JP2005008314A - フリクション駆動式トロリーコンベヤ - Google Patents

フリクション駆動式トロリーコンベヤ Download PDF

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和夫 鳥羽
Kenji Umezawa
研二 梅沢
Manabu Osawa
学 大沢
Yoshihiro Yabu
芳宏 薮
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Abstract

【課題】トロリー構造の高さ方向のコンパクト化を実現するとともに、水平曲がり領域におけるコンベヤ設置の省スペース化を実現することができ、搬送物を確実に搬送できるフリクション駆動式トロリーコンベヤを提供すること。
【解決手段】搬送ラインLに沿った中空状搬送レール11内を走行するガイドローラ12a、12aと走行車輪12b、12bを備えるとともに搬送物Wを吊着して中空状搬送レール11に沿って移動する多数の搬送トロリー12と、この先行する搬送トロリー12の後端軸支部12fと後続する搬送トロリー12の先端軸支部12eに横架状態で軸支して搬送ラインLの水平曲がり領域で中空状搬送レール11の内周側スリット11dから張り出しながら周回移動するとともに搬送ラインLの直線領域で中空状搬送レール11内を直線移動する連結用受動バー13と、前記連結用受動バー13を摺動するフリクション駆動手段15とで構成されたフリクション駆動式トロリーコンベヤ10。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、搬送物を吊り下げ搬送するトロリーコンベヤであって、特に、自動車製造ラインにおいて自動車ボディーを天井より吊り下げ搬送し、溶接工程、塗装工程などの各種工程へ搬送するためのトロリーコンベヤに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の搬送物を吊り下げ搬送するフリクション駆動式トロリーコンベヤは、図7乃至図9に示すように、搬送ラインLに沿って延設した円形断面を有する搬送レール31と、前記搬送レール31の下面部分をレール長手方向に所定間隔で担持する多数のJ字状レール吊設部材32と、前記搬送レール31の上面部分をレール長手方向に滑動する多数の逆J字状フック部材33と、前記逆J字状フック部材33の相互間に横架されて搬送物Wを吊着する搬送用従動バー34と、前記搬送ラインLに沿って離間配置されるとともに前記搬送用従動バー34の両側面を挟装して搬送方向に摺動するフリクション駆動手段36とで構成され、搬送物Wを吊着する搬送用従動バー34の一側面に当接して摺動させるフリクションローラ36Aを搬送ラインLに沿って多数配置することによって、フリクションで搬送用従動バー34に吊着された搬送物Wを搬送方向に順次搬送するようになっている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−80715号公報(図1−図4)
【0004】
ところが、従来のフリクション駆動式トロリーコンベヤにおいては、以下のような問題があった。
すなわち、図7乃至図8に示すように、滑車33Aを上端部分に取り付けた逆J字状フック部材33が採用されているため、搬送レール31の下方をJ字状レール吊設部材32で支持したり、逆J字状フック部材33の下端部分に搬送用従動バー34との連結部を配置する必要があった。
したがって、搬送レール31を走行する滑車33Aとフリクションローラ36Aなどで摺動させる搬送用従動バー34との間に充分な間隔を確保しなければならないため、トロリー構造の全体高さHがかさ高になって、コンベヤ設置建屋内の高さ方向のスペースを大きく確保しなければならず、コンベヤのコンパクト化が達成できないという問題があった。
【0005】
また、図9に示すように、コンベヤ設置建屋内における搬送ラインLの水平曲がり領域では、逆J字状フック部材33が搬送レール31の円弧軌跡に沿って移動するのに対して、前記搬送用従動バー34が弦を形成する2点支持状態で追従しながら搬送方向を転換するようになっている。
したがって、コンベヤ設置の省スペース化を図るために、水平曲がり領域の曲率半径を縮小しようとすると、搬送用従動バー34が搬送レール31の円弧軌跡から大幅にはみ出して搬送バランスが崩れた不安定な搬送や周辺配置物との接触障害などを起こす恐れがあり、水平曲がり領域の曲率半径を縮小することができないという問題があった。
【0006】
