JP2001322248A - 版交換装置 - Google Patents

版交換装置

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JP2001322248A
JP2001322248A JP2000144886A JP2000144886A JP2001322248A JP 2001322248 A JP2001322248 A JP 2001322248A JP 2000144886 A JP2000144886 A JP 2000144886A JP 2000144886 A JP2000144886 A JP 2000144886A JP 2001322248 A JP2001322248 A JP 2001322248A
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JP2000144886A
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Shinichi Fujishiro
真一 藤代
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Komori Corp
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Komori Corp
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41FPRINTING MACHINES OR PRESSES
    • B41F27/00Devices for attaching printing elements or formes to supports
    • B41F27/12Devices for attaching printing elements or formes to supports for attaching flexible printing formes
    • B41F27/1206Feeding to or removing from the forme cylinder
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41PINDEXING SCHEME RELATING TO PRINTING, LINING MACHINES, TYPEWRITERS, AND TO STAMPS
    • B41P2227/00Mounting or handling printing plates; Forming printing surfaces in situ
    • B41P2227/60Devices for transferring printing plates
    • B41P2227/62Devices for introducing printing plates

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  • Supply, Installation And Extraction Of Printed Sheets Or Plates (AREA)
  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 給版異常を生じた場合であっても、装着途中
や装着前の新版の損傷を防止することができる版交換装
置を提供する。 【解決手段】 新版1を下部版胴13に装着するとき
に、何らかの原因で新版1が下部版胴13に巻き付かな
い等の装着異常を生じ、正回転する下部版胴13の位相
が所定位置になっても、前記押出部材223の近傍に新
版1の尻側が存在することを各種のセンサ等で検知する
と、当該センサからの信号に基づいて、制御装置等によ
り、下部版保持装置210のアクチュエータ219を伸
長させ、フック225が係合ピン229から離反し、ば
ね226の付勢力により、爪部225aを収納部216
a内に進出させるように揺動して、フック225の爪部
225aを新版1の尻側に係合させ、アクチュエータ2
19の伸長に伴って新版1を収納部216a内に引き戻
すようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷機の版胴へ新
版を供給する版交換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】印刷機の版胴へ新版を供給する従来の版
交換装置としては、実登3032484号公報や特開平
8−108525号公報等に開示されているものが知ら
れている。
【0003】具体的には、実登3032484号公報に
開示された版保持装置においては、版板供給フレーム内
の新版を保持したフックを作動ユニットによって揺動解
除することにより、新版を版胴に供給することができ、
特開平8−108525号公報に開示された版保持装置
においては、新版カセット内に新版を入れ、この新版の
端部を版尻支え爪で係合支持し、新版送出エアシリンダ
装置により版尻支え爪を版供給方向へ移動させて、当該
移動中に版尻支え爪を爪逃がしカムによって揺動させて
新版の端部の係合支持を解除することにより、新版を版
胴に供給することができるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たような実登3032484号公報に開示された版保持
装置においては、新版を保持しているフックを専用の作
動ユニットにより揺動させて係合を解除するため、部材
点数が多くなってしまい、装置重量が増加して高コスト
となってしまっていた。一方、特開平8−108525
号公報に開示された版保持装置においては、版尻支え爪
を操作しながら新版を新版カセット内にセットしなけれ
ばならないため、新版セット作業が煩雑となってしまっ
ていた。
【0005】また、版胴への版の装着に異常を生じた場
合、異常を生じた版胴を給版方向と逆方向に回転させて
当該版胴から版を引き離す必要があるものの、当該版胴
の逆方向の回転に連動して他の版胴も逆方向に回転する
ため、他の版胴で装着途中や装着前の版のくわえ側が当
該回転により損傷してしまう虞があった。
【0006】このようなことから、本発明は、装置構成
が簡単でありならも新版のセット作業が容易であると共
に、給版異常を生じた場合であっても、装着途中や装着
前の新版の損傷を防止することができる版交換装置を提
供することを目的とした。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決する
ための、本発明による版交換装置は、版胴へ新版を供給
する版交換装置において、前記新版の新版供給方向下流
側の端部を前記版胴から離反させる新版離反手段を設け
たことを特徴とする。
【0008】上述した版交換装置において、前記新版の
装着異常を生じた場合に、前記新版離反手段が当該新版
の前記端部を前記版胴から離反させるように作動するこ
とを特徴とする。
【0009】また、本発明による版交換装置は、版胴へ
供給する新版を収納する収納部を有する新版収納手段
と、前記新版収納手段を、前記新版を前記版胴へ供給す
る作動位置と前記版胴から退避した退避位置とに移動さ
せる移動手段と、前記新版収納手段に設けられ、前記新
版の端部と係合する新版係合部材と、前記新版収納手段
の前記収納部の新版供給方向上流側の収納位置よりも新
版供給方向下流側に配設され、前記新版係合部材の新版
供給方向下流側への移動によって当該新版係合部材を当
該新版収納手段の当該収納部から退没させるように移動
させる新版用解除部材とを備えた版交換装置において、
前記新版係合部材が、前記移動手段による前記新版収納
手段の前記作動位置への移動により当該新版収納手段の
当該収納部に進出して前記新版の端部に係合できると共
に、前記移動手段による前記新版収納手段の前記退避位
置への移動により当該新版収納手段の当該収納部から退
没できるように当該新版収納手段に対して移動自在に設
けられていることを特徴とする。
【0010】上述した版交換装置において、前記新版収
納手段が前記退避位置のときに前記収納部の新版供給方
向上流側を新版供給方向下流側よりも下方に位置させる
一方、前記新版係合部材が前記新版収納手段に揺動自在
に支持され、前記収納位置のときに当該新版収納手段の
前記収納部の新版供給方向上流側端部よりも新版供給方
向下流側に位置すると共に、前記新版係合部材の前記収
納位置における揺動支点と前記新版収納手段の前記収納
部の新版供給方向上流側端部との間の長さが当該新版保
持部材の前記揺動支点と先端との間の長さよりも長いこ
とを特徴とする。
【0011】上述した版交換装置において、前記新版係
合部材を前記収納部に進出させる方向に付勢する付勢部
材と、前記新版係合部材に当接することにより、当該新
版係合部材を前記付勢部材の付勢力に抗して前記新版収
納手段の前記収納部から退没させる当接部材とを備えた
ことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明による版交換装置を両面印
刷機に適用した場合の実施の形態を図1〜13を用いて
説明する。なお、図1は、版交換装置の概略構成図、図
2は、図1の上側の版交換装置の概略構成図、図3は、
図2の矢線 III方向からみた抽出拡大図、図4は、図3
の矢線IV方向からみた抽出拡大図、図5は、図2の矢線
V方向からみた抽出拡大図、図6は、図5の矢線VI方向
からみた図、図7は、図1の下側の版交換装置の概略構
成図、図8は、図7の矢線VIII方向からみた抽出拡大
図、図9は、図7の矢線IX部の抽出拡大図、図10は、
図8の矢線X部の抽出拡大図、図11は、図8の矢線XI
方向からみた抽出拡大図、図12は、図7の矢線XII方
向からみた抽出拡大図、図13は、図12の矢線XIII方
向からみた図である。
【0013】図1に示すように、印刷ユニットの左右の
フレーム11の内部上方側には、上部版胴12が配設さ
れている。上部版胴12には、上部ゴム胴14が対接し
ている。一方、フレーム11の内部下方側には、下部版
胴13が配設されている。下部版胴13には、下部ゴム
胴15が対接している。上部ゴム胴14と下部ゴム胴1
5とは対接しており、当該ゴム胴14,15間をウエブ
等の被印刷物が通過するようになっている。
【0014】つまり、上記版胴12,13に図示しない
インキ供給装置や給水装置からインキや湿し水をそれぞ
