JP2003500805A - パターニングされた蛍光体構造体と誘電特性が改善された厚膜誘電体とを有するエレクトロルミネセンス積層体 - Google Patents

パターニングされた蛍光体構造体と誘電特性が改善された厚膜誘電体とを有するエレクトロルミネセンス積層体

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JP2003500805A JP2000619243A JP2000619243A JP2003500805A JP 2003500805 A JP2003500805 A JP 2003500805A JP 2000619243 A JP2000619243 A JP 2000619243A JP 2000619243 A JP2000619243 A JP 2000619243A JP 2003500805 A JP2003500805 A JP 2003500805A
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Abstract

(57)【要約】 パターニング蛍光体構造体及びそれ(10)を含むEL積層体は、ACエレクトロルミネセンスディスプレイ用の赤色、緑色、青色の蛍光体副画素を成すものである。構造体は、少なくとも第1(30)及び第2の蛍光体(22)であって、それぞれが異なる範囲の可視スペクトルの光を発光し、それを合わせた発光スペクトルが赤色光、緑色光、青色光を含むものである第1(30)及び第2の蛍光体(22)を備え、それら蛍光体が第1及び第2の蛍光体堆積物の複数の繰り返しを提供するように、一の層にあって、互いに隣接した繰り返し関係を有するように配置されている。構造体は、蛍光体堆積物の一又は二以上に関連する一又は二以上の手段(25)を備え、その手段(25)は、赤色(30a)、緑色(30b)、青色の蛍光体副画素(30c)のしきい電圧を設定し等しくするため、及び、赤色、緑色、青色の蛍光体副画素の相対自己発光度を設定するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、薄膜及び/又は厚膜技術を用いて製造したACエレクトロルミネセ
ンス(EL)素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
ウーらに1995年7月11日に特許された米国特許第5,432,015号
、及び、ウーらに1998年5月26日に特許された米国特許第5,756,1
47号は、厚膜誘電体層を薄膜層に結合するエレクトロルミネセンス積層(ラミ
ネート)構造と、固い背面基板(rear substrate)上にそれを形成する背面−前
面法(rear-front method)とを開示している。このハイブリッド厚膜/薄膜技
術を用いる固体ディスプレイ(SSD)は、モノクロ(ZnS:Mn蛍光体)及
びフルカラー(ZnS:Mn/SrS:Ce二層蛍光体)応用品(1995年S
ID 95 ダイジェスト、ベイリーら)においてその優れた性能とび明るさ(自
己発光度(luminosity))とを立証してきたが、尚、改良を必要とする。
【0003】 フラットパネルディスプレイの競争的な選択枝としてのELの将来性は、明る
く安定なフルカラーを示す能力がないことから閉ざされたきた。このため、EL
は、丈夫さ、広視野角、温度に対する安定性、及び、高速応答のような技術固有
の利点が要求される隙間製品の市場に浸透しているに過ぎなかった。
【0004】 フルカラーEL素子を製造するに際して、2つの基本的手段が用いられてきた
。第1のアプローチは、パターン形成された蛍光体、すなわち、層に交互の赤色
、緑色、青色(RGB)の蛍光体要素を用いることである(例えば、1990年
に田中らに特許された米国特許第4,977,350号を参照されたい)。この
方法は、別々のステップで各画素を形成する赤色、緑色、青色の副画素(サブピ
クセル)へとパターニングされた3つの蛍光体を必要とするという欠点を有する
。さらに、3色全てが、現在入手可能なEL蛍光体によって所望の明るさを得る
のに十分な明るさで製造できるわけではない。第2のアプローチは、田中らが最
初に記載した(SID 88 ダイジェスト、1998年293頁、さらに、19
98年2月23日にオーセトらに発行された米国特許第4,727,003号参
照)ホワイト法によってカラーを利用することである。ホワイト法によるカラー
では、蛍光体層は、重ねると白色光を生成する蛍光体の層、通常ZnS:Mn及
びSrS:Ceの層を備える。次いで、赤色、緑色、青色の副画素(サブピクセ
ル)は、白色光の前のパターンが形成されたフィルタを配置することによって得
られる。白色蛍光体は、電磁波スペクトルの全可視部にわたる波長の光を放射し
、フィルタは各副画素に対してカラーに対応する狭い範囲の波長を透過する。こ
のアプローチは、エネルギー効率が比較的低いという欠点を有する。なぜなら、
光のかなりの部分がフィルターに吸収され、それに伴ってディスプレイの全エネ
ルギーが低減するからである。
【0005】 フルカラーディスプレイで他に要求されるのは、グレイスケール能力、すなわ
ち、各副画素について確定した一定の自己発光度(発光強度)する能力である。
通常、256個のグレイスケール自己発光度(luminosity)は、各副画素につい
て所定の入射電気信号によって制御されたゼロから最大自己発光度までの範囲に
拡がっている。この数のグレイスケールレベルによって、トータルで約16万個
の独立カラーを提供する。
【0006】 エレクトロルミネセンスディスプレイは、蛍光体層の両側に互いに直交する角
度で交差する導体ストライプのセットによって画定された画素及び副画素を有す
る。これらのストライプのセットはそれぞれ、“列”及び“行”と呼ばれる。副
画素は、パッシブマトリックスアドレッシングと呼ばれるアドレッシング法を用
いて独立に照射される。これには、各列上に連続して、しきい電圧と呼ばれるピ
ーク電圧で平頂の電気パルスを印加することによって列を連続してアドレッシン
グすることが必要となる。確定した独立のピーク電圧をそれぞれ有する“変調電
圧”と称せられる電気パルスは、アドレスされる列を交差させるカラムのそれぞ
れに同時に印加される。これは、所望の画素カラーを達成するために各副画素に
必要とされる瞬間強度に対応して、その列に沿った画素を作り上げる副画素間の
独立した制御可能な電圧を提供するものである。各列がアドレスされている間、
残りの列は接続されていず、あるいはゼロ近傍の電圧レベルに接続されている。
ディスプレイ上の全副画素の独立作動には、アドレスされていない副画素が照射
されていないことが必要となる。エレクトロルミネセンスディスプレイ上の副画
素の電子光学的特徴は、副画素間の電圧がしきい電圧以下ならば、自己発光は生
じないので、この要求を容易に充足する。
【0007】 ディスプレイにおける全列にアドレスするのに要する時間はフレームと呼ばれ
、ビデオ像に対して、フレーム繰り返し率は、画像(イメージ)の点滅を回避す
るために、少なくとも約50ヘルツでなければならない。同時に、通常約200
ヘルツの最大フレーム繰り返し率がある。それは、ディスプレイの電気的特徴及
びそれに関連するエレクトロクスに関係した電圧立ち上がり時間における制限に
よって達成可能である。原理的には、グレイスケールの基準は、平均フレーム率
を変調することによって平均画素自己発光度を制御することによって達成しうる
。これには、適切に短い時間にわたって電気信号の一部を省くことを必要となる
。しかしながら、実際、制限されたフレーム率の範囲のため、数レベルのグレー
スケールだけがこのように実現することが可能となる。ディザーリングと呼ばれ
る他のオプションは、自己発光度低いことが必要となる画素のすぐ近傍において
一又は二以上画素を消し、それによって、自己発光度を空間的に変調することで
ある。しかしながら、この技術は、ディスプレイの分解能及び画像の質をを低下
する。
【0008】 グレイスケール制御の好適な方法は瞬間の副画素自己発光度を制御することで
り、これには、電気パルスピーク電圧、パルス継続時間、あるいはパルス形状を
変調することが必要となる。同時に、パッシブマトリックスアドレッシングを用
いてアドレスされたエレクトロルミネセンスディスプレイにおける電力消費を最
小するにするために、自己発光度を生成するしきい電圧にできる限り近い列電圧
にすることが望ましい。これには、全副画素のしきい電圧を等しくすることが必
要となる。
【0009】 副画素のスペクトル発光特性を次第に小さくするのに用いるフィルタは通常、
理想的特徴を有しない。それらは、所望の赤、緑、青を達成するために所望の波
長域において完全な透過性を有せず、また、不透過であるはずの波長域において
もいくらか光を通す。理想的な挙動からのこのようなずれは、全画素設計におい
て制限を課すものである。例えば、エレクトロルミネセンスディスプレイ及び他
のタイプのフラットパネルディスプレイに対して共通に用いられるポリマーベー
スの青色フィルタは、スペクトルの赤色域においてもいくらか透過性を有する。
青色画素の赤色コンタミネーションを抑制するには、所望の青色波長域での透過
性を低減する厚めのポリマー膜を使用することを要する。それらは緑色波長域に
おいていくらか透過性を有するが、これについても、青色光に対して透過性が低
い厚めのポリマーに対して要する要求と同様な要求が必要となる。フルカラーデ
ィスプレイについての要求を充足するために、赤:緑:青の副画素についての自
己発光度の比は、その画素に対して白色を供給するように、3:6:1であるべ
きである。赤色副画素についてのCIEカラー座標は、0.60<x<0.65、及び、
0.34<y<0.36の範囲にすべきである。緑色副画素についてのCIEカラー座標
は、0.35<x<0.38、及び、0.55<y<0.62の範囲にすべきである。青色副画素
についてのCIEカラー座標は、0.13<x<0.15、及び、0.14<y<0.18の範囲
にすべきである。赤:緑:青の副画素を備える画素についての結合(白色)自己
発光度は、1平方メートル当たり少なくとも約70カンデラ(70cd/m2)であるべ
きであり、完全な白色についてのCIEカラー座標は、0.35<x<0.40、及び、
0.35<y<0.40の範囲にすべきである。いくつかの応用については、高めの自己
発光度が望ましい。
【0010】 エレクトロルミネセンスディスプレイに対して有用な蛍光体は周知であり、ホ
スト材料と賦活剤あるいはドーパントとから成る。ホスト材料は通常、周期表の
II属元素とVI属元素との化合物であるか、あるいは、チオ没食子酸塩である
。通常の蛍光体の例には、蛍光体間に電界を印加したときにルミネセンス中心と
して機能するドーパントあるいは賦活剤を有する硫化亜鉛あるいは硫化ストロン
チウムが含まれる。硫化亜鉛をもとにする蛍光体を有する通常の賦活剤は、琥珀
色発光に対してはマンガン(Mn)、緑色発光に対してはテルビウム(Tb)、
赤色発光に対してはサマリウム(Sm)を含む。硫化ストロンチウムを母体とし
た蛍光体を有する通常の賦活剤は、青緑色発光に対してCeである。例えば、C
eをドープされたSrSをもとにした蛍光体を示すのにSrS:Ceと称し、及
び、MnをドープされたZnSを母体にした蛍光体を指示するのにZnS:Mn
と称すると便利であり、ここでもこの方式を用いる。例えば、蛍光体として、蛍
光体の方式を用いると、主に化学量論通りの硫化亜鉛から形成される蛍光体を意
味することも便利である。他の元素が蛍光体のホスト材料に含まれてもよいが、
それは通常、ホスト材料の主要な成分を母体にした蛍光体を示す。例えば、硫化
亜鉛を母体にした蛍光体を称するときには、用語には、ホスト材料として重度の
高い硫化亜鉛と蛍光体Zn1-xMgxS:Mn(硫化亜鉛を母体にした蛍光体を示
すが、Mnがドープされた硫化亜鉛ホスト材料では硫化マンガンを含んでいる)
の両方を含んでいるが、ZnSとZn1-xMgxSとは異なるホスト材料であるこ
とは理解されたい。この蛍光体用語を詳細な説明及びクレームで用いる。
【0011】 本発明は、ハイブリッド厚膜/薄膜エレクトロルミネセンス素子で使用する厚
膜誘電体層の改良型を提供する。本発明の厚膜誘電体層は、通常約500より大き
い高い誘電定数を有する誘電体材料から厚膜技術を用いて形成する。改良型は、
空隙率及び層厚を大きく低減し、かつ、層の絶縁耐力を向上するため、焼結の前
に例えば、等静圧(静水圧)プレス成形(圧縮)によって厚膜誘電体層を圧縮す
ることによって製造する。結果として、誘電体層の誘電特性に予測されなかった
改善、すなわち、層厚、間隙率(porosity)、ボイド空間、及び、層のボイド空
間の相互接続における大きな低減、及び、層の面の滑らかさ(平滑度)に改善が
見られた。平滑度の改善によって、ルミネセンスはより一様になり、エレクトロ
ルミネセンスディスプレイで絶縁破壊が低減する。
【0012】 米国特許第5,432,015号に記載されたような厚膜誘電体で成るエレク
トロルミネセンス積層体(ラミネート)は通常、裸眼で見える一様な自己発光度
を示すが、100倍の顕微鏡で見ると、明るく照明された領域とやや暗く照明され
たかあるいは全く照明されていない領域とから成るまばらな外観を示す。電圧が
この値以上に上昇し全領域が照明されるときに、この特徴は最小となる。駆動電
圧がしきい値電圧に近いときは、このまばらの外観が大きく強調される。この挙
動の影響としては、電圧が公称(基準)しきい値以上に上昇し、平均自己発光度
の上昇の上昇電圧に対する率が比較的低くなると、自己発光が徐々に始まること
があげられる。自己発光度の観察される変動スケールは、10ミクロンのオーダー
である。それに対して、本発明に対応する、焼結前に等静圧プレス形成された厚
膜誘電体層から成るエレクトロルミネセンス積層体(積層構造)は、しきい電圧
近傍で自己発光度のまばら特性を示さず、また、しきい値電圧上約50ボルトまで
は、ほぼ線形に上昇する。そのため、しきい電圧の上の固定電圧での平均自己発
光度は他の同等のエレクトロルミネセンス積層より約50%高い。ここで使用され
る“一様自己発光度”は、約10μmのスケールに分割された自己発光度が一様に
見えることを意味している。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の一の態様においては、幅広く述べると、前面電極と背面電極との間に
挟まれた一又は二以上蛍光体層を含むタイプのエレクトロルミネセンス積層体に
厚膜誘電体層を形成する方法であって、蛍光体層が厚膜誘電体層によって背面電
極と独立している方法において、 10μmから300μmの層厚を有する誘電体層を形成するために、厚膜技術によ
って背面電極を提供する剛性の(rigid)基板上で一又は二以上の層においてセ
ラミック材料を堆積する段階と; 低減された間隙率及び表面粗さを有する高密度層を形成するために誘電体層を
押圧する段階と; 誘電体層を焼結して、EL積層体において、押圧されずに焼結された誘電体層
に比べて同じ組成では一様性が改善された自己発光度を有する押圧され焼結され
た誘電体層を形成する段階とを備える。
【0014】 他の上位の態様では、本発明は、EL積層体で使用する基板と誘電体層コンポ
ーネントとの結合であって、 背面電極を提供する硬い基板と; 背面電極を提供する基板上の厚膜誘電体層とを備え、 その厚膜誘電体層が、同じ組成の押圧されていない焼結誘電体層と比較して、
EL積層体において改善された絶縁耐力、低減された間隙率、及び、一様な自己
発光度を有する押圧された焼結セラミック材料から形成されている。
【0015】 また、別な実施形態では、本発明は、 平面蛍光体層と; 蛍光体層の片側上に備えた前面及び背面電極と; 背面電極を備える背面基板であって、積層を支持するための十分な機械的強度
と剛性を有する背面基板と; 背面電極を備える基板上に備えた厚膜誘電体層層であって、 同じ組成の押圧
されていない焼結誘電体層と比較して、EL積層体において改善された絶縁耐力
、低減された間隙率、及び、一様な自己発光度を有する押圧された焼結セラミッ
ク材料から形成された厚膜誘電体層層と;を備えたものである。
【0016】 また、本発明では、AC薄膜/厚膜エレクトロルミネセンス素子に特に有効で
かつ副画素上の蛍光体の厚さが大きすぎないならばAC薄膜エレクトロルミネセ
ンス素子においても有効であるパターン形成された蛍光体構造体を備える。本発
明の蛍光体構造体では、赤色、緑色、青色の副画素が下にある蛍光体からの発光
が各フィルタが透過する範囲にさらによく合致する可視電磁波スペクトルの狭い
波長域内に入る。この方式では、ディスプレイの自己発光度及びエネルギー効率
の両方が、白色蛍光体設計によって従来のカラーで達成可能な値以上に実質的に
増加しうる。本発明のパターン形成された蛍光体構造体の他の特徴は、副画素し
きい電圧が等しくなり得、副画素の相対自己発光度が設定でき、それによって、
それらが赤、緑、青に対する所望の自己発光度を生成するのに使用する各作動変
調電圧での設定比に耐えるようになる。設定比が、適当なカラーバランスについ
ての変調電圧の全範囲にわたって実質的に一定を維持するのが好ましい。さらに
、全カラーディスプレイに対して、赤色、緑色、青色の副画素に対する設定自己
発光度比は、約3:6:1の比であるか、又は、適切なカラー忠実度(グレイス
ケール:fidelity)を可能にするようにこの比に十分に近いことがさらに好まし
い。
【0017】 フィルタ特性に固有の制限の負のインパクトを低減するために、緑色光あるい
は赤色光の十分な強度で発光する青色副画素に対して蛍光体を用いることは望ま
しい。セリウムをドーピングした硫化ストロンチウム(SrS:Ce)、好適に
はここで設定したように任意にリンとの共ドーピングした硫化ストロンチウムは
、青色副画素、及び任意で緑色副画素について望ましいCIEカラー座標及び自
己発光度を提供する。緑色副画素に対して、受容可能なカラー座標を提供するよ
うにフィルターをかけられるとき、マンガンをドーピングした硫化亜鉛(ZnS
:Mn)は通常、適当な自己発光度を供給しないが、本発明によれば、それにセ
リウムドープされた硫化ストロンチウムを結合して、よいカラー座標を有するよ
り高い自己発光度を提供することが可能となる。また、Mgに対するZnの適当
な比とすると、緑色領域のスペクトルにおける自己発光度がZnS:Mnより高
い自己発光度を有するZn1-xMgxS:Mnは、緑色の副画素に対して、任意に
ZnS:Mnと共に用いることができる。Zn1-xMgxS:MnとZnS:Mn
との両方あるいはいずれかを、赤色の副画素について用いることができる。ここ
で、xは0.1と0.3の間である。
【0018】 本発明によれば、副画素のしきい電圧を設定し等しくするため、及び、副画素
の相対自己発光度を設定して、それによって、それらが赤、緑、青に対する所望
の自己発光度を生成するのに使用する各作動変調電圧での設定比に耐えるように
するための一又は二の手段を、一又は二以上の蛍光体の堆積物と共に含む。しき
い電圧は、所望の繰り返し率で副画素に印加されるときに、副画素につていの最
小の特定グレイスケール自己発光度より低い測定可能のフィルタされた自己発光
を発生する電圧パルスの最大振幅を意味する。副画素のしきい電圧を設定し等し
くするための手段は、相対副画素自己発光度を設定する機能も有し、それによっ
て、それらが使用される変調電圧の全範囲にわたって互いに設定比に耐える。通
常、その手段は、一又は二以上の蛍光体堆積物の上、下、及び埋め込まれた一又
は二以上の位置に配置した誘電体あるいは半導体材料から形成された一又は二以
上のしきい電圧調整層であり、一又は二以上の蛍光体堆積物は異なる厚さで成る
【0019】 “副画素”及び“副画素蛍光体元素”の用語を、副画素に関連したしきい電圧
調整堆積物として、特に赤色、緑色あるいは青色の副画素についての蛍光体堆積
物を称する際に、ここでは交換可能に使用していることに留意されたい。
【0020】 自己発光度、それぞれに対するカラー座標、及び、全画素エネルギー効率につ
いてのつじつまの合う最適化を達成するために、3個の副画素に対して適当なカ
ラーフィルタは選択可能である。本発明は他のカラー蛍光体に応用可能であり、
硫化ストロンチウム及び硫化亜鉛蛍光体はその代表にすぎない。通常、少なくと
も二つの異なる蛍光体を用い、それぞれは異なるホスト材料から成る。さらなる
最適化のために、本発明を三又は四以上の異なる蛍光体層に拡張適用することも
可能である。
【0021】 広めに述べると、本発明は、ACエレクトロルミネセンスディスプレイ用の赤
色、緑色、青色の蛍光体副画素を有するパターニングされた蛍光体構造体であっ
て、 少なくとも第1及び第2の蛍光体であって、それぞれが異なる範囲の可視スペ
クトルの光を発光し、それを合わせた発光スペクトルが赤色、緑色、青色を含む
ものである少なくとも第1及び第2の蛍光体を備え; 前記少なくとも第1及び第2の蛍光体が一の層にあって、その少なくとも第1
及び第2の蛍光体堆積物の複数の繰り返しを提供するように、互いに隣接して繰
り返し関係を有するように配置され; さらに、蛍光体構造体は、少なくとも第1及び第2の蛍光体堆積物の一又は二
以上に関連する一又は二以上の手段を備え、前記一又は二以上の手段は、赤色、
緑色、青色の蛍光体副画素のしきい電圧を設定し等しくするため、及び、赤色、
緑色、青色の蛍光体副画素の相対自己発光度を設定して、それによって、それら
が赤色、緑色、青色の所望の自己発光度を生成するように用いられた各作動変調
電圧の互いの設定比に耐えるように、前記の一又は二以上の手段が少なくとも第
1及び第2の蛍光体堆積物を用いて赤色、緑色、青色の蛍光体副画素を形成する
ものであるパターニングされた蛍光体構造体を提供するものである。
【0022】 しきい電圧調整層についての適当な材料は、適当な厚さで層として堆積される
ときに、パターン化された蛍光体構造体間の電圧がしきい電圧調整層を含まない
他の理想的なパターン化された蛍光体構造体についてのしきい電圧を超えるまで
は伝導しない。上述の条件に合わせるために、誘電定数と誘電体絶縁耐力の調査
して、好適な蛍光体材料の誘電定数と誘電体絶縁耐力と比較して比較的高い誘電
定数と誘電体絶縁耐力を有する適当な材料を選択することができる。しきい電圧
調整層の材料は、パターン形成された蛍光体構造体においてしきい電圧調整層の
材料に接触する前記の適当な材料に適合し(コンパチブルで)、誘電体材料及び
半導体から選択する。半導体は、真性半導体と、蛍光体材料の有効電子バンドギ
ャップに匹敵し又はそれより大きい有効電子バンドギャップを有する深い不純物
レベルを有する半導体の両方を意味する。適切な材料の例には、アルミナ及びタ
ンタル酸化物のような二元金属、硫化亜鉛及び硫化ストロンチウムのような二元
硫化金属、シリカ、及び、オキシナイトライドが含まれる。これらの材料の適切
さは、材料と蛍光体材料との間の界面の特性、及び、それらに接触する誘電体材
料の特性に依存する。通常、蛍光体堆積物が硫化亜鉛をもとにした蛍光体である
とき、好適なしきい電圧調整材料は二元金属酸化物である。最も好適なのはアル
ミナである。
【0023】 また、あるいはさらに、しきい電圧を設定し等しくすると共に相対自己発光度
を設定する手段は、しきい電圧と副画素の自己発光度とを調整(バランス)する
ように、第1及び第2の蛍光体堆積物を形成することを備える。この場合には、
例えば、より効率的な蛍光体を有する副画素の幅より広い、より効率の悪い蛍光
体の副画素を作ることによって、異なる副画素領域を用いることによって副画素
について自己発光度を設定することによって、画素について全カラーバランスを
実現することができる。
【0024】 この発明のパター化された蛍光体構造体によって、フルカラーディスプレイの
ための正しいCIEカラー座標について、全作動変調電圧レベルを実現するのが
可能となる一方、副画素のしきい電圧を等しくするのを可能にする。しきい電圧
を設定し等しくすると共に赤色、緑色、青色の副画素の相対自己発光度を設定す
る手段は、しきい電圧調整堆積物及び/又は蛍光体堆積物の厚さを変えることに
加え、相対自己発光度を設定するために、以下の一又は二以上を変えることを含
む: i.蛍光体堆積物の面積、及び、 ii.蛍光体堆積物におけるドーパントあるいは共ドーパントの濃度。
【0025】 第1及び第2の蛍光体は、硫化ストロンチウム蛍光体あるいは硫化亜鉛蛍光体
のような、異なるホスト材料であることが好ましい。通常、異なるホスト材料と
は、異なる元素が約5原子%より大きな原子%で蛍光体ホスト材料に導入されて
きた。好適な第1及び第2の蛍光体は、SrS:CeとZnS:Mn;、SrS
:CeとZn1-xMgxS:Mn;、あるいは、ZnS:MnとZn1-xMgxS:
Mnの両方の層を有するSrS:Ceであり、SrS:Ceがリンを共ドーピン
グすることが可能である。これらは、それらを重ねるならば、白色光(ZnS:
Mn及びSrS:Ceについての個々の可視スペクトルは、図7及び図8のそれ
ぞれに示されている)の波長をカバーする結合発光スペクトルを有する硫化亜鉛
及び硫化ストロンチウム蛍光体の例である。本発明の範囲内には、第1及び第2
の蛍光体堆積のそれぞれは、各副画素についての同じかあるいは異なる蛍光体の
一あるいは二以上を備えてもよく、蛍光体堆積のそれぞれは一又は二以上の蛍光
体組成物(例えば、一蛍光体より多い蛍光体の混合物)から成ってもよい。以下
に記載するように、この発明の蛍光体構造体は一又は二以上の層上に備えてもよ
い。例えば、例3で示すように、単一層蛍光体構造体では、蛍光体は、Zn1-x
MgxS:Mnが赤色及び緑色副画素を形成し、SrS:Ceが青色副画素を形
成するように配置することができる。アルミナのような二元金属酸化物のしきい
電圧調整層は、副画素間の所望光度比を達成するように、赤色及び緑色副画素上
に備えることができる。また、例4に記載するように、SrS:Ce堆積物は青
色副画素について使用可能であり、ZnS:Mn間のZn1-xMgxS:Mnの層
を赤色及び緑色副画素について使用可能である。この実施形態の積層硫化亜鉛蛍
光体堆積物は、副画素間のしきい電圧を等しくするのに十分厚く形成することが
できる。副画素間の所望の相対的な自己発光度を達成するために、青色副画素に
ついてのSrS:Ce堆積物は、赤色及び緑色についての副画素より広く作るこ
とができる。また、例5に記載するように、SrS:Ce堆積物は、緑色及び青
色副画素について使用することができる。アルミナのような二元金属酸化物のし
きい電圧調整層は、しきい電圧を等しくするために赤色副画素堆積物の上に用い
ることができる。
【0026】 例2で示したように2層の蛍光体を用いるときは、蛍光体は、SrS:Ceが
ZnS:MnあるいはZn1-xMgxS:Mnを有する第1の層においてパターン
形成されるように配置されてもよく、SrS:Ceの第2の層は第1の層上に形
