JPH11161032A - 静電潜像現像装置 - Google Patents

静電潜像現像装置

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JPH11161032A
JPH11161032A JP9325588A JP32558897A JPH11161032A JP H11161032 A JPH11161032 A JP H11161032A JP 9325588 A JP9325588 A JP 9325588A JP 32558897 A JP32558897 A JP 32558897A JP H11161032 A JPH11161032 A JP H11161032A
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JP
Japan
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developer
sleeve member
peripheral surface
developing
photosensitive drum
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JP9325588A
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English (en)
Inventor
Shuichi Kadota
修一 門田
Shingo Mori
真吾 森
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Kyocera Mita Industrial Co Ltd
Original Assignee
Mita Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1の現像剤適用手段と第2の現像剤適用手
段を具備する静電潜像現像装置において、駆動力が増大
することなく、第2の現像剤適用手段の第2のスリーブ
部材の表面上の現像剤を確実に剥離する。 【解決手段】 静電潜像現像装置は、現像域に配設され
た第1の現像剤適用手段と、該第1の現像剤適用手段の
上流側に配設された第2の現像剤適用手段と、該第2の
現像剤適用手段の後方に配設された現像剤返送案内板と
を具備している。該現像剤返送案内板の先端縁と該第2
のスリーブ部材の周表面との隙間は、キャリア粒子の直
径の10倍乃至30倍に設定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電式複写機やレ
ーザ式印刷機の如き画像形成機において静電潜像をトナ
ー像に現像するための静電潜像現像装置、更に詳しくは
像担持体上に形成された静電潜像にキャリア粒子とトナ
ーとからなる現像剤を適用する複数個の現像剤適用手段
を具備する静電潜像現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】静電複写機やレーザ式印刷機の如き画像
形成機においては、周知の如く、感光体ドラムの周表面
に静電潜像を形成し、この静電潜像をトナー像に現像し
ている。このような現像は感光体ドラムの周表面が現像
域を通して移動せしめられる際に、感光体ドラムの周表
面に現像剤適用手段によって現像剤を適用することによ
って遂行される。像形成速度の向上に対応して、感光体
ドラムの周表面に現像剤を確実に適用するために2個の
現像剤適用手段を具備する静電潜像現像装置が、例えば
特開昭60−68364号公報および特開平3−318
76号公報に開示されている。これらの公報に開示され
た静電潜像現像装置は、現像域において感光体ドラムの
周表面と対向して配置された第1の現像剤適用手段と、
該第1の現像剤適用手段に対して感光体ドラムの周表面
の移動方向上流側、即ち第1の現像剤適用手段の上方に
感光体ドラムの周表面と対向して配置された第2の現像
剤適用手段とを具備し、該2個の現像剤適用手段によっ
て感光体ドラムの周表面にキャリア粒子とトナーとから
成る現像剤を適用し、静電潜像をトナー像に現像する。
【0003】更に詳述すると、上記静電潜像現像装置に
おける第1の現像剤適用手段は、回転駆動せしめられる
第1のスリーブ部材およびこの第1のスリーブ部材内に
配設された第1の磁石手段から構成されている。また、
第2の現像剤適用手段も第1の現像剤適用手段と同様
に、回転駆動せしめられる第2のスリーブ部材およびこ
の第2のスリーブ部材内に配設された第2の磁石手段か
ら構成されている。第1のスリーブ部材はその表面が現
像域において感光体ドラムの周表面の移動に対して順方
向移動せしめられ、第2のスリーブ部材はその表面が現
像域において感光体ドラムの周表面の移動に対して逆方
向移動せしめられる。このような静電潜像現像装置には
現像剤攪拌搬送機構も配設されており、該現像剤攪拌搬
送機構によって攪拌および搬送された現像剤が上記第1
の現像剤適用手段を構成する第1のスリーブ部材の表面
に磁気的に吸引保持され、次いで第1のスリーブ部材の
表面に吸引保持された現像剤の一部が上記第2の現像剤
適用手段を構成する第2のスリーブ部材の表面に移送さ
れてそこに磁気的に吸引保持され、現像域において感光
体ドラムの周表面に適用される。また、上記第2の現像
スリーブ部材の表面に移送されることなく第1のスリー
ブ部材の表面に吸引保持され続けた現像剤も現像域にお
いて感光体ドラムの周表面に適用される。
【0004】上記第1の現像剤適用手段を構成する第1
のスリーブ部材の表面および上記第2の現像剤適用手段
を構成する第2のスリーブ部材の表面に吸引保持されて
現像域において感光体ドラムの周表面に適用された後に
も、上記第1のスリーブ部材および第2のスリーブ部材
の表面に吸引保持されている現像剤は、一旦第1のスリ
ーブ部材の表面および第2のスリーブ部材の表面から離
脱して現像剤攪拌搬送機構の作用によって再び攪拌およ
び搬送することが重要である。即ち、上記両スリーブ部
材の表面から離脱せしめられた現像剤は、現像作用によ
りトナーが消費されてトナー濃度が低下せしめられてお
り、従って、そのまま繰り返し現像域に搬送されて像担
持体上に繰り返し適用されると、所要とおりの良好な現
像を遂行することが不可能になる。而して、上記第1の
現像剤適用手段を構成する第1のスリーブ部材に関して
は、第1のスリーブ部材の回転方向に見て現像域の下流
側において、現像剤攪拌搬送機構によって攪拌および搬
送された現像剤が第1のスリーブ部材の表面に作用せし
められることによって、それまで第1のスリーブ部材の
表面に吸引保持されていた現像剤が剥離され、攪拌およ
び搬送されている現像剤に混入される。しかしながら、
第1の現像剤適用手段の上方に配置されている上記第2
の現像剤適用手段を構成する第2のスリーブ部材に関し
ては、現像剤攪拌搬送機構によって攪拌および搬送され
てきた現像剤が第2のスリーブ部材の表面に作用するこ
とはない。そこで、従来の静電潜像現像装置における第
2の現像剤適用手段は、第2のスリーブ部材の回転方向
に見て現像域の下流側に、現像剤を第2のスリーブ部材
の表面に吸引する磁気吸引力が消失乃至著しく低減する
現像剤剥離域を形成するように構成されている。そし
て、上記現像剤剥離域に第2のスリーブ部材の表面に対
向して現像剤返送案内板を配設し、この現像剤返送案内
板によって上記第2のスリーブ部材の表面上の現像剤を
引き剥がして、引き剥がした現像剤を現像剤攪拌搬送機
構内に送る。なお、上記現像剤返送案内板による現像剤
の搬送案内を円滑にするためには現像剤返送案内板の傾
斜角度を大きくする必要がある。このため、上記第2の
現像剤適用手段と現像剤返送案内板との間に上記第2の
スリーブ部材と同一方向に回転駆動せしめられるスリー
ブ部材およびこのスリーブ部材内に配設された第1の磁
石手段から構成された磁気搬送手段を配設し、上記第2
のスリーブ部材によって搬送された現像剤を磁気搬送手
段のスリーブ部材の表面に磁気的に吸引保持して現像剤
返送案内板に搬送するようにしたものが提案されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】而して、上記第2の現
