JP4706634B2 - 半導体センサおよびその製造方法 - Google Patents

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本発明は、半導体センサおよびその製造方法に関するものである。
従来より、検出対象である加速度や角速度などの力学的物理量の大きさを電気信号に変換して出力する物理量センサとして、シリコン基板のような半導体基板をマイクロマシニング技術により3次元加工することによって形成した半導体センサチップを備えた半導体センサが知られている。
この種の半導体センサとしては、例えば、図7に示すように、半導体センサチップ1および半導体センサチップ1の出力信号を信号処理する信号処理用ICチップ2を、直方体状のセラミックパッケージ8に収納したものや、図示しないキャンパッケージに収納したものなどが提供されている。なお、信号処理用ICチップ2には、半導体センサチップ1の出力信号を増幅する増幅回路、センサの感度やオフセット電圧およびそれらの温度特性を補正する温度補償回路、ノイズを除去するノイズ除去回路などが集積化されているので、検出対象である力学的物理量を高精度に検知することができる。また、セラミックパッケージ8は、半導体センサチップ1および信号処理用ICチップ2を収納する凹所81aが一面に形成されたセラミック基板81と、セラミック基板81の一面側に覆着されるセラミックキャップ82とで構成されている。
図7に示した構成の半導体センサは、半導体センサチップ1と信号処理用ICチップ2とが同一平面上に実装されており、半導体センサチップ1の出力用のパッド(図示せず)と信号処理用ICチップ2の入力用のパッド(図示せず)とが金属細線(例えば、Au細線、Al細線など)からなるボンディングワイヤW2を介して電気的に接続されている。また、上述の半導体センサでは、半導体センサチップ1の入力用のパッド(図示せず)および信号処理用ICチップ2の出力用パッド(図示せず)がセラミックパッケージ8に一体に設けられた外部接続用のリード83にそれぞれボンディングワイヤW1,W3を介して電気的に接続されており、外部制御できるようになっている。
また、従来から、セラミック基板の一面上に実装した信号処理用ICチップ上に半導体センサチップを搭載するとともに、半導体センサチップと信号処理用ICチップとをボンディングワイヤを介して電気的に接続し、各チップを覆うセラミックキャップをセラミック基板の一面側に覆着した構成の半導体センサも提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平8−110351号公報(段落番号〔0013〕,〔0015〕,〔0016〕,〔0020〕、および、図1参照)
ところで、図7に示した構成の半導体センサは、セラミック基板81に形成された凹所81aの内底面に半導体センサチップ1および信号処理用ICチップ2を実装したものであって、半導体センサチップ1と信号処理用ICチップ2とを2次元的に配置することができるので、半導体センサチップ1および信号処理用ICチップ2それぞれのレイアウトの自由度が高い反面、センサ全体の体積が大きくなってしまい、センサ全体の小型化が難しかった。また、図7に示した構成の半導体センサは、製造時に、半導体センサチップ1および信号処理用ICチップ2それぞれをセラミック基板81に実装してワイヤボンディングを行った後、セラミック基板81にセラミックキャップ82を覆着する必要があるので、製造コストが比較的高くなっていた。
また、上記特許文献1に開示された半導体センサのようにセラミック基板の一面上に実装した信号処理用ICチップ上に半導体センサチップを搭載するとともに、半導体センサチップと信号処理用ICチップとをボンディングワイヤを介して電気的に接続し、各チップを覆うセラミックキャップをセラミック基板の一面側に覆着した構成のものでは、センサ全体の厚み寸法が大きくなってしまう。また、上記特許文献1に開示された半導体センサにおいても、製造時に信号処理用ICチップをセラミック基板へ実装した後、信号処理用ICチップ上へ半導体センサチップを搭載し、ワイヤボンディングを行ってから、セラミック基板へセラミックキャップを覆着する必要があるので、製造コストが比較的高くなってしまう。
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、力学的物理量を高精度に検知できる小型の半導体センサおよびその製造方法を提供することにある。