成することができる。この実施形態では、SrS:Ceの積層蛍光体堆積物は青
色副画素を形成し、一方、赤色及び緑色副画素はSrS:Ce堆積物の下に積層
硫化亜鉛蛍光体堆積物によって形成される。
【0027】 白色光がSrS:Ce及びZnS:Mnの同一平面積層層によって供給される
ホワイト技術による従来カラーと比較して、本発明のパターン形成された蛍光体
構造体は、ZnS:Mnの上の層あるいは下の層を有することなく、青色副画素
に対してSrS:Ceの厚めの層を提供することができるという利点を有する。
これによって青色自己発光度が大きくなる。というのは、青色副画素で発光しな
い黄色−オレンジ色光がないからであり、SrS:Ce蛍光体からフィルタをか
けられた光はより飽和された青色である。
【0028】 本発明のパターン化された蛍光体構造体は、EL積層体は蛍光体構造体の下の
厚膜誘電体層と共に剛性背面基板上に作られたという米国特許第5,432,0
15号に記載されているような厚膜/薄膜ハイブリッドACエレクトロルミネセ
ンス素子に特に応用される。AC薄膜エレクトロルミネセンス素子(TFEL)
は、通常、薄膜は同一平面上にあることを要する、すなわち、等しい厚さである
ことを要するという欠点を有する。このような素子は通常、異なる厚さのカラー
蛍光体副画素を使用する能力を排除するものである。しかしながら、EL積層体
における厚膜誘電体層を本発明のパターン形成された蛍光体構造体と一緒に用い
ることによって、副画素についてしきい電圧を設定し等しくするが、特定の副画
素のカラー座標及び自己発光度を最適化するように、個々の蛍光体副画素堆積物
の異なる厚さを有することができるようになる。
【0029】 本発明は、本発明のパターン形成された蛍光体構造体を作る新規な方法に拡張
される。広く言うと、本発明は、ACエレクトロルミネセンスディスプレイ用の
赤色、緑色及び赤色副画素を有するパターン形成された蛍光体構造体を形成する
方法であって: 少なくとも第1及び第2の蛍光体を選択する段階であって、それぞれの蛍光体
が可視スペクトルの異なる範囲の光を発光するものであり、それらを合わせた発
光スペクトルが赤色、緑色、青色を含むものである段階と; 互いに隣接して繰り返し関係を有するように配置された前記少なくとも第1及
び第2の蛍光体の複数の繰り返しを形成するように、層内に前記少なくとも第1
及び第2の蛍光体を堆積しパターン形成する段階と; 少なくとも第1及び第2の蛍光体堆積物の一又は二以上に関する一又は二以上
の手段を備える段階であって、前記一又は二以上の手段は、赤色、緑色、青色の
副画素蛍光体要素(蛍光体副画素)のしきい電圧を設定し等しくするため、及び
、赤色、緑色、青色の副画素蛍光体要素の相対自己発光度を設定して、それによ
って、それらが赤色、緑色、青色に対する所望の自己発光度を生成するのに用い
る各作動変調電圧の互いの相対自己発光度に耐えるように、赤色、緑色、青色の
副画素蛍光体要素を形成するものである段階と;を備え、 さらに、任意に、そのように形成されたパターン形成された蛍光体構造体をア
ニーリングする段階とを備えたものである。
【0030】 第1及び第2の蛍光体をパターン形成する段階が、フォトグラフィック法によ
って行われ、これが: a)赤色、緑色、青色の副画素を形成する第1の蛍光体の層を堆積する段階と
; b)他の赤色、緑色、青色の副画素を画定して、離間された第1の蛍光体堆積
物を形成された領域における第1の蛍光体材料を除去する段階と; c)第1の蛍光体堆積物上でかつ他の赤色、緑色、青色の副画素が画定された
領域に第2の蛍光体を堆積する段階と; d)第1の蛍光体堆積物上から第2の蛍光体を除去して、隣接して交互に繰り
返して配置された第1及び第2の蛍光体堆積物の複数の繰り返しを形成する段階
と;を含む。
【0031】 ストロンチウム及び亜鉛の硫化物蛍光体をパターニングする際に特に有効であ
るが、他の蛍光体組合せにも応用できる新規なフォトリソグラフィ法が開発され
た。多くの好適な実施形態では、この発明のフォトリソグラフィ法はネガティブ
フォトレジストを利用し、赤色、緑色、青色の副画素のパターニングを実施する
ための一のフォトマスクしか必要ないという利点を有する。この方法では、段階
b)及びd)は、第1の蛍光体にネガティブレジストを塗布する段階と;第1の
蛍光体が一又は二以上赤色、緑色、青色の副画素を画定する領域において、フォ
トマスクを介してレジストを露光し現像する段階と;段階b)においてのように
、第1の蛍光体を除去して、第1の蛍光体堆積物上でかつ他の赤色、緑色、青色
の副画素が画定された領域に第2の蛍光体を堆積する段階と;剥離(リフトオフ
)することによって、第1の蛍光体堆積物上から第2の蛍光体を除去する段階と
;を含む。通常この方法においては、第1の蛍光体が硫化ストロンチウム蛍光体
であり、最も好適には青色副画素及び任意に緑色副画素を形成するSrS:Ce
であり、第2の蛍光体が硫化亜鉛蛍光体であり、最も好適には赤色副画素及び任
意に緑色副画素を形成するZnS:MnあるいはZn1-xMgxS:Mn又はその
両方である。この方法では、しきい電圧を設定し等しくするため、及び、副画素
の自己発光度を設定するための手段は、上述のように、一又は二以上の蛍光体堆
積物の下、その中、あるいはその上にしきい電圧調整堆積物を付加すること、及
び/又は、異なる厚さの蛍光体堆積物を形成することを含むことができる。さら
に、しきい電圧を設定し等しくするため、及び、副画素の自己発光度を設定する
ための手段は、 i.蛍光体堆積物の領域と; ii.蛍光体堆積物におけるドーパントあるいは共ドーパントの濃度;のうち
の一又は二を変えることを含む。
【0032】 本発明はまた、アルカリ土類金属硫化物及びセレン化物蛍光体のような加水分
解を受けさせる蛍光体をパターニングするのに特に有効な新規なフォトリソグラ
フィ法を提供する。広く言うと、本発明は、以下のような、ACエレクトロルミ
ネセンスディスプレイ用の赤色、緑色、青色の副画素を有するパターニングされ
た蛍光体構造体を形成する方法を提供する; a)少なくとも第1及び第2の蛍光体を選択する段階であって、それぞれの蛍
光体が可視スペクトルの異なる範囲の光を発光するものであり、それを合わせた
発光スペクトルが赤色、緑色、青色を含むものである段階と; b)赤色、緑色、青色の副画素の少なくとも一つを形成する第1の蛍光体の層
を堆積する段階と; c)第1の蛍光体にフォトレジストを塗布し、フォトマスクを介してそのフォ
トレジストを露光し、そのフォトレジストを現像し、第1の蛍光体が一又は二以
上の赤色、緑色、青色の副画素として画定され、離間された第1の蛍光体堆積物
を形成された領域における第1の蛍光体材料を除去し、ここで、第1の蛍光体は
、第1の蛍光と鉱酸の陰イオンとの反応生成物を可溶性にする非水相極性有機溶
媒において、鉱酸あるいは鉱酸の陰イオン源を備えるエッチング溶液を用いて除
去され、また、任意に、第1の蛍光体を除去する前に、第1の蛍光体層が非水相
有機溶媒に浸漬する段階と; d)第1の蛍光体堆積物上でかつ他の赤色、緑色、青色の副画素が画定された
領域に第2の蛍光体を堆積する段階と; e)剥離することによって、第1の蛍光体堆積物上から第2の蛍光体とレジス
トとを除去し、互いに隣接して繰り返し関係を有するように配置された前記少な
くとも第1及び第2の蛍光体の複数の繰り返しを形成する段階;である。
【0033】 本発明も、上述のように、剛性の背面基板と厚膜誘電体層とパターニングされ
た蛍光体構造体とを組み合わせたEL積層体体に拡張され、パターニングされた
蛍光体構造体は蛍光体層の片側上に前後カラムと列電極とを備え、前後カラムと
列電極とは通常蛍光体副画素に整列し、バンドパスカラーフィルタ手段は蛍光体
副画素から放射された赤色、緑色、青色の光を通過するように赤色、緑色、青色
の副画素に整列している。
【0034】 本発明の他の態様は、エレクトロルミネセンス蛍光体に有効でかつ特に本発明
のパターニングされた蛍光体構造体及び厚膜誘電体に有効ななバリア拡散層及び
注入層のための新規でかつ独立した選択基準を提供する。拡散バリア層は厚膜誘
電体層上、あるいは、存在するならば、第2のセラミック材料上に備えられる。
拡散バリア層は、隣接層に適合し、好適には、0.1原子%以下しか正確な化学
量論的組成からずれていないほどに正確に化学量論的であり、100Åから10
00Åの厚さを有する金属含有絶縁二元化合物から成る。好適な材料は特別な蛍
光体と誘電体層の座離量によって変化するが、最も好適にはアルミナ、シリカ及
び硫化亜鉛である。注入層は、蛍光体界面を備えるために、厚膜誘電体層上、あ
るいは、存在するならば、第2のセラミック材料上あるいはバリア拡散層上に備
えられるのが好ましい。注入層は、組成が不定比であり、蛍光体層への注入に好
適なエネルギー範囲の電子を有する二元誘電体あるいは半導体材料から成る。材
料は隣接層と適合し、0.5原子%以上だけ不定比であるのが好ましい。好適な
材料は、特定の蛍光体及びその下の誘電体層における材料によって変わるが、最
適電子エネルギーを提供する好適な材料は、ハフニア(酸化ハフニウムの白色の
結晶)あるいはイットリアである。最適電子注入と隣接層との適合性との間に妥
協がある。その結果として、ときどき注入層として使用できない。
【0035】 本発明の他の態様は、硫化ストロンチウムを合成する方法であって: 硫化ストロンチウムを合成する方法であって: 分散した形で高純度炭酸ストロンチウム源を備える段階と; 反応器で硫化ストロンチウムを800℃から1200℃の範囲の最大温度まで
徐々に加熱する段階と; 加熱された硫化ストロンチウムを、不活性ガス雰囲気において少なくとも30
0℃まで反応器で硫黄元素を加熱して形成された硫黄蒸気フローに接触させる段
階と; 、反応ガスにおける二酸化硫黄又は二酸化炭素が1原子%から10原子%の範
囲の反応生成物での酸素含有ストロンチウム化合物における酸素量に相関する量
に達した時点で、硫黄フローを止めて反応を終了する段階と;を備えている。
【0036】 ここで及びクレームで使用される炭酸ストロンチウム源を参照して、“分散し
た形”は、炭酸ストロンチウムパウダー粒子を実質的に一様にプロセス条件にさ
らすことを意味する。これは、小さなバッチを用いることによって、反応の開始
前に気体生成物に分解される揮発性のコンタミネーションのないクリーンな蒸発
化合物あるいは溶媒を用いることによって、流動床あるいはタンブラー反応器を
用いることによって、実施されるのが好ましい。
【0037】 用語“蛍光体”は、ここで及びクレームで使用されるときは、十分な電界を基
板間に印加するときエレクトロルミネセンスを提供し、電子が注入される基板を
意味する。
【0038】 用語“白色光”は、ここで及びクレームで使用されるときは、二又は三以上の
蛍光体の組合せた発光スペクトルを参照すると、光をフィルターに通して赤色、
緑色、青色の光を供給することができるように蛍光体を重ねるときに、白色光が
放射されることを意味する。
【0039】 用語“適合性”は、ここで及びクレームで使用されるときは、材料が化学的に
安定で、隣接層と化学的に反応しないことを意味する。
【0040】
【発明の実施の形態】等静圧プレス成形厚膜誘電体層を有するEL積層体 本発明は、米国特許第5,432,015号明細書に記載されたような厚膜誘
電体層と比較して、絶縁耐力が向上し、ボイド空間、ボイド相互接続、間隙率、
及び、厚さが大きく低減し、層の面の滑らかさ(平滑度)が大きく改善された厚
膜誘電体層を提供する。誘電体層のより滑らかな面によって、形成されたELデ
ィスプレイにおけるより高くより一様な自己発光度を提供するという予想されな
かった改善がみられた。改善は、例えば、等静圧プレス成形によって、焼結の前
に、厚膜誘電体層を圧縮することによって行われる。
【0041】 厚膜誘電体層は、図1,図2,図5及び図6を参照して記載する。EL積層体
10は、背面基板12上に裏側から前側(見えている側)に形成される。基板1
2は、積層10を支持するのに十分な機械的強度及び剛性をを提供する、母材(
プリフォーム)シートのような剛性の基板であることを好ましい。また、基板1
2は、積層10用に剛性を付与するために焼結する緑テープ等である。ここで使
用される用語“剛性の基板”は焼結後の基板を意味する。そして、基板12は、
積層10の他の層を処理する際に用いられる(通常1000℃までの)高焼結温
度に耐えることができるセラミックから形成するのが好ましい。EL積層体10
を支持するのに十分な厚さ及び剛性を有するアルミナシートは最も好適である。
背面電極層12は基板12上に形成する。ランプへの応用として、背面基板12
及び背面電極14は、例えば、剛性の導電性金属シートによって提供されること
によって、一体とされていてもよい。ディスプレイへの応用として、背面電極層
14は、基板12上に中心を有し、基板端から離間した導電性金属アドレスライ
ンの列から成る。導電性金属アドレスラインは、周知のように、貴金属ペースト
からスクリーン印刷されているのが好ましい。電気的接触タブ16は、図5でわ
かるように、電極14から突出している。厚膜誘電体層18は電極14上に形成
し、単一層として形成しても、あるいは、多層として形成してもよい。図1及び
図2では、層は一層として図示しているが、図6では、層は厚めの第1の誘電体
層18と、薄めの第2の誘電体層20とを備えている。一又は二以上の蛍光体層
22は、誘電体層18あるいは誘電体層18,20上に備えている。図では、蛍
光体は、白色設計によって従来のカラーに2層だけ示している。図2及び図6で
は、蛍光体層22が、以下でかなり詳細に記載するように、本発明のパターニン
グされた蛍光体構造体30を備えているのを示している。蛍光体層22上には、
第1の誘電体層23を備えていてもよい。任意の第3の誘電体層23上には、前
面透明電極層24を形成されている。前面電極層24は、図1及び図2において
は、固体として示したが、実際において、ディスプレイへの応用について、前面
電極層24は背面電極14の列アドレスラインに直交して配置したアドレスのカ
ラムから成る。前面電極24は、周知の薄膜あるいはフォトリソグラフィ法によ
ってインジウム錫酸化物(ITO)から形成されるのが好ましい。示していない
が、前面電極は電気的コンタクトも備えている。図1及び図2は、ITOアドレ
スラインに対して整列した、それぞれポリマー赤色、緑色、青色のフィルター2
5a、25b及び25cのようなITOライン上にバンドパスカラーフィルタ手
段を示している。図2では、これらのフィルター25a、25b及び25cも、
パターニングされた蛍光体構造体30において赤色、緑色、青色の蛍光体副画素
30a、30b及び30cに整列している。示していないが、EL積層体10は
、水分の浸透を防止するため、透明シール(封止)層によって包まれている。E
L積層体10はAC電源を電極コンタクトに接触させることによって作動する。
電圧駆動回路(図示せず)は従来技術で周知である。厚膜誘電体層19を組み込
んだEL積層体10は、ELランプとELディスプレイの両方に応用される。
【0042】 例えば、一あるいは二以上のバリア拡散層26,注入層28あるいは誘電体層
(それぞれ、任意の第2及び第3の誘電体層20,23のような層)を含む中間
層が積層10に含まれうることは当業者には理解される。そのいくつかは、パタ
ーニングされた蛍光体構造体30に関連して、以下でさらに記載する。こうして
、詳細な説明及びクレームを通して、EL積層体をある層を含むとして規定した
ときにも、さらに中間層を付加することを除外することは意味していない。
【0043】 通常、誘電体層の厚さ及び誘電定数についての基準は、最小作動電圧での適当
な絶縁耐力を示すように計算されることは有り難いことだろう。基準は、単一蛍
光体層及び単一誘電体層に関して、以下で説明するように関連づけられる。2層
蛍光体あるいはパターニングされた蛍光体構造体のような多層の場合には、基準
は、例えば、最も厚い寸法及び全蛍光体層の平均誘電定数を用いることによって
、多層に対して調整する。
【0044】 蛍光体層の厚さ(d1)の通常の範囲については約0.2μmから2.5μm
と、蛍光体層の誘電定数(k1)の通常の範囲については5から10と、誘電体
層についての絶縁耐力の通常の範囲については約106V/mから107V/mと
すると、本発明の誘電体層についての通常の厚さ(d2)と誘電定数(k2)の値
を決定するのに、以下の関係及び計算を用いることができる。これらの関係及び
計算は、本発明の意図された範囲から逸脱することなく、d2及びk2の値を決定
するためのガイドラインとして用いてもよい。
【0045】 一様な誘電体層と2つの導電性電極とに一様な非導体蛍光体層とを備えた二層
の印加電圧が、式(1)で与えられる: V=E2×d2+E1×d1 (1) ここで、E2は誘電体層における電界強度、E1は蛍光体層における電界強度、
2は誘電体層の層厚、d1は蛍光体の層厚である。
【0046】 これらの計算において、電界方向は蛍光体層と誘電体層との間の界面に垂直で
ある。式(1)は、蛍光体層の電界強度を蛍光体が電気的に絶縁破壊を始め、素
子が発光し始めるのに十分に高いしきい電圧以下の印加電圧で成立する。
【0047】 電磁波理論から、異なる誘電定数を有する2つの絶縁材料間の界面に垂直な電
束密度Dの成分は界面で連続である。材料における電束密度成分は、同じ方向で
の誘電定数と電界成分の積として定義されている。この関係から、二層構造の界
面について式(2)が導出される: k2×E2=k1×E1 (2) ここで、k2は誘電体層の誘電定数、k1は蛍光体材料の誘電定数である。式(
1)と(2)とから、式(3)が得られる: V=(k1×d2/k2+d1)×E1 (3)
【0048】 しきい電圧を最小化するために、式(3)の第1項はできるだけ小さいことが
要求される。第2項は、蛍光体厚さを選択して蛍光体の光出力を最大化するとい
う要求によって固定される。この評価のために、第1項は、第2項の大きさの10
分の1になるようにとる。この条件を式(3)に代入すると、式(4)を得る: d2/k2=0.1×d1/k1 (4)
【0049】 式(4)は、蛍光体特性によって誘電体層の誘電定数に対する厚さの比を決め
る。この厚さは、蛍光体層がしきい電圧より上で導電性になるときに層の絶縁耐
力が全印加電圧を保持するのに十分の大きさであるという要求から独立に決定さ
れる。厚さは式(5)を用いて計算される: d2=V/S (5) ここで、Sは誘電体材料の強度である。
【0050】 上記の式とd1、k1、Sについてのリーズナブルな値を用いることによって、
誘電体層の層厚及び誘電定数の範囲が決められる。通常、誘電体層の厚さの下限
は、誘電体層の絶縁耐力が素子の作動中に存在する実際の電界より高くなるよう
に十分な厚くなければならない。通常、誘電体層18と20とを合わせた層厚は
約10μmと薄く、蛍光体層厚は約2.5μmと厚い。
【0051】 厚膜誘電体層18を形成する方法について、好適な材料と方法の段階によって
説明する。
【0052】 誘電体層18は、エレクトロニクス/半導体産業で周知の厚膜法によって堆積
する。層18は、蛍光体層22の誘電定数と比較して高い誘電定数を示すように
、強誘電体材料から形成されるのが好ましく、さらに好適にはペロブスカイト結
晶構造を有する強誘電体材料から形成される。材料は、積層10についてのリー
ズナブルな作動温度(一般に20℃から100℃)にわたって最小誘電定数500を有す
る。さらに好適には、誘電体層材料の誘電定数は1000又はそれ以上である。層の
材料の例としては、BaTiO3、PbTiO3、鉛マグネシウムニオブ酸塩(PMN)及びPMN
-PT、鉛とマグネシウムニオブ酸塩とを含む材料、チタン酸塩を含む。このよう
な材料は誘電体粉末から形成され、市販のペーストとして得てもよい。
【0053】 緑色テープ、ロールテーピング及びドクターブレードのような厚膜堆積法が公
知であるが、スクリーン印刷が最も好適である。市販の誘電体ペーストを、ペー
スト製造者が設計した推奨の焼結段階で使用することができる。ペーストは、通
常約800℃〜1000℃の高温で焼結できるように選択され、設計されるべきである
。誘電体層18は、単層あるいは多層でスクリーン印刷する。低い間隙率、高い
結晶性、最小のクラッキングを達成するために、乾燥し、焼き、あるいは焼結で
各層が形成された多層が好ましい。誘電体層18(例えば、押圧(プレス成形)
の前に)の堆積厚さは、焼結の後の誘電定数と、蛍光体層22及び第2の誘電体
層の誘電定数及び層厚によって変わる。堆積された厚さも、連続した等静圧プレ
ス成形及び焼結段階によって達成された絶縁耐力の向上の程度によって変わる。
通常、誘電体層18の堆積された厚さは10μmから300μmの範囲であり、より
好適には20〜50μmであり、もっと好適には25〜40μmである。
【0054】 プレス成形は、材料の焼結前に、例えば、10,000〜50,000psi(70,000〜350,0
00kPa)の高圧で、基板、電極、誘電体層の結合を冷却等静圧プレス成形するこ
とによって行われるのが好ましく、誘電体層18に接触したくっつかない材料製
のシールされたバッグにその一部をカプセルに入れている。層厚は20%〜50%だ
け低減するのが好ましく、約30%〜40%ならさらに好適であり、好適な厚さは約
10〜20μmである(全ての数字は焼結後のものである)。焼結後に、表面粗さが
約1/10に低減し、表面間隙率は50%低減することがわかった。焼結後に、最終的
な間隙率は20%以下である。絶縁耐力は、焼結後に1.5倍あるいはそれ以上改善
していた。焼結後には、5.0×106より大きい絶縁耐力が実現された。本発明によ
る等静圧プレス成形厚膜誘電体層から形成されたELディスプレイは、ディスプ
レイ全体にわたってより高い自己発光度及びより均一な自己発光度を実証してい
る。一度プレス成形されると、厚膜誘電体層は印刷欠陥によって絶縁破壊に対す
る感度が大きく低減する。
【0055】 薄めの第2の誘電体層20は、より滑らかな表面を提供するように、プレス成
形され焼結された誘電体層18の上に備えるのが好ましい。層厚は約1μm〜10
μm、好適には約1μm〜3μmで通常十分である。第2の誘電体層20の所望の
厚さは通常、滑らかさの機能をするものであり、従って、滑らかな面が達成され
れば、層はできるだけ薄いほうがよい。滑らかな面を提供するために、ゾル・ゲ
ル堆積法、有機金属気相堆積法(MOD)とも呼ばれる方法を用いるのが好まし
く、その後にセラミック材料に転換するために高温加熱あるいは焼成する。ゾル
・ゲル堆積法は従来技術で十分知られている。例えば、1989年、金属研究所
(The Institute of Metals)のR.W.Jonesによる“Fundamental Principles of
Sol Gel Technology”を参照されたい。通常、ゾル・ゲル法は、溶媒は残したま
ま、コロイドゲルあるいは重合マクロ分子ネットワークのいずれかとして溶液か
ら取り出す前に、材料をゾルにおいて分子レベルで混合するのを可能にする。除
去されるときに、溶媒が固体セラミックを高いレベルの緻密な間隙率を有するま
ま残し、それによって、表面自由エネルギーの値を高め、多くの他の方法を用い
て得られるよりも低い温度で固体を焼成し緻密にすることが可能となる。
【0056】 滑らかな面を実現するように、ゾル・ゲル材料を第1の誘電体層18上に 堆
積する。滑らかな面を提供するのに加えて、ゾル・ゲル法は焼結厚膜層に孔の充
填を容易にする。スピン堆積あるいは浸漬が最も好ましい。スピン堆積について
は、ゾル材料は、高速、通常数1000RPMで回転(スピン)している第1の誘電体
層18上に落とす。ゾルは所望ならば複数の段階によって堆積することができる
。層20の厚さは、ゾル・ゲルの粘性率を変えること、及び、スピンの速度を変
更することによって制御する。スピンの後、ウェットゾルの薄層を表面に形成す
る。ゾル・ゲル層20は、セラミックを形成するために、通常1000℃以下で加熱
する。ゾルは浸漬によって堆積してもよい。コーティングされる表面はゾルに浸
漬され、次いで、一定の速度、通常非常にゆっくり引き出す。層厚は、ゾルの粘
性率及び引き出し速度を変えることによって制御される。ゾルはスクリーン印刷
されあるいはスプレーコーティングされてもよいが、これらの方法で層厚を制御
するのはもっと難しい。
【0057】 第2の誘電体層20で用いる材料は強誘電体セラミック材料であるのが好まし
く、高誘電定数を有するようにペロブスカイト結晶構造を有するのが好ましい。
誘電定数は、2つの誘電体層18,20の電圧揺らぎを回避するために、第1の
誘電体層材料の誘電定数と同じであるのは好ましい。しかしながら、より薄い層
が第2の誘電体層20で用いられるが、約20の低い誘電定数を用いてもよいが
、100より大きいのが好ましい。材料の例としては、チタン酸ジルコン酸鉛(
PZT)、鉛ランタンジルコニウムチタン酸塩(PLZT)、及び、第1の誘電体層1
8で用いられるSr,Pb及びBaのチタン酸塩を含み、PZT及びPLZTが最も好ましい。
【0058】 堆積される次の層は、上述し以下でも示すように、一又は二以上の蛍光体層2
2であってもよい。しかしながら、以下で述べるように、本発明の範囲内で、拡
散バリア及び注入目的で付加層を含むことも可能である。蛍光体層22は、電子
ビーム蒸着機を用いた真空蒸着、スパッタリング等の公知の薄膜蒸着法によって
堆積してもよい。特に好適なのは、以下に記載するように、パターニングされた
蛍光体構造体である。
【0059】 蛍光体層22上の透明誘電体層23は、所望ならば、前面電極24の前に含ん
でもよい。EL積層体10はアニーリングし、次いでガラスのような(図示しな
い)封止層でシールする。
【0060】 拡散バリア層 本発明は、厚膜誘電体層18,20上で蛍光体層22の下、特に以下に記載す
るパターニングされた蛍光体構造体30の下に拡散バリア層26を備える。拡散
バリア層は図6で示したように蛍光体層22の両側に形成するのが好ましい。ま
た、拡散バリア層を、以下の例で示すように、本発明のパターニング蛍光体構造
体内に備えることもできる。
【0061】 優れた拡散バリアはクラックやピンホールがないべきである。これらは、熱拡
散係数、応力解放、及び、コンフォーマルコーティング技術を通して除去するこ
とができる。膜を含む結晶粒子(グレイン)のサイズ及び性質に依存する結晶粒
界拡散、あるいは、原子空孔の密度に依存する結晶格子拡散によって残留拡散が
あってもよい。クラックやピンホールを介する拡散は結晶粒界あるいは格子拡散
とは識別できる。というのは、それが、自己発光度において空間的に一様な劣化
より、時間と共に増加するクラックあるいはピンホールのスケールでの自己発光
度の空間変動になるからである。結晶格子拡散より通常はるかに速い結晶粒界拡
散は、拡散バリア層における堆積グレインができるだけ大きいことを保証するこ
