JP2001102905A - 弾性表面波装置 - Google Patents

弾性表面波装置

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JP2001102905A
JP2001102905A JP27958399A JP27958399A JP2001102905A JP 2001102905 A JP2001102905 A JP 2001102905A JP 27958399 A JP27958399 A JP 27958399A JP 27958399 A JP27958399 A JP 27958399A JP 2001102905 A JP2001102905 A JP 2001102905A
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acoustic wave
surface acoustic
saw
substrate
insulating
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Atsuhiro Iioka
淳弘 飯岡
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 SAWの振動空間への絶縁性樹脂の入り込み
を完全に阻止でき、振動空間を均一な高さ、幅で正確に
形成し、その結果、SAW装置の特性劣化がなく、また
極めて薄型で、小型軽量化が可能で製造容易なSAW装
置を提供すること。 【解決手段】 導体パターン4が形成された絶縁性の基
体7上に、弾性表面波を発生させる励振電極5を配設し
た圧電基板1から成る弾性表面波素子K1を、励振電極
5の配設面を上にした状態で載置したものであって、基
体7上の導体パターン4と弾性表面波素子K1の励振電
極5に接続されている入出力端子2とを圧電基板1の両
主面に貫通する貫通孔に設けた導体12を介して接続し
たことを特徴とする弾性表面波装置S1とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば携帯電話及
び自動車電話等の移動体無線機器に内蔵される共振器及
び周波数帯域フィルタ用の弾性表面波装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の代表的な弾性表面波(Surface Ac
oustic Wave 、以下SAWと略す)装置の模式的な切断
端面図を図5,6に示す。図5に示すSAW装置J1に
おいて、H1はSAW素子、51は圧電基板、52は入
出力電極のパッド、53はパッケージ表面に形成された
外部の駆動回路、共振回路、接地回路等に接続される導
電パターンのパッド、54はSAW素子用の圧電基板上
に形成された櫛歯状電極のIDT(Inter Digital Tran
sducer)電極、55〜57はセラミック、樹脂等の絶縁
性材料からなるパッケージ構成部材、58はセラミッ
ク、金属(コバール、42合金、Al、Cu)等からな
る蓋体である。59はパッド52、53を接続するワイ
ヤである。同図の構成では、パッケージ構成部材55〜
57の内部にSAW素子H1を接着剤により載置固定
し、パッド52、53をAl、Au等のワイヤ59によ
り電気的に接続し、さらに蓋体58をはんだ、接着剤等
によりパッケージ57上から接着して気密を保持してい
た。
【0003】また、図6に示すSAW装置J2におい
て、H2はSAW素子、62は入出力電極のパッド、6
3はパッド62とパッド64を電気的に接続するバンプ
等の接続体、64は基板67表面に形成され外部の駆動
回路、共振回路、接地回路等に接続される導電パターン
のパッド、65はSAW素子用の圧電基板上に形成され
た櫛歯状電極のIDT電極、66はSAW装置全体にモ
ールドされた保護膜としての絶縁性樹脂、67は、セラ
ミック、樹脂等の絶縁性材料からなる基板である。同図
の構成は、IDT電極65が設けられた機能面が基板6
7に対面したフェースダウン構成であり、絶縁性樹脂6
6が機能面が存在するSAWの振動空間にまで入り込ん
でいる。
【0004】図6の接続体63は、Au,Al等の金属
のワイヤをボールボンディング法によりバンプとなるよ
う形成するか、Au,はんだ等からなるバンプを蒸着
