JPH1026871A - 静電潜像現像装置 - Google Patents

静電潜像現像装置

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JPH1026871A
JPH1026871A JP8181927A JP18192796A JPH1026871A JP H1026871 A JPH1026871 A JP H1026871A JP 8181927 A JP8181927 A JP 8181927A JP 18192796 A JP18192796 A JP 18192796A JP H1026871 A JPH1026871 A JP H1026871A
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developer
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electrostatic latent
developing
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Application number
JP8181927A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Kubota
宏 久保田
Mitsuhiro Kashiwabara
光宏 柏原
Tsutomu Osada
努 長田
Shinji Kikuta
慎司 菊田
Kazuhito Takaoka
一仁 高岡
Akihiko Ichiba
昭彦 市場
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Mita Industrial Co Ltd
Original Assignee
Mita Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2個の現像剤適用手段を具備する形態の静電
潜像現像装置において、現像特性等を低下せしめること
なく、従来は必要であった現像剤剥離搬送手段及び現像
剤流下案内手段を省略することを可能にする。 【解決手段】 静電潜像現像装置(8)は第一の現像剤
適用手段(24)とその下方に配置された第二の現像剤
適用手段(26)と現像剤攪拌搬送手段(74)とを具
備する。現像剤攪拌搬送手段(74)は回転螺旋羽根手
段から構成された下流攪拌搬送手段(80)を含む。第
一の現像剤適用手段(24)から離脱された現像剤(1
24)は下流攪拌搬送手段(80)に向けて落下せしめ
られる。第一の現像剤適用手段(24)から離脱された
現像剤(124)が落下の際に第一及び第二の現像剤適
用手段(24、26)に吸引保持されるのを防止する仕
切手段(118)が配設されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電式複写機及び
レーザ式印刷機の如き画像形成機において静電潜像をト
ナー像に現像するための静電潜像現像装置、更に詳しく
は2個の現像剤適用手段を具備する静電潜像現像装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】静電複写機及びレーザ式印刷機の如き画
像形成機においては、周知の如く、静電潜像担持部材上
に静電潜像を形成し、次いでかかる静電潜像をトナー像
に現像している。かような現像は静電潜像担持部材が現
像域を通して移動せしめられる際に、静電潜像担持部材
上に現像剤を適用することによって遂行される。静電潜
像担持部材上に現像剤を適用して静電潜像をトナー像に
現像する静電潜像現像装置として、特開昭60−683
64号公報及び特開平3−31876号公報には、第一
の現像剤適用手段とその下方に配置された第二の現像剤
適用手段との2個の現像剤適用手段を具備した形態のも
のが開示されている。かかる静電潜像現像装置は、静電
潜像担持部材が現像域を通して下方に移動せしめられる
際に、第一の現像剤適用手段及び第二の現像剤適用手段
によって静電潜像担持部材上に、キャリア粒子とトナー
とから成る現像剤を適用し、静電潜像をトナー像に現像
する。
【0003】更に詳述すると、上記静電潜像現像装置に
おける第一の現像剤適用手段は、回転駆動せしめられる
第一のスリーブ部材及びこの第一のスリーブ部材内に配
設された第一の磁石手段から構成されている。第二の現
像剤適用手段も、第一の現像剤適用手段と同様に、回転
駆動せしめられる第二のスリーブ部材及びこの第二のス
リーブ部材内に配設された第二の磁石手段から構成され
ている。第一のスリーブ部材はその表面が現像域におい
て静電潜像担持部材の移動に対して逆方向移動せしめら
れ、第二のスリーブ部材はその表面が現像域において静
電潜像担持部材の移動に対して順方向移動せしめられ
る。静電潜像現像装置には現像剤攪拌搬送手段も配設さ
れており、現像剤攪拌搬送手段によって攪拌及び搬送さ
れた現像剤が第二のスリーブ部材の表面に磁気的に吸引
保持され、次いで第二のスリーブ部材の表面に吸引保持
された現像剤の一部が第一のスリーブ部材の表面に移送
されてそこに磁気的に吸引保持され、現像域において該
静電潜像担持部材上に適用される。また、第一の現像ス
リーブ部材の表面に移送されることなく第二のスリーブ
部材の表面に吸引保持され続けた現像剤も現像域におい
て該静電潜像担持部材上に適用される。
【0004】第一のスリーブ部材の表面及び第二のスリ
ーブ部材の表面に吸引保持されて現像域において静電潜
像担持部材上に適用された後にも、第一のスリーブ部材
の表面及び第二のスリーブ部材の表面に吸引保持されて
いる現像剤は、一旦第一のスリーブ部材の表面及び第二
のスリーブ部材の表面から離脱せしめて現像剤攪拌搬送
手段の作用によって再び攪拌及び搬送することが重要で
ある。さもなくば、現像によってトナーが消費された、
従ってトナー濃度が低下された状態の現像剤がそのまま
繰り返し現像域に搬送され、静電潜像担持部材上に繰り
返し適用されることになり、所要とおりの良好な現像を
遂行することが不可能になる。而して、第二のスリーブ
部材に関しては、第二のスリーブ部材の回転方向に見て
現像域の下流側において、現像剤攪拌搬送手段によって
攪拌及び搬送された現像剤が第二のスリーブ部材の表面
