JP4012753B2 - 弾性表面波装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば自動車電話及び携帯電話等の移動体無線機器に内蔵される共振器、及び周波数帯域フィルタに使用される弾性表面波装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の代表的な弾性表面波(Surface Acoustic Wave :SAW)装置J1,J2の概略断面図を図4,5に示す。
【0003】
図4おいて、21は圧電基板、22は入出力電極のパッド、23はパッケージに形成された、外部の駆動回路,共振回路,接地回路等に接続される電極パターンのパッド、24は弾性表面波素子H1を構成する圧電基板21上に形成された櫛歯状電極のIDT(Inter Digital Transducer)電極、29はパッド22,23を接続するワイヤであって、これら部材により弾性表面波素子が構成されている。また、25〜27はセラミック,樹脂等の絶縁性材料からなるパッケージ部材、28はセラミック,金属(コバール)等からなる蓋体である。これら部材によりパッケージが構成され、このパッケージ内に弾性表面波素子H1が収容されている。
【0004】
弾性表面波装置J1は、パッケージ部材25〜27で囲まれた領域に圧電基板21を接着剤により載置固定し、パッド22,23をAl,Au等のワイヤ29により電気的に接続し、さらに蓋体28をシーム溶接、はんだ,接着剤等によりパッケージ部材27の上から接着して気密性を保持していた。
【0005】
また図5において、31は圧電基板、32は入出力電極のパッド、33はパッド32と後記するパッド34を電気的に接続するバンプ等の接続体、パッド34は基体36の表面に形成され外部の駆動回路,共振回路,接地回路等に接続される電極パターンから成り、35は弾性表面波素子H2を構成する圧電基板31上に形成されたIDT電極である。このような構成において、蓋体38をシーム溶接、はんだ,接着剤等を介してパッケージ部材37の上から密着させ気密性を保持していた。
【0006】
弾性表面波装置J2は、パッケージ部材36〜38で構成されたキャビティ内に、IDT電極35が設けられた機能面が、パッケージ部材である基体36の上面に対面させフェースダウンで載置させたフリップチップ方式を利用したものである。
【0007】
ここで、図5における接続体33は、Au,Al等の金属製のワイヤをボールボンディング法によりバンプとなるように形成するか、Au,はんだ等からなるバンプを蒸着法,印刷法,転写法,無電解メッキ法または電解メッキ法等により、パッド32上に形成して得られる。そして、接続体33を設けた圧電基板31を、接続体33とパッド34との間で位置合わせし、導電性接着剤の塗布やはんだのリフロー溶融法により接続し、パッケージ部材である基体36上に固定している。
【0008】
また、他の従来例を図6に示す。図6において、41は圧電基板、42は入出力電極のパッド、43はパッド42とパッド44を電気的に接続するバンプ等の接続体、44は基体47の表面に形成され外部の駆動回路,共振回路,接地回路等に接続される電極パターンのパッド、45は弾性表面波素子用の圧電基板上に形成されたIDT電極、46は弾性表面波素子全体にモールドされた絶縁性樹脂からなる保護部材である。そして、この保護部材46が振動空間に入り込まないように環状部材48を配設した弾性表面波装置が提案されている(例えば、特開平5−90882号公報を参照)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図4に示す弾性表面波装置J1では、ワイヤ29を使用しているため、ワイヤ29が存在する横方向と高さ方向の距離だけ弾性表面波装置全体の体積が大きくなり、小型軽量化,薄型化に不利である。また、ワイヤボンディング装置によりワイヤを1本ずつ接続しているので、製造工程が煩雑となる。さらに、ワイヤ29の存在により、不要なインダクタンス成分を付加することになり、弾性表面波装置の周波数特性が変化し、設計上それを考慮しなければならない。
【0010】
また、図5に示す弾性表面波装置J2では、弾性表面波素子とパッケージ側壁からある程度の空間が必要であり、横方向のサイズが大きくなる。さらに縦方向のサイズも弾性表面波素子H2と蓋体38の空間が必要となり、弾性表面波装置の薄型化において不利な構造となる。また、金属製蓋体による気密封止は、製造コストが高くなる。
【0011】
また、弾性表面波装置J3では、絶縁性樹脂46が振動空間に入り込まないように、SAW伝搬路を囲むように機能面に環状部材48を設けたとしても、絶縁性樹脂46の入り込みを完全に阻止するには不十分であった。また、このような環状部材48のみを設けた場合には、環状部材48がエポキシ樹脂等の塗布により形成されるため、弾性表面波素子の耐湿性が不十分であり、長期信頼性に問題があった。
