JP4143256B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、感光体や中間転写体等の第1像担持体上から転写紙等の転写体における一方の面に第1トナー像を転写し、且つ、第2像担持体上からこの転写体におけるもう一方の面に第2トナー像を転写して、転写体の両面にトナー像を形成する両面転写方法、両面転写装置、画像形成方法及び画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、同じ帯電極性のトナーから構成される2つのトナー像を互いに向かい合わせるように、転写紙等の転写体の両面に転写することは困難である。例えば、図19に示すように、転写紙Pの両面に転写すべく、負極性に帯電したトナーTから構成されるトナー像が形成された2つの中間転写ドラム80、81の間に転写紙Pを挟み込んだとする。このとき、一方のトナー像が中間転写ドラム80上から転写紙Pのおもて面(図中上側の面)に転写されるためには、負極性のトナーTに対して中間転写ドラム80から中間転写ドラム81に向かう方向(矢印A方向)の静電力を付与する電界が両ドラム間に形成されなければならない。一方、中間転写ドラム81上から転写紙Pの裏面(図中下側の面)に別のトナー像が転写されるためには、負極性のトナーTに対してこれとは反対側の方向(矢印B方向)の静電力を付与する電界が両ドラム間に形成されなければならない。しかし、両ドラム間に互いに逆向きの電界を同時に形成することは不可能である。仮に、交番電界を形成して対処しようとしても、電界の向きを途中で逆転させてしまうため、逆転時に何れか一方のトナー像を転写紙Pからドラムに向けて逆転写してしまう。また、転写紙Pのおもて面だけにトナー像を転写した後、転写紙Pを反転させて裏面に別のトナー像を転写する場合でも、2回目の転写の際には図19に示した状態になるため、おもて面に転写したトナー像を逆転写してしまう。
【0003】
そこで、転写紙等の転写体を転写装置と定着装置とに通してその片面だけにトナー像を定着せしめた後、転写体を反転させてから再び転写装置と定着装置とに戻して転写体の両面にトナー像を転写するいわゆるスイッチバック両面転写方式を採用した画像形成装置が知られている。この画像形成装置では、一回目の転写工程で転写したトナー像に逆電界を作用させてしまう2回目の転写工程に先立ち、このトナー像を転写体に定着させておくので、2回目の転写工程におけるトナー逆転写を抑えて良好な両面転写を実現することができる。
【0004】
しかしながら、この画像形成装置においては、転写体を反転させて再び転写装置に戻すための複雑なスイッチバック機構が必要になったり、転写体のスイッチバックによって両面転写の高速化が困難になったりするという不具合があった。また、初めの定着工程の際に転写紙等の転写体を加熱によって伸ばしてしまうため、裏表のトナー像の位置をずらし易いという不具合もあった。
【0005】
そこで、互いに帯電極性の異なるトナーから構成されるトナー像をそれぞれ個別に担持する一対の像担持体を用いて、転写体の両面にトナー像を転写させるようにした画像形成装置が提案されている(例えば、特公昭51−13022号公報、特開昭63−63057号公報、特開平2−259670号公報等に記載のもの)。この画像形成装置では、例えば、図20に示すように、2回目の転写工程あるいは両面同時転写工程において、転写紙Pを介して互いに極性の異なるトナー像を対向させる。このように対向させた状態で、転写紙Pの一方の面上で負極性に帯電しているトナーTに対して転写紙Pに向かう方向の静電力を付与する電界を形成すると、反対面で正極性に帯電しているトナーTに対しても転写紙Pに向かう方向の静電力を付与することができる。このため、一方のトナー像を予め転写紙Pに定着させておく必要がなくなり、転写紙Pをスイッチバックさせることなく1パスでの両面転写を行って、上述のような不具合を解消することができる。
【0006】
しかしながら、この画像形成装置では、極性の異なるトナー像を形成するための一対の感光体ドラム、光書込ユニット、現像ユニットなどについて、それぞれの対で共通仕様のものを用いることができず、トナーの極性に見合った仕様にしなければならない。このため、同じ帯電極性のトナーだけを用いるものに比べ、部品の種類数が遙かに多くなってメンテナンス性が悪くなるという不具合があった。また、互いに帯電極性が異なるだけで色等の外見は殆ど変わらないトナーを区別して管理しなければならず、このことがメンテナンス性をより一層悪くしていた。
【0007】
そこで、同じ帯電極性のトナーを用いて転写体の両面に転写するための2つのトナー像を形成し、何れか一方を転写体に転写する前にコロナチャージャーによって逆極性に帯電させるようにした画像形成装置が提案されている(例えば、特開平7−77851号公報、特開平8−211664号公報、特開平10−171264号公報、特開平10−97106号公報等に記載のもの)。この画像形成装置によれば、同じ帯電極性のトナーだけを用いるので、上述のようなメンテナンス性の悪化を解消することができる。しかも、一方のトナー像をコロナチャージャーによって逆極性に帯電させ、転写時には、互いに極性の異なるトナー像を両者間に介在する転写体に向けてそれぞれ静電的に移動させる。このため、一方のトナー像を予め転写体に定着させておく必要はなく、1パスでの両面転写を行うことができる。
【0008】
しかしながら、この画像形成装置では、一方のトナー像の極性を逆転させる際にコロナ放電によってトナーを周囲の非画像部に飛び散らせていわゆるトナー散りを形成し易いという不具合がある。
【0009】
以上のように、コロナチャージャーによって一方のトナー像の極性を逆転させて両面転写を行う画像形成装置では、転写体のスイッチバックや、互いに帯電極性の異なる2種類のトナーを用いることに起因する不具合を解消し得る反面、トナー散りを形成し易くなってしまう。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、画像形成装置には、乾式トナーを用いる乾式画像形成装置の他、トナーと液体キャリアとが含まれる液体現像剤を用いる湿式画像形成装置がある。本発明者らは、これまで、図21に示すような湿式画像形成装置の試作機を用いて様々な試験を行ってきた。図において、この試作機は、作像装置10、給紙トレイ11、レジストローラ対12などを備えている。
【0011】
上記作像装置10は、潜像担持体としての感光体ドラム1や、これの周囲に配設されたコロナ帯電器2、光書込ユニット3、現像装置50、転写ローラ4、除電手段5、ドラムクリーニング装置6などから構成され、周知の電子写真プロセスによって感光体ドラム1の表面に静電潜像を形成する。一方、現像装置50内には、シリコンオイル等の絶縁性液体キャリア中に、15[wt%]のトナーが分散された粘度100[cSt]の液体現像剤を収容しており、これを現像ローラ51上に担持させる。この現像ローラ51には、図示しない電源によって現像バイアスが印加されており、これによって感光体ドラム1と現像ローラ51との間の現像領域に現像電界が形成される。現像領域では、現像ローラ51上の液体現像剤中のトナーが、この現像電界の作用によって感光体ドラム1上の静電潜像に向けて電気泳動してトナー像を形成する。トナー像は、感光体ドラム1の回転に伴い、ドラムとこれに当接する転写ローラ4とによって形成される転写ニップに挟まれる。
【0012】
上記給紙トレイ11は、内部に収容している転写体としての転写紙Pを、上記作像装置10の作像タイミングに合わせて給紙ローラ11aによって送り出す。送り出された転写紙Pは、上記レジストローラ対12に一旦挟まれた後、タイミングを見計らって上記転写ニップに向けて搬送され、感光体ドラム1上のトナー像と重ね合わされる。転写ニップには、図示しない電源から転写ローラ4に印加される転写バイアスの影響によって転写電界が形成されており、トナー像はこの転写電界やニップ圧などの作用によって感光体ドラム1から転写紙Pに転写される。
【0013】
転写ニップを通過した後の感光体ドラム1表面は、除電手段5によって除電された後、その表面に付着している転写残トナーがドラムクリーニング装置6のクリーニングブレード6aによってクリーニングされる。
【0014】
実用機では図中点線で示される部分に定着装置を設け、転写ニップ通過後の転写紙Pをこれに通すことになるが、この試作機においては、便宜上、定着装置を取り外していた。
【0015】