に作用せしめられることによって、それまで第二のスリ
ーブ部材の表面に吸引保持されていた現像剤が剥離さ
れ、攪拌及び搬送されていた現像剤に混入される。しか
しながら、第二のスリーブ部材の上方に配置されている
第一のスリーブ部材に関しては、現像剤攪拌搬送手段に
よって攪拌及び搬送されてきた現像剤が第一のスリーブ
部材の表面に作用することはない。そこで、従来の静電
潜像現像装置においては、第一のスリーブ部材の回転方
向に見て現像域の下流側に、現像剤を第一のスリーブ部
材の表面に吸引する磁気吸引力が消失乃至著しく低減す
る現像剤剥離域を生成すると共に、かかる現像剤剥離域
の上流側に現像剤剥離搬送手段を配設し、そしてまたこ
の現像剤剥離搬送手段に関連せしめて現像剤流下案内手
段を配設している。現像剤剥離搬送手段は回転駆動せし
められるスリーブ部材とかかるスリーブ部材内に配設さ
れた磁石手段から構成されている。かかる現像剤剥離搬
送手段は、上記現像剤剥離域乃至その上流側において第
一のスリーブ部材の表面から現像剤を剥離し、かかる現
像剤をスリーブ部材の表面に吸引保持して現像剤送出域
(かかる現像剤送出域においては、現像剤剥離搬送手段
のスリーブ部材の表面に現像剤を吸引する磁気吸引力が
消失乃至著しく低減せしめられている)まで搬送する。
現像剤流下案内手段は上記現像剤送出域から現像剤攪拌
搬送手段の上流端まで下方に傾斜して延在する板部材か
ら構成されている。上記現像剤送出域において現像剤剥
離搬送手段のスリーブ部材の表面から離脱せしめられた
現像剤は、現像剤流下案内手段上を流下して現像剤攪拌
搬送手段の上流端に送給され、再び現像剤攪拌搬送手段
の作用を受けて攪拌及び搬送せしめられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した形態の静電潜
像現像装置は、現像剤適用手段のスリーブ部材の直径を
過剰に大きくせしめることなく、静電潜像担持部材上に
現像剤が適用される現像領域の長さ(静電潜像担持部材
の移動方向における長さ)を相当大きくせしめることが
でき、それ故に比較的コンパクトであるにもかかわらず
充分に良好な現像を実現することができる、等の利点を
有する。しかしながら、未だ次のとおりの解決すべき問
題が存在する。即ち、第一の現像剤適用手段の上方に現
像剤剥離搬送手段を配設し、そしてまたこの現像剤剥離
搬送手段に関連せしめて現像剤流下案内手段を配設する
ことが必要であり、これに起因して装置の製造コストが
比較的高価になり、そしてまた装置のコンパクト化が制
限され充分にコンパクトなものにせしめることができな
い。
【0006】本発明は上記事実に鑑みてなされたもので
あり、その主たる技術的課題は、従来の静電潜像現像装
置に配設されている現像剤剥離搬送装置及び現像剤流下
案内手段を、現像特性の低下等の問題を発生せしめるこ
となく、省略することを可能にし、かくして静電潜像現
像装置の製造コストを低下せしめ且つ充分にコンパクト
化することを可能にせしめることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、鋭意研究
の結果、現像剤攪拌搬送手段の、現像剤搬送方向に見て
下流部、即ち第二のスリーブ部材に隣接して位置する部
分を、第二のスリーブ部材に沿って延びる回転螺旋羽根
手段から構成し、第一のスリーブ部材の回転方向に見て
現像域の下流において第一のスリーブ部材の表面から現
像剤が剥離されて上記回転螺旋羽根手段に向けて落下せ
しめられ、上記回転螺旋羽根手段の作用によってその中
心軸線方向に攪拌搬送されるように構成すると、第一の
スリーブ部材の表面から剥離された現像剤を第二のスリ
ーブ部材の表面に吸引される前に充分効果的に攪拌する
ことができ、従って、現像特性の低下等の問題を発生せ
しめることなく、従来の静電潜像現像装置に配設されて
いる現像剤剥離搬送装置及び現像剤流下案内手段を省略
することができることを見出した。
【0008】特に従来の静電潜像現像装置に配設されて
いる現像剤剥離搬送装置及び現像剤流下案内手段を省略
する場合、第一のスリーブ部材の回転方向に見て現像域
の下流において第一のスリーブ部材の表面から剥離され
て上記回転螺旋羽根手段に向けて落下せしめられる現像
剤が、落下の際に第一のスリーブ部材の表面及び第二の
スリーブ部材の表面に吸引保持される虞が発生する。し
かしながら、本発明者等は、第一のスリーブ部材の回転
方向に見て現像域の下流側で且つ第二のスリーブ部材と
第一のスリーブ部材との最接近部位よりも上流側におい
て、第一のスリーブ部材の表面に近接乃至接触せしめら
れる先端縁を有し、第一のスリーブ部材の表面から離脱
せしめられて第一の回転螺旋羽根手段に向けて落下せし
められる現像剤が落下の際に第一のスリーブ部材の表面
及び第二のスリーブ部材の表面に吸引保持されるのを防
止する仕切手段を配設すると、第一のスリーブ部材の表
面から剥離されて上記回転螺旋羽根手段に向けて落下せ
しめられる現像剤が、落下の際に第一のスリーブ部材の
表面及び第二のスリーブ部材の表面に吸引保持されるこ
とを充分確実に回避することができることも見出した。
【0009】即ち、本発明の一局面によれば、現像域を
通して移動せしめられる静電潜像担持部材上に形成され
ている静電潜像を、該現像域において該静電潜像担持部
材上にキャリア粒子とトナーとから成る現像剤を適用し
てトナー像に現像するための静電潜像現像装置にして、
回転駆動せしめられる第一のスリーブ部材及び該第一の
スリーブ部材内に配設された第一の磁石手段から構成さ
れた第一の現像剤適用手段と、回転駆動せしめられる第
二のスリーブ部材及び該第二のスリーブ部材内に配設さ
れた第二の磁石手段から構成された第二の現像剤適用手
段と、現像剤攪拌搬送手段とを具備し、該第二の現像剤
適用手段は該第一の現像剤適用手段の下方に配置されて
おり、該現像剤攪拌搬送手段によって攪拌及び搬送され
た現像剤が該第二のスリーブ部材の表面に磁気的に吸引
保持され、次いで該第二のスリーブ部材の表面に吸引保
持された現像剤の一部が該第一のスリーブ部材の表面に
移送されてそこに磁気的に吸引保持され、該現像域にお
いて該静電潜像担持部材上に適用されると共に、該第一
の現像スリーブ部材の表面に移送されることなく該第二
