JP2007081555A - 弾性表面波装置 - Google Patents

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郁夫 尾原
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Abstract

【課題】 電極に含まれる各層の接合強度及び環状電極と圧電基板との接合強度を向上し、かつ、電極の腐食を抑制すること。
【解決手段】 弾性表面波装置は、回路基板と、回路基板上にワイヤレスボンディング方式で実装した弾性表面波素子とを有している。弾性表面波素子は、圧電基板1の主面1aに形成された励振電極と、圧電基板1の主面1aに形成され、励振電極の外周を取り囲む位置に形成されている環状電極11とを有している。環状電極11は、圧電基板1の主面1aに、Alを主成分とする金属材料で形成されている下地層12と、下地層12を覆う位置に形成されている密着電極層13と、密着電極層13上に形成されているバリアメタル電極層14とを含んでいる。また、環状電極11の周縁の主面1a上には、保護膜10が形成されており、保護膜10は、密着電極層13より厚く形成されている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、弾性表面波装置に関し、特に、移動体通信機器等の無線通信回路に好適に用いられるものに関する。
近年、弾性表面波共振器や弾性表面波フィルタ等を有する弾性表面波装置が、マイクロ波帯を利用する各種無線通信機器、車載用機器や医療用機器等のように、幅広い分野で用いられている。そして、それらの機器の小型化に伴い、弾性表面波装置もまた、小型化が要求されている。そのため、弾性表面波装置は、弾性表面波素子と回路基板とがバンプを介して接続されているフリップチップ方式を採用することにより、小型化を実現している。
図4は、従来の代表的な弾性表面波(Surface Acoustic Wave)装置100の概略断面図である。
弾性表面波装置100は、弾性表面波素子(弾性表面波素子チップ)Sと回路基板(ベース板)120とを含んでいる。弾性表面波素子Sは、圧電基板110と、圧電基板110上にある櫛歯状電極のIDT(Inter Digital Transducer)電極111と、入出力用の配線電極(ホット側パターン)112と、環状に形成されている環状電極(アース側パターン)118とを備えている。一方、回路基板120は、駆動回路、共振回路、接地回路等の外部回路に接続されている配線接続電極(ホット側ランド)121と、環状接続電極(アース側ランド)122とを備えている。
配線接続電極121上には、配線電極112と接続するための、半田等の溶融性金属材料で形成された接続体(半田バンプ)130が形成されている。
環状接続電極122上には、環状電極118と接続するための、半田等の金属材料で形成された環状封止材(半田封止体)132が形成されている。この環状封止材132により、弾性表面波装置100には、IDT電極111を取り囲む空間の気密性を保持するために、IDT電極111を取り囲む位置に形成された環状電極部(半田封止枠)131が形成される。そして、弾性表面波素子Sと回路基板120とは、環状電極部131によって、機械的に接続される。
弾性表面波素子Sと回路基板120とは、それぞれ対応した位置に形成されている配線電極112と配線接続電極121とが位置合わせされ、載置される。そして、リフロー溶融法により接続体130を溶融することで、弾性表面波素子Sと回路基板120とは、電気的及び機械的に接続される。
このようにして、弾性表面波装置100は、弾性表面波素子SのIDT電極111が設けられた機能面と、回路基板120の配線接続電極121が形成されている面とを対向し、フェースダウンで載置固定したフリップチップ方式で実装されている(例えば、特許文献1参照)。
図5は、従来の弾性表面波装置(表面弾性波装置)に含まれる配線電極(電極パッド)112の断面図である。弾性表面波装置は、図4のように、Al(アルミニウム)を主な材料とするインターデジタル電極(図4では、IDT電極111)と、インターデジタル電極と外部回路(図示せず)とを接続するための配線電極112とを備えている。弾性表面波装置は、また、配線電極112上に形成されたバンプ接続体(図4では、接続体130)によって、フェイスダウンボンディングされる。
配線電極112は、圧電基板110上に形成されている下地層(アルミニウム下地層)113と、下地層113の上面に形成されている密着電極層(クロムバリア層)114と、その密着電極層114の表面に形成されているバリアメタル電極層(ニッケルバリア層)115と、Au(金)等の金属で形成されており、配線電極112の最表部を形成しているAu電極層(金表面層)116とを備えている。
