JP2003287730A - 液晶滴下装置 - Google Patents

液晶滴下装置

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JP2003287730A JP2002329523A JP2002329523A JP2003287730A JP 2003287730 A JP2003287730 A JP 2003287730A JP 2002329523 A JP2002329523 A JP 2002329523A JP 2002329523 A JP2002329523 A JP 2002329523A JP 2003287730 A JP2003287730 A JP 2003287730A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液晶が充填される液晶容器を耐圧性及び耐変
形成を有するステンレス鋼で形成することで、製造が簡
単で費用が節減されて液晶容器の変形による液晶滴下の
不良を防止し得る液晶滴下装置を提供しようとする。 【解決手段】 基板上に滴下される液晶が充填され、ガ
スが供給される液晶容器と、該液晶容器の下部に装着さ
れて基板上に液晶を滴下させるノズル構造と、液晶容器
に供給されたガスの圧力により前記液晶容器からノズル
構造に液晶を流動させるバルブ構造と、を包含して構成
されており、前記液晶容器は、金属で形成されるように
液晶滴下装置を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶滴下装置に係
るもので、詳しくは、液晶が充填される液晶容器の内部
を弗素樹脂膜が塗布された金属で形成することにより、
構造が簡単で、基板の正確な位置に液晶の滴下を可能に
し得る液晶滴下装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】近来、携帯電話、携帯端末機及びノートブ
ックコンピュータのような各種携帯用電子機器が発展す
るにつれて、これに適用し得る軽薄短小用の平板ディス
プレー装置に対する要求が順次増大しつつある。このよ
うな平板ディスプレー装置としては、液晶ディスプレー
(LCD)、プラズマディスプレー(PDP)、電界放出ディ
スプレー(FED)及び真空蛍光ディスプレー(VFD)など
の各種ディスプレー装置が活発に研究されているが、量
産化技術、駆動手段の容易性及び高画質の具現という理
由で、現在は液晶ディスプレー素子(以下「LCD素
子」という)が脚光を浴びている。
【0003】LCD素子は、液晶の屈折率異方性を利用
して画面に情報を表示する装置である。
【0004】従来のLCD素子においては、図7に示し
たように、下部基板5と、上部基板3と、該下部基板5
と上部基板3の間に形成された液晶層7と、を包含して
構成されていた。ここで、上記下部基板5は、駆動素子
アレイ基板である。図には示してないが、上記下部基板
5には複数の画素が形成されて、各画素には薄膜トラン
ジスタ(TFT)のような駆動素子が形成されている。
又、上記上部基板3は、カラーフィルター基板であっ
て、実際のカラーを具現するためのカラーフィルター層
が形成されている。又、上記下部基板5及び上部基板3
には夫々画素電極及び共通電極が形成され、上記液晶層
7の液晶分子を配向するための配向膜が塗布されてい
る。
【0005】又、上記下部基板5及び上部基板3は、シ
ーリング材9により合着され、その間に液晶層7が形成
され、前記下部基板5に形成された駆動素子により液晶
分子を駆動して液晶層を透過する光量を制御すること
で、情報を表示するようになっていた。
【0006】LCD素子の製造工程は、上記下部基板5
に駆動素子としてのTFTを形成するTFTアレイ基板
工程、上記上部基板3にカラーフィルターを形成するカ
ラーフィルター基板工程及びセル工程に区分される。
【0007】このようなLCD素子の工程は、図8に示
したように、先ず、TFTアレイ工程により上記下部基
板5上に配列されて画素領域を形成する複数のゲートラ
イン及びデータラインを形成して、前記画素領域の夫々
に前記ゲートライン及びデータラインに接続される駆動
素子のTFTを形成する(S101)。又、上記TFT
アレイ工程により上記TFTに接続されて該TFTを通
って信号が印加されることで、液晶層を駆動する画素電
極を形成する。
【0008】又、上記上部基板3にはカラーフィルター
工程によりカラーを具現するR、G、Bのカラーフィル
ター層及び共通電極を形成する(S104)。
【0009】次いで、上記上部基板3及び下部基板5に
