JPH10282777A - 静電潜像現像装置 - Google Patents

静電潜像現像装置

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JPH10282777A
JPH10282777A JP9084888A JP8488897A JPH10282777A JP H10282777 A JPH10282777 A JP H10282777A JP 9084888 A JP9084888 A JP 9084888A JP 8488897 A JP8488897 A JP 8488897A JP H10282777 A JPH10282777 A JP H10282777A
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JP
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developer
developing
sleeve member
stirring
conveying
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Withdrawn
Application number
JP9084888A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Kubota
宏 久保田
Mitsuhiro Kashiwabara
光宏 柏原
Shinji Kikuta
慎司 菊田
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Kyocera Mita Industrial Co Ltd
Original Assignee
Mita Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 転写画像の中央部と両端部との濃度差を小さ
くすることができ、且つ、上記第1のスリーブ部材の周
速度が高くなった場合にも第1のスリーブ部材の表面か
ら剥離された現像剤を下流搬送路に確実に落下させるこ
とができる静電潜像現像装置を提供する。 【解決手段】 像担持体上に形成されている静電潜像を
2個の現像剤適用手段によって現像剤を適用してトナー
像に現像するための静電潜像現像装置であって、該現像
剤適用手段に現像材を攪拌しつつ搬送する現像剤攪拌搬
送機構とを具備している。現像剤攪拌搬送機構は、現像
剤適用手段と平行に設けられた第1の現像剤搬送路と、
該第1の現像剤搬送路と平行に設けられた第2の現像剤
搬送路とを少なくとも具備しており、第1の現像剤搬送
路と第2の現像剤搬送路との間に、現像ハウジングの底
部から所定の隙間を設けて配設された仕切板を備えてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電式複写機やレ
ーザ式印刷機の如き画像形成機において静電潜像をトナ
ー像に現像するための静電潜像現像装置、更に詳しくは
2個の現像剤適用手段を具備する静電潜像現像装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】静電複写機やレーザ式印刷機の如き画像
形成機においては、周知の如く、像担持体上に静電潜像
を形成し、この静電潜像をトナー像に現像している。こ
のような現像は像担持体が現像域を通して移動せしめら
れる際に、像担持体上に現像剤適用手段によって現像剤
を適用することによって遂行される。像形成速度の向上
に対応して、像担持体上に現像剤を確実に適用するため
に2個の現像剤適用手段を具備する静電潜像現像装置
が、例えば特開昭60−68364号公報および特開平
3−31876号公報に開示されている。これらの公報
に開示された静電潜像現像装置は、現像域において像担
持体と対向して配置された第1の現像剤適用手段と、該
第1の現像剤適用手段に対して像担持体の移動方向下流
側、即ち第1の現像剤適用手段の下方に像担持体と対向
して配置された第2の現像剤適用手段とを具備し、該2
個の現像剤適用手段によって像担持体上にキャリア粒子
とトナーとから成る現像剤を適用し、静電潜像をトナー
像に像する。
【0003】更に詳述すると、上記静電潜像現像装置に
おける第1の現像剤適用手段は、回転駆動せしめられる
第1のスリーブ部材およびこの第1のスリーブ部材内に
配設された第1の磁石手段から構成されている。また、
第2の現像剤適用手段も第1の現像剤適用手段と同様
に、回転駆動せしめられる第2のスリーブ部材およびこ
の第2のスリーブ部材内に配設された第2の磁石手段か
ら構成されている。第1のスリーブ部材はその表面が現
像域において像担持体の移動に対して逆方向移動せしめ
られ、第2のスリーブ部材はその表面が現像域において
像担持体の移動に対して順方向移動せしめられる。この
ような静電潜像現像装置には現像剤攪拌搬送機構も配設
されており、該現像剤攪拌搬送機構によって攪拌および
搬送された現像剤が上記第2の現像剤適用手段を構成す
る第2のスリーブ部材の表面に磁気的に吸引保持され、
次いで第2のスリーブ部材の表面に吸引保持された現像
剤の一部が上記第1の現像剤適用手段を構成する第1の
スリーブ部材の表面に移送されてそこに磁気的に吸引保
持され、現像域において上記像担持体上に適用される。
また、上記第1の現像スリーブ部材の表面に移送される
ことなく第2のスリーブ部材の表面に吸引保持され続け
た現像剤も現像域において像担持体上に適用される。
【0004】上記第1の現像剤適用手段を構成する第1
のスリーブ部材の表面および上記第2の現像剤適用手段
を構成する第2のスリーブ部材の表面に吸引保持されて
現像域において像担持体上に適用された後にも、上記第
1のスリーブ部材および第2のスリーブ部材の表面に吸
引保持されている現像剤は、一旦第1のスリーブ部材の
表面および第2のスリーブ部材の表面から離脱して現像
剤攪拌搬送機構の作用によって再び攪拌および搬送する