とによって最小化することができる。これによって、結晶粒界の面積密度を最小
にする。すぐ隣の層と接触するバリア膜の化学的不活性も、バリア層の耐性(in
tegrity)を保持するように所望される。
【0062】 蛍光体自己発光度の安定性は、酸化ハフニウムの白色の結晶あるいはイットリ
アよりシリカ、アルミナあるいは硫化亜鉛拡散バリア層を用いると改善される。
たとえ、異なる材料を備える薄い100Å注入層28をバリア層26と蛍光体構造
体30との間に入れても、改善される。本発明では、拡散バリア層26は精密な
化学量論的組成を有する化合物から成る。シリコン−酸素、アルミニウム−酸素
、亜鉛−硫黄二元系の相図は、アルミナ、シリカ、硫化亜鉛が正確に化学量論的
組成だけが存在していることを示している。対照的に、イットリウム−酸素、ハ
フニウム−酸素の相図は、イットリウムがあと約1原子%までの酸素不足でが存
在することができ、ハフニアはあと約3原子%までの酸素不足が存在することが
できる。これらの2つの材料は、コーティングとして堆積されるときは、同様に
大きな酸素不足を有する。実験安定データと拡散バリア層の化学量論との比較に
よって、正確な化学量論セラミック材料が有効な拡散バリアを提供するというこ
とが照明される。
【0063】 上述をもとにして、拡散バリアとして適した材料を予測することができる。隣
接層の存在で不活性でありかつクラックあるいはピンホールなしで堆積可能であ
りかつ正確に化学量論てきな金属含有絶縁二元化合物(誘電体)が好適な材料で
ある。後者の側面は、材料の二元相図を調査することによって確かめることがで
きる。最も低い格子拡散を示す化合物は、その構成元素の非常に小さい範囲、好
適には化学量論比から0.1原子%より小さい範囲にわたってだけ存在するという
化合物である。化学量論非からのずれは、欠陥元素の代わりに空孔の形成を生じ
ることになる。エレクトロルミネセンスディスプレイ用の誘電体材料として従来
公知の材料、アルミナ、シリカ、及び硫化亜鉛は、このような化学量論化合物の
例である。
【0064】 注入層 本発明は、蛍光体層22、特に以下に説明するようなパターニングされた蛍光
体構造体30に隣接する拡散バリア層26上に注入層28を含む。注入層は、蛍
光体層の両側上に蛍光体層22に接触して備えるのが好ましい。また、あるいは
同様に、注入層は、以下に例で説明するように、本発明のパターニングされた蛍
光体構造体内に備えてもよい。
【0065】 本発明の特徴は、注入層材料についての選択基準は拡散バリア材料についてと
異なるという発見であり、それによって、より優れた有用性が、これらの機能の
ために2つの別な層を用いて、拡散バリア及び注入層特性を提供することによっ
て得ることができる。これによって、厚膜誘電体組成及び/又は蛍光体組成を用
いて、受容可能な拡散バリア及び注入特性ウェーハを同じ材料で見つけるという
可能性を排除するものではない。
【0066】 この層の目的は、蛍光体に注入される電子の効率的な注入特性を提供すること
である。その目的は、電子の蛍光体への注入及びそれに続くエネルギーの光への
変換に関連した電気光学的エネルギー効率が最大になるように、好適なエネルギ
ー範囲内で蛍光体に注入される蛍光体の単位面積当たりの電子数を最大にするこ
とである。通常、これは注入蛍光体界面を設計することによって実現され、それ
によって、界面での最大電子数は最も効率的な電気-光効率となる狭いエネルギ
ー域と有する状態にある。文献によって、多数のこのような界面についてのデー
タが明らかとなっている。ZnS蛍光体を用いると、ハフニア及びイットリアは
シリカやアルミナより高い注入効率を提供することがわかっている。SrS:C
eを用いると、純粋なZnSはアルミナ、ハフニア、あるいはシリカよりいくら
か高い効率を提供することがわかっているが、これはZnSがSrS:Ceとよ
りよい適合性を有し、ZnS層を拡散バリア層の機能以上のものにするからであ
る。通常、注入層28は、より優れた注入効率について好適な範囲のエネルギー
内の電子を多く有するように、その組成が不定比の、すなわち、化学量論比から
のずれが約0.5原子%以上である誘電体二元材料である。
【0067】 パターニングされた蛍光体構造体 本発明のパターニングされた蛍光体構造体は、図2,図5及び図6に符号30
で示した。以下に例として記載したように、例2は二層パターニング蛍光体構造
体を指向したものであり、例3,4,及び5は単層パターニング蛍光体構造体を
指向している。
【0068】 本発明のパターニングされた蛍光体構造体30を組み込んだEL積層体10は
、上述のように、EL積層体10の層全てを含んでいるのが好ましい。パターニ
ングされた蛍光体構造体30の説明は一又は数個の画素について示したが、もち
ろん、ELディスプレイのEL積層体10においては、多数の画素が繰り返され
ている。その点では、行・列電極の3個の副画素が合わせて単一の画素を形成し
、赤色、青色、緑色の蛍光体副画素30a,30b,30cと赤色、青色、緑色
のフィルタ25a,25b,25cとが整列している。
【0069】 パターニングされた蛍光体構造体30は、互いに隣接して繰り返し関係で配置
した複数の繰り返し蛍光体堆積物を形成する少なくとも一の層において可視スペ
クトルの異なる範囲で発光する二又は三以上の蛍光体を堆積しパターニングする
ことによって、誘電体層18あるいは20、さらに好適にはバリア拡散及び注入
層26及び28の上に形成する。パターニングは、フォトリソグラフィ、あるい
はシャドウマスクパターニングによって実施されてもよいが、シャドウマスクが
好ましい。本発明によれば、一のフォトマスクを含むネガティブフォトレジスト
及び剥離処理を用いるフォトリソグラフィ法を使用する。このプロセスは特に、
硫化亜鉛蛍光体と一緒に水分敏感硫化ストロンチウム蛍光体をパターニングする
のに特に有利であるが、他のカラー蛍光体に対して、特に加水分解にさらすアル
カリ土類金属硫化物あるいは セレン化物蛍光体に対して応用される。
【0070】 第1の蛍光体の第1の層を公知の方法で堆積し、赤色、緑色、青色の副画素の
一又は二以上を形成する。第1の層は、青色副画素、あるいは青色及び緑色副画
素を形成するための硫化ストロンチウム蛍光体である。ネガティブフォトレジス
トを第1の蛍光体層に塗布し、その後、青色副画素、あるいは青色及び緑色副画
素を露光するのに設計されたフォトレジストを通して露光する。
【0071】 レジストが連続プロセスの間露光する段階的温度での優れた安定性、及び、非
水溶液と共に用いられる能力のために、ネガティブレジストを用いている。ポリ
イソプレンをベース(もと)にしたネガティブレジストが好ましい。ポリイミド
をベースにしたレジストのような他のネガティブレジストも使用可能だが、それ
らを高温にされす前に紫外線硬化最初にさらすならば、ポジティブレジストも使
用可能である。特に非常に高いパターニングが所望ならば、光の露光より電子ビ
ーム書込を用いて露光したポジティブレジストを用いてもよい。
【0072】 露光プロセスは、蛍光体パターニングの全段階を通して一マスクだけを用いて
、フォトリソグラフィで共通に使用されるマルチマスク処理によって処理を単純
化する。ネガティブレジストは、それらを光に曝すときに現像薬品で不溶性とな
ることができる特性を有する。従って、パターニングマスクは、青色副画素、又
は青色及び緑色副画素に対応する領域上のレジストを露光することができるよう
に設計されている。
【0073】 露光に続き、酸エッチングして赤色、緑色、青色の副画素を形成される領域で
蛍光体を除去する前に、レジストは現像され、リンスされ、デスカムされる。エ
ッチングは、蛍光体の間隙を浸透していくように、極性、非水、有機溶媒、好適
にはメタノールに最初に浸漬することによってはじめるのが好ましい。エッチン
グは、第1の蛍光体と鉱産の陰イオンとの反応生成物を安定化する非水、極性、
有機溶媒に、鉱産あるいは鉱産の陰イオン源を含むエッチング液を用いて行われ
る。非水とは、体積で1%以下の水、好適には0.5%以下の水を有する溶媒を意味
する。鉱産は、フッ化水素酸、塩酸、硫酸、硝酸、燐酸、臭化水素酸、及びその
混合物を含み、塩酸及び燐酸は最も好適である。最も好適な非水、極性、有機溶
媒はメタノールである。鉱産は、含まれる水の量を制限するために、エッチング
溶液に濃縮したものから用いられるのが好ましい。通常、濃縮鉱産量は体積で0.
1%から1%の範囲である。最初の蛍光体と共にその部分をこのエッチング溶液に
浸漬し、露光していない硫化ストロンチウムの領域を分解する。メタノールに0.
5%HCl、あるいは、メタノールに0.1%HCl及び0.1%H3PO4のエッチング液が好適
な実施例である。
【0074】 赤色及び緑色の副画素、あるいは、赤色副画素用の第2の蛍光体、あるいは、
任意に第2及び第3の蛍光体を、第1の蛍光体上(その上に露光されるレジスト
がのせられる)及び第1の蛍光体が除去される領域上に堆積する。第2、あるい
は、第2及び第3の蛍光体は硫化亜鉛蛍光体である。この点では、注入層のよう
な付加層、あるいは、しきい電圧調整層は、第2、あるいは第2及び第3の蛍光
体上に堆積してもよい。また、このような付加層は、所望の位置に依存して、第
1の蛍光体堆積の前、あるいは、第1の蛍光体の除去の後に堆積してもよい。さ
らに別な態様として、第2と第3の蛍光体の間のそのような付加層を堆積する。
このフォトリソグラフィ法は広範囲に応用が効く。
【0075】 第2の蛍光体層、及び、第3の蛍光体あるいは他の層を、剥離段階にで第1の
蛍光体上の領域から選択的に除去される。極性、非プロトン性溶媒が支配的であ
り、十分に迅速な時間でレジストを除去して重要な蛍光体の加水分解を生じさせ
ない溶液を用いる。硫化亜鉛蛍光体の剥離については、トルエンにおけるメタノ
ールの(体積で50%まで、好適には約5-20%の間、さらに好適には約10%まで)
の少量の溶液が特に好ましい。アセトニトリル、炭酸ジエチル、炭酸プロピレン
、ジメチルエーテル、ジエチルホルムアミド、テトラヒドロフラン及びジメチル
・スルホキシドのような他の非水、極性非プロトン性溶媒を、含まれる特定の蛍
光体に依存して使用してもよい。使用される特定の溶媒は、リーズナブルな時間
間隔でレジストを除去する蛍光体の加水分解を最小にするように選択する。
【0076】 パターニングされた蛍光体の第1の層は、各画素について所望のしきい電圧及
び自己発光度を得るために、第1、第2、あるいは第3の蛍光体と同じ、あるい
は異なる蛍光体材料の他の層で被覆されてもよい。また、各画素について所望の
しきい電圧及び自己発光度は、蛍光体の下、あるいは蛍光体の間、あるいは蛍光
体の上に堆積された適当なしきい電圧調整層で設定してもよい。さらに、あるい
は他の態様として、蛍光体堆積物の厚さは、しきい電圧を等しくし、副画素の所
望の相対自己発光度を設定するように変えてもよい。さらに、上述の態様に加え
て、あるいは異なる態様として、副画素の所望のしきい電圧及び相対自己発光度
を実現するように、一又は二以上の副画素の領域、あるいは、蛍光体及びドーパ
ントの組成を調整することがある。
【0077】 本発明のフォトリソグラフィ法は、副画素の所望のしきい電圧及び相対自己発
光度を個別に設定するように、上述のパラメータ及び/又は層の調整に大きな融
通性を与えるものである。
【0078】 パターニングされた蛍光体構造体30上に、蛍光体構造体の下に位置する列電
極14に直交するカラム電極24を画定するための第2の誘電体層28及びパタ
ーニングされた透明導体を形成してもよい。
【0079】 Zn1-xMgxS:Mnを蛍光体に使用するときは、xの値は0.1から0.3のであ
ることが好ましく、0.2から0.3のであることがさらに好ましい。SrS:Ceを
蛍光体に使用するときは、リンと共ドーピングであってもよい。
【0080】 a)画素パフォーマンスへの影響因子 このセクションでは、副画素に用いられる蛍光体の選択と特定の厚さに関係し
た基準についてのガイダンスを提供する。以下のセクションでは、厚さの基準は
特に好適で例示的な蛍光体について議論する。
【0081】 エレクトロルミネセンスディスプレイについての高い自己発光度及び高い全エ
ネルギー効率を得るのに、高い画素エネルギー効率が要求される。画素エネルギ
ー効率は、画素への電力の入力によって分離された画素の表面から照射される所
望の波長域内の光パワーの比として定義する。単位平方メートルあたりのワット
で表現可能な光パワーは、周知の関係を用いて単位平方メートルあたりのカンデ
ラで表現される画素自己発光度に直接関係することができる。これらの関係は、
副画素からの光の角度分布と、光の異なる色の波長についての人の目の感度を説
明する波長因子との関数である。以下の議論は、画素エネルギー効率に影響を与
える因子を詳述するものである。この効率は複数の独立因子の積として表現する
ことができる。これらはここでは、電子注入効率、電子増幅効率、賦活剤励起効
率、放射崩壊効率、及び、光抽出効率として定義している。これらの5個の因子
のうちの4個は、以下で議論する蛍光体膜の厚さに依存する。
【0082】 1.電子注入効率 電子注入効率はここでは、ディスプレイ副画素の蛍光体層へ注入されるホット
エレクトロンのエネルギーフラックスの、副画素への電力インプットの比として
定義する。通常、注入は、蛍光体とすぐ隣接する誘電体層との間の界面で、ある
いは界面近傍での表面状態から蛍光体への電子トンネリングによって行われる。
図9での符号を参照して、通常、符号32で示された表面状態の電子のエネルギ
ーは、蛍光体材料の電子伝導帯の底の下にある。蛍光体に電気ポテンシャルを印
加するとき、符号34で示した伝導帯の底は符号36で示した界面からの距離に
対して線形に減少する。この線形減少の傾斜は印加したポテンシャル比例し、蛍
光体の厚さに反比例する。伝導帯の底34である第1の点と界面36との間の(
トンネリング距離38として示した)距離が伝導体34の底が表面状態の電子の
エネルギー32に近似的に等しく、かつ、通常数ナノメートルのオーダーで十分
に小さければ、トンネリングが生ずる。この距離は、トンネリングが蛍光体層で
のポテンシャルを増加することによって、あるいは、固定のポテンシャルに対し
て蛍光体厚さを減少することによって、トンネリングが起きる点に減少させこと
ができる。
【0083】 入射する電子の全てが“ホット”エレクトロンであるわけではない。通常、蛍
光体層に入射できる表面電子のエネルギーに分布がある。表面電子と伝導帯の底
との間のエネルギー差が小さすぎるなら、電子は低エネルギーで蛍光体に入射す
る。低エネルギーあるいは“コールド”エレクトロンは、蛍光体ホスト材料と強
く相互作用し、光が生成することなくエネルギーを損失する傾向がある。こうし
て、少量のホットエレクトロンあるいは光生成エレクトロンが表面電子のエネル
ギー分布に関係する。表面電子エネルギー分布は、使用される蛍光体及びすぐ隣
接する誘電体材料の関数である。上述の電子注入モデルは、蛍光体に対する仮定
された一定電界からのずれを生じうる蛍光体層内での捕捉された正あるいは負の
電荷の存在によって変形することができる。にもかかわらず、適当な蛍光体の厚
さの選択によってホットエレクトロン注入効率を最適化するための一般原理は同
じままである。
【0084】 蛍光体層に印加されるポテンシャルについては、電子注入効率は通常、注入ト
ンネリング確率は電界強度の低下によって低下するので、蛍光体の厚さの関数で
減少する。副画素に印加されるポテンシャルは通常、副画素の作動に用いられる
電子回路の電圧及び電流デリバリー能力と副画素作動についての所望のしきい電
圧とによって選択する。蛍光体層についてのこの電圧の逆数は、前に議論したよ
うに、蛍光体層に関係して使用する蛍光体及び誘電体層の厚さ及び誘電定数の関
数である。画素への電力インプットのうちのかなりの量は、画素の誘電体層での
抵抗損失及び誘電体ヒステリシス損失と副画素への電流を供給する導体における
抵抗損失によって散逸する。これらの損失源は、前に議論したように、高誘電定
数を有する誘電体層の使用を通して最小化できる。
【0085】 2.電子増幅効率 電子増幅効率は、小さいフラックスの注入ホットエレクトロンから以下に記載
する電子増幅プロセスを介して大量のホットエレクトロンを生成するのに関連し
たエネルギー変換効率として定義される。
【0086】 電子増幅は、印加電界に応答して蛍光体ホスト材料で加速された電子が第2の
電子を価電子帯から抽出させるという現象に依存することになる。第2の電子は
、印加電圧に応答して加速することができる。このため、初期電子は、図9の符
号9で示したように、価電子帯の最上部の上のバンドギャップエネルギーの2倍
に少なくとも等しいエネルギーを有しなければならない。電子増幅は、数個の注
入電子から多くの加速電子を生成することができるカスケードプロセスである。
蛍光体に印加された固定ポテンシャルについて、電子増幅効率は電界強度が比較
的高く、増幅事象の間の電子トラベル距離が比較的小さい比較的薄い蛍光体層に
ついて最も高いべきである。トラベル距離の低減によって、電子が蛍光体ホスト
結晶格子に散乱される確率を下げ、それによって、でんしはエネルギーを失い、
カスケードプロセスから脱落していく。電子増幅は、注入電子密度が比較的小さ
いなら特に有効である。
【0087】 電子増幅と電荷注入プロセスは、電子が蛍光体材料の価電子帯から伝導帯へ励
起されるときに、電子間で形成される正の電荷(ホール)によって影響を受ける
。これらの電荷は、初期電子が注入される界面へ、反対方向の印加ポテンシャル
に応答して移動することとができるはずである。この移動の容易化によって、印
加ポテンシャルによって誘起される蛍光体内の電界を歪ませる傾向がある蛍光体
膜内の電子の増加を最小限にする。ホール移動率は、蛍光体層が比較的薄くかつ
駆動電界が比較的大きいなら増加するのが好ましい。
【0088】 賦活剤励起エネルギーはここでは、賦活剤原子の電子がさらに高いエネルギー
状態あるいは励起状態に励起するホットエレクトロンのの逆数として定義されて
いる。
【0089】 蛍光体における発光中心あるいは賦活剤はホスト材料全体に分散したドーパン
ト原子であり、それの電子は、ホットエレクトロンがそれらに衝突するときに励
起状態に励起される。励起プロセスは活性化と呼ばれる。蛍光体の自己発光度は
、フォトンが生成される率に比例する。この率は代わりに、前のパラグラフで議
論した因子によって制御されるドーパント原子に入射するホットエレクトロンの
フラックスに比例する。活性化プロセスの効率は、入射ホットエレクトロンに対
するドーパント原子の断面積に関係している。この効率は、蛍光体のホスト材料
におけるドーパント原子の局所的な環境によってほとんど決定され、蛍光体の厚
さによっては余り影響されない。
【0090】 4.放射性崩壊効率 放射性崩壊効率はここでは、基底状態に崩壊し、副画素自己発光度に寄与する
適当なエネルギーを有するフォトンを放射する、励起ドーパント原子のフラクシ
ョンとして定義する。
【0091】 ドーパント原子を活性化するとき、様々なプロセスによって初期あるいは基底
状態に戻ることができる。そして、そのうちの一部によって蛍光体自己発光度に
寄与するフォトンが生成される。フォトンは、自己発光度に効果的に寄与すると
して、カウントされる所望の光のカラー(赤色、緑色、青色)に対する波長域に
対応するエネルギーを有しなければならない。放射性崩壊効率に影響を与える因
子の一つは、ドーパント原子サイトに存在する局所的な電界である。これは、蛍
光体厚さと、蛍光体層の全ポテンシャルとに関係する。通常、電界が高すぎると
、電界消光と呼ばれるプロセスが生じ、それによってドーパント原子の励起電子
は、原子から取り出され、ホスト材料の伝導帯に注入される確率が増大する。取
り出される電子は結局、放射性崩壊効率の低下につながるフォトン放出につなが
らない衝突プロセスにおけるエネルギーを失う。ドーパント原子サイトでの高い
外部印加電界によって放出フォトンの波長を変え、フォトンが所望の色に寄与す
る範囲内あるいは範囲外に変えられる。
【0092】 通常、放射性崩壊効率は、局所的電界強度が電界消光が生じうる値以下である
ときに最も高い。蛍光体層の固定ポテンシャルについては、蛍光体厚さが増加す
ると、電界強度が低下する。
【0093】 5.光抽出効率 光抽出効率はここでは、副画素の前面を通して伝達する蛍光体内で生成する副
画素自己発光度に寄与し、有効な自己発光度に直接寄与する所定のエネルギー範
囲内のフォトンのフラクションとして定義される。
【0094】 蛍光体材料内の賦活剤が生成する光の全てが蛍光体層から抽出されて、有効な
自己発光度を提供するわけではない。通常、蛍光体内で生成する光の一部は、蛍
光体面から、あるいは、副画素構造内の他の界面から内部へ反射してもよい。光
が副画素構造の上面を通って伝達する前にこの性質の多重反射があってもよい。
画素構造を脱出する前にフォトンが進む光路が長いほど、副画素内で吸収され、
光抽出効率が低下される確率が大きくなる。内部反射がないときでさえ、光は、
その光の放射源である賦活剤原子と蛍光体の外面との間の直接経路に沿って吸収
されてもよい。吸収確率は、蛍光体層の厚さの増加と共に増加し、そのため、こ
の観点から、光抽出効率は蛍光体厚さが増加すると低下する。蛍光体表面での反
射確率(反射係数)は、蛍光体材料及び副画素構造における隣接層の屈折率の差
に関係する。これは材料の固有の特性であり、厚さには依存しない。しかしなが
ら、蛍光体厚さが材料における光の波長に比較して十分薄いならば、反射係数は
蛍光体内及び副画素構造の一部である他の層ないでの個別の層の厚さに依存して
もよい。このような依存は理論から予測するのは困難であるが、実験的に決定す
ることができる。
【0095】 6.全画素エネルギー効率 全画素エネルギー効率は、以下のパラグラフで定義し説明する5個の効率因子
の積である。これらの因子のいくつかに対しては、効率は蛍光体層厚の増加関数
であり、他に対しては、蛍光体層厚の減少関数である。全効率最適化の実現は多
くのパラメータを含む複雑なプロセスであり、結局、副画素構造における個々の
蛍光体の最適厚さはガイドとして前に議論したことを考慮して、実験的に決定し
てもよい。通常、画素エネルギー効率は、5個の寄与因子の間の取り決めによっ
て蛍光体の厚さの関数として最大を有する。効率曲線の形状は多くのパラメータ
に依存し、最大自己発光度及び電気光学効率を実現するための全最適蛍光体厚、
及び、作動電圧は、ガイドとして前に議論した科学的原理を用いて実験的に決定
することができる。
【0096】 (b)蛍光体堆積物あるいはしきい電圧調整層の選択基準 副画素の厚さ及び面積 パターニングされた蛍光体構造体を利用する画素のパフォーマンスは、設計パ
ラメータの賢明な選択を通して最適にすることができる。これらのパラメータは
、蛍光体及びドーパントの組成を含んでいる。副画素の相対面積、副画素の相対
自己発光度が保持されることを保証する目的で一又は二以上に組み込まれた蛍光
体堆積物及び誘電体あるいは半導体材料の付加的なしきい電圧調整堆積物の厚さ
は、副画素に対してカラー座標を設定することによって画素についてのカラーバ
ランス制御を可能にするように、さらに好適にはフルカラーについてグレイスケ
ール能力を有するように、使用される各々の変調電圧での互いの比を設定する。
最適なパラメータを以下で概略する段階に従って選択することができる: 1.以下の中から選んで、副画素面積を選択する: i. 各副画素について等しい面積 ii. 各副画素について等しい面積であるが、3個のカラーのうちの一又は二
以上についての二以上の副画素を含む。 iii. 所定のカラーバランスで全自己発光度が最大になるように選択された変
動可能の面積であるが、最小幅と最大幅との間の値に限定される。 iv. 各副画素及び3個のカラーののうちの一又は二以上についての二以上の
副画素についての変動可能な面積。
【0097】 好適なオプションの選択は、最大可能自己発光度を実現すること、適当な赤色
、緑色、青色のフィルタを用いて副画素についての所望のカラー座標を実現する
こと、グレイスケール作動を実現すること、列及び行のムラ有り電気的負荷に伴
う困難性を避けること、及び、製造の容易さとの間の取り決めをもとにしている
。増加した面積を有する一の副画素より一のカラーについての二以上の副画素を
選択することは、列あるいは行ドライバに見られる負荷インピーダンスを臨界値
以上に保持しようとする要求に支配される。臨界値以下では、副画素の中には、
ドライバからの過剰な電流に起因した電圧降下によって意図されたより低くても
よい。この状態では、グレイスケール忠実度は低下してもよく、望ましくないイ
メージアーティファクトは形成しなくてもよい。一のドライバで駆動する一群の
副画素の負荷インピーダンスが低すぎるなら、負荷は、一カラーあたり二以上の
副画素を選択することによって二以上のドライバーによって共有することができ
る。一画素内の独立なアドレス可能な副画素は、画素内で一又は二以上の列及び
一又は二以上の行を組み込むことによって形成することができる。一の可能な副
画素配置は、二行及び二列の各々の交差点で画定された4個の画素を含む“4個
画素”である。この配置では、二個の画素を一のカラーに割り当てることができ
る。
【0098】 2.以下の段階を用いて、パフォーマンス制限副画素についての蛍光体堆積物の
厚さを決定する。これらの段階は、上述のiからivの副画素オプションの選択に
独立である。 A. 画素についての最適しきい電圧及び全駆動電圧を決定する。この選択は
使用可能ドライバエレクトロニクス、所望の副画素自己発光度、及び、所望のエ
ネルギー効率の考慮によっている。通常、最も実施可能なしきい電圧及び全駆動
電圧は最大自己発光度を提供する。通常、200Vまでのしきい電圧及び60Vまでの
変調電圧を備え、約260Vの最大駆動電圧を提供することができる。全副画素につ
いてのしきい電圧は等しく、そのため、印加変調電圧がゼロのときに画素からの
発光がないのと合わせて、最大しきい電圧を列に印加することができる。これに
よって、フルグレイスケール制御を容易にし、前に議論したように、全電力消費
を最小にする。 B. 所望のカラー座標及び自己発光度の提供と合わせて、所望のしきい電圧
を与える各副画素について使用する各蛍光体堆積物の厚さを決定する。本発明の
一実施形態では、二層蛍光体構造体を用いる(例2参照)。0.1%Ceドーパン
トを有し、約1.4μmから1.8μmの間の厚さをを有するSrS:Ceの堆積物が
前に示した電圧に対して青色副画素について適していることが実験的にわかって
いる。セリウムについて電荷補償を与えるように、この蛍光体に対して燐で共ド
ーピングすることによって、約25%だけしきい電圧を増大する効果を有してもよ
い。約0.7μmから0.9μmのSrS:Ceと約0.35μmから0.45μmのZnS:
