JPH07500293A - 印刷機から版板を取り外すための装置及び方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 印刷機から版板を取り外すための装置及び方法本発明は、印刷機の版胴から版板 を取り外すための、特に自動版板交換のための、マガジンとして構成された装置 であって、各版板のための作動可能な（第１の）保持部材を有する版板取り外し 装置を備えている形式のものに関する。

冒頭に述べた形式の装置は、ヨーロッパ特許出願０４３５４１０号明細書により 公知である。この公知の装置は、版板交換を自動化するために用いられる。マガ ジンは、使用済みの古い版板を収容する。使用済みの版板を取り外すために、使 用済みの版板は一方の端部が版胴から緩められ、次いで版胴を相応に回転させる ことによってマガジン内に部分的に挿入される。次いで版板の他方の端部が版胴 の緊締装置から解放され、版板全体が版板取り外し装置によってマガジン内に収 容される。次いでこれから使用しようとする新しい版板を版板供給装置によって マガジンから取り出す。

この時に、まず版板の一端部が版胴の相応の緊締装置内に挿入され、ここで締め 付けられ、版板は完全にマガジンから取り出されて、版胴の外周面に巻きつけら れる。次いで、版板の他方の端部が締め付けられる。

この締め付けは周方向で行なわれる。この公知の版板取り外し装置は、ピストン ／シリンダ／ユニットによって走行可能な吸込みパッドを有している。ピストン ／シリンダ／ユニットのシリンダは、ピストンロッドに応じた長さを有していて 、その長手方向の延長がピストンの運動経路に接続しているので、マガジンは相 応に長い構造を有する必要がある。

本発明の課題は、簡単な構造及び確実な作用形式でしかも小さい構造で版板の取 り外しができるような、冒頭に述べた形式の装置を提供することである。

本発明によればこの課題は、（第１の）保持部材が（第１の）キャリッジに配置 されていて、該キャリッジがガ・イドに沿って、マガジン内で装置の全長に亘っ て走行可能に構成されていることによって解決された。第１のキャリッジがマガ ジン内で装置の全長に亘って走行可能であることによって、使用済みの古い版板 はマガジンのカセット内に１回の作業で完全に収容することができる。これは、 従来のピストン／シリンダ／ユニットでは不可能であった。何故ならば、従来の ピストン／シリンダ／ユニットは、調節経路のために提供されない所定の長さを 有しているからである。

第１の保持部材が、作動可能な第１の吸込み装置として構成されていれば有利で ある。

第１のキャリッジが、磁石式カップリングを有する駆動装置によって走行可能に 構成されていれば、特に有利である。磁石式カップリングは、剛性なカップリン グではなく、フレキシブルなカップリングを形成し、また装置の全長に亘って第 １のキャリッジを走行させることが可能である。

駆動装置が、非強磁性の管を有しており、鎖管が第１のキャリッジの移動軌道に 沿って延びていて、キャリッジに固定された強磁性の部材、特に鋼リングによっ て長手方向で移動可能に取り囲まれておリミこの際に、管内に、圧力媒体によっ て長手方向移動可能な磁石式ピストンが配置されており、該磁石式ピストンが前 記強磁性の部材と共に磁石式カップリングを形成していれば特に有利である。磁 石式のピストンが管内の圧力媒体によって所望の形式でずらされると、強磁性の 部材及びひいては第１のキャリッジがそのガイドに沿って連行される。ガイドは 有利には、互いに間隔を保って配置された２つのガイド部分、特にガイドロッド より成っていれば有利である。これらのガイドロッドは有利には互いに平行に延 びている。２つのガイドは、マガジンの側面範囲に配置されている。駆動装置は 有利には、２つのガイド部分の間に位置している。

２者択一的に前記ガイド部分のうちの１つを駆動装置によって形成してもよい。

従ってマガジンの一方側には相応のガイドロッドが配置されていて、他方側には 磁石式のピストンを備えた管が配置されており、この場合に、強磁性の部材、特 に鋼リングは管に長手方向移動可能に支えられていて、その限りにおいては同様 に１つのガイドが形成されている。

前述のように、第１の保持部材は作動可能（これは後述する第２の保持部材につ いてもあてはまる）である。つまり、版板を保持するか又は保持しない、第１の 保持部材の機能は、オン・オフ可能である。さらに、相応の版板の表面に当てる ことができるようにするために、保持部材は、版板に対して直交する方向に移動 可能である。有利には保持部材は、前述のように吸込み装置として構成されてい る。つまり、保持部材は、スイッチオン可能な低圧によって作業する吸込みパッ ドを有している。

