JP4395730B2 - 搬送台車の経路変更移動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、搬送台車を経路変更して移動させる経路変更移動装置に関するものである。
搬送台車を経路変更して移動させる経路変更移動装置の一例として、被搬送物を搭載した搬送台車を平面ループ状に配置した搬送ラインに沿って移動させながら組立作業を行う組立ラインに用いられる、平行な搬送ライン間において前記搬送台車の受け渡しを行うために前記搬送ラインと直交する水平方向に前記搬送台車を移動させるトラバーサがある。このようなトラバーサとして、モータにより駆動されるエンドレスチェンに係合してレール上を走行して平行な搬送ライン間(往行搬送経路及び復行搬送経路間)を移動する横動台車及び該横動台車上に垂直軸により回転自在に軸支された回転台を備え、前記往行搬送経路を走行してきた搬送台車を搬送台押込装置により前記回転台上に押し込み、前記搬送台車を前記回転台上に載置して前記復行搬送経路側まで移動させるもの(例えば、特許文献1参照。)、搬送台車(パレット)の車輪を避けるために断面が凹形状を有するメインフレーム、該メインフレームの側面に所定間隔をおいて配置されたサイドフレーム、前記メインフレームと前記サイドフレームとの間に、平行な第一の搬送ライン及び第二の搬送ライン間に複数配列され、モータにより駆動される複数のローラ、並びに、前記第一の搬送ラインからの搬送台車の受け取りを行うための上下方向に移動可能なレール及び前記第二の搬送ラインへの搬送台車の受け渡しを行うための上下方向に移動可能なレール等から構成され、前記搬送台車を前記ローラの回転により前記第一の搬送ライン側から前記第二の搬送ライン側へ移動させるもの(例えば、特許文献2参照。)等がある。
特公昭61−33743号公報(第1−5図) 特開2002−87576号公報(図2−3、図5)
以上のような従来の搬送台車の経路変更移動装置において、特許文献1の構成においては、前記搬送台押込装置により前記搬送台車を前記横動台車上の回転台に載置して前記復行搬送経路側まで移動させる構成であるため、ピットを形成する必要があるものである(特許文献1の第3図及び第5図参照。)。また、特許文献2の構成においても、前記メインフレームの断面形状が前記搬送台車の車輪を避けるために凹形状であること、前記第一の搬送ラインからの搬送台車の受け取りを行うためのレールが上下方向に移動可能なものであること等から、ピットを形成する必要があるものである(特許文献2の図3及び図5参照。)。
したがって、特許文献1及び特許文献2のいずれの構成においても、組立ラインの設置コストが上昇するという問題点がある。また、レイアウト変更時においてはライン移設の自由度が低下すること及びピットの埋め戻し等を含めてラインの移設コストが上昇すること等の問題点がある。また、ピットを形成しない場合においては、作業者が乗って作業する搬送台車の基台の高さ位置と床面との高低差が大きくなるため、作業者の台車への乗り移りが困難となること及び安全への配慮がより求められること等の問題点がある。
本発明は、前記のような問題点を解決するためになされたものであり、ピットを設ける必要がないため、コストを低減することができると共に作業ラインの移設が容易となる送台車の経路変更移動装置を得ることを目的とする。また、このようにピットを設けない構成において、作業者が乗って作業する搬送台車の基台の高さ位置と床面との高低差をより小さくすることができるため、作業者の台車への乗り移りが容易となると共に安全性がより高い搬送台車の経路変更移動装置を得ることを目的とする。
本発明に係る搬送台車の経路変更移動装置は、前記課題解決のために、走行駆動装置により搬送台車が走行する搬送ラインにおいて、該搬送ラインと直交する水平方向に経路変更させて前記搬送台車を移動させる搬送台車の経路変更移動装置であって、前記搬送台車が、前後それぞれに配置された、前記搬送ラインの一対の平行な走行レール上を転動する左右一対の走行車輪、及び、該各走行車輪の左右方向の外側に設けられた補助車輪を有するものであり、前記搬送ラインの経路変更位置に、前記走行レールから前記搬送台車の走行車輪及び補助車輪の前後方向長さよりも大きい距離を隔てて前記走行レールの延長線上に配置された、前記搬送台車の前後の走行車輪間の距離よりも長手方向の長さが短い一対の平行な搬送台車案内レールと、前記走行車輪が前記搬送台車案内レールの前後に位置する状態において、前記補助車輪を前後方向に転動可能に支持する補助レールと、前記補助レールにより前記補助車輪を支持する支持状態及び前記補助レールにより前記補助車輪を支持しない非支持状態を切り替え可能な、前記補助レールを前後方向に移動させる補助レールスライド装置と、前記搬送ラインの経路変更位置からの経路変更後の移動を案内する直動案内と、前記直動案内に沿って前記搬送台車を移動させる駆動装置とを備えてなるものである。
ここで、前記一対の搬送台車案内レールの経路変更方向側のものを、その長手方向が前記走行レールの延長線上である配置、及び、該長手方向が前記走行レールの延長線と略直交する方向である配置とを切り替え可能な、前記搬送台車案内レールを水平面内で回動させる搬送台車案内レール回動装置を備え、前記駆動装置による前記直動案内に沿う前記搬送台車の移動の前に、前記一対の搬送台車案内レールの経路変更方向側のものを、その長手方向が前記走行レールの延長線と略直交する方向である配置としてなると好ましい。
