JP3573335B2 - クリーニング装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、感光体や中間転写媒体などの像担持体上に残留するトナー粒子を回収して前記像担持体表面をクリーニングするクリーニング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
プリンター、ファクシミリ、複写機等の画像形成装置では、像担持体上にトナー像を形成した後、転写ローラや転写ベルトなどの転写手段に対して転写バイアス回路から転写バイアスを印加しながら、当該転写手段によって像担持体上のトナー像を記録材に転写している。それに続いて、記録材に転写されたトナーを定着手段によって加熱して記録材上にトナー像を定着させている。一方、転写領域を通過してきた像担持体上には、転写されずにトナー粒子が残存していることがあり、この残留トナー粒子をクリーニング装置によって回収除去している。
【0003】
このような機能を担うクリーニング装置として、例えば特開平1−219881号公報に記載されたものがある。この従来装置は、導電性繊維からなるクリーニングブラシを回転させながら像担持体に摺接させることで像担持体上に残存するトナー粒子を機械的に掻き落している。また、クリーニングブラシに対してトナー粒子の帯電極性と反対の極性の1次回収用バイアス電圧を印加することでトナー粒子をブラシ表面に静電的に吸着して像担持体からトナー粒子を回収している。このように、回転するクリーニングブラシ(本発明の「回転体」および「1次回収手段」に相当する)によって像担持体上のトナー粒子を1次回収している。
【0004】
また、上記のようにして1次回収されたトナー粒子、つまりクリーニングブラシに付着したトナー粒子を2次回収するために、回収ローラが2次回収手段として設けられている。この回収ローラは例えばアルミニウム製であり、1次回収の場合と同様に、クリーニングブラシと摺接しながら回転してトナー粒子をクリーニングブラシから機械的に回収するとともに、バイアス電圧が印加されて静電的に吸着してトナー粒子をクリーニングブラシから回収している。さらに、回収ローラ表面に付着したトナー粒子については、この回収ローラにスクレーバーを当接させて回収ローラ表面からトナー粒子を除去している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この従来装置では像担持体からトナー粒子を静電吸着するためにクリーニングブラシに対して1次回収用バイアス電圧が印加されている。例えば使用するトナーが負帯電性トナーである場合には、クリーニングブラシには正のバイアス電圧が印加される。したがって、1次回収されたトナー粒子と、クリーニングブラシとの間においてクーロン力が作用し、トナー粒子はクリーニングブラシから離れにくい状態のまま2次回収位置、つまり回収ローラと摺接する位置に運ばれる。
【0006】
従来装置は2次回収位置で回収ローラによってトナー粒子を2次回収しようとするものであるが、上記したようにクリーニングブラシには1次回収用バイアス電圧が印加されたままであり、クリーニングブラシとの間で作用するクーロン力によってトナー粒子は離れにくい状態にある。その結果、回収ローラによるトナー粒子の2次回収が効率良く行うことができず、クリーニング不良が発生してしまうことがあった。
【0007】
なお、このような問題は2次回収手段を回収ローラで構成した場合の特有の問題というわけではなく、1次回収したトナー粒子に対してクローン力が作用することに起因する問題である。したがって、2次回収手段として例えばブレードを用いた場合にも、生じる問題である。
【0008】
この発明は上記課題に鑑みなされたものであり、1次回収したトナー粒子を効率良く1次回収手段から2次回収してクリーニング特性を向上させることができるクリーニング装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記目的を達成するために、回転体のブラシ状の外周面が周方向において複数の1次回収領域に分割され、前記回転体が回転することによって前記複数の1次回収領域が順番に像担持体の表面に摺接して前記像担持体上に残存しているトナー粒子を1次回収するクリーニングブラシと、各1次回収領域が、前記像担持体と摺接して前記像担持体上のトナー粒子を1次回収する1次回収位置から当該1次回収位置と異なる2次回収位置に移動してきたとき、前記回転体と前記2次回収位置で鋸歯状に形成された先端部が摺接し、補助バイアス印加部によって補助用バイアス電圧を印加されたブレードによって、当該1次回収領域からトナー粒子を2次回収する2次回収手段と、各1次回収領域に対し、前記1次回収位置に位置する間においては前記トナー粒子の帯電極性と反対の極性の1次回収用バイアス電圧を印加する一方、前記2次回収位置に位置する間においては、前記1次回収用バイアス電圧と同極性でかつ絶対値が前記1次回収用バイアス電圧より小さい2次回収用バイアス電圧を印加するバイアス印加手段とを備え、前記補助用バイアス電圧は、前記2次回収用バイアス電圧と同極性でかつ絶対値が前記2次回収用バイアス電圧より大きいことを特徴としている。