すべての保持部材において可能な、版板の面に対して直交する方向の移動可能性 に加えてさらに、第１の保持部材のうちの少なくとも１つが、版板の面に対して 可動に第１のキャリッジに支承されている。従って、第１の保持部材は、隣接す る版板に向かう方向で長手方向でのみ延長可能もしくは短縮可能なのではなく、 全体的に付加的にこの方向に移動可能である。これは、キャリッジの上側の位置 において強制制御装置によって次のように、つまり、使用済みの版板の有利な形 式で折り曲げられた版板後縁部が、カセット内に挿入する際にカセットの保持縁 部の下側に達するようになっていることによって行なわれる。使用済みの版板を 取り外すために版板後縁部を版胴の後縁部緊締装置から解放し、版胴を戻り方向 に回転させることによって、版板が部分的にマガジン内に挿入されると直ちに、 版板後縁部は第１の保持部材によって捕まえられる。この時に、キャリッジは下 側の位置にある。使用済みの版板をマガジン内に挿入するために、次いでキャリ ッジは前述の上側の位置に走行せしめられ、この時に同時に版胴が戻り方向に回 転せしめられ、これによって版板は版胴の外周面から“繰り出される”。キャリ ッジが上側の位置に走行せしめられる際に、強制制御装置は、前記第１の保持部 材及びひいては版板の後縁部の端部範囲を使用済みの版板を収容するカセットに 向かう方向で移動させるので、版板は折り曲げられた後縁部と共にカセットの前 記後縁部の下側に達する強制制御装置は有利には、乗り上げ斜面によって形成さ れており、該乗り上げ斜面上で、可動に支承された第１の保持部材を移動、特に 旋回させるために検出部材が走行するようになっている。

版板の後縁部が前記位置まで走行せしめられると、版板前縁部は、マガジンの下 範囲に配置された少なくとも１つのホルダによって負荷されて、これによって同 様にカセット内に押し込められる。ホルダは、この位置で止どまり、これに対し て保持部材は版板をほんの少しだけ下方に移動させるので、版板前縁部もカセッ トの保持縁の下側に達する。これによって取り外そうとする版板は完全に及び確 実にカセット内に収容される。

本発明の別の構成によれば、マガジンの下側範囲に、使用済みの版板をカセット 内に導入するための少な（とも１つのガイドローラが配置されている。このガイ ドローラは、使用済みの古い版板をマガジンのカセット内に導入する作業を軽減 する。

以下に図面に示した実施例を用いて本発明を説明する。

図１は、初期位置に存在するマガジンを有する印刷機の印刷装置の概略図である 。

図２は、図１のマガジンが中間位置にある状態を示す概略図である。

図３は、新たに使用しようとする版板を印刷機の版胴に供給する際の版板交換位 置にあるマガジンを示す概略図である。

図４は、版板が版胴に既に緊締されている状態の、図３に相当する概略図である 。

図５は、マガジンを初期位置に戻し案内する状態を示す概略図である。

図６は、使用済みの版板を収容するための中間位置の最初の状態を示す概略図で ある。

図７は、使用済みの版板を受容する際の版板交換位置にマガジンが存在する状態 を示す概略図である。

図８は、版板がマガジンのカセット内に完全に存在する状態を示す、図７に相当 する概略図である。

図９は、マガジンが再びその初期位置にある状態を示す概略図である。

図１０は、マガジンの縦断面図である。

図１１は、図１０に示すマガジンの縦断面図とは異なる面で縦断したマガジンの 縦断面図である。

図１２は、マガジンの横断面図である。

図１３は、使用済みの版板をマガジン内に収容する際のマガジンを縦断面した状 態の概略図である。

図１４は、マガジン内にさらに挿入された状態の、図１３に相当する版板の概略 図である。

図１５は、マガジン内に完全に挿入された状態の版板の縦断面図である。

図１６は、版板の前縁部をマガジンのカセット内に挿入した状態の、図１５に相 当する概略図である。

図１７は、版板供給装置の範囲におけるマガジンの横断面図である。

自動的又は半自動的な版板交換のためには、つまり使用された古い版板を取り外 し、次いでこれから使用しよとする新しい版板を、印刷機３の印刷装置２の版胴 １に供給するために、印刷装置２は、マガジン４として構成された装置を有して いる。多数の印刷装置を有する印刷機３において、印刷機３の各印刷装置２に設 けられているマガジン４によって、新たに使用しようとする版板を供給するか又 は既に使用された版板を取り外すことができる（図１〜図９参照）。

