JP5729526B1 - 弾性波装置 - Google Patents

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Abstract

弾性波素子部が臨む中空部のリーク不良が生じ難い、弾性波装置を提供する。圧電基板2上に、IDT電極を有する複数の弾性波素子部が構成されており、各弾性波素子部が臨む中空部を形成するように圧電基板2上に弾性波素子部を囲む支持層16が設けられており、該支持層16上にカバー部材が積層されて弾性波素子部が臨む各中空部が構成されており、支持層16が、第1の支持層17と、第2の支持層18とを有し、第1の支持層17が圧電基板2の外周縁に沿っており、第2の支持層18が第1の支持層17で囲まれた領域内に位置しており、各弾性波素子部が存在する中空部を有するように弾性波素子部の周りに設けられており、中空経路19が第1の支持層17と第2の支持層18との間に設けられており、かつ中空経路19が少なくとも2個の中空部を連通するように設けられている、弾性波装置1。

Description

本発明は、圧電基板上に複数のIDT電極が形成されている弾性波装置に関する。本発明は、より詳細には、複数のIDT電極が、支持層及びカバー部材により封止されている弾性波装置に関する。
従来、ウェハレベルパッケージ(WLP)と称されている弾性波装置が種々提案されている。下記の特許文献1には、この種の弾性波装置の一例が開示されている。1枚の圧電基板上に、複数の弾性表面波素子部分が構成されている。各弾性表面波素子部分は、少なくとも一部にIDT電極を有する。この弾性表面波素子部分を封止するために、特許文献1では、圧電基板上に弾性表面波素子部分を囲むように支持層が形成されている。そして、支持層上に、カバー部材が接合されている。それによって、弾性表面波素子部分が臨む中空部分が構成されている。
WO2009/116222
上記特許文献1に記載の弾性波装置では、支持層の上にカバー部材を積層し、接合している。この接合部分に、ボイドが生じることがあった。そのため、ボイドを通じて、中空部と外部とが連通し、中空部の密閉性が低下し、リーク不良が生じることがあった。
本発明の目的は、上記リーク不良が生じがたい、弾性波装置を提供することにある。
本発明に係る弾性波装置は、圧電基板と、複数の弾性波素子部と、支持層と、カバー部材とを備える。上記複数の弾性波素子部は、上記圧電基板上に設けられており、少なくとも1つのIDT電極を有する。上記支持層は、上記弾性波素子部が設けられているそれぞれの部分に中空部を構成するために、該弾性波素子部が設けられている領域の外側の上記圧電基板上に配置されている。上記カバー部材は、上記弾性波素子部が設けられているそれぞれの部分を封止し、上記中空部を形成するために、上記支持層上に積層されている。本発明では、上記支持層が、上記圧電基板の外周縁に沿うように配置されている第1の支持層と、第1の支持層に囲まれている領域内に配置されている第2の支持層とを有する。第2の支持層は、第1の支持層に囲まれている領域内において、上記弾性波素子部が設けられている部分を囲むように設けられている。本発明では、第1の支持層と第2の支持層との間に、中空経路が設けられており、該中空経路が少なくとも2個の上記中空部を連通するように配置されている。
本発明に係る弾性波装置のある特定の局面では、前記第2の支持層の平面積を小さくするように、前記第2の支持層内に、開口部が設けられている。
本発明に係る弾性波装置の他の特定の局面では、上記第1の支持層は、閉じたループ状の形状とされている。
本発明に係る弾性波装置のさらに他の特定の局面では、上記複数の中空部は液密封止されている。
本発明に係る弾性波装置のさらに他の特定の局面では、平面視した場合、前記カバー部材の外周縁が前記圧電基板の外周縁に至っており、ウェハレベルパッケージが構成されている。