のスリーブ部材の表面に吸引保持され続けた現像剤も該
現像域において該静電潜像担持部材上に適用される静電
潜像現像装置において、該現像剤攪拌搬送手段は、該第
二のスリーブ部材に隣接して且つこれに沿って延びる第
一の回転螺旋羽根手段を含み、該第一のスリーブ部材の
回転方向に見て該現像域の下流において、該第一のスリ
ーブ部材の表面から現像剤が離脱せしめられて該第一の
回転螺旋羽根手段に向けて落下せしめられ、該第一の回
転螺旋羽根手段の作用によってその中心軸線方向に攪拌
搬送されるように構成されている、ことを特徴とする静
電潜像現像装置が提供される。
【0010】該現像域において該静電潜像担持部材は下
方に移動せしめられ、該第一のスリーブ部材はその表面
が該現像域において該静電潜像担持部材の移動に対して
逆方向移動せしめられ、該第二のスリーブ部材はその表
面が該現像域において該静電潜像担持部材の移動に対し
て順方向移動せしめられるのが好都合である。好ましく
は、該第一の回転螺旋羽根手段はその中心軸線方向にお
ける中間から両端に向けて現像剤を攪拌搬送する。好適
実施形態においては、該現像剤攪拌搬送手段は、該第二
のスリーブ部材の反対側で該第一の回転螺旋羽根手段に
沿って延びる第二の回転螺旋羽根手段を含み、該第一の
回転螺旋羽根手段と該第二の回転螺旋羽根手段との少な
くとも一方、好ましくは双方共、上半部が該第二のスリ
ーブ部材から遠ざかる方向に回転せしめられる。
【0011】本発明の他の局面によれば、現像域を通し
て移動せしめられる静電潜像担持部材上に形成されてい
る静電潜像を、該現像域において該静電潜像担持部材上
にキャリア粒子とトナーとから成る現像剤を適用してト
ナー像に現像するための静電潜像現像装置にして、回転
駆動せしめられる第一のスリーブ部材及び該第一のスリ
ーブ部材内に配設された第一の磁石手段から構成された
第一の現像剤適用手段と、回転駆動せしめられる第二の
スリーブ部材及び該第二のスリーブ部材内に配設された
第二の磁石手段から構成された第二の現像剤適用手段
と、現像剤攪拌搬送手段とを具備し、該第二の現像剤適
用手段は該第一の現像剤適用手段の下方に配置されてお
り、該現像域において該静電潜像担持部材は下方に移動
せしめられ、該第一のスリーブ部材はその表面が該現像
域において該静電潜像担持部材の移動に対して逆方向移
動せしめられ、該第二のスリーブ部材はその表面が該現
像域において該静電潜像担持部材の移動に対して順方向
移動せしめられ、該現像剤攪拌搬送手段によって攪拌及
び搬送された現像剤が該第二のスリーブ部材の表面に磁
気的に吸引保持され、次いで該第二のスリーブ部材の表
面に吸引保持された現像剤の一部が該第一のスリーブ部
材の表面に移送されてそこに磁気的に吸引保持され、該
現像域において該静電潜像担持部材上に適用されると共
に、該第一の現像スリーブ部材の表面に移送されること
なく該第二のスリーブ部材の表面に吸引保持され続けた
現像剤も該現像域において該静電潜像担持部材上に適用
される静電潜像現像装置において、該第一のスリーブ部
材の回転方向に見て該現像域の下流側で且つ該第二のス
リーブ部材と該第一のスリーブ部材との最接近部位より
も上流側において、該第一のスリーブ部材の表面に近接
乃至接触せしめられる先端縁を有し、該第一のスリーブ
部材の表面から離脱せしめられて該現像剤攪拌搬送手段
に向けて落下せしめられる現像剤が落下の際に該第一の
スリーブ部材の表面及び該第二のスリーブ部材の表面に
吸引保持されるのを防止する仕切手段を具備する、こと
を特徴とする静電潜像現像装置が提供される。
【0012】該第二のスリーブ部材の回転方向に見て該
現像域の上流側で且つ該第二のスリーブ部材と該第一の
スリーブ部材との最接近部位よりも上流側において、該
第二のスリーブ部材の表面に近接せしめられる先端縁を
有し、該第二のスリーブ部材の表面に吸引保持される現
像剤量を規制する穂切手段も配設されており、該穂切手
段と該仕切手段とは共通単一部材から構成されているの
が好適である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に従って構成された
静電潜像現像装置の好適実施例を図示している添付図面
を参照して、更に詳述する。
【0014】図1には、静電潜像担持部材を構成する回
転ドラム2の一部と共に、本発明に従って構成された静
電潜像現像装置の好適実施形態が図示されている。周表
面には適宜の静電感光体が配設されている回転ドラム2
は矢印4で示す方向に回転せしめられて、現像域6を通
過せしめられる。現像域6は、回転ドラム2の表面の移
動方向(従って、静電潜像担持部材の移動方向)におい
て、上下方向に延在せしめられており、回転ドラム2の
周表面は上方から下方に向けて現像域6を移動せしめら
れる。現像域6の上流側において、それ自体は周知の適
宜の方式によって回転ドラム2の周表面上に静電潜像が
形成される。現像域6においては、全体を番号8で示す
本発明に従って構成された静電潜像現像装置によって、
回転ドラム2の周表面上の静電潜像がトナー像に現像さ
れる。かかるトナー像は、現像域6の下流側において、
普通紙等の転写部材に転写されてそこに定着せしめら
れ、かくして複写乃至印刷物が得られる。
【0015】図1及び図2を参照して説明を続けると、
静電潜像現像装置8は現像ハウジング10を具備してい
る。適宜の合成樹脂から形成することができる現像ハウ
ジング10は、底壁12及びこの底壁12の後側縁から
実質上鉛直に上方に延びる後壁16と共に前端壁18及
び後端壁20を含んでいる。更に、現像ハウジング10
の上面を覆う上壁22も配設されている。
【0016】現像ハウジング10の最前部(図1におい
て最左部、図2において最上部)には、第一の現像剤適
用手段24とこの第一の現像剤適用手段24の下方に配
置された第二の現像剤適用手段26とが配設されてい
る。第一の現像剤適用手段24は、実質上水平に幅方向
(図1において紙面に垂直な方向、図2において左右方
向)に延在する第一のスリーブ部材28とこの第一のス
リーブ部材28内に配設された第一の磁石手段30とか
ら構成されている。アルミニウム等から形成することが
できる第一のスリーブ部材28は回転自在に装着され、
第一の磁石手段30は所定位置に固定された静止永久磁
石から構成されている。第一のスリーブ部材28内を延