ことが重要である。即ち、上記両スリーブ部材の表面か
ら離脱せしめられた現像剤は、現像作用によりナーが消
費されてトナー濃度が低下せしめられており、従って、
そのまま繰り返し現像域に搬送されて像担持体上に繰り
返し適用されると、所要とおりの良好な現像を遂行する
ことが不可能になる。而して、上記第2の現像剤適用手
段を構成する第2のスリーブ部材に関しては、第2のス
リーブ部材の回転方向に見て現像域の下流側において、
現像剤攪拌搬送機構によって攪拌および搬送された現像
剤が第2のスリーブ部材の表面に作用せしめられること
によって、それまで第2のスリーブ部材の表面に吸引保
持されていた現像剤が剥離され、攪拌および搬送されて
いる現像剤に混入される。しかしながら、第2の現像剤
適用手段の上方に配置されている上記第1の現像剤適用
手段を構成する第1のスリーブ部材に関しては、現像剤
攪拌搬送機構によって攪拌および搬送されてきた現像剤
が第一のスリーブ部材の表面に作用することはない。そ
こで、従来の静電潜像現像装置における第1の現像剤適
用手段は、第1のスリーブ部材の回転方向に見て現像域
の下流側に、現像剤を第1のスリーブ部材の表面に吸引
する磁気吸引力が消失乃至著しく低減する現像剤剥離域
を生成するように構成されている。この現像剤剥離域に
おいて第1のスリーブ部材の表面から剥離された現像剤
は、上記現像剤攪拌搬送機構側に流下せしめられるよう
に構成されている。
【0005】一方、現像剤を良好に攪拌しつつ搬送する
現像剤攪拌搬送装置が、例えば特開昭7ー175306
号公報に開示されている。特開平7ー175306号公
報には、現像ハウジング内に現像剤適用手段と平行に下
流搬送路と中流搬送路および上流搬送路を設けるととも
に、下流搬送路と中流搬送路および中流搬送路と上流搬
送路との間に中央部に各々現像剤移送口を備えた下流側
隔壁および上流側隔壁を配設し、上記下流搬送路に現像
剤を中央部から両端部に向けて搬送する螺旋の巻き方向
が相互に逆に形成された第1螺旋羽根および第2螺旋羽
根を備えた下流攪拌搬送手段を、上記中流搬送路現像剤
を両端部から中央部に向けて搬送する螺旋の巻き方向が
相互に逆に形成された第1螺旋羽根および第2螺旋羽根
を備えた中流攪拌搬送手段を、上記上流搬送路に現像剤
を中央部から両端部に向けて搬送する螺旋の巻き方向が
相互に逆に形成された第1螺旋羽根および第2螺旋羽根
を備えた上流攪拌搬送手段を各々配設し、上記上流攪拌
搬送手段および中流攪拌搬送手段によって下流搬送路に
搬送され、更に上記下流攪拌搬送手段によって搬送され
る現像剤を上記現像剤適用手段に供給するように構成し
た現像剤攪拌搬送装置が開示されている。
【0006】しかるに、特開平7ー175306号公報
に開示された現像剤攪拌搬送装置は、上記上流攪拌搬送
手段および中流攪拌搬送手段によってトナーとキャリア
粒子とを充分に混合することはできるが、中流攪拌搬送
手段によって搬送された現像剤は、下流側隔壁の中央部
に設けられた現像剤移送口のみから下流搬送路に送出さ
れるため、現像剤適用手段に作用する現像剤の圧力が上
記現像剤移送口に対向する中央部で高く、両端に行くほ
ど低くなる。この結果、転写画像の濃度は中央部で濃く
両端部で薄くなり、特にグレー画像において所謂グレー
ムラが顕著に現れるという問題がある。
【0007】上述した特開平7ー175306号公報に
開示された現像剤攪拌搬送装置の問題を解決するために
本出願人は、上記中流搬送路と上流搬送路との間にのみ
中央部に現像剤移送口を備えた隔壁を配設し、上記中流
搬送路と下流搬送路との間に隔壁を設けずに構成するこ
とにより、トナーとキャリア粒子とを充分に混合するこ
とができ、且つ転写画像の中央部と両端部との濃度差を
小さくすることができる静電潜像現像装置を特願平8ー
241534号として提案した。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】而して、上記現像剤剥
離域において第1の現像剤適用手段を構成する第1のス
リーブ部材の表面から剥離された現像剤は、第1のスリ
ーブ部材の回転による遠心力によって放出されるため、
第1のスリーブ部材の周速度によって第1のスリーブ部
材の表面から剥離された現像剤の落下位置が異なる。な
お、第1の現像剤適用手段を構成する第1のスリーブ部
材の周速度の変化は、例えば1分間で60枚処理する複
写機に用いる現像装置を1分間で80枚処理する複写機
に採用し現像能力を向上させるような場合に発生する。
上記第1のスリーブ部材の表面から剥離された現像剤
は、上記下流搬送路に落下して下流攪拌搬送手段によっ
て中流搬送路に戻されるのが望ましく、従って、上記中
流搬送路と下流搬送路との間に隔壁が設けられたものに
おいては、第1のスリーブ部材の周速度が高くなった場
合でも第1のスリーブ部材の表面から剥離された現像剤
は該隔壁に当接して下流搬送路に落下する。しかしなが
ら、転写画像の中央部と両端部との濃度差を小さくする
ために上記中流搬送路と下流搬送路との間に隔壁を具備
しない構成の現像剤攪拌搬送装置においては、第1のス
リーブ部材の周速度が高くなった場合には第1のスリー
ブ部材の表面から剥離された現像剤は中流搬送路にも落
下するため、現像剤を構成するトナーとキャリア粒子と
の比率が変化して画像性能が悪化するという問題が発生
することが判った。
【0009】本発明は上記事実に鑑みてなされたもので
あり、その主たる技術的課題は、転写画像の中央部と両
端部との濃度差を小さくすることができ、且つ、上記第
1のスリーブ部材の周速度が高くなった場合にも第1の
スリーブ部材の表面から剥離された現像剤を下流搬送路
に確実に落下させることができる静電潜像現像装置を提
供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記主たる技術的課題を
達成するために、本発明によれば、現像域を通して移動
せしめられる像担持体上に形成されている静電潜像を、