下地層113は、Al等の金属材料で形成されている。密着電極層114は、下地層113の表面の全部又は一部を覆うように、形成されている。密着電極層114は、バリアメタル電極層115との密着力を高めるために、下地層113とバリアメタル電極層115との間に介在している。
Niで形成されているバリアメタル電極層115には、バリアメタルとしての機能を有している。このバリアメタルとは、異なる金属膜あるいは半導体と金属膜との間で起こる拡散及び反応による他の相の形成を阻止するために、配線電極112に挟み込まれる金属薄膜のことを示す。
ここでは、バリアメタル電極層115は、半田に含まれるSn成分が、下地層113にまで拡散することを抑制している(例えば、特許文献2参照)。
特開平4−293310号公報 特開平11−234082号公報
ところで、弾性表面波装置100において、図5のような電極構造を、環状電極118にも適用することができる。このとき、環状電極118の表面に被着されたAu電極層116上に、半田等の金属材料で形成された環状封止材132が形成される。そして、弾性表面波素子Sと回路基板120とは、この環状封止材132を介して、フリップチップ方式で接続される。
しかし、上記のような環状電極118を形成した弾性表面波装置には、以下に述べる問題があった。
まず、弾性表面波素子S上の環状電極118の下地層113は、工程を簡略化するため、弾性表面波を励振するIDT電極111と同時に形成されることがある。また、IDT電極111は、耐電力特性が要求されるために、Al−Cu合金で形成される。この場合、下地層113は、IDT電極111と同様の材料のAl−Cu合金で形成されることとなる。
このとき、上述の特許文献2のように、下地層113とバリアメタル電極層115との間に密着電極層114が介在することで、結果として、環状電極としての配線電極112と圧電基板110との密着力を高めることができる。しかし、バリアメタル電極層115で生じた膜応力が、密着電極層114とバリアメタル電極層115との界面や密着電極層114と下地層113との界面での密着力を超えるおそれがある。バリアメタル電極層115で生じた膜応力を吸収できなかったとき、その膜応力は、環状電極118に含まれる各層の界面において、剥離を引き起してしまう。
また、弾性表面波素子Sと回路基板120との接合に、半田を用いた場合、溶融した半田が、配線電極112の外周側面に沿って流れ、密着電極層114に到達してしまうおそれがある。このとき、半田に含まれるSn(スズ)成分と密着電極層114のCr成分とが相互に拡散して、密着電極層114の一部にSnが多く存在する領域が発生してしまう。これにより、その領域に機械的な強度が弱いCr−Sn合金が生成されてしまうため、この弾性表面波装置100の長期的な信頼性が大きく低下してしまう。
ここでのCr−Sn合金の生成を最小限にするために、密着電極層114を薄く形成すること考えられる。しかし、密着電極層114を薄く形成すれば、下地層113とバリアメタル電極層115との接合強度が低くなってしまう。
一方、下地層113とバリアメタル電極層115との接合強度を高めるために、密着電極層114を厚く形成することが考えられる。しかし、密着電極層114を厚く形成すれば、配線電極112の電気抵抗が大きくなってしまう。また、リフトオフ法にて、配線電極112のパターンを形成する際に、リフトオフ時にパターンが抜けにくくなり、リフトオフ後にレジスト残渣が残ってしまうおそれがある。
また、図6は、弾性表面波装置に含まれる配線電極(電極パッド)112をリフトオフ法で形成する工程を説明する断面図である。レジスト層133は、圧電基板110上にフォトリソグラフィ技術により逆テーパ状に形成される。その後、スパッタリング法等により、下地層113上に配線電極112となる密着電極層114、バリアメタル電極層115及びAu電極層116が連続成膜されて形成される。その後、レジスト剥離液に浸漬し、超音波を印加してレジスト層133を剥離することにより、不要部となる密着電極層剥離部134、バリアメタル電極層剥離部135及びAu電極層剥離部136を剥離して、配線電極112が完成する。その場合、図6に示すように、密着電極層114(つまり、密着電極層剥離部134)の膜厚が厚いと、途中まで剥離した硬くて厚い密着電極層剥離部134(図6における、突出部T)が残ってしまう。そのため、IDT電極111においても、配線電極112の場合と同様に、突出部Tが形成されてしまうため、リフトオフ時に加えられる超音波によって振動し、IDT電極111に振動しながら接触することで、IDT電極111を傷つけてしまうおそれがある。
また、溶融した半田が、Al−Cu合金で形成されている下地層113やIDT電極111に接続された接地電極(図示せず)に到達してしまい、接触してしまうおそれがある。このため、下地層113や接地電極が腐食し、接続不良や断線等の不具合が生じるおそれがある。
