JP3925745B2 - 軌条走行式運搬車両 - Google Patents
軌条走行式運搬車両 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3925745B2 JP3925745B2 JP28935796A JP28935796A JP3925745B2 JP 3925745 B2 JP3925745 B2 JP 3925745B2 JP 28935796 A JP28935796 A JP 28935796A JP 28935796 A JP28935796 A JP 28935796A JP 3925745 B2 JP3925745 B2 JP 3925745B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rail
- support base
- travel
- transport vehicle
- frame
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Platform Screen Doors And Railroad Systems (AREA)
Description
【産業上の利用分野】
本発明は、長尺重量物の運搬等に適した軌条走行式運搬車両に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
橋梁やトンネルといった大がかりな土木工事現場等で資材を運搬するには、資材集積場所から現場まで軌条を敷き、この上を資材を積載した運搬車両を走行させて運搬することがある。この場合、資材(荷物)が長尺物であると、運搬台車を何台か連結する必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この場合、軌条が真っ直ぐであれば問題ないが、カーブのときには問題が生ずる。一般に、荷物は安全のために車両の積載部に固定するから、カーブにさしかかるとこれが災いして車両が脱線したり、走行不能に陥る。このため、軌条は真っ直ぐにしか敷設できず、その利用範囲を狭めていた。
本発明は、このような課題を解決するものであり、軌条がカーブしていても走行できるようにしたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
以上の課題の下、本発明は、牽引又は自力で複数のものが連結されて軌条上を走行する軌条走行式運搬車両において、該運搬車両が、軌条上を走行可能な台車と、台車に対して走行方向前後動及び左右動並びに水平回動を許容されて台車の上に載置される支持台とから構成され、このうち、支持台は、裏面に台車の上方に設けられる台枠フレーム上を転動する4個のボールと台枠フレーム上に設けられる前後方向に長い楕円形のハウジングに突入されるピンとを有して台枠フレームに対して前後動及び水平回動を許容される下支持台と、下支持台上に左右方向に敷かれる二本のレールを転動するローラが取り付けられて下支持台に対して左右動を許容される上支持台とで構成されていることを特徴とする軌条走行式運搬車両を提供する。
【0005】
本発明が以上の手段をとることにより、荷物を支持台に固定したとしても、支持台は台車に対して前後左右の並進運動及び水平回動が許容されるものであるから、車両はカーブを走行できる。すなわち、下支持台は、台枠フレームに設けられた楕円形のハウジングに 突入するピンと台枠フレーム上を自由な方向に転動するボールとによって台枠フレームに対して前後動及び水平回動が許容されるものとなり、上支持台は、下支持台上に左右方向に敷かれたレールを転動するローラによって下支持台に対して左右動が許容されるものとなる。また、本発明は、この運搬車両が、二本の走行軌条上を走行する台車と、走行軌条の間に設けられた牽引軌条上を走行して台車を牽引する牽引車とで構成される手段、牽引軌条にラックが貼設されており、牽引車にラックに噛み合って強制駆動されるピニオンが装備されているものである手段を提供する。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態の一例を図面を参照して説明する。図4は本発明が適用される軌条走行式運搬車両の側面図、図5は平面図、図6は要部側面図、図7は要部横断面図であるが、本例における軌条走行式運搬車両は、地上に敷かれた二本の走行軌条10の間に一本の牽引軌条12を支柱13を介して地上一定高さに敷設し、牽引軌条12上を走行する牽引車14で走行軌条10上に置かれた台車16を牽引するものである。
【0007】
この場合、牽引軌条12には、裏面中央にラック18を添着しておき、牽引車14にこのラック18に噛み合うピニオン20を設け、これをエンジン22等の駆動源で駆動して走行するのである。
【0008】
ここで、ピニオン20は、牽引軌条12の底面(ラック18の両側部分)に摺接する外周面と、外周面の外側に牽引軌条12の側面に摺接するフランジとを有している。又、ピニオン20の上方には牽引軌条12の上面に摺接する外周面と、外周面の外側に牽引軌条12の側面に摺接するフランジとを有するアイドラ24が設けられている。そして、このアイドラ24とピニン20とで牽引軌条12を上下から挟持する構造をとる。
【0009】
こうすることで、牽引車14の横倒れが防止できるのであるが、万全を期すため、もう一つ別の二つのアイドラ24を設け、この二組のもので横倒れを防いでいる。更に、牽引車14の後部にはユニバーサルジョイント機構を持つ連結器26が連結できる構造になっており、この連結器26で台車16を牽引する。
【0010】
