JPH06110333A - 磁気ブラシ現像器 - Google Patents

磁気ブラシ現像器

Info

Publication number
JPH06110333A
JPH06110333A JP25924192A JP25924192A JPH06110333A JP H06110333 A JPH06110333 A JP H06110333A JP 25924192 A JP25924192 A JP 25924192A JP 25924192 A JP25924192 A JP 25924192A JP H06110333 A JPH06110333 A JP H06110333A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
developer
sleeve
magnetic brush
carrier
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25924192A
Other languages
English (en)
Inventor
Kunihiko Satou
▲くに▼彦 佐藤
Kenji Fukuya
憲司 福家
Futoshi Okabayashi
太志 岡林
Takamasa Araki
隆優 荒木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP25924192A priority Critical patent/JPH06110333A/ja
Priority to US08/127,594 priority patent/US5396026A/en
Publication of JPH06110333A publication Critical patent/JPH06110333A/ja
Priority to US08/253,610 priority patent/US5424489A/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Magnetic Brush Developing In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 マグネットの周囲に回転するスリーブを設
け、スリーブの回転により、スリーブ上に形成された現
像剤の磁気ブラシを搬送して、現像する磁気ブラシ現像
器に関し、規制部材通過後の磁気ブラシの挙動による現
像剤の飛散を防止するとともに、現像剤の吸引力を向上
することを目的とする。 【構成】 少なくとも、複数の磁極を配置したマグネッ
ト22と該マグネット22の周囲に回転自在に設けたス
リーブ21とを備える現像ローラ20と、該スリーブ2
1の磁性体粒子を含む現像剤の搬送量を規制する規制部
材23とを有する磁気ブラシ現像器において、該像担持
体31に対向する現像磁極Pdと該規制部材23との間
の搬送磁極Ptのスリーブ21表面の磁束密度の半値幅
を、該スリーブ21の回転に伴う現像剤の磁気ブラシの
穂が描く遠心力により該磁気ブラシの穂の先端の現像剤
が飛び出さない値とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】(目次) 産業上の利用分野 従来の技術(図11乃至図14) 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段(図1) 作用 実施例 (a) 画像形成装置の説明(図2) (b) 一実施例の説明(図3乃至図10) (c) 他の実施例の説明 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、マグネットの周囲に回
転するスリーブを設け、スリーブの回転により、スリー
ブ上に形成された現像剤の磁気ブラシを搬送して、現像
する磁気ブラシ現像器に関する。
【0003】複写機、プリンタ、ファクシミリ装置等の
画像形成装置では、普通紙印刷の要請から、電子写真方
式等の感光ドラムに静電潜像を形成し、これを現像剤で
現像し、媒体に転写する方式が採用されている。
【0004】このため、感光ドラムに現像剤を供給し
て、現像する現像器が用いられ、この現像器として、二
成分現像剤や磁性トナーを用いた磁気ブラシ現像器が利
用されている。
【0005】このような磁気ブラシ現像器では、現像剤
の搬送途中で現像剤の飛散が起こらないものが望まれ
る。
【0006】
【従来の技術】図11は従来技術の説明図、図12は従
来技術の磁束密度分布図、図13、図14は従来技術の
動作説明図(その1)、(その2)である。