【0012】
そこで、本発明は上記従来の諸問題に鑑みて完成されたものであり、簡便な構成でSAWによる振動空間への絶縁性樹脂の入り込みを完全に阻止でき、弾性表面波装置の特性劣化がなく、また極めて薄型で、小型軽量化が可能で、さらには低コストで製造可能な弾性表面波装置を提供することを目的とする。
【0013】
本発明の弾性表面波装置は、配線が形成された基台上に、LiTaO3単結晶から成る圧電基板の一主面に前記配線に接続される励振電極を形成した弾性表面波素子を、前記圧電基板の一主面を下面にして配設して成る弾性表面波装置であって、前記励振電極を取り囲む絶縁性の第1環状封止材と、該第1環状封止材を取り囲み且つ前記励振電極に前記基台上の配線を接続するための半田から成る接続部材と同一材料から成る第2環状封止材とを、前記圧電基板と前記基台との間に介在させており、前記圧電基板は、前記接続部材が載置される位置に前記圧電基板側からAl−Cu層、Cr層、Ni層及びAu層が順に積層されて成る電極パッドが形成されており、前記第2環状封止材が載置される位置に前記圧電基板側からCr層、Ni層及びAu層が順に積層されて成る電極パッドが形成されており、前記接続部材は外周部が前記第1環状封止材でもって取り囲まれていることを特徴とする。
【0014】
また特に、前記第2環状封止材の外周面及び前記圧電基板の側面及び他主面を絶縁性樹脂で覆ったこととする。また、前記第1環状封止材を感光性フィルムで構成し、写真製版で形成するようにしたことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明に係る弾性表面波装置の実施形態について図面に基づき詳細に説明する。図1は弾性表面波装置S1の一部省略断面図である。
【0016】
図1において、1は圧電基板、2は後記する励振電極に接続される入出力電極パッド、3は接続部材、4は後記する電極リードパターン9のパッド(導電パターン)、5は励振電極であるIDT電極、6は感光性フィルムから成る第1環状封止材(接着材)、7はこの第1環状封止材6を取り囲むように形成された接続部材3と同一材料から成る第2環状封止材である。また、8はセラミックス,樹脂等からなる絶縁性基板、9は外部の駆動回路、共振回路、接地回路等に接続され絶縁性基板7に設けられた電極リードパターンである。また、10はIDT電極5の振動空間である。11は圧電基板に設けられた第2環状封止材7の接続パッド、12は11と当接位置に設けた絶縁性基板8上の接続パッドである。
【0017】
弾性表面波素子は、圧電基板1と、この上に設けられ互いに噛み合うように形成された少なくとも一対の櫛歯状電極のIDT電極5等から構成されるが、IDT電極5は、所望の特性を得るために、複数対の櫛歯状電極を、直列接続方式,並列接続方式で接続して構成してもよい。
【0018】
このように、弾性表面波装置S1は、配線が形成された基台である絶縁性基板8上に、LiTaO3単結晶から成る圧電基板1の一主面に前記配線に接続されるIDT電極5を形成した弾性表面波素子を、圧電基板1の一主面を下面にして配設して成り、IDT電極5を取り囲む絶縁性の第1環状封止材6と、この第1環状封止材6を取り囲み且つIDT電極5に絶縁性基板8上の配線を接続するための半田から成る接続部材3と同一材料から成る第2環状封止材7とを、圧電基板1と絶縁性基板8との間に介在させており、前記圧電基板1は、前記接続部材3が載置される位置に前記圧電基板1側からAl−Cu層、Cr層、Ni層及びAu層が順に積層されて成る電極パッドが形成されており、前記第2環状封止材7が載置される位置に前記圧電基板1側からCr層、Ni層及びAu層が順に積層されて成る電極パッドが形成されており、前記接続部材3は外周部が前記第1環状封止材でもって取り囲まれている。また、特に第1環状封止材6を感光性フィルムで構成し、写真製版で形成するようにしたことを特徴とする。
【0019】
ここで、絶縁性基板8は、例えば一枚のセラミック基板、または、セラミック基板と1枚以上の枠状セラミック基板とを積層することによって作製し、絶縁性基板8に設けられる導体パターン4は、電解めっき法または無電解めっき法によって形成する。
【0020】
また、IDT電極5は蒸着法,スパッタリング法またはCVD法等の薄膜形成法により形成する。
【0021】
また、弾性表面波素子を形成するウェハ上に、感光性フィルムを貼り付け、写真製版技術によって各機能部を取り囲む第1環状封止材6を形成する。また、接続部材3及び第2環状封止材7は、絶縁性基板8の導体パターン4上に、半田ペーストをスクリーン印刷等の印刷法により形成するかまたはディスペンサーで塗布することにより同時に形成される。
【0022】
そして、圧電基板1のIDT電極5が設けられた主面(機能面)が絶縁性基板8の上面に対面するフェースダウン構成として、圧電基板1を絶縁性基板8上に載置固定する。