本発明に係る弾性波装置によれば、支持層が第1及び第2の支持層を有し、第1の支持層と第2の支持層との間に中空経路が設けられているため、ボイドの発生によるリーク不良を効果的に抑制することが可能となる。すなわち、第2の支持層においてボイドが生じたとしても、中空経路と中空部が連通するだけであり、外部と中空部との間のリーク不良が生じ難い。加えて、第1の支持層と第2の支持層とに分割されているため、第2の支持層の面積を小さくすることができ、ボイドの発生も抑制することができる。従って、ボイドの発生によるリーク不良が生じ難い。よって、ボイドの発生によるリーク不良を効果的に抑制することが可能となる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る弾性波装置のカバー部材を除去した構造を示す略図的平面図である。 図2は、本発明の第1の実施形態に係る弾性波装置の要部を示す部分切欠断面図である。 図3(a)は第1の実施形態の弾性波装置の回路構成を示す図であり、図3(b)は1ポート型弾性波共振子の電極構造の一例を示す平面図である。 図4は、第2の実施形態に係る弾性波装置において、カバー部材を除去した構造を示す模式的平面図である。 図5は、比較例の弾性波装置においてカバー部材を除去した構造を示す模式的平面図である。
以下、図面を参照しつつ本発明の具体的な実施形態を説明することにより本発明を明らかにする。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る弾性波装置において、カバー部材を除去した構造を示す略図的平面図である。図2は、本発明の第1の実施形態の弾性波装置の要部を示す部分切欠断面図であり、図3(a)は第1の実施形態の弾性波装置の回路図である。
図1及び図2の示すように、弾性波装置1は、圧電基板2を有する。圧電基板2は、LiTaOやLiNbOのような圧電単結晶基板または圧電セラミック板により形成される。本実施形態では、圧電基板2は矩形板状の圧電単結晶基板からなる。
圧電基板2上に複数の弾性波素子部を構成することにより、本実施形態では、デュプレクサが構成されている。より具体的には、図3(a)に示す回路構成のデュプレクサが構成されている。
図3(a)に示すように、弾性波装置1は、アンテナ端子3を有する。アンテナ端子3に共通端子4が接続されている。この共通端子4と送信端子5との間に送信フィルタ7が構成されている。また、共通端子4と、一対の平衡端子6a,6bとの間に受信フィルタ8が構成されている。
送信フィルタ7は、ラダー型回路構成を有する。すなわち、それぞれが弾性波共振子からなる直列腕共振子S1,S2,S3a,S3b及びS4と、並列腕共振子P1〜P4とを有する。直列腕共振子S1〜S4及び並列腕共振子P1〜P4は、1ポート型弾性波共振子からなる。
1ポート型弾性波共振子は、図3(b)に示す電極構造を有する。IDT電極11と、IDT電極11の弾性波伝搬方向両側に配置された反射器12,13とが、圧電基板2上に形成されている。それによって、1ポート型弾性波共振子が構成されている。
図1に戻り、圧電基板2上において、Xを矩形の枠で囲んだ記号により、上記直列腕共振子S1〜S4及び並列腕共振子P1〜P4が構成されている部分を略図的に示す。すなわち、これらの直列腕共振子S1〜S4及び並列腕共振子P1〜P4が構成されている部分が、それぞれ弾性波素子部である。
図3(a)に戻り、受信フィルタ8においては、共通端子4にトラップフィルタとしての1ポート型弾性波共振子9が接続されている。そして、1ポート型弾性波共振子9と、平衡端子6a,6bとの間に、3IDT型の縦結合共振子型弾性波フィルタ部14,15が設けられている。縦結合共振子型弾性波フィルタ部14,15は、互いに縦続接続されている。なお、本実施形態では、受信フィルタ8は、一対の平衡端子6a,6bを有するバランス型のフィルタである。もっとも、受信フィルタは、不平衡型のフィルタであってもよい。縦結合共振子型弾性波フィルタ部は、圧電基板2の表面を伝搬する弾性表面波の伝搬方向において、複数のIDTが並んで形成され、この複数のIDT群の両側に反射器が設けられていればよい。例えば、3以上の奇数個のIDT群を有する構成として、縦結合共振子型弾性波フィルタ部が5つのIDTを有する構成であってもよい。
