JP6166545B2 - 弾性波デバイス及び弾性波デバイスの製造方法 - Google Patents

弾性波デバイス及び弾性波デバイスの製造方法 Download PDF

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本発明は弾性波デバイス及び弾性波デバイスの製造方法に関する。
携帯電話などの通信機器に搭載されるフィルタ及びデュプレクサとして弾性波デバイスが用いられる。弾性波デバイスには、弾性表面波(Surface Acoustic Wave:SAW)デバイス、及び圧電薄膜共振子(Film Bulk Acoustic Resonator:FBAR)などがある。SAWデバイスにおいて弾性波を励振する機能部は、例えば弾性表面波デバイスではIDT(Inter Digital Transducer)の電極指が開口長を形成するように交差する領域である。FBARでは圧電薄膜と、圧電薄膜を挟みこむ電極とが厚さ方向に重なる領域である。所望の周波数特性を得るためには、機能部を保護することが重要である。特許文献1には、金属の壁、天井の上に液晶ポリマーを設けることで弾性波素子を保護する技術が記載されている。特許文献2にはIDTをカバー体により保護する技術が記載されている。特許文献3には、IDTの上に金属のキャップを被せる技術が記載されている。
特開2012−199833号公報 特開2009−247012号公報 特開2010−147591号公報
上記のような保護により、機能部への水分及び異物などの付着を抑制する。しかしながら従来の技術では、機能部を電気的に保護することは困難であった。このため、例えば外部のノイズにより周波数特性の悪化が生じることがある。本発明は上記課題に鑑み、機能部の電気的な保護が可能な弾性波デバイス及び弾性波デバイスの製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、基板と、前記基板の上面に設けられ、弾性波を励振する機能部と、前記基板の上面に設けられ、前記機能部と電気的に接続され、RF信号が伝送する信号配線と、前記基板の上面に設けられ、前記信号配線の上面に設けられることで前記信号配線と電気的に接触し、1又は複数の前記機能部を完全に囲む金属壁と、前記機能部の上に密閉された空隙が形成されるように前記機能部の上に設けられ、前記金属壁と電気的に接続され、前記金属壁に支持され、金属により形成された天井と、前記天井の上に設けられ、前記機能部を覆うカバー部と、を具備することを特徴とする弾性波デバイスである。
上記構成において、前記機能部の一端に接続された、前記RF信号が伝送する信号配線である第1配線と、前記機能部の他端に接続された第2配線と、前記第2配線の上に設けられた絶縁層と、を具備し、前記金属壁は前記第1配線と接触し、前記第2配線と接触しないように前記絶縁層の上に設けられている構成とすることができる。
上記構成において、 前記カバー部の上に設けられ、前記天井と電気的に接続された前記RF信号が入力または出力する端子を具備する構成とすることができる。
上記構成において、前記カバー部は液晶ポリマーにより形成されている構成とすることができる。
上記構成において、複数の前記機能部はラダー型に接続されている構成とすることができる。
上記構成において、前記基板は圧電基板であり、前記機能部はIDTである構成とすることができる。
本発明は、基板の上面に機能部を設ける工程と、前記基板の上面に、前記機能部と電気的に接続され、RF信号が伝送する信号配線を設ける工程と、前記基板の上面に、前記信号配線の上面に設けられることで前記信号配線と電気的に接触し、かつ1又は複数の前記機能部を完全に囲む金属壁を設ける工程と、前記機能部の上に、前記金属壁と電気的に接続され、前記金属壁に支持され、かつ前記機能部の上に密閉された空隙が形成されるように、金属の天井を設ける工程と、前記天井の上に前記機能部を覆うカバー部を設ける工程と、を有することを特徴とする弾性波デバイスの製造方法である。
上記構成において、前記金属壁を設ける工程は、開口部を有する第1金属壁を設ける工程と、前記開口部を塞ぐ第2金属壁を設ける工程と、を含み、前記第1金属壁を設ける工程の前に行われ、前記基板及び前記機能部の上に、前記基板の前記第1金属壁の設けられるべき領域が露出するようにフォトレジストを設ける工程と、前記第1金属壁を設ける工程の後に行われ、前記機能部の上から前記フォトレジストを除去する工程と、を有し、前記フォトレジストを除去する工程の後に、前記第2金属壁を設ける工程が行われる構成とすることができる。
