JP2002261582A - 弾性表面波デバイスおよびその製造方法ならびにそれを用いた回路モジュール - Google Patents

弾性表面波デバイスおよびその製造方法ならびにそれを用いた回路モジュール

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JP2002261582A
JP2002261582A JP2001307560A JP2001307560A JP2002261582A JP 2002261582 A JP2002261582 A JP 2002261582A JP 2001307560 A JP2001307560 A JP 2001307560A JP 2001307560 A JP2001307560 A JP 2001307560A JP 2002261582 A JP2002261582 A JP 2002261582A
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acoustic wave
space
surface acoustic
wave device
comb
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Inventor
Keiji Onishi
慶治 大西
Akihiko Nanba
昭彦 南波
Hiroteru Satou
浩輝 佐藤
Katsunori Moritoki
克典 守時
Yoshihiro Bessho
芳宏 別所
Kunihiro Fujii
邦博 藤井
Kozo Murakami
弘三 村上
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のSAWデバイスよりもさらに小型化が
可能なSAWデバイスおよびその製造方法を提供する。 【解決手段】 圧電基板11と、圧電基板11の一主面
11a上に配置された弾性表面波を励振するための複数
の櫛形電極12と、一主面11a上に配置された複数の
バンプ14と、一主面11aに対向するように配置され
た絶縁性シート15とを備え、バンプ14と櫛形電極1
2とが電気的に接続され、バンプ14が絶縁性シート1
5を貫通している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、弾性表面波デバイ
スおよびその製造方法、ならびにそれを用いた回路モジ
ュールに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話に代表される通信機器の
小型化、軽量化が急速に進んでいる。それに伴い、通信
機器に搭載されるフィルタや共振器といった弾性表面波
デバイス(以下、SAWデバイスという場合がある)も
小型化が求められている。また、SAWデバイスの設置
に必要な空間の小型化も求められている。
【0003】従来のSAWデバイスの代表的な一例とし
て、SAWデバイス900の断面図を図38(ハッチン
グは省略する)に模式的に示す。SAWデバイス900
は、圧電基板901と、圧電基板901上に形成された
櫛形電極(別の表現ではinter−digital
transducer)902および電極パッド903
と、ワイヤ904と、電極パッド905と、内部電極9
06と、外部電極907と、セラミクス積層基板908
a、908bおよび908cの積層体からなるセラミク
ス積層基板908と、蓋部909とを備える。
【0004】櫛形電極902は、弾性表面波を励振する
ための電極である。櫛形電極902は、圧電基板901
上に形成された配線ライン(図示せず)によって電極パ
ッド903に電気的に接続されている。櫛形電極902
は、電極パッド903、ワイヤ904、電極パッド90
5、および内部電極906を介して、外部電極907と
電気的に接続されている。SAWデバイスでは、弾性表
面波の伝搬を確保するために櫛形電極902の周囲に密
閉空間を形成する必要がある。SAWデバイス900で
は、セラミクス積層基板908と蓋部909とによっ
て、密閉空間が形成されている。
【0005】しかしながら、SAWデバイス900で
は、ワイヤ904を3次元的に配線する必要があり、ま
た、ワイヤボンディングを行うために電極パッド903
および905を大きくする必要があった。そのため、S
AWデバイス900の構造では、小型化が難しいという
問題があった。また、SAWデバイス900では、ワイ
ヤ904による寄生インダクタンスが大きいという問題
があった。
【0006】上記問題を解決するため、圧電基板90
1、櫛形電極902および電極パッド903を備えるS
AW素子をフェイスダウンで基板に実装する方法が報告
されている(特開平5−55303号公報参照)。その
ようなSAWデバイスの一例として、SAWデバイス9
50の断面図を図39(一部のハッチングを省略する)
に模式的に示す。SAWデバイス950は、圧電基板9
01と、圧電基板901上に形成された櫛形電極902
および電極パッド903と、バンプ951と、電極パッ
ド952と、内部電極953と、外部電極954と、基
板955と、ダム956と、樹脂膜957とを備える。
【0007】櫛形電極902は、電極パッド903、バ
ンプ951、電極パッド952、および内部電極953
を介して外部電極954に電気的に接続されている。櫛
形電極902の周囲には、圧電基板901を覆うように
形成された樹脂膜957によって密閉空間が形成されて
いる。ダム956は、樹脂膜957を形成する際に樹脂
が密閉空間の内部に流入することを防止する。SAWデ
バイス950は、SAW素子をフェイスダウンで基板9
55に実装しているため、SAWデバイス900に比べ
て小型化が可能である。
【0008】また、SAWデバイス900の気密容器内
にフェイスダウンでSAW素子を実装する方法もある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、SAW
デバイス950では、以下の問題があった。SAWデバ
イス950を製造するためには、基板955の表面およ
び内部に電極パッド952、内部電極953、および外
部電極954を形成しなければならない。このとき、基
板955が薄いと工程中に基板955に反りが生じたり
基板955が破損したりする。このため、基板955を
薄くすることは困難であり、装置の小型化が十分でない
という問題があった。
【0010】また、SAWデバイス950を製造する際
には、ダム956で樹脂膜957となる樹脂の流入を阻
止するため、圧電基板901と基板955との間隔を非
常に高い精度で制御して実装を行う必要がある。このと
き、バンプ951と電極パッド952と内部電極953
とを一直線上に配置して実装すると、高い精度で実装を
行うことが困難になる。これは、内部電極953の材料
と基板955の材料とが異なるためである。このため、
SAWデバイス950では、バンプ951と内部電極9
53とをずらして配置しなければならず、十分な小型化
が困難であるという問題があった。
【0011】また、SAWデバイス900の気密容器内
にフェイスダウン方式でSAW素子が実装されたデバイ
スでは、SAW素子を内部に配置することができる気密
容器が必要となる。このため、そのようなデバイスでも
十分な小型化が困難であった。
【0012】上記問題を解決するため、本発明は、従来
のSAWデバイスよりもさらに小型化が可能なSAWデ
バイスおよびその製造方法を提供することを目的とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の弾性表面波デバイスは、圧電基板と、前記
圧電基板の一主面上に配置された弾性表面波を励振する
ための複数の櫛形電極と、前記一主面上に配置された複
数のバンプと、前記一主面側に配置され樹脂を含む部材
とを備え、前記バンプと前記櫛形電極とが電気的に接続
され、前記バンプの少なくとも一部が前記部材に埋没し
ている。本発明の弾性表面波デバイスは、たとえば、通
信機器に搭載される周波数フィルタや共振器に用いるこ
とができる。
【0014】上記弾性表面波デバイスでは、前記部材が
絶縁性シートであり、前記絶縁性シートが前記櫛形電極
とは離れて配置されており、前記バンプが前記絶縁性シ
ートを貫通していてもよい。
【0015】上記弾性表面波デバイスでは、前記圧電基
板の前記一主面に対向するように配置された回路基板を
さらに備え、前記回路基板が、前記圧電基板側の表面に
形成された配線ラインを備え、前記部材が、前記圧電基
板と前記回路基板との間に配置されており、前記部材
が、前記櫛形電極が振動可能な空間を前記櫛形電極の周
囲に形成するための空間形成部材であってもよい。
【0016】また、本発明の弾性表面波デバイスの第1
の製造方法は、(a)弾性表面波を励振するための複数
の櫛形電極と、前記櫛形電極に電気的に接続されたバン
プとを、圧電基板の一主面上に形成する工程と、(b)
前記圧電基板の前記一主面と絶縁性シートとを対向させ
前記バンプが前記絶縁性シートを貫通するように前記圧
電基板と前記絶縁性シートとを接近させる工程とを含
む。
【0017】また、本発明の弾性表面波デバイスの第2
の製造方法は、(i)圧電基板と、前記圧電基板の一主
面に形成された複数の櫛形電極と、前記複数の櫛形電極
に電気的に接続された複数のバンプとを備える弾性表面
波素子と、配線ラインが形成された一主面を備える回路
基板とを形成する工程と、(ii)前記圧電基板の前記一
主面と、前記回路基板の前記一主面とを、空間形成部材
を挟んで対向するように配置させる工程と、(iii)前
記バンプが前記空間形成部材に埋没して前記配線ライン
と電気的に接続するように、前記回路基板と前記弾性表
面波素子とを接近させる工程とを含む。そして、前記
(iii)の工程において、前記空間形成部材が前記櫛形
電極の周囲に前記櫛形電極が振動可能な空間を形成す
る。
【0018】また、本発明の回路モジュールは、回路基
板と弾性表面波デバイスと機能素子とを備える回路モジ
ュールであって、前記回路基板がその一主面に形成され
た配線ラインを備え、前記弾性表面波デバイスおよび前
記機能素子が前記配線ラインに実装されており、前記弾
性表面波デバイスが、圧電基板と、前記圧電基板の一主
面上に配置された弾性表面波を励振するための複数の櫛
形電極と、前記一主面上に配置された複数のバンプと、
前記一主面側に配置され樹脂を含む部材とを備え、前記
バンプと前記櫛形電極とが電気的に接続され、前記バン
プの少なくとも一部が前記部材に埋没している。
【0019】本発明の回路モジュールでは、前記部材が
絶縁性シートであり、前記絶縁性シートが前記櫛形電極
とは離れて配置されており、前記バンプが前記絶縁性シ
ートを貫通していてもよい。
【0020】本発明の回路モジュールでは、前記部材
が、前記圧電基板と前記回路基板との間に配置されてお
り、前記部材が、前記櫛形電極が振動可能な空間を前記
櫛形電極の周囲に形成するための空間形成部材であって
もよい。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態
の説明では、同様の部分については同様の符号を付して
重複する説明を省略する場合がある。
【0022】(実施形態1)本発明の弾性表面波デバイ
ス(SAWデバイス)は、圧電基板と、前記圧電基板の
一主面上に配置された弾性表面波を励振するための複数
の櫛形電極と、前記一主面上に配置された複数のバンプ
と、前記一主面側に配置され樹脂を含む部材とを備え
る。前記バンプと前記櫛形電極とが電気的に接続されて
いる。前記バンプの少なくとも一部は、前記部材に埋没
している。
【0023】実施形態1では、本発明のSAWデバイス
について一例を説明する。実施形態1のSAWデバイス
は、前記部材が絶縁性シートであり、前記絶縁性シート
が前記櫛形電極とは離れて配置されており、前記バンプ
が前記絶縁性シートを貫通している。
【0024】実施形態1のSAWデバイス10につい
て、断面図を図1(A)に示す。また、線X−Xの部分
から圧電基板11側を見たときの断面図を図1(B)に
示し、線X−Xの部分から絶縁性シート15側を見たと
きの断面図を図1(C)に示す。図1(A)の断面図
は、図1(B)の線Y−Yにおける断面図である。図1
(A)において、配線ライン18の図示は省略する。
【0025】図1を参照して、SAWデバイス10は、
圧電基板11(ハッチングは省略する)と、圧電基板1
1の一主面11a上に配置された複数の櫛形電極12
と、一主面11a上に配置された複数の電極パッド13
と、一主面11a(具体的には電極パッド13)上に配
置された複数のバンプ14と、一主面11aに対向する
ように配置された絶縁性シート15と、圧電基板11と