れ供給すると、当該版胴12,13の版の絵柄に対応し
たインキが上記ゴム胴14,15にそれぞれ転写され、
ゴム胴14,15間を通過する被印刷物の両面に絵柄を
印刷することができるようになっているのである。
【0015】なお、本実施の形態では、上部版胴12、
上部ゴム胴14、前記インキ供給装置、前記給水装置な
どにより上部印刷部を構成し、下部版胴13、下部ゴム
胴15、前記インキ供給装置、前記給水装置などにより
下部印刷部を構成している。
【0016】[上部版交換装置]図1に示すように、上
部版胴12の近傍には、上部版交換装置100が配設さ
れており、当該上部版交換装置100は、以下のような
構造となっている。
【0017】左右のフレーム11の上端部には、L字型
をなす一対の支持アーム101の一端側が上部版胴12
と同じ方向の軸回りで揺動できるようにそれぞれ連結支
持されている。図2,3に示すように、支持アーム10
1の他端側には、支持フレーム102が上部版胴12と
同じ方向の軸回りで揺動できるようにそれぞれ連結支持
されている。
【0018】<上部版保持装置>前記支持フレーム10
2間には、上部版保持装置110が上部版胴12と同じ
方向の軸回りで揺動できるように連結支持されており、
当該上部版保持装置110は、以下のような構造となっ
ている。
【0019】図2,3に示すように、前記支持フレーム
102間には、支持軸111が上部版胴12と同じ方向
の軸回りで回動できるように連結支持されている。この
支持軸111の両端側には、上部版胴12の軸心方向に
対をなして配設された板状のガイドフレーム112,1
13の一端側がそれぞれ連結固定されている。
【0020】図2〜4に示すように、ガイドフレーム1
12,113の他端側には、当該ガイドフレーム11
2,113の長手方向に略平行で当該ガイドフレーム1
12,113の一端側へ延びる長手方向を向けた第一,
第二のガイド部材114,115の基端部114a,1
15bが連結固定されている。
【0021】ガイドフレーム112,113と第一のガ
イド部材114とは、排版2を収納する収納部116a
が形成されるように、その間に隙間を有しており、上部
版保持装置110が図2に示す位置において第一のガイ
ド部材114の基端部114aで排版2の端部を載置し
て、ガイドフレーム112,113で排版2の一方側の
面を支持し、第一のガイド部材114で排版2の他方側
の面を支持するようになっている。
【0022】また、第一,第二のガイド部材114,1
15は、新版1を収納する収納部116bが形成される
ように、その間に隙間を有しており、上部版保持装置1
10が図2に示す位置において第二のガイド部材115
の基端部115bで新版1の端部を載置して、第一のガ
イド部材114で新版1の一方側の面を支持し、第二の
ガイド部材115で新版1の他方側の面を支持するよう
になっている。
【0023】このようなガイドフレーム112,11
3、第一のガイド部材114などにより、本実施の形態
では排版収納手段を構成し、第一,二のガイド部材11
4,115などにより、本実施の形態では新版収納手段
を構成している。
【0024】前記支持軸111には、リンクプレート1
29の一端側が連結固定されている。リンクプレート1
29の他端側には、アクチュエータ130の先端側が揺
動自在に連結されている。このアクチュエータ130の
基端側は、前記支持フレーム102に揺動可能に支持さ
れている。
【0025】つまり、アクチュエータ130を伸縮させ
ると、リンクプレート129を介して支持軸111が回
動し、ガイドフレーム112,113を含む上部版保持
装置110を退避位置(図2参照)と作動位置(図14
参照)との間で揺動させることができるようになってい
るのである(詳細は後述する。)。このようなリンクプ
レート129、アクチュエータ130などにより、本実
施の形態では移動手段を構成している。
【0026】前記第二のガイド部材115の先端側に
は、排版用解除部材となる引掛部115aがガイドフレ
ーム113の外側に突出するように形成されている。ま
た、ガイドフレーム112,113間の第一のガイド部
材114には、上部版胴12と同じ方向の軸回りで回転
可能なガイドローラ117が当該ガイドフレーム11
2,113の長手方向に沿って所定の間隔で複数取り付
けられている。ガイドフレーム113には、新版1の幅
方向のずれを規制する当て板118が図示しないブラケ
ットを介して取り付けられている。
【0027】前記ガイドフレーム112,113の対向
方向外側面には、ロッドレスシリンダ119,120が
当該ガイドフレーム112,113の長手方向に沿って
軸心方向を向けるようにしてそれぞれ取り付けられてい
る。ロッドレスシリンダ119には、ガイドフレーム1
12の先端側へ開口側を向けたU字型をなす支持部材1
21の基端部121a側が取り付けられており、当該支
持部材121は、詳細には後述する図14に示す位置と
図15に示す収納位置との間をロッドレスシリンダ11
9によってガイドフレーム112の長手方向に沿ってス
ライド移動できるようになっている。この支持部材12
1は、先端部121bが前記ガイド部材114の延設部
分と略同じ高さ位置となるように、連結部121cの長
さが設定されている。
【0028】前記支持部材121の先端部121bに
は、前記ガイドフレーム112の長手方向に沿って長手
方向を向けたガイド部材123の基端が連結固定されて
いる。また、支持部材121の先端部121bには、先
端に爪部125aを有する排版保持部材であるフック1
25の基端側が前記支持軸111と同じ方向の軸回りで
自在に揺動できるように支持されており、当該フック1
25は、支持部材121の先端部121bの長手方向が
後述する図15に示す方向を向いたときに、自重によ
り、爪部125aを基端部121a側に位置させるよう
に移動して収納部116a内に爪部125aを進出さ
せ、支持部材121の先端部121bの長手方向が図2
に示すような鉛直方向を向いたときに、自重により、先
端部121bに重なって納まるように移動して収納部1
16a内から爪部125aを退没させることができるよ
うになっている。
【0029】つまり、フック125は支持部材121の
連結部121cよりもガイドフレーム112の先端側に
位置する、言い換えれば、フック125は収納位置のと
きに収納部116aの排版収納方向下流側端部である基
端部114aよりも排版収納方向上流側に位置すると共
に、フック125の揺動支点と当該基端部114aとの
間の長さは、フック125の揺動支点と爪部125aと
の間の長さよりも長くなっている、言い換えれば、フッ
ク125の収納位置における上記揺動支点と収納部11
6aの排版収納方向下流側端部との間の長さはフック1
25の揺動支点と先端との間の長さよりも長くなってい
るのである。
【0030】前記支持部材121の先端部121bのフ
ック125の基端側近傍には、揺動規制部材であるスト
ッパピン127が突設されており、当該ストッパピン1
27は、上記フック125の爪部125aを前記収納部
116aに進出させた状態(図15参照)から前記ガイ
ド部材123の先端側へ向かう方向へ移動させないよう
に当該フック125の揺動を規制している。
【0031】一方、ロッドレスシリンダ120には、ガ
イドフレーム113の先端側へ開口側を向けたU字型を
なす支持部材122の基端部122a側が取り付けられ
ており、当該支持部材122は、図15に示す収納位置
と詳細には後述する図16に示す位置との間をロッドレ
スシリンダ120によってスライド移動できるようにな
っている。この支持部材122は、先端部122bが前
記ガイド部材115の延設部分よりもわずかに高い高さ
位置となるように、連結部122cの長さが設定されて
いる。
【0032】前記支持部材122の先端部122bに
は、先端に爪部126aを有する新版保持部材であるフ
ック126の基端側が前記支持軸111と同じ方向の軸
回りで自在に揺動できるように支持されており、当該フ
ック126は、支持部材122の先端部122bの長手
方向が後述する図15に示す方向を向いたときに、自重
により、爪部126aを基端部122a側に位置させる
ように移動して収納部116b内に爪部126aを進出
させ、支持部材122の先端部122bの長手方向が図
2に示す鉛直方向を向いたときに、自重により、先端部
122bに重なって納まるように移動して収納部116
b内から爪部126aを退没させることができるように
なっている。
【0033】つまり、フック126は、支持部材122
の連結部122cよりもガイドフレーム113の先端側
に位置する、言い換えれば、フック126が収納位置の
ときに収納部116bの新版供給方向上流側端部である
基端部115bよりも新版供給方向下流側に位置すると
共に、フック126の揺動支点と当該基端部115bと
の間の長さは、フック126の揺動支点と爪部126a
との間の長さよりも長くなっている、言い換えれば、フ
ック126の収納位置における上記揺動支点と収納部1
16bの新版供給方向上流側端部との間の長さがフック
126の揺動支点と先端との間の長さよりも長くなって
いるのである。
【0034】前記支持部材122の先端部122bのフ
ック126の基端側近傍には、揺動規制部材であるスト
ッパピン128が突設されており、当該ストッパピン1
28は、上記フック126の爪部126aを前記収納部
116bに進出させた状態(図15参照)から前記ガイ
ド部材115の先端側へ向かう方向で移動させないよう
に当該フック126の揺動を規制している。この支持部
材122の連結部122cの前記ガイド部材114,1
15間部分には、接触部材である押圧プレート124が
突設されている。
【0035】<上部第一版案内装置>図2に示すよう
に、前記支持フレーム102の前記支持軸111よりも
上部版胴12側部分には、上部第一版案内装置140の
一対の揺動フレーム141の基端側が当該上部版胴12
と同じ方向の軸回りで揺動できるように連結支持されて
おり、当該上部第一版案内装置140は、以下のような
構造となっている。
【0036】前記揺動フレーム141には、排版2の移
動を案内する固定式のガイドプレート142が取り付け
られている。上記揺動フレーム141には、アクチュエ
ータ143の先端が揺動可能に連結されている。このア
クチュエータ143の基端側は、前記支持フレーム10
2に揺動可能に支持されている。つまり、アクチュエー
タ143を伸縮させることにより、揺動フレーム141