上記構成において、前記天井を設ける工程は、第1天井を設ける工程と、前記第1天井の上に第2天井を設ける工程とを含み、前記第1金属壁を設ける工程と前記第1天井を設ける工程とは同時に行われ、前記第2金属壁を設ける工程と前記第2天井を設ける工程とは同時に行われる構成とすることができる。
上記構成において、前記金属壁及び前記天井は、メッキ法により形成される構成とすることができる。
本発明によれば、機能部の電気的な保護が可能な弾性波デバイス及び弾性波デバイスの製造方法を提供することができる。
図1は実施例1に係る弾性波デバイスを例示する回路図である。 図2は実施例1に係る弾性波デバイスを例示する平面図である。 図3は実施例1に係る弾性波デバイスを例示する平面図である。 図4は実施例1に係る弾性波デバイスを例示する平面図である。 図5(a)から図5(c)は弾性波デバイスを例示する断面図である。 図6(a)は弾性波デバイスの製造方法を例示する平面図である。図6(b)は図6(a)の線A−Aに沿った断面図である。図6(c)は図6(a)の線B−Bに沿った断面図である。 図7(a)は弾性波デバイスの製造方法を例示する平面図である。図7(b)は図7(a)の線A−Aに沿った断面図である。図7(c)は図7(a)の線B−Bに沿った断面図である。 図8(a)は弾性波デバイスの製造方法を例示する平面図である。図8(b)は図8(a)の線A−Aに沿った断面図である。図8(c)は図8(a)の線B−Bに沿った断面図である。 図9(a)は弾性波デバイスの製造方法を例示する平面図である。図9(b)は図9(a)の線A−Aに沿った断面図である。図9(c)は図9(a)の線B−Bに沿った断面図である。 図10(a)は弾性波デバイスの製造方法を例示する平面図である。図10(b)は図10(a)の線A−Aに沿った断面図である。図10(c)は図10(a)の線B−Bに沿った断面図である。 図11(a)は弾性波デバイスの製造方法を例示する平面図である。図11(b)は図11(a)の線A−Aに沿った断面図である。図11(c)は図11(a)の線B−Bに沿った断面図である。 図12(a)は弾性波デバイスの製造方法を例示する平面図である。図12(b)は図12(a)の線A−Aに沿った断面図である。図12(c)は図12(a)の線B−Bに沿った断面図である。 図13(a)は弾性波デバイスの製造方法を例示する平面図である。図13(b)は図13(a)の線A−Aに沿った断面図である。図13(c)は図13(a)の線B−Bに沿った断面図である。 図14(a)は弾性波デバイスの製造方法を例示する平面図である。図14(b)は図14(a)の線A−Aに沿った断面図である。図14(c)は図14(a)の線B−Bに沿った断面図である。 図15は弾性波デバイスの製造方法を例示する平面図である。 図16(a)は図15の線A−Aに沿った断面図である。図16(b)は図15の線B−Bに沿った断面図である。 図17(a)は弾性波デバイスの製造方法を例示する平面図である。図17(b)は図17(a)の線A−Aに沿った断面図である。 図18(a)は弾性波デバイスの製造方法を例示する平面図である。図18(b)は図18(a)の線A−Aに沿った断面図である。
図面を用いて、本発明の実施例について説明する。
実施例1は金属壁が機能部を完全に囲む例である。図1は実施例1に係る弾性波デバイス100を例示する回路図である。図1に示すように、弾性波デバイス100は直列共振子S1〜S3、並列共振子P1及びP2を含むラダー型フィルタである。入力端子Inと出力端子Outとの間に直列共振子S1〜S3が直列接続されている。直列共振子S1及びS2間に並列共振子P1の一端が接続されている。直列共振子S3と出力端子Outとの間に並列共振子P2の一端が接続されている。並列共振子P1及びP2それぞれの他端は共通して接地されている。入力端子Inから入力されたRF(Radio Frequency)信号はラダー型フィルタによりフィルタリングされ、出力端子Outから出力される。共振子S1〜S3、P1及びP2をSAW共振子とした例について説明する。
図2から図4は実施例1に係る弾性波デバイス100を例示する平面図である。図3はカバー部20を透視した図であり、図4はカバー部20及び天井14を透視した図である。図5(a)から図5(c)は弾性波デバイス100を例示する断面図である。図5(a)は線A−A、図5(b)は線B−B,図5(c)は線C−Cに沿った断面を図示している。