以上の構成の試作機において、本発明者らは、あるとき節約等の観点から、片面に転写されたトナー像が未定着のままである転写紙Pを再利用し、これの反対面にトナー像を転写してある種の試験を行った。すると、驚いたことに、未定着のままであったトナー像を転写ローラ4に殆ど逆転写させることなく、反対側の面に新たなトナー像を転写することができた。片面にトナー像を転写して長時間放置してから、反対面にトナー像を転写したためである可能性があったので、転写紙Pの両面に連続して転写してみたが同様の結果となった。即ち、帯電極性の異なる2種類のトナーを用いたり、一方のトナー像をコロナチャージャーによって逆極性に帯電させたりすることなく、両面転写を行うことができたわけである。なお、両面転写後、転写ローラ4の表面にはほんの僅かな量のトナーが付着していたが、実使用には差し障りのない量であった。
【0016】
試験には転写紙Pとして普通紙を用いていたが、これをコート紙に代えて同様の両面転写を行ったところ、転写ローラ4上における残留トナーの量は普通紙のときの半分程度にまで低減された。また、普通紙よりも吸液性に優れたポーラスな用紙に代えて両面転写を行ったところ、残留トナーとは言えないほど多量のトナーを転写ローラ4上に付着させ、明らかな逆転写を引き起こしてしまった。更に、吸液性のないOHPシートに代えて両面転写を行ってみると、同様の逆転写を引き起こしてしまった。
【0017】
これらの結果から、転写紙Pの片面に転写されたトナー像においては、反対面に別のトナー像が転写される際(2回目の転写)、液体キャリアが転写ローラ4との離型剤として作用する結果、逆転写が抑えられていると考えられる。具体的には、有色液体としての液体現像剤には、一般に乾式トナーよりも遙かに小径の微小トナーが用いられている。1回目の転写において、トナー像を構成する微小トナーは、電界から受ける静電力によって電気泳動して転写紙P側に隙間なく集結する。そして、静電力やニップ圧の影響によって転写紙P側に押し付けられて互いの付着力を高め、トナー間に液体キャリアを殆ど介在させない一つの固まりのようになる。このような固まりが形成されるのと並行して、転写紙Pは液体現像剤中の液体キャリアを徐々に吸収していく。すると、1回目の転写が終了するころには、殆どの液体キャリアが転写紙Pに吸収され、トナーの固まりの上に極めて少量の層として残るだけになる。2回目の転写の際、先に転写されたトナーの固まりには逆電界が作用するが、液体キャリアが殆どなくなっていることから、電気泳動するというよりも固まり全体として逆方向に移動しようとする。この際、その上に残された少量の液体キャリアの層が転写ローラ4との間に介在して離型剤として機能するのである。普通紙よりも吸液性の低いコート紙では、トナーの固まりの上に残る液体キャリアの量が普通紙のときよりも多くなる。このことにより、離型効果が高まって逆転写が更に抑えられたと考えられる。また、吸液性に優れたポーラスな用紙では、離型剤として機能し得る量の液体キャリアがトナーの固まりの上に残らず、この固まりが逆電界の作用によって転写ローラ4に逆転写されたと考えられる。また、吸液性のないOHPシートでは、離型剤としてよりもトナーの泳動媒体として機能するほど多量の液体キャリアがトナーの固まりの上に残ってしまい、逆電界の作用によってトナーが容易に逆泳動してしまったと考えられる。
【0018】
本発明は、以上の背景に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、片面にトナー像が定着せしめられた転写体をスイッチバックさせたり、帯電極性の異なる2種類のトナーを用いたり、一方のトナー像をコロナチャージャーによって逆極性に帯電させたりすることなく、転写体の両面にトナー像を転写することができる画像形成装置を提供することである。
【0020】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項の発明は、第1トナー像を担持する第1像担持体と、第2トナー像を担持する第2像担持体と、トナー及び液体キャリアを含有する有色液体によって該第1像担持体に該第1トナー像を形成する第1トナー像形成手段と、トナー及び液体キャリアを含有する有色液体によって該第2像担持体に該第2トナー像を形成する第2トナー像形成手段と、該第1像担持体上から転写体の片面に該第1トナー像を転写した後、該第2像担持体上から該転写体の反対面に該第2トナー像を転写する両面転写装置とを備え、該転写体の両面にトナー像を形成する画像形成装置において、該第1像担持体上に形成された第1トナー像に対して転写体の片面を接触させながら該転写体に向かう順方向の第1電界を作用させて該第1トナー像を該転写体の片面に転写する第1転写手段と、該第1トナー像を該転写体の片面に担持させたまま、該第2担持体上に形成された第2トナー像を該転写体の反対面に接触させながら、該第2トナー像にとっては該転写体に向かう順方向となる一方で、該第1トナー像にとっては該転写体から離れる逆方向となる第2電界を該第2トナー像及び第1トナー像に作用させて、該第2トナー像を該転写体の反対面に転写する第2転写手段と、該第1転写手段と該第2転写手段との間の転写体搬送路内に配設され、離型剤として機能する離型液を該転写体の片面に担持されている該第1トナー像上に供給する離型液供給手段と、該第1転写手段と該第2転写手段との間の転写体搬送路内に配設され、該転写体の片面に担持されている該第1トナー像から液体キャリアを吸収するキャリア吸収手段とを用いて両面転写を行うように上記両面転写装置を構成するとともに、該転写体の液吸収性を判定する液吸収性判定手段と、該液吸収性判定手段の判定結果に基づいて該離型液供給手段及びキャリア吸収手段を制御する制御手段とを設けたことを特徴とするものである。
【0021】
この画像形成装置において、転写体の片面に転写された第1トナー像は、該片面に付着したトナー層と、これの上に形成された液体キャリア層とを含んでいる。但し、転写体として吸液性に優れたポーラスな用紙が用いられるなどして、離型剤として機能し得るほどの量の液体キャリアが上記トナー層上の液体キャリア層に残されていない場合がある。また、転写体としてOHPシートが用いられるなどして、離型剤としてよりもトナーの泳動媒体として機能してしまうほど多量の液体キャリアが上記トナー層上の液体キャリア層に残されている場合もある。このように、上記トナー層上の液体キャリア層に、離型剤として機能し得るほどの量の液体キャリアが残らなかったり、離型剤としてよりもトナーの泳動媒体として機能してしまうほど多量の液体キャリアが残ってしまったりするか否かを、吸液性判定手段による転写体の吸液性の検知結果に基づいて判定する。そして、判定結果に応じて離型液供給手段やキャリア吸収手段の駆動を制御することで、第1転写手段を通過した後の転写体に担持される第1トナー像の液体キャリア層の液量を適切に調整する。すると、第1トナー像の液体キャリア層は、別の第2トナー像が転写体の反対面に転写される際に、トナー層の泳動媒体として機能させ得るほど多くはないが、該トナー層とこれに接触する接触部材との離型剤として機能させには十分な量の液体キャリアを有するようになる。このため、第1トナー像中のトナー層は、第2トナー像の転写の際に第2電界によって該転写体から離れるような静電力が付与されて転写ローラ等の接触部材に引き寄せされても、液体キャリア層によって該接触部材への付着が抑えられる。かかる構成においては、転写体の反対面に第2トナー像を転写すべく、転写体の片面に転写しておいた第1トナー像に逆電界を作用させても、第1トナー像の逆転写を抑えて転写体の両面にトナー像を転写することが可能になる。よって、一方の面にトナー像を定着させた転写体をスイッチバックさせたり、帯電極性の異なる2種類のトナーを用いたり、一方のトナー像をコロナチャージャーによって逆極性に帯電させたりすることなく、転写体の吸液性にかかわらず第1トナー像の逆転写を抑えて、転写体の両面にトナー像を転写することができる。
【0032】
請求項の発明は、請求項の画像形成装置であって、上記液体キャリアとしてシリコンオイルを含有する有色液体を用いることを特徴とするものである。
【0033】
この画像形成装置においては、上記トナー層上の液体キャリア層として、シリコンオイル層が形成される。従来より、シリコンオイルは、定着装置の加熱ローラとトナー像との付着を抑える目的で該加熱ローラに塗布されるなど、トナー像に接触する部材とトナー像との離型剤として用いられている。よって、離型剤として機能し得る性質の液体キャリア層を上記トナー層上に確実に形成することができる。
【0057】
請求項の発明は、請求項1又は2の画像形成装置において、上記有色液体中のトナーを静電力の作用によって上記第2像担持体上に移動させて上記第2トナー像を形成させるように上記第2トナー像形成手段を構成し、且つ、該第2像担持体として、トナーに対してトナー同士の付着力よりも弱い付着力を発揮するものを設けたことを特徴とするものである。
【0058】