夫々配向膜を塗布した後、前記上部基板3と下部基板5
の間に形成される液晶層の液晶分子に配向規制力又は表
面固定力(即ち、プレチルト角及び配向方向)を提供す
るために前記配向膜をラビングする(S102、S10
5)。次いで、上記下部基板5に、セルギャップを一定
に維持するためのスペーサを散布し、上記上部基板3の
外郭部にシーリング材を塗布した後、前記下部基板5及
び上部基板3に圧力を加えて合着する(S103、S1
06、S107)。
【0010】一方、上記下部基板5及び上部基板3は、
大面積のガラス基板に構成されている。即ち、上記大面
積のガラス基板に複数のパネル領域が形成され、該各パ
ネル領域に駆動素子のTFT及びカラーフィルター層が
形成されるために、一つの液晶パネルを製作するために
は、前記ガラス基板を切断及び加工しなければならない
(S108)。次いで、上記のように加工された各液晶
パネルに液晶注入口を通して液晶を注入し、前記液晶注
入口を封止して液晶層を形成した後、各液晶パネルを検
査することで、LCD素子を製作する(S109、S1
10)。
【0011】上記液晶は、パネルに形成された液晶注入
口を通して注入される。この時、液晶の注入は圧力差に
より行われる。上記液晶パネルに液晶を注入する装置
は、図9に示したように、真空チャンバー10内に液晶
が充填された容器12が備えられていて、その上部に液
晶パネル1が位置している。又、上記真空チャンバー1
0は、真空ポンプに連結されて設定された真空状態を維
持するようになっている。又、図には示してないが、上
記真空チャンバー10内には液晶パネル移動用装置が装
着されていて、前記液晶パネル1を容器12の上部から
容器まで移動させて前記液晶パネル1に形成された注入
口16を液晶14に接触させる(このような方式を液晶
の浸漬注入方式という)。
【0012】前記のように液晶パネル1の注入口16を
液晶14に接触させた状態で前記真空チャンバー10内
に窒素ガスを供給して前記チャンバー10内の真空程度
を低下させると、前記液晶パネル1の内部圧力と前記真
空チャンバー10内の圧力差により前記液晶14が前記
注入口16を通って前記パネル1に注入され、液晶が前
記パネル1内に完全に充填された後、前記注入口16を
封止材により封止することで、液晶層を形成する(この
ような方式を液晶の真空注入方式という)。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】然るに、このような従
来の液晶注入方法においては、パネル1への液晶注入時
間が長くなるという不都合な点があった。一般に、液晶
パネルのTFTアレイ基板とカラーフィルター基板間の
間隔は数μm程度に狭小するために、単位時間当り、極
少量の液晶が液晶パネルの内部に注入される。例えば、
約15インチの液晶パネルを製作する場合、液晶を完全
に注入するのに概略8時間かかるが、このような長時間
の液晶注入により液晶パネル製造工程が長くなり、製造
効率が低下するという不都合な点があった。
【0014】又、従来の液晶注入方法においては、液晶
消耗率が高くなるという不都合な点もあった。すなわ
ち、上記容器12に充填されてある液晶14のうち、実
際に液晶パネル10に注入される量は極少量である。一
方、液晶は大気及び特定ガスに露出されると、ガスと反
応して劣化する。
【0015】従って、上記容器12に充填された液晶1
4が複数枚の液晶パネル10に注入される場合において
も、注入後に残留残した高価な液晶14を廃棄しなけれ
ばならないために、結局、液晶パネル製造費用が増加す
るという不都合な点があった。
【0016】本発明は、このような従来課題に鑑みてな
されたもので、少なくても一つの液晶パネルを包含する
大面積のガラス基板上に直接液晶を滴下する液晶滴下装
置を提供することを目的とする。
【0017】又、液晶が充填される液晶容器を耐圧性及
び耐変形性を有するステンレス鋼で形成することで、製
造が簡単で費用が節減された液晶容器の変形による液晶
滴下の不良を防止し得る液晶滴下装置を提供することを
目的とする。
【0018】又、液晶容器の内部に弗素樹脂膜を塗布す
ることで、液晶の汚染を防止し得る液晶滴下装置を提供
することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るため、本発明に係る液晶滴下装置においては、基板上
に滴下される液晶が充填され且つガスが供給される液晶
容器と、該液晶容器の下部に装着されていて基板上に液
晶を滴下させるノズル構造と、前記液晶容器に供給され
たガスの圧力により前記液晶容器からノズル構造に液晶