また、本発明に係る搬送台車の経路変更移動装置は、前記課題解決のために、走行駆動装置により搬送台車が走行する搬送ライン間において、第一の搬送ラインから第二の搬送ラインまで前記搬送台車を移動させる搬送台車の経路変更移動装置であって、前記搬送台車が、前後それぞれに配置された、前記搬送ラインの一対の平行な走行レール上を転動する左右一対の走行車輪、及び、該各走行車輪の左右方向の外側に設けられた補助車輪を有するものであり、前記第一の搬送ライン側の経路変更位置及び前記第二の搬送ライン側の経路変更位置に、前記走行レールから前記搬送台車の走行車輪及び補助車輪の前後方向長さよりも大きい距離を隔てて前記走行レールの延長線上に配置された、前記搬送台車の前後の走行車輪間の距離よりも長手方向の長さが短い一対の平行な搬送台車案内レールと、前記走行車輪が前記搬送台車案内レールの前後に位置する状態において、前記補助車輪を前後方向に転動可能に支持する補助レールと、前記補助レールにより前記補助車輪を支持する支持状態及び前記補助レールにより前記補助車輪を支持しない非支持状態を切り替え可能な、前記補助レールを前後方向に移動させる補助レールスライド装置と、前記搬送台車の第一の搬送ライン側の経路変更位置から第二の搬送ライン側の経路変更位置までの移動を案内する直動案内と、前記直動案内に沿って前記搬送台車を移動させる駆動装置とを備えてなるものである。
ここで、前記一対の搬送台車案内レールの他方の搬送ライン側のものを、その長手方向が前記走行レールの延長線上である配置、及び、該長手方向が前記走行レールの延長線と略直交する方向である配置とを切り替え可能な、前記搬送台車案内レールを水平面内で回動させる搬送台車案内レール回動装置を備え、前記駆動装置による前記直動案内に沿う前記搬送台車の移動の前に、前記一対の搬送台車案内レールの他方の搬送ライン側のものを、その長手方向が前記走行レールの延長線と略直交する方向である配置としてなると好ましい。
また、前記搬送台車が、被搬送物を載置する搬送台を基台に対して上下方向に直動昇降可能に支持する、2本の同じ長さのリンクの上下端間の中点を枢支してなるX字状対称リンクを左右に配設してなる搬送台昇降支持手段を備え、該X字状対称リンクの上端の一方を走行方向と直交する水平軸まわりに回動可能に前記搬送台に枢着し、該枢着端の直下の前記X字状対称リンクの下端を前記水平軸まわりに回動可能に前記台車の基台に枢着し、前記X字状対称リンクの上端の他方を前後方向にスライド可能に前記搬送台と連結し、該連結端の直下の前記X字状対称リンクの下端を前後方向にスライド可能に前記基台と連結すると共に、前記左右のX字状対称リンクの内側のリンクの長手方向の中間同士を連結体により連結し、該連結体から垂下すると共に下端に転動体を装着してなる昇降リンクを設け、前記基台の下側の床面上に設けたカムレールに前記昇降リンクの転動体を沿わせることにより前記搬送台の昇降を行い、前記X字状対称リンクの下端を前記搬送台車の基台上面から下げて床面に近づけた位置に設け、前記基台の左右方向の中間部分の下面に前記カムレールとの干渉を避けるための凹部を設けてなる昇降機能付き台車であると好ましい。
本発明に係る搬送台車の経路変更移動装置によれば、走行駆動装置により搬送台車が走行する搬送ラインにおいて、該搬送ラインと直交する水平方向に経路変更させて前記搬送台車を移動させる搬送台車の経路変更移動装置であって、前記搬送台車が、前後それぞれに配置された、前記搬送ラインの一対の平行な走行レール上を転動する左右一対の走行車輪、及び、該各走行車輪の左右方向の外側に設けられた補助車輪を有するものであり、前記搬送ラインの経路変更位置に、前記走行レールから前記搬送台車の走行車輪及び補助車輪の前後方向長さよりも大きい距離を隔てて前記走行レールの延長線上に配置された、前記搬送台車の前後の走行車輪間の距離よりも長手方向の長さが短い一対の平行な搬送台車案内レールと、前記走行車輪が前記搬送台車案内レールの前後に位置する状態において、前記補助車輪を前後方向に転動可能に支持する補助レールと、前記補助レールにより前記補助車輪を支持する支持状態及び前記補助レールにより前記補助車輪を支持しない非支持状態を切り替え可能な、前記補助レールを前後方向に移動させる補助レールスライド装置と、前記搬送ラインの経路変更位置からの経路変更後の移動を案内する直動案内と、前記直動案内に沿って前記搬送台車を移動させる駆動装置とを備えてなるので、前記搬送ラインの経路変更位置において前記搬送ラインと前記経路変更ラインとの干渉防止のための走行レールの上下動等が不要となるため、ピットを無くすことができるという効果を奏する。したがって、コストを低減することができると共に作業ラインの移設が容易となるという効果を奏する。また、このようにピットを設けない構成において、作業者が乗って作業する搬送台車の基台の高さ位置と床面との高低差をより小さくすることができるため、作業者の台車への乗り移りが容易となると共に安全性がより高くなるという効果を奏する。
また、本発明に係る搬送台車の経路変更移動装置によれば、前記一対の搬送台車案内レールの経路変更方向側のものを、その長手方向が前記走行レールの延長線上である配置、及び、該長手方向が前記走行レールの延長線と略直交する方向である配置とを切り替え可能な、前記搬送台車案内レールを水平面内で回動させる搬送台車案内レール回動装置を備え、前記駆動装置による前記直動案内に沿う前記搬送台車の移動の前に、前記一対の搬送台車案内レールの経路変更方向側のものを、その長手方向が前記走行レールの延長線と略直交する方向である配置としてなるので、前記効果に加えて、前記搬送台車の基台の下側に構成部品が存在する場合においても該構成部品と前記搬送台車案内レールとの干渉を避けることができるという効果を奏する。
