JPH05119684A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH05119684A
JPH05119684A JP30653691A JP30653691A JPH05119684A JP H05119684 A JPH05119684 A JP H05119684A JP 30653691 A JP30653691 A JP 30653691A JP 30653691 A JP30653691 A JP 30653691A JP H05119684 A JPH05119684 A JP H05119684A
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JP
Japan
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toner
toner image
conductive brush
cleaning
voltage
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Withdrawn
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JP30653691A
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English (en)
Inventor
Naomi Misago
奈緒美 三砂
Hidetoshi Yano
英俊 矢野
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH05119684A publication Critical patent/JPH05119684A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 帯電しにくいカラートナーのクリーニング前
チャージャ8による帯電量の不足や、帯電しやすい黒ト
ナーのクリーニング前チャージャ8による帯電過多によ
るクリーニング不良を防止する。 【構成】 第1電源装置24による回収ローラ21への
印加電圧は、電荷注入されやすい黒トナーが導電性ブラ
シ20bから逆極性のプラス電荷の注入を受けて反転し
ない程度の一定値(黒トナーコピー時とカラートナーコ
ピー時とで同じ値ということ)にしておき、この第1電
源装置24による印加電圧でも、黒トナーやカラートナ
ーが導電性ブラシ20bで除去できるように、第2電源
装置24によるクリーニング前チャージャ8への印加電
圧を、黒トナーによるコピー時とカラートナーによるコ
ピー時とで切り替える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、ファクシミ
リ、プリンター等の画像形成装置に係り、詳しくは、互
いに帯電特性が異なる2種類以上の所定極性に帯電した
トナーのうちいずれか1種類のトナーを選択的に用いて
トナー像担持体上にトナー像を形成する画像形成装置
に、トナー像が転写材に転写された後のトナー像担持体
表面を導電性ブラシで摺擦してクリーニングするクリー
ニング手段を採用した場合の、クリーニング性能の維持
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の画像形成装置としては、感
光体ドラム等のトナー像担持体の回りに互いに異なる色
のトナーを使用した複数の現像装置を配設してマルチカ
ラーコピーができるようにしたものや、トナー像担持体
に対向して配設する現像装置を本体に対して脱着自在に
構成しておき、互いに異なる色のトナーを使用した複数
の現像装置の内のいずれかを選択的に本体に装着するこ
とによって、異なる色の画像を形成できるようにしたも
のが知られている。
【0003】一方、このような画像形成装置において、
転写後のトナー像担持体表面に残留しているトナーを除
去してクリーニングするクリーニング装置として、トナ
ー像担持体表面を導電性ブラシで摺擦してクリーニング
