JPH08122122A - 定量ディスペンサ - Google Patents
定量ディスペンサInfo
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- JPH08122122A JPH08122122A JP25847894A JP25847894A JPH08122122A JP H08122122 A JPH08122122 A JP H08122122A JP 25847894 A JP25847894 A JP 25847894A JP 25847894 A JP25847894 A JP 25847894A JP H08122122 A JPH08122122 A JP H08122122A
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- syringe
- valve
- valve body
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】滴下量変化が少ない定量ディスペンサを得るこ
と。 【構成】吐出すべき液剤11を収容したシリンジ10
と、シリンジ10を着脱可能に支持する制御部20とを
備えた定量ディスペンサにおいて、シリンジ10側に、
液剤11を吐出するノズル14aと;ノズル14aの端
部に設けた弁座15と;弁座15に接離してノズル14
aを開閉する磁性体からなる弁体16と;弁座15に磁
気吸引力で弁体16を着座させる閉弁用磁気吸引手段と
を設け、制御部20側には、シリンジ10を制御部20
に装着した状態でシリンジ10内に延び、弁体16に対
向する固定磁極と;この固定磁極を、通電時に、閉弁用
磁気吸引手段による磁気吸引力より強い磁気吸引力で着
磁させて弁体16を弁座15から離座させるコイル25
と;シリンジ10内に収容されている液剤11の液面
に、略一定の吐出圧力を作用させる加圧手段と;を設け
た定量ディスペンサ。
と。 【構成】吐出すべき液剤11を収容したシリンジ10
と、シリンジ10を着脱可能に支持する制御部20とを
備えた定量ディスペンサにおいて、シリンジ10側に、
液剤11を吐出するノズル14aと;ノズル14aの端
部に設けた弁座15と;弁座15に接離してノズル14
aを開閉する磁性体からなる弁体16と;弁座15に磁
気吸引力で弁体16を着座させる閉弁用磁気吸引手段と
を設け、制御部20側には、シリンジ10を制御部20
に装着した状態でシリンジ10内に延び、弁体16に対
向する固定磁極と;この固定磁極を、通電時に、閉弁用
磁気吸引手段による磁気吸引力より強い磁気吸引力で着
磁させて弁体16を弁座15から離座させるコイル25
と;シリンジ10内に収容されている液剤11の液面
に、略一定の吐出圧力を作用させる加圧手段と;を設け
た定量ディスペンサ。
Description
【0001】
【技術分野】本発明は、接着剤等の液剤を定量ずつ吐出
する定量ディスペンサに関する。
する定量ディスペンサに関する。
【0002】
【従来技術及びその問題点】図5は、従来のこの種の定
量ディスペンサの原理を示している。液剤1を充填した
状態で供給されるシリンジ2には、摺動自在な加圧ピス
トン3と、この加圧ピストン3との間に圧力室4を形成
する上蓋5とが嵌まっている。このシリンジ2は、その
フランジ2aにより、制御装置側の制御部6に着脱され
る。
量ディスペンサの原理を示している。液剤1を充填した
状態で供給されるシリンジ2には、摺動自在な加圧ピス
トン3と、この加圧ピストン3との間に圧力室4を形成
する上蓋5とが嵌まっている。このシリンジ2は、その
フランジ2aにより、制御装置側の制御部6に着脱され
る。
【0003】制御部6と上蓋5には、それぞれエア通路
6a、5aが形成されていて、空気圧制御装置7からの
制御圧が導管8を介して圧力室4に導かれる。空気圧制
御装置7は、一定周期で正圧と負圧を交互に圧力室4に
供給し、正圧が供給されたときにシリンジ2内の液剤1
が吐出ノズル2bから吐出される。負圧供給は、次の正
圧供給迄の間に、不要な液剤の液だれを防止するためで
ある。
6a、5aが形成されていて、空気圧制御装置7からの
制御圧が導管8を介して圧力室4に導かれる。空気圧制
御装置7は、一定周期で正圧と負圧を交互に圧力室4に
供給し、正圧が供給されたときにシリンジ2内の液剤1
が吐出ノズル2bから吐出される。負圧供給は、次の正
圧供給迄の間に、不要な液剤の液だれを防止するためで