さらに、本発明に係る搬送台車の経路変更移動装置によれば、走行駆動装置により搬送台車が走行する搬送ライン間において、第一の搬送ラインから第二の搬送ラインまで前記搬送台車を移動させる搬送台車の経路変更移動装置であって、前記搬送台車が、前後それぞれに配置された、前記搬送ラインの一対の平行な走行レール上を転動する左右一対の走行車輪、及び、該各走行車輪の左右方向の外側に設けられた補助車輪を有するものであり、前記第一の搬送ライン側の経路変更位置及び前記第二の搬送ライン側の経路変更位置に、前記走行レールから前記搬送台車の走行車輪及び補助車輪の前後方向長さよりも大きい距離を隔てて前記走行レールの延長線上に配置された、前記搬送台車の前後の走行車輪間の距離よりも長手方向の長さが短い一対の平行な搬送台車案内レールと、前記走行車輪が前記搬送台車案内レールの前後に位置する状態において、前記補助車輪を前後方向に転動可能に支持する補助レールと、前記補助レールにより前記補助車輪を支持する支持状態及び前記補助レールにより前記補助車輪を支持しない非支持状態を切り替え可能な、前記補助レールを前後方向に移動させる補助レールスライド装置と、前記搬送台車の第一の搬送ライン側の経路変更位置から第二の搬送ライン側の経路変更位置までの移動を案内する直動案内と、前記直動案内に沿って前記搬送台車を移動させる駆動装置とを備えてなるので、第一の搬送ライン側の経路変更位置及び第二の搬送ライン側の経路変更位置において搬送ラインとトラバースラインとの干渉防止のための走行レールの上下動等が不要となるため、ピットを無くすことができるという効果を奏する。したがって、コストを低減することができると共に作業ラインの移設が容易となるという効果を奏する。また、このようにピットを設けない構成において、作業者が乗って作業する搬送台車の基台の高さ位置と床面との高低差をより小さくすることができるため、作業者の台車への乗り移りが容易となると共に安全性がより高くなるという効果を奏する。
さらにまた、本発明に係る搬送台車の経路変更移動装置によれば、前記一対の搬送台車案内レールの他方の搬送ライン側のものを、その長手方向が前記走行レールの延長線上である配置、及び、該長手方向が前記走行レールの延長線と略直交する方向である配置とを切り替え可能な、前記搬送台車案内レールを水平面内で回動させる搬送台車案内レール回動装置を備え、前記駆動装置による前記直動案内に沿う前記搬送台車の移動の前に、前記一対の搬送台車案内レールの他方の搬送ライン側のものを、その長手方向が前記走行レールの延長線と略直交する方向である配置としてなるので、前記効果に加えて、前記搬送台車の基台の下側に構成部品が存在する場合においても該構成部品と前記搬送台車案内レールとの干渉を避けることができるという効果を奏する。
また、本発明に係る搬送台車の経路変更移動装置によれば、被搬送物を載置する搬送台を基台に対して上下方向に直動昇降可能に支持する、2本の同じ長さのリンクの上下端間の中点を枢支してなるX字状対称リンクを左右に配設してなる搬送台昇降支持手段を備え、該X字状対称リンクの上端の一方を走行方向と直交する水平軸まわりに回動可能に前記搬送台に枢着し、該枢着端の直下の前記X字状対称リンクの下端を前記水平軸まわりに回動可能に前記台車の基台に枢着し、前記X字状対称リンクの上端の他方を前後方向にスライド可能に前記搬送台と連結し、該連結端の直下の前記X字状対称リンクの下端を前後方向にスライド可能に前記基台と連結すると共に、前記左右のX字状対称リンクの内側のリンクの長手方向の中間同士を連結体により連結し、該連結体から垂下すると共に下端に転動体を装着してなる昇降リンクを設け、前記基台の下側の床面上に設けたカムレールに前記昇降リンクの転動体を沿わせることにより前記搬送台の昇降を行い、前記X字状対称リンクの下端を前記搬送台車の基台上面から下げて床面に近づけた位置に設け、前記基台の左右方向の中間部分の下面に前記カムレールとの干渉を避けるための凹部を設けてなる昇降機能付き台車であるので、前記効果に加えて、上下方向のスペースを抑えながら、大きな上下昇降ストロークを確保することができ、搬送台の高さを作業工程に必要な高さに容易にすることができるため、作業性を向上することができるという効果を奏する。
次に本発明の実施の形態を添付図面に基づき詳細に説明するが、本発明は、添付図面に示された形態に限定されず特許請求の範囲に記載の要件を満たす実施形態の全てを含むものである。なお、本明細書においては、第一の搬送ラインTL1の搬送方向を前(図中矢印A方向参照。)、その反対側を後とし、前方から後方に向かって左右を左右とする。
図1〜図3は、本発明の実施の形態に係る搬送台車の経路変更移動装置の例として示すトラバーサの概略図であり、図1は平面図、図2は左側面図、図3は第一の搬送ラインTL1を前から見た部分断面図である。また、図4は第一の搬送ラインTL1の途中の適宜位置において搬送台を上昇させた状態を示す搬送台車1の左側面図であり、図5は補助レールスライド装置及び搬送台車案内レール回動装置の動作説明図である。図1において、トラバーサ101は、平行な搬送ラインである第一の搬送ラインTL1及び第二の搬送ラインTL2間に設けられており、第一の搬送ラインTL1側の経路変更位置(図1中の位置P1参照。)から第二の搬送ラインTL2側の経路変更位置(図1中の位置P2参照。)まで搬送台車1を移動させるものである。
第一の搬送ラインTL1の適宜位置にはフリクションローラによる走行駆動装置13が複数配設されており、該走行駆動装置13のフリクションローラ13aがばね等により弾性付勢されて搬送台車1の基台2の左側面2cに当接することにより搬送台車1に推進力が付与され、搬送台車1は第一の搬送ラインTL1上を走行する(図1中の矢印A方向参照。)。なお、走行駆動装置はフリクションローラによるものに限定されるものではなく、パワーチェーンによるもの又は自走式のもの等を用いることもできる。