【0007】図11に示すように、磁気ブラシ現像器2
では、現像ローラ20が、複数の磁極を有するマグネッ
ト22の周囲を覆うように、回転自在のスリーブ21が
設けられて構成されている。
【0008】スクリュー25、26で攪拌された現像剤
は、現像ローラ20に供給され、現像ローラ20では、
内包するマグネット22の搬送磁極P2 とP3 とにより
現像剤をスリーブ21上に吸引する。
【0009】スリーブ21上の現像剤は、スリーブ21
の回転により搬送され、ドクターブレード23により搬
送量を規制されて、感光ドラム31の対向位置に搬送さ
れる。
【0010】感光ドラム31の対向位置では、対向位置
の磁極(現像磁極)Pdにより現像剤は磁気ブラシを形
成しており、磁気ブラシの穂先が感光ドラム31に接触
して、感光ドラム31上の静電潜像が現像される。
【0011】現像剤は、現像ローラ20により更に搬送
され、掻き取りブレード24により、スリーブ21上か
ら引き剥がされ、スクリュー25に戻される。ここで、
二成分現像剤は、磁性体粒子であるキャリアと、粉体イ
ンクであるトナーとを混合したものであり、両者を攪拌
することにより、トナーが帯電して、キャリアに付着す
る。
【0012】感光ドラム31の対向位置では、キャリア
は現像ローラ20の現像磁極Pdによりスリーブ21に
吸引されているので、トナーのみが感光ドラム31に付
着する。
【0013】このスリーブ21上の現像剤の搬送時の挙
動を詳細に説明すると、図13に示すように、搬送磁極
P2 に対向したドクターブレード23により切り取られ
た現像剤は、スリーブ21の回転により、搬送磁極Pt
と搬送磁極P2 との境で、図14(A)に示すように、
スリーブ21上の磁気ブラシの穂が両磁極Pt、Pdに
連結され、寝た状態となり、更にスリーブ21が回転す
ると、図14(B)、(C)に示すように、搬送磁極P
tと搬送磁極P2 の磁力線に従い、次第に立ち、スリー
ブ21に対して、直立状態となった後、今度は、図14
(D)に示すように、搬送磁極Ptと現像磁極Pdとの
磁力線により、現像磁極Pd方向に倒れていく。
【0014】このように現像剤はスリーブ21で搬送さ
れる際に、磁気ブラシの穂は円弧を描く挙動を示す。こ
の時、マグネット22の磁極配置は、従来、図12に示
すように、感光ドラム31に対向する現像磁極Pdの角
度範囲は、94°であり、現像磁極Pdとドクターブレ
ード23との間の搬送磁極Ptの磁束密度の半値幅は、
25°程度であり、角度範囲は、47°程度であった。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術では、次の問題があった。 図14に示したように、スリーブ21の回転に伴い、
ブレード23を通過した現像剤の磁気ブラシは、円弧を
描くように、立っていく。
【0016】この時、従来のように、搬送磁極Ptの磁
束密度の半値幅が狭いと、図13に示すように、スリー
ブ21の回転に対し、磁気ブラシの先端が描く円弧が小
さくなり、磁気ブラシの先端の速度は速くなり、遠心力
により、先端の現像剤が磁気ブラシから外れて、飛び出
してしまい、図11に示すように、カバー27を施して
も、その下の用紙上に付着してしまう。
【0017】特に、二成分現像剤では、回りにトナーを
付着した大きなキャリアが飛散して、用紙上に落ちるた
め、用紙上でそのキャリアの付着した所は、トナーが転
写されずに、白く抜けた印刷となり、印刷品質の低下の
原因となる。
【0018】又、搬送磁極Ptの磁束密度の半値幅が
狭いことは、現像磁極Pdとの磁力線の数が少なく、感
光ドラム31の対向位置での現像剤の吸引力が低下し、
良好な現像ができない。
【0019】特に、二成分現像剤では、キャリアが感光
ドラム31に付着してしまい、用紙に転写した時に、キ
ャリアの付着した所は、トナーが転写されないので、白
く抜けた印刷となり、印刷品質を低下する。
【0020】従って、本発明は、規制部材通過後の磁気
ブラシの挙動による現像剤の飛散を防止するとともに、
現像剤の吸引力を向上することができる磁気ブラシ現像
器を提供することを目的とする。
【0021】又、本発明は、キャリアの飛散による印刷
の白抜けを防止することができる磁気ブラシ現像器を提
供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理図で
ある。本発明の請求項1は、少なくとも、複数の磁極を
配置したマグネット22と該マグネット22の周囲に回
転自在に設けたスリーブ21とを備える現像ローラ20
と、該スリーブ21の磁性体粒子を含む現像剤の搬送量
