JP2004315212A - フリクション駆動式コンベヤ設備 - Google Patents

フリクション駆動式コンベヤ設備 Download PDF

Info

Publication number
JP2004315212A
JP2004315212A JP2003114926A JP2003114926A JP2004315212A JP 2004315212 A JP2004315212 A JP 2004315212A JP 2003114926 A JP2003114926 A JP 2003114926A JP 2003114926 A JP2003114926 A JP 2003114926A JP 2004315212 A JP2004315212 A JP 2004315212A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
friction
conveyance
rail
movable frame
transport
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003114926A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Toba
和夫 鳥羽
Kenji Umezawa
研二 梅沢
Manabu Osawa
学 大沢
Yoshihiro Yabu
芳宏 薮
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tsubakimoto Chain Co
Original Assignee
Tsubakimoto Chain Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tsubakimoto Chain Co filed Critical Tsubakimoto Chain Co
Priority to JP2003114926A priority Critical patent/JP2004315212A/ja
Priority to CNB2004100332319A priority patent/CN100453429C/zh
Publication of JP2004315212A publication Critical patent/JP2004315212A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Intermediate Stations On Conveyors (AREA)
  • Chain Conveyers (AREA)

Abstract

【課題】簡素化、小型化、軽量化したフリクション駆動手段を搬送ラインの分岐・合流を切り換える可動フレームと固定フレームとの相対移動に用いて設備機構の簡素化を実現して、保守メンテナンス負担を大幅に軽減したフリクション駆動式コンベヤ設備を提供すること。
【解決手段】中空状搬送レール11内を移動する搬送トロリー12などの搬器の相互間に横架した連結用受動バー13の上部摺動面13aを中空状搬送レール11の上部スリット11bからフリクション駆動手段15で摺動して、搬送トロリー12に吊着した搬送物Wを搬送するフリクション駆動式トロリーコンベヤ設備10であって、前記中空状搬送レール11を組み込んだ可動フレーム17と固定フレーム18とこの可動フレーム17を摺動するフリクション駆動手段15とが天井搬送ラインの分岐・合流エリアに設けられて、可動フレーム17が固定フレーム18と相対移動して天井搬送ラインの分岐・合流を切り換えるようにしたもの。