次に、搬送台車1の構成について説明する。本実施の形態において、搬送台車1は昇降機能を備えた昇降機能付き台車であり、搬送台車1は、走行駆動装置13・・・により駆動されて、基台2下面の前後それぞれに配置された左右一対の走行車輪3a,3aが走行レールR,R上を転動することにより走行する(走行方向は例えば図1、図2及び図4中の矢印A方向参照。)。なお、図3に示すように、右側の走行レールR上を転動する走行車輪3aには左右方向の移動を規制するガイドローラ33,33が装着されているが、該走行レールRを溝付きとしてガイドローラ33,33を省略してもよい。
また、被搬送物Wは、搬送台4の前後の受け具4a,4a及び4b,4bに載置されており、搬送台4は、搬送台昇降支持手段を構成する左右のX字状対称リンク5,5により、基台2に対して平行に直動昇降可能に支持されている。なお、搬送台昇降支持手段を構成する左右のX字状対称リンク5,5からの作業者保護及び搬送台昇降支持手段の防塵等の目的で、搬送台4から基台2にわたり、前後左右の側面を蛇腹状のカバー24で覆っている。
X字状対称リンク5,5を構成するリンク6及び7は同じ長さであり、両リンクの上下端間の中点は枢支(枢軸9)されている。リンク6の上端6aは走行方向Aと直交する水平軸まわりに回動可能に搬送台4に枢着され、該枢着端6aの直下のリンク7の下端7bは前記水平軸まわりに回動可能に基台2に枢着されている。また、リンク7の上端7aは前後方向にスライド可能に搬送台4に連結されている(図4の矢印S1参照。)。さらに、該連結端7aの直下のリンク6の下端6bは前後方向にスライド可能に基台2に連結されている(図4の矢印S2参照。)。このような左右のX字状対称リンク5,5による搬送台昇降支持手段により、搬送台4は例えば図2の低位置から図4の高位置まで、上下方向に直動昇降可能に支持されている。
搬送台昇降支持手段を構成する左右のX字状対称リンク5,5の内側のリンク7,7の長手方向の中間同士は連結体10により連結され固定されている。該連結体10は、本実施の形態においては枢軸9に外嵌する円筒状のものとしているが、必ずしもこのような形状及びリンク7,7同士の連結位置でなくてもよい。連結体10の左右方向の略中央には垂下する昇降リンク8,8が固定され、該昇降リンク8,8により、左右のX字状対称リンク5,5の左右方向の中央位置において転動体11が支持されている。該転動体11は、搬送台車1の走行により、床面FL上に設けたカムレールCRに沿って上下動する。この昇降リンク8,8及び転動体11の昇降により、リンク7,7の連結体10も昇降する。
このようにして、昇降リンク8,8の転動体11をカムレールCRに沿わせることにより、容易かつ確実に昇降台4を上下方向に直動昇降することができ、作業工程に必要な高さ(作業者の作業姿勢等を考慮した作業に適した高さ)に対応させてカムレールCRの高さを設定しておくことにより、搬送台4の高さを作業工程に必要な高さに容易にすることができる。また、このような搬送台昇降支持手段により、簡素な構成により上下方向のスペースを抑えながら、大きな上下昇降ストロークを確保することができる。
図3において、前記X字状対称リンクの下端の枢軸7b,7b及び6b,6b(図2及び図4も参照。)は、基台2の上面2aから下げて床面FLに近づけた位置に設けられている。また、カムレールCRはピットを設けずに床面FL上に配設されている。したがって、基台2の左右方向の中間部分の下面には、カムレールCRとの干渉を避けるための凹部2bを設けている。例えば、基台2のフレームの左右方向の中央部を薄くしてカムレールCRとの干渉を避けている。このような構成により、床面FLから作業者が乗る基台2の上面2aまでの高さ(図3のG参照。)を小さく抑えながら、基台2の上面2aから被搬送物Wが載置される搬送台4の高さ(例えば、図3に示す、搬送台4が下降した状態である基台2の上面2aから搬送台4の前後の受け具4a,4a及び4b,4bの被搬送物W支持面までの高さH参照。)を小さく抑えることができる。
以上より、床面FLと作業者が乗って作業する搬送台車1の基台2の上面2aとの高低差を小さく抑えることができるため、搬送台車1への乗り降りを容易にすることができる。また、大きな上下昇降ストロークを確保して、作業者が搬送台車1に乗る高さ(基台2の上面2a)から被搬送物Wの下降位置の高さとの差を小さくすることができるため、搬送台車1走行中に該搬送台車1の基台2上に乗った作業者が被搬送物Wに部品を組み付ける作業において、被搬送物Wの高さを作業者の作業姿勢に適した高さにする自由度が高くなり、作業性をより向上することができる。さらに、昇降リンク8,8及び転動体並びにカムレールCRは、左右の搬送台昇降支持手段の間に配設されているため、搬送台4の前後左右に十分な作業スペースを確保することができる。さらにまた、カムレールCRを搬送台4が低位置である作業位置には設けずに、昇降リンク8,8の転動体11を床面から若干の距離を隔てて浮かせた状態で保持するか又は昇降リンク8,8の転動体11を床面FLに沿うように構成すれば、コストをより低減することができると共に、作業者が搬送台車1に乗る高さ(基台2の上面2a)から被搬送物Wの下降位置の高さとの差をより小さくすることができる。また、カムレールCRを床面FL上に設けているため、カムレール等を配設するピットを設ける必要がないため、コストを低減することができると共に作業ラインの移設が容易となる。
また、図2及び図4において、前記X字状対称リンク5,5を構成する2本のリンク6,7間には、カムレールCRの下方への傾斜に昇降リンク8,8の転動体11が追従して搬送台4が急激に下降することを抑制するダンパー12が設けられている。したがって、被搬送物W等の重量により、被搬送物W及び搬送台4等が急激に下降することを抑制することができるため、被搬送物Wの昇降動作の信頼性及び安全性を向上することができる。また、搬送台車1が前方に急加速して前方の搬送台車1に衝突すること及び該急加速により作業者がよろけること等も防止することができる。なお、ダンパー12としては、オイルダンパー、空気ダンパー、摩擦ダンパー又は粘弾性ダンパー等を用いることができる。