この画像形成装置においては、第2像担持体上に第2トナー像が形成される際、各トナーが静電力によって第2像担持体に向けて押し付けられて互いの付着力を高め、トナーの固まりを形成する。このトナーの固まりは、各トナー間よりも弱い付着力で第2像担持体に付着しており、既に片面に第1トナー像が転写されている転写体の反対面に転写される際、個々のトナーとしてではなく固まり全体として転写体に向けて電気泳動する。このため、個々のトナーの電気泳動がトナー間に生ずる液体キャリアの乱流によって妨げられるというようなことがなくなり、転写体上に速やかに転写される。かかる構成においては、既に転写体の片面に転写された第1トナー像を該片面から離間させてその逆移動を開始させる前に、第2トナー像を第2像担持体から転写体の反対面に転写することが可能になる。よって、先に転写体に転写しておいた第1トナー像の逆転写をより確実に抑えることができる。
なお、トナーの固まりが固まり全体として電気泳動すると、個々のトナーとして電気泳動するよりも泳動速度が速まるという現象は、本発明者らの行ったトナー泳動試験によって確認されている。
【0059】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を湿式画像形成装置である電子写真方式の湿式プリンタ(以下、単にプリンタという)に適用した実施形態について説明する。
図1は本実施形態に係るプリンタの概略構成図である。図において、このプリンタは、第1作像ユニット13aと、第2作像ユニット13bとを備えている。
【0060】
まず、これら2つの作用ユニットのうち、第1作像ユニット13aについて説明する。
この第1作像ユニット13aは、2つの作像装置14a、15a、光書込ユニット3a、第1像担持体である中間転写ベルト16a、駆動ドラム17a、張架ドラム18a、交流電源19などを備えている。
【0061】
上記中間転写ベルト16aは、厚さ0.3[mm]の無端ベルト状のウレタン樹脂フイルムに、厚さ0.3[mm]のウレタンゴム層と、厚さ0.1〜1.0[μm]の非晶質のフッ素樹脂層とが積層されたもので、ベルト全体の体積固有抵抗値が約10[Ωcm]に調整されている。
【0062】
上記駆動ドラム17aと張架ドラム18aとはこの中間転写ベルト18aを張架し、これを、図示しない駆動手段によって回転駆動せしめられる駆動ドラム17aの回転に伴って図中矢印方向に無端移動させる。
【0063】
2つの上記作像装置14a、15aは、それぞれ、感光体ドラム1、コロナ帯電器2、転写ローラ4、除電手段5、ドラムクリーニング装置6、現像装置50などから構成されている。また、これら作像装置14a、15aは、1つの光書込ユニット3aを共有するようになっている。
【0064】
上記作像装置14aでは、次のような作像プロセスが行われる。即ち、図中矢印方向に回転しながらコロナ帯電器2によって所定電位に一様に帯電せしめられた感光体ドラム1表面の一部が、画像情報に基づいて駆動する光書込ユニット3aによってレーザー露光される。露光された部分は、帯電電位が減衰せしめられて静電潜像になった後、現像装置50との対向位置である現像領域まで移動する。
【0065】
作像装置14aの現像装置50内には、シリコンオイル等の絶縁性液体からなる液体キャリア中に、15[wt%]のトナーと、適当量の電荷付与剤CCAとが分散された粘度100[cSt]の液体現像剤が収容されている。このトナーは、液体キャリア中で正極性に帯電している。現像装置50内の現像ローラ51は、図示しない駆動手段によって回転駆動せしめられながら、その表面に有色液体である液体現像剤を担持する。現像剤担持体としてのこの現像ローラ51には、図示しない電源によって現像バイアスが印加されており、これによって感光体ドラム1と間の現像領域に現像電界が形成される。現像領域まで移動した上記静電潜像は、この現像電界によって反転現像されてトナー像となる。具体的には、現像領域では、現像ローラ51と感光体ドラム1の静電潜像との間に位置するトナーが、現像ローラ51側から感光体ドラム1側に向かう静電力を受け、静電潜像に向けて電気泳動する。そして、静電潜像に付着してトナー像を形成する。一方、現像ローラ51と感光体ドラム1の地肌部との間に位置するトナーは、反対方向に向かう静電力を受け、現像ローラ51の表面に向けて電気泳動する。この電気泳動により、感光体ドラム1の地肌部はトナー付着のない非画像部となる。
【0066】
上記感光体ドラム1と上記転写ローラ4とは、中間転写ベルト16aを間に挟み込みながら互いに順方向に回転して1次転写ニップを形成している。現像領域で反転現像されたトナー像は、感光体ドラム1の回転に伴い、この1次転写ニップに挟まれる。1次転写ニップには、図示しない電源から転写ローラ4に印加される転写バイアスの影響によって転写電界が形成されており、トナー像はこの転写電界やニップ圧などの作用によって感光体ドラム1から中間転写ベルト16aに1次転写される。トナー像中のトナーはバインダー樹脂を主成分としており、この1次転写の際、転写電界の影響によって中間転写ベルト16aの表面に向けて押し付けられて圧縮されることで、互いの付着力を高め、強固なトナーの固まりとなる。
【0067】
1次転写ニップを通過した感光体ドラム1表面は、除電手段5によって除電された後、その表面に付着している転写残トナーがドラムクリーニング装置6のクリーニングブレードによってクリーニングされる。
【0068】
上記作像装置15aにおいても、作像装置14aと同様の作像プロセスによって感光体ドラム1にトナー像が形成される。但し、作像装置15aの現像装置50は、感光体ドラム1上の静電潜像を作像装置14aの現像装置50aとは異なる色に現像する。液体現像剤中のトナーの色が異なっているのである。また、この異なった色のトナー像を、作像装置14aによって中間転写ベルト16a上に転写されたトナー像に重ね合わせて1次転写する。この1次転写により、先に中間転写ベルト16a上に形成されたトナーの固まりに他色のトナーの固まりが押し付けられて一体化し、中間転写ベルト16a上には2色のトナーの固まりから構成される2色トナー像が形成される。この2色トナー像は、中間転写ベルト16aの回転に伴って後述の2次転写ニップに進入する。
【0069】
上記張架ドラム18aには、交流電源19によって交流の2次転写バイアスが印加される。
【0070】
次に第2作像ユニット13bについて説明する。
この第2作像ユニット13bも、第1作像ユニット13aと同様に、2つの作像装置14b、15b、光書込ユニット3b、第2像担持体である中間転写ベルト16b、駆動ドラム17b、張架ドラム18bなどを備えている。但し、張架ドラム18bは、第1作像ユニット13aの張架ドラム18aとは異なり、アース接続されている。
【0071】
上記中間転写ベルト16bは、第1作像ユニット13aの中間転写ベルト16aと同様の構成となっている。
【0072】
第2作像ユニット13bは、張架ドラム18bを、第1作像ユニット13aの張架ドラム18aに当接させて2次転写ニップを形成するように配設されている。第2作像ユニット13bにおいても、第1作像ユニット13aと同様のプロセスにより、中間転写ベルト16b上に2色トナー像が形成され、中間転写ベルト16bの回転に伴って2次転写ニップに進入する。この進入は、第1作像ユニット13aの中間転写ベルト16a上の2色トナー像が2次転写ニップに進入するタイミングと同期するようになっている。
【0073】
一方、本プリンタは、図示しない給紙装置を備えており、これにより、2つの2色トナー像が2次転写ニップに進入するタイミングを見計らって、2次転写ニップに向けて転写紙Pを送り出す。このような送り出しにより、2次転写ニップでは、2つの中間転写ベルト16a、16bの間に、第1作像ユニットで形成された2色トナー像と、転写紙Pと、第2作像ユニットで形成された2色トナー像とがサンドイッチ状に挟まれる。
【0074】
2次転写ニップには、第1作像ユニット13aの張架ドラム18aに印加される交流の2次転写バイアスの影響によって交番電界が形成される。この交番電界の影響により、どちらか一方の2色トナー像が転写紙Pに転写された後、転写紙Pの反対側でもう一方の2色トナー像が転写される。
【0075】
2色トナー像が両面に転写せしめられた転写紙Pは、2次転写ニップを通過した後、図示しない定着装置を経て機外へと排出される。
【0076】
図2は本実施形態に係るプリンタの現像装置50を示す概略構成図である。この現像装置50は、ポンプ部57と、タンク部59と、現像部60とから構成されている。
【0077】
上記ポンプ部57は、上記タンク部59と上記現像部60とを連通させるように配設され、連通路の途中に、ゴムなどの弾性材料で構成されたインペラー58を備えている。図示しない駆動手段によって回動可能なこのインペラー58は、非回転時には上記連通路の内壁に密着して連通路を遮断する。また、正転時や逆転時には、そのペラーによって液体現像剤150に推進力を与え、タンク部59と現像部60との間で液体現像剤150を搬送する。具体的には、インペラー60は、現像装置本体が待機状態に入る直前に逆転し、現像部60内の液体現像剤150をタンク部59内に全て搬送する。また、現像動作に入る直前や現像動作中には適宜正転し、現像部60内に適量の液体現像剤150を補充する。この補充は、現像部60内の液位を検知する図示しない液位検知手段の検知結果に基づいて制御される。