を規制する規制部材23とを有し、該スリーブ21上に
該現像剤の磁気ブラシを形成し、像担持体31に搬送し
て、現像する磁気ブラシ現像器において、該像担持体3
1に対向する現像磁極Pdと該規制部材23との間の搬
送磁極Ptのスリーブ21表面の磁束密度の半値幅が、
該スリーブ21の回転に伴う該現像剤の磁気ブラシの穂
が描く弧の遠心力により該磁気ブラシから該現像剤が飛
び出さない値としたことを特徴とする。
【0023】本発明の請求項2は、請求項1において、
前記規制部材23の穂切り点と、前記現像ローラ20と
前記像担持体31との最接近点との角度が、およそ90
°であり、前記搬送磁極Ptの磁束密度の半値幅が、2
8°以上であることを特徴とする。
【0024】本発明の請求項3は、請求項1又は2にお
いて、前記現像ローラ20の前記規制部材23の対向位
置に、磁束密度平坦部を設けたことを特徴とする。本発
明の請求項4は、請求項1又は2又は3において、前記
現像剤が、二成分現像剤であることを特徴とする。
【0025】
【作用】本発明の請求項1では、搬送磁極Ptのスリー
ブ21表面の磁束密度の半値幅を、スリーブ21の回転
に伴う該現像剤の磁気ブラシの穂が描く弧の遠心力によ
り該磁気ブラシから該現像剤が飛び出さない値として、
広くしたことにより、磁気ブラシの描く円弧が大きくな
り、磁気ブラシ先端の速度が低下して、遠心力が減少す
るため、磁気ブラシ先端の現像剤の飛び出しを防止でき
る。
【0026】又、現像磁極Pdから搬送磁極Ptへの磁
力線が増加して、現像剤の磁気吸引力が増加し、現像を
良好にできる。本発明の請求項2では、規制部材23の
穂切り点と、現像ローラ20と像担持体31との最接近
点との角度が、およそ90°であり、搬送磁極Ptの磁
束密度の半値幅が、28°以上とすることにより、磁気
ブラシの穂の描く円弧による遠心力による現像剤の飛散
を防止できる。
【0027】本発明の請求項3では、現像ローラ20の
前記規制部材23の対向位置に、磁束密度平坦部を設け
たため、平坦部での磁気ブラシの穂の形成角度を均一に
でき、規制部材23と搬送磁極P2 との位置ズレが合っ
ても、一定の高さの現像剤に規制でき、規制部材23の
取り付け位置マージンを大きくとることができるととも
に、平坦部での磁気ブラシの穂の形成角度が、直立方向
に対して小さくなるため、規制部材23への抵抗力が減
少し、スリーブ21の回転トルクを小さくできる。
【0028】本発明の請求項4では、現像剤が二成分現
像剤のため、キャリアが像担持体に付着せず、キャリア
の用紙への飛散を防止できるため、キャリアによる白抜
け印刷を防止できる。
【0029】
【実施例】
(a) 画像形成装置の説明 図2は本発明の一実施例画像形成装置の構成図であり、
プリンタを示している。
【0030】図2に示すように、印刷装置1は、用紙カ
セット10と、印刷機構3と、搬送系5とで構成され、
印刷機構3は、電子写真ユニットで構成されており、両
面印刷可能に構成されている。
【0031】印刷機構3は、搬送路30と、回転する感
光ドラム31と、感光ドラム31を帯電する帯電器32
と、感光ドラム31に光像を書き込み、潜像を形成する
(レ−ザ−)光学系ユニット33と、感光ドラム31の
潜像をトナ−で現像する磁気ブラシ現像器2と、転写す
べき用紙を待機させる待機ロ−ラ35と、待機ロ−ラ3
5により送られる用紙に、感光ドラム31のトナ−像を
転写し、分離する転写/分離器36と、転写後の感光ド
ラム31をクリ−ニングするクリ−ナ−37と、用紙上
のトナ−像を熱定着する熱ロ−ラ定着器38とを有す
る。
【0032】用紙搬送系5は、用紙カセット10の用紙
をピックするピックロ−ラ50と、ピックした用紙を待
機ロ−ラ35まで搬送する搬送ロ−ラ51a、51b、
51cと、熱ロ−ラ定着器38からの用紙の後端を裏面
印刷用搬送路59に向ける羽根車54と、熱ロ−ラ定着
器38からの用紙を排出方向に搬送した後、裏面印刷用
搬送路59に送るスイッチバックロ−ラ55と、用紙の
排出をガイドするためのガイドロ−ラ56a、56b
と、排出ロ−ラ57と、排出された用紙を収納する排紙
トレイ58と、裏面印刷のため、スイッチバックロ−ラ
55からの用紙を搬送ロ−ラ59a、59bで待機ロ−
ラ35に送る裏面印刷用搬送路59とを有する。
【0033】この印刷装置1の動作は、用紙カセット1
0から、ピックロ−ラ50で用紙をピックし、搬送ロ−
ラ51a、51b、51cで待機ロ−ラ35まで送り,
帯電器32で帯電され、光学系ユニット33で光像が書
き込まれ、潜像が形成され、磁気ブラシ現像器2でトナ
−像が形成される感光ドラム31のトナ−像と同期をと