Mnは同じ電圧では赤色及び緑色副画素に対して適している。正しいカラー座標
は、赤色及び緑色に対して適当なフィルタの使用を通して実現できる。他の実施
形態では、一層のパターニングされた蛍光体堆積物が使用される。例3では、青
色副画素に対しては1.2μmから1.4μmのSrS:Ce堆積物が適しており、赤
色及び緑色副画素に対しては0.3μmから0.5μmのZn1-xMgxS:Mnの堆積
物が適している。例4では、赤色及び緑色副画素が、0.08μmから0.1μmのZ
nS:Mnの二層の間に挟まれた0.4μmから0.6μmのZn1-xMgxS:Mnの
の三の積層蛍光体堆積物から形成することができる。例5では、1.2μmから1.4
μmのSrS:Ce堆積物は緑色及び青色副画素を提供し、0.4μmから0.5μm
のZnS:Mnの堆積物は赤色副画素を提供することができる。先述において、
提案した組成及び層厚範囲は蛍光体層の物理的及びエレクトロルミネセンス特性
と、しきい電圧調整層及び付加誘電体層の電気的特性に依存し、そのため、使用
材料の特定の性質に依存して変更が予定されてもよい。 C. 上述の副画素のどれが、所望の画素カラーバランスを与えるの要求され
る自己発光度に対して最も自己発光度が低いかを特定する。この副画素について
の各蛍光体堆積物の厚さを、段階Bでこの副画素について決定したものになるよ
うに選択する。
【0099】 残りの副画素の面積、その蛍光体及び他のしきい電圧調整層の厚さを決定する
。等しい副画素面積のオプションを選択すれば、段階D及び段階Eを続ける。少
なくとも一つのカラーについての等しい面積及び二以上の副画素を選択すれば、
決定した副画素の寸法が特定された最大値及び最小値の間に落ちるなら、段階J
及び段階Kを続ける。変動可能な面積は、段階J及び段階Kを用いて選択し、寸
法が特定された最小値と最大値の間に入らないならば、その代わりに段階L及び
段階Pを続ける。 D. 所望のカラー座標及びパフォーマンス制限副画素に対する所望の自己発
光度を与える残り副画素の各々に対して各々の蛍光体堆積物の厚さを見つける。
これらの副画素についてのしきい電圧は通常、びパフォーマンス制限副画素より
低いべきである。 E. これらの副画素についてのしきい電圧をパフォーマンス制限副画素のし
きい電圧まで増大するのに要する誘電体あるいは半導体堆積物の厚さを決定する
。この堆積物は、蛍光体堆積物の下、蛍光体堆積物の上、あるいは、二以上の蛍
光体堆積物を使用する場合にはその蛍光体堆積物の間に、製造が容易であるとい
う考慮をもとに、あるいは、互いから物理的に孤立する両立しない堆積物をもと
に、配置することができる。 F. どのカラーが二以上の副画素を有するかを決定する。これは通常パフォ
ーマンス制限カラーである。 G. オリジナルのパフォーマンス制限カラーに対する多数の副画素を用いて
、どのカラーがパフォーマンス制限カラーであるかを再評価し、段階Bで概略し
たように蛍光体堆積物の厚さを選択する。 H. パフォーマンス制限副画素に対する所望の自己発光度を与えるように、
残りの副画素についての蛍光体堆積物の厚さを決定する。 I. パフォーマンス制限副画素のしきい電圧に対する残りの副画素のしきい
電圧を増大するのに要するしきい電圧調整層の厚さを決定する。 J. 段階B及び段階Cを参考にして、全蛍光体のしきい電圧が等しくなるよ
うに全蛍光体の厚さを決定する。 K. 所望の相対自己発光度を実現するために副画素面積を調整する。 L. 所望の相対自己発光度を実現するために副画素面積を計算する。 M. どの面積が特定範囲害の寸法を要するのかを決定し、それに従って、そ
れらを上下に調整する。 N. 調整された副画素面積を考慮して、どのカラーがパフォーマンス制限カ
ラーであるかを再評価し、段階Bで決定したように、蛍光体堆積物の各々につい
ての厚さを決定する。 O. 所望の相対自己発光度を実現するために残りの副画素面積を選択する。 P. 段落Eのように、パフォーマンス制限カラーのしきい電圧に対して、残
りの副画素のしきい電圧を調整するために誘電体あるいは半導体堆積物を選択す
る。
【0100】 c)選択基準の適用例 SrS:Ce及びZnS:Mnのパターニングされた層上のSrS:Ceの層
によって、しきい電圧及び自己発光度が設定された二層蛍光体構造体に対する、
上記の選択基準の適用を以下に示す。 1.全SrS:Ce厚さ 青色副画素上のSrS:Ceの結合厚さを、ディスプレイについての所望のし
きい電圧をもとに決定する。これは、ディスプレイドライバエレクトロニクスに
よって与えることができる全自己発光度に対する、列及び最大行電圧と付随電流
によって表される。通常、列ドライバはしきい電圧について最大200V出力を与
え、行ドライバは最大60Vの変調電圧を与えることができる。このような電圧に
対しては、約1.4μmから1.8μmの間の厚さを有する0.1%セリウムドーピング
硫化ストロンチウム層が適していることが実験的にわかっている。ある場合には
、硫化ストロンチウムは電荷補償を提供するセリウムと同じモル比でリンを共ド
ーピングする。ホスト原子種に対して、セリウムはセリウム原子1個当たり電子
1個欠けているので、電荷補償される。リンはリン原子1個当たり電子1個過剰
であり、セリウムからなくなった電子を補償する。電荷補償を誘起するリンは、
蛍光体の特性を変えることができ、蛍光体のエレクトロルミネセンス効率を低下
しうる原子空孔の形成を通して自発電荷補償を禁じると考えられる。リン共ドー
ピングは、約25%だけしきい電圧を増大することがを有してもよく、硫化ストロ
ンチウム層厚を確立する際にこの差を考慮しなければならない。
【0101】 2.ZnS:Mn厚さ 赤色及び緑色画素上のZnS:Mn層厚は、フル(全)自己発光度で3:6:
1の正しい赤色:緑色:青色の自己発光度比を提供するように決定する。通常、
ZnS:Mnからの制限自己発光度は緑色自己発光度である。本発明のパターニ
ングされた蛍光体構造体は、緑色副画素を被覆するZnS:Mn及びSrS:C
eからの結合緑色発光を利用している。従って、ZnS:Mn層厚は、フル自己
発光度に対する全印加電圧(しきい電圧と変調電圧との和)で1:6の所定の青
色:緑色の比から決定する。緑色発光はまた、緑色副画素の上に形成された第2
のSrS:Ceの厚さに依存し、そのため、この層の層厚は以下で議論するよう
に、第1のSrS:Ceの厚さの選択に依存する。正味の緑色自己発光度も、緑
色画素について満足するカラー座標を得るために用いるフィルタにおける光吸収
に依存する。従って、ZnS:Mn層厚の選択するのに実験的な最適化を要する
。この例における全印加電圧については、0.35μmから0.45μmのZnS:Mn
層厚で満足である。正しい赤色自己発光度は、適当な減衰赤色フィルタを選択す
ることによって得ることができる。
【0102】 3.第1のSrS:Ce層厚 第1のSrS:Ce層厚は3個の副画素についてのしきい電圧に合致し、上記
で選択したZnS:Mn層厚に依存するように選択する。しきい電圧は等しく、
それによって、最大しきい電圧は、印加変調電圧がゼロのときにどの画素からも
発光を有さないように列に印加することができるのが望ましい。これによってフ
ルグレイスケール制御を容易にし、上述のように全電力消費を最小化する。第1
のSrS:Ce層についての最適層厚はこの例では約0.7μmから0.9μmの範囲
である。前述において、特定の範囲は蛍光体層の物理的及びエレクトロルミネセ
ンス特性と、包まれた誘電体層の電気的特性に依存し、そのため、使用材料の特
定の性質に依存して変更が予定されてもよい。
【0103】 d)パターニングされた蛍光体製造 パターニングされた蛍光体構造体30は、赤色、緑色、青色成分を有する赤色
、緑色、青色の蛍光体副画素30a,30b、30cを有する画素を製造するた
めの好適な材料及び条件を参照して、以下の例2−5で説明する。方法及び構造
はこれらの例には限定されないが、異なる構造を有するELディスプレイの製造
に適し、様々な画素サイズ、画素数の幅、蛍光体の種類を有する。パターニング
された蛍光体構造体は上述のように、好適な厚膜誘電体層、蛍光体、しきい電圧
調整層、バリア拡散層、及び注入層と組み合わせて記載する。 本発明はさらに以下の非限定的な例によって例示する。
【0104】 例 例1−等静圧圧縮厚膜誘電体層 ヘレウスCL90-7329(ヘレウス・セルマアロイ社製、コンショホッケン(Consh
ohocken)、ペンシルバニア州)の高誘電定数ペーストの第1層は、1.6μmワイ
ヤ直径を有する250メッシュスクリーンを用いてスクリーン印刷(プリント)を
行った。ペーストにおける高誘電定数材料はPMN-PTだった。印刷されたペースト
は、150℃で30分間から60分間、負荷が大きいオーブンについては長めの時間、
乾燥した。同じ材料の第2層をベークした第1層上で印刷して、次いで、30分間
300℃でベークした。この点で結合された層の厚さは約26μmだった。全構造は
次いで、350,000kPa(50,000psi)で冷却等静圧プレスを用いて、冷却等静圧で
圧縮成形した(CIPped)。適当な圧縮成形を保証し、誘電体層上に比較的滑らか
な面にするために、誘電体層に接触するアルミニウム処理した面を有する1シー
トのアルミナ化ポリエステルを誘電体面上に形成した。シールバッグが引き裂か
れるのを防止するために、外側コンプライアントシール(封止)バッグからその
部分を孤立するように、さらに2シートのプラスチック袋掛け材料をその部分の
まわりに曲げた。シールバッグは空気を抜き、熱的にシールした。バッグは示し
た圧力で等静圧圧縮し、60秒以下の間その圧力で保持した。圧縮の後、その部分
をバッグから除去し、850℃のピーク温度の通常の厚膜温度プロファイルを用い
てベルト炉で焼成した。圧縮・焼成後、誘電体層は実質的に多孔性ではなかった
。この点では、誘電体層の厚さは15-20μmの範囲で、典型的には16μmだった
【0105】 圧縮厚膜誘電体層をテストするために、その誘電体層を、キャパシタの中で、
その表面上に蒸着した1cm2金属電極の間に形成した。絶縁破壊が観察されるまで
60Hz交流信号を印加した。6個のサンプルをテストして、以下のような表1の結
果を得た。
【表1】
【0106】 上記データをもとにして、非CIPped材料について3300の誘電定数を用いると、
絶縁耐力はほぼ3×106V/mとして計算される。CIPped材料について2800の誘電定
数を用いると、絶縁耐力はほぼ107V/mとして計算される。
【0107】 誘電体層の表面をさらに滑らかにするために、チタン酸ジルコン酸鉛を備える
第2の誘電体層は、米国特許第5,432,015号の例3に記載されているよ
うに、ゾル・ゲル前駆体材料を用いて貼付した。このゾル・ゲル層の厚さは約2
μmだった。
【0108】 例2−二層パターニング蛍光体構造体 この例のEL積層体についての図6を参照してもよい。
【0109】 2.1 厚膜基板層 厚膜基板の目的は、機械的支持、第1の画素電極、及び厚膜誘電体層を形成し
て、蛍光体構造体から電極を電気的に絶縁することである。電気的絶縁は、画素
の広い領域上の電流密度を制御する手段を備えるために要求されるものである。
電流制御は、電極自体からよりも、それに接触する蛍光体と誘電体材料との間の
界面近傍から蛍光体構造体への局所的な電荷の注入によるものである。誘電体層
は、電圧を画素電極間に印加したときにその誘電体層間の電圧降下を最小にする
ように高い誘電定数を有し、また、適当な電圧を画素電極間に印加したときに誘
電体の絶縁破壊を防止するのに十分な絶縁耐力を有するものである。厚膜基板に
ついて詳細に記載されたウーらに付与された米国特許第5,432,015号の
教えは本明細書にも参考文献として組み込まれている。 a)背面セラミック基板及び背面電極 背面基板は0.63mm厚の96%純度アルミナシート(クアー・セラミック社製、グ
ランドジャンクション、コロラド州、米国)この材料は通常、厚膜ハイブリッド
電子回路の製造に用いる。図5で示したような電気的接触を作るために備えた0.
3μm厚の金電極を最初にアルミナ基板上に形成する。アルミナは金層に対する
適当なボンディング強度を備えるのに十分な表面粗さを提供するために磨かれな
かった。金電極は、列電極を形成するために、ヘレウスRP20003/237−22%有機
金属ペースト(ヘレウス・セルマアロイ社製)を用いてスクリーン印刷し、次い
で、仕上げ金膜を形成する標準製造厚膜法を用いて850℃で焼成した。 b)厚膜誘電体層 次の段階は厚膜誘電体層を形成することだった。この層は、例1で説明したよ
うに、孤立した二層、すなわち、スクリーン印刷し等静圧圧縮された誘電体層と
滑らかなゾルゲル層で形成した。厚膜誘電体層は焼成後に15-20μmの厚さで、
一方、ゾルゲル層は約2μmの厚さだった。
【0110】 2.2 拡散バリア層 300Åアルミナ層は、チタン酸ジルコン酸鉛層の表面上に電子ビーム蒸着にな
った。アルミナ膜は基板150℃で堆積率2Å/secで堆積した。この層の目的は、
厚膜誘電体の原子種が蛍光体層へ拡散するのを防止することだった。
【0111】 2.3 注入層 アルミナ拡散バリア層上に100Åのハフニア層を電子ビーム蒸着で形成した。
ハフニア層は基板150℃で堆積率1Å/secで堆積した。
【0112】 2.4 パターニングされた蛍光体構造体 第1のSrS:Ce層を、0.79μm-0.95μmの範囲の厚さで堆積した。蒸発
源に用いるSrS粉末を以下に説明する本発明の方法によって作った。SrSは
、適当な量のCeF3を蒸発源材料に混合することによって、0.1%のCeをドー
ピングした。堆積は反応性蒸着で、基板温度450℃で堆積率30Å/secで行った。
堆積膜の化学量論比と比較して、硫黄の欠損を防止するのに十分であるように堆
積中は、真空容器では0.01Pa(0.1mT)の圧力のH2S雰囲気を維持した。堆積の
後、一部を真空中で約45分間600℃でアニールしてSrS:Ce層をアニールし
た。アニールされた部分は、アニール後に薄膜層に微小クラックの網が成長させ
るが、以下で説明するように、最終的なテストにおいては、いくらか高い初期自
己発光度を示した。 b)SrS:Ce層のパターニング 堆積後、初期SrS:Ce層をフォトリソグラフィ法を用いてパターニングし
た。ネガティブのポリイソプレベースフォトレジスト材料である、ニュージャー
ジー州サマヴィルのホースト・セラニーズ社のAZフォトレジスト製品部門から
入手可能なOMR83は、パターニングの間に用いたエッチングプロセスの間、青色
副画素上のSrS:Ceを保護するのに用いた。レジストの粘度は500センチポ
アズであり、40秒の間1700rpmでその部分上で回転させた。(半導体表面と比較
して)比較的粗い表面はレジストによって適度に被覆されることを保証し、以下
で説明するその後の剥離段階を最適化するように、粘度を選択した。最終的なレ
ジスト厚さは3.5μmから4.0μmの範囲だった。青色の副画素に対応する領域上
のレジストの露光を可能にするように設計されたパターニングマスクを介して、
レジストを露光された。 露光後、その部分を30秒間1000rpmで回転している間に、現像液上にスプレー
することによってレジストを現像した。現像液は、ニュージャージー州サマヴィ
ルのホースト・セラニーズ社のAZフォトレジスト製品部門から入手したOMR B
だった。還俗液の塗布の後、現像液とOMRリンス液の50:50混合物を約10秒スプレ
ーし、その後、1000rpmで回転する間、約30秒の間だけリンスを塗布する。リン
スの後、その部分を約2分間酸素プラズマエッチ液でデスカム処理しました。 レジストのリンスの後、その部分を約1分間無水メタノールに浸漬し、流体で
表面の孔が充填されるのが可能となる。次に、赤色及び緑色の副画素からSrS
:Ceを分解するために、約45-70秒間無水メタノールにおける0.5%濃縮塩酸溶
液に常温でその部分を浸漬する。エッチング反応は、メタノールで溶解可能な塩
化ストロンチウムの水和物を形成するために塩酸とSrS:Ceとの反応が必要
である。エッチングの時間は、分解されるSrS:Ce層の厚さに依存する。塩
酸が孔への侵入し、及び有害なエッチングあるいは下の構造のコンタミネーショ
ンが発生するが抑制されるように、純粋な無水メタノールでのプレ浸漬を設計し
た。エッチングの後、基板を約2分間メタノールでリンスし、窒素フローのもと
で乾燥した。エッチング溶液は、下のハフニア注入層材料を分解しなかった。 c)ZnS:Mn堆積 最初のSrS:Ce層のエッチングの後、ZnS:Mn層を赤色及び緑色の蛍
光体副画素を提供するためにその部分上に電子ビーム蒸着した。Mn濃度は0.8
%で、層厚は0.3-0.5μmの範囲だった。堆積中、基板温度は150℃で、蒸着(堆
積)レートは20Å/secだった。 d)ハフニア注入層 この層は、SrS蛍光体とZnS蛍光体とのドーパント種の相互拡散を禁じる
ために、中間層として備えたものであり、同時に、よい電子注入条件を保持する
ものである。よい品質の蛍光体膜が堆積されるならば、この層は必要ないかもし
れない。この層は層厚300Åまで電子ビーム蒸着し、基板温度は150℃で、蒸着(
堆積)レートは1Å/secだった。 e)ZnS:Mn剥離 この段階では、ハフニア中間層とその下のZnS蛍光体は、それらが青色副画
素を覆う位置では除去した。この剥離プロセスは、ZnS:Mn及びハフニアの
堆積中に青色副画素上に残っているレジスト層を分解することによって行われた
。剥離プロセスを始めるために、その部分を20-40分間常温でトルエンの10体積
%メタノール入り混合液に浸漬した。その部分を溶液から取り出し、拭いた後、
2分間以上の間イソプロピルアルコールでリンスし、窒素ガス流を用いて乾燥し
た。 f)第2のSrS:Ce層 層厚0.8-0.9μmの第2のSrS:Ce層は、全画素領域上で堆積した。堆積
は、第1のSrS:Ce層に対してと同じ条件の下で行った。その結果の蛍光体
構造体は、青色副画素(幅150μm)用の1.6μm厚のSrS:Ce膜と、赤色及
び緑色副画素(合わせて300μm)用のハフニア注入薄層と0.8μm厚のSrS:
Ce層とで被覆された0.4μm厚のZnS:Mn膜とから成った。
【0113】 2.5 第2の注入層 第2の100Å注入層を、第1の注入層について用いた同じ堆積条件を用いて出
来上がった画素(パターニングされた蛍光体構造体)の上に堆積した。第1の注
入層に関して、いくつかのサンプルについては、第2の注入層を省いた。
【0114】 2.6 第2の拡散バリア層 第2の100Å注入層を、第1の注入層と同じ手順で第2の注入層上に堆積した
【0115】 2.7 アニーリング いくつかのサンプルについては、基板全体を550℃で約10分で大気中でアニー
ルした。クラッキングの効用及び困難性は、最初のステージでのアニーリングに
対するのと同様だった。
【0116】 2.8 透明電極層 第2のレジスト層を、SrS:Ce層に対して概説したのと同じ手順を用いた
が、透明電極材料で被覆しなかった位置にレジスト層を位置付けるようにフォト
マスクを用いて、基板上に形成した。これによって、各副画素30a,30b,
30cに対して透明電極で被覆される(図5で示した)領域の間のレジストを露
光するのを要した。透明電極を、画素のテストのための外部接続のために設計し
た。 層厚3000Å-6000Åの範囲の層厚のインジウム錫酸化物をレジスト層上に電子
ビーム蒸着した。堆積プロセス中、その部分を250℃-350℃で保持した。堆積レ
ートは2Å/secだった。また、インジウム錫酸化物をスパッタリングを用いて堆
積することも可能である。堆積後、過剰のインジウム錫酸化物をZnS:Mn層
の剥離に対して用いたのと同じプロセスを用いて剥離した。また、剥離は、ステ
ップエッジからのインジウム錫酸化物のもとでのレジスト層の分解によって実施
した。次に、処理したぶぶんを大気中で550℃で加熱し、約10分間その温度を保
持し、冷却し、インジウム錫酸化物をアニーリングしてその電気抵抗を下げるた
めに550℃で約5分間窒素中で加熱した。そうして形成されたITOラインは、約
130μm幅で、20μm間隔だった。
【0117】 2.9 金属コンタクトの堆積 透明導体にコンタクトを作るために、銀ベースのポリマー厚膜(ヘレウスPC59
15)を堆積してインジウム錫酸化物とコンタクトを作った。導体は、コンタクト
パッドに画素エッジを超えて印刷した。導体ペーストを約150℃で約30分間硬化
した。
【0118】 2.10 フィルタプレートの取付けとシール 画素構造は、エポキシ周囲シールを用いて画素構造をシールするガラスカバー
シートで覆った。ガラスシートは、赤色、緑色、青色の副画素に整列した画素構
造に対面するガラスの側面上に堆積されたポリマーフィルタ膜(ブリュワー・サ
イエンス)を有した。そのポリマー膜の厚さは、各副画素についての適当なカラ
ー座標を与えるように調整されたものだった。小さな穴は、基板の背面と、画素
構造の前面とカバープレートとの間のボイドとの間の気体経路を提供するための
処理の前に、裸のアルミナ基板をレーザー穴あけで抜いた。分子ふるい乾燥剤で
充填したセラミックポットで、穴の上で位置合わせされた基板の背面をシールし
た。セラミックポットとボイド空間をポットにおける穴を介して排気し、次いで
この穴をポリマービード(例えば、硬化可能エポキシビード)でシールした。処
理中に画素構造に蓄積し、シールを介してリークする水分を吸収するのに十分な
乾燥剤を備えた。これによって、内部の画素構造に水分あるいは他の雰囲気中の
コンタミネーションに曝すことによって起因した素子の劣化なしで長い時間にわ
たっての自己発光度データの蓄積を容易にする。
【0119】 2.11 テスト結果 複数の画素構造素子を上述のように作り、3個の副画素全ての上に、正負交互
の85秒長の繰り返しパルスと、振幅でしきい電圧を超える60ボルトとで常温でテ
ストした。繰り返し率は毎秒180パルスだった。これらの作動条件で、フィルタ
プレートを介して測定したら、平均自己発光度は平方メートル当たり80-120カン
デラの範囲だった。平均カラー座標は0.39<x<0.42及び0.38<x<0.42の範囲
内に入った。各副画素のしきい電圧は120-150ボルトの範囲だった。 この例のパターニングされた蛍光体構造体も、図1で図示したような白色蛍光
体層による従来のカラーを用いたが例2で示しように準備したEL積層体のパフ
ォーマンスに匹敵した。SrS:Ce層は1μm厚であり、ZnS:Mn層は0.3
μm厚だった。蛍光体層間にハフニア注入層を含むEL積層体の他の全層は、こ
の例で先に開示したものだった。図3及び図4は、これらの2つのディスプレイ
に対する自己発光度と電圧との関係のグラフであり、図3はフィルタをかけてい
ない自己発光度を示し、図4はフィルタをかけた自己発光度を示している。図か
らわかるように、しきい電圧を考慮すると、フィルタをかけていない自己発光度
は概して、本発明のパターニングされた蛍光体構造体によって改善した。2つの
ディスプレイは、非常に類似したL40(しきい電圧の上40Vでの自己発光度)を
有したが、より高い電圧では白色ディスプレイによるカラーのL60(しきい電圧
の上60Vでの自己発光度)より50%以上大きく発光した。しかしながら、パター
ニングされた蛍光体構造体は、青色及び黄色−白の交互のカラム(行)から成り
、白色だけ従来のカラーとは異なっているように見える。その発光はそれを超え
たフィルタにいくらか調整し、それはもっと重要なフィルタをかけた自己発光度
である。 2つのディスプレイの間いしきい電圧の差があるときには、図4は、例2のパ
ターニングされた蛍光体構造体についててのフィルタリングされた自己発光度が
白色ディスプレイによるカラーの自己発光度の約2倍であることを示している。L
40での差は100%であり、L60での差は110%である。
【0120】 例3 単層蛍光体構造体 パターニング蛍光体構造体のこの変形例ではSrS:Ce単層の堆積が必要で
あり、その層に、赤色及び緑色の副画素用のマグネシウムドーピングの硫化亜鉛
マグネシウムを含む。Zn1-xMgxS:Mnについて、xの値は0.1から0.3の範
囲だった。この蛍光体はZnS:Mnよりはるかに強い緑色発光を示し、また、
SrS及びZnS蛍光体を用いた二重層構造を用いないで、適当な緑色発光を示
す。
【0121】 3.1 厚膜基板 この例の基板は寸法約12×15インチの1.02mm厚のアルミナシートであり、この
シート上に、480個の金の導体ストリップの一群をヘレウス・セルマアロイ社か
ら入手したヘレウスRP20003/237-22%を用いて印刷し、焼成してVGAフォーマ
ット17インチ対角ディスプレイのアドレッシング(アドレス指定)列を作った。
焼成した金の列の中心間距離は540μmであり、列の幅は500μmであり、列の長
さは約27mm(10.5インチ)だった。寸法26×35cm(10.2×13.6インチ)の混合
厚膜誘電体層は、例1で説明したのと同様な方法を用いて電気的コンタクトを形
成するのに列の終端部を露出したままにするように、アドレッシング列の上に堆
積した。この例では、高誘電定数ペーストは、PMN-PTを含む高誘電定数粉末を用
いて準備したMRAラボラトリー社(米国マサチューセッツ州ノースアダムズ)
が提供しているインク濃縮物98-42から準備した。濃縮物は約15分間ブレンダー
で混合し、次いで、100:3:1の重量比のαテルピネオール、エチルセルロース、
オレイン酸の溶液に混合した。濃縮物の溶液に対する比は、重量で100:12だった
。できたペーストは10μmナイロンフィルタを介して真空濾過し、数分間真空で
脱ガスした。ペーストは、ペーストを連続して印刷しCIPを行う前にベークし
たことを除いて、例1で説明した方法を用いて、堆積し、CIPを行い、焼成し
た。CIPの後にできた高誘電体層の厚さは15-20μmだった。例1のように、2
μm厚のチタン酸ジルコン酸鉛層はゾル・ゲル前駆体材料を用いて形成した。
【0122】 3.2 拡散バリア層 バリア層は例2で示したように堆積した800Åのアルミナから成った。
【0123】 3.3 SrS:Ce層 リンを共ドーピングした1.2-1.4μmのSrS:Ce層は、例2で説明したよ
うな方法を用いて電子ビーム蒸着を用いて堆積した。蛍光体材料は、炭酸ストロ
ンチウム粉末をセリウム及びリンにプレドーピングして約0.1原子%セリウム及
び約0.15原子%リンを含む硫化ストロンチウム蛍光体材料を得ることを除いて、
以下の硫化ストロンチウム合成のセクション(f)で説明したように準備した。
粉末は、以下のセクション(f)で説明するようにな経時温度プロファイル及び
硫黄ドーピングプロセスを用いて、他の粉末を付加することなく焼成した。
【0124】 3.4 SrS:Ceパターニング SrS:Ceは、エッチング時間は厚めのSrS:Ceに対する1分間から4分
間まで増加したのを除いて、例2で示したのと同じ手順を用いて緑色及び赤色副