絶縁性シート15との間に配置された側壁16と、絶縁
性シート15上に形成された外部電極17と、一主面1
1a上に配置された配線ライン18とを備える。
【0026】圧電基板11は、圧電性の材料からなる。
具体的には、タンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウム、
水晶、ニオブ酸カリウム、ランガサイト、水晶といった
圧電材料からなる単結晶基板を用いることができる。た
とえば、36°yカットのタンタル酸リチウム基板を用
いることができる。また、酸化亜鉛や窒化アルミニウム
からなる薄膜が形成された圧電基板を用いることもでき
る。ここで、基板のカットの角度について図2を用いて
説明する。図2に、タンタル酸リチウムの単結晶21
と、単結晶の結晶軸とを示す。単結晶21は、c軸方
向、すなわちZ軸方向に自発分極している。36°yカ
ットの基板とは、X軸を回転軸としてY軸を36°回転
させて得られるY’軸が法線方向となるように単結晶2
1を切断した基板である。図2において切断方向を点線
で示す。
【0027】圧電基板11の厚さに、特に限定はない。
SAWデバイス10では圧電基板11を薄くすることが
でき、たとえば、0.05mm〜0.3mmの範囲内に
することが可能である。
【0028】なお、SAWデバイス10は、一主面11
a上に、櫛形電極12を覆うように形成された珪素化合
物からなる膜をさらに備えてもよい。珪素化合物として
は、たとえば、酸化珪素(SiO2、SiO)や窒化珪
素が挙げられる。
【0029】櫛形電極12は、弾性表面波を励振するた
めの電極である。櫛形電極12は、たとえば、アルミニ
ウム、スカンジウム、銅、またはこれらの合金からな
る。たとえば、銅を1〜2wt%含有するアルミニウム
合金を用いることができる。櫛形電極12は、2つの櫛
形電極12が一対として対向するように配置される。各
櫛形電極12は、配線ライン18、電極パッド13、お
よびバンプ14を介して外部電極17に電気的に接続さ
れている。なお、図1では、櫛形電極12が、3本また
は5本の枝状の電極を備えるように簡略化して図示して
いるが、実際には、数十本以上の枝状の電極を備える。
また、実施形態1では、2対の櫛形電極が形成されてい
る場合を示しているが、櫛形電極の数はこれに限定され
ない。SAWデバイスをフィルタとして用いる場合に
は、一般的に2対以上の櫛形電極が形成される。
【0030】電極パッド13は、バンプ14と配線ライ
ン18とを接続するために形成される。電極パッド13
は、たとえば、銅、アルミニウム、金、またはこれらの
合金からなる。たとえば、電極パッド13として、銅を
1〜2wt%含有するアルミニウム合金膜と金薄膜との
積層膜を用いることができる。電極パッド13の厚さ
は、たとえば、1μm〜3μm程度である。
【0031】バンプ14は、導電性の材料からなり、た
とえば、金やハンダからなる。バンプ14の直径は、た
とえば、50μm〜200μm程度である。バンプ14
は、側壁16と絶縁性シート15とを貫通して外部電極
17と電気的に接続している。なお、実施形態12で説
明するように、バンプ14は側壁16を貫通しなくとも
よい。
【0032】絶縁性シート15は、剛性が低い絶縁性の
材料からなる。具体的には、絶縁性シート15は樹脂で
形成でき、たとえばエポキシ系の樹脂で形成できる。絶
縁性シート15の厚さは、たとえば、0.02mm〜
0.2mm程度である。絶縁性シート15は、その内部
に分散するように配置された導電性の固形充填物を含ん
でもよい。この場合には、バンプ14と外部電極17と
を、固形充填物を介して電気的に接続させてもよい。す
なわち、この場合には、バンプ14と外部電極17とを
直接接触させる必要はない。固形充填物には、たとえば
金属の粉末を用いることができる。
【0033】側壁16は、たとえば、絶縁性の樹脂から
なる。特に、感光性樹脂を用いることによって、側壁1
6を容易に形成できる。圧電基板11と絶縁性シート1
5と側壁16とは、櫛形電極12の周囲に、櫛形電極1
2が振動可能な空間19を形成する。空間19によっ
て、弾性表面波の伝搬が確保される。空間19は密閉空
間であることが好ましい。なお、側壁16の周囲を覆う
ように配置された樹脂によって空間19を密閉空間にし
てもよい。なお、図1(A)〜(C)では、側壁16が
枠状の場合を示しているが、側壁は櫛形電極の周囲を囲
っていなくともよい。たとえば、側壁は柱状の形状でも
よい。この場合には、側壁の周囲を覆うように配置され
た樹脂によって、櫛形電極の周囲の空間を密閉空間にす
る(以下の実施形態においても同様である)。側壁16
の高さ、すなわち圧電基板11と絶縁性シート15との
距離は、たとえば、0.02mm〜0.2mm程度であ
る。なお、実施形態1では、絶縁性シート15と側壁1
6とが別の部材である場合について説明しているが、樹
脂を加熱成形することによって両者を一体成形してもよ
い。
【0034】外部電極17は、SAWデバイス10を他
の基板に実装するための端子として機能する。配線ライ
ン18は、櫛形電極12と電極パッド13とを接続する
ために形成される。外部電極17および配線ライン18
は、電気回路に一般的に用いられる材料で形成できる。
【0035】なお、SAWデバイス10は本発明のSA
Wデバイスの一例であり、本発明のSAWデバイスは、
以下の実施形態で説明するように他の様々な形態を含
む。
【0036】実施形態1のSAWデバイスでは、電極パ
ッド13、バンプ14、および外部電極17を同一直線
上に配置できるため、従来の装置よりもさらに小型化す
ることが可能である。また、絶縁性シート35に低剛性
の樹脂材料を用いることによって、装置の反りや、電極
パッド13とバンプ14との接続部、およびバンプ14
と外部電極17との接続部の残留応力を小さくできる。
装置の反りが小さくなる結果、他の配線基板への実装が
容易になり信頼性が向上する。また、接続部の残留応力
が小さくなる結果、実装後の信頼性が高くなる。
【0037】(実施形態2)実施形態2では、本発明の
SAWデバイスの製造方法について一例を説明する。
【0038】実施形態2の製造方法では、まず、(a)
弾性表面波を励振するための複数の櫛形電極と、櫛形電
極と電気的に接続されたバンプとを、圧電基板の一主面
上に形成する。その後、(b)圧電基板の一主面と絶縁
性シートとを対向させ、バンプが絶縁性シートを貫通す
るように圧電基板と絶縁性シートとを接近させる。
【0039】なお、実施形態2の製造方法は、本発明の
製造方法の一例であり、本発明の製造方法は、以下の実
施形態で説明するように他の様々な形態を含む。本発明
の製造方法では、実施形態1で説明した部材、たとえば
圧電基板、櫛形電極、電極パッド、バンプ、絶縁性シー
ト、側壁、外部電極、および配線ラインといった部材を
用いることができる。
【0040】(実施形態3)実施形態3では、実施形態
1で説明した本発明のSAWデバイスの一例について説
明する。実施形態3のSAWデバイス30の断面図を図
3(A)および(B)に示す。図3(B)は、図3
(A)の線X−Xから圧電基板31側を見た断面図であ
る。図3(A)は、図3(B)の線Y−Yにおける断面
図である。
【0041】SAWデバイス30は、圧電基板31と、
圧電基板31の一主面31a上に配置された複数の櫛形
電極32と、一主面31a上に配置された複数の電極パ
ッド33と、一主面31a上(具体的には、電極パッド
33上)に配置された複数のバンプ34と、一主面31
aに対向するように配置された絶縁性シート35と、圧
電基板31と絶縁性シート35との間に配置された側壁
36と、絶縁性シート35上に形成された外部電極37
と、櫛形電極32と電極パッド33とを電気的に接続す
る配線ライン38とを備える。SAWデバイス30は、
厚さが0.6mm、平面的なサイズが1.5mm×1.
0mmである。
【0042】圧電基板31は、36°yカットのタンタ
ル酸リチウム基板である。圧電基板31は、厚さが0.
3mmで、一主面31aのサイズが1.5mm×1.0
mmである。なお、SAWデバイス30では、さらに薄
い圧電基板31を用いることが可能であり、厚さが0.
15mmの圧電基板を用いることもできる。
【0043】SAWデバイス30は、4個のバンプ34
を備える。バンプ34は、金からなる。バンプ34は、
側壁36および絶縁性シート35を貫通して外部電極3
7と電気的に接続している。圧電基板31、櫛形電極3
2、電極パッド33およびバンプ34は、弾性表面波素
子(以下、SAW素子という場合がある)40を構成す
る。
【0044】絶縁性シート35は、エポキシ系樹脂から
なる。絶縁性シートの厚さは0.025mmであり、平
面的なサイズは圧電基板31と同様である。
【0045】側壁36は、エポキシ系の樹脂からなる。
側壁36の厚さは0.05mmであり、サイズは圧電基
板11と同様である。圧電基板31と絶縁性シート35
と側壁36とは、櫛形電極32の周囲に、櫛形電極32
が振動可能な密閉空間39を形成する。
【0046】外部電極37は、絶縁性シート35側から
順に積層されたニッケル層および金層からなる。絶縁性
シート35、側壁36、および外部電極37は、キャリ
ア41を構成する。
【0047】(実施形態4)実施形態4では、実施形態
2で説明した製造方法を用いてSAWデバイス30を製
造した一例について説明する。実施形態4の製造方法に
ついて、製造工程の断面図を図4(A)〜(E)に示
す。なお、図4(A)〜(E)では、SAWデバイス3
0を1個だけ示すが、一般的には、ウェハ状の基板を用
いて複数のデバイスを一度に形成する。
【0048】まず、図4(A)に示すように、圧電基板
31の一主面31a上に、櫛形電極32、電極パッド3
3、および配線ライン38(図示せず)を形成する。こ
れらは、たとえば、スパッタリングによる金属膜の形成
とフォトリソグラフィーを用いたパターニングによって
形成できる。さらに、電極パッド33上に、バンプ34
を形成する。バンプ34は、たとえば、ボールボンディ
ングによって電極パッド33に金ワイヤを接続し、その
金ワイヤを切断することによって形成できる。このよう
にして、SAW素子40を形成する。
【0049】一方、図4(A)の工程の前、平行して、
または後に、図4(B)に示すように、キャリア41a
を形成する。キャリア41aの製造方法について、工程
断面図を図5(A)〜(D)に示す。まず、図5(A)
に示すように、離型シート51上に、樹脂シート52を
形成する。樹脂シート52は、半硬化状態の樹脂からな
る。その後、図5(B)に示すように、パンチングなど
の機械加工によって離型シート51および樹脂シート5
2の中央部を打ち抜き、側壁36aを形成する。側壁3
6aは、樹脂を硬化させることによって側壁36とな
る。
【0050】一方、図5(C)に示すように、離型シー
ト53上に絶縁性シート35aを形成し、絶縁性シート
35a上に外部電極37を形成する。絶縁性シート35
aは半硬化状態の樹脂からなり、樹脂の硬化によって絶
縁性シート35となる。外部電極37は、たとえば、メ
ッキ、真空蒸着、またはスパッタリングによって形成で
きる。このとき、メタルマスクやフォトリソ・エッチン
グ法を用いてパターニングを行うことができる。また、
外部電極37は、接着剤によって金属シートを絶縁性シ
ート35a上に貼り付けたのち、金属シートの一部をエ
ッチングによって除去することによっても形成できる。
金属シートには、延伸の容易な銅などの金属が好まし
い。また、金属シート上に樹脂を塗布して絶縁性シート
35aを形成したものを用いてもよい。金属シートを用
いる方法によれば、厚くて信頼性が高い外部電極37を
簡単に形成できる。
【0051】その後、図5(D)に示すように、離型シ
ート53を剥離した絶縁性シート35aと側壁36aと
を貼りあわせたのち、離型シート51を剥離してキャリ
ア41aを形成する。側壁36aは、バンプ34に対応
する位置に形成する。側壁36aと絶縁性シート35a
とは、外れない程度に接着されていればよい。具体的に
は、側壁36aと絶縁性シート35aとを加圧しなが
ら、樹脂が硬化しない温度で両者を加熱することによっ
て両者を貼りあわせることができる。
【0052】次に、図4(C)に示すように、圧電基板
31の一主面31aと絶縁性シート35a(キャリア4
1a)とを対向させる。そして、図4(D)に示すよう
に、バンプ34が、側壁36aおよび絶縁性シート35
aとを貫通して外部電極37と接続されるように圧電基
板31と絶縁性シート35aとを加圧し接近させる。以
下、バンプ34を外部電極37に接続する工程を実装工
程という場合がある。このとき、側壁36aが圧電基板
31に密着し、圧電基板31と側壁36aと絶縁性シー
ト35aとが密閉空間を形成するように両者を接近させ