法、印刷法、転写法、無電解メッキ法または電解メッキ
法等により、パッド62上に形成して得られる。そし
て、接続体63を設けた圧電基板を、接続体63とパッ
ド64とを位置合わせして、導電性接着剤の塗布やはん
だのリフロー溶融法により接続し、基板67上に固定す
る。
【0005】他の従来構成として、図6とほぼ同様な構
成で、絶縁性樹脂66が振動空間(IDT電極存在する
空間)に入り込まないように、圧電基板からなるSAW
素子または基板の接続体の振動空間側に、ダムを設けた
SAW装置J3(不図示)も知られている(例えば、特
開平5−55303号公報を参照)。
【0006】また、パッケージの内部底面に、圧電素子
の励振電極の電極パッド上に形成したバンプと高さがほ
ぼ同じ台座を、その端部が圧電素子の外周部と重なるよ
うに配設し、バンプをパッケージ内部底面に設けた導電
部にフリップチップ法により接続したSAW装置J4
(不図示)も提案されている(例えば、特開平7−21
2181号公報を参照)。
【0007】さらに、一方の主面に櫛歯状電極と、それ
に導通しかつ該主面をパッケージ基板の対向面に接触さ
せない程度の高さを有するバンプとが形成されたSAW
素子の他方の面を、接着剤により封止部材に接着すると
ともに、封止部材を、バンプとパッケージ基板のパッケ
ージ端子とが当接し、かつ、封止部材とパッケージ基板
とから形成される空間が封止されるようにパッケージ基
板に取り付け、SAW素子をパッケージ内に封止したS
AW装置J5(不図示)も知られている(例えば、特開
平6−61778号公報を参照)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、SAW
装置J1においては、ワイヤ59を使用しているため、
ワイヤ59が存在する横方向と高さ方向の距離の分だけ
SAW装置の体積が大きくなり、小型軽量化,薄型化に
不利である。また、ワイヤボンディング装置によりワイ
ヤを1本ずつ接続しているので、製造工程が煩雑とな
る。さらに、ワイヤ59が存在することにより、不要な
インダクタンス成分を付加することになり、SAW装置
の周波数特性が変化し、設計上それを考慮する手間が生
じるという問題があった。
【0009】また、SAW装置J2においては、絶縁性
樹脂66が振動空間(IDT電極65が存在する空間)
に入り込み、IDT電極65が形成されている機能面に
接しているため、SAWの伝搬を阻害しており、SAW
装置としての所望の特性を得るのが困難である。
【0010】また、SAW装置J3においては、構造が
複雑となったり、絶縁性樹脂66の入り込みを完全に阻
止するには不十分であった。また、前記環状部材を設け
る場合には、振動空間を均一な高さ、幅で正確に形成す
るのが困難であった。
【0011】また、SAW装置J4においては、バルク
波がSAW素子の裏面で反射して出力されることを防止
するために、SAW素子の裏面にダンピング材を配設す
ることが行われ、このダンピング材として、ダイボンド
材にその機能を持たせることがあるが、これを行うこと
ができない。さらに、パッケージ内部底面に配設し、蓋
体と圧電素子裏面との間に空間を持たせて蓋体により封
止する構造であるため、圧電素子と蓋体との空間及び蓋
体の高さが必要となり、弾性表面波部品の薄型化におい
て不利な構造である。
【0012】また、SAW装置J5においては、蓋体側
にSAW素子を接着するためパッケージ端子とバンプの
アライメントするかまたは、SAW素子を蓋体に接着す
るときにアライメントをする必要があり、セルフアライ
メントができない構造のため工程が簡略化できない。ま
た、アライメントのためにパッケージに横方向の余裕が
必要となり小型化において不利な構造である。さらに
は、フェースダウンでフリップチップ実装するため、実
装後の検査が困難である。
【0013】従って、本発明は上記の事情に鑑みて完成
されたものであり、その目的はSAWの振動空間への絶
縁性樹脂の入り込みを完全に阻止でき、振動空間を均一
な高さ、幅で正確に形成し、その結果、SAW装置の特
性劣化がなく、また極めて薄型で、小型軽量化が可能で
製造容易なSAW装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の弾性波装置は、導体パターンが形成された