図１には、マガジン４がその初期位置（鉛直位置）にある。この非作業位置で、 マガジン４は傾倒しないように確保されている（錠止）。通常の機械作業（印刷 運転）は、マガジン４のこの下側の鉛直位置においてのみ可能である。

マガジン４は２つの受容シャフト５，６を有しており、これらの受容シャフト６ 内にそれぞれ１つのカセット７若しくは８が上側から入れられている（図１）。

カセット７は、印刷機３で既に使用された古い版板を受容するために使用される 。カセット７は多数の例えば５つの使用済みの版板を受容することができるよう に構成されている。これらの版板はカセット７内で積み重ねられた版板を形成す る。つまり、各版板は面上に互いに上下に重ねられる。カセット８は、これから 使用しようとする新しい版板を受容するためのものである。カセット８は多数の 、特に５つの版板を同時に受容することができる。この場合、これらの版板は互 いに面上に配置される。これによって、使用済みの版板を取り外すためには、カ セット７を受容シャフト５から引き出すだけでよい。これから使用しようとする 新たな版板は、印刷機３の外側で装填することができる。これが行なわれると、 カセット８はマガジン４の受容シャフト６内に挿入され、こうしてカセット８は 、相応の印刷装置２の版胴１に供給するため提供される。

次いで、版板を取り外し及び／又は供給するための、マガジン４のそれぞれの位 置について説明する。これから使用とする版板９を版胴１に供給する場合は、マ ガジン４は（図２に示されているように）、鉛直上方に向かって中央位置に移動 し、次いで（図３に示されているように）傾斜位置（例えば約４５°）に旋回せ しめられる。次いで、マガジン４の後述されている版板供給装置によって、これ から使用される版板が版胴１に供給され、この版胴で緊締される（図４参照）。

次いでマガジン４は再びその鉛直な位置に旋回せしめられ、次いで再び、図５に 示す下側の位置（初期位置）に下降する。

次いで印刷プロセスが行なわれ得る。印刷が終了すると、版板９は版胴１から取 り外される。このために、昇降装置がマガジン４を再び中央位置（図６）にもた らす。次いで、図７に示されているように、傾斜位置に旋回せしめられ、版板後 縁部を緊締解除し、版胴１を戻し方向に旋回させることによって、使用された版 板１０はマガジン４内に部分的に挿入される（図１０）。図８によれば、使用さ れた版板１０は次いで、後述されるマガジン４の版板取り出し装置によってカセ ット７内に挿入される。こうして、マガジン４は再び鉛直位置に旋回せしめら、 次いで、図９に示されているように初期位置に下降せしめられる。

もちろん、版板交換を行なうために、版板の取り出し及び供給作業を組み合わせ ることも可能である。これはつまり、傾斜位置においてまず、使用済みの版板１ ０がマガジン４によって受容され、次いでこれから使用しようとする新たな版板 が版胴１に供給される。

これが行なわれると、マガジン４は鉛直位置に戻し旋回せしめられ、初期位置に 下降せしめられる。

次１．ｍ図１０〜図１２を用いてマガジン４の構造を詳しく説明する。

マガジン４は、作図上の理由により、図面の左側面に対して水平な位置に示され ている。しかしながら、図１０及び図１１に示した位置は、図３、図４、図７及 び図８に示した傾斜位置に相当する。

マガジン４は層状に構成されている。マガジン４は、外側の層１１を有していて 、この外側の層１１によってカセット７が受容される。次の層１２内には、前述 のカセット７に配属された版板取り外し装置１３が取り付けられている。その次 の層１４内にカセット８が配置されている。さらにその次の層１５は版板供給装 置１６を収容しており、この版板供給装置１６はカセット８の版板９と協働する 。