【0078】
上記タンク部59には、モータ56によって水平方向に回転駆動される攪拌翼55が配設され、これにより、タンク内に貯留されている液体現像剤150が攪拌される。
【0079】
上記現像部60は、現像剤担持体としての現像ローラ51a、塗布ローラ52、クリーニングブレード53、メータリングブレード54などを備えている。現像ローラ51aと塗布ローラ52とは、互いにカウンター方向に回転しながら当接して塗布ニップを形成するようになっている。塗布ローラ52は、回転に伴って現像部60内の液体現像剤150を汲み上げる。汲み上げられた液体現像剤150の膜は、塗布ローラ52に当接するメータリングブレード54によって膜厚が規制された後、上記塗布ニップに挟まれることでその一部が現像ローラ51aに塗布されて現像液薄層となる。そして、現像ローラ51aの回転に伴い、図示しない感光体ドラムとの対向位置である現像領域に搬送され、ここで現像に寄与する。現像領域を通過した現像ローラ51a表面に残留する現像液薄層は、クリーニングブレード53によってクリーニングされ、上記タンク部59に戻される。
【0080】
[両面転写試験1]
以上の構成のプリンタを試作し、次に示すような条件で両面転写を試験してみた。なお、プロセス線速とは、中間転写ベルト16a、16bや、各感光体ドラム1などの線速である。また、2次転写ニップ幅とは、転写紙Pの搬送方向における2次転写ニップの長さである。
・プロセス線速=300[mm/sec]
・2次転写ニップ幅=45[mm]
・転写紙Pの2次転写ニップ通過時間=150[mm/sec]
・転写紙P=普通紙(株式会社リコー製Type6000)
・2次転写バイアスのVp-p=2[kV]
・2次転写バイアスの周期T=100[msec]
・2次転写バイアスの波形=矩形波
【0081】
すると、高画像濃度でしかもシャープネス性に優れた2色トナー像を転写紙Pの両面に転写することができた。
【0082】
2次転写ニップを通過した後の中間転写ベルト16a、16bには僅かな残留トナーが付着していたが、実使用には問題ないレベルであった。念のため、残留トナーがより多く付着した方の中間転写ベルトに3M社製のメンディングテープを密着させてから剥がして残留トナーをメンディングテープに移し、白紙上でその画像濃度を測定したところ、0.054[ID]であった。この残留トナーに対応する転写紙P上の2色トナー像の画像濃度が1.20[ID]程度であったので、逆転写率は4.5[%]となり、実使用に問題ないレベルであることが証明された。
【0083】
[両面転写試験2]
転写紙Pを普通紙からコート紙(雷鳥ダルアート)に代えた以外は、両面転写試験1と同様の条件で両面転写を行った。すると、中間転写ベルト上の残留トナーの画像濃度が0.029[ID]まで下がった。この残留トナーに対応する転写紙P上の2色トナー像の画像濃度は両面転写試験1と同様に1.20[ID]程度であったので、逆転写率が2.4[%]まで低下して更に良好な結果が得られたことになる。
【0084】
[両面転写試験3]
転写紙Pを普通紙から、吸液性のないOHPシートに代えた以外は、両面転写試験1と同様の条件で両面転写を行った。すると、転写紙P上の一方の2色トナー像は、ベタ部分中に画像のない斑点が多数形成されたり、文字画像に欠陥が生じたり、画像のエッジが滲んだりして実使用に耐えられないほど画質が低下してしまった。また、この2色トナー像が形成されていた方の中間転写ベルト上には多量の残留トナーが付着していた。
【0085】
[両面転写試験4]
転写紙Pを普通紙から、吸液性に優れたポーラスな用紙に代えた以外は、両面転写試験1と同様の条件で両面転写を行った。すると、転写紙P上に転写された2つの2色トナー像のうち、一方の画像濃度が1.20[ID]から0.60[ID]程度まで半減した。また、この2色トナー像が形成されていた方の中間転写ベルト上には多量の残留トナーが付着していた。
【0086】
本発明者らは、以上の両面転写試験から、2つの2色トナー像のうち、転写紙Pに初めに転写される方の2色トナー像は、別の2色トナー像が転写される際に逆電界下におかれても、液体キャリアが中間転写ベルトとの離型剤として作用する結果、逆転写が抑えられていると考えた。
【0087】
2次転写ニップにおいては、次のような現象が起こっていると考えられる。即ち、図3(a)に示すように、2つの中間転写ベルト16a、16bの間には、2色トナー像や転写紙Pが、2色のトナーからなるトナーの固まりTs1、液体キャリア層Ce1、転写紙P、液体キャリア層Ce2、2色のトナーからなるトナーの固まりTs2という順でサンドイッチ状に挟まれる。このサンドイッチ状の状態において、交番電界の向きが、例えば正極性に帯電しているトナーTを図中上側から下側に向けて静電的に移動させるような方向であると、中間転写ベルト16aのフッ素樹脂層に付着していたトナーの固まりTs1が、撥液性に優れたこのフッ素樹脂層から速やかに離間して、液体キャリア層Ce1中を電気泳動して転写紙Pに到達する。そして、図2(b)に示すように、転写紙Pに静電的に押し付けられて密着する。
【0088】
交番電界の向きが逆転すると、中間転写ベルト16bのフッ素樹脂層に付着していたトナーの固まりTs2が、撥液性に優れたこのフッ素樹脂層から速やかに離間して、液体キャリアCe2中とともに転写紙Pまで移動する。この際、先に転写紙Pまで電気泳動していたトナーの固まりTs1は、中間転写ベルト16aに向けての逆移動側の静電力を受けるが、撥液性に優れたフッ素樹脂層ではなく、液体キャリアを吸収しながら繊維内に一部のトナーを取り込む転写紙Pに強力に付着しているため、すぐに逆移動を開始するようなことはない。しかも、図では便宜的に同じ厚みで示しているが、それまでに、転写紙Pによって多くの液体キャリアが吸収され、移動側には僅かな厚みの液体キャリア層Ce1しか残っていない。この液体キャリア層Ce1は、トナーの固まりTs1の泳動媒体としてよりも、むしろ中間転写ベルト16aからのトナーの固まりTs1の剥離を促す離型剤として機能する。一方、転写紙Pの反対側において、転写紙Pに接触している液体キャリア層Ce2はこれに吸収され続けるため、離型剤としてよりはむしろトナーの固まりTs2の泳動媒体として機能する。よって、図3(c)に示すように、転写紙Pの両面にトナーの固まりTs1、Ts2が付着して転写され、中間転写ベルト16a、16b表面には極微量のトナーTだけが残る。
【0089】
なお、転写紙Pが2次転写ニップに進入するタイミングによっては、進入当初の交番電界の向きが異なってくるため、トナーの固まりTs2の転写がトナーの固まりTs1の転写よりも先行して始まる場合もある。
【0090】
液体現像剤としては、粘度100[cSt]、トナー濃度15[wt%]という高粘度高濃度のものを用いている。かかる液体現像剤を用いる湿式画像形成の技術は本発明者らによって近年考え出されたものである。それ以前は、粘度1〜5[cSt]、トナー濃度1〜3[wt%]という低粘度低濃度のものを用いるのが一般的であった。このような低粘度低濃度の液体現像剤では、転写ニップで転写紙Pに吸収されてもなお多量の液体キャリアが残ってトナーの固まりが容易に電気泳動してしまうため、本プリンタのような表面転写は極めて困難であると考えられる。よって、トナー濃度については、10[wt%]以上に調整することが望ましいと考えられる。
【0091】
また、本発明者らは、次のような泳動試験により、高粘度高濃度の液体現像剤では、低粘度低濃度の液体現像剤よりも逆電界下におけるトナーの逆泳動が遅れることを確認している。
【0092】
[泳動試験1]
発明者らは、有色液体である液体現像剤中におけるトナーの電気泳動の様子を観察すべく、図4に示すような泳動試験装置を試作した。図において、この泳動試験装置100は、透明なガラス板101、これの表面に積層されたT字状の透明な第2電極102、泳動ギャップG1を介してこの第2電極102と線対称の姿勢をとるようガラス板101に積層されたT字状の透明な第1電極103などを備えている。これら第1電極103、第2電極102の材料にはそれぞれITO(インジウム酸化スズ)が用いられている。0.15[μm]の厚みで積層された第2電極102の端には導電性テープ105が導通可能に接続されており、この導電性テープ105は更に電源106に接続されている。また、同様の厚みで積層された第1電極103の端には、接地された導電性テープ104が接続されている。
【0093】