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明にかかるクリーニング装置の一の実施形態を組み込んだ画像形成装置を示す図である。この画像形成装置は、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の4色のトナーを重ね合わせてフルカラー画像を形成したり、ブラック(K)のトナーのみを用いてモノクロ画像を形成する装置である。この画像形成装置では、ホストコンピュータなどの外部装置から画像形成指令(印字要求内容を示す信号)が制御ユニットに与えられると、制御ユニット内に設けられたメインコントローラが画像形成装置のエンジン部1の動作指示に適した形式のジョブデータ(印字情報)に変換し、サブコントローラに与える。これを受けたサブコントローラはジョブデータに応じて画像形成装置のエンジン部1を制御している。
【0018】
このエンジン部1では、作像ユニット2の感光体21にトナー像を形成可能となっている。すなわち、作像ユニット2は、図1の矢印方向に回転可能な感光体21を備えており、さらに感光体21の周りにその回転方向に沿って、帯電手段としてのコロナ帯電器22、現像手段としての現像器23Y,23C,23M,23K、除電光ランプ24およびクリーニング装置25がそれぞれ配置されている。コロナ帯電器22は帯電バイアス回路(図示省略)から帯電バイアスが印加されており、感光体21の外周面を均一に帯電させる。
【0019】
そして、このコロナ帯電器22によって帯電された感光体21の外周面に向けて露光ユニット3からレーザ光LBが照射される。この露光ユニット3は、画像形成指令を画像展開して得られる画像データに応じてレーザ光LBを感光体21上に走査露光して感光体21上に画像形成指令に対応する静電潜像を形成する。
【0020】
こうして形成された静電潜像は現像部23によってトナー現像される。すなわち、この実施形態では現像部23として、イエロー用の現像器23Y、シアン用の現像器23C、マゼンタ用の現像器23M、およびブラック用の現像器23Kが軸中心に回転自在に設けられている。これらの現像器23Y,23C,23M,23Kは回転位置決めされるとともに、感光体21に対して選択的に当接し、トナーを感光体21の表面に付与する。これによって、感光体21上の静電潜像が顕在化される。そして、現像部23で現像されたトナー像は、1次転写領域TR1で転写ユニット4の中間転写ドラム41上に1次転写される。
【0021】
また、1次転写領域TR1から周方向(図1の矢印方向)に進んだ位置には、除電光ランプ24およびこの発明にかかるクリーニング装置25がこの順序で配置されており、1次転写後に感光体21の外周面に残留付着しているトナーを掻き落とす。なお、クリーニング装置25の構成および動作については、後で詳述する。
【0022】
転写ユニット4は感光体21と当接しながら、駆動モータ(図示省略)からの回転駆動力を受けて回転する。この中間転写ドラム41には1次転写バイアスが印加されている。そして、カラー画像を記録材に転写する場合には、感光体21上に形成される各色のトナー像を中間転写ドラム41上に重ね合わせてカラー像を形成する。また、モノクロ画像を記録材に転写する場合には、感光体21上にブラックトナー像のみを中間転写ドラム41上に形成する。
【0023】
また、こうして中間転写ドラム41上に担持されたトナー像については、2次転写ローラ42によって記録材に2次転写する。この2次転写ローラ42は、中間転写ドラム41に対して接離可能となっており、適当なタイミングで中間転写ドラム41に当接して、搬送経路61に沿って2次転写領域TR2に搬送されてくる記録材にトナー像を2次転写する。
【0024】
この2次転写領域TR2の近傍には、中間転写ドラム41に対して接離可能にクリーニング部43が設けられており、適当なタイミングで中間転写ドラム41に当接して、2次転写後に中間転写ドラム41の外周面に残留付着しているトナーについては、クリーニング部43によって掻き落される。
【0025】
