4Yによって、イエロートナー像として可視像化される。すなわち、感光体1の回転に伴って第1の静電潜像が第1の現像装置4Yを通るとき、当該現像装置4Yは作動状態となっていて、イエロー現像剤YDはその現像ローラ5Yに担持されて現像領域に搬送される。このとき、この現像ローラ5Yには、電源YE2によって、例えば−600V程度の感光体1の帯電極性と同極性のバイアス電圧が印加されている。このため、第1の現像装置4Yの現像領域において、現像剤YD中のイエロートナーが感光体1上の静電潜像に静電的に移行して付着する。感光体1の帯電極性と同じ負極性に帯電されたイエロートナーが、レーザ光の照射された感光体表面部分A、すなわち静電潜像に付着し、その静電潜像がイエロートナー像として可視像化されるのである。図1では、トナー像を形成する各トナーTを模式的に拡大して示してある。このように、本例の画像形成装置では反転現像方式(ネガ・ポジ現像方式)が採用されている。
【0027】
かかるトナー像が他の現像装置4M,4C,4Bを通るとき、これらの現像装置は非作動状態にあるので、感光体表面部分に、これらの現像装置に収容された現像剤のトナーが付着することはなく、またイエロートナー像のトナーがこれらの現像装置に回収されることもない。
【0028】
一方、上記複数の現像装置よりも感光体1の回転方向下流側には、転写ドラム6が感光体1に対向配置されている。この転写ドラム6は図1における時計方向に回転駆動され、その周面には、給紙装置20から給送された記録媒体の一例である転写紙Pが密着状態で巻き付けられ、その転写紙の先端が図示していないクランプによって転写ドラム6に係止されている。
【0029】
感光体1上に形成されたイエロートナー像が、感光体1と転写ドラム6の対向領域である転写部8に至ると、転写ドラム6の内側に配置された転写装置の一例である転写チャージャ7による放電作用によって、感光体1に当接した転写ドラム上の転写紙上に、感光体1上のイエロートナー像が転写される。転写チヤージャ7のチャージワイヤからの放電によって、感光体1上のトナーが転写紙の側に静電的に引き寄せられ、そのトナー像が転写紙上に転写されるのである。
【0030】
上述のように、感光体1上のイエロートナー像は転写部8において転写紙に転写されるが、そのトナー像転写後の感光体表面には、転写されずに残されたトナーT1が付着している。この転写残トナーT1についても、図1に模式的に拡大して示してある。かかる転写残トナーT1は、感光体1の周面に、その回転方向に沿って対向配置されたクリーニングローラ10Y,10M,10C,10Bとして構成された複数のクリーニング部材のうちの第1のクリーニングローラ10Y上に回収され、これによって感光体1の表面が清掃される。感光体上の転写残トナーT1が、第1のクリーニングローラ10Yによってクリーニング部15において清掃されるのである。クリーニングローラ10Yによって表面を清掃された感光体の表面部分は、除電装置の一例である除電ランプ11によって除電作用を受け、その表面電位が基準値に戻される。
【0031】
上記複数のクリーニングローラ10Y,10M,10C,10Bは、感光体1の表面に対して接触した作動位置と、その表面から離間した非作動位置との間を移動可能に画像形成装置本体側に支持されており、そのうちの1つのクリーニングローラが作動位置にあるとき、他のクリーニングローラは感光体1から退避した非作動位置を占めている。
【0032】
図1に示した画像形成装置においては、現像装置の数と同数の4本の第1乃至第4のクリーニングローラが設けられ、図1はその第1のクリーニングローラ10Yが回転しつつ感光体1に接している作動位置を占め、他のクリーニングローラ10M,10C,10Bが感光体1から離間した非作動位置を占めた状態を示している。イエロートナー像転写後の感光体表面に付着した残留トナーは、前述のように、第1のクリーニングローラ10Yに回収されるのであるが、その回収後に、第1のクリーニングローラ10Yに回収されトナーは、再び感光体1の表面に付着し、かかる再付着トナーが現像装置4Yに回収される。このようなトナーの回収と、そのトナーの感光体1への再付着に関する構成と作用は後に詳しく説明する。
【0033】
上述のようにしてイエロートナー像が転写紙に転写されるが、これに次いで、前述したところと全く同様にして、除電された感光体表面部分に、帯電ローラ2による帯電と、レーザ光Lによる露光走査とによって、マゼンタトナー像用の第2の静電潜像が形成される。この第2の静電潜像は、作動状態にされた第2の現像装置4Mによって、前述の第1の現像装置4Yにおけるのと全く同様にして、マゼンタトナー像として可視像化される。このとき、他の現像装置4Y,4C,4Bは非作動状態にある。
【0034】
上記マゼンタトナー像は、時計方向に回転する転写ドラム6にクランプされた転写紙上に、先に転写されたイエロートナー像の上から重ねて転写される。
【0035】
かかるトナー像転写後に感光体1上に付着した転写残トナーは、感光体1の表面に当接した作動位置を占めて回転する第2のクリーニングローラ10M上に回収される。このとき、他のクリーニングローラ10Y,10C,10Bは感光体1から離間した非作動位置を占めている。第2のクリーニングローラ10Mに回収されたトナーも、後述するように感光体1上に再付着し、その再付着トナーは第2の現像装置4Mに回収される。第2のクリーニングローラ10Mによって清掃された感光体表面は、除電ランプ11によって除電される。
【0036】
次いで、全く同様にして、感光体1の表面には第3の静電潜像が形成され、これが第3の現像装置4Cによりシアントナー像として可視像化され、これが転写ドラム6上の転写紙に、先に転写されたイエロー及びマゼンタトナー像の上から重ねて転写される。その転写後に感光体上に付着した転写残トナーは、作動位置を占めて回転する第3のクリーニングローラ10Cに回収されて感光体表面が清掃され、その清掃後の感光体表面が除電ランプ11によって除電作用を受ける。第3のクリーニングローラ10Cに回収されたトナーも感光体1上に再付着して第3の現像装置4Cに回収される。
【0037】
さらに同様にして、感光体上に第4の静電潜像が形成され、これが第4の現像装置4Bによってブラックトナー像として可視像化され、これが転写ドラム6上の転写紙上に先に転写されたトナー像に重ね転写され、そのトナー像転写後に感光体1上に付着する転写残トナーは作動位置を占めて回転する第4のクリーニングローラ10Bに回収される。この回収トナーも感光体1上に戻され、これが第4の現像装置4Bに回収される。
【0038】
以上のように、図示したカラー画像形成装置は、回転駆動される感光体1より成る像担持体上に、異なった色の現像剤YD,MD,CD,BDをそれぞれ収容した複数の現像装置4Y,4M,4C,4Bのそれぞれによって、順次異なった色のトナー像を形成し、その各色のトナー像を同一の記録媒体、すなわち転写紙上に順次重ねて転写すると共に、各色のトナー像の転写毎に、そのトナー像転写後の感光体上に付着した転写残トナーを、回転するクリーニングローラ10Y,10M,10C,10Bより成る各クリーニング部材上に回収して感光体表面を清掃するように構成されている。かかるカラー画像形成方法が本例の基本構成であり、以下に説明する各実施形態例の全てに共通する構成である。
【0039】
転写ドラム6上の転写紙に4色のトナー像を転写することにより、その転写紙表面にはフルカラー画像が形成される。このようにフルカラー画像の形成された転写紙は、前述のクランプの解除と、分離爪12の作用とによって、転写ドラム6から矢印Qで示すように分離され、引き続き図示していない定着装置へ搬送され、ここで転写紙上のフルカラートナー像が熱と圧力の作用によって転写紙上に定着される。このようにしてフルカラー画像の形成されたコピー紙が得られるのである。
【0040】
図1に示した画像形成装置においては、クリーニングローラより成るクリーニング部材が複数設けられ、これらのクリーニングローラ10Y,10M,10C,10Bのそれぞれに、前述の如く各色の転写残トナーがそれぞれ回収されるのであるが、以下にこれに関連する構成とその作用の詳細を明らかにする。
【0041】
4本のクリーニングローラ10Y,10M,10C,10Bは、実質的に同一の構造を有し、その機能も変りはないので、その代表として、第1のクリーニングローラ10Yを説明すると、そのクリーニングローラ10Yは、例えば、導電性の金属より成る中心軸13と、そのまわりに固設された発泡体又はソリッドゴムなどの中抵抗の弾性体14とから構成され、かかるクリーニングローラ10Yが図示していないケースに収容され、そのケースの前後の側壁に回転自在に支持されている。これらのクリーニングローラ10Y,10M,10C,10Bは、帯電ローラ2及び現像ローラ5Y,5M,5C,5Bと共に、感光体1に対して平行に位置している。
【0042】
ここで、感光体1上に形成される4色のトナー像のうち、イエロートナー像について考えてみるに、第1の現像装置4Yの現像領域から転写部8に向かうイエロートナー像のトナーTは、そのほとんどのものが、現像時の帯電極性、本例ではマイナス極性のトナーとなっている。これに対し、転写チャージャ7によるトナー像の転写時に、そのトナーには、現像時のトナー帯電極性と反対のプラス極性の電荷が付与されるため、そのトナー像転写後において感光体1上に付着する転写残トナーT1は、プラス極性のものにマイナス極性のものが混在したトナーとなる。転写残トナーは、プラスとマイナスの両方の極性のトナーが混在した状態で、第1のクリーニングローラ10Yによるクリーニング部15に移送されるのである。
【0043】