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、搬送物を搬送するコンベヤ設備であって、特に、自動車製造ラインにおいて自動車ボディーを天井より吊り下げ搬送し、溶接工程、塗装工程などの各種工程へ搬送するためのトロリーコンベヤ設備に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の搬送物を搬送するフリクション駆動式コンベヤ設備は、図8および図9に示すように、天井搬送ラインに沿って延設した円形断面を有する搬送レール31と、前記搬送レール31の下面部分をレール長手方向に所定間隔で担持する多数のJ字状レール吊設部材32と、前記搬送レール31の上面部分をレール長手方向に滑動する多数の逆J字状フック部材33と、前記逆J字状フック部材33の相互間に横架されて搬送物Wを吊着する搬送用従動バー34と、前記天井搬送ラインに沿って離間配置されるとともに前記搬送用従動バー34の両側面を挟装して搬送方向に摺動するフリクション駆動手段36とで構成され、搬送物Wを吊着する搬送用従動バー34の一側面に当接して摺動させるフリクションローラ36Aを天井搬送ラインに沿って多数配置することによって、フリクションで搬送用従動バー34に吊着された搬送物Wを搬送方向に順次搬送するようになっているフリクション駆動式トロリーコンベヤ設備がある。
そして、図示しないが、前記搬送レール31をそれぞれ組み込んだ固定フレームと可動フレームとが天井搬送ラインの分岐・合流エリアに設けられており、可動フレームが固定フレームと相対移動して天井搬送ラインの分岐・合流を切り換えるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−80715号公報(図1−図4)
【0004】
ところが、従来のフリクション駆動式トロリーコンベヤ設備においては、図9に示すように、フリクションローラ36Aの接圧によって搬送用従動バー34がフリクションローラ36Aの反対側へ傾動しないようにするために、フリクションローラ36Aの反対側にフリーローラ36Bを設置してバックアップする必要があり、また、フリクションローラ36Aとフリーローラ36Bとが天井搬送ラインに沿って延設した搬送レール31を跨ぐように配置されている挟持用フレーム36Fによって連動するようになっているため、これらのフリクションローラ36Aやフリーローラ36Bや挟持用フレーム36Fなどから構成されるフリクション駆動手段36の重量化、大型化などが避けられないという問題があった。
【0005】
そこで、天井搬送ラインの分岐・合流エリアに設けられた可動フレームと固定フレームとの相対移動には、前述したフリクション駆動手段36の配置レイアウトを許容するために、配置スペースの省スペース化が期待できるエアシリンダや電動ねじ棒式シリンダなどの相対移動用進退動力源を組み込んで天井搬送ラインの分岐・合流を切り換えていたが、以下のような問題があった。
すなわち、エアシリンダを相対移動用進退動力源として用いた場合には、電気配線のほかにエア配管が必要となるばかりでなく、高価な3ポジション切換式ソレノイドバルブを配備しなければならないため、設備機構の複雑化、高コスト化が避けられず、また、これらの部品交換などの保守メンテナンスに多大な負担を要するという問題があった。
【0006】
他方、電動ねじ棒式シリンダを相対移動用進退動力源として用いた場合には、分岐・合流エリアへの電気配線のみを施工すれば良く、また、可動時に要する異常検知停止も電気的オン・オフで瞬時に対応できるが、ピストンロッド等に異物などが噛み込む噛み込み事故が生じる恐れがあり、これに対応するためにショックリレーなどの過負荷保護装置を付設しなければならないため、設備機構の複雑化、高コスト化が避けられず、また、これらの部品交換などの保守メンテナンスに多大な負担を要するという問題があった。
【0007】
しかも、上述したようなソレノイド方式の異常検知停止装置を配備したエアシリンダやショックリレーなどの過負荷保護装置を付設した電動ねじ棒式シリンダのいずれの相対移動用進退動力源を採用した場合であっても、その設置形態が天井搬送ラインの可動フレームと固定フレームの両方に係わっているため、取り外し取り付け作業の作業負担が多大であるばかりでなく、これらの保守メンテナンスが困難な高所作業となるという厄介な問題があった。
【0008】
