JP2002240707A - 台車式搬送装置 - Google Patents

台車式搬送装置

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JP2002240707A JP2001036595A JP2001036595A JP2002240707A JP 2002240707 A JP2002240707 A JP 2002240707A JP 2001036595 A JP2001036595 A JP 2001036595A JP 2001036595 A JP2001036595 A JP 2001036595A JP 2002240707 A JP2002240707 A JP 2002240707A
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    • B62D65/02—Joining sub-units or components to, or positioning sub-units or components with respect to, body shell or other sub-units or components
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    • B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B65G—TRANSPORT OR STORAGE DEVICES, e.g. CONVEYORS FOR LOADING OR TIPPING, SHOP CONVEYOR SYSTEMS OR PNEUMATIC TUBE CONVEYORS
    • B65G35/00—Mechanical conveyors not otherwise provided for
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 全ての走行経路に於いて搬送用台車を走行経
路側に配設された摩擦駆動手段で推進させることが可能
な搬送装置を提供すること。 【解決手段】 台車２の走行経路中に主走行ライン１と
副走行ライン５とが設けられ、台車２には、その荷台７
の左右両側辺又はその近傍位置に走行方向と平行な側面
で形成された主駆動用摩擦面２０ａと、荷台７の下側で
左右巾方向の中央部に走行方向と平行に付設された棒状
体１０の側面で形成された副駆動用摩擦面２１ａとが設
けられ、前記主走行ライン１は直進走行経路から成るも
ので、前記台車２の主駆動用摩擦面２０ａに圧接する摩
擦駆動輪２３を備えた主推進用駆動手段３が配設され、
前記副走行ライン５には、前記台車２の副駆動用摩擦面
２１ａに圧接する摩擦駆動輪２５を備えた副推進用駆動
手段６Ａ，６Ｂが、台車走行方向適当間隔おきに配設さ
れた構成。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、一定走行経路上で
走行可能に支持された搬送用台車を走行経路側に配設さ
れた摩擦駆動手段で推進させるようにした搬送装置に関
するものである。
【０００２】
【従来の技術】この種の台車式搬送装置は、その台車の
直進走行経路を自動車等の組立工程に於ける定速連続搬
送手段として利用されており、その直進走行経路に於け
る台車推進のための駆動手段は、各台車の荷台の走行方
向と平行な左右両側面で形成された駆動用摩擦面と、搬
送経路の始端部に配設されて前記駆動用摩擦面に圧接す
る台車推進用摩擦駆動輪とから構成され、各台車を突き
突き状態で後押し駆動するように構成されていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の台
車式搬送装置では、台車を直進走行経路の終端から当該
直進走行経路の始端に戻すための戻し走行経路と前記直
進走行経路との間のターン経路部に於いて台車を移動さ