そこで、本発明の目的は、前述したような従来技術の問題を解決するものであって、トロリー構造の高さ方向のコンパクト化を実現するとともに、水平曲がり領域におけるコンベヤ設置の省スペース化を実現することができ、搬送物を確実に搬送できるフリクション駆動式トロリーコンベヤを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本請求項1の発明であるフリクション駆動式トロリーコンベヤは、搬送ラインに沿って敷設した中空状搬送レールと、前記中空状搬送レール内に形成したガイド面を走行する前後一対のガイドローラと走行面を走行する左右一対の走行車輪とを備えるとともに搬送物を吊着して中空状搬送レールに形成した下部スリットに沿って搬送物を吊着しながら移動する多数の搬送トロリーと、前記中空状搬送レール内において先行する搬送トロリーの後端軸支部と後続する搬送トロリーの先端軸支部に横架状態で軸支して搬送ラインの水平曲がり領域で中空状搬送レールの内周側スリットから張り出しながら周回移動するとともに搬送ラインの直線領域で中空状搬送レール内を直線移動する連結用受動バーと、前記中空状搬送レールに形成した上部スリットからフリクションローラを連結用受動バーの上部摺動面に当接して連結用受動バーを摺動するフリクション駆動手段とで構成されていることによって、前記課題を解決したものである。
【0008】
本請求項2の発明であるフリクション駆動式トロリーコンベヤは、請求項1記載の発明に加えて、前記搬送トロリーの先端軸支部と後端軸支部が、走行車輪を備えて搬送物を吊着している搬送トロリーの中央部に対して走行方向にオフセット配置されていることにより、前記課題を更に解決したものである。
【0009】
なお、本発明のフリクション駆動式トロリーコンベヤにおける搬送用従動バーとフリクションローラとの具体的な摺動形態については、連結用受動バーを搬送方向に確実に摺動させることができる摺動形態であれば、相互に凹凸状態となるような曲面を形成した形態、相互に平坦面を形成した摺動形態のいずれであっても差し支えないが、動力伝達効率などを考慮すると、連結用受動バーの上部摺動面とフリクションローラの摺動面の双方を平坦面で構成することが良い。
【0010】
さらに、本発明のフリクション駆動式トロリーコンベヤにおけるフリクション駆動手段の配置レイアウトについては、装置構成の簡素化を図るうえで、連結用受動バーのそれぞれに1対1対応して配置する必要はなく、特に、搬入エリア、曲線コーナー、搬出エリアなどの大きな搬送動力が特に必要とされる位置に適宜配置することが好ましい。
【0011】
【作用】
本発明のフリクション駆動式トロリーコンベヤは、搬送トロリーの相互間に横架した連結用受動バーとこの連結用受動バーの上部摺動面に当接するフリクション駆動手段とで構成されていることによって、連結用受動バーがフリクション駆動手段との間で摺動してフリクションによる搬送力を得る、所謂、フリクション駆動機能を発揮する。
【0012】
そして、フリクション駆動手段のフリクションローラを連結用受動バーの上部摺動面に当接させたことによって、連結用受動バーに対するフリクションローラの押し付け力が中空状搬送レール内の走行面から鉛直方向に働く反力と対向するので、フリクションローラが連結用受動バーに対して確実に摺動する、所謂、摺動維持機能を発揮する。
【0013】
また、搬送トロリーが中空状搬送レール内に形成されたガイド面を走行する前後一対のガイドローラと走行面を走行する左右一対の走行車輪とを備えていることによって、この搬送トロリーに吊着された搬送物が中空状搬送レールに沿って円滑に移動するので、搬送物の吊着姿勢を搬送方向の前後と左右に安定させる、所謂、吊着姿勢安定化機能を発揮する。
【0014】
しかも、連結用受動バーが中空状搬送レール内において先行する搬送トロリーの後端軸支部と後続する搬送トロリーの先端軸支部に横架状態で軸支されていることによって、連結用受動バーが搬送ラインの水平曲がり領域における円弧軌跡に対して中空状搬送レールの内周側スリットから張り出しながら弦を形成する2点支持状態で円滑に追従しながら搬送方向の周回移動する、所謂、円弧ライン追従機能を発揮する。
【0015】
さらに、搬送トロリーの先端軸支部と後端軸支部が搬送トロリーの中央部に対して走行方向にオフセット配置されていることによって、従来のような搬送トロリーの中央部を一連の屈曲点とした従来のトロリーコンベヤに比較すると、屈曲支点を倍増したことになるため、搬送ラインの水平曲がり領域における円弧軌跡に対してより一段と円滑に追従する。
【0016】
【実施例】
本発明の一実施例であるフリクション駆動式トロリーコンベヤは、自動車ボディーWを溶接工程に移動するために吊着状態で搬送するためのものであって、以下、図面に基づいて説明する。