請求項1の発明は、力学的物理量を検出する半導体センサチップと、半導体センサチップの出力信号が入力されるとともに温度補償回路を備えた信号処理用ICチップと、半導体センサチップを収納する凹所が形成されたパッケージチップとを備え、半導体センサチップが当該半導体センサチップのパッドが形成された主表面を信号処理用ICチップの主表面に対向させた形で信号処理用ICチップに実装されてなり、信号処理用ICチップとパッケージチップとは、それぞれシリコン基板を用いて形成され、信号処理用ICチップが当該信号処理用ICチップのパッドの形成された主表面をパッケージチップに対向させた形で表面活性化接合法により気密的に接合されることで半導体センサチップが外気に曝されないようになっていることを特徴とする。
この発明によれば、従来に比べてセンサ全体の厚み寸法を小さくすることができ、しかも、温度補償回路を備えた信号処理用ICチップの厚み方向に直交する面内におけるセンサ全体のサイズを信号処理用ICチップのチップサイズレベルとすることが可能となり、さらに、信号処理用ICチップとパッケージチップとが、それぞれシリコン基板を用いて形成され、信号処理用ICチップが当該信号処理用ICチップのパッドの形成された主表面をパッケージチップに対向させた形で表面活性化接合法により気密的に接合されることで半導体センサチップが外気に曝されないようになっているので、力学的物理量を高精度に検知できるとともにセンサ全体の小型化を図ることができる。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記パッケージチップは、前記信号処理用ICチップ側の一面とは反対側の他面に外部接続用電極が形成され、前記信号処理用ICチップの前記パッドと電気的に接続された電極端子と外部接続用電極とを電気的に接続する配線が厚み方向に貫設されてなることを特徴とする。
この発明によれば、前記パッケージチップの厚み方向に直交する面内におけるセンサ全体のサイズを前記信号処理用ICチップのチップサイズと合わせることが可能となる。
請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記信号処理用ICチップは、裏面側に外部接続用電極が形成され、前記信号処理用ICチップの前記パッドと外部接続用電極とを電気的に接続する配線が厚み方向に貫設されてなることを特徴とする。
この発明によれば、前記パッケージチップの厚み方向に直交する面内におけるセンサ全体のサイズを前記信号処理用ICチップのチップサイズと合わせることが可能となる。
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3の発明において、前記信号処理用ICチップのチップサイズを前記パッケージチップのチップサイズに合わせてなることを特徴とする。
この発明によれば、前記パッケージチップの厚み方向に直交する面内におけるセンサ全体のサイズを前記信号処理用ICチップのチップサイズにより規定することができる。
請求項5の発明は、請求項4記載の半導体センサの製造方法であって、多数の信号処理用ICチップを形成する第1のウェハにおける信号処理用ICチップの配列ピッチと多数のパッケージチップを形成する第2のウェハにおけるパッケージチップの配列ピッチとを同一ピッチとし、多数の信号処理用ICチップを形成した第1のウェハにおける各信号処理用ICチップそれぞれに対して個々の半導体センサチップを実装する実装工程と、実装工程の後で第1のウェハと第2のウェハとを貼り合わせた貼り合わせウェハを形成する貼り合わせ工程と、貼り合わせウェハをそれぞれ半導体センサとなる個々のチップに分割する分割工程とを備えることを特徴とする。
この発明によれば、多数の信号処理用ICチップを形成した第1のウェハにおける各信号処理用ICチップそれぞれに対して個々の半導体センサチップを実装する実装工程を採用していることにより、個々に分割した信号処理用ICチップそれぞれに対して半導体センサチップを実装する場合に比べて信号処理用ICチップへの半導体センサチップの実装工程が容易になり、しかも、第1のウェハと第2のウェハとを貼り合わせた貼り合わせウェハを形成する貼り合わせ工程を採用していることにより、多数のパッケージチップそれぞれへの信号処理用ICチップの実装がウェハレベルで一括して行われることになるから、製造コストを低減することができ、力学的物理量を高精度に検知できる小型の半導体センサを提供することができる。
請求項1ないし請求項4の発明では、力学的物理量を高精度に検知できるとともにセンサ全体の小型化を図ることができるという効果がある。
請求項5の発明では、力学的物理量を高精度に検知できる小型の半導体センサを提供することができるという効果がある。
(参考例)