を流動させるバルブ構造と、を包含して構成されてい
て、前記液晶容器が金属で形成されることを特徴とす
る。
【0020】又、本発明に係る液晶滴下装置の他の観点
においては、基板上に滴下される液晶が充填されガスが
供給される液晶容器であって、内部の表面には第1の弗
素樹脂膜が形成された液晶容器と、該液晶容器の下部に
位置して液晶を基板上に滴下させるノズル構造と、前記
液晶容器に供給されたガスの圧力により前記液晶容器か
らノズル構造に液晶を流動させるバルブ構造と、を包含
して構成されることを特徴とする。
【0021】本発明に係る液晶滴下装置の又他の観点に
おいては、基板に滴下される液晶が充填され、内部の表
面に第1の弗素樹脂膜が塗布された金属で形成されて液
晶が直接接触する液晶容器と、該液晶容器にガスを供給
して液晶容器内の液晶を滴下させる圧力を提供するガス
供給部と、金属で形成されており、液晶容器の下部に装
着されて基板上に液晶を滴下させる排出口を包含するニ
ードルシートと、表面に第2の弗素樹脂膜が塗布された
磁気金属で形成されていて前記液晶容器に上下に移動可
能に挿入されたニードル部材と、該ニードル部材をニー
ドルシートと接触する下部位置に移動させて前記ニード
ルシートの排出口を通して液晶を流動させることを遮断
する移動部材と、磁場が発生するように装着されて、前
記ニードルシートの排出口を通して液晶を流動させるよ
うに磁気力により前記ニードル部材を上部位置に移動さ
せるソレノイドと、基板上に液晶の滴が滴下される排出
通路を形成して、該排出通路の表面に形成された第3の
弗素樹脂膜を包含する金属に形成されたノズル構造と、
を包含して構成されることを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を用いて説明する。液晶浸漬方式又は液晶真空
注入方式のような従来液晶注入方式の短所を克服するた
めに、近来提案されている方法が液晶滴下方式(Liquid
Crystal Dropping Method)による液晶層形成方法
である。該液晶滴下方式は、パネルの内部と外部との圧
力差により液晶を注入するのではなく、液晶を直接基板
に滴下(Dropping)及び分配(Dispensing)し、パネル
の合着圧力により滴下された液晶をパネル全体に均一に
分布させることで、液晶層を形成する。このような液晶
滴下方式は、短時間内に、直接基板上に液晶を滴下する
ために、大面積のLCD素子の液晶層形成も迅速に行え
るだけでなく、必要な量の液晶のみを直接基板上に滴下
するために、液晶の消耗を最小化することができるの
で、LCD素子の製造費用が大幅に節減されるという長
所を有する。
【0023】本発明に係る液晶滴下方式においては、図
1に示したように、TFT及びカラーフィルターが夫々
形成された下部基板105と上部基板103とを合着す
る前に、前記下部基板105上に水滴状に液晶107を
滴下する。又、前記液晶107は、カラーフィルターが
形成された上記基板103上に滴下することもできる。
即ち、液晶滴下方式において、液晶滴下の対象となる基
板は、TFT基板及びCF基板のどちらも可能である。
併し、基板の合着時、液晶が滴下された基板は必ず下部
に置かれる。
【0024】この時、前記上部基板103の外郭領域に
は、シーリング材109が塗布され、前記上部基板10
3及び下部基板105に圧力を加えることで、前記上部
基板103と下部基板105とが合着されると同時に、
前記圧力により上記液晶107の滴が広がり前記上部基
板103と下部基板105との間に均一な厚さの液晶層
が形成される。即ち、上記液晶滴下方式の一番大きい特
徴は、上記パネル101を合着する前に下部基板上に予
め液晶107を滴下した後、シーリング材109により
パネルを合着することである。
【0025】上記のような液晶滴下方式が適用されたL
CD素子製造方法は、図2に示したように、TFTアレ
イ工程及びカラーフィルター工程により上部基板105
及び下部基板103に夫々駆動素子としてのTFT及び
カラーフィルター層を形成する(S201、S20
4)。上記TFTアレイ工程及びカラーフィルター工程
は、図3に示された従来製造方法と同様な工程であっ
て、複数のパネル領域が形成される大面積のガラス基板
に一括的に進行される。特に、上記製造方法では液晶滴
下方式が適用されるために、従来製造方法に比べて一層
広いガラス基板、例えば、1000×1200mm以上
の面積を有する大面積のガラス基板に有用に使用するこ
とができる。この場合、上記製造方法は、小型のパネル
にも勿論使用することができる。
【0026】次いで、上記TFTが形成された下部基板