を揺動させ、上部版胴12に近接して新版1や排版2を
案内する案内位置(図14参照)と当該上部版胴12か
ら離反した退避位置(図2参照)との間を揺動させるこ
とができるようになっているのである。
【0037】前記揺動フレーム141には、リンクプレ
ート144の中程が揺動可能に連結支持されている。リ
ンクプレート144の先端側には、振分ガイドであるガ
イドプレート145が取り付けられている。リンクプレ
ート144の基端側には、アクチュエータ146の先端
側が連結されている。このアクチュエータ146の基端
側は、上記揺動フレーム141に揺動可能に支持されて
いる。
【0038】つまり、アクチュエータ146を伸縮させ
ることにより、リンクプレート144を介してガイドプ
レート145のを排版案内位置(図14参照)と新版案
内位置(図16参照)との間を移動させることができる
ようになっているのである(詳細は後述する。)。
【0039】前記揺動フレーム141の先端側には、上
部版胴12と同じ方向の軸回りで回動可能な回動軸14
7が支持されている。この回動軸147には、支持板1
48の基端側が連結固定されている。支持板148の先
端側には、ガイドローラ149が回転自在に設けられて
いる。また、上記回動軸147には、上部版胴12の軸
心方向に沿って長手方向を向けた略コ字型の旋回プレー
ト150が連結支持されている。上記回動軸147に
は、連結板151の一端側が連結固定されている。連結
板151の他端側には、アクチュエータ152の先端側
が揺動可能に連結されている。このアクチュエータ15
2の基端側は、上記揺動フレーム141に揺動可能に支
持されている。
【0040】つまり、アクチュエータ152を伸縮させ
ることにより、連結板151を介して回動軸147を回
動させて、ガイドローラ149および旋回プレート15
0を移動させることができるようになっているのであ
る。
【0041】また、一対の前記揺動フレーム141に
は、版の幅方向の位置決めを行う位置決めプレート15
3がそれぞれ取り付けられている。
【0042】<上部第二版案内装置>図2,5,6に示
すように、上部版胴12の近傍には、上部第二版案内装
置160が配設されている。この上部第二版案内装置1
60は、ガイドプレート161と、当該ガイドプレート
161の上部版胴12側の端部に回動可能に複数設けら
れた案内ころ162とを備えてなっている。
【0043】<上部押圧ローラ>図2に示すように、上
部版胴12の近傍には、上部押圧ローラ171が当該上
部版胴12に対して接近離反できるように配設されてい
る。
【0044】<安全カバー>図2,3に示すように、前
記フレーム11間は、前記上部印刷部の内部と外部との
間の少なくとも一部を仕切る安全カバー103で覆われ
ている。この安全カバー103は、上部版保持装置11
0の図2に示す退避位置において、当該上部版保持装置
110の前記収納部116a,116bを当該安全カバ
ー103の外側に位置させると共に、図2における上部
版保持装置110の当該収納部116aより左側にある
ガイドフレーム112,113、ロッドレスシリンダ1
19,120、支持部材121,122の基端部121
a,122aや上部第一版案内装置140等を当該安全
カバー103の内側に位置させることができるように、
上部版保持装置110のガイドフレーム112,11
3、ロッドレスシリンダ119,120、支持部材12
1,122の基端部121a,122aに対応する位置
に隙間103aを有するように間隔をあけて複数設けら
れている。
【0045】つまり、安全カバー103は、フレーム1
1に対して支持アーム101、支持フレーム102等の
支持部材を介して揺動可能に支持されることにより、一
対のフレーム11間に形成される空間の少なくとも一部
を閉塞する閉塞位置と当該空間を開放する開放位置とに
移動することができ、前記上部版保持装置110は、上
記支持フレーム102を介して当該安全カバー103に
対して相対的に作動位置(図14参照)へ揺動できるよ
うに支持されることにより、安全カバー103が閉塞位
置のときでも揺動することができるようになっているの
である。
【0046】また、上部版保持装置110の左右のガイ
ドフレーム112,113間に配設される安全カバー1
03は、上部版保持装置110のガイドフレーム11
2,113の長手方向の長さよりも短くなっており、前
記上部版保持装置110の最大揺動半径よりも小さな最
大揺動半径で揺動することができるようになっている。
【0047】[下部版交換装置]図1に示すように、下
部版胴13の近傍には、本発明にかかる版交換装置であ
る下部版交換装置200が配設されており、当該下部版
交換装置200は、以下のような構造となっている。
【0048】図7,8に示すように、左右の前記フレー
ム11間には、下部版胴13の軸心方向に沿って軸心方
向を向けた支持軸201が支持されている。この支持軸
201の両端寄りには、支持フレーム204の基端側
(上端側)が揺動可能にそれぞれ連結支持されている。
【0049】<安全カバー>前記支持フレーム204に
は、開口部203a,203bおよびスリット203c
を有する安全カバー203が取り付けられており、当該
安全カバー203は、フレーム11に対して支持軸20
1および支持フレーム204を介して揺動可能に支持さ
れることにより、対をなす当該フレーム11間に形成さ
れる空間の少なくとも一部を閉塞する閉塞位置と当該空
間を開放する開放位置とに移動することができるように
なっている。
【0050】また、安全カバー203は、後述する下部
版保持装置210のガイドフレーム212,213の長
手方向の長さよりも短くなっており、この下部版保持装
置210の最大揺動半径よりも小さな最大揺動半径で揺
動することができるようになっている。なお、図7,8
中、202は左右の前記フレーム11の下部に固定され
た安全カバー、202a〜202cは開口部である。
【0051】<下部版保持装置>前記支持フレーム20
4間の基端側(上端側)には、下部版保持装置210の
回動軸211が下部版胴13と同じ方向の軸回りで揺動
できるように連結支持されており、当該下部版保持装置
210は、以下のような構造となっている。
【0052】図7〜11に示すように、前記回動軸21
1の前記安全カバー203の前記開口部203a,20
3b部分には、下部版胴13の軸心方向に対をなして配
設された板状のガイドフレーム212,213の一端側
がそれぞれ連結固定されている。また、回動軸211の
前記安全カバー203の前記スリット203c部分に
は、板状の支持フレーム217の一端寄りがそれぞれ連
結固定されている。
【0053】これらガイドフレーム212,213の他
端側には、当該ガイドフレーム212,213の長手方
向に略平行で当該ガイドフレーム212,213の一端
側へ延びるガイド部材214,215の基端部が連結固
定されており、当該ガイド部材214,215は、下部
版保持装置210が図7に示す位置において前記安全カ
バー203の外側に位置するように当該カバー203の
開口部203a,203bから外側に突出すると共に、
排版2を収納する収納部216bを有するように、その
間に隙間が形成されている。また、ガイドフレーム21
2,213とガイド部材214との間には、新版1を収
納する収納部216aを有するように隙間が形成されて
いる。
【0054】このようなガイドフレーム212,21
3、ガイド部材214などにより、本実施の形態では新
版収納手段を構成し、ガイド部材214,215などに
より、本実施の形態では排版収納手段を構成している。
【0055】前記回動軸211には、リンクプレート2
29の一端側が連結固定されている。リンクプレート2
29の他端側には、アクチュエータ230の先端側が揺
動自在に連結されている。このアクチュエータ230の
基端側は、前記支持フレーム204に取り付けられた支
持部材205に揺動可能に連結支持されている。
【0056】つまり、アクチュエータ230を伸縮させ
ると、リンクプレート229を介して回動軸211が回
動し、ガイドフレーム212,213および支持フレー
ム217を含む下部版保持装置210を退避位置(図7
参照)と作動位置(図18参照)との間を揺動させるこ
とができるようになっているのである(詳細は後述す
る。)。このようなリンクプレート229、アクチュエ
ータ230などにより、本実施の形態では本発明にかか
る移動手段を構成している。
【0057】前記ガイドフレーム213には、新版1の
幅方向のずれを規制する当て板218がブラケットを介
して取り付けられている。ガイドフレーム212,21
3の対向方向外側面には、アクチュエータ219,22
0が当該ガイドフレーム212,213の長手方向に沿
って軸心方向を向けるようにしてそれぞれ取り付けられ
ている。
【0058】前記アクチュエータ219のロッドの先端
部には、後述する図19に示す位置と図20に示す位置
との間を当該アクチュエータ219のロッドの進退動に
より移動可能な移動部材である支持部材221が取り付
けられている。この支持部材221には、新版1を押し
出す押出部材223が取り付けられており、当該押出部
材223は、下部版保持装置210が図7に示す位置に
おいて前記安全カバー202,203と上記ガイド部材
214との間に位置するように当該安全カバー202,
203の開口部202a,203aから外側に突出する
ようになっている。
【0059】前記支持部材221には、ガイドフレーム
212の先端側(回動軸211側)に延びるブラケット
221aが取り付けられている。ブラケット221aに
は、爪部225aを形成された新版係合部材であるフッ
ク225が前記回動軸211の軸心と同じ方向の軸回り
で揺動できるように移動自在に連結支持されている。
【0060】すなわち、ガイドフレーム212は前記退
避位置のときに前記収納部216aの新版供給方向上流
側を新版供給方向下流側に位置させる一方、フック22
5は押出部材223よりもガイドフレーム212の先端
側に位置する、言い換えれば、フック225は収納位置
のときに収納部216aの新版供給方向上流側の端部よ
りも新版供給方向下流側に位置すると共に、フック22
5の揺動支点と上記端部との間の長さは、フック225
の揺動支点と爪部225aとの間の長さよりも長くなっ
ている、言い換えれば、フック225の収納位置におけ
る上記揺動支点と収納部216aの新版供給方向上流側
端部との間の長さはフック225の揺動支点と先端との