る。この実装工程では、樹脂の硬化温度よりも低い温度
でキャリア41a(絶縁性シート35aおよび側壁36
a)を加熱して樹脂を軟化させることによって、小さい
加圧力でバンプ34を側壁36aおよび絶縁性シート3
5aに貫通させることができる。特に、樹脂のガラス転
移温度以上の温度にキャリア41a(絶縁性シート35
aおよび側壁36a)を加熱することが好ましい。ま
た、絶縁性シート35aおよび側壁36aの材料である
樹脂の硬化温度をT1(℃)とすると、(T1−20)
℃以下の温度でキャリア41aを加熱することが好まし
い。これによって、実装工程の途中で樹脂が硬化してし
まうことを防止できる。
【0053】次に、図4(E)に示すように、キャリア
41aを160℃の温度で加熱することによって側壁3
6aおよび絶縁性シート35aを硬化させ、側壁36お
よび絶縁性シート35を備えるキャリア41を形成す
る。このようにして、SAWデバイス30を形成でき
る。
【0054】なお、実施形態4の製造方法では、SAW
素子40を、図6(A)および(B)または図7に示す
ようにウェハ上に複数形成できる(以下の実施形態にお
いても同様である)。図6(A)は、ウェハ状の圧電基
板61の平面図を示し、図6(B)は図6(A)の領域
Aの拡大図を示す。図7は、図6(A)の領域Aについ
て他の一例を示す拡大図である。ウェハは通常、直径が
3〜4インチのものが用いられる。また、ウェハを特定
の大きさに切りだした圧電基板を用いてもよい。
【0055】同様に、図8(A)および(B)または図
9に示すように、複数個のキャリア41を同時に形成し
てもよい(以下の実施形態においても同様である)。図
8(A)は、絶縁性シート35aの集合体である絶縁性
シート81上に複数の側壁36a(図8(B)および図
9において斜線で示す)を形成した場合を示す。図8
(B)は、図8(A)の領域Bの拡大図を示す。また、
図9は、領域Bの他の一例の拡大図である。
【0056】ウェハ状の圧電基板61を用いて形成され
た複数のSAW素子40は、各素子ごとに分割してから
絶縁性シート81に実装してもよい。また、圧電基板6
1を用いて形成された複数のSAW素子40を、そのま
ま一括して絶縁性シート81に実装してもよい。一括し
て実装を行うことにより、生産性よく低コストにSAW
デバイスを製造できる。
【0057】なお、実施形態4の製造方法では、ウェハ
状の厚い圧電基板を用いて複数のSAW素子を作製し、
さらに図8(B)または図9に示したようなキャリアに
一括して実装したのち、圧電基板を研磨して薄くしても
よい(以下の実施形態においても同様である)。研磨の
際には、ウェハの端部におけるSAW素子とキャリアと
の境界を、除去可能な樹脂で封止しておくことが好まし
い。これによって、SAW素子とキャリアとの間に研磨
剤が侵入することを防止できる。この製造方法では、厚
い圧電基板を用いてSAWデバイスを形成できるため、
特に歩留まりよくSAWデバイスを製造できる。
【0058】実施形態4の製造方法では、絶縁性シート
35が剛性の低い材料からなるため、実装工程を容易に
行うことができる。また、バンプ34の高さを揃える必
要がないため、製造が容易である。また、SAW素子4
0とキャリア41との固定にハンダ付けが必要とならな
いため、素子を高温に加熱する必要がなくなり、素子の
焦電破壊を防止できる。
【0059】なお、図4(D)の実装工程において、S
AW素子40、またはキャリア41a(絶縁性シート3
5aおよび側壁36a)、または両者に超音波を印加し
ながら圧電基板31と絶縁性シート35aとを接近させ
てもよい。超音波は実装工程中の一定時間印加すればよ
い。具体的には、たとえば、バンプ34が側壁36aへ
の貫通を開始してから、100m秒後に超音波の印加を
開始し、実装終了後まで超音波を印加すればよい。超音
波を印加することによって、(1)実装工程における加
圧力を小さくできる、(2)実装工程における加熱温度
を低くできる、(3)バンプ34と外部電極37とを良
好に接続できるという効果が得られる。以下に、これら
の効果について説明する。
【0060】実装工程時の加圧力が高すぎると圧電基板
31が割れたり、側壁36aが押しつぶされたりする場
合がある。したがって、実装工程時の加圧力は小さいこ
とが好ましい。実施形態4の製造方法において、バンプ
34の数をnとすると(以下、同様である)、0.1n
(W)の超音波を印加することによって、バンプ34を
貫通させるのに必要な加圧力を70%以下にできる。ま
た、0.2・n(W)の超音波を印加することによっ
て、必要な加圧力を50%以下にできる。
【0061】実装工程時の加熱温度が高すぎると、絶縁
性シート35aや側壁36aを構成する樹脂が柔らかく
なりすぎる場合がある。また、加熱温度が高すぎると、
SAW素子40の特性が劣化する場合がある。したがっ
て、実装工程時の加熱温度は低いことが好ましい。実施
形態4の製造方法において、0.1・n(W)の超音波
を印加することによって、バンプ34を貫通させるのに
必要な加熱温度(℃)を80%以下にできる。また、
0.2・n(W)の超音波を印加することによって、必
要な加熱温度(℃)を60%以下にできる。
【0062】実装工程時に超音波を印加すると、バンプ
34と外部電極37との界面に樹脂が残存することを防
止できるため、バンプ34と外部電極37との接続部の
信頼性が向上する。その結果、環境の変化や振動に対す
る信頼性が高いSAWデバイスが得られる。
【0063】さらに、実装工程において超音波を印加す
る場合には、バンプ34および外部電極37を金で形成
し、両者が金の固相拡散反応で接続されるように実装工
程を行うことが好ましい。具体的には、加熱温度を12
0℃〜200℃の範囲内とし、0.2・n(W)〜1・
n(W)の範囲内の超音波を印加しながら実装工程を行
えばよい。このとき印加される超音波の一部は、絶縁性
シート35aや側壁36aに吸収されるため、一般的な
実装で印加される超音波の出力よりも高い出力で超音波
を印加してもSAWデバイスの破損は少ない。そのた
め、高い出力の超音波を印加することができ、加熱温度
を120℃まで低下させることが可能となる。バンプ3
4および外部電極37とを金の固相拡散反応を用いて接
続することによって、バンプ34と外部電極37との接
続の信頼性を向上できる。また、この接続方法によれ
ば、SAW素子40の特性が加熱によって低下すること
を防止できる。
【0064】(実施形態5)実施形態5では、本発明の
SAWデバイスの他の一例について説明する。実施形態
5のSAWデバイス100について、断面図を図10
(A)に示す。また、図10(A)の線X−Xから圧電
基板31側を見たときの断面図を図10(B)に示す。
図10(A)の断面図は、図10(B)の線Y−Yにお
ける断面図である。図10(B)において、配線ライン
38の図示は省略する。
【0065】SAWデバイス100は、実施形態3のS
AWデバイス30に加えて、櫛形電極32と側壁36と
の間に配置された隔壁101をさらに備える。隔壁10
1を除いて、SAWデバイス100は、SAWデバイス
30と同様である。
【0066】隔壁101は樹脂からなる。具体的には、
たとえば、感光性アクリル系樹脂、感光性エポキシ樹
脂、または感光性ポリイミド樹脂を用いることができ
る。圧電基板31と絶縁性シート35と隔壁101と
は、第2の密閉空間109を形成している。すなわち、
櫛形電極32の周囲は、密閉空間39および109によ
って二重に封止されている。さらに、隔壁101は、剛
性が低い絶縁性シート35が変形して櫛形電極32と接
触することを防止する。このように、SAWデバイス1
00は隔壁101を備えるため、特性および信頼性が特
に高いSAWデバイスが得られる。
【0067】SAWデバイス100は、実施形態4で説
明した製造方法に、隔壁101を形成する工程を加える
ことによって製造できる。製造方法の一例を以下に説明
する。まず、図11(A)に示すように、圧電基板31
の一主面31a上に、櫛形電極32および電極パッド3
3を形成する。
【0068】次に、図11(B)に示すように、感光性
のアクリル系樹脂シート111を一主面31a上にラミ
ネートする。アクリル系樹脂シート111の厚さは、側
壁36の高さよりも大きくなるようにしておく。
【0069】次に、図11(C)に示すように、アクリ
ル系樹脂シート111の露光および現像を行って、アク
リル系樹脂シート111をパターニングし、隔壁101
aを形成する。隔壁101aは、樹脂の硬化によって隔
壁101となる。
【0070】次に、図11(D)に示すように、電極パ
ッド33上にバンプ34を形成する。その後は、実施形
態4で説明した方法と同様の方法でSAWデバイス10
0を製造できる。
【0071】上記製造方法では、隔壁101を形成する
ことによって、絶縁性シート35が変形して櫛形電極3
2に接触することを防止できる。また、側壁36が高い
加圧力によって変形して櫛形電極32に接触することを
防止できる。
【0072】(実施形態6)実施形態6では、本発明の
SAWデバイスのその他の一例について説明する。実施
形態6のSAWデバイス120について、断面図を図1
2に示す。SAWデバイス120は、SAWデバイス1
00に比べて、屋根部材121をさらに備える点のみが
異なる。実施形態6では、SAWデバイス100と同様
の部分については重複する説明を省略する。
【0073】屋根部材121は、圧電基板31と絶縁性
シート35との間に配置される。屋根部材121は、た
とえば、アクリル系樹脂からなる。屋根部材121は、
隔壁101の蓋となる部材である。圧電基板31と隔壁
101と屋根部材121とは第2の密閉空間129を形
成する。屋根部材121は、絶縁性シート35と接触し
ている。
【0074】SAWデバイス120では、櫛形電極32
の周囲は密閉空間39と密閉空間129によって2重に
封止されている。したがって、SAWデバイス120に
よれば、櫛形電極32の周囲の気密性を高めることがで
きる。また、絶縁性シート35が櫛形電極32に接触す
ることを防止できる。
【0075】SAWデバイス120は、図11(C)の
工程ののちに、隔壁101a上に屋根部材121を配置
することによって製造できる。屋根部材121は、たと
えば、感光性樹脂からなるシートを、露光・現像によっ
てパターニングすることによって形成できる。このと
き、隔壁101aの高さと屋根部材121の厚さとの和
が、側壁36の高さよりも大きくなるように隔壁101
aおよび屋根部材121を形成する。実施形態6の製造
方法では、実施形態5で説明した効果が得られる。さら
にこの製造方法によれば、樹脂を硬化させるときに発生
する有機溶媒でSAW素子40の特性が低下することを
防止できる。
【0076】なお、屋根部材121は、絶縁性シート3
5と離れた位置に配置してもよい。そのようなSAWデ
バイス130について、断面図を図13に示す。SAW
デバイス130では、絶縁性シート35と屋根部材12
1とが接触していないため、両者の間で化学反応などが
生じることを防止できる。このため、特に信頼性が高い
SAWデバイスが得られる。また、絶縁性シート35と
屋根部材121とを異なる材料で形成することができ
る。
【0077】(実施形態7)実施形態7では、本発明の
SAWデバイスの他の一例について説明する。実施形態
7のSAWデバイス140について、SAW素子の部分
の拡大図を図14に示す。なお、SAWデバイス140
は、SAWデバイス30と同様にキャリア41を備え
る。
【0078】SAWデバイス140は、実施形態3のS
AWデバイス30と比較して、圧電基板31の一主面3
1a上に形成された膜141を備える点のみが異なる。
実施形態7では、SAWデバイス30と同様の部分につ
いては重複する説明を省略する。
【0079】SAWデバイス140は、一主面31a上
に、複数の櫛形電極32を覆うように形成された膜14
1を備える。膜141は、圧電基板31と側壁36との
接着性を向上させる材料からなる。具体的には、珪素化
合物を用いることができ、たとえば、酸化珪素(SiO
2、SiO)や窒化珪素を用いることができる。
【0080】SAWデバイス140では、膜141によ
って、圧電基板31と側壁36との間の接着性が向上す
る。このため、圧電基板31と側壁36との界面から密
閉空間39に侵入する水分を減少させることができ、装
置の耐湿性が向上する。また、接着性の向上によってデ
バイスの信頼性が向上する。
【0081】この効果を確認するため、SAWデバイス
30および140を実際に作製して不活性ガスを用いた
リークテストを行った。その結果、SAWデバイス14
0における密閉空間からのガスのリーク量は、SAWデ
バイス30におけるリーク量の10分の1以下となっ