本参考例では半導体センサの一例として、図1および図2に示す構成の半導体加速度センサAを例示する。本参考例の半導体加速度センサAは、シリコン基板をマイクロマシニング技術により3次元加工することにより形成され力学的物理量(本参考例では、加速度)を検出する半導体センサチップ1と、半導体センサチップ1の出力信号を信号処理する信号処理用ICチップ2と、絶縁性を有するアルカリ系ガラス基板からなるパッケージ用のパッケージチップ3とを備えている。
半導体センサチップ1は、矩形枠状のフレーム部11を備え、フレーム部11の内側に配置された重り部12がフレーム部11よりも薄肉である4つの撓み部13を介してフレーム部11に連続一体に連結された構造を有している。重り部12は、上述の4つの撓み部13を介してフレーム部11に支持された直方体状の主重り部12aと、半導体センサチップ1の主表面(図2(a)における上面)側から見て主重り部12aの四隅それぞれに連続一体に連結された直方体状の4つの付加重り部12bとを有している。ここに、半導体センサチップ1は、各付加重り部12bそれぞれの周囲に主重り部12aとの連結部位を除いてスリット14が形成されており、4つの撓み部13が主重り部12aを中心として十字状に配置されている。また、半導体センサチップ1は、3方向の加速度を検出する3軸加速度センサチップであって、重り部12の変位により撓み部13に生じる歪みによって抵抗率の変化する抵抗体としてのピエゾ抵抗(図示せず)が各撓み部13の適宜位置に形成されており、これら複数のピエゾ抵抗が3つのブリッジ回路を有するように図示しない拡散層配線、金属配線などによって接続されている。また、半導体センサチップ1は、フレーム部11の主表面に8個のパッド15を備えており、上述の各ブリッジ回路それぞれの出力端子となるパッド15は各ブリッジ回路ごとに設けてあるが、各ブリッジ回路の入力端子となるパッド15は3つのブリッジ回路で共通化されている。
なお、半導体センサチップ1は、上述のようにシリコン基板を用いて形成してあるが、シリコン基板に限らず、例えば、厚み方向の中間部にシリコン酸化膜からなる埋込酸化膜を有する所謂SOI(Silicon on Insulator)基板を用いて形成してもよい。また、半導体センサチップ1における重り部12や撓み部13の形状および数は特に限定するものではない。
パッケージチップ3は、板状(本参考例では、矩形板状)であって、厚み方向の一面(図2(a)における上面)の中央部に半導体センサチップ1を収納する凹所3aが形成されている。また、パッケージチップ3は、厚み方向の両面にパッド31,32が形成されるとともに、厚み方向において重なるパッド31,32同士を電気的に接続する導電性材料(例えば、金属材料など)からなる配線(貫通配線)33が貫設されており、厚み方向の他面(図2(a)における下面)のパッド32上(図2(a)における下側)には金属材料からなるバンプ34が形成されている。ここにおいて、配線33は、パッケージチップ3に形成した貫通孔に導電性材料を埋め込むことにより形成されたものであり、信号処理用ICチップ2を厚み方向の他面に形成されたパッド32と電気的に接続するために設けてある。なお、本参考例では、パッケージチップ3の一面に形成された複数のパッド31がそれぞれ電極端子を構成し、パッケージチップ3の他面に形成された複数のパッド32がそれぞれ外部接続用電極を構成しているが、パッケージチップ3が絶縁性を有するアルカリ系ガラス基板により形成されているので、特別な構造を設けることなく外部接続用電極間を電気的に絶縁することができ、信頼性を高めることができる。
信号処理用ICチップ2は、シリコン基板を用いて形成してあり、従来同様、半導体センサチップ1の出力信号を増幅する増幅回路、センサの感度やオフセット電圧およびそれらの温度特性を補正する温度補償回路、ノイズを除去するノイズ除去回路などが集積化されているが、これらの回路の回路構成および動作は周知なので図示および説明を省略する。なお、信号処理用ICチップ2は、矩形板状に形成されている。
ところで、本参考例では、信号処理用ICチップ2のチップサイズをパッケージチップ3における凹所3aの開口面よりも大きく設定してある。また、本参考例では、信号処理用ICチップ2がパッド21の形成された主表面(図2(a)における下面)をパッケージチップ3の上記一面に対向させた形でパッケージチップ3に実装されており(フリップチップ実装されており)、信号処理用ICチップ2のパッド21とパッケージチップ3の上記一面のパッド31とが電気的に接続されている。ここにおいて、信号処理用ICチップ2とパッケージチップ3とは、陽極接合により気密的に接合されており、半導体センサチップ1が外気に曝されないようになっている。また、本参考例では、半導体センサチップ1がパッド15の形成された主表面(図2(a)における上面)を信号処理用ICチップ2の主表面に対向させた形で信号処理用ICチップ2に実装されており(フリップチップ実装されており)、半導体センサチップ1のパッド15と信号処理用ICチップ2のパッド21とが電気的に接続されている。なお、パッケージチップ3の凹所3aの深さ寸法は、重り部12の裏面と凹所3aの内底面との間にパッケージチップ3の厚み方向への重り部12の変位を可能とする隙間が形成されるように設定されている。