105及びカラーフィルター層103が形成された上部
基板に夫々配向膜を塗布してから、ラビングを実行した
後(S202、S205)、下部基板の液晶パネル領域
には液晶107を滴下して、上部基板103の液晶パネ
ルの外郭部領域にはシーリング材109を塗布する(S
203、S206)。
【0027】次いで、上記上部基板103と下部基板1
05とを整列させた状態で圧力を加え、シーリング材に
より前記下部基板105と上部基板103とを合着する
と同時に、圧力の印加により滴下された液晶107がパ
ネル全体に均一に広がるようにする(S207)。この
ような工程により大面積のガラス基板(下部基板及び上
部基板)には液晶層が形成された複数の液晶パネルが形
成され、該ガラス基板を加工及び切断して複数の液晶パ
ネルに分離して、各液晶パネルを検査することで、LC
D素子を製作する(S208、S209)。
【0028】図2に示した液晶滴下方式が適用されたL
CD素子の製造方法と図8に示した従来液晶注入方式が
適用されたLCD素子製造方法との差異点を比較する
と、液晶の真空注入と液晶滴下との差異及び大面積ガラ
ス基板の加工時期の差異以外にも他の差異点があること
が分かる。即ち、図8に示した液晶注入方式が適用され
たLCD素子製造方法は、注入口を通して液晶を注入し
た後、該注入口を封止材により封止しなければならない
が、液晶滴下方式が適用された製造方法は、液晶が直接
基板に滴下されるために、このような注入口の封止工程
が不必要になる。又、図8には示してないが、従来液晶
注入方式が適用された製造方法は、液晶注入時、基板が
液晶に接触してパネルの外部面が液晶により汚染される
ために、該汚染された基板を洗浄するための工程が必要
であったが、液晶滴下方式が適用された製造方法では、
液晶が直接基板に滴下されるために、パネルが液晶によ
り汚染されることはなく、その結果、洗浄工程が不必要
になる。このように、液晶滴下方式によるLCD素子の
製造方法は、従来液晶注入方式による製造方法に比べて
簡単な工程に構成されているために、製造効率が向上
し、その結果収率を向上させることができる。
【0029】上記のように液晶滴下方式によりLCD素
子を製造する時、液晶層を所望の厚さに正確に形成する
ための一番重要な要因は、滴下される液晶の位置及び液
晶の滴下量である。特に、液晶層の厚さは、液晶パネル
のセルギャップと密接な関係を有するために、正確な液
晶の滴下位置及び滴下量は、液晶パネルの不良を防止す
るために非常に重要な要素である。従って、正確な位置
に正確な量の液晶を滴下する装置が必要になるが、本発
明ではこのような液晶滴下装置を提供する。
【0030】本発明に係る液晶滴下装置120を利用し
て基板(大面積のガラス基板)105上に液晶107を
滴下する基本的な概念は、図3に示したように、液晶滴
下装置120が基板105の上方部に装着されている。
図3には示してないが、上記液晶滴下装置120の内部
には液晶が充填され、基板上に一定量を滴下する。
【0031】通常、液晶は、水滴状に基板上に滴下され
る。又、上記基板105は、x、y方向に、設定された
速度で移動して、液晶滴下装置は、設定された時間間隔
で液晶を排出するために、前記基板105上に滴下され
る液晶107はx、y方向に一定の間隔で配置される。
勿論、上記液晶滴下時に基板105が固定されて、上記
液晶滴下装置120がx、y方向に移動して液晶を所定
間隔に滴下することもできる。併し、この場合、上記液
晶滴下装置120の運動により水滴状の液晶が揺れるた
めに、液晶の滴下位置及び滴下量に誤差が発生すること
があるために、前記液晶滴下装置120を固定させて、
前記基板105を移動させることが好ましい。
【0032】本発明に係る液晶滴下装置においては、図
4A乃至図5に示したように、円筒状の液晶容器124
に液晶が充填されている。該液晶容器124はステンレ
ス鋼のような金属で形成されていて、図には示してない
が、上部には外部のガス供給部に連結されたガス供給管
が形成されているので、該ガス供給管を通って外部のガ
ス供給部から窒素のようなガスが供給され、液晶容器1
24の液晶が充填されてない領域にガスが充填されて前
記液晶に圧力が加えられることで、液晶が滴下される。
【0033】従来液晶滴下装置は、上記液晶容器124
がポリエチレンで形成されていた。該ポリエチレンは成
形性が良いので、所望の形状の容器を容易に形成し得る
という長所があるが、強度が弱いために、外部の小さい
衝撃によっても容易に変形されるという短所がある。従
って、ポリエチレンから成る液晶容器を使用するために
は、別途に強度が高いケースを準備して前記液晶容器を