該現像域において該像担持体上にキャリア粒子とトナー
とからなる現像剤を適用してトナー像に現像するための
静電潜像現像装置にして、現像ハウジングと、該現像ハ
ウジング内に該像担持体と平行に配設され該現像域にお
いて該像担持体の移動方向に対して逆方向に移動するよ
うに回転駆動せしめられる第1のスリーブ部材と該第1
のスリーブ部材内に配設された第1の磁石手段から構成
された第1の現像剤適用手段と、該第1の現像剤適用手
段に対して該像担持体の移動方向下流側において該像担
持体と平行に配設され該現像域において該像担持体の移
動方向に対して順方向に移動するように回転駆動せしめ
られる第2のスリーブ部材と該第2のスリーブ部材内に
配設された第2の磁石手段から構成された第2の現像剤
適用手段と、該第2の現像剤適用手段に現像剤を攪拌し
つつ搬送する現像剤攪拌搬送機構とを具備し、該現像剤
攪拌搬送機構によって攪拌しつつ搬送された現像剤が該
第2のスリーブ部材の周表面に磁気的に吸引保持され、
次いで該第2のスリーブ部材の周表面に吸引保持された
現像剤の一部が該第1のスリーブ部材の周表面に移送さ
れてそこに磁気的に吸引保持され、該現像域において該
像担持体上に適用されるとともに、該第1の現像スリー
ブ部材の周表面に移送されることなく該第2のスリーブ
部材の周表面に吸引保持され続けた現像剤も該現像域に
おいて該静電潜像担持部材上に適用される静電潜像現像
装置において、該現像剤攪拌搬送機構は、該第2のスリ
ーブ部材に隣接して平行に設けられた第1の現像剤搬送
路と、該第1の現像剤搬送路に配設され現像剤を軸方向
に搬送する第1の攪拌搬送手段と、該第1の現像剤搬送
路に隣接して平行に設けられた第2の現像剤搬送路と、
該第2の現像剤搬送路に配設され現像剤を軸方向に搬送
するとともに該第1の現像剤搬送路に搬送する第2の攪
拌搬送手段とを少なくとも具備しており、該第1の現像
剤搬送路と該第2の現像剤搬送路との間に、該現像ハウ
ジングの底部から所定の隙間を設けて配設され、該第1
のスリーブ部材の表面から離脱した現像剤を該第1の現
像剤搬送路に導く仕切板を備えた、ことを特徴とする静
電潜像現像装置が提供される。
【0011】また、本発明によれば、上記第1の攪拌搬
送手段はその軸線方向における中央部から両端に向けて
現像剤を攪拌搬送するように構成されており、上記第2
の攪拌搬送手段は軸線方向における両端から中央部に向
けて現像剤を攪拌搬送するように構成されている、静電
潜像現像装置が提供される。
【0012】更に、本発明によれば、上記現像ハウジン
グにはその上面を覆うカバー部材が配設されており、上
記仕切板は該カバー部材に設けられている、静電潜像現
像装置が提供される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に従って構成された
静電潜像現像装置の好適な実施形態を図示している添付
図面を参照して、更に詳述する。
【0014】図1には、像担持体を構成する回転ドラム
2の一部と共に、本発明に従って構成された静電潜像現
像装置の好適実施形態が図示されている。回転ドラム2
は、周表面に適宜の静電感光体が配設されており、図示
しない適宜の駆動手段によって図において矢印4で示す
方向に回転せしめられて、現像域6を通過するように構
成されている。現像域6は、回転ドラム2の周表面の移
動方向(従って、像担持体の移動方向)において上下方
向に延在せしめられており、従って、図において矢印4
で示す方向に回転せしめられる回転ドラム2の周表面
は、上方から下方に向けて現像域6を移動せしめられ
る。この現像域6の上流側において、回転ドラム2の周
表面上にそれ自体は周知の適宜の静電潜像形成手段によ
って静電潜像が形成される。現像域6においては、全体
を番号8で示す本発明に従って構成された静電潜像現像
装置によって、回転ドラム2の周表面上に形成された静
電潜像がトナー像に現像される。このようにして現像さ
れたトナー像は、現像域6の下流側において、転写手段
によって普通紙等の転写部材に転写される。そして、転
写部材に転写されたトナー像は、定着手段によって加熱
定着せしめられて複写乃至印刷物が得られる。
【0015】図1および図2を参照して説明を続ける
と、静電潜像現像装置8は現像ハウジング10を具備し
ている。適宜の合成樹脂から形成することができる現像
ハウジング10は、底壁12およびこの底壁12の後側
縁から実質上鉛直に上方に延びる後壁16とともに前端
壁18および後端壁20を含んでいる。このように構成
された現像ハウジング10には、その上面を覆う合成樹
脂から形成されたカバー部材22が配設されている。
【0016】現像ハウジング10の最前部(図1におい
て最左部、図2において最上部)には、第1の現像剤適
用手段24と該第1の現像剤適用手段24の下方に配置
された第2の現像剤適用手段26とが配設されている。
第1の現像剤適用手段24は、上記現像域6において実
質上水平に幅方向(図1において紙面に垂直な方向、図
2において左右方向)に延在して回転ドラム2と平行に
配設された第1のスリーブ部材28と、この第1のスリ
ーブ部材28内に配設された第1の磁石手段30とから
構成されている。第1のスリーブ部材28はアルミニウ
ム等の非磁性材によって形成され、現像ハウジング10
に回転自在に装着されている。上記第1の磁石手段30
は静止永久磁石によって構成されており、第1のスリー
ブ部材28内の所定位置に固定される。この第1の磁石
手段30を構成する静止永久磁石の断面形状は円形では
なく、図1において右側部には扇状欠損部32が存在す
る。このように構成された第1の磁石手段30としての
静止永久磁石の外周面には、図1に示すように、S極と
N極とが交互に形成されている。静止永久磁石の上記欠
損部32の存在に起因して、第1のスリーブ部材28の
図1において右側部には、第1のスリーブ部材28の表
面に現像剤を吸引するための磁気吸引力が実質上存在し
ない或いは存在するとしても僅かである現像剤剥離域3
