JP2014048072A - 圧力センサモジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】構成部材の熱膨張係数の違いから生じる温度ドリフトと温度特性の劣化を低減し、測定精度を向上させた圧力センサモジュールを提供する。
【解決手段】本発明の圧力センサモジュールは、半導体基板2の一面側にダイアフラム部3およびゲージ抵抗4を有する圧力センサ素子10と、前記圧力センサ素子が実装される実装基板20と、前記圧力センサ素子と前記実装基板とを接合する接合樹脂部30と、を備えた圧力センサモジュール1A(1)であって、前記実装基板は、前記圧力センサ素子と対抗する一面側において、前記接合樹脂部を介して前記圧力センサ素子を支持する厚肉領域22と、前記実装基板の前記一面側に開口し、前記ダイアフラム部と重なる部位を少なくとも通り、前記実装基板の相対向する2辺を結ぶように設けられた薄肉領域23と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、温度変化による圧力センサの出力特性の劣化を低減することで、測定精度の向上を図った圧力センサモジュールに関する。
近年、半導体圧力センサは、家庭電化製品、医療機器、自動車部品など様々な分野で使用されており、特に小型で高信頼性という特徴を有するため、その用途はますます拡大している。
その一例としては、例えば図11に示すようなものが挙げられる。この圧力センサ100は、シリコン等からなる半導体基板102の一面側において、その中央域の内部に該一面と略平行して広がる、基準圧力室としての空間部103と、該空間部103の一方側に位置する薄板化された領域によりなるダイアフラム部104と、該ダイアフラム部104が歪むとピエゾ抵抗効果によって電気抵抗が変化する歪ゲージ105と、前記一面側において、前記ダイアフラム部104を除いた外縁域に配され、前記歪ゲージ105の各々と電気的に接続された電極106等を備えている。
このような圧力センサ100は、ダイアフラム部104が圧力を受けて撓むと、各歪ゲージ105はダイアフラム部104の撓み量に応じて電気抵抗が変化する。この電気抵抗の変化を電気信号として取り出すことにより、圧力センサ100は圧力を測定する(例えば、特許文献1参照)。
圧力センサ100は、接合樹脂110を介して実装基板120上に実装されている。圧力センサ100の電極106は、金属線130を介して実装基板120の端子部121に電気的に接続されている。
しかしながら、半導体基板102と、実装基板120とは材質が異なり、熱膨張係数の差が大きい。例えば実装基板の材料としては、一般的にエポキシやポリフエニレンサルファイト(PPS)などのプラスチック、またはセラミックなどを用いることが多い。
そのため、周辺環境の温度が変化すると、各部材の熱膨張係数の大きさに応じて各部材が変形する。一般的には、実装基板の熱膨張係数が、半導体基板の熱膨張係数よりも大きいので、実装基板の方が大きく変形しようとする。そうすると、半導体基板は実装基板側から大きな応力を受け、その応力がダイアフラム部104(歪みゲージ105)に影響を与える。このように、圧力が変化しなくても、単に圧力センサの温度が変化するだけで出力が変動する、いわゆる温度ドリフトと呼ばれる現象が生じる。一般にこの温度ドリフトは圧力センサの測定精度へ悪影響を及ぼし、それが誤差として現れる。したがって、温度ドリフトは出来るだけ小さいことが求められる。
従来、半導体基板102に加わる応力を低減するために、柔らかい複合樹脂を用いたり、接合樹脂を厚く形成したりする対策がとられていた。この対策では、使用できる接合樹脂の種類が制限されて材料選択の自由度が低下したり、接合樹脂の使用量が増えてしまう、圧力センサモジュールの薄型化というトレンドに逆行してしまう、という問題がある。
実装基板120としては、セラミック基板が一般的に使用される。Siの熱膨張係数が2ppm/℃であるのに対し、セラミックの熱膨張係数は、6.4〜8ppm/℃程度ある。そのため、セラミック基板は半導体基板よりも3〜4倍も大きく変形してしまい、この差異に応じた応力が実装基板から圧力センサへ伝わってしまう。
特開2008−26080号公報
本発明は、このような従来の実情に鑑みて考案されたものであり、温度変化による圧力センサ素子の出力特性の劣化を低減し、測定精度を向上させることが可能な圧力センサモジュールを提供することを目的とする。