ケースに収納して使用しなければならなかった。併し、
この場合、液晶滴下装置の構造が複雑になるために、製
造費用が増加するという不都合な点があった。
【0034】且つ、上記のようにポリエチレンから成る
液晶容器をケースに収納して使用する場合、ケースの内
部で前記液晶容器が外力(例えば、液晶滴下装置の移動
及び窒素による不均一な圧力の印加)により変形する場
合、前記液晶容器と連結された液晶排出口であるノズル
も変形し、結局、前記変形したノズルを通って液晶が不
正確な位置に滴下されるという不都合な点があった。
【0035】併し、本発明に係る液晶滴下装置は、上記
液晶容器124を金属で形成することで、構造が簡単で
製造費用が節減されるだけでなく、外力により液晶が不
正確な位置に滴下されることを效果的に防止することが
できる。
【0036】上記液晶容器124の下端部には、突起1
38が形成されて第1結合部1441と結合される。図
5に示したように、上記突起138にはナットが形成さ
れて、第1結合部141の一方側にはボルトが形成され
て、前記ナット及びボルトにより前記突起138と第1
結合部141とが結合される。この場合、上記突起13
8にボルトが形成されて、上記第1結合部141にナッ
トが夫々形成され、前記突起138と第1結合部141
とが結合されるようにすることもできる。
【0037】このようなボルト及びナットは、単純に上
記突起138と第1結合部141とを結合させるための
結合手段であって、結合される対象の夫々に形成されて
あれば良く、ボルト及びナットが特定結合対象に形成さ
れる必要はない。従って、以下説明する突起及びナット
は、部品を結合させるためのものであって、どんな部品
に形成されるかが重要なのではなく、結合される各部品
にボルト及びナットが形成されれば良い。
【0038】上記第1結合部141の他方端にはナット
が形成され、第2結合部142の一方側にはボルトが形
成されていて、前記第1結合部141と第2結合部14
2とが結合される。この時、上記第1結合部141と第
2結合部142間にはニードルシート143が配置され
る。
【0039】又、上記ニードルシート143は、第1結
合部141のナットに挿入されて第2結合部142のボ
ルトが挿入して締結される時、前記第1結合部141と
第2結合部142間に固定される。又、上記ニードルシ
ート143には排出孔144が形成されていて、液晶容
器124に充填された液晶107が結合部141を経て
前記排出孔144を通って排出される。
【0040】又、上記第2結合部142にはノズル14
5が結合される。上記ノズル145は、液晶容器124
に充填された液晶107を少量だけ滴下するためのもの
であって、前記第2結合部142の一方側のナットと締
結されて、前記ノズル145と第2結合部142とを結
合させるボルトを包含する支持部147と、該支持部1
47から突出していて少量の液晶を水滴状に基板上に滴
下させる排出口146と、を包含して構成される。
【0041】又、上記支持部147の内部にはニードル
シート143の排出孔144から延長された排出管が形
成されていて、該排出管が上記排出口146と連結させ
てある。通常、上記ノズル145の排出口146は、極
小な直径に構成されており、微細な液晶の滴下量を調節
するために上記支持部147から突出させてある。この
場合、上記ノズル145は、上記排出口146を保護す
るための保護手段を包含することもできる(韓国特許出
願第2002−7151号及び第2002−7772
号)。
【0042】又、上記液晶容器124にはステンレス鋼
のような金属から成るニードル136が挿入されて、そ
の一方側がニードルシート143に接触する。特に、上
記ニードルシート143と接触するニードル136の端
部は円錐状に形成されているために、該当端部が前記ニ
ードルシート143の排出孔144に挿入されて該排出
孔144を遮断する。
【0043】又、上記液晶滴下装置120のケース12
6に位置する上記ニードル136の他端部には、スプリ
ング128が装着されていて、その上部には間隙調整部
134が付着した磁性棒132が装着されている。該磁
性棒132は、強磁性物質又は軟磁性物質で形成されて
いて、その外部には円筒状のソレノイドコイル130が
装着されている。図には示してないが、上記ソレノイド
コイル130は、電源に接続されて電圧が印加されるこ
とで、上記磁性棒132に磁気力が発生する。
【0044】又、上記ニードル136と磁性棒132と
は一定の間隔Dを有して装着されている。上記ソレノイ
ドコイル130に電圧が供給されて上記磁性棒132に
磁気力が発生すると、該磁気力により上記ニードル13
