JPH09258626A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH09258626A
JPH09258626A JP8062993A JP6299396A JPH09258626A JP H09258626 A JPH09258626 A JP H09258626A JP 8062993 A JP8062993 A JP 8062993A JP 6299396 A JP6299396 A JP 6299396A JP H09258626 A JPH09258626 A JP H09258626A
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JP
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toner
roller
brush
cylindrical
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JP8062993A
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English (en)
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Masami Yamamoto
雅己 山本
Akira Sasaki
暁 佐々木
Kazuyoshi Matsuo
一好 松尾
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】環境変動に対して安定なクリーニング性能を発
揮し、画像欠陥のない画像形成装置を提供する。 【解決手段】ブラシクリーナにおいて、回収ローラにの
み電流一定型電源を接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真方式を用い
たプリンタ,複写機,FAXなどの画像形成装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】電子写真技術を用いた画像形成装置で
は、帯電,露光,現像のプロセスを経て感光体上にトナ
ー画像が形成される。この感光体上のトナー画像は転写
プロセスで用紙などの記録媒体へ転写される。転写プロ
セスでは、感光体上のトナーの大部分が用紙に転写され
るが、数%程度のトナーが感光体上に残留する。この感
光体上の残留トナーを除去するために、クリーニングプ
ロセスが設けられている。クリーニングプロセスには大
きく分けて二つの方法がある。一つは、ブレードクリー
ニング方式と呼ばれるもので、弾性体ブレードを感光体
に接触させて、トナーを機械的に掻き落とすものであ
る。もう一方は、ブラシクリーニング方式と呼ばれるも
のである。ブラシクリーニング方式の代表的な構成を、
図2(a)に示す。本方式は、ローラ形状のブラシと、
それに接触する回収ローラ15と、回収ローラ15上の
トナーを掻き落とすブレードより構成され、それぞれブ
ラシローラ14と回収ローラ15にはトナーと逆極性の
電圧が印加されている。感光体上のトナーは、ブラシの
接触による機械力とブラシローラ14に印加された電圧
による静電気力によってブラシに付着する。ブラシ上に
付着したトナーは、回収ローラ15とブラシの電位差に
よって、回収ローラ15に移され、回収ローラ15上の
トナーはブレードで掻き落とされ排出される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ブラシクリーナで用い
られる毛ブラシは、抵抗値が1k〜1GΩ程度のナイロ
ンやレーヨンの毛が用いられる場合が多い。このため、
温度・湿度が変動すると抵抗値が変化して、クリーニン
グの特性が変わってしまうという問題がある。例えば、
環境条件が低温・低湿になると、ブラシの抵抗が高くな
るためクリーニングに必要な電界が減少し、クリーニン
グ能力が低下する。これによって、連続印字時に前のペ
ージの画像が次のページに残り、欠陥画像が出力されて
しまう。また、高温・高湿環境では、逆にブラシの抵抗
が低下するため、トナーに過電界が加わり、トナーが逆
極性化してしまう。この場合でも、トナーはクリーニン
グされず、次のページに欠陥画像が出力されてしまう。
このように、環境条件の変化によるクリーニング特性の
変化は、重大な画像欠陥を生じる原因となる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記クリーニ