ある。
【0004】空気圧制御装置7は、定量吐出のため、1
回の正圧供給ごとに定量の圧縮空気を圧力室4に供給し
ていた。ところが、シリンジ2内の液剤1の消費に伴い
加圧ピストン3が下降して圧力室4の体積が増加するた
め、液剤1の消費に伴って、図6に破線Aで示すよう
に、1回当たりの吐出量が減少するという問題があっ
た。この問題を解決するため従来、圧力室4の体積の増
加(液剤1の減少)に伴い、空気圧制御装置7による供
給圧力を実線Bのように上昇させ(補正し)、吐出量を
実線Cのように一定に保つ制御が行なわれてきた。しか
し、この制御は、圧力室4の体積変化のウォッチング、
その結果に連動した精密な供給圧力調整を行なわねばな
らず、制御系が複雑になり、高価になる。
回の正圧供給ごとに定量の圧縮空気を圧力室4に供給し
ていた。ところが、シリンジ2内の液剤1の消費に伴い
加圧ピストン3が下降して圧力室4の体積が増加するた
め、液剤1の消費に伴って、図6に破線Aで示すよう
に、1回当たりの吐出量が減少するという問題があっ
た。この問題を解決するため従来、圧力室4の体積の増
加(液剤1の減少)に伴い、空気圧制御装置7による供
給圧力を実線Bのように上昇させ(補正し)、吐出量を
実線Cのように一定に保つ制御が行なわれてきた。しか
し、この制御は、圧力室4の体積変化のウォッチング、
その結果に連動した精密な供給圧力調整を行なわねばな
らず、制御系が複雑になり、高価になる。
【0005】
【発明の目的】本発明は、より安価な機械的な手段で吐
出量を一定に保持することができる定量ディスペンサを
得ることを目的とする。
出量を一定に保持することができる定量ディスペンサを
得ることを目的とする。
【0006】
【発明の概要】本発明は、吐出すべき液剤を収容したシ
リンジと、このシリンジを着脱交換可能に支持する制御
部とを備えた定量ディスペンサにおいて、シリンジ自体
に開閉弁を設け、この開閉弁を制御部側に設けた電磁石
により開閉するという発想に基づいて完成されたもので
ある。
リンジと、このシリンジを着脱交換可能に支持する制御
部とを備えた定量ディスペンサにおいて、シリンジ自体
に開閉弁を設け、この開閉弁を制御部側に設けた電磁石
により開閉するという発想に基づいて完成されたもので
ある。
【0007】すなわち、本発明は、その一態様による
と、シリンジ側に、液剤を吐出するノズルと;このノズ
ルの端部に設けた弁座と;この弁座に接離してノズルを
開閉する磁性体からなる弁体と;この弁座に磁気吸引力
で弁体を着座させる閉弁用磁気吸引手段と;を設ける一
方、制御部側には、シリンジを該制御部に装着した状態
で該シリンジ内に延び、弁体に対向する固定磁極と;こ
の固定磁極を、通電時に、閉弁用磁気吸引手段による磁
気吸引力より強い磁気吸引力で着磁させて弁体を弁座か
ら離座させるコイルと;シリンジ内に収容されている液
剤の液面に、略一定の吐出圧力を作用させる加圧手段
と;を設けたことを特徴としている。この定量ディスペ
ンサによれば、コイルへの通電時間により、シリンジの
弁の開弁時間を制御することができるので、正確な定量
吐出が可能となる。
と、シリンジ側に、液剤を吐出するノズルと;このノズ
ルの端部に設けた弁座と;この弁座に接離してノズルを
開閉する磁性体からなる弁体と;この弁座に磁気吸引力
で弁体を着座させる閉弁用磁気吸引手段と;を設ける一
方、制御部側には、シリンジを該制御部に装着した状態
で該シリンジ内に延び、弁体に対向する固定磁極と;こ
の固定磁極を、通電時に、閉弁用磁気吸引手段による磁
気吸引力より強い磁気吸引力で着磁させて弁体を弁座か
ら離座させるコイルと;シリンジ内に収容されている液
剤の液面に、略一定の吐出圧力を作用させる加圧手段
と;を設けたことを特徴としている。この定量ディスペ
ンサによれば、コイルへの通電時間により、シリンジの
弁の開弁時間を制御することができるので、正確な定量
吐出が可能となる。
【0008】以上は、コイルへの通電時にシリンジのノ
ズルを開くものであるが、逆にコイルへの非通電時にノ
ズルを開くこともできる。すなわち、本発明は別の態様
によると、シリンジ側に、液剤を吐出するノズルと;こ
のノズルの端部に設けた弁座と;この弁座に接離してノ
ズルを開閉する磁性体(磁石)からなる弁体と;弁体を
磁気反発力で上記弁座から離座させる開弁用磁気反発手
段と;を設ける一方、制御部側に、シリンジを該制御部
に装着した状態で該シリンジ内に延び、弁体に対向する
