JP2000241824A - 液晶表示装置の製造方法 - Google Patents
液晶表示装置の製造方法Info
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- JP2000241824A JP2000241824A JP3931499A JP3931499A JP2000241824A JP 2000241824 A JP2000241824 A JP 2000241824A JP 3931499 A JP3931499 A JP 3931499A JP 3931499 A JP3931499 A JP 3931499A JP 2000241824 A JP2000241824 A JP 2000241824A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 液晶の滴下跡による濃淡ムラを容易に解消す
ることのできる液晶表示装置の製造方法を提供する。 【解決手段】 滴下シリンジ１から一方の基板４に液晶
２を滴下した後、対向基板を貼り合せて一対の基板の間
に液晶２が封止された液晶表示装置を製造するに際し、
滴下シリンジ１出口での液晶２の流動方向［矢印Ａ方
向］と基板表面とのなす角度θ１が０°〜４５°となる
ように滴下シリンジ１出口を傾斜させて液晶２を滴下す
る。
ることのできる液晶表示装置の製造方法を提供する。 【解決手段】 滴下シリンジ１から一方の基板４に液晶
２を滴下した後、対向基板を貼り合せて一対の基板の間
に液晶２が封止された液晶表示装置を製造するに際し、
滴下シリンジ１出口での液晶２の流動方向［矢印Ａ方
向］と基板表面とのなす角度θ１が０°〜４５°となる
ように滴下シリンジ１出口を傾斜させて液晶２を滴下す
る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、滴下シリンジから
一方の基板に液晶を滴下した後、対向基板を貼り合せる
液晶表示装置の製造方法に関するものである。
一方の基板に液晶を滴下した後、対向基板を貼り合せる
液晶表示装置の製造方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来より、液晶表示装置に使用される液
晶パネルの組立て方法には、大きく分類して２通りの工
法がある。第一の工法は、一対のガラス基板を貼り合わ
せて空セルを組み立てた後に、空セル内を真空引きし、
空セル内の真空圧と大気圧の圧力差を利用して液晶材料
を注入するいわゆる真空注入工法と呼ばれるものであ
る。
晶パネルの組立て方法には、大きく分類して２通りの工
法がある。第一の工法は、一対のガラス基板を貼り合わ
せて空セルを組み立てた後に、空セル内を真空引きし、
空セル内の真空圧と大気圧の圧力差を利用して液晶材料
を注入するいわゆる真空注入工法と呼ばれるものであ
る。
【０００３】現在までに生産された液晶パネルのほとん
どが、この真空注入工法により組み立てられている。し
かしながら、この真空注入工法では、液晶を封入するの
に数時間を要し、生産性の点で問題があった。第二の工
法は、液晶材料を一方の基板上に滴下した後、もう一方
の基板を貼り合わせるいわゆる滴下工法と呼ばれるもの
である。
どが、この真空注入工法により組み立てられている。し
かしながら、この真空注入工法では、液晶を封入するの
に数時間を要し、生産性の点で問題があった。第二の工
法は、液晶材料を一方の基板上に滴下した後、もう一方
の基板を貼り合わせるいわゆる滴下工法と呼ばれるもの
である。
【０００４】この滴下工法は、パネル作成のスループッ
トが短く、液晶材料の利用効率も高いことから次世代の
パネル組立工法として期待されている。図２は、従来の
滴下工法を示す。表面に配向膜３の形成されたガラス基
板４に、滴下シリンジ１にて液晶２を滴下する。
トが短く、液晶材料の利用効率も高いことから次世代の
パネル組立工法として期待されている。図２は、従来の
滴下工法を示す。表面に配向膜３の形成されたガラス基