【0017】
まず、図1乃至図6は、本発明の一実施例であるフリクション駆動式トロリーコンベヤに関する図であって、図1は、搬送ラインの直線領域における搬送状態を示す概要図であり、図2は、図1のAで囲んだ部分の拡大図であり、図3は、図2のX−X方向からみた搬送状態を示す断面図であり、図4は、図2のY−Y方向からみた搬送状態を示す断面図であり、図5は、搬送ラインの水平曲がり領域における搬送状態を示す断面図であり、図6は、搬送ラインの水平曲がり領域における搬送状態を示す概念図である。
【0018】
図1乃至図2に示すように、本実施例におけるフリクション駆動式トロリーコンベヤ10は、搬送ラインに沿って敷設された鋼材からなる中空状搬送レール11と、この中空状搬送レール11を走行して搬送物Wを吊着するための搬送トロリー12と、前記中空状搬送レール11内で搬送トロリー12の相互間に横架された連結用受動バー13と、この連結用受動バー13を摺動するフリクション駆動手段15とで構成され、搬送トロリー12に吊着された搬送物Wを搬送ラインLに沿って順次搬送するようになっている。
なお、図1に示す本実施例では、搬送物Wを2基の搬送トロリー12で吊着している例を示す。
【0019】
そこで、前記中空状搬送レール11について図3乃至図5に基づいて詳しく説明すると、搬送ラインLに沿って左右両側から対向配置したレールユニット11a、11aで構成され、この中空状搬送レール11の上方には、フリクション駆動手段15や後述するレール支持用ブラケット16などを任意間隔で取り付けるための上部スリット11bが搬送ラインLに沿って形成され、また、中空状搬送レール11の下方には、搬送トロリー12が搬送ラインLに沿って移動する下部スリット11cが形成されている。
特に、図5に示すように、搬送ラインLの水平曲がり領域における中空状搬送レール11の内周側には、搬送トロリー12の相互間に横架された連結用受動バー13が周回移動する際に中空状搬送レール11からの張り出しを許容する内周側スリット11dが形成されている。
【0020】
また、前記中空状搬送レール11の上部スリット11bには、搬送ラインLに沿って吊り下げ配置された上下一対の挟持プレート16a、16bなどからなるレール支持用ブラケット16を、レールユニット11a、11aの両側端部に対して挟持状態で設けることができるため、中空状搬送レール11の吊り下げ位置を搬送ラインLに沿って自由に設定もしくは変更できるので、搬送ラインLのレイアウト設計を簡便にすることができる。
【0021】
そして、前記中空状搬送レール11の内部には、搬送ラインLに沿って搬送トロリー12を走行させる左右一対の垂直なガイド面11e、11eと左右一対の水平な走行面11f、11fが形成されている。
なお、前記左右一対の水平な走行面11f、11fは、搬送トロリー12を左右バランスさせて走行させるために中空状搬送レール11の内部低位置に配置されており、左右一対の垂直なガイド面11e、11eは、搬送トロリー12を搬送方向にガタツキなく円滑に走行させるために前記中空状搬送レール11の走行面11f、11fよりもさらに低位置に配置されている。
【0022】
つぎに、本実施例で採用している搬送トロリー12の具体的構造について詳しく説明すると、中空状搬送レール11内のガイド面11e、11eを走行する前後一対のガイドローラ12a、12aと中空状搬送レール11内の走行面11f、11fを走行する左右一対の走行車輪12b、12bを備え、搬送トロリー12に搬送物Wを吊着させる場合は、中空状搬送レール11から下方に突出して左右両側へ揺動自在となるハンガー12cを備え、このハンガー12cに搬送物Wを吊着するようになっている。
そして、前記搬送トロリー12は、搬送物Wを吊着する中央部12dに対して走行方向にオフセット配置されて前記連結用受動バー13の両端を軸支する先端軸支部12eと後端軸支部12fとを備えている。
【0023】
したがって、このような搬送トロリー12によれば、中央部12dに吊着された搬送物Wが中空状搬送レール11に沿って円滑に移動するので、搬送物Wの吊着姿勢を搬送方向の前後と左右に安定させる吊着姿勢安定化機能を発揮する。
なお、図3乃至図4に示す搬送トロリー12は、図1乃至図2から明らかなように、ハンガー12cを備えていないものであるが、ハンガー12cの取り付け形態を図示するために便宜的に付記している。
【0024】
他方、前記連結用受動バー13には、中空状搬送レール11の上部スリット11bからフリクション駆動手段15を当接させる平坦な上部摺動面13aが形成されており、フリクション駆動手段15からの摺動力を損失することなく十分な動力伝達効率を発揮させるようになっている。