版板供給装置１３は第１の保持部材１７を有しており、この第１の保持部材１７ は、作動可能な吸込み装置１８として構成されている。第１の吸込み部材１８の 吸込みパッド１９は、版板１０に向かう方向で移動することができる（図１０及 び図１１には、見やすくするために、それぞれ１つの版板９若しくは１０しか示 されていない）。第１の吸込み部材１８は、第１のキャリッジ２０に配置されて おり、このキャリッジ２０は、第１のガイド２１に沿って走行可能である。図１ ７に示されているように、ガイド２１は、互いに間隔を保って配置され、かつ、 互いに平行に延びるガイド部分２２を有しており、これらのガイド部分２２は、 ガイドロッド２３として構成されている。ガイドロッド２３は、第１のキャリッ ジ２０のガイド部分２４によってやや遊びを保って取り囲まれている。

第１のキャリッジ２０は、駆動装置２５によって第１のガイド２１に沿って走行 可能である。駆動装置２５は、非強磁性の定置の管２６（例えばアルミニウム管 ）を有している。このアルミニウム管は、マガジン４の上側から下側まで延びて いる。管２６の内部には、磁石式のピストン２７が配置されており、このピスト ン２７は圧力媒体によって管２６内で往復移動可能で、かつ、所望の位置で位置 決め可能である。第１のキャリッジ２０には、強磁性の部材２８が配置されてお り、この強磁性の部材２８は鋼リング２９として構成されている。従って磁石式 のピストン２７の運動は、磁場を介して鋼リング２９及びひいてはキャリッジ２ ０が連行される作用を有している。このような構成によって、フレキシブルな連 結が得られ、さらにキャリッジは、マガジン４内での最上位置（図１０で実線で 示されいる）から最下位置（図１０で破線で示されている）に走行可能である。

図１７には、駆動装置２５の両側にそれぞれ１つの吸込み部材１８が配置されて いる。各吸込み部材１８はレバー３０に固定されており、このレバー３０はヒン ジ３１によって版板１０に向かって旋回可能である。レバー３０の位置は強制制 御装置３２によって規定されており（図１３参照）、この強制制御装置３２は、 各レバー３０と接続されているローラ３３によって形成されている。このローラ ３３は、定置のガイドレール３４に沿って走行する。各ガイドレール３４はマガ ジン４の上範囲で乗り上げ傾斜面３５（図１３参照）を有しているので、キャリ ッジ３０が上方位置に移動せしめられると、ローラ３３は乗り上げ傾斜面３５に 乗り上げ、それによってレバー３０及びひいては吸込み部材１８が版板１０に向 かう方向に旋回する。ばね１１５は、レバー３０を戻し案内し、ローラ３３を乗 り上げ傾斜面３５に乗り上げるように働（。

マガジン４の下の範囲で、互いに向き合った側で操作可能なホルダ３６が配置さ れており、このホルダ３６は、版板１０をこの範囲で負荷する。さらにまたマガ ジン４の下側範囲にはガイドローラ３７，３８．３９が配置されている。

以下に、使用済みの版板１０を版胴１からマガジン４のカセット７内に取り出す 作用について説明する。

このためにマガジン４は、図６及び図７に示されているように、必要な傾斜位置 にもたらされる。次いで版胴１の後縁部緊締装置４０を開放し、ここで緊締され ていた、折り曲げられた版板後縁部４１を開放する。

これによって、弾性に基づいて版板１０の後縁部は、ガイドローラ３７に向かっ て押しつけられる（図１３）。次いで、版胴１を戻し回転（矢印４２）させるこ とによって、版板１０はマガジン４のカセット７内に押し込まれる。ガイドロー ラ３７．３８．３９は、版板１０の後縁部を導入する作業を補助する。版板後縁 部４１の切欠内でスライドするガイドレール１１６を配置することができる。こ の導入作業は、図１３で破線で示されていて、図１４で実線で示されている。版 板１０がマガジン４内にほぼ１／３だけ侵入せしめられると、マガジン４内の下 側の位置に存在するキャリッジ２０の吸込み部材１８が作動される。つまり、吸 込みパッド１９が、保持しようとする版板１０に向かって移動し、版板１０をで 強い吸込み作用を行なう。