4が形成されている。図2に示すように、第1のスリー
ブ部材28が固定されている回転軸36は現像ハウジン
グ10の後端壁20を貫通して後方に突出せしめられて
いる。この回転軸36の突出端部には入力歯車(図示し
ていない)が固定され、該入力歯車が適宜の伝動歯車
(図示していない)を介して電動モータでよい回転駆動
源(図示していない)に駆動連結されている。このよう
に構成された第1の現像剤適用手段24の第1のスリー
ブ部材28は、図1において矢印38で示す方向、即ち
上記現像域6において上記回転ドラム2の移動に対して
逆方向に移動するように回転駆動せしめられる。
【0017】上記第2の現像剤適用手段26は、上記現
像域6において第1の現像剤適用手段24に対して上記
回転ドラム2の移動方向下流側(図1において第1の現
像剤適用手段24の下側)に配設されている。この第2
の現像剤適用手段26も上記第1の現像剤適用手段24
と同様に、実質上水平に幅方向(図1において紙面に垂
直な方向、図2において左右方向)に延在して回転ドラ
ム2と平行に配設された第2のスリーブ部材40と、該
第2のスリーブ部材40内に配設された第2の磁石手段
42とから構成されている。第2のスリーブ部材40は
アルミニウム等の非磁性材によって形成され、現像ハウ
ジング10に回転自在に装着されている。上記第2の磁
石手段42は円形断面形状を有する静止永久磁石によっ
て構成されており、第1のスリーブ部材28内の所定位
置に固定される。この第2の磁石手段42を構成する静
止永久磁石の周表面には、図1に示すように、順次に位
置するS極、N極、S極、N極およびS極が形成されて
いる。従って、図1に示す実施形態においては、右側下
部ではS極とS極とが隣接し、この隣接するS極間の部
位には、第2のスリーブ部材28の表面に現像剤を吸引
するための磁気吸引力が実質上存在しない或いは僅かで
ある現像剤剥離域44が規定されている。図2に示すよ
うに、第2のスリーブ部材40が固定されている回転軸
46は現像ハウジング10の後端壁20を貫通して後方
に突出せしめられている。回転軸46の突出端部には入
力歯車(図示していない)が固定され、この入力歯車が
上記第1の現像剤適用手段24の回転軸36に固定され
た入力歯車(図示していない)に伝動連結されている。
このように構成された第2の現像剤適用手段26の第2
のスリーブ部材40は、図1において矢印48で示す方
向、即ち上記現像域6において上記回転ドラム2の移動
に対して順方向に移動するように回転駆動せしめられ
る。
【0018】図1を参照して説明を続けると、静電潜像
現像装置8には、更に、穂切手段50が配設されてい
る。図示の実施形態においては、穂切手段50は、第2
の現像剤適用手段26に沿って幅方向(図1において紙
面に垂直な方向)に延在する穂切板51によって構成さ
れている。この穂切板51は、図示の実施形態において
は非磁性ステンレス鋼から形成されており、第2の現像
剤適用手段26を構成する第2のスリーブ部材40の回
転方向(矢印48で示す方向)に見て現像域6の上流側
で、かつ上記第1のスリーブ部材28と第2のスリーブ
部材40との最接近部位53よりも上流側において、第
2のスリーブ部材40の周表面に近接する先端縁を有す
る。穂切板51の先端縁と第2のスリーブ部材40の周
表面との隙間G1は、図示の実施形態においては1乃至
2mm程度に設定されている。
【0019】上記第2の現像剤適用手段26の後方には
現像剤攪拌搬送機構60が配設されている。現像ハウジ
ング10には、図示の実施形態においては第1の現像剤
搬送路としての下流搬送路62と、第2の現像剤搬送路
としての中流搬送路64および第3の現像剤搬送路とし
ての上流搬送路66が前後方向(図1において左右方
向、図2において上下方向)に互いに平行に設けられて
いる。中流搬送路64と上流搬送路66との間には隔壁
手段68が配設されている。この隔壁手段68は、現像
ハウジング10の底壁12から実質上鉛直に上方に突出
せしめられている直立壁70および72によって規定さ
れている。直立壁70および72は、図1に示すように
各々の下端部両側面は凹円弧形状に形成されている。こ
の直立壁70および72は図2に示すように対向する内
端が互いに間隔を置いて設けられており、従って、隔壁
手段68の中央部には現像剤移送口74が形成されてい
る。また、直立壁70および72の各々外端と現像ハウ
ジング10の前端壁18および後端壁20との間には図
2に示すように各々所定の間隔が設けられており、従っ
て、隔壁手段68の幅方向両端部には夫々現像剤移送口
76および78が形成されている。
【0020】上記下流搬送路62と中流搬送路64との
間には搬送路形成手段80が配設されている。この搬送
路形成手段80は、現像ハウジング10の底壁12から
上方に突出して設けられ両側面が凹円弧形状に形成され
た搬送路形成部82および84によって規定されてい
る。この搬送路形成部82および84は図2に示すよう
に対向する内端が互いに間隔を置いて設けられており、
従って、搬送路形成手段80の中央部には現像剤移送口
86が形成されている。また、搬送路形成部82および
84の各々外端と現像ハウジング10の前端壁18およ
び後端壁20との間には図2に示すように各々所定の間
隔が設けられており、従って、搬送路形成手段80の幅
方向両端部には夫々現像剤移送口88および90が形成
されている。なお、図示の実施形態においては、上記下
流搬送路62と中流搬送路64との間に搬送路形成手段
80を配設した例を示したが、該搬送路形成手段80は
必ずしも設ける必要はない。
【0021】上記下流搬送路62には、第1の攪拌搬送
手段としての下流攪拌搬送手段92が配設されている。
下流攪拌搬送手段92は、図2に示すように上記現像ハ
ウジング10の両端壁18および20間に回転自在に装
着された回転軸94を有している。この回転軸94には
軸線方向即ち幅方向に間隔をおいて一対の螺旋羽根96