するものも知られている(例えば、特公昭49−202
27号公報参照)。この種のクリーニング装置において
は、トナー像担持体と導電性ブラシとの電位差によって
トナー像担持体上の帯電トナーを導電性ブラシ側に移転
させる電界を形成している。この電位差が小さすぎる
と、残留トナーへの静電引力が弱くなり残留トナーの一
部が導電性ブラシを擦り抜けて除去できずにクリーニン
グ不良になる可能性がある。逆にこの電位差が大きすぎ
ると、残留トナーの帯電極性が反転してトナーがトナー
像担持体表面に吸着されて除去できずにクリーニング不
良になる可能性がある。また、転写電界を形成する転写
電極やトナー像担持体表面から転写材を分離するための
分離電界を形成する分離電極によってトナー像担持体上
のトナーが帯電されて帯電極性が逆転した場合には、上
記電位差によっては除去できなくなってクリーニング不
良になる可能性がある。そこで、トナー像担持体上の残
留トナーが導電性ブラシとの対向部に進入する前に、ト
ナー像担持体及び残留トナーを帯電して導電性ブラシと
トナー像担持体との電位差を所定の値にし、かつ残留ト
ナーの極性を所定極性にするためのクリーニング前帯電
器を設けたものも知られている(例えば特開昭63−2
49187号公報参照)。
【0004】ところが、上記のような互いに異なる色の
トナーのうちいずれか1色のトナーを選択的に用いてト
ナー像担持体上にトナー像を形成する画像形成装置に、
トナー像担持体表面を導電性ブラシで摺擦してクリーニ
ングするクリーニング装置を採用した場合に、クリーニ
ング装置によるクリーニングの不良が発生する場合があ
ることを確認した。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この不具合の原因を追
及したところ、互いに帯電特性が異なるトナーによっ
て、残留トナーとして導電性ブラシのトナー像担持体へ
の接触領域に進入する段階でのトナー帯電量が異なり、
この帯電量の小さいトナーについて導電性ブラシとトナ
ー像担持体との電位差による電界から受ける導電性ブラ
シ側への静電引力が不足して、また、この帯電量が大き
いトナーについてトナー像担持体との静電吸着力が強く
なりすぎて、クリーニング不良が発生することが判明し
た。この帯電量の相違は、転写手段の転写電界による電
荷注入の程度や転写前帯電手段によって付与される電荷
量が帯電特性に左右されることによる。
【0006】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、互いに帯電特性が異
なる2種類以上の所定極性に帯電したトナーのうちいず
れか1種類のトナーを選択的に用いてトナー像担持体上
にトナー像を形成する画像形成装置に、トナー像が転写
材に転写された後のトナー像担持体表面を導電性ブラシ
で摺擦してクリーニングするクリーニング手段を採用し
た場合に、いずれのトナーを使用する場合にも良好なク
リーニングができるようにすることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の画像形成装置は、互いに帯電特性が異
なる2種類以上の所定極性に帯電したトナーのうちいず
れか1種類のトナーを選択的に用いてトナー像担持体上
にトナー像を形成するトナー像形成手段と、トナー像担
持体上に形成されたトナー像を転写電界を用いて転写材
に転写する転写手段と、転写手段により転写材へトナー
像が転写された後のトナー像担持体表面に向けて所定の
帯電を行なうクリーニング前帯電手段と、該クリーニン
グ前帯電手段により所定の帯電が行なわれた後のトナー
像担持体表面を導電性ブラシで摺擦してクリーニングす
るクリーニング手段と、該クリーニング前帯電手段にト
ナー像形成に用いているトナーの種類に応じて互いに異
なる電圧を印加する電圧印加手段とを有することを特徴
とするものであり、請求項2の画像形成装置は、請求項
1の画像形成装置において、上記電圧印加手段を、上記
所定極性に直流偏倚された交流電圧を上記クリーニング
前帯電器に印加し、且つ、トナー像形成に用いるトナー
の種類が帯電しやすいトナーであるほど該直流偏倚の量