本発明は、上述の問題点に鑑みて案出されたものであり、その目的は、電極に含まれる各層の接合強度及び環状電極と圧電基板との接合強度を向上し、かつ、電極の腐食を抑制することができる弾性表面波装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の弾性表面波装置は、回路基板上に弾性表面波素子をワイヤレスボンディング方式で実装した弾性表面波装置であって、前記弾性表面波素子は、圧電基板の主面に形成された励振電極と、前記圧電基板の主面に形成され、前記励振電極の外周を取り囲む位置に形成されている環状電極とを有するものであり、前記環状電極は、前記圧電基板の主面に、Alを主成分とする金属材料で形成されている下地層と、前記下地層を覆い、前記下地層よりも広い面積に形成されている密着電極層と、前記密着電極層上に形成されているバリアメタル電極層とを含んでいる。
この構成によれば、環状電極に含まれる各層の接合強度及び環状電極と圧電基板との接合強度を向上することができる。
密着電極層は、下地層より大きな面積で下地層及び圧電基板上に形成されている。このため、密着電極層は、下地層上に形成されている部分と、圧電基板上に直接形成されている部分とを有している。密着電極層の周縁部における両部分の境界では、下地層の厚みによるL字型の段差を有する段部が形成されており、この密着電極層の段部では、前述のように、密着電極層が圧電基板に直接接触している。これにより、密着電極層は、Alを主成分とする金属材料で形成された下地層との接合強度より、圧電基板との接合強度が高いため、結果として、環状電極と圧電基板との接合強度をより高めることができる。
バリアメタル電極層は、半田の拡散を抑制するためのバリアメタルとして、形成されている。バリアメタル電極層は、リフロー時に、半田がバリアメタル電極層や下地層の層中に深く拡散することを防止することができるので、脆い金属間化合物の形成や金属層間の剥離等を抑制することができる。
また、バリアメタル電極層は、密着電極層のちょうど上に形成されている。すなわち、バリアメタル電極層は、密着電極層と同様に、下地層より大きな面積を有して形成されている。このため、バリアメタル電極層は、密着電極層の段部に入り込むように形成されており、密着電極層を覆っている。これにより、密着電極層への接触面積を増やすことができるので、結果として、環状電極と圧電基板との接合強度をさらに向上することができる。
また、前記環状電極の周縁の前記主面上には、好ましくは、保護膜が形成されており、前記保護膜は、前記密着電極層より厚く形成されている。
この構成によれば、密着電極層には、その周囲に保護膜が配置されており、その保護膜は、弾性表面波素子上に密着電極層が露出しないように、密着電極層の側面を覆うことができる。
弾性表面波素子と回路基板との接合に用いた半田が必要以上に多く溶融してしまい、環状電極の外周側面に沿って流れてしまったとき、半田が密着電極層に到達してしまうおそれがある。このとき、保護膜があると、半田が密着電極層に接触することが阻止されるので、半田に含まれるSn成分と、密着電極層に含まれるCr成分とによるCr−Sn合金が形成されにくい。これにより、密着電極層の一部に、機械的な強度が弱いCr−Sn合金で形成されてしまう領域を少なくすることができ、この弾性表面波装置の長期的な信頼性を保つことができる。
なお、前記密着電極層の厚みが5〜30nmであることが好ましい。これにより、密着電極層の厚みが、5nmより薄いときのように、密着電極層を介したバリアメタル電極層と下地層との接合強度、及び、密着電極層を介したバリアメタル電極と圧電基板の接合強度が低下してしまうことが少なくできる。また、密着電極層の厚みが、30nmより厚いときのように、弾性表面波素子の電気特性が劣化してしまうことを抑制することができる。
また、密着電極層の厚みを上記の範囲とすることで、バリアメタル電極層と下地層との接合強度の低下、電気抵抗の増加、リフトオフ工程におけるレジスト残渣発生やIDT電極の損傷といった問題を解決することができる。
また、前記密着電極層は、CrまたはTiの金属材料を含んでいることが好ましい。これらの材料を選択することにより、この密着電極層を介して、バリアメタル電極層と圧電基板との密着力を高めることができる。
さらに、前記保護膜は、二酸化シリコンで形成されていることが好ましい。これにより、保護膜は、圧電基板上に形成された配線等を良好に保護することができる。
以下では、本発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態にかかる弾性表面波装置に用いる弾性表面波素子を模式的に示す平面図である。
弾性表面波素子S1は、圧電基板1と、櫛歯状電極を有するIDT電極8と、IDT電極8への電気信号の入出力用の配線電極19と、IDT電極8と配線電極19とを接続するための引き出し配線9と、IDT電極8の周囲を気密封止するための環状電極11とを備えている。また、弾性表面波素子S1には、IDT電極8が形成されている面(主面という)1aのIDT電極8や引き出し配線9上に、保護膜10が形成されている。さらに、弾性表面波素子S1には、接地のためにIDT電極8の一端に接続された接地電極53が形成されている。