ング特性の環境変化を押さえるために考案されたもので
あり、表面をブラシに覆われた円筒形ブラシ部材と、上
記円筒形ブラシ部材に接触配置された円筒形部材から構
成され、上記円筒形ブラシ部材をトナー担持体に接触回
転させてトナー担持体表面のトナーを除去するトナー除
去手段を有する画像形成装置において、上記円筒形部材
に電流一定型電源を接続することを特徴とする。
【0005】本発明によれば、ブラシクリーナのクリー
ニング能力が変化する原因である毛ブラシの抵抗変化が
あっても、電流一定型電源が装着されているために毛ブ
ラシに常に一定の電界が加わり、環境変化に関わらず常
に安定したクリーニング能力が得られる。
【0006】
【発明の実施の形態】
(実施例1)以下に本発明の一実施例を図面を用いて詳
細に説明する。図1は本発明を用いた画像形成装置の断
面図である。図に従って装置の構成を説明する。本体奥
側には、プリンタを制御するコントローラ(図示せず)
がある。このコントローラ内には、画像信号処理部とプ
リント指令制御部が内蔵されている。本体右寄り中央部
に三つの回転可能な軸によって張架された感光体ベルト
1が設けられている。感光体ベルト1は、表面の感光層
(例えばOPC)と、その下層の導電層(例えばアル
ミ)の二層構造になっている。感光体ベルト1は、X方
向に走行するようになっている。感光体ベルト1近傍に
は、X方向に沿って順番に帯電器2,露光器3,現像器
4a,4b,4c,4d,中間転写ドラム5,イレーズ
ランプ6,感光体クリーナ7が設けられている。中間転
写ドラム5上方には、クリーニング装置8が設けられて
いる。用紙の搬送経路上には用紙カセット9、レジスト
ローラ10,転写ローラ11,除電気12,定着器13
が配置されている。帯電器2は、スコロトロン帯電器で
あり、ワイヤの放電によって感光体表面を規定電位に帯
電する。露光器3は、レーザダイオードとレンズ系で構
成され、感光体ベルト1上を露光し、静電潜像を形成す
る。現像器4a,4b,4c,4dの4台の現像器は、
それぞれに異なる色のトナー例えば、イエロー,マゼン
タ,シアン,ブラックが収納されており、感光体ベルト
1上の静電潜像を現像する。中間転写ドラム5は、直径
80〜150mmの円筒で、導電性の円筒基体(例えばア
ルミのドラム)とそれを覆う表面層(フッ素樹脂やシリ
コンゴム,ウレタンゴムなどの材質からなる)から構成
されている。導電性の円筒基体は、アースに接続されて
いる。中間転写ドラム5は、感光体ベルト1とニップ幅
5〜20mmで接触し、感光体ベルト1上に形成されたト
ナーは、感光体ベルト1の導電層に印加した電圧により
中間転写ドラム5上に転写される。イレーズランプ6
は、感光体ベルト1上の残留電位を光照射により除去す
る。感光体クリーナ7は、転写後に感光体ベルト1上に
残っている残留トナーを除去する。クリーニング装置8
は、用紙転写後中間転写ドラム5上に残留しているトナ
ーを除去するものであり、中間転写ドラム5上にトナー
画像が存在している間は、上方に待避するようになって
いる。感光体ベルト1下方には、用紙カセット9が設け
られており、用紙はここから引き出され転写部に送られ
る。レジストローラ10は、用紙の先端を揃える為のも
のである。転写ローラ11は、中間転写ドラム5上に形
成されたトナー画像を用紙上に転写するためのもので、
金属軸と適当な抵抗値の(1k〜10GΩ)の弾性層よ
り構成されている。金属軸には、電圧が印加されトナー
を静電的に転写する。転写ローラ11は、中間転写ドラ
ム5上にトナー画像が形成されている間は、退避して中
間転写ドラム5上には接触しないようになっている。除
電気12は、用紙裏面の転写電荷を除電し、用紙を剥離
するためのものである。定着器13は、用紙上のトナー
を加熱溶融し、定着する。
【0007】本実施例の画像形成装置の動作について説
明する。まず、コンピューターのプリント指令がコント
ローラに入力されると、帯電器2によって帯電された感
光体ベルト1上を露光器3が露光し、潜像が形成され
る。この潜像は、まず現像手段4aによって現像され
る。現像されたトナー画像は、中間転写ドラム5上に転
写される。次に再び感光体ベルト1は帯電,露光され、
今度は現像手段4bにより現像が行われる。そして現像
されたトナー画像は中間転写ドラム5上に先の転写され
た画像に重ねて転写される。この工程を以後現像手段4
c,4dと繰り返して行い、中間転写ドラム5上に複数
色のトナー画像を形成する。中間転写ドラム5上に形成
された複数色のトナー画像は、転写ローラ11により用
紙に一度に転写される。その後除電器12により用紙が