本発明の請求項1に記載の圧力センサモジュールは、半導体基板の一面側にダイアフラム部およびゲージ抵抗を有する圧力センサ素子と、前記圧力センサ素子が実装される実装基板と、前記圧力センサ素子と前記実装基板とを接合する接合樹脂部と、を備えた圧力センサモジュールであって、前記実装基板は、前記圧力センサ素子と対抗する一面側において、前記接合樹脂部を介して前記圧力センサ素子を支持する厚肉領域と、前記実装基板の前記一面側に開口し、前記ダイアフラム部と重なる部位を少なくとも通り、前記実装基板の相対向する2辺を結ぶように設けられた薄肉領域と、を有すること、を特徴とする。
本発明の請求項2に記載の圧力センサモジュールは、請求項1において、前記薄肉領域が、前記ゲージ抵抗と重なる部位を通るように設けられていること、を特徴とする。
本発明の請求項3に記載の圧力センサモジュールは、請求項1又は2において、前記薄肉領域が複数設けられており、該複数の薄肉領域が、前記ダイアフラム部と重なる部位において交差していること、を特徴とする。
本発明の請求項4に記載の圧力センサモジュールは、請求項1乃至3のいずれかにおいて、前記薄肉領域と前記圧力センサ素子との間に、空間が設けられていること、を特徴とする。
本発明の圧力センサモジュールでは、前記実装基板の前記一面側に開口し、前記ダイアフラム部と重なる部位を少なくとも通り、前記実装基板の相対向する2辺を結ぶように設けられた薄肉領域を有しているので、実装される圧力センサ素子を構成する半導体基板との熱膨張係数が異なることで生じる応力により実装基板が変形する際には、薄肉領域が優先的に変形する。そのため、実装基板から圧力センサ素子へ伝わる応力が軽減される。これにより構成部材の熱膨張係数の違いから生じる温度ドリフトなどの温度変化による圧力センサ素子の出力特性の劣化を低減することができ、正確に圧力を検知することができる。その結果、本発明では、測定精度を向上させた圧力センサモジュールを提供することが可能である。
本発明の半導体センサの一例を模式的に示す図。 薄肉領域の位置、形状の他の一例を模式的に示す図。 薄肉領域の位置、形状の他の一例を模式的に示す図。 薄肉領域の位置、形状の他の一例を模式的に示す図。 薄肉領域の位置、形状の他の一例を模式的に示す図。 薄肉領域の位置、形状の他の一例を模式的に示す図。 薄肉領域の位置、形状の他の一例を模式的に示す断面図。 図1に示す半導体センサがパッケージに内蔵された状態を模式的に示す図。 圧力センサモジュールの製造方法を工程順に模式的に示す図。 圧力センサモジュールの製造方法を工程順に模式的に示す図。 従来の半導体センサの一例を模式的に示す図。
以下、本発明に係る圧力センサモジュールの一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の圧力センサモジュールの一構成例を模式的に示す図であり、(a)は断面図、(b)は平面図である。
本発明の圧力センサモジュール1A(1)は、半導体基板2と、該半導体基板2に配されたダイアフラム部3及び感圧素子(ゲージ抵抗)としてp型抵抗体R〜Rを有する感圧部4とを備えた圧力センサ素子10が、樹脂からなる実装基板20の一面20a上に、接合樹脂部30を介して接合されてなる。
圧力センサ素子10は、例えばシリコン基板、C−SOI基板等からなる半導体基板2と、半導体基板2に配されたダイアフラム部3と、前記ダイアフラム部3と隣接して配され、例えば金属線31等を介して外部と電気的に接続される導電性のパッド部6と、感圧部4の表面に配された感圧素子(ゲージ抵抗)として4つのp型抵抗体(ピエゾ抵抗素子)R〜R(図1(a)ではR、Rの2つのみ記載)と、から構成されている。
実装基板20は、例えば、エポキシ、ポリフエニレンサルファイト(PPS)などからなる樹脂基板などを用いる。また、ガラスーエポキシ−CR4等の一般的な電子部品で使用される基板やセラミック基板などを用いることもできる。
接合樹脂部30としては、例えば、シリコーン樹脂などが用いられる。
そして本発明の圧力センサモジュール1A(1)は、前記実装基板20の前記一面20a側において、前記接合樹脂部30を介して前記圧力センサ素子10を支持する厚肉領域22と、前記実装基板20の前記一面20a側に開口し、前記ダイアフラム部3と重なる部位を少なくとも通り、前記実装基板20の相対向する2辺を結ぶように設けられた薄肉領域23を有していることを特徴とする。