本例では、そのクリーニングローラ10Yは、感光体1上の転写残トナーT1を回収するとき、図1における反時計方向、すなわちクリーニングローラ10Yと感光体1の当接部で両者の表面が逆向きに移動する方向に回転駆動されるようになっていて、当該クリーニングローラ10Yは感光体1の表面に摺擦しながら回転する。第1のクリーニングローラ10Yは、その弾性体14が感光体1によって弾性変形させられるように感光体1と圧接し、図2に示したように、この圧接部にはニップ領域Nが形成される。このニップ領域Nがクリーニング部となる。かかるニップ領域Nの感光体周方向幅は、例えば1mm前後であるが、図2では、これを誇張して示してある。
【0044】
かかるニップ領域Nで、プラスとマイナスの両極性の転写残トナーT1は、第1のクリーニングローラ10Yと感光体1とから受ける摩擦作用によって、現像時のトナーの帯電極性と同じ極性(本例ではマイナス極性)のトナーになるように、摩擦帯電される。転写残トナーT1が、現像時の帯電極性であるマイナス極性に揃えられるのである。
【0045】
図1に戻って、感光体1上の転写残トナーT1をクリーニングローラ10Yに回収するとき、そのクリーニングローラ10Yの中心軸13には、当該ローラ10Yによって摩擦帯電されたトナーの帯電極性と反対の極性、本例ではプラス極性の電圧、例えば+200Vの電圧が電圧電源YE3により印加される。従って、転写部8を通過したトナー像転写後の残留トナー、すなわち転写残トナーT1は、プラス極性の電圧が印加されたクリーニングローラ10Yに静電的に引き寄せられて、該ローラ10Yの表面に付着し、このローラ10Yに回収される。
【0046】
転写チャージャ7を通過した感光体1の表面の電位は、そのチャージャの放電による影響によって、例えばゼロないしは−50V程度となっているが、+200Vの第2の極性の電圧が印加されているクリーニングローラ10Yと、転写残トナーT1が付着している感光体表面との間の電位差によって、マイナスの極性の転写残トナーT1が、クリーニングローラ10Yの表面に静電的に引き寄せられる。これにより、感光体1の表面はクリーニング状態にされる。
【0047】
感光体1に対して接触回転するクリーニングローラ10Yには、このように、感光体1との間で、感光体上の転写残トナーが、クリーニングローラ10Yの方に静電的に吸引され得る電界が形成されるように、上述の如き電圧が印加されるのである。
【0048】
図3乃至図10は、感光体1上の転写残トナーT1をクリーニングローラ10Yに回収し、次いで後述するようにその回収トナーT2を感光体1の表面に再付着させ、これを現像装置4Yに回収する動作の一例を示す説明図であり、これらの図のうち図3は、感光体1上のトナー像が、転写ドラム6上の転写紙に転写され、その転写残トナーT1がクリーニングローラ10Yの表面に回収され始めたときの様子を示す概略図である。
【0049】
なお、図3乃至図10では、クリーニングローラ10Yに回収されたトナーを符号T2で示し、感光体1に再付着したトナーをT3で示してある。また感光体1上又はクリーニングローラ10Y上のトナーを模式的に拡大して示してあり、しかも、これらの図において、帯電ローラ2、現像ローラ5Y及びクリーニングローラ10Yに付した符号+,−は、これらに印加される電圧のプラスとマイナスの極性をそれぞれ示している。同様に図1において、トナーに対して付した+,−の符号はそのトナーの帯電極性を示している。
【0050】
クリーニングローラ10Yによってクリーニングされた感光体1の表面部分は、図3に示すように除電ランプ11によって除電作用を受け、その表面電位が基準値まで下げられる。除電ランプ11は画像形成動作中、点灯し続けている。除電作用を受けた感光体表面は、引き続き帯電ローラ2によって帯電され、画像形成動作が続けられる。
【0051】
上述の動作を行いながら、感光体1が例えば数回転する間に1枚分のイエロートナー像が感光体1上に形成され、これが転写ドラム6にクランプされた転写紙に転写されるのであるが、かかるトナー像が形成される感光体1上の周方向領域が画像形成領域である。
【0052】
図3には、この画像形成領域に符号Y1を付し、またその感光体回転方向先端、すなわち当該画像形成領域Y1における感光体回転方向の最下流側の位置に符号Y2を付してある。同様に、図4には、この画像形成領域Y1の感光体回転方向後端、すなわち、当該画像形成領域Y1における感光体回転方向の最上流側の位置に符号Y3を付してある。
【0053】
図3に示した時点よりも少し前の時点において、画像形成領域Y1の先端Y2がクリーニングローラ10Yに達したときに、クリーニングローラ10Yへの転写残トナーT1の回収動作が開始され、また図示した例では、画像形成領域Y1の後端Y3が、図6に示すようにクリーニングローラ10Yに達するまで、転写残トナーの回収動作が続けられる。
【0054】
ここで、前述のようにクリーニングローラ10Yより成るクリーニング部材は、回転しながら、イエロートナー像の転写後に感光体1上に残留する転写残トナーT1を静電的に一時的に回収して感光体1の表面を清掃するが、次いで当該クリーニング部材は、回転しながら、その回収したトナーT2を、像担持体上の静電潜像の形成に影響のない表面部分に静電的に再付着させる。
【0055】
すなわち、図4に示すように画像形成領域Y1の感光体回転方向後端Y3が帯電ローラ2を通過すると、このとき帯電ローラ2は感光体1の表面から離れる(図5参照)。同時に、図1に示したスイッチS1が切り換わって、帯電ローラ2への電圧の印加がオフされる。
【0056】
上述したイエロートナー像の画像形成領域後端Y3が、図5に示すようにが第1の現像装置4Yの現像ローラ5Yを通過すると、スイッチが切り換えられ、現像ローラ5Yは電圧電源YE5の方に接続され、その現像ローラ5Yには、トナーが感光体1に付着しないように、トナーの帯電極性と反対のプラス極性の電圧、例えば+500Vの電圧が印加される。イエロートナー像の画像形成領域後端Y3が転写部8を通過すると、このとき転写チャージャ7の作動が停止される。
【0057】
かかる画像形成領域Y1の後端Y3が、図6に示すように第1のクリーニングローラ10Yによるクリーニング部に至ると、イエロートナー像転写後に感光体上に付着する転写残トナーの第1のクリーニングローラ10Yへの回収、すなわち感光体のクリーニングを終える。
【0058】
このようにクリーニングローラ10Yに回収されたトナーは、次いで次のマゼンタトナー像用の第2の潜像形成に影響を与えない感光体表面部分に再付着される。すなわち、図6に示すように、イエロートナー像が転写紙に転写された後の画像形成領域後端Y3が第1のクリーニングローラ10Yを通過したとき、スイッチが切り換えられ、第1のクリーニングローラ10Yは電圧電源YE4の方に接続され、その第1のクリーニングローラ10Yの中心軸13には、当該クリーニングローラ10Yによって摩擦帯電されたトナーの帯電極性と同じマイナス極性の、例えば−3000Vの電圧が印加される。回転する第1のクリーニングローラ10Yと感光体1の非画像形成領域Z(図7)との間に、第1のクリーニングローラ10Y上の回収トナーが感光体1の方に放出される方向の電界が形成されるのである。
【0059】
かかる電界によって、第1のクリーニングローラ10Y上に一時的に回収されたイエロートナーは、図7に示すように感光体1上の非画像形成領域Zに再付着して戻される。かかる再付着トナーT3は、図8に示すように、引き続く感光体1の回転により、除電ランプ11及び感光体1から離れた帯電ローラ2の下を通過し、図9に示すように第1の現像装置4Yの現像ローラ5Yに至る。このとき、その現像ローラ5Yには、前述のように、現像時のトナーの帯電極性と反対のプラス極性の電圧が印加されているので、感光体1上に再付着したマイナス極性のイエロートナーT3は、その現像ローラ5Yの側に静電的に移行し、当該現像装置4Y内の現像剤中に回収される。このように、感光体1上に再付着したトナーは、これと同色の現像剤YDを収容した現像装置4Yに静電的に回収されるのである。
【0060】
第1の現像装置4Yに回収されたトナーは、その現像装置4Yにおいて再利用される。感光体1に再付着したトナーT3は、その色と同色の現像剤を収容した現像装置に回収されるので、その回収トナーを支障なくその現像装置において再度使用することができる。再使用トナーによって形成されるトナー像の色が混色によって乱されることがないのである。このようにして、廃棄トナーをなくすことができ、しかもクリーニングローラで回収したトナーを現像装置へ戻すトナー搬送パイプなどを設ける必要もない。
【0061】
第1のクリーニングローラ10Yが、その回収トナーを感光体1上に戻し終ると、その後の適時に、図8及び図9に示すように、感光体1から離れた非作動位置に退避する。引き続き、第1クリーニングローラ10Yからのトナーが再付着する領域Zよりもさらに感光体回転方向上流側の画像形成領域M1に、次のマゼンタトナー像用の第2の静電潜像が形成される。
【0062】
この例では、マゼンタトナー像用の静電潜像が形成されるべき画像形成領域M1の感光体回転方向先端M2が第2のクリーニングローラ10Mに至る前に、そのクリーニングローラ10Mは感光体1に当接し、またその先端M2が第1のクリーニングローラ10Yに至ると、そのクリーニングローラ10Yは感光体1から離間する(図8)。かかるクリーニングローラ10M,10Yの接離タイミングは適宜設定できる。そして、その画像形成領域M1が除電ランプ11による除電作用を受ける。続いて、マゼンタトナー像用の画像形成領域M1の先端M2が帯電ローラ2に至ったとき、そのローラ2は感光体1に当接し(図9)、当該領域Mをマイナス極性に帯電し、その帯電面にレーザ光Lが照射される。このようにして、前述したところと全く同様にして、画像形成領域Mに第2の静電潜像が形成され、これが前述の如く第2の現像装置4Mによってマゼンタトナー像として可視像化される。そして、このトナー像が転写紙に転写されるのであるが、その転写後に感光体上に付着する転写残トナーも、上述したところと全く同様にして、作動位置を占めた第2のクリーニングローラ10Mに回収され、次いでその回収トナーがマゼンタトナー像の画像形成領域Mよりも感光体回転方向上流側の非画像形成領域に再付着され、これが第2の現像装置4Mに回収されて再利用される。