間の長さよりも長くなっているのである。
【0061】前記フック225には、当該フック225
の爪部225aを前記収納部216a側に進出させる方
向へ当該フック225を付勢する付勢部材であるばね2
26が取り付けられている。ブラケット221aには、
フック225の爪部225aを前記収納部216a側に
進出させた位置で当該フック225の前記回動軸211
側への揺動を規制するストッパピン227が突設されて
いる。
【0062】一方、前記フレーム11間を連絡するビー
ム206には、当接部材である押出ピン228が取り付
けられており、当該押出ピン228は、下部版保持装置
210が図7に示す位置に位置したときに前記フック2
25の基端側に当接して、当該フック225の爪部22
5aを前記ばね226の付勢力に抗して前記収納部21
6aから退没させるようになっている。つまり、フック
225は、ガイドフレーム212の長手方向が後述する
図18に示す方向を向いたときに、爪部225aを収納
部216a内に進出させ、ガイドフレーム212の長手
方向が図7に示すような鉛直方向を向いたときに、収納
部216a内から爪部225aを退没させることができ
るようになっているのである。
【0063】なお、本実施の形態では、アクチュエータ
219、支持部材221、フック225、ばね226な
どにより新版離反手段を構成している。
【0064】また、前記ガイドフレーム212の前記ガ
イドフレーム213との対向面側の長手方向中程には、
新版用解除部材である係合ピン229が突設されてお
り、当該係合ピン229は、アクチュエータ219を収
縮した際に前記フック225に当接して当該フック22
5の爪部225aを前記ばね226の付勢力に抗して前
記収納部216aから退没させることができるようにな
っている(図20参照)。
【0065】前記アクチュエータ220のロッドの先端
部には、後述する図18に示す位置と図19に示す位置
との間を当該アクチュエータ220のロッドの進退動に
より移動可能な移動部材である支持部材222が取り付
けられている。この支持部材222には、排版2の尻側
折曲部に係合して当該排版2を排版収納方向下流側へ移
動させる排版係合部材である引取部材224がブラケッ
ト231を介して取り付けられており、当該引取部材2
24は、下部版保持装置210が図7に示す位置におい
て前記ガイド部材214,215間に位置するように安
全カバー202,203の開口部202b,203bか
ら外側に突出するようになっている。
【0066】このようなアクチュエータ220、支持部
材222、引取部材224、ブラケット231などによ
り、本実施の形態では排版手段を構成している。
【0067】前記支持部材222のブラケット231の
前記引取部材224よりも排版収納方向下流側には、排
版2の排版収納方向下流側への移動を規制するように当
該排版2を受け止める排版移動規制部材である受止板2
32が取り付けられている。
【0068】<下部第一版案内装置>図7,8に示すよ
うに、前記支持軸201の上方側には、下部第一版案内
装置240の一対の本体フレーム240aの基端側が下
部版胴13と同じ方向の軸回りで揺動できるように連結
支持されており、当該下部第一版案内装置240は、以
下のような構造となっている。
【0069】前記本体フレーム240aには、前記支持
軸201の軸心方向に沿って軸心方向を向けた回動軸2
41aが取り付けられている。この回動軸241aに
は、揺動フレーム(図示せず)の基端側と、振分ガイド
としてのリンクプレート244の中程とが揺動可能に取
り付けられている。上記揺動フレームには、排版2の移
動を案内する固定式のガイドプレート242が取り付け
られている。上記揺動フレームには、アクチュエータ2
43の先端が揺動可能に連結されている。このアクチュ
エータ243の基端側は、前記本体フレーム240aに
揺動可能に支持されている。
【0070】つまり、アクチュエータ243を伸縮させ
ることにより、前記揺動フレームを揺動させ、下部版胴
13に近接して新版1や排版2を案内する案内位置(図
18参照)と下部版胴13から離反した退避位置(図7
参照)とにガイドプレート242を移動させることがで
きるようになっているのである。
【0071】前記リンクプレート244の先端側には、
振分ガイドであるガイドプレート245が取り付けられ
ている。リンクプレート244の基端側には、アクチュ
エータ246の先端側が連結されている。このアクチュ
エータ246の基端側は、上記揺動フレームに揺動可能
に支持されている。
【0072】つまり、アクチュエータ246を伸縮させ
ることにより、リンクプレート244を介してガイドプ
レート245を排版案内位置(図18参照)と新版案内
位置(図20参照)との間を移動させることができるよ
うになっているのである(詳細は後述する。)。このよ
うなリンクプレート244、ガイドプレート245、ア
クチュエータ246などにより、本実施の形態では排版
離反手段を構成している。
【0073】前記揺動フレームの先端側には、下部版胴
13と同じ方向の軸回りで回動可能な回動軸247が支
持されている。この回動軸247には、支持板248の
基端側が連結固定されている。支持板248の先端側に
は、ガイドローラ249が回転自在に設けられている。
【0074】上記回動軸247には、下部版胴13の軸
心方向に沿って長手方向を向けた略コ字型の旋回プレー
ト250が連結支持されている。上記回動軸247に
は、連結板251の一端側が連結固定されている。連結
板251の他端側には、アクチュエータ252の先端側
が揺動可能に連結されている。このアクチュエータ25
2の基端側は、上記揺動フレームに揺動可能に支持され
ている。
【0075】つまり、アクチュエータ252を伸縮させ
ることにより、連結板251を介して回動軸247を回
動させて、ガイドローラ249および旋回プレート25
0を移動させることができるようになっているのであ
る。
【0076】また、対をなす前記揺動フレームには、版
の幅方向の位置決めを行う位置決めプレート253がそ
れぞれ取り付けられている。この揺動フレームには、カ
バー254が取り付けられている。
【0077】<下部第二版案内装置>図7,10,11
に示すように、下部版胴13の近傍には、下部第二版案
内装置260が配設されている。この下部第二版案内装
置260は、前記支持軸201に基端側を揺動可能に連
結支持されて下部版胴13から排出される排版2を案内
する案内部材であるガイドプレート261と、ガイドプ
レート261の下部版胴13側の端部(先端側)に回動
可能に複数設けられた案内ころ262とを備えてなって
おり、当該下部第二版案内装置260は、下部版胴13
に供給する新版1や下部版胴13から排出される排版2
を案内する案内位置と当該下部版胴13から大きく離反
した退避位置とに揺動できるようになっている。
【0078】<下部押圧ローラ>図7に示すように、下
部版胴13の近傍には、下部押圧ローラ271が当該下
部版胴13に対して接近離反できるように配設されてい
る。
【0079】なお、前記安全カバー202,203は、
下部版保持装置210の図7に示す退避位置において、
当該下部版保持装置210の前記収納部216a,21
6bを当該安全カバー202,203の外側に位置させ
ると共に、図7における下部版保持装置210の当該収
納部216aより左側にあるガイドフレーム212,2
13、支持フレーム217、アクチュエータ219,2
20、支持部材221,222の基端部等を当該安全カ
バー202,203の内側に位置させることができるよ
うに、下部版保持装置210のガイドフレーム212,
213、支持フレーム217、アクチュエータ219,
220、支持部材221,222の基端部に対応する位
置に前記開口部202a,202b、203a,203
bおよび前記スリット203cが形成されているのであ
る。
【0080】このような構造をなす上部版交換装置10
0および下部版交換装置200を使用した版交換手順を
図14〜21を用いて説明する。なお、図14は、上部
版交換装置の手順説明図、図15は、図14に続く手順
説明図、図16は、図15に続く手順説明図、図17
は、図16に続く手順説明図、図18は、下部版交換装
置の手順説明図、図19は、図18に続く手順説明図、
図20は、図19に続く手順説明図、図21は、図20
に続く手順説明図である。
【0081】[上部版交換装置] <作動位置への切り換え>印刷を行っているときには、
上部版保持装置110は、図2に示したように、ガイド
フレーム112,113およびガイド部材114,11
5を上下方向へ向けるようにして退避位置にあり、前記
収納部116aの排版収納方向下流側が排版収納方向上
流側よりも下方に位置し、前記収納部116bの新版供
給方向上流側が新版供給方向下流側よりも下方に位置し
ている。
【0082】このような状態で上部版保持装置110の
ガイド部材114,115間の収納部116bに尻側を
下方にするようにして新版1を当て板118に当てなが
ら差し込んで当該新版1を収納位置に収納する。
【0083】このとき、上部版保持装置110の支持部
材121,122の先端部121b,122bが長手方
向を鉛直方向へ向けるように位置しているので、フック
125,126が自重により収納部116a,116b
から退没して支持部材121,122の先端部121
b,122bに重なるようにして収まっている。さら
に、前記収納部116bが前記安全カバー103の外側
に位置し、また、この退避位置が前記上部印刷部の下方
側であると同時に、前記収納部116bの新版供給方向
下流側の位置が作動位置における前記収納部116bの
新版供給方向下流側の位置よりも下方となるので、退避
位置での当該収納部116bに対する作業を安全カバー
103の外側の低い位置で行うことができる。このた
め、前記収納部116bに新版1を非常に簡単にセット
することができる。
【0084】また、上部版保持装置110の収納部11
6a,116bに係る部材以外のほとんどの部材が安全
カバー103の内側に収納されているので、安全カバー
103の外側への突出量が少ない。このため、作業スペ
ースを有効に利用して、版交換作業の利便性を向上させ
ることができる。
【0085】続いて、アクチュエータ130を短縮させ
ると、図14に示すように、ガイド部材114,115
の先端側を上部版胴12側へ向けるようにガイドフレー
ム112,113が支持軸111を中心に揺動し、当該