る。
【0034】待機ロ−ラ35で送られる用紙は、表面
に、感光ドラム31のトナ−像が、転写/分離器36で
転写され、感光ドラム31から分離され、熱ロ−ラ定着
器38で定着され、スイッチバックロ−ラ55方向に送
られ、スイッチバックロ−ラ55で、排紙トレイ58方
向に搬送される。
【0035】用紙の後端が、羽根車54に到達すると、
スイッチバックロ−ラ55は、搬送動作を停止し、用紙
を停止させると、用紙後端が羽根車54の反時計方向へ
の回転により、用紙後端は裏面印刷用搬送路59に向
き、スイッチバックロ−ラ55は、用紙を裏面印刷用搬
送路59に送り、用紙は裏面印刷用搬送路59の搬送ロ
−ラ59a,59bにより、待機ロ−ラ35に送られ
る。
【0036】以後、表面印刷と同様に、待機ロ−ラ35
で送られる用紙は、裏面に、感光ドラム31のトナ−像
が、転写/分離器36で転写され、感光ドラム31から
分離され、熱ロ−ラ定着器38で定着され、スイッチバ
ックロ−ラ55方向に送られ、スイッチバックロ−ラ5
5で、排紙トレイ58方向に搬送され、排出ロ−ラ57
により、排紙トレイ58に排出され、両面印刷が行われ
る。
【0037】片面印刷の場合は、表面の印刷のみで、排
紙トレイ58に排出される。このような印刷装置1は、
用紙カセット10が、前面から装着されて、装置内に収
容され、上部の排紙トレイ58に排出されるため、両側
にスペ−スを要せず、省スペース化が可能となり、排出
路をスイッチバックに用いているので、装置を小型にし
て、両面印刷できる。
【0038】(b) 一実施例の説明 図3は本発明の一実施例構成図、図4は本発明の一実施
例磁束密度分布図、図5、図6は本発明の一実施例動作
説明図(その1)、(その2)である。
【0039】図3において、現像ローラ20のマグネッ
ト22は、金属製の軸の外周に、等方性の永久磁石用フ
ェライトを設けたものであり、5極の磁極P1 〜P3 、
Pt、Pdが設けてあり、磁極P3 と磁極P1 の間は、
着磁されていない部分である。
【0040】現像ローラ20のスリーブ21の外径は、
30mmであり、回転数は、250rpmであり、ドク
ターブレード23は、金属板からなり、スリーブ21に
対して、一定の間隔を持って配置されており、掻き取り
ブレード24も金属板で構成されている。
【0041】現像剤は、粒径60ミクロンの酸化鉄焼結
体に樹脂をコートしたキャリアを用いており、多用され
ている100ミクロンのキャリアに比べ、キャリア付着
が起こり易く、トナーは、ポリエステル樹脂系の粒径1
0ミクロンのものである。
【0042】この現像ローラ20の磁束密度分布(着磁
パターン)は、図4の通りであり、スリーブ21上のス
リーブ表面に対して、垂直方向の磁束密度を測定したも
のである。
【0043】ここで、現像ローラ20と感光ドラム31
との最接近点と、ドクターブレード23の穂切り点は、
90°の角度である。ドクターブレード23近傍には、
現像剤規制量を安定させるため、磁束密度平坦部が設け
られている。
【0044】搬送磁極P2 、P3 、現像磁極Pdの幅
は、従来通り各々53°、42°、94°であり、ドク
ターブレード23と現像磁極Pdとの間の磁極Ptは、
幅が52°で、最大磁束密度が、900G(ガウス)で
あり、磁束密度の半値幅(磁束密度が450G以上の部
分の幅)は30°であり、5°増やしてある。
【0045】この分だけ、搬送磁極P1 の幅を5°狭め
て、56°とし、現像磁極Pdを5°時計方向に移動さ
せている。このように、搬送磁極Ptの半値幅を広くし
た時の動作を、図5、図6により説明する。
【0046】図5に示すように、搬送磁極P2 に対向し
たドクターブレード23により切り取られた現像剤は、
スリーブ21の回転により、搬送磁極Ptと搬送磁極P
2 との境で、図6(A)に示すように、スリーブ21上
の磁気ブラシの穂が両磁極Pt、Pdに連結され、寝た
状態となり、更にスリーブ21が回転すると、図6
(B)、(C)に示すように、搬送磁極Ptと搬送磁極
P2 の磁力線に従い、次第に立ち、スリーブ21に対し
て、直立状態となった後、今度は、図6(D)に示すよ
うに、搬送磁極Ptと現像磁極Pdとの磁力線により、
現像磁極Pd方向に倒れていく。
【0047】この時、搬送磁極Ptの磁極幅を広くした
ため、図5に示すように、磁気ブラシの穂の描く円弧が
大きくなり、磁気ブラシの穂の先端の速度が遅くなり、
磁気ブラシの穂の先端の遠心力が小さくなる。
【0048】従って、磁気ブラシの穂の先端の現像剤
が、離れて飛び出すことが防止でき、トナーを付着した
キャリアの飛散を防止できる。又、搬送磁極Ptの磁極