絶縁性の基体上に、弾性表面波を発生させる励振電極を
配設した圧電基板から成る弾性表面波素子を、励振電極
の配設面を上にした状態で載置したものであって、基体
上の導体パターンと弾性表面波素子の励振電極に接続さ
れている入出力端子とを圧電基板の両主面に貫通する貫
通孔に設けた導体を介して接続したことを特徴とする。
また特に、基体上の導体パターンと前記圧電基板の下面
との間に、導電樹脂を介在させたことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るSAW装置の
実施形態について図面に基づき詳細に説明する。
【0016】図1〜図4はSAW装置S1〜S4の実施
形態の切断端面図である。尚、図1〜4において、同じ
部材には同一の符号を付している。
【0017】図1において、K1はSAW素子、1は圧
電基板、2は後記するIDT電極に接続されるSAW素
子K1の入出力端子である入出力電極パッド、3はバン
プ等の電気的な接続体、4は後記する絶縁性基板(基
体)7上に設けられ、外部に導通され、接続体3に接続
される導電パターン8に貫通導体(スルーホールまたは
ビアホール)で接続されたパッド(導体パターン)、5
は励振電極であるIDT電極、6は絶縁性樹脂、7はセ
ラミック,樹脂等からなる絶縁性基板(基体)、8は外
部の駆動回路、共振回路、接地回路等に接続され絶縁性
基板7に設けられたリードパターンである。9は絶縁性
基板7とキャップ10を接続する絶縁性樹脂である。1
0はセラミック,樹脂,金属(コバール,42合金,A
l,Cu等)等からなるキャップである。11はIDT
電極5の振動空間である。12は入出力電極パッド2と
接続体3とを導通するために、圧電基板1の両主面に貫
通する貫通孔に設けた導体である。
【0018】SAW素子K1は、互いに噛み合うように
形成された少なくとも一対の櫛歯状電極のIDT電極5
を設けることにより作製される。IDT電極5は、所望
の特性を得るために、複数対の櫛歯状電極を、直列接
続,並列接続,縦続接続等の方式で接続して構成しても
よい。
【0019】絶縁性基板7は、例えばセラミック基板ま
たは、セラミック基板と枠状セラミック基板とを積層す
ることによって作製するか、または樹脂,ガラス等の基
板の一主面を、エッチング法,フォトリソグラフィ法と
エッチング法,機械的研削法またはレーザー加工法等に
より加工して容易に形成できる。
【0020】導体12は、YAGレーザー,炭酸ガスレ
ーザー,エキシマレーザー等によるレーザー加工法等に
より加工して形成した後、銀ペースト等の導電ペースト
を充填して形成する。
【0021】IDT電極5は蒸着法、スパッタリング法
またはCVD法等の薄膜形成法により形成する。
【0022】また、接続体3は、Au,Al等の金属の
ワイヤをボールボンディング法によりバンプとなるよう
に形成するか、Au,はんだ等からなるバンプを蒸着
法、印刷法、転写法、無電解めっき法または電解めっき
法等により、導体パターン4上に形成することによって
得られる。
【0023】その後、IDT電極5が設けられた圧電基
板の裏面を、導体12を介して接続体3を設けた導体パ
ターン4に、導電性接着剤、超音波併用熱圧着法等によ
り電気的に導通させて接続し、SAW素子K1を絶縁性
基板7に固定する。このとき、導体12を導体パターン
4の接続体3に当接させた状態で、絶縁性樹脂6により
固定するようにしても構わない。
【0024】そして、SAW素子K1の裏面を絶縁性基
板7にダイボンド材となる絶縁性樹脂6を介して接着固
定される。
【0025】また、絶縁性樹脂6の材料としては、熱硬
化性のエポキシ樹脂,シリコーン樹脂,フェノール樹
脂,ポリイミド樹脂,低融点ガラス及び熱可塑性ポリフ
ェニレンサルファイド等が用いられるが、特にエポキシ
樹脂が接着性,低吸湿性,電気絶縁性,機械的強度,耐
薬品性,耐熱性の点で好ましい。
【0026】最後に、SAW素子K1を載置したセラミ
ック製の絶縁性基板7とキャップ10を、絶縁性樹脂9
により接着固定し、絶縁性樹脂6がIDT電極5が形成
された機能面に浸入しない構成とし、SAW装置S1を
完成する。
【0027】また、圧電基板1の導体12と接続体3を
形成した導電パターン4との接続と、上記絶縁性基板7