そこで、本発明の目的は、前述したような従来技術の問題を解決するものであって、簡素化、小型化、軽量化したフリクション駆動手段を天井搬送ラインの分岐・合流を切り換える可動フレームと固定フレームとの相対移動に用いて設備機構の簡素化を実現して、保守メンテナンス負担を大幅に軽減したフリクション駆動式トロリーコンベヤ設備を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、搬送ラインに敷設した搬送レール内を移動する搬器の摺動面をフリクション駆動手段のフリクションローラで摺動することによって、前記搬器に載荷した搬送物を搬送するフリクション駆動式コンベヤ設備であって、前記搬送レールをそれぞれ組み込んだ固定フレームと可動フレームとが搬送ラインの分岐・合流エリアに設けられているとともに、前記可動フレームの摺動面を摺動するためのフリクション駆動手段のフリクションローラが分岐・合流エリアに別途に設けられて、前記可動フレームが固定フレームと相対移動して搬送ラインの分岐・合流を切り換えるようにしたことによって、前記課題を解決したものである。
【0010】
なお、本発明における搬器とフリクションローラとの具体的な摺動形態については、搬器を搬送方向に確実に摺動させることができる摺動形態であれば、相互に凹凸状態となるような曲面を形成した形態、相互に平坦面を形成した摺動形態のいずれであっても差し支えないが、動力伝達効率などを考慮すると、搬器の摺動面とフリクションローラの摺動面の双方を平坦面で構成することが良い。
【0011】
前記フリクション駆動手段の配置レイアウトについては、装置構成の簡素化を図るうえで、搬送ラインに隈無く配置する必要はなく、分岐・合流エリア以外の搬送ラインにあっては、搬入エリア、曲線コーナー、搬出エリアなどの大きな搬送動力が特に必要とされる位置に適宜配置することが好ましい。
【0012】
前記可動フレームを摺動して相対移動させるフリクション駆動手段は、固定フレーム、もしくは、搬送ラインに敷設された機枠フレームのいずれに設置しても良いが、固定フレーム上に設置した方が保守メンテンナンス作業が簡便である。
【0013】
【作用】
まず、本発明のフリクション駆動式コンベヤ設備は、搬送ラインにおいて以下のような搬送作用を奏する。すなわち、搬器の摺動面に当接するフリクション駆動手段とを備えていることによって、搬器がフリクション駆動手段との間で摺動してフリクションによる搬送力を得るフリクション駆動機能を発揮する。
【0014】
つぎに、本発明のフリクション駆動式コンベヤ設備は、搬送ラインの分岐・合流エリアにおいて以下のような分岐・合流作用を奏する。すなわち、前述したようなフリクション駆動手段が搬送ラインの分岐・合流エリアに別途に設けられていることによって、フリクション駆動手段のフリクションローラが分岐・合流エリアに設けられた可動フレームを摺動させ、この可動フレームが固定フレームと相対移動して搬送ラインの分岐・合流を切り換える。
【0015】
【実施例】
本発明のフリクション駆動式コンベヤ設備の一実施例であるフリクション駆動式トロリーコンベヤ設備は、自動車ボディーWを溶接工程に移動するために、搬器として搬送トロリーを採用して吊着状態で天井搬送ラインを搬送するためのものであって、以下、図面に基づいて説明する。
【0016】
まず、図1は、本発明の一実施例であるフリクション駆動式トロリーコンベヤ設備を示す概要図であり、図2は、図1のAで囲んだ部分の拡大図であり、図3は、図2のX−X方向からみた搬送状態を示す図であり、図4は、図2のY−Y方向からみた搬送状態を示す図であり、図5は、可動フレームと固定フレームとフリクション駆動手段との外観図であり、図6は、通常搬送時の可動フレームと固定フレームとの作動態様図であり、図7は、分岐・合流搬送時の可動フレームと固定フレームとの作動態様図である。
【0017】
図1乃至図2に示すように、本実施例におけるフリクション駆動式トロリーコンベヤ設備10は、天井搬送ラインに敷設した鋼材からなる中空状搬送レール11内を移動する搬送トロリー12の相互間に連結用受動バー13を横架して、該連結用受動バー13の上部摺動面13aを中空状搬送レール11の上部スリット11bからフリクション駆動手段15のフリクションローラ15aで摺動することによって、前記搬送トロリー12に吊着した搬送物Wを搬送するようにしたものであって、前記中空状搬送レール11をそれぞれ組み込んだ固定フレーム18と可動フレーム17とが天井搬送ラインの分岐・合流エリアに設けられているとともに、前記可動フレーム17の上部摺動面17aを摺動するためのフリクション駆動手段15のフリクションローラ15Aが分岐・合流エリアに別途に設けられて、前記可動フレーム17が固定フレーム18と相対移動して天井搬送ラインの分岐・合流を切り換えるようにしたものである。