像剤適用手段および上記磁気搬送手段は現像剤返送案内
板と対向する位置に現像剤剥離域を備えているが、この
現像剤剥離域においても磁力を零にすることは困難であ
り、磁力が必ず存在する。従って、第2の現像剤適用手
段の第2のスリーブ部材または磁気搬送手段のスリーブ
部材の表面と現像剤返送案内板との隙間が大きいと、現
像剤の一部は現像剤返送案内板との間を通り抜け下方に
落下することになる。このため、第2の現像剤適用手段
の第2のスリーブ部材または磁気搬送手段のスリーブ部
材の表面に磁気的に吸引保持されて現像剤剥離域に搬送
された現像剤を確実に引き剥がそうとすると、現像剤返
送案内板を第2のスリーブ部材または磁気搬送手段のス
リーブ部材の表面に接触させることになるが、このよう
に構成すると第2のスリーブ部材または磁気搬送手段の
スリーブ部材の駆動力が増大するとともに、現像剤返送
案内板およびスリーブ部材の耐久性にも問題が生ずる。
【0006】本発明は上記事実に鑑みてなされたもので
あり、その主たる技術的課題は、第2の現像剤適用手段
の第2のスリーブ部材または磁気搬送手段のスリーブ部
材の表面と現像剤返送案内板との隙間を適正な値に設定
することにより、駆動力が増大することなく、第2の現
像剤適用手段の第2のスリーブ部材または磁気搬送手段
のスリーブ部材の表面上の現像剤を確実に剥離すること
ができる静電潜像現像装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記主たる技術的課題を
達成するために、本発明によれば、現像域を通して移動
せしめられる感光体ドラムの周表面に形成されている静
電潜像を、該現像域において該感光体ドラムの周表面に
キャリア粒子とトナーとからなる現像剤を適用してトナ
ー像に現像するための静電潜像像装置にして、現像ハウ
ジングと、該現像ハウジング内の前端部に該感光体ドラ
ムと平行に配設され該現像域において該感光体ドラムの
周表面の移動方向に対して順方向に移動するように回転
駆動せしめられる第1のスリーブ部材と該第1のスリー
ブ部材内に配設された第1の磁石手段から構成された第
1の現像剤適用手段と、該第1の現像剤適用手段に対し
て該感光体ドラムの周表面の移動方向上流側において該
感光体ドラムと平行に配設され該現像域において該感光
体ドラムの周表面の移動方向に対して逆方向に移動する
ように回転駆動せしめられる第2のスリーブ部材と該第
2のスリーブ部材内に配設された第2の磁石手段から構
成された第2の現像剤適用手段と、該第1の現像剤適用
手段に現像剤を攪拌しつつ搬送する現像剤攪拌搬送機構
とを具備し、該現像剤攪拌搬送機構によって攪拌しつつ
搬送された現像剤が該第1のスリーブ部材の周表面に磁
気的に吸引保持され、次いで該第1のスリーブ部材の周
表面に吸引保持された現像剤の一部が該第2のスリーブ
部材の周表面に移送されてそこに磁気的に吸引保持さ
れ、該現像域において該感光体ドラムの周表面に適用さ
れるとともに、該第2の現像スリーブ部材の周表面に移
送されることなく該第1のスリーブ部材の周表面に吸引
保持され続けた現像剤も該現像域において該感光体ドラ
ムの周表面に適用される静電潜像現像装置において、該
第2の現像剤適用手段の後方には該第2のスリーブ部材
の周表面に磁気的に吸引保持されて搬送された現像剤を
該現像剤攪拌搬送機構側に送る現像剤返送案内板が配設
されており、該現像剤返送案内板の先端縁と該第2のス
リーブ部材の周表面との隙間がキャリア粒子の直径の1
0倍乃至30倍に設定されている、ことを特徴とする静
電潜像現像装置が提供される。
【0008】また、本発明によれば、現像域を通して移
動せしめられる感光体ドラムの周表面に形成されている
静電潜像を、該現像域において該感光体ドラムの周表面
にキャリア粒子とトナーとからなる現像剤を適用してト
ナー像に現像するための静電潜像現像装置にして、現像
ハウジングと、該現像ハウジング内の前端部に該感光体
ドラムと平行に配設され該現像域において該感光体ドラ
ムの周表面の移動方向に対して順方向に移動するように
回転駆動せしめられる第1のスリーブ部材と該第1のス
リーブ部材内に配設された第1の磁石手段から構成され
た第1の現像剤適用手段と、該第1の現像剤適用手段に
対して該感光体ドラムの周表面の移動方向上流側におい
て該感光体ドラムと平行に配設され該現像域において該
感光体ドラムの周表面の移動方向に対して逆方向に移動
するように回転駆動せしめられる第2のスリーブ部材と
該第2のスリーブ部材内に配設された第2の磁石手段か
ら構成された第2の現像剤適用手段と、該第1の現像剤
適用手段に現像剤を攪拌しつつ搬送する現像剤攪拌搬送
機構とを具備し、該現像剤攪拌搬送機構によって攪拌し
つつ搬送された現像剤が該第1のスリーブ部材の周表面
に磁気的に吸引保持され、次いで該第1のスリーブ部材
の周表面に吸引保持された現像剤の一部が該第2のスリ
ーブ部材の周表面に移送されてそこに磁気的に吸引保持
され、該現像域において該感光体ドラムの周表面に適用
されるとともに、該第2の現像スリーブ部材の周表面に
移送されることなく該第1のスリーブ部材の周表面に吸
引保持され続けた現像剤も該現像域において該感光体ド
ラムの周表面に適用される静電潜像現像装置において、
該第2の現像剤適用手段の後方には該第2のスリーブ部
材と同一方向に回転駆動せしめられるスリーブ部材と該
スリーブ部材内に配設された磁石手段から構成された磁
気搬送手段が配設され、該磁気搬送手段の後方には該ス
リーブ部材の周表面に磁気的に吸引保持されて搬送され
た現像剤を該現像剤攪拌搬送機構側に送る現像剤返送案
内板が配設されており、該現像剤返送案内板の先端縁と
該第2のスリーブ部材の周表面との隙間がキャリア粒子
の直径の10倍乃至30倍に設定されている、ことを特
徴とする静電潜像現像装置が提供される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に従って構成された
静電潜像現像装置の好適な実施形態を図示している添付
図面を参照して、更に詳述する。
【0010】図1には、像担持体を構成する感光体ドラ
ム2の一部と共に、本発明に従って構成された2個の現
像剤適用手段を具備する静電潜像現像装置の一実施形態
が図示されている。感光体ドラム2は、周表面に適宜の
静電感光体が配設されており、図示しない適宜の駆動手
段によって図において矢印4で示す方向に回転せしめら
れて、現像域6を通過するように構成されている。現像
域6は、感光体ドラム2の周表面の移動方向において上
下方向に延在せしめられており、従って、図において矢
印4で示す方向に回転せしめられる感光体ドラム2の周
表面は、上方から下方に向けて現像域6を移動せしめら
れる。この現像域6の上流側において、感光体ドラム2
の周表面上にそれ自体は周知の適宜の静電潜像形成手段
によって静電潜像が形成される。現像域6においては、
全体を番号10で示す本発明に従って構成された静電潜
像現像装置によって、感光体ドラム2の周表面上に形成
された静電潜像がトナー像に現像される。このようにし
て現像されたトナー像は、現像域6の下流側において、
図示しない転写手段によって普通紙等の転写部材に転写
される。そして、転写部材に転写されたトナー像は、図
示しない定着手段によって加熱定着せしめられて複写乃
至印刷物が得られる。
【0011】次に、図1および図2を参照して、静電潜
像現像装置10について説明する。静電潜像現像装置1
0は現像ハウジング12を具備している。適宜の合成樹
脂から形成することができる現像ハウジング12は、底
壁14およびこの底壁14の後側縁から実質上鉛直に上
方に延びる後壁16とともに前端壁18および後端壁2
0を含んでいる。このように構成された現像ハウジング
12には、その上面を覆う適宜の合成樹脂から形成され
たカバー部材22が配設されている。
【0012】現像ハウジング12の最前部(図1におい
て最左部、図2において最上部)には、上記現像域6に
配設された第1の現像剤適用手段24と、該第1の現像
剤適用手段24の上方即ち現像域6における感光体ドラ
ム2の移動方向上流側に配設された第2の現像剤適用手
段26とが配置されている。
【0013】第1の現像剤適用手段24は、上記現像域