図2から図5(c)に示すように、弾性波デバイス100は、圧電基板10、共振子S1〜S3及びP1並びにP2、金属壁12、天井14、接地配線15、信号配線16、絶縁層18、カバー部20、及び半田ボール22を含む。詳細な説明は後述する。
図4に示すように、各共振子は、圧電基板10の上面に設けられたIDT24及び反射器26を含む。IDT24は弾性波の一種であるSAW(以下、単に弾性波とも記載する)を励振し、機能部となっている。反射器26は弾性波の伝播方向に沿ってIDT24の両側に設けられ、弾性波をIDT24に向けて反射する。共振子S1〜S2間、S1〜P1間、S2〜S3間、及びS3〜P2間においてIDT24同士は信号配線16により接続されている。共振子P1〜P2間においてIDT24同士が接地配線15により接続されている。
図4及び図5(a)に示すように、複数の信号配線16のうち、直列共振子S1のIDT24の一端に接続されたものを信号配線16a、他端に接続されたものを信号配線16bとする。信号配線16aは先端に幅広のパッド部16cを有する。共振子S1〜S2間及びS1〜P1間は、信号配線16bにより電気的に接続されている。
図3及び4に示すように、圧電基板10の上面には、IDT24及び反射器26を完全に囲む金属壁12が設けられている。完全に囲むとは、図4の上下左右方向からIDT24及び反射器26を360°囲むことである。図3に示すように、共振子S1、S3及びP2のそれぞれは、1つの金属壁12に囲まれ、1つの天井14の下に位置する。共振子S2及びP2は、1つの金属壁12に囲まれ、1つの天井14に下に位置する。天井14は金属壁12の上に設けられており、金属壁12と天井14とにより、機能部を完全に密閉している。図5(a)から図5(c)に示すように、IDT24及び反射器26と天井14との間の密閉された空間には空隙21が形成されている。このため弾性波の励振は妨げられない。
各共振子において、金属壁12はIDT24の一端に接続された配線と接触し、かつIDT24の他端に接続された配線とは絶縁される。このため、金属壁12及び天井14を介した配線間のショートが防止される。直列共振子S1を例に説明する。複数の金属壁12のうち直列共振子S1に設けられたものを金属壁12a、複数の天井14のうち直列共振子S1に設けられたものを天井14aとする。図4及び図5(b)に示すように、金属壁12aは、信号配線16aのパッド部16cと接触する。このため、直列共振子S1において、IDT24、信号配線16a、金属壁12a、及び天井14aは同電位となる。絶縁層18が信号配線16bの上に設けられ、金属壁12aは絶縁層18の上に設けられている。つまり金属壁12a及び天井14aは信号配線16bと接触せず、絶縁される。また、並列共振子P2に対応する金属壁12は接地配線15と接触する。このため並列共振子P2に対応する金属壁12及び天井14は接地電位を有する。直列共振子S2、並列共振子P1及び直列共振子S3に対応する金属壁12は、それぞれ信号配線16と接触し、これらと同電位となる。
図2、及び図5(a)から図5(c)に示すように、圧電基板10及び天井14の上にカバー部20が設けられている。カバー部20は、圧電基板10の上面、金属壁12の側面及び天井14の上面に接し、IDT24及び反射器26を覆う。カバー部20を貫通する3つの半田ボール22が設けられている。3つの半田ボール22のうち、直列共振子S1上の天井14aと電気的に接続されるものは入力端子In、直列共振子S3上の天井14と電気的に接続されるものは出力端子Out、並列共振子P2上の天井14と電気的に接続されるものは接地端子GNDとして機能する。
圧電基板10は例えばタンタル酸リチウム(LiTaO)又はニオブ酸リチウム(LiNbO)などの圧電体により形成されている。接地配線15、信号配線16、IDT24、及び反射器26は例えばアルミニウム(Al)などの金属により形成されている。金属壁12及び天井14は例えば銅(Cu)などの金属により形成されている。カバー部20は例えば液晶ポリマー(Liquid Crystal Polymer:LCP)、ポリイミド、又はエポキシ樹脂などの絶縁体により形成されている。液晶ポリマーとして例えばクラレ株式会社の製品「ベクスター」、又はジャパンゴアテックス株式会社の製品「BIAC」などを用いることができる。半田ボール22は例えば錫銀(Sn−Ag)などを主成分とする半田により形成されている。絶縁層18は例えば酸化シリコン(SiO)又は窒化シリコン(SiN)などの絶縁体により形成されている。