【0018】
そこで、前記中空状搬送レール11について詳しく説明すると、天井搬送ラインに沿って左右両側から対向配置したレールユニット11a、11aで構成されているので、中空状搬送レール11の上方には、フリクション駆動手段15や後述するレール支持用ブラケット16などを任意間隔で取り付けるための上部スリット11bが天井搬送ラインに沿って形成され、また、中空状搬送レール11の下方には、搬送トロリー12が天井搬送ラインに沿って移動する下部スリット11cが形成されている。
したがって、前記中空状搬送レール11の上部スリット11bには、天井搬送ラインに沿って吊り下げ配置された上下一対の挟持プレート16a、16bなどからなるレール支持用ブラケット16を、レールユニット11a、11aの両側端部に対して挟持状態で設けることができるため、中空状搬送レール11の吊り下げ位置を天井搬送ラインに沿って自由に設定もしくは変更できるので、天井搬送ラインのレイアウト設計を簡便にすることできる。
【0019】
そして、前記中空状搬送レール11の内部には、天井搬送ラインに沿って搬送トロリー12を走行させる左右一対の垂直なガイド面11d、11dと左右一対の水平な走行面11e、11eが形成されている。
なお、前記左右一対の水平な走行面11e、11eは、搬送トロリー12を左右バランスさせて走行させるために中空状搬送レール11の内部低位置に配置されており、左右一対の垂直なガイド面11d、11dは、搬送トロリー12を搬送方向にガタツキなく円滑に走行させるために前記中空状搬送レール11の走行面11e、11eよりもさらに低位置に配置されている。
【0020】
つぎに、搬送物Wを吊着して中空状搬送レール11を走行する多数の搬送トロリー12について詳しく説明すると、中空状搬送レール11内のガイド面11d、11dを走行する前後一対のガイドローラ12a、12aと中空状搬送レール11内の走行面11e、11eを走行する左右一対の走行車輪12b、12bとを備えるとともに、中空状搬送レール11から下方に突出して左右の揺動自在の取り付けて搬送物Wを吊着するハンガー12cを備えている。
したがって、この搬送トロリー12によれば、吊着された搬送物Wが中空状搬送レール11に沿って円滑に移動するので、搬送物Wの吊着姿勢を搬送方向の前後と左右に安定させる吊着姿勢安定化機能を発揮することができる。
【0021】
また、前記搬送トロリー12、12の相互間に横架された鋼材からなる連結用受動バー13には、中空状搬送レール11の上部スリット11bからフリクション駆動手段15を当接させる平坦な上部摺動面13aが形成されており、フリクション駆動手段15からの摺動力を損失することなく十分な動力伝達効率を発揮させるようになっている。
なお、前記連結用受動バー13は、中空状搬送レール11内を搬送方向に沿って移動し得るような寸法のバー断面形状を備えて中空状搬送レール11の内周壁との不用意な接触を回避することができ、また、搬送物Wの全長よりやや長い長尺体であれば、搬送される搬送物Wの相互接触を回避することができる。
【0022】
前記フリクション駆動手段15は、図2および図4に示すように、中空状搬送レール11の上部スリット11bから連結用受動バー13の上部摺動面13aに当接するNBR製、または、ポリウレタン製のフリクションローラ15aを備えており、このフリクションローラ15aは、電動機15bによる回転を減速機15cを介して回動して連結用受動バー13を搬送方向に摺動させるようになっている。
【0023】
また、前記フリクション駆動手段15は、フリクションローラ15aが連結用受動バー13の上部摺動面13aを押圧するための押圧スプリング15d、枢軸部15eなどからなるバネ付勢機構を備えて、フリクションローラ15aが連結用受動バー13の上部摺動面13aに対して空転することなく確実に当接して搬送力を付加し、より一段と安定した搬送を実現できるようになっている。
【0024】
さらに、前記フリクション駆動手段15は、取り付け用ブラケット15fなどを用いて、上部スリット11bが開口するレールユニット11a、11aの両側端部に対して挟持状態で設けられるので、フリクション駆動手段15が中空状搬送レール11の搬送ラインに沿った如何なる取り付け位置であっても配置することができ、天井搬送ラインの駆動源として自由にレイアウト配置できる。