6において実質上水平に幅方向(図1において紙面に垂
直な方向、図2において左右方向)に延在して感光体ド
ラム2と平行に配設された第1のスリーブ部材241
と、この第1のスリーブ部材241内に配設された第1
の磁石手段242とから構成されている。第1のスリー
ブ部材241はアルミニウム等の非磁性材によって形成
され、現像ハウジング12に回転自在に装着されてい
る。上記第1の磁石手段242は静止永久磁石によって
構成されており、第1のスリーブ部材241内の所定位
置に固定される。この第1の磁石手段242としての静
止永久磁石の外周面には、N極とS極が図1に示すよう
に形成されている。即ち、静止永久磁石の外周面には、
図1において右下部にS極とS極が隣接して着磁され、
この隣接するS極間の部位には、第1のスリーブ部材2
41の表面に現像剤を吸引するための磁気吸引力が実質
上存在しない或いは僅かである現像剤剥離域243が規
定されている。また、静止永久磁石の外周面には、上記
第2の現像剤適用手段26と対向する位置にN極が着磁
され、上記感光体ドラム2と対向する位置にS極が着磁
され、該S極と上記現像剤剥離域243との間にはN極
が着磁されている。図2に示すように、第1のスリーブ
部材241が固定されている回転軸245は現像ハウジ
ング12の後端壁20を貫通して後方に突出せしめられ
ている。この回転軸245の突出端部には入力歯車(図
示していない)が固定され、該入力歯車が適宜の伝動歯
車(図示していない)を介して電動モータでよい回転駆
動源(図示していない)に駆動連結されている。このよ
うに構成された第1の現像剤適用手段24の第1のスリ
ーブ部材241は、図1において矢印240で示す方
向、即ち上記現像域6において上記感光体ドラム2の移
動に対して順方向に移動するように回転駆動せしめられ
る。
【0014】上記第2の現像剤適用手段26は、上記現
像域6において第1の現像剤適用手段24に対して上記
感光体ドラム2の移動方向上流側(図1において第1の
現像剤適用手段24の上側)に配設されている。この第
2の現像剤適用手段26も上記第1の現像剤適用手段2
4と同様に、実質上水平に幅方向(図1において紙面に
垂直な方向、図2において左右方向)に延在して感光体
ドラム2と平行に配設された第2のスリーブ部材261
と、該第2のスリーブ部材261内に配設された第2の
磁石手段262とから構成されている。第2のスリーブ
部材261はアルミニウム等の非磁性材によって形成さ
れ、現像ハウジング12に回転自在に装着されている。
上記第2の磁石手段262は円形断面形状を有する静止
永久磁石によって構成されており、第2のスリーブ部材
261内の所定位置に固定される。この第2の磁石手段
262としての静止永久磁石の外周面には、N極とS極
が図1に示すように形成されている。即ち、静止永久磁
石の外周面には、上記第1の現像剤適用手段24と対向
する位置に上記第1の磁石手段242に着磁されたN極
と逆極性のS極が着磁され、図1において右上部にN極
とN極が隣接して着磁され、この隣接するN極間の部位
には、第2のスリーブ部材261の周表面に現像剤を吸
引するための磁気吸引力が僅かである現像剤剥離域26
3が規定されている。また、また、静止永久磁石の外周
面には、上記第1の現像剤適用手段24と対向する位置
に設けられたS極と上記現像剤剥離域263を形成する
現像域6側のN極との間にはN極とS極が着磁されてい
る。図2に示すように、第2のスリーブ部材261が固
定されている回転軸265は現像ハウジング12の後端
壁20を貫通して後方に突出せしめられている。この回
転軸265の突出端部には入力歯車(図示していない)
が固定され、この入力歯車が上記第1の現像剤適用手段
24の回転軸245に固定された入力歯車(図示してい
ない)に伝動連結されている。このように構成された第
2の現像剤適用手段26の第2のスリーブ部材261
は、図1において矢印260で示す方向、即ち上記現像
域6において上記感光体ドラム2の移動に対して逆方向
に移動するように回転駆動せしめられる。
【0015】上記のように構成された第1の現像剤適用
手段24と第2の現像剤適用手段26は、対向する位置
において所定の隙間を設けて配設されている。第1の現
像剤適用手段24を構成する第1のスリーブ部材241
と第2の現像剤適用手段26を構成する第2のスリーブ
部材261との最接近位置における隙間は、第1のスリ
ーブ部材241の周表面に磁気的に吸引保持された現像
剤の略半分が該第2のスリーブ部材261の周表面に移
送される値に設定することが望ましく、図示の実施形態
においては、2.0〜4.0mmに設定されている。
【0016】図1を参照して説明を続けると、静電潜像
現像装置10は、更に、穂切手段30を備えている。図
示の実施形態においては、穂切手段30は、上記第1の
現像剤適用手段24に沿って幅方向(図1において紙面
に垂直な方向、図2において左右方向)に延在する穂切
板300によって構成されている。この穂切板300
は、図示の実施形態においてはアルミニウム合金から形
成されており、水平部301と、該水平部301の第1
の現像剤適用手段24側(図1において左側)端部が下
方に略直角に屈曲形成された穂切部302とからなって
いる。穂切板300を構成する穂切部302の先端縁
は、第1の現像剤適用手段24を構成する第1のスリー
ブ部材241の回転方向(矢印240で示す方向)に見
て現像域6の上流側で、かつ上記第1のスリーブ部材2
41と第2のスリーブ部材261との対向位置よりも上
流側において、第1のスリーブ部材241の周表面に近
接して配設されている。この穂切板300を構成する穂
切部302の先端縁と第1のスリーブ部材241の周表
面との隙間は、図示の実施形態においては0.5〜1.
0mm程度に設定されている。
【0017】上記第2の現像剤適用手段26の後方(図
1において右側)には、現像剤返送案内板34が第2の
現像剤適用手段26に沿って幅方向(図1において紙面
に垂直な方向、図2において左右方向)に延在して配設
されている。この現像剤返送案内板34は、非磁性ステ
ンレス鋼から形成されており、上記第2の現像剤適用手
段26の現像剤剥離域263の下部に対向して配設され
た先端縁を有する水平部341と、該水平部341の後
端(図1において右端)から下方に向けて傾斜する傾斜
部342とからなっている。現像剤返送案内板34を構
成する水平部341の先端縁と第2の現像剤適用手段2
6を構成する第2のスリーブ部材261の周表面との隙
間(G1)は、使用する現像剤のキャリア粒子の直径の
10倍乃至30倍に設定されている。また、現像剤返送
案内板340を構成する傾斜部342の下端は、後述す
る現像剤攪拌搬送機構40の上流側の上方に位置せしめ
られている。
【0018】次に、図1および図2を参照して、現像剤
攪拌搬送機構40について説明する。上記第1の現像剤
適用手段24および第3の現像剤適用手段28の後方に
は現像剤攪拌搬送機構40が配設されている。図示の実
施形態における現像剤攪拌搬送機構40は、幅方向(図
1において紙面に垂直な方向、図2において左右方向)
に延在し互いに平行に配設された第1の攪拌搬送手段4
2と第2の攪拌搬送手段44および第3の攪拌搬送手段
46を具備している。
【0019】上記第1の攪拌搬送手段42は、上記第1
の現像剤適用手段24および第3の現像剤適用手段28
から最も離れた位置、即ち最上流側位置に配設されてい
る。この第1の攪拌搬送手段42は、図2に示すように
上記現像ハウジング12の両端壁18および20間に回
転自在に装着された回転軸421と、該回転軸421の
軸線方向即ち幅方向に形成された螺旋羽根422とから
なっており、これらは適宜の合成樹脂によって一体成形
されている。第1の攪拌搬送手段42を構成する回転軸
421は現像ハウジング12の後端壁20を貫通して後
方に突出せしめられている。この回転軸421の突出端
部には入力歯車(図示していない)が固定され、この入
力歯車が上記各現像剤適用手段を駆動す駆動機構(図示
していない)に伝動連結されている。このように構成さ
れた第1の攪拌搬送手段42は、図1において矢印42
0で示す方向に回転駆動され、現像ハウジング12の後