圧電基板1は、36°Yカット−X伝搬のLiTaO3単結晶、64°Yカット−X伝搬のLiNbO3単結晶や、45°Xカット−Z伝搬のLiB47単結晶等の圧電性を有する材料で形成されている。これにより、圧電基板1は、電気機械結合係数を大きく、かつ、群遅延時間温度係数を小さくすることができる。
また、圧電基板1の厚みは、好ましくは、0.3〜0.5mm程度である。このため、その厚みが0.3mm未満で薄く形成されたときのように、圧電基板1が脆くなることもなく、逆に、その厚みが0.5mmを超えて厚く形成されたときのように、材料コストが大きくなることもない。
IDT電極8は、弾性表面波の発生のための励振電極である。IDT電極8は、互いに噛み合うような櫛歯状に形成されている。IDT電極8は、好ましくは、その対数が50〜200であり、電極指の幅が0.1〜10μmであり、電極指の間隔が0.1〜10μmであり、電極指の交差幅が10〜80μmである。そして、IDT電極8は、弾性表面波共振器や弾性表面波フィルタとしての所期の特性を良好に得るために、0.2〜0.4μmの厚みを有する。なお、IDT電極8は、発生される弾性表面波を反射し効率よく共振させるために、弾性表面波の伝搬路の両端に、反射器を設けた構造としてもよい。
また、IDT電極8は、Al−Cu系等のAl合金の金属材料で形成されている。IDT電極8を形成する材料として、Alに加えられる金属には、Cuとともに、又は、Cuに代えて、Ti,Ta,W,Mo等の金属が用いられることもある。なお、IDT電極8は、Ti,Ta,W,Mo等の金属を含んだAl合金で形成されたものでよい。
さらに、前述したIDT電極8の材料は、複数の電極指を平行に配列したスリット型の反射器にも適用できる。なお、IDT電極8は、図1のように、ラダー型弾性表面波フィルタを示したが、2重モード弾性表面波共振器フィルタで構成されたものであってもよい。
IDT電極8は、引き出し配線9によって、複数の配線電極19と接続されている。IDT電極8と引き出し配線9とは、絶縁性の保護膜10で覆われている。
配線電極19は、導電性の金属材料で形成されている。配線電極19が、半田等の溶融性金属材料で形成された接続体(図示せず)により、この配線電極19と対向する位置に形成されている回路基板(図示せず)上の配線接続電極(図示せず)と接合されることで、弾性表面波素子S1内のIDT電極8と、回路基板に接続されている外部配線(図示せず)とが、電気的かつ機械的に接続される。
環状電極11は、圧電基板1の主面1a上のIDT電極8を取り囲む位置に形成されている。そして、図3に示すように、環状電極11が、半田等により、この環状電極11と対向する位置に形成されている回路基板60上の環状接続電極66と接合されることで、弾性表面波素子S1と回路基板60との環状電極11で囲まれた振動空間67が、気密状態となる。
接地電極53は、圧電基板1の主面1a上のIDT電極8や環状電極11に接続する位置に形成されており、接地用の配線に接続している。
IDT電極8、引き出し配線9及び接地電極53は、スパッタリング法、蒸着法やCVD法(Chemical Vapor Deposition:化学気相成長法)等の薄膜形成法を用いて、前述したようなAlを主成分とするAl合金(例えば、Al−Cu合金)により、形成される。そして、フォトリソグラフィ法を用いてパターニングされ、所定の形状となる。また、環状電極11や配線電極19の下地層も、IDT電極8、引き出し配線9及び接地電極53と同時に形成することができる。
保護膜10は、CVD法や蒸着法等の薄膜形成法を用いて、圧電基板1の主面1a上のIDT電極8、引き出し配線9及び接地電極53上の所定の場所に、SiO2、Si34や多結晶シリコン等の材料で形成されている。保護膜10の膜厚は、前述のように、IDT電極8上に形成されることから、弾性表面波装置の電気特性も考慮して決定される。
なお、弾性表面波素子S1は、IDT電極8を少なくとも一対備えているが、所望の特性を得るために、直列接続、並列接続等の接続方式で接続した複数対のIDT電極8を備えてもよい。
図2は、図1におけるA−A’部分での弾性表面波素子S1の環状電極11の構造を模式的に示す断面図である。
環状電極11は、下地層12と、下地層12を覆う形状で形成されている密着電極層13と、密着電極層13上に積層されているバリアメタル電極層14と、バリアメタル電極層14上に形成されているAu電極層15とを備えている。
下地層12は、スパッタリング法、蒸着法やCVD法等の薄膜形成法を用いて、Alを主成分とするAl合金の材料で形成されている。この下地層12は、IDT電極8と同時に形成することができる。下地層12の厚みは、0.2μm〜0.4μmである。そして、フォトリソグラフィ法によりパターニングされ、所定の形状となる。