除電,剥離され、定着器13での定着の後、排出され
る。
【0008】次に、本発明の画像形成装置で用いられる
クリーニング装置8の詳細を説明する。一般的なブラシ
クリーニングでは、図2(a)に示すように2個の電圧
一定型電源が用いられ、回収ローラ15とブラシローラ
14にそれぞれ異なる電圧が印加される。例えばトナー
が負極性の場合、ブラシローラ14には正の電圧が加え
られ、中間転写ドラム5上のトナーをブラシ表面に引き
寄せる電界を、回収ローラ15には、ブラシローラ14
に加えられる電圧よりもより高い電圧を印加し、ブラシ
ローラ14に付着したトナーを回収ローラ15に引き寄
せる電界を発生させる。このような構成では、環境条件
が高温・高湿になりブラシの抵抗が変化して低抵抗にな
ると、中間転写ドラム5表面のトナーに大きな電界が加
わることとなる。これにより、トナーが逆極性となり、
静電的にブラシローラ14にトナーが引き寄せられず、
トナーが中間転写ドラム5表面に残留することになる。
また環境条件が低温・低湿になると、ブラシが高抵抗と
なり、中間転写ドラム5表面のトナーに加わる電界が小
さくなりすぎ、トナーのブラシローラ14への移し取り
が不完全で、中間転写ドラム5上にトナーが残留すると
いうことになる。中間転写ドラム5上に残ったトナー
は、次の画像部に残像として現れ、画像欠陥となる。別
の例として、図2(b)に示すような、ブラシローラ1
4に電源を接続せず、回収ローラ15にのみ電圧一定型
電源を接続し、(回収ローラ・ブラシローラ軸間ブラシ
抵抗)−(ブラシローラ軸・感光体間ブラシ抵抗)−中
間転写ドラム5の直列のインピーダンス比により決まる
電圧がブラシ電圧になる。この場合でも、左記の例と同
様にブラシの抵抗が変動すると、中間転写ドラム5上の
トナーに加わる電圧が大きく変わるので、上記問題が発
生するのは同じである。
【0009】本発明は、上記課題を克服するために考案
されたものである。図3は本画像形成装置のクリーニン
グ装置8の構成を示している。クリーニング装置8は、
ブラシローラ14,回収ローラ15,ブレード16並び
に高圧電源17より構成されている。ブラシローラ14
は、金属ローラの表面に毛ブラシを編み込んだシート材
を張り付けた構成となっている。毛ブラシは、毛の太さ
が10〜60μm、密度が1万〜5万本/平方cm,長さ
が3〜15mmであり、体積抵抗値が50k〜1GΩの材
料、例えばレーヨンやナイロンなどで作られている。ブ
ラシローラ14は、中間転写ドラム5とニップ幅が3〜
30mmで接触している。回収ローラ15は、金属ローラ
もしくは、その表面に抵抗層を設けたローラであり、ブ
ラシローラ14に0.5 〜10mm食い込むように配置さ
れている。回収ローラ15の表面に抵抗層が設けられた
場合は、抵抗層が体積抵抗1MΩ以上の、例えばPETな
どの材料が用いられる。回収ローラ15の表面には、ブ
レード16が当てられており、回収ローラ15表面のト
ナーは、ブレードによって掻き取られた後、排トナーボ
トルなどに搬送され、捨てられる。回収ローラ15に
は、電流一定型の高圧電源17に接続されている。この
クリーニング装置8では、電源が電流一定型であるた
め、(回収ローラ・ブラシ軸間ブラシ抵抗)−(ブラシ
軸・感光体間ブラシ抵抗)−感光体の電圧分担が、Rb
1が高くなるとVb1=I×Rb1の関係からVb1は
自動的に高くなり、逆にRb1が低くなると、Vb1は
低くなるようにブラシ電圧が変化する。このため、先に
述べたようなブラシ抵抗の変化によるクリーニング能力
の変動というものは、ブラシの電圧が自己補償的に変化
するため、少なく押さえられる。これにより、環境条件
の変化に関わらず、常に良好なクリーニング性能が得ら
れる。
【0010】ところで、本実施例の電流一定型電源を用
いた場合、環境に対してよりクリーニングを安定化させ
るために、下記の様な環境に応じて電流値を制御する機
構を設けても良い。例えば、毛ブラシに発生する電圧を
検出する機構を設け、この電圧値に応じて高圧電源17
の出力値を制御する機構や、トナー担持体に流れる電流
や表面電位を検出し、この検出値に応じて高圧電源17
の出力値を制御する機構,装置の置かれた温度・湿度な
どの環境条件を検出し、この検出値に応じて高圧電源1
7の出力を制御する物などである。これらの制御機構を
設けることで、環境に対してクリーニング性能はより安
定する。また、装置の置かれた環境条件のみならず、例
えば用紙の種類(厚紙,薄紙,ラベル紙,OHPシー
ト)によって、高圧電源17の出力値を変化させると、
よりクリーニング性能は向上する。これは、中間転写ド