本発明では、実装基板20に薄肉領域23を配することで、薄肉領域23が厚肉領域22よりも空間部5側に撓みやすく、実装される相手部材(実装基板20)との熱膨張係数が異なることで生じる熱応力が感圧部4に伝播することを抑制することができる。これにより構成部材の熱膨張係数の違いから生じる温度ドリフトを低減することができる。その結果、圧力センサモジュール1A(1)は、測定精度が向上したものとなる。空間部5は、撓んだ薄肉領域23が圧力センサ素子10と触れ合うことを防ぐため、薄肉領域23の撓みの影響が、圧力センサ素子10には伝わりにくくなっている。
図1に示すように、この圧力センサモジュール1A(1)は、平板状の半導体基板2を基材とし、この半導体基板2の一面2aにおいて、その中央域の内部に該一面2aと略平行して広がる空間部5(基準圧力室)を備え、該空間部5の一方側に位置する薄板化された領域をダイアフラム部3とする。このダイアフラム部3には、感圧素子であるp型抵抗体R〜Rが配されている。
また、前記一面2aにおいて、前記感圧部4を除いた外縁域には、前記抵抗体R〜Rごとに電気的に接続されたパッド部6が配されている。したがって、圧力センサモジュール1A(1)は、絶対圧センサとして機能する構造を備えている。パッド部6は、金属線31を介して実装基板20の端子部21に電気的に接続されている。
これにより、圧力センサモジュール1A(1)では、感圧部(ゲージ抵抗)4を形成するにあたって、抵抗体R〜Rが配されている面とは反対側の面より半導体基板2をエッチングして薄く形成する必要もなく、半導体基板2を外から見た場合に、その外縁域と中央域とがほぼ同じ厚さをもつ構成とすることができる。
また、圧力センサモジュール1A(1)において、パッド部6を除く外縁域は、絶縁部(不図示)によって覆われる形態が好ましい。絶縁部を設けることにより、抵抗体R〜Rが絶縁部によって被覆した構成が得られる。この構成とした圧力センサモジュール1A(1)では、パッド部6を例えば金属線31を介して実装基板20と接続させる際に、パッド部6以外の外縁域は全て絶縁部によって被覆されているので、実装基板20やパッケージに対して抵抗体R〜Rの絶縁性が十分に確保される。また、絶縁部は、抵抗体R〜Rの外気との接触を遮断するため抵抗体R〜Rの耐食性を向上させると共に、抵抗体R〜Rが感圧部4を介さずに直接、外部から受ける機械的な影響を大幅に削減する効果も有する。
感圧素子(ゲージ抵抗)として機能するp型抵抗体(ピエゾ抵抗素子)R〜Rは、リード配線7を介して、いわゆるホイットストーンブリッジ回路を構成するよう互いが接続され、感圧部4の圧力変動を検出する検出回路を構成する。それぞれの抵抗体R〜Rは圧力センサ素子外周部のパッド部6までを配線部8によって電気的に接続されている。
このような抵抗体R〜Rは、ダイアフラム部3の周縁部に配置すると良い。周縁部においては圧縮と引張の両応力が抵抗体R〜Rに加わり易いので、感度の良い圧力センサ素子10が得られる。また、各抵抗体R〜Rは、ダイアフラム部3の表面に配されており、例えばシリコン基板中にボロンなどの拡散源を注入することによって形成することができる。
また、半導体基板2には、配線部8が設けられている。この配線部8は、例えばシリコン基板中にボロン(p型抵抗体よりも高濃度のもの)などの拡散源を注入することによって形成することができる。または、アルミなどの金属を成膜し、エッチングによるパターニングを施すことにより形成することもできる。そして、この配線部8の一端部は、p型抵抗体R〜Rと電気的に接続され、他端部は、半導体基板2上に例えばアルミニウムなどによって形成されたパッド部6と電気的に接続されている。
圧力センサモジュール1A(1)は、このような圧力センサ素子10が、樹脂からなる実装基板20の一面20a上に、接合樹脂部30を介して接合されてなる。圧力センサ素子10は、厚肉領域22において前記接合樹脂部30を介して支持される。
そして本発明の圧力センサモジュール1A(1)では、前記実装基板20の前記一面側に開口し、前記ダイアフラム部3と重なる部位を少なくとも通り、前記実装基板20の相対向する2辺を結ぶように設けられた薄肉領域23を有している。
本発明は、実装される相手部材との熱膨張係数が異なることで生じる熱応力が、接合樹脂部30を介して圧力センサ素子表面のダイアフラム部3(感圧部4)に伝播することを、熱応力伝播の最も強い応力の発生基点となる感圧部4と重なる部位を少なくとも通るように薄肉領域23を配することで阻止又は低減するものである。