図3及び図4に示したように、共振子S1〜S3及びP2において、信号配線16と同電位の金属壁12がIDT24及び反射器26を完全に囲み、かつ天井14がIDT24及び反射器26を覆う。金属壁12及び天井14によりIDT24及び反射器26はノイズから電気的に保護されるため、弾性波デバイス100の周波数特性の劣化が抑制される。また金属壁12がIDT24を完全に囲むため、後述する製造工程において溶融したカバー部20が金属壁の内側に流れ込むことがなくなる。従ってIDT24とカバー部20との接触が抑制され、弾性波デバイス100の信頼性が高くなる。また、隣り合う共振子を含め各共振子が金属により完全に覆われるため、共振子がハーメチックシールに近い構造となり、耐湿性が向上する。4つの金属壁12のうち3つは信号配線16と接続し、並列共振子P2に対応する1つの金属壁12のみが接地配線15と接続する。このため、並列共振子P2以外の共振子では金属壁12、天井14及びIDT24が同電位となり、IDT24と接地電位との間に寄生容量が実質的に付かない。寄生容量が実質的になくなるため、各共振子において金属壁12及び天井14が接地電位を有する場合と比べ、接地配線15を通じて接地端子GNDに流れ込む信号が小さくなり、信号の損失が抑制される。
天井14上に端子(入力端子In、出力端子Out及び接地端子GND)を形成するため、弾性波デバイス100の小型化が可能である。端子として機能する複数の半田ボール22を、互いに接触しない程度に大きくすることができる。端子を大きくすることで、電気的な接続を安定して行うことができる。パッド部16cに金属壁12aが接触する。入力端子Inから入力された信号は、天井14a、金属壁12a及びパッド部16cを介して、直列共振子S1に入力される。幅の広いパッド部16cは小さな電気抵抗を有するため、信号の損失が小さくなる。共振子S2及びP1を1つの金属壁12及び1つの天井14により囲むため、弾性波デバイス100の小型化が可能となる。このように同電位の金属壁12及び天井14は1つにまとめることができる。なお、共振子S2及びP1を互いに別の金属壁12及び天井14で囲んでもよい。
次に弾性波デバイス100の製造方法を説明する。図6(a)は弾性波デバイス100の製造方法を例示する平面図であり、図6(b)は図6(a)の線A−A、図6(c)は図6(a)の線B−Bに沿った断面図である。図7(a)から図14(c)は、図6(a)から図6(c)と同様に弾性波デバイス100の製造方法を例示する。図15は弾性波デバイス100の製造方法を例示する平面図であり、図16(a)は図15の線A−A、図16(b)は図15の線B−Bに沿った断面図である。図17(a)及び図18(a)は弾性波デバイス100の製造方法を例示する平面図である。図17(b)は図17(a)の線B−Bに沿った断面図であり、図18(b)は図18(a)の線B−Bに沿った断面図である。
図6(a)から図6(c)に示すように、例えば蒸着法又はスパッタリング法などにより、圧電基板10に接地配線15、信号配線16、IDT24、及び反射器26を設ける。図6(a)及び図6(c)に示すように、接地配線15及び信号配線16の一部と重なるように絶縁層18を設ける。図7(a)から図7(c)に示すように、圧電基板10の上にフォトレジスト30を設ける。フォトレジスト30には開口部30aが形成されており、圧電基板10の一部及び絶縁層18の一部が開口部30aから露出する。
図8(a)から図8(c)に示すように、例えば蒸着法などにより、フォトレジスト30上、及び開口部30aから露出する圧電基板10並びに絶縁層18の上に、シードメタル32を設ける。シードメタル32は図8(a)において格子斜線で示した。シードメタル32は例えばCuなどの金属により形成されている。図9(a)から図9(c)に示すように、フォトレジスト30の上にさらにフォトレジスト34を設ける。フォトレジスト34には開口部34aが形成されている。開口部34aからは、シードメタル32の共振子S1〜P2と重なる領域が露出する(図9(a)の格子斜線参照)。
図10(a)から図10(c)に示すように、電解メッキ法により、開口部34aに金属壁12b(第1金属壁)及び天井14b(第1天井)を形成する。シードメタル32は給電線として機能する。金属壁12bはIDT24及び反射器26を完全に囲んではおらず、図10(a)及び図10(c)に示す開口部13を有している。フォトレジスト30は、開口部13を通じて、金属壁12bの外側及び内側に位置する。シードメタル32のうち金属壁12b及び天井14bと接する部分は、金属壁12b及び天井14bと一体となるため、図11(a)以降ではシードメタル32を図示しない。