せるために、台車の向きを変えるためのターンテーブル
を両端に備えた直角横向き走行経路を利用するか又は、
前記ターンテーブルを搭載したトラバーサーを利用する
必要があり、台車をターンさせるための設備コストが非
常に高くつく問題点があった。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は上記のような従
来の問題点を解消し得る台車式搬送装置を提供すること
を目的とするものであって、その手段を後述する実施形
態の参照符号を付して示すと、台車２の走行経路中に主
走行ライン１と副走行ライン５とが設けられ、台車２に
は、その荷台７の左右両側辺又はその近傍位置に走行方
向と平行な側面で形成された主駆動用摩擦面２０ａと、
荷台７の下側で左右巾方向の中央部に走行方向と平行に
付設された棒状体１１の側面で形成された副駆動用摩擦
面２１ａとが設けられ、前記主走行ライン１は直進走行
経路から成るもので、前記台車２の主駆動用摩擦面２０
ａに圧接する摩擦駆動輪２３を備えた主推進用駆動手段
３が配設され、前記副走行ライン５には、前記台車２の
副駆動用摩擦面２１ａに圧接する摩擦駆動輪２５，３３
を備えた副推進用駆動手段６Ａ，６Ｂが、台車走行方向
適当間隔おきに配設された構成となっている。
【０００５】上記構成の本発明装置を実施するについ
て、具体的には、前記主走行ライン１には、その始端部
に前記主推進用駆動手段３を配設すると共に、その終端
部に台車２が一定速度を越えて走行するのを防止する制
動手段４を配設して、当該主走行ライン１では、その全
域にわたって複数台の台車２が突き突き状態で前記主推
進用駆動手段３により後押し駆動されるように構成する
ことが出来る。
【０００６】又、前記棒状体１１を荷台の走行方向中央
部領域に固着し、当該棒状体１１の前後両端に、荷台７
の前後両端から突出しない前側棒状体１３及び後側棒状
体１４をそれぞれ左右水平揺動可能に連結し、これら各
棒状体１１，１３，１４により荷台７の略全長に及ぶ屈
曲可能な副駆動用摩擦面２１ａを形成し、前記中央の棒
状体１１の前後両端、前側棒状体１３の前端、及び後側
棒状体１４の後端には、前記走行ラインに沿って敷設さ
れたガイドレール１５に係合するトロリー１６〜１９を
設けることが出来る。
【０００７】
【発明の実施の形態】以下に本発明の好適実施形態を添
付図に基づいて説明すると、図１Ａに於いて、１は組立
工程用の主走行ラインであって、直進走行経路から成
り、その始端部には、搬送用台車２を突き突き状態で後
押し駆動するための主推進用駆動手段３が併設され、そ
の終端部には、搬送用台車２が一定速度を越えて走行す
るのを防止する制動手段４が併設されている。５は主走
行ライン１の終端から始端へ搬送用台車２を戻すための
副走行ラインであって、搬送用台車３を高速で１台づつ
推進させる副推進用駆動手段６Ａ，６Ｂが搬送用台車２
の全長より短い間隔で配設されている。
【０００８】図１Ｂ、図２、及び図３に示すように、搬
送用台車２は、走行方向が長い長方形の荷台７の下側
に、走行経路に沿って床面側に敷設された左右一対のＨ
形鋼利用のフラットガイドレール８ａ，８ｂ（床面をそ
のまま利用しても良い）上を転動する左右一対、前後２
組の自在車輪９と、摩擦駆動用棒状組立体１０とが配設
されている。摩擦駆動用棒状組立体１０は、荷台７の左
右巾方向の中央位置で走行方向と平行に付設された、荷
台７の全長の略１／３程度の長さの中央棒状体１１と、
この中央棒状体１１の前後両端にそれぞれ連結手段１２
ａ，１２ｂを介して垂直軸心の周りに左右水平揺動可能
に連結された前側棒状体１３及び後側棒状体１４とから
成り、中央棒状体１１の前後両端下側、前側棒状体１３
の前端下側、及び後側棒状体１４の後端下側には、走行
経路に沿って両フラットガイドレール８ａ，８ｂの中間
位置に敷設された左右一対のトロリーガイドレール１５
に係合するトロリー１６〜１９が取り付けられている。
【０００９】図４に示すように、摩擦駆動用棒状組立体
１０の中央棒状体１１の前後両端のトロリー１６，１７