上部版保持装置110が作動位置に移動してセットされ
る。
【0086】このとき、前記収納部116aの排版収納
方向下流側が排版収納方向上流側よりも上方に位置する
と共に、前記収納部116bの新版供給方向上流側が新
版供給方向下流側よりも上方に位置する、すなわち、支
持部材121,122が開口側を下方側へ向けるように
傾斜する。このため、フック125,126が爪部12
5a,126aを前記収納部116a,116b内に進
出させるように移動した後、この進出した状態のままス
トッパピン127,128で移動を規制されるようにな
るので、フック126の爪部126aが新版1の尻側に
係合して当該新版1を落下させることなく保持する。
【0087】これと同時に、上部版保持装置110のロ
ッドレスシリンダ119を作動して支持部材121を図
2に示した位置から図14に示されるガイドフレーム1
12の先端側(排版収納方向上流側)へ移動させ、上部
第一版案内装置140のアクチュエータ143を伸長し
て揺動フレーム141を揺動させることにより、当該案
内装置140を案内位置に移動させたら、アクチュエー
タ146を短縮してリンクプレート144を揺動させ
て、上部版胴12から排出される排版2を上部版保持装
置110の収納部116aへ案内可能な排版案内位置へ
ガイドプレート145を移動させる。
【0088】<排版の収納>次に、前記押圧ローラ17
1を作動位置に移動させて上部版胴12に押圧させなが
ら当該上部版胴12を逆回転させると共に、上部版胴1
2の版端保持手段による版の尻側端部の保持を解除する
ことにより、排版2の尻側を上部版胴12から飛び出さ
せると、排版2は、上部第一版案内装置140のガイド
プレート142,145間で案内されながら、上部版保
持装置110のガイドフレーム112,113とガイド
部材123との間の収納部116a内に尻側から送り込
まれる。このとき、フック125は、揺動自在に支持さ
れているため、排版2の上記送り込みに伴って、排版2
の尻側で押されてそのまま揺動し、排版2の尻側が通過
した時点で、自重により戻るように移動する(図14参
照)。
【0089】なお、前記版端保持手段による版の尻側端
部の保持の解除は、ガイドプレート161の上部版胴1
2と対向する端部よりも上部版胴12の逆回転方向上流
側で行われる。
【0090】このようにして上部版胴12を逆回転させ
ていき、排版2のくわえ側が上部第一版案内装置140
に接近したら、前記版端保持手段による版のくわえ側端
部の保持を解除すると共に、押圧ローラ171を退避位
置に移動させて上部版胴12から引き離し、上部第一版
案内装置140のアクチュエータ152を短縮させる。
これにより、ガイドローラ149、旋回プレート150
が回動軸147を中心に図14における反時計回りで揺
動し、旋回プレート150が排版2のくわえ側を上部版
胴12の径方向外側へ移動させるため、排版2は、曲折
したくわえ側が上部版胴12から確実に外れる。
【0091】上部版胴12から排版2が完全に外れた
ら、上部第一版案内装置140の前記アクチュエータ1
52を伸長してガイドローラ149および旋回プレート
150を退避位置に戻した後、アクチュエータ146を
伸長してガイドプレート145を新版案内位置に一旦移
動させ、図15に示すように、上部版保持装置110の
ロッドレスシリンダ119を作動して支持部材121を
戻すようにガイドフレーム112の基端側(排版収納方
向下流側)へ移動させると、当該移動に伴って、フック
125の爪部125aが排版2の尻側に係合して当該排
版2を引き上げ始める。
【0092】このとき、上記ガイドプレート145が排
版2のくわえ側を上部第二版案内装置160のガイドプ
レート161から離反させているので、当該ガイドプレ
ート161の上部版胴12側の端部(先端側)への当該
排版2のくわえ側の衝突が防止される。このようにして
排版2のくわえ側が上部第二版案内装置160のガイド
プレート161の先端上を通過したら、上部第一版案内
装置140の前記アクチュエータ146を収縮してガイ
ドプレート145を排版案内位置に戻す。引き続き、前
記フック125の爪部125aをガイドフレーム11
2,113とガイド部材123との間の収納部116a
の収納位置まで移動させることにより、排版2を当該収
納部116aの収納位置に収納する。
【0093】なお、フック125は、ストッパピン12
8により排版収納方向上流側への揺動を規制されている
ため、排版2を確実に引き上げることができる。また、
上記ロッドレスシリンダ119、支持部材121、フッ
ク125等による上記移動に伴って、上部版胴12から
外れた排版2の折り曲げられたくわえ側が前記上部第二
版案内装置160のガイドプレート161の上部版胴1
2側の端部に引っ掛かったとしても、案内ころ162が
回転するため、当該排版2のくわえ側はガイドプレート
161の上記端部から容易に外れる。
【0094】<新版の装着>次に、図16に示すよう
に、上部第一版案内装置140のアクチュエータ146
を伸長してリンクプレート144を揺動させ、上部版保
持装置110の収納部116b内に保持されている新版
1を上部版胴12へ供給する新版案内位置へガイドプレ
ート145を移動させると共に、押圧ローラ171を作
動位置に移動して上部版胴12に押圧させたら、上部版
保持装置110のロッドレスシリンダ120を作動して
支持部材122を前記収納部116aの前記収納位置か
らガイドフレーム113の先端側(新版供給方向下流
側)へ移動させると、押圧プレート124が新版1の尻
側に接触して、当該新版1を上部版胴12側(新版供給
方向下流側)へ送り出す。
【0095】このように支持部材122をガイドフレー
ム113の先端側へ移動させて新版1を上部版胴12側
へ送り出していくと、その途中で、フック126がガイ
ド部材115の引掛部115aに引っ掛かって接触し、
前記収納部116bから退没するように揺動するため、
新版1は、フック126によるロックから尻側が開放さ
れ、上部第一版案内装置140の左右の位置決めプレー
ト153で幅方向に正確に位置決めされた状態で送り出
され、くわえ側が押圧ローラ171に接触して一旦停止
する。
【0096】続いて、上部版胴12を正回転させると、
当該版胴12の周面に接触している押圧ローラ171が
連れ回りして当該版胴12の周面に新版1のくわえ側折
曲部先端を押し付け、当該版胴12に設けられているギ
ャップと新版1のくわえ側折曲部先端とが対向したとき
に、当該押圧ローラ171が新版1のくわえ側曲折部先
端を当該版胴12の上記ギャップに挿入するので、当該
版胴12のさらなる正回転により、新版1が当該版胴1
2に巻き付けられて装着される。
【0097】このとき、安全カバー103を開放しなく
ても、上部版保持装置110を退避位置から作動位置に
移動させることができるので、版交換作業時に作業具等
を印刷部の内部に落下させてしまうことを防止すること
ができる。
【0098】<装着異常発生時の新版の引き戻し>この
ようにして新版1を上部版胴12に装着するときに、何
らかの原因で新版1が上部版胴12に巻き付かない等の
装着異常を生じ、正回転する上部版胴12の位相が所定
位置になっても、前記フック126の近傍に新版1の尻
側が存在することを各種のセンサ等で検知すると、当該
センサからの信号に基づいて、制御装置等により、印刷
機が停止する。このとき、新版1のくわえ側先端が上部
版胴12に装着されていない印刷ユニットに対しては、
当該ユニットの上部版保持装置110の支持部材122
をガイドフレーム113の先端側(新版供給方向下流
側)から前記収納部116bの前記収納位置へ移動させ
るようにロッドレスシリンダ120が作動する。
【0099】これにより、前記フック126がガイド部
材115の引掛部115aから離反し、爪部126を前
記収納部116b内に進出させるように揺動して、フッ
ク126の爪部126aが新版1の尻側に係合し、ロッ
ドレスシリンダ120の作動に伴って新版1が上記収納
部116b内に引き戻され、新版1のくわえ側の損傷が
防止される。
【0100】また、新版1の装着異常が検知されて印刷
機が停止したときに、新版1のくわえ側先端が上部版胴
12に装着されている印刷ユニットに対しては、装着異
常が発生した印刷ユニットの上部版胴12を逆回転させ
て新版1を排出している間に上部版胴12に装着された
新版1のくわえ側折曲部が上部版胴12に接触している
押圧ローラ171の近傍に位置すると、押圧ローラ17
1を退避位置に移動させて上部版胴12から引き離し、
上部第一版案内装置140のアクチュエータ152を短
縮させて、回動軸147を中心にガイドローラ149お
よび旋回プレート150を図14における反時計回りで
揺動させ、旋回プレート150により新版1のくわえ側
を上部版胴12から離間させた状態で保持する。
【0101】<退避位置への切り換え>上述したように
して新版1の送り出しを終えたら、図17に示すよう
に、上部第一版案内装置140のアクチュエータ143
を収縮して揺動フレーム141を揺動させ、当該案内装
置140を退避位置に移動させると共に、上部版保持装
置110のロッドレスシリンダ120を作動して支持部
材122をガイドフレーム113の基端側へ移動させ、
アクチュエータ130を伸長してガイドフレーム11
2,113を揺動させ、当該版保持装置110を退避位
置に移動させると、ガイドフレーム112,113およ
びガイド部材114,115が長手方向を上下方向へ向
けるように揺動し、前記収納部116aの排版収納方向
下流側が排版収納方向上流側よりも下方に位置し、前記
収納部116bの新版供給方向上流側が新版供給方向下
流側よりも下方に位置する。
【0102】このとき、上部版保持装置110の支持部
材121,122の先端部121b,122bが長手方
向を鉛直方向へ向けるように位置するので、フック12
5,126が自重により収納部116a,116bから
退没するように揺動し、支持部材121,122の先端
部121b,122bに重なるようにして収まってしま
う。さらに、前記収納部116aが前記安全カバー10
3の外側に位置すると共に、排版2の背面側に安全カバ
ー103が位置してガイド面を形成し、また、この退避
位置が前記上部印刷部の下方側であると同時に、前記収
納部116aの排版収納方向下流側の位置が作動位置の
ときよりも下方であるので、退避位置での当該収納部1
16aに対する作業を安全カバー103の外側の低い位