壁16部の現像剤を攪拌しつつ図2において矢印で示す
ように手前側から奥側に向けて搬送する。
【0020】上記第2の攪拌搬送手段44は、上記第1
の攪拌搬送手段42の前側、即ち第1の攪拌搬送手段4
2と第3の攪拌搬送手段46との間に配設されている。
この第1の攪拌搬送手段42も上記第1の攪拌搬送手段
42と同様に、上記現像ハウジング12の両端壁18お
よび20間に回転自在に装着された回転軸441と、該
回転軸441の軸線方向即ち幅方向に形成された螺旋羽
根442とからなっており、これらは適宜の合成樹脂に
よって一体成形されている。第1の攪拌搬送手段44を
構成する回転軸441は現像ハウジング12の後端壁2
0を貫通して後方に突出せしめられている。この回転軸
441の突出端部には入力歯車(図示していない)が固
定され、この入力歯車が上記各現像剤適用手段を駆動す
駆動機構(図示していない)に伝動連結されている。こ
のように構成された第2の攪拌搬送手段44は、図1に
おいて矢印440で示す方向に回転駆動され、第1の攪
拌搬送手段42によって手前側から奥側に向けて搬送さ
れた現像剤を攪拌しつつ図2において矢印で示すように
奥側から手前側に向けて搬送する。
【0021】上記第3の攪拌搬送手段46は、上記第1
の現像剤適用手段24に隣接して平行に配設されてい
る。この第3の攪拌搬送手段46は、上記現像ハウジン
グ12の両端壁18および20間に回転自在に装着され
た回転軸461と、該回転軸461に装着された円筒部
材462と、該円筒部材462から突出して設けられた
複数個のパドル463とからなっており、これらは適宜
の合成樹脂によって一体的に成形されている。第3の攪
拌搬送手段46を構成する回転軸461は現像ハウジン
グ12の後端壁20を貫通して後方に突出せしめられて
いる。この回転軸441の突出端部には入力歯車(図示
していない)が固定され、この入力歯車が上記各現像剤
適用手段を駆動す駆動機構(図示していない)に伝動連
結されている。このように構成された第3の攪拌搬送手
段46は、図1において矢印460で方向に回転駆動さ
れ、第2の攪拌搬送手段44によって図2において矢印
で示すように奥側から手前側に向けて搬送される現像剤
と上記第1の現像剤適用手段24によって搬送された現
像剤を攪拌するとともに、この攪拌された現像剤を上記
第1の現像剤適用手段24に供給する。
【0022】図1を参照して説明を続けると、現像ハウ
ジング12の底壁14における上記第2の攪拌搬送手段
44の下側に位置する所定部には、円形開口141が形
成されている。そして、この開口141には、現像ハウ
ジング12内に収容されたキャリア粒子とトナーとから
なる現像剤50中のトナー濃度を検出するための検出器
52が配設されている。この検出器52は、開口141
を通して現像ハウジング12内に露呈せしめられている
上面上に存在する現像剤50の透磁率を検出することに
よって現像剤50中のトナー濃度を検出するそれ自体は
公知の形態のものでよい。静電潜像現像装置10には、
上記検出器52によって検出される現像剤50中のトナ
ー濃度に応じて図示しないトナー供給手段により新規ト
ナーが供給されるようになっている。上記検出器52が
検出する現像剤のトナー濃度が所定値以下になると、図
示しないトナー供給手段が作動され、現像ハウジング1
2内における上記第1の攪拌搬送手段42の手前側端部
(図2において左端部上に新規トナーが落下せしめられ
る。上記検出器52が検出するトナー濃度が所定値以上
になると、図示しないトナー搬送手段の作動が停止さ
れ、現像ハウジング12内へのトナー供給が停止され
る。
【0023】次に、上述したとおりの静電潜像現像装置
10の作用効果を要約して説明すると、次のとおりであ
る。図示しないトナー供給手段によって上記第1の攪拌
搬送手段42の手前側端部上に落下せしめられたトナー
は、現像ハウジング12内の現像剤50に混入せしめら
れ、第1の攪拌搬送手段42を構成する螺旋羽根422
の作用によって攪拌されつつ手前側から奥側に向けて
(図2において左側端部から右側端部に向けて)搬送さ
れる。第1の攪拌搬送手段42によって手前側から奥側
に向けて搬送された現像剤は、奥側端部で上記第2の攪
拌搬送手段44の奥側端部に移送され、第2の攪拌搬送
手段44を構成する螺旋羽根442の作用によって攪拌
されつつ奥側から手前側に向けて(図2において右側端
部から左側端部に向けて)搬送される。このようにし
て、第2の攪拌搬送手段44によって奥側から手前側に
向けて搬送された現像剤は、手前側端部で上記第1の攪
拌搬送手段42の手前側端部に移送されて循環せしめら
れる。上記のようにして、第2の攪拌搬送手段44によ
って奥側から手前側に向けて搬送される現像剤は、第3
の攪拌搬送手段46のパドル463によって攪拌されつ
つ掻き上げられ、上記第1の現像剤適用手段24に向け
て送られる。
【0024】図1を参照して説明を続けると、第1の現
像剤適用手段24の第1のスリーブ部材241が矢印2
40で示す方向に回転せしめられている。図1に番号2
44で示す現像剤汲み上げ域におては、上記のように第
3の攪拌搬送手段46のパドル463によって攪拌され
つつ掻き上げられ第1の現像剤適用手段24に向けて送
られた現像剤の一部が、第1の磁石手段242が形成す
る磁界に起因して第1のスリーブ部材241の周表面に
汲み上げられる。第1のスリーブ部材241の周表面に
汲み上げられた現像剤は第1のスリーブ部材241の回
転に付随して矢印240で示す方向に移動せしめられ
る。穂切手段30を構成する穂切板300は、第1のス
リーブ部材241の周表面に磁気的に保持されて移動せ
しめられる現像剤に作用して、過剰の現像剤を第1のス
リーブ部材241から除去し、第1のスリーブ部材24
1の周表面上に保持される現像剤の層厚を適正に規制す
る。第1の現像剤適用手段24を構成する第1のスリー
ブ部材241と第2の現像剤適用手段26を構成する第
2のスリーブ部材261との最接近位置における隙間を
通って第1のスリーブ部材241が移動せしめられる際
には、第1のスリーブ部材241の周表面に保持されて
いる現像剤の一部が、第2の現像剤適用手段26の第2
の磁石手段262が形成する磁界に起因して第2のスリ
ーブ部材261の周表面に移送される。このとき、上記
第1のスリーブ部材241と第2のスリーブ部材261
との最接近位置における隙間は、第1のスリーブ部材2
41の周表面に磁気的に吸引保持された現像剤の略半分
が第2のスリーブ部材261の周表面に移送される値で
ある2.0〜4.0mmに設定されているので、上記隙
間を通過した後には第1のスリーブ部材241の周表面
に磁気的に吸引保持された現像剤の略半分が第2のスリ
ーブ部材261の周表面に移送される。
【0025】第2の現像剤適用手段26を構成する第2
のスリーブ部材261の周表面に移送されそこに磁気的
に保持された現像剤は、第2のスリーブ部材261の矢
印260で示す方向の回転に付随して移動せしめられ、
従って現像域6の上流部(図1において上部)を通して
移動せしめられる。このため、現像域6の上流部におい
て、第2のスリーブ部材261の表面に保持された現像
剤が感光体ドラム2の周表面を摺擦し、感光体ドラム2
の周表面に形成されている静電潜像に現像作用が施され
る。
【0026】一方、第2のスリーブ部材261の周表面
に移送されることなく第1のスリーブ部材241の周表
面に磁気的に保持され続けた現像剤は、第1のスリーブ
部材241の矢印240で示す方向の回転に付随して移
動せしめられ、従って現像域6の下流部を通して移動せ
しめられる。第1のスリーブ部材241の周表面に保持
された現像剤が感光体ドラム2の周表面を摺擦し、感光
体ドラム2の周表面に形成されている静電潜像に現像作
用が施される。
【0027】以上のようにして、感光体ドラム2の周表
面に形成された静電潜像は、現像域6の上流部において
第2の現像剤適用手段26の現像作用を受け、次いで現
像域6の下流部において第1の現像剤適用手段24の現
像作用を受けて、トナー像に像される。
【0028】上記第1の現像剤適用手段24を構成する
第1のスリーブ部材241の周表面に保持されて現像域
6を通過せしめられた現像剤は、現像剤剥離域243に