【0025】
また、前記搬送トロリー12の先端軸支部12eと後端軸支部12fが搬送トロリー12の中央部12dに対して走行方向にオフセット配置されているため、図6に示すように、連結用受動バー13は、中空状搬送レール11内において先行する搬送トロリー12の後端軸支部12fと後続する搬送トロリー12の先端軸支部12eに横架状態で軸支される。
したがって、前記連結用受動バー13は、図3に示すように、搬送ラインLの直線領域で中空状搬送レール11内を直線移動するとともに、図5に示すように、搬送ラインLの水平曲がり領域で中空状搬送レール11の内周側スリット11dから張り出しながら周回移動するようになっている。
【0026】
前記フリクション駆動手段15は、図2および図4に示すように、中空状搬送レール11の上部スリット11bから連結用受動バー13の上部摺動面13aに当接するNBR製またはポリウレタン製のフリクションローラ15aを備えており、このフリクションローラ15aは、モータ15bから減速機15cを介して回動されて、搬送ラインLの直線領域で連結用受動バー13を搬送方向に摺動させるようになっている。
そして、前記フリクション駆動手段15は、フリクションローラ15aが連結用受動バー13の上部摺動面13aを押圧するための押圧スプリング15d、枢軸部15eなどからなるバネ付勢機構を備えて、フリクションローラ15aが連結用受動バー13の上部摺動面13aに対して空転することなく確実に当接して搬送力を付加できるようになっている。
【0027】
さらに、前記フリクション駆動手段15は、取り付け用ブラケット15fなどを用いて、上部スリット11bが開口するレールユニット11a、11aの両側端部に対して挟持状態で設けられるので、搬送ラインLの直線領域に沿った如何なる取り付け位置であっても配置することができ、搬送ラインLの駆動源として自由にレイアウト配置できる。
【0028】
このようにして得られた本発明のフリクション駆動式トロリーコンベヤ10は、中空状搬送レール11内で搬送トロリー12、12の相互間に横架された連結用受動バー13と中空状搬送レール11の上部スリット11bからフリクションローラ15aを連結用受動バー13の上部摺動面13aに当接するフリクション駆動手段15とで構成されていることによって、連結用受動バー13がフリクションローラ15aとの間で摺動して搬送力を得るフリクション駆動機能を発揮するとともに、連結用受動バー13に対するフリクションローラ15aの押し付け力が中空状搬送レール11内の走行面11f、11fから鉛直方向に働く反力と対向して、フリクションローラ15aが連結用受動バー13に対して確実に摺動する摺動維持機能を発揮することができる。
【0029】
また、前記搬送トロリー12が中空状搬送レール11内のガイド面11e、11eを走行する前後一対のガイドローラ12a、12aと走行面11f、11fを走行する左右一対の走行車輪12b、12bとを備えていることによって、この搬送トロリー12が中空状搬送レール11に沿って円滑に安定して移動するので、搬送トロリー12に吊着された搬送物Wを常に搬送方向の前後と左右に安定させる吊着姿勢安定化機能を発揮するとともに、連結用受動バー13が搬送ラインLの水平曲がり領域における円弧軌跡に対して中空状搬送レール11の内周側スリット11dから張り出しながら弦を形成する2点支持状態で円滑に追従しながら搬送方向の転換する円弧ライン追従機能を発揮する。
【0030】
さらに、前記搬送トロリー12の先端軸支部12eと後端軸支部12fが搬送トロリーの中央部12dに対して走行方向にオフセット配置されていることによって、従来のような搬送トロリー33の中央部33Bを一連の屈曲点とした従来のトロリーコンベヤに比較すると、屈曲支点を倍増したことになるため、搬送ラインLの水平曲がり領域における円弧軌跡に対してより一段と円滑に追従する。
【0031】
以上のとおりであるから、本実施例であるフリクション駆動式トロリーコンベヤ10は、トロリー構造のかさ高さhのコンパクト化と水平曲がり領域でのコンベヤ設置の省スペース化を実現して確実かつ円滑な搬送を達成することができるなど、その取り扱い上の効果は甚大である。
【0032】
【発明の効果】
このようにして得られた本発明のフリクション駆動式トロリーコンベヤは、本発明に特有のコンベヤ構造を有しているので、以下のような効果を奏することができる。