板４に、滴下シリンジ１にて液晶２を滴下する。
【０００５】このとき滴下シリンジ１はガラス基板４に
対して垂直となっており、矢印Ｂで示す滴下シリンジ１
の先端での液晶２の流動方向とガラス基板４の表面との
なす角θ２は９０°となっている。
対して垂直となっており、矢印Ｂで示す滴下シリンジ１
の先端での液晶２の流動方向とガラス基板４の表面との
なす角θ２は９０°となっている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような液晶２の滴下方法では、液晶２を滴下したガラス
基板４に対向基板を貼り合わせた際に、液晶２の広がり
や流動性が著しく悪くなり、特に、ガラス基板４の表面
と液晶２との濡れ性の悪い場合や、配向膜３の配向規制
力が弱い場合には、液晶２の滴下跡が生じて液晶表示装
置に濃淡ムラが生じやすくなる。
ような液晶２の滴下方法では、液晶２を滴下したガラス
基板４に対向基板を貼り合わせた際に、液晶２の広がり
や流動性が著しく悪くなり、特に、ガラス基板４の表面
と液晶２との濡れ性の悪い場合や、配向膜３の配向規制
力が弱い場合には、液晶２の滴下跡が生じて液晶表示装
置に濃淡ムラが生じやすくなる。
【０００７】このような濃淡ムラを解決するためには、
配向膜３の硬化条件などの他のプロセス条件を厳密にコ
ントロールする必要があり、プロセスマージンが狭くな
る。また、一部の配合系の液晶２については液晶跡の発
生が顕著であるため、その使用が困難である。本発明は
前記問題点を解決し、液晶の滴下跡による濃淡ムラを容
易に解消することのできる液晶表示装置の製造方法を提
供するものである。
配向膜３の硬化条件などの他のプロセス条件を厳密にコ
ントロールする必要があり、プロセスマージンが狭くな
る。また、一部の配合系の液晶２については液晶跡の発
生が顕著であるため、その使用が困難である。本発明は
前記問題点を解決し、液晶の滴下跡による濃淡ムラを容
易に解消することのできる液晶表示装置の製造方法を提
供するものである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明の液晶表示装置の
製造方法は、液晶を滴下する滴下シリンジの先端角度を
制御することを特徴とする。この本発明によると、液晶
を滴下した基板と対向基板とを貼り合わせる際に液晶の
広がりや流動性が良くなり、他のプロセス条件の厳密な
コントロールを行うことなく濃淡ムラのない液晶表示装
置を提供することができる。
製造方法は、液晶を滴下する滴下シリンジの先端角度を
制御することを特徴とする。この本発明によると、液晶
を滴下した基板と対向基板とを貼り合わせる際に液晶の
広がりや流動性が良くなり、他のプロセス条件の厳密な
コントロールを行うことなく濃淡ムラのない液晶表示装
置を提供することができる。
【０００９】
【発明の実施の形態】請求項１記載の液晶表示装置の製
造方法は、滴下シリンジから一方の基板に液晶を滴下し
た後、対向基板を貼り合せて一対の基板の間に液晶が封
止された液晶表示装置を製造するに際し、滴下シリンジ
出口での液晶の流動方向と基板表面とのなす角度が０°
〜４５°となるように滴下シリンジ出口を傾斜させて液
晶を滴下することを特徴とする。
造方法は、滴下シリンジから一方の基板に液晶を滴下し
た後、対向基板を貼り合せて一対の基板の間に液晶が封
止された液晶表示装置を製造するに際し、滴下シリンジ
出口での液晶の流動方向と基板表面とのなす角度が０°
〜４５°となるように滴下シリンジ出口を傾斜させて液
晶を滴下することを特徴とする。
【００１０】請求項２記載の液晶表示装置の製造方法
は、請求項１において、液晶を滴下する側の基板の表面
に形成された配向膜のラビング溝と滴下シリンジ出口で
の液晶の流動方向とのなす角が０°〜４５°であること
を特徴とする。請求項３記載の液晶表示装置の製造方法
は、請求項１または請求項２において、ネマチック−等
方相相転移温度より高い温度に液晶を加熱した状態で、