在する静止永久磁石の断面形状は円形ではなくて、図1
において右側部には扇状欠損部32が存在する。かよう
な静止永久磁石の外周面には、図1に明確に図示する如
く、S極とN極とが交互に形成されている。上記欠損部
32の存在に起因して、第一のスリーブ部材28の、図
1において右側部には、第一のスリーブ部材28の表面
に現像剤を吸引するための磁気吸引力が実質上存在しな
い或いは存在するとしても僅かである現像剤剥離域34
が形成されている。図2に図示されている如く、第一の
スリーブ部材28が固定されている回転軸36は現像ハ
ウジング10の後端壁20を貫通して後方に突出せしめ
られている。かかる回転軸36の突出端部には入力歯車
(図示していない)が固定され、かかる入力歯車が適宜
の伝動歯車(図示していない)を介して電動モータでよ
い回転駆動源(図示していない)に駆動連結され、かく
して第一のスリーブ部材28は矢印38(図1)で示す
方向に回転駆動せしめられる。第二の現像剤適用手段2
6も、第一の現像剤適用手段24と同様に、実質上水平
に幅方向(図1において紙面に垂直な方向)に延在する
第二のスリーブ部材40とこの第二のスリーブ部材40
内に配設された第二の磁石手段42とから構成されてい
る。アルミニウム等から形成することができる第二のス
リーブ部材40は回転自在に装着され、第二の磁石手段
42は所定位置に固定された静止永久磁石から構成され
ている。第二のスリーブ部材40内を延在する静止永久
磁石は円形断面形状を有する。静止永久磁石の周表面に
は、図1に明確に図示する如く、順次に位置するS極、
N極、S極、N極及びS極が形成されている。図1にお
いて右側下部ではS極とS極とが隣接し、かかる隣接S
極間の部位には、第二のスリーブ部材28の表面に現像
剤を吸引するための磁気吸引力が実質上存在しない或い
は僅かである現像剤剥離域44が規定されている。図2
に図示されている如く、第二のスリーブ部材40が固定
されている回転軸46は現像ハウジング10の後端壁2
0を貫通して後方に突出せしめられている。回転軸46
の突出端部には入力歯車(図示していない)が固定さ
れ、かかる入力歯車が上記第一の現像剤適用手段24の
回転軸36に固定された入力歯車(図示していない)に
接続され、かくして第二のスリーブ部材40は矢印48
(図1)で示す方向に回転駆動せしめられる。
【0017】上記第二の現像剤適用手段26の後方にお
いて、現像ハウジング10には前後方向(図1において
左右方向、図2において上下方向)に所定間隔をおいて
上流隔壁手段50及び下流隔壁手段52が配設されてい
る。上流隔壁手段50は、現像ハウジング8の底壁12
から実質上鉛直に上方に突出せしめられている直立壁5
4及び56によって規定されている。同様に、下流隔壁
手段52も、現像ハウジング8の底壁12から実質上鉛
直に上方に突出せしめられている直立壁58及び60に
よって規定されている。図1から明確に理解されるとお
り、直立壁54、56、58及び60の各々の下端部両
側面は凹円弧形状にせしめられている。図2を参照する
ことによって明確に理解されるとおり、幅方向(図1に
おいて紙面に垂直な方向、図2において左右方向)中央
部並びに幅方向両端部においては直立壁54及び56が
存在せず、上流隔壁手段50の幅方向中央部並びに幅方
向両端部には夫々現像剤移送口62並びに64及び66
が配設されている。同様に、直立壁58及び60も幅方
向中央部並びに幅方向両端部においては存在せず、下流
隔壁手段52の幅方向中央部並びに幅方向両端部にも夫
々現像剤移送口68並びに70及び72が配設されてい
る。
【0018】現像ハウジング10内には現像剤攪拌搬送
手段74も配設されている。この現像剤攪拌搬送手段7
4は、上記上流隔壁手段50の上流側(即ち後側)に配
設された上流攪拌搬送手段76、上記上流隔壁手段50
と上記下流隔壁手段52との間に配設された中流攪拌搬
送手段78、及び上記下流隔壁手段52の下流側(即ち
前側)に配設された下流攪拌搬送手段80から構成され
ている。本発明に従って構成された静電潜像現像装置8
においては、現像剤攪拌搬送手段74の下流部を構成す
る下流攪拌搬送手段80は回転螺旋羽根手段(第一の回
転螺旋羽根手段を構成する)から構成されていることが
重要である。図示の実施形態においては、下流攪拌搬送
手段80のみならず中流攪拌搬送手段78も回転螺旋羽
根手段(第二の回転螺旋羽根手段を構成する)から構成
され、そしてまた上流攪拌搬送手段76も回転螺旋羽根
手段から構成されている。
【0019】図2に明確に図示する如く、上流攪拌搬送
手段76は上記現像ハウジング10の両端壁18及び2
0間に回転自在に装着された回転軸82を有する。この
回転軸82には軸線方向即ち幅方向に間隔をおいて一対
の螺旋羽根84及び86が形成されている。螺旋羽根8
4と螺旋羽根86とは巻き方向が相互に逆にせしめられ
ている。螺旋羽根84の外径と螺旋羽根86の外径とは
同一である。螺旋羽根84及び86の各々の幅方向内端
は、上流隔壁手段50の幅方向中央部に配設されている
現像剤移送口62よりも若干幅方向外方に対応して位置
し、螺旋羽根84及び86の各々の幅方向外端は、上流
隔壁手段50の幅方向両端部に配設されている現像剤移
送口64及び66の幅方向略中間に対応して位置するの
が好都合である。回転軸82の両端部には螺旋羽根84
及び86に夫々対向して位置する補助螺旋羽根88及び
90が形成されている。補助螺旋羽根88及び90の外
径は螺旋羽根84及び86の外径と同一でよい。略36
0度の角度範囲に渡って延びる補助螺旋羽根88及び9
0の巻き方向は対向する螺旋羽根84及び86の巻き方
向に対して逆方向である。回転軸82には、更に、その
幅方向中央部に傾斜楕円板92が形成されている。この
傾斜楕円板92の幅方向寸法は、上流隔壁手段50の幅
方向中央部に形成されている現像剤移送口62の幅方向
寸法と略同一であるのが好適である。傾斜楕円板92は
側面図において円形を呈するが、この円形の直径は螺旋
羽根84及び86の外径と実質上同一であるのが好都合
である。
【0020】中流攪拌搬送手段78も上記現像ハウジン
グ10の両端壁18及び20間に回転自在に装着された
回転軸94を有する。この回転軸94には軸線方向即ち
幅方向に間隔をおいて一対の螺旋羽根96及び98が形