しかして、本参考例の半導体加速度センサAでは、温度補償回路を備えた信号処理用ICチップ2のチップサイズがパッケージチップ3の凹所3aの開口面よりも大きく、信号処理用ICチップ2がパッド21の形成された主表面をパッケージチップ3の上記一面に対向させた形でパッケージチップ3に実装されるとともに、半導体センサチップ1がパッド15の形成された主表面を信号処理用ICチップ2の主表面に対向させた形で信号処理用ICチップ2に実装されているので、センサ全体の厚み寸法をパッケージチップ3の厚み寸法と信号処理用ICチップ2の厚み寸法との合計寸法によって規定することができて従来に比べてセンサ全体の厚み寸法を小さくすることができ、しかも、パッケージチップ3の厚み方向に直交する面内におけるセンサ全体のサイズを信号処理用ICチップ2のチップサイズレベルとすることが可能となるので、力学的物理量である加速度を高精度に検知できるとともに従来に比べてセンサ全体の小型化を図ることができる。また、パッケージチップ3は、厚み方向の他面に外部接続用電極たるパッド32が形成されるとともに、信号処理用ICチップ2とパッド32とを電気的に接続する配線33が厚み方向に貫設されているので、厚み方向に直交する面内におけるセンサ全体のサイズを信号処理用ICチップ2のチップサイズと合わせることが可能となる。
以下、本参考例の半導体加速度センサAの製造方法について図3を参照しながら説明する。
まず、シリコンウェハ10にマイクロマシニング技術を利用して多数の半導体センサチップ1を形成するセンサ前工程(S1)、シリコンウェハ20にシリコンプロセスを利用して多数の信号処理用ICチップ2を形成するIC前工程(S2)、アルカリ系ガラスからなるガラスウェハ30に多数のパッケージチップ3を形成するパッケージ前工程(S3)を行う。ここにおいて、多数の信号処理用ICチップ2を形成するシリコンウェハ20における信号処理用ICチップ2の配列ピッチと多数のパッケージチップ3を形成するガラスウェハ30におけるパッケージチップ3の配列ピッチとを同一ピッチとしてある。なお、本参考例では、シリコンウェハ20が第1のウェハを構成し、ガラスウェハ30が第2のウェハを構成している。
上述の各前工程(S1〜S3)の時系列的な関係は特に限定しないが、センサ前工程(S1)が終了したシリコンウェハ10については、ダイシングソー4により個々の半導体センサチップ1に分割する第1のダイシング工程(S4)を行う。
そして、第1のダイシング工程(S4)が終了した後、シリコンウェハ20における各信号処理用ICチップ2それぞれに対して個々の半導体センサチップ1を複数のパッド21の一部がパッド15と対向する形で実装する実装工程(S5)を行ってから、シリコンウェハ20とガラスウェハ30とを信号処理用ICチップ2とパッケージチップ3とが重なるように他のパッド21とパッド31とを対向させた形で貼り合わせた貼り合わせウェハ40を形成する貼り合わせ工程(S6)を行い、続いて、貼り合わせウェハ40をダイシングソー4により半導体加速度センサAとなる個々のチップに分割する分割工程(S7)を行うことにより、図1および図2に示した半導体加速度センサAが得られる。なお、貼り合わせ工程(S6)では、シリコンウェハ20とガラスウェハ30とを陽極接合により接合している。
以上説明した製造方法では、多数の信号処理用ICチップ2を形成するシリコンウェハ20における信号処理用ICチップ2の配列ピッチと多数のパッケージチップ3を形成するガラスウェハ30におけるパッケージチップ3の配列ピッチとを同一ピッチとし、多数の信号処理用ICチップ2を形成したシリコンウェハ20における各信号処理用ICチップ2それぞれに対して個々の半導体センサチップ1を実装する実装工程(S5)と、実装工程(S5)の後でシリコンウェハ20とガラスウェハ30とを貼り合わせた貼り合わせウェハ40を形成する貼り合わせ工程(S6)と、貼り合わせウェハ40をそれぞれ半導体加速度センサAとなる個々のチップに分割する分割工程(S7)とを備えているので、多数