図11(a)から図11(c)に示すように、例えばレジスト剥離液を用いた超音波洗浄などにより、フォトレジスト30及び34、並びにシードメタル32を除去する。レジスト剥離液は開口部13を通じて天井14b下のフォトレジスト30にも到達するため、IDT24及び反射器26上のフォトレジスト30も除去される。図11(b)及び図11(c)に示すように、フォトレジスト30の除去により、空隙21が形成される。図12(a)から図12(c)に示すように、圧電基板10、接地配線15及び信号配線16の上にフォトレジスト36を設ける。フォトレジスト36と金属壁12bとの間には開口部36aが形成されている。開口部36aからは、圧電基板10、接地配線15、信号配線16、及び絶縁層18の一部が露出する。
図13(a)から図13(c)に示すように、金属壁12b及び天井14bの表面、並びに開口部36aにシードメタル38を設ける。シードメタル38を給電線に用いた電解メッキ法により、金属壁12c(第2金属壁)及び天井14c(第2天井)を設ける。金属壁12cは開口部36aに設けられ、開口部13を塞ぐ。このように、金属壁12cは金属壁12bと共に、IDT24及び反射器26を完全に囲む金属壁12を形成する。天井14cは天井14bの上に設けられ、天井14bと共に天井14を形成する。なおシードメタル38は金属壁12及び天井14と一体になる。図14(a)から図14(c)に示すように、フォトレジスト36を除去する。
図15、図16(a)及び図16(b)に示すように、例えば液晶ポリマーシートを加熱及び加圧することで、カバー部20を形成する。加熱により液晶ポリマーシートは溶融するが、金属壁12がIDT24及び反射器26を完全に囲むため、金属壁12の内側への流入は抑制される。図17(a)及び図17(b)に示すように、例えばレーザードリリングなどにより、カバー部20に天井14aまで到達する開口部20aを形成する。図18(a)及び図18(b)に示すように、例えば半田ペーストの印刷及びリフロー処理などにより、開口部20aに半田ボール22を設ける。半田ボール22形成後、ダイシング処理により圧電基板10及びカバー部20を切断することで、個片化した弾性波デバイス100が形成される。
図10(a)から図10(c)及び図13(a)から図13(c)に示すように、金属壁12及び天井14を二度の工程により形成する。図10(a)から図10(c)の工程の後、フォトレジスト30をIDT24及び反射器26の上から除去することで空隙21を形成することができる。図13(a)から図13(c)の工程により、IDT24及び反射器26を完全に囲む金属壁12を設けることができる。また、金属壁12a及び天井14aを一度のメッキ処理により形成し、かつ金属壁12b及び天井14bを一度のメッキ処理により形成することで、製造工程の簡略化が可能である。
ラダー型フィルタにおける共振子の数は変更してもよい。また、DMS(Double Mode SAW filter:ダブルモードSAWフィルタ)などラダー型フィルタ以外の弾性波デバイスの各共振子に実施例1を適用してもよい。弾性波デバイス100はSAWデバイス以外に、弾性境界波デバイス及びラブ波デバイスなどのように、IDTを用いる弾性波デバイスに適用してもよい。機能部であるIDTが金属壁12により完全に囲まれていればよい。また共振子を圧電薄膜共振子(Film Bulk Acoustic Resonator:FBAR)としてもよい。FBARにおいては、圧電薄膜と、圧電薄膜を挟む上部電極及び下部電極とが重なる共振領域が弾性波を励振する機能部である。共振領域が金属壁12により完全に囲まれていればよい。
複数の金属壁12のうち、1つが信号配線16と接続し、他の金属壁12は接地配線15と接触してもよい。つまり少なくとも1つの金属壁12が信号配線16と接触すればよい。ただし、上記のように接地端子GNDに付く寄生容量を低減することが好ましい。寄生容量を低減するためには、1つの金属壁12が接地配線15と接触し、他の金属壁12が信号配線16と接触すればよい。また図3に示すように、金属壁12は1つ又は複数の共振子を囲めばよい。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明はかかる特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において変更可能である。圧電基板10、金属壁12、天井14、接地配線15、信号配線16、カバー部20、IDT24及び反射器26の材料は変更可能である。上述のように、共振子の配置及び数などは変更可能である。