【0063】
全く同様にして、感光体1上に順次形成されるシアントナー像とブラックトナー像が転写紙に転写された後、感光体上に付着した転写残トナーが順次作動位置を占めた第3及び第4のクリーニングローラ10C,10Bにそれぞれ回収され、その回収トナーが感光体上に再付着され、これらがそれぞれ第3及び第4の現像装置4C,4Bに回収されて再使用される。いずれの再付着トナーも、同色の現像剤を収容した各現像装置にそれぞれ戻されるので、混色を生ずることなく、その回収したトナーを再使用でき、感光体上に形成されるトナー像の画質が劣化するおそれはない。
【0064】
図1には第1の現像装置4Yの現像ローラ5Yに電圧を印加する電源YE2及びYE5に相当する、他の現像装置4M乃至4Bにおける電源に対して、符号ME2,CE2,BE2,ME5,CE5,BE5をそれぞれ付してあり、これらは第1の現像装置4Yにおける各電源YE2,YE5と同様に作動する。同じく、第1のクリーニングローラ10Yに対する電源YE3,YE4に対応する他のクリーニングローラ10M,10C,10Bに対する電源に、それぞれ符号ME3,CE3,BE3,ME4,CE4,BE4を付してある。これらの電源も第1のクリーニングローラ10Y用の電源YE3,YE4と同様に作動する。
【0065】
前述したところから判るように、各クリーニングローラ10Y,10M,10C,10Bにそれぞれ回収されたトナーは、感光体1上の非画像形成領域に再付着するので、その再付着トナーによって、当該画像形成領域に形成される静電潜像はもとより、次に形成される静電潜像、換言すれば次に形成される色のトナー像にも影響が与えられることはない。感光体1上の、次のトナー像に影響のない表面部分に回収したトナーが再付着されるのである。各画像形成領域内の後部に、各クリーニングローラからのトナーを再付着させるように構成することも可能である。
【0066】
以上のように、各クリーニング部材に、現像時におけるトナーの帯電極性と反対の極性の電圧を印加することによって、各色のトナー像の転写後に像担持体上に付着する転写残トナーを各クリーニング部材に静電的に転移させることができ、これにより、転写残トナーをクリーニング部材の方に回収することができる。また、その回収後に、各クリーニング部材に印加する電圧の極性を切り換え、各クリーニング部材に、現像時におけるトナーの帯電極性と同じ極性のバイアス電圧を印加することにより、各クリーニング部材に回収したトナーを像担持体に静電的に転移させることができる。これにより、回収トナーを像担持体の方に再付着させることができ、更に、再付着したトナーを各現像装置に支障なく回収して再使用することができる。
【0067】
複数のクリーニング部材のそれぞれに各色の転写残トナーをそれぞれ静電的に付着させて回収し、その回収した各色のトナーを、それぞれ別々に、トナー像の形成に影響を与えない像担持体の表面部分に静電的に再付着させ、像担持体上に再付着した各色のトナーを、その各色の現像剤を収容した現像装置にそれぞれ静電的に回収するのである。かかる動作が得られるように、各クリーニング部材の回転と、当該クリーニング部材に印加する電圧の切換えを制御すると共に、像担持体上に再付着した各色のトナーがその各色の現像剤を収容した現像装置にそれぞれ回収されるように、各現像装置を制御する制御手段が設けられている。
【0068】
上記構成によれば、像担持体上の各色の転写残トナーを、そのトナーの色と同じ色の現像剤を収容した現像装置にそのまま戻し、これを再使用することができ、トナーの混色も阻止することができる。
【0069】
なお、先にも説明したように、転写部8を通過した感光体1上の転写残トナーT1には、現像時におけるトナーの帯電極性と逆極性に帯電したトナー(異常極性トナーという)が混在しており、本例では、かかる異常極性トナーを、各クリーニングローラ10Y,10M,10C,10Bとの摩擦帯電によって、現像時のトナーの帯電極性と同極性に揃えるようにしている。
【0070】
しかしながら、図2に示したニップ領域Nに存する転写残トナーの帯電極性を完全に揃えることは難しく、一部、現像時におけるトナーの帯電極性と反対の帯電極性のままになっているトナー、すなわち異常極性トナーも存在する。各転写残トナー回収時に、各クリーニングローラ10Y,10M,10C,10Bには、前述したように、現像時におけるトナーの帯電極性と反対極性の電圧が印加され、現像時における帯電極性になっているトナーが各クリーニングローラにそれぞれ静電的に転移して、該ローラに回収されるのであるが、このとき、現像時における帯電極性と反対の極性になっているトナー(異常極性トナー)も、クリーニングローラから受ける機械的掻き取り力により、そのクリーニングローラに付着してしまう。かかる異常極性トナーが、感光体1からのトナー回収動作中に感光体1に転移してしまうと、画像上の地汚れや帯電ローラ2の汚れなどが生じ易くなる。
【0071】
そこで、本例の画像形成装置は、図2に示すように、転写残トナーT1を感光体1からクリーニングローラ10Yへ回収するとき、感光体1とクリーニングローラ10Yとの接触領域、すなわち、これらが圧接するニップ領域Nにおいて、両者の表面が互いに反対方向(カウンタ方向)に移動するように、そのクリーニングローラ10Yの回転方向を制御し、且つそのクリーニングローラ10Yの1回転未満の回転で、感光体1上の転写残トナーをクリーニングローラ10Yに回収するように、クリーニングローラ10Yの回転を制御する。クリーニングローラ10Yの1回転未満の回転で、感光体1上の転写残トナーの回収動作を終了するのである。他のクリーニングローラ10M,10C,10Bも、これによる転写残トナーの回収時に、制御手段によって全く同様に制御される。
【0072】
この構成により、各クリーニングローラ10Y,10M,10C,10Bに回収されたトナーは、そのトナー回収動作中に、再び感光体1に接触することはない。しかも、クリーニングローラ上に回収された異常極性トナーが、そのトナー回収動作中に、クリーニング後の感光体1の表面に静電的に移行することを防止できる。
【0073】
もしも転写残トナーの回収時に、クリーニングローラ10Yを、図2に鎖線矢印bで示すように、感光体1とのニップ領域Nにおいて、両者が同じ方向に移動する向きに回転させたとすると、感光体1の回転方向下流側のクリーニングローラ10Y上に回収トナーT4が存在することになり、このトナーT4がプラス極性に帯電したままの異常極性トナーであったとすると、クリーニングローラ10Yは、トナー回収時に、それと同じプラス極性の電圧が印加されているので、そのプラス極性のトナーT4が感光体1の方に静電的に引かれ、感光体表面に付着してしまう。このようになると、感光体1のクリーニング不良が発生し、引き続き形成されるトナー像に地汚れが発生する。これは他のクリーニングローラ10M,10C,10Bにおいても同様である。
【0074】
このような不具合を除去すべく、前述のように各クリーニングローラ10Y,10M,10C,10Bが転写残トナーを回収するとき、これらが感光体1に対してカウンタ方向、すなわち図2における実線矢印aの方向に回転するように、両者の回転方向を設定しているのである。
【0075】
また、その際、各クリーニングローラを1回転以上回転させて、感光体1からの転写残トナーの回収を行えば、各クリーニングローラに回収されたトナー中にプラス極性に帯電した異常極性トナーT4が存在すると、これが再び感光体1に近づき、又はこれに接したとき、当該トナーT4が感光体1上に付着して感光体1のクリーニング不良が発生する。このため、本例では、各クリーニングローラを1回転未満で回転駆動する間で、感光体1から各クリーニングローラへのトナー回収動作を終了させているのである。
【0076】
上記構成によると、各クリーニングローラ10Y,10M,10C,10Bに回収された現像時における帯電極性と反対の極性になっているトナー(異常極性トナー)を感光体1の方に移行させにくくすることができる。
【0077】
各クリーニングローラ上の回収トナーを感光体1に再付着させるときのクリーニングローラの回転方向はいずれであってもよい。本例では、感光体1とのニップ領域Nにおいて、クリーニングローラと感光体1が同じ方向(図2の鎖線矢印bの向き)に回転するように各クリーニングローラの回転方向を制御し、しかもその回転速度をトナー回収時よりも高め、感光体1の周速よりも高速で回転させ、短時間で、効率よくトナーを感光体1へ再付着させるようにしている。
【0078】
ところで、図1を参照して先に説明したカラー画像形成方法では、各色の転写残トナーを、感光体1より成る像担持体の周面に、その回転方向に沿って対向配置されているクリーニングローラより成るクリーニング部材にそれぞれ静電的に回収すると共に、その各クリーニング部材に回収したトナーを像担持体に静電的に再付着させている。かかる構成によると、各クリーニングローラ10Y,10M,10C,10Bを支持し、ないしはこれらのクリーニングローラを感光体1に対して接離させる機構を簡素化できる利点が得られる。ところが、その反面、複数のクリーニングローラを感光体の周面に並置させなければならないので、感光体1を小型化できない不具合がある。