台車16は、台枠フレーム28の下方に走行軌条10上を転動する車輪30を取り付けたもので、台枠フレーム28上に後述する支持台を載せ、この上に運搬物を積載する。そして、台車16は、何台かを前記した連結器26で連結している。
【0011】
図1は台車16の上に置く支持台の平面図、図2は後面図、図3は縦断面図であるが、本例における支持台32は、下支持台34と上支持台36とから構成される。
【0012】
このうち、下支持台34は、裏面中央にピン38を突設しているものであり、このピン38を台車16の台枠フレーム28の上面に設けられた走行前後方向(以下、前後方向という)に出っ張った楕円形をしたハウジング40の中に突入させた状態で載置されるものである。又、裏面に4個のボール42が保持器44に抱かれて転動自在に設けられており、このボール42が台枠フレーム28の上面に接当している。
【0013】
更に、前面と後面をスプリング46で押し合っている。具体的には、前後面2か所にブラケット48を取り付け、各々に対向して台枠フレーム28上にブラケット50を起立させ、各ブラケット48、50にスプリング46を圧縮して挟んでおくのである。尚、このとき、各ブラケット48、50にはスプリング46の中に入り込むガイド棒48a、50aを突設してスプリング46の外れを防止している。
【0014】
以上により、下支持台34に水平方向の外力が働くと、下支持台34は、対応するスプリング46が圧縮又は伸長し、ボール42が台枠フレーム28上を転動して台車16に対して前後動が許容される。このとき、ピン38はハウジング40中を前後動だけでなく、水平回動もできるから、下支持台34は、台車16に対して前後動及び水平回動が許容されるものとなる。尚、外力が取り除かれると、スプリング46の作用で原位置に復帰するものとなる。
【0015】
一方、上支持台36は、前後面に二個ずつ合計四個のローラ52が取り付けられており、このローラ52は、下支持台34の上面に左右方向に敷かれたレール54の上に載っている。又、左右面をスプリング56で押し合ってもいる。具体的には、左右にブラケット58を取り付け、各々に対向して下支持台34上にブラケット60を起立させ、各ブラケット58、60にスプリング56を圧縮して挟んでおくのである。尚、各ブラケット58、60にはスプリング56の抜け外れ防止用のガイド棒58a、60aを突設しておくのは前記と同じである。
【0016】
これにより、上支持台36に水平方向の外力が働くと、上支持台36は、対応するスプリング56が圧縮又は伸長し、更に、これに応じてローラ52がレール54上を転動して左右動が許容される。そして、外力が取り除かれると、スプリング56の作用で原位置に復帰するのも前記と同様である。
【0017】
このように、支持台32に水平方向の外力が作用すると、その前後方向と回動の外力に対しては下支持台34が動いてこれに対応し、左右方向の外力に対しては上支持台36が動いてこれに対応することになる。結局、下支持台34と上支持台36とですべての方向の外力に対応できるものとなる。
【0018】
ところで、荷物62が長尺の場合、これを何台かの台車16にまたがって積載するが(荷物62を支持台32に固定するのは当然)、このとき、走行軌条10が、たとえカーブに敷設されていても、各台車16の上下支持台34、36が適宜、前後動、左右動、水平回動できるのであるから、荷物62の状態を変えずにカーブを走行できる(図5参照)。
【0019】
以上、本発明の実施の形態の幾つかについて説明したが、本発明は、これらに限定されるものではない。例えば、支持台は、前後動、左右動、水平回動が許容される限りは一個であってもよいし、上下支持台に分けてあるものでも、各々の動きの分担は前記した説明のものに限らない。又、牽引車も、走行軌条上を走行するもの、更には、牽引車を使用しないもの(人力で押して行くもの)であってもよいのは言うまでもない。
【0020】
【発明の効果】
以上、本発明は、前記したものであるから、何台かの台車にまたがって長尺の荷物を積載していても、カーブした軌条を走行できる。従って、軌条の敷設の自由度が高まり、有用度が増す。又、台車に対して支持台の相対的移動が許容されることは、荷物の転落を防ぐとともに、車両の速度の急変に際しても緩衝性が増すから、輸送の安全性が一層高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一例を示す台車の要部の平面図である。
【図2】 本発明の一例を示す台車の要部の背面図である。
【図3】 本発明の一例を示す台車の要部の縦断面図である。
【図4】 本発明の一例を示す軌条走行式運搬車両の側面図である。
【図5】 本発明の一例を示す軌条走行式運搬車両の平面図である。
【図6】 本発明の一例を示す軌条走行式運搬車両の要部の側面図である。
【図7】 本発明の一例を示す軌条走行式運搬車両の要部の横断面図である。
【符号の説明】
10 走行軌条
12 牽引軌条
14 牽引車
16 台車
18 ラック
20 ピニオン
28 台枠フレーム
34 下支持台
36 上支持台
40 ハウジング
42 ボール
52 ローラ
54 レール
Claims (3)
- 牽引又は自力で複数のものが連結されて軌条上を走行する軌条走行式運搬車両において、該運搬車両が、軌条上を走行可能な台車と、台車に対して走行方向前後動及び左右動並びに水平回動を許容されて台車の上に載置される支持台とから構成され、このうち、支持台は、裏面に台車の上方に設けられる台枠フレーム上を転動する4個のボールと台枠フレーム上に設けられる前後方向に長い楕円形のハウジングに突入されるピンとを有して台枠フレームに対して前後動及び水平回動を許容される下支持台と、下支持台上に左右方向に敷かれる二本のレールを転動するローラが取り付けられて下支持台に対して左右動を許容される上支持台とで構成されていることを特徴とする軌条走行式運搬車両。