画素から除去した。
【0125】 3.5 硫化亜鉛マグネシウム蛍光体(Zn1-xMgxS:Mn) マンガンをドーピングした3000-5000Å厚の硫化亜鉛マグネシウム膜は、マン
ガンをドーピングしたZnSの電子ビーム蒸着及び金属マグネシウムの熱共蒸着
を用いて堆積した。ZnSとMgの相対蒸着比は、マグネシウムと亜鉛との比が
約30:70の膜となるように調整した。堆積条件とドーピング量とは、ZnS:M
nの堆積については、例2の場合と同様だった。この例では、マグネシウムドー
ピングZn1-xMgxS:Mn蛍光体層の代替として、ZnS:TbとZnS:M
nとから成る二重蛍光体層であり、それらの間に拡散バリア中間層を備えるのが
好ましい。
【0126】 3.6 しきい電圧調整層 1000-3000Å厚のアルミナ第3誘電体層を、赤色、緑色、青色の副画素の間の
しきい電圧を等しくするのに選択した厚さを有する画素構造上に蒸着した。堆積
条件は例2のアルミナ堆積物について用いた方法と同様だった。この例では、こ
のしきい電圧層は赤色及び緑色の副画素の上にだけ必要で、次の剥離の段階で青
色副画素からしきい電圧層を除去した。
【0127】 3.7 硫化亜鉛マグネシウムの剥離 ZnS:Mnについて例2で用いたプロセスと同様な剥離プロセスを、青色副
画素上のSrS:Ceを被覆するレジストを分解する。剥離のための分解時間は
約45分間だった。基板を拭き、約30秒間清浄メタノールでリンスし、その後のエ
ッチングのために30秒間スピン乾燥した。それによって、(ZnMgS):Mn
を除去し、青色副画素からアルミナ層を形成した。
【0128】 3.8 拡散バリア層堆積 例2で示したように、800Å厚のアルミナ層を堆積した。
【0129】 3.9 蛍光体アニーリング 任意で、蛍光体構造体を大気中で550℃のピーク温度で約10分間ベルト炉でこ
の段階でアニールした。
【0130】 3.10 透明電極形成 ディスプレイ上への行(カラム)電極の堆積及びパターニングをするこの段階
は、処理部分の表面を剥離段階の後の酸素プラズマを用いたデスカム処理を行い
、その部分を、続くデスカム処理の550℃で約10分間ではなく、大気中で450℃で
約5分間でアニーリングした。行の中心間距離は180μmで、行の幅は140μmだ
った。カラムはパターニングされた副画素上に整列させた。カラムの長さは26c
m(10.2インチ)であり、そのため、行は列の全てにわたって拡がっていた。
【0131】 3.11 金属コンタクト堆積物 スパッタリングされた銀金属コンタクトは、ディスプレイアセンブリに接触す
るように形成した。テストのため、自己発光度及びカラー座標測定に適したディ
スプレイアセンブリ上の小領域を照明するように、20個の隣接列を平行に接続し
、60個の隣接行を平行に接続した。
【0132】 3.12 フィルタプレートの取付け及びシール この段階は例2で行ったのと同様に行った。
【0133】 3.13 テスト結果 複数の17インチ対角ディスプレイを、上述のように製造し、テストした。青色
の副画素のしきい電圧は130-160ボルトの範囲だった。赤色及び緑色の副画素の
しきい電圧は130-140ボルトの範囲だった。赤色、緑色、青色のフィルタを対応
する画素の前に配備するときは、140ボルトのしきい電圧を全画素について1cd
/cm2以下の最小自己発光度を実現するように用いることができるのがわかった
。フィルタに適切に結合した副画素についての自己発光度の範囲はしきい電圧上
40ボルト及び120ヘルツのリフレッシュ率に対して35-60cd/cm2だった。駆動パ
ルスは持続で200マイクロ秒だった。結合した副画素に対する対応カラー座標は
、xについては0.43-0.46の範囲であり、yについては0.39-0.57の範囲だった。
カラー座標は青色画素からの低い相対自己発光度によって、わずかに黄色の色に
対応していたことに注意されたい。これは、本発明の全てに対応して、赤色及び
緑色の副画素について用いた蛍光体の厚さをわずかに低減し、上述のしきい調整
層の厚さを増大することによって補正することができる。
【0134】 例4 しきい電圧を調整するための蛍光体堆積物の厚さの変更 この例では、例3で示したように、青色副画素用として一のSrS:Ceの堆
積物だけがあり、赤色及び緑色の副画素用として一のZn1-xMgxS:Mnの堆
積物だけがある。蛍光体は、例3で説明したように、Zn1-xMgxS:Mnの蛍
光体のxの値がほぼ0.2から0.3の間の値であるようにドープして作った。しかし
ながら、この例では、しきい電圧調整層は用いなかった。Zn1-xMgxS:Mn
層はしきい電圧を均衡させるのに十分の厚さだけ堆積した。他のものを変更しな
かいと、これは、赤色及び緑色副画素がそれぞれ青色副画素の3倍及び6倍発光
するというカラーアンバランスにつながった。結果として、フィルタされた白色
は黄色すぎた。この例では、このカラーアンバランスは赤色あるいは緑色の副画
素より青色副画素を作ることによって解決された。
【0135】 この例に用いた基板は、例2で説明したように、5.1×5.1cm(2×2インチ)
基板だった。 4.1 厚膜基板 例3の厚膜基板は背面基板、背面列電極、及び、厚膜誘電体層を提供するため
に用いた。
【0136】 4.2 拡散バリア層 バリア層は例2で示したように堆積したアルミナ500Åから成った。この例で
は、注入層は用いなかった。
【0137】 4.3 SrS:Ce層 電子ビーム蒸着によって、1.2-1.6μm厚のSrS:Ce層を堆積した。蛍光
体は例3で説明したように準備して堆積した。
【0138】 4.4 SrS:Ceパターニング SrS:Ce層は、例3で説明したような手順を用いて、赤色及び緑色副画素
から除去した。残ったSrS:Ceストリップは約320μmであり、ストリップ
間の間隔は220μmだった。
【0139】 4.5 バリア層 この段階で、500Å厚のドーピングしていないZnS層を電子ビーム蒸着によ
って堆積した。この層の目的はバリア層を提供することだった。この段階を省略
すると、後のアニーリング段階の間に余り厚くない厚膜誘電体層が暗くなる傾向
があった。このドーピングしていないZnS層がこの暗くなる傾向を防止した。
それはまた、ZnS:Mnについてのクリーナー界面を提供し、蛍光体をSrS
:Ceパターニング段階で生じたいかなる残留物から保護した。
【0140】 4.6 硫化亜鉛/硫化亜鉛マグネシウム蛍光体層 次いで、800-1000ÅのZnS:Mn層を堆積し、さらに、4000-6000ÅのZn1 -x MgxS:Mn層、800-1000ÅのZnS:Mn層を順に堆積した。ZnS:M
nは例2で説明したように堆積し、また、Zn1-xMgxS:Mn層は例3で説明
したように堆積した。
【0141】 4.7 バリア層 この点で、電子ビーム蒸着によって、他の500ÅのZnS:Mn層を堆積した
【0142】 4.8 硫化亜鉛マグネシウム剥離 青色副画素上のSrS:Ceをカバーするレジストを例3で説明したのと同様
に分解した。リンス手順は、基板を約2分間清浄な無水アルコールに浸漬し、窒
素フロー下で乾燥したという点で異なっていた。
【0143】 4.9 バリア層 アルミナ500Åの上部バリア層を堆積した。
【0144】 4.10 蛍光体アニーリング この段階で、蛍光体は、ベルト炉において、ピーク温度550℃で約10分間大気
雰囲気でアニーリングした。
【0145】 4.11 透明電極の形成 インジウム錫酸化物は、電流2アンペア、温度25℃、圧力1.06Pa(8mTorr)、
酸素流量約70sccm(圧力下で与えるようにバランスされている)を用いてスパッ
タリングによって、5000Å厚まで堆積した。
【0146】 4.12 金属コンタクト堆積 金属コンタクトを例2で説明したように、ポリマー厚膜銀ペーストを用いて印
刷した。
【0147】 4.13 フィルタプレートの取付け及びシール これらの段階を例2で説明したように実施した。フィルタは以下のライン幅を
有していた;赤色−60μm、緑色−110μm、青色310μm。ライン(カラーが重
畳したところ)の間のギャップは20μmだった。全画素幅は540μmだった。
【0148】 4.14 テスト結果 複数の5.1×5.1cm(2×2インチ)パネルを上述の手順で製造し、例2で説明
したようにテストした。より優れたパネルの結果は以下の通りだった: しきい電圧(青色副画素) 130-170V しきい電圧(赤色、緑色副画素) 160-200V 用いられた全しきい電圧(5cd/m2) 160-180V 自己発光度(白色、フィルタされた) 165-260cd/m2 白色カラー座標(x) 0.38-0.44 白色カラー座標(y) 0.40-0.45 CIEカラー座標 赤色 x=0.62、y=0.38 緑色 x=0.42、y=0.58 青色 x=0.13、y=0.14
【0149】 この例では、赤色及び緑色副画素のしきい電圧は、青色副画素のそれよりはる
かに高かった。これは、Zn1-xMgxS:Mn蛍光体の厚さを低減し、SrS:
Ce蛍光体の厚さを増大することによって防止することができる。この矛盾の結
果として、青色副画素は低めの電圧では赤色及び緑色副画素に対して発光が強す
ぎた。このため、しきいでフィルタされた自己発光度が5cd/m2となるように高め
のしきい電圧を選択した。蛍光体厚さがラインで2つのしきい電圧をもたらすよ
うに変更すれば、カラーバランスがよくなり、しきい電圧での自己発光度を1cd/
m2以下となり、全自己発光度が高めになる。
【0150】 例5 緑色及び青色用のSrS:Ceを有する単層蛍光体構造体、副画素幅の変 先述の2例のようなこの例は、一のSrS:Ce堆積物及び一のZnS:Mn
堆積物だけを含む。例4で説明したように、副画素幅をカラーがバランスするよ
うに調整した。しかしながら、さらに、しきい電圧調整層を用いて、自己発光度
を増加することなく、ZnS:Mn層のしきい電圧を増加した。他の相異は、異
なるカラーについて用いてきた蛍光体である。青色及び緑色副画素の両者につい
てはSrS:Ceだけを用い、赤色副画素については、Zn1-xMgxS:Mnよ
りはZnS:Mnを用いた。というのは、緑色はこの蛍光体からは得ることがで
きないからである。 用いた基板は、例2で説明した5.1×5.1cm(2×2インチ)基板だった。
【0151】 5.1 厚膜基板 背面基板、背面列電極及び厚膜誘電体層を提供するために、例2の厚膜基板を
用いた。
【0152】 5.2 拡散バリア層 アルミナ500Åのバリア層を堆積した。
【0153】 5.3 注入層 ハフニア100Åの注入層を堆積した。
【0154】 5.4 SrS:Ce蛍光体層 SrS:Ceの1.2-1.4μm層を例4で説明したような電子ビーム蒸着によっ
て堆積した。
【0155】 5.5 SrS:Ceパターニング SrS:Ce層を、例3で説明したような手順を用いて、1-2分間の除去時間
で赤色副画素から除去した。その結果のSrS:Ceラインの幅は470μmで、
ライン間のギャップは70μm だった。
【0156】 5.6 バリア層 この段階で、アルミナ300Åを電子ビーム蒸着によって堆積した。この段階の
目的は、SrS:Ceパターニング段階で生じた残留物から蛍光体を避けるため
に、ZnS:Mn用のクリーナー界面を提供することだった。
【0157】 5.7 硫化亜鉛蛍光体層 4500Å厚のZnS:Mnを例2で説明したように堆積した。
【0158】 5.8 しきい電圧調整層 バリア層と同様な方法で1800Å厚のアルミナ層を堆積した。
【0159】 5.9 硫化亜鉛の剥離 青色副画素上のSrS:Ceをカバーするレジストを例4で説明したのと同様
に分解した。
【0160】 5.10 注入層 ハフニア100Åの上部注入層を堆積した。
【0161】 5.11 バリア層 ハフニア500Åの上部バリア層を堆積した。
【0162】 5.12 蛍光体アニーリング この段階で、蛍光体は、ベルト炉において、ピーク温度550℃で約10分間大気
雰囲気でアニーリングした。
【0163】 5.13 透明電極の形成 インジウム錫酸化物は、電流2アンペア、温度25℃、圧力1.06Pa(8mTorr)、
酸素流量約0.2sccm、及び、アルゴン流量約70sccm(圧力下で与えるようにバラ
ンスされている)を用いてスパッタリングによって、5000Å厚まで堆積した。
【0164】 5.14 金属コンタクト堆積 金属コンタクトを、以下のようにスパッタリングしてクロム、次いで、アルミ
ニウムで形成した: Cr:電力15kW、温度150℃、圧力0.26Pa(2 mTorr)厚さ600Å; Al:電力10kW、温度25℃、圧力0.26Pa(2 mTorr)厚さ6800Å;
【0165】 5.15 フィルタプレートの取付け及びシール これらの段階を例2で説明したように実施した。フィルタは以下のライン幅を
有していた;赤色−60μm、緑色−270μm、青色150μm。ライン(カラーが重
畳したところ)の間のギャップは20μmだった。全画素幅は540μmだった。緑
色副画素は例4の場合のよりもはるかに幅広かった。これは、SrS:Ceは、
緑色フィルタを用いた場合さえ、Zn1-xMgxS:Mnほど明るくなかったから
であり、そのため、緑色副画素は補償のために幅広に作った。
【0166】 5.16 テスト結果 複数の5.1×5.1cm(2×2インチ)パネルを上述の手順で製造し、例2で説明
したようにテストした。結果は以下の通りだった: しきい電圧(青色副画素) 140-170V しきい電圧(赤色、緑色副画素) 130-150V 用いられた全しきい電圧(1cd/m2) 130-150V 自己発光度(白色、フィルタされた) 40-64cd/m2 白色カラー座標(x) 0.35-0.46 白色カラー座標(y) 0.39-0.42 これらのパネルも例4のように優れたカラー飽和を有したことに留意されたい
。青色については、x=0.13、y=0.14、緑色については、x=0.23、y=0.58、赤色
x=0.65、y=0.35だった。
【0167】 f)硫化ストロンチウム合成 上述の蛍光体構造体のパフォーマンスは、SrS蛍光体については、ソース材
料として用いたSrS粉末の品質に大きく依存することがわかった。
【0168】 0.12%CeドーピングされたSrSから成る蛍光体膜の所望の特性は、しきい
電圧を超えた40ボルトの振幅を有する80μ秒でかつ120パルス/秒の繰り返し率で
励起されたとき、自己発光度が1m2あたり80カンデラあるいはそれ以上200cd/m2
までであり、青色に対応するカラー座標は0.19<x<0.20でかつ0.34<y<0.40
である。SrSの準備手順を注意深く制御しないと、緑色に向けて、自己発光度
は低下し、カラー座標はxは0.3まで、yは0.5までシフトする。
【0169】 本発明では、SrS合成反応は均質に生ずるように制御すべきである。通常、
これによって、炭酸ストロンチウム前駆体粉末を分散した形で提供することが可
能となり、それによって、プロセス条件に対して実質的に均一にさらされる。こ
れは、小さなバッチを用いて、反応の開始前に気体生成物に分解する揮発性、コ
ンタミネーションのない、クリーンな蒸着化合物あるいは溶媒を用いて、又は、
流動床あるいはタンブラを用いて、実施することができる。また、800-1000℃の
範囲の階段状温度で、硫黄蒸気の存在下で、炭酸ストロンチウム前駆体粉末を硫
化ストロンチウムにゆっくりと均一に転換するのも重要である。このような制御
をしないで、広帯域紫外線照明を用いて、SrS粉末の光ルミネセンス発光スペ
クトル及び自己発光度において、また、粉末から成る堆積SrS蛍光体層の光ル
ミネセンス発光スペクトル及び自己発光度効率において、変動が観察される。基
本合成反応は、 4SrCO3+3S2 → 4SrS+2SO2+4CO2
【0170】 反応は2段階で生じ、第1の段階は炭酸ストロンチウムの酸素含有ストロンチ
ウム化合物及び二酸化炭素への分解を含み、第2の段階は硫黄と反応して硫化ス
トロンチウム及び二酸化硫黄(あるいは他の硫黄酸化物)になる反応を含む。こ
れら2つの段階の間の相互関係は、生成された粉末の質に重要な影響を有するこ
とがわかった。
【0171】 合成反応器は、炭酸ストロンチウム粉末を置く管状炉のホットゾーンに配置し
たクォーツあるいはセラミック管から成る。反応器の管の材料は、反応物あるい
は反応生成物と化学的に反応すべきではない。この例では、約30cm(12インチ
)のホットゾーン長を有する直径3.8cm(1.5インチ)のアルミナ管を用いた。
炭酸ストロンチウムは金属ベースで99.9%より大きな純度レベルを有した。この
ような純度の粉末は市販のものを手に入れてもよいし、、硝酸ストロンチウムあ
るいは水酸化ストロンチウムを炭酸アンモニウムと沈殿させることによって生成
してもよい。管は、5-10℃/分を超えない割合で徐々に800-1200℃の最大温度ま
で加熱する。
【0172】 ほぼ最大温度に近づくと、硫黄蒸気の連続フローを大気圧で反応管に入るアル
ゴン気体流(例えば、不活性雰囲気で)に導入する。硫黄蒸気を、加熱された反
応管の入口端で硫黄を含むを含む容器を配置するか、あるいは、反応管の入口端
に接続された独立したステンレス鋼容器を360℃から440℃の温度まで加熱するこ
とによって生成してもよい。適量の硫黄蒸気をポット温度及びアルゴン流量を調
整することによって導入する。フェランサイエンティフィックの質量分析器を反
応管の出口端に接続し、二酸化炭素及び二酸化硫黄の相対濃度を測定した。質量
分析器の読みが二酸化硫黄の所定の濃度に達すると、反応が終端する。これは、
硫黄のフローを管へスイッチすること、及び、炉を冷却することによって実施す
る。硫黄蒸気流を硫黄ポットヒーターのスイッチを切ることによって停止する。
アルゴンのフローは、炉が生成物を通常200℃以下に下げるのに十分に冷却され
ている。最大温度での焼成時間は通常、最大温度、硫黄蒸気配送率、炭酸ストロ
ンチウム粉末充填(パッキング)密度、及び、反応を終端する最終点に依存して
、通常、2時間から8時間の間である。
【0173】 最終点は、SO2の質量分析器の読みがベース圧力0.2-0.3Pa(2×10-3から3×
10-3Torr)において、0.001-0.01Pa(1×10-5から1×10-4Torr)の間に入るとき
に、考慮される。これが、酸素含有ストロンチウム化合物の少量残留量となるか
、もしくは、硫黄ストロンチウム生成物に残留する炭酸ストロンチウム(例えば
、酸素含有ストロンチウム化合物)の形のフラクションとなり、その存在は蛍光
体のパフォーマンスに相関する。最も発光する蛍光体膜を、約5原子%酸素含有
ストロンチウム化合物を含む硫化ストロンチウム粉末を用いて形成したが、品質
のよい蛍光体はある範囲の酸化物濃度にわたって作ってもよい。酸素含有ストロ
ンチウム化合物の濃度の好適な範囲はは1原子%から10原子%である。酸化物含
有量と蛍光体パフォーマンスとの相関は、蛍光体前準備の間の他の変数の影響に
より、かなり弱い。しかしながら、酸化物が極めて少ない硫化ストロンチウムは
、粉末からの光ルミネセンスにおける青色から緑色へのシフト、及び、形成され
た蛍光体膜の光ルミネセンスにおける青色から緑色への有害なシフトに相関する
【0174】 炭酸ストロンチウム出発粉末は、炭酸セリウム、フッ化セリウム、あるいは他
の形のセリウム添加物によってドーピングすることができ、又は、ドーピング剤
をフッ化セリウムあるいは硫酸セリウムとして後で添加して硫化ストロンチウム
粉末とし、又は、ドーピングを蛍光体膜堆積の前にドーピング剤を添加してもよ
い。蛍光体のパフォーマンスのセリウム導入の方法への大きな依存性は存在しな
い。ドーピング剤の量は0.01-0.35モル%の範囲であるのが好ましく、0.05-0.25
モル%の範囲であるのがさらに好ましい。
【0175】 炭酸ストロンチウム粉末の初期の形は蛍光体パフォーマンスに大きなインパク
トを有する。粉末は高い多孔性を有し、硫黄との反応中には融合しないのが望ま
しい。反応中に融合する密にパッキングされた炭酸ストロンチウム粉末あるいは
他の粉末は、硫化ストロンチウム粉末を用いて堆積した膜の光ルミネセンス及び
電界ルミネセンス緑色シフトにつながる傾向にあり、望まれていない。ゆるくパ
ッキングした粉末は通常、蛍光体の最高のパフォーマンスを与える。
【0176】 硫化ストロンチウム蛍光体の品質についてのバルク炭酸ストロンチウムの多孔
性あるいは分散系のインパクトは、反応の第2の段階で、硫化ストロンチウムへ
の相対転換率によって証明されたように反応メカニズムにおいても影響されてい
る。低多孔性を有する密にパッキングされた粉末では、二酸化炭素の生成の開始
後に、約10分間で生ずる二酸化硫黄の生成の開始と共に、転換は通常速い。高多
孔性を有するゆるくパッキングされた粉末では、二酸化硫黄の生成の開始は、二
酸化炭素の生成の開始後100分間もの間の非常に遅い時間で生ずる。
【0177】 粉末の多孔性は、プロセス環境は材料の処理中に実質的に均一であり、硫黄蒸
気及び気体反応生成物の無制限拡散を可能にする。これは、生成物粒子は原子ス
ケールで均質であることを保証し易くすると信じられている。原子スケールの不
均一の種類とは、格子置換、格子間原子、空孔及びそのクラスタである。格子置
換は、必ずしも不純物原子が存在することを意味する必要はなく、硫黄原子が存
在すべき場所にストロンチウム原子を配置していること及びその逆を含んでもよ
い。たとえ粉末が蛍光体堆積中に蒸発しても、個々の原子よりむしろ原子のクラ
スタが蒸発して、堆積膜用に用いるソース粉末に最初に存在する原子スケールの
欠陥が維持されてもよい。
【0178】 高い炭酸ストロンチウム粉末分散あるいは多孔性を実現する複数の方法が開発
されている。その一つは、炭酸ストロンチウム粉末を、炭酸ストロンチウムを含
む反応の開始前に気体生成物へ分解する揮発性の清浄な蒸発用のコンタミネーシ
ョンを含まない粉末化された化合物と混合することである。このような化合物の
例としては、炭酸アンモニウム、硫酸アンモニウム、及び、硫黄のような高純度
粉末である。添加剤は、炭酸ストロンチウムに対する添加剤の重量比が1:9から1
:1の範囲になるように添加することができるが、1:4から1:2.5の範囲であるのが
好ましい。この方法は、硝酸ストロンチウム及び炭酸アンモニウムから成る炭酸
ストロンチウム粉末の自由なフローを用いるとうまくいく。
【0179】 粉末多孔性あるいは分散を実現する第2の方法は、粉末を貫通する溶媒に粉末
を浸漬して炭酸ストロンチウム粒子の表面特性を修飾し、それによって、高温で
の硫黄蒸気との反応中にその粒子が融合するのを防止する。炭酸ストロンチウム
は、コンタミネーションを含まない溶媒と混合されて後で一部が常温で大気中で
乾燥されるスラリが生成され、又は、溶媒の性質に依存してマイルドな加熱を行
って自由にフローする粉末が形成される。粉末は、完全な乾燥粉末に比較して5
%−30%の間の重量増加を得る。一部が乾燥した粉末を、通常の手順で反応管に
入れることができる。この方法は、水酸化ストロンチウムと炭酸アンモニウムと
から成るような粒状でかつくっつきやすい炭酸ストロンチウム粉末を用いるとう
まくいく。
【0180】 不活性キャリヤ気体としてアルゴンを用いるのも好ましい。形成気体(5%水
素含有アルゴン)をアルゴンの代わりに用いると、粉末から堆積された光ルミネ
センス及び電界ルミネセンスにおいて緑色シフトを観察される。
【0181】 サンプルサイズも硫化ストロンチウムも品質に影響を与える別な大きな因子で
ある。150グラムの炭酸ストロンチウムの大きなサンプルも膜の発光ストロンチ
ウムの緑色シフトである。これは反応物を粉末の不均一反応の直接の結果である
と信じられている。というのは、繰り返し再研磨及び焼成は硫化ストロンチウム
の品質を改善する傾向がある。
【0182】 この明細書に記載された全出版物は、本発明が属する分野における当業者のレ
ベルを示唆するものである。個々の出版物を参考とて組み込まれる程度に、参考
として全出版物が組み込まれている。
【0183】 本明細書で用いた用語及び表現は、説明のために用いたものであり、限定を意
図したものではない。そのような用語及び表現を用いる際に、ここで示し説明し
た特徴部についての均等物を除外する意図はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ホワイト二層蛍光体と赤色、緑色、青色フィルタとによる従来
カラーを有する本発明の厚膜誘電体を有するEL積層体の概略断面図である。
【図2】 本発明の二層パターニング蛍光体構造体と結合した本発明の本
発明厚膜誘電体を有するEL積層体の概略断面図である。
【図3】 60ヘルツの駆動周波数で、図1のホワイト構造(グラフの点線
)によるカラーと、図2のパターニングされた蛍光体構造体(グラフの実線)の
カラーとについて電圧に対してプロットしたフィルタをかけていない積層体を比
較したグラフである。
【図4】 60ヘルツの駆動周波数で、図1のホワイト構造(グラフの点線
)によるカラーと、図2のパターニングされた蛍光体構造体(グラフの実線)の
カラーとについて電圧に対してプロットしたフィルタをかけた積層体を比較した
グラフである。
【図5】 赤色、緑色、青色の蛍光体副画素の整列を示す複数の画素上の
ITOカラム電極の平面図である。
【図6】 付加拡散層と注入層とを有する本発明の二層パターニング蛍光
体構造体を有するEL積層体の一つの画素の概略断面図である。
【図7】 ナノメートル波長に対する強度(任意単位)をプロットしたZ
nS:Mnについての発光スペクトルのグラフである。
【図8】 ナノメートル波長に対する強度(任意単位)をプロットした本
発明の方法によって合成したときのSrS:Ceについての発光スペクトルのグ
ラフである。
【図9】 電界の存在下での蛍光体電子のバンドを概略するために距離に
対してエネルギーをプロットした図である。
【符号の説明】
10 蛍光体構造体 12 背面基板 14 背面電極(層) 18 誘電体層 22 第2の蛍光体層 24 透明電極層 26 バリア拡散層 28 注入層 30 第1の蛍光体層 30a 赤色副画素 30b 緑色副画素 30c 青色副画素
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年8月9日(2001.8.9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0059
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0059】 蛍光体層22上の透明誘電体層(図示せず)は、所望ならば、前面電極24の
前に含んでもよい。EL積層体10はアニーリングし、次いでガラスのような(
図示しない)封止層でシールする。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0104