次に、第一の搬送ラインTL1を走行してきた搬送台車1を第二の搬送ラインTL2に移動させる、搬送台車の経路変更移動装置であるトラバーサ101の機構について説明する。搬送台車1には、走行レールR,R上を転動する基台2下面の前後それぞれに配置された左右一対の走行車輪3a,3aの他に、各走行車輪3a・・・の左右方向の外側にそれぞれ補助車輪3b・・・が設けられている。また、前記第一の搬送ライン側の経路変更位置(図1中の位置P1参照。)及び前記第二の搬送ライン側の経路変更位置(図1中の位置P2参照。)には、走行レールR,Rから搬送台車1の走行車輪3a・・・及び補助車輪3b・・・の前後方向長さ(図5中のL1参照。)よりも大きい距離(図5中のL2参照。)を隔てて、前記走行レールR,Rの延長線上に一対の平行な搬送台車案内レール14,15が配置されている。ここで、搬送台車案内レール14,15は、その長手方向の長さ(図5中のL3参照。)が搬送台車1の前後の走行車輪3a,3a間の距離(図5中のL4参照。)よりも短くなるように形成されている。なお、前記走行車輪3a・・・及び補助車輪3b・・・の前後方向長さ(図5中のL1参照。)は、車輪カバー又はガイドローラ等の各車輪の付属部品がある場合は、これらの付属部品も含めた前後方向の長さに相当し、該付属部品がない場合は、各車輪の直径に相当する。
また、前記走行車輪3a・・・が前記搬送台車案内レール14,15の前後に位置する状態において、前記補助車輪3b・・・を前後方向に転動可能に支持可能な補助レール16・・・が設けられている。さらに、補助レール16・・・は、補助レールスライド装置である電動シリンダ17・・・により駆動されて前後方向に移動可能となっており、補助レール16・・・により補助車輪3b・・・を支持する支持状態と補助レール16・・・により補助車輪3b・・・を支持しない非支持状態とを切り替え可能となっている。
図6は、補助レールスライド装置の構成例を示す説明図であり、図6(a)は側面図、図6(b)は正面図である。補助レールスライド装置である電動シリンダ17のピストンロッド17aの伸縮により前記補助車輪3bの支持状態及び非支持状態を切り替えることができる。補助レール16の左右には前後に一対のローラ35,36が回動可能に装着されていると共に、該ローラ35,36がそれぞれレール37,38上を回動する。また、ローラ36には溝部36aが形成されており、該溝部36aにレール38の突部38aが係合するため、補助レール16の左右方向の振れを抑制することができる。さらに、補助レール16には、上面に傾斜部16aが形成されているため、電動シリンダ17によりピストンロッド17aを駆動し伸縮させて行う前記補助レール16による補助車輪3bの支持状態及び非支持状態の切り替えを円滑に行うことができる。なお、補助レール16の支持は、滑り案内等の他の直線案内により行うこともできる。
前記走行駆動装置13により駆動され、前記走行車輪3a・・・が走行レールR,R上を転動して第一の搬送ラインTL1上を走行し、第一の搬送ラインTL1側の経路変更位置(図1中の位置P1参照。)に向かう搬送台車1において、走行車輪3a・・・の左右の前走行車輪3a,3aが走行レールR,Rの前端を越えると、搬送台車案内レール14,15の後端と走行レールR,Rの前端との間には前記のとおり間隙があるため(図5中のL2参照。)、前走行車輪3a,3aは走行レールR,Rによっても、また搬送台車案内レール14,15によっても支持されない状態となる。しかし、この状態においては、前走行車輪3a,3aの左右方向外側に設けられた左右の前補助車輪3b,3bが、後側の電動シリンダ17,17により支持状態とされた補助レール16,16により転動可能に支持されるため、搬送台車1はさらに前方へ移動して、前走行車輪3a,3aは搬送台車案内レール14,15上を走行する。
左右一対の前走行車輪3a,3aが搬送台車案内レール14,15の前端を越えると、前記のとおり搬送台車案内レール14,15の長手方向の長さ(図5中のL3参照。)は搬送台車1の前後の走行車輪3a,3a間の距離(図5中のL4参照。)よりも短いため、左右一対の前走行車輪3a,3a及び左右一対の後走行車輪3a,3a共に搬送台車案内レール14,15によっても、また走行レールR,Rによっても支持されない状態となる。この状態においては、左右一対の前走行車輪3a,3a各々の左右方向外側に設けられた前補助車輪3b,3bが前側の電動シリンダ17,17により支持状態とされた補助レール16,16により支持されると共に、左右一対の後走行車輪3a,3a各々の左右方向外側に設けられた前補助車輪3b,3bが後側の電動シリンダ17,17により支持状態とされた補助レール16,16により支持される。したがって、搬送台車1は、走行車輪3a・・・は支持されずに、補助レールスライド装置である電動シリンダ17・・・により支持状態とされた補助レール16・・・によって補助車輪3b・・・のみが支持されている。この状態において、搬送台車1は第一の搬送ラインTL1側の経路変更位置(図1中の位置P1参照。)に位置しており、後述する位置決め装置23により位置決めされる。
なお、以上のように搬送台車1が第一の搬送ラインTL1側の経路変更位置(図1中の位置P1参照。)に向かって走行して位置決めされるまでにおいて、該搬送台車1の基台2の下面2b(図2及び図3参照。)の高さは、経路変更後の直動案内であるローラウェイ18・・・の上面の高さよりも、例えば数mmないし10mm程度高く設定されているため、ローラウェイ18・・・が前記搬送台車の走行の邪魔となることはない。