固定磁極と;この固定磁極を、通電時に、開弁用磁気反
発手段による磁気反発力より強い磁気反発力で着磁させ
て弁体を弁座に着座させるコイルと;シリンジ内に収容
されている液剤の液面に、略一定の吐出圧力を作用させ
る加圧手段と;を設けたことを特徴としている。この定
量ディスペンサによれば、コイルへの通電時には液剤の
吐出を停止させ、非通電時に液剤を吐出させることがで
きる。なお、この実施例では、シリンジを制御部に装着
する前にノズルから液剤が滴下するのを防止するため、
ノズルにはキャップを設け、制御部に装着してコイルに
通電後、このキャップを外す。
ズルを開くものであるが、逆にコイルへの非通電時にノ
ズルを開くこともできる。すなわち、本発明は別の態様
によると、シリンジ側に、液剤を吐出するノズルと;こ
のノズルの端部に設けた弁座と;この弁座に接離してノ
ズルを開閉する磁性体(磁石)からなる弁体と;弁体を
磁気反発力で上記弁座から離座させる開弁用磁気反発手
段と;を設ける一方、制御部側に、シリンジを該制御部
に装着した状態で該シリンジ内に延び、弁体に対向する
固定磁極と;この固定磁極を、通電時に、開弁用磁気反
発手段による磁気反発力より強い磁気反発力で着磁させ
て弁体を弁座に着座させるコイルと;シリンジ内に収容
されている液剤の液面に、略一定の吐出圧力を作用させ
る加圧手段と;を設けたことを特徴としている。この定
量ディスペンサによれば、コイルへの通電時には液剤の
吐出を停止させ、非通電時に液剤を吐出させることがで
きる。なお、この実施例では、シリンジを制御部に装着
する前にノズルから液剤が滴下するのを防止するため、
ノズルにはキャップを設け、制御部に装着してコイルに
通電後、このキャップを外す。
【0009】
【発明の実施例】以下図示実施例について本発明を説明
する。本発明の定量ディスペンサは、図1に示すよう
に、液剤11を充填したシリンジ10と、このシリンジ
10を着脱可能に支持する制御部20とを備えている。
する。本発明の定量ディスペンサは、図1に示すよう
に、液剤11を充填したシリンジ10と、このシリンジ
10を着脱可能に支持する制御部20とを備えている。
【0010】全体として筒状をなすシリンジ10は、そ
の上端部にフランジ13を有し、下端部にノズル部材1
4を備えている。ノズル部材14は、この実施例では永
久磁石からなっていて、中心部にノズル14aを穿設し
ている。ノズル部材14の上端部には、中心孔15aを
有する弁座15が一体に設けられていて、この弁座15
のテーパ孔15b上に、鋼球からなる弁体16が位置し
ている。従って弁体16は、常時は自重及びノズル部材
14の磁力により弁座15に着座し、ノズル14aを閉
じる。
の上端部にフランジ13を有し、下端部にノズル部材1
4を備えている。ノズル部材14は、この実施例では永
久磁石からなっていて、中心部にノズル14aを穿設し
ている。ノズル部材14の上端部には、中心孔15aを
有する弁座15が一体に設けられていて、この弁座15
のテーパ孔15b上に、鋼球からなる弁体16が位置し
ている。従って弁体16は、常時は自重及びノズル部材
14の磁力により弁座15に着座し、ノズル14aを閉
じる。
【0011】制御部20には、全体として筒状をなすボ
ディ21と一体に、シリンジ10のフランジ13を着脱
するジョウ22と、シリンジ10の上端部に気密に嵌ま
る挿入蓋部23とが形成されている。ボディ21内に
は、挿入蓋部23の中心に位置し、ジョウ22に装着さ
れたシリンジ10内に延びる柱状の固定磁極24と、こ
の固定磁極24の上端部に巻かれたコイル25とが支持
されている。固定磁極24の下端部には、弁体16を受
けるテーパ孔を有する弁体受け24aが固定されてい
る。この弁体受け24aは、弁体16を傷付けないよう
に、例えば、合成樹脂材料から構成されている。
ディ21と一体に、シリンジ10のフランジ13を着脱
するジョウ22と、シリンジ10の上端部に気密に嵌ま
る挿入蓋部23とが形成されている。ボディ21内に
は、挿入蓋部23の中心に位置し、ジョウ22に装着さ
れたシリンジ10内に延びる柱状の固定磁極24と、こ
の固定磁極24の上端部に巻かれたコイル25とが支持
されている。固定磁極24の下端部には、弁体16を受
けるテーパ孔を有する弁体受け24aが固定されてい
る。この弁体受け24aは、弁体16を傷付けないよう
に、例えば、合成樹脂材料から構成されている。
【0012】挿入蓋部23の外周には、シリンジ10内