図1に戻り、圧電基板2上において、上記1ポート型弾性波共振子9及び縦結合共振子型弾性波フィルタ部14,15が構成される各部分を、Xを枠で囲んだ形状で模式的に示すこととする。受信フィルタ8においても、上記1ポート型弾性波共振子9及び縦結合共振子型弾性波フィルタ部14,15が構成される部分が、それぞれ、本発明における弾性波素子部である。
なお、上記各弾性波素子部におけるIDT電極や反射器並びに接続配線は、Ag、Cu、Pt、Wなどの適宜の金属もしくは合金により形成することができる。
弾性波装置1においては、弾性波素子部の振動を妨げないための空間を設ける必要がある。もっとも、周波数変動を抑制したり、耐湿性を高めるためには、空間を封止することが必要である。
本実施形態では、上記各弾性波素子部が中空部に臨むように、弾性波素子部の周囲に支持層16が設けられている。支持層16は、第1の支持層17と、第2の支持層18とを有する。
支持層16は、適宜の絶縁性材料により形成することができる。好ましくは、軽量化及び低コスト化を果たし得るため、さらに製造容易であるため、合成樹脂が好適に用いられる。より好ましくは、パターニングが容易であるため、感光性樹脂が用いられる。感光性樹脂を用いることにより、フォトリソグラフィー法などにより容易にパターニングすることができる。それによって、後述する第1,第2の支持層17,18及び中空経路19を容易に形成することができる。
上記感光性樹脂としては、従来より周知の適宜の感光性樹脂を用いることができる。このような感光性樹脂としては、感光性ポリイミド、感光性エポキシ樹脂、感光性シリコーン樹脂などを使用できる。適度な剛性及び弾力性を有し、パターニングを高精度に行い得るため、感光性ポリイミドがより一層望ましい。
図1に示すように、支持層16は、圧電基板2の外周縁に沿って設けられている第1の支持層17と、第1の支持層17に囲まれた領域に配置されている第2の支持層18とを有する。第2の支持層18は、それぞれの弾性波素子部が臨む中空部を構成するように、該弾性波素子部の周囲を囲むように設けられている。
そして、第2の支持層18と第1の支持層17との間には、支持層が存在しない中空経路19が設けられている。変形例として、圧電基板2の表面の法線方向において、第2の支持層18の高さ及び第1の支持層17の高さよりも、高さの低い支持層を部分的に設けることで中空経路19が形成されてもよい。
図2は並列腕共振子P3が構成されている部分を模式的に示す部分切欠断面図である。ここでは、弾性波素子部として並列腕共振子P3が形成されている。IDT電極31が臨むように中空部Aが形成されている。すなわち、中空部Aが第2の支持層18と、カバー部材20とにより囲まれ、形成されている。そして、圧電基板2の一方側面側では、中空経路19を介して第2の支持層18の外側に第1の支持層17が位置している。上記中空経路19は、弾性波素子部を臨む少なくとも2個の中空部を連通するように設けられている。
支持層16は、第1の支持層17と第2の支持層18とに分割されているため、第2の支持層18の面積を小さくすることができる。
これを、図5を対比して説明する。図5は上記支持層16に代えて、中空経路19を有しない支持層102が設けられている比較例の弾性波装置101を示す。弾性波装置101は、支持層102が設けられていることを除いては、上記実施形態と同様である。
図5に示した比較例の弾性波装置101では、支持層102の面積は大きくなる。
これに対して、本実施形態では、図1に示したように、支持層16が、第1の支持層17と第2の支持層18とに分割されている。第1の支持層17の矩形枠状の本体部17aは、ビア導体形成部17bとを接続している。第1の支持層17の本体部17aの幅は、接合面での空気の混入を抑制するため50μm以下が好ましく、支持層16とカバー部材20との接合強度を確保するため、10μm以上が好ましい。本実施形態では、本体部17aの幅は、20μmである。すなわち、中空経路19により分割されているため、第1の支持層17の面積及び第2の支持層18の面積は、比較例の弾性波装置101の支持層102の面積よりも小さい。また、中空経路19の幅は、10μm以上、100μm以下の範囲が好ましい。