次に、補助レールスライド装置及び搬送台車案内レール回動装置の動作について説明する。搬送台車1が第一の搬送ラインTL1側の経路変更位置(図1及び図5中の位置P1参照。)に位置した状態で位置決めされた搬送装置1は、前記のとおり補助車輪3b・・・のみが補助レール16・・・により支持されている。この状態で、補助レールスライド装置である後側の電動シリンダ17,17を駆動して後側の補助レール16,16を搬送台車1から後側に後退させる(図5中の矢印F1参照。)と共に、補助レールスライド装置である前側の電動シリンダ17,17を駆動して前側の補助レール16,16を搬送台車1から前側に後退させる(図5中の矢印F2参照。)ことにより、搬送台車1は、レールによる支持がなくなるため、搬送台車1の基台2の下面2b(図2及び図3参照。)が直動案内であるローラウェイ18・・・により支持された状態まで下降する。また、搬送台車1の前後面2d,2dには直動案内であるガイドローラ19・・・が当接して前後方向の移動を規制する構成となっている。なお、該直動案内としては、前記ローラウェイ18・・・及びガイドローラ19・・・ではなく、第一の搬送ラインTL1側の経路変更位置(図1中の位置P1参照。)から第二の搬送ラインTL2側の経路変更位置(図1中の位置P2参照。)方向へ敷設されたレール及び該レール上を転動する台車下面に設けた車輪であってもよい。
この状態では、ローラ20aを基台2の下面2bに当接させて駆動装置20により駆動することにより、搬送台車1を前記直動案内に沿って第二の搬送ラインTL2方向へ移動することができる。しかし、搬送台車1の基台2の下側には昇降リンク8,8及び転動体11等の構成部品が存在するため、これらが搬送台車案内レール15と干渉することになる。したがって、このような干渉を避けるために設けられているのが搬送台車案内レール回動装置である電動シリンダ21,21である。なお、搬送台車1の基台2の下側に昇降リンク8,8及び転動体11等の構成部品が存在しない構成であれば、該搬送台車案内レール回動装置を設ける必要はない。
第一の搬送ラインTL1側の経路変更位置(図1中の位置P1参照。)及び第二の搬送ラインTL2側の経路変更位置(図1中の位置P2参照。)に各々配置された一対の搬送台車案内レール14,15の中で他方の搬送ライン側の搬送台車案内レール15は、その中央部で15a,15bに分割可能となっている。また、搬送台車案内レール15a,15bは各々枢軸34a,34bまわりに回動可能となっていると共に電動シリンダ21のピストンロッド22の先端が枢着されており、電動シリンダ21,21の他端は各々枢軸21a,21aまわりに回動可能となっている。
したがって、第一の搬送ライン側の経路変更位置(図1及び図5中の位置P1参照。)において、搬送台車案内レール15(15a,15b)の長手方向が走行レールRの延長線上である配置(図1参照。)、及び、該長手方向が該延長線の方向と略直交する他方の搬送ライン方向である配置(図5参照。)とを、前記電動シリンダ21,21のピストンロッド22,22の伸縮により切り替えることができる。なお、搬送台車案内レール15は前記のような分割可能な構成ではなく一体として、該一体の搬送台車案内レール15を搬送台車案内レール回動装置により回動させる構成としてもよい。
図5のように、搬送台車案内レール回動装置である電動シリンダ21,21のピストンロッド22,22を縮めて、搬送台車案内レール15a,15bの長手方向が走行レールRの該延長線の方向と略直交するように搬送台車案内レール15a,15bを開いた状態(図5中の矢印E1及びE2参照。)では、搬送台車案内レール15a,15bと搬送台車1の基台2の下側には昇降リンク8,8及び転動体11等が干渉しないため、駆動装置20によりローラ20aを駆動することにより搬送台車1を第二の搬送ラインTL2に移動させることができる(図1の矢印Bないし矢印C参照。)。
なお、搬送台車1を第一の搬送ラインTL1側の経路変更位置(図1中の位置P1参照。)からトラバースさせて第二の搬送ライン側の経路変更位置(図1中の位置P2参照。)に移動させる場合には、第二の搬送ラインTL2側の搬送台車案内レール15a,15bも、搬送台車案内レール回動装置である電動シリンダ21,21のピストンロッド22,22を縮めて、搬送台車案内レール15a,15bの長手方向が走行レールRの延長線の方向と略直交するように搬送台車案内レール15a,15bを開いた状態(図5と同様の状態。)とする必要がある。また、第二の搬送ラインTL2側の補助レールスライド装置である後側の電動シリンダ17,17を駆動して後側の補助レール16,16を搬送台車1から後側に後退させると共に、前側の電動シリンダ17,17を駆動して前側の補助レール16,16を搬送台車1から前側に後退させておく必要がある。
このようにして第一の搬送ラインTL1側の経路変更位置(図1中の位置P1参照。)から第二の搬送ラインTL2側の経路変更位置(図1中の位置P2参照。)まで移動された搬送台車1は位置決め装置23・・・によって位置決めされる。次に、搬送台車案内レール回動装置である電動シリンダ21,21のピストンロッド22,22を伸ばして、搬送台車案内レール15a,15bの長手方向が走行レールRの延長線上となるように搬送台車案内レール15a,15bを閉じて搬送台車案内レール15(15a,15b)上を走行車輪3a,3aが走行可能な配置とする。さらに、第二の搬送ラインTL2側の補助レールスライド装置である後側の電動シリンダ17,17及び前側の電動シリンダ17,17を駆動して、前後左右の補助レール16・・・により搬送台車1の前後左右の補助車輪3b・・・を支持する。
この状態で、第二の搬送ラインTL2の適宜位置に配設された走行駆動装置13のフリクションローラ13aを搬送台車1の基台2の右側面2cに当接することにより搬送台車1に推進力が付与され、走行車輪3b・・・が搬送台車案内レール14,15及び走行レールR,R上を転動し、補助車輪3b・・・が補助レール16・・・上を転動することにより、搬送台車1は第二の搬送ラインTL2上を走行する(図1中の矢印D方向参照。)。