が小さくなるように、該直流偏倚の量をトナー像形成に
用いられているトナーの種類に応じて切り替えるように
構成したことを特徴とするものである。
【0008】請求項3の画像形成装置は、互いに帯電特
性が異なる2種類以上の所定極性に帯電したトナーのう
ちいずれか1種類のトナーを選択的に用いてトナー像担
持体上にトナー像を形成するトナー像形成手段と、トナ
ー像担持体上に形成されたトナー像を転写電界を用いて
転写材に転写する転写手段と、転写手段により転写材へ
トナー像が転写された後のトナー像担持体表面を導電性
ブラシで摺擦してクリーニングするクリーニング手段
と、該導電性ブラシにトナー像形成に用いているトナー
の種類に応じて互いに異なる電圧を印加する電圧印加手
段とを有することを特徴とするものであり、請求項4の
画像形成装置は、請求項3の画像形成装置において、上
記電圧印加手段を、上記導電性ブラシとトナー像担持体
との対向部に、該トナー像担持体表面に付着して該対向
部に進入してくるトナーを導電性ブラシ側に移動させる
電界が形成される電圧を上記導電性ブラシに印加し、且
つ、トナー像形成に用いるトナーの種類が帯電しやすい
トナーであるほど該電圧が小さくなるように、該電圧を
トナー像形成に用いられているトナーの種類に応じて切
り替えるように構成したことを特徴とするものであり、
請求項5の画像形成装置は、請求項3又は4の画像形成
装置において、上記導電性ブラシを電気的にフロート状
態で装置内に配設し、且つ、上記電圧印加手段の上記導
電性ブラシへの電圧印加用部材として、上記導電性ブラ
シに接触して上記導電性ブラシからトナーを除去するた
めの導電性ローラを用いたことを特徴とするものであ
る。
【0009】
【作用】請求項1又は2の画像形成装置においては、ト
ナー像形成に用いているトナーの種類に応じて互いに異
なる電圧を電圧印加手段でクリーニング前帯電手段に印
加し、これにより、比較的帯電しやすい帯電特性のトナ
ーをトナー像形成に用いているときには、印加電圧をク
リーニング前帯電手段によるトナーへの電荷付与能力が
比較的小さくなるようにして、トナーの過剰な帯電によ
るトナー像担持体への静電吸着力の過度の増大を防止
し、また、比較的帯電しにくい帯電特性のトナーを像形
成に用いているときは、印加電圧をクリーニング前帯電
手段によるトナーへの電荷付与能力が比較的大きくなる
ようにして、トナー帯電不足による導電性ブラシとトナ
ー像担持体との電位差で形成される電界から受ける導電
性ブラシ側への静電引力の不足を防止する。請求項3、
4又は5の画像形成装置においては、トナー像形成に用
いているトナーの種類に応じて互いに異なる電圧を電圧
印加手段で導電性ブラシに印加し、これにより、比較的
帯電しやすい帯電特性のトナーをトナー像形成に用いて
いるときには、印加電圧を導電性ブラシとトナー像担持
体との電位差が比較的小さくなるようにして、導電性ブ
ラシからトナーへの電荷中による極性反転を防止し、ま
た、比較的帯電しにくい帯電特性のトナーを像形成に用
いているときは、印加電圧を導電性ブラシとトナー像担
持体との電位差が比較的大きくなるようにして、導電性
ブラシとトナー像担持体との電位差で形成される電界か
ら受ける導電性ブラシ側への静電引力がトナー帯電不足
によりトナー像担持体への静電吸着力に打ち勝てなくな
るのを防止する。
【0010】
【実施例】以下、本発明を画像形成装置である電子写真
複写機(以下、複写機という)に適用した一実施例につ
いて説明する。図1は本実施例に係る複写機の概略構成
図である。図1において、トナー像担持体である感光体
ドラム1は図示しない駆動機構で矢印時計回りに回転駆
動される。この感光体ドラム1の回りには一様帯電チャ
ージャ2、第1現像装置3、第2現像装置4、転写前ラ
ンプ5、転写チャージャ6、分離チャージャ7、クリー
ニング前チャージャ8、クリーニング装置9、除電チャ
ージャ10、除電ランプ11が配設されている。また、
図示しない、原稿からの反射光を光束Aとして感光体ド
ラム1上に結像するための光学装置、転写紙Pを感光体
ドラム1表面に搬送する給紙搬送手段、感光体ドラム1