成されている。螺旋羽根96と螺旋羽根98とは巻き方
向が相互に逆にせしめられている。螺旋羽根96の外径
と螺旋羽根98の外径とは同一であり、そしてまた上述
した上流攪拌搬送手段76の螺旋羽根84及び86の外
径と実質上同一でよい。螺旋羽根96及び98の各々の
幅方向内端は、下流隔壁手段52の幅方向中央部に配設
されている現像剤移送口68よりも若干幅方向外方に対
応して位置し、螺旋羽根96及び98の各々の幅方向外
端は、下流隔壁手段52の幅方向両端部に配設されてい
る現像剤移送口70及び72の幅方向略中間乃至それよ
り幾分外方に対応して位置するのが好都合である。回転
軸94には、更に、その幅方向中央部に傾斜楕円板10
0が形成されている。この傾斜楕円板100の幅方向寸
法は、下流隔壁手段52の幅方向中央部に形成されてい
る現像剤移送口68の幅方向寸法と略同一であるのが好
適である。傾斜楕円板100は側面図において円形を呈
するが、この円形の直径は螺旋羽根96及び98の外径
と実質上同一であるのが好都合である。
【0021】図2を参照して説明を続けると、下流攪拌
搬送手段80も上記現像ハウジング10の両端壁18及
び20間に回転自在に装着された回転軸102を有す
る。この回転軸102には軸線方向即ち幅方向に間隔を
おいて一対の螺旋羽根104及び106が形成されてい
る。螺旋羽根104と螺旋羽根106とは巻き方向が相
互に逆にせしめられている。螺旋羽根104の外径と螺
旋羽根106の外径とは同一である。図1を参照するこ
とによって明確に理解される如く、螺旋羽根104及び
106の外径は、上述した上流攪拌搬送手段76の螺旋
羽根84及び86並びに中流攪拌搬送手段78の螺旋羽
根96及び98の外径よりも幾分小さい。螺旋羽根10
4と螺旋羽根106との幅方向間隔は充分に小さく、螺
旋羽根104及び106の各々の幅方向内端は、下流隔
壁手段52の幅方向中央部に配設されている現像剤移送
口68の略中央に対応して位置するのが好適である。螺
旋羽根104及び106の各々の幅方向外端は、下流隔
壁手段52の幅方向両端部に配設されている現像剤移送
口70及び72の幅方向略中間に対応して位置するのが
好都合である。回転軸102の両端部には螺旋羽根10
4及び106に夫々対向して位置する補助螺旋羽根10
8及び110が形成されている。補助螺旋羽根108及
び110の外径は螺旋羽根104及び106の外径と同
一でよい。略360度の角度範囲に渡って延びる補助螺
旋羽根108及び110の巻き方向は対向する螺旋羽根
104及び106の巻き方向に対して逆方向である。
【0022】上流攪拌搬送手段76の回転軸82、中流
攪拌搬送手段78の回転軸94及び下流攪拌搬送手段8
0の回転軸102の各々は現像ハウジング10の後端壁
20を貫通して後方に突出せしめられており、これらの
回転軸82、94及び102の後端部には夫々入力歯車
(図示していない)が固定され、かかる入力歯車が上記
第一の現像剤適用手段24の回転軸36に固定された入
力歯車(図示していない)に接続され、かくして上流攪
拌搬送手段76、中流攪拌搬送手段78及び下流攪拌搬
送80は夫々図1に矢印112、114及び115で示
す方向に回転駆動せしめられる。本発明に従って構成さ
れた静電潜像現像装置8においては、下流攪拌搬送手段
80と中流攪拌搬送手段78との少なくとも一方、好ま
しくは双方の回転方向は、矢印115及び114で示す
如く、上半部が第二の現像剤適用手段26の第二のスリ
ーブ部材40から遠ざかる方向に回転せしめられること
が重要である(その理由については後に言及する)。
【0023】図1を参照して説明を続けると、静電潜像
現像装置8には、更に、穂切手段116及び仕切手段1
18も配設されている。図示の実施形態においては、穂
切手段116と仕切手段118とは、第一の現像剤適用
手段24及び第二の現像剤適用手段26に沿って幅方向
(図1において紙面に垂直な方向)に延在する共通単一
部材120(図2においては共通単一部材120の図示
を省略している)から構成されている。非磁性ステンレ
ス鋼から形成することができる共通単一部材120の横
断面はL字形状であり、第二のスリーブ部材40に向け
て突出して穂切手段116を形成する部分と第一のスリ
ーブ部材28に向けて突出して仕切手段118を形成す
る部分とを有する。穂切手段116は、第二のスリーブ
部材40の回転方向(矢印48で示す方向)に見て現像
域6の上流側で且つ第一のスリーブ部材28と第二のス
リーブ部材40との最接近部位122よりも上流側にお
いて、第二のスリーブ部材40の表面に近接する先端縁
を有する。穂切手段116の先端縁と第二のスリーブ部
材40の表面との間隔G1は1乃至2mm程度でよい。
仕切手段118は、第一のスリーブ部材28の回転方向
(矢印38で示す方向)に見て現像域6の下流側で且つ
第一のスリーブ部材28と第二のスリーブ部材40との
最接近部位122よりも上流側において、第一のスリー
ブ部材28の表面に近接する先端縁を有する。仕切手段
118の先端縁と第一のスリーブ部材28の表面との間
隔G2は0.3乃至0.7mm程度であるのが好適であ
る。
【0024】所望ならば、穂切手段116を構成する部
材とは別個の部材から仕切部材118を構成することも
できる。例えば、穂切手段116を構成する部材に固定
された基部から第一のスリーブ部材28の表面に向けて
突出せしめられた合成樹脂フィルムの如き柔軟な部材か
ら仕切手段118を構成することもできる。仕切手段1
18を柔軟な部材から構成する場合には、必要に応じて
仕切手段118の先端部を第一のスリーブ部材28の表
面に接触せしめることもできる。
【0025】上述したとおりの静電潜像現像装置8にお
いては、図1に図示する如く、現像ハウジング10内に
キャリア粒子とトナーとから成る現像剤124が収容さ
れる。かかる現像剤124は上流隔壁手段50の上流側
(図1において右側)、上流隔壁手段50と下流隔壁手
段52との間、下流隔壁手段52の下流側(図1におい
て左側)に適宜に分散して収容される。後に更に言及す
る如く、第一の現像剤適用手段24及び26は現像域6
において回転ドラム2の周表面に現像剤124を適用す
るが、基本的には現像剤124中のトナーのみが回転ド
ラム2の周表面に選択的に付着されて、回転ドラム2の