おいて磁気吸引力が実質上存在しなくなる或いは僅かに
なることに起因して、そして現像剤剥離域243におい
て第3の攪拌搬送手段46のパドル463によって攪拌
搬送されている現像剤が第1のスリーブ部材241の周
表面に作用することに起因して、第1のスリーブ部材2
21の周表面から離脱せしめられて、第3の攪拌搬送手
段46のパドル463によって攪拌搬送されている現像
剤に混入される。
【0029】また、上記第2の現像剤適用手段26の第
2のスリーブ部材261の周表面に保持されて現像域6
を通過せしめられた現像剤は、矢印260で示す方向に
回転する第2のスリーブ部材261の周表面に磁気的に
吸着されて搬送され、現像剤返送案内板34と対向する
位置の上流側に設けられた現像剤剥離域263において
第2のスリーブ部材261の周表面から剥離される。第
2のスリーブ部材261の周表面から剥離された現像剤
は、第2のスリーブ部材261の回転による遠心力と重
力の作用により現像剤返送案内板34上に送られる。現
像剤返送案内板34上に送られた現像剤は、傾斜部34
2に案内されて上記現像剤攪拌搬送機構40の上流側で
ある第1の攪拌搬送手段42の上方に導かれて落下す
る。なお、上記第2の現像剤適用手段26の現像剤剥離
域263においては、上記第2の磁石手段262によっ
て現像剤を吸引するための磁気吸引力が存在しないこと
が望ましいが、本発明者等の実験によると現像剤返送案
内板34と対向する位置で50〜400ガウスの磁力が
生じていることが判った。現像剤剥離域263に磁力が
存在すると、現像剤が第2の現像剤適用手段26の第2
のスリーブ部材261の周表面に磁気的に吸着されてい
るために、第2のスリーブ部材261と現像剤返送案内
板34との隙間(G1)が大きいと、第2のスリーブ部
材261の周表面に吸着されている現像剤を確実に引き
剥がすことできず、上記隙間(G1)を通過して落下し
まうものがある。即ち、上記第2のスリーブ部材261
の周表面に吸着されている現像剤中のキャリア粒子は上
記第2の磁石手段262によって磁化され、キャリア粒
子同士が磁力により鎖状に結合される。鎖状に結合され
たキャリア粒子の数が多くなればなる程、第2のスリー
ブ部材261の周表面から離れたキャリア粒子同士の結
合力が弱くなる。このため、上記隙間(G1)が大きい
と図3に示すように鎖状に結合されキャリア粒子は、現
像剤返送案内板34によって途中で千切られて、全ての
現像剤を第2のスリーブ部材261の周表面から剥離す
ることができない。一方、第2のスリーブ部材261の
周表面から現像剤を確実に剥離するために上記隙間(G
1)を小さくすると、第2のスリーブ部材261の駆動
力が増大する。このため、図示の実施形態においては、
上記隙間(G1)が使用する現像剤のキャリア粒子の直
径の10倍乃至30倍、即ち(キャリア粒子の直径×1
0≦G1≦キャリア粒子の直径×30)に設定されてい
る。
【0030】
【実施例1】上述した図示の静電潜像現像装置におい
て、上記第2の現像剤適用手段26を構成する第2のス
リーブ部材261の直径が24mmのものを用い、その
周速度を750mm/secにして実験した。なお、上
記現像剤返送案内板34と対向する位置の第2のスリー
ブ部材261の周表面における上記第2の磁石手段26
2の磁力は300ガウスであった。上記第2のスリーブ
部材261と現像剤返送案内板34との隙間(G1)を
変えて、現像剤返送案内板34による第2のスリーブ部
材261の周表面に磁気的に吸着保持された現像剤の剥
離率と第2のスリーブ部材261の駆動トルクを測定し
たところ、図4に示す結果が得られた。なお、このとき
使用した現像剤のキャリア粒子の平均直径は60μmで
あった。図4において実線で示すように、上記隙間(G
1)がキャリア粒子の直径の30倍までは第2のスリー
ブ部材261の周表面に磁気的に吸着された現像剤が現
像剤返送案内板34によって略100%剥離されるが、
上記隙間(G1)がキャリア粒子の直径の30倍を越え
ると現像剤返送案内板34による現像剤剥離率が急激に
低下することが判る。一方、上記隙間(G1)がキャリ
ア粒子の直径の10倍より小さくなると、図4において
破線で示すように、第2のスリーブ部材261の駆動ト
ルクが急激に増大することが判る。以上のことから、上
記隙間(G1)が使用する現像剤のキャリア粒子の直径
の10倍乃至30倍に設定することが望ましい。
【0031】次に、図5および図6を参照して本発明に
よって構成された静電潜像現像装置の他の実施形態につ
いて説明する。図5および図6に示す静電潜像現像装置
は、3個の現像剤適用手段を具備したもので、上記図1
および図2に示す静電潜像現像装置を構成する各部材と
実質的に同一部材には同一符号を付して説明する。現像
域6において感光体ドラム2と対向して配設された静電
潜像現像装置10の現像ハウジング12は、上記図1お
よび図2の実施形態における現像ハウジング12と実質
的に同一であるため、同一部材には同一符号を付してそ
の説明は省略する。現像ハウジング12の最前部(図5
において最左部、図6において最上部)には、上記現像
域6に配設された第1の現像剤適用手段24と、該第1
の現像剤適用手段24の上方即ち現像域6における感光
体ドラム2の移動方向上流側に配設された第2の現像剤
適用手段26と、第1の現像剤適用手段24の下方即ち
現像域6における感光体ドラム2の移動方向下流側に配
設された第3の現像剤適用手段28とが配置されてい
る。
【0032】第1の現像剤適用手段24は、上記現像域
6において実質上水平に幅方向(図5において紙面に垂
直な方向、図6において左右方向)に延在して感光体ド
ラム2と平行に配設された第1のスリーブ部材241
と、この第1のスリーブ部材241内に配設された第1
の磁石手段242とから構成されている。第1のスリー
ブ部材241はアルミニウム等の非磁性材によって形成
され、現像ハウジング12に回転自在に装着されてい
る。上記第1の磁石手段242は静止永久磁石によって
構成されており、第1のスリーブ部材241内の所定位
置に固定される。この第1の磁石手段242としての静
止永久磁石の外周面には、N極とS極が図5に示すよう
に形成されている。即ち、静止永久磁石の外周面には、
上記第3の現像剤適用手段28と対向する位置にN極と
N極が隣接して着磁され、この隣接するN極間の部位に
は、第1のスリーブ部材241の表面に現像剤を吸引す
るための磁気吸引力が実質上存在しない或いは僅かであ
る現像剤剥離域243が規定されている。また、静止永
久磁石の外周面には、上記第2の現像剤適用手段26と
対向する位置にN極が着磁され、該N極と上記現像剤剥
離域243との間にはS極が各々着磁されている。図6
に示すように、第1のスリーブ部材241が固定されて
いる回転軸245は現像ハウジング12の後端壁20を
貫通して後方に突出せしめられている。この回転軸24
5の突出端部には入力歯車(図示していない)が固定さ
れ、該入力歯車が適宜の伝動歯車(図示していない)を
介して電動モータでよい回転駆動源(図示していない)
に駆動連結されている。このように構成された第1の現
像剤適用手段24の第1のスリーブ部材241は、図5
において矢印240で示す方向、即ち上記現像域6にお
いて上記感光体ドラム2の移動に対して順方向に移動す
るように回転駆動せしめられる。
【0033】上記第2の現像剤適用手段26は、上記現
像域6において第1の現像剤適用手段24に対して上記
感光体ドラム2の移動方向上流側(図5において第1の
現像剤適用手段24の上側)に配設されている。この第
2の現像剤適用手段26は、上記図1および図2の実施
形態における第2の現像剤適用手段26と実質的に同一
であるため、同一部材には同一符号を付してその説明は
省略する。
【0034】上記第3の現像剤適用手段28は、上記現
像域6において第1の現像剤適用手段24に対して上記
感光体ドラム2の移動方向下流側(図5において第1の
現像剤適用手段24の下側)に配設されている。この第
3の現像剤適用手段28も上記第1の現像剤適用手段2
4および第2の現像剤適用手段26と同様に、実質上水
平に幅方向(図5において紙面に垂直な方向、図6にお