置で当該安全カバー103に沿って行うことができる。
このため、前記収納部116aから排版2を取り出すこ
とを非常に簡単に行うことができる。
【0103】また、上部版保持装置110の収納部11
6a,116bに係る部材以外のほとんどの部材が安全
カバー103の内側に収納されるので、安全カバー10
3の外側への突出量が少ない。このため、作業スペース
を有効に利用して、版交換作業の利便性を向上させるこ
とができる。
【0104】[下部版交換装置] <作動位置への切り換え>印刷を行っているときには、
下部版保持装置210は、図7に示したように、ガイド
フレーム212,213およびガイド部材214,21
5を上下方向へ向けて、前記収納部216a,216b
を前記安全カバー203の外側に位置させた退避位置に
ある。
【0105】このような状態で下部版保持装置210の
前記収納部216aに尻側を下方にするようにして新版
1を当て板218に当てながら差し込んで新版1を収納
位置に収納する。
【0106】このとき、下部版保持装置210の前記収
納部216aが前記安全カバー203の外側に位置する
と共に、安全カバー203が収納部216aに沿って配
向するため、退避位置での当該収納部216aに対する
新版1のセット作業を安全カバー203の外側で当該安
全カバー203をガイド面にしながら行うことができ
る。このため、前記収納部216aに新版1を非常に簡
単にセットすることができる。
【0107】また、下部版保持装置210の収納部21
6a,216bに係る部材以外のほとんどの部材が安全
カバー203の内側に収納されているので、安全カバー
203の外側への突出量が少ない。このため、作業スペ
ースを有効に利用して、版交換作業の利便性を向上させ
ることができる。
【0108】続いて、アクチュエータ230を伸長させ
ると、図18に示すように、ガイド部材214,215
の先端側を下部版胴13側へ向けるようにガイドフレー
ム212,213および支持フレーム217が回動軸2
11を中心に揺動し、当該下部版保持装置210が作動
位置に移動してセットされる。このとき、前記フック2
25が押出ピン228から離れるため、フック225
は、ばね226の付勢力により、爪部225aを前記収
納部216a側に進出させるように回動してストッパピ
ン227で位置決め停止される。
【0109】これと同時に、下部版保持装置210のア
クチュエータ220を収縮して引取部材224を図7に
示した位置から図18に示されるガイドフレーム213
の先端側へ移動させ、下部第一版案内装置240のアク
チュエータ243を伸長して前記揺動フレームを揺動さ
せることにより、当該下部第一版案内装置240を案内
位置に移動させたら、アクチュエータ246を短縮して
リンクプレート244を揺動させて、下部版胴13から
排出される排版2を下部版保持装置210の収納部21
6bへ案内可能な排版案内位置へガイドプレート245
を移動させる。
【0110】<排版の収納>次に、前記押圧ローラ27
1を作動位置に移動させて下部版胴13に押圧させなが
ら当該下部版胴13を逆回転させると共に、下部版胴1
3の版端保持手段による版の尻側端部の保持を解除する
ことにより,排版2の尻側を下部版胴13から飛び出さ
せると、排版2は、下部第一版案内装置240のガイド
プレート242,245間で案内されながら、下部版保
持装置210のガイドフレーム214,215の間の収
納部216bの引取部材224上に尻側から送り込まれ
る。
【0111】このとき、排版2の尻側端部が下部第二版
案内装置260のガイドプレート261の先端側に衝突
してしまう場合があるものの、当該ガイドプレート26
1の先端側に案内ころ262を設けているため、当該ガ
イドプレート261の先端側に当該排版2の尻側端部を
引っ掛けてしまうことなく当該排版2を送り出すことが
できる。
【0112】なお、前記版端保持手段による版の尻側端
部の保持の解除は、ガイドプレート261の下部版胴1
3と対向する端部よりも下部版胴13の逆回転方向上流
側で行われる。
【0113】このようにして下部版胴13を逆回転させ
ていき、排版2のくわえ側が下部第一版案内装置240
に接近したら、前記版端保持手段による版のくわえ側端
部の保持を解除すると共に、押圧ローラ271を退避位
置に移動させて下部版胴13から引き離し、下部第一版
案内装置240のアクチュエータ252を短縮させる。
これにより、ガイドローラ249、旋回プレート250
が回動軸247を中心に図18における反時計回りで揺
動し、旋回プレート250が排版2のくわえ側を下部版
胴13の径方向外側へ移動させるため、排版2は、曲折
したくわえ側が下部版胴13から確実に外れる。
【0114】下部版胴13から排版2が完全に外れた
ら、下部第一版案内装置240の前記アクチュエータ2
52を伸長してガイドローラ249および旋回プレート
250を退避位置に戻すと共に、アクチュエータ246
を伸長してガイドプレート245を新版案内位置に一旦
移動させると、排版2のくわえ側が当該ガイドプレート
245で上方に持ち上げられて下部第二版案内装置26
0のガイドプレート261から離反され、当該ガイドプ
レート261の下部版胴13側の端部(先端側)に衝突
してしまうことはない。
【0115】このとき、排版2は、排版収納方向に対し
て保持されていない状態となるため、場合によっては、
前記ガイドプレート245でくわえ側を持ち上げられる
よりも先に、自重で排版収納方向下流側にそのまま移動
してしまい、当該くわえ側がガイドプレート261の先
端側に衝突してしまう虞があるものの、下部版保持装置
210に前記受止板232を設けているため、自重で排
版収納方向下流側にそのまま移動したとしても、当該受
止板232により即時に受け止められて移動を規制され
るので、くわえ側がガイドプレート261の先端側に衝
突することを確実に防ぐことができる。
【0116】続いて、下部版保持装置210のアクチュ
エータ220を作動して引取部材224を戻すようにガ
イドフレーム213の基端側へ移動させると、当該移動
に伴って、引取部材224が排版2の尻側に係合し、当
該排版2が排版収納方向に移動し始める。排版2のくわ
え側が下部第二版案内装置260のガイドプレート26
1の先端上を通過したら、下部第一版案内装置240の
前記アクチュエータ246を収縮してガイドプレート2
45を排版案内位置に戻す。引き続き、上記アクチュエ
ータ220を作動させると、図19に示すように、排版
2がガイド部材214,215との間の引取部材224
上の収納部216bの収納位置に収納される。
【0117】<新版の装着>次に、図20に示すよう
に、下部第一版案内装置240のアクチュエータ246
を伸長してリンクプレート244を揺動させ、下部版保
持装置210の収納部216a内に保持されている新版
1を下部版胴12へ供給する新版案内位置へガイドプレ
ート245を移動させると共に、押圧ローラ271を作
動位置に移動して下部版胴13に押圧させたら、下部版
保持装置210のアクチュエータ219を収縮して押出
部材223をガイドフレーム212の先端側へ移動させ
ると、押出部材223が新版1の尻側を押し出し、当該
新版1が下部第一版案内装置240の左右の位置決めプ
レート253で幅方向に正確に位置決めされた状態で下
部版胴13側へ送り出される。
【0118】新版1のくわえ側が押圧ローラ271に接
触したら、上記送り出しを一旦停止する。このとき、前
記フック225が前記係合ピン229に接触してばね2
26の付勢力に抗して揺動し、当該フック225の爪部
225aが前記収納部216aから退没する。
【0119】続いて、下部版胴13を正回転させると、
当該版胴13の周面に接触している押圧ローラ271が
連れ回りして当該版胴13の周面に新版1のくわえ側折
曲部先端を押し付け、当該版胴13に設けられているギ
ャップと新版1のくわえ側折曲部先端とが対向したとき
に、当該押圧ローラ271が新版1のくわえ側曲折部先
端を当該版胴13の上記ギャップに挿入するので、当該
版胴13のさらなる正回転により、新版1が当該版胴1
3に巻き付けられて装着される。
【0120】このとき、安全カバー203を開放しなく
ても、下部版保持装置210を退避位置から作動位置に
移動させることができるので、版交換作業時に作業具等
を印刷部の内部に落下させてしまことを防止することが
できる。
【0121】<装着異常発生時の新版の引き戻し>この
ようにして新版1を下部版胴13に装着するときに、何
らかの原因で新版1が下部版胴13に巻き付かない等の
装着異常を生じ、正回転する下部版胴13の位相が所定
位置になっても、前記押出部材223の近傍に新版1の
尻側が存在することを各種のセンサ等で検知すると、当
該センサからの信号に基づいて、制御装置等により、印
刷機が停止する。このとき、新版1のくわえ側先端が下
部版胴13に装着されていない印刷ユニットに対して
は、当該ユニットの下部版保持装置210のアクチュエ
ータ219が伸長する。
【0122】これにより、前記フック225が係合ピン
229から離反し、ばね226の付勢力により、爪部2
25aを前記収納部216a内に進出させるように揺動
して、フック225の爪部225aが新版1の尻側に係
合し、アクチュエータ219の伸長に伴って新版1が上
記収納部216a内に引き戻され、新版1のくわえ側の
損傷が防止される。
【0123】また、新版1の装着異常が検知されて印刷
機が停止したときに、新版1のくわえ側先端が下部版胴
13に装着されている印刷ユニットに対しては、装着異
常が発生した印刷ユニットの下部版胴13を逆回転させ
て新版1を排出している間に下部版胴13に装着された
新版1のくわえ側折曲部が下部版胴13に接触している
押圧ローラ271の近傍に位置すると、押圧ローラ27
1を退避位置に移動させて下部版胴13から引き離し、
下部第一版案内装置240のアクチュエータ252を短
縮させて、回動軸247を中心にガイドローラ249お
よび旋回プレート250を図18における反時計回りで
揺動させ、旋回プレート250により新版1のくわえ側
を下部版胴13から離間させた状態で保持する。
【0124】<退避位置への切り換え>上述したように
して新版1の送り出しを終えたら、図21に示すよう
に、下部第一版案内装置240のアクチュエータ243
を収縮して前記揺動フレームを揺動させ、当該案内装置
240を退避位置に移動させると共に、下部版保持装置
210のアクチュエータ219を伸長して押出部材22
3をガイドフレーム212の基端側へ移動させ、アクチ