かかる構成の泳動試験装置100を用いて、正極性(+極性)に帯電したトナーが絶縁性液体キャリア中に15[wt%]濃度で分散された粘度100[cSt]の液体現像剤についてトナーの泳動試験を行った。具体的には、図5に示すように、液体現像剤150を上記泳動ギャップG1に滴下して20[μm]程度の厚みになるようにスクイズした後、50倍の対物レンズを搭載した高速度ビデオカメラ108と、非発熱性の光源であるコールドライト107との間に泳動試験装置100を配設した。そして、上記電源106から+1000[V]の直流電圧を出力させ、上記第2電極102側から上記第1電極103側に電気泳動するトナーを、上記高速度ビデオカメラ108(Kodak high speed filming camera Model 4540)によって撮影した。
【0094】
すると、上記電源106から直流電圧を出力した直後から、上記第1電極103に向けてのトナーの電気泳動が始まり、数百msec後には、図6に示すように、大部分のトナーが第1電極103側に集結した。このとき、トナーの集結する第1電極103は第1転写工程の転写紙に相当し、トナーの離れる第2電極102は感光体ドラム1に相当する。
【0095】
このように集結したトナーに対して逆電界を作用させるべく、上記電源106からの出力電圧値を+1000[V]から−1000[V]に切り替えた。すると、切り替えた直後からトナーの逆泳動が始まるというようなことはなく、若干のタイムラグが経過した後にトナーの逆泳動が始まった。しかも、全てのトナーが一斉に逆泳動を開始するのではなく、図4に示すように、集結したトナーの固まりの表面から少しずつトナーが離間して逆泳動し始めた。このように少しずつ逆泳動が開始されるのは、トナーの固まりと第1電極103との付着力がトナー間の付着力よりも優っているためと考えられる。なお、図7は、電圧切り替え後から40[msec]後の状態を示している。
【0096】
[泳動試験2]
次に、本発明者らは、トナーが3[wt%]濃度で分散された粘度数[cSt]の液体現像剤について、同様にしてトナーの泳動試験を行った。すると、初めの泳動によって第1電極103上に集結させておいたトナーに対して逆電界を作用させると、トナーがタイムラグをおくことなく直ちに逆泳動を開始した。
【0097】
高粘度高濃度の液体現像剤でトナーの逆泳動が始めるまでにタイムラグがあるのは、高粘性の液体キャリアが集結したトナー間で結着剤のように機能しているからと考えられる。
【0098】
このように、高粘度高濃度の液体現像剤と、普通紙やコート紙との組合せを用いれば、初めに転写された2色トナー像の上に離型剤として機能し得るのに適した量の液体キャリアが残り、次の2色トナー像の転写時にこの2色トナー像の逆転写を抑えることができる。
【0099】
また、本発明者らは、次のような泳動試験により、中間転写ベルト16a、16bに非晶質のフッ素樹脂層をコーティングすることで、2次転写ニップにおける2色トナー像の逆転写を更に抑えることができることを確認している。
【0100】
[泳動試験3]
上記第1電極103の表面に非晶質のフッ素樹脂層をコーティングして泳動試験1と同様の試験を行った。すると、図8に示すように、数百msec後にトナーが第1電極103側に集結するのは先の泳動試験と同様であるが、逆電界を作用させた直後から、集結していたトナーが固まりのまま全体的に逆泳動を開始した。そして、図9に示すように、40[msec]後には第2電極102側に到達した。第1電極103側へのトナーの電気泳動(転写)には数百msec要したのに対し、第2電極102側への逆泳動にはその1/10程度の時間で済んだのである。個々のトナーが個別に電気泳動する際には各トナー間に液体キャリアの乱流が発生してトナーの電気泳動を妨げるのに対し、各トナーが固まりとして全体的に電気泳動する際にはかかる乱流が発生しないため、泳動時間が速まったと考えられる。また、個々のトナーが固まりのまま全体的に電気泳動を開始したのは、物質を極めて付着させ難いフッ素樹脂層とトナーとの付着力がトナー間の付着力よりも遙かに弱く、トナーの固まりがフッ素樹脂層から容易に離間できたためと考えられる。
【0101】
2つの2色トナー像は、それぞれ中間転写ベルトに1次転写される際、電気泳動によってベルト表面にトナーを集結させてトナーの固まりを形成している。2つ目の2色トナー像を構成するトナーの固まりは、2次転写ニップで中間転写ベルトのフッ素樹脂層から転写紙Pに転写される際、泳動方向への電界が作用すると固まり全体として速やかに電気泳動を開始することができる。このとき、1つ目の2色トナー像におけるトナーの固まりは、転写紙Pと強い付着力で密着しているので、逆電界が作用してもすぐには逆泳動を開始することができない。この逆泳動が始まる前に、2つ目の2色トナー像におけるトナーの固まりが転写紙Pまで逆泳動すれば、1つ目の2色トナー像の逆転写が更に抑えられる。また、1つ目の2色トナー像が仮に逆泳動を開始しても、その上の液体キャリア層が離型剤として機能するとともに、中間転写ベルトのフッ素樹脂層がトナーを付着させ難い性質であるため、これらの相乗作用によっても逆転写が更に抑えられる。
【0102】
中間転写ベルト16a、16bのフッ素樹脂層の材料には、旭硝子社製のサイトップ(商品名)や、ダイキン工業社製のケイ素含有有機含フッ素ポリマー(特許公報第2874715参照)が用いられている。これらは、ウレタンゴム層の上に、純粋なフッ素樹脂をコーティングすることができる。これらが開発される前は、ウレタンゴムの表面に純粋なフッ素樹脂をコーティングすることが極めて難しく、多くの場合、フッ素樹脂と他の結合材樹脂との混合樹脂でコーティングしていたため、純粋なフッ素樹脂をコーティングする場合に比べてベルトの撥液性や離型性を悪くしていた。また、仮にウレタンゴムの表面に純粋なフッ素樹脂をコーティングすることができても、コーティング層の耐久性が著しく悪く、すぐに剥離してしまった。
【0104】
なお、本発明に係る「液体現像剤」とは、装置の製造元や販売元などによって指定された種類の液体現像剤のことを示す。この指定は、装置の取扱説明書や貼付シールなどに、使用し得る液体現像剤の商品名や規格などが記載されたり、装置とともに液体現像剤が梱包されたりするなどして行われる。
【0105】
次に、実施形態のプリンタを理解する上で参考になる装置例について説明する。
装置例1]
上述した試験では、普通紙やコート紙については良好な両面転写を実現することができたものの、OHPシートや吸液性に優れたポーラスな用紙では一方のトナー像を逆転写させてしまった。
【0106】
そこで、本発明者らは、図10に示すようなプリンタを試作した。図において、装置例1のプリンタは、第1作像ユニット13aと、第2作像ユニット13bとを一直線状に向かい合わせていた実施形態のプリンタ(図1)とは異なり、それぞれをずらして位置させている。第1作像ユニット13a、第2作像ユニットは、それぞれ、張架ドラム18a、18bとの間に中間転写ベルト16a、16bを挟み込みながら2次転写ニップN1、N2を形成する2次転写ローラ20a、20bを備えている。2次転写ローラ20a、20bには、それぞれ図示しない電源によって−1000[V]の直流2次転写バイアスが印加されるようになっている。
【0107】
また、装置例1のプリンタは、第1紙搬送ユニット39、第2紙搬送ユニット41、キャリア吸収手段としてのオイル除去ユニット31なども備えている。
【0108】
上記第2紙搬送ユニット41は、紙搬送ベルト42を複数のローラによって張架しながら、2次転写ニップN2、オイル除去ユニット31に順次通過させるように配設されている。転写紙Pは、この紙搬送ベルト42に吸着されて2次転写ニップN2、オイル除去ユニット31を順に通過する。
【0109】
上記オイル除去ユニット31は、除去ローラ32、クリーニング装置33、バックアップローラ34などを有している。除去ローラ32は、転写紙Pの裏面に接触可能に配設されており、バックアップローラ34との間に挟み込んだ転写紙Pの裏面からシリコンオイルを除去する。除去されたシリコンオイルは、クリーニング装置33によって除去される。バックアップローラ34には、転写紙Pの裏面に接触する除去ローラ32へのトナーの逆転写を抑えるべく、直流2次転写バイアスの電源に接続されている。
【0110】
上記第1紙搬送ユニット39は、紙搬送ベルト40を複数のローラによって張架しながら、2次転写ニップN1に通過させるように配設されている。オイル除去ユニット31を通過した転写紙Pは、この紙搬送ベルト40に吸着されて2次転写ニップN1を通過した後、図示しない定着装置に送られる。
【0111】
装置例1のプリンタにおいて、転写紙Pは、まず、第2作像ユニット13bの2次転写ニップN2を通過してその裏面に2色トナー像が転写された後、オイル除去ユニット31に進入し、ここで、2色トナー像のトナー層の上に形成された液体キャリア層から液体キャリア(シリコンオイル)が除去される。次に、第1作像ユニット13aの2次転写ニップN1を通過してそのおもて面に2色トナー像が転写される。