いて左右方向)に延在して感光体ドラム2と平行に配設
された第3のスリーブ部材281と、該第3のスリーブ
部材281内に配設された第3の磁石手段282とから
構成されている。第3のスリーブ部材281はアルミニ
ウム等の非磁性材によって形成され、現像ハウジング1
2に回転自在に装着されている。上記第3の磁石手段2
82は円形断面形状を有する静止永久磁石によって構成
されており、第3のスリーブ部材281内の所定位置に
固定される。この第3の磁石手段282としての静止永
久磁石の外周面には、N極とS極が図5に示すように形
成されている。図示の実施形態においては、静止永久磁
石の左半分には着磁されており、図において右側半分に
は着磁されていない。静止永久磁石の左半分即ち第3の
磁石手段282の中心と上記第1の現像剤適用手段24
を構成する第1の磁石手段242の中心とを結ぶ線より
現像域6側には、上記第1の現像剤適用手段24と対向
する位置に上記第1の磁石手段242に着磁されたN極
と逆極性のS極が着磁され、そして、該S極に隣接して
N極が着磁され、該N極に隣接してS極が着磁されてい
る。一方、静止永久磁石の右半分即ち第3の磁石手段2
82の中心と上記第1の現像剤適用手段24を構成する
第1の磁石手段242の中心とを結ぶ線より後述する現
像剤攪拌搬送機構40側の領域には着磁されていない現
像剤剥離域263が規定されている。図6に示すよう
に、第3のスリーブ部材281が固定されている回転軸
285は現像ハウジング12の後端壁20を貫通して後
方に突出せしめられている。この回転軸285の突出端
部には入力歯車(図示していない)が固定され、この入
力歯車が上記第1の現像剤適用手段24の回転軸245
に固定された入力歯車(図示していない)に伝動連結さ
れている。このように構成された第3の現像剤適用手段
28の第3のスリーブ部材281は、図5において矢印
280で示す方向、即ち上記現像域6において上記感光
体ドラム2の移動に対して順方向に移動するように回転
駆動せしめられる。
【0035】上記のように構成された第1の現像剤適用
手段24と第2の現像剤適用手段26および第3の現像
剤適用手段28は、各々対向する位置において所定の隙
間を設けて配設されている。第1の現像剤適用手段24
を構成する第1のスリーブ部材241と第2の現像剤適
用手段26を構成する第2のスリーブ部材261との最
接近位置における隙間は、第1のスリーブ部材241の
周表面に磁気的に吸引保持された現像剤の略半分が該第
2のスリーブ部材261の周表面に移送される値に設定
することが望ましく、また、第1の現像剤適用手段24
を構成する第1のスリーブ部材241と第3の現像剤適
用手段28を構成する第3のスリーブ部材281との最
接近位置における隙間は、第1のスリーブ部材241の
周表面に磁気的に吸引保持された現像剤の全てが該第3
のスリーブ部材281の周表面に移送される値に設定す
ることが望ましい。
【0036】図1を参照して説明を続けると、静電潜像
現像装置10は、更に、穂切手段30を備えている。図
示の実施形態においては、穂切手段30は、上記第1の
現像剤適用手段24に沿って幅方向(図5において紙面
に垂直な方向、図6において左右方向)に延在する穂切
板300によって構成されている。この穂切板300
は、図示の実施形態においてはアルミニウム合金から形
成されており、水平部301と、該水平部301の第1
の現像剤適用手段24側(図5において左側)端部が下
方に略直角に屈曲形成された穂切部302と、水平部3
01の図1において右側端部が上方に略直角に屈曲形成
された堰部303とからなっている。穂切板300を構
成する穂切部302の先端縁は、第1の現像剤適用手段
24を構成する第1のスリーブ部材241の回転方向
(矢印240で示す方向)に見て現像域6の上流側で、
かつ上記第1のスリーブ部材241と第2のスリーブ部
材261との対向位置よりも上流側において、第1のス
リーブ部材241の周表面に近接して配設されている。
この穂切板300を構成する穂切部302の先端縁と第
1のスリーブ部材241の周表面との隙間は、図示の実
施形態においては0.5〜3.0mm程度に設定されて
いる。
【0037】上記第2の現像剤適用手段26の後方(図
5において右側)には、磁気搬送手段32が配設されて
いる。この磁気搬送手段32は、実質上水平に幅方向
(図5において紙面に垂直な方向、図6において左右方
向)に延在して第2の現像剤適用手段26と平行に配設
されたスリーブ部材321と、このスリーブ部材321
内に配設された磁石手段322とから構成されている。
スリーブ部材321はアルミニウム等の非磁性材によっ
て形成され、現像ハウジング12に回転自在に装着され
ている。上記磁石手段322は静止永久磁石によって構
成されており、スリーブ部材321内の所定位置に固定
される。この磁石手段322としての静止永久磁石の外
周面には、N極とS極が図5に示すように形成されてい
る。即ち、静止永久磁石の外周面には、略上側半分の領
域に着磁されており、上記第2の現像剤適用手段26を
構成する第2の磁石手段262の現像剤剥離域263と
対向する位置に該現像剤剥離域263を形成するN極ー
N極と逆極性のS極が着磁されている。そして、静止永
久磁石の外周面には、図5に上側および右側にN極とN
極が隣接して着磁され、この隣接するN極間の部位に
は、スリーブ部材321の表面に現像剤を吸引するため
の磁気吸引力が僅かである現像剤剥離域323が規定さ
れている。なお、磁気搬送手段32を構成するスリーブ
部材321と上記第2の現像剤適用手段26を構成する
第2のスリーブ部材261との最接近位置における隙間
は、図示の実施形態においては0.5〜3.0mmに設
定されている。図6に示すように、スリーブ部材321
が固定されている回転軸325は現像ハウジング12の
後端壁20を貫通して後方に突出せしめられている。こ
の回転軸325の突出端部には入力歯車(図示していな
い)が固定され、この入力歯車が上記第3の現像剤適用
手段28の回転軸255に固定された入力歯車(図示し
ていない)に伝動連結されている。このように構成され
た磁気搬送手段32のスリーブ部材321は、図5にお
いて矢印320で示す方向に回転駆動せしめられる。
【0038】上記磁気搬送送段32の後方(図5におい
て右側)には、現像剤返送案内板34が上記磁気搬送手
段32に沿って幅方向(図5において紙面に垂直な方
向、図6において左右方向)に延在して配設されてい
る。この現像剤返送案内板34は、上記図1および図2
の実施形態における現像剤返送案内板34と実質的に同
一であるため、同一部材には同一符号を付してその説明
は省略する。なお、現像剤返送案内板34を構成する水
平部341の先端縁と磁気搬送手段32を構成するスリ
ーブ部材321の周表面との隙間(G2)は、上記図1
および図2の実施形態における現像剤返送案内板34を
構成する水平部341の先端縁と上記第2の現像剤適用
手段26を構成する第2のスリーブ部材261の周表面
との隙間(G1)と同様に、使用する現像剤のキャリア
粒子の直径の10倍乃至30倍に設定されている。
【0039】上記第1の現像剤適用手段24および第3
の現像剤適用手段28の後方には現像剤攪拌搬送機構4
0が配設されている。この現像剤攪拌搬送機構40は、
上記図1および図2の実施形態における現像剤攪拌搬送
機構40と実質的に同一であるため、同一部材には同一
符号を付してその説明は省略する。
【0040】次に、上述した図5および図6に示す静電
潜像現像装置10の作用効果について説明する。現像剤
攪拌搬送機構40の作用は、上記図1および図2の実施
形態における現像剤攪拌搬送機構40と同様であり、第
1の攪拌搬送手段42および第2の攪拌搬送手段44に
よって搬送された現像剤は、第3の攪拌搬送手段46の
パドル463によって攪拌されつつ掻き上げられ、上記
第1の現像剤適用手段24に向けて送られる。
【0041】上記のように第3の攪拌搬送手段46のパ
ドル463によって攪拌されつつ掻き上げられ第1の現
像剤適用手段24に向けて送られた現像剤の一部が、第
1の磁石手段242が形成する磁界に起因して第1のス
リーブ部材241の周表面に汲み上げられる。第1のス