次に、搬送台車1を所定位置で位置決めする位置決め装置23について説明する。図7は、搬送台車1の位置決め装置23の構成例を示す説明図である。先端部に当接部材27が装着された挟持部材25は枢軸25aまわりに回動可能に枢支されており、先端部に当接部材28が装着された挟持部材26は枢軸26aまわりに回動可能に枢支されている。また、挟持部材25には枢軸25aまわりに回動する歯車29が固定されており、挟持部材26には枢軸26aまわりに回動する歯車30が固定されており、該歯車29及び30は係合している。したがって、挟持部材25及び26の回動動作は連動するように構成されている。
挟持部材25の下部は枢軸25aよりも下方に突出しており、この突出部の下部は電動シリンダ31のピストンロッド31aの先端に枢着されている(枢軸25b)。また、電動シリンダ31の一端は、該電動シリンダ31の電源を備えた支持ベース32に枢着されている(枢軸31b)。したがって、電動シリンダ31によりピストンロッド31aを伸縮させることにより(図中矢印J参照。)、挟持部材25及び26の開閉を行うことができる(図中矢印K1及びK2参照。)。したがって、該挟持部材25及び26により搬送台車1の基台2のフレームFRを挟持することにより搬送台車1の位置決めを行うことができる。また、ピストンロッド31aを縮めて挟持部材25及び26を開いた状態(図7中の2点鎖線参照。)では、挟持部材25及び26が搬送台車1の移動を妨げることはない。
また、ピストンロッド31aの伸縮は、水平方向に突出する枢軸25bに当接するリミットスイッチLS1及びLS2により検出することができるため、挟持部材25及び26の開閉を検出することができる。したがって、リミットスイッチLS1及びLS2の検出信号により電動シリンダ31の駆動を制御することにより、挟持部材25及び26の開閉動作を制御することができる。
このような位置決め装置23・・・を搬送経路において搬送台車1の位置決めを行う必要がある箇所に配設しておくことにより、搬送台車1の位置決めを容易に行うことができる。例えば、第一の搬送ラインTL1側の経路変更位置(図1中の位置P1参照。)及び第二の搬送ラインTL2側の経路変更位置(図1中の位置P2参照。)における搬送台車1の位置決めは、搬送台車1の走行車輪3a・・・及び補助車輪3b・・・等との干渉をなくして動作を円滑かつ確実に行うために必要があるものである。また、図1の矢印Bと矢印Cとの間における位置決め装置23,23(図1中に破線で示したもの。)は、例えば部品供給位置において搬送台車1を停止させるためのものである。
以上のような搬送台車の経路変更移動装置の構成により、搬送台車1に前後左右の走行車輪3a・・・の他に前後左右の補助車輪3b・・・を設けたこと、搬送台車1の前後の走行車輪間の距離L4よりも長手方向の長さL3が短い搬送台車案内レール14,15を設けたこと、搬送台車案内レール14,15と走行レールR,Rとの間隙L2を走行車輪及び補助車輪の前後方向長さL1よりも大きくしたこと、前記補助車輪3b・・・を支持する補助レールを設けると共に該補助レールを前後方向に駆動する補助レールスライド装置17・・・を設けたこと、搬送台車案内レール15を水平面内で回動させる搬送台車案内レール回動装置21を設けたこと等により、第一の搬送ラインTL1側の経路変更位置及び第二の搬送ラインTL2側の経路変更位置において搬送ラインとトラバースラインとの干渉防止のための走行レールの上下動等が不要となるため、ピットを設ける必要がなくなるものである。したがって、コストを低減することができると共に作業ラインの移設が容易となる。また、このようにピットを設けない構成において、作業者が乗って作業する搬送台車の基台の高さ位置と床面との高低差をより小さくすることができるため、作業者の台車への乗り移りが容易となると共に安全性がより高い搬送台車の経路変更移動装置を得ることができる。
以上の説明においては、第一の搬送ラインTL1と第二の搬送ラインTL2とは平行であり、第一の搬送ラインTL1側の経路変更位置(図1中の位置P1参照。)から第二の搬送ラインTL2側の経路変更位置(図1中の位置P2参照。)に向かう方向が前記搬送ラインと直交する方向であり、搬送台車1をコ字状に搬送する場合について説明したが、本発明はこのような場合に限定されるものではなく、第一の搬送ラインと第二の搬送ラインの搬送方向を同一方向とする構成、搬送ラインから該搬送ラインと直交する水平方向に経路変更するのみの構成若しくは十字状の搬送ラインにおいて搬送方向と直交する水平方向に経路変更する構成、又は、第一の搬送ラインTL1と第二の搬送ラインTL2とが平行でない構成若しくは搬送ラインからの経路変更方向が該搬送ラインと直交しない構成等においても適用可能である。
本発明の実施の形態に係る搬送台車の経路変更移動装置の例を示す平面図である。 同じく左側面図である。 同じく第一の搬送ラインTL1を前から見た部分断面図である。 搬送台を上昇させた状態を示す搬送台車の左側面図である。 補助レールスライド装置及び搬送台車案内レール回動装置の動作説明図である。 補助レールスライド装置の構成例を示す説明図であり、(a)は側面図、(b)は正面図である。 搬送台車の位置決め装置の構成例を示す説明図である。
符号の説明
1 搬送台車
2 基台
2a 上面
2b 凹部
3a 走行車輪
3b 補助車輪
4 搬送台
4a,4b 受け具
5 X字状対称リンク
6,7 リンク
6a,7a 上端
6b,7b 下端
8 昇降リンク
9 枢軸
10 連結体
11 転動体
13 走行駆動装置
13a フリクションローラ
14,15 搬送台車案内レール
16 補助レール
17 補助レールスライド装置(電動シリンダ)