表面から分離された転写紙P上にトナー像を定着する定
着装置等も配設されている。
【0011】上記第1現像装置3と第2現像装置4と
は、互いに色及び帯電特性が異なるトナーを使用するも
のである。例えば、第1現像装置では着色剤等としてカ
ーボンブラックを用いた黒トナーを用い、第2現像装置
では着色剤として染料を用いたカラートナー(例えば、
イエロー、マゼンタ、シアンのいずれかの色に着色され
ている)を用いる。この黒トナーは着色剤としてカーボ
ンを使用していることからカラートナーに比して誘電率
が高くて電荷注入されやすく、このため、帯電されやす
い帯電特性を有する。いずれのトナーもその現像装置
3,4内で摩擦帯電等で所定の初期帯電極性に帯電され
ている。これらの現像装置3,4は一成分現像、二成分
現像のいずれでも良く、また、正規現像、反転現像のい
ずれでも良い。そして、いずれか一方の現像装置のみを
選択的に現像動作状態にして、1枚の転写紙Pに単色の
コピーを形成できるように構成されている。例えば、各
現像装置3,4を感光体ドラム1表面との距離が変化す
るように移動可能に支持し、使用する現像装置のみ感光
体ドラム1表面に近接した動作位置に位置させ、使用し
ない現像装置を感光体ドラム1表面から退避した非作動
位置に位置させるように位置制御される。
【0012】上記クリーニング装置は9は、感光体ドラ
ム1表面の残留トナーを除去するファーブラシローラ2
0、ファーブラシローラ20からトナーを除去する導電
性の回収ローラ21、回収ローラ表面からトナーを掻き
落す回収ブレード22、回収ブレード22で掻き落され
たトナー等をケーシング外に排出する排出スクリュー2
3を有している。上記ファーブラシローラ20は、芯金
ローラ20a周面に中抵抗の繊維が多数植設されて導電
性ブラシ20bが形成されている。この芯金ローラ20
aは、電気的にフロートの状態で装置側板に支持され、
導電性ブラシ20bの先端が感光体ドラム1表面に接触
するように位置きめされている。また、図示しない駆動
機構で矢印時計方向に回転駆動されるように構成されて
いる。上記回収ローラ21は装置側板に支持されてファ
ーブラシローラ20の導電性ブラシ20bに食い込むよ
うに位置きめされ、図示しない駆動機構で矢印時計方向
に回転駆動されるように構成されている。また、この回
収ローラ21には第1電源装置24が接続されている。
この第1電源装置24は、回収ローラ21、装置側板に
電気的にフロート状態で支持されているファーブラシロ
ーラ20、及び、感光体ドラム1表面を含む導通路に電
流を流し、これにより、ファーブラシローラ20での電
圧降下等で、感光体ドラム1表面とファーブラシローラ
20の導電性ブラシ20bとの間に感光体ドラム1表面
上の残留トナーを導電性ブラシ20b側に移転させるた
めの電位差を生じさせるとともに、導電性ブラシ20b
と回収ローラ21表面との間に導電性ブラシ20bに付
着したトナーを回収ローラ21表面に移転させるための
電位差を生じさせるものである。このために、例えばト
ナーの初期帯電極性と同極性の直流電圧を発生させる。
【0013】上記クリーニング前チャージャ8には、ト
ナーの初期帯電極性と同極性の直流で偏倚された交流電
圧を発生させ、かつ直流偏倚の量が可変であるように構
成された第2電源装置25が接続されている。この直流
偏倚の量は、後述するように図示しない制御部からの制
御信号によって、使用する現像装置に応じ切り替え制御
されるように構成されている。
【0014】以上の構成における動作の概略を説明す
る。コピー動作が開始されるとは、感光体ドラム1が矢
印時計回りに回転を開始し、その表面が一様帯電チャー
ジャで所定電位に一様帯電される。一様帯電された感光
体ドラム1表面は図示しない光学装置からの光束Aで原
稿画像に応じて部分的に電位が減衰せしめられ、これに
より、原稿画像に対応した静電潜像が形成される。この
静電潜像は、予め選択されて動作位置に移動されている
方の現像装置で現像され、トナー像化される。このトナ
ー像が形成された感光体ドラム1表面は、転写前ランプ