【0025】
このようにして得られた本発明のフリクション駆動式トロリーコンベヤ設備10は、中空状搬送レール11内で搬送トロリー12、12の相互間に横架された連結用受動バー13と中空状搬送レール11の上部スリット11bからフリクションローラ15aを連結用受動バー13の上部摺動面13aに当接するフリクション駆動手段15とで構成されていることによって、連結用受動バー13がフリクションローラ15aとの間で摺動して搬送力を得るフリクション駆動機能を発揮するとともに、連結用受動バー13に対するフリクションローラ15aの押し付け力が中空状搬送レール11内の走行面11e、11eから鉛直方向に働く反力と対向して、フリクションローラ15aが連結用受動バー13に対して確実に摺動する摺動維持機能を発揮することができる。
【0026】
また、前記搬送トロリー12が中空状搬送レール11内のガイド面11d、11dを走行する前後一対のガイドローラ12a、12aと走行面11e、11eを走行する左右一対の走行車輪12b、12bとを備えていることによって、この搬送トロリー12が中空状搬送レール11に沿って円滑に安定して移動するので、搬送トロリー12に吊着された搬送物Wを常に搬送方向の前後と左右に安定させる吊着姿勢安定化機能と連結用受動バー13が天井搬送ラインの曲線コーナーにおいて円弧軌跡に対して弦を形成する2点支持状態で円滑に追従しながら搬送方向の転換する円弧ライン追従機能とを発揮することができる。
【0027】
したがって、本実施例のフリクション駆動式トロリーコンベヤ設備10では、上述したような吊着姿勢安定化機能と円弧ライン追従機能とを発揮するので、たとえ、重量搬送物であっても揺れがなく確実かつ円滑な搬送を達成することができるばかりでなく、搬送トロリーを構成する前後一対のガイドローラや左右一対の走行車輪などに過度の偏荷重を生じることが無く、トロリー構成部品の耐久性を向上させることができる。
【0028】
つぎに、本実施例のフリクション駆動式トロリーコンベヤ設備10における分岐・合流エリアのライン切り換え機構について、図5乃至図7に基づいて説明する。
天井搬送ラインの分岐・合流エリアには、中空状搬送レール11をそれぞれ組み込んだ可動フレーム17と固定フレーム18とが設けられているとともに、前記可動フレーム17の上部摺動面17aを摺動するためのフリクション駆動手段15のフリクションローラ15aが前述したような連結用受動バー13を摺動するためのフリクション駆動手段15とは別に設けられており、可動フレーム17が固定フレーム18と相対移動して天井搬送ラインの分岐・合流を切り換えることができるようになっている。
【0029】
そして、本実施例の場合、図5に示すように、前記可動フレーム17に組み込まれる中空状搬送レール11は、それぞれ1本の直線レールと曲線レールで構成される。また、前記固定フレーム18に組み込まれる中空状搬送レール11は、合流側が1本の比較的短い直線レールで構成され、分岐側がそれぞれ1本の比較的短い直線レールと曲線レールで構成される。
なお、図5における符号17bは、上部摺動面17aを形成するための耐摩耗性の摺動プレートであり、符号17cは、可動フレーム17を円滑に誘導するための誘導輪であり、符号18aは、可動フレーム17と固定フレーム18とのスライド位置を規制するために誘導輪17cを制止するためのストッパーゲートである。
【0030】
そして、前記可動フレーム17を摺動させるフリクション駆動手段15と連結用受動バー13を摺動させるフリクション駆動手段15とは、全く同一構造を備えているため、ここでは、同一の符号を付してその説明を省略する。
したがって、本実施例では、図6乃至図7に示すように、フリクション駆動手段15のフリクションローラ15aが前述したような可動フレーム17の摺動プレートに形成された上部摺動面17aを摺動して可動フレーム17を作動させることによって、固定フレーム18と相対移動して天井搬送ラインの分岐・合流を切り換えることができる。
【0031】