は、連結手段１２ａ，１２ｂの揺動中心となる垂直支軸
１６ａ，１７ａの周りに回転可能なもので、左右一対の
トロリーガイドレール１５間に遊嵌する前後一対の垂直
軸ローラー１６ｂ，１７ｂを有し、前後各棒状体１３，
１４の遊端のトロリー１８，１９は、前後各棒状体１
３，１４に対し垂直支軸１８ａ，１９ａの周りに回転可
能なもので、左右一対のトロリーガイドレール１５間に
遊嵌する前後一対の垂直軸ローラー１８ｂ，１９ｂと、
左右一対のトロリーガイドレール１５それぞれに嵌合す
る左右一対、前後２組の水平軸ローラー１８ｃ，１９ｃ
とを備えたものである。
【００１０】上記構成の搬送用台車２は、その荷台７の
走行方向と平行な左右両側面によって形成された左右一
対の主駆動用摩擦面２０ａ，２０ｂと、前記摩擦駆動用
棒状組立体１０の各棒状体１１，１３，１４の両側面に
よって形成された、水平に屈曲可能な左右一対の副駆動
用摩擦面２１ａ，２１ｂとを有する。尚、前記摩擦駆動
用棒状組立体１０の全長、即ち、前後両トロリー１８，
１９間の長さは、荷台７からは前後に突出しないように
当該荷台７の全長より若干短く構成されている。又、荷
台７の上には、被搬送物Ｗを定位置に支持するための被
搬送物支持台２２が付設されている。
【００１１】主推進用駆動手段３は、図１に示すよう
に、搬送用台車２の片側の主駆動用摩擦面２０ａに圧接
し且つモーター２３ａにより駆動される摩擦駆動輪２３
と反対側の主駆動用摩擦面２０ｂに圧接するバックアッ
プローラー２４とから構成されたものを示しているが、
両側の主駆動用摩擦面２０ａ，２０ｂにモーター駆動の
摩擦駆動輪２３が圧接する構造のものであっても良い
し、場合によっては、片側の主駆動用摩擦面２０ａ又は
２０ｂに圧接する摩擦駆動輪２３のみを使用して構成す
ることも出来る。又、制動手段４には、前記主推進用駆
動手段３と同一構成のものを使用することが出来るが、
この場合、制動手段４の摩擦駆動輪２３は、主推進用駆
動手段３の摩擦駆動輪２３の周速度より若干低速で駆動
される。勿論、摩擦駆動輪２３を備えた制動手段４に代
えて、搬送用台車２の主駆動用摩擦面２０ａ，２０ｂの
少なくとも一方に圧接される、モーター駆動されない制
動用摩擦輪のみを使用することも出来る。
【００１２】副推進用駆動手段６Ａは、搬送用台車２の
直進走行経路に配設されるものであり、副推進用駆動手
段６Ｂは、搬送用台車２のカーブ走行経路に配設される
ものである。副推進用駆動手段６Ａは、図５〜図７に示
すように、搬送用台車２の摩擦駆動用棒状組立体１０の
両側面である副駆動用摩擦面２１ａ，２１ｂの内、一方
の副駆動用摩擦面２１ａに圧接するモーター駆動の摩擦
駆動輪２５を備えている。この摩擦駆動輪２５を出力軸
に取り付けたモーター２６の架台２７は、左右一対のト
ロリーガイドレール１５を適当間隔おきの位置で一体に
連結すると共に床面側に据え付けるためのレール支持板
２８に取り付けられた基板２９に垂直支軸３０の周りに
水平揺動可能に支承され、当該架台２７と基板２９との
間には、当該架台２７の揺動範囲を規制するストッパー
ボルト３１が介装されると共に、当該ストッパーボルト
３１に、前記摩擦駆動輪２５が副駆動用摩擦面２１ａに
圧接する方向に架台２７を付勢するスプリング３２が遊
嵌されている。
【００１３】副推進用駆動手段６Ｂは、図８〜図１０に
示すように、搬送用台車２の摩擦駆動用棒状組立体１０
の両側面である副駆動用摩擦面２１ａ，２１ｂの内、一
方の副駆動用摩擦面２１ａに圧接するモーター駆動の摩
擦駆動輪３３と、他方の副駆動用摩擦面２１ｂに圧接す
るバックアップローラー３４とを備えている。摩擦駆動
輪３３を出力軸に取り付けたモーター３５の架台３６
は、前記レール支持板２８に取り付けられた基板３７に
垂直支軸３８の周りに水平揺動可能に支承されたアーム
３９に固着され、当該架台３６と基板３７との間には、
前記摩擦駆動輪３３が副駆動用摩擦面２１ａに圧接する
方向に架台３６を付勢する捩じりスプリング４０が垂直