および98が形成されている。螺旋羽根96と螺旋羽根
98とは巻き方向が相互に逆に形成されている。螺旋羽
根96の外径と螺旋羽根98の外径とは同一である。螺
旋羽根96および98の各々の幅方向内端は、搬送路形
成手段80の幅方向中央部に設けられた現像剤移送口8
6の略中央に対応して位置するのが好ましい。螺旋羽根
96および98の各々の幅方向外端は、搬送路形成手段
80の幅方向両端部に設けられた現像剤移送口88およ
び90の幅方向略中間に対応して位置している。回転軸
94の両端部には螺旋羽根96および98に夫々対向し
て位置する補助螺旋羽根100および102が形成され
ている。この補助螺旋羽根100および102は、その
外径が螺旋羽根96および98の外径と同一に形成され
ており、略360度の角度範囲に渡って構成されてい
る。なお、補助螺旋羽根100および102の巻き方向
は、夫々対向する螺旋羽根96および98の巻き方向に
対して逆方向である。
【0022】上記中流搬送路64には、第2の攪拌搬送
手段としての中流攪拌搬送手段104が配設されてい
る。中流攪拌搬送手段104は、上記現像ハウジング1
0の両端壁18および20間に回転自在に装着された回
転軸106を有している。この回転軸106には軸線方
向即ち幅方向に間隔をおいて一対の螺旋羽根108およ
び110が形成されている。螺旋羽根108と螺旋羽根
110とは巻き方向が相互に逆に形成されている。螺旋
羽根108の外径と螺旋羽根110の外径とは同一であ
り、そしてまた上述した下流攪拌搬送手段92の螺旋羽
根96および98の外径より大径に構成されている。螺
旋羽根108および110の各々の幅方向内端は、搬送
路形成手段80の幅方向中央部に設けられた現像剤移送
口86よりも若干幅方向外方に対応して位置し、螺旋羽
根108および110の各々の幅方向外端は、搬送路形
成手段80の幅方向両端部に設けられた現像剤移送口8
8および90の幅方向略中間乃至それより幾分外方に対
応して位置している。回転軸106には、更に、その幅
方向中央部に傾斜楕円板112が設けられている。この
傾斜楕円板112の幅方向寸法は、搬送路形成手段80
の幅方向中央部に設けられた現像剤移送口86の幅方向
寸法と略同一に構成されている。傾斜楕円板112は側
面図において円形を呈するが、この円形の直径は螺旋羽
根108および110の外径と実質上同一に構成されて
いる。
【0023】上記上流搬送路66には、第3の攪拌搬送
手段としての上流攪拌搬送手段114が配設されてい
る。上流攪拌搬送手段114は、上記現像ハウジング1
0の両端壁18および20間に回転自在に装着された回
転軸116を有している。この回転軸116には軸線方
向即ち幅方向に間隔をおいて一対の螺旋羽根118およ
び120が形成されている。螺旋羽根118と螺旋羽根
120とは巻き方向が相互に逆に形成されている。螺旋
羽根118の外径と螺旋羽根120の外径とは同一であ
り、そしてまた上述した中流攪拌搬送手段104の螺旋
羽根108および110の外径と同一に構成されてい
る。螺旋羽根118および120の各々の幅方向内端
は、上流隔壁手段68の幅方向中央部に配設されている
現像剤移送口74よりも若干幅方向外方に対応して位置
し、螺旋羽根118および120の各々の幅方向外端
は、上流隔壁手段68の幅方向両端部に配設されている
現像剤移送口76および78の幅方向略中間に対応して
位置している。回転軸116の両端部には螺旋羽根11
8および120に夫々対向して位置する補助螺旋羽根1
22および124が形成されている。補助螺旋羽根12
2および124の外径は螺旋羽根118および120の
外径と同一に構成されている。この補助螺旋羽根122
および124は、略360度の角度範囲に渡って構成さ
れており、その巻き方向は夫々対向する螺旋羽根108
および110の巻き方向に対して逆方向である。回転軸
116には、更に、その幅方向中央部に傾斜楕円板12
6が設けられている。この傾斜楕円板126の幅方向寸
法は、隔壁手段68の幅方向中央部に設けられた現像剤
移送口74の幅方向寸法と略同一に構成されている。傾
斜楕円板126は側面図において円形を呈するが、この
円形の直径は螺旋羽根118および120の外径と実質
上同一に構成されている。
【0024】上記下流攪拌搬送手段92の回転軸94、
中流攪拌搬送手段104の回転軸106および上流攪拌
搬送手段114の回転軸116の各々は、現像ハウジン
グ10の後端壁20を貫通して後方に突出せしめられて
おり、これらの各回転軸94、106および116の後
端部には夫々入力歯車(図示していない)が固定され、
この入力歯車が上記第1の現像剤適用手段24の回転軸
36に固定された入力歯車(図示していない)に伝動連
結されている。このように構成された下流攪拌搬送手段
92と中流攪拌搬送手段104および上流攪拌搬送手段
114は、夫々図1において矢印126、127および
128で示す方向に回転駆動せしめられる。
【0025】上記のように構成された下流攪拌搬送手段
92と中流攪拌搬送手段104および上流攪拌搬送手段
114の各々の現像剤搬送能力について説明する。中流
攪拌搬送手段104の搬送能力は、下流攪拌搬送手段9
2および上流攪拌搬送手段114の各々の搬送能力より
大きく設定されている。軸方向両端部から軸方向中央部
への現像剤の搬送と軸方向中央部から軸方向両端部への
現像剤の搬送を実質上平衡せしめて現像剤が軸方向全体
に渡って均一に存在するようになすために、中流攪拌搬
送手段104の搬送能力は下流攪拌搬送手段92の搬送
能力と上流攪拌搬送手段114の搬送能力との和に略合
致するように構成するのが望ましい。また、下流攪拌搬
送手段92の搬送能力は上流攪拌搬送手段114の搬送
能力よりも大きく設定されているのが望ましく、下流攪
拌搬送手段92の搬送能力は上流攪拌搬送手段114の
搬送能力の1.2乃至2.5倍程度であるのが望まし
い。下流攪拌搬送手段92と中流攪拌搬送手段104お
よび上流攪拌搬送手段114の各々の現像剤搬送能力