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0104】 例 例1−等静圧圧縮厚膜誘電体層 ヘレウスCL90-7329(ヘレウス・セルマアロイ社製、コンショホッケン(Consh
ohocken)、ペンシルバニア州)の高誘電定数ペーストの第1層は、1.6μmワイ
ヤ直径を有する98本ワイヤ/cm(250メッシュ)スクリーンを用いてスクリーン
印刷(プリント)を行った。ペーストにおける高誘電定数材料はPMN-PTだった。
印刷されたペーストは、150℃で30分間から60分間、負荷が大きいオーブンにつ
いては長めの時間、乾燥した。同じ材料の第2層をベークした第1層上で印刷し
て、次いで、30分間300℃でベークした。この点で結合された層の厚さは約26μ
mだった。全構造は次いで、350,000kPa(50,000psi)で冷却等静圧プレスを用
いて、冷却等静圧で圧縮成形した(CIPped)。適当な圧縮成形を保証し、誘電体
層上に比較的滑らかな面にするために、誘電体層に接触するアルミニウム処理し
た面を有する1シートのアルミナ化ポリエステルを誘電体面上に形成した。シー
ルバッグが引き裂かれるのを防止するために、外側コンプライアントシール(封
止)バッグからその部分を孤立するように、さらに2シートのプラスチック袋掛
け材料をその部分のまわりに曲げた。シールバッグは空気を抜き、熱的にシール
した。バッグは示した圧力で等静圧圧縮し、60秒以下の間その圧力で保持した。
圧縮の後、その部分をバッグから除去し、850℃のピーク温度の通常の厚膜温度
プロファイルを用いてベルト炉で焼成した。圧縮・焼成後、誘電体層は実質的に
多孔性ではなかった。この点では、誘電体層の厚さは15-20μmの範囲で、典型
的には16μmだった。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0120
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0120】 3.1 厚膜基板 この例の基板は寸法約30.5×38.1cm(12×15インチ)の1.02mm厚のアルミナシ
ートであり、このシート上に、480個の金の導体ストリップの一群をヘレウス・
セルマアロイ社から入手したヘレウスRP20003/237-22%を用いて印刷し、焼成し
てVGAフォーマット43.2cm(17インチ)対角ディスプレイのアドレッシング(
アドレス指定)列を作った。焼成した金の列の中心間距離は540μmであり、列
の幅は500μmであり、列の長さは約27mm(10.5インチ)だった。寸法26×35c
m(10.2×13.6インチ)の混合厚膜誘電体層は、例1で説明したのと同様な方法
を用いて電気的コンタクトを形成するのに列の終端部を露出したままにするよう
に、アドレッシング列の上に堆積した。この例では、高誘電定数ペーストは、PM
N-PTを含む高誘電定数粉末を用いて準備したMRAラボラトリー社(米国マサチ
ューセッツ州ノースアダムズ)が提供しているインク濃縮物98-42から準備した
。濃縮物は約15分間ブレンダーで混合し、次いで、100:3:1の重量比のαテルピ
ネオール、エチルセルロース、オレイン酸の溶液に混合した。濃縮物の溶液に対
する比は、重量で100:12だった。できたペーストは10μmナイロンフィルタを介
して真空濾過し、数分間真空で脱ガスした。ペーストは、ペーストを連続して印
刷しCIPを行う前にベークしたことを除いて、例1で説明した方法を用いて、
堆積し、CIPを行い、焼成した。CIPの後にできた高誘電体層の厚さは15-2
0μmだった。例1のように、2μm厚のジルコン酸チタン酸鉛層はゾル・ゲル前
駆体材料を用いて形成した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT,AU, AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,C N,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DZ,EE ,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,HR, HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,K P,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU ,LV,MA,MD,MG,MK,MN,MW,MX, NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,S G,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ ,UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ダニエル・ジョセフ・シール カナダ・M6S・3B8・オンタリオ・ト ロント・ベレスフォード・アヴェニュー・ 489 (72)発明者 グオ・リウ カナダ・L6Y・4Y2・オンタリオ・ブ ランプトン・アーサーズ・クレッセント・ 25 (72)発明者 ドナルド・エドワード・カークナー カナダ・M5V・3L5・オンタリオ・ト ロント・キング・ストリート・ウェスト・ 781・ユニット・#405 (72)発明者 ダニエル・ドクシー アメリカ合衆国・オハイオ・44067− 1885・サガモア・ヒルズ・グリーンブリア ー・コート・8512 (72)発明者 ジョージ・エー・カプスキー カナダ・T8C・1J2・アルバータ・シ ャーウッド・パーク・レンジ・ロード・ 222・302−52249 (72)発明者 マイケル・ロジャー・ウェストコット カナダ・L6J・2T7・オンタリオ・オ ークヴィル・エイヴォン・クレッセント・ 1314 (72)発明者 デヴィッド・ロビン・ラヴェル カナダ・M9A・3N7・オンタリオ・ト ロント・アランブルック・ドライヴ・13 Fターム(参考) 3K007 AB02 AB03 AB04 AB06 AB17 AB18 BA06 BB06 CA02 CB01 DA03 DA05 DB01 DB02 DC02 DC04 EA00 EA02 EC01 EC02 EC03 FA01 FA03

Claims (242)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ACエレクトロルミネセンスディスプレイ用の赤色、緑色
    、青色の蛍光体副画素を有するパターニングされた蛍光体構造体であって、 少なくとも第1及び第2の蛍光体であって、それぞれが異なる範囲の可視スペ
    クトルの光を発光し、それを合わせた発光スペクトルが赤色光、緑色光、青色光
    を含むものである少なくとも第1及び第2の蛍光体を備え; 前記の少なくとも第1及び第2の蛍光体が少なくとも第1及び第2の蛍光体堆
    積物の複数の繰り返しを提供するように、一の層にあって、互いに隣接した繰り
    返し関係を有するように配置され; さらに、蛍光体構造体は、少なくとも第1及び第2の蛍光体堆積物の一又は二
    以上に関連する一又は二以上の手段を備え、前記一又は二以上の手段は、赤色、
    緑色、青色の蛍光体副画素のしきい電圧を設定し等しくするため、及び、赤色、
    緑色、青色の蛍光体副画素の相対自己発光度を設定して、それによって、それら
    が赤色、緑色、青色の所望の自己発光度を生成するように用いられる各作動変調
    電圧の互いの設定比に耐えるように、前記の一又は二以上の手段は少なくとも第
    1及び第2の蛍光体堆積物と共に赤色、緑色、青色の蛍光体副画素を形成するも
    のである蛍光体構造体。
  2. 【請求項2】 少なくとも第1及び第2の蛍光体堆積物が異なるホスト材
    料の蛍光体から形成された請求項1に記載の蛍光体構造体。
  3. 【請求項3】 設定自己発光度比が作動変調電圧の範囲全体で実質的に一
    定である請求項2に記載の蛍光体構造体。
  4. 【請求項4】 赤色、緑色、青色の蛍光体副画素の間で設定された自己発
    光度比が約3:6:1である請求項3に記載の蛍光体構造体。
  5. 【請求項5】 しきい電圧を等しく設定し、かつ、相対自己発光度を設定
    する手段が、少なくとも第1及び第2の蛍光体堆積物の上、その下、及びその内
    部に埋め込まれた位置のうちのいずれか一又は二以上の位置に配置された誘電体
    材料又は半導体材料のしきい電圧調整層を備えた請求項2から請求項4のいずれ
    か一項に記載の蛍光体構造体。
  6. 【請求項6】 しきい電圧を等しく設定し、かつ、相対自己発光度を設定
    する手段が、互いに異なる厚さで形成された少なくとも第1及び第2の蛍光体堆
    積物を備えた請求項2から請求項5のいずれか一項に記載の蛍光体構造体。
  7. 【請求項7】 しきい電圧を等しく設定し、かつ、相対自己発光度を設定
    する手段が、以下の一方又は両方を変更することを備えた請求項5又は請求項6
    のいずれかに記載の蛍光体構造体: i)蛍光体堆積物の面積; ii)蛍光体堆積物のドーパントあるいは共ドーパントの濃度。
  8. 【請求項8】 少なくとも第1及び第2の蛍光体堆積物が、硫化亜鉛蛍光
    体と硫化ストロンチウム蛍光体とから形成された請求項7に記載の蛍光体構造体
  9. 【請求項9】 青色副画素及び任意に緑色副画素が硫化ストロンチウム蛍
    光体を用いて形成され、赤色副画素及び任意に緑色副画素が一又は二以上が硫化
    亜鉛蛍光体から形成された請求項8に記載の蛍光体構造体。
  10. 【請求項10】 硫化ストロンチウム蛍光体がSrS:Ceであり、硫化
    亜鉛蛍光体がZnS:Mn又はZn1-xMgxS:Mn(xは0.1から0.3)のいず
    れかあるいは両方である請求項9に記載の蛍光体構造体。
  11. 【請求項11】 第1の蛍光体がSrS:Ceであり、第2の蛍光体がZ
    nS:Mn及びZn1-xMgxS:Mn(xは0.1から0.3)の一又は二以上であり
    、しきい電圧を等しく設定し、かつ、相対自己発光度を設定する手段が第1及び
    第2の蛍光体堆積物上にSrS:Ceの別の層を備え、青色副画素がSrS:C
    eから成り、赤色及び緑色副画素がSrS:CeとZnS:Mn又はZn1-x
    xS:Mnのいずれかあるいは両方とから成る請求項8に記載の蛍光体構造体
  12. 【請求項12】 しきい電圧を等しく設定し、かつ、相対自己発光度を設
    定する手段が赤色及び緑色蛍光体堆積物上にしきい電圧調整層を備えた請求項1
    0に記載の蛍光体構造体。
  13. 【請求項13】 しきい電圧を等しく設定し、かつ、相対自己発光度を設
    定する手段が互いに異なる厚さで形成された蛍光体堆積物を備えた請求項10か
    ら請求項12のいずれか一項に記載の蛍光体構造体。
  14. 【請求項14】 しきい電圧を等しく設定し、かつ、相対自己発光度を設
    定する手段が、一又は二以上の副画素蛍光体堆積物の面積を変更することを備え
    た請求項10から請求項13のいずれか一項に記載の蛍光体構造体。
  15. 【請求項15】 しきい電圧を等しく設定し、かつ、相対自己発光度を設
    定する手段が、一又は二以上の誘電体材料あるいは半導体材料から成る群から選
    択されたしきい電圧調整層を備え、その誘電体材料あるいは半導体材料が堆積さ
    れた厚さではパターニングされた蛍光体構造体にかかる電圧がパターニングされ
    た蛍光体構造体がしきい電圧調整層がないときに有するしきい電圧を超えるまで
    電気伝導しないものである請求項1、請求項2、又は請求項14のいずれか一項
    に記載の蛍光体構造体。
  16. 【請求項16】 しきい電圧調整層が、二元金属酸化物、二元金属硫化物
    、シリカ、及び、シリコン酸窒化物から成る群から選択されたものである請求項
    15に記載の蛍光体構造体。
  17. 【請求項17】 しきい電圧調整層が、アルミナ、酸化タンタル、硫化亜
    鉛、硫化ストロンチウム、シリカ、及び、シリコン酸窒化物から成る群から選択
    されたものである請求項15に記載の蛍光体構造体。
  18. 【請求項18】 しきい電圧調整層が、アルミナ及び硫化亜鉛から成る群
    から選択されたものである請求項15に記載の蛍光体構造体。
  19. 【請求項19】 蛍光体堆積物が硫化亜鉛蛍光体から成る場合に、しきい
    電圧調整層が蛍光体堆積物に必要ならば二元金属酸化物であるというように、し
    きい電圧調整層が少なくとも第1又は第2の蛍光体堆積物に適合する請求項15
    に記載の蛍光体構造体。
  20. 【請求項20】 蛍光体堆積物がZnS:Mn及びZn1-xMgxS:Mn
    (xは0.1から0.3)のうちの一又は二以上であるときに、二元金属酸化物がアル
    ミナである請求項19に記載の蛍光体構造体。
  21. 【請求項21】 しきい電圧を等しく設定し、かつ、相対自己発光度を設
    定する手段が、少なくとも第1及び第2の蛍光体堆積物の上とその下とその蛍光
    体堆積物内に埋め込まれた位置のうちの少なくとも一又は二以上の位置に堆積さ
    れ、少なくとも第1及び第2の蛍光体堆積物と同じか又は異なる組成を有する付
    加蛍光体層を備えた請求項5から請求項7のいずれか一項に記載の蛍光体構造体
  22. 【請求項22】 第1の蛍光体堆積物と第2の蛍光体堆積物とが、青色副
    画素を提供する硫化ストロンチウム蛍光体と赤色及び緑色副画素を提供する硫化
    亜鉛蛍光体とであり、しきい電圧を等しく設定し、かつ、相対自己発光度を設定
    する手段が、硫化亜鉛蛍光体堆積物の上とその下とその蛍光体堆積物内に埋め込
    まれた位置のうちの少なくとも一又は二以上の位置に形成された、少なくとも一
    又は二以上の誘電体材料あるいは半導体材料から成る群から選択されたしきい電
    圧調整層である請求項5から請求項7のいずれか一項に記載の蛍光体構造体。
  23. 【請求項23】 蛍光体が、リンを共ドーピングされてもよいSrS:C
    e、及び、Zn1-xMgxS:Mn(xは0.1から0.3)であり、しきい電圧調整層
    がZn1-xMgxS:Mn蛍光体堆積物上に位置するアルミナ層である請求項22
    に記載の蛍光体構造体。
  24. 【請求項24】 第1の蛍光体堆積物と第2の蛍光体堆積物とが、青色副
    画素を提供する硫化ストロンチウム蛍光体と赤色及び緑色副画素を提供する硫化
    亜鉛蛍光体の一又は二以上の層とであり、しきい電圧を等しく設定し、かつ、相
    対自己発光度を設定する手段が、硫化亜鉛蛍光体堆積物より厚くかつ幅広に形成
    された硫化ストロンチウム蛍光体堆積物である請求項5から請求項7のいずれか
    一項に記載の蛍光体構造体。
  25. 【請求項25】 蛍光体が、リンを共ドーピングされてもよい青色副画素
    用のSrS:Ceと、赤色及び緑色副画素用ののZnS:Mn層の間のZn1-x
    MgxS:Mn(xは0.1から0.3)とである請求項24に記載の蛍光体構造体。
  26. 【請求項26】 第1の蛍光体堆積物と第2の蛍光体堆積物とが青色及び
    緑色副画素を提供する硫化ストロンチウム蛍光体と赤色副画素を提供する硫化亜
    鉛蛍光体とであり、しきい電圧を等しく設定し、かつ、相対自己発光度を設定す
    る手段が、硫化亜鉛蛍光体堆積物の上とその下とその蛍光体堆積物内に埋め込ま
    れた位置のうちの少なくとも一又は二以上の位置に形成された、一又は二以上の
    誘電体材料あるいは半導体材料から成る群から選択されたしきい電圧調整層であ
    る請求項5から請求項7のいずれか一項に記載の蛍光体構造体。
  27. 【請求項27】 蛍光体が、リンを共ドーピングされてもよいrS:Ce
    とZnS:Mnとであり、しきい電圧調整層がZnS:Mn蛍光体堆積物上に位
    置するアルミナ層である請求項26に記載の蛍光体構造体。
  28. 【請求項28】 ACエレクトロルミネセンスディスプレイで用いるEL
    積層体であって: 剛性の背面基板と; パターニングされた蛍光体構造体と; その蛍光体構造体の両側上に前面及び背面の行及び列の電極と; そのパターニングされた蛍光体構造体の下方に厚膜誘電体層と; 任意で、光学カラーフィルターとを備え、 前記のパターニングされた蛍光体構造体が、 少なくとも第1及び第2の蛍光体であって、それぞれが異なる範囲の可視
    スペクトルの光を発光し、それを合わせた発光スペクトルが赤色光、緑色光、青
    色光を含むものである少なくとも第1及び第2の蛍光体を備え; 前記の少なくとも第1及び第2の蛍光体が少なくとも第1及び第2の蛍光
    体堆積物の複数の繰り返しを提供するように、一の層にあって、互いに隣接した
    繰り返し関係を有するように配置され; さらに、前記蛍光体構造体は、少なくとも第1及び第2の蛍光体堆積物の
    一又は二以上に関連する一又は二以上の手段を備え、前記一又は二以上の手段は
    、赤色、緑色、青色の蛍光体副画素のしきい電圧を設定し等しくするため、及び
    、赤色、緑色、青色の蛍光体副画素の相対自己発光度を設定して、それによって
    、それらが赤色、緑色、青色の所望の自己発光度を生成するように用いられた各
    作動変調電圧の互いの設定比に耐えるように、前記の一又は二以上の手段は少な
    くとも第1及び第2の蛍光体堆積物を用いて赤色、緑色、青色の蛍光体副画素を
    形成するものであり; 前記前面あるいは背面電極の行あるいは列は蛍光体副画素に整列し; 前記厚膜誘電体層は、500より大きい誘電定数と約10μmより大きい層厚と
    を有する焼結セラミック材料から成り; 前記光学カラーフィルターは、蛍光体副画素から発光される赤色、緑色及び
    、青色の光を送る赤色、緑色、青色の蛍光体副画素に整列しているEL積層体。
  29. 【請求項29】 少なくとも第1及び第2の蛍光体堆積物が異なるホスト
    材料の蛍光体から形成された請求項28に記載のEL積層体。
  30. 【請求項30】 設定された自己発光度比が作動変調電圧の範囲全体にわ
    たって実質的に一定である請求項29に記載のEL積層体。
  31. 【請求項31】 赤色、緑色、青色の蛍光体副画素の間の設定された自己
    発光度比が約3:6:1である請求項30に記載のEL積層体。
  32. 【請求項32】 しきい電圧を等しく設定し、かつ、相対自己発光度を設
    定する手段が、少なくとも第1及び第2の蛍光体堆積物の上とその下とその蛍光
    体堆積物内に埋め込まれた位置のうちの少なくとも一又は二以上の位置に配置す
    る、誘電体材料又は半導体材料のしきい電圧調整層を備えた請求項29から請求
    項31のいずれか一項に記載のEL積層体。
  33. 【請求項33】 しきい電圧を等しく設定し、かつ、相対自己発光度を設
    定する手段が、互いに異なる厚さで形成された少なくとも第1及び第2の蛍光体
    堆積物を備えた請求項29から請求項32のいずれか一項に記載のEL積層体。
  34. 【請求項34】 しきい電圧を等しく設定し、かつ、相対自己発光度を設
    定する手段が、以下の一方又は両方を変更することを備えた請求項32又は請求
    項33のいずれかに記載のEL積層体: i)蛍光体堆積物の面積; ii)蛍光体堆積物のドーパントあるいは共ドーパントの濃度。
  35. 【請求項35】 少なくとも第1及び第2の蛍光体堆積物が、硫化亜鉛蛍
    光体と硫化ストロンチウム蛍光体とから形成された請求項34に記載のEL積層
    体。
  36. 【請求項36】 青色副画素及び任意に緑色副画素が硫化ストロンチウム
    蛍光体を用いて形成され、赤色副画素及び任意に緑色副画素が一又は二以上が硫
    化亜鉛蛍光体から形成された請求項35に記載のEL積層体。
  37. 【請求項37】 硫化ストロンチウム蛍光体がSrS:Ceであり、硫化
    亜鉛蛍光体がZnS:Mn及びZn1-xMgxS:Mn(xは0.1から0.3)のうち
    の一又は二以上である請求項36に記載のEL積層体。
  38. 【請求項38】 第1の蛍光体がSrS:Ceであり、第2の蛍光体がZ
    nS:Mn及びZn1-xMgxS:Mn(xは0.1から0.3)のうちの一又は二以上
    であるであり、しきい電圧を等しく設定し、かつ、相対自己発光度を設定する手
    段が第1及び第2の蛍光体堆積物上にSrS:Ceの別の層を備え、青色副画素
    がSrS:Ceから成り、赤色及び緑色副画素がSrS:CeとZnS:Mn又
    はZn1-xMgxS:Mnのいずれかあるいは両方とから成る請求項35に記載の
    EL積層体。
  39. 【請求項39】 しきい電圧を等しく設定し、かつ、相対自己発光度を設
    定する手段が赤色及び緑色蛍光体堆積物上にしきい電圧調整層を備えた請求項3
    7に記載のEL積層体。
  40. 【請求項40】 しきい電圧を等しく設定し、かつ、相対自己発光度を設
    定する手段が互いに異なる厚さで形成された蛍光体堆積物を備えた請求項37か
    ら請求項39のいずれか一項に記載のEL積層体。
  41. 【請求項41】 しきい電圧を等しく設定し、かつ、相対自己発光度を設
    定する手段が、一又は二以上の副画素蛍光体堆積物の面積を変更することを備え
    た請求項37から請求項41のいずれか一項に記載のEL積層体。
  42. 【請求項42】 しきい電圧を等しく設定し、かつ、相対自己発光度を設
    定する手段が、一又は二以上の誘電体材料あるいは半導体材料から成る群から選
    択されたしきい電圧調整層を備え、その誘電体材料あるいは半導体材料が堆積さ
    れた厚さにおいてパターニングされた蛍光体構造体にかかる電圧がパターニング
    された蛍光体構造体がしきい電圧調整層がないときに有するしきい電圧を超える
    まで電気伝導しないものである請求項28、請求項29、又は請求項41のいず
    れか一項に記載のEL積層体。
  43. 【請求項43】 しきい電圧調整層が、二元金属酸化物、二元金属硫化物
    、シリカ、及び、シリコン酸窒化物から成る群から選択されたものである請求項
    42に記載のEL積層体。
  44. 【請求項44】 しきい電圧調整層が、アルミナ、酸化タンタル、硫化亜
    鉛、硫化ストロンチウム、シリカ、及び、シリコン酸窒化物から成る群から選択
    されたものである請求項42に記載のEL積層体。
  45. 【請求項45】 しきい電圧調整層が、アルミナ及び硫化亜鉛から成る群
    から選択されたものである請求項42に記載のEL積層体。
  46. 【請求項46】 蛍光体堆積物が硫化亜鉛蛍光体から成る場合に、しきい
    電圧調整層はもし蛍光体堆積物に必要ならだ二元金属酸化物であるというように
    、しきい電圧調整層が少なくとも第1又は第2の蛍光体堆積物に適合する請求項
    42に記載のEL積層体。
  47. 【請求項47】 蛍光体堆積物がZnS:Mn及びZn1-xMgxS:Mn
    (xは0.1から0.3)のうちの一又は二以上であるときに、二元金属酸化物がアル
    ミナである請求項46に記載のEL積層体。
  48. 【請求項48】 しきい電圧を等しく設定し、かつ、相対自己発光度を設
    定する手段が、少なくとも第1及び第2の蛍光体堆積物の上とその下とその蛍光
    体堆積物内に埋め込まれた位置のうちの少なくとも一又は二以上の位置に形成さ
    れ、少なくとも第1及び第2の蛍光体堆積物と同じか又は異なる組成を有する付
    加蛍光体層を備えた請求項32から請求項34のいずれか一項に記載のEL積層
    体。
  49. 【請求項49】 第1の蛍光体堆積物と第2の蛍光体堆積物とが、青色副
    画素を提供する硫化ストロンチウム蛍光体と赤色及び緑色副画素を提供する硫化
    亜鉛蛍光体とであり、しきい電圧を等しく設定し、かつ、相対自己発光度を設定
    する手段が、硫化亜鉛蛍光体堆積物の上とその下とその蛍光体堆積物内に埋め込
    まれた位置のうちの少なくとも一又は二以上の位置に配置された、少なくとも一
    又は二以上の誘電体材料あるいは半導体材料から成る群から選択されたしきい電
    圧調整層である請求項32から請求項34のいずれか一項に記載のEL積層体。
  50. 【請求項50】 蛍光体が、リンを共ドーピングされてもよいSrS:C
    e、及び、Zn1-xMgxS:Mn(xは0.1から0.3)であり、しきい電圧調整層
    がZn1-xMgxS:Mn蛍光体堆積物上に位置するアルミナ層である請求項49
    に記載のEL積層体。
  51. 【請求項51】 第1の蛍光体堆積物と第2の蛍光体堆積物とが、青色副
    画素を提供する硫化ストロンチウム蛍光体と赤色及び緑色副画素を提供する硫化
    亜鉛蛍光体の一又は二以上の層とであり、しきい電圧を等しく設定し、かつ、相
    対自己発光度を設定する手段が、硫化亜鉛蛍光体堆積物より厚くかつ幅広に形成
    された硫化ストロンチウム蛍光体堆積物である請求項32から請求項34のいず
    れか一項に記載のEL積層体。
  52. 【請求項52】 蛍光体が、リンを共ドーピングされてもよい青色副画素
    用のSrS:Ceと、赤色及び緑色副画素用ののZnS:Mn層の間のZn1-x
    MgxS:Mn(xは0.1から0.3)とである請求項51に記載のEL積層体。
  53. 【請求項53】 第1の蛍光体堆積物と第2の蛍光体堆積物とが、青色及
    び緑色副画素を提供する硫化ストロンチウム蛍光体と赤色副画素を提供する硫化
    亜鉛蛍光体とであり、しきい電圧を等しく設定し、かつ、相対自己発光度を設定
    する手段が、硫化亜鉛蛍光体堆積物の上とその下とその蛍光体堆積物内に埋め込
    まれた位置のうちの少なくとも一又は二以上の位置に形成され、一又は二以上の
    誘電体材料あるいは半導体材料から成る群から選択されたしきい電圧調整層であ
    る請求項32から請求項34のいずれか一項に記載のEL積層体。
  54. 【請求項54】 蛍光体が、リンを共ドーピングされてもよいrS:Ce
    とZnS:Mnとであり、しきい電圧調整層がZnS:Mn蛍光体堆積物上に位
    置するアルミナ層である請求項53に記載のEL積層体。
  55. 【請求項55】 厚膜誘電体層がプレス成形された焼結セラミック材料か
    ら成り、その材料は、同じ組成のプレス成形されていない焼結誘電体層と比較し
    て、EL積層体において絶縁耐力が改善され、間隙率が低減され、かつ、自己発