実装される相手部材との熱膨張係数が異なることで生じる熱応力により実装基板20が変形する際には、薄肉領域23が優先的に変形する。そのため、実装基板20から圧力センサ素子10へ伝わる応力が軽減される。これにより構成部材の熱膨張係数の違いから生じる温度ドリフトを低減することができ、正確に圧力を検知することができる。その結果、本発明の圧力センサモジュール1A(1)は、温度特性が改善され、測定精度が向上したものとなる。
本発明では、半導体基板2側ではなく、実装基板20側に薄肉領域23を作製することで、圧力センサ素子10と接触する面積を最小にし、実装基板20側の膨張による応力を圧力センサ素子10で受けないようにしている。ただし、素子を固定するエリアは確保しなければならないため、実装基板20の厚肉領域22において最小限のエリアで接着する。
また、本実施形態において、前記薄肉領域23が、感圧素子(ゲージ抵抗)である抵抗体R〜Rと重なる部位を通るように設けられていることが好ましい。薄肉領域23が、前記抵抗体R〜Rと重なる部位を通るように設けられることにより、抵抗体R〜Rへの応力が伝わりやすいので、より正確に応力を検知できる。
このような薄肉領域23は、半導体基板2の一面20a側から例えばドライエッチング、レーザ加工、ウェットエッチングなどの技術を用いて形成することができる。
薄肉領域23の位置や形状としては、ダイアフラム部3と重なる領域であれば特に限定されるものではなく、様々な位置、形状とすることができる。使用材料や必要とされる効果等によって最適な位置を適宜設定すればよい。
図2〜図7は、本発明の圧力センサモジュールにおいて、薄肉領域23の位置、形状の例を模式的に示す図である。
例えば図2〜図4に示すように、前記薄肉領域23が複数設けられており、該複数の薄肉領域23が、前記ダイアフラム部3と重なる部位において交差していてもよい。この場合、複数の薄肉領域23は、図2及び図3に示すように直交していてもよい。また、図4に示すように直交していなくてもよい。
なお、薄肉領域23の数も限定されるものではなく、図2に示すように同方向に形成される薄肉領域が1本であってもよいし、図3及び図4に示すように、同方向に形成される薄肉領域が複数であってもよい。
このとき、図5に示すように、ダイアフラム部3と重なる部位には接合樹脂部30を塗布せず、ダイアフラム部3と重なる部位以外で接着する。
また、例えば図6に示すように、前記薄肉領域23と前記圧力センサ素子10との間に、空間40が設けられていてもよい。これにより薄肉領域23の応力緩和機能が、より効果的に発揮される。
また、接合樹脂部30は、硬化前流動性が高いため流れ出しが起こる。図6に示すように薄肉領域23があると接合樹脂部30が流れ込んでも、薄肉領域23としての空間が確保できるため、センサチップと実装基板20間の応力を緩和するという目的が達成できる。
実装基板20の厚肉領域22には、圧力センサ素子10と接着する部分で接合樹脂部30を塗布する部分及び接続するための端子部21等が存在する。端子部21に接合樹脂部30が付着すると接続不良が発生してしまう。薄肉領域23が存在により過剰な接合樹脂部30が、低い薄肉領域23に流れ込むため、不必要な接合樹脂部30の広がりを抑えられる。
このような薄肉領域23は、実装基板20の一面20a側に設ける。該薄肉領域23で実装基板20が変形したとしても、圧力センサ素子10に接触しないため好ましい。
また、図7に示すように、薄肉領域23は、実装基板20の他面20b側にも設けられていてもよい。
このような薄肉領域23の幅や深さとしては特に限定されるものではなく、使用材料や必要とされる効果等によって最適なものを適宜設定すればよい。例えば、薄肉領域23の深さは、実装基板20の厚みの半分程度とすることが好ましい。具体的には、実装基板20の厚みは一般的に100〜500μmであり、この場合、薄肉領域23の深さは50μm〜250μm程度に形成することが好ましい。
また、薄肉領域23の断面形状としても特に限定されるものではなく、例えば直方体形状のほか、V字形状やU字形状とすることもできる。
このような本発明の圧力センサモジュール1A(1)は、図8に示すように、パッケージ40に内蔵される。このパッケージ40は、圧力導入口41を備えている。また、温度センサ部(温度測定部)を有し前記温度センサ部の出力値に基づいて前記圧力センサ素子10の出力値を補償する温度補償装置50をさらに備えていてもよい。