は、それらの各螺旋羽根の回転速度、ピッチおよび外径
を適宜に設定することによって所要とおりに設定するこ
とができる。図示の実施形態においては、下流攪拌搬送
手段92の単位時間当り回転数と上流攪拌搬送手段11
4の単位時間当り回転数とは同一であるが、これらの回
転数に比べて中流攪拌搬送手段104の単位時間当りの
回転数は大きく設定されている。下流攪拌搬送手段92
の螺旋羽根96および98のピッチは上流攪拌搬送手段
114の螺旋羽根118および120のピッチより大き
く、中流攪拌搬送手段104の螺旋羽根108および1
10のピッチは下流攪拌搬送手段92の螺旋羽根96お
よび98よりも更に大きい。
【0026】上記現像ハウジング10の上面を覆うカバ
ー部材22の内面には、上記下流搬送路62と中流搬送
路64との間に配設された搬送路形成手段80の搬送路
形成部82および84と対向する位置に仕切板130が
設けられている。図示の実施形態においては、上記搬送
路形成手段80を構成する搬送路形成部82および84
の上面は、上記中流攪拌搬送手段104の軸線位置より
下側で上記下流攪拌搬送手段92の軸線位置と略同一高
さに構成されており、上記仕切板130の下面は搬送路
形成部82および84の上面から略10mm程度の隙間
132を設けて位置付けられている。なお、図示の実施
形態においては、仕切板130は合成樹脂によって構成
されたカバー部材22に一体成形されており、従って、
仕切板130を現像ハウジング10に設ける構成に比し
て成形型の製作を容易することができる。
【0027】図1および図2を参照して説明を続ける
と、現像ハウジング10の底壁12における中流搬送路
64と対向する所定部には、円形開口12aが形成され
ている。そして、この開口12aには、現像ハウジング
10内に収容されたキャリア粒子とトナーとからなる現
像剤134中のトナー濃度を検出するための検出器13
6が配設されている。この検出器136は、開口12a
を通して現像ハウジング10内に露呈せしめられている
上面上に存在する現像剤134の透磁率を検出すること
によって現像剤134中のトナー濃度を検出するそれ自
体は公知の形態のものでよい。静電潜像現像装置8に
は、更に、検出器136によって検出される現像剤13
4中のトナー濃度に応じて作動せしめられる、トナー供
給手段も備えられている。このトナー供給手段は、現像
ハウジング10の上壁22に配設せしめられた送給管1
38を具備している。この送給管138の一端部は、上
流搬送路66の幅方向中央部の上方に位置せしめられて
おり、その下面には現像ハウジング10内に通じる送出
口138aが形成されている。上記一端部から幅方向前
端に延びる送給管138の他端部はトナー容器(図示し
ていない)に連通せしめられており、送出管138内に
は螺旋羽根から構成することができるトナー搬送手段
(図示していない)が配設されている。上記検出器13
6が検出する現像剤134中のトナー濃度が所定値以下
になると、送給管138内のトナー搬送手段が作動せし
められて、トナー容器から送給管138を通してトナー
が搬送され、送出口138aから現像ハウジング10内
の上流搬送路66に配設された上流攪拌搬送手段114
の螺旋羽根118と120とが対向する部位、即ち傾斜
楕円板126上に落下せしめられる。上記検出器136
が検出するトナー濃度が所定値以上になると、送給管1
38内のトナー搬送手段の作動が停止せしめられ、現像
ハウジング10内へのトナー供給が停止される。
【0028】次に、上述したとおりの静電潜像現像装置
8の作用効果を要約して説明すると、次のとおりであ
る。トナー供給手段の送給管138に形成されている送
出口138aから落下せしめられたトナーは、図2に矢
印で示すように上流搬送路66に配設された上流攪拌搬
送手段114の傾斜楕円板126の作用によって軸方向
中央部から両側に均等に分配されて、現像ハウジング1
0内の現像剤134に混入せしめられる。上流搬送路6
6に存在する現像剤234は、上流攪拌搬送手段114
の一対の螺旋羽根118および120の作用によって攪
拌されつつ軸方向中央部から軸方向両側部に向けて搬送
される。上流攪拌搬送手段114の搬送能力は比較的小
さく設定されているので、現像剤134は上流攪拌搬送
手段114によって軸方向中央部から軸方向両側部に比
較的低速で搬送され、この際に充分に攪拌せしめられ
る。上流攪拌搬送手段114によって軸方向両側部に搬
送された現像剤134は、隔壁手段68の幅方向両側部
に配設されている現像剤移送口76および78を通して
前方に移送されて、中流搬送路64に導入される。
【0029】上流攪拌搬送手段114によって中流搬送
路64に導入された現像剤134は、中流攪拌搬送手段
104の螺旋羽根108および110の作用によって攪
拌されつつ軸方向両側部から軸方向中央部に向けて搬送
される。中流攪拌搬送手段104によって軸方向両側部
から軸方向中央部に搬送された現像剤は、上記搬送路形
成手段80の幅方向中央部に設けられた現像剤移送口8
6および搬送路形成手段80を構成する搬送路形成部8
2および84の上面と上記仕切板130の下面との間に
形成された隙間132を通して下流搬送路62に移送さ
れ、また現像剤134の一部が隔壁手段68の幅方向中
央部に設けられた現像剤移送口74を通して後方即ち上
流搬送路66に移送される。この際には、中流攪拌搬送
手段104における傾斜楕円板112の作用によって、
軸方向片側から搬送された現像剤134が軸方向両側に
適宜に分配されるとともに軸方向他側から搬送された現
像剤134が軸方向両側に適宜に分配せしめられる。
【0030】中流攪拌搬送手段104によって下流搬送
路62に移送された現像剤は、下流攪拌搬送手段92の
螺旋羽根96および98の作用によって攪拌されつつ軸
方向中央部から軸方向両側部に向けて搬送される。そし
て、軸方向両側部に搬送された現像剤134は、搬送路
形成手段80の幅方向両端部に設けられた現像剤移送口