【0023】
その後、第1環状封止材6がIDT電極5の形成された機能面に入り込まない構成とし、圧電基板1の固定とIDT電極5が存在する振動空間10の気密を確実にするために、第1環状封止材6が圧電基板1の全外周を囲むような構造とする。
【0024】
そして、圧電基板1を載置した絶縁性基板8を、リフロー炉にてリフロー溶融することにより、接続部材3を導体パターン4に電気的に導通させて接続し、さらに、同時に第2環状封止材7が第1環状封止材6を取り囲むように固着形成される。
【0025】
次に、他の実施形態である図2について説明する。上記と同じ方法で第1環状封止材6、接続部材3、第2環状封止材7を含み圧電基板1の全外周部を囲む構造とした後、圧電基板1の裏面全体を覆うようにディスペンサー等でエポキシ樹脂を塗布し、少なくとも本体外周面に設けられた絶縁性樹脂13を形成する。最後に、絶縁性樹脂を加熱硬化させて、弾性表面波装置S2を完成する。すなわち、弾性表面波装置S2においては、特に、第2環状封止材7の外周面及び圧電基板1の側面及び他主面(裏面)を絶縁性樹脂13で覆った構成とする。
【0026】
ここで、第2環状封止材7として半田を用いているが、第1環状封止材6によりフラックスや半田によるIDT電極5の腐食を極力防止できる。
【0027】
特に、第1環状封止材6に使用するエポキシ樹脂はディスペンサーによる塗布、印刷法による塗布で必要以上に樹脂が広がらないように、添加剤としてチクソ性付与剤を添加したり、フィラーの量で粘度を高目に調整したものが好ましく、弾性表面波素子の電極腐食が起こらないように、不純物イオン濃度を極力低減したものが好ましい。
【0028】
図1,図2において、振動空間10内に低湿度の空気を封入し密閉するようにしてもよい。これにより、IDT電極5の酸化等による劣化を抑制でき好ましい。また、空気のかわりに、窒素ガス,アルゴンガスなどの不活性ガス等を封入し密閉すれば、より好ましい効果が得られる。
【0029】
本発明において、IDT電極5はAlあるいはAl合金(Al−Cu系、Al−Ti系等)からなり、特にAlの場合は励振効率が高く、材料コストが低いため好ましい。また、IDT電極5の形状は、互いに噛み合うように形成された櫛歯状であるが、複数の電極指を平行に配列した反射器のようなスリット型のものにも適用でき、それらを併用したタイプであってよい。
【0030】
そして、IDT電極5の対数は50〜200、IDT電極5の電極指の幅は0.1〜10.0μm、電極指の間隔は0.1〜10.0μm、電極指の交差幅は10〜80μm、IDT電極5の厚みは0.2〜0.4μmとすることが、共振器あるいはフィルタとしの所期の特性を得るうえで好適である。また、IDT電極5おけるSAWの伝搬路の両端に、SAWを反射し効率よく共振させるための反射器を設けてもよい。
【0031】
圧電基板1としては、36°Yカット−X伝搬のLiTaO 3 単結晶は、電気機械結合係数が大きく且つ群遅延時間温度係数が小さい。また、圧電基板の厚みは0.3〜0.5mm程度がよく、0.3mm未満では圧電基板が脆くなり、0.5mm超では材料コストが大きくなる。
【0032】
かくして、本発明は、IDT電極5の振動空間10への絶縁性樹脂の入り込みを完全に阻止できる。また、半田による弾性表面波素子の損傷が起きないので、特性劣化を極力防止できる。また、振動空間10を均一な高さ,幅で正確に形成できるので薄型化や小型化が可能である。さらに、弾性表面波素子の外周部全体を半田で取り囲む構造なので、耐湿性を充分に確保することができ、長期信頼性を確保することができる。
【0033】
なお、本発明は接続部材3の外周部を第1環状封止材6でもって取り囲んで、圧電基板1と絶縁性基板7とを接合している。
【0034】
【実施例】
次に、図2に基づいて本発明の具体的な実施例について説明する。
【0035】
図2に示すように、圧電基板1として36°Yカット−X伝搬のLiTaO 3 結晶を用い、そのチップサイズは、1.1mm×1.5mmとした。また、実装基板として100mm×100mm、厚さ250μmのアルミナ基板を用いた。また、アルミナ基板には合計1μm膜厚のAu及びNiを無電解めっきにて形成した。
【0036】
第1環状封止材6は、感光性フィルムを用いて線幅約100μmの環状封止材をフォトリソグラフィにより形成した。感光性フィルムを用いてフォトリソグラフィにて形成しているので、感光性フィルムを微細な形状に、寸法精度よく、しかも生産性よく製造が可能であった。
【0037】