- 運搬車両が、二本の走行軌条上を走行する台車と、走行軌条の間に設けられた牽引軌条上を走行して台車を牽引する牽引車とで構成されるものである請求項1記載の軌条走行式運搬車両。
- 牽引軌条にラックが貼設されており、牽引車にラックに噛み合って強制駆動されるピニオンが装備されているものである請求項2記載の軌条走行式運搬車両。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28935796A JP3925745B2 (ja) | 1996-10-11 | 1996-10-11 | 軌条走行式運搬車両 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28935796A JP3925745B2 (ja) | 1996-10-11 | 1996-10-11 | 軌条走行式運搬車両 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10119769A JPH10119769A (ja) | 1998-05-12 |
JP3925745B2 true JP3925745B2 (ja) | 2007-06-06 |
Family
ID=17742166
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28935796A Expired - Lifetime JP3925745B2 (ja) | 1996-10-11 | 1996-10-11 | 軌条走行式運搬車両 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3925745B2 (ja) |
-
1996
- 1996-10-11 JP JP28935796A patent/JP3925745B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10119769A (ja) | 1998-05-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4538774B2 (ja) | 台車式搬送装置 | |
JP4947927B2 (ja) | 台車 | |
JP3925745B2 (ja) | 軌条走行式運搬車両 | |
JP2696473B2 (ja) | ターンテーブルに固定された旋回レールと固定レールとの接合離反装置 | |
US3063389A (en) | Railway cars | |
RU2136525C1 (ru) | Бимодальная транспортная система | |
JP2753819B2 (ja) | 物品の仕分装置 | |
JP3703663B2 (ja) | 磁石ベルト駆動式搬送装置 | |
JP2844972B2 (ja) | 自走台車利用の搬送装置 | |
JPS6245963Y2 (ja) | ||
JP2001270435A (ja) | 懸垂式昇降搬送装置 | |
JP3494233B2 (ja) | ベルトキャリア型仕分装置 | |
JP2001048006A (ja) | 移動体使用の搬送設備 | |
JPS6245964Y2 (ja) | ||
SU962083A1 (ru) | Сочлененное транспортное средство дл перевозки крупногабаритных грузов | |
JPH0286509A (ja) | 物品の仕分装置 | |
JPS6024678Y2 (ja) | 台車利用の搬送装置 | |
JP2023070611A (ja) | 運搬具 | |
JP2003191840A (ja) | 台車式搬送装置 | |
JPH0423730Y2 (ja) | ||
JPS6234894Y2 (ja) | ||
JPS6336989B2 (ja) | ||
JPH0114538Y2 (ja) | ||
JPH0545488B2 (ja) | ||
JPH06298090A (ja) | 台車のゲージ変更方法および可変ゲージ台車ならびに地上設備 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060929 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20061010 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20061207 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070222 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070222 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110309 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110309 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120309 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120309 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130309 Year of fee payment: 6 |