5で光照射されてトナーが転写されやすい状態にされた
後に、図示しない給紙装置・搬送装置で、静電潜像の先
端と同期をとって搬送された転写紙Pが重ねられ、その
状態で転写チャージャ6により転写紙Pの背面(感光体
ドラム1表面とは反対側の面)が、トナーの初期帯電極
性(例えばマイナス)と逆極性に帯電される。この転写
紙P背面の帯電により形成された転写電界によって感光
体ドラム1表面のトナーが転写紙P上に転写される。ト
ナーが転写された転写紙Pは分離チャージャ7で背面の
電荷が除電され、自重で感光体ドラム1表面から離間
し、図示しない定着装置でトナー像が定着された後に機
外に排出される。
【0015】一方、転写後の感光体ドラム1表面には残
留トナーが付着しており、このトナーは、転写中にトナ
ー層が感光体ドラム1表面と転写紙Pの間で密着状態で
挾まれて、比較的強電界である上記転写電界を受けてい
るので、上記転写電界で電荷が注入されて初期帯電極性
とは逆の極性に反転している。この残留トナー及び感光
体ドラム1表面が、トナーの初期帯電極性と同極性に直
流偏倚された交流電圧が印加された転写チャージャ8で
帯電される。これにより、残留トナーの極性は初期帯電
極性に戻され、ファーブラシローラ20による摺擦、及
び、感光体ドラム1表面と導電性ブラシ20bとの電位
差で導電性ブラシ20bに転移して感光体ドラム1表面
から除去される。導電性ブラシ20bに付着したトナー
は導電ブラシ20aと回収ローラ21との電位差で回収
ローラ21側に転移された後に、回収ブレード22で回
収ローラ21表面から掻き落され、排出スクリュー23
でケーシング外の所定箇所に排出される。なお、残留ト
ナーが除去された感光体ドラム1表面は除電チャージャ
10及び除電ランプ11で残留電荷が除電されて次のコ
ピーに備える。
【0016】次に、第2電源装置25によるクリーニン
グ前チャージャ8への印加電圧の切り替え制御について
説明する。ファーブラシローラ20の導電性ブラシ20
bと感光体ドラム1表面との電位差による電界により残
留トナーが受ける移転力が残留トナーの帯電量に比例す
るので、感光体ドラム1表面に付着して残留トナーをフ
ァーブラシローラ20で完全に除去するには、導電性ブ
ラシ20bの接触領域に進入する残留トナーが所定量以
上の電荷量、例えば、マイナス20μC/g程度の帯電
量を有している必要である。このため、第2電源装置で
クリーニング前チャージャ8に印加する電圧を、残留ト
ナーがこのような帯電量を得られるように設定する必要
がある。
【0017】そして、上記のように第1現像装置3で使
用する黒トナーと第2現像装置4で使用するカラートナ
ーとは、互いに帯電特性が異なるので、上記転写電界に
よる電荷注入後やクリーニング前チャージャ8による帯
電後の残留トナーの電荷量が異なってくる。具体的に
は、前者の方が誘電率が高く、電荷注入によって帯電さ
れやすいので、上記転写電界による電荷注入で容易に極
性が反転して帯電量も大きく、また、クリーニング前チ
ャージャ8でも同様に容易に極性が反転して帯電量も大
きい。例えば、図2は誘電率がほぼ3の黒トナーと誘電
率がほぼ2のカラートナーについて、感光体上のトナー
をクリーニング前チャージャを用いて帯電したときの帯
電電流(チャージ電流)と帯電後の帯電量(Q/M)と
の関係を示すしたものである。
【0018】クリーニング前チャージャ8への印加電圧
を、比較的帯電しにくいカラートナーが所定の帯電量を
得られるように設定し、比較的帯電しやすい黒トナーも
同じ印加電圧を用いて帯電することも考えられるが、こ
れによれば、逆に黒トナーの帯電量が大きくなって感光
体ドラム1への静電吸着力が増大しすぎ、導電性ブラシ
20bでの除去が困難になる。この黒トナーの感光体ド
ラム1への静電吸着力の増大に対抗して、導電性ブラシ
20bと感光体ドラム1表面との電位差を大きくするこ
とも考えられるが、これによれば、電荷注入されやすい
黒トナーが導電性ブラシ20bに付着したときに導電性
ブラシ20bから逆極性の電荷(図示の例ではプラス電
荷)の注入を受けてその極性を反転せしめられる。例え