このとき、本発明の圧力センサモジュール1A(1)では、薄肉領域23が配されていることで、実装される相手部材(実装基板20およびパッケージ40)との熱膨張係数が異なることで生じる熱応力が感圧部4に伝播することを抑制することができる。これにより温度ドリフトを低減することができ、測定精度が向上したものとなる。
そして、圧力センサモジュール1A(1)において、半導体基板2の感圧部4(ダイアフラム部3)に外力がかかると、感圧部4が変形し、感圧部4の表面に形成された個々のゲージ抵抗が変化する。この、ホイートストンブリッジ回路における抵抗の変化を用いてセンサの出力の変動をモニタし、圧力に換算する。
このような本発明の圧力センサモジュール1A(1)は、例えば以下のようにして製造することができる。図9及び図10は、圧力センサモジュール1A(1)の製造方法を工程順に模式的に示す断面図である。
(A)まず、図9(a)に示すように、実装基板2を構成する第一基板20Aを用意し、ドライエッチング、レーザ加工、ウェットエッチングなどの技術を用いて、薄肉領域23と導通ビア用の貫通孔11を形成する。
(B)次に、図9(b)に示すように、実装基板20を構成する第二基板20Bを用意し、導通ビア用の貫通孔12を形成する。
(C)次に、図9(c)に示すように、第一基板20A及び第二基板20Bにそれぞれ形成された貫通孔11,12に導電ペースト13を埋め込む。さらに、第一基板20A及び第二基板20Bの表面にそれぞれ配線を形成する。
(D)次に、図9(d)に示すように、第一基板20Aと第二基板20Bとを貼りあわせる。
(E)次に、図9(e)に示すように、ダイシングし、チップ毎に分割(個片化)する。
(F)次に、図10(a)に示すように、個片化した実装基板20に圧力センサ素子10及び処理ICを有する温度補償装置50を搭載する。圧力センサ素子10と温度補償装置50とは金属線31により電気的に接続する。
(G)最後に、図10(b)に示すように、パッケージ40に内蔵する。パッケージ40は接合樹脂部30でダイボンドされる。接合樹脂部30の塗布はディスペンスで実施する。
以上のようにして、図8に示すような圧力センサモジュール1A(1)が得られる。
以上、本発明の圧力センサモジュールについて説明してきたが、本発明はこれに限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変更が可能である。
例えば、ストレンゲージとして機能するp型抵抗体の配置および数に関しては、種々の変形例が考えられ、要は、感圧部の圧力歪を検出できれば、その配置や数はいかなるものでも構わない。
本発明は、圧力センサ素子を実装基板上に実装した圧力センサモジュールに適用可能である。このような圧力センサモジュールは、例えば一般工業用計測用、電子血圧計、高度、気圧、水深計測機能付き電子機器、携帯機器、自動車などに用いられる。
1A〜1E(1) 圧力センサモジュール、2 半導体基板、3 ダイアフラム部、4 感圧部(ゲージ抵抗)、5 空間部、6 パッド部、7 リード配線、8 配線部、10 圧力センサ素子、20 実装基板 21 端子部、22 厚肉領域、23 薄肉領域、 30 接合樹脂部、31 金属線、40 パッケージ、41圧力導入孔、R〜Rp型抵抗体。

Claims (4)

  1. 半導体基板の一面側にダイアフラム部およびゲージ抵抗を有する圧力センサ素子と、前記圧力センサ素子が実装される実装基板と、前記圧力センサ素子と前記実装基板とを接合する接合樹脂部と、を備えた圧力センサモジュールであって、
    前記実装基板は、前記圧力センサ素子と対抗する一面側において、前記接合樹脂部を介して前記圧力センサ素子を支持する厚肉領域と、前記実装基板の前記一面側に開口し、前記ダイアフラム部と重なる部位を少なくとも通り、前記実装基板の相対向する2辺を結ぶように設けられた薄肉領域と、を有すること、を特徴とする圧力センサモジュール。
  2. 前記薄肉領域が、前記ゲージ抵抗と重なる部位を通るように設けられていること、を特徴とする請求項1に記載の圧力センサモジュール。
  3. 前記薄肉領域が複数設けられており、該複数の薄肉領域が、前記ダイアフラム部と重なる部位において交差していること、を特徴とする請求項1又は2に記載の圧力センサモジュール。
  4. 前記薄肉領域と前記圧力センサ素子との間に、空間が設けられていること、を特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の圧力センサモジュール。
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