ラム5上の残トナー量は、用紙へのトナーの転写効率で
決まるため、トナーの転写しにくい厚紙やOHPシート
では、電流を大きめにした方が良いからである。
【0011】ところで、本実施例では、中間転写ドラム
5のような中間転写体をクリーニングするクリーニング
装置に関して述べられているが、トナー像担持体である
感光体や、トナーが付着しやすい転写ローラや転写ベル
ト、用紙を搬送する搬送ベルトや感光体を帯電する帯電
ローラなどのクリーニング装置として用いる場合もあ
る。
【0012】本発明のクリーニング装置により、環境条
件の変動によりブラシの抵抗が変化しても、常に安定し
たクリーニング特性が得られ、結果として、環境に対し
て安定な画像形成装置を実現することができた。
【0013】(実施例2)本発明の第2の実施例につい
て説明する。本実施例の画像形成装置は、実施例1の画
像形成装置と構成がほぼ同じで、クリーニング装置8の
みが異なる。本実施例のクリーニング装置の概略を説明
する。通常、ブラシクリーニングでは、2個の電圧一定
型電源が用いられ回収ローラ15とブラシローラ14に
それぞれ異なる電圧が印加される。例えば、トナーが負
極性の場合、ブラシローラ14には正の電圧が加えら
れ、トナー担持体上のトナーをブラシ表面に引き寄せ、
回収ローラ15には、ブラシローラ14に加えられる電
圧よりもより高い電圧を印加しブラシローラ14に付着
したトナーを回収ローラ15に引き寄せる電界を発生さ
せる。このとき、回収ローラ・ブラシローラ間電圧と、
ブラシローラ・トナー担持体間の電圧は、回収ローラ・
ブラシローラ間電圧の方を高めにする場合が多い。とい
うのは、ブラシローラ14がトナー像担持体からクリー
ニングしたトナーを、回収ローラ15に渡すが、クリー
ニングがブラシで行われているため、トナーが毛ブラシ
の内部にまで入り込む可能性もあり、ブラシローラ14
についたトナーを効率よく回収することが必要となる。
もし、ブラシローラ14から回収ローラ15へのトナー
の受け渡しが不十分であると、トナーがブラシローラ1
4に蓄積し、最終的には、そのトナーが飛散や落下など
してトナー担持体に付着し、画像汚れが発生してしま
う。この問題は、本発明で述べられている一つの高圧電
源17のみでトナー担持体表面のトナーのクリーニング
とブラシローラ14から回収ローラ15へのトナーの受
け渡しを行うクリーニング装置において発生する可能性
が大きい。
【0014】この問題を解決するためのクリーニング装
置8の構成を説明する。本実施例のクリーニング装置8
の構成を図4に示す。本実施例のクリーニング装置8
は、ブラシローラ14,回収ローラ15,ブレード16
を有し、高圧電源17が回収ローラ15に接続されてい
ることは先の実施例と構成が同じであるが、ブラシの表
面に抵抗部材18を接触させていることが特徴である。
抵抗部材18は、導電性のプラスチックやゴム材,金属
等が用いられ、ブラシに接触するように配置されてい
る。抵抗部材18の抵抗値は、他のブラシやトナー担持
体のインピーダンスとの関係で0〜1GΩの抵抗のもの
が用いられる。また、これら抵抗部材18とアースの間
に適当な値の抵抗素子をつなげた構成であっても良い。
【0015】抵抗部材18がブラシ表面に接触している
ことで、どのような効果があるか説明する。図4のクリ
ーニング装置を電気回路を用いて表すと、図5のように
なる。このとき、ブラシローラ14の軸が持つ電圧Vb
は、回収ローラ・ブラシローラ間抵抗をR1,ブラシロ
ーラ・中間転写ドラム間のブラシ抵抗をR2,ブラシロ
ーラ・抵抗部材間のブラシ抵抗をR3、ブラシローラ・
中間転写ドラム間のドラム抵抗をR4,抵抗部材の抵抗
をR5とおくと数1のようになる。
【0016】
【数1】
【0017】これより、抵抗部材18を通って電流がブ
ラシよりリークするために、ブラシローラ14の軸の電
圧はこれらの抵抗値の分担で決まる。例えば、数2のよ
うに中間転写ドラムの抵抗がブラシより十分大きく抵抗
部材18が0Ωであるようなクリーニング装置ならば、
ブラシローラ14の軸の電圧は、数3で表される電圧と
なる。
【0018】
【数2】
【0019】
【数3】
【0020】このとき、ブラシの抵抗が環境で変化して
も、VbとVcの比は常に一定となるため、ブラシロー
ラ14表面のトナーは、安定に回収ローラ15へと移し
取られることになる。
【0021】また、これらの抵抗部材は、次の例のよう
にブラシ抵抗R3を自由に管理する目的でも使うことが
できる。回収ローラ15とブラシローラ14軸間の抵抗