こうしてキャリッジ２０は、版胴１がさらに戻し回転させられると同時に、その 上側の位置に移動し、これによって版板１０は完全にマガジン４内に導入される 。この場合に、版板１０の前縁部４４も緊締解除される。キャリッジ２０がマガ ジン４の上側の終端範囲に沿って移動すると、ローラ３３は乗り上げ傾斜面３５ に乗り上げ、レバー３０は旋回せしめ、られるので、図１５に示されているよう に、折り曲げられた版板後縁部４１はカセット７の保持縁部４３に達する。次い でホルダ３６は版板１０の前縁部４４の範囲を下方に押し下げ（図１６）、それ によって前縁部４４は、カセット７の保持縁部４５よりも下に達する。次いでキ ャリッジ２０の旋回力及び／又はずれによって、前縁部４４は版板１０を下方に 引っ張ることによって保持縁部４５の下にもたらされる。これによって版板１０ はカセット７内に配置される。特に、使用済みの多数の版板１０をカセット７内 に収容したい場合は、最後に収容された版板１０を、キャリッジ２０によって下 方に引張り、ホルダ３６によって保持し、これによって版板を保持縁部４５の下 にもたらす必要がある。何故ならば、版板始端部における緊締力は比較的大きい ので、版板１０をこのにずらすために重力はもはや十分ではないからである。

使用済みの版板１０をマガジン４から取り出すことは、カセット７が所属の受容 シャフト５から引き出されることによって、簡単な形式で行なうことができる以 下に、これから使用しようとする新しい版板９を収容しているカセット８の特別 な構成について説明する。カセット８から版板９を取り出すことについては後述 されている。多数の版板９が互いに重ねられてカセット８内に配置されている場 合は、最上位置にある版板を取り出す際に、次に位置する版板９に対して真空が 形成される可能性がある。これによって、２つの版板が”互いに接着する”ので 、間違って２つの版板を同時に取り出すことになる。これを避けるために、特別 な取り出し技術が行なわれるが、これについては後述する。その上さらに、各版 板９の間にスペーサホルダを設け、これによって真空の形成を避けることもでき る。このスペーサホルダは有利にはプラスチック舌片として構成されている。こ のプラスチック舌片は、有利には縁部範囲の係止部でクリップ係合させられる。

カセット８を装填する際には、カセット８内に既に存在する版板９に別の版板９ が載せられる前に、まずスペーサホルダをクリップ係合させる。スペーサホルダ は、その下に存在する版板を取り出す際に撓む程度にフレキシブルである。

版板１０を取り出した直後に、まだ使用していない新しい版板９を版胴１に緊締 したい場合は、マガジン４がその傾斜位置に保持され、カセット８から新しい版 板９が取り出される。これは版板供給装置１６によって行なわれる。版板供給装 置１６によってカセット８から版胴１に版板９を案内するために、マガジン４は 、前述のように、傾斜位置もたらされ、この傾斜位置で、支持ローラ５２が、版 胴１に配属された胴まくら５３で支えられる。版板供給装置１６は、第２のキャ リッジ５４で第２の保持部材５５を有しており、この第２の保持部材５５は、作 動可能な吸込み部材５６（第２の吸込み部材５６）として構成されている。この 吸込み部材は、図１０及び図１２に示されているように、それぞれ４つが一列で 互いに間隔を保って配置されており、この場合、第２のキャリッジ５４に３列が 形成されている。また、版胴１で、吸込み部材５６の次の列、つまり下側の列に ４つの吸込み部材５６を設けて、残りの列にそれぞれ３つの吸込み部材５６を設 けてもよい。版胴１の一番下に配属された列に配置された吸込み部材５６はレバ ー５７に固定されており、固定のレバー５７は軸５８を中心にして旋回可能であ る。レバー５７を操作するために圧力シリンダ５９が設けられており、またレバ ー５７がばね６０によって付勢されるようになっている。マガジン４の上部範囲 に、有利には光学式に作業するセンサ６１が配置されており、このセンサ６１は 、所属の版板９の位置、特にその後縁部４１の位置を監視する。上側の吸込み部 材列と中央の吸込み部材列との間には、版板９を押しつけるための、作動可能な 押し下げ装置６２が配置されている。また、マガジン４は、その下端部で移動　 。

可能な圧着部材６３を有しており、この圧着部材６３は、版胴１に対して半径方 向で移動可能な圧着ローラ６４として構成されている。

第２のキャリッジ５４はピストン／シリンダ／ユニット６５によって第２のガイ ド６６（図１２）に沿って走行可能である。第２のガイドは、定置の成形レール ６７によって形成されており、この成形レール６７内でキャリッジ５４のガイド ローラ６８が走行するようになっている。