支軸３８に遊嵌する状態で介装され、当該スプリング４
０による架台３６の揺動を基板３７に当接して制限する
ストッパー４１が、前記アーム３９の基部に取り付けら
れている。
【００１４】又、前記架台３６には、当該架台３６のあ
る側からトロリーガイドレール１５の下側を通って反対
側へ延出するＵ字形アーム４２の一端が固着され、当該
Ｕ字形アーム４２の他端に固着された支持板４３の先端
にレバー４４が垂直支軸４５により水平揺動自在に支承
され、当該レバー４４の遊端部に前記バックアップロー
ラー３４が軸支されている。そして、レバー４４と支持
板４３との間には、レバー４４の揺動範囲を規制するボ
ルト４６が介装されると共に、前記バックアップローラ
ー３４が副駆動用摩擦面２１ｂに圧接する方向にレバー
４４を付勢するスプリング４７が前記ボルト４６に遊嵌
する状態で介装されている。
【００１５】上記構成の台車式搬送装置に於いて、主走
行ライン１や副走行ライン５のフラットガイドレール８
上に自在車輪９を介して支持された各搬送用台車２は、
摩擦駆動用棒状組立体１０を構成する棒状体の内、荷台
７に固着されている中央棒状体１１の前後両端、即ち荷
台７の前後２箇所がトロリー１６，１７を介してガイド
レール１５と係合しているため、当該ガイドレール１５
に沿ってのみ移動可能である。又、前記中央棒状体１１
の前後に連結されている棒状体１３，１４の遊端も、そ
れぞれトロリー１８，１９を介してガイドレール１５に
係合しているので、これら棒状体１１，１３，１４から
成る摩擦駆動用棒状組立体１０は、ガイドレール１５に
沿った姿勢に維持される。
【００１６】しかして、主走行ライン１の始端部に送り
込まれる搬送用台車２は、その荷台７が主推進用駆動手
段３の摩擦駆動輪２３とバックアップローラー２４との
間に進入することにより、モーター駆動される摩擦駆動
輪２３と荷台７の側面である主駆動用摩擦面２０ａとの
摩擦により所定速度で推進される。そして、次々とこの
主走行ライン１に主推進用駆動手段３で送り込まれる搬
送用台車２の内、先頭の搬送用台車２が制動手段４の摩
擦駆動輪２３とバックアップローラー２４との間に進入
することにより、当該先頭の搬送用台車２は前記主推進
用駆動手段３により送り込まれる速度よりも低速に抑え
られるので、主推進用駆動手段３と制動手段４との間、
即ち、主走行ライン１では、各搬送用台車２が、その荷
台７どうし互いに当接する突き突き状態で主推進用駆動
手段３により後押し駆動されることになる。即ち、各搬
送用台車２が突き突き状態で連続的に定速走行する主走
行ライン１は、各搬送用台車２上の被搬送物支持台２２
で支持されている被搬送物Ｗに対する部品の組み付け
等、組立工程として活用することが出来る。
【００１７】主走行ライン１の終端から押し出される各
搬送用台車２は、副走行ライン５に進入し、各副推進用
駆動手段６Ａ，６Ｂにより高速駆動されて当該副走行ラ
イン５を１台づつ各別に走行し、主走行ライン１の始端
部に戻される。即ち、各搬送用台車２が副走行ライン５
の直進走行経路にあるときは、その荷台７の下側に配設
された摩擦駆動用棒状組立体１０の直線状に連続する副
駆動用摩擦面２１ａに副推進用駆動手段６Ａの摩擦駆動
輪２５が圧接し、当該摩擦駆動輪２５がモーター２６で
回転駆動されていることにより所定速度で推進される。
そして、各搬送用台車２が副走行ライン５のカーブ走行
経路を通過するときは、ガイドレール１５に沿って屈曲
する前記摩擦駆動用棒状組立体１０の前記副駆動用摩擦
面２１ａに副推進用駆動手段６Ｂの摩擦駆動輪３３が圧
接し、当該摩擦駆動輪３３がモーター３５で回転駆動さ
れていることにより、搬送用台車２が所定速度で推進さ
れる。
【００１８】尚、副推進用駆動手段６Ａでは、ストッパ
ーボルト３１とスプリング３２とにより定位置に保持さ
れている摩擦駆動輪２５が搬送用台車２の摩擦駆動用棒
状組立体１０によりスプリング３２に抗して外側へ押し
退けられ、その反力で摩擦駆動輪２５が摩擦駆動用棒状
組立体１０の副駆動用摩擦面２１ａに圧接することにな