【0112】
なお、装置例1では、上記除去ローラ32としてゴムローラを用いたが、スポンジローラや金属製のグラビアローラなどを用いてもよい。
【0113】
以上の構成の装置例1に係るプリンタにおいて、転写紙Pとして吸液性のないOHPシートを用いて両面転写を行ってみた。すると、初めに2次転写ニップN2で転写された裏面の2色トナー像を次の2次転写ニップN1で中間転写ベルト16aに逆転写させることなく、OHPシートの両面に2色トナー像を良好に転写することができた。初めに2次転写ニップN2で転写された裏面の2色トナー像中の液体キャリア層から液体キャリアを除去した結果、トナー層の上の液体キャリアが、離型剤として機能するには十分な量であるが、トナーの泳動媒体として機能するほど多くない量になったためと考えられる。
【0114】
装置例2]
図11は装置例2に係るプリンタの概略構成図である。図において、このプリンタは装置例1のプリンタとほぼ同様の構成であるが、上記オイル除去ユニット31の代わりに、離型液供給手段であるオイル供給ユニット26を備えている。このオイル供給ユニット26は、オイルタンク27、汲み上げローラ28、供給ローラ29、バックアップローラ30などを有している。オイルタンク27内には、液体現像剤の液体キャリアと同じシリコンオイルが貯留されている。このシリコンオイルは、汲み上げローラ28によって汲み上げられた後、供給ローラ29を介して転写紙Pの裏面に供給される。バックアップローラ30は、供給ローラ29との間に転写紙Pを挟み込んで、供給ローラ29による転写紙Pへのシリコンオイル供給をバックアップする。バックアップローラ30には、転写紙Pの裏面に接触する供給ローラ29へのトナーの逆転写を抑えるべく、直流2次転写バイアスの電源に接続されている。
【0115】
以上の構成の装置例2に係るプリンタにおいて、転写紙Pは、まず、第2作像ユニット13bの2次転写ニップN2を通過してその裏面に2色トナー像が転写された後、オイル供給ユニット26に進入し、ここで、2色トナー像のトナー層の上に形成された液体キャリア層にシリコンオイルが供給される。次に、第1作像ユニット13aの2次転写ニップN1を通過してそのおもて面に2色トナー像が転写される。
【0116】
次に、転写紙Pとして吸液性に優れたポーラスな用紙を用いて両面転写を行ってみた。すると、初めに2次転写ニップN2で転写された裏面の2色トナー像を次の2次転写ニップN1で中間転写ベルト16aに逆転写させることなく、OHPシートの両面に2色トナー像を良好に転写することができた。初めの2次転写ニップN2でポーラスな用紙が殆どの液体キャリアを吸収してしまっても、転写された2色トナー像のトナー層の上にシリコンオイルが供給されたため、トナー層の上の液体キャリアが、離型剤として機能するには十分な量になったためと考えられる。
【0117】
12は実施形態に係るプリンタの概略構成図である。図示のように、実施形態に係るプリンタは、上記オイル除去ユニット31と、上記オイル供給ユニット26との両方を備えている。これらユニットは、上述した装置例のものと少し異なった構成を有している。具体的には、オイル除去ユニット31は、除去ローラ32、クリーニング装置34を図中上下方向に移動せしめる図示しない移動機構を有しており、これによって除去ローラ32を転写紙Pに対して接離させたり、転写紙Pと除去ローラ32との接触圧を変化させたりする。かかる接離や接触圧変化により、転写紙Pからの液体キャリアの除去を中止したり、除去量を調整したりすることができる。また、オイル供給ユニット26もオイルタンク27、汲み上げローラ28、供給ローラ29を図中上下方向に移動せしめる図示しない移動機構を有しており、これによって転写紙Pへのシリコンオイル(液体キャリア)の供給を中止したり、供給量を調整したりすることができる。
【0118】
また、本プリンタは、レジストローラ対21、吸液性試験ユニット22、ブロッターユニット35なども備えている。
【0119】
上記レジストローラ対21は、図示しない給紙装置から送られてくる転写紙Pをローラ対に挟み込んだ後、所定のタイミングで2次転写ニップN2に向けて送り出す。
【0120】
上記吸液性試験ユニット22は、LED等からなる発光素子23、オイル滴下器24、受光素子25などを有している。オイル滴下器24は、図示しないオイル輸送手段に接続されており、レジストローラ対21に挟まれた転写紙P上にシリコンオイルを滴下する。このシリコンオイルは、液体現像剤の液体キャリアとして使用されているものと同じものである。発光素子23は、転写紙Pにシリコンオイルが滴下されて所定時間経過した後、転写紙Pが2次転写ニップN2に向けて送り出される前に、これのオイル滴下部に向けて光を照射する。この光は、転写紙Pのオイル滴下部で反射して反射光となった後、受光素子25によって受光される。反射光の光量は、転写紙Pのオイル滴下部に残留しているシリコンオイルの量によって変化する。よって、受光素子25の受光量に基づいて、転写紙Pの吸液性を判定することができる。
【0121】
上記ブロッターユニット35は、両面転写の後、図示しない定着装置に送られる前の転写紙Pをブロッターローラ対36に挟み込んで、転写紙Pの両面から過剰なシリコンオイル(液体キャリア)を除去する。除去された液体キャリアは、クリーニング装置37、38によってローラからクリーニングされる。実施形態に係るプリンタでは、シリコンオイルとして不揮発性のものが用いられているため、定着後も転写紙P内に残る。転写紙P内に残されるシリコンオイルが多量になると、べたつき感などを与えることになるが、ブロッターローラユニット35で過剰なシリコンオイルを除去することによってかかるべたつき感を解消することができる。
【0122】
図13は、実施形態に係るプリンタの電気回路の一部を示すブロック図である。図において、本プリンタは、図示しないCPU、ROM、RAM等から構成される制御部200を備えている。この制御部200には、第1作像ユニット13aの各種機器、第2作像ユニット13bの各種機器、給紙装置の給紙ローラの駆動源である給紙モータ43、レジストローラ対(21)の駆動源であるレジスト駆動モータ44、第1紙搬送ベルト(39)を駆動する駆動ローラの駆動源である第1紙搬送駆動モータ45、第2紙搬送ベルト(42)を駆動する駆動ローラの駆動源である第2紙搬送駆動モータ46が接続されている。また、発光素子23、オイル滴下器24、受光素子25、除去ユニット(31)を移動させる上記移動機構の駆動源である除去ユニット移動モータ47、供給ユニット(26)を移動させる上記移動機構の駆動源である供給ユニット移動モータ48、ブロッターローラ対(36)の駆動源であるブロッターモータ49なども接続されている。
【0123】
制御部200は、転写紙Pがレジストローラ対21に挟まれてすぐに、上記オイル滴下器24を制御して転写紙Pのおもて面にシリコンオイルを滴下させる。次に、この滴下から所定の時間が経過した後に、発光素子23を制御してこれから転写紙Pのオイル滴下部に向けて光を照射させる。照射された光は、転写紙Pのオイル滴下部で反射して反射光となった後、受光素子25に受光される。転写紙Pのオイル吸収速度が速くなるほど、照射時における転写紙P表面のオイル量が少なくなってオイル滴下部の光反射率が低くなる。よって、受光素子25の受光量は、転写紙Pのオイル吸収速度が速くなるほど少なくなる。
【0124】
本発明者らは、ポーラスな用紙、普通紙、コート紙、OHPシートなどを含む様々な種類の転写紙Pについてそのオイル吸収速度を予め試験した。また、転写紙Pのオイル吸収速度と、これに対応する適切な作像条件とを予め試験した。この適切な作像条件とは、具体的には、供給ローラ29と転写紙Pとの接触圧である供給圧、及び除去ローラ32と転写紙Pとの接触圧である除去圧のことであり、それぞれ非接触も含まれる。
【0125】
制御部200の上記RAM内には、これら試験に基づいて作成された作像条件データテーブルが格納されている。この作像条件データテーブルとは、オイル吸収速度と、これに対応する適切な除去圧及び供給圧とを関連付けするものである。
【0126】
制御部200は、受光素子25から送られてくるアナログデータをデジタルデータに変換して受光素子25の受光量を演算する。そして、演算結果に基づいて転写紙Pのオイル吸収速度を演算し、これに基づいて上記作像条件データテーブルから適切な除去圧や供給圧の条件を特定する。更に、除去ユニット移動モータ47、供給ユニット移動モータ48を制御して、除去圧や供給圧をそれぞれ特定した条件と同じ条件にした後、レジスト駆動モータ44を制御して転写紙Pを2次転写ニップN2に向けて送り出す。
【0127】