周表面上の静電潜像がトナー像に現像される。従って、
現像の遂行に応じて現像剤124中のトナーが消費され
る。上流隔壁手段50の上流側に配設されている上流攪
拌搬送手段76の幅方向中央部、従って傾斜楕円板92
が配設されている部位に対応せしめて、現像ハウジング
10の上壁22にはトナー補給開口(図示していない)
が形成されており、トナー補給機構(図示していない)
が作動せしめられると、かかるトナー補給開口を通して
現像ハウジング10内にトナーが補給される。現像ハウ
ジング10の後壁16の所要部位、例えば幅方向中央部
には、現像ハウジング10内の現像剤124のトナー濃
度(即ち現像剤124中のトナーの割合)の変動に応じ
て変動する、現像剤124の透磁率を検出するトナー濃
度検出手段(図示していない)も配設されている。上記
トナー補給機構の作動は、かかるトナー濃度検出手段が
検出する現像剤124の透磁率即ちトナー濃度に応じて
制御される。
【0026】図1及び図2を参照して、現像剤攪拌搬送
手段74による現像剤124の攪拌搬送について説明す
ると、上記トナー補給開口を通して現像ハウジング10
内に落下せしめられたトナーは、上流攪拌搬送手段76
の傾斜楕円板92の作用によって幅方向中央部から両側
に均等に分配されて、現像ハウジング10内の現像剤1
24に混入せしめられる。上流隔壁手段50の上流側
(図1において右側)に存在する現像剤124は、上流
攪拌搬送手段76の螺旋羽根84及び86の作用によっ
て攪拌されながら幅方向中央部から幅方向両側部に搬送
される。幅方向両側部に搬送された現像剤124は、上
流隔壁手段50の幅方向両側部に配設されている現像剤
移送口64及び66を通して前方に移送されて、上流隔
壁手段50と下流隔壁手段52との間に導入される。次
いで、上流隔壁手段50と下流隔壁手段52との間にお
いて、現像剤124は中流攪拌搬送手段78の螺旋羽根
96及び98の作用によって攪拌されながら幅方向両側
部から幅方向中央部に搬送される。中流攪拌搬送手段7
8の幅方向中央部においては、現像剤124の一部が下
流隔壁手段52の幅方向中央部に配設されている現像剤
移送口68を通して前方に移送され、また現像剤124
の一部が上流隔壁手段50の幅方向中央部に配設されて
いる現像剤移送口62を通して後方に移送される。この
際には、中流攪拌搬送手段78における傾斜楕円板10
0の作用によって、幅方向片側から搬送された現像剤1
24が幅方向両側に適宜に分配せしめられると共に幅方
向他側から搬送された現像剤124が幅方向両側に適宜
に分配せしめられる。下流隔壁手段52の幅方向中央部
に配設されている現像剤移送口68から前方に移送され
た現像剤は、下流攪拌搬送手段80の螺旋羽根104及
び106の作用によって攪拌されながら幅方向中央部か
ら幅方向両側部に搬送される。そして、幅方向両側部に
搬送された現像剤124は、下流隔壁手段52の幅方向
両側部に配設されている現像剤移送口70及び72を通
して後方に移送されて、上流隔壁手段50と下流隔壁手
段52との間に戻され、しかる後に中流攪拌搬送手段7
8の螺旋羽根96及び98の作用によって攪拌されなが
ら幅方向両側部から幅方向中央部に搬送される。
【0027】図1を参照して説明を続けると、下流攪拌
搬送手段80の下流側(図1において左側)において
は、第二の現像剤適用手段26のスリーブ部材40が矢
印48で示す方向に回転せしめられる。図1に番号12
6で示す現像剤汲み上げ域におては、下流攪拌搬送手段
80の作用によって攪拌されながら幅方向両側部に搬送
されている現像剤124の一部が、第二の磁石手段42
が形成する磁界に起因してスリーブ部材40の表面に汲
み上げられる。スリーブ部材40の表面に汲み上げられ
た現像剤124はスリーブ部材40の回転に付随して矢
印48で示す方向に移動せしめられる。穂切手段116
はスリーブ部材40の表面に磁気的に保持されて移動せ
しめられる現像剤124に作用して、過剰の現像剤12
4をスリーブ部材40から除去し、かくしてスリーブ部
材40の表面上に保持される現像剤124の層厚を適切
なものにせしめる。第一のスリーブ部材28と第二のス
リーブ部材40との最接近部位122を通って第二のス
リーブ部材40が移動せしめられる際には、第二のスリ
ーブ部材40の表面に保持されている現像剤124の一
部が、第一の現像剤適用手段24の第一の磁石手段30
が形成する磁界に起因して第一のスリーブ部材28の表
面に移送される。第一のスリーブ部材28の表面に移送
されそこに磁気的に保持された現像剤124は、第一の
スリーブ部材28の矢印38で示す方向の回転に付随し
て移動せしめられ、従って現像域6の上流半部(図1に
おいて上半部)を通して移動せしめられる。かくして、
現像域6の上流半部において、第一のスリーブ部材28
の表面に保持された現像剤124が回転ドラム2の表面
を摺擦し、回転ドラム2の表面に形成されている静電潜
像に現像作用が施される。一方、第一のスリーブ部材2
8の表面に移送されることなく第二のスリーブ部材40
の表面に磁気的に保持され続けた現像剤124は、第二
のスリーブ部材40の矢印48で示す方向の回転に付随
して移動せしめられ、従って現像域6の下流半部(図1
において下半部)を通して移動せしめられる。かくし
て、現像域6の下流半部において、第二のスリーブ部材
40の表面に保持された現像剤124が回転ドラム2の
周表面を摺擦し、回転ドラム2の周表面に形成されてい
る静電潜像に現像作用が施される。回転ドラム2の周表
面に形成された静電潜像は、現像域6の上流半部におい
て第一の現像剤適用手段24の現像作用を受け、次いで
現像域6の下流半部において第二の現像剤適用手段26
の現像作用を受け、トナー像に現像される。
【0028】第一の現像剤適用手段24の第一のスリー
ブ部材28の表面に保持されて現像域6を通過せしめら
れた現像剤124は、第一の回転スリーブ部材28の回
転方向に見て現像域6の下流に位置する現像剤剥離域3
4において磁気吸引力が実質上存在しなくなる或いは僅
かになることに起因して、第一のスリーブ部材28の表
面から離脱されて下方に、現像剤攪拌搬送手段74の下
流攪拌搬送手段80に向けて落下せしめられる。そし
て、回転螺旋羽根手段から構成されている下流攪拌搬送