【0079】
図11は、このような欠点を回避すべく、クリーニングローラ10Y,10M,10C,10Bより成る複数のクリーニング部材を回転体16の周方向に互いに間隔をあけて回転自在に支持した例を示している。これらのクリーニングローラのうち、感光体1上の転写残トナーの回収、ないしは回収したトナーの感光体1への再付着を行うクリーニングローラが、感光体1に対向した作動位置へもたらされるように、図示していない回転体駆動手段によって、回転体16の回転が制御される。図11は第1のクリーニングローラ10Yが作動位置を占めた状態を示しており、そのクリーニングローラ10Yに対して、先に説明した各作動態様に従って、電源E3又はE4による電圧が印加され、感光体上の転写残トナーの回収と、その再付着が実行される。他の構成と作用は、先に説明した実施形態例と変りはない。
【0080】
この構成の画像形成方法は、周方向に互いに間隔をあけた状態で、回転体16に回転自在に支持された複数のクリーニング部材のうち、像担持体に対向した作動位置にもたらされたクリーニング部材に像担持体上の転写残トナーを回収すると共に、回収したトナーを像担持体へ再付着させるものである。この構成によれば、各クリーニングローラが感光体1の周面に沿って配置されるのではないため、感光体1の径を小さくし、これを小型化できる利点が得られる。
【0081】
ところで、以上説明した各実施形態例では、クリーニングローラが複数設けられ、そのそれぞれに、各色の転写残トナーを回収するように構成されているのであるが、このように複数のクリーニングローラを用いれば、画像形成装置全体の構造が大型化すると共に、そのコストが上昇する。
【0082】
これに対し、図12に示したカラー画像形成装置とその画像形成方法は、1つのクリーニングローラ10より成るクリーニング部材によって、各色の転写残トナーを回収し、かつその各回収トナーを感光体1に戻すことができるように構成されている。ここに示したカラー画像形成装置の基本構成と作用は、図1に示した画像形成装置と変りはない。すなわち、図12に示したカラー画像形成装置も、回転駆動される感光体1より成る像担持体上に、異なった色の現像剤YD,YM,YC,YBをそれぞれ収容した複数の現像装置4Y,4M,4C,4Bのそれぞれによって、順次異なった色のトナー像を形成し、その各色のトナー像を同一の記録媒体、すなわち転写紙上に順次重ねて転写すると共に、各色のトナー像の転写毎に、そのトナー像転写後の感光体1上に付着した転写残トナーを、回転するクリーニングローラ10上に回収して感光体を清掃するように構成されている。
【0083】
先の実施形態例と異なるところは、感光体1の回転方向にみて、転写部8の下流側であって、帯電ローラ2の上流側に位置するクリーニングローラ10が1つだけ設けられている点と、これによる転写残トナーの回収、並びにその回収トナーの再付着動作に関する点だけであり、よって、先の実施形態例と同一部分についての説明は省略する。
【0084】
ここで、図12に示したクリーニングローラ10も、導電性の中心軸13とそのまわりに一体に設けられた弾性体14より成るが、その周面は、感光体1上に形成されるトナー像の色数に相当する領域、すなわち本例では第1乃至第4の4つのトナー回収領域17Y,17M,17C,17Bに分けられている。そして、その各領域内に感光体上の転写残トナーがそれぞれ回収される。
【0085】
図13は、転写部8(図12)を通過したイエロートナー像画像形成領域Y1の、感光体回転方向における先端Y2がクリーニングローラ10によるクリーニング部15に達したときの状態を示している。このとき、クリーニングローラ10の表面の第1のトナー回収領域17Y内の部分18Yが感光体1に当接し、この状態でクリーニングローラ10が反時計方向に比較的低速で回転駆動され、かつその中心軸13には、電源E3によって転写残トナーT1の帯電極性と逆極性のプラスの電圧が印加されている。このようにして、感光体1とクリーニングローラ10が、その接触部においてカウンタ方向となる向きに回転し、その間にトナー像転写後の画像形成領域Y1に付着した転写残トナーT1が、クリーニングローラ10Yの表面の第1のトナー回収領域17Y内に静電的に引き付けられて回収される。
【0086】
図14は、イエロートナー像の画像形成領域Y1の後端Y3がクリーニング部15に至ったときの様子を示しており、このとき、クリーニングローラ10における第1のトナー回収領域17Yの部分19Yが感光体1に接している。この時点で、トナー像転写後のその画像形成領域Y1に付着した転写残トナーT1の回収、すなわちその感光体表面のクリーニング動作を終える。
【0087】
次いで、先の実施形態例と同じく、電源E4によって、トナーと同極性のマイナスの電圧がクリーニングローラ10に印加され始まり、しかもクリーニングローラ10の回転方向も切換えられ、感光体1との当接部において両者が同じ方向に移動する向きにクリーニングローラ10が回転する。これによって、クリーニングローラ10の第1のトナー回収領域17Yに回収されたトナーが、感光体1上の非画像形成領域Zに再付着される。このときのクリーニングローラ10の回転速度は、トナー回収時の回転速度よりも高速化される。
【0088】
図15は、第1のトナー回収領域17Yの部分18Yが感光体1に至り、その領域17Yから、感光体1に対してトナーを戻し終えたときの様子を示している。このようにして感光体上の次のトナー像の形成に影響を与えない非画像形成領域Zに再付着したイエロートナーT3は、感光体1の回転に伴って搬送され、先の実施形態例と全く同様にして、第1の現像装置4Y(図12)に静電的に回収され、ここで再使用される。なお、図15に符号M1で示した感光体1上の領域は、マゼンタトナー像が形成される画像形成領域であり、この図に示した時点では、この領域M1には、未だ静電潜像もマゼンタトナー像も形成されていない。
【0089】
上述のように、第1のトナー回収領域17Y上の回収トナーを感光体1に再付着させた後、そのクリーニングローラ10に対する印加電圧が切り換えられ、当該クリーニングローラ10に電源E4によってプラスの電圧が印加される。そしてクリーニングローラ10はさらに図15における時計方向に回転し、図16に示すように、クリーニングローラ10の周面の第2のトナー回収領域17Mの部分18Mが感光体1に当接したとき、クリーニングローラ10の回転が停止する。
【0090】
一方、図15に示したマゼンタトナー像の画像形成領域M1の先端M2が図12に示した帯電ローラ2に達したとき、そのローラ2は感光体1に当接し、その領域をマイナス極性に一様に帯電し、次いで、その領域M1に対するレーザ光Lの照射によってこの領域M1に静電潜像が形成され、これが第2の現像装置4Mによってマゼンタトナー像として可視像化され、その先端M2が図16に示したようにクリーニングローラ10が感光体1に接したクリーニング部15に達すると、クリーニングローラ10が反時計方向に回転される。
【0091】
このようにして、第1の領域17Yにイエローの転写残トナーを回収したときと全く同様にして、マゼンタの転写残トナーがクリーニングローラ10の第2のトナー回収領域17Mに回収され、その回収されたトナーが、マゼンタトナー像の画像形成領域後端よりも感光体回転方向後方の非画像形成領域、すなわち次のトナー像の形成に影響を与えない領域に再付着する。そして、この再付着トナーは第2の現像装置4Mに静電的に回収されて再使用される。
【0092】
全く同様にして、シアン及びブラックの転写残トナーがそれぞれクリーニングローラ10の第3及び第4の領域17C,17Bにそれぞれ回収され、その回収トナーが別々に感光体上の非画像形成領域に再付着し、次いで各再付着トナーが第3及び第4の現像装置4C,4Bにそれぞれ静電的に回収されて再使用される。
【0093】
上述の図12乃至図16に示した例の画像形成方法では、1つのクリーニングローラ10の表面の周方向における互いに異なったトナー回収領域17Y,17M,17C,17Bのそれぞれに、各色の転写残トナーをそれぞれ静電的に回収し、その回収した各色トナーを、そのトナー回収領域毎に、トナー像の形成に影響を与えない感光体1より成る像担持体の表面部分に別々に静電的に付着させ、像担持体上に再付着した各色のトナーを、その各色の現像剤YD,MD,CD,BDを収容した現像装置4Y,4M,4C,4Bにそれぞれ回収する。かかる動作が得られるように、クリーニングローラ10の回転と、そのクリーニングローラ10に印加する電圧を切り換えると共に、各現像装置4Y,4M,4C,4Bを制御するのである。これが請求項1に記載の画像形成方法に対応する具体例である。
【0094】
ところで、図1乃至図11を参照して先に説明した具体例においては、感光体1に各色のトナー像を形成し、これを転写紙に転写する毎に、各クリーニングローラ10Y,10M,10C,10Bによって、感光体1からのトナーの回収と、そのトナーの感光体1への再付着動作を行うように構成されている。
【0095】
すなわち、この例では、感光体1より成る像担持体上の各色の転写残トナーの回収終了毎に、各クリーニングローラより成るクリーニング部材に回収したトナーの像担持体へ再付着させ、その各再付着トナーを、そのトナーの色の現像剤を収容した現像装置に静電的に回収するように、各クリーニングローラの回転と、そのクリーニングローラへの印加電圧の切換えを制御するのである。
【0096】
かかる構成によると、各クリーニングローラに回収したトナーを短時間のうちに感光体1に再付着させることができるので、回収したトナーの帯電量が減少しないうちにそのトナーを感光体1に戻すことができ、感光体1へのトナーの再付着効率を高めることができる。