リーブ部材241の周表面に汲み上げられた現像剤は第
1のスリーブ部材241の回転に付随して矢印240で
示す方向に移動せしめられる。穂切手段30を構成する
穂切板300は、第1のスリーブ部材241の周表面に
磁気的に保持されて移動せしめられる現像剤に作用し
て、過剰の現像剤を第1のスリーブ部材241から除去
し、第1のスリーブ部材241の周表面上に保持される
現像剤の層厚を適正に規制する。第1の現像剤適用手段
24を構成する第1のスリーブ部材241と第2の現像
剤適用手段26を構成する第2のスリーブ部材261と
の最接近位置における隙間を通って第1のスリーブ部材
241が移動せしめられる際には、第1のスリーブ部材
241の周表面に保持されている現像剤の一部が、第2
の現像剤適用手段26の第2の磁石手段262が形成す
る磁界に起因して第2のスリーブ部材261の周表面に
移送される。このとき、上記第1のスリーブ部材241
と第2のスリーブ部材261との最接近位置における隙
間は、第1のスリーブ部材241の周表面に磁気的に吸
引保持された現像剤の略半分が第2のスリーブ部材26
1の周表面に移送される値である2.0〜4.0mmに
設定されているので、上記隙間を通過した後には第1の
スリーブ部材241の周表面に磁気的に吸引保持された
現像剤の略半分が第2のスリーブ部材261の周表面に
移送される。
【0042】第2の現像剤適用手段26を構成する第2
のスリーブ部材261の周表面に移送されそこに磁気的
に保持された現像剤は、第2のスリーブ部材261の矢
印260で示す方向の回転に付随して移動せしめられ、
従って現像域6の上流部(図1において上部)を通して
移動せしめられる。このため、現像域6の上流部におい
て、第2のスリーブ部材261の表面に保持された現像
剤が感光体ドラム2の周表面を摺擦し、感光体ドラム2
の周表面に形成されている静電潜像に現像作用が施され
る。
【0043】一方、第2のスリーブ部材261の周表面
に移送されることなく第1のスリーブ部材241の周表
面に磁気的に保持され続けた現像剤は、第1のスリーブ
部材241の矢印240で示す方向の回転に付随して移
動せしめられ、従って現像域6の中央部を通して移動せ
しめられる。第1のスリーブ部材241の周表面に保持
された現像剤が感光体ドラム2の周表面を摺擦し、感光
体ドラム2の周表面に形成されている静電潜像に現像作
用が施される。
【0044】第1の現像剤適用手段24を構成する第1
のスリーブ部材241の周表面に保持され現像域6を通
過した現像剤は、第1のスリーブ部材241と第3の現
像剤適用手段28を構成する第3のスリーブ部材281
との最接近位置における隙間を通って第1のスリーブ部
材241が移動せしめられる際に、第3のスリーブ部材
281の周表面に移送される。即ち、第1のスリーブ部
材241と第3のスリーブ部材281の対向する位置に
おいて、第1の現像剤適用手段24を構成する第1の磁
石手段242には現像剤剥離域243が設けられている
ので、第1のスリーブ部材241の周表面に磁気的に保
持されている現像剤は現像剤剥離域243を通過しよう
とするとき、第1のスリーブ部材241の周表面から剥
離されるとともに、第3の現像剤適用手段28の第3の
磁石手段282が形成する磁界に起因して第3のスリー
ブ部材281の周表面に移送される。このとき、上記第
1のスリーブ部材241と第3のスリーブ部材281と
の最接近位置における隙間は、第1のスリーブ部材24
1の周表面に磁気的に吸引保持された現像剤の全てが第
3のスリーブ部材281の周表面に移送される値に設定
されているので、第1のスリーブ部材241の周表面に
磁気的に吸引保持された現像剤は全てが第3のスリーブ
部材281の周表面に移送され。
【0045】第3の現像剤適用手段28を構成する第3
のスリーブ部材281の周表面に移送されそこに磁気的
に保持された現像剤は、第3のスリーブ部材281の矢
印280で示す方向の回転に付随して移動せしめられ、
従って現像域6の下流部(図1において下部)を通して
移動せしめられる。このため、現像域6の下流部におい
て、第3のスリーブ部材281の表面に保持された現像
剤が感光体ドラム2の周表面を摺擦し、感光体ドラム2
の周表面に形成されている静電潜像に現像作用が施され
る。
【0046】以上のようにして、感光体ドラム2の周表
面に形成された静電潜像は、現像域6の上流部において
第2の現像剤適用手段26の現像作用を受け、次いで現
像域6の中央部において第1の現像剤適用手段24の現
像作用を受けるとともに、更に現像域6の下流部におい
て第3の現像剤適用手段28の現像作用を受けて、トナ
ー像に像される。
【0047】上記第3の現像剤適用手段28を構成する
第3のスリーブ部材281の周表面に保持されて現像域
6を通過せしめられた現像剤は、現像剤剥離域283に
おいて磁気吸引力が実質上存在しなくなる或いは僅かに
なることに起因して、そして現像剤剥離域283におい
て第3の攪拌搬送手段46のパドル463によって攪拌
搬送されている現像剤が第3のスリーブ部材281の周
表面に作用することに起因して、第3のスリーブ部材2
81の周表面から離脱せしめられて、第3の攪拌搬送手
段46のパドル463によって攪拌搬送されている現像
剤に混入される。なお、図示の実施形態のおいては、第
3の現像剤適用手段28を構成する第3の磁石手段28
2は、その中心と上記第1の現像剤適用手段24を構成
する第1の磁石手段242中心とを結ぶ線より後方、即
ち現像剤攪拌搬送機能40側には磁極が設けられていな
いので、第3のスリーブ部材281によって現像剤を汲
み上げることはない。従って、第3の攪拌搬送手段46
のパドル463によって送られる現像剤は、第1の現像
剤適用手段24を構成する第1のスリーブ部材241の
みによって汲み上げられるので、現像剤の早期劣化を防
止できるとともに、第1のスリーブ部材241および第
3のスリーブ部材281の駆動トルクを低減することが
できる。
【0048】また、上記第2の現像剤適用手段26の第
2のスリーブ部材261の周表面に保持されて現像域6
を通過せしめられた現像剤は、第2の回転スリーブ部材
261の回転方向に見て現像域6の下流に位置する現像
剤剥離域263において磁気吸引力が実質上存在しなく
なる或いは僅かになることに起因して、第2のスリーブ
部材261の表面から離脱される。そして、該第2のス
リーブ部材261の表面から離脱された現像剤は、磁気
搬送手段32を構成する磁石手段322が形成する磁界
に起因してスリーブ部材321の周表面に移送される。
【0049】磁気搬送手段32を構成するスリーブ部材
321の周表面に移送された現像剤は、矢印320で示
す方向に回転するスリーブ部材321の周表面に磁気的
に吸着されて搬送され、現像剤返送案内板34と対向す
る位置の上流側に設けられた現像剤剥離域323におい
てスリーブ部材321の周表面から剥離される。スリー
ブ部材321の周表面から剥離された現像剤は、スリー
ブ部材321の回転による遠心力と重力の作用により現
像剤返送案内板34上に送られる。このとき、現像剤剥
離域323におけるスリーブ部材321の周表面には僅
かに磁力が存在しており、この磁力によってスリーブ部
材321の周表面には現像剤の一部がが磁気的に吸引保
持されている。しかるに、上記現像剤返送案内板34を
構成する水平部341の先端縁と磁気搬送手段32を構
成するスリーブ部材321の周表面との隙間(G2)
は、上記図1および図2の実施形態における現像剤返送
案内板34を構成する水平部341の先端縁と上記第2
の現像剤適用手段26を構成する第2のスリーブ部材2
61の周表面との隙間(GI)と同様に、使用する現像
剤のキャリア粒子の直径の10倍乃至30倍に設定され
ているので、スリーブ部材321の駆動トルクを増大す
ることなく、スリーブ部材321の周表面に磁気的に吸
着された現像剤を確実に剥離することができる。スリー
ブ部材321の周表面から剥離された現像剤は、傾斜部
342に案内されて上記現像剤攪拌搬送機構40の上流
側である第1の攪拌搬送手段42の上方に導かれて落下
する。このように、第2の現像剤適用手段26の第2の
スリーブ部材261の周表面に保持されて現像域6を通