以上のとおりであるから、本実施例であるフリクション駆動式トロリーコンベヤ設備10は、連結用受動バー13を摺動して搬送するために簡素化、小型化、軽量化したフリクション駆動手段15を天井搬送ラインの分岐・合流を切り換える可動フレーム17と固定フレーム18との相対移動に共通して画一的に用いたことによって、従来のようなフリクション駆動式トロリーコンベヤ設備30に比較すると、コンベヤ駆動源などの設備構成部品の種類が少なく、コンベヤ設備機構の簡素化を大幅に実現することができる。
【0032】
しかも、連結用受動バー13の上部摺動面13a、および、可動フレーム17の上部摺動面17aがフリクション駆動手段15のフリクションローラ15aで摺動するように構成されていることによって、フリクション駆動手段15の設置姿勢が縦型方式に画一化されるため、天井搬送ラインのレイアウト設計が容易であり、保守点検などのメンテナンス作業が従来のフリクション駆動式トロリーコンベヤ設備30よりも簡便に達成することができるなど、その取り扱い上の効果は甚大である。
【0033】
なお、本発明のフリクション駆動式コンベヤ設備の基本的設備形態については、上述したような実施例の搬送トロリー12を搬器として備えたコンベヤ設備形態を例示して説明したが、これ以外の搬器である床面搬送台車方式のコンベヤ設備形態などであっても何ら構わない。
【0034】
【発明の効果】
このようにして得られた本発明のフリクション駆動式コンベヤ設備は、特有のコンベヤ設備構造を有しているので、以下のような効果を奏することができる。
すなわち、可動フレームを摺動するためのフリクション駆動手段を搬送ラインの分岐・合流エリアに別途に設けたこと、すなわち、搬器を摺動して搬送するために簡素化、小型化、軽量化したフリクション駆動手段を搬送ラインの分岐・合流を切り換える可動フレームと固定フレームとの相対移動に共通して用いたことによって、従来のようなエアシリンダやショックリレーなどの過負荷保護装置を付設した電動ねじ棒式シリンダの相対移動用進退動力源を採用した場合に比較すると、コンベヤ駆動源などの設備構成部品の種類が少なく、コンベヤ設備機構の簡素化を大幅に実現して、従来のような保守メンテナンス負担を軽減することができる。
【0035】
また、搬器の摺動面、および、可動フレームの摺動面をフリクション駆動手段のフリクションローラで摺動するように構成されていることによって、フリクション駆動手段の設置姿勢が縦型方式に画一化されるため、搬送ラインのレイアウト設計が容易であり、保守点検などのメンテナンス作業をより簡便に達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフリクション駆動式コンベヤ設備の正面図。
【図2】図1のAで囲んだ部分の拡大図。
【図3】図2のX−X方向からみた搬送状態を示す図。
【図4】図2のY−Y方向からみた搬送状態を示す図。
【図5】可動フレームと固定フレームとフリクション駆動手段との外観図。
【図6】通常搬送時の可動フレームと固定フレームとの作動態様図。
【図7】分岐・合流搬送時の可動フレームと固定フレームとの作動態様図。
【図8】従来のフリクション駆動式トロリーコンベヤ設備の正面図。
【図9】図8のZ−Z方向からみた搬送状態を示す図。
【符号の説明】
10 ・・・ フリクション駆動式トロリーコンベヤ設備
11 ・・・ 中空状搬送レール
11a ・・・ レールユニット
11b ・・・ 上部スリット
11c ・・・ 下部スリット
11d ・・・ ガイド面
11e ・・・ 走行面
12 ・・・ 搬送トロリー
12a ・・・ ガイドローラ
12b ・・・ 走行車輪
12c ・・・ ハンガー
13 ・・・ 連結用受動バー
13a ・・・ 上部摺動面
15 ・・・ フリクション駆動手段
15a ・・・ フリクションローラ
15b ・・・ 電動機
15c ・・・ 減速機
15d ・・・ 押圧スプリング
15e ・・・ 枢軸部
15f ・・・ 取り付け用ブラケット
16 ・・・ レール支持用ブラケット
16a ・・・ 挟持プレート
16b ・・・ 挟持プレート
17 ・・・ 可動フレーム
17a ・・・ 上部摺動面
17b ・・・ 摺動プレート
17c ・・・ 誘導輪
18 ・・・ 固定フレーム
18a ・・・ ストッパーゲート
W ・・・ 搬送物(自動車ボディ)