る。
【００１９】又、副推進用駆動手段６Ｂでは、摩擦駆動
輪３３に対しボルト４６とスプリング４７とにより定位
置に保持されているバックアップローラー３４と摩擦駆
動輪３３とが、ストッパー４１と捩じりスプリング４０
により規制される定位置に保持されており、このバック
アップローラー３４と摩擦駆動輪３３との間に搬送用台
車２の摩擦駆動用棒状組立体１０が割り込んでゆくこと
になり、バックアップローラー３４がスプリング４７の
付勢力に抗し外側へ押し退けられ、その反力で摩擦駆動
輪３３が摩擦駆動用棒状組立体１０の副駆動用摩擦面２
１ａに圧接することになるが、当該摩擦駆動輪３３とバ
ックアップローラー３４とは、前記捩じりスプリング４
０の付勢力に抗して副走行ライン５のカーブ走行経路の
内側へ揺動することが出来る。
【００２０】従って、搬送用台車２がカーブ走行経路を
走行するとき、摩擦駆動用棒状組立体１０の各棒状体１
１，１３，１４が、その中間部分がカーブ走行経路の内
側に入り込むように屈曲するのに伴って、当該摩擦駆動
用棒状組立体１０を両側から挟み込んでいる摩擦駆動輪
３３とバックアップローラー３４とが一体に垂直支軸３
８の周りに捩じりスプリング４０の付勢力に抗して揺動
し、摩擦駆動用棒状組立体１０の副駆動用摩擦面２１ａ
に対する摩擦駆動輪３３の圧接力は低下することがな
く、搬送用台車２は確実にカーブ走行経路に沿って推進
される。
【００２１】尚、図１に示す搬送用台車２の走行ライン
全体のレイアウトは一例であり、用途に応じて自由にレ
イアウトすることが出来る。この場合、走行ライン中に
搬送用台車２の走行レベルを変えるためや被搬送物の積
み卸しのための、搬送用台車２を昇降させる昇降装置を
組み込んだり、走行ラインに対し分岐する分岐ライン等
を組み込むことが出来る。又、搬送用台車２の荷台７に
設けられる主駆動用摩擦面２０ａ，２０ｂは、荷台７の
左右両側面そのものを利用して構成するのが好ましい
が、場合によっては、荷台７の左右両側辺近傍に別部材
を走行方向と平行に付設し、この別部材の側面を主駆動
用摩擦面２０ａ，２０ｂとすることも出来る。
【００２２】
【発明の効果】本発明の台車式搬送装置は以上のように
実施し且つ使用することができるものであって、係る本
発明の台車式搬送装置によれば、直進走行経路から成る
主走行ラインに於いては、十分な強度を有する荷台を利
用して従来周知の方法により台車を摩擦駆動して強力に
推進させることが出来るものでありながら、当該主走行
ライン以外の副走行ラインでは、前記荷台の左右巾方向
の中央部に走行方向と平行に付設された棒状体の側面か
ら成る副駆動用摩擦面を利用して台車を摩擦駆動するも
のであるから、当該副走行ライン中に台車がカーブ走行
するカーブ走行経路が存在していても、当該カーブ走行
経路での副駆動用摩擦面の移動軌跡の横方向ずれ量が少
なく、前記副駆動用摩擦面に圧接する摩擦駆動輪を多少
横方向に移動出来るように構成するだけで、円滑に台車
をカーブ走行経路に沿って推進させることが出来る。
【００２３】即ち、本発明の構成によれば、直進走行経
路から成る主走行ラインは、被搬送物を搭載していて負
荷の大きな実台車の走行ラインとして活用し、主走行ラ
インでの摩擦駆動手段では台車を円滑に推進させること
が困難なカーブ走行経路を必要に応じて自由にレイアウ
トすることは出来るが、その反面、大きな摩擦駆動力を
与えることは強度的に無理がある副走行ラインは、被搬
送物を卸した後の負荷の小さい空台車の戻し走行ライン
として使用することにより、当該戻し走行ライン（副走
行ライン）には、台車が走行しながら向きを変えるカー
ブ走行経路を適宜組み込んで、従来必要としていた台車
の向きを変えるためのターンテーブルや、当該ターンテ
ーブルを搭載したトラバーサー等を無くし、設備全体の
大巾なコストダウンを図ることが出来る。
【００２４】尚、請求項２に記載の構成によれば、直進
走行経路から成る主走行ラインでは、その始端部に配設
された主推進用駆動手段（主走行ラインが長い場合は、