88および90並びに搬送路形成手段80を構成する搬
送路形成部82および84の上面と上記仕切板130の
下面との間に形成された隙間132を通して後方に移送
されて、中流搬送路64に戻され、しかる後に中流攪拌
搬送手段104の作用によって攪拌されつつ軸方向両側
部から軸方向中央部に向けて搬送される。
【0031】以上のように図示の実施形態によれば、上
記下流搬送路62と中流搬送路64との間に配設された
搬送路形成手段80を構成する搬送路形成部82および
84の上面と上記仕切板130の下面との間には隙間1
32が形成されているので、中流搬送路64に配設され
た中流攪拌搬送手段104によって軸方向両側部から軸
方向中央部に搬送され下流搬送路62に送られて上記第
2の現像剤適用手段26に作用する現像剤は、中央部で
の圧力が異常に高くなることはない。このため、転写画
像における中央部と両端部との濃度差がが小さく、従っ
て、グレー画像における所謂グレームラの発生を防止す
ることができる。
【0032】図1を参照して説明を続けると、下流搬送
路62の下流側(図1において左側)においては、第2
の現像剤適用手段26の第2のスリーブ部材40が矢印
48で示す方向に回転せしめられる。図1に番号140
で示す現像剤汲み上げ域におては、下流攪拌搬送手段9
2の作用によって攪拌されながら幅方向両側部に向けて
搬送されている現像剤134の一部が、第2の磁石手段
42が形成する磁界に起因して第2のスリーブ部材40
の周表面に汲み上げられる。第2のスリーブ部材40の
周表面に汲み上げられた現像剤134はスリーブ部材4
0の回転に付随して矢印48で示す方向に移動せしめら
れる。穂切手段50を構成する穂切板51は、第2のス
リーブ部材40の周表面に磁気的に保持されて移動せし
められる現像剤134に作用して、過剰の現像剤134
を第2のスリーブ部材40から除去し、第2のスリーブ
部材40の周表面上に保持される現像剤134の層厚を
適切に規制する。第2の現像剤適用手段26を構成する
第2のスリーブ部材40と第1の現像剤適用手段24を
構成する第1のスリーブ部材28との最接近部位53を
通って第2のスリーブ部材40が移動せしめられる際に
は、第2のスリーブ部材40の周表面に保持されている
現像剤134の一部が、第1の現像剤適用手段24の第
1の磁石手段30が形成する磁界に起因して第1のスリ
ーブ部材28の周表面に移送される。第1のスリーブ部
材28の周表面に移送されそこに磁気的に保持された現
像剤134は、第1のスリーブ部材28の矢印38で示
す方向の回転に付随して移動せしめられ、従って現像域
6の上流半部(図1において上半部)を通して移動せし
められる。このため、現像域6の上流半部において、第
1のスリーブ部材28の表面に保持された現像剤134
が回転ドラム2の周表面を摺擦し、回転ドラム2の周表
面に形成されている静電潜像に現像作用が施される。一
方、第1のスリーブ部材28の周表面に移送されること
なく第2のスリーブ部材40の表面に磁気的に保持され
続けた現像剤134は、第2のスリーブ部材40の矢印
48で示す方向の回転に付随して移動せしめられ、従っ
て現像域6の下流半部(図1において下半部)を通して
移動せしめられる。このため、現像域6の下流半部にお
いて、第2のスリーブ部材40の周表面に保持された現
像剤134が回転ドラム2の周表面を摺擦し、回転ドラ
ム2の周表面に形成されている静電潜像に現像作用が施
される。回転ドラム2の周表面に形成された静電潜像
は、現像域6の上流半部において第1の現像剤適用手段
24の現像作用を受け、次いで現像域6の下流半部にお
いて第2の現像剤適用手段26の現像作用を受け、トナ
ー像に像される。
【0033】第1の現像剤適用手段24の第1のスリー
ブ部材28の周表面に保持されて現像域6を通過せしめ
られた現像剤134は、第1の回転スリーブ部材28の
回転方向に見て現像域6の下流に位置する現像剤剥離域
34において磁気吸引力が実質上存在しなくなる或いは
僅かになることに起因して、第1のスリーブ部材28の
表面から離脱されて下方に、下流搬送路62に向けて落
下せしめられる。そして、下流搬送路62に配設された
回転螺旋羽根手段から構成されている下流攪拌搬送手段
92の作用によって攪拌搬送されている現像剤134に
混入され、軸方向両側部に搬送されて中流搬送路64に
戻される。上記現像剤剥離域34において第1のスリー
ブ部材28の周表面から剥離された現像剤は、第1のス
リーブ部材28の周速度が高いとその遠心力によって下
流搬送路62を越えて中流搬送路64側に向けて放出さ
れるが、下流搬送路62と中流搬送路64との間には仕
切板130が配設されているので、該仕切板130に当
接して下流搬送路62に落下せしめられる。従って、現
像作用が終了しトナー濃度が低下した現像材が中流搬送
路64に落下することにより、次に現像作用に供される
現像剤のトナーとキャリア粒子との比率が変化して画像
性能を悪化せしめる不具合を未然に防止することができ
る。
【0034】上記第2の現像剤適用手段26の第2のス
リーブ部材40の周表面に保持されて現像域6を通過せ
しめられた現像剤134は、現像剤剥離域44において
磁気吸引力が実質上存在しなくなる或いは僅かになるこ
とに起因して、そして現像剤剥離域44において下流攪
拌搬送手段92によって攪拌搬送されている現像剤13
4が第2のスリーブ部材40の周表面に作用することに
起因して、第2のスリーブ部材40の周表面から離脱せ
しめられて、下流攪拌搬送手段92によって攪拌搬送さ
れている現像剤134に混入され、そして現像剤汲み上
げ域140において再び第2の現像剤適用手段26の第
2のスリーブ部材40の周表面に汲み上げられる前に効
果的に攪拌される。
【0035】
【発明の効果】本発明による静電潜像現像装置は以上の
ように構成されているので、次の作用効果を奏する。
【0036】即ち、本発明による静電潜像現像装置にお
いては、現像剤剥離域において第1の現像剤適用手段を