    光度が均一である請求項28、請求項29、請求項32から請求項34のいずれ
    か一項に記載のEL積層体。
  56. 【請求項56】 厚膜誘電体層がプレス成形された焼結セラミック材料か
    ら成り、その材料は、同じ組成のプレス成形されていない焼結誘電体層と比較し
    て、EL積層体において絶縁耐力が改善され、間隙率が低減され、かつ、自己発
    光度が均一である請求項35、請求項50、請求項52又は請求項54のいずれ
    か一項に記載のEL積層体。
  57. 【請求項57】 誘電体層が、冷静水圧プレス成形によって焼結後に層厚
    が約20%から50%だけ減少したものである請求項55又は請求項56のいずれか
    に記載のEL積層体。
  58. 【請求項58】 プレス成形されたセラミック材料が、焼結後に厚さが約3
    0%から40%減少したものである請求項57に記載のEL積層体。
  59. 【請求項59】 プレス成形されたセラミック材料が、焼結後に10μmか
    ら50μmの厚さを有する請求項57に記載のEL積層体。
  60. 【請求項60】 プレス成形されたセラミック材料が、焼結後に10μmか
    ら20μmの厚さを有する請求項57に記載のEL積層体。
  61. 【請求項61】 セラミック材料が、500より大きい誘電定数を有する強誘
    電体セラミック材料である請求項60に記載のEL積層体。
  62. 【請求項62】 セラミック材料がペロブスカイト結晶構造を有する請求
    項61に記載のEL積層体。
  63. 【請求項63】 セラミック材料が、BaTiO3、PbTiO3、PMN、及び、PMN-PT
    のうちの一又は二以上から成る群から選択されたものである請求項62に記載の
    EL積層体。
  64. 【請求項64】 セラミック材料が、BaTiO3、PbTiO3、PMN、及び、PMN-PT
    から成る群から選択されたものである請求項62に記載のEL積層体。
  65. 【請求項65】 セラミック材料がPMN-PTである請求項62に記載のEL
    積層体。
  66. 【請求項66】 第2のセラミック材料が、プレス成形された焼結誘電体
    層上に形成されて表面が滑らかにされた請求項62、請求項64又は請求項65
    のいずれか一項に記載のEL積層体。
  67. 【請求項67】 第2のセラミック材料が、ゾル・ゲル技術によって堆積
    され、その後に加熱されてセラミック材料に転換された強誘電体セラミック材料
    である請求項59に記載のEL積層体。
  68. 【請求項68】 第2のセラミック材料が、少なくとも20の誘電定数と、
    少なくとも約1μmの厚さとを有する請求項67に記載のEL積層体。
  69. 【請求項69】 第2のセラミック材料が、少なくとも100の誘電定数を有
    する請求項68に記載のEL積層体。
  70. 【請求項70】 第2のセラミック材料が、1μmから3μmの厚さを有す
    る請求項69に記載のEL積層体。
  71. 【請求項71】 第2のセラミック材料が、ペロブスカイト結晶構造を有
    する強誘電体セラミック材料である請求項70に記載のEL積層体。
  72. 【請求項72】 第2のセラミック材料が、チタン酸ジルコン酸鉛あるい
    はチタン酸ジルコン酸ランタン鉛である請求項71に記載のEL積層体。
  73. 【請求項73】 基板及び背面電極が、約850℃に耐えることができる材料
    から成る請求項72に記載のEL積層体。
  74. 【請求項74】 基板がアルミナシートである請求項73に記載のEL積
    層体。
  75. 【請求項75】 誘電体層の上方あるいは第2の誘電体層の上方に拡散バ
    リア層を備え、該拡散バリア層は、隣接層に化学的に適合しかつ厳密に化学量論
    的である金属含有の電気的絶縁性二元化合物から成る請求項55、請求項66又
    は請求項72のいずれか一項に記載のEL積層体。
  76. 【請求項76】 拡散バリア層が、厳密な化学量論的組成から0.1原子%以
    下しか異ならない化合物から成る請求項75に記載のEL積層体。
  77. 【請求項77】 拡散バリア層が、アルミナ、シリカ、あるいは硫化亜鉛
    から成る請求項76に記載のEL積層体。
  78. 【請求項78】 拡散バリア層がアルミナから成る請求項76に記載のE
    L積層体。
  79. 【請求項79】 拡散バリア層が、100Åから1000Åの範囲の層厚を有する
    請求項77又は請求項78のいずれかに記載のEL積層体。
  80. 【請求項80】 誘電体層、第2の誘電体層あるいは拡散バリア層の上方
    に蛍光体界面を提供する注入層を備え、組成が非化学量論的であり、かつ、蛍光
    体層へ注入用のエネルギー幅にあるエネルギーの電子を有する二元誘電体材料か
    ら成る請求項55、請求項66、請求項72又は請求項75のいずれか一項に記
    載のEL積層体。
  81. 【請求項81】 注入層が、化学量論的組成から0.5原子%より大きいずれ
    を有する材料から成る請求項80に記載のEL積層体。
  82. 【請求項82】 注入層がハフニアあるいはイットリアから成る請求項8
    1に記載のEL積層体。
  83. 【請求項83】 注入層が、100Åから1000Åの範囲の層厚を有する請求項
    82に記載のEL積層体。
  84. 【請求項84】 ハフニアの注入層が、硫化亜鉛蛍光体から成る蛍光体に
    含まれ、硫化亜鉛の拡散バリア層が硫化ストロンチウム蛍光体から成る蛍光体に
    用いられている請求項75又は請求項80のいずれかに記載のEL積層体。
  85. 【請求項85】 ACエレクトロルミネセンスディスプレイ用の赤色、緑
    色及び赤色副画素を有するパターニングされた蛍光体構造体を形成する方法であ
    って: 少なくとも第1及び第2の蛍光体を選択する段階であって、それぞれの蛍光体
    が可視スペクトルの異なる範囲の光を発光するものであり、それらを合わせた発
    光スペクトルが赤色光、緑色光、青色光を含むものである段階と; 互いに隣接した繰り返し関係を有するように配置された少なくとも第1及び第
    2の蛍光体堆積物の複数の繰り返しを形成するように、一の層において少なくと
    も第1及び第2の蛍光体を堆積しパターニングする段階と; 少なくとも第1及び第2の蛍光体堆積物の一又は二以上と関連する一又は二以
    上の手段を備える段階であって、赤色、緑色、青色の蛍光体副画素のしきい電圧
    を等しく設定するため、及び、赤色、緑色、青色の副画素の相対自己発光度を設
    定して、それによって、それらが赤色、緑色、青色に対する所望の自己発光度を
    生成するのに用いる各変調電圧での互いの設定比に耐えるように、前記一又は二
    以上の手段は、少なくとも第1及び第2の蛍光体堆積物と共に、赤色、緑色、青
    色の蛍光体副画素を形成するものである段階と; 任意に、そのように形成されたパターニングされた蛍光体構造体をアニーリン
    グする段階とを備えた蛍光体構造体を形成する方法。
  86. 【請求項86】 少なくとも第1及び第2の蛍光体堆積物が、異なるホス
    ト材料の蛍光体から形成された請求項85に記載の蛍光体構造体を形成する方法
  87. 【請求項87】 設定自己発光度比が作動変調電圧の範囲全体で実質的に
    一定である請求項86に記載の蛍光体構造体を形成する方法。
  88. 【請求項88】 赤色、緑色、青色の蛍光体副画素の間の設定された自己
    発光度比が約3:6:1である請求項87に記載の蛍光体構造体を形成する方法
    蛍光体構造体を形成する方法。
  89. 【請求項89】 第1及び第2の蛍光体のパターニングがフォトリソグラ
    フィ法によって行われ: a)赤色、緑色、青色の副画素を形成する第1の蛍光体の層を堆積する段階と
    ; b)他の赤色、緑色、青色の副画素を画定して、離間された第1の蛍光体堆積
    物が形成された領域における第1の蛍光体を除去する段階と; c)第1の蛍光体堆積物上でかつ他の赤色、緑色、青色の副画素が画定される
    領域に第2の蛍光体材料を堆積する段階と; d)第1の蛍光体堆積物の上から第2の蛍光体材料を除去して、隣接した繰り
    返し関係で配置された第1及び第2の蛍光体堆積物の複数の繰り返しを形成する
    段階と;を含む請求項86から請求項88のいずれか一項に記載の蛍光体構造体
    を形成する方法。
  90. 【請求項90】 段階b)が、第1の蛍光体にフォトレジストを塗布する
    段階と;フォトマスクを通してフォトレジストを露光する段階と;第1の蛍光体
    が赤色、緑色及び青色の副画素のうちの一又は二以上として画定される領域にお
    いて第1の蛍光体が除去される段階とを含み; 段階d)が、第1の蛍光体堆積物の上から剥離によって第2の蛍光体及びレジ
    ストが除去される段階を含む請求項89に記載の蛍光体構造体を形成する方法。
  91. 【請求項91】 段階b)におけるフォトレジストが、第1の蛍光体が赤
    色、緑色、青色の副画素のうちの一又は二以上として画定される領域において露
    光されるネガティブレジストである請求項90に記載の蛍光体構造体を形成する
    方法。
  92. 【請求項92】 パターニングが唯一つのフォトマスクを用いて実施され
    る請求項91に記載の蛍光体構造体を形成する方法。
  93. 【請求項93】 しきい電圧を等しく設定し、かつ、相対自己発光度を設
    定する手段が、少なくとも第1及び第2の蛍光体堆積物の上、その下、及びその
    内部に埋め込まれた位置のうちのいずれか一又は二以上の位置に配置され、誘電
    体材料又は半導体材料のしきい電圧調整層の一又は二以上のから成る群から選択
    されたしきい電圧調整層を備えた請求項86から請求項88及び請求項91のう
    ちのいずれか一項に記載の蛍光体構造体を形成する方法。
  94. 【請求項94】 しきい電圧を等しく設定し、かつ、相対自己発光度を設
    定する手段が、互いに異なる厚さで形成された少なくとも第1及び第2の蛍光体
    堆積物を備えた請求項86から請求項88、請求項91及び請求項93のうちの
    いずれか一項に記載の蛍光体構造体を形成する方法。
  95. 【請求項95】 しきい電圧を等しく設定し、かつ、相対自己発光度を設
    定する手段が、以下の一方又は両方を変更することを備えた請求項93又は請求
    項94のいずれかに記載の蛍光体構造体を形成する方法。: i)蛍光体堆積物の面積; ii)蛍光体堆積物のドーパントあるいは共ドーパントの濃度。
  96. 【請求項96】 少なくとも第1及び第2の蛍光体堆積物が、硫化亜鉛蛍
    光体と硫化ストロンチウム蛍光体とから形成された請求項95に記載の蛍光体構
    造体を形成する方法。
  97. 【請求項97】 青色副画素及び任意に緑色副画素が硫化ストロンチウム
    蛍光体を用いて形成され、赤色副画素及び任意に緑色副画素が一又は二以上が硫
    化亜鉛蛍光体から形成された請求項96に記載の蛍光体構造体を形成する方法。
  98. 【請求項98】 硫化ストロンチウム蛍光体がSrS:Ceであり、硫化
    亜鉛蛍光体がZnS:Mn及びZn1-xMgxS:Mn(xは0.1から0.3)のうち
    の一あるいは二以上である請求項97に記載の蛍光体構造体を形成する方法。
  99. 【請求項99】 第1の蛍光体がSrS:Ceであり、第2の蛍光体がZ
    nS:Mn及びZn1-xMgxS:Mn(xは0.1から0.3)のうちの一又は二以上
    であり、しきい電圧を等しく設定し、かつ、相対自己発光度を設定する手段が第
    1及び第2の蛍光体堆積物上にSrS:Ceの別の層堆積することを備え、青色
    副画素がSrS:Ceから成り、赤色及び緑色副画素がSrS:CeとZnS:
    Mn及びZn1-xMgxS:Mnのうちの一あるいは二以上から成る請求項96に
    記載の蛍光体構造体を形成する方法。
  100. 【請求項100】 しきい電圧を等しく設定し、かつ、相対自己発光度を
    設定する手段が赤色及び緑色蛍光体堆積物の一又は二以上の上にしきい電圧調整
    層を堆積することを備えた請求項98に記載の蛍光体構造体を形成する方法。
  101. 【請求項101】 しきい電圧を等しく設定し、かつ、相対自己発光度を
    設定する手段が蛍光体を堆積し、互いに異なる厚さで蛍光体堆積物を形成するこ
    とを備えた請求項98から請求項100のいずれか一項に記載の蛍光体構造体を
    形成する方法。
  102. 【請求項102】 しきい電圧を等しく設定し、かつ、相対自己発光度を
    設定する手段が、一又は二以上の副画素蛍光体堆積物の面積を変更することを備
    えた請求項98から請求項101のいずれか一項に記載の蛍光体構造体を形成す
    る方法。
  103. 【請求項103】 しきい電圧を等しく設定し、かつ、相対自己発光度を
    設定する手段が赤色、緑色、青色の副画素堆積物の一又は二以上の上に堆積する
    ことによって形成され、一又は二以上の誘電体材料あるいは半導体材料から成る
    群から選択されたしきい電圧調整層が、その誘電体材料あるいは半導体材料が堆
    積された厚さではパターニングされた蛍光体構造体にかかる電圧がパターニング
    された蛍光体構造体がしきい電圧調整層がないときに有するしきい電圧を超える
    まで電気伝導しないものである請求項85、請求項86、又は請求項102のい
    ずれか一項に記載の蛍光体構造体を形成する方法。
  104. 【請求項104】 しきい電圧調整層が、二元金属酸化物、二元金属硫化
    物、シリカ、及び、シリコン酸窒化物から成る群から選択されたものである請求
    項103に記載の蛍光体構造体を形成する方法。
  105. 【請求項105】 しきい電圧調整層が、アルミナ、酸化タンタル、硫化
    亜鉛、硫化ストロンチウム、シリカ、及び、シリコン酸窒化物から成る群から選
    択されたものである請求項103に記載の蛍光体構造体を形成する方法。
  106. 【請求項106】 しきい電圧調整層が、アルミナ及び硫化亜鉛から成る
    群から選択されたものである請求項103に記載の蛍光体構造体を形成する方法
  107. 【請求項107】 蛍光体堆積物が硫化亜鉛蛍光体から成る場合には、し
    きい電圧調整層は蛍光体堆積物に必要ならば二元金属酸化物であり、また、蛍光
    体堆積物が硫化ストロンチウム蛍光体から成る場合には、しきい電圧調整層は蛍
    光体堆積物に必要ならば二元金属硫化物であるというように、しきい電圧調整層
    が少なくとも第1又は第2の蛍光体堆積物に適合し、請求項103に記載の蛍光
    体構造体を形成する方法。
  108. 【請求項108】 蛍光体堆積物がZnS:Mn及びZn1-xMgxS:M
    n(xは0.1から0.3)のうちの一あるいは二以上であるときに、二元金属酸化物
    がアルミナである請求項107に記載の蛍光体構造体を形成する方法。
  109. 【請求項109】 しきい電圧を等しく設定し、かつ、相対自己発光度を
    設定する手段が、少なくとも第1及び第2の蛍光体堆積物の上とその下とその蛍
    光体堆積物内に埋め込まれた位置のうちの少なくとも一又は二以上の位置に形成
    され、少なくとも第1及び第2の蛍光体堆積物と同じ又は異なる組成を有する付
    加蛍光体層を備えた請求項93、請求項94、又は請求項98のいずれか一項に
    記載の蛍光体構造体を形成する方法。
  110. 【請求項110】 第1の蛍光体堆積物と第2の蛍光体堆積物とが、青色
    副画素を提供する硫化ストロンチウム蛍光体と赤色及び緑色副画素を提供する硫
    化亜鉛蛍光体であり、しきい電圧を等しく設定し、かつ、相対自己発光度を設定
    する手段が、硫化亜鉛蛍光体堆積物の上とその下とその蛍光体堆積物内に埋め込
    まれた位置の少なくとも一又は二以上の位置に形成され、少なくとも一又は二以
    上の誘電体材料あるいは半導体材料から成る群から選択されたしきい電圧調整層
    を堆積することを備えた請求項93から請求項95のいずれか一項に記載の蛍光
    体構造体を形成する方法。
  111. 【請求項111】 蛍光体が、リンを共ドーピングされてもよいSrS:
    Ce、及び、Zn1-xMgxS:Mn(xは0.1から0.3)であり、しきい電圧調整
    層がZn1-xMgxS:Mn蛍光体堆積物上に位置するアルミナ層である請求項1
    10に記載の蛍光体構造体を形成する方法。
  112. 【請求項112】 第1の蛍光体堆積物と第2の蛍光体堆積物とが、青色
    副画素を提供する硫化ストロンチウム蛍光体と赤色及び緑色副画素を提供する硫
    化亜鉛蛍光体の一又は二以上の層とであり、しきい電圧を等しく設定し、かつ、
    相対自己発光度を設定する手段が、硫化亜鉛蛍光体堆積物より厚くかつ幅広に形
    成された硫化ストロンチウム蛍光体堆積物である請求項93から請求項95のい
    ずれか一項に記載の蛍光体構造体を形成する方法。
  113. 【請求項113】 蛍光体が、リンを共ドーピングされてもよい青色副画
    素用のSrS:Ceと、赤色及び緑色副画素用ののZnS:Mn層の間のZn1- x MgxS:Mn(xは0.1から0.3)とである請求項112に記載の蛍光体構造体
    を形成する方法。
  114. 【請求項114】 第1の蛍光体堆積物と第2の蛍光体堆積物とが、青色
    及び緑色副画素を提供する硫化ストロンチウム蛍光体と赤色副画素を提供する硫
    化亜鉛蛍光体とであり、しきい電圧を等しく設定し、かつ、相対自己発光度を設
    定する手段が、硫化亜鉛蛍光体堆積物の上とその下とその内に埋め込まれた位置
    のうちの一又は二以上の位置に形成され、一又は二以上の誘電体材料あるいは半
    導体材料から成る群から選択されたしきい電圧調整層を堆積することを備えた請
    求項93から請求項95のいずれか一項に記載の蛍光体構造体を形成する方法。
  115. 【請求項115】 蛍光体が、リンを共ドーピングされてもよいrS:C
    eとZnS:Mnとであり、しきい電圧調整層がZnS:Mn蛍光体堆積物上に
    位置するアルミナ層である請求項114に記載の蛍光体構造体を形成する方法。
  116. 【請求項116】 第1及び第2の蛍光体の一方あるいは両方が加水分解
    されやすく、ネガティブレジストがポリイソプレンベースのレジストであり、第
    1の蛍光体は酸エッチング溶液で除去され、第2の蛍光体は非水で極性を有する
    非プロトン性溶媒の溶液で除去される請求項91に記載の蛍光体構造体を形成す
    る方法。
  117. 【請求項117】 第1及び第2の蛍光体堆積物が、硫化ストロンチウム
    蛍光体及び硫化亜鉛蛍光体であり、非水の極性を有する非プロトン性溶媒の溶液
    が、少量のメタノールを含むトルエンである請求項116に記載の蛍光体構造体
    を形成する方法。
  118. 【請求項118】 第1及び第2の蛍光体堆積物がSrS:Ce及びZn
    S:Mnから成る層においてパターニングされ、SrS:Ceの付加蛍光体層が
    パターニングされた層上に堆積され、それによって、SrS:Ce堆積物は青色
    副画素を成し、SrS:Ce堆積物で覆われたZnS:Mnは赤色及び緑色副画
    素を成し、パターニングが: a)青色副画素を形成するSrS:Ce層を堆積する段階と; b)SrS:Ce上のネガティブレジストを塗布し、青色副画素と成るこれら
    の領域におけるフォトレジストを露光し、SrS:Ceと赤色及び緑色副画素を
    画定する非露光フォトレジストを除去して、離間SrS:Ce堆積物を残す段階
    と; c)ZnS:Mnを堆積して、SrS:Ce堆積物上及びSrS:Ceが除去
    された領域上を覆う段階と; d)任意で注入層を堆積する段階と; e)SrS:Ceの上方のZnS:Mn、フォトレジスト、及び、任意の注入
    層とを剥離によって除去して、互いに隣接した関係で配置する第1及び第2の蛍
    光体堆積物の複数の繰り返しを形成する段階と; f)第1及び第2の蛍光体堆積物上のSrS:Ceの付加層を堆積することに
    よって、しきい電圧を等しく設定し、かつ、相対自己発光度を設定する手段を形
    成する段階と、によって実施する請求項117に記載の蛍光体構造体を形成する
    方法。
  119. 【請求項119】 第1の蛍光体堆積物と第2の蛍光体堆積物とが、青色
    副画素を提供する硫化ストロンチウム蛍光体と赤色及び緑色副画素を提供する硫
    化亜鉛蛍光体であり、しきい電圧を設定し等しくする手段が、硫化亜鉛蛍光体堆
    積物の上とその下とその蛍光体堆積物内に埋め込まれた位置の少なくとも一又は
    二以上の位置のうちに形成された、少なくとも一又は二以上の誘電体材料あるい
    は半導体材料から成る群から選択されたしきい電圧調整層である請求項117に
    記載の蛍光体構造体を形成する方法。
  120. 【請求項120】 蛍光体が、リンを共ドーピングされてもよいSrS:
    Ce、及び、Zn1-xMgxS:Mn(xは0.1から0.3)であり、しきい電圧調整
    層がZn1-xMgxS:Mn蛍光体上に堆積されたアルミナ層であり、パターニン
    グが; a)青色副画素を形成するSrS:Ce層を堆積する段階と; b)SrS:Ce上のネガティブレジストを塗布し、青色副画素が形成される
    これらの領域のフォトレジストを露光し、SrS:Ceと赤色及び緑色副画素を
    画定する非露光フォトレジストとを除去して、離間したSrS:Ce堆積物を残
    す段階と; c)Zn1-xMgxS:Mnを堆積して、SrS:Ce堆積物及びSrS:Ce
    が除去された領域を覆う段階と; d)任意で注入層を堆積する段階と; e)Zn1-xMgxS:Mnの上方にしきい電圧調整層を堆積する段階と; f)SrS:Ceの上方のZn1-xMgxS:Mn、フォトレジスト、しきい電
    圧調整層、及び、任意の注入層を剥離によって除去して、互いに隣接した関係で
    配置する第1及び第2の蛍光体堆積物の複数の繰り返しを形成する段階と;によ
    って実施する請求項119に記載の蛍光体構造体を形成する方法。
  121. 【請求項121】 第1の蛍光体堆積物と第2の蛍光体堆積物とが、青色
    副画素を提供する硫化ストロンチウム蛍光体と赤色及び緑色副画素を提供する硫
    化亜鉛蛍光体とであり、しきい電圧を等しく設定し、かつ、相対自己発光度を設
    定する手段が、硫化亜鉛蛍光体堆積物より厚くかつ大きな面積を有する硫化スト
    ロンチウム蛍光体堆積物を形成することによって備える請求項117に記載の蛍
    光体構造体を形成する方法。
  122. 【請求項122】 蛍光体が、リンを共ドーピングされてもよいSrS:
    Ce、及び、ZnS:Mn層間のZn1-xMgxS:Mn(xは0.1から0.3)であ
    り、パターニングが; a)青色副画素を形成するSrS:Ce層を堆積する段階と; b)SrS:Ce上のネガティブレジストを塗布し、青色副画素と成るこれら
    の領域におけるフォトレジストを露光し、SrS:Ceと赤色及び緑色副画素を
    画定する非露光フォトレジストを除去して、離間したSrS:Ce堆積物を残す
    段階と; c)ZnS:Mn、次にZn1-xMgxS:Mn、さらに次にZnS:Mnの層
    を堆積して、SrS:Ce堆積物及びSrS:Ceが除去された領域を覆う段階
    と; d)任意で注入層を堆積する段階と; e)SrS:Ceの上方のZnS:Mn及びZn1-xMgxS:Mn、フォトレ
    ジスト、及び、任意の注入層を剥離によって除去して、互いに隣接して配置する
    第1及び第2の蛍光体堆積物の複数の繰り返しを形成する段階と;によって実施
    する請求項121に記載の蛍光体構造体を形成する方法。
  123. 【請求項123】 第1の蛍光体堆積物と第2の蛍光体堆積物とが、青色
    及び緑色副画素を提供する硫化ストロンチウム蛍光体と赤色副画素を提供する硫
    化亜鉛蛍光体とであり、しきい電圧を設定し等しくする手段が、硫化亜鉛蛍光体
    堆積物の上とその下とその蛍光体堆積物内に埋め込まれた位置の少なくとも一又
    は二以上の位置に形成され、少なくとも一又は二以上の誘電体材料あるいは半導
    体材料から成る群から選択されたしきい電圧調整層を堆積することによって備え
    る請求項117に記載の蛍光体構造体を形成する方法。
  124. 【請求項124】 蛍光体が、リンを共ドーピングされてもよいSrS:
    Ce、及び、ZnS:Mnであり、しきい電圧調整層がZnS:Mn蛍光体上に
    位置するアルミナ層であり、パターニングが; a)青色及び緑色副画素を形成するSrS:Ce層を堆積する段階と; b)SrS:Ce上のネガティブレジストを塗布し、青色及び緑色副画素が形
    成されるこれらの領域のフォトレジストを露光し、SrS:Ceと赤色副画素を
    画定する非露光フォトレジストを除去して、赤色副画素用に残された領域より幅
    広である青色及び緑色副画素用に離間SrS:Ce堆積物を残す段階と; c)任意のアルミナ層を拡散バリア層として堆積する段階と; d)ZnS:Mnを堆積して、SrS:Ce堆積物及びSrS:Ceが除去さ
    れた領域を覆う段階と; e)ZnS:Mn上方にしきい電圧調整層を堆積する段階と; f)SrS:Ceの上方の任意の拡散バリア層、ZnS:Mn、フォトレジス
    ト及びしきい電圧調整層を剥離によって除去して、互いに隣接した関係で配置す
    る第1及び第2の蛍光体堆積物の複数の繰り返しを形成する段階と;によって実
    施する請求項123に記載の蛍光体構造体を形成する方法。
  125. 【請求項125】 前面電極と背面電極との間に挟まれた一又は二以上蛍
    光体層を含むタイプのエレクトロルミネセンス積層体に厚膜誘電体層を形成する
    方法であって、蛍光体層が厚膜誘電体層によって背面電極から独立している方法
    において、 10μmから300μmの層厚を有する誘電体層を形成する厚膜技術によって一又
    は二以上の層においてセラミック材料を堆積する段階と; 誘電体層をプレス成形して、低減された間隙率及び表面粗さを有する高密度層
    を形成する段階と; 誘電体層を焼結して、EL積層体において、プレス成形されずに焼結された誘
    電体層に比べて同じ組成では一様性が改善された自己発光度を有するプレス成形