手段80の作用によって、下流攪拌手段80によって攪
拌搬送されている現像剤124に混入され、そして現像
剤汲み上げ域126において再び第二の現像剤適用手段
26の第二のスリーブ部材40の表面に汲み上げられる
前に効果的に攪拌される。図1を参照することによって
理解される如く、現像剤剥離域34にて第一のスリーブ
部材28の表面から離脱されて下方に落下せしめられる
現像剤124は、仕切手段118の存在に起因して、落
下の際に第一のスリーブ部材28の表面及び第二のスリ
ーブ部材40の表面に再び磁気的に吸引されて保持され
ることが充分確実に防止される。
【0029】第二の現像剤適用手段26の第二のスリー
ブ部材40の表面に保持されて現像域6を通過せしめら
れた現像剤124は、現像剤剥離域44において磁気吸
引力が実質上存在しなくなる或いは僅かになることに起
因して、そしてまたかかる現像剤剥離域44において下
流攪拌搬送手段80によって攪拌搬送されている現像剤
124が第二のスリーブ部材40の表面に作用すること
に起因して、第二のスリーブ部材40の表面から離脱せ
しめられて、下流攪拌搬送手段80によって攪拌搬送さ
れている現像剤124に混入され、そして現像剤汲み上
げ域126において再び第二の現像剤適用手段26の第
二のスリーブ部材40の表面に汲み上げられる前に効果
的に攪拌される。
【0030】上述した静電潜像現像装置8においては、
次の事実も注目されるべきである。図1から明確に理解
される如く、現像剤攪拌搬送手段74の下流攪拌搬送手
段80及び中流攪拌搬送手段78は図1において時計方
向、即ち上半部が第二の現像剤適用手段26の第二のス
リーブ部材40から遠ざかる方向に回転せしめられる。
それ故に、現像剤126が穂切手段116の作用を受け
ることなく直接的に第二のスリーブ部材40及び/又は
第一のスリーブ部材28の表面に吸引保持されてしまう
ことが充分確実に回避される。下流攪拌搬送手段80及
び中流攪拌搬送手段78の図1において反時計方向、即
ち上半部が第二の現像剤適用手段26の第二のスリーブ
部材40に接近する方向に回転せしめられる場合には、
下流攪拌搬送手段80及び中流攪拌搬送手段78の作用
によって現像剤126が上方に持ち上げられて、穂切手
段116及び仕切118の上方から第一のスーリブ部材
28及び/又は第二のスリーブ部材40の表面に流動し
て、磁気的に吸引され保持されてしまう傾向が発生す
る。かような事態が発生すると、第一のスリーブ部材2
8及び/又は第二のスリーブ部材40の表面に過剰の現
像剤が保持されて現像域6に運ばれることになり、静電
潜像の良好な現像が毀損されてしまう。
【0031】
【発明の効果】本発明に従って構成された静電潜像現像
装置においては、現像特性の低下等を発生せしめること
なく、従来は必要とされていた現像剤剥離搬送装置及び
現像剤流下案内手段が省略され、これによって製造コス
トが大幅に低減せしめることができ、そしてまた充分に
コンパクト化せしめることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成された静電潜像現像装置の
好適実施形態を示す断面図。
【図2】図1に示す静電潜像現像装置を、現像ハウジン
グの上壁を省略して示す平面図。
【符号の説明】
2:回転ドラム 6:現像域 8:静電潜像現像装置 10:現像ハウジング 24:第一の現像剤適用手段 26:第二の現像剤適用手段 28:第一のスリーブ部材 30:第一の磁石手段 34:現像剤剥離域 40:第二のスリーブ部材 42:第二の磁石手段 44:現像剤剥離域 50:上流隔壁手段 52:下流隔壁手段 74:現像剤攪拌搬送手段 76:上流攪拌搬送手段 78:中流攪拌搬送手段(第二の回転螺旋羽根手段) 80:下流攪拌搬送手段(第一の回転螺旋羽根手段) 116:穂切手段 118:仕切手段 120:共通単一部材 122:第一のスリーブ部材と第二のスリーブ部材の最
接近部位 124:現像剤 126:現像剤汲み上げ域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菊田 慎司 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工 業株式会社内 (72)発明者 高岡 一仁 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工 業株式会社内 (72)発明者 市場 昭彦 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工 業株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像域を通して移動せしめられる静電潜
    像担持部材上に形成されている静電潜像を、該現像域に
    おいて該静電潜像担持部材上にキャリア粒子とトナーと
    から成る現像剤を適用してトナー像に現像するための静
    電潜像現像装置にして、 回転駆動せしめられる第一のスリーブ部材及び該第一の
    スリーブ部材内に配設された第一の磁石手段から構成さ
    れた第一の現像剤適用手段と、回転駆動せしめられる第
    二のスリーブ部材及び該第二のスリーブ部材内に配設さ
    れた第二の磁石手段から構成された第二の現像剤適用手
    段と、現像剤攪拌搬送手段とを具備し、該第二の現像剤
    適用手段は該第一の現像剤適用手段の下方に配置されて
    おり、該現像剤攪拌搬送手段によって攪拌及び搬送され
    た現像剤が該第二のスリーブ部材の表面に磁気的に吸引
    保持され、次いで該第二のスリーブ部材の表面に吸引保
    持された現像剤の一部が該第一のスリーブ部材の表面に
    移送されてそこに磁気的に吸引保持され、該現像域にお
    いて該静電潜像担持部材上に適用されると共に、該第一
    の現像スリーブ部材の表面に移送されることなく該第二
    のスリーブ部材の表面に吸引保持され続けた現像剤も該
    現像域において該静電潜像担持部材上に適用される静電
    潜像現像装置において、 該現像剤攪拌搬送手段は、該第二のスリーブ部材に隣接
    して且つこれに沿って延びる第一の回転螺旋羽根手段を
    含み、 該第一のスリーブ部材の回転方向に見て該現像域の下流