の信号処理用ICチップ2を形成したシリコンウェハ20における各信号処理用ICチップ2それぞれに対して個々の半導体センサチップ1を実装する実装工程(S5)を採用していることにより、個々に分割した信号処理用ICチップ2それぞれに対して半導体センサチップ1を実装する場合に比べて信号処理用ICチップ2への半導体センサチップ1の実装工程が容易になり、しかも、シリコンウェハ20とガラスウェハ30とを貼り合わせた貼り合わせウェハ40を形成する貼り合わせ工程(S6)を採用していることにより、多数のパッケージチップ3それぞれへの信号処理用ICチップ2の実装がウェハレベルで一括して行われることになるから、組立工程の時間を大幅に短縮することができて、製造コストを低減することができることとなり、力学的物理量である加速度を高精度に検知でき従来に比べて小型で安価な半導体加速度センサAを提供することができる。
ところで、本参考例では、パッケージチップ3が絶縁性を有するアルカリ系ガラス基板を用いて形成されているので、特別な構造を設けることなくパッド32間および配線33間を電気的に絶縁することができるが、信号処理用ICチップ2および半導体センサチップ1はシリコン基板を用いて形成されているので、アルカリ系ガラスとシリコンとの熱膨張係数差に起因した熱応力が半導体センサチップ1に発生し、上記ブリッジ回路の出力電圧のオフセット電圧が大きくなってしまうことがある。
このオフセット電圧を小さくするには、パッケージチップ3をシリコン基板により形成するようにすればよく、パッケージチップ3をシリコン基板により形成することによって半導体センサチップ1に熱応力が発生するのを防止することができる。ただし、パッケージチップ3をシリコン基板により形成する場合には、図4に示すように、パッケージチップ3の厚み方向の両面および貫通孔の内周面に絶縁膜(例えば、シリコン酸化膜など)35を形成して、パッド32間および配線33間の絶縁を確保する必要がある。
ここにおいて、パッケージチップ3をシリコン基板により形成する場合には、上述のパッケージ前工程としてシリコンウェハに多数のパッケージチップ3を形成すればよい。
(実施形態)
本実施形態では、半導体センサとして図5および図6に示す構成の半導体加速度センサAを例示する。本実施形態の半導体加速度センサAの基本構成は参考例と略同じであり、パッケージチップ3にパッド31,32や配線33を設ける代わりに、図5および図6に示すように、信号処理用ICチップ2の裏面(図6(b)の下面)側に外部接続用電極としてのパッド22を形成するとともに、主表面側に形成されたパッド21と裏面側に形成されたパッド22とを電気的に接続する導電性材料(例えば、金属材料など)からなる配線(貫通配線)23を厚み方向に貫設している点などが相違する。また、パッド22上(図6(b)の下側)には金属材料からなるバンプ25が形成されている。ここにおいて、信号処理用ICチップ2は、厚み方向の両面および貫通孔の内周面に絶縁膜(例えば、シリコン酸化膜など)24を形成して、配線23間およびパッド22間を電気的に絶縁してある。また、パッケージチップ3と信号処理用ICチップ2とは、陽極接合法により接 する、あるいは、接着剤を用いて接合することも考えられるが、本実施形態では、表面活性化接合法により接合する。なお、参考例と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
しかして、本実施形態の半導体加速度センサAにおいても、参考例と同様、温度補償回路を備えた信号処理用ICチップ2のチップサイズがパッケージチップ3の凹所3aの開口面よりも大きく、信号処理用ICチップ2がパッド21の形成された主表面をパッケージチップ3の上記一面に対向させた形でパッケージチップ3に実装されるとともに、半導体センサチップ1がパッド15の形成された主表面を信号処理用ICチップ2の主表面に対向させた形で信号処理用ICチップ2に実装されているので、センサ全体の厚み寸法をパッケージチップ3の厚み寸法と信号処理用ICチップ2の厚み寸法との合計寸法によって規定することができて従来に比べてセンサ全体の厚み寸法を小さくすることができ、しかも、パッケージチップ3の厚み方向に直交する面内におけるセンサ全体のサイズを信号処理用ICチップ2のチップサイズレベルとすることが可能となるので、力学的物理量である加速度を高精度に検知できるとともに従来に比べてセンサ全体の小型化を図ることができる。また、本実施形態の半導体加速度センサAでは、パッケージチップ3にパッド31,32や配線33を設ける必要がなく、チップ間の電気的な接続箇所を少なくすることができ、しかも、パッケージチップ3を電気信号伝達の媒体として利用しない。なお、パ ッケージチップ3を電気信号伝達の媒体として利用しないことにより、パッケージチップ3の材料の制約が少なくなってパッケージチップ3の材料コストを低減することが可能となり、結果的に半導体加速度センサAの低コスト化を図ることが可能となる。