また、図3に示すように、圧電基板1の接続部材3が載置される位置に、スパッタ法により電極パッドをAl−Cu14、Cr15、Ni16、Au17で形成した。また、圧電基板1の第2環状封止材が載置される位置に、スパッタ法によりCr、Ni、Auを形成した。各電極パッドの層別の厚さは、Al−Cu14が1800Å、Cr15が500Å、Ni16が10000Å、Au17が2000Åであった。Cr15は、酸化物であるLiTaO 3 単結晶との密着性を改善させるためのものであり、Ni16は半田食われを防止するために設けている。電極パッドのパターンは、リフトオフ法により形成した。
【0038】
絶縁性基板8には圧電基板1の電極パッドが当接する位置に、接続部材3及び第2環状封止材7となる半田ペーストを予めスクリーン印刷法により塗布した。塗布した半田ペーストの線幅は約100μmであった。
【0039】
絶縁性基板8の導体パターンと圧電基板1の電極パッドを当接させフェースダウンで載置した。さらに、SAWチップの上部よりエポキシ樹脂をポッティングにより塗布した後、リフロー炉で240℃,5分間、加熱硬化させた。
【0040】
最後に、絶縁性基板8の裏面より各チップ間の分離位置でダイシングすることにより、個々のチップを形成して2.5mm×2.0mmのサイズの弾性表面波装置を完成した。なお、弾性表面波装置の高さは0.7mm程度であった。
【0041】
以上の工程で、第1環状封止材6にて外周を取り囲んだ振動空間10を充分に確保することができ、さらに接続部材3及び第2環状封止材7で耐湿性を充分確保した気密構造の弾性表面波装置を作製することができた。
【0042】
このようにして、従来のワイヤボンディング工程が不要となり、ワイヤの横方向空間及びワイヤの高さ方向サイズを縮小でき、小型化・薄型化を図ることができた。さらに、接続部材及び第2環状封止材として半田を用いているので、チップの接合応力が集中せず、生産性よく且つ安価な製造プロセスで弾性表面波装置を作製することが可能となる。
【0043】
【発明の効果】
本発明の弾性表面波装置によれば、第1環状封止材にて外周を取り囲んで励振電極の振動空間を充分に確保することができ、さらに、励振電極を接続部材及び第2環状封止材で取り囲む構造としているので、耐湿性を充分確保した気密構造の弾性表面波装置を作製することができる。ひいては、長期信頼性に優れ特性の劣化のない弾性表面波装置を提供できる。
【0044】
また、弾性表面波素子の外表面を絶縁性樹脂で覆うようにしているため、信頼性の高い弾性表面波装置を、短時間且つ簡便な工程で生産性よく安価に提供することが可能である。
【0045】
さらに、本発明によれば、十分な薄型化及び小型化を図ることが可能な優れた弾性表面波装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る弾性表面波装置の一実施形態を模式的に説明する断面図である。
【図2】本発明に係る弾性表面波装置の他の実施形態を模式的に説明する断面図である。
【図3】本発明に係る弾性表面波装置を模式的に説明する断面図である。
【図4】従来の弾性表面波装置の一例を模式的に説明する断面図である。
【図5】従来の弾性表面波装置の一例を模式的に説明する断面図である。
【図6】従来の弾性表面波装置の一例を模式的に説明する断面図である。
【符号の説明】
1:圧電基板
2:電極パッド
3:接続部材
4:導体パターン
5:IDT電極(励振電極)
6:第1環状封止材
7:第2環状封止材
8:絶縁性基板(基台)
9:電極リードパターン
10:振動空間
11:接続パッド
12:接続パッド
13:絶縁性樹脂
14、15、16、17:パッド
S1、S2:弾性表面波装置
Claims (3)
- 配線が形成された基台上に、LiTaO3単結晶から成る圧電基板の一主面に前記配線に接続される励振電極を形成した弾性表面波素子を、前記圧電基板の一主面を下面にして配設して成る弾性表面波装置であって、前記励振電極を取り囲む絶縁性の第1環状封止材と、該第1環状封止材を取り囲み且つ前記励振電極に前記基台上の配線を接続するための半田から成る接続部材と同一材料から成る第2環状封止材とを、前記圧電基板と前記基台との間に介在させており、前記圧電基板は、前記接続部材が載置される位置に前記圧電基板側からAl−Cu層、Cr層、Ni層及びAu層が順に積層されて成る電極パッドが形成されており、前記第2環状封止材が載置される位置に前記圧電基板側からCr層、Ni層及びAu層が順に積層されて成る電極パッドが形成されており、前記接続部材は外周部が前記第1環状封止材でもって取り囲まれていることを特徴とする弾性表面波装置。
- 前記第2環状封止材の外周面及び前記圧電基板の側面及び他主面を絶縁性樹脂で覆ったことを特徴とする請求項1に記載の弾性表面波装置。
- 前記第1環状封止材を感光性フィルムで構成し、写真製版で形成するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の弾性表面波装置。
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