た。
【0082】また、SAWデバイス30および140に
ついて、85℃、相対湿度85%の雰囲気下に放置する
信頼性試験を行った。その結果、SAWデバイス140
の不良発生率は、SAWデバイス30に比べて非常に低
かった。
【0083】また、SAWデバイス30および140に
ついて、熱衝撃試験を行った。その結果、SAWデバイ
ス140の不良発生率は、SAWデバイス30に比べて
非常に低かった。
【0084】(実施形態8)実施形態8では、本発明の
SAWデバイスの他の例について説明する。実施形態8
のSAWデバイスは、SAWデバイス30に保護部材を
形成したデバイスである。
【0085】実施形態8のSAWデバイス150の断面
図を図15に示す。SAWデバイス150は、SAWデ
バイス30と比べて、側面(側壁36)を覆うように耐
湿性の保護部材151が形成されている点のみが異な
る。
【0086】保護部材151は、耐湿性の高い材料から
なる。具体的には、たとえば、珪素化合物、エポキシ系
樹脂、シリコーン系樹脂、フッ素系樹脂またはアクリル
系樹脂を用いることができる。さらに具体的には、撥水
性のフッ素系樹脂、SiO2、またはSiNを用いるこ
とができる。保護部材151の材料となる樹脂は、12
1℃、2気圧、飽和水蒸気圧下で20時間放置した場合
に、質量の変動が2%以下であることが好ましい。
【0087】保護部材151は、密閉空間39に水分が
侵入することを防止するとともに、装置の耐衝撃性を高
める。したがって、SAWデバイス150は、SAWデ
バイス30よりもさらに耐湿性および耐衝撃性が高い。
【0088】なお、保護部材151は、圧電基板31の
他主面31b(一主面31aとは反対側の主面)と装置
の側面(側壁36)とを覆うように形成してもよい。そ
のようなSAWデバイス160について一例の断面図を
図16に示す。
【0089】SAWデバイス160は、SAWデバイス
30とは、保護部材161を備える点のみが異なる。保
護部材161は、圧電基板31の他主面31bおよび側
面を覆うように形成されている。保護部材161には、
保護部材151と同様の材料を用いることができる。保
護部材161は、他主面31bを覆うように形成されて
いるため、保護部材151で得られる効果に加えて、さ
らに優れた耐衝撃性が得られる。保護部材161は、側
壁36を覆うように形成された第1の保護部材と、他主
面31bを覆うように形成された第2の保護部材とを一
体として形成した保護部材である。
【0090】SAWデバイス150および160を実際
に作製して耐衝撃性の評価を行った。具体的には、各装
置に10グラムのおもりをつけてコンクリート面に落下
させる試験を行った。その結果、SAWデバイス160
は、SAWデバイス150よりもさらに耐衝撃性に優れ
ていた。
【0091】なお、保護部材は、さらにその表面を覆う
保護膜で被覆されていてもよい(以下の保護部材におい
ても同様である)。保護膜は、たとえば、珪素化合物、
撥水性の樹脂材料、または金属材料からなる。珪素化合
物としては、二酸化珪素や窒化珪素を用いることができ
る。撥水性の樹脂材料としては、フッ素系樹脂やシリコ
ーン系樹脂を用いることができる。
【0092】(実施形態9)実施形態9では、本発明の
SAWデバイスの他の一例について説明する。実施形態
9のSAWデバイス170について、断面図を図17に
示す。SAWデバイス170は、圧電基板31の他主面
31b(一主面31aとは反対側の主面)上に形成され
た保護部材171を備える。
【0093】保護部材171は、装置の耐衝撃性を向上
させるために形成される。保護部材171は、衝撃を吸
収する材料からなり、たとえば樹脂からなる。具体的に
は、たとえば、エポキシ系樹脂、シリコーン系樹脂、ま
たはアクリル系樹脂を用いることができる。これらの中
でも、硬化時の収縮応力を考慮すると、剛性が低いシリ
コーン系樹脂がより好ましい。
【0094】厚さが0.15mmの圧電基板31を用い
てSAWデバイス30および170を形成し、耐衝撃性
を評価した。具体的には、100gのおもりをつけたS
AWデバイス30および170をコンクリート面に落下
させて耐衝撃性を評価した。その結果、SAWデバイス
170では、SAWデバイス30よりもさらに耐衝撃性
が向上していた。
【0095】なお、保護部材171は、SAWデバイス
160のように、他主面31bおよび側面を覆うように
形成してもよい。これによって、SAWデバイスの耐湿
性および耐衝撃性が向上する。
【0096】(実施形態10)実施形態10では、本発
明のSAWデバイスおよびその製造方法について他の例
を説明する。
【0097】実施形態10の製造方法について、工程断
面図を図18(A)〜18(C)に示す。まず、図18
(A)に示すように、台座181の上方で、キャリア1
82とSAW素子40とを対向させる。台座181とし
ては、たとえば、表面がテフロン(登録商標)でコート
されたステンレス製の台座を用いることができる。キャ
リア182は、外部電極37を形成しないことを除い
て、図5に示した方法と同様の方法で形成できる。SA
W素子40は、図4(A)で説明した方法と同様の方法
で形成できる。
【0098】次に、図18(B)に示すように、キャリ
ア182にバンプ34を貫通させ、バンプ34を台座1
81に押しつける。キャリア182を貫通したバンプ3
4の先端は、電極端子部として利用可能である。
【0099】図18(B)の工程では、固着防止のため
の膜(たとえば、テフロンコート)を台座181の表面
に設けることが好ましい。これによって、バンプ34と
台座181とが固着することを防止できる。このように
して、図18(C)に示すSAWデバイス180が得ら
れる。
【0100】実施形態10の製造方法では、外部電極3
7を形成する工程を省略できるため、本発明のSAWデ
バイスを安価に製造できる。また、外部電極37を形成
する場合には、メッキ工程や気相成膜工程といった外部
電極37を形成する工程に耐えるような材料で絶縁性シ
ート35を形成する必要がある。これに対し、実施形態
10の製造方法ではそのような制約がない。このため、
絶縁性シート35の材料の選択の幅が広がる。
【0101】なお、台座181の代わりに、電極端子部
が形成される部分に凹部を備えた台座を用いてもよい。
そのような台座191を用いた製造方法について、製造
工程の断面図を図19(A)〜(C)に示す。
【0102】図19(A)〜(C)の製造工程では、電
極端子部が形成される部分に凹部191aが形成された
台座191を用いる。その結果、キャリア182を貫通
したバンプ34の先端が、凹部191aの形に形成され
て電極端子部34aとなる。このように、台座191を
用いることによって電極端子部34aを正確に形成で
き、SAWデバイスの実装を信頼性よく容易に行うこと
ができる。
【0103】(実施形態11)実施形態11では、本発
明のSAWデバイスおよびその製造方法について他の例
を説明する。実施形態11の製造方法について、工程断
面図を図20(A)および(B)に示す。
【0104】まず、図20(A)に示すように、配線基
板201の上方で、キャリア182とSAW素子40と
を対向させる。配線基板201は、基板201aと基板
201a上に形成された電極201bとを含む。基板2
01aは、たとえば、ガラスエポキシ、紙エポキシ、紙
フェノール、アラミド樹脂、またはセラミクスからな
る。電極201bは、たとえば金からなり、表面にすず
メッキが施されていてもよい。配線基板201は、プリ
ント基板でもよいし、また、回路が内蔵されたセラミク
ス基板でもよい。SAW素子40およびキャリア182
は、上述したものと同様である。
【0105】次に、図20(B)に示すように、キャリ
ア182にバンプ34を貫通させ、さらにバンプ34と
電極201bとを電気的に接続する。このときの条件
は、電極201bの材料によって異なる。
【0106】バンプ34および電極201bがともに金
からなる場合、金の固相拡散反応によって、両者を電気
的・機械的に接続できる。金の固相拡散反応は、たとえ
ば、配線基板201を120℃〜300℃程度に加熱
し、超音波を印加することによって起こさせることがで
きる。ただし、圧電基板31が焦電係数の高い材料から
なる場合には、焦電破壊をさけるため、加熱温度を20
0℃以下にする必要がある。圧電基板31として焦電係
数が低い水晶基板を用いる場合には、300℃程度まで
加熱することが可能である。また、加熱温度は、側壁3
6や絶縁性シート35の材料によっても制限される。加
熱温度が120℃程度と低い場合には、1・n(W)
(nはバンプ34の数)程度の超音波を印加することが
必要となる。
【0107】バンプ34が金からなり、電極201bが
表面にすすメッキが施された金からなる場合には、加熱
をしないで超音波を印加するだけで、両者を電気的・機
械的に接続できる。具体的には、たとえば、0.2・n
(W)の超音波を印加することによってバンプ34と電
極201bとを電気的・機械的に接続できる。ただし、
このとき加熱を行うことによって、SAW素子40の実
装が容易になる。ただし、加熱は、SAW素子40の特
性が劣化しない範囲で行うことが好ましい。バンプ34
の金と電極201bのすずとは、その後のリフロー工程
で共晶を形成して強固な接合を形成する。
【0108】(実施形態12)実施形態12では、本発
明のSAWデバイスの他の一例について説明する。実施
形態12のSAWデバイス210について、断面図を図
21(A)および(B)に示す。図21(A)は図21
(B)の線Y−Yにおける断面図(配線ライン38は省
略)である。図21(B)は、図21(A)の線X−X
から圧電基板31側を見たときの断面図である。
【0109】SAWデバイス210は、櫛形電極32の
周囲に配置された側壁215を備える。側壁215は、
側壁36と同様の材料からなる。側壁215は、図10
(B)の隔壁101と同様の位置に配置される。圧電基
板31と側壁215と絶縁性シート35とは、密閉空間
219を形成する。SAWデバイス210では、側壁2
15がバンプ34の内側に配置されている。バンプ34
は、側壁215を貫通せず、絶縁性シート35のみを貫
通する。
【0110】SAWデバイス210の製造方法につい
て、以下に説明する。SAWデバイス210は、側壁2
15の製造工程を除いて、実施形態4で説明した方法と
同様の方法で製造できる。
【0111】側壁215は、圧電基板31上に形成して
も、絶縁性シート35上に形成してもよい。側壁215
を圧電基板31上に形成する場合には、感光性の樹脂を
用いてフォトリソグラフィーによって形成できる。これ
によって、側壁215を所定の位置に精度よく形成で
き、装置の小型化、および製造歩留まりの向上が可能と
なる。側壁215を絶縁性シート35上に形成する場合
には、側壁36と同様の方法で形成できる。
【0112】SAWデバイス210の製造方法では、バ
ンプ34を側壁に貫通させる必要がないため、実装工程
時の条件の制御が容易になる。
【0113】なお、SAWデバイス210の側面や圧電
基板31の他主面31bを覆うように保護部材を形成し
てもよい。装置の側面のみに保護部材151を形成した
SAWデバイス210aについて、断面図を図22
(A)に示す。また、装置の側面および他主面31bを
覆うように保護部材161を形成したSAWデバイス2
10bについて、断面図を図22(B)に示す。保護部
材を形成することによって、装置の耐湿性および耐衝撃
性が向上する。
【0114】また、絶縁性シート35が屋根部35bを
備えてもよい。そのようなSAWデバイス210cにつ
いて、断面図を図23に示す。SAWデバイス210c
では、圧電基板31と側壁215と屋根部35bとが密
閉空間219を形成する。なお、SAWデバイス210
aおよび210bと同様に、SAWデバイス210cの
周囲に保護部材を形成してもよい。
【0115】(実施形態13)実施形態13では、本発
明の回路モジュールについて一例を説明する。実施形態
13の回路モジュール240について、断面図を図24
に示す。回路モジュール240は、配線基板201とS
AWデバイス30と保護部材241とを含む。
【0116】配線基板201上には、機能素子などの回
路部品が実装されていてもよい。具体的には、抵抗、コ
ンデンサ、コイル、ダイオードといったディスクリート
部品や半導体集積回路が実装されていてもよい。SAW
デバイス30は、たとえば、配線基板の電極201bに
外部電極37をハンダ付けすることによって実装でき
る。回路モジュール240では、絶縁性シート35が低
剛性の材料からなるため、ハンダ付けによって生じる応
力を絶縁性シート35が吸収する。そのため、回路モジ
ュール240では、薄い圧電基板31を用いることがで