ュエータ230を収縮してガイドフレーム212,21
3を揺動させ、当該版保持装置210を退避位置に移動
させると、ガイドフレーム212,213等の各部材が
安全カバー202,203の開口部202a,202
b,203a,203bやスリット203cを通過して
安全カバー202,203の内側に収納される。
【0125】このとき、下部版保持装置210の前記収
納部216bが前記安全カバー203の外側に位置して
いるため、退避位置での当該収納部216bに対する作
業を安全カバー203の外側で行うことができる。この
ため、前記収納部216bから排版2を取り出すことを
非常に簡単に行うことができる。
【0126】また、下部版保持装置210の収納部21
6a,216bに係る部材以外のほとんどの部材が安全
カバー203の内側に収納されるので、安全カバー20
3の外側への突出量が少ない。このため、作業スペース
を有効に利用して、版交換作業の利便性を向上させるこ
とができる。
【0127】[ゴム胴および版胴の周辺の保守点検]ま
た、前記版胴12,13や前記ゴム胴14,15の周辺
の保守点検等を行う場合には、図22に示すように、安
全カバー103を開くと、当該安全カバー103に一体
的に支持されている支持フレーム102が支持アーム1
01に対して揺動し、上部版保持装置110および上部
第一版案内装置140が印刷ユニットのフレーム11か
ら引き出される一方、下部版交換装置200の下部第一
版案内装置240の支持フレーム240aおよび下部第
二版案内装置260のガイドプレート261を支持軸2
01を中心にして回動させると、当該下部第一版案内装
置240および当該下部第二版案内装置260が印刷ユ
ニットのフレーム11から引き出される。これにより、
印刷ユニット内の印刷部の前記版胴12,13や前記ゴ
ム胴14,15の周辺部分を開放することができると同
時に、前記版胴12,13や前記ゴム胴14,15の周
辺に作業空間を形成することができるので、当該版胴1
2,13や当該ゴム胴14,15の周辺の保守点検等を
容易に行うことができる。
【0128】[インキ供給装置および給水装置の周辺部
分の保守点検]また、インキ供給装置および給水装置の
周辺部分(上部版胴12の上方部分および下部版胴13
の下部部分)の保守点検等を行う場合には、図23に示
すように、上述した状態から上部版交換装置100の支
持アーム101を印刷ユニットのフレーム11に対して
揺動させると、上部版保持装置110および上部第一版
案内装置140が印刷ユニットのフレーム11の上部に
位置する一方、下部版交換装置200の安全カバー20
3を支持軸201を中心にして揺動させると、当該安全
カバー203と共に下部版保持装置210が印刷ユニッ
ト内から引き出される。これにより、印刷ユニット内の
印刷部のインキ供給装置や給水装置の周辺部分を開放す
ることができると同時に、前記インキ供給装置や前記給
水装置の周辺に作業空間を形成することができるので、
当該インキ供給装置や当該給水装置の周辺の保守点検等
を容易に行うことができる。
【0129】したがって、このような上部版交換装置1
00および下部版交換装置200によれば、次のような
効果を得ることができる。
【0130】(1)上部版交換装置100の上部版保持
装置110を作動位置にするだけでフック125,12
6の爪部125a,126aが収納部116a,116
b内に進出し、当該上部版保持装置110を退避位置に
するだけでフック125,126の爪部125a,12
6aが収納部116a,116bから退没するので、収
納部116b内への新版1の挿入や収納部116aから
の排版2の取り出しを極めて容易に行うことができると
共に、フック125,126の揺動に専用の駆動装置等
を設ける必要がなくなる。このため、装置構成が簡単で
ありながらも、排版2の取出作業や新版1のセット作業
を簡単に行うことができる。
【0131】(2)退避位置に位置する上部版交換装置
100の上部版保持装置110の前記収納部116aの
排版収納方向下流側が排版収納方向上流側よりも下方に
位置すると共に前記収納部116bの新版供給方向上流
側が新版供給方向下流側よりも下方に位置する一方、作
動位置に位置する上部版交換装置100の上部版保持装
置110の前記収納部116aの排版収納方向下流側が
排版収納方向上流側よりも上方に位置すると共に前記収
納部116bの新版供給方向上流側が新版供給方向下流
側よりも上方に位置するので、退避位置における収納部
116a,116bの位置を低く抑えることができる。
このため、比較的高い位置にある上部印刷部であって
も、新版1のセットや排版2の取り出しを容易に行うこ
とができる。
【0132】(3)退避位置に位置する上部版交換装置
100の上部版保持装置110の前記収納部116a,
116bが上部印刷部の下方側に位置するので、比較的
高い位置にある上部印刷部であっても、新版1のセット
や排版2の取り出しを容易に行うことができる。
【0133】(4)退避位置に位置する上部版交換装置
100の上部版保持装置110の前記収納部116a,
116bが安全カバー103の外側に位置するので、安
全カバー103を開放することなく新版1のセットや排
版2の取り出しを行うことができる。
【0134】(5)前記第二版案内装置160,260
のガイドプレート161,261の前記版胴12,13
側の端部に案内ころ162,262を設けたので、当該
端部に排版2の尻側が引っ掛かったとしても、排版2は
ガイドプレート161,261の上記端部から確実に外
れてしまう。このため、排版2を容易に排出することが
できる。さらに、前記排版手段で排版2を自動的に排出
させる際であっても、排版2を確実に排出することがで
きるので、排版2や装置の損傷を防止することができ
る。
【0135】(6)下部第一,二版案内装置240,2
60と安全カバー203との揺動中心が同一なので、こ
れらを適宜に揺動することにより作業空間を開放するこ
とができ、フレーム11の上方に十分な空間を確保でき
なくても前記版胴13等の周辺に作業スペースを確保す
ることが容易にできると共に、少ない部材点数で済ます
ことができる。
【0136】(7)前記収納部216a,216bを安
全カバー203の外側に位置させる退避位置と案内位置
に位置する下部第一版案内装置240に連絡する作動位
置とに移動できるように下部版保持装置210を上記カ
バー203に対して揺動可能に設けたので、安全カバー
203の外側で新版1のセットや排版2の取出作業を行
うことができ、作業の容易化を図ることができる。
【0137】(8)前記第一版案内装置140,240
のガイドプレート145,245が前記版保持装置11
0,210の前記収納部116a,216bへ排版2を
案内すると共に、前記収納部116b,216aからの
新版1を前記版胴12,13へ案内するので、新版1と
排版2との振り分け案内を確実に行うことができる。
【0138】(9)安全カバー103,203を開放し
なくても、前記版保持装置110,210を退避位置か
ら作動位置に切り換えて新版1の供給や排版2の収納を
行うことができるので、版交換作業時でも安全カバー1
03,203を閉塞位置にしておくことができ、版交換
作業時に作業具等をフレーム11内に落下させてしまこ
とを防止することができる。
【0139】(10)安全カバー103,203に対して
前記版保持装置110,210が保持されているため、
安全カバー103,203の開閉作業と同時に当該版保
持装置110,210を前記版胴12,13の近傍から
離反させることができ、保守点検作業の効率を高めるこ
とができる。
【0140】(11)退避位置に位置する前記版保持装置
110,210の前記収納部116a,116b,21
6a,216bに係る部材以外のほとんどの部材を安全
カバー103,203の内側に収納することができるの
で、安全カバー103,203の外側への突出量を少な
くすることができ、作業スペースを有効に利用して、版
交換作業の利便性を向上させることができる。
【0141】(12)上部版保持装置110の収納部11
6aから排版2を取り出すときや下部版保持装置210
の収納部216bに新版1をセットするときに安全カバ
ー103,203をガイド面として利用することができ
るので、新版1のセット作業や排版2の取出作業を簡単
に行うことができると共に、これら版1,2のガイドに
必要な部材を簡略化することができ、コストの低減を図
ることができる。
【0142】(13)安全カバー103,203の最大揺
動半径が前記版保持装置110,210の最大揺動半径
よりも小さいので、保守点検時に作業者が安全カバー1
03,203に衝突することなく当該安全カバー10
3,203を容易に開閉することができる。
【0143】(14)上部版胴12や下部版胴13から排
版2が完全に外れたときに、前記第一版案内装置14
0,240のアクチュエータ146,246を伸長して
ガイドプレート145,245を新版案内位置に一旦移
動させることにより、排版2のくわえ側を前記第二版案
内装置160,260のガイドプレート161,261
から離反することができるので、当該ガイドプレート1
61,261の前記版胴12,13側の端部(先端側)
に排版2のくわえ側を衝突させてしまうことを防止する
ことができ、排版2やガイドプレート161,261等
の損傷を防止することができる。
【0144】(15)下部版保持装置210に受止板23
2を設けたので、排版2のくわえ側が前記ガイドプレー
ト245で持ち上げられるよりも先に、排版2が自重で
排版収納方向下流側にそのまま移動してしまったとして
も、受止板232が排版2を即時に受け止めるので、ガ
イドプレート261の先端側に排版2のくわえ側を衝突
させてしまうことを確実に防止することができ、排版2
やガイドプレート261等の損傷を確実に防止すること
ができる。
【0145】(16)上部版胴12や下部版胴13に新版
1を装着するときに装着異常を生じると、印刷機が停止
すると共に、新版1のくわえ側先端が前記版胴12,1
3に装着されていない印刷ユニットに対して、当該ユニ
ットの前記版保持装置110,210のロッドレスシリ
ンダ120やアクチュエータ219が作動して、新版1
が前記収納部116b,216a内に引き戻されるの
で、新版1のくわえ側の損傷を防止することができる。
【0146】なお、本実施の形態では、支持部材12
1,122の先端部121b,122bにフック12