液晶を基板に滴下することを特徴とする。
は、請求項１において、液晶を滴下する側の基板の表面
に形成された配向膜のラビング溝と滴下シリンジ出口で
の液晶の流動方向とのなす角が０°〜４５°であること
を特徴とする。請求項３記載の液晶表示装置の製造方法
は、請求項１または請求項２において、ネマチック−等
方相相転移温度より高い温度に液晶を加熱した状態で、
液晶を基板に滴下することを特徴とする。
【００１１】請求項４記載の液晶表示装置の製造方法
は、請求項１から請求項３のいずれかにおいて、液晶を
超音波処理した後に基板に滴下することを特徴とする。
以下、本発明の実施の形態を図１を用いて説明する。な
お、上記従来例を示す図２と同様をなすものについて
は、同一の符号を付けて説明する。
は、請求項１から請求項３のいずれかにおいて、液晶を
超音波処理した後に基板に滴下することを特徴とする。
以下、本発明の実施の形態を図１を用いて説明する。な
お、上記従来例を示す図２と同様をなすものについて
は、同一の符号を付けて説明する。
【００１２】（実施の形態）図１は、本発明の実施の形
態を示す。上記従来例を示す図２とは異なり、図１
（ａ）に示すように、この実施の形態では滴下装置の滴
下シリンジ１の先端角度を制御して、滴下シリンジ１か
ら滴下する液晶２の矢印Ａで示す流動方向とガラス基板
４の表面とのなす角θ１を所定の角度に制御する。
態を示す。上記従来例を示す図２とは異なり、図１
（ａ）に示すように、この実施の形態では滴下装置の滴
下シリンジ１の先端角度を制御して、滴下シリンジ１か
ら滴下する液晶２の矢印Ａで示す流動方向とガラス基板
４の表面とのなす角θ１を所定の角度に制御する。
【００１３】すなわち、配向膜３の形成されたガラス基
板４の表面に液晶２を滴下するに際し、滴下シリンジ１
の先端部をガラス基板４の表面に対してある角度を持た
せて液晶２を滴下する。この滴下シリンジ１の先端での
液晶２の流動方向［矢印Ａ方向］とガラス基板４の表面
とのなす角θ１は、０°〜４５°の範囲にある必要があ
る。
板４の表面に液晶２を滴下するに際し、滴下シリンジ１
の先端部をガラス基板４の表面に対してある角度を持た
せて液晶２を滴下する。この滴下シリンジ１の先端での
液晶２の流動方向［矢印Ａ方向］とガラス基板４の表面
とのなす角θ１は、０°〜４５°の範囲にある必要があ
る。
【００１４】θ１が４５°を超えると、上記従来例と同
様に液晶の滴下跡により液晶表示パネルに濃淡ムラが生
じることとなる。なお、θ１が０°とは、図１（ｂ）に
示すように、滴下シリンジ１の先端部がガラス基板４の
表面に押し付けられた状態を指し、矢印Ａ′で示す液晶
２の流動方向とガラス基板４の表面とが平行となる。
様に液晶の滴下跡により液晶表示パネルに濃淡ムラが生
じることとなる。なお、θ１が０°とは、図１（ｂ）に
示すように、滴下シリンジ１の先端部がガラス基板４の
表面に押し付けられた状態を指し、矢印Ａ′で示す液晶
２の流動方向とガラス基板４の表面とが平行となる。
【００１５】このような滴下方法によると、液晶２を滴
下したガラス基板４と対向基板（図示せず）との貼り合
わせ時に、液晶滴の広がり流動性が液晶の配合系に関わ
らず良好となり、表示画面における濃淡ムラの発生をな
くすことができる。なお、上記構成に加えて本発明で
は、液晶２を滴下する側のガラス基板４の表面に形成さ
れた配向膜のラビング溝と滴下シリンジ出口での液晶２
の流動方向とのなす角を０°〜４５°とする、または滴
下する液晶２としてＴＮ用あるいはＳＴＮ用を使ってネ
マチック−等方相相転移温度（以下「ＴN-1」と称
す。）より高い温度に液晶２を加熱した状態で基板に滴
下する、または液晶２を超音波処理した後に基板に滴下
するなどの処理を行うことが好ましい。
下したガラス基板４と対向基板（図示せず）との貼り合
わせ時に、液晶滴の広がり流動性が液晶の配合系に関わ
らず良好となり、表示画面における濃淡ムラの発生をな
くすことができる。なお、上記構成に加えて本発明で