図1では、カバー部材が図示されていないが、弾性波装置1では、図2に示すように、カバー部材20が支持層16の上面の全面を覆うように、積層されている。このカバー部材20は、適宜の絶縁性材料により形成することができる。好ましくは、カバー部材20は、合成樹脂からなる。その場合には、製造工程の簡略化及び低コスト化を図ることができる。
このような合成樹脂としては、特に限定されないが、例えばエポキシ樹脂やポリイミドなどを用いることができる。エポキシ樹脂を用いた場合、例えば170℃〜220℃程度の温度で硬化させることができる。従って、比較的低温の硬化プロセスにより、カバー部材20を熱硬化により形成するとともに、支持層16上に接合することができる。
ところで、上記のような合成樹脂からなるカバー部材20の接合は、例えば、ローラーを用いてシート状であるカバー部材20の一方側から他方側に向かって、支持層16上に圧接することで接合する工程などを用いて行われる。この場合、カバー部材20と支持層16との接合面に空気が混入しボイドが発生することがある。しかしながら、本実施形態では、支持層16が第1,第2の支持層17,18に分割されているため、ボイドの発生が抑制される。このため、ボイドによる中空部のリーク不良も効果的に抑制することができる。
しかも、弾性波装置1がモジュール基板上に実装した後、トランスファーモード工法を用いて弾性波装置1がモールド樹脂で封止される場合がある。この場合、カバー部材20側から圧電基板2側に向って、カバー部材20に大きな圧力が加わり、カバー部20と支持層16との接合部にも大きな圧力が加わる。そのため、上記中空部においてカバー部材の一部がIDT電極側に変形して干渉するおそれがある。しかしながら、本実施形態では、第1の支持層17及び第2の支持層18が設けられることによって、中空経路19の変形によって発生するカバー部材20の張力によって、この変形が抑制される。従って、所望通りの形状の中空部を確実に液密封止、より好ましくは気密封止することができる。
本実施形態では、前述したように第1の支持層17は、圧電基板2の外周縁に沿う閉じた形状を有するように形成されている。従って、第2の支持層18においては、その内壁と外壁とを結ぶ厚み方向寸法は比較的小さい。他方、第2の支持層18は、中空経路19を介して第1の支持層17よりも内側に設けられているが、比較的面積は大きい。もっとも、第2の支持層18は、図5に示した比較例の弾性波装置101の支持層102よりも小さな面積を有する。
カバー部材20をローラー圧着により支持層16上に貼り合わせる工程においては、貼り合わせる部分の面積が大きいほどボイドが生じやすい。従って、図5に示した弾性波装置101では、矢印Bで示すようなボイドが中空部と外側との間をつなぐように発生することがあった。そのため、リーク不良が生じがちであった。
これに対して、本実施形態の弾性波装置1では、第2の支持層18において、中空部に至るボイドがたとえ生じたとしたとしても、このボイドの他端は外気には連通せず、中空経路19に至る部分に留まることとなる。従って、中空部と外部との間のリーク不良を確実に抑制することができる。
第2の支持層18の支持層面積は大きく、ボイドが生じやすいが、中空経路19を有すことから支持層18のボイドは問題とならない。
以上のように、本実施形態の弾性波装置1では、リーク不良による周波数特性の変動や耐湿性の低下を確実に抑制することが可能となる。
図4は、本発明の第2の実施形態に係る弾性波装置の模式的平面図である。図4においても、カバー部材の図示は省略してある。すなわち、カバー部材を取り去った弾性波装置21が、示されている。弾性波装置21は、支持層24が、第1の支持層17と、第2の支持層26とを有する。この第2の支持層26が、第2の支持層18と異なることを除いては、弾性波装置21は、弾性波装置1と同様に構成されている。従って、同一部分については同一の参照番号を付することにより、第1の実施形態の説明を援用することとする。
弾性波装置21においては、第2の支持層26は、第1の支持層17と同じ材料で形成されるが、第2の支持層26は、さらに、複数の開口部26a,26bを有する。開口部26a,26bは、第2の支持層26内に設けられている。従って、第2の支持層26の面積は、第1の実施形態の第2の支持層18の面積よりも小さくされている。