以上の構成の本プリンタにおいて、様々な種類の転写紙Pをランダムに給紙装置にセットして両面転写を連続して行ってみた。すると、転写紙Pの種類にかかわらず、その両面に2色トナー像を良好に転写することができた。転写紙Pの吸液性に応じて、転写紙Pに対するシリコンオイルの除去量や供給量を適宜修正させた結果、転写紙Pのおもて面側の2色トナー像中において、トナー層の上に存在する液体キャリアが、トナー層と中間転写ベルト16aとの離型剤として機能するのに十分な量で、且つ、トナーの泳動媒体として機能するほど多量にならないように調整されたためと考えられる。
【0128】
次に、本発明の構成を備えない参考例に係るプリンタについて説明する。
参考例1
図14は参考例1に係るプリンタを示す概略構成図である。また、図15は、このプリンタの各作像装置に設けられた現像装置を示す概略構成図である。図14に示すように、このプリンタは、装置例1のプリンタから、上記オイル除去ユニット31を取り外したような構成になっている。但し、単に取り外しただけの構成ではなく、各作像装置の現像装置50内には、スイープローラ51bが設けられている。また、第2作像ユニット13bには、液量調整ローラ対85が設けられている。
【0129】
上記スイープローラ51bは、図15に示すように、現像ローラ51aの隣りに配設され、図示しない感光体ドラムに接触しながら順方向に回転するようになっている。現像ローラ51a、スイープローラ51bには、それぞれ同じ値のバイアスが印加されている。スイープローラ51bは、現像ローラ51aに当接してスイープニップを形成し、現像領域で現像ローラ51a上に逆泳動しきれずに感光体ドラム1の非画像部に取り残されてしまったトナーを、逆泳動させてその表面に付着させる。スイープローラ51bに付着したトナーや液体キャリアは、クリーニングブレード53によって掻き落とされてタンク部59に戻される。かかるスイープローラ51bを備えることで、現像領域でのトナーの逆泳動不足に起因する地汚れを抑えることができる。また、スイープローラ51aには図示しない移動機構が接続されており、これによって感光体ドラム1に近づくように移動せしめられたり、感光体ドラム1から遠ざかるように移動せしめられたりすることで、スイープニップ圧を調整することができる。
【0130】
上記液量調整ローラ対85は、図14に示したように、1次転写終了後で且つ2次転写前の中間転写ベルト16bを挟み込む位置に配設されており、ベルトおもて面に当接する方のローラによって中間転写ベルト16b上の2色トナー像から液体キャリアを除去する。このローラは、図示しない移動機構によって移動せしめられることで、中間転写ベルト16bを介したもう一方のローラとの接触圧力を変化させる。この変化により、中間転写ベルト16上の2色トナー像からのキャリア除去量が変化する。除去された液体キャリアは、図示しないクリーニング装置によって除去される。また、ベルトおもて面に当接する方のローラによって中間転写ベルト16bの2色トナー像から液体キャリアを除去する。除去された液体キャリアは、図示しないクリーニング装置によって除去される。
【0131】
以上の構成においては、次の3通りの方法により、第2作像ユニットの2次転写ニップN2で転写紙Pのおもて面に転写される2色トナー像の液体キャリア量を調整することができる。
【0132】
即ち、第1の方法は、作像装置15b、16bの現像装置50内において(図15参照)、塗布ローラ52の回転速度を変化させる方法である。現像ローラ51aと塗布ローラ52との線速比が変化すると、現像ローラ51a上に塗布される液体現像剤の量が変化し、これに伴って現像領域で現像される各単色トナー像の液体キャリア量が変化する。このように各単色トナー像の液体キャリア量が変化すると、当然ながら、重ね合わせ1次転写後の2色トナー像や2次転写後の2色トナー像の液体キャリア量が変化するのである。なお、現像ローラ51aに移動機構を設け、感光体ドラム1との接触圧を変化させても、同様に2色トナー像の液体キャリア量を変化させることができる。
【0133】
第2の方法は、スイープローラ51bの移動によってスイープニップ圧を変化させる方法である。スイープニップ圧が変化すると、スイープローラ51bによる単色トナー像からの液体キャリアの除去量が変化し、これに伴って重ね合わせ1次転写後の2色トナー像や2次転写後の2色トナー像の液体キャリア量が変化するのである。
【0134】
第3の方法は、上記液量調整ローラ対85の接触圧を変化させる方法である。この変化に伴い、中間転写ベルト16b上の2色トナー像からの液体キャリア除去量が変化する。
【0135】
以上の構成の参考例1に係るプリンタにおいて、本発明者らは、まず、吸液性の比較的良い転写紙Pを用いる場合には現像ローラ51aと塗布ローラ52との線速比を下げる一方で、吸液性の比較的悪い転写紙Pを用いる場合には線速比を上げるという操作を行うことで、用紙の吸液性に見合った量の液体現像剤を現像ローラ51aに塗布させながら両面転写を実施してみた。すると、様々な吸液性の転写紙Pにおいて2色トナー像を良好に転写することができた。但し、吸液性に優れたポーラスな用紙や、吸液性のないOHPシートでは逆転写を生ずる場合があった。
【0136】
参考例2
本発明者らは、次に、参考例1とは異なり、現像ローラ51aと塗布ローラ52との線速比を変化させる代わりに、転写紙Pの吸液性に合わせて上記スイープニップ圧を変化させるという操作を行いながら両面転写を行ってみた。すると、参考例1と同様に、様々な吸液性の転写紙Pにおいて2色トナー像を良好に転写することができたが、吸液性に優れたポーラスな用紙や、吸液性のないOHPシートでは逆転写を生ずる場合があった。
【0137】
参考例3
本発明者らは、更に、参考例1とは異なり、上記線速比やスイープニップ圧を変化させる代わりに、転写紙Pの吸液性に合わせて上記液量調整ローラ対85の接触圧を変化させるという操作を行いながら両面転写を行ってみた。すると、参考例1参考例2と同様に、様々な吸液性の転写紙Pにおいて2色トナー像を良好に転写することができたが、吸液性に優れたポーラスな用紙や、吸液性のないOHPシートでは逆転写を生ずる場合があった。
【0138】
参考例1、2、3において、ポーラスな用紙やOHPシートでは逆転写を生じた理由は、液体キャリア量を調整する3つの方法のうち、1つの方法だけではポーラスな用紙やOHPシート上の液体キャリア量を十分に調整し切れなかったためと思われた。
【0139】
参考例4
図16は参考例4に係るプリンタの概略構成図である。図示のように、このプリンタは、参考例1のプリンタに実施形態のプリンタの吸液性試験ユニット22を付加したような構成になっている。
【0140】
図17は参考例4に係るプリンタの電気回路の一部を示すブロック図である。図において、制御部200には、上記液量調整ローラ対85の一方のローラを移動させる移動機構の駆動源である液調整ローラ移動モータ86が接続されている。また、第1作像ユニット13a、第2作像ユニット13bは、それぞれ、2つの塗布ローラ52の回転数を変化させる塗布ローラモータドライバや、2つのスイープローラ51bを移動させる移動機構の駆動源であるスイープ移動モータなどが設けられている。
【0141】
本発明者らは、ポーラスな用紙、普通紙、コート紙、OHPシートなどを含む様々な種類の転写紙Pについて求めておいたオイル吸収速度と、これに対応する適切な上記線速比、スイープニップ圧及び液量調整ローラ対85の接触圧の組合せとの関係について試験した。
【0142】
制御部200の上記RAM内には、この試験に基づいて作成された作像条件データテーブルが格納されている。この作像条件データテーブルとは、オイル吸収速度と、これに対応する適切な上記線速比、スイープニップ圧及び液量調整ローラ対85の接触圧の組合せとを関連付けするものである。
【0143】
制御部200は、吸液性試験ユニット22の受光素子25から送られてくるアナログデータと、この作像条件データテーブルとに基づいて、転写紙Pの吸液性に適した上記線速比、スイープニップ圧及び液量調整ローラ対85の接触圧の組合せを特定する。そして、各塗布ローラ52の回転速度、各スイープローラ51aの移動量、液量調整ローラ対のローラの移動量を特定結果に合わせるような制御信号を、上記塗布ローラモータドライバ、スイープ移動モータ及び液調整ローラ移動モータ86に送る。
【0144】
以上の構成において、様々な種類の転写紙Pをランダムに給紙装置にセットして両面転写を連続して行ってみた。すると、実施形態に係るプリンタと同様に、転写紙Pの種類にかかわらず、その両面に2色トナー像を良好に転写することができた。3つの方法を組み合わせて液体キャリア量を調整させるようにしたことで、ポーラスな用紙やOHPシートに対してもその表面の液体キャリア量を十分に調整させることができたためと考えられる。