6が前記磁性棒132に接触し、電源供給が中断される
と、前記ニードル136の端部に装着されたスプリング
128の弾性により元の位置に戻る。このような上記ニ
ードル136の上下移動により上記ニードルシート14
3に形成された排出孔144が開放されるか又は、遮断
される。又、上記ニードル136の端部とニードルシー
ト143とは、ソレノイドコイル130に電源が供給又
は中断されることで、反復的に接触する。このような反
復的な接触により上記ニードル136の端部及びニード
ルシート143が連続的な衝撃に曝されて破損する恐れ
がある。従って、上記ニードル136の端部及びニード
ルシート143を衝撃に強い物質、例えば、超硬合金で
形成して衝撃による破損を防止することが好ましい。
【0045】上記ソレノイドコイル130に電源が供給
されると、図4Bに示したように、上記ニードル136
の上昇により上記ニードルシート143の排出孔144
が開放されることで、上記液晶容器124に供給される
窒素が液晶に圧力を加えて上記ノズル145から液晶1
07が滴下し始まる。この場合、上記滴下される液晶1
07の量は、上記排出孔144が開放される時間及び液
晶に加えられる圧力によって異なっており、前記開放時
間は、ニードル136と磁性棒132との間隔D、ソレ
ノイドコイル130により発生する磁性棒132の磁気
力及びニードル136に装着されたスプリング128の
弾性力により決定される。上記磁性棒132の磁気力
は、該磁性棒132の周囲に装着されるソレノイドコイ
ル130の巻線数及びソレノイドコイル130に印加さ
れる電源の大きさによって調整することができるし、上
記ニードル136と磁性棒132との間隔Dは、前記磁
性棒132の端部に装着された間隙調整部134により
調整することができる。
【0046】又、上記図には示してないが、上記ソレノ
イドコイル130は、上記磁性棒132の周囲でなく上
記ニードル136の周囲に装着することもできる。この
場合、上記ニードル136が磁性物質から成るために、
上記ソレノイドコイル130に電圧が印加されると、上
記ニードル136が磁性を有するようになることで、該
ニードル136が上昇して上記磁性棒132に接触する
(該磁性棒132は固定されて、前記ニードル136は
上下運動可能であるために)。
【0047】上記のように、本発明に係る液晶滴下装置
の液晶容器124をステンレス鋼のような金属で形成し
た後、前記液晶容器124に形成された突起を通して液
晶を基板に滴下するノズル145に結合する。このよう
に、上記液晶容器124を金属で形成するために、製造
が簡便化になることで費用が節減され、液晶の不正確な
滴下を效果的に防止することができる。併し、金属から
成る液晶容器124には、次のような問題が発生する恐
れがある。即ち、通常、液晶が金属と接触すると、金属
と液晶とが化学的に反応するが、このような化学的反応
は液晶を汚染させるために、LCD素子を製作した時、
LCD素子に不良が発生する重要な原因となる。
【0048】本発明は、上記のように液晶が汚染される
ことを防止するために、図6に示したように、金属から
成る液晶容器124の内部に浸漬方式及びスプレー方式
により弗素樹脂膜125を塗布した。通常、弗素樹脂
は、耐摩耗性、耐熱性及び耐化学性のような特性を保有
するために、上記液晶が汚染されることを效果的に防止
することができる。
【0049】又、本発明は、金属から成る上記ニードル
136の表面も弗素樹脂膜137が塗布してあるため
に、金属と液晶との化学的反応による液晶の汚染を一層
效果的に防止することができる。
【0050】一方、上記弗素樹脂膜125、137は、
低摩擦係数を提供する。上記液晶は、通常の液体に比べ
て非常に粘度が高い物質である。従って、上記ニードル
136が液晶の中で運動する時、液晶とニードル136
表面との摩擦により前記ニードル136の運動が遅延す
る。上記液晶の滴下時に、このような摩擦による上記ニ
ードル138の運動の遅延を、上記ニードルシート14
3の排出孔144についての開放時間算出のための変数
に付加して正確な開放時間を算出することができる。し
かし、液晶が滴下されるにつれて、上記液晶容器124
に充填された液晶の量が減少するため、上記ニードル1
36の遅延時間が減少することで、前記排出孔144の
開放時間も減少して正確な量の液晶滴下が難しくなる。
併し、本発明のように上記弗素樹脂膜137を上記ニー
ドル136に塗布する場合は、低摩擦係数により前記弗
素樹脂膜137と液晶間の摩擦力が無視し得る程度小さ
くなるため、液晶により上記ニードル136の運動遅延