版板９を供給するために、まず、版胴１に配属された下側の吸込み部材５６が作 動せしめられ、この時にレバー５７はその変位していない位置にある。次いで中 央の吸込み部材列の吸込み部材５６が作動され、次に上側の吸込み部材列の吸込 み部材が作動される。これとは別の吸込み部材列の順番、例えばまず中央の吸込 み部材、次いで縁部に存在する吸込み部材を作動させることも考えられる。吸込 み部材の列を同時にではなく、相次いで作動させることによって、上側にある新 たな版板９は、その下に存在する別の版板９に対して真空がまったく形成されな いか又はわずかじか形成されない程度に、持ち上げられる。これによって、１枚 の版板だけを確実に持ち上げることができる。また、前述のスペーサホルダ（プ ラスチック舌片）を各版板９の間に配置することができる。これによって付加的 に、真空形成に抗する作用が得られる。版板９が持ち上げられると、キャリッジ ５４はピストン／シリンダ／ユニット６５によって版胴１に向かってずらされる 。この時に、版板９の前縁部４４が、前以て位置決めされた版胴１の前縁部緊締 ６９内に侵入する。キャリッジ５４が前記のように前進移動せしめられると、折 り曲げられた版板後縁部４１がセンサ６１の下を通って案内され、このセンサ６ １は版板９の整然とした送り運動を記録する。キャリッジ５４の搬送中に、吸込 み部材５６の吸込み装置の空気供給部内のバイパスが作動される。何故ならば、 強い吸込み空気は版板９を吸い込むためだけに必要だからである。キャリッジ５ ４が、版胴１側に向けられた最も外側の位置にほぼ達すると、最も下の位置及び 中間の位置にある吸込み部材５６の列の吸込装置が無圧になるか又は弱い低圧で 負荷される。版板９は最上部の吸込み部材列によってのみ保持される。これは、 版板９をより良好に整列させるためである。次いで前縁部緊締装置６９を閉じる 必要があるので、版板９の前縁部４４は強く緊締される。次いで版胴１は前進方 向で回転せしめられ、この時に版板９を版胴１の外周面に引き寄せる。吸込み装 置は、バイパスを介して弱い低圧で負荷されているので、版板は、まだ保持され ているが、版胴を回転させることによって吸込み装置に向かって移動せしめられ る。上側の２つの吸込み装置列が版板後縁部を通過する前に、これらの吸込み装 置は無圧になり、ブラケット７０が、折り曲げられた版板後縁部を吸込み部材に 接触することなしに吸込み部材のそばを通過するように配慮する。版板９が版胴 １に接近することによって、版板９は下側列の吸込み部材５６の範囲で剛性にな るので、折り曲げられた版板後縁部４１を通過させるために、１つのレバー５７ （ヒンジを備えたプレートとして構成されていて、このレバーにすべての吸込み 部材列が配置されている）又は多数のレバー５７が、１つ又は多数のシリンダ５ ９によって図１０に示された位置に旋回せしめられ、これによって版板後縁部４ １は吸込み部材列を申し分な（通過できるようになっている。次いで圧着ローラ ６４は半径方向で版胴１に向かって移動せしめられ、これによって折り曲げられ た版板後一部４１は版胴１の後縁部緊締装置４０内に押し込められる。後縁部緊 締装置４０は閉鎖し、次いで版胴１の周方向で相応にずらされることによって版 板を緊締する。次いで、所定の時点で次の版板９を捕まえるために、キャリッジ ５４が初期位置に戻り移動する。

シリンダ５９が無圧になることによって、装置はその初期位置に戻り移動するの で、ばねは６０は、１つ又は多数のレバー５７がその初期位置に戻るように配慮 することができる。次いで押し下げ装置６２が作動せしめられる。この押し下げ 装置６２は、特にマガジン４がその鉛直位置に戻り旋回せしめられるときに、残 りの版板９がカセット８内に正しく配置され、傾くことがないように配慮する。

図１０に示されているように、上側及び中央の列の吸込み部材５６には、弾性的 なブラケット７０が配属されている。ブラケット７０が弾性的に構成されている ことによって、これから使用する版板９を吸い込むことができる。つまりこの吸 込み過程中にブラケット７０が故障することはない。吸込み部材５６にもはや低 圧が供給されなくなると直ちに、版板供給時に版板後縁部４１が吸込み部材５６ に接近案内される限りは、ブラケット７０は、折り曲げられた版板後縁部４１が 推移込み部材５６の吸込み装置に引っ掛からないように配慮する。