さらに、搬送経路61に沿って2次転写領域TR2の下流側には、定着ユニット5が配置されており、搬送経路61に沿って搬送されてくる記録材上のトナー像を記録材に定着する。そして、当該記録材はさらに搬送経路61に沿って排出トレイ(図示省略)に搬送される。
【0026】
次に、図2ないし図4を参照しながら、この発明にかかるクリーニング装置25の詳細について説明する。図2はクリーニング装置の側面図である。また、図3は1次回収部の構成を示す斜視図である。さらに、図4はクリーニング装置の電気的構成および動作を示す模式図である。
【0027】
このクリーニング装置25は像担持体たる感光体21に残存しているトナー粒子Tを1次回収する1次回収部7、2次回収部8およびバイアス印加部9で構成されている。
【0028】
1次回収部7では、金属製の芯金71がエンジン部1の2枚の本体フレーム11,12の間に配置されるととに、両端部がベアリング13,14によってそれぞれ本体フレーム11,12に対して軸支されている。また、この芯金71の中央部には絶縁部材72が略円柱状に取付けられるとともに、その絶縁部材72の外周面に導電性ブラシ73が取付けられている。そして、図示を省略する駆動モータからの回転駆動力が芯金71に与えられると、芯金71、絶縁部材72および導電性ブラシ73が一体的に回転し、導電性ブラシ73が感光体21の表面に摺接して感光体21上のトナー粒子Tを機械的に掻き落す。この実施形態では、絶縁部材72が回転体として機能している。
【0029】
また、この絶縁部材72の外周面では、導電性ブラシ73が周方向αにおいて4つの1次回収領域73a〜73dに分割されており、1次回収部7全体ではクリーニングブラシを構成している。また、本体フレーム11と対向する絶縁部材72の一方端部72aには、図2および図3に示すように、絶縁部材72と一体的に回転する可動電極部74a〜74dが1次回収領域73a〜73dと1対1で対応するように取付けられ、それぞれ対応する1次回収領域73a〜73dと電気的に接続されている。なお、各可動電極部74a〜74d同士は相互に絶縁されている。また、可動電極部74a〜74dには、それぞれ1対1で対応しながら半球状のドーム形突起部75a〜75dが設けられている。なお、以下説明の便宜から、これらの突起部を区別せずにそれらを総称して説明する際には、この明細書では「突起部75」と称する。
【0030】
一方、本体フレーム11には、図2に示すように、可動電極部74a〜74dの回転軌跡に対応し、しかも絶縁部材72の一方端部72a(同図の左手側端部)に向けて突出するように略円環状の絶縁台座91が固着される。そして、その絶縁台座91上に第1および第2固定電極部92a,92bがそれぞれ電気的に絶縁された状態で固定されている。この実施形態では、図4に示すように、2次回収部8が1次回収部7の下方側に配置されていることから、芯金71を中心に約90゜の扇形状の第2固定電極部92bが下方広がりで絶縁台座91上に位置決めされる一方、絶縁台座91の残りの領域上に第1固定電極部92aが位置決めされている。したがって、1次回収部7が回転すると、各突起部75は第1および第2固定電極部92a,92bと摺接しながら円形状の軌跡を描きつつ回転移動する。
【0031】
また、第1固定電極部92aは第1バイアス回路93aと電気的に接続されており、この第1バイアス回路93aから1次回収用バイアス電圧V1が印加される。一方、第2固定電極部92bは第2バイアス回路93bと電気的に接続されており、この第2バイアス回路93bから2次回収用バイアス電圧V2が印加される。ここで、1次回収用バイアス電圧V1としてトナー粒子Tの帯電極性と反対の極性のバイアス電圧、例えば負帯電性トナーを用いた場合、1次回収用バイアス電圧V1として+300V程度を印加してもよい。また、2次回収用バイアス電圧V2として1次回収用バイアス電圧V1と反対の極性のバイアス電圧、例えば−100V程度を印加してもよい。
【0032】
このため、突起部75が第1固定電極部92a上を摺接している間、つまり1次回収領域が感光体21と摺接して感光体21上のトナー粒子Tを1次回収する1次回収位置P1に位置し、また1次回収したトナー粒子Tを2次回収部8に搬送する間、第1バイアス回路93aから第1固定電極部92aおよび突起部75を介して3つの1次回収領域に1次回収用バイアス電圧V1が印加される。例えば、あるタイミングで図4に示す如く1次回収領域73a〜73dが位置しているとき、3つの1次回収領域73a〜75cに対して1次回収用バイアス電圧V1が印加される。
【0033】