本実施形態の半導体加速度センサAの製造方法は、基本的には参考例にて説明した製造方法と略同じであってシリコンウェハ20に多数の信号処理用ICチップ2を形成するIC前工程およびガラスウェハ30に多数のパッケージチップ3を形成するパッケージ前工程が相違するだけである。
なお、上記参考例および上記実施形態では、半導体センサチップ1の構造が両持ち梁式の構造体となっているが、いわゆる片持ち梁式の構造体としてもよい。また、上記各実施形態の半導体加速度センサAは、検出方式がピエゾ抵抗式となっているが、静電容量式の半導体加速度センサとしてもよく、静電容量式の半導体加速度センサとする場合には、半導体センサチップ1における重り部12に可動電極を備えるようにし、半導体センサチップ1の厚み方向において可動電極と対向する固定電極を信号処理用ICチップ2あるいはパッケージチップ3に設ければよい。また、上記参考例および上記実施形態では、半導体センサとして半導体加速度センサAについて例示したが、半導体角速度センサの場合には半導体センサチップ1の形状などを適宜変更すればよい。
参考例を示し、(a)は概略斜視図、(b)は概略分解斜視図である。 同上を示し、(a)は概略断面図、(b)は(a)の要部拡大図である。 同上の製造方法の説明図である。 同上の他の構成例における要部拡大図である。 実施形態を示し、(a)は概略斜視図、(b)は概略分解斜視図である。 同上を示し、(a)は概略断面図、(b)は(a)の要部拡大図である。 従来例を示し、一部破断した概略斜視図である。
符号の説明
A 半導体加速度センサ(半導体センサ)
1 半導体センサチップ
2 信号処理用ICチップ
3 パッケージチップ
3a 凹所
15 パッド
21 パッド
22 パッド(外部接続用電極)
23 配線
31 パッド(電極端子)
32 パッド(外部接続用電極)
33 配線

Claims (5)

  1. 力学的物理量を検出する半導体センサチップと、半導体センサチップの出力信号が入力されるとともに温度補償回路を備えた信号処理用ICチップと、半導体センサチップを収納する凹所が形成されたパッケージチップとを備え、半導体センサチップが当該半導体センサチップのパッドが形成された主表面を信号処理用ICチップの主表面に対向させた形で信号処理用ICチップに実装されてなり、信号処理用ICチップとパッケージチップとは、それぞれシリコン基板を用いて形成され、信号処理用ICチップが当該信号処理用ICチップのパッドの形成された主表面をパッケージチップに対向させた形で表面活性化接合法により気密的に接合されることで半導体センサチップが外気に曝されないようになっていることを特徴とする半導体センサ。
  2. 前記パッケージチップは、前記信号処理用ICチップ側の一面とは反対側の他面に外部接続用電極が形成され、前記信号処理用ICチップの前記パッドと電気的に接続された電極端子と外部接続用電極とを電気的に接続する配線が厚み方向に貫設されてなることを特徴とする請求項1記載の半導体センサ。
  3. 前記信号処理用ICチップは、裏面側に外部接続用電極が形成され、前記信号処理用ICチップの前記パッドと外部接続用電極とを電気的に接続する配線が厚み方向に貫設されてなることを特徴とする請求項1記載の半導体センサ。
  4. 前記信号処理用ICチップのチップサイズを前記パッケージチップのチップサイズに合わせてなることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の半導体センサ。
  5. 請求項4記載の半導体センサの製造方法であって、多数の信号処理用ICチップを形成する第1のウェハにおける信号処理用ICチップの配列ピッチと多数のパッケージチップを形成する第2のウェハにおけるパッケージチップの配列ピッチとを同一ピッチとし、多数の信号処理用ICチップを形成した第1のウェハにおける各信号処理用ICチップそれぞれに対して個々の半導体センサチップを実装する実装工程と、実装工程の後で第1のウェハと第2のウェハとを貼り合わせた貼り合わせウェハを形成する貼り合わせ工程と、貼り合わせウェハをそれぞれ半導体センサとなる個々のチップに分割する分割工程とを備えることを特徴とする半導体センサの製造方法。
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