中間適当箇所に主推進用駆動手段と同様の補助駆動手段
を配設しても良い）と終端に配設された制動手段とで、
その全域にわたって複数台の台車を突き突き状態で後押
し駆動することが出来るので、当該主走行ラインを組立
工程等に好適な連続した定速搬送ラインとして活用する
ことが出来る。
【００２５】又、請求項３に記載の構成によれば、副走
行ライン中のカーブ走行経路の曲率半径を小さくするこ
とが出来、しかも、当該副走行ラインに配設する副推進
用駆動手段の間隔を広げて、設備コストの一層の低減を
図ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図１】 Ａ図は台車走行ラインのレイアウトの一例を
示す概略平面図であり、Ｂ図は主走行ライン中の台車と
その主推進用駆動手段を示す正面図である。
【図２】 台車の平面図である。
【図３】 走行ライン中の台車を示す一部縦断側面図で
ある。
【図４】 台車の副駆動用摩擦面を構成する摩擦駆動用
棒状組立体を示す一部切り欠き側面図である。
【図５】 直進走行経路に使用される副推進用駆動手段
を説明する平面図である。
【図６】 同上副推進用駆動手段を説明する一部縦断背
面図である。
【図７】 同上副推進用駆動手段を示す側面図である。
【図８】 カーブ走行経路に使用される副推進用駆動手
段を説明する平面図である。
【図９】 同上副推進用駆動手段を説明する側面図であ
る。
【図１０】 図８のＸ矢視図である。
【符号の説明】
１ 直進走行経路から成る主走行ライン ２ 搬送用台車 ３ 主推進用駆動手段 ４ 制動手段 ５ 副走行ライン ６Ａ，６Ｂ 副推進用駆動手段 ７ 荷台 １０ 摩擦駆動用棒状組立体 １１ 中央棒状体 １２ａ，１２ｂ 連結手段 １３ 前側棒状体 １４ 後側棒状体 １５ トロリーガイドレール １６〜１９ トロリー ２０ａ，２０ｂ 主駆動用摩擦面 ２１ａ，２１ｂ 副駆動用摩擦面 ２３，２５，３３ 摩擦駆動輪 ２４，３４ バックアップローラー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】台車の走行経路中に主走行ラインと副走行
    ラインとが設けられ、台車には、その荷台の左右両側辺
    又はその近傍位置に走行方向と平行な側面で形成された
    主駆動用摩擦面と、荷台下側で左右巾方向の中央部に走
    行方向と平行に付設された棒状体の側面で形成された副
    駆動用摩擦面とが設けられ、前記主走行ラインは直進走
    行経路から成るもので、前記台車の主駆動用摩擦面に圧
    接する摩擦駆動輪を備えた主推進用駆動手段が配設さ
    れ、前記副走行ラインには、前記台車の副駆動用摩擦面
    に圧接する摩擦駆動輪を備えた副推進用駆動手段が、台
    車走行方向適当間隔おきに配設されている、台車式搬送
    装置。
  2. 【請求項２】前記主走行ラインには、その始端部に前記
    主推進用駆動手段が配設されると共に、その終端部に台
    車が一定速度を越えて走行するのを防止する制動手段が
    配設され、主走行ラインでは、その全域にわたって複数
    台の台車が突き突き状態で前記主推進用駆動手段により
    後押し駆動される、請求項１に記載の台車式搬送装置。
  3. 【請求項３】前記棒状体が、荷台の走行方向中央部領域
    に固着され、当該棒状体の前後両端に、荷台の前後両端
    から突出しない前側棒状体及び後側棒状体がそれぞれ左
    右水平揺動可能に連結され、これら各棒状体により荷台
    の略全長に及ぶ屈曲可能な副駆動用摩擦面が形成され、
    前記中央の棒状体の前後両端、前側棒状体の前端、及び
    後側棒状体の後端には、前記走行ラインに沿って敷設さ
    れたガイドレールに係合するトロリーが設けられてい
    る、請求項１又は２に記載の台車式搬送装置。
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