きる。
【0117】SAWデバイス30は、保護部材241で
覆われている。保護部材241には、保護部材151と
同様の材料を用いることができる。
【0118】なお、配線基板201の代わりに、内部に
電子部品が内蔵されたセラミクス積層基板を用いてもよ
い。そのような回路モジュール250について、断面図
を図25に模式的に示す。
【0119】回路モジュール250は、セラミクス積層
基板251と、SAWデバイス30と、保護部材252
と回路部品とを備える。セラミクス積層基板251の表
面には、配線ライン253およびグランド電極254が
形成されている。セラミクス積層基板251の内部に
は、容量性素子255が形成されている。配線ライン2
53には、SAWデバイス30および抵抗素子256
(ハッチングは省略する)が実装されている。
【0120】SAWデバイス30は、保護部材252で
覆われている。保護部材252には、保護部材151と
同様の材料を用いることができる。
【0121】なお、配線基板201やセラミクス積層基
板251上に実装するSAWデバイスは、SAWデバイ
ス30に限らず、本発明の他のSAWデバイスであって
もよい。
【0122】(実施形態14)実施形態14では、本発
明の弾性表面波デバイスについて他の一例を説明する。
実施形態14のSAWデバイスは、圧電基板と、前記圧
電基板の一主面上に配置された弾性表面波を励振するた
めの複数の櫛形電極と、前記一主面上に配置された複数
のバンプと、前記一主面側に配置され樹脂を含む部材と
を備える。前記バンプと前記櫛形電極とは電気的に接続
されている。前記バンプの少なくとも一部は、前記部材
に埋没している。
【0123】実施形態14のSAWデバイスは、さら
に、前記圧電基板の前記一主面に対向するように配置さ
れた回路基板をさらに備える。前記回路基板は、前記圧
電基板側の表面に形成された配線ラインを備える。前記
樹脂を含む部材は、前記櫛形電極が振動可能な空間を前
記櫛形電極の周囲に形成するための空間形成部材であ
る。
【0124】実施形態14のSAWデバイスは、以下の
実施形態で説明するように様々な形態のSAWデバイス
を含む。なお、以下の実施形態においては枠状の空間形
成部材を示しているが、空間形成部材は櫛形電極の周囲
を囲っていなくともよい。たとえば、空間形成部材は柱
状の形状でもよい。この場合には、空間形成部材の周囲
を覆うように配置された樹脂によって櫛形電極の周囲の
空間を密閉空間にする。
【0125】(実施形態15)実施形態15では、本発
明のSAWデバイスの製造方法について一例を説明す
る。
【0126】実施形態15の製造方法では、まず、
(i)圧電基板と、前記圧電基板の一主面に形成された
複数の櫛形電極と、前記複数の櫛形電極に電気的に接続
された複数のバンプとを備える弾性表面波素子と、配線
ラインが形成された一主面を備える回路基板とを形成す
る。その後、(ii)前記圧電基板の前記一主面と、前記
回路基板の前記一主面とを、空間形成部材を挟んで対向
するように配置させる。その後、(iii)前記バンプが
前記空間形成部材に埋没して前記配線ラインと電気的に
接続するように、前記回路基板と前記弾性表面波素子と
を接近させる。前記(iii)の工程において、前記空間
形成部材が前記櫛形電極の周囲に前記櫛形電極が振動可
能な空間を形成する。
【0127】なお、実施形態15の製造方法は、本発明
の製造方法の一例であり、本発明の製造方法は、以下の
実施形態で説明するように他の様々な形態を含む。本発
明の製造方法では、実施形態1で説明した部材、たとえ
ば圧電基板、櫛形電極、電極パッド、バンプ、絶縁性シ
ート、側壁、外部電極、および配線ラインといった部材
を用いることができる。
【0128】(実施形態16)実施形態16では、実施
形態14のSAWデバイスおよびその製造方法の一例に
ついて説明する。実施形態16のSAWデバイス300
について断面図を図26に示す。
【0129】SAWデバイス300は、SAW素301
と回路基板310と空間形成部材320とを備える。S
AW素子301は、SAWデバイス10に含まれるSA
W素子と同様である。SAW素子301は、圧電基板1
1と圧電基板11の一主面11a上に形成された複数の
櫛形電極12と、電極パッド13と、電極パッド13上
に形成された複数のバンプ14とを備える。
【0130】空間形成部材320は、樹脂からなる。空
間形成部材320には、櫛形電極12が振動可能な空間
を形成するための貫通孔または凹部が形成されている。
空間形成部材320は、圧電基板11と回路基板310
との間に配置されている。回路基板310と圧電基板1
1と空間形成部材320とは、櫛形電極12の周囲に櫛
形電極12が振動するための密閉空間を形成する。
【0131】回路基板310は、基体311、配線ライ
ン312、ビア電極313、内部電極314および外部
電極315を備える。基体311は、絶縁体からなる層
311a〜311cが積層された積層体である。配線ラ
イン312は、回路基板310の一主面310a上に形
成される。ビア電極313および内部電極314は、基
体311の内部に形成される。内部電極314は、基体
311の内部に層状に形成されている。ビア電極313
は、配線ライン312、内部電極314および外部電極
315を接続する。バンプ14は、空間形成部材320
を貫通して直接配線ライン312に接続されている。バ
ンプ14と配線ライン312とは、超音波を印加するこ
とによって接続されることが好ましい。櫛形電極12
は、電極パッド13、バンプ14、配線ライン312、
ビア電極313および内部電極314を介して外部電極
315に電気的に接続されている。また、SAW素子3
01は、バンプ14および空間形成部材320によっ
て、回路基板310に固定されている。
【0132】SAWデバイス300では、SAW素子3
01を気密封止する容器を必要としないため、小型化お
よび低背化が可能である。また、SAWデバイス300
では、空間形成部材320とバンプ14とによって、回
路基板310上にSAW素子301を支持するので、S
AW素子を安定に支持できる。
【0133】次に、このSAWデバイス300の製造方
法について、図27(A)および(B)を用いて説明す
る。まず、SAW素子301、回路基板310、および
空間形成部材320をそれぞれ作製する(工程
(i))。各構成部分は、どのような順序で作製しても
よく、同時に作製してもよい。以下に、各構成部分の作
製方法について説明する。
【0134】まず、回路基板310を作製する工程を説
明する。回路基板310は、積層されたセラミック誘電
体からなる基体311を含む。基体311は、セラミッ
クグリーンシートを焼成することによって形成できる。
基体311には、ガラスエポキシ系の樹脂基板を用いて
もよい。配線ライン312、内部電極314および外部
電極315は、一般的な配線の形成方法によって形成で
きる。ビア電極313は、基体311にビアホールを形
成し、その内部に金属ペーストを充填して焼成すること
によって形成できる。なお、配線ライン312と外部電
極315とは、インダクタやキャパシタ、移相回路、バ
ラン、ローパスフィルタといった機能回路を介して接続
してもよい。これらの機能回路は、基体311の内部に
配置してもよい。
【0135】次に、空間形成部材320を作製する工程
を説明する。空間形成部材320には、櫛形電極12が
振動可能な空間を形成するための貫通孔または凹部が形
成されている。空間形成部材320は、一般的な方法で
形成できる。たとえば、空間形成部材320は、樹脂か
らなる板状体の中央部に機械的に貫通孔を形成すること
によって作製できる。また、空間形成部材320は、空
洞部を設けた型枠に硬化前の樹脂を流し込んで半硬化さ
せることによっても作製できる。また、貫通孔が形成さ
れた板状体と平板な板状体とを貼り合わせることによっ
ても、凹部を備える空間形成部材320を作製できる。
【0136】空間形成部材320は、熱硬化性樹脂から
なることが好ましく、たとえばエポキシ樹脂で形成でき
る。なお、空間形成部材320の熱変形性、粘度、およ
び弾性率といった特性を制御するために、空間形成部材
320は固形充填物を含んでもよい。
【0137】次に、SAW素子301を作製する工程に
ついて説明する。SAW素子301は、実施形態4で説
明したSAW素子40の作製方法と同様の方法で形成で
きる。バンプ14は、実施形態4で説明したように、金
ワイヤを用いたボールボンディング法によって形成でき
る。バンプ14は、信頼性が高い電気接続を行うため、
変形しやすい金からなることが好ましい。さらに、バン
プ14は、空間形成部材320を貫通しやすくするた
め、先端が尖った2段型の構造であることが好ましい。
バンプ14の高さは、空間形成部材320の厚さより高
いことが好ましい。バンプ14の高さを一定の範囲内と
することによって、空間形成部材320を変形させるこ
となく、バンプ14と配線ライン312とを信頼性よく
接続できる。
【0138】次に、SAW素子301と回路基板310
と空間形成部材320とを組み立ててSAWデバイス3
00を作製する工程について説明する。
【0139】まず、図27(A)に示すように、回路基
板310の一主面310aに空間形成部材320を加熱
圧着する。空間形成部材320は、配線ライン312の
うちバンプ14が接続される部分を少なくとも覆うよう
に配置される。加熱圧着の温度や圧力等の条件は、空間
形成部材320が所定の空間を形成できるように、使用
する樹脂の種類によって選択する。具体的には、たとえ
ば、加熱温度:50℃、圧力:1.47×105Paの
条件で加熱圧着を行うことができる。なお、貫通孔では
なく凹部が形成された空間形成部材320を用いる場合
には、凹部が形成されていない側を回路基板310に加
熱圧着する。
【0140】空間形成部材320を積層した後、空間形
成部材320を熱処理して、空間形成部材320を形成
する樹脂に含まれるガス成分を除去することが好まし
い。空間形成部材320に含まれるガス成分を除去する
ことで、SAWデバイス300の特性の変動を抑制でき
る。この場合、熱処理の条件は、空間形成部材320を
形成する樹脂に応じて種々選択できる。たとえば、10
0℃で2時間の条件で熱処理を行うことができる。
【0141】その後、図27(A)に示すように、圧電
基板11の一主面11aと、回路基板310の一主面3
10aとを空間形成部材320を挟んで対向させる。
【0142】次に、図27(B)に示すように、バンプ
14が空間形成部材320を貫通して配線ライン312
と直接接続するように、回路基板310とSAW素子3
01とを接近させる。この工程によって、櫛形電極12
の周囲に、櫛形電極12が振動可能な密閉空間326が
形成される。具体的には、回路基板310をステージ3
31上に配置したのち、バンプ14が空間形成部材32
0を貫通するように、圧電基板11の裏面側をプレスス
テージ330で加圧する。加圧は、バンプ14と配線ラ
イン312とが密着するまで行う。このとき、空間形成
部材320に圧縮応力がわずかに加わる程度まで圧力を
加えてもよい。これによって、バンプ14を塑性変形さ
せてSAW素子301を固定するとともに、バンプ14
を配線ライン312と電気的に接続できる。バンプ14
を塑性変形させることによって、バンプ14と配線ライ
ン312とを信頼性よく接続できる。バンプ14の高さ
を空間形成部材320の厚さより大きくしておくことに
よって、SAW素子301と回路基板310とを接近さ
せる際にバンプ14を塑性変形させることができる。
【0143】バンプ14と配線ライン312とを接続す
る工程では、バンプ14が空間形成部材320を貫通し
やすいように、SAW素子301および空間形成部材3
20から選ばれる少なくとも1つの部分を加熱すること
が好ましい。さらに、この工程において、バンプ14と
配線ライン312との接点に超音波を印加して、バンプ
14と配線ライン312とを超音波接合してもよい。超
音波接合によって、電気的な接続を特に信頼性よく行う
ことができる。この超音波の印加条件は種々選択でき
る。このSAWデバイス300では、空間形成部材32
0とバンプ14とによってSAW素子301を固定する
ので、バンプ14のみで固定する従来の方法に比べてS
AW素子301を安定に固定できる。したがって、SA
Wデバイス300を製造する場合には、バンプ14を固
定するための超音波出力を小さくできる。その結果、S
AW素子301の圧電基板11が衝撃によって割れるこ
とを抑制できる。
【0144】さらに、図27(B)の工程ののちに加熱
処理を行って空間形成部材320の樹脂を硬化させ、S
AW素子301と空間形成部材320との密着性、およ
び空間形成部材320と回路基板310との密着性を向