が発生しなくなる。従って、上記排出孔144の開放時
間を常に一定に維持することができるし、正確な量の液
晶滴下が可能になる。
【0051】この場合、上記弗素樹脂膜137を、超硬
合金で形成されてない領域である円錐状の端部を除いた
領域のみに塗布することができるが、全体に塗布するこ
とが好ましい。その理由は、弗素樹脂膜自体が耐摩耗性
を有するために、上記ニードル136とニードルシート
143間の衝撃により前記ニードル136が摩耗される
ことを上記弗素樹脂膜137が效果的に防止することが
できるからである。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る液晶
滴下装置においては、液晶容器が耐圧性及び耐変形性を
有するステンレスのような金属から成るために、構造が
簡単で製造費用を節減することができるし、液晶容器の
変形による液晶滴下の不良を防止し得るという効果があ
る。
【0053】且つ、本発明に係る液晶滴下装置において
は、液晶容器の内部及びニードルに耐化学性の弗素樹脂
膜が塗布されるために、金属と液晶との化学的反応によ
る液晶の汚染を防止し得るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る液晶滴下方式により製作されたL
CD素子を示した図である。
【図2】本発明に係る液晶滴下方式によりLCD素子を
製作する方法を示したフローチャートである。
【図3】本発明に係る液晶滴下方式の基本的な概念を示
した図である。
【図4A】本発明に係る液晶滴下装置(液晶非滴下時)
の構造を示した図である。
【図4B】本発明に係る液晶滴下装置(液晶滴下時)の
構造を示した図である。
【図5】図4A、4Bの装置の分解斜視図である。
【図6】本発明に係る液晶容器の内部及びニードルに弗
素樹脂膜が塗布された液晶滴下装置を示した図である。
【図7】従来LCD素子を示した断面図である。
【図8】従来LCD素子を製造する方法を示したフロー
チャートである。
【図9】従来LCD素子の液晶注入を示した図である。
【符号の説明】
107:液晶 124:液晶容器 125、137:弗素樹脂膜 128:スプリング 130:ソレノイドコイル 132:磁性棒 134:間隙調整部 136:ニードル 143:ニードルシート 145:ノズル 146:排出口
フロントページの続き (72)発明者 孫 海 ▲チュン▼ 大韓民国 釜山廣域市 蓮提區 蓮山 2 洞 861−6 Fターム(参考) 2H088 FA04 FA09 FA30 HA01 HA02 HA03 HA08 HA12 MA20 2H089 NA01 NA24 NA37 NA42 NA60 QA16 TA01 TA02 TA04 TA09 TA12 4F041 AA05 AB01 BA12 BA36

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に滴下される液晶が充填され、ガ
    スが供給される液晶容器と、 該液晶容器の下部に装着されて基板上に液晶を滴下させ
    るノズル構造と、 液晶容器に供給されたガスの圧力により前記液晶容器か
    らノズル構造に液晶を流動させるバルブ構造と、を包含
    して構成され、 前記液晶容器は、金属で形成されることを特徴とする液
    晶滴下装置。
  2. 【請求項2】 上記バルブ構造は、 液晶容器からノズル構造に液晶を排出する排出口を包含
    するニードルシートと、 前記液晶容器に上下に移動可能に挿入されて、前記ニー
    ドルシートと接触する下部位置に移動して前記ニードル
    シートの排出口を通して液晶を流動させることを防止す
    るニードル部材と、 該ニードル部材を上部位置に移動させるように装着し
    て、前記ニードルシートの排出口を通して液晶を流動さ
    せるようにするソレノイドと、を包含して構成されるこ
    とを特徴とする請求項1記載の液晶滴下装置。
  3. 【請求項3】 上記ソレノイドは、ニードル部材の上部
    に装着された磁気バーを包含して、該磁気バーのソレノ
    イドにより前記ニードル部材に磁気的な引力が作用し
    て、該ニードル部材を上部位置に移動させることを特徴
    とする請求項2記載の液晶滴下装置。
  4. 【請求項4】 上記ニードル部材は、金属で形成される
    ことを特徴とする請求項2記載の液晶滴下装置。
  5. 【請求項5】 上記ニードル部材の金属は、ステンレス
    鋼であることを特徴とする請求項4記載の液晶滴下装
    置。
  6. 【請求項6】 上記ニードル部材の表面には、弗素樹脂