密着電極層13は、下地層12のAl合金との密着性を高めるために、Cr、Ti等を含んだ材料で形成されている。密着電極層13の厚みは、0.01μm〜0.03μmである。
また、密着電極層13は、下地層12より大きな面積で形成されている。このため、密着電極層13は、下地層12上に形成されている部分と、圧電基板1上に形成されている部分とを有している。このように、密着電極層13の周縁部における両部分の境界では、下地層12の厚みによるL字型の段差を有する段部20が形成されており、この密着電極層13の段部20では、密着電極層13が圧電基板1に直接接触している。また、Cr膜は、酸化物に対して、高い密着性を有する。これにより、Cr膜で形成されている密着電極層13は、Al−Cu合金で形成された下地層12との接合強度より、酸化物で形成されている圧電基板1との接合強度が高いため、結果として、環状電極11と圧電基板1との接合強度をより高めることができる。
バリアメタル電極層14は、半田の拡散を抑制するためのバリアメタルとして、形成されている。このため、バリアメタル電極層14には、半田の拡散を抑制するために、NiやCuを含む材料が用いられる。とくに、バリアメタル電極層14は、Cuを材料として用いるよりも、Niを材料として用いることで、半田の拡散速度をより遅くすることができる。これにより、バリアメタル電極層14は、リフロー時に、半田がバリアメタル電極層14や下地層12の層中に深く拡散することを防止することができるので、脆い金属間化合物の形成やそれに伴う金属層間の剥離等を抑制することができる。
また、バリアメタル電極層14は、密着電極層13のちょうど上に形成されている。すなわち、バリアメタル電極層14は、密着電極層13と同様に、下地層12より大きな面積を有して形成されている。このため、バリアメタル電極層14は、密着電極層13の段部20に入り込むように形成されており、密着電極層13を覆っている。これにより、密着電極層13への接触面積を増やすことができるので、結果として、環状電極11と圧電基板1との接合強度をさらに向上することができる。
バリアメタル電極層14の厚みは、0.5μm〜1.5μmの範囲で形成されていることが好ましい。このとき、バリアメタル電極層14の厚みが、0.5μmより薄いときのように、半田等の接続金属に対するバリアメタルとしての役割が劣ることもなく、また、1.5μmより厚いときのように、膜応力が著しく大きくなることもない。
密着電極層13、バリアメタル電極層14、及び最上部のAu電極層15は、スパッタリング法または蒸着法等の薄膜形成法により形成される。環状電極11の所定の形状を得るには、リフトオフ法、フォトリソグラフィ法やメタルマスク等の薄膜形成法を用いて、形成される。
保護膜10は、前述したように、IDT電極8上に形成されるだけでなく、環状電極11が形成されたのち、弾性表面波素子S1の表面上の環状電極11を取り囲む位置にも形成される。保護膜10は、図2に示すように、密着電極層13よりも厚く形成される。これにより、保護膜10は、密着電極層13を、弾性表面波素子S1表面から露出しないように覆うことができる。
保護膜10を密着電極層13より厚く形成する理由は、次のとおりである。
弾性表面波素子S1と回路基板との接合に用いた半田が必要以上に多く溶融してしまい、環状電極11の外周側面に沿って流れてしまったとき、半田が密着電極層13に到達してしまうおそれがある。このとき、保護膜10があると、半田が密着電極層13に接触することを阻止するので、半田に含まれるSn成分と、密着電極層13に含まれるCr成分とが接触することで生成されるCr−Sn合金が形成されにくい。よって、密着電極層13の一部に、機械的な強度の弱いCr−Sn合金が生成されることを防止することができ、この弾性表面波装置の長期的な信頼性を保つことができる。
図3は、回路基板60に弾性表面波素子S1を実装している弾性表面波装置90の断面図である。
弾性表面波装置90に含まれる回路基板60は、基体61と、環状接続電極66と、配線接続電極62とを備えている。また、環状接続電極66上には、環状電極11と接合するための環状封止材65が形成されており、配線接続電極62上には、配線電極19と接合するための接続体63が形成されている。
基体61は、例えば、セラミック基板と枠状セラミック基板とを積層することで形成されてもよく、単に一枚のセラミック基板として形成されてもよい。
配線接続電極62及び環状接続電極66は、基体61の上に、電解めっき又は無電解めっき法等の方法を用いて形成される。
回路基板60の底面には外部端子電極68が形成されており、この外部端子電極68は、回路基板60の表面や回路基板60の内部に形成された配線パターンやビアホールを介して、各配線接続電極62に接続されている。