壁と接触する気密保持用のOリング26が巻かれ、固定
磁極24の外周には、ボディ21内に、同様のOリング
27が巻かれている。ボディ21には、挿入蓋部23と
シリンジ10とで形成される室内に、定圧付与装置28
からの圧縮空気を導く圧縮空気導入口29が穿設されて
いる。
壁と接触する気密保持用のOリング26が巻かれ、固定
磁極24の外周には、ボディ21内に、同様のOリング
27が巻かれている。ボディ21には、挿入蓋部23と
シリンジ10とで形成される室内に、定圧付与装置28
からの圧縮空気を導く圧縮空気導入口29が穿設されて
いる。
【0013】固定磁極24とともに電磁石を構成するコ
イル25には、通電制御装置30及びリード線31を介
して通電される。コイル25及び通電制御装置30は、
通電されたとき、ノズル部材14による磁気吸引力より
強い磁気吸引力で弁体16を瞬時に吸引するように、そ
の線径、巻数、電流等が定められている。また、永久磁
石14の磁力は、コイル25への通電を断つと、瞬時
に、弁体16を弁座15に着座させることができるよう
に定められている。
イル25には、通電制御装置30及びリード線31を介
して通電される。コイル25及び通電制御装置30は、
通電されたとき、ノズル部材14による磁気吸引力より
強い磁気吸引力で弁体16を瞬時に吸引するように、そ
の線径、巻数、電流等が定められている。また、永久磁
石14の磁力は、コイル25への通電を断つと、瞬時
に、弁体16を弁座15に着座させることができるよう
に定められている。
【0014】上記構成の本装置は従って、図1のよう
に、制御部20にシリンジ10をセットし、コイル25
へ通電しない状態では、弁体16は弁座15に着座して
ノズル14aを閉じている。図1のセット状態におい
て、圧縮空気導入口29を介して定圧付与装置28から
の圧縮空気をシリンジ10内に及ぼし、通電制御装置3
0を介して、例えば一定の周期でコイル25に通電する
と、コイル25に通電される度に、弁体16が固定磁極
24側に吸引され、ノズル14aが開く。シリンジ10
内は、定圧付与装置28により略一定圧力に加圧されて
いるので、ノズル14aが開いている時間に応じた量の
液剤11がノズル14aから滴下されることとなる。コ
イル25への通電を断つと、ノズル部材(永久磁石)1
4の磁気吸引力により弁体16は弁座15に瞬時にかつ
確実に着座するので、液剤11の滴下は行なわれない。
以上の制御は、シリンジ10内の液剤11の残量に無関
係に行なうことができるから、液剤11の残量に関わら
ず、定量ずつの液剤吐出を行なうことができる。
に、制御部20にシリンジ10をセットし、コイル25
へ通電しない状態では、弁体16は弁座15に着座して
ノズル14aを閉じている。図1のセット状態におい
て、圧縮空気導入口29を介して定圧付与装置28から
の圧縮空気をシリンジ10内に及ぼし、通電制御装置3
0を介して、例えば一定の周期でコイル25に通電する
と、コイル25に通電される度に、弁体16が固定磁極
24側に吸引され、ノズル14aが開く。シリンジ10
内は、定圧付与装置28により略一定圧力に加圧されて
いるので、ノズル14aが開いている時間に応じた量の
液剤11がノズル14aから滴下されることとなる。コ
イル25への通電を断つと、ノズル部材(永久磁石)1
4の磁気吸引力により弁体16は弁座15に瞬時にかつ
確実に着座するので、液剤11の滴下は行なわれない。
以上の制御は、シリンジ10内の液剤11の残量に無関
係に行なうことができるから、液剤11の残量に関わら
ず、定量ずつの液剤吐出を行なうことができる。
【0015】一つのシリンジ10内の液剤11を費消し
たら、定圧付与装置28及び通電制御装置30を止め
て、制御部20のジョウ22からシリンジ10を外す。
そして液剤11が充填されている新しいシリンジ10を
再び図1のようにセットし、定圧付与装置28及び通電
制御装置30を動作させれば、以下同様に定量吐出動作
を行なわせることができる。シリンジ10内の弁体16
は、制御部20に装着する前は、ノズル部材14の磁力
により弁座15に着座してノズル14aを閉じているの
で、内部の液剤11が不用意に滴下することはない。
たら、定圧付与装置28及び通電制御装置30を止め
て、制御部20のジョウ22からシリンジ10を外す。
そして液剤11が充填されている新しいシリンジ10を
再び図1のようにセットし、定圧付与装置28及び通電
制御装置30を動作させれば、以下同様に定量吐出動作