幅を広くし、現像磁極Pdの磁極幅は変えていないた
め、現像磁極Pdから搬送磁極Ptへの磁力線の数が多
くなり、感光ドラム31の対向位置でのキャリアの磁気
吸引力を増加でき、キャリアの感光ドラム31への付着
も防止できる。
【0049】次に、搬送磁極Ptの磁束密度の半値幅に
ついて説明する。図7は本発明の一実施例半値幅とキャ
リア付着量との関係図、図8は本発明の一実施例半値幅
と白抜け箇所の説明図(その1)、図9は本発明の一実
施例半値幅とキャリア飛散量との関係図、図10は本発
明の一実施例半値幅と白抜け箇所の説明図(その2)で
ある。
【0050】搬送磁極Ptの半値幅を、23°、24
°、25°、26°、28°、29°、30°、31
°、32°のマグネット22を用意し、各々を図3の現
像ローラ20にセットして、図2の装置を用い、感光ド
ラム31へのキャリア付着量を測定した。
【0051】この測定方法には、特許出願平成3年第1
12894号明細書に記載されたキャリア付着量測定方
法を用いて測定した。この方法は、現像器を駆動して、
感光ドラム31に現像を行い、転写した後の、感光ドラ
ム31に付着したキャリアをブレードにより回収して、
その重量を測定するものである。
【0052】回収したキャリアを、感光ドラム31の単
位面積(平方メートル)当たりの付着重量(mg)に換
算したものを、図7に示す。図7より、搬送磁極Ptの
半値幅が広い方が、キャリア付着量が減少することが判
る。
【0053】次に、図2の装置において、現像器2の下
にフィルムを設けて、用紙に飛散キャリアが落下しない
ようにして、同様のマグネット22を用意し、現像ロー
ラ20にセットして、用紙全面に約1mm間隔の斜線パ
ターンを印刷して、転写した用紙の白抜けの有無を調べ
た結果を、図8に示す。
【0054】ここでは、各半値幅毎に、A4用紙10枚
の印刷を行い、10枚の印刷用紙の白抜け箇所の個数を
調べた。図8に示すように、ここでも、搬送磁極Ptの
半値幅が広い程、白抜け箇所が少なくなることが判り、
半値幅が26°では、用紙10枚当たり、僅か3個の白
抜け箇所となり、半値幅26°以上で、実用上問題のな
いことが判った。
【0055】次に、キャリア飛散量を測定した。この方
法は、図2、図3の現像器2の下にフィルムを設けて、
フィルム上のキャリアの重量を測定した。
【0056】搬送磁極Ptの半値幅を、23°、24
°、26°、28°、29°、30°、31°、32°
のマグネット22を用意し、各々を図3の現像ローラ2
0にセットして、各々の半値幅の搬送磁極Ptにおい
て、現像器を10分間運転し、実験した結果を、図9に
示す。
【0057】図9に示すように、10分間運転時のキャ
リア飛散量は、半値幅が広くなるにつれて、減少するこ
とが判る。次に、図2の装置において、前述のフィルム
を取り除き、同様のマグネット22を現像ローラ20に
セットして、各々の半値幅に対し、A4用紙10枚の印
刷を行い、その白抜け箇所数と、その時の装置内の現像
器2下のキャリアの有無を目視確認した。
【0058】この結果は、図10に示し、白抜け箇所
は、前述のキャリアの感光ドラム31への付着量も含ま
れるため、図8より多くなっている。図10より、半値
幅が26°では、A4用紙10枚当たりの白抜け箇所数
は、18個であり、装置内にキャリアが少々有ったが、
半値幅が28°となると、A4用紙10枚当たりの白抜
け箇所数は、3個となり、実用上問題がなく、装置内の
キャリアを見当たらなかった。
【0059】以上のことから、搬送磁極Ptの磁束密度
の半値幅を、28°以上にすれば、キャリア付着、キャ
リア飛散を減少させ、白抜けの無い印字を得ることがで
きることが判った。
【0060】又、搬送磁極Ptの磁束密度の半値幅の上
限は、搬送磁極Ptの磁束密度の半値幅を大きく広げる
と、現像磁極Pdが時計方向に移動され、感光ドラム3
1との対向位置での磁気ブラシが良好に形成されなくな
るため、限度があり、およそ35°程度が適当と考えら
れる。
【0061】ここで、磁極幅を半値幅で規定したのは、
磁極の幅における磁気ブラシの穂が寝た状態の部分の影
響を取り除くためである。即ち、磁極の境界(NからS
に入れ替わる所)では、磁気ブラシの穂は寝ているが、
問題となるのは、磁気ブラシの穂が立ち上がり始めてか
ら寝るまでの間の角度のため、半値幅で規定した。
【0062】更に、スリーブ21の回転数を変えて、同
様の実験を行った所、回転数が300rpm以下では、
実用上問題ないことも確認した。次に、ドクターブレー
ド23の位置におけるスリーブ21の磁束密度の平坦部
については、特許出願平成3年第220221号明細書