一方、突起部75が第2固定電極部92b上を摺接している間、つまり1次回収領域が2次回収位置P2に位置している間、第2バイアス回路93bから第2固定電極部92bおよび突起部75を介して残りの1次回収領域に2次回収用バイアス電圧V2が印加される。例えば図4に示す如く1次回収領域73a〜73dが位置しているとき、残りの1次回収領域73dに対して2次回収用バイアス電圧V2が印加される。このように、この実施形態では第1および第2固定電極部92a,92bと、第1および第2バイアス回路93a,93bとで本発明の「バイアス印加手段」が構成されている。
【0034】
2次回収部8は、図4に示すように、その先端部が1次回収部7の外周部、つまり各1次回収領域73a〜73dと摺接するブレード(摺接部材)81と、1次回収領域73a〜73dから除去されるトナー粒子Tを回収する受け部82と、ブレード81に補助用バイアス電圧V3を印加する補助バイアス回路83とで構成されている。この実施形態では、ブレード81は2次回収位置P2で各1次回収領域73a〜73dと順番に摺接して各1次回収領域73a〜73dに付着するトナー粒子Tを機械的に掻き落とし、受け部82でトナー粒子Tを回収除去している。また、ブレード81に1次回収用バイアス電圧V1と同極性の補助用バイアス電圧V3を印加して1次回収領域73a〜73dからのトナー粒子Tの除去を補助している。例えば、上記のように負帯電性トナーを使用する場合には、1次回収用バイアス電圧V1と同様に正のバイアス電圧を補助用バイアス電圧V3としてブレード81に印加すればよい。
【0035】
次に、上記のように構成されたクリーニング装置25の動作について、負帯電性トナーを用いた場合を例示して説明する。感光体21上に形成されたトナー像を中間転写ドラム41に転写した後に除電光ランプ24によって感光体21表面に光を照射して除電するのに続いてクリーニング装置25によってトナー粒子Tを以下のようにして除去する。
【0036】
略円柱形の1次回収部7は感光体21の回転方向とは逆の方向に回転し、その外周部に形成された1次回収領域73a〜73dが感光体21表面と順番に摺接しながら、循環的に回転移動する。ここでは、4つの1次回収領域73a〜73dのうち1次回収領域73aに着目してトナー粒子Tの回収・除去処理について説明する。
【0037】
このように1次回収領域73aは感光体21表面と摺接しながら感光体21とは逆方向に回転するため、感光体21からトナー粒子Tを機械的に掻き落とす。また、図4に示すように1次回収領域73aが1次回収位置P1に位置しているとき、その1次回収領域73aに対応する突起部75aが第1固定電極部92aと電気的に接続されており、第1バイアス回路93aから1次回収用バイアス電圧V1として例えば+300Vが印加される。このため、1次回収領域73aは機械的に感光体21からトナー粒子Tを回収するのみならず、感光体21に残存する負帯電トナー粒子Tを静電的に吸着し、1次回収を効率的に行うことができる。
【0038】
こうしてトナー粒子Tを1次回収した1次回収領域73aは2次回収位置P2に向けて回転移動する。そして、1次回収領域73aが2次回収位置P2に到達すると、突起部75aは第1固定電極部92aから離れ、第2固定電極部92bと電気的に接続される。これによって、第2バイアス回路93bから2次回収用バイアス電圧V2として例えば−100Vが印加される。その結果、トナー粒子Tと1次回収領域73aとの間で斥力が発生し、1次回収領域73aからのトナー粒子Tの離脱が容易となっている。
【0039】
また、この2次回収位置P2では、ブレード81が1次回収領域73aと摺接しており、トナー粒子Tを機械的に受け部82に掻き落として2次回収する。特に、この実施形態では上記したように2次回収用バイアス電圧V2の印加によって1次回収領域73aからトナー粒子Tは離脱容易となっているため、2次回収を効率的に行うことができる。さらに、この実施形態では、2次回収を行うにあたってブレード81に正の補助用バイアス電圧V3を印加しているため、2次回収をさらに効率的に行うことができる。
【0040】
こうして2次回収位置P2を通過した1次回収領域73aは再び1次回収位置P1に向けて回転移動し、上記した1次回収および2次回収が繰り返される。なお、このような一連の動作は他の1次回収領域73b〜73dにおいても全く同様であるため、ここではそれらの説明は省略する。
【0041】