すなわち、本請求項1記載のフリクション駆動式トロリーコンベヤは、中空状搬送レール内で搬送トロリーの相互間に横架された連結用受動バーと中空状搬送レールに形成された上部スリットからフリクションローラを連結用受動バーの上部摺動面に当接するフリクション駆動手段とで構成されていることによって、連結用受動バーがフリクションローラとの間で摺動して搬送力を得るフリクション駆動機能とフリクションローラが連結用受動バーに対して確実に摺動する摺動維持機能とを発揮するので、従来のフリクション駆動式トロリーコンベヤのようなフリーローラを用いることなく、フリクション駆動手段の簡素化、小型化、軽量化を実現することができる。
【0033】
また、搬送トロリーが中空状搬送レール内に形成されたガイド面を走行する前後一対のガイドローラと走行面を走行する左右一対の走行車輪とを備えているとともに連結用受動バーが中空状搬送レール内において先行する搬送トロリーの後端軸支部と後続する搬送トロリーの先端軸支部に横架状態で軸支されていることによって、搬送物の吊着姿勢安定化機能を発揮するとともに連結用受動バーが搬送ラインの水平曲がり領域で中空状搬送レールの内周側スリットから張り出しながら周回移動する円弧ライン追従機能を発揮することができ、しかも、トロリー構造のかさ高さhのコンパクト化と水平曲がり領域でのコンベヤ設置の省スペース化を実現して確実かつ円滑な搬送を達成することができる。
【0034】
さらに、搬送トロリーの先端軸支部と後端軸支部が搬送トロリーの中央部に対して走行方向にオフセット配置されていることによって、従来のような搬送トロリーの中央部を屈曲支点とした従来のトロリーコンベヤに比較すると、屈曲支点を倍増することができるため、搬送ラインの水平曲がり領域における円弧軌跡に対してより一段と順応するので、トロリー構造のコンパクト化と水平曲がり領域での省スペース化をより一段と実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるフリクション駆動式トロリーコンベヤの直線領域における搬送状態を示す概要図。
【図2】図1のAで囲んだ部分の拡大図。
【図3】図2のX−X方向からみた搬送状態を示す断面図。
【図4】図2のY−Y方向からみた搬送状態を示す断面図。
【図5】水平曲がり領域における搬送状態を示す断面図
【図6】水平曲がり領域における連結用受動バーの連結状態を示す図。
【図7】従来の直線領域における搬送状態を示す概要図。
【図8】図7のX−X方向からみた搬送状態を示す図。
【図9】水平曲がり領域における連結用受動バーの連結状態を示す図。
【符号の説明】
10 ・・・ フリクション駆動式トロリーコンベヤ
11 ・・・ 中空状搬送レール
11a・・・ レールユニット
11b・・・ 上部スリット
11c・・・ 下部スリット
11d・・・ 内周側スリット
11e・・・ ガイド面
11f・・・ 走行面
12 ・・・ 搬送トロリー
12a・・・ ガイドローラ
12b・・・ 走行車輪
12c・・・ ハンガー
12d・・・ 中央部
12e・・・ 先端軸支部
12f・・・ 後端軸支部
13 ・・・ 連結用受動バー
13a・・・ 上部摺動面
15 ・・・ フリクション駆動手段
15a・・・ フリクションローラ
15b・・・ モータ
15c・・・ 減速機
15d・・・ 押圧スプリング
15e・・・ 枢軸部
15f・・・ 取り付け用ブラケット
16 ・・・ レール支持用ブラケット
16a・・・ 挟持プレート
16b・・・ 挟持プレート
W ・・・ 搬送物(自動車ボディ)
L ・・・ 搬送ライン
H,h・・・ かさ高さ

Claims (2)

  1. 搬送ラインに沿って敷設した中空状搬送レールと、前記中空状搬送レール内に形成したガイド面を走行する前後一対のガイドローラと走行面を走行する左右一対の走行車輪とを備えるとともに搬送物を吊着して中空状搬送レールに形成した下部スリットに沿って搬送物を吊着しながら移動する多数の搬送トロリーと、前記中空状搬送レール内において先行する搬送トロリーの後端軸支部と後続する搬送トロリーの先端軸支部に横架状態で軸支して搬送ラインの水平曲がり領域で中空状搬送レールの内周側スリットから張り出しながら周回移動するとともに搬送ラインの直線領域で中空状搬送レール内を直線移動する連結用受動バーと、前記中空状搬送レールに形成した上部スリットからフリクションローラを連結用受動バーの上部摺動面に当接して連結用受動バーを摺動するフリクション駆動手段とで構成されていることを特徴とするフリクション駆動式トロリーコンベヤ。
  2. 前記搬送トロリーの先端軸支部と後端軸支部が、走行車輪を備えて搬送物を吊着している搬送トロリーの中央部に対して走行方向にオフセット配置されていることを特徴とする請求項1記載のフリクション駆動式トロリーコンベヤ。
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