5,126を揺動自在に設けるようにしたが、当該フッ
ク125,126に代えて、例えば、図24に示すよう
に、支持部材121,122の先端部121b,122
bに形成されたスライド溝121ba,122baに対
をなすピン125'b ,126'bを介してスライド移動可
能に支持されたフック125’, 126’を適用するこ
とも可能である。
【0147】このようなフック125’,126’にお
いては、上部版保持装置110が作動位置に切り換えら
れてセットされると、フック125’,126’が自重
によりスライド移動して爪部125'a ,126'aを前記
収納部116a,116b内に進出させることができる
(図25(a)、図26(b)参照)。
【0148】このため、前記収納部116a内に進出し
たフック125’においては、排版2の送り込みに伴っ
て、排版2の尻側で押されて当該収納部116a内から
退没するようにスライド移動し、排版2の尻側が通過し
た時点で、自重により当該収納部116a内に再び進出
するようにスライド移動することができ(図25(b)
参照)、前記収納部116b内に進出したフック12
6’においては、新版1の送り出しに伴って、その途中
で、ガイド部材115の引掛部115aに引っ掛かって
接触し、前記収納部116bから退没するようにスライ
ド移動することができる(図26(b)参照)。
【0149】また、本実施の形態では、フック126を
ガイド部材115の引掛部115aに接触させることに
より前記収納部116bから退没させるようにしたが、
例えば、上記引掛部115aに代えてマグネットを用い
てフック126を引きつけるようにすれば、当該フック
126に接触することなく当該フック126を移動させ
て前記収納部116bから退没させることができる。
【0150】また、本実施の形態では、同一のアクチュ
エータ220に支持部材222やブラケット231を介
して引取部材224および受止板232を設けたが、例
えば、アクチュエータ220に引取部材224を設ける
一方、受止板232を他のアクチュエータに設け、この
アクチュエータを上記アクチュエータ220と同期して
作動させることにより、引取部材224と受止板232
1とを同期して移動させるようにすることも可能であ
る。
【0151】
【発明の効果】本発明の版交換装置によれば、新版の新
版供給方向下流側の端部を版胴から離反させる新版離反
手段を設け、版胴への新版の装着異常を生じた場合に新
版の前記端部を版胴から離反させるように作動させるの
で、装着異常を生じた場合の装着途中や装着前の新版の
損傷を防止することができる。
【0152】また、新版係合部材が、移動手段による新
版収納手段の作動位置への移動により新版収納手段の収
納部に進出して新版の端部に係合できると共に、移動手
段による新版収納手段の退避位置への移動により新版収
納手段の収納部から退没できるように新版収納手段に対
して移動自在に設けられているので、装置構成が簡単で
ありならも新版のセット作業が容易であると共に、装着
異常を生じた場合の装着途中や装着前の新版の損傷を防
止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による版交換装置を両面印刷機に適用し
た場合の実施の形態の概略構成図である。
【図2】図1の上側の版交換装置の概略構成図である。
【図3】図2の矢線 III方向からみた抽出拡大図であ
る。
【図4】図3の矢線IV方向からみた抽出拡大図である。
【図5】図2の矢線V方向からみた抽出拡大図である。
【図6】図5の矢線VI方向からみた図である。
【図7】図1の下側の版交換装置の概略構成図である。
【図8】図7の矢線VIII方向からみた抽出拡大図であ
る。
【図9】図7の矢線IX部の抽出拡大図である。
【図10】図8の矢線X部の抽出拡大図である。
【図11】図8の矢線XI方向からみた抽出拡大図であ
る。
【図12】図7の矢線XII方向からみた抽出拡大図であ
る。
【図13】図12の矢線XIII方向からみた図である。
【図14】上部版交換装置の手順説明図である。
【図15】図14に続く手順説明図である。
【図16】図15に続く手順説明図である。
【図17】図16に続く手順説明図である。
【図18】下部版交換装置の手順説明図である。
【図19】図18に続く手順説明図である。
【図20】図19に続く手順説明図である。
【図21】図20に続く手順説明図である。
【図22】ゴム胴および版胴の周辺の保守点検を行う際
の作用説明図である。
【図23】インキ供給装置の周辺部分の保守点検を行う
際の作用説明図である。
【図24】本発明による版交換装置の他の実施の形態の
要部の抽出拡大図である。
【図25】図24(a)の作用説明図である。
【図26】図24(b)の作用説明図である。
【符号の説明】
1 新版 2 排版 11 フレーム 12 上部版胴 13 下部版胴 14 上部ゴム胴 15 下部ゴム胴 100 上部版交換装置 101 支持アーム 102 支持フレーム 103 安全カバー 103a 隙間 110 上部版保持装置 111 支持軸 112,113 ガイドフレーム 114 ガイド部材 114a 基端部 115 ガイド部材 115a 引掛部 115b 基端部 116a,116b 収納部 117 ガイドローラ 118 当て板 119,120 ロッドレスシリンダ 121,122 支持部材 121a,122a 基端部 121b,122b 先端部 121c,122c 連結部 123 ガイド部材 124 押圧プレート 125,126 フック 125a,126a 爪部 127,128 ストッパピン 129 リンクプレート 130 アクチュエータ 140 上部第一版案内装置 141 揺動フレーム 142 ガイドプレート 143 アクチュエータ 144 リンクプレート 145 ガイドプレート 146 アクチュエータ 147 回動軸 148 支持軸 149 ガイドローラ 150 旋回プレート 151 連結板 152 アクチュエータ 153 位置決めプレート 160 上部第二版案内装置 161 ガイドプレート 162 案内ころ 171 上部押圧ローラ 200 下部版交換装置 201 支持軸 202 安全カバー 202a〜202c 開口部 203 安全カバー 203a,203b 開口部 203c スリット 204 支持フレーム 205 支持部材 206 ビーム 210 下部版保持装置 211 回転軸 212,213 ガイドフレーム 214,215 ガイド部材 115a 引掛部 216a,216b 収納部 217 支持フレーム 218 当て板 219,220 アクチュエータ 221,222 支持部材 221a ブラケット 223 押出部材 224 引取部材 225 フック 225a 爪部 226 ばね 227 ストッパピン 228 押出ピン 229 係合ピン 230 アクチュエータ 231 ブラケット 232 受止板 240 下部第一版案内装置 240a 本体フレーム 241a 揺動フレーム 242 ガイドプレート 243 アクチュエータ 244 リンクプレート 245 ガイドプレート 246 アクチュエータ 247 回動軸 248 支持軸 249 ガイドローラ 250 旋回プレート 251 連結板 252 アクチュエータ 253 位置決めプレート 254 安全カバー 260 下部第二版案内装置 261 ガイドプレート 262 案内ころ 271 下部押圧ローラ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 版胴へ新版を供給する版交換装置におい
    て、 前記新版の新版供給方向下流側の端部を前記版胴から離
    反させる新版離反手段を設けたことを特徴とする版交換
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の版交換装置において、 前記新版の装着異常を生じた場合に、前記新版離反手段
    が当該新版の前記端部を前記版胴から離反させるように
    作動することを特徴とする版交換装置。
  3. 【請求項3】 版胴へ供給する新版を収納する収納部を
    有する新版収納手段と、 前記新版収納手段を、前記新版を前記版胴へ供給する作
    動位置と前記版胴から退避した退避位置とに移動させる
    移動手段と、 前記新版収納手段に設けられ、前記新版の端部と係合す
    る新版係合部材と、 前記新版収納手段の前記収納部の新版供給方向上流側の
    収納位置よりも新版供給方向下流側に配設され、前記新
    版係合部材の新版供給方向下流側への移動によって当該
    新版係合部材を当該新版収納手段の当該収納部から退没
    させるように移動させる新版用解除部材とを備えた版交
    換装置において、 前記新版係合部材が、前記移動手段による前記新版収納
    手段の前記作動位置への移動により当該新版収納手段の
    当該収納部に進出して前記新版の端部に係合できると共
    に、前記移動手段による前記新版収納手段の前記退避位
    置への移動により当該新版収納手段の当該収納部から退
    没できるように当該新版収納手段に対して移動自在に設
    けられていることを特徴とする版交換装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の版交換装置において、 前記新版収納手段が前記退避位置のときに前記収納部の
    新版供給方向上流側を新版供給方向下流側よりも下方に
    位置させる一方、 前記新版係合部材が前記新版収納手段に揺動自在に支持
    され、前記収納位置のときに当該新版収納手段の前記収
    納部の新版供給方向上流側端部よりも新版供給方向下流
    側に位置すると共に、 前記新版係合部材の前記収納位置における揺動支点と前
    記新版収納手段の前記収納部の新版供給方向上流側端部
    との間の長さが当該新版保持部材の前記揺動支点と先端
    との間の長さよりも長いことを特徴とする版交換装置。
  5. 【請求項5】 請求項3または4に記載の版交換装置に
    おいて、 前記新版係合部材を前記収納部に進出させる方向に付勢
    する付勢部材と、 前記新版係合部材に当接することにより、当該新版係合
    部材を前記付勢部材の付勢力に抗して前記新版収納手段
    の前記収納部から退没させる当接部材とを備えたことを
    特徴とする版交換装置。
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