の接続は絶縁性樹脂6の加熱接続により同時に行っても
よい。
【0028】また、電気的な接続体3は、必ずしも導電
パターン4上に形成せずともよく、SAW素子K1側に
設けてもよい。以下、各図の構成について説明する。
【0029】図1〜4は、SAW素子K1の圧電基板1
に貫通導体12を形成し、従来構造と同様にフェースア
ップ構造により絶縁性基板7または後記する絶縁性パッ
ケージ14に実装したものである。
【0030】図2は、図1の応用例でSAW素子K2と
絶縁性パッケージ14の接続に、ダイボンド材と接続材
料の役割を兼ねた異方性導電樹脂13を用いた構造とな
っている。また、異方性導電樹脂13としては、銀フィ
ラーを混入させたエポキシ樹脂等が用いられる。この異
方性導電樹脂13を用いることにより縦方向に導通を生
じさせている。15は、セラミック,樹脂金属(コバー
ル,42合金,Al,Cu等)等からなる蓋体である。
14はセラミック,樹脂等の絶縁性材料からなるパッケ
ージである。SAW素子K2を載置したセラミック製絶
縁性パッケージ14と蓋体15を、シーム溶接またはA
u−Sn系半田等の接着材16により接着固定し、従来
のように絶縁性樹脂がIDT電極5が形成された機能面
に浸入しない構成とし、SAW装置S2を完成する。な
お、図1と同様に、絶縁性基板7とキャップ10を用い
る構造で実装してもかまわない。
【0031】図3は、図2の変形例のSAW装置S3で
あって、SAW素子K3の入出力パッド2を圧電基板1
の裏面で、導体12を介して接続体3を設けた導体パタ
ーン4に、超音波併用熱圧着法等により電気的に導通さ
せて接続し、接着固定した構造になっている。これもま
た、図1と同様に、絶縁性基板7とキャップ10を用い
る構造で実装してもかまわない。
【0032】図4は、SAW素子K4を構成するIDT
電極5を覆うように、絶縁性樹脂6が機能面に侵入する
ことを防ぐため、セラミック,樹脂,金属等からなる保
護カバー17を絶縁性樹脂等で接続し、SAW素子K4
を図1と同様な方法で、セラミック,樹脂等の絶縁性材
料からなる基板7と接続した後、保護膜としてSAW装
置S4全体に絶縁性樹脂6をモールドした構造となって
いる。
【0033】このように、図2,図3のSAW装置は、
いずれも位置合わせがセルフアライメントでSAW素子
を落とし込むことができる。図1〜図4は、絶縁性樹脂
がIDT電極の振動空間に入り込まない確実な気密構造
が得られる。
【0034】図1〜図4において、振動空間内に低湿度
の空気を封入し密閉することにより、IDT電極5の酸
化による劣化を抑制でき好ましい。また、空気の代わり
に、窒素ガスやアルゴンガスなどの不活性ガス等を封入
し密閉しても、同様な効果が得られる。
【0035】本発明において、IDT電極5はAlある
いはAl合金(Al−Cu系、Al−Ti系等)からな
り、特にAlが励振効率が高く、材料コストが低いため
好ましい。また、IDT電極5の形状は、互いに噛み合
うように形成された櫛歯状であるが、複数の電極指を平
行に配列した反射器のようなスリット型のものにも適用
でき、それらを併用したタイプであってよい。
【0036】そして、IDT電極5の対数は50〜20
0程度、電極指の幅は0.1〜10.0μm程度、電極
指の間隔は0.1〜10.0μm程度、電極指の交差幅
は10〜80μm程度、IDT電極5の厚みは0.2〜
0.4μm程度とすることが、共振器あるいはフィルタ
としての所期の特性を得るうえで好適である。また、I
DT電極5のSAWの伝搬路の両端に、SAWを反射し
効率よく共振させるための反射器を設けてもよく、さら
には、電極指間にZnO等の圧電材料を成膜すれば、S
AWの共振効率が向上し好適である。
【0037】また、IDT電極5のSAWの伝搬路の両
端に、SAWを反射し効率よく共振させるための反射器
を設けてもよく、さらには、電極指間にZnO等の圧電
材料を成膜すれば、SAWの共振効率が向上し好適であ
る。
【0038】SAW素子用の圧電基板としては、36°
Yカット−X伝搬のLiTaO3 単結晶、64°Yカッ
ト−X伝搬のLiNbO3 単結晶、45°Xカット−Z
伝搬のLiB4 7 単結晶は電気機械結合係数が大きく
且つ群遅延時間温度係数が小さいため好ましい。また、
圧電基板の厚みは0.3〜0.5mm程度がよく、0.