よって、カバー部材20(図2)を第1,第2の支持層17,26上に積層する工程において、第2の支持層26とカバー部材との間でボイドがより一層生じ難い。また、上記開口部26a,26bに至るボイドが形成されたとしても、すなわち内側の中空部から第2の中空部に至るボイドが生じたとしても、該ボイドは外部に至らない。すなわち、支持層16とカバー部材20との接合面に混入した空気の塊が、支持層16の周縁近傍に配置された中空経路19に放出することができる構造を備えるため、ボイドの発生を抑制することができる。よって、リーク不良の発生をより一層効果的に防止することができる。
このように、本発明においては、第2の支持層内に、1以上の開口部が適宜形成されていてもよい。
なお、第1,第2の実施形態では、第1の支持層17は、圧電基板2の外周縁に沿っており、閉じたループ状の形状とされていた。このように、第1の支持層17は閉じたループ形状とされていることが望ましく、それによって、弾性波装置内の密閉性をより一層高めることができる。もっとも、第1の支持層は、一部においても切欠かれていても良い。
また、第1の実施形態では、1つの中空経路19が複数の中空部を連通するように設けられていたが、中空経路19は、少なくとも2個の中空部を連通するように配置されている限り特に限定されない。
さらに、複数の中空経路が設けられていても良い。
また、本発明の弾性波装置における複数の弾性波素子部の構成についても上記実施形態の構成に限定されるものではない。すなわち、弾性波共振子や弾性波フィルタからなる弾性波素子部が圧電基板上に複数構成されている適宜の弾性波装置に、本発明を適用することができる。
1…弾性波装置
2…圧電基板
3…アンテナ端子
4…共通端子
5…送信端子
6a,6b…平衡端子
7…送信フィルタ
8…受信フィルタ
9…1ポート型弾性波共振子
11…IDT電極
12,13…反射器
14,15…弾性波フィルタ部
16…支持層
17…第1の支持層
17a…本体部
17b…ビア導体形成部
18…第2の支持層
19…中空経路
20…カバー部材
21…弾性波装置
24…支持層
26…第2の支持層
26a,26b…開口部
31…IDT電極
P1〜P4…並列腕共振子
S1〜S4…直列腕共振子

Claims (5)

  1. 圧電基板と、
    前記圧電基板上に設けられており、少なくとも1つのIDT電極を有する、複数の弾性波素子部と、
    前記弾性波素子部が設けられているそれぞれの部分に中空部を構成するために、前記弾性波素子部が設けられている領域の外側の前記圧電基板上に配置されている支持層と、
    前記弾性波素子部が設けられているそれぞれの部分を封止し、前記中空部を形成するために、前記支持層上に積層されたカバー部材とを備え、
    前記支持層が、前記圧電基板の外周縁に沿うように配置されている第1の支持層と、
    前記第1の支持層に囲まれている領域内に配置されており、該領域内において、前記弾性波素子部が設けられている部分を囲むように設けられている第2の支持層とを有し、
    前記第1の支持層と前記第2の支持層との間に、中空経路が設けられており、該中空経路が少なくとも2個の前記中空部を連通するように配置されている、弾性波装置。
  2. 前記第2の支持層の平面積を小さくするように、前記第2の支持層内に開口部が設けられている、請求項1に記載の弾性波装置。
  3. 前記第1の支持層が閉じたループ状の形状とされている、請求項1または2に記載の弾性波装置。
  4. 記中空部が液密封止されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の弾性波装置。
  5. 平面視した場合、前記カバー部材の外周縁が前記圧電基板の外周縁に至っており、ウェハレベルパッケージが構成されている、請求項1または2に記載の弾性波装置。
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