以上のように、この実施形態によれば、各1次回収領域73a〜73dが1次回収位置P1に位置する間と、2次回収位置P2に位置する間とで、各1次回収領域73a〜73dに印加するバイアス電圧を切換えている。特に、トナー粒子Tを1次回収した1次回収領域が2次回収位置P2に回転移動してくると、1次回収領域に1次回収用バイアス電圧V1と反対の極性、つまりトナー粒子Tと帯電極性と同極性の2次回収用バイアス電圧V2を印加しているので、トナー粒子Tと1次回収領域との間で斥力が発生し、1次回収領域からのトナー粒子Tの離脱が促進されて2次回収手段によるトナー粒子Tの2次回収がより効率良く行うことが可能となる。その結果、クリーニング特性を向上させることができる。
【0042】
また、この実施形態では、2次回収部8においても、ブレード81に対して補助用バイアス電圧V3を印加して2次回収を補助しているため、2次回収をより効率的に行うことができ、クリーニング特性の向上にとって有利なものとなっている。ただし、ブレード81に補助用バイアス電圧V3を印加すること自体は2次回収の必須構成要件ではなく、補助用バイアス電圧V3を印加することなくブレード81によって機械的に回収するように構成してもよい。
【0043】
また、ブレード81の先端部、つまり1次回収領域73a〜73dと接触する部分を鋸歯状に形成してもよい。このように構成した場合、1次回収領域73a〜73dが鋸歯部分を通過する際、1次回収領域73a〜73dを構成するブラシ繊維が束状となるため、ブラシ繊維に付着しているトナー粒子をより効率良く回収することができるようになる。
【0044】
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば、上記実施形態では、2次回収用バイアス電圧V2として1次回収領域73a〜73dに1次回収用バイアス電圧V1と反対の極性のバイアス電圧を印加しているが、1次回収用バイアス電圧V1と同極性でかつ絶対値が1次回収用バイアス電圧V1より小さいバイアス電圧を印加するように構成してもよい。この場合、2次回収用バイアス電圧V2を印加することによって、トナー粒子と1次回収領域との間で発生するクーロン力は1次回収用バイアス電圧V1を印加したときよりも減少して2次回収部8によるトナー粒子の2次回収が容易となり、クリーニング特性の向上を図ることができる。
【0045】
また、上記実施形態では、導電性ブラシ73を周方向αにおいて4つの1次回収領域73a〜73dに分割しているが、分割数は2以上であれば任意である。また、各1次回収領域をブラシ状に形成する代わりに、ローラ表面状に形成して1次回収部7全体を導電性ローラとしてもよい。
【0046】
また、上記実施形態では、可動電極部74a〜74dにそれぞれ突起部75a〜75dを設けて固定電極部92a,92bに対して摺接させているが、可動電極部74a〜74dにおいて突起部の代わりに図5に示すように電極用ベアリング76a〜76dを設けてもよい。このように構成することで、可動電極部74a〜74dが第1および第2固定電極部92a,92b上を転動しながら摺接するため、各電極部74a〜74d,92a,92bの消耗が抑制されて電極交換の頻度が減少してメンテナンス性を向上させることができる。
【0047】
また、2次回収部8の構成については、上記実施形態で採用したものに限定されるのではなく、従来より採用されている2次回収手段を用いることができる。例えば特開平1−219881号公報に記載されているように回収ローラで2次回収した後、この回収ローラに対してブレードを作用させて2次回収トナーを回収ローラから除去するように構成してもよい。また、上記実施形態では1本のブレード81によって1次回収部7からトナー粒子Tを2次回収しているが、複数本のブレードで2次回収したり、ブレードと回収ローラとを組み合わせてもよい。このように2次回収位置を複数ヶ所設けることで2次回収効率を高めてクリーニング性をさらに向上させることができる。
【0048】
ここで、ブレードを複数本設ける場合に、各ブレードの先端部を上記したように鋸歯状に形成してもよい。この場合、周方向αにおいて各鋸歯が相互にずれるように鋸歯形成位置を調整するのが望ましい。というのも、鋸歯部分をブラシ繊維が通過すると形状癖が形成される可能性があるが、このように鋸歯の形成位置をずらしておくことでブラシ繊維の形状癖を低減することができるからである。また、上記実施形態では、感光体21上に残存するトナー粒子を回収するクリーニング装置25に本発明を適用しているが、中間転写ドラム41をクリーニングするクリーニング部43についても本発明を適用することができる。この場合、中間転写ドラム41が本発明の「像担持体」に相当する。
【0049】