    において、該第一のスリーブ部材の表面から現像剤が離
    脱せしめられて該第一の回転螺旋羽根手段に向けて落下
    せしめられ、該第一の回転螺旋羽根手段の作用によって
    その中心軸線方向に攪拌搬送されるように構成されてい
    る、 ことを特徴とする静電潜像現像装置。
  2. 【請求項2】 該現像域において該静電潜像担持部材は
    下方に移動せしめられ、該第一のスリーブ部材はその表
    面が該現像域において該静電潜像担持部材の移動に対し
    て逆方向移動せしめられ、該第二のスリーブ部材はその
    表面が該現像域において該静電潜像担持部材の移動に対
    して順方向移動せしめられる、請求項1記載の静電潜像
    現像装置。
  3. 【請求項3】 該第一のスリーブ部材の回転方向に見て
    該現像域の下流側で且つ該第二のスリーブ部材と該第一
    のスリーブ部材との最接近部位よりも上流側において、
    該第一のスリーブ部材の表面に近接乃至接触せしめられ
    る先端縁を有し、該第一のスリーブ部材の表面から離脱
    せしめられて該第一の回転螺旋羽根手段に向けて落下せ
    しめられる現像剤が落下の際に該第一のスリーブ部材の
    表面及び該第二のスリーブ部材の表面に吸引保持される
    のを防止する仕切手段を具備する、請求項2記載の静電
    潜像現像装置。
  4. 【請求項4】 該第二のスリーブ部材の回転方向に見て
    該現像域の上流側で且つ該第二のスリーブ部材と該第一
    のスリーブ部材との最接近部位よりも上流側において、
    該第二のスリーブ部材の表面に近接せしめられる先端縁
    を有し、該第二のスリーブ部材の表面に吸引保持される
    現像剤量を規制する穂切手段を具備し、該穂切手段と該
    仕切手段とは共通単一部材から構成されている、請求項
    3記載の静電潜像現像装置。
  5. 【請求項5】 該第一の回転螺旋羽根手段はその中心軸
    線方向における中間から両端に向けて現像剤を攪拌搬送
    する、請求項1から4までのいずれかに記載の静電潜像
    現像装置。
  6. 【請求項6】 該現像剤攪拌搬送手段は、該第二のスリ
    ーブ部材の反対側で該第一の回転螺旋羽根手段に沿って
    延びる第二の回転螺旋羽根手段を含み、該第一の回転螺
    旋羽根手段と該第二の回転螺旋羽根手段との少なくとも
    一方は、上半部が該第二のスリーブ部材から遠ざかる方
    向に回転せしめられる、請求項1から5までのいずれか
    に記載の静電潜像現像装置。
  7. 【請求項7】 該第一の回転螺旋羽根手段と該第二の回
    転螺旋羽根手段との双方が、上半部が該第二のスリーブ
    部材から遠ざかる方向に回転せしめられる、請求項6記
    載の静電潜像現像装置。
  8. 【請求項8】 現像域を通して移動せしめられる静電潜
    像担持部材上に形成されている静電潜像を、該現像域に
    おいて該静電潜像担持部材上にキャリア粒子とトナーと
    から成る現像剤を適用してトナー像に現像するための静
    電潜像現像装置にして、 回転駆動せしめられる第一のスリーブ部材及び該第一の
    スリーブ部材内に配設された第一の磁石手段から構成さ
    れた第一の現像剤適用手段と、回転駆動せしめられる第
    二のスリーブ部材及び該第二のスリーブ部材内に配設さ
    れた第二の磁石手段から構成された第二の現像剤適用手
    段と、現像剤攪拌搬送手段とを具備し、該第二の現像剤
    適用手段は該第一の現像剤適用手段の下方に配置されて
    おり、該現像域において該静電潜像担持部材は下方に移
    動せしめられ、該第一のスリーブ部材はその表面が該現
    像域において該静電潜像担持部材の移動に対して逆方向
    移動せしめられ、該第二のスリーブ部材はその表面が該
    現像域において該静電潜像担持部材の移動に対して順方
    向移動せしめられ、該現像剤攪拌搬送手段によって攪拌
    及び搬送された現像剤が該第二のスリーブ部材の表面に
    磁気的に吸引保持され、次いで該第二のスリーブ部材の
    表面に吸引保持された現像剤の一部が該第一のスリーブ
    部材の表面に移送されてそこに磁気的に吸引保持され、
    該現像域において該静電潜像担持部材上に適用されると
    共に、該第一の現像スリーブ部材の表面に移送されるこ
    となく該第二のスリーブ部材の表面に吸引保持され続け
    た現像剤も該現像域において該静電潜像担持部材上に適
    用される静電潜像現像装置において、 該第一のスリーブ部材の回転方向に見て該現像域の下流
    側で且つ該第二のスリーブ部材と該第一のスリーブ部材
    との最接近部位よりも上流側において、該第一のスリー
    ブ部材の表面に近接乃至接触せしめられる先端縁を有
    し、該第一のスリーブ部材の表面から離脱せしめられて
    該現像剤攪拌搬送手段に向けて落下せしめられる現像剤
    が落下の際に該第一のスリーブ部材の表面及び該第二の
    スリーブ部材の表面に吸引保持されるのを防止する仕切
    手段を具備する、 ことを特徴とする静電潜像現像装置。
  9. 【請求項9】 該第二のスリーブ部材の回転方向に見て
    該現像域の上流側で且つ該第二のスリーブ部材と該第一
    のスリーブ部材との最接近部位よりも上流側において、
    該第二のスリーブ部材の表面に近接せしめられる先端縁
    を有し、該第二のスリーブ部材の表面に吸引保持される
    現像剤量を規制する穂切手段を具備し、該穂切手段と該
    仕切手段とは共通単一部材から構成されている、請求項
    8記載の静電潜像現像装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1978415A1 (en) 2007-04-04 2008-10-08 Ricoh Company, Ltd. Developing device, process cartridge, and image forming apparatus

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