環状接続電極66上に形成されている環状封止材65及び配線接続電極62上に形成されている接続体63は、スクリーン印刷等の印刷法を用いて、半田ペースト,Au−Snペースト等の金属材料で形成される。環状封止材65及び接続体63は、また、ディスペンサー法を用いて、その金属材料を塗布することにより、同時に形成することもできる。
なお、環状封止材65は、ここでは環状接続電極66上に形成される場合を示したが、環状電極11上に形成されてもよい。
接続体63は、たとえば、フォトリソグラフィ法、印刷法、ディスペンサー法を用いて、エポキシ樹脂に銀フィラー等の導電性フィラーを混入した異方性導電樹脂を塗布して、形成してもよい。接続体63の材料となるエポキシ樹脂は、必要以上に樹脂が広がらないように、粘度を高めるため、添加剤としてチクソ性付与剤を添加したり、フィラーの量を調節することで、樹脂材料の粘度を調整することもできる。なお、接続体63は、弾性表面波素子S1の電極腐食が起こらないよう、不純物イオン濃度を極力低減したものが好ましい。接続体63は、また、フォトリソグラフィ法を用いて、異方性導電樹脂を塗布して形成してもよい。
なお、接続体63は、ここでは、配線接続電極62上に形成される場合を示したが、配線電極19上に形成されてもよい。
弾性表面波装置90は、以下の手順で製造される。
まず、弾性表面波素子S1は、IDT電極8が形成された主面1aを、基体61の上面に対面させるフェースダウン構成として、回路基板60上に載置固定される。
配線電極19は、接続体63を介して、その配線電極19に対向した位置に形成されている配線接続電極62と接続される。また、環状電極11は、環状封止材65を介して、その環状電極11に対向した位置に形成されている環状接続電極66と接続される。そして、弾性表面波素子S1は、それを載置した回路基板60とともにリフロー炉に入れられる。接続体63や環状封止材65は、リフロー溶融し、その後、リフロー炉から取り出されて、常温まで冷やされることで固まる。そして、配線電極19、配線接続電極62及び接続体63から配線電極部92が形成され、環状電極11、環状接続電極66及び環状封止材65から環状電極部91が形成される。これにより、弾性表面波素子S1と回路基板60とが、電気的かつ機械的に接続される。
ところで、環状電極部91は、弾性表面波素子S1の主面1aと、回路基板60の実装面とにより、IDT電極8を取り囲む位置に振動空間67を形成する。この振動空間67は、気密封止されている。この振動空間67は、IDT電極8の酸化等による劣化を抑制するために、低湿度の空気を封入し密閉することが好ましい。また、酸化等による劣化をさらに抑制するために、前記の気体に代えて、窒素ガス、アルゴンガス等の不活性ガスを封入し、密閉してもよい。
次いで、ポッティング法や印刷法等により、弾性表面波素子S1の他方主面や周囲面に樹脂64を塗布し、この樹脂64を加熱硬化する。そして、各弾性表面波素子S1間の分離位置でダイシングすることにより、弾性表面波装置90が完成する。
この弾性表面波装置90は、環状電極部91や樹脂64が、振動空間67の外周部を取り囲んでいるので、気密性、耐湿性を充分に確保でき、信頼性に優れている。
本発明の弾性表面波装置90によれば、上述したように、弾性表面波素子S1に形成された下地層12において、下地層12の上面及びその周囲に、密着電極層13、バリアメタル電極層14及びAu電極層15が、この順で被覆されている。このような構造により、密着電極層13とバリアメタル電極層14との接触面積を増加することができるので、密着電極層13とバリアメタル電極層14との接合強度を向上させることができる。
また、下地層12の周囲においては、密着電極層13が圧電基板1に直接接触している。これにより、密着電極層13として用いるCr膜と酸化物である圧電基板1との密着性が高く、圧電基板1と密着電極層13との接合強度は、圧電基板1とAl−Cu合金で形成された下地層12との接合強度より大きいため、結果として、環状電極11と圧電基板1との接合強度をより高めることができる。
さらに、バリアメタル電極層14は、段部20に入り込んだ部分により、下地層12及び密着電極層13を挟み込む形状を有しているので、面一で密着電極層13に密着するよりも、接触域を拡げることができる。これにより、環状電極11が圧電基板1により確実に密着することができるので、環状電極11は、膜応力による電極剥離を抑制することができ、結果として、振動空間67の気密性を充分に確保することができる。
また、下地層12は、密着電極層13に取り囲まれており、弾性表面波素子S1表面に露出していない。これにより、Snを含む半田から形成される環状封止材65を用いた際に、溶融した半田が、Al−Cu合金で形成されている下地層12に接触することを防止でき、下地層12が半田により腐食することが少ない。また、密着電極層13やバリアメタル電極層14により被覆されていない接地電極53は、保護膜10により被覆されているため、下地層12同様、溶融した半田に接触することがなく、半田による腐食をほぼ防止できる。