「磁気ブラシ現像器」(平成3年8月30日出願)に示
したように、ドクターブレード23の設置位置における
スリーブ21上の磁束密度を平坦とし、図5に示したよ
うに、その部分でのスリーブ21上の磁気ブラシの形成
角度を一定とすることにより、ドクターブレード23の
位置精度によらず、規制現像剤量を均一とするものであ
る。
【0063】これにより、ドクターブレード23の取り
付け位置マージンを大きくして、装置の組み立てを容易
としても、規制現像剤量を均一とでき、現像器毎の規制
現像剤量のバラツキを防止でき、画質が向上する。
【0064】この平坦部を設ける方法としては、前記明
細書にも示したように、搬送磁極Ptの磁化の強さを、
搬送磁極P2 の磁化の強さより強くすることにより、実
現でき、図4の磁化パターンに示す通りである。
【0065】又、搬送磁極P2 を2つの磁極で構成し、
搬送磁極Pt側の磁極の磁化の強さを弱くしても、実現
できる。この平坦部で、磁気ブラシの穂切りを行うと、
磁化が弱いため、磁気ブラシの穂が立ちにくくなり、ド
クターブレード23に対する圧力を減少できるため、ス
リーブ21の回転トルクを減少できるという効果もあ
る。
【0066】このようにして、現像磁極Pdとブレード
23との間の、搬送磁極Ptの磁束密度の半値幅を広く
とることにより、キャリアの飛散とキャリアの付着を防
止でき、高解像度の印刷を行っても、白抜けが実用上問
題とならなくなる。
【0067】(c) 他の実施例の説明 上述の実施例の他に,本発明は,次のような変形が可能
である。 現像剤のキャリアを、60ミクロンのもので説明した
が、100ミクロン等のキャリアでも同様である。
【0068】現像剤を、二成分現像剤で説明したが、
磁性一成分現像剤においても、同様の現像ローラで現像
剤を搬送し、現像電界の印加で感光ドラムに現像剤を付
着することから、現像剤の飛散と、現像剤の余分の付着
が発生するため、同様に適用でき、この場合の効果は、
現像剤の飛散による用紙の汚れと、現像剤の余分の付着
による印刷背景部のカブリ等である。
【0069】上述の実施例では,印刷機構3を電子写
真機構で説明したが,現像する他の印刷機構(例えば,
静電記録機構等)にも使用できる。 印刷装置をプリンタで説明したが,複写機,ファクシ
ミリ等他の印刷装置であっても良い。
【0070】以上,本発明を実施例により説明したが,
本発明の主旨の範囲内で種々の変形が可能であり,これ
らを本発明の範囲から排除するものではない。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように,本発明によれば,
次の効果を奏する。 搬送磁極Ptのスリーブ21表面の磁束密度の半値幅
を、磁気ブラシの穂が描く円弧の遠心力により磁気ブラ
シの先端の現像剤が飛び出さない値に広くして、磁気ブ
ラシの描く円弧を大きくしたため、磁気ブラシ先端の速
度が低下して、遠心力が減少するため、磁気ブラシ先端
の現像剤の飛び出しを防止できる。
【0072】搬送磁極Ptのスリーブ21表面の磁束
密度の半値幅を広くしたことにより、現像磁極Pdから
搬送磁極Ptへの磁力線が増加して、現像剤の磁気吸引
力が増加し、現像を良好にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理図である。
【図2】本発明の一実施例印刷装置の構成図である。
【図3】本発明の一実施例構成図である。
【図4】本発明の一実施例磁束密度分布図である。
【図5】本発明の一実施例動作説明図(その1)であ
る。
【図6】本発明の一実施例動作説明図(その2)であ
る。
【図7】本発明の一実施例半値幅とキャリア付着量の関
係図である。
【図8】本発明の一実施例半値幅と白抜け箇所の説明図
(その1)である。
【図9】本発明の一実施例半値幅とキャリア飛散量の関
係図である。
【図10】本発明の一実施例半値幅と白抜け箇所の説明
図(その2)である。
【図11】従来技術の説明図である。
【図12】従来の磁束密度分布図である。
【図13】従来技術の動作説明図(その1)である。
【図14】従来技術の動作説明図(その2)である。
【符号の説明】
2 磁気ブラシ現像器 20 現像ローラ 21 スリーブ 22 マグネット 23 ドクターブレード 24 掻き取りブレード 25、26 スクリュー 27 ガイド 31 感光ドラム(像担持体) Pd 現像磁極 Pt 搬送磁極 P1 、P2 、P3 搬送磁極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 荒木 隆優 兵庫県加東郡社町佐保35番(番地なし) 富士通周辺機株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、複数の磁極を配置したマグ