10 圧電基板
12、12a、12b、12c 金属壁
13、20a、30a、36a 開口部
14、14a、14b、14c 天井
15 接地配線
16、16a、16b 信号配線
18 絶縁層
20 カバー部
21 空隙
22 半田ボール
24 IDT
26 反射器
30、34、36 フォトレジスト
100 弾性波デバイス

Claims (10)

  1. 基板と、
    前記基板の上面に設けられ、弾性波を励振する機能部と、
    前記基板の上面に設けられ、前記機能部と電気的に接続され、RF信号が伝送する信号配線と、
    前記基板の上面に設けられ、前記信号配線の上面に設けられることで前記信号配線と電気的に接触し、1又は複数の前記機能部を完全に囲む金属壁と、
    前記機能部の上に密閉された空隙が形成されるように前記機能部の上に設けられ、前記金属壁と電気的に接続され、前記金属壁に支持され、金属により形成された天井と、
    前記天井の上に設けられ、前記機能部を覆うカバー部と、を具備することを特徴とする弾性波デバイス。
  2. 前記機能部の一端に接続された、前記RF信号が伝送する信号配線である第1配線と、
    前記機能部の他端に接続された第2配線と、
    前記第2配線の上に設けられた絶縁層と、を具備し、
    前記金属壁は前記第1配線と接触し、前記第2配線と接触しないように前記絶縁層の上に設けられていることを特徴とする請求項1記載の弾性波デバイス。
  3. 前記カバー部の上に設けられ、前記天井と電気的に接続された前記RF信号が入力または出力する端子を具備することを特徴とする請求項1又は2記載の弾性波デバイス。
  4. 前記カバー部は液晶ポリマーにより形成されていることを特徴とする請求項1から3いずれか一項記載の弾性波デバイス。
  5. 複数の前記機能部はラダー型に接続されていることを特徴とする請求項1から4いずれか一項記載の弾性波デバイス。
  6. 前記基板は圧電基板であり、前記機能部はIDTであることを特徴とする請求項1から5いずれか一項記載の弾性波デバイス。
  7. 基板の上面に機能部を設ける工程と、
    前記基板の上面に、前記機能部と電気的に接続され、RF信号が伝送する信号配線を設ける工程と、
    前記基板の上面に、前記信号配線の上面に設けられることで前記信号配線と電気的に接触し、かつ1又は複数の前記機能部を完全に囲む金属壁を設ける工程と、
    前記機能部の上に、前記金属壁と電気的に接続され、前記金属壁に支持され、かつ前記機能部の上に密閉された空隙が形成されるように、金属の天井を設ける工程と、
    前記天井の上に前記機能部を覆うカバー部を設ける工程と、を有することを特徴とする弾性波デバイスの製造方法。
  8. 基板の上面に機能部を設ける工程と、
    前記基板の上面に、前記機能部と電気的に接続される信号配線を設ける工程と、
    前記基板の上面に、前記信号配線と接触し、かつ1又は複数の前記機能部を完全に囲む金属壁を設ける工程と、
    前記機能部の上に、前記金属壁と電気的に接続され、前記金属壁に支持され、かつ前記機能部の上に密閉された空隙が形成されるように、金属の天井を設ける工程と、
    前記天井の上に前記機能部を覆うカバー部を設ける工程と、を有し、
    前記金属壁を設ける工程は、開口部を有する第1金属壁を設ける工程と、前記開口部を塞ぐ第2金属壁を設ける工程と、を含み、
    前記第1金属壁を設ける工程の前に行われ、前記基板及び前記機能部の上に、前記基板の前記第1金属壁の設けられるべき領域が露出するようにフォトレジストを設ける工程と、
    前記第1金属壁を設ける工程の後に行われ、前記機能部の上から前記フォトレジストを除去する工程と、を有し、
    前記フォトレジストを除去する工程の後に、前記第2金属壁を設ける工程が行われることを特徴とする弾性波デバイスの製造方法。
  9. 前記天井を設ける工程は、第1天井を設ける工程と、前記第1天井の上に第2天井を設ける工程とを含み、
    前記第1金属壁を設ける工程と前記第1天井を設ける工程とは同時に行われ、
    前記第2金属壁を設ける工程と前記第2天井を設ける工程とは同時に行われることを特徴とする請求項8記載の弾性波デバイスの製造方法。
  10. 前記金属壁及び前記天井は、メッキ法により形成されることを特徴とする請求項7から9いずれか一項記載の弾性波デバイスの製造方法。
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