【0097】
ところが、その反面、図4乃至図9からも判るように、各トナー像の画像形成領域後端よりも感光体1の回転方向後方の非画像形成領域Zに、クリーニングローラに回収したトナーを再付着させるので、次の色のトナー像用の静電潜像を、そのトナー再付着部分よりも、さらに感光体1の回転方向後方側の領域から形成し始めなければならない。このため、各色のトナー像が形成される画像形成領域の間に、感光体1の周方向における大きな非画像形成領域ができてしまい、これが画像形成速度を低下させる原因となる。
【0098】
そこで、各カラー画像形成動作毎に、感光体1より成る像担持体上の転写残トナーのクリーニングローラより成るクリーニング部材への回収と、その回収トナーの像担持体への再付着を実行すると共に、各カラー画像形成動作時に生じる全ての転写残トナーの回収終了後に、クリーニングローラ10Y,10M,10C,10Bより成る各クリーニング部材にそれぞれ回収した各色のトナーを像担持体に別々に再付着させ、その各再付着トナーを、各トナーの色の現像剤を収容した現像装置にそれぞれ回収すると、画像形成速度を速めることができる。かかる動作が得られるように、各クリーニングローラの回転と各クリーニングローラの印加電圧の切換えを制御するのである。
【0099】
例えば、図1に示したように、作動位置を占めた第1のクリーニングローラ10Y上に、前述の動作態様でイエロートナー像の転写残トナーを感光体1の表面から回収した後、その回収トナーを感光体1上に戻さずに、そのクリーニングローラ10Yを感光体1から離間した非作動位置に退避させる。次いで、作動位置を占めた第2のクリーニングローラ10Mによって、マゼンタトナー像の転写残トナーを、前述の動作態様によって感光体1の表面から回収した後、この場合も、その回収トナーを感光体に戻すことなく、その第2のクリーニングローラ10Mを感光体1から離間した非作動位置へ退避させる。同様にして、第3及び第4のクリーニングローラ10C,10Bによって転写残トナーを回収したときも、その回収トナーを感光体1に再付着させずに、これらを非作動位置に退避させる。
【0100】
このようにして全ての色の転写残トナーを各クリーニングローラによって回収し終えた後、例えば転写ドラム6に巻き付けられていた転写紙をそのドラム6から分離し、ないしは新たな転写紙を転写ドラム6に巻き付けて装着する時間を利用して、各クリーニングローラに回収したトナーを順次感光体1上に戻して再付着させるのである。
【0101】
例えば、転写ドラム6上の転写紙の分離時に、先ず第1のクリーニングローラ10Yを感光体1に接する作動位置にもたらし、前述のように、このクリーニングローラ10Yを図1の時計方向に回転させながら、当該クリーニングローラ10Yに対し、電源YE4によって、マイナス極性の電圧を印加して回収トナーを感光体1上に再付着させ、これを先に説明した態様で第1の現像装置4Yに回収する。
【0102】
次いで、第1のクリーニングローラ10Yを非作動位置に退避させると共に、第2のクリーニングローラ10Mを作動位置にもたらし、全く同様にして、そのクリーニングローラ10M上の回収トナーを感光体1上に再付着させる。このマゼンタトナーは、イエローの再付着トナーよりも、感光体1の回転方向後方側(下流側)の部位に付着する。そしてかかる再付着トナーを第2の現像装置4Mにて回収するのである。
【0103】
同様にして他のクリーニングローラ10C,10B上の回収トナーも、順次感光体1上に再付着させて、これらをそれぞれ第3及び第4の現像装置4C,4Bに回収する。
【0104】
上述のように、各カラー画像形成動作において、全ての色の転写残トナーの回収終了後に、各クリーニングローラに回収したトナーを感光体1上に順次再付着するように、各クリーニングローラの回転と、その各クリーニングローラへの印加電圧の切換えを制御すれば、図8に示した非画像形成領域ZにトナーT3を再付着させる必要がなくなり、これによって両画像形成領域Y1,M1の間の非画像形成領域を極く小さくし、或いはこれを無くすことも可能となり、全体の画像形成速度を高めることができる。図17は、イエロートナー像の画像形成領域Y1から転写残トナーを回収し終えたときの様子を示す図であるが、上記構成を採用すると、その画像形成領域Y1の後端Y3のすぐ上流側画像形成領域M1に静電潜像を形成することが可能となり、画像間の距離を極く短かくできる。しかも各クリーニングローラから感光体1へのトナーの再付着は、例えば転写ドラム6からの転写紙の分離動作時などに行うことができるので、この再付着動作によって画像形成速度が低下することはない。
【0105】
また図13乃至図16に示した例においても、感光体1より成る像担持体上の各色の転写残トナーの回収終了毎に、クリーニングローラ10より成るクリーニング部材に回収したトナーを像担持体へ再付着させ、その各再付着トナーを、その色の現像剤を収容した現像装置に静電的に回収している。かかる動作が得られるように、クリーニングローラ10の回転と、当該クリーニングローラ10への印加電圧の切換えを制御しているのである。感光体1上の各色のトナー像を形成する毎に、その各転写残トナーの回収と、回収トナーの感光体1への再付着動作をそれぞれ行っているのであるが、この構成によっても、クリーニングローラ10の各領域17Y,17M,17C,17Bに回収したトナーを短時間のうちに感光体1に再付着させることができ、そのトナーの帯電量が大きく減少しないうちに当該トナーを感光体1に戻せるので、感光体1へのトナーの再付着効率を高めることができる。かかる構成は請求項2に対応する具体例である。
【0106】
ところが、その反面、各トナー像の画像形成領域は図15に示したところから判るように、画像形成領域後端よりも後方の非画像形成領域にトナーT3を再付着させるので、画像形成領域間に大きな非画像形成領域を確保しなければならず、画像形成速度が低下するおそれがある。
【0107】
図18乃至図20は、図12に示したカラー画像形成装置において、トナーの再付着動作を図13乃至図16に示した例と少し変え、全ての色の転写残トナーをクリーニングローラ10に回収した後に、そのトナーを感光体1に再付着させるように構成した例を示している。
【0108】
すなわち、図18に示すように、クリーニングローラ10の第1のトナー回収領域17Yの部分18Yが感光体1に当接した状態で、トナー像転写後のイエロートナー像画像形成領域先端Y2がクリーニング部15に達すると、そのクリーニングローラ10には電源E3によってプラスの電圧が印加され、かつ当該クリーニングローラ10は反時計方向に回転する。これにより、イエロートナー像の画像形成領域Y1に付着した転写残トナーT1がクリーニングローラ10の第1のトナー回収領域17Yに回収される。
【0109】
図19は、このようにしてトナーT2を回収し終えたときの様子を示しており、このとき第1のトナー回収領域17Y中の部分19Yが感光体1に当接している。このようにしてクリーニングローラ10にトナーを回収した後、そのトナーを感光体1に戻すことなく保持したままにする。
【0110】
次に、クリーニングローラ10をさらに反時計方向にわずかに回転させ、図20に示すように、その第2のトナー回収領域17Mの部分18Mが感光体1に当接した状態で、当該クリーニングローラ10にプラスの電圧を印加し続けることによって、トナー像転写後におけるマゼンタトナー像の画像形成領域M1の先端M2がクリーニング部15に達したときから、第2のトナー回収領域17Mにマゼンタトナー像の転写残トナーを回収する。
【0111】
図21はそのトナー回収動作を終了した状態を示し、このとき第2のトナー回収領域17Mの部分19Mが感光体1に当接している。この場合も、回収したトナーを感光体1に再付着させずに担持したままとする。
【0112】
全く同様にして、クリーニングローラ10の第3及び第4のトナー回収領域17C,17B上に、それぞれシアントナー像とブラックトナー像の転写残トナーを回収し、これを担持したままにする。
【0113】
上述のように、各画像形成領域後端よりも後方の非画像形成領域にトナーを再付着させないので、各画像形成領域間の非画像形成領域を極く小さくでき、又はこれを無くすことも可能となる。
【0114】
全ての色の転写残トナーをクリーニングローラ10に回収し終えた後、例えば図12に示した転写ドラム6から転写紙を分離する時間を利用して、クリーニングローラ10に回収したトナーを別々に感光体上に再付着させる。
【0115】
例えば、クリーニングローラ10を図18に示した状態に位置させ、そのクリーニングローラ10に電源E4によってマイナスの電圧を印加すると共に、当該クリーニングローラ10を反時計方向に回転させ、第1のトナー回収領域17Yに回収したトナーを、回転する感光体1の表面に再付着させる。この再付着トナーは、図12に示した第1の現像装置4Yに静電的に回収されて再使用される。
【0116】
次いで、クリーニングローラ10を図10に示す状態とし、引き続きそのクリーニングローラ10にマイナス極性の電圧を印加してこれを反時計方向に回転させ、第2のトナー回収領域17Mに回収したトナーを感光体1上に再付着させ、これを第2の現像装置4Mに回収する。
【0117】
全く同様にして、第3及び第4のトナー回収領域17C,17Bに回収したトナーを別々に感光体1上に再付着させ、これらを第3及び第4の現像装置4C,4Bにそれぞれ静電的に回収してこれを再使用するのである。
【0118】
上述の再付着動作は、転写紙の分離時などに行われるので、この再付着動作によって画像形成速度が低下することはない。このようにして、確実に画像形成速度を高速化することができる。