を行なわせることができる。シリンジ10内の弁体16
は、制御部20に装着する前は、ノズル部材14の磁力
により弁座15に着座してノズル14aを閉じているの
で、内部の液剤11が不用意に滴下することはない。
【0016】図2ないし図4は、シリンジ10の下端の
弁構造の他の実施例を示す。図2では、弁体40が、平
板状の強磁性体基材40aと弾性材40bとの複合材か
らなっており、弾性材40bが、弁座15に設けた環状
弁座15cに着座する。図3では、強磁性体からなる弁
体41が、下端部に半球状部41aを有する柱状体から
なっていて、この半球状部41aがノズル部材14のノ
ズル14aの上端に直接接離する。固定磁極24の下端
には、弁体41が固定磁極24側に吸引されたとき脱落
するのを防ぐ筒状の合成樹脂製リテーナ42が設けられ
ている。図4では、強磁性体からなる弁体43が、下端
部に円錐状部43aを有する柱状体からなっていて、こ
の円錐状部43aが弁座15の中心孔15aの上端に直
接接離する。これらのいずれの弁構造によっても、本発
明の定量ディスペンサは動作する。
弁構造の他の実施例を示す。図2では、弁体40が、平
板状の強磁性体基材40aと弾性材40bとの複合材か
らなっており、弾性材40bが、弁座15に設けた環状
弁座15cに着座する。図3では、強磁性体からなる弁
体41が、下端部に半球状部41aを有する柱状体から
なっていて、この半球状部41aがノズル部材14のノ
ズル14aの上端に直接接離する。固定磁極24の下端
には、弁体41が固定磁極24側に吸引されたとき脱落
するのを防ぐ筒状の合成樹脂製リテーナ42が設けられ
ている。図4では、強磁性体からなる弁体43が、下端
部に円錐状部43aを有する柱状体からなっていて、こ
の円錐状部43aが弁座15の中心孔15aの上端に直
接接離する。これらのいずれの弁構造によっても、本発
明の定量ディスペンサは動作する。
【0017】以上は、シリンジ10を制御部20に装着
する前には、永久磁石14と弁体16等との間に作用す
る磁気吸引力によりノズル14aを閉じる実施例である
が、逆に、永久磁石14と弁体16等との間に磁気反発
力を作用させてノズル14aを開く実施例も可能であ
る。この実施例では、弁体16(40、41、43)
を、永久磁石14の磁力により反発力を生じるように着
磁させ、コイル25への通電時には、この磁気反発力よ
り強い磁気反発力が固定磁極24と弁体16との間に生
じるようにすればよい。この実施例によれば、コイル2
5への非通電時にノズル14aを開き、通電時にノズル
14aを閉じることができる。この実施例では、ノズル
14aにキャップを付け、制御部20にシリンジ10を
装着する前に液剤11が滴下するのを防ぐものとする。
する前には、永久磁石14と弁体16等との間に作用す
る磁気吸引力によりノズル14aを閉じる実施例である
が、逆に、永久磁石14と弁体16等との間に磁気反発
力を作用させてノズル14aを開く実施例も可能であ
る。この実施例では、弁体16(40、41、43)
を、永久磁石14の磁力により反発力を生じるように着
磁させ、コイル25への通電時には、この磁気反発力よ
り強い磁気反発力が固定磁極24と弁体16との間に生
じるようにすればよい。この実施例によれば、コイル2
5への非通電時にノズル14aを開き、通電時にノズル
14aを閉じることができる。この実施例では、ノズル
14aにキャップを付け、制御部20にシリンジ10を
装着する前に液剤11が滴下するのを防ぐものとする。
【0018】
【発明の効果】以上のように本発明の定量ディスペンサ
によれば、シリンジ内の液剤が消費されても、シリンジ
内には略一定の圧力が加えられているので、液滴下量は
シリンジのノズルの開弁時間によって制御することがで
きる。そして、ノズルの開弁時間は、コイルへの通電時
間または非通電時間によって制御できるので、シリンジ
内の液剤を正確に定量ずつ吐出することができる。また
請求項1によれば、シリンジを制御部へ装着する前にお
いては、弁体はシリンジに設けられている磁気吸引手段
により閉弁位置に保持されるので、シリンジ内の液剤が
不用意に滴下されることがない。
によれば、シリンジ内の液剤が消費されても、シリンジ
内には略一定の圧力が加えられているので、液滴下量は
シリンジのノズルの開弁時間によって制御することがで
きる。そして、ノズルの開弁時間は、コイルへの通電時
間または非通電時間によって制御できるので、シリンジ
内の液剤を正確に定量ずつ吐出することができる。また