さらに、好ましくは、保護膜10の膜厚が、密着電極層13の厚みよりも厚くなっている。すなわち、この密着電極層13の側面が、バリアメタル電極層14及び保護膜10により覆われているので、密着電極層13は、弾性表面波素子S1表面に露出していない。これにより、密着電極層13と溶融した半田とが接触することにより機械的に脆いCr−Sn合金が生成されてしまうことを防止でき、長期的な接合信頼性を維持することができる。
環状電極11の周囲を取り囲む保護膜10は、IDT電極8を保護するためにIDT電極8上に形成する保護膜10の形成領域を拡大すれば良く、これにより、製造工程が複雑化したり、増加したりすることはない。
また、保護膜10は、化学的に安定な材料(例えば、SiO2)で形成されているので、仮に、半田が流れ落ち、保護膜10上に到達しても、保護膜10が腐食されることは少ない。これにより、保護膜10は、Al−Cu合金の材料で形成されているIDT電極8、引き出し配線9及び接地電極53に対して、半田の接触による腐食を防止することができる。
なお、上述の弾性表面波素子S1は、IDT電極8と配線電極19とを引き出し配線9で接続しているが、IDT電極8と配線電極19とを一体的に形成するような形状であってもよい。
また、上記実施形態では弾性表面波素子S1の一方主面の、環状電極11及び配線電極19の形成部分以外の部分を保護膜10で被覆したが、保護膜10を形成しない領域を設けることもできる。
本発明は、上述の弾性表面波装置以外にも、デュプレクサ等の弾性表面波装置においても、本発明を適用できることは、いうまでもない。
次に、本発明に係る弾性表面波装置を製造した実施例について説明する。ここでは、図1、図2及び図3に基づいて、本発明の具体的な実施例について説明する。
圧電基板1は、36°Yカット−X伝搬のLiTaO3結晶を用いた。圧電基板1は、そのチップサイズが約1.1mm×1.5mmであった。
IDT電極8、引き出し配線9、環状電極11、配線電極19及び接地電極53を形成する部分に、スパッタリング法により、Al−Cu合金を材料として、下地層12を形成した。
また、回路基板60は、厚みが約250μmのアルミナ基板を用いて、回路基板60のチップサイズを約70mm×70mmの大きさに形成した。回路基板60上に無電界めっき法を用いて、環状接続電極66と配線接続電極62を、Au及びNiの金属材料で、約1μmの厚みを有するように形成した。
環状電極11及び配線電極19を形成する部分以外に、リフトオフ法を用いるため、フォトレジスト膜でマスキングした。そして、スパッタリング法を用いて、環状電極11及び配線電極19を形成した。この環状電極11は、下地層12の上に、密着電極層13をCrで形成し、バリアメタル電極層14をNiで形成し、最表層の電極層15をAuで形成した。
また、環状電極11を形成する各電極層の厚みは、下地層12が約180nmであり、密着電極層13が約20nmであり、バリアメタル電極層14が約1μmであり、Au電極層15が約200nmであった。
保護膜10をCVD法により成膜した後、フォトリソグラフィ技術により、環状電極11及び配線電極19を形成する部分のみを窓開けした。
回路基板60には、図3に示すように、配線接続電極62と環状接続電極66との上に、スクリーン印刷法を用いて、接続体63と環状封止材65とを形成する半田ペーストを予め塗布した。塗布した半田ペーストの線幅は、約100μmであった。
配線接続電極62と、それに対向した位置にある配線電極19とが接続するように、弾性表面波素子S1が回路基板60上にフェースダウンで載置した後、リフロー炉で240℃、5分間、リフロー溶融した。そして、弾性表面波素子S1を常温まで冷やすことにより、半田で形成された接続体63及び環状封止材65を硬化した。さらに、弾性表面波素子S1の上部より、真空印刷機で樹脂64を印刷した後、乾燥炉で150℃,5分間、加熱硬化した。
最後に、回路基板60の裏面より、各チップ間の分離位置でダイシングすることにより、個々のチップを形成して2.5mm×2.0mmのサイズの弾性表面波装置90を完成した。このとき、弾性表面波装置90の高さは0.7mm程度であった。上記弾性表面波装置90によれば、圧電基板1と回路基板60との間に気密空間を確保しており、空間の高さは30μmとしている。この高さは弾性表面波フィルタの中心周波数における波長2μmに対して大きく、弾性表面波の振動を妨げることはない。
以下では、製造された弾性表面波装置90の信頼度を測定するため、上述の方法によって製造された弾性表面波装置90を落下する試験を行った。
弾性表面波装置90について、環状電極11のAl−Cu合金で形成された下地層12の厚みを180nmとし、かつ、Au電極層15の厚みを200nmとして、密着電極層13とバリアメタル電極層14との厚みを変化して、落下試験を実施した結果を表1に示す。落下試験は高さ180cmからの自然落下で、コンクリート上に10回落下させたときの不良発生数を調べた。試料数は各水準20個とした。