【0119】
このように、この例では、各カラー画像形成動作毎に、感光体1より成る像担持体上の転写残トナーのクリーニングローラ10より成るクリーニング部材への回収と、その回収トナーの像担持体への再付着動作を実行すると共に、各カラー画像形成動作時に生じる全ての色の転写残トナーの回収終了後に、クリーニング部材に回収した各色のトナーを像担持体に別々に再付着させ、その各再付着トナーを、そのトナーの色の現像剤を収容した現像装置にそれぞれ回収する。かかる動作が得られるように、クリーニングローラ10の回転と、当該クリーニングローラ10への印加電圧の切換えが制御される。かかる構成は請求項3に対応する具体例である。
【0120】
なお、図13乃至図16、及び図18乃至図21に示した例では、クリーニングローラ10の各トナー回収領域17Y,17M,17C,17Bの全面に回収トナーを付着させずに、その中央領域(第1の領域17Yの場合には部分18Yから部分19Yまでの領域)にのみ回収トナーを付着させたのは、各領域の境界部にまで回収トナーを付着させると、異なった色のトナーが混ざり合って混色を生じるおそれがあるからである。かかる混色のおそれのないとき、又はその程度が極く軽微の場合には、クリーニングローラ10の各領域17Y,17M,17C,17Bの全面に回収トナーを付着させるようにしてもよい。
【0121】
図18乃至図21に示した例では、各カラー画像形成動作の終了に伴って、クリーニングローラ上に回収したトナーを感光体1上に再付着させ、これを各現像装置に回収した。
【0122】
これに対して、複数回のカラー画像形成動作を行う間、転写残トナーのクリーニングローラへの回収を行うが、その回収トナーの感光体1への再付着を行わず、複数回のカラー画像形成動作によって生じる転写残トナーをクリーニングローラへ回収し終えてから、そのクリーニングローラ上の回収トナーを感光体に戻すように構成することもでき、この構成によると、画像形成スピードを一層高めることができる。
【0123】
例えば、図1を参照して先に説明した例では、作動位置を占めた第1のクリーニングローラ10Y上に、前述の動作態様でイエロートナー像の転写残トナーを感光体1の表面から回収した後、その回収トナーを感光体1上に戻さずに、そのクリーニングローラ10Yを感光体1から離間した非作動位置に退避させ、次いで、作動位置を占めた第2のクリーニングローラ10Mによって、マゼンタトナー像の転写残トナーを、前述の動作態様によって感光体1の表面から回収した後、この場合も、その回収トナーを感光体に戻すことなく、その第2のクリーニングローラ10Mを感光体1から離間した非作動位置へ退避させる。同様にして、第3及び第4のクリーニングローラ10C,10Bによって転写残トナーを回収したときも、その回収トナーを感光体1に再付着させずに、これらを非作動位置に退避させる。
【0124】
先の例では、このあと、各クリーニングローラに回収したトナーを感光体1に順次再付着させ、その各トナーを各現像装置に回収したのであるが、本例では、ここでも各クリーニングローラ上の回収トナーを感光体1に戻さず、そのトナーを各クリーニングローラに保持させておく。
【0125】
同様にして、次のカラー画像形成動作が行われるが、かかる動作が所定回数行われたとき、初めて各クリーニングローラに回収したトナーを感光体1に戻してその各現像装置に回収する。このときの感光体1のトナーの再付着と、その再付着トナーの各現像装置への回収方法は、先に説明した例と変りはない。この例の場合、各クリーニングローラを複数回転させて、その周面に各転写残トナーを回収するようにしてもよい。
【0126】
同様に、図18乃至図21に示した例では、クリーニングローラ10の表面の各トナー回収領域17T,17M,17C,17Bに感光体1から回収したトナーをそれぞれ付着され、1回のカラー画像形成動作終了に伴ってその各回収トナーをそれぞれ感光体1に再付着させた。
【0127】
これに対し、本例では、そのカラー画像形成動作の終了時にも、クリーニングローラ10上の回収トナーを感光体1に再付着させず、所定回数のカラー画像形成動作によって生じる各色の転写残トナーを全てクリーニングローラ10の各トナー回収領域に保持しておき、所定回数のトナー回収動作を終えてから、各トナー回収領域上の各色の回収トナーを、図18乃至図21を参照して先に説明した再付着動作と全く同様にして感光体1上に順次戻し、これらをそれぞれ現像装置に回収する。
【0128】
この構成例では、図18乃至図21に示したクリーニングローラ10は、回収トナーを担持したまま、複数回の回転を続けることになり、各トナー回収領域17Y乃至17Bには、複数回のカラー画像形成動作によって生じる転写残トナーが積層状態で付着することになる。その付着量が過多となると、転写残トナーの回収効率が低下するので、かかる低下が生じない回数のカラー画像形成動作を実行したときに、クリーニングローラ10から感光体1へのトナー再付着を実行するようにする。
【0129】
上述した各画像形成方法は、nを2以上の整数としたとき、そのn回のカラー画像形成動作によって生じる転写残トナーのクリーニング部材へのトナー回収を終えるまで、クリーニング部材上の回収トナーの像担持体への再付着を行わず、n回のカラー画像形成動作によって生じた転写残トナーのクリーニング部材への回収を終えてから、クリーニング部材に回収した各色のトナーをそれぞれ別々に像担持体に再付着させ、当該各再付着トナーを、その各トナーの色の現像剤を収容した現像装置にそれぞれ回収するものである。かかる構成は、請求項4に対応する構成である。
【0130】
上述した複数回のカラー画像形成動作毎にクリーニングローラ10から感光体1へのトナー再付着を行う画像形成方法であって、図18乃至図21を参照して説明した方法は、特に次のように一般的に示すことができる。
【0131】
請求項1に対応する画像形成方法であって、クリーニング部材上のトナー回収領域を、ここに回収するトナーの色毎に分けると共に、nを2以上の整数としたとき、各カラー画像形成動作時に生じる各色の転写残トナーを、その色毎に定められた各トナー回収領域にそれぞれ回収し、n回のカラー画像形成動作によって生じる転写残トナーのクリーニング部材への回収を終えるまで、クリーニング部材上の回収トナーの像担持体への再付着を行わず、n回のカラー画像形成動作によって生じた転写残トナーのクリーニング部材への回収を終えてから、クリーニング部材の各トナー回収領域にそれぞれ回収されたトナーを、そのトナー回収領域毎に別々に像担持体上に再付着させ、当該各再付着トナーを、その各色のトナーの色の現像剤を収容した現像装置にそれぞれ回収する画像形成方法。
【0132】
図22は、前述の請求項1に対応する具体例の改変例を示す。この例では、17Y,17M,17C,17Bで示すように、クリーニングローラ10の周面に互いに隣接するトナー回収領域が設定され、これらがそれぞれ領域群X1,X2…をなし、その領域群がクリーニングローラ10の周方向に複数設定されている。そして、1回のカラー画像形成動作時に、1つの領域群の各トナー回収領域17Y,17M,17C,17Bにそれぞれの色の転写残トナーを回収し、領域群の数に相当する回数、図22の例では3回のカラー画像形成動作の終了に伴って、クリーニングローラ10に回収した各色のトナーを順次感光体1に再付着させ、その再付着トナーの色の現像剤を収容した現像装置にそれぞれその再付着トナーを静電的に回収するのである。
【0133】
具体的に示すと、クリーニングローラ10を低速で反時計方向に回転させながら、先ず第1の領域群X1の第1のトナー回収領域17Yに前述の通りにイエローの転写残トナーを静電的に回収し、次いでその回収トナーを感光体1に戻すことなく、マゼンタの転写残トナーを、第1の領域群X1の第2のトナー回収領域17Mに静電的に回収する。このようにして、1回のカラー画像形成動作時に生じる4色の転写残トナーを、第1の領域群X1の各トナー回収領域にそれぞれ回収する。1回のカラー画像形成動作を終えると、クリーニングローラ10は停止する。この状態では、まだその回収トナーを感光体1に再付着させない。
【0134】
引き続き、次のカラー画像形成動作時にもクリーニングローラ10を反時計方向に回転させながら、上述したところと全く同様に、第2の領域群X2の各トナー回収領域17Y,17M,17C,17Bにそれぞれの色の転写残トナーを回収する。
【0135】
上述したカラー画像形成動作を複数回、図22の例では3回実行し、その終了に伴って、各トナー回収領域に回収した各色のトナーを順次1つずつ感光体1上に静電的に再付着させ、これをその色の現像剤を収容した現像装置に静電的に回収する。
【0136】
すなわち、先ず第1の領域群X1の第1のトナー回収領域17Yに付着したイエロートナーを、先に説明したのと同じ態様で感光体1上に再付着させ、これを図12に示した現像装置4Yに回収する。先いで、クリーニングローラ10を回転しながら、その隣りのトナー回収領域17Mに保持されているマゼンタトナーを感光体1に再付着させ、これを現像装置4Mに静電的に回収する。このようなトナー再付着と現像装置へのトナー回収を、各トナー回収領域毎に行うのである。
【0137】
上述した構成によれば、3回のカラー画像形成動作を行うまでは、クリーニングローラ10に回収したトナーを感光体1に再付着させないので、画像形成領域間の間隔を狭くでき、画像形成スピードを高めることができ、しかもクリーニングローラ10へトナー回収するとき、クリーニングローラ10を一定の方向に回転するだけでよいため、その制御を簡素化することができる。
【0138】