Claims (1)

  1. 搬送ラインに敷設した搬送レール内を移動する搬器の摺動面をフリクション駆動手段のフリクションローラで摺動することによって、前記搬器に載荷した搬送物を搬送するフリクション駆動式コンベヤ設備であって、
    前記搬送レールをそれぞれ組み込んだ固定フレームと可動フレームとが搬送ラインの分岐・合流エリアに設けられているとともに、前記可動フレームの摺動面を摺動するためのフリクション駆動手段のフリクションローラが分岐・合流エリアに別途に設けられて、
    前記可動フレームが固定フレームと相対移動して搬送ラインの分岐・合流を切り換えるようにしたことを特徴とするフリクション駆動式コンベヤ設備。
JP2003114926A 2003-04-18 2003-04-18 フリクション駆動式コンベヤ設備 Pending JP2004315212A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003114926A JP2004315212A (ja) 2003-04-18 2003-04-18 フリクション駆動式コンベヤ設備
CNB2004100332319A CN100453429C (zh) 2003-04-18 2004-03-31 摩擦驱动式输送机设备

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003114926A JP2004315212A (ja) 2003-04-18 2003-04-18 フリクション駆動式コンベヤ設備

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004315212A true JP2004315212A (ja) 2004-11-11

Family

ID=33474348

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003114926A Pending JP2004315212A (ja) 2003-04-18 2003-04-18 フリクション駆動式コンベヤ設備

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2004315212A (ja)
CN (1) CN100453429C (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100400408C (zh) * 2006-04-10 2008-07-09 江苏天奇物流系统工程股份有限公司 发动机自动旋转式吊具

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5103733B2 (ja) * 2005-12-14 2012-12-19 中西金属工業株式会社 コンベア装置
CN102942023B (zh) * 2012-11-08 2015-05-27 无锡聚辉科技有限公司 发号杆阻尼器
CN109693916B (zh) * 2019-01-27 2020-09-11 李楠 一种吊运车摩擦驱动装置
CN109573507B (zh) * 2019-01-27 2020-12-22 李楠 一种吊运车凸轮摩擦驱动装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5988351A (en) * 1997-02-19 1999-11-23 Warkentin; A. James Conveyor with rotating and offloading of conveyed units
US6471046B2 (en) * 1998-02-18 2002-10-29 Span Tech Llc Reduced drag side flexing conveyor system
JP3589594B2 (ja) * 1999-09-16 2004-11-17 株式会社椿本チエイン 自動車製造ライン用フリクション駆動式トロリーコンベヤ
JP4538774B2 (ja) * 2001-02-14 2010-09-08 株式会社ダイフク 台車式搬送装置
JP3994711B2 (ja) * 2001-10-01 2007-10-24 株式会社ダイフク 搬送装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100400408C (zh) * 2006-04-10 2008-07-09 江苏天奇物流系统工程股份有限公司 发动机自动旋转式吊具

Also Published As

Publication number Publication date
CN1537795A (zh) 2004-10-20
CN100453429C (zh) 2009-01-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5828241B2 (ja) コンベア装置
JP3589594B2 (ja) 自動車製造ライン用フリクション駆動式トロリーコンベヤ
JP4858334B2 (ja) 昇降機能付き吊下げ搬送車
JP2004315212A (ja) フリクション駆動式コンベヤ設備
JP4237525B2 (ja) フリクション駆動式トロリーコンベヤ
KR101757783B1 (ko) 오버헤드 컨베이어
JP2009256048A (ja) 摩擦駆動式ワーク搬送システム
US20030079641A1 (en) Power driven conveyor
JP3615095B2 (ja) 自動車製造ライン用フリクション駆動式フロアーコンベヤ
US4641583A (en) Free rotation sprocket, drag chain conveyor system
JP2005008314A (ja) フリクション駆動式トロリーコンベヤ
JP3440766B2 (ja) 無端駆動体使用の搬送設備
JP2004315211A (ja) ハイブリッド駆動式コンベヤ
EP0582348A1 (en) Suspended rail conveyance system
JP2010168171A (ja) 摩擦駆動式ワーク搬送システム
JP4395730B2 (ja) 搬送台車の経路変更移動装置
JP2953275B2 (ja) ハンガー装置使用の搬送設備
CA2605794A1 (en) Passenger conveyor handrail drive
JP2000191123A (ja) ワ―ク搬送用のハンガ―装置
JP2013252857A (ja) 摩擦駆動の台車式搬送装置
JP5023993B2 (ja) 搬送装置
JP4185814B2 (ja) 物品搬送装置
JPH1160150A (ja) 連結装置
JP2002029618A (ja) トレー式物品搬送装置におけるリンクフレーム連結機構
JP2000343456A (ja) 台車搬送装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050310

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071018

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071211

A02 Decision of refusal

Effective date: 20080507

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02