上させることが好ましい。この加熱処理は、空間形成部
材320の材料に応じて選択でき、たとえば、150℃
で1時間の条件で行うことができる。この加熱処理によ
って、密閉空間326の気密性を向上させることができ
る。この加熱処理では、バンプ14と配線ライン312
とが接合しており、空間形成部材320にはわずかに圧
縮応力が作用しているため、加圧する必要はない。した
がって、生産性よくSAWデバイス300を製造でき
る。
【0145】加熱処理によって空間形成部材320を硬
化させることで、機械的衝撃に強く信頼性の高いSAW
デバイス300が得られる。また、空間形成部材320
がSAW素子301の外形寸法より大きい場合には、加
熱処理によって、空間形成部材320の樹脂がSAW素
子301の側面にも回り込み、密閉空間326の気密性
を向上させることができる。
【0146】実施形態16の製造方法によれば、SAW
素子301が強固に固定されたSAWデバイス300が
得られる。
【0147】(実施形態17)実施形態17では、実施
形態14で説明したSAWデバイスについて一例を説明
する。実施形態17のSAWデバイス300aについ
て、断面図を図28に示す。
【0148】SAWデバイス300aは、実施形態16
のSAWデバイス300と比較して、空間形成部材32
0の周囲を覆うように配置された保護部材327を備え
る点が異なる。保護部材327は、保護部材151と同
様の材料で形成できる。SAWデバイス300aでは、
保護部材327によって密閉空間326の気密性を高く
でき、水分などが密閉空間326に侵入することを防止
できる。
【0149】保護部材327の材料の熱膨張係数は、回
路基板310の材料の熱膨張係数の0.8倍〜1.2倍
の範囲内にあることが好ましい。これによって、動作環
境の温度が変化しても、熱膨張係数の違いによって保護
部材と回路基板とが変形することがない。その結果、温
度変化による特性の劣化が少ないSAWデバイスが得ら
れる。
【0150】(実施形態18)実施形態18では、実施
形態14で説明したSAWデバイスついて一例を説明す
る。実施形態18のSAWデバイス300bについて、
断面図を図29に示す。
【0151】SAWデバイス300bは、実施形態17
のSAWデバイス300aと比較して、空間形成部材3
20の周囲だけでなく、SAW素子301の裏面も保護
部材327で覆っている点で相違する。換言すれば、S
AWデバイス300bは、空間形成部材320の周囲に
配置された第1の保護部材と、圧電基板11の一主面1
1aとは反対側の他主面を覆うように配置された第2の
保護部材とを備える。SAWデバイス300bでは、第
1の保護部材と第2の保護部材とが一体として形成され
ている。
【0152】SAWデバイス300bでは、SAW素子
301が回路基板310上に強固に固定されており、ま
た、圧電基板11が保護部材327で覆われている。し
たがって、圧電基板11として、タンタル酸リチウムな
どの脆い材料を用いた場合でも、機械的衝撃や熱的衝撃
による影響を抑制できる。
【0153】(実施形態19)実施形態19では、実施
形態14で説明したSAWデバイスついて一例を説明す
る。実施形態19のSAWデバイス300cについて、
断面図を図30に示す。
【0154】SAWデバイス300cは、実施形態18
のSAWデバイス300bと比較して、回路基板310
上の配線ライン312が密閉空間326の内部にまで形
成されている点が異なる。SAWデバイス300cで
は、空間形成部材320の開口部内に配置された配線ラ
イン312によって、SAWデバイスを組み立てる際に
回路基板310とSAW素子301とを精度よく位置合
わせすることができる。なお、配線ライン312とは別
に、回路基板310の位置を認識するためのパターンが
回路基板310上に形成されていてもよい。このパター
ンは、配線ライン312と同様の方法で形成できる。
【0155】(実施形態20)実施形態20では、実施
形態14で説明したSAWデバイスついて一例を説明す
る。実施形態20のSAWデバイス300dについて、
断面図を図31に示す。
【0156】SAWデバイス300dは、実施形態16
のSAWデバイス300と比較して、空間形成部材のみ
が異なる。SAWデバイス300dの空間形成部材32
0aは、第1の部材320xと第2の部材320yとか
らなる。第1の部材320xの中央部には、貫通孔が形
成されている。第1の部材320xには、実施形態16
で説明した空間形成部材320を薄くしたものを用いる
ことができる。第2の部材320yには、樹脂からなる
シートを用いることができる。なお、第2の部材320
yは、その回路基板310側に、必要に応じて凹部が形
成されていてもよい。第1の部材320xは第2の部材
320y上に積層されており、第1の部材320xの貫
通孔が凹部を形成する。この凹部が、櫛形電極12が振
動可能な空間を形成する。
【0157】空間形成部材320aは、空間形成部材3
20と同様に回路基板310上に加熱圧着すればよい。
また、第2の部材320yを回路基板310上に加熱圧
着したのち、第2の部材320y上に第1の部材320
xを加熱圧着してもよい。
【0158】SAWデバイス300dは、シート状の第
2の部材320yを備えるため、回路基板310から金
属粉などが剥離して櫛形電極12に付着することを防止
できる。その結果、櫛形電極12が短絡することを防止
でき、信頼性が高いSAWデバイスが得られる。
【0159】(実施形態21)実施形態21では、実施
形態14で説明したSAWデバイスついて一例を説明す
る。実施形態21のSAWデバイス300eについて、
断面図を図32に示す。
【0160】SAWデバイス300eは、実施形態20
のSAWデバイス300dと比較して、空間形成部材3
20aの周囲およびSAW素子301の裏面側を保護部
材327で覆っている点が異なる。保護部材327は、
実施形態18で説明したものと同様である。SAWデバ
イス300eでは、SAWデバイス300dで得られる
効果に加えて、実施形態18で説明した効果も得られ
る。
【0161】なお、第1の部材320xは、第2の部材
320yよりも大きくてもよい。そのような構成のSA
Wデバイス300fについて、断面図を図33に示す。
SAWデバイス300fでは、第1の部材320xが第
2の部材320yを覆うように配置されている。第1の
部材320xは、さらに、回路基板310の表面を覆っ
てもよい。
【0162】(実施形態22)実施形態22では、実施
形態14で説明したSAWデバイスついて一例を説明す
る。実施形態22のSAWデバイス300gについて、
断面図を図34に示す。
【0163】SAWデバイス300gは、実施形態21
のSAWデバイス300eと比較して、配線ライン31
2が空間形成部材320aの外側にまで形成されてい
る。そのため、SAWデバイス300gを組み立てる工
程において、空間形成部材320aの外側に配置された
配線ライン312を利用して、回路基板310の位置合
わせを正確に行うことができる。なお、配線ライン31
2とは別に、位置合わせ用のパターンを空間形成部材3
20aの外側に形成してもよい。
【0164】(実施形態23)実施形態23では、実施
形態14で説明したSAWデバイスついて一例を説明す
る。実施形態23のSAWデバイス300hについて、
断面図を図35に示す。
【0165】SAWデバイス300hは、SAWデバイ
ス300eと比較して、空間形成部材320aの第2の
部材320yがSAW素子301と同程度のサイズであ
ることが異なる。また、SAWデバイス300eと比較
して、空間形成部材320aの形成方法が異なる。
【0166】SAWデバイス300hでは、第1の部材
320xは、圧電基板11の一主面11a上に形成され
る。第1の部材320xは、感光性樹脂からなり、たと
えば、液状レジスト、ドライフィルムレジスト、感光性
ポリイミドなどからなる。
【0167】以下、空間形成部材320aの形成方法に
ついて説明する。まず、櫛形電極12と電極パッド13
と配線ライン18(図1(B)参照)とを形成した圧電
基板11を用意する。そして、フォトリソグラフィー法
で感光性樹脂をパターニングすることによって、圧電基
板11の一主面11a上に第1の部材320xを形成す
る。このとき、第1の部材320xの中央には、櫛形電
極12が振動可能な空間を形成するための貫通孔を形成
する。なお、バンプ14は、貫通孔の内側に配置されて
もよいし、貫通孔の外側に配置されてもよい。
【0168】第2の部材320yは、回路基板310上
に形成される。そして、バンプ14と配線ライン312
とを接続する際に、第1の部材320xと第2の部材3
20yとを接着する。
【0169】SAWデバイス300hでは、フォトリソ
グラフィー法によって第1の部材320xを精度よく形
成できる。したがって、SAWデバイス300hでは、
第1の部材320xの変形を抑制できるとともに、デバ
イスの小型化が可能である。
【0170】(実施形態24)実施形態24では、実施
形態14で説明したSAWデバイスついて一例を説明す
る。実施形態24のSAWデバイス300iについて、
断面図を図36に示す。
【0171】SAWデバイス300iは、実施形態18
で説明したSAWデバイス300bと比較して、バンプ
14と配線ライン312との接続の方法、および空間形
成部材が異なる。
【0172】SAWデバイス300iの空間形成部材3
20bは、樹脂シート内に分散された固形充填物320
zを含む点が、空間形成部材320とは異なる。固形充
填物320zは、導電性を有する固形物であり、材料、
大きさ、大きさの分布には特に限定はない。固形充填物
320zとしては、たとえば銀粉、ニッケル粉、銀−パ
ラジウム合金粉、または金粉を用いることができる。ま
た、ニッケルめっき、またはニッケル/金めっきされた
プラスチック粉末を用いることもできる。
【0173】空間形成部材320bに占める固形充填物
320zの含有率は特に限定はないが、バンプ14と配
線ライン312とを接続するために所定量以上にしてお
く必要がある。固形充填物320zの含有率は、10体
積%以上であることが好ましい。固形充填物320zの
含有率を所定量にしておくことによって、バンプ14を
空間形成部材320bに埋没させたときに、バンプ14
と固形充填物320zとを確実に接触させることができ
る。これによって、電極パッド13、バンプ14および
固形充填物320zを介して、バンプ14と配線ライン
312とを電気的に接続できる。一方、固形充填物32
0zの含有率が過大になると、空間形成部材320bの
柔軟性などの特性が低下してしまうため、含有率は所定
量以下にすることが好ましい。具体的には、固形充填物
320zの含有率は50体積%以下であることが好まし
い。
【0174】SAWデバイス300iでは、バンプ14
が空間形成部材320bを貫通していない。バンプ14
と配線ライン312とは直接接触しておらず、固形充填
物320zを介して電気的に接続されている。この構成
によれば、回路基板310に過大な荷重をかけることな
くバンプ14と配線ライン312とを電気的に接続する
ことができる。SAWデバイス300iでは、SAW素
子301は、バンプ14と空間形成部材320bとによ
って固定される。
【0175】SAWデバイス300iの製造方法は、実
施形態16で説明したSAWデバイス300の製造方法
と比較して、空間形成部材320を作製する工程と、バ
ンプ14と配線ライン312とを電気的に接続する工程
のみが異なる。これらの工程以外の工程は、実施形態1
6の製造方法と同様であるため、重複する説明は省略す
る。
【0176】まず、空間形成部材320bを作製する工
程について説明する。空間形成部材320bは、硬化前
の樹脂や半硬化状態の樹脂に、固形充填物320zを分
散させることを除いて、空間形成部材320と同様の方
法で作製できる。
【0177】次に、バンプ14と配線ライン312とを
電気的に接続する工程について説明する。バンプ14
は、その高さが空間形成部材320の厚さよりも低くな
るように形成される。回路基板310とSAW素子30
1とは、バンプ14が固形充填物320zを介して配線
ライン312と電気的に接続するように、接近させられ
る。具体的には、図27(B)の工程と同様に、プレス
ステージ330によって圧電基板11の裏面側を加圧す
ればよい。加圧は、圧電基板11の一主面11aと空間
形成部材320bとが密着するまで行う。なお、バンプ
14が空間形成部材320bに埋没しやすいように、空
間形成部材320bおよびSAW素子301から選ばれ
る少なくとも1つの部分を加熱しておくことが好まし
い。
【0178】この工程においては、バンプ14と固形充