18 直動案内
19 ガイドローラ
20 駆動装置
20a ローラ
21 搬送台車案内レール回動装置(電動シリンダ)
22 ピストンロッド
23 位置決め装置
101 搬送台車の経路変更移動装置(トラバーサ)
L1 走行車輪及び補助車輪の前後方向長さ
L2 走行レールと搬送台車案内レールとの距離
L3 搬送台車案内レールの長手方向の長さ
L4 前後の走行車輪間の距離
CR カムレール
FL 床面
R 走行レール
W 被搬送物

Claims (5)

  1. 走行駆動装置により搬送台車が走行する搬送ラインにおいて、該搬送ラインと直交する水平方向に経路変更させて前記搬送台車を移動させる搬送台車の経路変更移動装置であって、
    前記搬送台車が、前後それぞれに配置された、前記搬送ラインの一対の平行な走行レール上を転動する左右一対の走行車輪、及び、該各走行車輪の左右方向の外側に設けられた補助車輪を有するものであり、
    前記搬送ラインの経路変更位置に、前記走行レールから前記搬送台車の走行車輪及び補助車輪の前後方向長さよりも大きい距離を隔てて前記走行レールの延長線上に配置された、前記搬送台車の前後の走行車輪間の距離よりも長手方向の長さが短い一対の平行な搬送台車案内レールと、
    前記走行車輪が前記搬送台車案内レールの前後に位置する状態において、前記補助車輪を前後方向に転動可能に支持する補助レールと、
    前記補助レールにより前記補助車輪を支持する支持状態及び前記補助レールにより前記補助車輪を支持しない非支持状態を切り替え可能な、前記補助レールを前後方向に移動させる補助レールスライド装置と、
    前記搬送ラインの経路変更位置からの経路変更後の移動を案内する直動案内と、
    前記直動案内に沿って前記搬送台車を移動させる駆動装置とを備えてなる搬送台車の経路変更移動装置。
  2. 前記一対の搬送台車案内レールの経路変更方向側のものを、その長手方向が前記走行レールの延長線上である配置、及び、該長手方向が前記走行レールの延長線と略直交する方向である配置とを切り替え可能な、前記搬送台車案内レールを水平面内で回動させる搬送台車案内レール回動装置を備え、
    前記駆動装置による前記直動案内に沿う前記搬送台車の移動の前に、前記一対の搬送台車案内レールの経路変更方向側のものを、その長手方向が前記走行レールの延長線と略直交する方向である配置としてなる請求項1記載の搬送台車の経路変更移動装置。
  3. 走行駆動装置により搬送台車が走行する搬送ライン間において、第一の搬送ラインから第二の搬送ラインまで前記搬送台車を移動させる搬送台車の経路変更移動装置であって、
    前記搬送台車が、前後それぞれに配置された、前記搬送ラインの一対の平行な走行レール上を転動する左右一対の走行車輪、及び、該各走行車輪の左右方向の外側に設けられた補助車輪を有するものであり、
    前記第一の搬送ライン側の経路変更位置及び前記第二の搬送ライン側の経路変更位置に、前記走行レールから前記搬送台車の走行車輪及び補助車輪の前後方向長さよりも大きい距離を隔てて前記走行レールの延長線上に配置された、前記搬送台車の前後の走行車輪間の距離よりも長手方向の長さが短い一対の平行な搬送台車案内レールと、
    前記走行車輪が前記搬送台車案内レールの前後に位置する状態において、前記補助車輪を前後方向に転動可能に支持する補助レールと、
    前記補助レールにより前記補助車輪を支持する支持状態及び前記補助レールにより前記補助車輪を支持しない非支持状態を切り替え可能な、前記補助レールを前後方向に移動させる補助レールスライド装置と、
    前記搬送台車の第一の搬送ライン側の経路変更位置から第二の搬送ライン側の経路変更位置までの移動を案内する直動案内と、
    前記直動案内に沿って前記搬送台車を移動させる駆動装置とを備えてなる搬送台車の経路変更移動装置。
  4. 前記一対の搬送台車案内レールの他方の搬送ライン側のものを、その長手方向が前記走行レールの延長線上である配置、及び、該長手方向が前記走行レールの延長線と略直交する方向である配置とを切り替え可能な、前記搬送台車案内レールを水平面内で回動させる搬送台車案内レール回動装置を備え、
    前記駆動装置による前記直動案内に沿う前記搬送台車の移動の前に、前記一対の搬送台車案内レールの他方の搬送ライン側のものを、その長手方向が前記走行レールの延長線と略直交する方向である配置としてなる請求項3記載の搬送台車の経路変更移動装置。
  5. 前記搬送台車が、被搬送物を載置する搬送台を基台に対して上下方向に直動昇降可能に支持する、2本の同じ長さのリンクの上下端間の中点を枢支してなるX字状対称リンクを左右に配設してなる搬送台昇降支持手段を備え、該X字状対称リンクの上端の一方を走行方向と直交する水平軸まわりに回動可能に前記搬送台に枢着し、該枢着端の直下の前記X字状対称リンクの下端を前記水平軸まわりに回動可能に前記台車の基台に枢着し、前記X字状対称リンクの上端の他方を前後方向にスライド可能に前記搬送台と連結し、該連結端の直下の前記X字状対称リンクの下端を前後方向にスライド可能に前記基台と連結すると共に、前記左右のX字状対称リンクの内側のリンクの長手方向の中間同士を連結体により連結し、該連結体から垂下すると共に下端に転動体を装着してなる昇降リンクを設け、前記基台の下側の床面上に設けたカムレールに前記昇降リンクの転動体を沿わせることにより前記搬送台の昇降を行い、前記X字状対称リンクの下端を前記搬送台車の基台上面から下げて床面に近づけた位置に設け、前記基台の左右方向の中間部分の下面に前記カムレールとの干渉を避けるための凹部を設けてなる昇降機能付き台車である請求項2又は4記載の搬送台車の経路変更移動装置。
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