    ネット(22)と該マグネット(22)の周囲に回転自
    在に設けたスリーブ(21)とを備える現像ローラ(2
    0)と、該スリーブ(21)の磁性体粒子を含む現像剤
    の搬送量を規制する規制部材(23)とを有し、該スリ
    ーブ(21)上に該現像剤の磁気ブラシを形成し、像担
    持体(31)に搬送して、現像する磁気ブラシ現像器に
    おいて、 該像担持体(31)に対向する現像磁極(Pd)と該規
    制部材(23)との間の搬送磁極(Pt)のスリーブ
    (21)表面の磁束密度の半値幅を、該スリーブ(2
    1)の回転に伴う該現像剤の磁気ブラシの穂が描く弧の
    遠心力により該磁気ブラシから該現像剤が飛び出さない
    値としたことを特徴とする磁気ブラシ現像器。
  2. 【請求項2】 前記規制部材(23)の穂切り点と、前
    記現像ローラ(20)と前記像担持体(31)との最接
    近点との角度が、およそ90°であり、前記搬送磁極
    (Pt)の磁束密度の半値幅が、28°以上であること
    を特徴とする請求項1の磁気ブラシ現像器。
  3. 【請求項3】 前記現像ローラ(20)の前記規制部材
    (23)の対向位置に、磁束密度平坦部を設けたことを
    特徴とする請求項1又は2の磁気ブラシ現像器。
  4. 【請求項4】 前記現像剤が、二成分現像剤であること
    を特徴とする請求項1又は2又は3の磁気ブラシ現像
    器。
JP25924192A 1990-09-03 1992-09-29 磁気ブラシ現像器 Pending JPH06110333A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25924192A JPH06110333A (ja) 1992-09-29 1992-09-29 磁気ブラシ現像器
US08/127,594 US5396026A (en) 1990-09-03 1993-09-28 Magnetic brush developing apparatus
US08/253,610 US5424489A (en) 1990-09-03 1994-06-03 Magnetic brush developing apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25924192A JPH06110333A (ja) 1992-09-29 1992-09-29 磁気ブラシ現像器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06110333A true JPH06110333A (ja) 1994-04-22

Family

ID=17331373

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25924192A Pending JPH06110333A (ja) 1990-09-03 1992-09-29 磁気ブラシ現像器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06110333A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6385423B1 (en) 1999-02-17 2002-05-07 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus and developing device therefor capable of increasing image density of a low contrast image
JP2003098756A (ja) * 2001-09-19 2003-04-04 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2004109584A (ja) * 2002-09-19 2004-04-08 Ricoh Co Ltd 画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP2008077093A (ja) * 2002-03-22 2008-04-03 Ricoh Co Ltd 画像形成方法
JP2009048030A (ja) * 2007-08-22 2009-03-05 Murata Mach Ltd 現像装置