    膜が形成されていることを特徴とする請求項4記載の液
    晶滴下装置。
  7. 【請求項7】 上記液晶容器及びノズル構造は、前記液
    晶容器をノズル構造に結合させる結合手段を包含して構
    成されることを特徴とする請求項1記載の液晶滴下装
    置。
  8. 【請求項8】 上記液晶容器の金属は、ステンレス鋼で
    あることを特徴とする請求項1記載の液晶滴下装置。
  9. 【請求項9】 上記液晶容器の内部表面には、弗素樹脂
    膜が形成されていることを特徴とする請求項1記載の液
    晶滴下装置。
  10. 【請求項10】 上記弗素樹脂膜は、浸漬又はスプレー
    方法のうちの何れか一つの方法により形成されることを
    特徴とする請求項1記載の液晶滴下装置。
  11. 【請求項11】 基板上に滴下される液晶が充填され、
    且つガスが供給される、内部表面に第1の弗素樹脂膜が
    形成された液晶容器と、 該液晶容器の下部に位置して液晶を基板上に滴下させる
    ノズル構造と、 前記液晶容器に供給されたガスの圧力により該液晶容器
    からノズル構造に液晶を流動させるバルブ構造と、を包
    含して構成されることを特徴とする液晶滴下装置。
  12. 【請求項12】 上記バルブ構造は、 液晶容器からノズル構造に液晶を排出する排出口を包含
    するニードルシートと、 前記液晶容器に上下に移動可能に挿入されて、ニードル
    シートと接触する下部位置に移動して前記ニードルシー
    トの排出口を通して液晶を流動させることを防止するニ
    ードル部材と、 該ニードル部材を上部位置に移動させるように装着し
    て、前記ニードルシートの排出口を通して液晶を流動さ
    せるようにするソレノイドと、を包含して構成されるこ
    とを特徴とする請求項11記載の液晶滴下装置。
  13. 【請求項13】 上記ソレノイドは、上記ニードル部材
    の上部に装着された磁気バーを包含して、該磁気バーの
    ソレノイドにより前記ニードル部材に磁気的な引力が作
    用して前記ニードル部材を上部位置に移動させることを
    特徴とする請求項12記載の液晶滴下装置。
  14. 【請求項14】 上記ニードル部材は、金属で形成され
    ることを特徴とする請求項12記載の液晶滴下装置。
  15. 【請求項15】 上記ニードル部材の金属は、ステンレ
    ス鋼であることを特徴とする請求項14記載の液晶滴下
    装置。
  16. 【請求項16】 上記ニードル部材の表面には、第2の
    弗素樹脂膜が形成されていることを特徴とする請求項1
    4記載の液晶滴下装置。
  17. 【請求項17】 上記液晶容器及びノズル構造は、前記
    液晶容器をノズル構造に結合させる結合手段を包含して
    構成されることを特徴とする請求項11記載の液晶滴下
    装置。
  18. 【請求項18】 上記液晶容器の金属は、ステンレス鋼
    であることを特徴とする請求項11記載の液晶滴下装
    置。
  19. 【請求項19】 上記液晶は、表面に第1の弗素樹脂膜
    が塗布されたステンレス鋼で形成された液晶容器に直接
    接触させることを特徴とする請求項11記載の液晶滴下
    装置。
  20. 【請求項20】 基板に滴下される液晶が充填され、内
    部表面に第1の弗素樹脂膜が塗布された金属で形成され
    ていて液晶が直接接触する液晶容器と、 該液晶容器にガスを供給して液晶容器内の液晶を滴下さ
    せる圧力を提供するガス供給部と、 金属で形成されていて液晶容器の下部に装着されて基板
    上に液晶を滴下させる排出口を包含するニードルシート
    と、 表面に第2の弗素樹脂膜が塗布された磁気金属で形成さ
    れていて、前記液晶容器に上下に移動可能に挿入される
    ニードル部材と、 該ニードル部材をニードルシートと接触する下部位置に
    移動させて前記ニードルシートの排出口を通して液晶を
    流動させることを遮断する移動部材と、 磁気場が発生するように装着して、前記ニードルシート
    の排出口を通して液晶を流動させるように磁気力により
    前記ニードル部材を上部位置に移動させるソレノイド
    と、 基板上に液晶の滴が滴下される排出通路を形成して、該
    排出通路の表面に形成された第3の弗素樹脂膜を包含す
    る金属に形成されるノズル構造と、を包含して構成され
    る液晶滴下装置。
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