請求項1によれば、シリンジを制御部へ装着する前にお
いては、弁体はシリンジに設けられている磁気吸引手段
により閉弁位置に保持されるので、シリンジ内の液剤が
不用意に滴下されることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による定量ディスペンサの実施例を示す
縦断面図である。
縦断面図である。
【図2】図1の定量ディスペンサに用いる弁体の別の実
施例を示す断面図である。
施例を示す断面図である。
【図3】弁体のさらに別の実施例を示す断面図である。
【図4】弁体の別の実施例を示す断面図である。
【図5】従来の定量ディスペンサの例を示す断面図であ
る。
る。
【図6】図5の従来装置による制御例を示すグラフ図で
ある。
ある。
10 シリンジ 11 液剤 13 フランジ 14 ノズル部材(永久磁石) 14a ノズル 15 弁座 16 40 41 43 弁体 20 制御部 21 ボディ 22 ジョウ 23 挿入蓋部 24 固定磁極 25 コイル 28 定圧付与装置 29 圧縮空気導入口 30 通電制御装置
Claims (2)
- 【請求項1】 吐出すべき液剤を収容したシリンジと、
このシリンジを着脱交換可能に支持する制御部とを備え
た定量ディスペンサにおいて、 上記シリンジは、 液剤を吐出するノズル;このノズルの端部に設けた弁
座;この弁座に接離してノズルを開閉する磁性体からな
る弁体;及び、 上記弁座に磁気吸引力で上記弁体を着座させる閉弁用磁
気吸引手段;を備え、 上記制御部は、 上記シリンジを該制御部に装着した状態で該シリンジ内
に延び、上記弁体に対向する固定磁極;この固定磁極
を、通電時に、上記閉弁用磁気吸引手段による磁気吸引
力より強い磁気吸引力で着磁させて弁体を弁座から離座
させるコイル;及び、 上記シリンジ内に収容されている液剤の液面に、略一定
の吐出圧力を作用させる加圧手段;を備えていることを
特徴とする定量ディスペンサ。 - 【請求項2】 吐出すべき液剤を収容したシリンジと、
このシリンジを着脱交換可能に支持する制御部とを備え
た定量ディスペンサにおいて、 上記シリンジは、 液剤を吐出するノズル;このノズルの端部に設けた弁
座;この弁座に接離してノズルを開閉する磁性体からな
る弁体;及び、 上記弁体を磁気反発力で上記弁座から離座させる開弁用
磁気吸引手段;を備え、 上記制御部は、 上記シリンジを該制御部に装着した状態で該シリンジ内
に延び、上記弁体に対向する固定磁極;この固定磁極
を、通電時に、上記開弁用磁気反発手段による磁気反発
力より強い磁気反発力で着磁させて弁体を弁座に着座さ
せるコイル;及び、 上記シリンジ内に収容されている液剤の液面に、略一定
の吐出圧力を作用させる加圧手段;を備えていることを
特徴とする定量ディスペンサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25847894A JPH08122122A (ja) | 1994-10-24 | 1994-10-24 | 定量ディスペンサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25847894A JPH08122122A (ja) | 1994-10-24 | 1994-10-24 | 定量ディスペンサ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08122122A true JPH08122122A (ja) | 1996-05-17 |
Family
ID=17320780
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25847894A Withdrawn JPH08122122A (ja) | 1994-10-24 | 1994-10-24 | 定量ディスペンサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08122122A (ja) |
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- 1994-10-24 JP JP25847894A patent/JPH08122122A/ja not_active Withdrawn
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