JP2009048029A (ja) * 2007-08-22 2009-03-05 Murata Mach Ltd 現像装置
CN103543628A (zh) * 2012-07-10 2014-01-29 富士施乐株式会社 显影装置和图像形成装置

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6385423B1 (en) 1999-02-17 2002-05-07 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus and developing device therefor capable of increasing image density of a low contrast image
JP2003098756A (ja) * 2001-09-19 2003-04-04 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2008077093A (ja) * 2002-03-22 2008-04-03 Ricoh Co Ltd 画像形成方法
JP4625833B2 (ja) * 2002-03-22 2011-02-02 株式会社リコー 画像形成方法
JP2004109584A (ja) * 2002-09-19 2004-04-08 Ricoh Co Ltd 画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP2009048030A (ja) * 2007-08-22 2009-03-05 Murata Mach Ltd 現像装置
JP2009048029A (ja) * 2007-08-22 2009-03-05 Murata Mach Ltd 現像装置
CN103543628A (zh) * 2012-07-10 2014-01-29 富士施乐株式会社 显影装置和图像形成装置
JP2014016554A (ja) * 2012-07-10 2014-01-30 Fuji Xerox Co Ltd 現像装置及びこれを用いた画像形成装置
CN103543628B (zh) * 2012-07-10 2019-08-09 富士施乐株式会社 显影装置和图像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6081684A (en) Method and apparatus for image forming capable of performing an improved circulation of developer
JP2000231249A (ja) 攪拌手段、現像装置、プロセスカートリッジ、および電子写真画像形成装置
JP2003162151A (ja) 現像装置及び画像形成装置
JPH06110333A (ja) 磁気ブラシ現像器
JP4731218B2 (ja) 現像装置
JPH11161032A (ja) 静電潜像現像装置
EP0385865A2 (en) Developing unit and image forming apparatus having the developing unit
JP2005077540A (ja) 現像装置
JP2684809B2 (ja) 現像装置
JP4080594B2 (ja) 現像装置
JP3846465B2 (ja) 現像装置及び画像形成装置
JPH0895379A (ja) 現像装置及びこの現像装置を有する静電記録装置
JPH0535095A (ja) 現像装置
JP2000250299A (ja) 現像装置
JP2003215919A (ja) 現像装置
JP3552010B2 (ja) 画像形成装置
JP2005077538A (ja) 現像装置
JP2814761B2 (ja) 一成分現像装置
JP3846467B2 (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP2000066513A (ja) 現像装置及びこの現像装置を備える画像形成装置
JP2000231262A (ja) 現像装置
JP2006171475A (ja) 画像形成装置
JPS6027404Y2 (ja) 静電複写機の現像装置
JPH1173020A (ja) 二成分現像方法及びこれに用いられる現像装置
JP2005164999A (ja) 現像装置及び画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19990727