は、ブラシの体積抵抗,長さ,接触面積によって決まる
ものである。ブラシローラ14軸と抵抗部材18との間
の抵抗も、ブラシの体積抵抗と、長さ,接触面積によっ
て決まるのであるが、この接触面積を様々に設定するこ
とで、R5の値をいろいろな値に設定できる。例えば数
3のように、ブラシローラ14軸の電圧は、回収ローラ
15,中間転写ドラム5,抵抗部材18とブラシローラ
14の接触する部分の面積をそれぞれS1,S2,S
3,ブラシの体積抵抗をρ,ブラシの長さをdとおき、
例2のように中間転写ドラムの抵抗がブラシより十分大
きく抵抗部材18が0Ωとするならば、Vbは、数2の
ように表されることになる。この式を見れば明らかなよ
うに、抵抗部材18とブラシローラ14の接触面積を任
意にすることで、回収ローラ・ブラシローラ間電圧と、
ブラシローラトナー担持体間の電圧比を自由に設定可能
となる。また、左記の例と同様にこの手法を用いた場合
は、ブラシの体積抵抗の環境変動などが無視されるため
に、ブラシの抵抗変化に対して強い系となりうる。
【0022】上記の実施例を用いれば、回収ローラ・ブ
ラシローラ14間電圧と、ブラシローラ14トナー担持
体間の電圧比を自由に設定できるため、回収ローラ・ブ
ラシローラ14間電圧の方を高めにすることもむろん可
能となる。従って、トナーがブラシローラ14に蓄積
し、そのトナーが飛散や落下などして、画像汚れが発生
することが無くなり、高品位な画像を形成できる画像形
成装置が得られる。
【0023】次に、ブラシローラ14に蓄積したトナー
を効率よくクリーニングする他の方法について述べる。
本実施例の画像形成装置の場合は、クリーニング装置8
が中間転写ドラム5上にカラー画像が形成される間は上
方に待避されるようになっている。このとき、適切な電
圧を加えてブラシを回転させることで、ブラシローラ1
4表面のトナーをクリーニングできる。本実施例では、
ブラシローラ14を待避させたときにブラシローラ14
から回収ローラ15へトナーを移し取る構成が特徴であ
る。第1の例は、図4の構成である。この構成で、ブラ
シローラ14を待避させると、高圧電源17,回収ロー
ラ15,ブラシローラ14,抵抗部材18の直列回路と
なり、ブラシローラ14から回収ローラ15へトナーを
移し取る方向の電界が働く。このとき、ブラシローラ1
4は、トナーをドラムからクリーニングできないため、
ブラシローラ14に付着したトナーが回収ローラ15へ
と移動するだけであり、ブラシローラがクリーニングさ
れることになる。第2の例は、図6のようなブラシロー
ラ14が待避するとその軸が抵抗部材18と接触する構
成である。この構成でも、ブラシローラ14を待避させ
ると、高圧電源17,回収ローラ15,ブラシローラ1
4,抵抗部材18の直列回路となり、ブラシローラ14
から回収ローラ15へトナーを移し取る方向の電界が働
く。これによって、ブラシローラ14をクリーニング
し、トナー飛散・落下などの問題を防ぐことができる。
【0024】ところで、本実施例で述べられたクリーニ
ングブラシ構成においても、実施例1で述べたような電
流一定型電源と組み合わせて、安定なクリーニング装置
を得ることができる。
【0025】また、実施例1で述べた環境制御機構や、
用紙の種類で高圧電源17の出力を可変させる機構など
と組み合わせることで、より性能の高いクリーニング装
置が得られる。
【0026】本実施例では、中間転写ドラム5のような
中間転写体をクリーニングするクリーニング装置に関し
て述べられているが、トナー像担持体である感光体や、
トナーが付着しやすい転写ローラや転写ベルト、用紙を
搬送する搬送ベルトや感光体を帯電する帯電ローラなど
のクリーニング装置として用いる場合もある。
【0027】本実施例により、環境条件の変動によりブ
ラシの抵抗が変化しても、常に安定したクリーニング特
性が得られ、結果として、環境に対して安定な画像形成
装置を実現することができた。
【0028】
【発明の効果】表面をブラシに覆われた円筒形ブラシ部
材と、円筒形ブラシ部材に接触配置された円筒形部材か
ら構成され、円筒形ブラシ部材をトナー担持体に接触回
転させてトナー担持体表面のトナーを除去するトナー除
去手段を有する画像形成装置において、円筒形部材に電
流一定型電源を接続することにより、ブラシクリーナの
クリーニング能力が変化する原因である毛ブラシの抵抗
が変化しても、その値に応じて電圧値が自己補正され、
常にクリーニングが良好に行われる電圧値が設定され
る。よって、環境変化に関わらず常に安定したクリーニ
ング能力が得られ、高品位の画像を安定に出力可能な画