過せしめられた現像剤は、磁気搬送手段32および現像
剤返送案内板34を介して現像剤攪拌搬送機構40の上
流側に返送されるので、現像ハウジング12内の現像剤
および第1の攪拌搬送手段42上に供給される新規トナ
ーと確実に攪拌混合されて再度現像に供される。図示の
実施形態においては、第2の現像剤適用手段26と現像
剤返送案内板34との間に磁気搬送手段32が配設され
ているので、現像剤返送案内板34上を構成する傾斜部
342の傾斜角度を大きくすることができ、現像剤を現
像剤攪拌搬送機構40の上流側に確実に返送することが
できる。
【0050】
【発明の効果】本発明による静電潜像現像装置は以上の
ように構成されているので、次の作用効果を奏する。
【0051】即ち、本発明による静電潜像現像装置にお
いては、第2の現像剤適用手段を構成する第2のスリー
ブ部材と現像剤返送案内板の該先端縁との隙間、また
は、磁気搬送手段を構成するスリーブ部材と現像剤返送
案内板の該先端縁との隙間が、キャリア粒子の直径の1
0倍乃至30倍に設定されているので、第2の現像剤適
用手段を構成する第2のスリーブ部材または磁気移送手
段を構成するスリーブ部材の駆動トルクを増大すること
なく、第2のスリーブ部材またはスリーブ部材の周表面
に磁気的に吸着された現像剤を確実に剥離することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成された静電潜像現像装置の
一実施形態を示す断面図。
【図2】図1に示す静電潜像現像装置の、現像ハウジン
グの上面を覆うカバー部材を省略して一部を破断して示
す平面図。
【図3】図1に示す静電潜像現像装置の第2の現像剤適
用手段を構成する第2のスリーブ部材と現像剤返送案内
板との隙間が大きい場合の現像剤の剥離状態を示す説明
図。
【図4】図1に示す静電潜像現像装置の第2の現像剤適
用手段を構成する第2のスリーブ部材と現像剤返送案内
板との隙間と、現像剤返送案内板による現像剤剥離率お
よび第2のスリーブ部材の駆動トルクとの関係を示す
図。
【図5】本発明に従って構成された静電潜像現像装置の
他の実施形態を示す断面図。
【図6】図5に示す静電潜像現像装置の、現像ハウジン
グの上面を覆うカバー部材を省略して一部を破断して示
す平面図。
【符号の説明】
2:感光体ドラム 6:現像域 10:静電潜像現像装置 12:現像ハウジング 24:第1の現像剤適用手段 241:第1のスリーブ部材 242:第1の磁石手段 26:第2の現像剤適用手段 261:第2のスリーブ部材 262:第2の磁石手段 28:第3の現像剤適用手段 281:第3のスリーブ部材 282:第3の磁石手段 30:穂切手段 300:穂切板 32:磁気搬送手段 321:スリーブ部材 322:磁石手段 34:現像剤返送案内板 40:現像剤攪拌搬送機構 42:第1の攪拌搬送手段 421:転軸 422:螺旋羽根 44:第2の攪拌搬送手段 441:転軸 442:螺旋羽根 46:第3の攪拌搬送手段 461:転軸 462:円筒部材 463:パドル 50:現像剤 52:トナー濃度検出器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像域を通して移動せしめられる感光体
    ドラムの周表面に形成されている静電潜像を、該現像域
    において該感光体ドラムの周表面にキャリア粒子とトナ
    ーとからなる現像剤を適用してトナー像に現像するため
    の静電潜像現現像装置にして、 現像ハウジングと、該現像ハウジング内の前端部に該感
    光体ドラムと平行に配設され該現像域において該感光体
    ドラムの周表面の移動方向に対して順方向に移動するよ
    うに回転駆動せしめられる第1のスリーブ部材と該第1
    のスリーブ部材内に配設された第1の磁石手段から構成
    された第1の現像剤適用手段と、該第1の現像剤適用手
    段に対して該感光体ドラムの周表面の移動方向上流側に
    おいて該感光体ドラムと平行に配設され該現像域におい
    て該感光体ドラムの周表面の移動方向に対して逆方向に
    移動するように回転駆動せしめられる第2のスリーブ部
    材と該第2のスリーブ部材内に配設された第2の磁石手
    段から構成された第2の現像剤適用手段と、該第1の現
    像剤適用手段に現像剤を攪拌しつつ搬送する現像剤攪拌
    搬送機構とを具備し、該現像剤攪拌搬送機構によって攪
    拌しつつ搬送された現像剤が該第1のスリーブ部材の周
    表面に磁気的に吸引保持され、次いで該第1のスリーブ
    部材の周表面に吸引保持された現像剤の一部が該第2の
    スリーブ部材の周表面に移送されてそこに磁気的に吸引
    保持され、該現像域において該感光体ドラムの周表面に
    適用されるとともに、該第2の現像スリーブ部材の周表
    面に移送されることなく該第1のスリーブ部材の周表面
    に吸引保持され続けた現像剤も該現像域において該感光
    体ドラムの周表面に適用される静電潜像現像装置におい
    て、 該第2の現像剤適用手段の後方には該第2のスリーブ部
    材の周表面に磁気的に吸引保持されて搬送された現像剤
    を該現像剤攪拌搬送機構側に送る現像剤返送案内板が配
    設されており、該現像剤返送案内板の先端縁と該第2の
    スリーブ部材の周表面との隙間がキャリア粒子の直径の
    10倍乃至30倍に設定されている、 ことを特徴とする静電潜像現像装置。
  2. 【請求項2】 現像域を通して移動せしめられる感光体
    ドラムの周表面に形成されている静電潜像を、該現像域
    において該感光体ドラムの周表面にキャリア粒子とトナ
    ーとからなる現像剤を適用してトナー像に現像するため
    の静電潜像像装置にして、 現像ハウジングと、該現像ハウジング内の前端部に該感
    光体ドラムと平行に配設され該現像域において該感光体
    ドラムの周表面の移動方向に対して順方向に移動するよ
    うに回転駆動せしめられる第1のスリーブ部材と該第1
    のスリーブ部材内に配設された第1の磁石手段から構成
    された第1の現像剤適用手段と、該第1の現像剤適用手
    段に対して該感光体ドラムの周表面の移動方向上流側に
    おいて該感光体ドラムと平行に配設され該現像域におい
    て該感光体ドラムの周表面の移動方向に対して逆方向に
    移動するように回転駆動せしめられる第2のスリーブ部
    材と該第2のスリーブ部材内に配設された第2の磁石手
    段から構成された第2の現像剤適用手段と、該第1の現
    像剤適用手段に現像剤を攪拌しつつ搬送する現像剤攪拌
    搬送機構とを具備し、該現像剤攪拌搬送機構によって攪
    拌しつつ搬送された現像剤が該第1のスリーブ部材の周
    表面に磁気的に吸引保持され、次いで該第1のスリーブ
    部材の周表面に吸引保持された現像剤の一部が該第2の
    スリーブ部材の周表面に移送されてそこに磁気的に吸引
    保持され、該現像域において該感光体ドラムの周表面に
    適用されるとともに、該第2の現像スリーブ部材の周表
    面に移送されることなく該第1のスリーブ部材の周表面
    に吸引保持され続けた現像剤も該現像域において該感光
    体ドラムの周表面に適用される静電潜像現像装置におい
    て、 該第2の現像剤適用手段の後方には該第2のスリーブ部
    材と同一方向に回転駆動せしめられるスリーブ部材と該
    スリーブ部材内に配設された磁石手段から構成された磁
    気搬送手段が配設され、該磁気搬送手段の後方には該ス
    リーブ部材の周表面に磁気的に吸引保持されて搬送され
    た現像剤を該現像剤攪拌搬送機構側に送る現像剤返送案
    内板が配設されており、該現像剤返送案内板の先端縁と
    該第2のスリーブ部材の周表面との隙間がキャリア粒子
    の直径の10倍乃至30倍に設定されている、 ことを特徴とする静電潜像現像装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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