ば、図3は誘電率がほぼ3の黒トナーと誘電率がほぼ2
のカラートナーについて、クリーニング前チャージャ8
でマイナス20μCに帯電された感光体上のトナーを導
電性ブラシ20bで除去したときの回収ローラ電流と導
電性ブラシ20bから電荷注入後の帯電量(Q/M)と
の関係を示すしたものである。このため、導電性ブラシ
20bと回収ローラ21との電位差では回収ローラ21
側に転移できず、結局、感光体ドラム1表面の転写後に
も残留トナーが付着しておらずクリーニング前チャージ
ャ8で強く帯電された部分(例えば、マイナス100V
程度)に付着してクリーニング不良を起こす。
【0019】そこで、本実施例においては、第1電源装
置24による回収ローラ21への印加電圧は、上記のよ
うに電荷注入されやすい黒トナーが導電性ブラシ20b
から逆極性の電荷(図示の例ではプラス電荷)の注入を
受けない程度の一定値(黒トナーコピー時とカラートナ
ーコピー時とで同じ値ということ)にしておき、この第
1電源装置24による印加電圧でも、黒トナーやカラー
トナーが導電性ブラシ20bで除去できるように、第2
電源装置24によるクリーニング前チャージャ8への印
加電圧を、黒トナーによるコピー時とカラートナーによ
るコピー時とで切り替えるものである。具体的には、第
1現像装置3を用いて黒トナーでコピーを取るときに
は、第2電源装置の直流偏倚の量を比較的小さくし、こ
れにより、黒トナーの帯電量が大きくなって感光体ドラ
ム1表面への静電吸着力が大きくなりすぎないように
し、一方、第2現像装置4を用いてカラートナーでコピ
ーするときには、第2電源装置の直流偏倚の量を比較的
大きくし、これにより、カラートナーを充分帯電させて
導電性ブラシ20b側への移転が確実に行なわれるよう
にする。
【0020】次に、本発明の他の実施例について説明す
る。本実施例は、第2電源装置25によるクリーニング
前チャージャ8への印加電圧値は、上記のように電荷注
入されやすい黒トナーが導電性ブラシ20bから逆極性
の電荷(図示の例ではプラス電荷)の注入を受けない範
囲内で第1電源装置24による回収ローラ21への印加
電圧を行なった場合にも、黒トナーの帯電量が大きすぎ
て導電性ブラシ20bによる除去が困難にならない程度
の一定値(黒トナーコピー時とカラートナーコピー時と
で同じ値ということ)にしておき、第1電源装置24に
よる回収ローラ21への印加電圧値を黒トナーコピー時
とカラートナーコピー時とで切り替えるものである。こ
のために、第1電源装置24を発生電圧が可変で、か
つ、この発生電圧の大きさが、後述するように図示しな
い制御部からの制御信号によって、使用する現像装置に
応じ切り替え制御されるように構成されている。
【0021】具体的には、第1現像装置3を用いて黒ト
ナーでコピーを取るときには、第1電源装置24の電圧
を比較的小さくし、これにより、導電性ブラシ20bか
ら逆極性の電荷(図示の例ではプラス電荷)の注入を受
けて黒トナーの極性が反転しないようにし、一方、第2
現像装置4を用いてカラートナーでコピーするときに
は、第1電源装置の電圧を比較的大きくし、これによ
り、導電性ブラシ20bと感光体ドラム1表面との電位
差を大きくして比較的低帯電のカラートナーの導電性ブ
ラシ20b側への移転が確実に行なわれるようにする。
【0022】なお、このようにカラートナーコピー時に
第1電源装置の電圧を比較的大きくし、これにより、導
電性ブラシ20bと感光体ドラム1表面との電位差を大
きくしても、カラートナーは比較的電荷注入されにくい
ので、導電性ブラシ20bから注入されて極性が反転す
ることなく、かつ、導電性ブラシ20bで感光体ドラム
1表面から除去できる。例えば、図4はカラートナーコ
ピーにおいて、回収ローラ21への印加電圧とトナー除
去性との関係を示したものであり、これからも回収ロー
ラ印加電圧をかなり高くしてもトナー除去性の低下が生
じないことが判る。
【0023】以上のように各実施例によれば、黒トナー
コピー時とカラートナーコピー時とのいずれにおいても
良好なクリーニングを行なうことができる。
【0024】なお、上記各実施例においては、回収ロー