3mm未満では圧電基板が脆くなり、0.5mm超では
材料コストが大きくなる。
【0039】かくして、本発明は、SAWの振動空間へ
の絶縁性樹脂の入り込みを完全に阻止でき、振動空間を
確実に形成し、その結果、SAW装置の特性劣化がな
く、また薄型化及び小型軽量化され、さらには低コスト
で製造可能となるという作用効果を有する。
【0040】なお、本発明は上記の実施形態に限定され
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種
々の変更は何等差し支えない。
【0041】
【実施例】図1に示す弾性表面波装置S1を以下のよう
に構成した。SAW素子用の圧電基板として36°Yカ
ット−X伝搬のLiTaO3 単結晶を用い、そのチップ
サイズを1.1mm×1.5mmとした。また、絶縁性
パッケージとして3.0mm×3.0mm、導電パター
ンを合計1μm膜厚のAu及びNiを無電解めっきにて
形成した。絶縁性パッケージは高さ0.8mmのアルミ
ナ製パッケージを使用した。
【0042】接続体はAuのワイヤーをボールボンディ
ング法によりバンプとなるように上記導電パターン上に
形成した。このバンプ径は70μm、高さは50μmと
した。
【0043】圧電基板の両主面に貫通する貫通孔に設け
た導体は、炭酸ガスレーザーを用いて加工し、孔径20
μmの孔を形成した後、銀ペーストを充填して形成し
た。
【0044】バンプとSAW素子の導体との接続は、A
gを含む熱硬化性のエポキシ系導電性接着剤をバンプ3
に転写塗布し、SAW素子と絶縁性基板を窒素雰囲気中
で100℃で加熱接着した。最後に、キャップを絶縁性
基板にエポキシ系接着剤により150℃で加熱接着し
た。
【0045】このような工程で作製した弾性表面波装置
の高さは1.3mmとなった。以上のように、従来のワ
イヤボンディング工程が不要となり、ワイヤの横方向の
空間及びワイヤの高さ方向のサイズを縮小でき、小型化
・薄型化を図ることができた。
【0046】RF−SAWフィルターを従来のセラミッ
クパッケージに実装するとベアチップエレメントと比較
して高周波側の減衰量が著しく劣化する。また、通過帯
域内の低周波側の減衰特性がフィルター仕様により劣化
することがある。これは、パッケージ及びAuワイヤの
インダクタンス成分による影響と考えられる。フリップ
チップ実装を適用することにより、ベアチップエレメン
ト特性に近いフィルターの周波数特性が得られると考え
られる。
【0047】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の弾性表面
波装置によれば、基体上の導体パターンと弾性表面波素
子の励振電極に接続されている入出力端子とを、圧電基
板の両主面に貫通する貫通孔に設けた導体を介して接続
したので、弾性表面波の振動空間の気密を確実に形成で
きるので、振動空間への絶縁性樹脂、ほこり等の入り込
みを完全に阻止し、また、特性劣化を極力防止した信頼
性に優れた弾性表面波装置を提供できる。
【0048】また、圧電基板とほぼ同じ底面積を有する
絶縁性基板または絶縁性パッケージ内に圧電基板を載
置,固定するので、薄型化及び小型化を図ることがで
き、しかも、絶縁性パッケージに圧電基板を載置する場
合は、セルフアライメントで精度良く実装できる弾性表
面波装置を提供できる。
【0049】さらに、フェースアップ構造で実装できる
ので、接続した後でも外観等を検査でき、製造容易な弾
性表面波装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る弾性表面波装置の一実施形態を模
式的に説明するための端面図である。
【図2】本発明に係る弾性表面波装置の他の実施形態を
模式的に説明するための端面図である。
【図3】本発明に係る弾性表面波装置の他の実施形態を
模式的に説明するための端面図である。
【図4】本発明に係る弾性表面波装置の他の実施形態を
模式的に説明するための端面図である。
【図5】従来の弾性表面波装置を模式的に説明するため
の端面図である。
【図6】従来の他の弾性表面波装置を模式的に説明する
ための端面図である。
【符号の説明】
1:圧電基板 2:パッド 3:接続体(バンプ) 4:導電パターン 5:IDT電極 6:絶縁性樹脂 7:絶縁性基板(基体) 8:電極リードパターン 9:絶縁性樹脂 10:キャップ 11:振動空間 12:導体 13:異方性導電樹脂 14:絶縁性パッケージ 15:蓋体(リッド) 16:リッド接続体 17:保護カバー K1〜K4:SAW素子 S1〜S4:SAW装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導体パターンが形成された絶縁性の基体
    上に、弾性表面波を発生させる励振電極を配設した圧電
    基板から成る弾性表面波素子を、前記励振電極の配設面
    を上にした状態で載置した弾性表面波装置であって、前
    記基体上の導体パターンと前記弾性表面波素子の前記励
    振電極に接続されている入出力端子とを前記圧電基板の
    両主面に貫通する貫通孔に設けた導体を介して接続した
    ことを特徴とする弾性表面波装置。
  2. 【請求項2】 前記基体上の導体パターンと前記圧電基
    板の下面との間に、導電樹脂を介在させたことを特徴と
    する請求項1に記載の弾性表面波装置。
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