構成する第1のスリーブ部材の周表面から剥離された現
像剤が、第1のスリーブ部材の周速度が高くその遠心力
によって第1の搬送路を越えて第2の搬送路側に向けて
放出されても、第1の搬送路と第2の搬送路との間には
仕切板が配設されているので、上記放出された現像材は
該仕切板に当接して第1の搬送路に落下せしめられる。
従って、現像作用が終了しトナー濃度が低下した現像材
が第2の搬送路に落下することにより、次に現像作用に
供される現像剤のトナーとキャリア粒子との比率が変化
して画像性能を悪化せしめる不具合を未然に防止するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成された静電潜像現像装置の
好適実施形態を示す断面図。
【図2】図1に示す静電潜像現像装置の、現像ハウジン
グの上面を覆うカバー部材を省略して示す平面図。
【符号の説明】
2:回転ドラム 6:像域 8:静電潜像現像装置 10:像ハウジング 22:カバー部材 24:第1の像剤適用手段 26:第2の像剤適用手段 28:第1のスリーブ部材 30:第1の磁石手段 34:像剤剥離域 40:第2のスリーブ部材 42:第2の磁石手段 44:像剤剥離域 50:穂切手段 51:穂切板 60:現像剤攪拌搬送機構 62:下流搬送路(第1の像剤搬送路) 64:中流搬送路(第2の像剤搬送路) 66:上流搬送路(第3の像剤搬送路) 68:隔壁手段 80:搬送路形成手段 92:下流攪拌搬送手段(第1の攪拌搬送手段) 104:中流攪拌搬送手段(第2の攪拌搬送手段) 114:上流攪拌搬送手段(第3の攪拌搬送手段) 130:仕切板 134:像剤 136:トナー濃度検出器 138:送給管

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像域を通して移動せしめられる像担持
    体上に形成されている静電潜像を、該現像域において該
    像担持体上にキャリア粒子とトナーとからなる現像剤を
    適用してトナー像に現像するための静電潜像現像装置に
    して、 現像ハウジングと、該現像ハウジング内に該像担持体と
    平行に配設され該現像域において該像担持体の移動方向
    に対して逆方向に移動するように回転駆動せしめられる
    第1のスリーブ部材と該第1のスリーブ部材内に配設さ
    れた第1の磁石手段から構成された第1の現像剤適用手
    段と、該第1の現像剤適用手段に対して該像担持体の移
    動方向下流側において該像担持体と平行に配設され該現
    像域において該像担持体の移動方向に対して順方向に移
    動するように回転駆動せしめられる第2のスリーブ部材
    と該第2のスリーブ部材内に配設された第2の磁石手段
    から構成された第2の現像剤適用手段と、該第2の現像
    剤適用手段に現像剤を攪拌しつつ搬送する現像剤攪拌搬
    送機構とを具備し、該現像剤攪拌搬送機構によって攪拌
    しつつ搬送された現像剤が該第2のスリーブ部材の周表
    面に磁気的に吸引保持され、次いで該第2のスリーブ部
    材の周表面に吸引保持された現像剤の一部が該第1のス
    リーブ部材の周表面に移送されてそこに磁気的に吸引保
    持され、該現像域において該像担持体上に適用されると
    ともに、該第1の現像スリーブ部材の周表面に移送され
    ることなく該第2のスリーブ部材の周表面に吸引保持さ
    れ続けた現像剤も該現像域において該静電潜像担持部材
    上に適用される静電潜像現像装置において、 該現像剤攪拌搬送機構は、該第2のスリーブ部材に隣接
    して平行に設けられた第1の現像剤搬送路と、該第1の
    現像剤搬送路に配設され現像剤を軸方向に搬送する第1
    の攪拌搬送手段と、該第1の現像剤搬送路に隣接して平
    行に設けられた第2の現像剤搬送路と、該第2の現像剤
    搬送路に配設され現像剤を軸方向に搬送するとともに該
    第1の現像剤搬送路に搬送する第2の攪拌搬送手段とを
    少なくとも具備しており、 該第1の現像剤搬送路と該第2の現像剤搬送路との間
    に、該現像ハウジングの底部から所定の隙間を設けて配
    設され、該第1のスリーブ部材の表面から離脱した現像
    剤を該第1の現像剤搬送路に導く仕切板を備えた、 ことを特徴とする静電潜像現像装置。
  2. 【請求項2】 該第1の攪拌搬送手段はその軸線方向に
    おける中央部から両端に向けて現像剤を攪拌搬送するよ
    うに構成されており、該第2の攪拌搬送手段は軸線方向
    における両端から中央部に向けて現像剤を攪拌搬送する
    ように構成されている、請求項1記載の静電潜像現像装
    置。
  3. 【請求項3】 該現像ハウジングにはその上面を覆うカ
    バー部材が配設されており、該仕切板は該カバー部材に
    設けられている、請求項1記載の静電潜像現像装置。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010039252A (ja) * 2008-08-06 2010-02-18 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置及び現像装置
JP2013041295A (ja) * 2012-10-16 2013-02-28 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置及び現像装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010039252A (ja) * 2008-08-06 2010-02-18 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置及び現像装置
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