    され焼結された誘電体層を形成する段階;とを備えた方法。
  126. 【請求項126】 誘電体層が背面電極を成す剛性の基板上に堆積される
    請求項125に記載の方法。
  127. 【請求項127】 プレス成形が静水圧プレス成形である請求項125に
    記載の方法。
  128. 【請求項128】 プレス成形が350,000kPaまでの冷静水圧プレス成形で
    あり、焼結後に誘電体層の層厚を約20%から50%だけ低減される請求項126に
    記載の方法。
  129. 【請求項129】 セラミック材料が一又は二以上の層におけるスクリー
    ン印刷によって堆積され、プレス成形の前に乾燥される請求項128に記載の方
    法。
  130. 【請求項130】 セラミック材料がプレス成形され、焼結後に層厚が約3
    0%から40%だけ低減される請求項129に記載の方法。
  131. 【請求項131】 セラミック材料が、焼結後に10μmから50μmの厚さ
    までプレス成形される請求項130のいずれかに記載の方法。
  132. 【請求項132】 セラミック材料が、焼結後に10μmから20μmの厚さ
    までプレス成形される請求項130に記載の方法。
  133. 【請求項133】 誘電体材料が、焼結後に20μmから50μmの厚さまで
    プレス成形される請求項132に記載の方法。
  134. 【請求項134】 セラミック材料が、500より大きい誘電定数を有する強
    誘電体セラミック材料である請求項132又は請求項133のいずれかに記載の
    方法。
  135. 【請求項135】 セラミック材料がペロブスカイト結晶構造を有する請
    求項132又は請求項134のいずれかに記載の方法。
  136. 【請求項136】 セラミック材料が、BaTiO3、PbTiO3、PMN、及び、PMN-
    PTのうちの一又は二以上から成る群から選択されたものである請求項135に記
    載の方法。
  137. 【請求項137】 セラミック材料が、BaTiO3、PbTiO3、PMN、及び、PMN-
    PTから成る群から選択されたものである請求項135に記載の方法。
  138. 【請求項138】 セラミック材料がPMN-PTである請求項137に記載の
    方法。
  139. 【請求項139】 第2のセラミック材料がプレス成形された焼結誘電体
    層上に形成されて表面が滑らかにされる請求項136から請求項138のいずれ
    か一項に記載の方法。
  140. 【請求項140】 第2のセラミック材料が、ゾル・ゲル技術によって堆
    積され、その後に加熱されてセラミック材料に転換された強誘電体セラミック材
    料である請求項139に記載の方法。
  141. 【請求項141】 第2のセラミック材料が、少なくとも20の誘電定数と
    、少なくとも約1μmの厚さとを有する請求項140に記載のEL積層体。
  142. 【請求項142】 第2のセラミック材料が、少なくとも100の誘電定数を
    有する請求項141に記載のEL積層体。
  143. 【請求項143】 第2のセラミック材料が、少なくとも約1μmから3μ
    mの厚さを有する請求項142に記載のEL積層体。
  144. 【請求項144】 第2のセラミック材料が、スピン堆積あるいは浸漬か
    ら選択されたゾル・ゲル技術によって堆積され、その後に加熱されてセラミック
    材料に転換される請求項143に記載の方法。
  145. 【請求項145】 第2のセラミック材料が、ペロブスカイト結晶構造を
    有する強誘電体セラミック材料である請求項144に記載の方法。
  146. 【請求項146】 第2のセラミック材料が、チタン酸ジルコン酸鉛ある
    いはチタン酸ジルコン酸ランタン鉛である請求項145に記載の方法。
  147. 【請求項147】 誘電体層を形成する前に、積層を支持するのに十分な
    剛性を有する基板を備え、基板上に背面電極を形成することを備えた請求項12
    5、請求項139又は請求項146のいずれかに記載の方法。
  148. 【請求項148】 基板及び背面電極が、約850℃に耐えることができる材
    料から成る請求項147に記載の方法。
  149. 【請求項149】 基板がアルミナシートである請求項148に記載の方
    法。
  150. 【請求項150】 誘電体層の上方あるいは第2の誘電体層の上方に拡散
    バリア層を堆積することを備え、該拡散バリア層が、隣接層に化学的に適合しか
    つ厳密に化学量論的である金属含有の電気的絶縁性二元化合物から成る請求項1
    25、請求項139又は請求項149のいずれか一項に記載の方法。
  151. 【請求項151】 拡散バリア層が、厳密な化学量論的組成から0.1原子%
    以下しか相異しない化合物から成る請求項150に記載の方法。
  152. 【請求項152】 拡散バリア層が、アルミナ、シリカ、あるいは硫化亜
    鉛から成る請求項151に記載の方法。
  153. 【請求項153】 拡散バリア層がアルミナから成る請求項152に記載
    の方法。
  154. 【請求項154】 拡散バリア層が、100Åから1000Åの範囲の層厚を有す
    る請求項153のいずれかに記載の方法。
  155. 【請求項155】 誘電体層、第2の誘電体層あるいは拡散バリア層の上
    方に蛍光体界面を提供する注入層を備え、組成が非化学量論的であり、かつ、蛍
    光体層へ注入用のエネルギー幅にあるエネルギーの電子を有する二元誘電体材料
    から成る請求項125、請求項139又は請求項150のいずれか一項に記載の
    方法。
  156. 【請求項156】 注入層が、化学量論的組成からのずれが0.5原子%より
    大きい組成を有する材料から成る請求項155に記載の方法。
  157. 【請求項157】 注入層がハフニアあるいはイットリアから成る請求項
    156に記載の方法。
  158. 【請求項158】 注入層が、100Åから1000Åの範囲の層厚を有する請求
    項157に記載の方法体。
  159. 【請求項159】 注入層が蛍光体が硫化亜鉛蛍光体のときにハフニアで
    あり、硫化亜鉛の拡散バリア層が硫化ストロンチウム蛍光体と共に用いられる請
    求項156又は請求項158のいずれかに記載の方法。
  160. 【請求項160】 EL積層体で使用する基板と誘電体層コンポーネント
    との結合体であって、 背面電極を提供する基板と; 基板上に形成された厚膜誘電体層とを備え、 その厚膜誘電体層が、同じ組成のプレス成形されていない焼結誘電体層と比較
    して、EL積層体において絶縁耐力が改善され、間隙率が改善され、かつ、自己
    発光度が均一なプレス成形された焼結セラミック材料から形成されている基板と
    誘電体層コンポーネントとの結合体。
  161. 【請求項161】 背面電極を提供する剛性の基板上に形成された請求項
    160に記載の基板と誘電体層コンポーネントとの結合体。
  162. 【請求項162】 誘電体層が、冷静水圧プレス成形によって焼結後に層
    厚が約20%から50%だけ減少したものである請求項161に記載の基板と誘電体
    層コンポーネントとの結合体。
  163. 【請求項163】 プレス成形されたセラミック材料が、焼結後に厚さが
    約30%から40%減少したものである請求項162に記載の基板と誘電体層コンポ
    ーネントとの結合体。
  164. 【請求項164】 プレス成形されたセラミック材料が、焼結後に10μm
    から50μmの厚さを有する請求項163に記載の基板と誘電体層コンポーネント
    との結合体。
  165. 【請求項165】 プレス成形されたセラミック材料が、焼結後に10μm
    から20μmの厚さを有する請求項163に記載の基板と誘電体層コンポーネント
    との結合体。
  166. 【請求項166】 セラミック材料が、500より大きい誘電定数を有する強
    誘電体セラミック材料である請求項165に記載の基板と誘電体層コンポーネン
    トとの結合体。
  167. 【請求項167】 セラミック材料がペロブスカイト結晶構造を有する請
    求項166に記載の基板と誘電体層コンポーネントとの結合体。
  168. 【請求項168】 セラミック材料が、BaTiO3、PbTiO3、PMN、及び、PMN-
    PTのうちの一又は二以上から成る群から選択されたものである請求項167に記
    載の基板と誘電体層コンポーネントとの結合体。
  169. 【請求項169】 セラミック材料が、BaTiO3、PbTiO3、PMN、及び、PMN-
    PTから成る群から選択されたものである請求項167に記載の基板と誘電体層コ
    ンポーネントとの結合体。
  170. 【請求項170】 セラミック材料がPMN-PTである請求項167に記載の
    基板と誘電体層コンポーネントとの結合体。
  171. 【請求項171】 第2のセラミック材料がプレス成形された焼結誘電体
    層上に形成されて表面が滑らかにされている請求項168から請求項170のい
    ずれか一項に記載の基板と誘電体層コンポーネントとの結合体。
  172. 【請求項172】 第2のセラミック材料が、ゾル・ゲル技術によって堆
    積され、その後に加熱されてセラミック材料に転換された強誘電体セラミック材
    料である請求項171に記載のEL積層体。
  173. 【請求項173】 第2のセラミック材料が、少なくとも20の誘電定数と
    、少なくとも約1μmの厚さとを有する請求項172に記載の基板と誘電体層コ
    ンポーネントとの結合体。
  174. 【請求項174】 第2のセラミック材料が、少なくとも100の誘電定数を
    有する請求項173に記載の基板と誘電体層コンポーネントとの結合体。
  175. 【請求項175】 第2のセラミック材料が、少なくとも約1〜3μmの厚
    さを有する請求項174に記載の基板と誘電体層コンポーネントとの結合体。
  176. 【請求項176】 第2のセラミック材料が、ペロブスカイト結晶構造を
    有する強誘電体セラミック材料である請求項175に記載の基板と誘電体層コン
    ポーネントとの結合体。
  177. 【請求項177】 第2のセラミック材料が、チタン酸ジルコン酸鉛ある
    いはチタン酸ジルコン酸ランタン鉛である請求項176に記載の基板と誘電体層
    コンポーネントとの結合体。
  178. 【請求項178】 基板と誘電体層コンポーネントとの結合体が背面電極
    が形成された剛性の基板上に形成された請求項160、請求項171、又は請求
    項177のいずれか一項に記載の基板と誘電体層コンポーネントとの結合体。
  179. 【請求項179】 基板及び背面電極が、約850℃に耐えることができる材
    料から成る請求項178に記載の基板と誘電体層コンポーネントとの結合体。
  180. 【請求項180】 基板がアルミナシートである請求項179に記載の基
    板と誘電体層コンポーネントとの結合体。
  181. 【請求項181】 誘電体層上あるいは第2の誘電体層上に拡散バリア層
    を備え、該拡散バリア層は、隣接層に化学的に適合しかつ厳密に化学量論的であ
    る金属含有の電気的絶縁性二元化合物から成る請求項160、請求項171、又
    は請求項178のいずれか一項に記載の基板と誘電体層コンポーネントとの結合
    体。
  182. 【請求項182】 拡散バリア層が、厳密な化学量論的組成から0.1原子%
    以下しか異ならない化合物から成る請求項181に記載の基板と誘電体層コンポ
    ーネントとの結合体。
  183. 【請求項183】 拡散バリア層が、アルミナ、シリカ、あるいは硫化亜
    鉛から成る請求項182に記載の基板と誘電体層コンポーネントとの結合体。
  184. 【請求項184】 拡散バリア層がアルミナから成る請求項182に記載
    の基板と誘電体層コンポーネントとの結合体。
  185. 【請求項185】 拡散バリア層が、100Åから1000Åの範囲の層厚を有す
    る請求項183又は請求項184のいずれかに記載の基板と誘電体層コンポーネ
    ントとの結合体。
  186. 【請求項186】 誘電体層、第2の誘電体層あるいは拡散バリア層の上
    方に蛍光体界面を提供する注入層を備え、組成が非化学量論的であり、かつ、蛍
    光体層へ注入用のエネルギー幅にあるエネルギーの電子を有する二元誘電体材料
    から成る請求項160、請求項171、請求項178又は請求項181ののいず
    れか一項に記載の基板と誘電体層コンポーネントとの結合体。
  187. 【請求項187】 注入層が、化学量論的組成からのずれが0.5原子%より
    大きい組成を有する材料から成る請求項186に記載の基板と誘電体層コンポー
    ネントとの結合体。
  188. 【請求項188】 注入層がハフニアあるいはイットリアから成る請求項
    187に記載の基板と誘電体層コンポーネントとの結合体。
  189. 【請求項189】 注入層が、100Åから1000Åの範囲の層厚を有する請求
    項188に記載の基板と誘電体層コンポーネントとの結合体。
  190. 【請求項190】 注入層が硫化亜鉛蛍光体を有するハフニアであり、硫
    化亜鉛の拡散バリア層が硫化ストロンチウム蛍光体と共に用いられている請求項
    187又は請求項189のいずれかに記載の基板と誘電体層コンポーネントとの
    結合体。
  191. 【請求項191】 EL積層体であって、 平たい蛍光体層と; 蛍光体層の両側に前面及び背面プラナー電極と; 積層体を支持するのに十分な剛性を有する、背面電極を提供する背面基板と; 背面電極を提供する剛性基板上に形成された厚膜誘電体層であって、プレス加
    工された焼結セラミック材料から成り、その材料が同じ組成のプレス加工されて
    いない焼結誘電体層と比較して、EL積層体において絶縁耐力が改善され、間隙
    率が低減され、かつ、自己発光度が均一である厚膜誘電体層と;を備えたEL積
    層体。
  192. 【請求項192】 背面電極を備える剛性基板上に形成された請求項19
    1に記載のEL積層体。
  193. 【請求項193】 誘電体層が、冷静水圧プレス成形によって焼結後に層
    厚が約20%から50%だけ減少したものである請求項191あるいは請求項192
    のいずれかに記載のEL積層体。
  194. 【請求項194】 プレス成形されたセラミック材料が、焼結後に厚さが
    約30%から40%減少したものである請求項193に記載のEL積層体。
  195. 【請求項195】 プレス成形されたセラミック材料が、焼結後に10μm
    から50μmの厚さを有する請求項194に記載のEL積層体。
  196. 【請求項196】 プレス成形されたセラミック材料が、焼結後に10μm
    から20μmの厚さを有する請求項194に記載のEL積層体。
  197. 【請求項197】 セラミック材料が、500より大きい誘電定数を有する強
    誘電体セラミック材料である請求項196に記載のEL積層体。
  198. 【請求項198】 セラミック材料がペロブスカイト結晶構造を有する請
    求項197に記載のEL積層体。
  199. 【請求項199】 セラミック材料が、BaTiO3、PbTiO3、PMN、及び、PMN-
    PTのうちの一又は二以上から成る群から選択されたものである請求項198に記
    載のEL積層体。
  200. 【請求項200】 セラミック材料が、BaTiO3、PbTiO3、PMN、及び、PMN-
    PTから成る群から選択されたものである請求項198に記載のEL積層体。
  201. 【請求項201】 セラミック材料がPMN-PTである請求項198に記載の
    EL積層体。
  202. 【請求項202】 第2のセラミック材料がプレス成形された焼結誘電体
    層上に形成されて表面が滑らかにされている請求項199から請求項201のい
    ずれか一項に記載のEL積層体。
  203. 【請求項203】 第2のセラミック材料が、ゾル・ゲル技術によって堆
    積され、その後に加熱されてセラミック材料に転換された強誘電体セラミック材
    料である請求項202に記載のEL積層体。
  204. 【請求項204】 第2のセラミック材料が、少なくとも20の誘電定数と
    、少なくとも約1μmの厚さとを有する請求項203に記載のEL積層体。
  205. 【請求項205】 第2のセラミック材料が、少なくとも100の誘電定数を
    有する請求項204に記載のEL積層体。
  206. 【請求項206】 第2のセラミック材料が、少なくとも約1〜3μmの厚
    さを有する請求項205に記載のEL積層体。
  207. 【請求項207】 第2のセラミック材料が、ペロブスカイト結晶構造を
    有する強誘電体セラミック材料である請求項206に記載のEL積層体。
  208. 【請求項208】 第2のセラミック材料が、チタン酸ジルコン酸鉛ある
    いはチタン酸ジルコン酸ランタン鉛である請求項207に記載のEL積層体。
  209. 【請求項209】 背面電極を備える剛性基板上に形成された請求項19
    1、請求項202又は請求項208のいずれか一項に記載のEL積層体。
  210. 【請求項210】 基板及び背面電極が、約850℃に耐えることができる材
    料から成る請求項209に記載のEL積層体。
  211. 【請求項211】 基板がアルミナシートである請求項210に記載のE
    L積層体。
  212. 【請求項212】 誘電体層上あるいは第2の誘電体層上に拡散バリア層
    を備え、該拡散バリア層は、隣接層に化学的に適合しかつ厳密に化学量論的であ
    る金属含有の電気的絶縁性二元化合物から成る請求項191、請求項202又は
    請求項209のいずれか一項に記載のEL積層体。
  213. 【請求項213】 拡散バリア層が、厳密な化学量論的組成から0.1原子%
    以下しか異ならない化合物から成る請求項212に記載のEL積層体。
  214. 【請求項214】 拡散バリア層が、アルミナ、シリカ、あるいは硫化亜
    鉛から成る請求項213に記載のEL積層体。
  215. 【請求項215】 拡散バリア層がアルミナから成る請求項213に記載
    のEL積層体。
  216. 【請求項216】 拡散バリア層が、100Åから1000Åの範囲の層厚を有す
    る請求項214あるいは請求項215のいずれかに記載のEL積層体。
  217. 【請求項217】 誘電体層、第2の誘電体層あるいは拡散バリア層の上
    方に蛍光体界面を提供する注入層を備え、組成が非化学量論的であり、かつ、蛍
    光体層へ注入用のエネルギー幅にあるエネルギーの電子を有する二元誘電体材料
    から成る請求項191、請求項202、請求項209又は請求項212のいずれ
    か一項に記載のEL積層体。
  218. 【請求項218】 注入層が、化学量論的組成からのずれが0.5原子%より
    大きい組成を有する材料から成る請求項217に記載のEL積層体。
  219. 【請求項219】 注入層がハフニアあるいはイットリアから成る請求項
    218に記載のEL積層体。
  220. 【請求項220】 注入層が、100Åから1000Åの範囲の層厚を有する請求
    項219に記載のEL積層体。
  221. 【請求項221】 注入層が硫化亜鉛蛍光体を有するハフニアであり、硫
    化亜鉛の拡散バリア層が硫化ストロンチウム蛍光体と共に用いられている請求項
    218又は請求項220のいずれかに記載のEL積層体。
  222. 【請求項222】 硫化ストロンチウムを合成する方法であって: 分散した形で高純度炭酸ストロンチウム源を備える段階と; 反応器で硫化ストロンチウムを800℃から1200℃の範囲の最大温度まで徐々に
    加熱する段階と; 加熱された硫化ストロンチウムを、不活性ガス雰囲気において少なくとも300
    ℃まで反応器で硫黄元素を加熱して形成された硫黄蒸気フローに接触させる段階
    と; 反応ガスにおける二酸化硫黄又は二酸化炭素が1原子%から10原子%の範囲の
    反応生成物での酸素含有ストロンチウム化合物における酸素量に相関する量に達
    した時点で、硫黄フローを止めて反応を終了する段階と;を備えた硫化ストロン
    チウムを合成する方法。
  223. 【請求項223】 硫黄を360℃から440℃の範囲の温度で加熱する請求項
    222に記載の方法。
  224. 【請求項224】 炭酸ストロンチウムの反応の開始前に気体生成物に分
    解する一又は二以上の揮発性のコンタミネーションのないクリーンな蒸発化合物
    と混合することによって、炭酸ストロンチウムを分散した形で備えた請求項22
    2又は請求項223のいずれかに記載の方法。
  225. 【請求項225】 揮発性化合物が、1:9から1:1の範囲内の炭酸ス
    トロンチウムとの重量比で含まれる硫黄及び炭酸アンモニウムから成る群から選
    択されている請求項224に記載の方法。
  226. 【請求項226】 高純度炭酸ストロンチウム源が0.01モル%から0.35%
    モル%の範囲のセリウム源でドーピングされている請求項222又は請求項22
    5のいずれかに記載の方法。
  227. 【請求項227】 分散した形で高純度炭酸ストロンチウム源を備える
    段階と; 反応器で硫化ストロンチウムを800℃から1200℃の範囲の最大温度まで徐々に
    加熱する段階と; 加熱された硫化ストロンチウムを、不活性ガス雰囲気において少なくとも300
    ℃まで反応器で硫黄元素を加熱して形成された硫黄蒸気フローに接触させる段階
    と; 反応ガスにおける二酸化硫黄又は二酸化炭素が1原子%から10原子%の範囲の
    反応生成物での酸素含有ストロンチウム化合物における酸素量に相関する量に達
    した時点で、硫黄フローを止めて反応を終了する段階と;を備えた方法によって
    硫化ストロンチウムを合成する請求項96に記載の方法。
  228. 【請求項228】 硫黄を360℃から440℃の範囲の温度で加熱する請求項
    227に記載の方法。
  229. 【請求項229】 炭酸ストロンチウムの反応の開始前に気体生成物に分
    解する一又は二以上の揮発性のコンタミネーションのないクリーンな蒸発化合物
    と混合することによって、炭酸ストロンチウムを分散した形で備えた請求項22
    7又は請求項228のいずれかに記載の方法。
  230. 【請求項230】 揮発性化合物が、1:9から1:1の範囲内の炭酸ス
    トロンチウムとの重量比で含まれる硫黄及び炭酸アンモニウムから成る群から選
    択されている請求項229に記載の方法。
  231. 【請求項231】 高純度炭酸ストロンチウム源が0.01モル%から0.35%
    モル%の範囲のセリウム源でドーピングされている請求項227又は請求項23
    0のいずれかに記載の方法。
  232. 【請求項232】 ACエレクトロルミネセンスディスプレイ用の赤色、
    緑色、青色の副画素を有するパターニングされた蛍光体構造体を形成する方法で
    あって; a)少なくとも第1及び第2の蛍光体を選択する段階であって、それぞれの蛍
    光体が可視スペクトルの異なる範囲の光を発光するものであり、それを合わせた
    発光スペクトルが赤色光、緑色光、青色光を含むものである段階と; b)赤色、緑色、青色の副画素の少なくとも一つを形成する第1の蛍光体の層
    を堆積する段階と; c)第1の蛍光体にフォトレジストを塗布し、フォトマスクを介してそのフォ
    トレジストを露光し、そのフォトレジストを現像し、第1の蛍光体が一又は二以
    上の赤色、緑色、青色の副画素として画定され、離間された第1の蛍光体堆積物
    を形成された領域における第1の蛍光体材料を除去し、ここで、第1の蛍光体は
    、第1の蛍光と鉱酸の陰イオンとの反応生成物を可溶性にする非水相極性有機溶
    媒において、鉱酸あるいは鉱酸の陰イオン源を備えるエッチング溶液を用いて除
    去され、また、任意に、第1の蛍光体を除去する前に、第1の蛍光体層が非水相
    有機溶媒に浸漬する段階と; d)第1の蛍光体堆積物上でかつ他の赤色、緑色、青色の副画素が画定された
    領域に第2の蛍光体を堆積する段階と; e)剥離することによって、第1の蛍光体堆積物上から第2の蛍光体とレジス
    トとを除去し、互いに隣接して繰り返し関係を有するように配置された前記少な
    くとも第1及び第2の蛍光体の複数の繰り返しを形成する段階;とを備えた方法
  233. 【請求項233】 剥離段階が非水の極性を有する非プロトン性溶媒の溶
    液を用いて実施される請求項232に記載の方法。
  234. 【請求項234】 蛍光体のうちの少なくとも一つがアルカリ土類金属硫
    化物又はセレン化物であり、エッチング溶液が鉱酸入りメタノールである請求項
    233に記載の方法。
  235. 【請求項235】 エッチング溶液が0.1重量%から10重量%の間の量の鉱
    産を含む請求項234に記載の方法。
  236. 【請求項236】 鉱酸がHCl、H3PO4又はそれらの酸の混合液である請求
    項235に記載の方法。
  237. 【請求項237】 フォトレジストがネガティブレジストである請求項2
    35又は請求項236のいずれかに記載の方法。
  238. 【請求項238】 フォトレジストがポリイソプレンを母体としたのレジ
    ストである請求項237に記載の方法。
  239. 【請求項239】 剥離がメタノールのトルエン溶液を使って実施される
    請求項235、請求項237又は請求項238のいずれか一項に記載の方法。
  240. 【請求項240】 メタノールが5重量%から20重量%の間の量含まれてい
    る請求項240に記載の方法。
  241. 【請求項241】 蛍光体の一つは硫化ストロンチウム蛍光体である請求
    項235、請求項237、請求項238又は請求項240のいずれか一項に記載
    の方法。
  242. 【請求項242】 第1の蛍光体が硫化ストロンチウム蛍光体であり、第
    2の蛍光体が硫化亜鉛蛍光体である請求項241に記載の方法。
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