図22に示した例では、領域群を3つに設定したが、その数は適宜選択できる。また、カラー画像形成装置で使用するトナーの色数も4色に限られるものではない。
【0139】
図22に示した画像形成方法を一般に示すと、前述の請求項1に対応する具体例において、トナーの色数をmとし、その各色を第1色から第m色としたとき、第1色から第m色の各色の転写残トナーをそれぞれ回収する第1トナー回収領域から第mトナー回収領域までのトナー回収領域をクリーニング部材の周方向にそれぞれ隣接して設定すると共に、nを2以上の整数としたとき、前記m個のトナー回収領域より成る領域群をクリーニング部材の周方向にn個設定し、各カラー画像形成動作時に生じる各色の転写残トナーを各領域群の各トナー回収領域にそれぞれ回収すると共に、n回のカラー画像形成動作によって生じた転写残トナーのクリーニング部材へのトナー回収を終えるまで、クリーニング部材上の回収トナーの像担持体への再付着を行わず、n回のカラー画像形成動作によって生じる転写残トナーのクリーニング部材へのトナー回収を終えてから、クリーニング部材の各トナー回収領域にそれぞれ回収された各色のトナーを、そのトナー回収領域毎に別々に像担持体上に再付着させ、当該各再付着トナーを、その各トナーの色の現像剤を収容した現像装置にそれぞれ回収する方法とすることができる。これが請求項5に対応する構成であり、図22に示した例は、m=4、n=3に設定したものである。
【0140】
次に、図23に示す例も、前述の請求項4に対応する具体例の改変例であり、クリーニングローラ10の周面が、その周方向に、複数の領域群R1,R2…に分けられ、その各領域群は、同一色の転写残トナーを回収するトナー回収領域17Y1,17Y2…,17M1,17M2…,17C1,17C2…,17B1,17B2…に分けられている。
【0141】
この例では、クリーニングローラ10を低速で反時計方向に回転させながら、先ず第1の領域群R1の第1のトナー回収領域17Y1にイエローの転写残トナーを静電的に回収する。次に、マゼンタの転写残トナーがクリーニングローラ10に至るまでに、クリーニングローラ10を反時計方向に回転させ、第2の領域群R2の第1のトナー回収領域17M1を感光体1に接触させ、この領域でマゼンタの転写残トナーを静電的に回収する。その回収動作終了後、さらにクリーニングローラ10を反時計方向に回転させ、第3の領域群R3の第1のトナー回収領域17C1に、シアンの転写残トナーを静電的に回収し、次いで同様にして第4の領域群の第1のトナー回収領域17B1にブラックの転写残トナーを回収する。このようにして1回のカラー画像形成動作を終える。このとき、クリーニングローラに回収したトナーを感光体1に再付着させない。
【0142】
次のカラー画像形成動作時には、先ず第1の領域群R1の第2のトナー回収領域17Y2にイエローの転写残トナーを静電的に回収し、次にクリーニングローラ10を反時計方向に回転させ、第2の領域群R2の第2のトナー回収領域17M2にマゼンタの転写残トナーを回収する。同様に各色の画像形成動作によって生じる各シアンとブラックの転写残トナーを第3及び第4の領域群R3,R4の各第2のトナー回収領域17C2,17B2にそれぞれ回収する。
【0143】
上述したカラー画像形成動作を複数回行うと、各領域群には、その全面に同じ色の回収トナーが付着した状態となる。そこで、このときのカラー画像形成動作の終了に伴って、クリーニングローラ10を適宜な方向に回転させ、その各領域無毎に、その回収トナーを感光体1に別々に再付着させ、そのトナーの色と同じ色の現像剤を収容した各現像装置に静電的に回収する。
【0144】
例えば、クリーニングローラ10を回転させながら、第1の領域群R1に回収されたイエロートナーを感光体1上に再付着させ、これを現像装置4Yに回収し、その後から第2の領域群R2のマゼンタトナーを感光体1に再付着させ、これを現像装置4Mに回収する。このようにして、全て回収トナーを各現像装置に回収することができる。
【0145】
上述した構成によっても、複数回のカラー画像形成動作を行う間、クリーニングローラ10の回収トナーを感光体1に戻すことはないため、画像形成スピードを高めることができ、しかも回収トナーを短時間で感光体に再付着させることができる。
【0146】
上述した構成を一般的に示すと、前述の請求項1に対応する具体例の画像形成方法において、nを2以上の整数とし、かつトナーの色数をmとすると共に、その各色を第1色から第m色としたとき、同一色の転写残トナーをそれぞれ回収する互いに隣接するn個のトナー回収領域より成る領域群をクリーニング部材の周方向にm個設定し、各カラー画像形成動作時に生じる各色の転写残トナーを、各領域群の各トナー回収領域に順次回収すると共に、n回のカラー画像形成動作によって生じる転写残トナーのクリーニング部材へのトナー回収を終えるまで、クリーニング部材上の回収トナーの像担持体への再付着を行わず、n回のカラー画像形成動作によって生じた転写残トナーのクリーニング部材への回収を終えてから、クリーニング部材の各領域群にそれぞれ回収された各色のトナーを、その領域群毎に別々に像担持体上に再付着させ、当該各再付着トナーを、その各トナーの色の現像剤を収容した現像装置にそれぞれ回収する方法ということができる。これが請求項6に対応する構成である。図23の例はm=4、n=3としたものである。
【0147】
ところで、上述した各実施形態例のうち、1つのクリーニングローラ10を用い、その各トナー回収領域、又は領域群毎に、その回収トナーを感光体1の裏面に再付着させるものにおいては、先ず或る色の回収トナーを感光体1上に再付着させ、これをその色の現像剤を収容した現像装置に回収し、次いで次の色のトナーを同様にして感光体1上に再付着させ、これをその色の現像剤の現像装置に回収する。このように各色トナーを各現像装置にそれぞれ回収するとき、トナーを回収する現像装置を作動状態にし、他の現像装置は非作動状態にする必要がある。例えば、現像装置4Mにマゼンタトナーを回収するとき、その再付着トナーが感光体1上に担持されてその現像装置4Mに運ばれてくるとき、他の現像装置、特にイエロー現像装置4Yは、その現像ローラ5Yが感光体1から離間し、又はその現像ローラ5Yの現像剤を穂切りしておく必要がある。このように、各色の再付着トナーを各現像装置に回収させるとき、そのトナーを回収する現像装置は、そのための準備をし、また他の現像装置は非作動状態にしなければならないが、このような動作を行うとき、或る時間を必要とする。従って、例えばイエローの再付着トナーを感光体上に担持されて搬送し、これに続いてすぐ後に例えばマゼンタの再付着トナーを感光体1上に担持して搬送したとすると、イエローの再付着トナーを現像装置4Yで回収し、次いでこれが非作動状態となる前に、マゼンタの再付着トナーが現像装置4Yのところに到達してしまうことがあり得る。このようになれば、マゼンタトナーがイエロー現像装置4Yに混入し、混色を生じる。
【0148】
そこで、クリーニング部材に回収した各色のトナーを、そのトナー回収領域又は領域群毎に、像担持体上に再付着させるとき、1回の再付着動作を終えた後、次の再付着動作を開始する前に、所定時間クリーニング部材の回転を停止させるようにするとよい。例えば、図23に示したクリーニングローラを回転させて1つの領域群R1のトナーを感光体1に再付着させ終えた後、クリーニングローラ10を停止させ、所定時間後クリーニングローラ10を回転させて、次の領域群のトナーを感光体1に再付着させるのである。このようにすれば、クリーニングローラ10から排出された感光体1上の再付着トナー同士を、感光体1の周方向に所望する距離だけ離すことができ、各色の再付着トナーを、準備の終えた各現像装置にそれぞれ回収でき、各現像装置でのトナーの混色を防止することができる。この構成は前述の請求項3乃至6に対応する具体例のいずれにも適用できるものである。
【0149】
また図13乃至図16に示したように、各トナー回収領域の、クリーニングローラ周方向中央部にのみ、回収トナーを保持し、各トナー回収領域の境界部付近にトナーを付着させないようにしても、その各回収トナーを感光体1上に戻したとき、その各再付着トナーを感光体上で大きく離すことができる。従って、この構成の場合には、上述したように、各回収トナーを感光体に戻したあと、クリーニングローラを停止させる構成を採用しなくともよいことがある。
【0150】
本発明は、クリーニング部材としてローラ状のものの他、無端ベルト状のものなどを用いる画像形成方法、或いは、像担持体としてドラム状のものの他に、無端ベルト状のものを用いる画像形成方法にも適用できる。
【0151】
また、記録媒体として中間転写体を用い、像担持体から、この中間転写体に各色のトナー像を順次重ね転写し、次いでこれを転写紙などの転写材に転写する形式のカラー画像形成方法にも適用できる。
【0152】
さらに、本発明は、帯電装置によって像担持体を帯電した後、その表面への像露光時に光の照射されない部分によって静電潜像を形成し、その潜像電位の極性と反対の極性に帯電されたトナーを当該静電潜像に付着させて現像を行う所謂、ポジ・ポジ現像方式の画像形成方法にも適用できる。
【0153】
さらには、像担持体に並置された複数の現像装置を用いる代りに、複数の現像装置を組付けて回転体とし、その回転体の回転により、各現像装置を像担持体に対向した現像位置にもたらして静電潜像を可視像化する形式のカラー画像形成方法にも本発明を支障なく適用できるものである。
【0157】
【発明の効果】
請求項1に記載のカラー画像形成方法によれば、簡単な構成によって、像担持体上の各色の転写残トナーを、そのトナーの色と同じ色の現像剤を収容した現像装置にそのまま戻し、これを再使用することができ、トナーの混色も阻止することができる。しかも、クリーニング部材が1つであっても、像担持体からのトナーの回収と、その回収トナーの像担持体への再付着を実行できる。