像形成装置が得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の断面図。
【図2】ブラシクリーナ方式の従来例を示した説明図。
【図3】本発明の一実施例である画像形成装置のブラシ
クリーナの説明図。
【図4】本発明の第一実施例である本発明の画像形成装
置のブラシクリーナの説明図。
【図5】本発明の第二実施例である本発明の画像形成装
置のブラシクリーナの動作の説明図。
【図6】本発明の第三実施例である本発明の画像形成装
置のブラシクリーナの説明図。
【符号の説明】
1…感光体ベルト、2…帯電器、3…露光装置、4…現
像器、5…中間転写ドラム、6…イレーズランプ、7…
感光体クリーナ、8…クリーニング装置、9…用紙、1
0…レジストローラ、11…転写ローラ、12…除電
器、13…定着器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松尾 一好 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株 式会社日立製作所電化機器事業部多賀本部 内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面をブラシに覆われた円筒形ブラシ部材
    と、上記円筒形ブラシ部材に接触配置された円筒形部材
    から構成され、上記円筒形ブラシ部材をトナー担持体に
    接触回転させてトナー担持体表面のトナーを除去するト
    ナー除去手段を有する画像形成装置において、上記円筒
    形部材に電流一定型電源を接続することを特徴とする画
    像形成装置。
  2. 【請求項2】表面をブラシに覆われた円筒形ブラシ部材
    と、上記円筒形ブラシ部材に接触配置された円筒形部材
    と、上記円筒形部材にトナーと逆極性の電圧を印加する
    高圧電源から構成され、上記円筒形ブラシ部材をトナー
    担持体に接触回転させてトナー担持体表面のトナーを除
    去するトナー除去手段を有する画像形成装置において、
    零もしくは所定電位の抵抗部材を有し、上記抵抗部材を
    上記円筒形ブラシ部材に接触させることを特徴とする画
    像形成装置。
  3. 【請求項3】表面をブラシに覆われた円筒形ブラシ部材
    と、上記円筒形ブラシ部材に接触配置された円筒形部材
    と、上記円筒形部材にトナーと逆極性の電圧を印加する
    高圧電源から構成され、上記円筒形ブラシ部材をトナー
    担持体に接触回転させてトナー担持体表面のトナーを除
    去するトナー除去手段を有する画像形成装置において、
    上記円筒形ブラシ部材をトナー担持体より離接させる機
    構を有するとともに、円筒形ブラシ部材離接時は円筒形
    ブラシ部材の表面もしくは軸に抵抗体を接触させること
    を特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】請求項1,2または3において、上記トナ
    ー担持体がトナー像を保持する感光体、もしくは中間転
    写体である画像形成装置。
  5. 【請求項5】請求項1,2または3において、上記トナ
    ー担持体が、転写手段,帯電手段である画像形成装置。
JP8062993A 1996-03-19 1996-03-19 画像形成装置 Pending JPH09258626A (ja)

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JP8062993A JPH09258626A (ja) 1996-03-19 1996-03-19 画像形成装置

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JP8062993A JPH09258626A (ja) 1996-03-19 1996-03-19 画像形成装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6625410B2 (en) * 2001-09-20 2003-09-23 Fuji Xerox Co., Ltd. Image forming apparatus
JP2007271879A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Kyocera Mita Corp 画像形成装置
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