さらに、上記実施形態では、感光体21上のトナー像を中間転写ドラム41に転写しているが、中間転写ドラム以外の転写媒体(転写ベルト、転写シート、中間転写ベルト、中間転写シート、反射型記録シートあるいは透過性記憶シートなど)にトナー像を転写する画像形成装置にも本発明を適用することができる。また、画像形成方式として、いわゆるタンデム方式を採用するプリンタ、ファクシミリ装置および複写機に対しても本発明を適用することができる。また、中間トナー像を形成することなく、感光体上のトナー像を記録材に転写する画像形成装置に対して本発明を適用することができる。
【0050】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、各1次回収領域が1次回収位置に位置する間、当該1次回収領域に1次回収用バイアス電圧を印加してトナー粒子を効率良く1次回収する一方、こうしてトナー粒子を1次回収した1次回収領域が2次回収位置に回転移動してくると、1次回収領域に1次回収用バイアス電圧ではなく、2次回収用バイアス電圧を印加するように構成しているので、2次回収位置ではトナー粒子と1次回収領域との間で発生するクーロン力は弱くなる。その結果、2次回収手段による1次回収領域からのトナー粒子の回収、つまり2次回収を効率的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかるクリーニング装置の一の実施形態を組み込んだ画像形成装置を示す図である。
【図2】この発明にかかるクリーニング装置の一の実施形態を示す側面図である。
【図3】1次回収部の構成を示す斜視図である。
【図4】クリーニング装置の電気的構成および動作を示す模式図である。
【図5】この発明にかかるクリーニング装置の他の実施形態を示す図である。
【符号の説明】
7…1次回収部
8…2次回収部
9…バイアス印加部
21…感光体(像担持体)
25…クリーニング装置
71…芯金
72…絶縁部材(回転体)
72a…一方端部
73…導電性ブラシ
73a〜73d…1次回収領域
74a〜74d…可動電極部
75a〜75d…ドーム形突起部
76a〜76d…電極用ベアリング
81…ブレード
83…補助バイアス回路
91…絶縁台座
92a…第1固定電極部
92b…第2固定電極部
93a…第1バイアス回路
93b…第2バイアス回路
P1…1次回収位置
P2…2次回収位置
T…トナー粒子
V1…1次回収用バイアス電圧
V2…2次回収用バイアス電圧
α…周方向

Claims (4)

  1. 回転体のブラシ状の外周面が周方向において複数の1次回収領域に分割され、前記回転体が回転することによって前記複数の1次回収領域が順番に像担持体の表面に摺接して前記像担持体上に残存しているトナー粒子を1次回収するクリーニングブラシと、
    各1次回収領域が、前記像担持体と摺接して前記像担持体上のトナー粒子を1次回収する1次回収位置から当該1次回収位置と異なる2次回収位置に移動してきたとき、前記2次回収位置で鋸歯状に形成された先端部が前記回転体と摺接し、補助バイアス印加部によって補助用バイアス電圧が印加されたブレードによって、当該1次回収領域からトナー粒子を2次回収する2次回収手段と、
    各1次回収領域に対し、前記1次回収位置に位置する間においては前記トナー粒子の帯電極性と反対の極性の1次回収用バイアス電圧を印加する一方、前記2次回収位置に位置する間においては、前記1次回収用バイアス電圧と同極性でかつ絶対値が前記1次回収用バイアス電圧より小さい2次回収用バイアス電圧を印加するバイアス印加手段とを備え
    前記補助用バイアス電圧は、前記2次回収用バイアス電圧と同極性でかつ絶対値が前記2次回収用バイアス電圧より大きいことを特徴とするクリーニング装置。
  2. 前記バイアス印加手段は、前記回転体の一方端側で固定的に配置され、前記1次回収用バイアス電圧が印加される第1固定電極部と、前記回転体の一方端側で固定的に配置され、前記2次回収用バイアス電圧が印加される第2固定電極部とを備える一方、
    前記回転体の一方端部には前記複数の1次回収領域と1対1で対応するように電気的に接続され、前記回転体および前記複数の1次回転領域とともに一体的に回転しながら、前記第1および第2固定電極部に摺接する複数の可動電極部が設けられた請求項1記載のクリーニング装置。
  3. 前記可動電極部は前記第1および第2固定電極部上を転動しながら摺接する請求項2記載のクリーニング装置。
  4. 前記2次回収手段は、前記回転体と前記2次回収位置で先端部が摺接し、該先端部が前記鋸歯状に形成された前記ブレードを複数有し、前記複数のブレードは、前記回転体の周方向において、各鋸歯が相互にずれるように鋸歯形成位置が調整されている請求項1ないし3のいずれかに記載のクリーニング装置。
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