【0158】
請求項2に記載のカラー画像形成方法によれば、クリーニング部材に回収したトナーを短時間で像担持体に再付着させることができるので、トナーの帯電量が減少しないうち、そのトナーを像担持体に戻すことができ、その再付着効率を高めることができる。
【0159】
請求項3に記載のカラー画像形成方法によれば、各カラー画像形成動作における全ての色の転写残トナーを回収してから、そのトナーを像担持体上に再付着させるので、画像形成速度を高めることができる。
【0160】
請求項4に記載のカラー画像形成方法によれば、複数回のカラー画像形成動作毎にクリーニング部材上の回収トナーを像担持体に戻すので、画像形成スピードを一層高めることができる。
【0161】
請求項5に記載のカラー画像形成方法によれば、複数回のカラー画像形成動作毎にクリーニング部材上の回収トナーを像担持体に戻すので、画像形成スピードを一層高めることができ、しかも1つのクリーニング部材を用いるだけでよく、この方法を実施する画像形成装置の構成を簡素化できる。しかも像担持体からクリーニング部材へのトナーの回収動作を簡素化できる。
【0162】
請求項6に記載のカラー画像形成方法によれば、複数回のカラー画像形成動作毎にクリーニング部材上の回収トナーを像担持体に戻すので、画像形成スピードを一層高めることができ、しかも1つのクリーニング部材を用いるだけでよく、この方法を実施する画像形成装置の構成を簡素化できる。しかもクリーニング部材から像担持体へ回収トナーを再付着させるときの動作を簡素化することができる。
【0163】
請求項7に記載のカラー画像形成方法によれば、各現像装置におけるトナーの混色を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカラー画像形成装置の一例を示す概略説明図である。
【図2】感光体とクリーニングローラとの間でトナーの帯電極性を揃えることを説明するため、両者の摩擦接触部とトナーを模式的に拡大して示した説明図である。
【図3】感光体上の転写残トナーをクリーニングローラに回収しているときの様子を説明する説明図である。
【図4】画像形成領域後端が帯電ローラに対向する部位に至ったときの様子を示す説明図である。
【図5】画像形成領域後端が現像ローラに対向する部位に至ったときの様子を示す説明図である。
【図6】画像形成領域後端がクリーニングローラに対向する部位に至ったときの様子を示す説明図である。
【図7】クリーニングローラ上の回収トナーを感光体上に再付着させる様子を示す説明図である。
【図8】感光体上の再付着トナーが現像装置へ向けて搬送される様子を示す説明図である。
【図9】感光体上の再付着トナーが現像装置に回収される様子を示す説明図である。
【図10】次のマゼンタトナー像用の画像形成領域先端が転写部に至ったときの様子を示す説明図である。
【図11】複数のクリーニングローラを回転体に組付けた実施形態例を示す図である。
【図12】1つのクリーニングローラによって感光体からのトナーの回収と、その回収トナーの再付着を行うカラー画像形成装置を示す概略説明図である。
【図13】クリーニングローラの第1のトナー回収領域に転写残トナーを回収し始めるときの様子を示す説明図である。
【図14】第1のトナー回収領域に転写残トナーを回収し終えたときの状態を示す説明図である。
【図15】第1のトナー回収領域の回収トナーを感光体上に再付着させた状態を示す説明図である。
【図16】クリーニングローラの第2のトナー回収領域に転写残トナーを回収し始めるときの様子を示した説明図である。
【図17】クリーニングローラに回収したトナーを感光体に再付着させずに画像形成動作を行うときの説明図である。
【図18】クリーニングローラの第1のトナー回収領域に転写残トナーを回収し始めるときの様子を示す説明図である。
【図19】第1のトナー回収領域に転写残トナーを回収し終えたときの状態を示す説明図である。
【図20】クリーニングローラの第2のトナー回収領域に転写残トナーを回収し始めるときの様子を示した説明図である。
【図21】第2のトナー回収領域に転写残トナーを回収し終えたときの様子を示す説明図である。
【図22】クリーニングローラの他の例を示す説明図である。
【図23】クリーニングローラのさらに他の例を示す説明図である。
【符号の説明】
4Y 現像装置
4M 現像装置
4C 現像装置
4B 現像装置
16 回転体
17Y トナー回収領域
17Y1 トナー回収領域
17Y2 トナー回収領域
17Y3 トナー回収領域
17M トナー回収領域
17M1 トナー回収領域
17M2 トナー回収領域
17M3 トナー回収領域
17C トナー回収領域
17C1 トナー回収領域
17C2 トナー回収領域
17C3 トナー回収領域
17B トナー回収領域
17B1 トナー回収領域
17B2 トナー回収領域
17B3 トナー回収領域
YD 現像剤
MD 現像剤
CD 現像剤
BD 現像剤
T1 トナー
T2 トナー
X1 領域群
X2 領域群
X3 領域群
R1 領域群
R2 領域群
R3 領域群
Claims (7)
- 回転駆動される像担持体上に、異なった色の現像剤をそれぞれ収容した複数の現像装置のそれぞれによって、順次異なった色のトナー像を形成し、その各色のトナー像を同一の記録媒体上に順次重ねて転写すると共に、各色のトナー像の転写毎に、そのトナー像転写後の像担持体上に付着した転写残トナーを、回転するクリーニング部材上に回収して像担持体表面を清掃するカラー画像形成方法において、
1つのクリーニング部材表面の周方向における互いに異なったトナー回収領域のそれぞれに、各色の転写残トナーをそれぞれ静電的に回収し、その回収した各色のトナーを、そのトナー回収領域毎に、トナー像の形成に影響を与えない像担持体の表面部分に別々に静電的に再付着させ、像担持体上に再付着した各色のトナーを、その各色の現像剤を収容した現像装置にそれぞれ静電的に回収することを特徴とするカラー画像形成方法。 - 像担持体上の各色の転写残トナーの回収終了毎に、クリーニング部材に回収したトナーを像担持体へ再付着させ、当該各再付着トナーを、そのトナーの色の現像剤を収容した現像装置に回収する請求項1に記載のカラー画像形成方法。
- 各カラー画像形成動作毎に、像担持体上の転写残トナーのクリーニング部材への回収と、その回収トナーの像担持体への再付着を実行すると共に、各カラー画像形成動作時に生じる全ての色の転写残トナーの回収終了後に、クリーニング部材に回収した各色のトナーを像担持体に別々に再付着させ、当該各再付着トナーを、その各トナーの色の現像剤を収容した現像装置にそれぞれ回収する請求項1に記載のカラー画像形成方法。
- nを2以上の整数としたとき、そのn回のカラー画像形成動作によって生じる転写残トナーのクリーニング部材へのトナー回収を終えるまで、クリーニング部材上の回収トナーの像担持体への再付着を行わず、n回のカラー画像形成動作によって生じた転写残トナーのクリーニング部材への回収を終えてから、クリーニング部材に回収した各色のトナーをそれぞれ別々に像担持体に再付着させ、当該各再付着トナーを、その各トナーの色の現像剤を収容した現像装置にそれぞれ回収する請求項1に記載のカラー画像形成方法。
- トナーの色数をmとし、その各色を第1色から第m色としたとき、第1色から第m色の各色の転写残トナーをそれぞれ回収する第1トナー回収領域から第mトナー回収領域までのトナー回収領域をクリーニング部材の周方向にそれぞれ隣接して設定すると共に、nを2以上の整数としたとき、前記m個のトナー回収領域より成る領域群をクリーニング部材の周方向にn個設定し、各カラー画像形成動作時に生じる各色の転写残トナーを各領域群の各トナー回収領域にそれぞれ回収すると共に、n回のカラー画像形成動作によって生じた転写残トナーのクリーニング部材へのトナー回収を終えるまで、クリーニング部材上の回収トナーの像担持体への再付着を行わず、n回のカラー画像形成動作によって生じる転写残トナーのクリーニング部材へのトナー回収を終えてから、クリーニング部材の各トナー回収領域にそれぞれ回収された各色のトナーを、そのトナー回収領域毎に別々に像担持体上に再付着させ、当該各再付着トナーを、その各トナーの色の現像剤を収容した現像装置にそれぞれ回収する請求項1に記載の画像形成方法。
- nを2以上の整数とし、かつトナーの色数をmとすると共に、その各色を第1色から第m色としたとき、同一色の転写残トナーをそれぞれ回収する互いに隣接するn個のトナー回収領域より成る領域群をクリーニング部材の周方向にm個設定し、各カラー画像形成動作時に生じる各色の転写残トナーを、各領域群の各トナー回収領域に順次回収すると共に、n回のカラー画像形成動作によって生じる転写残トナーのクリーニング部材へのトナー回収を終えるまで、クリーニング部材上の回収トナーの像担持体への再付着を行わず、n回のカラー画像形成動作によって生じた転写残トナーのクリーニング部材への回収を終えてから、クリーニング部材の各領域群にそれぞれ回収された各色のトナーを、その領域群毎に別々に像担持体上に再付着させ、当該各再付着トナーを、その各トナーの色の現像剤を収容した現像装置にそれぞれ回収する請求項1に記載の画像形成方法。
- クリーニング部材に回収した各色のトナーを、そのトナー回収領域又は領域群毎に、像担持体上に再付着させるとき、1回の再付着動作を終えた後、次の再付着動作を開始する前に、所定時間クリーニング部材の回転を停止させる請求項3乃至6のいずれかに記載の画像形成方法。
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