は、液晶２を滴下する側のガラス基板４の表面に形成さ
れた配向膜のラビング溝と滴下シリンジ出口での液晶２
の流動方向とのなす角を０°〜４５°とする、または滴
下する液晶２としてＴＮ用あるいはＳＴＮ用を使ってネ
マチック−等方相相転移温度（以下「ＴN-1」と称
す。）より高い温度に液晶２を加熱した状態で基板に滴
下する、または液晶２を超音波処理した後に基板に滴下
するなどの処理を行うことが好ましい。
【００１６】このような処理を行うと、液晶２の滴下
時、あるいは滴下シリンジ１内での液晶２の流動方向が
制御され、液晶滴の広がり流動性をさらに向上させるこ
とができ、濃淡ムラの発生防止効果を増大させることが
できる。以下に、本発明の実施の形態の具体例を示す。 実施例１ 配向膜（チッソ社製、品番ＰＳＩ−Ａ−２２０４−Ｍ
５、最適硬化温度２００℃）を塗布して、１９０℃の温
度下で硬化処理を施したガラス基板４に、滴下シリンジ
１を用いてＳＴＮ用の液晶（チッソ社製、品番ＭＭ４４
１４）を滴下した。
時、あるいは滴下シリンジ１内での液晶２の流動方向が
制御され、液晶滴の広がり流動性をさらに向上させるこ
とができ、濃淡ムラの発生防止効果を増大させることが
できる。以下に、本発明の実施の形態の具体例を示す。 実施例１ 配向膜（チッソ社製、品番ＰＳＩ−Ａ−２２０４−Ｍ
５、最適硬化温度２００℃）を塗布して、１９０℃の温
度下で硬化処理を施したガラス基板４に、滴下シリンジ
１を用いてＳＴＮ用の液晶（チッソ社製、品番ＭＭ４４
１４）を滴下した。
【００１７】滴下シリンジ先端での液晶２の流動方向
［矢印Ａ方向］と基板表面のなす角度θ１は３０°とし
た。そして、液晶２を滴下した後のガラス基板４に対向
基板を貼り合せて、液晶パネルを作製した。得られた液
晶パネルを点灯したところ、液晶滴の滴下跡による濃淡
ムラは発生しなかった。 実施例２ 滴下シリンジ先端での液晶の流動方向［矢印Ａ方向］と
基板表面のなす角度θ１を４５°とした。
［矢印Ａ方向］と基板表面のなす角度θ１は３０°とし
た。そして、液晶２を滴下した後のガラス基板４に対向
基板を貼り合せて、液晶パネルを作製した。得られた液
晶パネルを点灯したところ、液晶滴の滴下跡による濃淡
ムラは発生しなかった。 実施例２ 滴下シリンジ先端での液晶の流動方向［矢印Ａ方向］と
基板表面のなす角度θ１を４５°とした。
【００１８】そしてそれ以外は実施例１と同様にして液
晶パネルを作製した。得られた液晶パネルは、濃淡ムラ
のない表示品位の優れたものであった。 実施例３ 滴下シリンジ先端での液晶の流動方向［矢印Ａ方向］と
基板表面のなす角度θ１が３０°で、かつ配向膜３のラ
ビング溝とのなす角度が０°になるように液晶２を滴下
した。
晶パネルを作製した。得られた液晶パネルは、濃淡ムラ
のない表示品位の優れたものであった。 実施例３ 滴下シリンジ先端での液晶の流動方向［矢印Ａ方向］と
基板表面のなす角度θ１が３０°で、かつ配向膜３のラ
ビング溝とのなす角度が０°になるように液晶２を滴下
した。
【００１９】そしてそれ以外は実施例１と同様にして液
晶パネルを作製した。得られた液晶パネルは、さらに濃
淡ムラのない表示品位の優れたものであった。なお、上
記実施例３では液晶２の流動方向［矢印Ａ方向］と基板
表面とのなす角θ１が３０°の例を示したが、θ１が０
°〜３０未満、３０°を超えて４５°以下の場合につい
ても同様に良好な結果が得られた。
晶パネルを作製した。得られた液晶パネルは、さらに濃
淡ムラのない表示品位の優れたものであった。なお、上
記実施例３では液晶２の流動方向［矢印Ａ方向］と基板
表面とのなす角θ１が３０°の例を示したが、θ１が０
°〜３０未満、３０°を超えて４５°以下の場合につい
ても同様に良好な結果が得られた。
【００２０】また、上記実施例３では矢印Ａ方向で示す
液晶２の流動方向と矢印配向膜３のラビング溝とのなす
角度が０°とした例を示したが、矢印Ａ方向と矢印配向
膜３のラビング溝とのなす角度が０°を超えて４５°以