フロントページの続き （７２）発明者　ハウク、ディーター ドイツ連邦共和国　Ｄ−６９３０ニーバーバッハ　ヘーエンシュトラーセ　３６ （７２）発明者　フッツェンラウプ、ルードルフドイツ連邦共和国　Ｄ−６８０ ０マンハイムアルプホルンシュトラーセ　４８ （７２）発明者　イエーガー、ヘルムート　フリードリッヒドイツ連邦共和国　 Ｄ−７５３５ケ一二ツヒスバッハーシュタイン　ハイドンシュトラーセ　４ （７２）発明者　ヤーン、ハンスーゲオルクドイツ連邦共和国　Ｄ−６９０１ヴ イーゼンバッハ　デュラーーシュトラーセ　３８（７２）発明者　ミュラー、ロ ーベルトドイツ連邦共和国　Ｄ−６９４２メルレンバッハ　プファート　ヴイー ゼンシュトラーセ６ （７２）発明者　ローディ、アンドン ドイツ連邦共和国　Ｄ−６９０６ライメン３　カールスルーアーーシュトラーセ 　１２（７２）発明者　シュピーゲル、ニコラウスドイツ連邦共和国　Ｄ−６９ ０９ヴアルドルフ　ルーカスークラーナッハーシュトラーセ２４

Claims (11)

【特許請求の範囲】
1. １．印刷機の版胴から版板を取り外すための、特に自動版板交換のための、マガ ジンとして構成された装置であって、各版板のための作動可能な（第１の）保持 部材を有する版板取り外し装置を備えている形式のものにおいて、 （第１の）保持部材が（第１の）キャリッジ（２０）に配置されていて、該キャ リッジが（第１の）ガイド（２１）に沿って、マガジン（４）内で装置の全長に 亘って走行可能であることを特徴とする、印刷機の版胴から版板を取り外すため の装置。
2. ２．第１の保持部材（１７）が、作動可能な第１の吸込み装置（１８）として構 成されている、請求項１記載の装置。
3. ３．第１のキャリッジ（２０）が、磁石式カップリングを有する駆動装置（２５ ）によって走行可能である、請求項１又は２記載の装置。
4. ４．前記駆動装置（２５）が、非強磁性の管（２６）を有しており、該管（２６ ）が第１のキャリッジ（２０）の移動軌道に沿って延びていて、キャリッジ（２ ０）に固定された強磁性の部材（２８）、特に鋼リング（２９）によって長手方 向で移動可能に取り囲まれており、この際に、管（２６）内に、圧力媒体によっ て長手方向移動可能な磁石式ピストン（２７）が配置されており、該磁石式ピス トンが前記強磁性の部材（２８）と共に磁石式カップリングを形成している、請 求項１から３までのいずれか１項記載の装置。
5. ５．ガイド（２１）が、互いに間隔を保って配置された２つのガイド部分（２２ ）、特にガイドロッド（２３）より成っている、請求項１から４までのいずれか １項記載の装置。
6. ６．前記ガイド部分（２２）のうちの１つが駆動装置（２５）によって形成され ている、請求項１から５までのいずれか１項記載の装置。
7. ７．前記第１の保持部材（１７）のうちの少なくとも１つが、版板（９，１０） の面に対して可動に第１のキャリッジ（２０）に支承されている、請求項１から ６までのいずれか１項記載の装置。
8. ８．可動に支承された保持部材（１７）がキャリッジ（２０）の上側の位置で強 制制御装置（３２）によって、版板（９，１０）の面に向かって移動し、使用済 みの版板（１０）の有利な形式で折り曲げられた版板後縁部（４１）が、カセッ ト（７）内に挿入する際にカセット（７）の保持縁部（４３）の下側に達するよ うになっている、請求項１から７までのいずれか１項記載の装置。
9. ９．強制制御装置（３２）が乗り上げ斜面（３５）によって形成されており、該 乗り上げ斜面（３５）上で、可動に支承された第１の保持部材（１７）を移動、 特に旋回させるために検出部材（ローラ３３）が走行するようになっている、請 求項１から８までのいずれか１項記載の装置。
10. １０．マガジン（４）の下側範囲に、使用済みの版板（１０）に当て付けるため の操作可能な少なくとも１つのホルダ（３６）が配置されている、請求項１から ９までのいずれか１項記載の装置。
11. １１．マガジン（４）の下側範囲に、使用済みの版板（１０）をカセット（７） 内に導入するための少なくとも１つのガイドローラ（３７，３８，３９）が配置 されている、請求項１から１０までのいずれか１項記載の装置。