填物320zとの接点、固形充填物320zと固形充填
物320zとの接点、および固形充填物320zと配線
ライン312との接点に超音波を印加してもよい。すな
わち、バンプ14、固形充填物320z、および配線ラ
イン312のそれぞれの間を超音波接合してもよい。超
音波接合を行うことによって、電気的な接続を信頼性よ
く行うことができる。超音波の印加条件は、種々選択で
きる。
【0179】SAWデバイス300iでは、空間形成部
材320bとバンプ14とによってSAW素子301を
固定するので、バンプ14のみで固定する従来の方法と
比べて、超音波出力を小さくできる。その結果、SAW
素子301の圧電基板11が衝撃によって割れることを
抑制できる。
【0180】さらに、バンプ14と配線ライン312と
を電気的に接続したのち、加熱処理を行って空間形成部
材320bを硬化させてもよい。加熱処理の条件は、空
間形成部材320bの材料に応じて選択できる。具体的
には、温度150℃、1時間の条件で行うことができ
る。この加熱処理によって、圧電基板11の一主面11
aと空間形成部材320bとの密着性、および空間形成
部材320bと回路基板310との密着性を向上でき
る。その結果、密閉空間326の気密性を向上できる。
【0181】加熱処理の際には、バンプ14、固形充填
物320z、および配線ライン312は金属的に接合し
ており、また、空間形成部材320bにはわずかに圧縮
応力が作用している。したがって、加熱処理の際に加圧
する必要がなく、生産性よく加熱処理を行うことができ
る。加熱処理によって空間形成部材320bを硬化させ
ることによって、機械的衝撃に強く信頼性の高いSAW
デバイスが得られる。さらに、空間形成部材320bが
SAW素子301の外形寸法よりも大きい場合には、加
熱処理によって、空間形成部材320bの樹脂が圧電基
板11の側面にも回り込んで、密閉空間326の気密性
を向上させることができる。
【0182】(実施形態25)実施形態25では、本発
明の回路モジュールについて一例を説明する。実施形態
25の回路モジュール370について、断面図を図37
に示す。
【0183】回路モジュール370は、実施形態18で
説明したSAWデバイス300bと比較して、回路部品
371を備える点が異なる。回路モジュール370は、
回路基板310、空間形成部材320b、SAW素子3
01、保護部材327および回路部品371を備える。
回路基板310、空間形成部材320b、SAW素子3
01および保護部材327は、上述したものと同様であ
る。なお、図37においては、固形充填物320zの図
示は省略する。
【0184】回路モジュール370では、SAW素子3
01に加えて、配線ライン312に回路部品371が実
装されている。回路部品371のバンプは、空間形成部
材320bに埋没しており、回路部品371は空間形成
部材320bによって固定されている。回路部品371
のバンプは、空間形成部材320bの固形充填物320
zによって配線ライン312に電気的に接続されてい
る。なお、空間形成部材320bの代わりに空間形成部
材320または320aを用いてもよい。この場合に
は、SAW素子301および回路部品371は、配線ラ
イン312に直接実装される。回路部品371は、機能
素子を含み、たとえば、ダイオードスイッチ、アンプ、
高周波ICといった半導体デバイスや、インダクタ、キ
ャパシタ、および抵抗素子などを含む。
【0185】これらの回路部品371は、SAWデバイ
ス300iのSAW素子301を配線ライン312に実
装する方法と同様の方法で配線ライン312に実装する
ことができる。なお、回路部品371を実装したのち、
圧電基板11の裏面および回路部品371の裏面を研削
して圧電基板11および回路部品371を薄くしてもよ
い。これによって、回路モジュール370をより薄くす
ることができる。
【0186】実施形態25の回路モジュール370で
は、SAW素子301と回路部品371とを、回路基板
310上に高密度に実装できる。このため、回路モジュ
ール370によれば、回路モジュールの小型化および低
コスト化を実現できる。
【0187】以上、本発明の実施の形態について例を挙
げて説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定され
ず本発明の技術的思想に基づき他の実施形態に適用する
ことができる。
【0188】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のSAWデ
バイスは、従来のSAWデバイスによりもさらに小型化
が可能であり、また、低コスト化および信頼性の向上を
実現できる。本発明のSAWデバイスは、たとえば、通
信機器に搭載される周波数フィルタや共振器に用いるこ
とができる。
【0189】また、本発明のSAWデバイスの製造方法
によれば、本発明のSAWデバイスを容易に製造でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のSAWデバイスについて一例を示す
断面図である。
【図2】 36°yカットタンタル基板のカット角を示
す図である。
【図3】 本発明のSAWデバイスについて他の一例を
示す断面図である。
【図4】 本発明のSAWデバイスの製造方法について
一例を示す工程断面図である。
【図5】 図4の製造方法について工程の一部を示す図
である。
【図6】 図4の製造方法について一部の工程の一例を
示す図である。
【図7】 図4の製造方法について一部の工程の他の一
例を示す図である。
【図8】 図4の製造方法について一部の工程のその他
の一例を示す図である。
【図9】 図4の製造方法について一部の工程のその他
の一例を示す図である。
【図10】 本発明のSAWデバイスについてその他の
一例を示す断面図である。
【図11】 本発明のSAWデバイスの製造方法につい
て他の一例を示す工程断面図である。
【図12】 本発明のSAWデバイスについてその他の
一例を示す断面図である。
【図13】 本発明のSAWデバイスについてその他の
一例を示す断面図である。
【図14】 本発明のSAWデバイスについてその他の
一例の一部を示す断面図である。
【図15】 本発明のSAWデバイスについてその他の
一例を示す断面図である。
【図16】 本発明のSAWデバイスについてその他の
一例を示す断面図である。
【図17】 本発明のSAWデバイスについてその他の
一例を示す断面図である。
【図18】 本発明のSAWデバイスの製造方法につい
てその他の一例を示す工程断面図である。
【図19】 本発明のSAWデバイスの製造方法につい
てその他の一例を示す工程断面図である。
【図20】 本発明のSAWデバイスの製造方法につい
てその他の一例を示す工程断面図である。
【図21】 本発明のSAWデバイスについてその他の
一例を示す断面図である。
【図22】 本発明のSAWデバイスについてその他の
例を示す断面図である。
【図23】 本発明のSAWデバイスについてその他の
例を示す断面図である。
【図24】 本発明のSAWデバイスについてその他の
例を示す断面図である。
【図25】 本発明のSAWデバイスについてその他の
例を示す断面図である。
【図26】 本発明のSAWデバイスについてその他の
一例を示す断面図である。
【図27】 本発明のSAWデバイスの製造方法につい
てその他の一例を示す工程断面図である。
【図28】 本発明のSAWデバイスについてその他の
一例を示す断面図である。
【図29】 本発明のSAWデバイスについてその他の
一例を示す断面図である。
【図30】 本発明のSAWデバイスについてその他の
一例を示す断面図である。
【図31】 本発明のSAWデバイスについてその他の
一例を示す断面図である。
【図32】 本発明のSAWデバイスについてその他の
一例を示す断面図である。
【図33】 本発明のSAWデバイスについてその他の
一例を示す断面図である。
【図34】 本発明のSAWデバイスについてその他の
一例を示す断面図である。
【図35】 本発明のSAWデバイスについてその他の
一例を示す断面図である。
【図36】 本発明のSAWデバイスについてその他の
一例を示す断面図である。
【図37】 本発明のSAWデバイスについてその他の
一例を示す断面図である。
【図38】 従来のSAWデバイスについて一例を示す
断面図である。
【図39】 従来のSAWデバイスについて他の一例を
示す断面図である。
【符号の説明】
10、30、100、120、130、140、15
0、160、170、210、210a〜c、300、
300a〜i SAWデバイス 11、31 圧電基板 11a、310a 一主面 11b 他主面 12、32 櫛形電極 13、33 電極パッド 14、34 バンプ 15、35、35a 絶縁性シート(樹脂を含む部材) 16、36、36a、215 側壁 17、37 外部電極 18、38、312 配線ライン 19、39、109、129、219、326 密閉空
間 34a 電極端子部 35b 屋根部 40、301 SAW素子 41 キャリア 101、101a 隔壁 121 屋根部材 141 膜 151、161、171、327 保護部材 181、191 台座 201 配線基板 240、250、370 回路モジュール 251 セラミクス積層基板 310 回路基板 311 基体 313 ビア電極 314 内部電極 320、320a、320b 空間形成部材(樹脂を含
む部材) 320x 第1の部材 320y 第2の部材 320z 固形充填物 371 回路部品(機能素子)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 浩輝 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 守時 克典 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 別所 芳宏 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 藤井 邦博 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 村上 弘三 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5J097 AA24 AA29 AA33 DD29 FF03 GG03 HA04 JJ01 JJ03 KK10

Claims (53)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電基板と、前記圧電基板の一主面上に
    配置された弾性表面波を励振するための複数の櫛形電極
    と、前記一主面上に配置された複数のバンプと、前記一
    主面側に配置され樹脂を含む部材とを備え、 前記バンプと前記櫛形電極とが電気的に接続され、 前記バンプの少なくとも一部が前記部材に埋没している
    弾性表面波デバイス。
  2. 【請求項2】 前記部材が絶縁性シートであり、 前記絶縁性シートが前記櫛形電極とは離れて配置されて
    おり、 前記バンプが前記絶縁性シートを貫通している請求項1
    に記載の弾性表面波デバイス。
  3. 【請求項3】 前記圧電基板と前記絶縁性シートとの間
    であって前記櫛形電極の周囲に配置された側壁をさらに
    備え、 前記圧電基板と前記絶縁性シートと前記側壁とが、前記
    櫛形電極が振動可能な空間を前記櫛形電極の周囲に形成
    している請求項2に記載の弾性表面波デバイス。
  4. 【請求項4】 前記空間が密閉空間である請求項3に記
    載の弾性表面波デバイス。
  5. 【請求項5】 前記バンプが前記側壁を貫通している請
    求項3に記載の弾性表面波デバイス。
  6. 【請求項6】 前記側壁が感光性樹脂からなる請求項3
    に記載の弾性表面波デバイス。
  7. 【請求項7】 前記櫛形電極と前記側壁との間に配置さ
    れた隔壁をさらに備え、 前記圧電基板と前記絶縁性シートと前記隔壁とが、前記
    空間の内部に、前記櫛形電極が振動可能な第2の空間を
    形成している請求項3に記載の弾性表面波デバイス。
  8. 【請求項8】 前記第2の空間が密閉空間である請求項
    7に記載の弾性表面波デバイス。
  9. 【請求項9】 前記櫛形電極と前記側壁との間に配置さ
    れた隔壁と、前記圧電基板と前記絶縁性シートとの間に
    配置された屋根部材とをさらに備え、 前記圧電基板と前記隔壁と前記屋根部材とが、前記空間
    の内部に、前記櫛形電極が振動可能な第2の空間を形成
    する請求項3に記載の弾性表面波デバイス。
  10. 【請求項10】 前記側壁を覆うように形成された第1