下のものについても同様に良好な結果が得られた。 実施例４ 上記実施例１〜３では、液晶２のＴN-1よりも低い温
度、具体的には２５℃で液晶２をガラス基板４に滴下し
たが、この実施例４では液晶２をＴN-1よりも高い１２
０℃の温度に加熱した状態でガラス基板４に液晶２を滴
下した。
液晶２の流動方向と矢印配向膜３のラビング溝とのなす
角度が０°とした例を示したが、矢印Ａ方向と矢印配向
膜３のラビング溝とのなす角度が０°を超えて４５°以
下のものについても同様に良好な結果が得られた。 実施例４ 上記実施例１〜３では、液晶２のＴN-1よりも低い温
度、具体的には２５℃で液晶２をガラス基板４に滴下し
たが、この実施例４では液晶２をＴN-1よりも高い１２
０℃の温度に加熱した状態でガラス基板４に液晶２を滴
下した。
【００２１】そしてそれ以外は実施例１と同様にして液
晶パネルを作製した。得られた液晶パネルは、さらに濃
淡ムラのない表示品位の優れたものであった。 実施例５ 液晶２をガラス基板４に滴下する前に滴下シリンジ１に
入れた液晶２を超音波処理し、超音波処理した後の液晶
２をガラス基板４に滴下した。
晶パネルを作製した。得られた液晶パネルは、さらに濃
淡ムラのない表示品位の優れたものであった。 実施例５ 液晶２をガラス基板４に滴下する前に滴下シリンジ１に
入れた液晶２を超音波処理し、超音波処理した後の液晶
２をガラス基板４に滴下した。
【００２２】そしてそれ以外は実施例１と同様にして液
晶パネルを作製した。得られた液晶パネルは、さらに濃
淡ムラのない表示品位の優れたものであった。 比較例１ 滴下シリンジ先端での液晶の流動方向と基板表面のなす
角度を９０°とした。
晶パネルを作製した。得られた液晶パネルは、さらに濃
淡ムラのない表示品位の優れたものであった。 比較例１ 滴下シリンジ先端での液晶の流動方向と基板表面のなす
角度を９０°とした。
【００２３】そしてそれ以外は実施例１と同様にして液
晶パネルを作製した。得られた液晶パネルは、液晶の滴
下跡による濃淡ムラが発生した。なお、上記実施例１〜
５では、滴下シリンジ先端での液晶の流動方向と基板表
面のなす角度θ１を３０°〜４５°とした例を示した
が、θ１を３０°より小さくした場合についても、同様
に濃淡ムラのない良好な表示品位の液晶パネルが得られ
た。
晶パネルを作製した。得られた液晶パネルは、液晶の滴
下跡による濃淡ムラが発生した。なお、上記実施例１〜
５では、滴下シリンジ先端での液晶の流動方向と基板表
面のなす角度θ１を３０°〜４５°とした例を示した
が、θ１を３０°より小さくした場合についても、同様
に濃淡ムラのない良好な表示品位の液晶パネルが得られ
た。
【００２４】また、配向膜３のラビング溝とシリンジ出
口での液晶２の流動方向とのなす角が４５°までの場合
には、濃淡ムラのない液晶パネルが得られたが、４５°
を超えると濃淡ムラの発生が見られた。さらに、上記実
施例ではＳＴＮ型の液晶を用いた例を示したが、本発明
はこれに限定されるものではなく、液晶の配合系に関わ
らず混合系の液晶においても良好な結果が得られた。
口での液晶２の流動方向とのなす角が４５°までの場合
には、濃淡ムラのない液晶パネルが得られたが、４５°
を超えると濃淡ムラの発生が見られた。さらに、上記実
施例ではＳＴＮ型の液晶を用いた例を示したが、本発明
はこれに限定されるものではなく、液晶の配合系に関わ
らず混合系の液晶においても良好な結果が得られた。
【００２５】
【発明の効果】以上のように本発明の液晶表示装置の製
造方法によれば、シリンジ先端での液晶の流動方向と基
板表面とのなす角度が０°〜４５°となるように滴下シ
リンジの先端を傾斜させて液晶を滴下することで、液晶
の滴下跡による濃淡ムラのない液晶表示装置の作成が実
現できる。
造方法によれば、シリンジ先端での液晶の流動方向と基
板表面とのなす角度が０°〜４５°となるように滴下シ
リンジの先端を傾斜させて液晶を滴下することで、液晶
の滴下跡による濃淡ムラのない液晶表示装置の作成が実
現できる。