Figure 2007081555
結果として、バリアメタル電極層14の厚みを1000nmに固定した場合(a)、密着電極層13の厚みを5nm以上とすることにより、不良の発生を防止することができた。また、密着電極層13の厚みを10nmに固定した場合(b)、バリアメタル電極層14の厚みを500nm以上とすることにより、不良の発生を防止することができた。
また、表1によると、密着電極層13の厚みの下限は、5nm以上の範囲であることが好ましい。このとき、密着電極層13の厚みが、5nmより薄いときのように、下地層12とバリアメタル電極層14との接合強度が低下することが少なく、結果として、環状電極11と圧電基板1とは、良好に結合することができる。
さらに、密着電極層13の厚みの上限は、バリアメタル電極層14と下地層12との接合強度、下地層12と圧電基板1の接合強度、下地層12の電気抵抗特性や、下地層12の製造工程等の特性を考慮して決定される。これらを考慮すれば、密着電極層13の厚みの上限は、30nmまでの範囲で形成されることが良好である。このとき、密着電極層13の厚みが、30nmより厚いときのように、接地電極53の電気抵抗が高くなってしまったり、弾性表面波素子S1の電気特性が劣化してしまうことを抑制することができる。
また、リフトオフ法を用いて形成されることを考慮すると、密着電極層13の厚みは、10〜20nmの範囲で形成されていることがより好ましい。このとき、不要な密着電極層13を剥離する際に、硬くて厚い不要な密着電極層13がリフトオフ時に加えられる超音波によって振動してIDT電極8に接触してしまうおそれが少なく、IDT電極8を傷つけてしまうことを防止することができる。
一方、表1によると、バリアメタル電極層14の厚みは、500nm以上の範囲で形成されていることが好ましい。このとき、バリアメタル電極層14の厚みは、500nmより薄いときのように、半田の拡散を防止できないような不良となる弾性表面波装置が多くなることがない。
また、バリアメタル電極層14の厚みは、1500nm以下の範囲で形成されていることが好ましい。このとき、バリアメタル電極層14の厚みは、1500nmより厚いときのように、バリアメタル電極層14の膜応力によりリフトオフが困難になることがない。
なお、上述の実施例では、回路基板60の基体61をアルミナセラミックス基板としたが、ガラスセラミックス基板、ガラスエポキシ基板等の樹脂基板でもかまわない。
さらに、エポキシ樹脂の印刷を真空印刷機で行ったが、大気圧中で印刷を行い、その後真空脱泡してもかまわない。
本発明の一実施形態にかかる弾性表面波装置に用いる弾性表面波素子を模式的に示す平面図である。 図1におけるA−A’部分での弾性表面波素子の環状電極の構造を模式的に示す断面図である。 回路基板に弾性表面波素子を実装している弾性表面波装置の断面図である。 従来の代表的な弾性表面波装置の概略断面図である。 従来の弾性表面波装置(表面弾性波装置)に含まれる配線電極(電極パッド)の断面図である。 弾性表面波装置に含まれる配線電極(電極パッド)をリフトオフ法で形成する工程を説明する断面図である。
符号の説明
S1 弾性表面波素子
1 圧電基板
1a 圧電基板の主面
8 IDT電極(励振電極)
11 環状電極
12 下地層
13 密着電極層
14 バリアメタル電極層
15 密着電極層
60 回路基板
90 弾性表面波装置

Claims (5)

  1. 回路基板上に弾性表面波素子をワイヤレスボンディング方式で実装した弾性表面波装置であって、
    前記弾性表面波素子は、圧電基板の主面に形成された励振電極と、前記圧電基板の主面に形成され、前記励振電極の外周を取り囲む位置に形成されている環状電極とを有するものであり、
    前記環状電極は、
    前記圧電基板の主面に、Alを主成分とする金属材料で形成されている下地層と、
    前記下地層を覆い、前記下地層よりも広い面積に形成されている密着電極層と、
    前記密着電極層上に形成されているバリアメタル電極層とを含んでいる、弾性表面波装置。
  2. 前記環状電極の周縁の前記主面上には、保護膜が形成されており、
    前記保護膜は、
    前記密着電極層より厚く形成されている、請求項1に記載の弾性表面波装置。
  3. 前記密着電極層の厚みが5〜30nmである、請求項1または請求項2に記載の弾性表面波装置。
  4. 前記密着電極層は、CrまたはTiの金属材料を含んでいる、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の弾性表面波装置。
  5. 前記保護膜は、二酸化シリコンで形成されている、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の弾性表面波装置。
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