ラ22を介してファーブラシローラ20の導電性ブラシ
20bに電位を印加しているが、これに代え、ファーブ
ラシローラ20の例えば芯金ローラ20aに専用のバイ
アス用電源装置を接続してもよい。この場合、導電性ブ
ラシ20bと感光体ドラム1表面との電位差を黒トナー
コピー時とカラーコピー時とで切り替えるときには、こ
の専用のバイアス用電源装置を発生電圧が可変で、か
つ、この発生電圧の大きさが、後述するように図示しな
い制御部からの制御信号によって、使用する現像装置に
応じ切り替え制御されるように構成されている。
【0025】また、上記各実施例は、転写前チャージャ
8による帯電量の設定と導電性ブラシ20bと感光体ド
ラム1表面との電位差の設定とのいずれか一方を、黒ト
ナーコピー時とカラーコピー時とで切り替えるものであ
るが、この両者を切り替えるようにしても良い。
【0026】また、導電性ブラシ20bと感光体ドラム
1表面との電位差の設定を、黒トナーコピー時とカラー
コピー時とで切り替えることは、クリーニング前チャー
ジャ8を有しない画像形成装置についても適用できる。
【0027】また、互いに帯電特性が異なるトナーとし
て、黒トナーとカラートナーとを用いた例について説明
したが、カラートナーのうちの色によって互いに帯電特
性が異なるもの、又は、同色のトナーでもその組成によ
って帯電特性が異なるものに、本発明を適用することが
できる。
【0028】
【発明の効果】請求項1及び2の画像形成装置によれ
ば、トナー像形成に用いているトナーの種類に応じて互
いに異なる電圧を電圧印加手段でクリーニング前帯電手
段に印加し、これにより、トナー像担持体に付着して導
電性ブラシとの対向部に進入するトナーの帯電量が所定
の範囲内のものにして、トナーの過剰な帯電によるトナ
ー像担持体への静電吸着力の過度の増大を防止し、ま
た、比較的帯電しにくい帯電特性のトナーを像形成に用
いているときは、トナー帯電不足による導電性ブラシと
トナー像担持体との電位差で形成される電界から受ける
導電性ブラシ側への静電引力の不足を防止するので、ト
ナー像担持体上の残留トナーの完全な除去が可能である
という優れた効果がある。
【0029】請求項3、4又は5の画像形成装置におい
ては、トナー像形成に用いているトナーの種類に応じて
互いに異なる電圧を電圧印加手段で導電性ブラシに印加
し、これにより、比較的帯電しやすい帯電特性のトナー
をトナー像形成に用いているときには、印加電圧を導電
性ブラシとトナー像担持体との電位差が比較的小さくな
るようにして、導電性ブラシからトナーへの電荷中によ
る極性反転を防止し、また、比較的帯電しにくい帯電特
性のトナーを像形成に用いているときは、印加電圧を導
電性ブラシとトナー像担持体との電位差が比較的大きく
なるようにして、導電性ブラシとトナー像担持体との電
位差で形成される電界から受ける導電性ブラシ側への静
電引力がトナー帯電不足によりトナー像担持体への静電
吸着力に打ち勝てなくなるのを防止するので、トナー像
担持体上の残留トナーの完全な除去が可能であるという
優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る電子写真複写機の概略構成を示す
正面図。
【図2】同複写機のクリーニング前チャージャのトナー
帯電特性の特性図。
【図3】同複写機の導電性ブラシのトナー帯電特性の特
性図。
【図4】同複写機のカラートナーについての回収ローラ
印加電圧とクリーニング性との関係を示す特性図。
【符号の説明】
1 感光体ドラム , 2 一様
帯電チャージャ 3 第1現像装置 , 4 第2
現像装置 5 転写前ランプ , 6 転写
チャージャ 7 分離チャージャ , 8 クリ
ーニング前チャージャ 9 クリーニング装置 , 10 除電
チャージャ 11 除電ランプ , 20 ファ
ーブラシローラ 21 回収ローラ , 22 回収
ブレード 23 排出スクリュー , 24 第1
電源装置 25 第2電源装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに帯電特性が異なる2種類以上の所定