【００２６】また、滴下装置の滴下シリンジの先端角度
を調節するだけで、他のプロセス条件の厳密なコントロ
ールを行う必要がないため、容易に濃淡ムラの解消が実
現できる。また、配向膜の形成時などのプロセスマージ
ンが広がるため、量産プロセスの条件コントロールが容
易になる。
を調節するだけで、他のプロセス条件の厳密なコントロ
ールを行う必要がないため、容易に濃淡ムラの解消が実
現できる。また、配向膜の形成時などのプロセスマージ
ンが広がるため、量産プロセスの条件コントロールが容
易になる。
【００２７】さらに、従来の手法では濃淡ムラ発生が起
こりやすく、使用が困難であった配合系の液晶について
も使用することができる。
こりやすく、使用が困難であった配合系の液晶について
も使用することができる。
【図１】実施の形態における液晶の滴下方法を示す模式
図
図
【図２】従来の液晶の滴下方法を示す模式図
１ 滴下シリンジ ２ 液晶 ３ 配向膜 ４ ガラス基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 聡 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 炭田 祉朗 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 松川 秀樹 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Ｆターム(参考） 2H089 NA22 NA31 NA34 NA35 QA12 QA15 RA10 TA04
Claims (4)
- 【請求項１】滴下シリンジから一方の基板に液晶を滴下
した後、対向基板を貼り合せて一対の基板の間に液晶が
封止された液晶表示装置を製造するに際し、 滴下シリンジ出口での液晶の流動方向と基板表面とのな
す角度が０°〜４５°となるように滴下シリンジ出口を
傾斜させて液晶を滴下する液晶表示装置の製造方法。 - 【請求項２】液晶を滴下する側の基板の表面に形成され
た配向膜のラビング溝と滴下シリンジ出口での液晶の流
動方向とのなす角が０°〜４５°である請求項１記載の
液晶表示装置の製造方法。 - 【請求項３】ネマチック−等方相相転移温度より高い温
度に液晶を加熱した状態で、液晶を基板に滴下する請求
項１または請求項２記載の液晶表示装置の製造方法。 - 【請求項４】液晶を超音波処理した後に基板に滴下する
請求項１から請求項３のいずれか記載の液晶表示装置の
製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3931499A JP2000241824A (ja) | 1999-02-18 | 1999-02-18 | 液晶表示装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3931499A JP2000241824A (ja) | 1999-02-18 | 1999-02-18 | 液晶表示装置の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000241824A true JP2000241824A (ja) | 2000-09-08 |
Family
ID=12549662
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3931499A Pending JP2000241824A (ja) | 1999-02-18 | 1999-02-18 | 液晶表示装置の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000241824A (ja) |
Cited By (34)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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