【0145】
[比較例1]
乾式トナーを用いる乾式プリンタを用いて両面転写試験を行ってみた。具体的には、定着装置を取り外した乾式プリンタを用いて普通紙やコート紙の片面にトナー像を形成した後、再び通紙して、もう一方の面にトナー像を形成してみた。すると、初めに転写された方のトナー像の画像濃度が半減し、更に、その形状が大きく乱れたり、ベタ部分が白く抜けたりした。
【0146】
[比較例2]
比較例1と同様に普通紙やコート紙の片面にトナー像を形成した後、このトナー像上にシリコンオイルをローラで塗布してから、もう一方の面にトナー像を形成してみた。しかしながら、シリコンオイルの効果は殆どなく、やはり画像濃度が半減して画像も乱れた。乾式トナーは液体現像剤のトナーとは異なり、加熱しない状態ではトナー間や転写紙Pとの付着力が弱く、トナー層の上に離型剤として作用し得るシリコンオイルが存在していても、トナーがバラバラとなって薄いシリコンオイル層を容易に電気泳動してしまったためと考えられる。
【0147】
以上、中間転写体として中間転写ベルトを設けたプリンタについて説明したが、中間転写ドラムなど、他の中間転写体を設けた画像形成装置についても本発明の適用が可能である。
【0148】
また、2次転写工程で両面転写を行うプリンタについて説明したが、図18に示すように、感光体ドラム1から転写紙Pへの1次転写工程で両面転写を実施させるようにすることもできる。かかる構成では、2次転写工程を省略するので、2次転写を行う場合よりも画像形成速度を速めることができる。
【0149】
また、感光体ドラム等の潜像担持体に形成した静電潜像を現像するといった電子写真方式を採用したプリンタについて説明したが、圧電素子や電極などによって記録媒体に液体現像剤を飛翔させて画像を形成する画像形成装置についても、本発明の適用が可能である。
【0150】
【発明の効果】
請求項1、2又は3の発明によれば、片面にトナー像を定着させた転写体をスイッチバックさせたり、帯電極性の異なる2種類のトナーを用いたり、一方のトナー像をコロナチャージャーによって逆極性に帯電させたりすることなく、転写体の両面にトナー像を転写することができるという優れた効果がある。
【0151】
また、離型剤として機能し得るほどの量の液体キャリアが上記トナー層上の液体キャリア層に残されない場合に、該液体キャリア層に離型液を供給して第1トナー像の逆転写を抑えることが可能になるという優れた効果がある。
【0152】
た、離型剤としてよりもトナーの泳動媒体として機能してしまうほど多量の液体キャリアが上記トナー層上の液体キャリア層に残された場合に、該液体キャリア層から液体キャリアを吸収して第1トナー像の逆転写を抑えることが可能になるという優れた効果がある。
【0153】
た、上記トナー層上の液体キャリア層に、離型剤として機能し得るほどの量の液体キャリアが残らなかったり、離型剤としてよりもトナーの泳動媒体として機能してしまうほど多量の液体キャリアが残ってしまったりしても、離型剤を供給したり液体キャリアを吸収したりして第1トナー像の逆転写を抑えることが可能になるという優れた効果がある。
また、転写体の吸液性にかかわらず、第1トナー像の逆転写を抑えることが可能になるという優れた効果がある。
また、上記両面転写装置の上記離型液供給手段及びキャリア吸収手段の駆動条件を調整するといった面倒な操作を行わなくても、かかる調整を制御手段に自動的に実施させることができるという優れた効果がある。
【0154】
に、請求項の発明によれば、離型剤として機能し得る性質の液体キャリア層を上記トナー層上に確実に形成することができるという優れた効果がある。
【0164】
また特に、請求項発明によれば、先に転写体に転写しておいた第1トナー像の逆転写を請求項1や2の発明よりも確実に抑えることができるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態に係るプリンタの概略構成図。
【図2】 同プリンタの現像装置を示す概略構成図。
【図3】 (a)から(c)はそれぞれ、2次転写ニップにおけるトナー像の状態を拡大して示す模式図。
【図4】 本発明者らが試作した泳動試験装置を示す斜視図。
【図5】 同泳動試験装置を用いた泳動試験方法を説明する説明図。
【図6】 同泳動試験装置を用いた泳動試験で観察されたトナーの電気泳動の状態を示す模式図。
【図7】 図6の状態から逆電界を形成して40[msec]経過したときにおけるトナーの電気泳動の状態を示す模式図。
【図8】 同泳動試験装置の第1電極を非晶質のフッ素樹脂層でコーティングした改良装置において観察されたトナーの電気泳動の状態を示す模式図。
【図9】 図8の状態から逆電界を形成して40[msec]経過したときにおけるトナーの電気泳動の状態を示す模式図。
【図10】 装置例1に係るプリンタの概略構成図。
【図11】 装置例2に係るプリンタの概略構成図。
【図12】 実施形態に係るプリンタの概略構成図。
【図13】 同プリンタの電気回路の一部を示すブロック図。
【図14】 参考例1に係るプリンタの概略構成図。
【図15】 同プリンタの現像装置を示す概略構成図。
【図16】 参考例4に係るプリンタの概略構成図。
【図17】 同プリンタの電気回路の一部を示すブロック図。
【図18】 実施形態に係るプリンタの変形例を示す概略構成図。
【図19】 2つの中間転写ドラム80、81と、これらに挟まれる転写紙Pとを示す模式図。
【図20】 転写紙Pを介してこれの両面で向かい合う2つのトナー像を示す模式図。
【図21】 従来の画像形成装置を示す概略構成図。
【符号の説明】
感光体ドラム
2:帯電器
3:光書込ユニット
4:転写ローラ
除電手段
ドラムクリーニング装置
10作像ユニット
13作像ユニット
14、15作像装置
16中間転写ベルト
17駆動ドラム
18張架ドラム
19交流電源
202次転写ローラ
21転写補助ローラ対
22吸液性試験ユニット
50現像装置
51a現像ローラ
51bスイープローラ
52塗布ローラ
80、81中間転写ドラム
83案内板
85液量調整ローラ対
100泳動試験装置
101ガラス板
102第2電極
103第1電極
104、105導電性テープ
150液体現像剤
200制御部
トナー
転写紙

Claims (3)

  1. 第1トナー像を担持する第1像担持体と、第2トナー像を担持する第2像担持体と、トナー及び液体キャリアを含有する有色液体によって該第1像担持体に該第1トナー像を形成する第1トナー像形成手段と、トナー及び液体キャリアを含有する有色液体によって該第2像担持体に該第2トナー像を形成する第2トナー像形成手段と、該第1像担持体上から転写体の片面に該第1トナー像を転写した後、該第2像担持体上から該転写体の反対面に該第2トナー像を転写する両面転写装置とを備え、該転写体の両面にトナー像を形成する画像形成装置において、該第1像担持体上に形成された第1トナー像に対して転写体の片面を接触させながら該転写体に向かう順方向の第1電界を作用させて第1トナー像を該転写体の片面に転写する第1転写手段と
    第1トナー像を該転写体の片面に担持させたまま、該第2担持体上に形成された第2トナー像を該転写体の反対面に接触させながら、該第2トナー像にとっては該転写体に向かう順方向となる一方で、該第1トナー像にとっては該転写体から離れる逆方向となる第2電界を該第2トナー像及び第1トナー像に作用させて、該第2トナー像を該転写体の反対面に転写する第2転写手段と
    該第1転写手段と該第2転写手段との間の転写体搬送路内に配設され、離型剤として機能する離型液を該転写体の片面に担持されている該第1トナー像上に供給する離型液供給手段と、
    該第1転写手段と該第2転写手段との間の転写体搬送路内に配設され、該転写体の片面に担持されている該第1トナー像から液体キャリアを吸収するキャリア吸収手段とを用いて両面転写を行うように上記両面転写装置を構成するとともに、
    該転写体の液吸収性を判定する液吸収性判定手段と、該液吸収性判定手段の判定結果に基づいて該離型液供給手段及びキャリア吸収手段を制御する制御手段とを設けたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項の画像形成装置であって、
    上記液体キャリアとしてシリコンオイルを含有する有色液体を用いることを特徴とする画像形成装置
  3. 請求項1又は2の画像形成装置において、
    上記有色液体中のトナーを静電力の作用によって上記第2像担持体上に移動させて上記第2トナー像を形成させるように上記第2トナー像形成手段を構成し、且つ、該第2像担持体として、トナーに対してトナー同士の付着力よりも弱い付着力を発揮するものを設けたことを特徴とする画像形成装置。
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