    極性に帯電したトナーのうちいずれか1種類のトナーを
    選択的に用いてトナー像担持体上にトナー像を形成する
    トナー像形成手段と、トナー像担持体上に形成されたト
    ナー像を転写電界を用いて転写材に転写する転写手段
    と、転写手段により転写材へトナー像が転写された後の
    トナー像担持体表面に向けて所定の帯電を行なうクリー
    ニング前帯電手段と、該クリーニング前帯電手段により
    所定の帯電が行なわれた後のトナー像担持体表面を導電
    性ブラシで摺擦してクリーニングするクリーニング手段
    と、該クリーニング前帯電手段にトナー像形成に用いて
    いるトナーの種類に応じて互いに異なる電圧を印加する
    電圧印加手段とを有する画像形成装置。
  2. 【請求項2】上記電圧印加手段を、上記所定極性に直流
    偏倚された交流電圧を上記クリーニング前帯電器に印加
    し、且つ、トナー像形成に用いるトナーの種類が帯電し
    やすいトナーであるほど該直流偏倚の量が小さくなるよ
    うに、該直流偏倚の量をトナー像形成に用いられている
    トナーの種類に応じて切り替えるように構成した請求項
    1の画像形成装置。
  3. 【請求項3】互いに帯電特性が異なる2種類以上の所定
    極性に帯電したトナーのうちいずれか1種類のトナーを
    選択的に用いてトナー像担持体上にトナー像を形成する
    トナー像形成手段と、トナー像担持体上に形成されたト
    ナー像を転写電界を用いて転写材に転写する転写手段
    と、転写手段により転写材へトナー像が転写された後の
    トナー像担持体表面を導電性ブラシで摺擦してクリーニ
    ングするクリーニング手段と、該導電性ブラシにトナー
    像形成に用いているトナーの種類に応じて互いに異なる
    電圧を印加する電圧印加手段とを有する画像形成装置。
  4. 【請求項4】上記電圧印加手段を、上記導電性ブラシと
    トナー像担持体との対向部に、該トナー像担持体表面に
    付着して該対向部に進入してくるトナーを導電性ブラシ
    側に移動させる電界が形成される電圧を上記導電性ブラ
    シに印加し、且つ、トナー像形成に用いるトナーの種類
    が帯電しやすいトナーであるほど該電圧が小さくなるよ
    うに、該電圧をトナー像形成に用いられているトナーの
    種類に応じて切り替えるように構成した請求項3の画像
    形成装置。
  5. 【請求項5】上記導電性ブラシを電気的にフロート状態
    で装置内に配設し、且つ、上記電圧印加手段の上記導電
    性ブラシへの電圧印加用部材として、上記導電性ブラシ
    に接触して上記導電性ブラシからトナーを除去するため
    の導電性ローラを用いた請求項3又は4の画像形成装
    置。
JP30653691A 1991-10-25 1991-10-25 画像形成装置 Withdrawn JPH05119684A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010032585A (ja) * 2008-07-25 2010-02-12 Seiko Epson Corp 像担持体のクリーニング装置、クリーニングバイアス制御方法、および画像形成装置
JP2010191372A (ja) * 2009-02-20 2010-09-02 Ricoh Co Ltd 清掃装置及び清掃方法並びに画像形成装置
US7929897B2 (en) 2007-02-14 2011-04-19 Ricoh Company, Ltd. Cleaning unit, process cartridge, and image forming apparatus using the same
JP2011123367A (ja) * 2009-12-11 2011-06-23 Oki Data Corp 画像形成装置
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