    の保護部材をさらに備える請求項3ないし9のいずれか
    に記載の弾性表面波デバイス。
  11. 【請求項11】 前記圧電基板の前記一主面とは反対側
    の他主面上に形成された第2の保護部材をさらに備える
    請求項10に記載の弾性表面波デバイス。
  12. 【請求項12】 前記絶縁性シートの主面のうち前記圧
    電基板側とは反対側の主面上に形成された電極端子をさ
    らに備え、 前記電極端子が前記バンプと電気的に接続されている請
    求項2ないし11のいずれかに記載の弾性表面波デバイ
    ス。
  13. 【請求項13】 前記絶縁性シートが導電性を有する固
    形充填物を含み、前記電極端子と前記バンプとが、前記
    固形充填物を介して電気的に接続されている請求項12
    に記載の弾性表面波デバイス。
  14. 【請求項14】 前記圧電基板の前記一主面に対向する
    ように配置された回路基板をさらに備え、 前記回路基板が、前記圧電基板側の表面に形成された配
    線ラインを備え、 前記部材が、前記圧電基板と前記回路基板との間に配置
    されており、 前記部材が、前記櫛形電極が振動可能な空間を前記櫛形
    電極の周囲に形成するための空間形成部材である請求項
    1に記載の弾性表面波デバイス。
  15. 【請求項15】 前記バンプが前記空間形成部材を貫通
    して前記配線ラインと接続されている請求項14に記載
    の弾性表面波デバイス。
  16. 【請求項16】 前記空間形成部材が固形充填物を含む
    請求項14に記載の弾性表面波デバイス。
  17. 【請求項17】 前記固形充填物が導電性を有し、 前記バンプと前記配線ラインとが前記固形充填物を介し
    て電気的に接続されている請求項16に記載の弾性表面
    波デバイス。
  18. 【請求項18】 前記空間が密閉空間である請求項14
    ないし17のいずれかに記載の弾性表面波デバイス。
  19. 【請求項19】 前記空間形成部材には、前記空間を形
    成するための貫通孔が形成されている請求項14に記載
    の弾性表面波デバイス。
  20. 【請求項20】 前記空間形成部材には、前記空間を形
    成するための凹部が形成されている請求項14に記載の
    弾性表面波デバイス。
  21. 【請求項21】 前記空間形成部材が感光性樹脂からな
    る請求項14に記載の弾性表面波デバイス。
  22. 【請求項22】 前記空間形成部材を覆うように前記空
    間形成部材の周囲に配置された第1の保護部材をさらに
    備える請求項14ないし21のいずれかに記載の弾性表
    面波デバイス。
  23. 【請求項23】 前記圧電基板の前記一主面とは反対側
    の他主面を覆うように配置された第2の保護部材をさら
    に備える請求項22に記載の弾性表面波デバイス。
  24. 【請求項24】 前記第1の保護部材の材料の熱膨張係
    数が、前記回路基板の材料の熱膨張係数の0.8倍〜
    1.2倍の範囲内である請求項22に記載の弾性表面波
    デバイス。
  25. 【請求項25】 (a)弾性表面波を励振するための複
    数の櫛形電極と、前記櫛形電極に電気的に接続されたバ
    ンプとを、圧電基板の一主面上に形成する工程と、 (b)前記圧電基板の前記一主面と絶縁性シートとを対
    向させ前記バンプが前記絶縁性シートを貫通するように
    前記圧電基板と前記絶縁性シートとを接近させる工程と
    を含む弾性表面波デバイスの製造方法。
  26. 【請求項26】 前記(b)の工程の前に、前記絶縁性
    シート上に側壁を形成する工程をさらに含み、 前記(b)の工程は、前記圧電基板の前記一主面と前記
    絶縁性シートとを対向させ、前記バンプが前記絶縁性シ
    ートを貫通するように、且つ前記圧電基板と前記絶縁性
    シートと前記側壁とが前記櫛形電極の周囲に空間を形成
    するように前記圧電基板と前記絶縁性シートとを接近さ
    せる工程を含み、 前記空間は、前記櫛形電極が振動可能な空間である請求
    項25に記載の弾性表面波デバイスの製造方法。
  27. 【請求項27】 前記空間が密閉空間である請求項26
    に記載の弾性表面波デバイスの製造方法。
  28. 【請求項28】 前記(b)の工程ののちに前記側壁を
    覆うように保護部材を形成する工程をさらに含む請求項
    26に記載の弾性表面波デバイスの製造方法。
  29. 【請求項29】 前記(b)の工程において、前記バン
    プが前記絶縁性シートと前記側壁とを貫通するように前
    記圧電基板と前記絶縁性シートとを接近させる請求項2
    6に記載の弾性表面波デバイスの製造方法。
  30. 【請求項30】 前記絶縁性シートが半硬化状態の樹脂
    からなり、 前記(b)の工程において、前記絶縁性シートを、前記
    樹脂のガラス転移温度以上の温度に加熱する請求項25
    ないし29のいずれかに記載の弾性表面波デバイスの製
    造方法。
  31. 【請求項31】 前記(a)の工程は、前記一主面上で
    あって前記櫛形電極と前記側壁との間に隔壁を形成する
    工程をさらに含み、 前記(b)の工程において、前記圧電基板と前記絶縁性
    シートと前記隔壁とが前記櫛形電極の周囲に第2の空間
    を形成するように、前記圧電基板と前記絶縁性シートと
    が接近させられ、 前記第2の空間は、前記櫛形電極が振動可能な空間であ
    る請求項26に記載の弾性表面波デバイスの製造方法。
  32. 【請求項32】 前記(a)の工程は、前記櫛形電極が
    振動可能な空間を形成するように、前記櫛形電極の周囲
    に隔壁と前記隔壁の蓋となる屋根部材とを形成する工程
    を含む請求項25に記載の弾性表面波デバイスの製造方
    法。
  33. 【請求項33】 前記(a)の工程は、前記一主面上で
    あって前記櫛形電極の周囲に側壁を形成する工程を含
    み、 前記(b)の工程は、前記圧電基板の前記一主面と前記
    絶縁性シートとを対向させ、前記バンプが前記絶縁性シ
    ートを貫通するように、且つ前記圧電基板と前記絶縁性
    シートと前記側壁とが前記櫛形電極の周囲に空間を形成
    するように前記圧電基板と前記絶縁性シートとを接近さ
    せる工程を含み、 前記空間は、前記櫛形電極が振動可能な空間である請求
    項25に記載の弾性表面波デバイスの製造方法。
  34. 【請求項34】 前記空間は密閉空間である請求項33
    に記載の弾性表面波デバイスの製造方法。
  35. 【請求項35】 前記(b)の工程において、前記絶縁
    性シートに超音波を印加しながら前記バンプを前記絶縁
    性シートに貫通させる請求項25ないし34のいずれか
    に記載の弾性表面波デバイスの製造方法。
  36. 【請求項36】 (i)圧電基板と、前記圧電基板の一
    主面に形成された複数の櫛形電極と、前記複数の櫛形電
    極に電気的に接続された複数のバンプとを備える弾性表
    面波素子と、配線ラインが形成された一主面を備える回
    路基板とを形成する工程と、 (ii)前記圧電基板の前記一主面と、前記回路基板の前
    記一主面とを、空間形成部材を挟んで対向するように配
    置させる工程と、 (iii)前記バンプが前記空間形成部材に埋没して前記
    配線ラインと電気的に接続するように、前記回路基板と
    前記弾性表面波素子とを接近させる工程とを含み、 前記(iii)の工程において、前記空間形成部材が前記
    櫛形電極の周囲に前記櫛形電極が振動可能な空間を形成
    する弾性表面波デバイスの製造方法。
  37. 【請求項37】 前記空間は密閉空間である請求項36
    に記載の弾性表面波デバイスの製造方法。
  38. 【請求項38】 前記(iii)の工程において、前記バ
    ンプが前記空間形成部材を貫通して前記配線ラインと直
    接接続する請求項36または37に記載の弾性表面波デ
    バイスの製造方法。
  39. 【請求項39】 前記(iii)の工程において、前記バ
    ンプと前記配線ラインとの接点に超音波を印加して前記
    バンプと前記配線ラインとを接続する請求項38に記載
    の弾性表面波デバイスの製造方法。
  40. 【請求項40】 前記空間形成部材が導電性の固形充填
    物を含み、 前記(iii)の工程において、前記バンプが前記固形充
    填物を介して前記配線ラインと電気的に接続するように
    前記回路基板と前記弾性表面波素子とを接近させる請求
    項36に記載の弾性表面波デバイスの製造方法。
  41. 【請求項41】 前記(iii)の工程において、前記空
    間形成部材および前記弾性表面波素子から選ばれる少な
    くとも1つの部分を加熱する請求項36ないし40のい
    ずれかに記載の弾性表面波デバイスの製造方法。
  42. 【請求項42】 前記空間形成部材には、前記空間を形
    成するための貫通孔が形成されている請求項36に記載
    の弾性表面波デバイス。
  43. 【請求項43】 前記空間形成部材には、前記空間を形
    成するための凹部が形成されている請求項36に記載の
    弾性表面波デバイスの製造方法。
  44. 【請求項44】 前記回路基板の前記一主面に、前記回
    路基板の位置を認識するためのパターンが形成されてお
    り、 前記(ii)の工程において、前記パターンを利用して前
    記弾性表面波素子と前記回路基板とを配置する請求項3
    6に記載の弾性表面波デバイスの製造方法。
  45. 【請求項45】 前記(i)の工程は、前記配線ライン
    上に前記空間形成部材を加熱圧着し、さらに前記空間形
    成部材を加熱する工程を含む請求項36に記載の弾性表
    面波デバイスの製造方法。
  46. 【請求項46】 前記(i)の工程は、前記配線ライン
    上に感光性樹脂を配置する工程と、前記感光性樹脂を露
    光および現像することによって前記配線ライン上に前記
    空間形成部材を形成する工程とを含む請求項36に記載
    の弾性表面波デバイスの製造方法。
  47. 【請求項47】 前記(i)の工程は、前記圧電基板の
    前記一主面上に感光性樹脂を配置する工程と、前記感光
    性樹脂を露光および現像することによって前記圧電基板
    上に前記空間形成部材を形成する工程とを含む請求項3
    6に記載の弾性表面波デバイスの製造方法。
  48. 【請求項48】 前記(iii)の工程ののち、前記空間
    形成部材を保護部材で覆う工程をさらに含む請求項36
    ないし47に記載の弾性表面波デバイスの製造方法。
  49. 【請求項49】 回路基板と弾性表面波デバイスと機能
    素子とを備える回路モジュールであって、 前記回路基板がその一主面に形成された配線ラインを備
    え、 前記弾性表面波デバイスおよび前記機能素子が前記配線
    ラインに実装されており、 前記弾性表面波デバイスが、圧電基板と、前記圧電基板
    の一主面上に配置された弾性表面波を励振するための複
    数の櫛形電極と、前記一主面上に配置された複数のバン
    プと、前記一主面側に配置され樹脂を含む部材とを備
    え、 前記バンプと前記櫛形電極とが電気的に接続され、 前記バンプの少なくとも一部が前記部材に埋没している
    回路モジュール。
  50. 【請求項50】 前記部材が絶縁性シートであり、 前記絶縁性シートが前記櫛形電極とは離れて配置されて
    おり、 前記バンプが前記絶縁性シートを貫通している請求項4
    9に記載の回路モジュール。
  51. 【請求項51】 前記部材が、前記圧電基板と前記回路
    基板との間に配置されており、 前記部材が、前記櫛形電極が振動可能な空間を前記櫛形
    電極の周囲に形成するための空間形成部材である請求項
    49に記載の回路モジュール。
  52. 【請求項52】 前記機能素子が電極を備え、前記機能
    素子の電極が前記空間形成部材を貫通して前記配線ライ
    ンに接続されている請求項51に記載の回路モジュー
    ル。
  53. 【請求項53】 前記回路基板が、その内部に、層状に
    形成された複数の配線ラインと前記配線ラインを接続す
    るためのビア電極とを備える請求項49ないし52に記
    載の回路モジュール。
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